JP7353720B2 - 繊維処理剤組成物 - Google Patents
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Description
特許文献2には、i)特定重量平均分子量のポリ酢酸ビニルの鹸化物、ii)特定重量平均分子量のポリスチレンスルホン酸、及びiii)特定重量平均分子量のN-ビニル-2-ピロリドンの重合物から選ばれる水溶性高分子化合物(A)と、4級アンモニウム化合物、3級アミンの無機又は有機の酸塩及びシリコーン化合物から選ばれる柔軟化剤(B)と、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型の特定の非イオン性界面活性剤(C)とを、それぞれ特定比率で含有することで、型くずれ、のび、縮み等、劣化した繊維製品の形態を回復させる繊維製品処理剤組成物が開示されている。
特許文献3には、特定の一般式で表されるアルキレンオキサイド付加物(a)を含有することで、繊維製品のしわを除去することができ、特にアイロン等の熱処理を行わなくても、風合いを損なうことなく効果的にしわを除去することができる、しわ除去組成物及びしわ除去方法が開示されている。
(B)多価アルコールに炭素数2以上4以下のアルキレンオキサイドを付加重合させて得られるポリエーテルポリオールであって、前記アルキレンオキサイドの平均付加モル数が30以上250以下であり、前記ポリエーテルポリオールの全アルキレンオキサイド中のプロピレンオキシ基の割合が40モル%以上である化合物(以下、(B)成分という)
を含有し、
(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比(A)/(B)が1以上50以下である、
繊維処理剤組成物に関する。
なお、ヨレやくたびれ感は、例えば、新品の衣料と比べて身ごろ、袖口、首周りの形状が伸びたり縮んだりして当初とは異なる長さや形へと変化していることで生じると考えられる。
また本発明において、「風合い」とは、人が素肌で感じる感触的心地よさのことを指し、柔軟性だけでなく、滑り、かさ高さ、弾力性、はり、こし、ぬめり等、他の多種多様の因子が混ざって感知されるものである。これらの因子は、衣料を使用した際の心地良さのベクトルにおいて一定の方向性を示すものである。
本発明の繊維処理剤組成物は、(A)重量平均分子量が1万以上100万以下であり、スルホン酸基を有する構成単位が全構成単位の60モル%以上を占めるスルホン酸系重合体((A)成分)と、(B)多価アルコールに炭素数2以上4以下のアルキレンオキサイドを付加重合させて得られるポリエーテルポリオールであって、前記アルキレンオキサイドの平均付加モル数が30以上250以下であり、前記ポリエーテルポリオールの全アルキレンオキサイド中のプロピレンオキシ基の割合が40モル%以上である化合物(以下、(B)成分という)を含有し、(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比(A)/(B)が1以上50以下である。本発明の繊維処理剤組成物は、着用や洗濯の繰り返しによって生じた、衣料の型崩れを回復させ、がさがさとしたごわつきのない風合いを付与することができるものである。
本発明の(A)成分は、衣料の型崩れを回復させる観点から、スルホン酸基を有する構成単位が、全構成単位の60モル%以上、好ましくは75モル%以上、より好ましくは90モル%以上、そして、好ましくは100モル%以下、より好ましくは100モル%を占める。(A)成分のスルホン酸基は塩の形態であってもよい。
スルホン酸基を有するビニル系モノマーをモノマー(A1)とし、またモノマー(A1)と共重合可能であり且つスルホン酸基を有さないビニル系モノマーをモノマー(A2)とするとき、方法(イ)は、モノマー(A1)の1種以上を単一又は共重合するか、或いは1種以上のモノマー(A1)と1種以上のモノマー(A2)とを共重合する方法である。
スルホン酸基を有しないが、重合後スルホン化することが可能なビニル系モノマーをモノマー(A1’)とし、モノマー(A1’)と共重合可能な他のビニル系モノマーをモノマー(A3)とするとき、方法(ロ)は、1種以上のモノマー(A1’)を単一重合又は共重合した後スルホン化するか、1種以上のモノマー(A1’)と1種以上のモノマー(A3)とを共重合した後にスルホン化する方法である。
本発明の(B)成分は、多価アルコールに炭素数2以上4以下のアルキレンオキサイドを付加重合させて得られるポリエーテルポリオールであって、前記アルキレンオキサイドの平均付加モル数が30以上250以下であり、前記ポリエーテルポリオールの全アルキレンオキサイド中のプロピレンオキシ基の割合が40モル%以上の化合物である。(B)成分は、油剤としての性質が強く、(A)成分と併用することで、ごわつきのない風合いを付与できる。
上記式(b2)において、POの平均付加モル数であるm1+m2+m3は、(A)成分との併用時におけるごわつきのない風合い付与の観点から、30以上、好ましくは35以上、より好ましくは40以上、そして、100以下、好ましくは80以下、より好ましくは70以下、更に好ましくは60以下の数である。
上記式(b2)において、EOの平均付加モル数であるn1+n2+n3は、(A)成分との併用時におけるごわつきのない風合い付与の観点から、0以上、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは5以上、そして、150以下、好ましくは100以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは25以下、より更に好ましくは10以下の数である。
なお、PO、EOの平均付加モルm、n、m1+m2+m3、n1+n2+n3の数はNMRにより求めることができる。
また式(b2)の化合物では、PO比は、[(m1+m2+m3)/(m1+m2+m3+n1+n2+n3)]×100により算出される。PO比に相当する[(m1+m2+m3)/(m1+m2+m3+n1+n2+n3)]×100の値は、(A)成分との併用時におけるごわつきのない風合い付与の観点から、40以上、好ましくは50以上、より好ましくは60以上、更に好ましくは70以上、より更に好ましくは80以上、より更に好ましくは85以上、そして、100以下である。このようなPO比となるようにm1~m3、n1~n3が選択される。
本発明の繊維処理剤組成物は、品質安定性の観点から、(C)成分として、(B)成分以外の非イオン性界面活性剤を含有することができる。前記非イオン性界面活性剤は、特に制限はないが、例えば、下記(1)~(8)が挙げられる。
(1)炭素数8以上18以下の第1級又は第2級アルコールにエチレンオキシド(以下、「EO」ともいう)及び/又はプロピレンオキシド(以下、「PO」ともいう)を平均6モル以上18モル以下付加したポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル、
(2)平均炭素数6以上12以下のアルキル基を有するアルキルフェノールに、EOを平均6モル以上20モル以下付加したポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
(3)炭素数8以上18以下のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪酸に、EO及び/又はPOを平均6モル以上18モル以下付加したポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、
(4)炭素数8以上18以下のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪酸が1モル以上3モル以下エステル結合したソルビタン脂肪酸エステル又はグリセリン脂肪酸エステルに、EO及び/又はPOを平均6モル以上30モル以下付加したポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル又はポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、もしくはEO及び/又はPOを平均6モル以上80モル以下付加したポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、
(5)ヒマシ油又は硬化ヒマシ油に、EO及び/又はPOを平均6モル以上80モル以下付加したポリオキシアルキレンヒマシ油又は硬化ヒマシ油、
(6)POとプロピレングリコールとの縮合物にEOを付加したもの(プルロニック型界面活性剤[但し、(B)成分を除く])、
(7)POとエチレンジアミンとの縮合物にEOを付加したもの(テトロニック型界面活性剤)、
(8)アルキル又はアルケニルジエタノールアマイド、アルキルアミン又はアルキルジメチルアミン、アルケニルアミン又はアルケニルジメチルアミン、炭素数10以上20以下のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキルアミン又はアルケニルアミンにEO及び/又はPOを平均2モル以上40モル以下付加したポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルアミン
R1c-Z-[(EO)s(PO)t]-R2c (c1)
〔式(c1)中、R1cは、炭素数10以上22以下のアルキル基又はアルケニル基であり、R2cは、水素原子、又は炭素数1以上3以下のアルキル基であり、Zは-O-又は-C(=O)O-であり、EOは、エチレンオキシ基であり、POはプロピレンオキシ基であり、(EO)と(PO)はランダム付加でもブロック付加でもいずれでもよく、(EO)と(PO)の付加順序は問わない。s及びtは平均付加モル数を示し、tは0以上3以下であり、s+tの合計は5以上15以下である。〕
上記式(c1)において、R2cは、好ましくは水素原子、又は炭素数1以上2以下のアルキル基であり、より好ましくは水素原子又はメチル基であり、更に好ましくは水素原子である。
上記式(c1)において、Zは、好ましくは-O-である。
上記式(c1)において、tは、3以下、好ましくは2以下であり、また0であってもよい。
上記式(c1)において、s+tの合計は、5以上、好ましくは6以上、そして、15以下、好ましくは14以下である。
本発明の繊維処理剤組成物は、品質安定性の観点から、(D)成分として、溶剤を含有することができる。(D)成分としては、炭素数2以上4以下の1価アルコール(例えば、エタノール等)、1分子の総炭素数が2以上12以下であり、2価以上6価以下の多価アルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール等)、又は前記アルコールのアルキル(炭素数1以上6以下)エーテル誘導体が挙げられる。(D)成分は、組成物の保存安定性の点から、前記1価アルコール及び前記多価アルコールから選ばれる1種以上が好ましく、エタノール、ジエチレングリコール、及びジプロピレングリコールから選ばれる1種以上がより好ましい。
本発明の繊維処理剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、更に、(B)成分及び(C)成分以外の界面活性剤、(D)成分以外の溶剤、硫酸ナトリウム等の塩、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、染料、顔料、紫外線吸収剤等の他の成分を添加することができる。
本発明の繊維処理剤組成物において、全界面活性剤中の(B)成分及び(C)成分の合計含有量は、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、より更に好ましくは90質量%以上、より更に好ましくは95質量%以上、そして、100質量%以下であり、100質量%であってもよい。
本発明の繊維処理剤組成物の25℃におけるpHは、品質安定性の観点から、好ましくは4.0以上、より好ましくは4.5以上、そして、好ましくは9.0以下、より好ましくは8.0以下である。本発明の繊維処理剤組成物のpHは、塩酸又はクエン酸等の酸、又は水酸化ナトリウム等のアルカリを添加することにより調整することもできる。繊維処理剤組成物のpHは実施例に記載の方法で測定した値である。
本発明の繊維処理剤組成物において、25℃における粘度が10mPa・s以下であると噴霧パターンがより適正となる。
粘度は、東京計器株式会社製、B型粘度計(モデル形式BM)に、No.1のローターを取り付け、繊維処理剤組成物を200mL容量のガラス製トールビーカーに充填し、ウォーターバスにて25±0.3℃に調製し、ローターの回転数を60r/minに設定し、測定を始めてから60秒後の指示値である。
本発明の繊維処理剤組成物に水を含有する場合、組成物中の水の含有量は、衣料の型崩れを回復させる観点から、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、更に好ましくは90質量%以上であり、そして、好ましくは99.99質量%以下、より好ましくは99.9質量%以下である。
本発明は、(A)成分と、(B)成分と、水とを混合する液体繊維処理剤組成物の製造方法であって、(A)成分と(B)成分とを、(A)成分の混合量と(B)成分の混合量の質量比(A)/(B)が1以上50以下となるように混合する、液体繊維処理剤組成物の製造方法を提供する。本発明の繊維処理剤組成物の製造方法では、任意に(C)成分、(D)成分を混合できる。
本発明の繊維処理剤組成物の製造方法には、本発明の繊維処理剤組成物で述べた事項を適宜適用することができる。その際、本発明の繊維処理剤組成物における各成分の含有量は、混合量に置き換えて適用することができる。
これら本発明の繊維処理剤組成物の製造方法に用いられる(A)成分、(B)成分、並びにその他の成分の具体例及び好ましい態様は、それぞれ、本発明の繊維処理剤組成物で述べたものと同じである。
本発明のスプレー用繊維処理剤物品は、前記繊維処理剤組成物をスプレー容器に充填してなるものである。
本発明のスプレー用繊維処理剤物品には、本発明の繊維処理剤組成物及びその製造方法で述べた事項を適宜適用することができる。本発明のスプレー用繊維処理剤物品に用いられる(A)成分、(B)成分、並びにその他の成分の具体例及び好ましい態様は、それぞれ、本発明の繊維処理剤組成物で述べたものと同じである。
本発明は、本発明の繊維処理剤組成物を繊維製品に適用する繊維製品の処理方法を提供する。
本発明の繊維製品の処理方法には、本発明の繊維処理剤組成物及びその製造方法並びにスプレー用繊維処理剤物品で述べた事項を適宜適用することができる。本発明の繊維製品の処理方法に用いられる(A)成分、(B)成分、並びにその他の成分の具体例及び好ましい態様は、それぞれ、本発明の繊維処理剤組成物で述べたものと同じである。
(A-1):ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(PS-5、東ソー・ファインケム(株)製)(重量平均分子量90,000)
(A-2):ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(PS-50、東ソー・ファインケム(株)製)(重量平均分子量350,000)
(A-3):ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(PS-100、東ソー・ファインケム(株)製)(重量平均分子量600,000)
(B-1):ポリプロピレングリコール(PPG3000、ジオール型、富士フイルム和光純薬(株)製)(プロピレンオキサイドの平均付加モル数52、重量平均分子量3,000)
(B-2):ポリプロピレングリコール(PPG3000、トリオール型、富士フイルム和光純薬(株)製)(プロピレンオキサイドの平均付加モル数52、重量平均分子量3,000)
(B-3):ポリプロピレングリコール(PPG2000、ジオール型、富士フイルム和光純薬(株)製)(プロピレンオキサイドの平均付加モル数35、重量平均分子量2,000)
(B-4):一般式(b1)中のmが65、nが10の数である化合物、PO比は86.7モル%(アデカプルロニックL-121、(製)ADEKA製)
(B’-1):ポリプロピレングリコール(PPG1000、ジオール型、富士フイルム和光純薬(株)製)(プロピレンオキサイドの平均付加モル数17、重量平均分子量1,000)
(B’-2):ポリプロピレングリコール(PPG400、ジオール型、富士フイルム和光純薬(株)製)(プロピレンオキサイドの平均付加モル数7、重量平均分子量400)
なお(B)成分又は(B’)成分について、前記のトリオール型とは、プロピレンオキシドを付加させる元になる化合物がグリセリンであるポリプロピレングリコールを指し、ジオール型とはプロピレンオキシドを付加させる元になる化合物がプロピレングリコールであるポリプロピレングリコール又は一般的なポリプロピレングリコールを指す。
(C-1):ポリオキシエチレン(平均付加モル数8)ラウリルエーテル
(D-1):エタノール
表1に示す配合にしたがって繊維処理剤組成物を調製した。なお、繊維処理剤組成物は、1規定の塩酸又は1規定の水酸化ナトリウムを用いて、25℃におけるpHが表1に示す値になるように調整した。なお、pHについては、下記の測定方法により測定した。
pHの測定で使用したpH測定装置及びpH標準液を下記に示す。
〔pH標準液〕
下記に示すpH標準液(株式会社堀場製作所製)を用いた。
・pH標準液100-4(フタル酸塩標準液、精度;±0.02pH)
・pH標準液100-7(中性りん酸塩標準液、精度;±0.02pH)
・pH標準液100-9(ホウ酸塩標準液、精度;±0.02pH)
〔pH測定装置〕
・pHメーター:D-52S(株式会社堀場製作所製)
・pH電極:6367-10D(株式会社堀場製作所製)
pH測定装置は、未使用のpH電極を用い、電極を予め25℃±0.2℃のイオン交換水に24時間浸しておいたものを使用した。ゼロ校正とスパン校正は、上記に記載のpH標準液を用いて、25℃におけるpHの指示値が、標準pH±0.02になるまで繰り返し校正を行った。
T/C天竺(ニット)布(綿50質量%、ポリエステル50質量%、MVSカラーTOP天竺、サックスモク、双日ファッション(株)製)の反物を180cm×120cmに裁断したものを6枚(2kg)を市販の液体洗剤(花王(株)製のアタックバイオジェル(登録商標)、2017年製)を用いて全自動洗濯機(日立アプライアンス(株)製、NW-7FT)で5回繰り返し洗濯した(洗剤濃度0.083質量%、水道水(20℃)40L使用、標準コース(洗濯9分-すすぎ2回-脱水6分)、浴比1/20)。
洗濯したT/Cニット布を25℃/40%RHの環境下で12時間乾燥させて6cm×6cm角に裁断した試験布(X1)及び、10cm×20cm角に裁断した試験布(X2)を得た。この様にして調製した試験布は、布の端が巻き上がり(カーリングという場合もある)、洗濯を行っていない布と比較して平面を保てない状態になっている。
次いで、表1に示す繊維処理剤組成物を、トリガー式スプレーヤーを用いて、試験布(X1)及び、試験布(X2)質量に対し50質量%になるように均一にスプレーし、25℃/40%RHの環境下で12時間乾燥させた。乾燥後、処理した試験布(X1)を試験布(X3)、処理した試験布(X2)を試験布(X4)とした。
表1に示す実施例1~15、比較例1~7の繊維処理剤組成物で処理した各試験布(X3)のカーリング等の型崩れからの回復性を、以下の基準サンプル1、3と比較して下記判定基準にて得点をつけて平均点を求めることにより評価した。なお、評価はT/C天竺布や衣類の外観状態の変化を判断するのによく訓練された専門評価者5名により評価判定した。基準サンプル1は、型崩れしている未処理の前記T/C天竺布(X1)を使用した。
型崩れ回復性効果としては2.0以上が合格であり、好ましくは2.5以上、より好ましくは3.0である。
基準サンプル1:未処理で型崩れしている前記T/C天竺布(X1)
基準サンプル3:比較例1の試験布(X3)
基準サンプル1は強く型崩れがあり、基準サンプル3は型崩れの回復性があった。
0 :基準サンプル1の試験布と同等の外観で、強い型崩れがあり、型崩れ回復性がない。
1.0:基準サンプル1の試験布より、やや型崩れが少ないが、型崩れ回復性は低い。
2.0:基準サンプル1の試験布より型崩れが少なく、やや型崩れ回復性がある。
2.5:基準サンプル3の試験布より、やや型崩れが残っているが、型崩れ回復性がある。
3.0:基準サンプル3の試験布と同等の外観で、明らかに型崩れ回復性がある。
表1に示す実施例1~15、比較例1~7の繊維処理剤組成物で処理した各試験布(X4)の風合いを以下の基準サンプル2、4と比較して下記判定基準にて得点をつけて平均点を求めることにより評価した。なお、評価はT/C天竺布や衣類の風合いの変化を判断するのによく訓練された専門評価者5名により評価判定した。
風合いとしては2.0以上が合格であり、好ましくは2.5以上、より好ましくは3.0である。
基準サンプル2:未処理の前記T/C天竺布(X2)
基準サンプル4:比較例1の試験布(X4)
基準サンプル4はごわつきがあり、基準サンプル2はごわつきがなかった。
0 :基準サンプル4の試験布と同等の風合いで、ごわつく。
1.0:基準サンプル4の試験布より、ややごわつきが少ない。
2.0:基準サンプル4の試験布よりごわつきが少なく、ごわつきはあまりない。
2.5:基準サンプル2の試験布よりやや風合いの違いを感じるが、ごわつきはない。
3.0:基準サンプル2の試験布と同等の風合いで、明らかにごわつきがない。
Claims (5)
- (A)重量平均分子量が1万以上100万以下であり、スルホン酸基を有する構成単位が全構成単位の60モル%以上を占めるスルホン酸系重合体(以下、(A)成分という)、及び
(B)多価アルコールに炭素数2以上4以下のアルキレンオキサイドを付加重合させて得られるポリエーテルポリオールであって、前記アルキレンオキサイドの平均付加モル数が30以上250以下であり、前記ポリエーテルポリオールの全アルキレンオキサイド中のプロピレンオキシ基の割合が40モル%以上である化合物(以下、(B)成分という)
を含有し、
(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比(A)/(B)が1以上50以下である、
繊維処理剤組成物。 - (B)成分が、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンからなる群より選ばれる多価アルコールに炭素数2以上4以下のアルキレンオキサイドを付加重合させて得られるポリエーテルポリオールである、請求項1記載の繊維処理剤組成物。
- (A)成分を0.05質量%以上5質量%以下、(B)成分を0.01質量%以上2質量%以下、及び水を含有する、請求項1又は2記載の繊維処理剤組成物。
- スプレー用である、請求項1~3の何れか1項記載の繊維処理剤組成物。
- 請求項1~4の何れか1項記載の繊維処理剤組成物をスプレー容器に充填してなる、スプレー用繊維処理剤物品。
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