JPH04306251A - 整髪用樹脂組成物 - Google Patents

整髪用樹脂組成物

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JPH04306251A
JPH04306251A JP7188191A JP7188191A JPH04306251A JP H04306251 A JPH04306251 A JP H04306251A JP 7188191 A JP7188191 A JP 7188191A JP 7188191 A JP7188191 A JP 7188191A JP H04306251 A JPH04306251 A JP H04306251A
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JP
Japan
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weight
unsaturated monomer
polymerizable unsaturated
meth
acrylate
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Application number
JP7188191A
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English (en)
Inventor
Kanji Narasaki
奈良崎 幹 二
Shigeoki Kawaguchi
川 口 重 興
Hisayoshi Kato
加 藤 久 義
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の背景〕
【産業上の利用分野】本発明は、整髪用樹脂組成物に、
詳しくは、両性イオン樹脂が水および(または)親水性
溶媒中に希釈されていて、ポンプにより噴霧されるノン
ガスタイプスプレー用として優れた整髪効果を発揮する
整髪用樹脂組成物に、関する。
【0002】
【従来の技術】整髪用樹脂としては、アニオン性樹脂、
ノニオン性樹脂、およびカルボキシベタイン部を親水基
とする共重合体である両性イオン樹脂等が知られている
【0003】なかでも両性イオン樹脂は、毛髪との親和
性、およびセット力等の性能の面で優れた整髪用樹脂と
して知られている(特開昭51−9732号、特開昭5
5−104209号、特開昭61−258804号各公
報等)。
【0004】これらの整髪用樹脂は、従来、その樹脂の
アルコール溶液にトリクロロモノフルオロメタン(F1
1)、ジクロロジフルオロメタン(F12)、ジクロロ
テトラフルオロエタン(F114)等のハロゲン化炭化
水素、またはプロパン、n‐ブタン、イソブタン等の炭
化水素等の液化ガスを噴射剤として圧入して、所謂エア
ゾールスプレーの形態で使用されるのが一般的であった
。しかし、近年、地球環境の保護を目的として、液化ガ
スを噴射剤とすることなくポンプにより噴霧される所謂
ノンガスタイプの整髪用スプレーの形態で使用されるこ
とが増えてきている。
【0005】しかしながら、従来知られている両性イオ
ンポリマーおよびアニオン性ポリマー等を、ノンガスタ
イプの整髪用ポンプ式スプレーの形態として用いると、
噴霧された液滴が粗くなって、毛髪上に均一に塗布され
難く、そのためセット力およびフレーキング性に問題を
生じ、また不自然な感触になるという問題があった。更
に、バルブが目詰まりを起こし易いという問題もあった
【0006】〔発明の概要〕
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
を解決した、ノンガスタイプスプレーとして優れた整髪
効果を発揮する整髪用樹脂組成物を提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】<要  旨>本発明によ
る整髪用樹脂組成物は、下記の成分(A)および成分(
B)を含んでなるものである。(A)  下記の一般式
(I)で示される重合性不飽和単量体(1)30〜80
重量%、下記の一般式(II)で示される重合性不飽和
単量体(2)20〜70重量%、および他の重合性不飽
和単量体(3)0〜20重量%(%は、全単量体重量基
準)を共重合させて得られる重量平均分子量が5,00
0〜30,000である共重合体を、下記の一般式(I
II)で示される両性化剤で変性させてなる両性イオン
樹脂:0.1〜10重量%、および(B)  水および
(または)親水性溶媒:90〜99.9重量%〔上記記
中、記号は、それぞれ下記の通りに定義される。R1お
よびR5は、それぞれ水素原子またはメチル基を示す。 R2およびR7は、それぞれ炭素数1〜4のアルキレン
基を示す。R3およびR4は、それぞれ炭素数1〜4の
アルキル基を示す。R6は、炭素数1〜24のアルキル
またはアルケニル基を示す。Aは、酸素原子またはNH
基を示す。Xは、臭素、塩素またはヨウ素原子を示す。 Bは、アルカリ金属イオン、アンモニウム塩またはアミ
ン塩を示す。〕
【0008】<効  果>本発明による溶液状の整髪用
樹脂組成物は、フロンガスを使用しないノンガスタイプ
スプレーとして、優れた整髪効果を有する。
【0009】〔発明の具体的説明〕本発明による整髪用
樹脂組成物は、前記の通り、成分(A)および成分(B
)を含んでなるものである。ここで、「含んでなる」と
いうことは、挙示の成分(すなわち、成分(A)および
(B))の外に、合目的的な任意の成分を含んでもよい
ことを示すものである。
【0010】<両性イオン樹脂/成分(A)>本発明に
於ける両性イオン樹脂は、次記の必須重合性不飽和単量
体(1)および(2)ならびに任意単量体としての他の
重合性不飽和単量体を共重合させてなる重量平均分子量
が5,000〜30,000の共重合体を、特定の両性
化剤(3)で変性させてなるものである。ここで、「変
性させてなる」ということは、変性化を共重合体につい
て行なうことの外に、単量体についても予め行なってお
いてもよいこと(前者が好ましい)をも包含するもので
ある。これらの重合性不飽和単量体および両性化剤は、
各群内で併用することができる。
【0011】1)  重合性不飽和単量体重合性不飽和
単量体(1)は、前記一般式(I)で示される、アクリ
ル酸ないしメタクリル酸[以下、(メタ)アクリル酸と
いう]の誘導体である。式中、R1〜R4、およびAは
それぞれ前記した意味を持つが、特にR1はメチル基、
R2は炭素数2〜3のアルキレン基、R3およびR4は
メチル基またはエチル基、Aは酸素原子、であることが
好ましい。
【0012】重合性不飽和単量体(1)の具体例を挙げ
れば、例えば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、
ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチル
アミノエチル(メタ)アクリルアミド、およびジエチル
アミノプロピル(メタ)アクリルアミドがある。
【0013】重合性不飽和単量体(1)の使用量は、全
単量体に対して30〜80重量%、好ましくは35〜7
5重量%、である。30重量%未満では、得られる両性
イオン樹脂は水および(または)エタノール系溶媒に難
溶となり、また洗髪の際に洗浄除去が困難となる。その
うえ、この樹脂の両性イオン性に起因する毛髪に対する
親和性が減少し、その結果、フレーキングの発生、帯電
防止性の低下等の問題が生じる。一方、80重量%を越
えると、得られる両性イオン樹脂のフィルムはベタツキ
感を呈する様になり、また毛髪のセット力を低下させる
等の問題がある。
【0014】単量体(1)は一般式(I)で示される化
合物であるが、本発明での両性化された共重合体は単量
体(1)由来の繰返し単位が両性化されていることにな
る。両性化を必要に応じて出発単量体について行なって
もよいことは、前記したところであり、従ってその場合
は一般式(I)中の窒素原子に関して両性化されたもの
が当該単量体となる。
【0015】重合性不飽和単量体(2)は、前記一般式
(II)で示される(メタ)アクリル酸の誘導体であっ
て、式中R5およびR6はそれぞれ前記した意味を持つ
が、特にR5はメチル基、R6は炭素数1〜18のアル
キル基であることが好ましい。
【0016】重合性不飽和単量体(2)の具体例を挙げ
れば、例えば、メチル(メタ)アクリレート、イソプロ
ピル(メタ)アクリレート、ノルマルブチル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシ
ル(メタ)アクリレート、オレイル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ
)アクリレート等がある。
【0017】重合性不飽和単量体(2)の使用量は、全
単量体に対して20〜70重量%、好ましくは25〜6
5重量%、である。20重量%未満では、得られる両性
イオン樹脂のフィルムはベタツキ感を呈する様になり、
柔軟性も悪化する問題がある。70重量%を越えると、
得られる両性イオン樹脂のフィルムは水および/または
エタノール系溶媒に難溶となり、また洗髪の際に洗浄除
去が困難となる等の問題がある。
【0018】最終両性イオン樹脂に適度の柔軟性、およ
び適度の硬度を与えて感触を変化させる為に、上記の必
須単量体(1)、(2)以外の重合性不飽和単量体(3
)を加え共重合させることができる。生成共重合体が架
橋したものとならないようにすべく、単量体(3)はモ
ノエチレン性不飽和単量体であることが望ましい。
【0019】任意単量体としての他の重合性不飽和単量
体(3)の具体例を挙げれば、例えば、アクリロニトリ
ル、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシ
エチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリ
レート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート
、エチレングリコールモノないしジ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールモノないしジ(メタ)アク
リレート、プロピレングリコールモノないしジ(メタ)
アクリレート、1,3‐ブチレングリコールモノないし
ジ(メタ)アクリレート、ダイアセトン(メタ)アクリ
ルアミド等の(メタ)アクリル系誘導体、スチレン、ク
ロロスチレン、ビニルトルエン等の芳香系不飽和単量体
、N‐ビニルピロリドン、酢酸ビニル等の他のビニル系
不飽和単量体等がある。これらの任意単量体の使用量は
、全単量体に対して0〜20重量%である。
【0020】2)  両性化剤 両性化剤は、前記一般式(III)で示されるモノハロ
ゲン化脂肪酸の塩であって、X、R7およびBはそれぞ
れ前記した意味を持つが、特にR7は炭素数1〜2のア
ルキレン基が好ましい。また、Bがアミン塩である場合
は、アミンはアミノアルコール、特に炭素数9以下のア
ミノアルコールであることが好ましい。
【0021】適当な両性化剤の具体例を挙げれば、例え
ば、モノブロム酢酸ナトリウム、モノクロル酢酸カリウ
ム、モノクロルプロピオン酸リチウム、モノクロル酢酸
とアンモニア、2‐アミノ‐2‐メチル‐1‐プロパノ
ール、トリエタノールアミン、および2‐アミノ‐2‐
エチル‐1,3‐プロパンジオールなどとの中和物があ
る。
【0022】上記両性化剤の使用量は、化学量論量すな
わち重合性不飽和単量体(1)に対して、等モルの70
〜130%、好ましくは80〜120%、を用いる。
【0023】3)  両性化共重合体の製造(1) 共
重合 共重合は、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化
重合法等の公知のラジカル重合法により実施できるが、
好ましい重合法は溶液重合法であり、上記の各重合性不
飽和単量体を溶媒に溶解し、重合開始剤を添加し、窒素
気流下に加熱攪拌することからなる方法によって行なう
【0024】溶媒は水か、あるいはメタノール、エタノ
ール、イソプロパノル、エチレングリコール、およびブ
チルセロソルブ等の低級ないし水溶性アルコール類が好
ましい。またこれら溶媒は混合使用してもよく、従って
これらのアルコールと水との混合物は好ましい重合溶媒
の一つである。重合開始剤は、過酸化ベンゾイル、過酸
化ラウロイル等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリ
ル等のアゾ化合物が好ましい。
【0025】単量体はその全種類および全量を重合当初
から存在させるのが普通であるが、単量体の種類および
(または)量に関して分割添加を行なうこともできる。 溶媒使用量は、生成共重合体溶液のポリマー濃度が10
〜65重量%となるようなものであることが好ましい。
【0026】共重合体の重量平均分子量は5,000〜
30,000、好ましくは5,000〜25,000、
の範囲であることが必要であり、この分子量の制御は重
合温度、重合開始剤の種類および量、エタノール、イソ
プロパノール等の連鎖移動性のある溶媒の使用量、ブチ
ルメルカプタン、ラウリルメルカプタン等の連鎖移動剤
の使用量等の重合条件を適宜選択することにより行なう
【0027】(2) 両性化 両性化は、上記両性化剤を共重合体溶液に添加し、不活
性雰囲気下、例えば窒素気流下、攪拌を行ないながら、
70〜100℃の温度で4〜30時間加熱する事により
実施することができる。
【0028】両性化剤は、溶媒に溶解または懸濁させて
用いることが好ましい。この溶媒としては、水、ならび
にメタノール、エタノール、イソプロパノル、エチレン
グリコール、ブチルセロソルブ等のアルコール類が好ま
しく、またこれら溶媒は混合使用してもよい。
【0029】なお、単量体(1)が既に両性化されてい
てもよいことは前記したところであって、その場合は共
重合体についての両性化は不要かあるいは軽度でよいこ
とはいうまでもない。
【0030】(3) 精  製 前記一般式(III)で示される両性化剤に於いて、B
がナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属の
場合は、両性化反応の進行によりそのハロゲン化塩(B
X)が析出することがあるので、濾過、遠心分離等でこ
れを分離除去し、更にイオン交換処理で溶存塩を除去す
ることが出来る。
【0031】得られた両性イオン樹脂は臭気を有するこ
とがあるが、臭気改善は、溶液状態では、臭気成分の溶
媒との共沸留去、あるいは活性炭、活性白土、ゼオライ
ト等の吸着剤による吸着除去等により、また、無溶媒状
態では、加温減圧除去、エーテル類等の溶媒による抽出
等により、実施することができる。
【0032】<溶媒/成分(B)>上記の両性化共重合
体を溶解させるべき溶媒は、水および(または)親水性
溶媒である。本発明に於ける「親水性溶媒」とは、水に
対する溶解度が10g/100g水(25℃)以上であ
る有機溶媒を意味する。
【0033】親水性溶媒の具体例を挙げれば、炭素数1
〜4の脂肪族1〜4価アルコール、例えばメチルアルコ
ール、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール
、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール等があり、その他メチルセロソルブ、
ブチルセロソルブ、ジオキサン、ジメチルホルムアミド
等がある。好ましいのは、エチルアルコール、ノルマル
プロピルアルコール、およびイソプロピルアルコールで
ある。これら溶媒は、混合使用してもよい。
【0034】<整髪用樹脂組成物の調製/使用形態>得
られた両性イオン樹脂は、溶液状態で得られた場合はそ
のまま、あるいは溶媒を除去して無溶媒状態として、使
用することができる。
【0035】成分(A)の両性イオン樹脂は0.1〜1
0重量%の濃度、好ましくは0.3〜8重量%の濃度、
となるように、成分(B)の水および(または)親水性
溶媒で希釈して使用する。好ましい使用形態は、ノンガ
スタイプ整髪用スプレーである。
【0036】ノンガスタイプ整髪用スプレーとしての形
態(および他の形態)にするには、各種の添加剤等を配
合することがふつうである。その場合の添加剤ないし補
助剤は、得られた樹脂が両性イオン系であることより、
いかなる荷電の添加物でもよく、例えばアニオン活性剤
、カチオン活性剤、ノニオン活性剤等の界面活性剤、カ
チオン性ポリマー、アニオン性ポリマー、ノニオン性ポ
リマー等の天然系、天然変性系、合成系ポリマー等を使
用することができる。その他、高級脂肪酸エステル、グ
リセリン、ポリエチレングリコール等の可塑剤、シリコ
ーン重合体およびその化学修飾物、着色料、毛髪栄養剤
、香料、殺菌剤等も適宜使用してもよい。
【0037】
【実施例】下記の諸例は、本発明を説明するためのもの
である(これらは、本発明を限定するものではない)。 なお、重合体製造例中の部および%は、重量基準で表わ
したものである。また、実施例中の部および%は、有効
成分換算した重量基準で表わしたものである。
【0038】重合体製造例1 還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素置換用ガラス管
、および攪拌装置を取り付けた五つ口フラスコにジエチ
ルアミノエチルメタクリレート:35部、メチルメタク
リレート:20部、イソブチルメタクリレート:25部
、ラウリルメタクリレート:20部、および無水エタノ
ール:100部を入れ、アゾビスジメチルバレロニトリ
ル(以下、AVNという):1.2部を加えて、窒素気
流下80℃で還流加熱し、2時間後にアゾビスイソブチ
ロニトリル(以下、AIBNという):0.6部を加え
て、更に窒素気流下6時間共重合を行なう。
【0039】次に、ジエチルアミノエチルメタクリレー
トと等モルのモノクロロ酢酸のアミノメチルプロパノー
ル中和物の40%無水エタノール溶液を滴下ロートにて
五つ口フラスコに滴下し、更に窒素気流下80℃で8時
間還流加熱して、両性化反応を行なう。
【0040】得られたポリマーを、「P−1」とする。 なお、共重合段階でのポリマーの重量平均分子量は25
,000であった。
【0041】重合体製造例2 重合体製造例1と同様の五つ口フラスコにジメチルアミ
ノエチルメタクリレート:60部、ブチルメタクリレー
ト:20部、トリデシルメタクリレート:20部、無水
エタノール:82部、およびラウリルメルカプタン:3
部を入れ、AVN:0.6部を加えて、窒素気流下80
℃で還流加熱し、2時間後にAIBN:0.6部を加え
て、更に窒素気流下6時間共重合を行なう。
【0042】次に、ジメチルアミノエチルメタクリレー
トと等モルのモノクロロ酢酸の水酸化カリウム中和物の
40%無水エタノール懸濁液を滴下ロートにて五つ口フ
ラスコに滴下し、更に窒素気流下80℃で12時間還流
加熱して、両性化反応を行なう。
【0043】得られた粘稠懸濁液を濾過器に通して懸濁
物を濾去し、濾液を再生済みカチオン交換樹脂(再生後
、系を無水エタノールで置換したもの)を充填したカラ
ムに通し、次に再生済みアニオン交換樹脂(再生後、系
を無水エタノールで置換したもの)を充填したカラムに
通す。
【0044】次に、減圧下70℃で溶媒を除去して、固
形物を得る。固形物を粉砕した後、ジエチルエーテルで
よく洗浄し、減圧下70℃でよく乾燥して、固形物を得
る。この様にして得られたポリマーを、「P−2」とす
る。なお、共重合段階でのポリマーの重量平均分子量は
6,000であった。
【0045】重合体製造例3 重合体製造例1と同様の五つ口フラスコにジメチルアミ
ノエチルメタクリレート:75部、ラウリルメタクリレ
ート:8部、ステアリルメタクリレート:17部、およ
び無水エタノール:230部を入れ、AVN:1.2部
を加えて、窒素気流下80℃で還流加熱し、2時間後に
AIBN:0.6部を加えて、更に窒素気流下6時間共
重合を行なう。次に、重合体製造例2と同様に操作して
、モノクロロ酢酸の水酸化カリウム中和物で12時間両
性化反応を行なう。
【0046】得られた粘稠懸濁液を濾過器に通して懸濁
物を濾去し、濾過液をフラスコに入れエタノールを留去
しながら水を添加して、ポリマーの水溶液を得る。この
様にして得られたポリマーを、「P−3」とする。なお
、共重合段階でのポリマーの重量平均分子量は12,0
00であった。
【0047】重合体製造例4 重合体製造例1と同様の五つ口フラスコにジメチルアミ
ノエチルメタクリレート:45部、メチルアクリレート
:15部、2‐エチルヘキシルアクリレート:10部、
メベヘニルメタクリレート:20部、および無水エタノ
ール:100部を入れ、AVN:1.2部を加えて、窒
素気流下80℃で還流加熱し、2時間後にAIBN:0
.6部を加えて、更に窒素気流下6時間共重合を行なう
。次に、重合体製造例2と同様に操作して、モノクロロ
酢酸の水酸化カリウム中和物で12時間両性化反応を行
なう。得られた粘稠懸濁液について、重合体製造例2と
同様に操作して、濾過、イオン交換を行なう。次に、活
性炭を充填したカラムに通して、脱臭処理を行なう。こ
の様にして得られたポリマーを、「P−4」とする。な
お、共重合段階でのポリマーの重量平均分子量は23,
000であった。
【0048】重合体製造例5 重合体製造例1と同様の五つ口フラスコに重合体製造例
1と同一種類の単量体を同一量秤りとり、無水エタノー
ル:100部を入れ、AIBN:0.6部を加えて、窒
素気流下80℃で還流加熱し、2時間後にAIBN:0
.6部を加えて、更に窒素気流下6時間共重合を行なう
。次に、重合体製造例1と同様に操作して、モノクロロ
酢酸のアミノメチルプロパノール中和物で両性化反応を
行なう。この様にして得られたポリマーを、「P−5」
とする。なお、共重合段階でのポリマーの重量平均分子
量は70,000であった。
【0049】重合体製造例6 重合体製造例1と同様の五つ口フラスコに重合体製造例
3と同一種類の単量体を同一量秤りとり、無水エタノー
ル:67部を入れ、AVN:0.2部を加えて、窒素気
流下60℃に保ち、2時間後にAIBN:0.8部を加
えて、更に窒素気流下80℃で6時間共重合を行なう。 次に、重合体製造例3と同様に操作して、両性化反応、
濾過、水置換を行なって、ポリマーの水溶液を得る。こ
の様にして得られたポリマーを、「P−6」とする。な
お、共重合段階でのポリマーの重量平均分子量は150
,000であった。
【0050】実施例1 重合体製造例1で得られた「P−1」の水またはエタノ
ール希釈液の粘度を測定するとその粘度は低く(表1)
、これをポンプ式スプレーとして使用すると良好なセッ
ト力を示し、スプレーパターンも良好であり、目詰まり
を起こすこともなかった(表2)。各評価方法は、後述
した通りである。
【0051】実施例2〜4 「P−2」、「P−3」、および「P−4」を実施例1
と同様に評価すると、ポンプ式スプレーとして良好な性
能を示した(表1、表2)。
【0052】比較例1〜4 「P−5」、および「P−6」、ならびに現行市販品で
ある整髪用樹脂 「Gantrez ES−225」および「Ampho
mer」を実施例1と同様に評価すると、その希釈液の
粘度は高く、ポンプ式スプレーとして使用するとスプレ
ーパターン、目詰まりに於いてその性能は不十分であっ
た(表1、表2)。
【0053】整髪用樹脂組成物としての評価は、下記の
基準に従って行なったものである。 1)  粘  度 ポリマーを有効成分に換算して5重量%および3重量%
となるように、水またはエタノールで希釈し、アダプタ
ー付きBL型粘度計で10℃に於ける粘度を測定する。 2)  セット力 23cm、2gのくせのない毛髪に、ポリマー有効成分
換算3重量%のエタノール希釈液をポンプ式スプレーで
一定量スプレー塗布し、ただちに直径2cmのカーラー
に巻いて、乾燥させる。次に、カーラーからはずした毛
髪を、30℃/90%RHの恒温恒湿機に吊るし、3時
間後の毛髪の伸びを測定し、カールリテンションの公式
に代入して、カール保持力(%)を求める。 3)  スプレーパターン 有効成分換算5重量%のエタノール希釈液を蓄圧式ポン
プ式スプレーに準備し、30cmの距離より感熱紙に一
回スプレー塗布する。感熱紙の発色状況より、スプレー
パターンを評価し、下記の基準に従って表示する。 ○:噴霧液の粒子が細かく、均一にスプレーされる。 △:噴霧液の粒子がやや粗く、やや不均一にスプレーさ
れ、噴霧の広がりはやや狭く中心部に噴霧される密度が
やや濃い。 ×:噴霧液の粒子が粗く、不均一にスプレーされ、噴霧
の広がりが狭く中心部に密度濃く噴霧される。 4)  目詰まり 有効成分換算5重量%の水希釈液を蓄圧式ポンプ式スプ
レーに準備し、一日に3回スプレーした後、3日間放置
し、再びスプレーするときの目詰まりを評価し、下記の
基準に従って表示する。 ○:目詰まりを起こさない ×:目詰まりを起こす
【0054】<現行市販品> 1)「Gantrez 、ES−225」米国ガフコー
ポレーション社より販売のアニオン性ポリマー。アミノ
メチルプロパノールで理論量の20%を中和して使用し
た。 2)「Amphomer」 米国ナショナルスターチ社より販売の両性ポリマー。ア
ミノメチルプロパノールで理論量の95%を中和して使
用した。
【0055】                         表
1:粘度(単位:cps)             
                         
                         
         実施例/    成分(A)   
   成分(B)種類および溶液濃度(%)     
 比較例                     
       水              エタノ
ール                       
           5(%)  3(%)  5(
%)  3(%)    実施例           1      P−1     
     3        2        2 
       1          2      
P−2          2        2  
      1        1         
 3      P−3          3   
     2        1        1 
         4      P−4      
    4        2        1  
      1      比較例           1      P−5     
     5        4        5 
       3          2      
P−6        15        8   
   10        5          3
        A          16    
  10        6        5   
       4        B        
  12        7        9   
     6      A:Gantrez 、ES
−225    B:Amphomer
【0056】                          
   表  2:性  能             
                         
                         
         実施例/    成分(A)   
     評価項目および成績(%)        
    比較例                  
    カールリテ  スプレー  目詰まり    
                         
     ンション    パターン        
          実施例             1      P−1   
         70        ○     
   ○            2      P−
2            55        ○ 
       ○            3    
  P−3            60      
  ○        ○            4
      P−4            65  
      ○        ○         
 比較例             1      P−5   
         75        △     
 ×〜○            2      P−
6            70        × 
       ×            3    
    A              45    
    △        ×           
 4        B              
50        ○        ×     
     A、B:表1参照
【0057】
【発明の効果】前記の「課題を解決するための手段」の
項の<効果>参照。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の成分(A)および成分(B)を含ん
    でなる整髪用樹脂組成物。(A)  下記の一般式(I
    )で示される重合性不飽和単量体(1)30〜80重量
    %、下記の一般式(II)で示される重合性不飽和単量
    体(2)20〜70重量%、および他の重合性不飽和単
    量体(3)0〜20重量%(%は、全単量体重量基準)
    を共重合させて得られる重量平均分子量が5,000〜
    30,000である共重合体を、下記の一般式(III
    )で示される両性化剤で変性させてなる両性イオン樹脂
    :0.1〜10重量%、および(B)  水および(ま
    たは)親水性溶媒:90〜99.9重量% 〔上記記中、記号は、それぞれ下記の通りに定義される
    。R1およびR5は、それぞれ水素原子またはメチル基
    を示す。R2およびR7は、それぞれ炭素数1〜4のア
    ルキレン基を示す。R3およびR4は、それぞれ炭素数
    1〜4のアルキル基を示す。R6は、炭素数1〜24の
    アルキルまたはアルケニル基を示す。Aは、酸素原子ま
    たはNH基を示す。Xは、臭素、塩素またはヨウ素原子
    を示す。Bは、アルカリ金属イオン、アンモニウム塩ま
    たはアミン塩を示す。〕
  2. 【請求項2】成分(B)が、水、エチルアルコール、ノ
    ルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、
    およびその混合物からなる群から選ばれる溶媒である、
    請求項1に記載の整髪用樹脂組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006298880A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Mitsubishi Chemicals Corp 化粧料組成物

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