JP2986600B2 - スプレー型糊剤組成物 - Google Patents
スプレー型糊剤組成物Info
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- JP2986600B2 JP2986600B2 JP3338535A JP33853591A JP2986600B2 JP 2986600 B2 JP2986600 B2 JP 2986600B2 JP 3338535 A JP3338535 A JP 3338535A JP 33853591 A JP33853591 A JP 33853591A JP 2986600 B2 JP2986600 B2 JP 2986600B2
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- present
- spray type
- spray
- polymer
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- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はスプレー型糊剤組成物に
関する。更に詳しくは、付着した汚れを容易に除去する
ことができるスプレー型糊剤組成物に関する。
関する。更に詳しくは、付着した汚れを容易に除去する
ことができるスプレー型糊剤組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術及びその課題】スプレー型の糊剤は手軽に
使用することができるので便利である。スプレー型糊剤
は部分的な糊付け、特に襟、袖部分の糊付けに好適であ
る。この襟、袖部分は人体に密着し摩擦等を受けるため
汚れが付着すると通常の洗濯においてはなかなか汚れが
脱落し難く、ブラシ等で部分洗いをしているのが通例で
ある。一般に市販されているスプレー型糊剤の主成分は
低粘度化した化工澱粉が使用されている。このような糊
剤は一般的に汚れの脱落性を容易にする性質をもってい
るが、帯電防止効果に関しては不充分であり、特に化学
繊維や混紡の衣料では静電気による汚れの付着や黒ずみ
の問題が残っている。
使用することができるので便利である。スプレー型糊剤
は部分的な糊付け、特に襟、袖部分の糊付けに好適であ
る。この襟、袖部分は人体に密着し摩擦等を受けるため
汚れが付着すると通常の洗濯においてはなかなか汚れが
脱落し難く、ブラシ等で部分洗いをしているのが通例で
ある。一般に市販されているスプレー型糊剤の主成分は
低粘度化した化工澱粉が使用されている。このような糊
剤は一般的に汚れの脱落性を容易にする性質をもってい
るが、帯電防止効果に関しては不充分であり、特に化学
繊維や混紡の衣料では静電気による汚れの付着や黒ずみ
の問題が残っている。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の一般式(1)
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の一般式(1)
【０００４】
【化２】
【０００５】〔式中、R1，R2は炭素数１〜18のアルキル
基、ヒドロキシアルキル基、X はハロゲン、-CH3SO4 又
は-C2H5SO4を示す。n は分子量が1000〜600 万となる数
である。〕で表される構造を有するジアリルジアルキル
アンモニウム塩を重合して得られる重合物が、糊剤とし
ての造膜性と帯電防止性の両機能を兼ね備えており、従
来の糊剤と同程度の張り性を持ち、且つ従来の糊剤より
帯電防止効果が著しく高まることを見出し、本発明を完
成するに至った。
基、ヒドロキシアルキル基、X はハロゲン、-CH3SO4 又
は-C2H5SO4を示す。n は分子量が1000〜600 万となる数
である。〕で表される構造を有するジアリルジアルキル
アンモニウム塩を重合して得られる重合物が、糊剤とし
ての造膜性と帯電防止性の両機能を兼ね備えており、従
来の糊剤と同程度の張り性を持ち、且つ従来の糊剤より
帯電防止効果が著しく高まることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【０００６】すなわち本発明は、下記の一般式(1) で表
される構造を有する重合物を 0.2〜10重量％含有するこ
とを特徴とするスプレー型糊剤組成物を提供するもので
ある。
される構造を有する重合物を 0.2〜10重量％含有するこ
とを特徴とするスプレー型糊剤組成物を提供するもので
ある。
【０００７】
【化３】
【０００８】〔式中、R1，R2は炭素数１〜18のアルキル
基、ヒドロキシアルキル基、X はハロゲン、-CH3SO4 又
は-C2H5SO4を示す。n は分子量が1000〜600 万となる数
である。〕。
基、ヒドロキシアルキル基、X はハロゲン、-CH3SO4 又
は-C2H5SO4を示す。n は分子量が1000〜600 万となる数
である。〕。
【０００９】本発明の糊剤の主成分であるジアリルジア
ルキルアンモニウム塩を重合して得られる重合物の分子
量は、1000〜600 万が好ましく、更に好ましくは5000〜
100万、特に好ましくは１万〜50万の範囲である。分子
量が1000よりも小さい場合には十分な張り性能と汚れ落
とし効果が得られないし、また600 万よりも大きい場合
にはスプレー性が良好でなくなるために好ましくない。
ルキルアンモニウム塩を重合して得られる重合物の分子
量は、1000〜600 万が好ましく、更に好ましくは5000〜
100万、特に好ましくは１万〜50万の範囲である。分子
量が1000よりも小さい場合には十分な張り性能と汚れ落
とし効果が得られないし、また600 万よりも大きい場合
にはスプレー性が良好でなくなるために好ましくない。
【００１０】上記の一般式(1) で表される構造を有する
重合物は、例えば式中のR1及びR2がメチル基でX がClの
場合は、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドを重
合開始触媒により重合して得ることができる。重合開始
触媒の種類により−OC6H5 、−OC4H9 等の異なる末端が
生成する。また、重合時の溶媒の種類によっては水素引
抜き反応により末端がH になる場合もある。また、本発
明の重合体としては、DADMAC・POLYMER （東洋ケミカル
ズ株式会社製）の商品名で市販されているものが使用で
きる。本発明の糊剤の主成分である前記一般式(1) で表
される構造を有する重合物は何れもその塩を用いること
ができる。また、この重合物は組成物中に 0.2〜10重量
％、好ましくは 0.5〜５重量％配合される。
重合物は、例えば式中のR1及びR2がメチル基でX がClの
場合は、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドを重
合開始触媒により重合して得ることができる。重合開始
触媒の種類により−OC6H5 、−OC4H9 等の異なる末端が
生成する。また、重合時の溶媒の種類によっては水素引
抜き反応により末端がH になる場合もある。また、本発
明の重合体としては、DADMAC・POLYMER （東洋ケミカル
ズ株式会社製）の商品名で市販されているものが使用で
きる。本発明の糊剤の主成分である前記一般式(1) で表
される構造を有する重合物は何れもその塩を用いること
ができる。また、この重合物は組成物中に 0.2〜10重量
％、好ましくは 0.5〜５重量％配合される。
【００１１】本発明のスプレー型糊剤組成物には更に、
ポリビニルアルコール、化工澱粉、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシアルキルセルロース等の水溶性高
分子を張り向上のために添加したり、クエン酸、リンゴ
酸、安息香酸、酒石酸等の有機酸、ポリエチレングリコ
ール、グリセリン、ポリプロピレングリコールの如きア
イロン付着防止剤、シリコーンの如きアイロンすべり
剤、エチルアルコール、プロピルアルコール等の如き低
級アルコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの
如き浸透剤、その他の蛍光染料、殺菌剤、香料、更にエ
アゾールとして使用する場合には罐腐食防止剤の如き添
加剤が加えられる。
ポリビニルアルコール、化工澱粉、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシアルキルセルロース等の水溶性高
分子を張り向上のために添加したり、クエン酸、リンゴ
酸、安息香酸、酒石酸等の有機酸、ポリエチレングリコ
ール、グリセリン、ポリプロピレングリコールの如きア
イロン付着防止剤、シリコーンの如きアイロンすべり
剤、エチルアルコール、プロピルアルコール等の如き低
級アルコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの
如き浸透剤、その他の蛍光染料、殺菌剤、香料、更にエ
アゾールとして使用する場合には罐腐食防止剤の如き添
加剤が加えられる。
【００１２】本発明のスプレー型糊剤組成物はポンプ式
或いはトリガー式のスプレー容器に充填し使用しても良
いが、エアゾール用の耐圧罐に噴射剤と共に充填し使用
することもできる。この時の噴射剤としては液化プロパ
ン、液化ブタン、及びそれらの混合物、或いはジメチル
エーテルを使用するのが良い。噴射剤と本発明の組成物
との重量比率は噴射剤：本発明組成物＝３：97〜40：60
が好ましく、更に好ましくは５：95〜30：70である。
或いはトリガー式のスプレー容器に充填し使用しても良
いが、エアゾール用の耐圧罐に噴射剤と共に充填し使用
することもできる。この時の噴射剤としては液化プロパ
ン、液化ブタン、及びそれらの混合物、或いはジメチル
エーテルを使用するのが良い。噴射剤と本発明の組成物
との重量比率は噴射剤：本発明組成物＝３：97〜40：60
が好ましく、更に好ましくは５：95〜30：70である。
【００１３】本発明に係わるスプレー型糊剤組成物で
襟、袖等を処理した衣類は着用により汚れが付着して
も、普通の洗濯により汚れが脱落し、もみ洗い、ブラシ
洗い等の部分洗いの必要がない。また、本発明のスプレ
ー型糊剤組成物は帯電防止性能に優れているため、静電
気による衣料への汚れの付着を防ぐことができる。
襟、袖等を処理した衣類は着用により汚れが付着して
も、普通の洗濯により汚れが脱落し、もみ洗い、ブラシ
洗い等の部分洗いの必要がない。また、本発明のスプレ
ー型糊剤組成物は帯電防止性能に優れているため、静電
気による衣料への汚れの付着を防ぐことができる。
【００１４】
【実施例】以下、更に具体的に本発明を説明するために
実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【００１５】実施例１ 以下に示す構造を有するポリマーを２重量％と0.5 ％シ
リコーンエマルジョン（5000cs；有効分35％）を水に溶
解し、試験液とした。この試験液をトリガー式容器に充
填し、カンチレバー法（JIS L 1096）により張り性能を
評価し、また、帯電防止性能の測定を行った。
リコーンエマルジョン（5000cs；有効分35％）を水に溶
解し、試験液とした。この試験液をトリガー式容器に充
填し、カンチレバー法（JIS L 1096）により張り性能を
評価し、また、帯電防止性能の測定を行った。
【００１６】
【化４】
【００１７】
【化５】
【００１８】＜張り性能の評価＞上記の試験液を、ポリ
エステル／綿＝65／35ブロード60番に100 ％ o.w.f (of
weight fabric)になるように均一にスプレーし、アイロ
ンの温度目盛りを綿にしてアイロンがけして乾燥させ
た。20℃、65％で調湿した後、カンチレバー法で張り性
能の評価を行った。 ＜帯電防止性能の評価＞上記で用いた、アイロンがけさ
れ調湿した後の布の表面抵抗値を測定し、帯電防止性能
の評価を行なった。これらの結果を表１に示す。
エステル／綿＝65／35ブロード60番に100 ％ o.w.f (of
weight fabric)になるように均一にスプレーし、アイロ
ンの温度目盛りを綿にしてアイロンがけして乾燥させ
た。20℃、65％で調湿した後、カンチレバー法で張り性
能の評価を行った。 ＜帯電防止性能の評価＞上記で用いた、アイロンがけさ
れ調湿した後の布の表面抵抗値を測定し、帯電防止性能
の評価を行なった。これらの結果を表１に示す。
【００１９】
【表１】
【００２０】実施例２ 実施例１で用いた本発明ポリマー(c) ，(d) 及び比較ポ
リマー(e) を各２重量％と0.5 ％シリコーンエマルジョ
ン（5000cs；有効分35％）を水に溶解し、試験液とし
た。この試験液と液化プロパンガス（内圧3.1 kg／cm2,
20℃）とを試験液：液化プロパンガス80：20の重量比率
でエアゾール缶に充填し、充分に震盪した後、実施例１
と同様に張り性能及び表面抵抗値の測定を行った。その
結果を表２に示す。
リマー(e) を各２重量％と0.5 ％シリコーンエマルジョ
ン（5000cs；有効分35％）を水に溶解し、試験液とし
た。この試験液と液化プロパンガス（内圧3.1 kg／cm2,
20℃）とを試験液：液化プロパンガス80：20の重量比率
でエアゾール缶に充填し、充分に震盪した後、実施例１
と同様に張り性能及び表面抵抗値の測定を行った。その
結果を表２に示す。
【００２１】
【表２】
Claims (1)
- 【請求項１】 下記の一般式(1) で表される構造を有す
る重合物を 0.2〜10重量％含有することを特徴とするス
プレー型糊剤組成物。 【化１】 〔式中、R1，R2は炭素数１〜18のアルキル基、ヒドロキ
シアルキル基、X はハロゲン、-CH3SO4 又は-C2H5SO4を
示す。n は分子量が1000〜600 万となる数である。〕
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3338535A JP2986600B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | スプレー型糊剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3338535A JP2986600B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | スプレー型糊剤組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05171570A JPH05171570A (ja) | 1993-07-09 |
| JP2986600B2 true JP2986600B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=18319085
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3338535A Expired - Fee Related JP2986600B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | スプレー型糊剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2986600B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AT501416B1 (de) * | 2005-02-15 | 2007-11-15 | Leopold Franzens Uni Innsbruck | Verfahren und stoffgemisch zur erhöhung der oberflächenleitfähigkeit von hydrophoben polymeren |
| DE102010018235A1 (de) * | 2010-04-23 | 2011-10-27 | Bayer Materialscience Ag | Polymeres Antistatikum |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP3338535A patent/JP2986600B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05171570A (ja) | 1993-07-09 |
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