JP3021749B2 - 液体柔軟仕上剤 - Google Patents
液体柔軟仕上剤Info
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Description
しくは各種の繊維に対して、優れた柔軟性及び弾力性
(ふっくら感)を付与できる家庭用液体柔軟仕上剤に関
するものである。
家庭用柔軟仕上剤として市販されている商品は殆どが1
分子中に1〜2個の長鎖アルキル基を有する第4級アン
モニウム塩を主成分とした組成である。この理由として
は第4級アンモニウム塩は少量で各種繊維に対して良好
な柔軟効果を有するからである。
対しては著しい柔軟効果を有しているが、アクリル系、
ポリエステル系、ポリアミド系などの合成繊維に対して
は効果が十分とは言い難く、更に高濃度で処理すると衣
料の弾力性が低下し、風合いが損なわれてしまうことが
ある。
増粘したり、ゲル状になったり、分離したりすることが
ある。
エチレン系の非イオン活性剤や電解質、溶剤を必要と
し、これらを配合して安定化を行っているものが多い
が、未だ効果は十分でない。
る柔軟仕上剤は通常4〜20%の分散液として市販され、
使用されている。
水性が強いため、すすぎ水中に投入する際、撹拌力が弱
い場合は水への分散性が悪く、そのため衣料に対してム
ラ付きするおそれがある。市販の柔軟剤は上記の第4級
アンモニウム塩の他に様々な添加剤を配合し、水への分
散性を改良しているが、その効果は未だ不十分である。
る液体柔軟仕上剤が知られている。例えば特開昭52−59
7965号公報にはメチルジ(硬化牛脂アルキル)アミンの
ような長鎖アルキルアミンを含有する繊維に柔軟性を付
与する組成物が、特開昭58−60070 号公報にはアシル化
アルカノールアミン、水溶性−第4級アンモニウム塩及
び脂肪酸エステルを含有する繊維に平滑性、快適な手触
りを与える繊維材料仕上剤が、特開昭61−167083号公報
には第4級アンモニウム化合物、高級脂肪酸とヒドロキ
シ低級アルキルポリアミンポリグリコールエーテルを含
有する分散性の良い柔軟剤が、特開昭61−275474号公報
にはジ(高級アルキル)環式アミン及びブレンステッド
酸を含有する織物処理用の安定な水性分散液が、特開昭
64−85368 号公報にはジ長鎖アルキルアミン−陰イオン
性界面活性剤イオン対複合体、非シリコーンロウ及び液
体担体を含む柔軟化組成物が、特開平2−6662号公報に
はヒドロキシ低級アルキルアルキレンジアミンと高級脂
肪酸の縮合物等のアミン及び両性布地コンディショニン
グ剤を含有する布地コンディショニング組成物が、特開
平2−14076 号公報にはジ長鎖アルキルアミン−多官能
カルボン酸錯体を含有する柔軟剤、帯電防止性を付与す
る布類コンディショニング組成物が記載されている。更
に、特開昭52−5394号公報にはモノ又はジ長鎖アルキル
アルキレンジアミンを含有する静電気抑制剤及び第4級
アンモニウム系柔軟剤を含有する布類状態調節組成物が
記載されている。しかしながら、これらアミンを含有す
る柔軟剤の効果は未だ十分でない。
が高まって来ており、柔軟仕上剤においても生分解性等
に優れている基剤が望まれて始めている。
を含有する柔軟剤はこの点においても効果は未だ十分で
ない。
を解決すべく鋭意研究の結果、本発明に至った。
分を必須成分として含有することを特徴とする液体柔軟
仕上剤を提供するものである。 (a)分子内にエステル基を1個〜2個有し、炭素数11〜2
3の直鎖又は分岐の飽和又は不飽和炭化水素基を2個以
上を含有するアミンの無機酸又は有機酸の中和物。 (b)分子内に長鎖炭化水素基を1個有し、窒素原子を1
〜3個有し、更にエステル基及び/又はアミド基及び/
又はイミダゾリン骨格を有する化合物を(a)成分に対し
て1〜150重量%。
ては、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミ
ン、N −メチルジエタノールアミン、N −メチルプロパ
ノールアミン、N −長鎖アルキルジエタノールアミン等
のアルカノールアミンと、炭素数12〜24の脂肪酸又は脂
肪酸メチルエステルとの反応により得たエステルアミン
を、塩酸や硫酸等の無機酸や酢酸、グリコール酸、乳
酸、クエン酸、マレイン酸、フマール酸、トルエンスル
ホン酸等の有機酸で中和して得られる化合物が挙げられ
る。この反応に用いられる脂肪酸としては、ヤシ油、パ
ーム油、牛脂、ナタネ油、魚油等の天然油脂由来のもの
が一般的であるが、化学的に合成した脂肪酸でも良い。
ては、エステル基を1個〜2個有するものが好ましく、
特に好ましくは下記一般式(I)〜(IV)で表される化
合物が挙げられ、二種以上混合しても用いても良い。
分岐の飽和又は不飽和炭化水素基、Rは炭素数1〜3の
アルキル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル
基、mは2又は3を表す。〕
分岐の飽和又は不飽和炭化水素基、Rは炭素数1〜3の
アルキル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル
基、m,n は2又は3を表す。〕
分岐の飽和又は不飽和炭化水素基を示す。〕
分岐の飽和又は不飽和炭化水素基、Rは炭素数1〜3の
アルキル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル
基、mは2又は3を表す。〕上記の中でも、R1,R2が炭
素数15以上のアルキル基又はアルケニル基であるアミン
化合物が望ましい。
〜30重量%、好ましくは4〜30重量%、特に好ましくは
10〜25重量%配合されるのが望ましい。
を分子内に持っていることから、生分解性に優れており
自然環境に対しても問題の無い基剤であることも特徴の
一つである。
それぞれの原料となるアルコール化合物或いはアミン化
合物から容易に合成することが出来る。
エタノールアミンから誘導されるものや、イミダゾリン
誘導体、あるいはアミノエチルエタノールアミン誘導体
などがあるが、特に好ましくは下記一般式(V)〜(I
X)で表される化合物が挙げられ、二種以上混合しても
用いても良い。
飽和又は不飽和炭化水素基、R は炭素数1〜3のアルキ
ル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、m
,nは2又は3を表す。〕
の飽和又は不飽和炭化水素基を示す。〕
の飽和又は不飽和炭化水素基を示す。m は2又は3〕上
記の中でも、長鎖基の炭素数12以上のアルキル基又はア
ルケニル基を有するものが望ましい。(b) 成分は、(a)
成分に対して1〜150 重量%、好ましくは5〜100 重量
%、特に好ましくは10〜50重量%の範囲である(保存安
定性の面からも5〜50重量%が特に好ましい)。
溶融物又は濃厚液を撹拌又は剪断混合下に、中和剤を含
む水溶液中にゆっくり添加することにより得られるが、
この方法に限定されるものではなく、中和物を予め製造
する或いは中和物を後添加する等の方法によって得るこ
ともできる。
シロキサン、部分的にアミノ基又はポリオキシアルキレ
ン基で変性されたジメチルポリシロキサン等のシリコー
ン化合物、特に好ましくは部分的にポリオキシアルキレ
ン基で変性されたジメチルポリシロキサンを配合するこ
とにより吸水性を損なうことなく、柔軟処理された衣料
の肌触りを改良できる。これらのシリコーン化合物は
(a)成分に対し0.3 〜5重量%配合されるのが好まし
い。
ている硬化牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロライ
ドに比較すると柔軟効果はほぼ同等であるが、驚くべき
ことに弾力性のある柔らかさが得られることが分かっ
た。
る際には粘度の調整のために塩化ナトリウム、塩化カル
シウム、塩化マグネシウム等の無機電解質を0.05〜0.4
重量%添加するのが望ましい。
て安定性は高いが、更に苛酷な保存条件下での安定化の
ためにポリオキシエチレン(5〜50モル)アルキルまた
はアルケニル(C12〜C24)エーテル等のノニオン界面活性
剤、エタノール、プロピレングリコールやエチレングリ
コールのような溶剤又は尿素などを配合することができ
る。また、柔軟基剤として既知のエステル、非イオン或
いはカチオン化合物、長鎖アルコール、長鎖脂肪酸等を
併用しても良い。
を、仕上がりの白さのために螢光増白剤を、そして使用
時及び仕上がり後の趣向を良くするために香料を配合す
ることもできる。
て、十分な柔軟性、帯電防止性を与え、且つ優れた弾力
性を付与し得ると共に生分解性に優れている。
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
に示す柔軟仕上剤を用い、以下の評価を行った。
にて20日間保存し、密閉条件での外観及び流動性を測定
した。結果を表3に示した。本発明の衣料用液体柔軟仕
上剤は、いずれも経時的な変化もほとんどなく、良好で
あった。
DH硬水にて市販洗剤アタック(花王株式会社製、登録商
標)にて5回繰り返し洗濯(30リットル洗濯機)をし、
各繊維についていた繊維処理剤を除去した後、表3の配
合組成物を有効成分として 1.5g投入し、25℃、1分間
撹拌下で処理した。 (2) 評価方法 上記方法で処理した布を室内で風乾後、25℃、65%RHの
恒温恒湿室にて24時間放置した。これらの布について柔
軟性、弾力性の評価を行った。柔軟性、弾力性の評価
は、ジ水素添加牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロ
ライド15重量%からなる柔軟仕上剤10ccで処理した布を
対照にして一対比較を行った。評価は次のように表す。 +2;対照より柔らかい又は弾力性が高い +1;対照よりやや柔らかい又は弾力性がやや高い 0;対照と同じ −1;対照の方がやや柔らかい又は対照より弾力性がや
や低い −2;対照の方が柔らかい又は対照より弾力性が低い
Claims (4)
- 【請求項1】 下記の(a)成分及び(b)成分を必須成分と
して含有することを特徴とする液体柔軟仕上剤。 (a)分子内にエステル基を1個〜2個有し、炭素数11〜2
3の直鎖又は分岐の飽和又は不飽和炭化水素基を2個以
上を含有するアミンの無機酸又は有機酸の中和物。 (b)分子内に長鎖炭化水素基を1個有し、窒素原子を1
〜3個有し、更にエステル基及び/又はアミド基及び/
又はイミダゾリン骨格を有する化合物を(a)成分に対し
て1〜150重量%。 - 【請求項2】 (a)成分が、分子内にエステル基を 【化1】 の形で1〜2個有し、炭素数11〜23の直鎖又は分岐の飽
和又は不飽和炭化水素基を2個有するアミンの無機酸又
は有機酸の中和物である請求項1記載の液体柔軟仕上
剤。 - 【請求項3】 (a)成分が下記一般式(I)〜(IV)で
表される化合物の無機酸又は有機酸の中和物の一種又は
二種以上である請求項1記載の液体柔軟仕上剤。 【化2】 〔式中、R1,R2は炭素数11〜23の直鎖又は分岐の飽和又
は不飽和炭化水素基、Rは炭素数1〜3のアルキル基、
ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、mは2又
は3を表す。〕 【化3】 〔式中、R1,R2は炭素数11〜23の直鎖又は分岐の飽和又
は不飽和炭化水素基、Rは炭素数1〜3のアルキル基、
ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、m,n は2
又は3を表す。〕 【化4】 〔式中、R4,R5は炭素数11〜23の直鎖又は分岐の飽和又
は不飽和炭化水素基を示す。〕 【化5】 〔式中、R1,R2は炭素数11〜23の直鎖又は分岐の飽和又
は不飽和炭化水素基、Rは炭素数1〜3のアルキル基、
ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、mは2又
は3を表す。〕 - 【請求項4】 (b)成分が一般式(V)〜(IX)で表さ
れる化合物の一種又は二種以上である請求項1記載の液
体柔軟仕上剤。 【化6】 〔式中R4は炭素数7〜23の直鎖又は分岐の飽和又は不飽
和炭化水素基、R は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロ
キシエチル基、ヒドロキシプロピル基、m ,nは2又は3
を表す。〕 【化7】 〔式中、R5は炭素数9〜23の直鎖又は分岐の飽和又は不
飽和炭化水素基を示す。〕 【化8】 〔式中、R6は炭素数9〜23の直鎖又は分岐の飽和又は不
飽和炭化水素基を示す。m は2又は3〕
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