JP2946143B2 - スプレー型糊剤組成物 - Google Patents

スプレー型糊剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衣類に優れた張りを与
え、更に糊付け後衣類に付着した汚れを洗濯により容易
に除去することができるスプレー型糊剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】スプレー型の糊剤は、手軽に衣類に張り
を与えることができる便利なものであり、特に襟、袖部
分の糊付けに好適である。この襟、袖部分は人体に密着
し、摩擦等を受けるため、汚れが付着すると通常の洗濯
においてはなかなか汚れが脱落し難く、ブラシ等を用い
て部分洗いをしなければならず、煩雑であった。
【0003】ところで、一般に市販されているスプレー
型糊剤の主成分としては低粘度化した化工澱粉が使用さ
れている。このため、このような糊剤は一般的に汚れと
共に脱落するので、洗濯時に汚れの脱落性を向上させる
性質がある。
【0004】しかしながら、このような糊剤は、襟、袖
の汚れに対しては完全に落としきれるものではなかっ
た。
【0005】そこで、このような化工澱粉を主成分とし
た糊剤の持つ汚れ落とし効果を向上させようという試み
は多くなされてきた。例えば、特開平2−112475
号公報にはマレイン酸の重合物、アクリル酸と無水マレ
イン酸の共重合物の加水分解物、無水マレイン酸の重合
物の加水分解物のような水溶性高分子物質を含む溶液に
関する記載がある。これは造膜性を有するポリマーと、
汚れ自体の分散、再汚染防止の機能を持つ分散剤を組み
合わせることにより、汚れ落とし効果を高めようとする
ものである。この技術によれば、従来の糊剤に比較して
汚れ落とし効果はかなり向上するものの、家庭洗濯等に
おける使用者の不満を解消するには至っていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、衣類に張りを与えることはもちろん、更に衣類に付
着した汚れを容易に除去することができるスプレー型糊
剤組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる実状に鑑み、本発
明者らは鋭意研究を重ねた結果、芳香族系モノマーから
得られたスルホン酸基を持つ特定の重合体又はその塩を
含有せしめた組成物が優れた造膜性を持ち、衣類に優れ
た張りを与え、かつ洗濯時の分散性が良く、汚れ落とし
効果に優れたものであることを見い出し本発明を完成し
た。
【0008】すなわち本発明は、重合性芳香族系モノマ
ーを必須成分とする1種又は2種以上の重合性モノマー
を重合して得たポリマーを、スルホン化して得られる重
合体又はその塩を含有するスプレー型糊剤組成物を提供
するものである。
【0009】本発明に用いる重合体の原料となる重合性
モノマーは、1種でも2種以上を用いてもよいが、この
うち少なくとも1種は芳香族系のモノマーである。この
芳香族系モノマーとしては、例えば、スチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、イ
ンデン等が挙げられる。また芳香族以外のモノマーとし
ては、エチレン、ブテン、ブタジエン、ジイソブチレ
ン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン等が挙
げられる。芳香族系モノマーの全モノマー中に占める割
合は60〜100モル%、特に85〜100モル%とす
ることが好ましい。
【0010】このようなモノマーから得られるポリマー
の具体例としては、ポリスチレン、スチレン・エチレン
共重合体、スチレン・ジイソブチレン共重合体、スチレ
ン・ジシクロペンタジエン共重合体、スチレン・ビニル
トルエン・α−メチルスチレン・インデン共重合体のよ
うなポリマーが挙げられる。就中、最も好ましいものは
ポリスチレンであり、これは、スチレンをラジカル重
合、イオン重合、熱重合等常法により重合することで得
られる。
【0011】このようにして得られたポリマーは、更に
スルホン化する必要がある。スルホン化は、無水硫酸、
クロルスルホン酸、無水硫酸・ルイス塩基錯体等のスル
ホン化剤を用い、任意のスルホン化方法を適用すること
により行うことができる。スルホン化率(スチレン骨格
1個に対してスルホン酸基が1個ついている場合がスル
ホン化率100%)が60%に満たないと、汚れを除去
する効果が低下するため好ましくない。好ましいスルホ
ン化率は85%以上である。
【0012】このようにスルホン化した重合体は、その
まま本発明組成物中に含有せしめることができるが、更
に塩として用いることができる。このような塩として
は、1価の塩としてリチウム、ナトリウム、カリウム等
の金属塩、アンモニウム塩、又はモノ、ジあるいはトリ
エタノールアミン、モルホリン、エチルアミン、ブチル
アミン等の有機アミン塩が挙げられ;2価の塩としてカ
ルシウム、マグネシウム、バリウム等のアルカリ土類金
属塩、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等の
有機アミン塩があり;3価の塩としてはアルミニウム
塩、ジエチレントリアミン等の有機アミン塩、又はポリ
エチレンイミン等の多価有機アミン等が挙げられる。
【0013】このようにして得られた重合体は、その重
量平均分子量が5000〜1000000、好ましくは
50000〜500000であるものが好ましい。
【0014】また、この重合体は、組成物中に0.2〜
10重量%(以下、単に「%」で示す)、好ましくは
0.5〜5重量%配合することが好ましい。
【0015】本発明のスプレー型糊剤組成物には更に、
必要によりポリビニルアルコール、化工澱粉、カルボキ
シメチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース等
の水溶性高分子を張り向上のために添加したり、クエン
酸、リンゴ酸、安息香酸、酒石酸等の有機酸、ポリエチ
レングリコール、グリセリン、ポリプロピレングリコー
ルの如きアイロン付着防止剤、シリコーンの如きアイロ
ンすべり剤、エチルアルコール、プロピルアルコール等
の如き低級アルコール、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルの如き浸透剤、その他の蛍光染料、殺菌剤、香
料、更にエアゾールとして使用する場合には罐腐食防止
剤の如き添加剤を加えてもよい。
【0016】本発明のスプレー型糊剤組成物は、上記成
分を常法により混合し製造することができる。また、本
発明のスプレー型糊剤組成物はポンプ式或いはトリガー
式のスプレー容器に充填し使用しても良いが、エアゾー
ル用の耐圧罐に噴射剤と共に充填し使用することもでき
る。この時の噴射剤としては液化プロパン、液化ブタ
ン、及びそれらの混合物、或いはジメチルエーテルを使
用するのがよい。噴射剤と本発明の組成物との重量比率
は噴射剤:本発明組成物=3:97〜40:60が好ま
しく、更に好ましくは5:95〜30:70である。
【0017】
【発明の効果】本発明のスプレー型糊剤組成物は、衣類
に優れた張りを与えることはもちろん、糊付け後の衣類
の汚れを普通の洗濯により簡単に落とすことができる。
従って、襟、袖等に付着した汚れも、ブラシ洗い、もみ
洗い等の部分洗いの必要がない。
【0018】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は、これらにより限定されるものでは
ない。
【0019】実施例1 表1に示す重合体(ポリスチレンスルホン酸塩)2%
と、0.5%シリコーンエマルジョン(5000cs;有
効分35%)を水に溶解し、糊剤組成物の試験液とし
た。この試験液をトリガー式容器に充填し、下記に示す
様なカンチレバー法(JIS L 1096)により、
張り性能の評価を行い、また被洗浄率の測定を行った。
この結果を表1に示す。なお、表1中のポリスチレンの
重量平均分子量は次の方法により求めた。 (1)ポリスチレンの重量平均分子量 標準物質として標準ポリスチレンを用い、分離カラムに
東ソー(株)製TSKG1000Hxl(7.8mmID×3
0cm)を使用し、紫外線検出器(波長266nm)を用い
てGPC法により求めた。
【0020】(2)張り性能の評価 上記試験液を、ポリエステル/綿=65/35ブロード
60番に100%o.w.f(of weight f
abric)になるように均一にスプレーし、アイロン
の温度目盛りを綿にしてアイロンがけして乾燥させた。
20℃、65%で調湿した後、カンチレバー法で張りの
性能の評価を行った。
【0021】(3)被洗浄率の測定 上記で用いた、アイロンがけされ、調湿した後の布を次
の組成を有する汚染液に浸漬し、人工汚染布を作製し
た。 ・汚染液の組成 パークレン 1000cc、 カーボン 0.6g、 綿実油 10g、 オレイン酸 2g、 パルミチン酸 1.6g、 流動パラフィン 1g、 市販重質洗剤(新ザブ,花王(株)製)0.083%水
溶液中(20℃)でターゴトメーターを用いて上記人工
汚染布を10分間洗浄し、5分間すすぎ、下記の式によ
り被洗浄率を測定した。
【0022】
【数1】
【0023】反射率の測定は島津自記色差計RC−3型
(島津製作所製)を用い、550mμの波長で行った。
【0024】
【表1】
【0025】実施例2 実施例1で得た試験液の夫々を用い、試験液と液化プロ
パンガス(内圧3.1kg/cm2 ,20℃)とを試験液:
液化プロパンガス80:20の重量比率でエアゾール缶
に充填し、充分に振盪した後、実施例1と同様に張り性
能及び被洗浄率の測定を行った。その結果を表2に示
す。
【0026】
【表2】

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合性芳香族系モノマーを必須成分とす
    る1種又は2種以上の重合性モノマーを重合して得たポ
    リマーをスルホン化して得られる重合体又はその塩を含
    有するスプレー型糊剤組成物。
  2. 【請求項2】 重合体がポリスチレンのスルホン化物で
    ある請求項1記載のスプレー型糊剤組成物。
  3. 【請求項3】 重合体の重量平均分子量が5000〜1
    000000である請求項1又は2記載のスプレー型糊
    剤組成物。
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