JP2672876B2 - 柔軟仕上剤 - Google Patents

柔軟仕上剤

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、柔軟仕上剤に関し、詳しくは各種の繊維に
対して、優れた柔軟性及び弾力性(ふっくら感)を付与
できる液体柔軟仕上剤に関するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
現在、家庭用柔軟仕上剤として市販されている商品は
殆どが1分子中に1〜2個の長鎖アルキル基を有する第
4級アンモニウム塩を主成分とした組成物である。この
理由としては第4級アンモニウム塩は少量で各種繊維に
対して良好な柔軟効果を有するからである。
上記の第4級アンモニウム塩は、木綿類に対しては著
しい柔軟効果を有しているが、アクリル系、ポリエステ
ル系、ポリアミド系などの合成繊維に対しては効果が十
分とは言い難く、更に高濃度で処理すると衣料の弾力性
が低下し、風合いが損なわれてしまうことがある。
また、長期保存をする場合は、特に低温で増粘した
り、ゲル状になったり、分離したりすることがある。
このため柔軟成分以外の各種のポリオキシアルキレン
系の非イオン活性剤や電解質、溶剤を必要とし、これら
を配合して安定化を行なっているものが多いが、未だ効
果は十分でない。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記欠点を解決すべく鋭意研究の結
果、本発明に至った。
すなわち本発明は、以下に示す(a)〜(e)成分を
必須とする水性分散物からなり、(a)〜(d)成分の
重量比が、 (a)/〔(a)+(b)+(c)+(d)〕=0.2/100〜5/100 (b)/〔(a)+(b)+(c)+(d)〕=5/100〜90/100 (c)/〔(a)+(b)+(c)+(d)〕=0.2/100〜18/100 (d)/〔(a)+(b)+(c)+(d)〕=5/100〜90/100 であり、(a)〜(d)成分を総量で4〜40重量%含有
してなる柔軟仕上剤を提供するものである。
(a)成分:下記(a−1)〜(a−3)の中から選ば
れる1種又は2種以上の化合物 (b)成分:下記(b−1)〜(b−3)の中から選ば
れる1種又は2種以上の化合物 (c)成分:下記(c−1)及び(c−2)から選ばれ
る1種又は2種以上の化合物 〔式中、 R1,R5,R7:炭素数12〜22のアルキル基又はアルケニル基 R2,R3:メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基又はヒ
ドロキシプロピル基 R4,R6,R8:炭素数11〜21のアルキル基又はアルケニル基 X:ハロゲン、CH3SO4又はC2H5SO4 m:2又は3 を意味する。〕 (d)成分:ジエチレントリアミンと炭素数12〜22の飽
和又は不飽和の脂肪酸の脱水環化縮合反応物 (e)成分:(d)成分の0.5〜1.2モル等量の酸 本発明の(a)成分、(b)成分及び(c)成分は公
知の方法により得ることができる。本発明に用いられる
化合物としては、特に上記各式中のR1,R5,R7が炭素数16
〜22のアルキル基又はアルケニル基、R4,R6,R8が炭素数
15〜21のアルキル基又はアルケニル基であることが好ま
しい。
本発明の(d)成分の環状化合物はイミダゾリン系化
合物として知られており、下記式(d) 〔R:炭素数11〜21のアルキル基又はアルケニル基〕 の構造式で表すことができる。本構造の化合物は合成中
又は保存中に一部開環した構造の化合物を与えるが、こ
れら開環化合物は20重量%以下、好ましくは10重量%以
下に抑えることが望ましい。
(d)成分を得るために使用する脂肪酸としては硬化
牛脂組成の脂肪酸やステアリン酸等の炭素数16〜22の飽
和又は不飽和脂肪酸が柔軟性や弾力性の点で最も好まし
い。
(e)成分の酸としては、無機酸としては塩酸、硫
酸、ホウ酸、リン酸等が挙げられ、有機酸としては乳
酸、グリコール酸、グルコン酸等のヒドロキシカルボン
酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、シュウ酸、酒石
酸、リンゴ酸、クエン酸等の2〜3価のカルボン酸が使
用される。(e)成分は(d)成分の0.5〜1.2モル等量
が用いられる。
本発明において、各成分の配合比率は柔軟性能、弾力
性、保存安定性の点で重要である。
本発明の柔軟仕上剤における各成分の配合比率は、 (a)/〔(a)+(b)+(c)+(d)〕=0.2/10
0〜5/100、好ましくは0.5/100〜3/100であり、 (b)/〔(a)+(b)+(c)+(d)〕=5/100
〜90/100、好ましくは10/100〜70/100であり、 (c)/〔(a)+(b)+(c)+(d)〕=0.2/10
0〜18/100、好ましくは0.5/100〜8/100であり、 (d)/〔(a)+(b)+(c)+(d)〕=5/100
〜90/100、好ましくは10/100〜70/100である。
(a)成分〜(d)成分の配合比率は重要であり、上
記の範囲を逸脱すると衣料素材によっては充分な柔軟効
果と弾力性を発現することができない。すなわち、
(a)成分〜(d)成分の合計量に対し、(a)成分が
0.2重量%未満の時や、(c)成分が18重量%より多い
場合は木綿に対する効果が低下し、一方(a)成分が5
重量%より多かったり、(c)成分が0.2重量%未満の
場合は化繊に対する効果が低下する。(b)成分が5重
量%未満では化繊でも木綿でも効果が低下する。また、
(d)成分が5重量%未満では弾力性が低下する。
(a)成分〜(d)成分を必須とする柔軟仕上剤を製
品化する際、製品の粘性及びハンドリング性を考慮する
と(a)成分〜(d)成分の総量は4〜40重量%、好ま
しくは6〜30重量%、特に好ましくは10〜30重量%であ
る。
(e)成分は、本発明の柔軟仕上剤を長期保存する
際、粒子が凝集合一するのを防止する効果が高く、特に
(d)成分が(a)成分〜(d)成分の合計量に対し20
重量%以上配合される時に重要となる。
本発明の柔軟仕上剤に、更にジメチルポリシロキサ
ン、部分的にアミノ基又はポリオキシアルキレン基で変
性されたジメチルポリシロキサン等のシリコーン化合
物、特に好ましくは部分的にポリオキシアルキレン基で
変性されたジメチルポリシロキサンを配合することによ
り吸水性能を損なうことなく、柔軟処理された衣料の肌
ざわりを改良できる。これらのシリコーン化合物は
(a)成分〜(d)成分総量に対し0.3〜5重量%配合
されるのが好ましい。
本発明の柔軟仕上剤は、従来広く用いられている
(b)成分単独の柔軟仕上剤に比較すると柔軟効果はほ
ぼ同等であるが、驚くべきことに弾力性のある柔らかさ
が得られることが分かった。
本発明の組成物を水系液体柔軟仕上剤とする際には粘
度の調整のために塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩
化マグネシウム等の無機電解質を0.05〜0.4重量%添加
するのが望ましい。
本発明の柔軟仕上剤は長期保存に対して安定性は高い
が、更に苛酷な保存条件下での安定化のためにポリオキ
シエチレン(5〜50モル)アルキル又はアルケニル(C
12〜24)エーテル等のノニオン界面活性剤、プロピレン
グリコールやエチレングリコールのような溶剤又は尿素
などを配合することができる。また、柔軟基剤として既
知のエステル、非イオン或いはカチオン化合物、長鎖ア
ルコール、長鎖脂肪酸等を併用してもよい。
また、製品の外観のために顔料又は染料を、仕上がり
の白さのために螢光増白剤を、そして使用時及び仕上が
り後のために香料を配合することもできる。
〔発明の効果〕
本発明の柔軟仕上剤は各種繊維に対して、十分な柔軟
性、帯電防止性を与え、且つ優れた弾力性を付与し得
る。
〔実 施 例〕
次に本発明を実施例をもって詳述するが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。
実施例及び比較例で用いた(a)〜(e)成分を以下
に示す。
(d)成分 d−1:式d中のR=C17H35(全アミン価90.4、3級アミ
ン価89.5) d−2:式d中のR=未硬化牛脂残基(全アミン価90.8、
3級アミン価89.2) (e)成分 e−1:塩酸 e−2:グリコール酸 e−3:乳酸 実施例1〜12 表4に示す配合の組成物について、以下の方法により
柔軟性、弾力性の評価を行った。
<柔軟性、弾力性の評価> (1) 処理方法 市販の木綿タオル2kg、アクリルジャージー1kgを3.5
゜DH硬水にて市販洗剤アタック(花王株式会社製、登録
商標)にて5回繰り返し洗濯(30洗濯機)をし、各繊
維についていた繊維処理剤を除去した後、表4の配合組
成物を有効成分として1.5gを投入し、25℃、1分間撹拌
下で処理した。
なお、いずれの配合の場合もポリオキシエチレン変性
ジメチルポリシロキサンを(a)〜(d)成分の総量に
対して1重量%配合した。
(2) 評価方法 上記方法で処理した布を室内で風乾後、25℃、65%RH
の恒温恒湿室にて24時間放置した。
これらの布について柔軟性、弾力性の評価を行った。
柔軟性及び弾力性の評価は、ジ水素添加牛脂アルキル
ジメチルアンモニウムクロライド15重量%からなる柔軟
剤10ccで処理した布を対照にして一対比較を行った。評
価は次のように表す。
+2;対照より柔らかい又は弾力性が高い +1;対照よりやや柔らかい又は弾力性がやや高い 0;対照と同じ −1;対照がやや柔らかい又は対照より弾力性がやや低い −2;対照が柔らかい又は対照より弾力性が低い 表4に示すように、本発明の化合物を使用することに
より、柔軟性と弾力性の両者を満足する効果が得られ
る。
実施例13〜15、比較例4,5 表5に示す配合の組成物について弾力性を評価するた
め、木綿タオルの積み上げ高さを測定した。
<弾力性の評価> 実施例1〜12と同様に処理した木綿タオルを8つ折り
にして3枚重ねて積み上げ、5g/cm2の圧力で5分間加圧
した後、圧力を取り除き、タオルの高さを測定した。タ
オルの高さが高い程、弾力性は良好である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下に示す(a)〜(e)成分を必須とす
    る水性分散物からなり、(a)〜(d)成分の重量比
    が、 (a)/〔(a)+(b)+(c)+(d)〕=0.2/100〜5/100 (b)/〔(a)+(b)+(c)+(d)〕=5/100〜90/100 (c)/〔(a)+(b)+(c)+(d)〕=0.2/100〜18/100 (d)/〔(a)+(b)+(c)+(d)〕=5/100〜90/100 であり、(a)〜(d)成分を総量で4〜40重量%含有
    してなる柔軟仕上剤。 (a)成分:下記(a−1)〜(a−3)の中から選ば
    れる1種又は2種以上の化合物 (b)成分:下記(b−1)〜(b−3)の中から選ば
    れる1種又は2種以上の化合物 (c)成分:下記(c−1)及び(c−2)から選ばれ
    る1種又は2種以上の化合物 〔式中、 R1,R5,R7:炭素数12〜22のアルキル基又はアルケニル基 R2,R3:メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基又はヒ
    ドロキシプロピル基 R4,R6,R8:炭素数11〜21のアルキル基又はアルケニル基 X:ハロゲン、CH3SO4又はC2H5SO4 m:2又は3 を意味する。〕 (d)成分:ジエチレントリアミンと炭素数12〜22の飽
    和又は不飽和の脂肪酸の脱水環化縮合反応物 (e)成分:(d)成分の0.5〜1.2モル等量の酸
  2. 【請求項2】(a)成分が(a−3)、(b)成分が
    (b−3)、(c)成分が(c−2)で表される化合物
    である請求項1記載の柔軟仕上剤。
  3. 【請求項3】更に、ジメチルポリシロキサン及び/又は
    部分的にアミノ基又はポリオキシアルキレン基で変性さ
    れたジメチルポリシロキサンを(a)〜(d)成分総量
    に対して0.3〜5重量%含有してなる請求項1又は2記
    載の柔軟仕上剤。
  4. 【請求項4】変性されたジメチルポリシロキサンが、部
    分的にポリオキシアルキレン基で変性されたジメチルポ
    リシロキサンである請求項3記載の柔軟仕上剤。
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