JP2763653B2 - 液体柔軟仕上剤 - Google Patents

液体柔軟仕上剤

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、柔軟仕上剤に関し、詳しくは各種の繊維に
対して、優れた柔軟性及び弾力性(ふっくら感)を付与
できる家庭用液体柔軟仕上剤に関するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
現在、家庭用柔軟仕上剤として市販されている商品は
殆どが1分子中に1〜2個の長鎖アルキル基を有する第
4級アンモニウム塩を主成分とした組成物である。この
理由としては第4級アンモニウム塩は少量で各種繊維に
対して良好な柔軟効果を有するからである。
上記の第4級アンモニウム塩は、木綿類に対しては著
しい柔軟効果を有しているが、アクリル系、ポリエステ
ル系、ポリアミド系などの合成繊維に対しては効果が十
分とは言い難く、更に高濃度で処理すると衣料の弾力性
が低下し、風合いが損なわれてしまうことがある。
上記の第4級アンモニウム塩を主基剤とする柔軟仕上
剤は通常4〜20%の分散液として市販され、使用されて
いる。
第4級アンモニウム塩は疎水性が強いためすすぎ水中
に投入する際、攪拌力が弱い場合は水への分散性が悪
く、そのため衣料に対してムラ付きするおそれがある。
市販の柔軟剤は上記の第4級アンモニウム塩の他に様々
な添加剤を配合し、水への分散性を改良しているが、そ
の効果は未だ不充分である。
また、従来より各種アミンを柔軟基剤とする液体柔軟
仕上剤が知られている。例えば、特開昭52−59796号公
報にはメチルジ(硬化牛脂アルキル)アミンのような直
鎖アルキルアミンを含有する繊維に柔軟性を付与する組
成物が、特開昭58−60070号公報にはアシル化アルカノ
ールアミン、水溶性第4級アンモニウム塩及び脂肪酸エ
ステルを含有する繊維に平滑性、快適な手触りを与える
繊維材料仕上剤が、特開昭61−167083号公報には第4級
アンモニウム化合物、高級脂肪酸とヒドロキシ低級アル
キルポリアミンとの縮合反応物及びアルキルアミンポリ
グリコールエーテルを含有する分散性の良い柔軟剤が、
特開昭61−275474号公報にはジ(高級アルキル)環式ア
ミン及びブレンステッド酸を含有する織物処理用の安定
な水性分散液が、特開昭64−85368号公報にはジ直鎖ア
ルキルアミン−陰イオン性界面活性剤イオン対複合体、
非シリコーンロウ及び液体担体を含む柔軟化組成物が、
特開平2−6662号公報にはヒドロキシ低級アルキルアル
キレンジアミンと高級脂肪酸の縮合物等のアミン及び両
性布地コンディショニング剤を含有する布地コンディシ
ョニング組成物が、特開平2−14076号公報にはジ直鎖
アルキルアミン−多官能カルボン酸錯体を含有する柔軟
性、帯電防止性を付与する布類コンディショニング組成
物が記載されている。
更に、特開昭52−5394号公報にはモノ又はジ長鎖アル
キルアルキレンジアミン静電気抑制剤及び第4級アンモ
ニウム系柔軟剤を含有する布類状態調節組成物が記載さ
れている。
しかしながら、これらアミンを含有する柔軟剤の効果
は未だ充分でない。
〔課題を解決するための手段〕〕 本発明者らは、上記欠点を解決すべく鋭意研究の結
果、本発明に至った。
すなわち本発明は、柔軟基剤として、下記の(a)成
分及び(b)成分を必須成分として含有することを特徴
とする液体柔軟仕上剤を提供するものである。
(a)一般式(I)で表されるエステル基を分子内に1
〜2ケ含有するアミンの無機酸又は有機酸の中和物及び
/又は一般式(Ia)で表されるジアミンと(Ib)で表さ
れる脂肪酸の縮合物の無機酸又は有機酸の中和物。
R1CH2NHC3H6NH2 (Ia) 〔式中、YはH又は であり、R1,R2は炭素数11〜23の直鎖又は分岐の飽和又
は不飽和炭化水素基、Rは炭素数2〜24の直鎖又は分岐
鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基、mは2又は3を表
す。〕 (b)一般式(II)で表されるアミンの無機又は有機酸
の中和物。
〔式中、R3,R4はそれぞれ炭素数10〜24のアルキル基、
アルケニル基又はβ−ヒドロキシアルキル基を示す。〕 本発明に用いられる(a)成分である一般式(I)で
表される化合物の代表例としては、炭素数2〜24の1級
アミンのアルキレンオキシド付加物と炭素数12〜24の脂
肪酸又は脂肪酸メチルエステルとの反応により得たエス
テルアミンを、塩酸や硫酸等の無機酸や酢酸、グリコー
ル酸、乳酸、クエン酸、マレイン酸、フマール酸、トル
エンスルホン酸等の有機酸で中和して得られる化合物が
挙げられる。この反応に用いられる脂肪酸としては、ヤ
シ油、パーム油、牛脂、ナタネ油、魚油等の天然油脂由
来のものが一般的であるが、化学的に合成した脂肪酸で
も良い。
本発明で用いられる(b)成分の一般式(II)式のア
ミンの中和に供する酸成分は(a)成分の中和に供する
酸と同様のものが使用できる。(a)成分と(b)成分
の比は(a)/(b)重量比で95/5〜20/80、好ましく
は95/5〜50/50、特に好ましくは90/10〜60/40の範囲で
ある。
本発明の柔軟仕上剤に、更にジメチルポリシロキサ
ン、部分的にアミノ基又はポリオキシアルキレン基で変
性されたジメチルポリシロキサン等のシリコーン化合
物、特に好ましくは部分的にポリオキシアルキレン基で
変性されたジメチルポリシロキサンを配合することによ
り吸水性能を損なうことなく、柔軟処理された衣料の肌
ざわりを改良できる。これらのシリコーン化合物は
(a)及び(b)成分の総量に対し0.3〜5重量%配合
されるのが好ましい。
本発明の柔軟仕上剤は、従来広く用いれているジ硬化
牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロライドに比較す
ると柔軟効果はほぼ同等であるが、驚くべきことに弾力
性のある柔らかさが得られることが分かった。
本発明の組成物を水系液体柔軟仕上剤として使用する
ためには、組成物中の(a)成分と(b)成分の重量の
和は10〜30重量%が好ましい。水系液体柔軟仕上剤とす
る際には粘度の調整のために塩化ナトリウム、塩化カル
シウム、塩化マグネシウム等の無機電解質を0.05〜0.4
重量%添加するのが望ましい。
更に、本発明の液体柔軟仕上剤には保存安定性の改善
のためにポリオキシエチレン(5〜50モル)アルキル又
はアルケニル(C1224)エーテル等のノニオン界面活
性剤、エタノール、プロピレングリコールやエチレング
リコールのような溶剤又は尿素などを配合することがで
きる。
また、製品の外観のために顔料又は染料を、仕上がり
の白さのために螢光増白剤を、そして使用時及び仕上が
り後の趣向を良くするために香料を配合することもでき
る。
〔発明の効果〕
本発明の液体柔軟仕上剤は各種繊維に対して、十分な
柔軟性、帯電防止性を与え、優れた弾力性を付与し得る
ものである。
〔実施例〕
次に本発明を実施例を持って詳述するが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。
本発明に使用される(a)成分の製造方法を合成例に
よって示す。
合成例 ステアリン酸メチル596gにエチルジエタノールアミン
133gを加え、140〜170℃で6時間反応させ、エステルア
ミンを得た。
この縮合物を12%酢酸水溶液500gに加え、本発明の化
合物(a−1)を得た。
同様にして表1に示す様な本発明の化合物(a−2)
〜(a−4)を合成した。
実施例1〜6、比較例1 表3に示す配合の組成物について、以下の方法により
柔軟性、弾力性の評価を行った。
<柔軟性、弾力性の評価> (1)処理方法 市販の木綿タオル2kg、アクリルジャージー1kgを3.5
°DH硬水にて市販洗剤アタック(花王株式会社製、登録
商標)にて5回繰り返し洗濯(30l洗濯機)をし、各繊
維についていた繊維処理剤を除去した後、表3の配合組
成物を有効成分として1.5gを投入し、25℃、1分間撹拌
下で処理した。
なお、いずれの配合の場合にもポリオキシエチレン変
性ジメチルポリシロキサンを(a)及び(b)成分の総
量に対して1重量%配合した。
(2)評価方法 上記方法で処理した布を室内で風乾後、25℃、65%RH
の恒温恒湿室にて24時間放置した。
これらの布について柔軟性、弾力性の評価を行った。
柔軟性及び弾力性の評価は、ジ水素添加牛脂アルキル
ジメチルアンモニウムクロライド15重量%からなる柔軟
剤10ccで処理した布を対照にして一対比較を行った。評
価は次のように表す。
+2;対照より柔らかい又は弾力性が高い +1;対照よりやや柔らかい又は弾力性がやや高い 0;対照と同じ −1;対照がやや柔らかい又は対照より弾力性がやや低
い −2;対照が柔らかい又は対照より弾力性が低い 表3に示すように、本発明の化合物を使用することに
より、柔軟性と弾力性の両者を満足する効果が得られ
る。
実施例7,8、比較例2 表4に示す配合の組成物について弾力性を評価するた
め、木綿タオルの積み上げ高さを測定した。
<弾力性の評価> 実施例1〜6と同様に処理した木綿タオルを8つ折り
にして3枚重ねて積み上げ、5g/cm2の圧力で5分間加圧
した後、圧力を取り除き、タオルの高さを測定した。タ
オルの高さが高い程、弾力性は良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古田 一光 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606―6 赤羽 寮 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06M 13/00 - 13/535 D06M 15/00 - 15/715

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柔軟基剤として、下記の(a)成分及び
    (b)成分を必須成分として含有することを特徴とする
    液体柔軟仕上剤。 (a)一般式(I)で表されるエステル基を分子内に1
    〜2ケ含有するアミンの無機酸又は有機酸の中和物及び
    /又は一般式(Ia)で表されるジアミンと(Ib)で表さ
    れる脂肪酸の縮合物の無機酸又は有機酸の中和物。 R1CH2NHC3H6NH2 (Ia) 〔式中、YはH又は であり、R1,R2は炭素数11〜23の直鎖又は分岐の飽和又
    は不飽和炭化水素基、Rは炭素数2〜24の直鎖又は分岐
    鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基、mは2又は3を表
    す。〕 (b)一般式(II)で表されるアミンの無機又は有機酸
    の中和物。 〔式中、R3,R4はそれぞれ炭素数10〜24のアルキル基、
    アルケニル基又はβ−ヒドロキシアルキル基を示す。〕
  2. 【請求項2】更に、ジメチルポリシロキサン及び/又は
    部分的にアミノ基又はポリオキシアルキレン基で変性さ
    れたジメチルポリシロキサンを(a)及び(b)成分の
    総量に対して0.3〜5重量%含有してなる請求項1記載
    の液体柔軟仕上剤。
  3. 【請求項3】変性されたジメチルポリシロキサンが部分
    的にポリオキシアルキレン基で変性されたジメチルポリ
    シロキサンである請求項2記載の液体柔軟仕上剤。
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