JP2525737B2 - 陰極線管パネルガラス - Google Patents

陰極線管パネルガラス

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、主にカラーテレビジョン管に用いられる陰
極線管パネルガラスに関するものである。
[従来技術とその問題点] カラーテレビジョン管は、電子放射手段である陰極と
これを囲うファンネル及び映像が写し出されるパネルと
から構成され、陰極から出た電子線はパネルの内面に設
けられた蛍光体を発光させてパネルに映像を写し出す
が、この際制動X線が発生し、これがパネルを通過して
管外に漏れると人体に危険であるためパネルガラスには
X線吸収能が高いことが要求される。
現在、0.6Åの波長でのX線吸収係数が28〜29cm-1
ガラスがパネルガラスとして使用されており、このガラ
スにはX線吸収成分としてSrO、BaO、ZrO2等が含有され
ている。パネルガラスのX線吸収能力は、ガラスのX線
吸収係数とガラスの厚みによって決定され、パネルの軽
量化を計るためにはガラスの厚みを薄くする必要があ
り、その場合ガラスのX線吸収係数をより高めなければ
ならない。X線吸収成分としてはPbOが最も吸収能が高
い成分であるが、PbOを含有するガラスは電子線及びX
線照射によって、ブラウニングと呼ばれる着色を生じる
ので好ましくない。従ってPbOの含有を避けてガラスの
X線吸収係数を更に高める場合には、SrO、BaO、ZrO2
のX線吸収成分を多量含有させる必要があるが、一方こ
れらの成分が多いとガラスが失透しやすくなり液相温度
が上昇してガラスの成形が困難になるという問題が生じ
る。
[発明の目的] 本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、0.6Åの
波長でX線吸収係数が34cm-1以上であり、X線及び電子
線によるブラウニングに対して高い抵抗性を有し、さら
に失透しにくく液相温度が低いため溶融成形性に優れた
陰極線管パネルガラスを提供することを目的とするもの
である。
[発明の構成] 本発明に係る陰極線管パネルガラスは、X線吸収能、
X線および電子線に対する耐ブラウニング性、溶融性、
成形加工性、熱膨張率、電気的特性、失透特性等の観的
より組成を限定したものであり、特にZnOを5.0〜10.0
%、ZrO2を0〜1.9%に限定することによって失透しに
くく液相温度が低いガラスを提供するという上記目的を
達成できたものである。
すなわち本発明の陰極線管パネルガラスは、重量%表
示で本質的に下記組成を有することを特徴とする。
SiO2 47.0〜58.0 Al2O3 1.0〜 3.0 Li2O 0.8〜 2.5 Na2O 3.0〜 7.0 K2O 3.5〜 9.0 MgO 0〜 3.0 CaO 0〜 3.0 SrO 5.0〜10.0 BaO 10.0〜16.0 ZnO 5.0〜10.0 ZrO2 0〜 1.9 TiO2 0〜 2.0 CeO2 0.1〜 1.0 Sb2O3 0〜 0.4 P2O5 0〜 1.0 本発明の陰極線管パネルガラスの組成範囲を上記のよ
うに限定したのは以下の理由による。
SiO2は、ガラスのネットワークフォーマーであるが、
47.0%より少ない場合は、ガラスの粘度が低下すると共
に化学的耐久性が悪くなる。58.0%より多い場合は、ガ
ラスの粘度が高くなりすぎて溶融成形が困難になる。
Al2O3は、耐水性向上のため添加するが、1.0%より少
ない場合は十分な耐水性が得られ難くなる。3.0%より
多い場合はガラスの粘度が高くなりすぎて溶融成形が困
難になる。
Li2O、Na2O、K2Oのアルカリ金属酸化物は、フラックス
剤として含有される。Li2Oが、0.8%より少ない場合
は、フラックス剤としての効果が得られず、2.5%より
多い場合は、ガラスが失透しやすくなる。Na2Oが、3.0
%、K2Oが3.5%より少ない場合は、ガラスの粘度が高く
なりすぎて溶融成形が困難になり、一方、Na2Oが7.0
%、K2Oが9.0%より多い場合は、ガラスの熱膨張係数が
高くなりすぎる。
MgO及びCaOは、主にガラスの粘性曲線を調整するた
め、各々3.0%まで含有される。
SrOは、ガラスのネットワークモディファイヤーとし
て安定したガラスを得るために重要であり、かつX線吸
収能も高いが、5/0%より少ない場合は、上記効果が得
られず、10.0%より多い場合は、結晶が析出し易くな
り、液相温度が高くなり、成形時に失透し易くなるため
好ましくない。
BaOも、SrOと同様、ガラスのネットワークモディファ
イヤーとして、またガラスのX線吸収能を高めるために
含有されるが、10.0%より少ない場合は、上記効果が得
られず、16.0%より多い場合は、結晶が析出し易くな
る。
ZnOは、ガラスのX線吸収能を高めると共にアルカリ
溶出量を抑えるのに効果があるが、5.0%より少ない場
合は、高いX線吸収係数を維持するためにSrO、BaO、Zr
O2を多量に含有させなければならなくなり、そのため液
相温度が高くなってガラスの成形が困難になり、10.0%
より多い場合は、失透温度が高くなる。
ZrO2は、ガラスのX線吸収能を高めるために添加でき
るが、1.9%より多い場合は、ガラスの表面失透温度
(空気、白金、耐火物との界面での液相温度)が高くな
り、表面に失透が起こり易くなる。また表面失透温度が
高くなると、ガラス内部での液相温度が高い場合と同
様、ガラスの成形が困難になるため好ましくない。
TiO2は、ガラスの紫外線及びX線による着色ぼ防ぐた
めに添加できるが、2.0%より多い場合は、ガラスのX
線透過率が低下するので好ましくない。
CeO2は、X線による着色防止効果に優れていると共に
清澄剤としての効果があるが、0.1%より少ない場合
は、上記効果が得られず、1.0%より多い場合は、失透
し易くなり、また可視部短波長域の光透過率が低下する
ので好ましくない。
Sb2O3は、ガラスの清澄剤として添加できるが、0.4%
より多い場合は、ガラスの表面失透が著しくなる。
P2O5は失透傾向が抑えるために添加できるが、1.0%
より多い場合は、液相の分離現象が起き、逆に失透し易
くなる。
また本発明においては上記成分以外にもガラスの溶解
性向上のためB2O3を、さらにガラスの透過率を低下さ
せ、または着色を調整するためNiO、CoO、Fe2O3、MnO、
Cr2O3等の着色成分も添加可能である。
しかしながら先記したようにPbOを含有すると電子線
及びX線による着色を起こしやすくするので導入すべき
ではない。
[実施例] 以下に本発明の実施例を比較例と共に説明する。
次表に実施例及び比較例のガラス組成、X線吸収係
数、熱膨張係数、軟化点、液相温度、表面失透温度を示
したものである。
試料No.1〜3は、本発明のガラスの実施例であり、試
料No.4及び5は、比較例である。
表に示したNo.1〜5の試料は、次のようにして調製し
た。
試料No.1〜5の各ガラス組成になるように調合した原
料バッチを白金ルツボに入れ、1480℃で4時間溶融し
た。均質なガラスを得るために途中白金攪拌棒で5分間
攪拌を行い脱泡後、金型に流し出して試料片を作成し
た。
尚表中のX線吸収係数は0.6A波長における値である。
表から本発明のガラスは、比較例である試料No.5に比
べて液相温度が低く、また試料No.4及び5に比べて表面
失透温度が低いため溶融成形性に優れていることがわか
る。
[発明の効果] 以上のように本発明のガラスは、高いX線吸収能を有
し、X線及び電子線による着色が少なく、また液相温度
及び表面失透温度が低いため溶融成形が容易であるため
特にカラーテレビジョン管に用いられる陰極線管パネル
ガラスとして適している。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%表示で本質的に下記組成 SiO2 47.0〜58.0 Al2O3 1.0〜 3.0 Li2O 0.8〜 2.5 Na2O 3.0〜 7.0 K2O 3.5〜 9.0 MgO 0〜 3.0 CaO 0〜 3.0 SrO 5.0〜10.0 BaO 10.0〜16.0 ZnO 5.0〜10.0 ZrO2 0〜 1.9 TiO2 0〜 2.0 CeO2 0.1〜 1.0 Sb2O3 0〜 0.4 P2O5 0〜 1.0 を有し、0.6Åの波長でX線吸収係数が34cm-1以上であ
    り、X線および電子線によるブラウニングに対して抵抗
    性があり、かつ失透しにくいことを特徴とする陰極線管
    パネルガラス。
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