JP2001316127A - ビスマス含有無鉛シリケ−トガラス及びその用途 - Google Patents
ビスマス含有無鉛シリケ−トガラス及びその用途Info
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- JP2001316127A JP2001316127A JP2001087111A JP2001087111A JP2001316127A JP 2001316127 A JP2001316127 A JP 2001316127A JP 2001087111 A JP2001087111 A JP 2001087111A JP 2001087111 A JP2001087111 A JP 2001087111A JP 2001316127 A JP2001316127 A JP 2001316127A
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- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
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- C03C3/00—Glass compositions
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C03C3/087—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound containing an oxide of a divalent metal containing calcium oxide, e.g. common sheet or container glass
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- C03C4/00—Compositions for glass with special properties
- C03C4/08—Compositions for glass with special properties for glass selectively absorbing radiation of specified wave lengths
- C03C4/087—Compositions for glass with special properties for glass selectively absorbing radiation of specified wave lengths for X-rays absorbing glass
Abstract
(57)【要約】
【課題】 必要なＸ線吸収を有し、陰極線管の漏斗やネ
ックガラス等に適しているシリケートガラスを提供す
る。 【解決手段】 本発明は、以下の組成（重量％、酸化物
ベ−ス）：すなわち、ＳｉＯ２ ４０〜６０，Ｂｉ２Ｏ
３ １０〜３０，ＺｒＯ２ ０〜３，Ａｌ２Ｏ ３ ０．
５〜５，ＭｇＯ ０〜６，ＣａＯ ０．５〜５，ＳｒＯ
１〜１５，ＢａＯ ０〜１５，アルカリ土類金属酸化
物の合計２〜２０，ＺｎＯ ０〜２，Ｌｉ２Ｏ ０〜１
０，Ｎａ２Ｏ １〜１０，Ｋ２Ｏ ２〜１０，Ｃｓ２Ｏ
０〜３，アルカリ金属酸化物の合計５〜２０，ＣｅＯ
２ ０〜８，ＷＯ３ ０．５〜５，ＭｏＯ３ ０〜５．
Ｓｂ２Ｏ３ ０〜０．６，でビスマス含有無鉛シリケー
トガラスを構成する。
ックガラス等に適しているシリケートガラスを提供す
る。 【解決手段】 本発明は、以下の組成（重量％、酸化物
ベ−ス）：すなわち、ＳｉＯ２ ４０〜６０，Ｂｉ２Ｏ
３ １０〜３０，ＺｒＯ２ ０〜３，Ａｌ２Ｏ ３ ０．
５〜５，ＭｇＯ ０〜６，ＣａＯ ０．５〜５，ＳｒＯ
１〜１５，ＢａＯ ０〜１５，アルカリ土類金属酸化
物の合計２〜２０，ＺｎＯ ０〜２，Ｌｉ２Ｏ ０〜１
０，Ｎａ２Ｏ １〜１０，Ｋ２Ｏ ２〜１０，Ｃｓ２Ｏ
０〜３，アルカリ金属酸化物の合計５〜２０，ＣｅＯ
２ ０〜８，ＷＯ３ ０．５〜５，ＭｏＯ３ ０〜５．
Ｓｂ２Ｏ３ ０〜０．６，でビスマス含有無鉛シリケー
トガラスを構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はビスマス含有無鉛シ
リケ−トガラスに関する。さらに、この発明はこれらの
ガラスの用途にも関する。
リケ−トガラスに関する。さらに、この発明はこれらの
ガラスの用途にも関する。
【０００２】
【従来の技術】陰極線原理で動作するテレビ受像管は、
ガラス部品画像スクリ−ン（パネル）、漏斗（ｆｕｎｎ
ｅｌ）及びネックから成っている。これらのガラス部品
は排気空間を包囲している。このネックは１つ以上の電
子ビ−ム銃を収容するテレビ受像管のそのような部分で
ある。パネルは特に１つ以上の発光物質を備えている。
漏斗は受像管の円錐部分である。種々の要件に合わせる
ため、上記３つのガラス部分は種々の組成の結果として
種々の特性がある。漏斗ガラスに求められる要件には、
高Ｘ線吸収、高電気抵抗並びに十分な溶融及び処理特性
がある。パネルガラスとは異なり、電子線の結果として
の退色はこれは問題としない。漏斗の肉厚がパネルの肉
厚より薄いために、漏斗のガラスは高いＸ線吸収係数μ
を持たなければならない。従来の漏斗ガラスでは、μは
０．０６ｎｍで≧６０ｃｍ０−１の値である。この高い
値はガラス内の高いＰｂＯ濃度によって得られる。
ガラス部品画像スクリ−ン（パネル）、漏斗（ｆｕｎｎ
ｅｌ）及びネックから成っている。これらのガラス部品
は排気空間を包囲している。このネックは１つ以上の電
子ビ−ム銃を収容するテレビ受像管のそのような部分で
ある。パネルは特に１つ以上の発光物質を備えている。
漏斗は受像管の円錐部分である。種々の要件に合わせる
ため、上記３つのガラス部分は種々の組成の結果として
種々の特性がある。漏斗ガラスに求められる要件には、
高Ｘ線吸収、高電気抵抗並びに十分な溶融及び処理特性
がある。パネルガラスとは異なり、電子線の結果として
の退色はこれは問題としない。漏斗の肉厚がパネルの肉
厚より薄いために、漏斗のガラスは高いＸ線吸収係数μ
を持たなければならない。従来の漏斗ガラスでは、μは
０．０６ｎｍで≧６０ｃｍ０−１の値である。この高い
値はガラス内の高いＰｂＯ濃度によって得られる。
【０００３】ネックガラスに求められる要件は漏斗ガラ
スに求められる要件に非常に類似している。ネック肉厚
が漏斗肉厚よりもっと薄いために、ネックガラスは高い
Ｘ線吸収係数μを持たなければならない。例えば従来の
ネックガラスでは、その係数がμ≧９０ｃｍ−１（０．
０６ｎｍで）である。従来のネックガラスも鉛含有量が
同様に非常に高い。ガラス成分ＰｂＯが環境汚染物質と
して最近公共の問題となっているため、陰極線管を収容
する装置の製造でも、必要な物理的性質を備えたＰｂＯ
を含まないガラスに対するニーズがある。１つあるいは
それ以上の成分で酸化鉛を単純に代えるだけでＰｂＯに
よりもたらされる物理的、ガラスの技術的特性を再現し
ようとする試みは、一般的に成功していない。代わり
に、ガラス組成物の新規開発が必要である。
スに求められる要件に非常に類似している。ネック肉厚
が漏斗肉厚よりもっと薄いために、ネックガラスは高い
Ｘ線吸収係数μを持たなければならない。例えば従来の
ネックガラスでは、その係数がμ≧９０ｃｍ−１（０．
０６ｎｍで）である。従来のネックガラスも鉛含有量が
同様に非常に高い。ガラス成分ＰｂＯが環境汚染物質と
して最近公共の問題となっているため、陰極線管を収容
する装置の製造でも、必要な物理的性質を備えたＰｂＯ
を含まないガラスに対するニーズがある。１つあるいは
それ以上の成分で酸化鉛を単純に代えるだけでＰｂＯに
よりもたらされる物理的、ガラスの技術的特性を再現し
ようとする試みは、一般的に成功していない。代わり
に、ガラス組成物の新規開発が必要である。
【０００４】特許文献にはすでに陰極線管用のガラスを
記載している種々の文献がある。しかしながら、これら
の多くのガラスは種々の欠点を有している。例えば、Ｊ
Ｐ７‐２０６４６８ＡとＪＰ７‐２０６４７１Ａは、高
Ｂｉ２Ｏ３含有量を有し、少なくとも任意成分としてＰ
ｂＯを含有する陰極線管用の漏斗ガラスとネックガラス
をそれぞれ記載している。ＪＰ９‐１４２８７３Ａは、
同様のＢｉ２Ｏ３含有量に加えて電子線によって引き起
こされるガラスの退色を防止するためにＣｅＯ２を含有
する陰極線管用のガラスを記載している。
記載している種々の文献がある。しかしながら、これら
の多くのガラスは種々の欠点を有している。例えば、Ｊ
Ｐ７‐２０６４６８ＡとＪＰ７‐２０６４７１Ａは、高
Ｂｉ２Ｏ３含有量を有し、少なくとも任意成分としてＰ
ｂＯを含有する陰極線管用の漏斗ガラスとネックガラス
をそれぞれ記載している。ＪＰ９‐１４２８７３Ａは、
同様のＢｉ２Ｏ３含有量に加えて電子線によって引き起
こされるガラスの退色を防止するためにＣｅＯ２を含有
する陰極線管用のガラスを記載している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、上
記要求を満たす、特に、必要なＸ線吸収を有するガラス
を提供することである。また、この発明の目的は、漏斗
ガラスとして使用するのに適したガラスを提供すること
である。また、この発明の目的は、ネックガラスとして
使用するのに適したガラスを提供することである。この
発明の他の目的は、半田付けガラスに求められる要件に
合致する、すなわち、低溶融温度、良好な濡れ性、流動
性を有し、気密状態で密閉するガラスを提供することで
ある。
記要求を満たす、特に、必要なＸ線吸収を有するガラス
を提供することである。また、この発明の目的は、漏斗
ガラスとして使用するのに適したガラスを提供すること
である。また、この発明の目的は、ネックガラスとして
使用するのに適したガラスを提供することである。この
発明の他の目的は、半田付けガラスに求められる要件に
合致する、すなわち、低溶融温度、良好な濡れ性、流動
性を有し、気密状態で密閉するガラスを提供することで
ある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この目的は独立請求項１
及び２に規定されたガラスによって達成される。上記文
献から知られた組成範囲から土台として、Ｂｉ２Ｏ３に
加え、高Ｘ線吸収成分としてＷＯ３を含有するガラスが
開発された。十分な効果を達成するため最小ＷＯ３含有
量は０，５重量％である。最大含有量は５重量％であ
る。特に、高ＷＯ３含有量では、これより上のレベルに
なると結晶析出が発生し、ガラスが流動しなくなる。さ
らに、ガラスのＸ線吸収成分は、１０〜３０重量％、好
ましくは１５〜３０重量％の濃度のＢｉ２Ｏ３で、高Ｘ
線吸収ガラスでは２０〜４０重量％の濃度であり、及
び、１〜１５重量％の濃度のＳｒＯであり、高Ｘ線吸収
ガラスでは好ましくは１〜１０重量％である。前記より
ＳｒＯ含有量が高いとストロンチウムシリケ−トが形成
され、前記よりＢｉ２Ｏ３濃度が高いと金属ビスマスが
析出することになる。
及び２に規定されたガラスによって達成される。上記文
献から知られた組成範囲から土台として、Ｂｉ２Ｏ３に
加え、高Ｘ線吸収成分としてＷＯ３を含有するガラスが
開発された。十分な効果を達成するため最小ＷＯ３含有
量は０，５重量％である。最大含有量は５重量％であ
る。特に、高ＷＯ３含有量では、これより上のレベルに
なると結晶析出が発生し、ガラスが流動しなくなる。さ
らに、ガラスのＸ線吸収成分は、１０〜３０重量％、好
ましくは１５〜３０重量％の濃度のＢｉ２Ｏ３で、高Ｘ
線吸収ガラスでは２０〜４０重量％の濃度であり、及
び、１〜１５重量％の濃度のＳｒＯであり、高Ｘ線吸収
ガラスでは好ましくは１〜１０重量％である。前記より
ＳｒＯ含有量が高いとストロンチウムシリケ−トが形成
され、前記よりＢｉ２Ｏ３濃度が高いと金属ビスマスが
析出することになる。
【０００７】Ｘ線吸収の主要部分は３種類の異なった元
素で生じるため、このガラスはその非晶質組織で安定化
され、高結晶化安定性とガラス生成範囲の増大を示す。
ガラスのＳｉＯ２含有量は少なくとも４０重量％、多く
とも６０重量％で、高高Ｘ線吸収ガラスのためには少な
くとも３０重量％で多くとも５０重量％である。これら
の最大含有量は溶解性と加圧性を確保する。ＳｉＯ２は
基本的にはネットワ−ク（網状組織）形成物として作用
し、そのような最小含有量より少ない含有量では、ガラ
ス生成はガラスとならない程度まで低下し、又、ガラス
の耐薬品性が低下する。このガラスは０．５〜５重量％
のＡｌ２Ｏ３を含有する。Ａｌ２Ｏ３は前述の組成範囲
で耐化学薬品性及び結晶化安定性を向上させる。低含有
量では、その効果は余りにも小さく、高含有量では、ガ
ラスの粘性と軟化点が過度に上昇し、ガラスの溶融及び
処理特性を低下させる。
素で生じるため、このガラスはその非晶質組織で安定化
され、高結晶化安定性とガラス生成範囲の増大を示す。
ガラスのＳｉＯ２含有量は少なくとも４０重量％、多く
とも６０重量％で、高高Ｘ線吸収ガラスのためには少な
くとも３０重量％で多くとも５０重量％である。これら
の最大含有量は溶解性と加圧性を確保する。ＳｉＯ２は
基本的にはネットワ−ク（網状組織）形成物として作用
し、そのような最小含有量より少ない含有量では、ガラ
ス生成はガラスとならない程度まで低下し、又、ガラス
の耐薬品性が低下する。このガラスは０．５〜５重量％
のＡｌ２Ｏ３を含有する。Ａｌ２Ｏ３は前述の組成範囲
で耐化学薬品性及び結晶化安定性を向上させる。低含有
量では、その効果は余りにも小さく、高含有量では、ガ
ラスの粘性と軟化点が過度に上昇し、ガラスの溶融及び
処理特性を低下させる。
【０００８】アルカリ金属酸化物Ｎａ２Ｏ（１〜１０重
量％あるいは高Ｘ線吸収ガラスには、１〜１２重量％、
好ましくは１〜１０重量％）及びＫ２Ｏ（２〜１０重量
％あるいは高Ｘ線吸収ガラスには、２〜１５重量％）は
流動剤として作用し、ガラスの粘性を下げる。前述の下
限未満では粘性の低下が不十分であり、一方、前述の上
限を超えると粘性だけでなく、電気抵抗も過度に低下す
る。比較的弱いＸ線吸収ガラス（０．０６ｎｍで、μ＜
９０ｃｍ−１）では、さらにガラスが１０重量％以下好
ましくは５重量％以下のＬｉ２Ｏを含有することがで
き、比較的高Ｘ線吸収ガラスには５重量％以下のＬｉ２
Ｏ及び３重量％以下のＣｓ２Ｏを含有することができ
る。アルカリ金属酸化物の合計は５〜２０重量％であ
る。アルカリ土類金属酸化物ＳｒＯの他に、このガラス
は０．５〜４重量％のＣａＯを含有し、比較的弱いＸ線
吸収ガラスには６重量％以下である。ＣａＯは溶融温度
を下げ、電気抵抗を上げる。これより高濃度では溶融温
度が過度に上昇し、温度関数としての粘性プロフィール
が余りにも急峻となり、そのためガラスが溶融しにくく
なる。さらに、失透傾向が増大し、流動性が制限され
る。
量％あるいは高Ｘ線吸収ガラスには、１〜１２重量％、
好ましくは１〜１０重量％）及びＫ２Ｏ（２〜１０重量
％あるいは高Ｘ線吸収ガラスには、２〜１５重量％）は
流動剤として作用し、ガラスの粘性を下げる。前述の下
限未満では粘性の低下が不十分であり、一方、前述の上
限を超えると粘性だけでなく、電気抵抗も過度に低下す
る。比較的弱いＸ線吸収ガラス（０．０６ｎｍで、μ＜
９０ｃｍ−１）では、さらにガラスが１０重量％以下好
ましくは５重量％以下のＬｉ２Ｏを含有することがで
き、比較的高Ｘ線吸収ガラスには５重量％以下のＬｉ２
Ｏ及び３重量％以下のＣｓ２Ｏを含有することができ
る。アルカリ金属酸化物の合計は５〜２０重量％であ
る。アルカリ土類金属酸化物ＳｒＯの他に、このガラス
は０．５〜４重量％のＣａＯを含有し、比較的弱いＸ線
吸収ガラスには６重量％以下である。ＣａＯは溶融温度
を下げ、電気抵抗を上げる。これより高濃度では溶融温
度が過度に上昇し、温度関数としての粘性プロフィール
が余りにも急峻となり、そのためガラスが溶融しにくく
なる。さらに、失透傾向が増大し、流動性が制限され
る。
【０００９】同じことがＭｇＯにも当てはまり、このＭ
ｇＯは４重量％以下の量で、比較的弱いＸ線吸収ガラス
には６重量％以下の量で存在し、そして少なくとも０．
５重量％の量で存在することが好ましい。ＣａＯの一部
をＭｇＯに代えると失透安定性が増大する。さらに、こ
のガラスはＳｒＯのようにＸ線吸収成分としてＢａＯを
１５重量％以下含有してもよい。比較的高Ｘ線吸収ガラ
スには、１０重量％以下のＢａＯが好ましい。これより
高含有量は液相線温度、従って結晶化傾向が上昇する。
アルカリ土類金属酸化物の合計は２〜２０重量％にする
必要がある。比較的弱いＸ線吸収ガラスには２〜１５重
量％が好ましい。
ｇＯは４重量％以下の量で、比較的弱いＸ線吸収ガラス
には６重量％以下の量で存在し、そして少なくとも０．
５重量％の量で存在することが好ましい。ＣａＯの一部
をＭｇＯに代えると失透安定性が増大する。さらに、こ
のガラスはＳｒＯのようにＸ線吸収成分としてＢａＯを
１５重量％以下含有してもよい。比較的高Ｘ線吸収ガラ
スには、１０重量％以下のＢａＯが好ましい。これより
高含有量は液相線温度、従って結晶化傾向が上昇する。
アルカリ土類金属酸化物の合計は２〜２０重量％にする
必要がある。比較的弱いＸ線吸収ガラスには２〜１５重
量％が好ましい。
【００１０】さらに、このガラスは通常量の従来の清澄
剤を含有することができる。特にこのガラスは０．６重
量％以下のＳｂ２Ｏ３を含有してもよい。このガラスは
３重量％以下のＺｒＯ２を含有することができる。Ｚｒ
Ｏ２は無いことが好ましい。ガラスは２重量％以下のＺ
ｎＯを含有してもよい。ＺｎＯは無いことが好ましい。
このガラスはさらに、５重量％以下のＭｏＯ３及び８重
量％以下のＣｅＯ２を含有することができる。これらの
成分は清澄剤として作用するだけでなく、ガラス形成を
容易にし、Ｘ線吸収量を増大させる。従ってこれらの成
分の存在はガラスに好ましい。このガラスは少なくとも
０．２重量％のＭｏＯ３及び少なくとも０．５重量％の
ＣｅＯ２を好ましく含有する。
剤を含有することができる。特にこのガラスは０．６重
量％以下のＳｂ２Ｏ３を含有してもよい。このガラスは
３重量％以下のＺｒＯ２を含有することができる。Ｚｒ
Ｏ２は無いことが好ましい。ガラスは２重量％以下のＺ
ｎＯを含有してもよい。ＺｎＯは無いことが好ましい。
このガラスはさらに、５重量％以下のＭｏＯ３及び８重
量％以下のＣｅＯ２を含有することができる。これらの
成分は清澄剤として作用するだけでなく、ガラス形成を
容易にし、Ｘ線吸収量を増大させる。従ってこれらの成
分の存在はガラスに好ましい。このガラスは少なくとも
０．２重量％のＭｏＯ３及び少なくとも０．５重量％の
ＣｅＯ２を好ましく含有する。
【００１１】加工実施例 ２３種類のガラスを酸化条件下のガス炉内で従来の原料
からセラミックるつぼで１２００〜１４００℃で溶融し
た。この溶融物を１３００〜１４００℃で１時間精製し
てブロックとして型決めした。表１及び表２はこれらの
ガラスの組成物（重量％、酸化物ベース）とそれらの最
も重要な特性を示している。以下の特性が付与される。
すなわち、 ・熱膨張係数 α２０／３００［１０−６／Ｋ］ ・転移温度Ｔｇ［℃］ ・密度ρ［ｇ／ｃｍ３］ ・０．０６ｎｍでＸ線吸収係数μ［ｃｍ−１］ 表１は比較的低いＸ線吸収係数を有するガラスを含み、
一方、表２は高Ｘ線吸収係数、すなわち、μ（０．０６
ｎｍで）≧９０ｃｍ−１を有するガラスを示している。
からセラミックるつぼで１２００〜１４００℃で溶融し
た。この溶融物を１３００〜１４００℃で１時間精製し
てブロックとして型決めした。表１及び表２はこれらの
ガラスの組成物（重量％、酸化物ベース）とそれらの最
も重要な特性を示している。以下の特性が付与される。
すなわち、 ・熱膨張係数 α２０／３００［１０−６／Ｋ］ ・転移温度Ｔｇ［℃］ ・密度ρ［ｇ／ｃｍ３］ ・０．０６ｎｍでＸ線吸収係数μ［ｃｍ−１］ 表１は比較的低いＸ線吸収係数を有するガラスを含み、
一方、表２は高Ｘ線吸収係数、すなわち、μ（０．０６
ｎｍで）≧９０ｃｍ−１を有するガラスを示している。
【００１２】
【表１】
【００１３】
【表２】
【００１４】本発明に係るガラスは以下の好ましい特性
を有する。 ・熱膨張係数によりネック及びパネルガラスあるいは漏
斗ガラスについては、これらのガラスは、無応力溶融又
は半田付けに適している。 ・これらのガラスは良好な溶融及び処理特性がある。 ・これらのガラスは十分な結晶化安定性がある。 ・これらのガラスは十分な耐化学薬品性がある。 ・これらのガラスは十分高い電気抵抗を有する。 特に、これらガラスの低転移温度と良好な流動性のため
に、半田付けガラスとして使用するのに非常に適してい
る。本発明の目的からすると、半田付けガラスは、半田
として使用できるガラスと、セラミック添加剤と組み合
わせて複合半田として半田ベースガラスを形成するガラ
スの双方を意味している。 ・これらのガラスは０．０６ｎｍで６０ｃｍ−１より大
きなＸ線吸収係数μで示されるような高Ｘ線吸収を示
す。 ・この特性及びこれまで述べた特性により、これらのガ
ラスは陰極線管用の漏斗ガラスとしての使用に非常に適
している。 ・高Ｂｉ２Ｏ３含有量を有するガラスと比較的低ＳｉＯ
２含有量のこれらのガラスは、０．０６ｎｍで≧９０ｃ
ｍ−１、好ましくは９５ｃｍ−１を超えるＸ線吸収係数
μで示されるような特に高Ｘ線吸収を示す。 この特性及びこれまで述べた特性により、これらのガラ
スは陰極線管用のネックガラスとしての使用に特に適し
ている。
を有する。 ・熱膨張係数によりネック及びパネルガラスあるいは漏
斗ガラスについては、これらのガラスは、無応力溶融又
は半田付けに適している。 ・これらのガラスは良好な溶融及び処理特性がある。 ・これらのガラスは十分な結晶化安定性がある。 ・これらのガラスは十分な耐化学薬品性がある。 ・これらのガラスは十分高い電気抵抗を有する。 特に、これらガラスの低転移温度と良好な流動性のため
に、半田付けガラスとして使用するのに非常に適してい
る。本発明の目的からすると、半田付けガラスは、半田
として使用できるガラスと、セラミック添加剤と組み合
わせて複合半田として半田ベースガラスを形成するガラ
スの双方を意味している。 ・これらのガラスは０．０６ｎｍで６０ｃｍ−１より大
きなＸ線吸収係数μで示されるような高Ｘ線吸収を示
す。 ・この特性及びこれまで述べた特性により、これらのガ
ラスは陰極線管用の漏斗ガラスとしての使用に非常に適
している。 ・高Ｂｉ２Ｏ３含有量を有するガラスと比較的低ＳｉＯ
２含有量のこれらのガラスは、０．０６ｎｍで≧９０ｃ
ｍ−１、好ましくは９５ｃｍ−１を超えるＸ線吸収係数
μで示されるような特に高Ｘ線吸収を示す。 この特性及びこれまで述べた特性により、これらのガラ
スは陰極線管用のネックガラスとしての使用に特に適し
ている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マグダレーナ ヴィンクラー−トルーデヴ ィッヒ ドイツ、55126 マインツ、アム キルヒ ボーン 20ベー (72)発明者 ユーテ ヴェルフェル ドイツ、55130 マインツ、リュッセルス ハイマー アレー 88 (72)発明者 クリスチャン クネルト ドイツ、55118 マインツ、ヴァーラウシ ュトラーセ 45
Claims (11)
- 【請求項１】 以下の組成（重量％、酸化物ベ−ス）を
有するビスマス含有無鉛シリケ−トガラス。 ＳｉＯ２ ４０〜６０ Ｂｉ２Ｏ３ １０〜３０ ＺｒＯ２ ０〜３ Ａｌ２Ｏ３ ０．５〜５ ＭｇＯ ０〜６ ＣａＯ ０．５〜６ ＳｒＯ １〜１５ ＢａＯ ０〜１５ アルカリ土類金属 酸化物の合計 ２〜２０ ＺｎＯ ０〜２ Ｌｉ２Ｏ ０〜１０ Ｎａ２Ｏ １〜１０ Ｋ２Ｏ ２〜１０ Ｃｓ２Ｏ ０〜３ アルカリ金属酸化物 の合計 ５〜２０ ＣｅＯ２ ０〜８ ＷＯ３ ０．５〜５ ＭｏＯ３ ０〜５ Ｓｂ２Ｏ３ ０〜０．６ - 【請求項２】 以下の組成（重量％、酸化物ベ−ス）を
有するビスマス含有無鉛シリケ−トガラス。 ＳｉＯ２ ３０〜５０ Ｂｉ２Ｏ３ ２０〜４０ ＺｒＯ２ ０〜３ Ａｌ２Ｏ３ ０．５〜５ ＭｇＯ ０〜４ ＣａＯ ０．５〜４ ＳｒＯ １〜１５ ＢａＯ ０〜１５ アルカリ土類金属 酸化物の合計 ２〜２０ ＺｎＯ ０〜２ Ｌｉ２Ｏ ０〜５ Ｎａ２Ｏ １〜１２ Ｋ２Ｏ ２〜１５ Ｃｓ２Ｏ ０〜３ アルカリ金属酸化物 の合計 ５〜２０ ＣｅＯ２ ０〜８ ＷＯ３ ０．５〜５ ＭｏＯ３ ０〜５ Ｓｂ２Ｏ３ ０〜０．６ - 【請求項３】 少なくとも０．２重量％のＭｏＯ３を含
有することを特徴とする請求項１又は２に記載のシリケ
−トガラス。 - 【請求項４】 少なくとも０．５重量％のＣｅＯ２を含
有することを特徴とする請求項１ないし請求項３のいづ
れか１項に記載のシリケ−トガラス。 - 【請求項５】 以下の組成（重量％、酸化物ベ−ス）を
有することを特徴とする請求項１、請求項３、及び請求
項４のいづれか１項に記載のシリケ−トガラス。 ＳｉＯ２ ４０〜６０ Ｂｉ２Ｏ３ １５〜３０ Ａｌ２Ｏ３ ０．５〜５ ＭｇＯ ０．５〜６ ＣａＯ ０．５〜６ ＳｒＯ １〜１５ ＢａＯ １〜１５ アルカリ土類金属 酸化物の合計 ２〜１５ Ｌｉ２Ｏ ０〜５ Ｎａ２Ｏ １〜１０ Ｋ２Ｏ ２〜１０ Ｃｓ２Ｏ ０〜３ アルカリ金属酸化物 の合計 ５〜２０ ＣｅＯ２ ０．５〜８ ＷＯ３ ０．５〜５ ＭｏＯ３ ０．２〜５ Ｓｂ２Ｏ３ ０〜０．６ - 【請求項６】 以下の組成（重量％、酸化物ベ−ス）を
有することを特徴とする請求項２ないし請求項４のいづ
れか１項に記載のシリケ−トガラス。 ＳｉＯ２ ３０〜５０ Ｂｉ２Ｏ３ ２０〜４０ Ａｌ２Ｏ３ ０．５〜５ ＭｇＯ ０．５〜４ ＣａＯ ０．５〜４ ＳｒＯ １〜１０ ＢａＯ ０〜１２ アルカリ土類金属 酸化物の合計 ２〜２０ Ｌｉ２Ｏ ０〜５ Ｎａ２Ｏ １〜１０ Ｋ２Ｏ ２〜１５ Ｃｓ２Ｏ ０〜３ アルカリ金属酸化物 の合計 ５〜２０ ＣｅＯ２ ０．５〜８ ＷＯ３ ０．５〜５ ＭｏＯ３ ０．２〜５ Ｓｂ２Ｏ３ ０〜０．６ - 【請求項７】 ０．０６ｎｍで６０ｃｍ−1より大きな
Ｘ線吸収係数μを有することを特徴とする請求項１及び
請求項３ないし請求項５のいづれか１項に記載のシリケ
−トガラス。 - 【請求項８】 陰極線管用の漏斗ガラスとしての請求項
７に記載のシリケ−トガラスの用途。 - 【請求項９】 ０．０６ｎｍで少なくとも９０ｃｍ−1
のＸ線吸収係数μを有することを特徴とする請求項２な
いし請求項４及び請求項６のいづれか１項に記載のシリ
ケ−トガラス。 - 【請求項１０】 陰極線管用のネックガラスとしての請
求項９に記載のシリケ−トガラスの用途。 - 【請求項１１】 半田付け用ガラスとしての請求項１な
いし請求項６のいづれか１項に記載のシリケ−トガラス
の用途。
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