JP2003105319A - 吸水撥油性防汚加工剤、該防汚加工剤で処理された繊維又は繊維製品及びその製造方法並びにスプレー容器 - Google Patents

吸水撥油性防汚加工剤、該防汚加工剤で処理された繊維又は繊維製品及びその製造方法並びにスプレー容器

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JP2003105319A
JP2003105319A JP2001301604A JP2001301604A JP2003105319A JP 2003105319 A JP2003105319 A JP 2003105319A JP 2001301604 A JP2001301604 A JP 2001301604A JP 2001301604 A JP2001301604 A JP 2001301604A JP 2003105319 A JP2003105319 A JP 2003105319A
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Hiroyuki Miura
博之 三浦
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美明 酒井
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正次 中谷
Seiji Kito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、吸水性及び撥油性を備え、皮脂汚
れを容易に除去し得る吸水撥油性防汚加工剤を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 本発明の吸水撥油性防汚加工剤は、一般
式(1) 【化1】 [式中、R1fはパーフルオロアルキル基を示す。Aは2
価の有機基を示す。mは1又は2を示し、nは0又は1
を示す。Y1 +は対イオンを示す。]で表される化合物等
の(A)成分、並びにパーフロオロアルキル基含有アク
リレート化合物及びポリアルキレングリコール基含有ア
クリレート化合物を含む三元共重合体を含有し、(A)
成分と(B)成分との含有割合が、重量比で前者:後者
=15〜90:10〜85であることを特徴とする吸水
撥油性防汚加工剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸水撥油性防汚加
工剤、該防汚加工剤で処理された繊維又は繊維製品及び
その製造方法並びにスプレー容器に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維の防汚加工剤には、次の二つのタイ
プが知られている。
【0003】一つは、親水性物質を主成分とする吸水性
防汚剤である。他の一つは、フッ素系樹脂に親水性物質
を組み込んだ撥水撥油性防汚剤である。
【0004】しかしながら、これらの防汚剤には、種々
の欠点がある。
【0005】前者の吸水性防汚剤は、合成繊維、特にポ
リエステル繊維に対して防汚効果を発現し得る。ところ
が、天然繊維及び天然繊維と合成繊維との混紡繊維に対
しては、これらの繊維が元来吸水性を有しているため
に、吸水性防汚剤としての効果を期待できない。
【0006】後者の撥水撥油性防汚剤は、各種の繊維に
対して良好な撥油効果及び防汚効果を発現する。ところ
が、綿のような吸水性を有する繊維を撥水撥油性防汚剤
で処理すると、繊維の吸水性が損なわれて汗を吸わなく
なり、繊維の快適性が損なわれる。
【0007】また、撥水撥油性防汚剤は、撥油性を備え
ているために、油性汚れが繊維に付着するのを防止又は
抑制することができるが、一旦油性汚れが繊維に付着
し、それが繊維内部に浸透すると、洗濯により油性汚れ
を除去することができなくなり、油性汚れの除去に特殊
な技術が必要になる。特にワイシャツの襟等に皮脂が付
着すると、摩擦等により皮脂が繊維内部に浸透すること
があり、このような場合には、一般の家庭での洗濯によ
って繊維から皮脂汚れを取り除くのが殆ど不可能にな
る。
【0008】更に、撥水撥油性防汚剤は、洗濯耐久性に
乏しく、繊維の洗濯を繰り返すうちに撥水撥油性防汚剤
が繊維表面から脱落し、防汚効果が低下するのが避けら
れない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、吸水性及び
撥油性を備えた防汚加工剤を提供することを課題とす
る。
【0010】本発明は、皮脂汚れを容易に除去し得る吸
水撥油性防汚加工剤を提供することを課題とする。
【0011】本発明は、繊維を処理した場合、洗濯を繰
り返すことによっても繊維から実質的に脱落することが
ない防汚加工剤を提供することを課題とする。
【0012】本発明は、洗濯耐久性に優れた吸水撥油性
防汚加工剤を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、下記特定の
(A)成分と特定の(B)成分とを特定割合で配合する
ことにより、上記課題を解決できることを見い出した。
本発明は、このような知見に基づき完成されたものであ
る。 1.本発明は、(A)成分と(B)成分とを含有し、
(A)成分及び(B)成分の含有割合が前者:後者=1
5〜90:10〜85(固形分重量比)である吸水撥油
性防汚加工剤であって、(A)成分が、一般式(1)
【0014】
【化7】
【0015】[式中、R1fはパーフルオロアルキル基を
示す。Aは2価の有機基を示す。mは1又は2を示し、
nは0又は1を示す。但し、m+n≦2を満たすものと
する。Y1 +は対イオンを示す。Pはリン原子であり、一
般式(1)の化合物中のリン含有量は2.2〜7.0重
量%の範囲である。]で表される化合物であるか、又は
上記一般式(1)で表される化合物の水性分散液中で、
該化合物100重量部当たり250重量部以下の(i) 一
般式(2)
【0016】
【化8】
【0017】[式中、R2は水素原子又はメチル基を示
す。R3はエチレン基又は−CONH−基を示す。iは
0又は1を示す。R4はC1-6のアルキレン基を示す。k
は0又は1を示す。Y2 +は対イオンを示す。]で表され
るアクリレート化合物又は(ii) 15重量%以上の一般
式(2)のアクリレート化合物と85重量%以下の一般
式(3)
【0018】
【化9】
【0019】[式中、R5は水素原子又はメチル基を示
す。R6及びR7は各々C1-6のアルキレン基を示す。l
は1〜100の整数を示す。oは0〜99の整数を示
す。但し、l+o≦100を満たすものとする。R8
水素原子、C1-6のアルキル基、フェニル基又はフェニ
ル置換C1-6アルキル基を示す。]で表されるアクリレ
ート化合物を重合させて得られる化合物であり、(B)
成分が、一般式(4)
【0020】
【化10】
【0021】[式中、R2fはパーフルオロアルキル基を
示す。Jは2価の有機基を示す。R9は水素原子又はメ
チル基を示す。pは1〜100整数を示す。]で表され
るアクリレート化合物35〜85重量%、一般式(5)
【0022】
【化11】
【0023】[式中、R10は水素原子又はメチル基を示
す。R11及びR12は各々C1-6のアルキレン基を示す。
qは1〜100の整数を示す。rは0〜99の整数を示
す。但し、q+r≦100を満たすものとする。R13
水素原子、C1-6のアルキル基、フェニル基又はフェニ
ル置換C1-6アルキル基を示す。]で表されるアクリレ
ート化合物15〜60重量%及び一般式(5)
【0024】
【化12】
【0025】[式中、R14は水素原子又はメチル基を示
す。R15はC1-6のアルキレン基、−COO−基又は−
CONH−基を示す。sは0又は1を示す。R16はC
1-6のアルキレン基を示す。tは0〜100の整数を示
す。Xは水素原子、C1-6のアルキル基、ニトリル基、
グリシジル基、フェニル置換C1-6アルキル基、基−N
1 718、基−SO3 -・M+又は基−PO3 3-・(M+3
を示す。R17及びR18は、同一又は異なって、水素原子
又はC1-6のアルキル基を示す。また、R17及びR
1 8は、これらが結合する窒素原子と共に互いに結合して
5〜6員の飽和環を形成してもよい。M+はアルカリ金
属イオン又はアンモニウムイオンを示す。]で表される
アクリレート化合物5〜50重量%からなる三元共重合
体であることを特徴とする吸水撥油性防汚加工剤であ
る。 2.本発明は、(A)成分が、一般式(1)で表される
化合物の水性分散液中で、一般式(1)で表される化合
物100重量部当たり250重量部以下のアクリレート
化合物を重合させて化合物であって、該アクリレート化
合物が(i) 一般式(2)で表されるアクリレート化合物
又は(ii) 15重量%以上の一般式(2)のアクリレー
ト化合物と85重量%以下の一般式(3)で表されるア
クリレート化合物との混合物である、上記1に記載の吸
水撥油性防汚加工剤である。 3.本発明は、水性分散液の形態にある上記1又は2に
記載の吸水撥油性防汚加工剤。 4.本発明は、(A)成分及び(B)成分の総固形分濃
度が0.1〜50重量%である上記1又は2に記載の吸
水撥油性防汚加工剤である。 5.本発明は、繊維又は繊維製品へ上記1〜4のいずれ
かに記載の防汚加工剤を付着及び/又は含浸させ、乾燥
後、加熱処理を行うことを特徴とする防汚加工剤で処理
された繊維又は繊維製品の製造方法である。 6.本発明は、上記1〜4のいずれかに記載の吸水撥油
性防汚加工剤で処理された繊維又は繊維製品である。 7.本発明は、上記5に記載の方法で製造される吸水撥
油性防汚加工剤で処理された繊維又は繊維製品である。 8.本発明は、上記1〜4のいずれかに記載の吸水撥油
性防汚加工剤を充填したスプレー容器である。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の吸水撥油性防汚加工剤
は、(A)成分及び(B)成分を、重量比(固形分)で
前者:後者=15〜90:10〜85の割合で含有する
ものである。(A)成分及び(B)成分を、重量比で前
者:後者=35〜65:65〜35の割合で含有するも
のが好ましい。(A)成分の含有割合が上記範囲より多
くなる場合には、汚れ除去性が低下する。また、(A)
成分の含有割合が上記範囲より少なくなると、吸水性を
備えた防汚加工剤が得られなくなる。
【0027】本発明の吸水撥油性防汚加工剤は、通常
(A)成分及び(B)成分を水性媒体に分散した形態に
ある。
【0028】水性媒体としては、例えば、水又は水と水
溶性有機溶剤との混合物等が挙げられる。(A)成分及
び(B)成分の水性媒体への分散を容易にするために、
水と水溶性有機溶剤とを併用するのがよい。
【0029】使用される水溶性有機溶剤としては、低級
アルコール類、多価アルコール類及びそのアルキルエー
テル又はアルキルエステル等を例示できる。
【0030】低級アルコール類としては、例えばメタノ
ール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル等が挙げられる。
【0031】多価アルコール類としては、例えばエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、グリセリン等が挙げ
られる。
【0032】多価アルコール類のアルキルエーテルとし
ては、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコール
モノ−tert−ブチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙
げられる。
【0033】多価アルコール類のアルキルエステルとし
ては、例えばプロピレングリコールアセテート等が挙げ
られる。
【0034】水溶性有機溶媒の使用量は、水に対して通
常5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%であ
る。
【0035】本発明の吸水撥油性防汚加工剤中の(A)
成分及び(B)成分の総固形分濃度は、通常0.1〜5
0重量%、好ましくは1〜30重量%である。
【0036】(A)成分 本発明の(A)成分は、下記に示す(A-1)又は(A-2)であ
る。
【0037】(A-1) 上記一般式(1)で表される化合物 (A-2) 上記一般式(1)で表される化合物の水性分散液
中で、(i) 一般式(2)で表されるアクリレート化合物
又は(ii) 一般式(2)のアクリレート化合物と一般式
(3)で表されるアクリレート化合物との混合物を重合
させて得られる化合物。
【0038】まず、(A-1)につき説明する。
【0039】上記一般式(1)において、R1fで示され
るパーフルオロアルキル基としては、例えばC6-18のパ
ーフルオロアルキル基であり、具体的にはCF3(C
25−、CF3(CF26−、CF3(CF27−、C
3(CF28−、CF3(CF 29−、CF3(CF2
10−、CF3(CF211−、CF3(CF212−、CF
3(CF213−、CF3(CF214−、CF3(CF2
15−、CF3(CF216−、CF3(CF217−、(C
32CF(CF26−等が挙げられる。
【0040】Aで示される2価の有機基としては、例え
ば−(CH2)x−、−SO2N(R 17)−(CH2)x
−、−(CH2)x−CH(OH)−(CH2)x−等が
挙げられる。ここでxは1〜6の整数、R17はC1-6
アルキル基を示す。これらの中で、−(CH22−、−
SO2N(C25)−(CH22−、−CH2CH(O
H)CH2−が好ましい。
【0041】Y1 +で示される対イオンとしては、例えば
リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン等
の1価の金属イオン、NH4 +等の有機アミン類等のアル
カリ性イオン等が挙げられる。
【0042】一般式(1)で表される化合物の具体例と
しては、例えば下記の化合物を挙げることができる。
【0043】
【化13】
【0044】一般式(1)の化合物中のリン含有量は、
通常2.2〜7.0重量%、好ましくは2.5〜5.0
重量%の範囲である。
【0045】(A-1)は、公知の化合物であり、本発明で
は該化合物をそのまま(A)成分として配合してもよい
し、該化合物の水性分散液を(A)成分として配合して
もよい。
【0046】一般式(1)で表される化合物の水性分散
液を用いる場合、分散液中における一般式(1)で表さ
れる化合物の濃度は、通常0.1〜50重量%、好まし
くは1〜30重量%である。
【0047】一般式(1)で表される化合物の水性媒体
への分散は、例えば撹拌下、好ましくは50〜90℃の
温水に一般式(1)で表される化合物を分散させること
により行われる。
【0048】本発明において、(A-1)は、本発明防汚加
工剤の撥油性、洗濯耐久性及び水分散安定性に寄与す
る。
【0049】次に、(A-2)につき説明する。
【0050】(A-2)は、上記一般式(1)で表される化
合物の水性分散液中で、(i) 一般式(2)で表されるア
クリレート化合物又は(ii) 一般式(2)のアクリレー
ト化合物と一般式(3)で表されるアクリレート化合物
との混合物を重合させて得られる化合物である。これら
アクリレート化合物の使用量は、水性分散液中の一般式
(1)で表される化合物100重量部当たり、通常25
0重量部以下、好ましくは50〜200重量部、より好
ましくは100〜200重量部、更に好ましくは120
〜180重量部とする。また、一般式(2)のアクリレ
ート化合物と一般式(3)で表されるアクリレート化合
物との混合物を用いる場合、前者が混合物全量中に15
重量%以上、好ましくは30〜70重量%、より好まし
くは50〜70重量%含まれるように使用する。
【0051】一般式(2)において、R4で示されるC
1-6のアルキレン基としては、具体的にはメチレン基、
エチレン基、トリメチレン、2−メチルトリメチレン、
2,2−ジメチルトリメチレン、1−メチルトリメチレ
ン、メチルメチレン、エチルメチレン、テトラメチレ
ン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン基等の炭素数1〜
6の直鎖又は分枝鎖状アルキレン基を例示できる。
【0052】一般式(2)において、Y2 +で示される対
イオンとしては、一般式(1)におけるY1 +で示される
対イオンと同じものを例示できる。
【0053】一般式(3)において、R8で示されるC
1-6のアルキル基としては、例えばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert
−ブチル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素数1〜6の直
鎖又は分枝鎖状アルキル基を挙げることができる。フェ
ニル置換C1-6アルキル基としては、例えばベンジル、
2−フェニルエチル、1−フェニルエチル、3−フェニ
ルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェニルペンチ
ル、6−フェニルヘキシル、1,1−ジメチル−2−フ
ェニルエチル、2−メチル−3−フェニルプロピル、ジ
フェニルメチル、2,2−ジフェニルエチル基等のフェ
ニル基が1〜2個置換した炭素数1〜6の直鎖又は分枝
鎖状アルキル基を挙げることができる。
【0054】一般式(3)において、R6及びR7で示さ
れるC1-6のアルキレン基としては、例えば前記R4で示
されるC1-6のアルキレン基と同じものを挙げることが
できる。
【0055】一般式(2)で表されるアクリレート化合
物の具体例としては、例えば、ビニルスルホン酸ナトリ
ウム、アリルスルホン酸ナトリウム、メタリルスルホン
酸ナトリウム、2−アクリロイルアミノ−2−メチル−
1−プロパンスルホン酸のアンモニウム塩等を挙げるこ
とができる。
【0056】一般式(3)で表されるアクリレート化合
物の具体例としては、例えば下記の化合物を挙げること
ができる。
【0057】
【化14】
【0058】(A-2)は、上記一般式(1)で表される化
合物の水性分散液中で、一般式(2)で表されるアクリ
レート化合物又は一般式(2)で表されるアクリレート
化合物及び一般式(3)で表されるアクリレート化合物
の混合アクリレート化合物を重合させることにより製造
される。
【0059】重合は、公知の重合方法を採用して行わ
れ、例えばラジカル重合、レドックス重合等を適用でき
る。例えば、有機過酸化物、アゾ化合物、過硫酸塩等の
公知の重合開始剤を用いて重合反応を行うことができ
る。重合開始剤は、一般式(2)及び/又は(3)で表
されるアクリレート化合物に対して、通常0.1〜10
重量%、好ましくは0.1〜5重量%使用するのがよ
い。重合反応の反応温度は、通常30〜90℃、好まし
くは40〜80℃であり、反応時間は一般に1〜6時間
である。
【0060】重合反応の反応系内には、重合調節剤を存
在させて、生成する重合物の分子量を調節してもよい。
重合調節剤としては、公知のものを広く使用でき、例え
ばn−オクチルメルカプタン、チオグリセロール等を挙
げることができる。重合調節剤の使用量は、得られる重
合物の分子量に応じて適宜選択すればよい。
【0061】また、重合は、γ線等の電離性放射線を照
射することにより行ってもよい。
【0062】上記重合により得られる重合物の数平均分
子量は、通常5000〜50万、好ましくは1万〜30
万である。
【0063】(A-2)の化合物は、重合反応終了後、反応
液から通常の単離手段、例えば蒸発乾固等により、単離
することができる。
【0064】本発明においては、(A)成分として単離
された(A-2)をそのまま使用してもよいし、単離された
(A-2)を水性媒体に分散させて使用してもよいし、或い
は上記重合反応後の反応液をそのまま使用してもよい。
【0065】(A-2)の化合物の水性分散液を用いる場
合、分散液中における(A-2)の化合物の濃度は、通常
0.1〜50重量%、好ましくは1〜30重量%であ
る。
【0066】(A-2)は、(A-1)が発現する撥油性、洗濯耐
久性及び水分散安定性を阻害させないで、更に優れた吸
水性及び汚れ除去性を付与する作用を有している。
【0067】(B)成分 本発明の(B)成分は、一般式(4)で表されるアクリ
レート化合物35〜85重量%、一般式(5)で表され
るアクリレート化合物10〜60重量%及び一般式
(6)で表されるアクリレート化合物5〜50重量%か
ら得られる三元共重合体である。この三元共重合体中の
上記三成分の構成割合は、原料として使用されるモノマ
ーの配合割合と同じである。これら3種のアクリレート
化合物の含有割合が必須であり、本発明防汚加工剤の撥
油性及び汚れ除去性を更に改善することができる。
【0068】一般式(4)において、R2fで示されるパ
ーフルオロアルキル基としては、一般式(1)における
1fで示されるパーフルオロアルキル基と同じものを例
示でき、CF3(CF27−、(CF32CF(CF2
6−等が好ましい。
【0069】一般式(4)において、Jで示される2価
の有機基としては、一般式(1)におけるAで示される
2価の有機基と同じものを例示できる。
【0070】一般式(4)で表されるアクリレート化合
物の具体例としては、例えば下記の化合物を挙げること
ができる。
【0071】
【化15】
【0072】一般式(5)において、R11及びR12で示
されるC1-6のアルキレン基としては、例えば前記R4
示されるC1-6のアルキレン基と同じものを挙げること
ができる。
【0073】一般式(5)において、R13で示されるC
1-6のアルキル基としては、例えば前記R8で示されるC
1-6のアルキル基と同じものを挙げることができる。
【0074】一般式(5)において、R13で示されるフ
ェニル置換C1-6のアルキル基としては、例えば前記R8
で示されるフェニル置換C1-6のアルキル基と同じもの
を挙げることができる。
【0075】一般式(5)で表されるアクリレート化合
物の具体例としては、例えば下記の化合物を挙げること
ができる。
【0076】
【化16】
【0077】一般式(6)において、R15及びR16で示
されるC1-6のアルキレン基としては、例えば前記R4
示されるC1-6のアルキレン基と同じものを挙げること
ができる。
【0078】一般式(6)において、Xで示されるC
1-6のアルキル基としては、例えば一般式(3)におい
てR4で示されるC1-6のアルキル基と同じものを挙げる
ことができる。
【0079】一般式(6)において、M+で示されるア
ルカリ金属イオンとしては、例えばリチウムイオン、ナ
トリウムイオン、カリウムイオン等が挙げられる。
【0080】一般式(6)で表される化合物の具体例と
しては、例えば酢酸ビニル、アクリル酸アルキルエステ
ル(例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル等)、
メタクリル酸アルキルエステル(例えばメタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル等)、ダイアセトンアクリル
アミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ビニ
ルアルキルエーテル、ビニルアルキルケトン、N−ビニ
ル−2−ピロリドン、グリシジルアクリレート、グリシ
ジルメタクリレート、カルボキシル基を有する重合性カ
ルボン酸(例えばアクリル酸、メタクリル酸等)、重合
性カルボン酸のアルキレンオキサイド付加物、重合性カ
ルボン酸のアミド、重合性スルホン酸及びそのアミド又
はこれらの塩、水酸基含有重合性化合物、重合性のリン
酸重合体等を例示できる。
【0081】重合性カルボン酸のアルキレンオキサイド
付加物としては、例えば以下のものを挙げることができ
る。
【0082】 CH2=C(CH3)COO(CH2CH2O)H CH2=C(CH3)COO(CH2CH2O)2H CH2=CHCOO(CH2CH2O)H CH2=CHCOO(CH2CH2O)2H CH2=C(CH3)COO(CH2CH2O)CH3 CH2=C(CH3)COO(CH2CH2O)2CH3 CH2=CHCOO(CH2CH2O)CH3 CH2=CHCOO(CH2CH2O)2CH3 更に、重合性カルボン酸のアミドとしては、例えばN−
メチロールアクリルアミド等を、重合性スルホン酸及び
そのアミド又はこれらの塩としては、例えば2−アクリ
ロイルアミノ−2−メチル−1−プロパンスルホン酸ア
ンモニウム塩等を、水酸基含有重合性化合物としては、
例えば2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート等を、重合性のリン酸重合体
としては、例えばモノ(2−メタクリロイルオキシエチ
ル)アシッドホスフェート等を各々挙げることができ
る。
【0083】本発明の(B)成分は、上記一般式(4)
で表されるアクリレート化合物、一般式(5)で表され
るアクリレート化合物及び一般式(6)で表されるアク
リレート化合物の三成分を共重合させることにより製造
される。
【0084】本発明の(B)成分は、一般式(4)で表
されるアクリレート化合物40〜65重量%、一般式
(5)で表されるアクリレート化合物30〜45重量%
及び一般式(6)で表されるアクリレート化合物5〜1
5重量%から得られる三元共重合体であるのが好まし
い。
【0085】共重合は、公知の重合方法、例えばラジカ
ル重合、レドックス重合等を採用して行われる。例え
ば、水性媒体中、有機過酸化物、アゾ化合物、過硫酸塩
等の公知の重合開始剤を用いて重合反応を行うことがで
きる。
【0086】水性媒体としては、例えば、水又は水と水
溶性有機溶剤との混合物等が挙げられる。水と水溶性有
機溶剤との混合物を使用する場合、水溶性有機溶媒の使
用量は、水に対して通常5〜50重量%、好ましくは1
0〜30重量%とするのがよい。
【0087】水溶性有機溶剤としては、低級アルコール
類、多価アルコール類及びそのアルキルエーテル又はア
ルキルエステル等を例示できる。
【0088】低級アルコール類としては、例えばメタノ
ール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル等が挙げられる。
【0089】多価アルコール類としては、例えばエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、グリセリン等が挙げ
られる。
【0090】多価アルコール類のアルキルエーテルとし
ては、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコール
モノ−tert−ブチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙
げられる。
【0091】多価アルコール類のアルキルエステルとし
ては、例えばプロピレングリコールアセテート等が挙げ
られる。
【0092】重合開始剤は、一般式(4)〜(6)で表
されるアクリレート化合物に対して、通常0.1〜10
重量%、好ましくは0.1〜0.3重量%使用するのが
よい。重合反応の反応温度は、通常30〜90℃、好ま
しくは40〜80℃であり、反応時間は一般に1〜6時
間である。
【0093】重合反応の反応系内には、重合調節剤を存
在させて、生成する重合物の分子量を調節してもよい。
重合調節剤としては、公知のものを広く使用でき、例え
ばn−オクチルメルカプタン、チオグリセロール等を挙
げることができる。重合調節剤の使用量は、得られる重
合物の分子量に応じて適宜選択すればよい。
【0094】また、重合は、γ線等の電離性放射線を照
射することにより行ってもよい。
【0095】上記共重合により得られる共重合物の数平
均分子量は、通常5000〜50万、好ましくは1万〜
30万である。
【0096】上記で得られる三元共重合体は、重合反応
終了後、反応液から通常の単離手段、例えば蒸発乾固、
沈殿等により、単離することができる。
【0097】本発明においては、単離された三元共重合
体をそのまま使用してもよいし、単離された三元共重合
体を水性媒体に分散させて使用してもよいし、或いは上
記重合反応後の反応液をそのまま(B)成分として使用
してもよい。
【0098】三元共重合体の水性分散液を用いる場合、
分散液中における三元共重合体の濃度は、通常0.1〜
50重量%、好ましくは1〜30重量%である。
【0099】その他の成分 本発明の吸水撥油性防汚加工剤は、(A)成分及び
(B)成分の他に、公知の吸水剤、撥油剤、帯電防止
剤、染料安定剤、防皺剤等を含有することができる。
【0100】本発明防汚加工剤の製造 本発明の吸水撥油性防汚加工剤は、(A)成分及び
(B)成分、更に必要に応じて各種添加剤を混合するこ
とにより製造される。混合は、公知の方法に従って行う
ことができる。
【0101】本発明防汚加工剤の使用 本発明防汚加工剤は、防汚加工すべき繊維又は繊維製品
に付着又は含浸させて使用される。本発明防汚加工剤
は、希釈することなくそのまま使用することもできる
が、使用形態に応じて更に水、アルコール(例えばエチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール等)の水溶性有
機溶媒等の溶媒で希釈して使用することができる。
【0102】繊維又は繊維製品へ本発明防汚加工剤を付
着及び/又は含浸させるに当っては、公知の方法、例え
ば浸漬法、スプレー法、コーティング法(刷毛、スポン
ジ等を用いて塗布する方法を含む)等の各種の方法を広
く適用することができる。
【0103】浸漬法に従えば、本発明防汚加工剤を含有
する処理液中に処理すべき繊維又は繊維製品を浸漬すれ
ばよい。コーティング法に従えば、本発明防汚加工剤を
含有する処理液を繊維又は繊維製品にコーティングすれ
ばよい。スプレー法に従えば、本発明防汚加工剤を含有
する処理液を繊維又は繊維製品にスプレーすればよい。
【0104】以下、浸漬法について詳述する。
【0105】処理液中の(A)成分及び(B)成分の濃
度は、処理液の絞り率と必要とする担持量より算出した
濃度に設定すればよい。
【0106】上記処理液を構成する溶媒としては有機溶
媒でも差し支えないが、安全面、価格面等を考慮すれば
水を溶媒にするのが好ましい。
【0107】上記処理液の繊維又は繊維製品に対する浸
透時間は充分に速く、浸漬時間、浴温度に特に制限はな
い。通常、浸漬時間0.1秒〜300秒、浴温は10〜
40℃で行われる。絞りは加工する製品によって異な
り、各々に適当な絞り方法、絞り率が採用できる。通
常、均一な絞り率になるようマングル等で絞るのがよ
い。
【0108】(A)成分及び(B)成分の付着又は含浸
量は、生地重量に対して、(A)成分及び(B)成分の
合計量で、通常0.1〜20%、好ましくは0.5〜1
0%、より好ましくは1〜5%がよい。
【0109】浸漬、絞りを行った後、乾燥を行う。工業
的には、乾燥温度は常温〜200℃、時間は温度に応じ
て選定すればよい。乾燥手段は、乾燥温度は常温〜20
0℃の範囲内である限り、つり干し乾燥、熱風乾燥、プ
レス乾燥及びアイロンによる乾燥のいずれであってもよ
い。
【0110】本発明においては、繊維又は繊維製品に本
発明防汚加工剤を固着させるために加熱処理を行う。加
熱温度及び加熱時間は、本発明防汚加工剤に含まれる
(A)成分及び(B)成分の種類等により異なり、一概
には言えない。加熱温度は、通常100〜250℃、好
ましくは120〜200℃、更に好ましくは140〜1
60℃であり、加熱時間は、一般に1秒〜1時間であ
る。加熱手段は、加熱温度は100〜250℃の範囲内
である限り、熱風乾燥、プレス乾燥及びアイロンによる
乾燥のいずれであってもよい。
【0111】尚、乾燥温度が高い場合には、乾燥処理と
加熱処理とを同時に行うことができる。
【0112】本発明防汚加工剤で処理する際に、形態安
定加工樹脂及びその触媒、柔軟剤、カルボキシメチルセ
ルロース等の糊剤等を併用してもよい。
【0113】また、耐久性向上の目的で、本発明防汚加
工剤で繊維又は繊維製品を処理する際に、適当な架橋
剤、例えばブロックイソシアネートの分散物等を用い、
キュアリングを行ってもよい。
【0114】本発明防汚加工剤で処理された繊維又は繊
維製品 本発明における繊維は、合成繊維、再生繊維及び天然繊
維のいずれでもよい。
【0115】合成繊維としては、公知のものを広く使用
でき、例えばポリエステル、ナイロン、アクリル、アセ
テート等が挙げられる。
【0116】再生繊維としては、公知のものを広く使用
でき、例えばレーヨン等が挙げられる。
【0117】天然繊維としては、公知のものを広く使用
でき、例えば木綿、麻、ウール、絹等が挙げられる。木
綿には、原綿そのものの他、苛性マーセル化した木綿、
液体アンモニアで処理した木綿等が包含される。
【0118】本発明の繊維は、上記各種繊維の混紡であ
ってもよい。
【0119】また、本発明の繊維には、上記繊維の一次
加工品、例えば糸、紐、ロープ、織物、編物、不織布、
紙等が包含される。
【0120】本発明において、繊維製品とは、上記繊維
を更に加工したもの、例えば外衣、中衣、内衣等の衣
料、寝装品、インテリア、生活雑貨品、車の内装品等の
製品を意味する。具体的にはコート、ジャケット、ズボ
ン、スカート、ワイシャツ、ニットシャツ、ブラウス、
ナイトウエアー、肌着、セーター、サポーター、靴下、
タイツ、ストッキング、帽子、スカーフ、服の裏地、服
の芯地、服の中綿、作業着、ユニフォーム、学童用制服
等の衣料;布団地、布団綿、布団カバー、シーツ、枕カ
バー等の寝装品;マット、カーテン、カーペット等のイ
ンテリア;タオル、ハンカチ、ふきん等の生活雑貨品;
シート、シートカバー、ハンドルカバー等の自動車の内
装品等の製品を例示できる。また、本発明の繊維製品に
は、例えば壁布、フロア外張り等の産業資材分野で使用
される繊維製品の形態のものも包含される。
【0121】本発明防汚加工剤が充填されたスプレー容
スプレー容器の形状は、特に限定がなく、公知のもので
よい。例えば、代表的なものとして、トリガー式スプレ
ーボトル、アトマイザー、霧吹き機、スプレー缶等を例
示できる。
【0122】本発明防汚加工剤をスプレー容器に充填す
るに当たっては、特に限定がなく、公知の方法を採用す
ればよい。
【0123】本発明のスプレー容器を使用するに際して
は、従来のスプレーと同様の方法で使用することができ
る。例えば、防汚処理すべき繊維又は繊維製品にスプレ
ーにて本発明防汚加工剤を所定量噴霧すればよい。
【0124】
【発明の効果】本発明防汚加工剤は、吸水性及び撥油性
を備えている。
【0125】本発明防汚加工剤で繊維又は繊維製品を処
理しておくと、繊維又は繊維製品に付着した皮脂汚れ
を、一般の家庭での洗濯により容易に除去することがで
きる。
【0126】本発明防汚加工剤は、洗濯耐久性に優れて
いる。従って、本発明防汚加工剤で処理された繊維又は
繊維製品を繰り返し洗濯することによっても、本発明防
汚加工剤が繊維又は繊維製品から実質的に脱落すること
がなく、防汚加工剤としての上記性能を長期間に亘って
発揮することができる。
【0127】
【実施例】以下に実施例を掲げて、本発明をより一層明
らかにする。
【0128】以下の実施例及び比較例において、使用す
る(A)成分及び(B)成分は、以下の通りである。
【0129】(A)成分を次のようにして調製した。
【0130】 2−パーフルオロオクチルエチルアル
コール570g及び無水リン酸30gを70℃で6時間
反応させ、反応生成物(リン含有量4.4重量%)を得
た。次に、この反応生成物に28重量%アンモニア水1
00g、エチレングリコールモノ−tert−ブチルエ
ーテル400g及びイオン交換水900gを加え、60
℃に加温して、固形分濃度30重量%の分散液を得た。
この分散液を以下「FA−P1」という。
【0131】 2−パーフルオロオクチルエチルアル
コール480g及び無水リン酸120gを70℃で6時
間反応させ、反応生成物(リン含有量8.7重量%)を
得た。次に、この反応生成物に28重量%アンモニア水
100g、エチレングリコールモノ−tert−ブチル
エーテル400g及びイオン交換水900gを加え、6
0℃に加温して、固形分濃度30重量%の分散液を得
た。この分散液を以下「FA−P2」という。
【0132】 N−パーフルオロオクチルスルホニル
−N−エチル−アミノエチルアルコール534g及び無
水リン酸66gを70℃で6時間反応させ、反応生成物
(リン含有量2.6重量%)を得た。次に、この反応生
成物に28重量%アンモニア水100g、イソプロピル
アルコール400g及びイオン交換水900gを加え、
60℃に加温して、固形分濃度30重量%の分散液を得
た。この分散液を以下「FOS−P」という。
【0133】一般式(2)のアクリレート化合物とし
て、下記のものを使用した。 TBAS:2−アクリロイルアミノ−2−メチル−1−
プロパンスルホン酸アンモニウム塩 SVS:ビニルスルホン酸ナトリウム 一般式(3)のアクリレート化合物として、下記のもの
を使用した。 M−230G:CH2=C(CH3)OCO(CH2CH2
O)23CH3 M−90G:CH2=C(CH3)OCO(CH2CH
2O)9CH3 上記で得られたFA−P1 300g、TABS 6
3g、M−230G27g、イオン交換水164g及び
n−オクチルメルカプタン1.8gを1リットルのセパ
ラブルフラスコに仕込み、窒素置換中で1時間攪拌を行
った後、40℃に加温し、過硫酸アンモニウム1.2g
及び35重量%重亜硫酸ナトリウム水溶液43gを添加
し、40〜45℃で4時間かけてレドックス重合を行っ
た。得られた分散液を「A1」という。
【0134】上記と同様の方法で、各種分散液(A2〜
A8)を得た。但し、A4は、で得られた水分散液そ
のものである。
【0135】A9は、TBASとM−230Gとの共重
合体をで得られる水分散液に単に混合した組成物であ
る。尚、TBASとM−230Gとの共重合体は、FA
−P1を使用しない以外は、上記と同様の条件で製造し
た。
【0136】尚、使用した水性分散液の種類及び使用量
並びにアクリレート化合物の種類及び使用量を表1に示
す。表1における固形分重合比率は、水分散液中の固形
分と共重合させるアクリレート化合物との重量比率であ
る。
【0137】
【表1】
【0138】(B)成分を次のようにして調製した。
【0139】一般式(4)のアクリレート化合物とし
て、下記のものを使用した。 FA−M:C817CH2CH2OCOC(CH3)=CH
2 一般式(5)のアクリレート化合物として、下記のもの
を使用した。 M−230G:CH2=C(CH3)OCO(CH2CH2
O)23CH3 M−90G:CH2=C(CH3)OCO(CH2CH
2O)9CH3 一般式(6)のアクリレート化合物として、下記のもの
を使用した。 AN:アクリロニトリル N−MAN:N−メチロールアクリルアミド FA−M 108g、M−230G 54g、AN 1
8g、イソプロピルアルコール180g、イオン交換水
237g及びn−オクチルメルカプタン1.8gを1リ
ットルのセパラブルフラスコに仕込み、窒素置換中で1
時間攪拌を行った後、40℃に加温し、2,2’−アゾ
ビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩(アゾ系化合
物)1.2gを添加し、50〜55℃で6時間かけてラ
ジカル重合を行った。得られた分散液を「B1」とい
う。分散液中の固形分濃度は30重量%であった。
【0140】上記と同様の方法で、各種分散液(B2〜
B7)を得た。分散液中の固形分濃度は、いずれも30
重量%であった。
【0141】
【表2】
【0142】実施例1〜実施例6 上記で得られた(A)成分(水性分散液)及び(B)成
分(水性分散液)を、両者の配合割合が固形分比で表3
に示す割合になるように配合し、本発明の防汚加工剤を
製造した。
【0143】比較例1〜比較例11 上記で得られた(A)成分(水性分散液)及び(B)成
分(水性分散液)を、両者の配合割合が固形分比で表3
又は表4に示す割合になるように配合し、比較のための
防汚加工剤を製造した。
【0144】
【表3】
【0145】
【表4】
【0146】試験例1 実施例1〜6及び比較例1〜11の防汚加工剤の性能
を、以下の方法で調べた。
【0147】実施例1〜6及び比較例1〜11の各防汚
加工剤を、固形分濃度が1.5重量%になるようにイオ
ン交換水で希釈した。この希釈液に綿ブロード布を1分
間浸漬し、2本のゴムローラーの間で綿ブロード布を絞
って絞り率80%とした。次いで100℃で3分間乾燥
し、更に160℃で1分間熱処理して、防汚処理を行っ
た。
【0148】上記防汚処理された各綿ブロード布を洗濯
前試験布とした。更にこれらの試験布を、洗剤(商品
名:アタック、花王(株)製)を使用し、JIS L−
0217 103法(但し、水洗として15分間のオー
バーフローを行う)にて15回洗濯を繰返し、洗濯15
回試験布とした。また、洗濯前試験布を同様に30回洗
濯を繰返し、洗濯30回試験布とした。
【0149】(1)吸水性 防汚処理された長さ30cm、巾2.5cmの綿ブロー
ド布(洗濯前試験布、洗濯15回試験布及び洗濯30回
試験布)の下部0.5cmに水を浸漬し、10分後に水
が吸い上げられた長さを測定する(バイレック法)こと
で、吸水性を評価した。
【0150】(2)撥油性 表5に示す各種の試験溶液を綿ブロード布(洗濯前試験
布、洗濯15回試験布及び洗濯30回試験布)の上に三
ヶ所滴下し、3分間で浸透・湿潤しない試験溶液を判別
し、その試験溶液について予め付与されている数値で撥
油性の評価を行った。
【0151】
【表5】
【0152】(3)皮脂汚れ除去性 40℃に加温し、溶解した市販のラード(牛脂)を、綿
ブロード布(洗濯前試験布、洗濯15回試験布及び洗濯
30回試験布)に2滴滴下し、その上にガラス板を置
き、数秒間押しつけた。ガラス板を取り外し、36℃の
雰囲気中で2時間放置した後、家庭用洗濯機で綿ブロー
ド布を洗濯し(洗剤(商品名:アタック、花王(株)
製)、洗剤濃度0.75g/l、浴比1:50)、40
℃で15分間洗濯、すすぎ15分)、遠心脱水後、風乾
した。
【0153】乾燥した綿ブロード布につき、残存するシ
ミの状態を下記表6に示す判定標準表と比較し、該当す
る判定数をもって、皮脂汚れ除去性を評価した。
【0154】
【表6】
【0155】結果を表7に示す。
【0156】
【表7】
【0157】試験例2 綿ブロード布の代わりにポリエステル繊維/綿混紡布
(比率50/50)を用い、上記試験例1と同様にし
て、吸水性、撥油性及び皮脂汚れ除去性を調べた。
【0158】結果を表8に示す。
【0159】
【表8】
【0160】試験例3 実施例1〜6及び比較例1〜11の防汚加工剤の性能
を、以下の方法で調べた。
【0161】実施例1〜6及び比較例1〜11の各防汚
加工剤を、固形分濃度が3重量%になるようにイオン交
換水で希釈した。この希釈液をトリガー式スプレーボト
ルに入れ、綿ブロード布に均一にスプレー(付着量:生
地重量に対して30%)し、常温で2時間吊り干し乾燥
後、アイロン(温度:高目盛)で均一に熱処理を行い、
防汚処理を行った。
【0162】上記防汚処理された各綿ブロード布を洗濯
前試験布とした。更にこれらの試験布を、洗剤(商品
名:アタック、花王(株)製)を使用し、JIS L−
0217 103法(但し、水洗として15分間のオー
バーフローを行う)にて15回洗濯を繰返し、洗濯15
回試験布とした。また、洗濯前試験布を同様に30回洗
濯を繰返し、洗濯30回試験布とした。
【0163】上記試験例1と同様にして、吸水性、撥油
性及び皮脂汚れ除去性を調べた。
【0164】結果を表9に示す。
【0165】
【表9】
【0166】試験例4 綿ブロード布の代わりにポリエステル繊維/綿混紡布
(比率50/50)を用い、上記試験例3と同様にし
て、吸水性、撥油性及び皮脂汚れ除去性を調べた。
【0167】結果を表10に示す。
【0168】
【表10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 13/282 D06M 13/282 15/277 15/277 (72)発明者 三浦 博之 愛知県江南市後飛保町新開175 (72)発明者 酒井 美明 奈良県橿原市白橿町1−23−6 (72)発明者 中谷 正次 石川県加賀市熊坂町4の80番地3 (72)発明者 鬼頭 清司 石川県能美郡根上町大浜町ラ45の5 Fターム(参考) 4J002 BG07W BG07X BG08X BG13W BQ00W GK02 HA06 4L033 AC03 AC04 AC07 BA35 CA22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)成分と(B)成分とを含有し、
    (A)成分及び(B)成分の含有割合が前者:後者=1
    5〜90:10〜85(固形分重量比)である吸水撥油
    性防汚加工剤であって、(A)成分が、一般式(1) 【化1】 [式中、R1fはパーフルオロアルキル基を示す。Aは2
    価の有機基を示す。mは1又は2を示し、nは0又は1
    を示す。但し、m+n≦2を満たすものとする。Y1 +
    対イオンを示す。Pはリン原子であり、一般式(1)の
    化合物中のリン含有量は2.2〜7.0重量%の範囲で
    ある。]で表される化合物であるか、 又は上記一般式(1)で表される化合物の水性分散液中
    で、該化合物100重量部当たり250重量部以下の
    (i) 一般式(2) 【化2】 [式中、R2は水素原子又はメチル基を示す。R3はエチ
    レン基又は−CONH−基を示す。iは0又は1を示
    す。R4はC1-6のアルキレン基を示す。kは0又は1を
    示す。Y2 +は対イオンを示す。]で表されるアクリレー
    ト化合物又は(ii) 15重量%以上の一般式(2)のア
    クリレート化合物と85重量%以下の一般式(3) 【化3】 [式中、R5は水素原子又はメチル基を示す。R6及びR
    7は各々C1-6のアルキレン基を示す。lは1〜100の
    整数を示す。oは0〜99の整数を示す。但し、l+o
    ≦100を満たすものとする。R8は水素原子、C1-6
    アルキル基、フェニル基又はフェニル置換C1-6アルキ
    ル基を示す。]で表されるアクリレート化合物を重合さ
    せて得られる化合物であり、(B)成分が、一般式
    (4) 【化4】 [式中、R2fはパーフルオロアルキル基を示す。Jは2
    価の有機基を示す。R9は水素原子又はメチル基を示
    す。pは1〜100整数を示す。]で表されるアクリレ
    ート化合物35〜85重量%、一般式(5) 【化5】 [式中、R10は水素原子又はメチル基を示す。R11及び
    12は各々C1-6のアルキレン基を示す。qは1〜10
    0の整数を示す。rは0〜99の整数を示す。但し、q
    +r≦100を満たすものとする。R13は水素原子、C
    1-6のアルキル基、フェニル基又はフェニル置換C1-6
    ルキル基を示す。]で表されるアクリレート化合物10
    〜60重量%及び一般式(6) 【化6】 [式中、R14は水素原子又はメチル基を示す。R15はC
    1-6のアルキレン基、−COO−基又は−CONH−基
    を示す。sは0又は1を示す。R16はC1-6のアルキレ
    ン基を示す。tは0〜100の整数を示す。Xは水素原
    子、C1-6のアルキル基、ニトリル基、グリシジル基、
    フェニル置換C1-6アルキル基、基−NR1 718、基−
    SO3 -・M+又は基−PO3 3-・(M+3を示す。R17
    びR18は、同一又は異なって、水素原子又はC1-6のア
    ルキル基を示す。また、R17及びR1 8は、これらが結合
    する窒素原子と共に互いに結合して5〜6員の飽和環を
    形成してもよい。M+はアルカリ金属イオン又はアンモ
    ニウムイオンを示す。]で表されるアクリレート化合物
    5〜50重量%からなる三元共重合体であることを特徴
    とする吸水撥油性防汚加工剤。
  2. 【請求項2】 水性分散液の形態にある請求項1に記載
    の吸水撥油性防汚加工剤。
  3. 【請求項3】 (A)成分及び(B)成分の総固形分濃
    度が0.1〜50重量%である請求項1又は2に記載の
    吸水撥油性防汚加工剤。
  4. 【請求項4】 繊維又は繊維製品へ請求項1に記載の防
    汚加工剤を付着及び/又は含浸させ、乾燥後、加熱処理
    を行うことを特徴とする防汚加工剤で処理された繊維又
    は繊維製品の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の吸水撥
    油性防汚加工剤で処理された繊維又は繊維製品。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の方法で製造される吸水
    撥油性防汚加工剤で処理された繊維又は繊維製品。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載の吸水撥
    油性防汚加工剤を充填したスプレー容器。
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