JP3207021B2 - 糊剤組成物及びスプレー型糊剤物品 - Google Patents

糊剤組成物及びスプレー型糊剤物品

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糊剤組成物及びこれを
スプレー容器に充填してなるスプレー型糊剤物品に関す
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】家庭で使用される衣料用糊
剤には、粉末、液状、ゲル状又はスプレーのタイプがあ
り、各々の特徴を活かした商品が多数市販されている。
このうち、スプレー型の糊剤が糊剤処理される対象物に
おいて部分的にかつ手軽に使えるので、特に便利であ
る。
【0003】スプレー型繊維糊剤として、特開昭53−12
2890号公報では、多糖類誘導体、ポリビニルアルコール
及びビニルピロリドンの共重合体エマルジョンを必須成
分とし、糊かぶり(処理した繊維の表面に糊剤が白く析
出すること)を防止する効果を示す糊剤が提案されてい
る。しかしながら、この糊剤をスプレー容器に充填し使
用する場合、使用後、長期間放置したり又は低湿度下に
放置したとき、スプレー容器における、噴霧部分又は糊
剤と噴霧口とを接続する通路を閉塞してしまい結果とし
てスプレーし得ない状態となる現象(以下、「詰まり」
という。)が発生し易く、一度詰まりが発生すると、こ
れを回復し、再度噴霧することが困難になるという問題
があった。
【0004】本発明の課題は、長期間保存しても、詰ま
りが発生しにくく、且つ発生した場合にも、水、ぬるま
湯等に噴霧部品(噴霧口及び容器内の液体と噴霧口とを
接続する部品)を浸漬、洗浄することにより、一般家庭
でも詰まりを容易に回復し、再度噴霧することを可能に
すること、さらに糊剤処理したとき、衣料に十分な張り
を賦与することができ、かつ耐熱性が良好で糊剤処理し
た衣料をアイロン掛けした場合に焦げつき等を生じな
い、特にスプレー容器に充填して使用するのに適した糊
剤組成物及びスプレー型糊剤物品を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような実状におい
て、本発明者は上記の問題を解決する為に鋭意研究を行
った結果、N−ビニル−2−ピロリドンモノマーの重合
物及び/又はその共重合物(塩)の水溶液を使用するこ
とにより、この目的を達成し得ることを見い出し、本発
明を完成した。
【0006】即ち、本発明は、下記の重合物(1) 及び/
又は重合物 (2)の水溶液を含有し、且つ全組成物中の重
合物(1) 及び/又は重合物(2) の総量が 0.5〜15.0重量
%であることを特徴とする糊剤組成物を提供する。 重合物(1) :N−ビニル−2−ピロリドンモノマー(以
下、モノマー(A) という)の重合物。 重合物(2) :モノマー(A) と、モノマー(A) と共重合し
得るモノマー(A) 以外のビニル系モノマー(以下、モノ
マー(B) という)の少なくとも1種との共重合物又はそ
の塩(但し、共重合物又はその塩のモノマー組成におい
て、モノマー(A) のモル分率は30%以上である)。 また、本発明は、この糊剤組成物を、トリガー式スプレ
ー容器、ポンプ式スプレー容器又は蓄圧式スプレー容器
に充填してなるスプレー型糊剤物品を提供するものであ
る。以下、本発明について説明する。
【0007】<重合物(1) >本発明に使用される重合物
(1) はモノマー(A) の重合物であり、その重量平均分子
量は、 1,000〜6,000,000 が好ましく、更に好ましくは
2,000〜1,000,000である。重合物(1) の分子量が 1,00
0より小さい場合、糊剤処理された衣料において、十分
な張り性能が得られず、又、6,000,000 より大きい場合
には、得られる糊剤をスプレーする際、スプレー性(ス
プレーした場合の霧の状態)が良好でなく、その結果、
糊剤が被処理体である衣料にむら付きする等の現象が生
じる為、好ましくない。
【0008】モノマー(A) の重合物として、例えばアイ
エスピー・ジャパン(株)のPVP Kホモポリマーシリー
ズ PVPK-15,K-30,K-60,K-90(いずれも商標)等が挙
げられる。これらの化学構造は例えば次のようである。
【0009】
【化3】
【0010】<重合物(2) >本発明においては、モノマ
ー(A) とモノマー(B) の共重合物又はその塩も使用し得
る〔重合物(2) 〕。この場合、重合物(2) の分子量の好
ましい範囲及び好ましい理由については<重合物(1) >
の説明において述べた通りである。
【0011】モノマー(B) として使用し得るモノマーと
しては水溶性ビニルモノマー、水不溶性ビニルモノマー
又は両者の混合モノマーが挙げられる。ここで水溶性ビ
ニルモノマーとしては、具体的には下記 (a)〜(k) から
なるモノマー群より選ばれる少なくとも一種が使用され
る。 (a) アクリル酸及びその塩 (b) メタクリル酸及びその塩 (c) マレイン酸及びその塩 (d) 無水マレイン酸 (e) 2−ヒドロキシエチルアクリル酸及びその塩 (f) 2−ヒドロキシエチルメタクリル酸及びその塩 (g) 2−ヒドロキシプロピルアクリル酸及びその塩 (h) 2−ヒドロキシプロピルメタクリル酸及びその塩 (i) アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N −ジアル
キルアクリルアミド及びN,N−ジアルキルメタクリルア
ミド(アルキル基:炭素数1〜4のアルキル基) (j) 一般式(I)で表されるモノマー、並びにその酸塩
及びその第4級アンモニウム塩
【0012】
【化4】
【0013】〔式中、 R :水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。 R1,R2:同一又は異なって水素原子、炭素数1〜4のア
ルキル基、ヒドロキシエチル基、又はヒドロキシプロピ
ル基を示す。 x :1〜5の数を示す。〕 (k) 一般式(II)で表されるモノマー、並びにその酸塩
及びその第4級アンモニウム塩
【0014】
【化5】
【0015】〔式中、 R ,R1,R2:前記の意味を示す。 y :1〜5の数を示す。〕。
【0016】この場合において一般式(I)で表される
モノマーの具体例として、N,N −ジメチルアミノプロピ
ルアクリル酸(またはメタクリル酸)アミド、N,N −ジ
メチルアミノメチルアクリル酸(またはメタクリル酸)
アミド、N,N −ジメチルアミノエチルアクリル酸(また
はメタクリル酸)アミド、N,N −ジメチルアミノブチル
アクリル酸(またはメタクリル酸)アミド等が挙げられ
る。
【0017】一般式(I)で表されるモノマーを酸塩で
使用する場合、例えば HCl、H2SO4、H3PO4 等の無機酸
塩、又はp−トルエンスルホン酸塩、グリコール酸、ク
エン酸、コハク酸等の有機酸塩が使用され、又、第4級
アンモニウム塩として使用する場合、一般式(I)で表さ
れるモノマーを従来公知の方法で CH3Cl、(CH3)2SO4
のアルキル化剤にて、第4級アンモニウム塩化したもの
が使用される。
【0018】一般式(II)で表されるモノマーの例とし
て、アクリル酸−N,N −ジメチルアミノエチル、アクリ
ル酸−N,N −ジメチルアミノメチル、アクリル酸−N,N
−ジメチルアミノブチル、アクリル酸−N,N −ジメチル
アミノプロピル、メタクリル酸−N,N −ジメチルアミノ
エチル、メタクリル酸−N,N −ジメチルアミノメチル、
メタクリル酸−N,N −ジメチルアミノブチル、メタクリ
ル酸−N,N −ジメチルアミノプロピル、アクリル酸−N,
N −ジエチルアミノエチル、アクリル酸−N,N−ジエチ
ルアミノメチル、アクリル酸−N,N −ジエチルアミノブ
チル、アクリル酸−N,N −ジエチルアミノプロピル、メ
タクリル酸−N,N −ジエチルアミノエチル、メタクリル
酸−N,N −ジエチルアミノメチル、メタクリル酸−N,N
−ジエチルアミノブチル、メタクリル酸−N,N −ジエチ
ルアミノプロピル等が挙げられる。
【0019】更に、一般式(II)で表されるモノマー
は、一般式(I)で表されるモノマーの場合と同様に酸
塩又は第4級アンモニウム塩として使用し得る。
【0020】また、モノマー(B) における水不溶性モノ
マーとしては、例えば、酢酸ビニル、N−ビニル−2−
カプロラクタム、エチレン、プロピレン、n−ブチレ
ン、イソブチレン、n−ペンテン、イソプレン、2−メ
チル−1−ブテン、n−ヘキセン、2−メチル−1−ペ
ンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−
ペンテン、2−エチル−1−ブテン等が挙げられる。こ
の中で、特に酢酸ビニル、N−ビニル−2−カプロラク
タムが好ましい。
【0021】上記のような2種のモノマーからなる重合
物(2) のモノマー組成において、モノマー(A) のモル分
率は30%以上、好ましくは40%以上、さらに好ましくは
50%以上である。重合物(2) のモノマー組成においてモ
ノマー(A) のモル分率が30%未満の共重合物又はその塩
の場合、良好な水への溶解性が達成されず、結果として
糊剤組成物において本発明の目的を達成することが出来
ない。
【0022】モノマー(B) としては、水溶性ビニルモノ
マー、水不溶性ビニルモノマー又は両者の混合モノマー
が使用されるが、水溶性ビニルモノマーを使用する方
が、共重合物又はその塩の水に対する良好な溶解性を達
成する為好ましい。
【0023】本発明の糊剤の主成分である重合物(2)
は、モノマー(A) とモノマー(B) の共重合物の塩を用い
ることができる。このような塩としては、1価の塩とし
てリチウム、ナトリウム、カリウム等の金属塩、アンモ
ニウム塩、又はモノ、ジあるいはトリエタノールアミ
ン、モルホリン、エチルアミン、ブチルアミン等の有機
アミン塩が挙げられ、2価の塩としてカルシウム、マグ
ネシウム、バリウム等のアルカリ土類金属塩、エチレン
ジアミン、ヘキサメチレンジアミン等の有機アミン塩が
あり、3価の塩としてはアルミニウム塩、ジエチレント
リアミン等の有機アミン塩、又はポリエチレンイミン等
の多価有機アミン等が挙げられる。塩としては共重合物
塩の水に対する溶解性及び製造経済上の観点より特にナ
トリウム塩が好ましい。
【0024】モノマー(A) とモノマー(B) の共重合物
は、常圧下又は加圧下での従来公知のラジカル重合等に
より得ることができる。重合溶媒としてアセトン等が、
又重合開始剤として、アゾビスイソブチロニトリル等が
使用できる。重合温度及び時間は、使用する重合溶媒や
モノマーの組み合わせによって異なるが、一般的には40
〜90℃で5〜20時間が適当である。
【0025】また本発明で使用される重合物(2) は市販
品として入手することも出来、例えばアイエスピー・ジ
ャパン(株)のPVP/VA コポリマーシリーズ PVP/VA735
(いずれも商標)等が挙げられ、化学構造は例えば次の
ようである。
【0026】
【化6】
【0027】〔式中、q,r : q+r は重合度を示し、 p
/q =7/3である(p はモノマー(A) の重合度)。〕
また、同社のコポリマーシリーズ Copolymer 845, Copo
lymer 937, Copolymer958(いずれも商標)等が挙げら
れ、化学構造は例えば次の様である。
【0028】
【化7】
【0029】さらにGAFQUAT 734, GAFQUAT 755N (いず
れもアイエスピー・ジャパン(株)製、商標)等も挙げ
られ、化学構造は例えば次の様である。
【0030】
【化8】
【0031】又、次のものも例示される(いずれもアイ
エスピー・ジャパン(株)製、商標)。
【0032】
【化9】
【0033】<糊剤組成物>本発明の糊剤組成物は重合
物(1) 及び/又は重合物(2) の水溶液を含有し、且つ組
成物中の重合物(1) 及び/又は重合物(2) の総量が 0.5
〜15重量%であることを特徴とする。該総量が0.5 重量
%未満の場合、十分な張り性が得られず、一方15重量%
を越える場合、組成物の粘度が高くスプレーしたときの
噴霧特性が良好でなくかつ経済的観点よりも不利とな
る。これらの重合物が水溶液の状態にあることは、光散
乱光度計(例えば大塚電子(株)光散乱光度計 ELS-70
0)(測定波長 633nm)により、粒径10nm以上の粒子が
検出されないことにより確認できる。
【0034】本発明において、重合物(1) 及び/又は重
合物(2) の水溶液を使用しない場合、例えばエマルジョ
ン状態で存在する場合、糊剤組成物の使用時、前述の目
詰りが発生し易く、その現象が発生した場合、回復が困
難であり、再度噴霧できなくなる。
【0035】なお、重合物(1) と重合物(2) を併用する
場合、その重量比率は限定しないが、〔重合物(1) 〕/
〔重合物(2) 〕=100 /0〜0/100 、好ましくは100
/0〜5/95、更に好ましくは95/5〜10/90である。
【0036】本発明の糊剤組成物には、更に任意成分と
して、ポリビニルアルコール、化工澱粉、セルロース誘
導体(カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシアルキ
ルセルロース等)、水溶性ビニルポリマー(ポリスチレ
ンスルホン酸塩等)の水溶性高分子を張り向上の為、糊
剤組成物中に0〜50重量%配合することができる。
【0037】又、アイロン付着防止剤として、有機酸
(クエン酸、リンゴ酸、安息香酸、酒石酸等)、ポリエ
チレングリコール、グリセリン、ポリプロピレングリコ
ール等を糊剤組成物中に0〜10重量%配合することがで
き、さらに、アイロンすべり剤又は消泡剤として、シリ
コーン等を組成物中に0〜10重量%配合でき、浸透剤と
して、低級アルコール(エチルアルコール、プロピルア
ルコール等)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等
を糊剤組成物中に0〜10重量%配合できる。
【0038】その他、蛍光染料、殺菌剤、香料及び香料
可溶化剤(エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール等)等の添加剤も配合し得
る。
【0039】<スプレー型糊剤物品>本発明の糊剤組成
物は、トリガー式スプレー容器(容器のトリガーを操作
することにより、容器内の空気圧を高め、容器内の液体
を外部へ噴射するタイプの容器)、ポンプ式スプレー容
器(容器のポンプを作動させることにより、容器内の空
気圧を高め、容器内の液体を外部へ噴射するタイプの容
器)、蓄圧式スプレー容器(蓄圧機を備えた容器であっ
て、蓄圧機を介して容器内の空気圧を高めることによ
り、容器内の液体を外部へ噴射するタイプの容器)、又
はエアゾール式スプレー容器(液化プロパン、液化ブタ
ン、及びこれらの混合物、又はジメチルエーテル等の噴
射剤を容器内に充填した容器であって、この噴射剤の圧
力を利用して、容器内の液体を外部へ噴射するタイプの
容器)に充填され、使用される。この中でもトリガー式
スプレー容器、ホンプ式スプレー容器又は蓄圧式スプレ
ーは、可燃性の噴射剤を使用しないので安全面で特に好
ましい。
【0040】本発明の糊剤組成物をエアゾール式スプレ
ー容器に充填してスプレー型糊剤物品とする場合、噴射
剤と本発明の糊剤組成物との重量比率は(噴射剤)/
(本発明の糊剤組成物)=(3/97)〜(40/60)が好
ましく、更に好ましくは(5/95)〜(30/70)であ
る。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、長期間保存しても、詰
まりが発生しにくく、且つ発生した場合にも、水、ぬる
ま湯等に噴霧部品を浸漬、洗浄することにより、一般家
庭でも詰まりを容易に回復し、再度噴霧することが可能
なスプレー型糊剤物品が得られる。さらに本発明のスプ
レー型糊剤物品は糊剤処理したとき、衣料に十分な張り
を賦与することができ、かつ糊剤の耐熱性が良好である
ため、糊剤処理した衣料をアイロン掛けした場合に焦げ
つきを生じない。
【0042】
【実施例】以下、更に具体的に本発明を説明するために
実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0043】<糊剤組成物の調製>表1,2に示すモノ
マー(A)とモノマー(B)を表1,2に示すモル比にて
(共)重合(アセトンを溶媒とし、アゾビスイソブチロ
ニトリルを開始剤とし、重合温度40〜90℃、重合時間5
〜20時間にて重合)させて得られた重合物或いは共重合
物を水に溶解させ、5.0 重量%濃度の水溶液を調製し、
種々の糊剤組成物を得た。
【0044】<張り性能の評価>上記のように調製した
糊剤組成物をトリガー式容器に充填し、ポリエステル/
綿=65/35(%)ブロード60番布帛に 100% o.w.f(of
weight fabric)になるように均一に糊剤組成物をスプ
レーし、アイロンの温度目盛りを「綿」にしてアイロン
がけして乾燥させた。20℃、12時間、65%相対湿度で調
湿した後、カンチレバー法(JIS L 1096)で張り性能の
評価を行った。
【0045】<噴霧状態の評価>噴霧状態を目視により
評価した。スコアーは次の6段階とした。 1 非常に均一な霧になる。 2 均一な霧になる。 3 霧になるが、一部、粗い液滴状になる。 4 霧になるが、一部、スジ状になる。 5 霧にならない。 6 噴霧できない。
【0046】<糊剤処理用物品の詰まりの回復性評価> ・詰まり性:30℃、20%相対湿度の条件下で、噴霧後、
1週間放置→噴霧のサイクルを10回繰り返す。10サイク
ル目の噴霧状態を目視により評価した。スコアーは上記
噴霧状態の評価の6段階と同様とした。 ・回復性 :詰まり性を評価した糊剤処理用物品を40℃
の水に30分間噴霧部品を浸漬後、噴霧し、噴霧状態を目
視により評価した。スコアーは上記噴霧状態の評価の6
段階と同様とした。
【0047】<糊剤の耐熱性評価>本発明の糊剤を用
い、木綿ブロード#60布帛に 100% o.w.f(of weight
fabric)となるように噴霧とアイロンがけをそれぞれ5
回繰り返したが、いずれも焦げは生じなかった。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】注) *1:光散乱光度計(大塚電子(株)光散乱光度計 ELS
-700、測定波長 633nm)により本発明品中の粒子の粒径
を測定したところ、粒径10nm以上の粒子は検出されなか
った。 *2:分子量はゲルパーミエイションクロマトグラフィ
ー(Gel Permeation Chromatography)で測定した。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の重合物(1) 及び/又は重合物
    (2)の水溶液を含有し、且つ全組成物中の重合物(1) 及
    び/又は重合物(2) の総量が 0.5〜15.0重量%であるこ
    とを特徴とする糊剤組成物。 重合物(1) :N−ビニル−2−ピロリドンモノマー(以
    下、モノマー(A) という)の重合物。 重合物(2) :モノマー(A) と、モノマー(A) と共重合し
    得るモノマー(A) 以外のビニル系モノマー(以下、モノ
    マー(B) という)の少なくとも1種との共重合物又はそ
    の塩(但し、共重合物又はその塩のモノマー組成におい
    て、モノマー(A) のモル分率は30%以上である)。
  2. 【請求項2】 モノマー(B) のモノマー組成において、
    少なくとも1種の水溶性ビニルモノマーを含有する、請
    求項1記載の糊剤組成物。
  3. 【請求項3】 水溶性ビニルモノマーが、下記 (a)〜
    (k) からなるモノマー群より選ばれる少なくとも一種で
    ある請求項2記載の糊剤組成物。 (a) アクリル酸及びその塩 (b) メタクリル酸及びその塩 (c) マレイン酸及びその塩 (d) 無水マレイン酸 (e) 2−ヒドロキシエチルアクリル酸及びその塩 (f) 2−ヒドロキシエチルメタクリル酸及びその塩 (g) 2−ヒドロキシプロピルアクリル酸及びその塩 (h) 2−ヒドロキシプロピルメタクリル酸及びその塩 (i) アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N −ジアル
    キルアクリルアミド及びN,N−ジアルキルメタクリルア
    ミド(アルキル基:炭素数1〜4のアルキル基) (j) 一般式(I)で表されるモノマー、並びにその酸塩
    及びその第4級アンモニウム塩 【化1】 〔式中、 R :水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。 R1,R2:同一又は異なって水素原子、炭素数1〜4のア
    ルキル基、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル
    基を示す。 x :1〜5の数を示す。〕 (k) 一般式(II)で表されるモノマー、並びにその酸塩
    及びその第4級アンモニウム塩 【化2】 〔式中、 R ,R1,R2:前記の意味を示す。 y :1〜5の数を示す。〕
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項記載の糊剤
    組成物を、トリガー式スプレー容器、ポンプ式スプレー
    容器又は蓄圧式スプレー容器に充填してなるスプレー型
    糊剤物品。
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