JP2983760B2 - 液体柔軟仕上剤 - Google Patents

液体柔軟仕上剤

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徹 早瀬
健 冨藤
徹 加藤
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D1/00Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
    • C11D1/38Cationic compounds
    • C11D1/62Quaternary ammonium compounds

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、柔軟仕上剤に関し、詳
しくは各種の繊維に対して、優れた柔軟性及び弾力性
(ふっくら感)を付与できる液体柔軟仕上剤に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
家庭用柔軟仕上剤として市販されている商品は殆どがジ
(硬化牛脂アルキル)ジメチルアンモニウムクロライド
に代表されるような1分子中に1〜2個の長鎖アルキル
基を有する第4級アンモニウム塩を主成分とした組成で
ある。この理由としては第4級アンモニウム塩は少量で
各種繊維に対して良好な柔軟効果を有するからである。
【0003】しかしながら、上記の第4級アンモニウム
塩は、木綿類に対しては著しい柔軟効果を有している
が、アクリル系、ポリエステル系、ポリアミド系などの
合成繊維に対しては効果が十分とは言い難く、更に高濃
度で処理すると衣料の弾力性が低下し風合いが損なわれ
てしまうことがある。また、長期保存をする場合は、特
に低温で増粘したり、ゲル状になったり、分離したりす
ることがある。
【0004】このため柔軟成分以外の各種のポリオキシ
エチレン系の非イオン活性剤や電解質、溶剤を必要と
し、これらを配合して安定化を行っているものが多い
が、未だ効果は十分でない。
【0005】上記の第4級アンモニウム塩を主基剤とす
る柔軟仕上剤は通常4〜20%の分散液として市販され、
使用されている。第4級アンモニウム塩は疎水性が強い
ため、すすぎ水中に投入する際、攪拌力が弱い場合は水
への分散性が悪く、そのため衣料に対してムラ付きする
おそれがある。市販の柔軟剤は上記の第4級アンモニウ
ム塩の他に様々な添加剤を配合し、水への分散性を改良
しているが、その効果は未だ不十分である。
【0006】また、従来より各種アミンを柔軟基剤とす
る液体柔軟仕上剤が知られている。例えば特開昭52−
597965号公報にはメチルジ(硬化牛脂アルキル)
アミンのような長鎖アルキルアミンを含有する繊維に柔
軟性を付与する組成物が、特開昭58−60070号公
報にはアシル化アルカノールアミン、水溶性−第4級ア
ンモニウム塩及び脂肪酸エステルを含有する繊維に平滑
性、快適な手触りを与える繊維材料仕上剤が、特開昭6
1−167083号公報には第4級アンモニウム化合
物、高級脂肪酸とヒドロキシ低級アルキルポリアミンポ
リグリコールエーテルを含有する分散性の良い柔軟剤
が、特開昭61−275474号公報にはジ(高級アル
キル)環式アミン及びブレンステッド酸を含有する織物
処理用の安定な水性分散液が、特開昭64−85368
号公報にはジ長鎖アルキルアミン−陰イオン性界面活性
剤イオン対複合体、非シリコーンロウ及び液体を含む柔
軟化組成物が、特開平2−6662号公報にはヒドロキ
シ低級アルキルアルキレンジアミンと高級脂肪酸の縮合
物等のアミン及び両性布地コンディショニング剤を含有
する布地コンディショニング組成物が、特開平2−14
076号公報にはジ長鎖アルキルアミン−多官能カルボ
ン酸錯体を含有する柔軟剤、帯電防止性を付与する布類
コンディショニング組成物が記載されている。
【0007】更に、特開昭52−5394号公報にはモ
ノ又はジ長鎖アルキルアルキレンジアミン静電気抑制剤
及び第4級アンモニウム系柔軟剤を含有する布類状態調
節組成物が記載されている。
【0008】これらアミンを含有する柔軟剤は分散性、
保存安定性について、第4級アンモニウム塩を含有する
柔軟剤に比べ比較的良好であるものの、柔軟性能につい
ては未だ十分でない。
【0009】また、最近全世界的に柔軟剤を始めとする
化学製品の環境への影響を危惧する声が高まってきてお
り、生分解性等に優れている基剤が望まれ始めている。
しかしながら、上記に示したこれらのアミンを含有する
柔軟剤はこの点においても効果は未だ十分でない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アミンを
含有する柔軟剤について鋭意研究した結果、特殊な(ジ
長鎖型)アミン化合物の中和物又は4級化物が柔軟性に
優れ、しかも衣類に弾力性(ふっくら感)を付与できる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち本発明は、次の一般式(A)で表
される化合物の無機塩又は有機塩の中和物又は4級化物
を柔軟基剤として含有する液体柔軟仕上剤を提供するも
のである。
【0012】
【化2】
【0013】〔式中、 R1,R2:炭素数1〜4のアルキル基もしくはヒドロキシ
アルキル基、又はR1,R2が一緒になって-CR2-, -NR- 或
いは-O- を介して環を形成する基を示す。ここで、 Rは
H又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。 R3:炭素数2〜6のアルキレン基又はアルケニレン基を
示す。 R4,R5:直鎖又は分岐鎖の炭素数7〜35のアルキル基又
はアルケニル基を示す。 n:2〜4の数を示す。 m:2〜9の数を示す。 p:1〜3の数を示す。〕。
【0014】一般式(A)で表されるアミンの代表例と
しては、N',N' −ジメチル−N−ヒドロキシプロピル
−N−アミノエチルプロパンジアミンのアシル化物等が
挙げられる。この合成方法を簡単に説明する。まずN,
N−ジメチルプロパンジアミンにエチレンオキサイドを
付加させ、ヒドロキシエチル化する。そのアミノアルコ
ールをシアノエチル化反応後水素添加反応し、N',N'
−ジメチル−N−ヒドロキシプロピル−N−アミノエチ
ルプロパンジアミンを得る。さらにこの化合物に脂肪酸
又はその脂肪酸エステルでアシル化することにより目的
物が得られる。この反応に用いられる脂肪酸又はそのエ
ステルは、ヤシ油、パーム油、牛脂、豚脂、ナタネ油、
魚油等の天然油脂由来のものが一般的であるが、化学的
に合成した化合物でも良い。
【0015】一般式(A)で表される化合物の中和物を
得るための酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等の
無機酸や、酢酸、乳酸、グリコール酸、クエン酸、マレ
イン酸、フマール酸、トルエンスルホン酸等の有機酸等
が挙げられる。また、一般式(A)で表される化合物の
4級化物は塩化メチルやジメチル硫酸等の4級化剤によ
り得られる。
【0016】本発明において、一般式(A)で表される
アミンの酸中和物又は4級化物は組成物中に4〜40重量
%、好ましくは6〜30重量%、特に好ましくは10〜30重
量%配合される。また、柔軟仕上剤の残部は任意成分と
水である。
【0017】本発明の液体柔軟仕上剤は、例えばアミン
化合物の溶融物又は濃厚液を攪拌又は剪断混合下に、中
和剤又は4級化剤を含む水溶液中にゆっくり添加するこ
とにより得られるが、この方法に限定されるものではな
く、中和物又は4級化物を予め製造する或いは中和物又
は4級化物を後添加する等の方法によって得ることもで
きる。
【0018】一般式(A)で表される化合物はエステル
基を分子内に持っていることから、生分解性に優れてお
り、自然環境に対しても考慮された新しい基剤であるこ
とも特徴の一つである。
【0019】本発明の柔軟仕上剤に、更にジメチルポリ
シロキサン、部分的にアミノ基又はポリオキシアルキレ
ン基で変性されたジメチルポリシロキサン等のシリコー
ン化合物、特に好ましくは部分的にポリオキシアルキレ
ン基で変性されたジメチルポリシロキサンを配合するこ
とにより吸水性を損なうことなく、柔軟処理された衣料
の肌触りを改良できる。これらのシリコーン化合物は一
般式(A)で表されるアミンの酸中和物又は4級化物成
分に対し 0.3〜5重量%配合されるのが好ましい。
【0020】本発明の柔軟仕上剤は、従来広く用いられ
ている硬化牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロライ
ドに比較すると柔軟効果はほぼ同等であるが、驚くべき
ことに弾力性のある柔らかさが得られることが分かっ
た。
【0021】本発明の組成物を水系液体柔軟仕上剤とす
る際には粘度の調整のために塩化ナトリウム、塩化カル
シウム、塩化マグネシウム等の無機電解質を0.05〜0.4
重量%添加するのが望ましい。
【0022】本発明の液体柔軟仕上剤は長期保存に対し
て安定性は高いが、更に苛酷な保存条件下での安定化の
ためにポリオキシエチレン(5〜50モル)アルキル又は
アルケニル(C12〜C24)エーテルやポリオキシプロピ
レン(5〜50モル)アルキル又はアルケニル(C12〜C
24)エーテル等のノニオン界面活性剤、エタノール、プ
ロピレングリコール、エチレングリコールやグリセリン
のような溶剤又は尿素などを配合することができる。ま
た、柔軟基剤として既知のエステル、非イオン或いはカ
チオン化合物、長鎖アルコール、長鎖アミン、長鎖脂肪
酸等を併用しても良い。
【0023】また、製品の外観のために顔料又は染料
を、仕上がりの白さのために蛍光増白剤を、そして使用
時及び仕上がり後の趣向を良くするために香料を配合す
ることもできる。
【0024】
【発明の効果】本発明の柔軟仕上剤は各種繊維に対し
て、十分な柔軟性、帯電防止性を与え、且つ優れた弾力
性を付与し得ると共に生分解性に優れている。
【0025】
【実施例】次に本発明を実施例をもって詳述するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0026】実施例1〜10及び比較例1 実施例1〜10及び比較例1で用いた化合物を次に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】1) 柔軟性、弾力性の評価 (1) 処理方法 市販の木綿タオル2kg、アクリルジャージ1kgを 3.5°
DH硬水にて市販洗剤「アタック」(花王株式会社製、
登録商標)にて5回繰り返し洗濯(30リットル洗濯
機)をし、各繊維についていた繊維処理剤を除去した
後、表3の配合組成物を有効成分として 1.5gを投
入し、25℃、1分間攪拌下で処理した。 (2) 評価方法 上記方法で処理した布を室内で風乾後、25℃、65%RH
の恒温湿室にて24時間放置した。
【0030】これらの布について柔軟性、弾力性の評価
を行った。柔軟性、弾力性の評価は、ジ水素添加牛脂ア
ルキルジメチルアンモニウムクロライド15重量%からな
る柔軟仕上剤10ccで処理した布を対照にして一対比較を
行った。評価は次のように表す。 +2;対照より柔らかい又は弾力性が高い +1;対照よりやや柔らかい又は弾力性がやや高い 0;対照と同じ −1;対照の方がやや柔らかい又は対照より弾力性がや
や低い −2;対照の方が柔らかい又は対照より弾力性が低い 表3に示すように、本発明の化合物を使用することによ
り、柔軟性と弾力性の両方を満足する効果が得られる。
【0031】
【表3】
【0032】実施例11〜13及び比較例2 表4に示す配合の組成物について弾力性を評価するた
め、木綿タオルの積み上げ高さを測定した。 <弾力性の評価>実施例1〜10の処理方法と同様に処理
した木綿タオルを8つ折りにして3枚重ねて積み上げ、
5g/cm2 の圧力で5分間加圧した後、圧力を取り除
き、タオルの高さを測定した。タオルの高さが高い程、
弾力性は良好である。
【0033】
【表4】

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(A)で表される化合物の
    無機酸又は有機酸による中和物又は4級化物を必須成分
    として含有することを特徴とする液体柔軟仕上剤。 【化1】 〔式中、 R1,R2:炭素数1〜4のアルキル基もしくはヒドロキシ
    アルキル基、又はR1,R2が一緒になって-CR2-, -NR- 或
    いは-O- を介して環を形成する基を示す。ここで、 Rは
    H又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。 R3:炭素数2〜6のアルキレン基又はアルケニレン基を
    示す。 R4,R5:直鎖又は分岐鎖の炭素数7〜35のアルキル基又
    はアルケニル基を示す。 n:2〜4の数を示す。 m:2〜9の数を示す。 p:1〜3の数を示す。〕
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