JP2672881B2 - 液体柔軟仕上剤 - Google Patents

液体柔軟仕上剤

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、柔軟仕上剤に関し、詳しくは各種の繊維に
対して、優れた柔軟性及び弾力性(ふっくら感)を付与
できる家庭用液体柔軟仕上剤に関するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
現在、家庭用柔軟仕上剤として市販されている商品は
殆どが1分子中に1〜2個の長鎖アルキル基を有する第
4級アンモニウム塩を主成分とした組成物である。この
理由としては第4級アンモニウム塩は少量で各種機能に
対して良好な柔軟効果を有するからである。
上記の第4級アンモニウム塩は、木綿類に対しては著
しい柔軟効果を有しているが、アクリル系、ポリエステ
ル系、ポリアミド系などの合成繊維に対しては効果が十
分とは言い難く、更に高濃度で処理すると衣料の弾力性
が低下し、風合いが損なわれてしまうことがある。
また、長期保存をする場合は特に低温で増粘したり、
ゲル状になったり、分離したりする。このため柔軟成分
以外の各種のポリオキシアルキレン系の非イオン活性剤
や電解質、溶剤を必要とし、これらを配合して安定化を
行なっているものが多いが、未だ効果は充分でない。
上記の第4級アンモニウム塩を主基剤とする柔軟仕上
剤は通常4〜20%の分散液として市販され、使用されて
いる。
このアンモニウム塩は疎水性が強いためすすぎ水中に
投入する際、撹拌力が弱い場合は水への分散性が悪く、
そのため衣料に対してムラ付きするおそれがある。市販
の柔軟剤は上記の第4級アンモニウム塩の他に様々な添
加剤を配合し、水への分散性を改良しているが、その効
果は未だ不充分である。
また、従来より各種アミンを柔軟基剤とする液体柔軟
仕上剤が知られている。例えば、特開昭52−59796号公
報にはメチルジ(硬化牛脂アルキル)アミンのような長
鎖アルキルアミンを含有する繊維に柔軟性を付与する組
成物が、特開昭58−60070号公報にはアシル化アルカノ
ールアミン、水溶性第4級アンモニウム塩及び脂肪酸エ
ステルを含有する繊維に平滑性、快適な手触りを与える
繊維材料仕上剤が、特開昭61−167083号公報には第4級
アンモニウム化合物、高級脂肪酸とヒドロキシ低級アル
キルポリアミンとの縮合反応物及びアルキルアミンポリ
グリコールエーテルを含有する分散性の良い柔軟剤が、
特開昭61−275474号公報にはジ(高級アルキル)環式ア
ミン及びブレンステッド酸を含有する織物処理用の安定
な水性分散液が、特開昭64−85368号公報にはジ長鎖ア
ルキルアミン−陰イオン性界面活性剤イオン対複合体、
非シリコーンロウ及び液体担体を含む柔軟化組成物が、
特開平2−6662号公報にはヒドロキシ低級アルキルアル
キレンジアミンと高級脂肪族の縮合物等のアミン及び両
性布地コンディショニング剤を含有する布地コンディシ
ョニング組成物が、特開平2−14076号公報にはジ長鎖
アルキルアミン−多官能カルボン酸錯体を含有する柔軟
性、帯電防止性を付与する布類コンディショニング組成
物が記載されている。
更に、特開昭52−5394号公報にはモノ又ジ長鎖アルキ
ルアルキレンジアミン静電気抑制剤及び第4級アンモニ
ウム系柔軟剤を含有する布類状態調節組成物が記載され
ている。
しかしながら、これらアミンを含有する柔軟剤の効果
は未だ充分でない。
〔課題を解決するための手段〕〕 本発明者らは、上記欠点を解決すべく鋭意研究の結
果、本発明に至った。
すなわち本発明は、柔軟基剤として、下記の (a)成分及び(b)成分を必須成分として含有するこ
とを特徴とする液体柔軟仕上剤を提供するものである。
(a) ジエチレントリアミンと炭素数12〜22の飽和又
は不飽和の脂肪酸の脱水環化縮合反応物の無機酸又は有
機酸の中和物。
(b) 下記(b−1)及び/又は(b−2) (b−1);一般式(I)で示される化合物の無機酸又
は有機酸の中和物。
〔式中、X,YはH又は R1,R2は炭素数11〜23の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽
和の炭化水素基、mは2又は3の数を示す〕 (b−2);窒素の数が4〜6のポリアルキレンポリア
ミン又はポリエチレンイミンと炭素数12〜24の脂肪酸と
の縮合物である部分アミド化物の無機酸又は有機酸の中
和物。
本発明の(a)成分はジエチレントリアミンと該当す
る脂肪酸又はそれらのメチルエステル等のエステル類と
の縮合閉環化反応により得られる下記一般式(II) 〔R:炭素数11〜21のアルキル基又はアルケニル基〕 で表される化合物を所定量の無機酸又は有機酸により中
和して得ることができる。一般式(II)で表される化合
物を得る際に又は柔軟剤として保存中に一部開環した化
合物等の副生物が生成するが、本発明の柔軟仕上剤には
副生物が混入しても本発明の効果を損なわない範囲であ
れば問題はない。
本発明の(a)成分を得るために使用する酸としては
塩酸、硫酸等の無機酸、酢酸、グルコール酸、乳酸、ク
エン酸、マレイン酸、フマール酸、トルエンスルホン酸
等の有機酸が挙げられるが、塩酸を用いるのが経済的で
あり望ましい。
本発明の(b−1)成分のアミン化合物はトリエタノ
ールアミンやトリプロパノールアミンと炭素数12〜24の
脂肪酸又はそれらのメチルエステル等のエステル類との
反応により得ることができる。また、(b−2)成分の
ポリアミン化合物は対応するポリアミンと脂肪酸の脱水
反応により得ることができる。(b)成分のアミン化合
物の中和に用いる酸としては(a)成分の場合と同様の
ものが使用できる。
本発明の柔軟仕上剤において(a)成分と(b)成分
の比は(a)/(b)重量比で95/5〜20/80、好ましく
は95/5〜50/50、特に好ましくは90/10〜60/40の範囲で
ある。
本発明の柔軟仕上剤に、更にジメチルポリシロキサ
ン、部分的にアミノ基又はポリオキシアルキレン基で変
性されたジメチルポリシロキサン等のシリコーン化合
物、特に好ましくは部分的にポリオキシアルキレン基で
変性されたジメチルポリシロキサンを配合することによ
り吸水性能を損なうことなく、柔軟処理された衣料の肌
ざわりを改良できる。これらのシリコーン化合物は
(a)成分+(b)成分総量に対し0.3〜5重量%配合
されるのが好ましい。
本発明の柔軟仕上剤は、従来広く用いられているジ硬
化牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロライドに比較
すると柔軟効果はほぼ同等であるが、驚くべきことに弾
力性のある柔らかさが得られることが分かった。
本発明の組成物を水系液体柔軟仕上剤とする際には粘
度の調整のために塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩
化マグネシウム等の無機電解質を0.05〜0.4重量%添加
するのが望ましい。
本発明の液体柔軟仕上剤は長期保存に対して安定性は
高いが、更に苛酷な保存条件下での安定化のためにポリ
オキシエチレン(5〜50モル)アルキル又はアルケニル
(C12〜24)エーテル等のノニオン界面活性剤、エタノ
ール、プロピレングリコールやエチレングリコールのよ
うな溶剤又は尿素などを配合することができる。また、
柔軟基剤として既知のエステル、非イオン或いはカチオ
ン化合物、長鎖アルコール、長鎖脂肪酸等を併用しても
よい。
また、製品の外観のために顔料又は染料を、仕上がり
の白さのために螢光増白剤を、そして使用時及び仕上が
り後の趣向を良くするために香料を配合することもでき
る。
〔発明の効果〕
本発明の柔軟仕上剤は各種繊維に対して、十分な柔軟
剤、帯電防止剤を与え、且つ選れた弾力性を付与し得
る。
〔実 施 例〕
次に本発明を実施例をもって詳述するが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。
実施例及び比較例で用いた(a)成分及び(b)成分
を表1及び表2に示す。
実施例1〜8、比較例1 表3に示す配合の組成物について、以下の方法により
柔軟性、弾力性の評価を行った。
<柔軟性、弾力性の評価> (1) 処理方法 市販の木綿タオル2kg、アクリルジャージー1kgを3.5
゜DH硬水にて市販洗剤アタック(花王株式会社製、登録
商標)にて5回繰り返し洗濯(30洗濯機)をし、各繊
維についていた繊維処理剤を除去した後、表3の配合組
成物を有効成分として1.5gを投入し、25℃、1分間撹拌
下で処理した。
なお、いずれの配合の場合もポリオキシエチレン変性
ジメチルポリシロキサンを(a)成分及び(b)成分の
総量に対して1重量%配合した。
(2) 評価方法 上記方法で処理した布を室内で風乾後、25℃、65%RH
の恒温恒湿室にて24時間放置した。
これらの布について柔軟性、弾力性の評価を行った。
柔軟性及び弾力性の評価は、ジ水素添加牛脂アルキル
ジメチルアンモニウムクロライド15重量%からなる柔軟
剤10ccで処理した布を対照にして一対比較を行った。評
価は次のように表す。
+2;対照より柔らかい又は弾力性が高い +1;対照よりやや柔らかい又は弾力性がやや高い 0;対照と同じ −1;対照がやや柔らかい又は対照より弾力性がやや低い −2;対照が柔らかい又は対照より弾力性が低い 表3に示すように、本発明の化合物を使用することに
より、柔軟性と弾力性の両者を満足する効果が得られ
る。
実施例9〜11、比較例2 表4に示す配合の組成物について弾力性の評価するた
め、木綿タオルの積み上げ高さを測定した。
<弾力性の評価> 実施例1〜8と同様に処理した木綿タオルを8つ折り
にして3枚重ねて積み上げ、5g/cm2の圧力で5分間加圧
した後、圧力を取り除き、タオルの高さを測定した。タ
オルの高さが高い程、弾力性は良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−51877(JP,A) 特開 平2−191766(JP,A) 特公 平4−37185(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柔軟基剤として、下記の(a)成分及び
    (b)成分を必須成分として含有することを特徴とする
    液体柔軟仕上剤。 (a) ジエチレントリアミンと炭素数12〜22の飽和又
    は不飽和の脂肪酸の脱水環化縮合反応物の無機酸又は有
    機酸の中和物。 (b) 下記(b−1)及び/又は(b−2) (b−1);一般式(I)で示される化合物の無機酸又
    は有機酸の中和物。 〔式中、X,YはH又は R1,R2は炭素数11〜23の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽
    和の炭化水素基、mは2又は3の数を示す〕 (b−2);窒素の数が4〜6のポリアルキレンポリア
    ミン又はポリエチレンイミンと炭素数12〜24の脂肪酸と
    の縮合物である部分アミド化物の無機酸又は有機酸の中
    和物。
  2. 【請求項2】更に、ジメチルポリシロキサン及び/又は
    部分的にアミノ基又はポリオキシアルキレン基で変性さ
    れたジメチルポリシロキサンを(a)及び(b)成分の
    総量に対して0.3〜5重量%含有してなる請求項1記載
    の液体柔軟仕上剤。
  3. 【請求項3】変性されたジメチルポリシロキサンが部分
    的にポリオキシアルキレン基で変性されたジメチルポリ
    シロキサンである請求項2記載の液体柔軟仕上剤。
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