JP2001311361A - 電動シャッターの駆動制御装置 - Google Patents

電動シャッターの駆動制御装置

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JP2001311361A
JP2001311361A JP2000129489A JP2000129489A JP2001311361A JP 2001311361 A JP2001311361 A JP 2001311361A JP 2000129489 A JP2000129489 A JP 2000129489A JP 2000129489 A JP2000129489 A JP 2000129489A JP 2001311361 A JP2001311361 A JP 2001311361A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作スイッチが引掛かって故障してしまったよ
うな場合でも、少なくとも応急的にシャッターカーテン
を動かすことのできる電動シャッターの制御装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】制御手段は、操作手段から出力される少な
くとも1つの操作信号が所定時間以上続けて入力された
場合には、通常時の操作行う通常操作モードから、操作
手段からの操作信号を制限する操作制限モードに移行す
ると共に、操作制限モード下では操作手段からの連続入
力している操作信号以外の操作信号に基づいてシャッタ
ーカーテンの開閉動作を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の開口部や
車庫等に取り付けられる電動シャッターの制御装置に係
り、詳しくはシャッターカーテンの駆動を操作する押し
ボタンスイッチ又はリモコンのスイッチが故障したとき
の制御に関するものである
【0002】
【従来の技術】従来の電動シャッターは、シャッターカ
ーテンを開閉するための開閉機と、該開閉機を駆動する
ための操作信号を出力する操作手段と、該操作手段から
の信号を受けて開閉機に対して駆動信号を出力する制御
手段とで構成されていた。そして操作手段として例えば
開放信号、閉鎖信号、停止信号をそれぞれ出力する開ボ
タン、閉ボタン、停ボタンからなるスイッチボックスや
リモコンが使用されており、各ボタンを押すことで制御
手段に対して操作信号を出力し、その操作信号に基づい
て制御手段が開閉機に駆動信号を出力することによりシ
ャッターカーテンの開閉駆動を制御していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の電動
シャッターでは操作手段である操作部のボタン(スイッ
チ)が何らかの原因で引掛かって復帰しなくなってしま
ったり、操作部に水が入ってスイッチがショート(短
絡)してしまったような場合には、制御手段には操作信
号が入力されたままの状態になってしまう。そしてこの
状態になると、例えば閉鎖ボタンが引掛かっているのを
知らずにシャッターカーテンを開放しようとして開ボタ
ンを押した場合には、制御手段には常に閉鎖信号が入力
されているためシャッターカーテンが全開した後ただち
に閉動作を開始してしまうといった不具合が発生してい
た。このためスイッチが引掛かった場合には安全のため
にシャッターを操作できないようにすることが考えられ
るが、このようにした場合には専門の修理業者が来るま
での間はシャッター操作できないことになり、夜間時の
防犯性の問題や緊急時であってもシャッターカーテンが
開放できないといった不具合が発生していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、シャッターカーテンを開閉する
ための開閉機と、該開閉機を駆動するための操作信号を
出力する操作手段と、該操作手段からの操作信号を受け
て開閉機に対して駆動信号を出力する制御手段とで構成
される電動シャッターにおいて、前記操作手段はそれぞ
れ異なる操作信号を出力する少なくとも2つの操作ボタ
ン(スイッチ)で構成されているものとし、該制御手段
は、前記操作手段から出力される少なくとも1つの操作
信号が所定時間以上続けて入力された場合には、通常時
の操作行う通常操作モードから、操作手段からの操作信
号を制限する操作制限モードに移行すると共に、該操作
制限モード下では操作手段からの前記連続入力している
操作信号以外の操作信号に基づいてシャッターカーテン
の開閉動作を行うようにしたことを特徴としたものであ
る。そしてこのようにしたことで例えばスイッチが引掛
かったり、短絡してしまった場合でも、制御手段がその
故障を検知でき、またその故障したスイッチにより出力
される操作信号は制御手段には入力するものの無効とな
るため、その操作信号によって従来生じていた不具合は
解消される。さらにこのような事態になっても残りの正
常なスイッチを使用することにより、少なくとも応急処
置として必要なシャッターカーテンの動作は確保するこ
とができ、従来では問題となっていた夜間時の防犯性の
問題や緊急時であってもシャッターカーテンが開放でき
ないといった不具合は解消されることとなる。
【0005】またこのものにおいて、前記操作手段は少
なくとも開放信号、閉鎖信号及び停止信号を出力する少
なくとも3つの操作ボタンから構成されるものとし、前
記制御手段は、前記操作手段から出力される開放信号又
は閉鎖信号が一定時間以上続けて入力された場合には、
通常時の操作行う通常操作モードから、操作手段からの
操作信号を制限する操作制限モードに移行すると共に、
該操作制限モード下では操作手段からの停止信号に基づ
いてシャッターカーテンの開閉動作を行うようにしたこ
とを特徴としたものである。
【0006】またこのものにおいて、前記操作制限モー
ドに移行した場合には操作制限モードに移行したことを
報知する報知手段を具備していることを特徴としたもの
である。そしてこのようにすることで電動シャッターを
使用する人は、操作スイッチが故障したと判断できると
共に通常の操作が可能な通常操作モードから操作信号の
入力が制限される操作制限モードへ移行したことを認識
できる。
【0007】さらにこのものにおいて、前記制御手段は
前記操作制限モード中に前記操作手段からの前記連続入
力している操作信号以外の操作信号の入力があった場
合、シャッターカーテンが全開位置にあるときには閉動
作を、シャッターカーテンが全開以外の位置にある時に
は開動作をするようにしたことを特徴としたものであ
る。そしてこのようにすることで少なくとも一つのボタ
ンでシャッターカーテンを開閉することができると共に
全開位置以外は常に開動作するため安全である。
【0008】このものにおいて、前記制御手段は前記操
作手段からの前記連続入力している操作信号以外の操作
信号が入力されている間のみシャッターカーテンを駆動
するようにしたことを特徴としたものである。そしてこ
のようにすることで、操作スイッチを押している時だけ
シャッターカーテンが駆動されるため、シャッター操作
者の監視下のもとでシャッターカーテンの開閉が行われ
安全性がさらに向上する。
【0009】さらにこのものにおいて、前記操作制限モ
ードから通常操作モードへの復帰は、前記操作手段から
の前記連続入力している操作信号が前記制御手段に入力
されなくなったことを検知して行うことを特徴としたも
のである。そしてこのようにすることで特殊な操作をし
なくても通常操作モードに戻るため、シャッター操作者
を煩わせることが無いばかりか操作スイッチの故障が直
らない段階ではいかなる場合もモードが復帰しないため
安全である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
に基づいて説明する。図1は電動シャッターの正面図で
あり、図面において、1は建築開口部に設置される電動
シャッターのシャッターカーテンであって、シャッター
カーテン1は、開口部上方の躯体側に設けられる巻き取
りシャフト2に巻装されており、巻き取りシャフト2に
開閉機3が連動連結されていると共に、開閉機3の正逆
駆動に基づく巻き取りシャフト2の正逆回転により、シ
ャッターカーテン1の左右両端部を躯体側に設けられた
一対のガイドレール4,4に案内されながら昇降するこ
とにより建物開口部を開閉する構成となっている。5は
シャッターカーテン1を開閉動作させるための操作信号
を出力するスイッチボックス、また6もスイッチボック
ス5同様にシャッターカーテン1を開閉動作させるため
の操作信号を送信するリモコンであって、これらスイッ
チボックス5、リモコン6は本発明の操作手段7を構成
するものである。また本実施形態では、操作手段7はス
イッチボックス5及びリモコン6で構成しているが、ど
ちらか一方のみで構成されているものであっても本発明
の実施を妨げるものとはならない。
【0011】スイッチボックス5、リモコン6はそれぞ
れ開放ボタンPBU、停止ボタンPBS、閉鎖ボタンP
BDの三点の押しボタンで構成されており、各ボタンP
BU、PBS、PBDはそれぞれ異なる操作信号(PB
Uを押すと開放信号、PBSを押すと停止信号、PBD
を押すと閉鎖信号)を、シャッターの開閉をコントロー
ルする制御手段8に出力するようになっている。また9
は電動シャッターの使用者に対して、後述する通常操作
モードから操作制限モードに移行したことを知らしめる
報知手段であって、該報知手段9は音声、光等を利用す
るスピーカやLED又は液晶画面表示等が該当するが、
その設置位置は躯体側に固定、あるいは操作手段7であ
るスイッチボックス5やリモコン6に設けるものであっ
ても良く、要するに使用者がモードの移行を確認できる
ものであればどのような形態のものでもよい。
【0012】図2は、本発明を構成する操作手段7及び
制御手段8のつながりを示すブロック図であり、制御手
段8は判断部8aとタイマ部8bで構成されている。判
断部8aはスイッチボックス5、位置検出手段10及び
リモコン6の電波信号を受信して電気信号へ変換する受
信機11にそれぞれ接続されており、スイッチボックス
5、位置検出装置10、リモコン6から入力される信号
に基づいて適宜判断を行い、シャッターカーテン5を駆
動する開閉機3に対して駆動信号(開駆動信号、停止信
号、閉駆動信号)を出力するようになっている。スイッ
チボックス5とリモコン6は前述の通り判断部8aに対
してそれぞれ開信号、停信号、閉信号を出力する構成に
なっており、判断部8aはこれら操作信号が複数入力さ
れた場合であっても、それぞれどの信号が現在入力され
ているかを認識できるようになっている。本実施の形態
では、位置検出手段10は抵抗値を変化させることによ
ってシャッターカーテン1の位置を検出するポテンショ
メータであり、判断部8aはポテンショメータからの入
力される電圧の読みとることでシャッターカーテン1の
位置を認識している。尚、位置検出手段10はこれに限
定されることなく、たとえばカウンタ式のリミットスイ
ッチや近接スイッチを用いても良く、要するにシャッタ
ーカーテン1の全開位置と全閉位置を認識できるもので
あれば、どのような形態のものでも良い。
【0013】一方、タイマ部8bはスイッチボックス
5、リモコン6からの各操作信号が連続して入力される
時間をカウントする機能を持つと共に、あらかじめ設定
された時間をオーバーした場合には判断部8aに対して
信号を出力する構成になっている。また判断部8aは報
知手段9と接続されており、判断部8aから駆動信号に
よって報知手段9が作動する構成となっている。
【0014】次に本発明である電動シャッターの実際の
動作について、図3から図5のフローチャートに基づい
て説明する。図3は通常時の操作が行われる通常操作モ
ードの動作についてのフローチャートである。まず通常
操作モードではS0において初期状態となる。ここでい
う初期状態とはシャッターカーテン1が動作していない
状態を指している。まず最初にS1に進み、スイッチボ
ックス5又はリモコン6からの開放信号(以下開信号と
いう)が判断部8aに入力されるか否かを判断する。こ
こで判断部8aに開信号が入力されるとS2へと進む。
S2ではシャッターカーテン1が全開位置にあるか否か
を判断する(実際にはポテンショメータから入力される
電圧があらかじめ設定されているシャッタースラット1
の全開位置に対応する電圧であるかを判断している)。
ここでシャッターカーテン1が全開位置にあると判断す
るとS0に戻り、また全開位置ではない場合にはS3へ
と進むことになる。S3においては、スイッチボックス
5又はリモコン6からの停止信号(以下停信号という)
が判断部8aに入力されたか否かを判断する。ここで停
信号が入力されると判断部8aは開閉機3に対して停止
信号を出力してS0に戻り、また停信号が入力されなけ
れはS4に進み、S4では判断部8aが開閉機3に対し
て開駆動信号を出力して、シャッターカーテン1が開動
作を開始してS2に戻る。よってシャッターカーテン1
が全開位置なるか又は停止信号が判断部8aに入力され
るまでシャッターカーテン1の開駆動を継続することと
なる。
【0015】一方、S1において開信号が入力されない
と判断した場合にはS5に進む。S5では、スイッチボ
ックス5又はリモコン6からの閉鎖信号(以下閉信号と
いう)が判断部8aに入力されるか否かを判断する。こ
こで閉信号が入力された場合にはS6に進み、閉信号が
入力されなければS0に戻る。S6では、シャッターカ
ーテン1が全閉位置にあるか否かを判断する。ここで全
閉位置にある場合にはS0に戻り、また全閉位置ではな
い場合にはS7へと進むこととなる。S7では判断部8
aに停信号が入力するか否かを判断する。ここで停信号
が入力されると判断部8aは開閉機3に対して停止信号
を出力してS0に戻り、また停信号の入力がない場合に
はS8に進むこととなる。S8に進むと判断部8aは開
閉機3に対して閉駆動信号を出力してシャッターカーテ
ン1が閉動作を開始してS2に戻る。よってシャッター
カーテン1が全閉位置なるか又は停止信号が判断部8a
に入力されるまでシャッターカーテン1の閉駆動を継続
することとなる。
【0016】図4は本発明の電動シャッター制御装置が
通常操作モードから操作制限モードへと移行する過程の
フローチャートである。本発明の制御システムを起動す
るとまずT1に進み、通常時のシャッターカーテン1の
開閉操作を行う通常操作モードに設定させる。尚、通常
操作モード時のシャッターカーテンの動作は前述の通り
である。そしてT2に進み、判断部8aは通常操作モー
ド中に開信号が入力されるか否かを判断する。ここで判
断部8aに開信号が入力されるとタイマ部8bが起動し
て開信号が連続入力する時間をカウントし始めると共に
T3に進む。T3では、前記起動したタイマがあらかじ
め設定した時間以上経過したか(本実施の形態では開信
号が10秒以上連続入力したか)を判断する。ここで開
信号が10秒以上連続で入力された場合にはT6に進
み、連続入力が10秒未満であった場合にはT1に戻る
こととなる。
【0017】一方、T2において判断部8aに開信号の
入力がない場合にはT4に進む。T4では、通常操作モ
ード中において判断部8aに閉信号が入力するか否かを
判断する。ここで閉信号が入力した場合にはタイマ部8
bが起動して閉信号が連続入力する時間をカウントし始
めると共にT5に進む。またT4にて閉信号の入力がな
い場合にはT1へと戻ることとなる。T5ではT4で起
動したタイマがあらかじめ設定した時間以上経過したか
(本実施の形態では閉信号が10秒以上連続入力した
か)を判断する。ここで閉信号が10秒以上連続で入力
された場合にはT6に進み、連続入力が10秒未満であ
った場合にはT1に戻ることとなる。
【0018】T6に移行すると制御手段8のタイマ部8
bは判断部8aに対して信号を送り、その信号を受けた
判断部8aはいかなる場合であっても直ちに開閉機3に
対して停止信号を出力しシャッターカーテン1の開閉動
作を停止させる。その後T7に進み、T7にて判断部8
aは報知手段9に対して駆動信号を送り報知手段9を作
動(例えば警報を鳴らす、アナウンスをする、LEDを
点滅(点灯)させる、液晶画面に表示する等)させる。
さらにT8に進み、ここで操作手段7からの操作信号が
制限される操作制限モードに設定される。
【0019】図5は操作手段から入力される操作信号が
制限される操作制限モードの動作についてのフローチャ
ートである。はじめに操作制限モードに移行するとU1
に進み、U1において、前記設定時間以上連続で入力さ
れていた開信号又は閉信号がこの時点においてまだ入力
され続けているかを判断する。ここで既に入力がない場
合にはU2に進み、通常時の操作を行う通常操作モード
へ移行する。またU1にて依然として開信号又は閉信号
の入力が続いている場合には、U3に進むこととなる。
U3ではシャッターカーテン1が全開位置にあるか否か
を判断する。ここでシャッターカーテン1が全閉位置の
場合にはU4に進み、U4では判断部8aにスイッチボ
ックス5又はリモコン6からの停信号が入力されている
かを判断する。U4で停信号が入力されていない場合に
はU1に戻る一方、停信号が入力されている場合にはU
5に進むこととなる。U5では判断部8aが開閉機3に
対して閉駆動信号を出力して、シャッターカーテン1が
閉動作を開始する。U5で閉駆動が開始するとU6に進
み、U6にてシャッターカーテン1が全閉位置にあるか
否かを判断する。ここでシャッターカーテン1が全閉位
置にある場合には、判断部8aが開閉機3に停止信号を
出力してシャッターカーテン1の閉動作を停止すると共
にU1に戻ることとなる。またシャッターカーテン1が
全閉位置にない場合にはU7に進むこととなる。
【0020】U7ではU1同様、前記設定時間以上連続
で入力されていた開信号又は閉信号がこの時点において
まだ入力され続けているかを判断する。ここで既に入力
がない場合、判断部8aは開閉機3に対して停止信号を
出力してシャッターカーテン1の閉動作を停止すると共
にU2に進み、通常時の操作を行う通常操作モードへ移
行する。またU7にて依然として開信号又は閉信号の入
力が続いている場合には、U4に戻ることとなる。よっ
てシャッターカーテン1が全開位置にある場合、停信号
が判断部8aに入力している間(スイッチボックス5又
はリモコン6の停止ボタンPBSを押している間)は、
シャッターカーテン1が全閉位置に達するまで、判断部
8aは開閉機3に対して閉駆動信号を送り続けシャッタ
ーカーテン1は閉動作を行うこととなる。
【0021】一方、U3にてシャッターカーテン1が全
開位置にないと判断した場合にはU8に進むことなる。
U8では判断部8aに対して停信号が入力されているか
を判断する。U8で停信号が入力されていない場合には
U1に戻る一方、停止信号が入力されている場合にはU
9に進むこととなる。U9では判断部8aが開閉機3に
対して開駆動信号を出力してシャッターカーテン1が開
動作を開始する。U9で閉駆動が開始するとU10に進
み、U10にてシャッターカーテン1が全開位置にある
か否かを判断する。ここでシャッターカーテン1が全開
位置にある場合には、判断部8aが開閉機3に停信号を
出力してシャッターカーテン1の開動作を停止すると共
にU1に戻ることとなる。またシャッターカーテン1が
全開位置にない場合にはU11に進むこととなる。
【0022】U11ではU1同様、前記設定時間以上連
続で入力されていた開信号又は閉信号がこの時点におい
てまだ入力され続けているかを判断する。ここで既に入
力がない場合、判断部8aは開閉機3に対して停信号を
出力してシャッターカーテン1の開動作を停止すると共
にU2に進み、通常時の操作を行う通常操作モードへ移
行する。またU11にて依然として開信号又は閉信号の
入力が続いている場合には、U8に戻ることとなる。よ
ってシャッターカーテンが全開以外の位置にある場合、
停信号が判断部8aに入力している間(スイッチボック
ス5又はリモコン6の停止ボタンPBSを押している
間)は、シャッターカーテン1が全開位置に達するま
で、判断部8aは開閉機3に対して開駆動信号を送り続
けシャッターカーテン1は開動作を行うこととなる。
【0023】本発明の駆動制御装置は以上のように動作
するため、シャッターカーテン1の通常時である通常操
作モード中は、シャッターカーテン1が全開位置以外に
ある時にスイッチボックス5又はリモコン6の開放ボタ
ンPBUが押されると、シャッターカーテン1が開動作
すると共に停止ボタンPBSが押されるか又は全開位置
に達するまで開動作を継続する。一方シャッターカーテ
ン1が全閉位置以外にある時にスイッチボックス5又は
リモコン6の閉鎖ボタンPBDが押されると、シャッタ
ーカーテン1が閉動作すると共に停止ボタンPBSが押
されるか又は全開位置に達するまで閉動作を継続する。
またシャッターカーテン1の動作中にスイッチボックス
5又はリモコン6の停止ボタンPBSを押すと、シャッ
ターカーテン1の動作が停止する。
【0024】そして上記動作をする通常操作モード中
に、スイッチボックス5又はリモコン6の開放ボタンP
BU又は閉鎖ボタンPBDが引掛かって復帰しなくなっ
たり、内部に水が入ってスイッチが短絡してしまって、
操作信号が連続信号として判断部8aに入力した時は、
制御手段8のタイマー部8bがカウントを開始する。ま
た所定時間以上連続で操作信号(本実施の形態では開放
信号及び閉鎖信号)が入力した場合には、スイッチの故
障と認識してシャッターカーテン1の緊急停止させると
共に報知手段9が作動して通常操作モードから操作制限
モードに移行する。
【0025】操作制限モードに移行すると、本実施の形
態では停止ボタンPBSを押すことにより出力させる停
信号以外の操作信号は、入力されても判断部8aは開閉
機3に対して駆動信号は送らず、停止信号が入力された
時だけ判断部8aは開閉機3に対して駆動信号を送るこ
ととなる。通常操作モードでは停止信号が入力すると開
閉機3に対して停止信号を出力していたが、操作制限モ
ード下においてはシャッターカーテン1が全開位置にあ
るときのみ開閉機3に対して閉駆動信号を出力し、それ
以外は閉駆動信号を出力するようになっている。これに
より操作スイッチが故障したとしても一つのボタンでシ
ャッターカーテン1の開閉操作が可能になるため、夜間
に開放したままスイッチが故障してしまった場合であっ
ても、又はスイッチの故障中に緊急でシャッターカーテ
ン1を開放したい場合でも応急的にシャッターカーテン
1を駆動させることができ好適である。またシャッター
使用者は操作制限モードに移行すると報知手段が作動す
ることにより操作制限モードに移行したことを認識でき
る。
【0026】さらに、停止ボタンPBSを押している間
だけシャッターカーテン1が駆動するため、安全性が向
上すると共に再度シャッター使用者にスイッチが故障し
たことを認識させることができる。また操作制限モード
中に、操作スイッチの故障により連続入力していた操作
信号が入力されなくなると自動的に通常操作モードに戻
るため、スイッチが回復した場合には即座に通常の操作
が行える。尚、モードが復帰した場合には報知手段9の
作動は停止する構成になっている。
【0027】本実施の形態では、操作手段として開放ボ
タンPBU、停止ボタンPBS、閉鎖ボタンPBDの3
点押しボタンで構成されていたが、2点式のものやさら
には4点式以上のものであっても良い。さらにPBU、
PBS、PBDの各ボタンの他に、通常操作モードでは
シャッターカーテン1の動作には影響を及ぼさないが操
作制限モード時のみシャッターカーテン1を動作させる
操作信号を出力する非常操作ボタンを設けても良い。こ
の場合、操作制限モード中はPBU、PBS、PBDの
各ボタンから出力させる信号によってはシャッターカー
テン1は動作しないものとする。尚、この非常操作ボタ
ンは操作しにくいようにされていることが好ましい。ま
た本実施形態では開信号又は閉信号の連続入力があった
場合、停信号の入力によりシャッターカーテン1を開閉
できるようになっていたが、どの操作信号の連続入力で
あっても、その連続入力する操作信号以外を出力する操
作ボタンを押すことによりシャッターカーテン1の開閉
動作を行えるようにしたものでも良い。また本実施の形
態では操作手段からの連続入力する操作信号が10秒以
上続けて入力された場合に操作制限モードが移行するよ
うに構成されているがこの値は任意に設定可能なものあ
り、15秒や20秒であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動シャッターの正面図。
【図2】制御手段に係るブロック図
【図3】通常操作モード時の動作を示すフローチャート
【図4】通常操作モードから操作制限モードに移行する
過程を示すフローチャート
【図5】操作制限モード時の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 シャッターカーテン 2 巻き取りシャフト 3 開閉機 4 ガイドレール 5 スイッチボックス 6 リモコン(遠隔操作装置) 7 操作手段 8 制御手段 8a 判断部 8b タイマ部 9 報知手段 10 位置検出手段(ポテンショメータ) 11 受信機 PBU 開放ボタン PBS 停止ボタン PBD 閉鎖ボタン
フロントページの続き Fターム(参考) 2E042 AA01 BA00 CA01 CA15 CB01 CB02 CB05 CB06 CB17 CC06 CC08 DA01 2E052 AA04 BA02 CA06 EA09 EB01 GA03 GA07 GA09 GB00 GB12 GB13 GB20 GD00 GD03 KA13 KA15 KA16 KA25 KA27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャッターカーテンを開閉するための開閉
    機と、該開閉機を駆動するための操作信号を出力する操
    作手段と、該操作手段からの操作信号を受けて開閉機に
    対して駆動信号を出力する制御手段とで構成される電動
    シャッターにおいて、前記操作手段はそれぞれ異なる操
    作信号を出力する少なくとも2つの操作スイッチで構成
    されているものとし、該制御手段は、前記操作手段から
    出力される少なくとも1つの操作信号が所定時間以上続
    けて入力された場合には、通常時の操作行う通常操作モ
    ードから、操作手段からの操作信号を制限する操作制限
    モードに移行すると共に、該操作制限モード下では操作
    手段からの前記連続入力している操作信号以外の操作信
    号に基づいてシャッターカーテンの開閉動作を行うよう
    にしたことを特徴とする電動シャッターの駆動制御装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記操作手段は少なく
    とも開放信号、閉鎖信号及び停止信号を出力する少なく
    とも3つの操作ボタンから構成されるものとし、前記制
    御手段は、前記操作手段から出力される開放信号又は閉
    鎖信号が一定時間以上続けて入力された場合には、通常
    時の操作行う通常操作モードから、操作手段からの操作
    信号を制限する操作制限モードに移行すると共に、該操
    作制限モード下では操作手段からの停止信号に基づいて
    シャッターカーテンの開閉動作を行うようにしたことを
    特徴とする電動シャッターの駆動制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、前記操作制限モ
    ードに移行した場合には操作制限モードに移行したこと
    を報知する報知手段を具備していることを特徴とする電
    動シャッターの駆動制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3において、前記制御手段は
    前記操作制限モード中に前記操作手段からの前記連続入
    力している操作信号以外の操作信号の入力があった場
    合、シャッターカーテンが全開位置にあるときには閉動
    作を、シャッターカーテンが全開以外の位置にある時に
    は開動作をするようにしたことを特徴とする電動シャッ
    ターの駆動制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4において、前記制御手段は
    前記操作手段からの前記連続入力している操作信号以外
    の操作信号が入力されている間のみシャッターカーテン
    を駆動するようにしたことを特徴とする電動シャッター
    の駆動制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5において、前記操作制限モ
    ードから通常操作モードへの復帰は、前記操作手段から
    の前記連続入力している操作信号が前記制御手段に入力
    されなくなったことを検知して行うことを特徴とする電
    動シャッターの駆動制御装置。
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