JP2001302404A - 農薬包装体 - Google Patents

農薬包装体

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JP2001302404A
JP2001302404A JP2000127487A JP2000127487A JP2001302404A JP 2001302404 A JP2001302404 A JP 2001302404A JP 2000127487 A JP2000127487 A JP 2000127487A JP 2000127487 A JP2000127487 A JP 2000127487A JP 2001302404 A JP2001302404 A JP 2001302404A
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pesticide
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paddy field
solid
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JP2000127487A
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Hitoshi Hosoda
仁 細田
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】貯蔵中に包装袋が水に難溶性になりにくく、包
装袋が破れにくく、貯蔵・輸送の間に不定形に固化しに
くく、農薬有効成分の効果のムラやイネに対する薬害の
ない水田投込み用農薬製剤の開発。 【解決手段】水面浮遊拡展性を有する農薬固形剤を水溶
性不織布又はその積層材に分包した水田投込み用農薬製
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水面浮遊拡展性を
有する農薬固形剤を水溶性不織布又はその積層材に分包
した水田投込み用農薬製剤及びその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水田用農薬はその使用の便のため
に、種々の剤型、例えば粉剤、水和剤、乳剤、粒剤等に
製剤され、水面又は稲体に散布されている。しかし、粉
剤や水和剤は、粉立ちによる使用者や生産者の健康上の
問題や環境汚染の問題があり、乳剤の場合は、有機溶剤
の毒性の問題や火災の危険がある。また、粒剤はこのよ
うな欠点は少ないが、物流や経費の面で不利であるばか
りでなく、有効成分によっては十分な防除効果が得られ
ない場合も多い。
【0003】これらのことから、最近、フロアブルやド
ライフロアブルといわれる新しい剤型が開発されてき
た。これらは水に稀釈して、水溶液、懸濁液又は乳化液
としたのち、散布剤として使用される。これらフロアブ
ルやドライフロアブルといわれる剤型は、粉立ちがなく
流動性があるという点で、水和剤の欠点を解決した剤型
といえる。しかし、従来の剤型を含めて、これらの剤型
の水田用農薬を散布するためには、散布前にまずそれを
水に溶解又は分散させ散布液を調整しなければならず、
多くの場合、散布器具が必要である。また、散布に際
し、水田に入ることが必要となる。特に、小規模な兼業
農家にとって、溶解又は分散させる容器と散布器具を準
備し、水田に入って散布することは、経済的負担や安全
面の不安ばかりでなく、労力的にも時間的にも負担は大
きい。特に、高齢者と女性に依存することの大きい最近
の農家にとっては、このような負担は耐え難いものとな
っている。
【0004】このため、最近、散布に特殊な器具を必要
とせず、手軽に散布できる方法として、除草剤のフロア
ブルやドライフロアブルをプラボトルのような容器に入
れ、ドライフロアブルの場合は少量の水を加えて稀釈し
た後、これらをキャップ部に開けた小孔から水田中に振
り込む方法が開発された。この方法によれば、散布に特
殊な器具を必要とせず、手軽に散布できる利点はある
が、散布に際しては、依然として水田に入る必要があ
り、労力を要することや、散布方法や風向きによって
は、薬液の飛沫が作業者にかかる等の欠点があるため、
従来法の欠点を完全に除去し得たとは言い難い。また、
使用済みの空き容器の処理も、安全面や環境上の問題を
引き起こす可能性がある。
【0005】また、最近、農薬有効成分に界面活性剤及
び発泡剤を加えた水田用除草剤(特開平3−12830
1号公報);有効成分、界面活性剤及び結合剤を含有す
る水田除草用錠剤又はカプセル(特開平3−17380
2号公報);農薬有効成分、特定の界面活性剤及び水面
浮遊性粒核を含有する水面浮遊性の農薬固形剤をポリビ
ニルアルコール(以下、PVAとする。)又はその誘導
体からなるフィルムに分包とした水田投込み用農薬製剤
(特許第2815535号公報)等に関する技術が開示
された。これらの製剤を散布するにあたっては、簡便性
から手で水田中に投込む方法や、散布者の安全や環境保
護の面から、PVAのような水溶性フィルムにこれらの
製剤を分包とし、この分包を水田に入らずに畦畔等から
投込む方法が提案され、ジャンボ剤やパック剤の名前で
商品化されている。このような水溶性フィルムに包装し
た製剤は、使用時に計量する必要がなく、また散布者の
手を汚染させることもなく、さらには使用後の包装の廃
棄処理にわずらわされず、環境保全の面で利点があるた
め、近年、急速に増加している。
【0006】これら農薬製剤を包むPVAよりなる水溶
性フィルムは、常温の水に容易に溶解又は分散して、そ
の形態を失うことが必要である。また、フィルムとして
包装時の機械的強度や、低温、低湿下での運搬に耐える
衝撃強度が要求されることから、水溶性フィルムとして
は最も強度の高い部分ケン化型のPVAフィルムが使用
されている。例えば、クロトン酸含有量2〜20モル%
のビニルアルコールクロトン酸共重合体又はその塩から
簿膜を製造し、水溶性の包装袋とする方法(特公昭35
−17335号公報);アクリル酸、メタクリル酸等に
より変性された水溶性PVAポリマーからなるフィルム
(特開昭64−14244号公報);オキシアルキレン
基、スルホン酸基の少なくとも一種を含有するPVAポ
リマーからなるフィルム(特公平6−27205号公
報)等が提案されている。
【0007】しかしながら、これらの方法のうち、部分
ケン化型のPVAフィルムを用いる方法の場合には、農
薬製剤のアルカリ成分によりPVAがケン化反応をうけ
て、貯蔵中に次第に完全ケン化型のPVAに変化して低
温水溶性を失い、難溶性になるといった問題を有してい
る。また、これらの部分ケン化型のPVAや変性PVA
を用いたフィルムの場合には、高温、高湿下で吸湿によ
り、フィルム同士が引っ付き、これを剥がすと、包装袋
が破袋するという問題点も有している。更に、小分けさ
れたPVA分包を防湿袋等に乱雑に詰め、商品形態とし
て保存すると、貯蔵・輸送の間に積載による加圧等の力
が分包に加わって、見かけ上、不定形に固化したような
状態となり、水田に投げ込んだときに、特に水田の水深
が浅いときには、分包の底面が土面に接触してしまい、
農薬製剤が十分に水田中に拡がらない場合がある。この
ような場合、手で十分に揉まないと固化した状態が解消
されないばかりか、場合によっては、PVAフィルムが
破れるおそれもある。また、フィルムを低温水溶性にす
るために、フィルムに可塑剤を添加するという方法もあ
るが、この方法では、可塑剤が農薬製剤に吸収されてフ
ィルム性能が変化したり、農薬有効成分が可塑剤と化学
反応を起こし、農薬製剤の効果が消失するという問題点
を有している。
【0008】また、PVAフィルムに農薬製剤を包み、
これを水田中に投込むと、水面が藻等で覆われていた
り、投げ込んだ分包が土面と接触したりするなど、条件
によってはPVAフィルムが農薬固形剤に覆い被さりド
ーム状になるため、水面での浮遊拡展性を阻害すること
がある。更には、低水温時に、PVAフィルムの溶解に
時間を要することから、強風等の条件によっては、投げ
込んだ分包から農薬製剤が拡散し終るまでに、分包がそ
のまま風下に流され、農薬有効成分が局所に偏在し、効
果のムラやイネに対する薬害をもたらすおそれがあると
いう問題点も有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような現状から、
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、40℃以下の低水
温にて大部分が溶解消失し、しかも低温、低湿(例え
ば、−30℃×RH10%)から高温、高湿(例えば4
0℃×RH90%)の環境条件下においても物理性の変
化が少なく、かつ可塑剤を含まない農薬包装体を求めて
鋭意検討を続けた結果、水面で良好な浮遊拡展性を有す
る農薬固形剤を水溶性不織布又はその積層材に分包した
水田投込み用農薬製剤が、特に低水温時における分包の
破袋する時間及び破袋から全散するまでの時間が早いこ
と、更には農薬固形剤の水面における浮遊拡展性が良好
であることから、上記の問題点を解決することができる
ことを見出し、本発明を完成した。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、水面浮遊拡展
性を有する農薬固形剤を水溶性不織布又はその積層材に
分包とした水田投込み用農薬製剤及びその使用方法に関
する。
【0011】本発明に用いられる水溶性不織布は、それ
自体水中で容易に分散又は溶解し、農薬固形剤を水面に
拡展させる性質を有するシートであり、樹脂からなる繊
維を、熱や機械的、化学的作用により接着又は絡み合わ
せたものである。水溶性不織布に使用できる樹脂は数多
くあるが、シートに加工できるものには制限がある。本
発明の水溶性不織布の原料としては、例えば、PVA系
樹脂、セルロース系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリサ
ッカライド系樹脂等を挙げることができる。PVA系樹
脂としては、例えば、酢酸ビニルを重合して得られるポ
リ酢酸ビニルを完全ケン化又は部分ケン化して得られる
水酸基を有するビニル樹脂;アニオン変性、カチオン変
性又はその他変性されたビニル樹脂等が挙げられる。セ
ルロース系樹脂としては、例えば、ヒドロキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙
げられる。ポリエーテル系樹脂としては、例えば、ポリ
エチレンオキサイド等が挙げられる。ポリサッカライド
系樹脂としては、例えば、プルラン、カラギーナン等が
挙げられる。
【0012】また、本発明の水溶性不織布は、上記の水
溶性不織布に、更にPVA等からなる適当な水溶性フィ
ルムによりラミネート加工した積層材として使用するこ
ともできる。
【0013】これらの中で、本発明に用いられる水溶性
不織布としては、ヒートシール性、機械加工性、保存安
定性などが良いことと、汎用的な価格であること等の点
で、PVA系不織布が好適である。その中でも、低温水
溶性PVA系繊維よりなる水溶性不織布がより好適であ
る。
【0014】本発明において、低温水溶性PVA系繊維
とは、水中溶解温度が0℃〜40℃のものであり、好適
には、融点が140℃〜220℃、目付が10〜80g/
m2のものである。PVAの融点が220℃を超えると、
水中溶解温度が40℃を越えるため、実際の水田の水温
でシートが溶けにくくなり、逆にPVAの融点が140
℃未満では、結晶性が低く、シートの強度が不足して実
用に耐えなくなる。PVA系樹脂の融点は、より好適に
は160℃〜210℃であり、更により好適には170
℃〜205℃である。
【0015】また、本発明に用いられる水溶性不織布の
目付は、通常10〜80g/m2であり、好適には、30〜
60g/m2である。目付が10g/m2未満では、繊維密度が
低く、農薬製剤が不織布から洩れたり、不織布強度が低
いため破れたりする。また、80g/m2を越えると、極め
て細い繊維を製造する必要が生じ、コスト面や不織布化
する上で製造方法に制約がかかる。
【0016】本発明に用いられる水溶性不織布として
は、特に好適には、低温水溶性PVA系繊維よりなる水
溶性不織布であり、かつ、その目付が10〜80g/m2
ものであり、例えば、クラロンK−II(商品名、株式
会社クラレ製)が挙げられる。
【0017】また、本発明の水溶性不織布を積層材とし
て使用する場合に、水溶性不織布にラミネート加工する
水溶性フィルムとしては、好適には、融点が140℃〜
220℃の水溶性PVA系フィルムが挙げられる。な
お、水溶性フィルムの材質は、ラミネート加工される水
溶性不織布の材質と同じでも、異なっていてもよい。
【0018】本発明の積層材のフィルム及びシートの層
の数は特に限定はないが、価格面からは、水溶性不織布
一層及び水溶性フィルム一層が好適であり、性能面から
は、水溶性フィルムを中間層にして、両面を水溶性不織
布で覆った3層構造物が、高湿時のフィルム同士の引っ
付きやフィルムに添加されているグリセリン等の可塑剤
の影響を避けることができるため好適である。また、水
溶性不織布層が水溶性フィルム層の外側にあると、本発
明の水田投込み用製剤を水中に投入後、水溶性不織布の
吸水が速く、それに伴い積層材全体の水溶解速度が速い
ため、より好適である。
【0019】本発明の積層材における水溶性不織布の目
付は、通常60〜150g/m2であり、好適には、70〜
100g/m2である。目付が60g/m2未満では十分な強度
が得られず、150g/m2を越えると、ラミネート加工す
る上で製造方法に制約がある。
【0020】本発明の水溶性不織布又はその積層材の厚
さは、通常10〜200μmであり、好適には、20〜
100μmである。厚さが20μmより薄くなると、強
度が不足して破れやすくなり、包装袋として使用すると
きに問題となることがある。
【0021】本発明における水溶性不織布又はその積層
材の材質として用いられるPVA系樹脂は、重合度10
00〜2000程度、ケン化度85〜95%程度のPV
Aで、重合体の中に少量のカルボン酸、スルホン酸等を
共重合させたものを含む。PVAの重合度が高すぎた
り、ケン化度が高すぎたりすると冷水に溶けにくくなる
ため好ましくない。また、PVAの物理性や安定性を改
良するために、通常のPVAフィルムに添加される可塑
剤や安定剤、色素等を含有させることもできる。
【0022】本発明に使用する水溶性不織布又はその積
層材は、低温低湿及び高温高湿条件下で物性変化がな
く、常温と感触が変わらず、0〜40℃の低温水に溶解
分散し消失する特性を有しており、例えば、特開平8−
118559号公報に記載の方法に準じて製造すること
ができる。
【0023】本発明の水面浮遊拡展性を有する農薬固形
剤に含まれる農薬有効成分は、通常水田に水面施用され
る農薬であれば、それ自体の物理的性状に特に限定はな
く、、例えば、除草剤、殺虫剤、殺菌剤及び植物調節剤
が挙げられる。
【0024】除草剤としては、例えば、ベンスルフロン
メチル、アジムスルフロン、イマゾスルフロン、ピラゾ
スルフロンエチル、エトキシスルフロン、シノスルフロ
ン、シクロスルファムロン、ジメピペレート、メフェナ
セット、プレチラクロール、モリネート、ピリブチカル
ブ、テニルクロール、エスプロカルブ、ブタミホス、ブ
ロモブチド、ダイムロン、カフェンストロール、シハロ
ホップブチル、ベンゾフェナップ、ピラゾレート、ピラ
ゾキシフェン、ベンフレセート、チオベンカルブ、シメ
トリン、ジメタメトリン、ペントキサゾン、エドベンザ
ニド、ジチオピル、ブタクロール、オキサジアルギル、
ナプロアニリド、シンメチリン、2,4−D及びそのア
ルキルエステル又はその塩、MCPA,MCPB及びそ
れらのアルキルエステル又はその塩、オキサジクロメホ
ン、フェントラザミド、ベンゾビシクロン、インダノフ
ァン、クミルロン、ピラゾギル、アニロホス、ビフェノ
ックス、ピペロホス、キノクラミン、ピリミノバックメ
チル、クロメクロップ及びベンタゾン等が挙げられる。
【0025】殺虫剤としては、浸透移行性を有する殺虫
剤及びイネミズゾウムシ、イネドロオイムシ等の水面に
生息する害虫に有効な殺虫剤であればよく、例えば、シ
ラフルオフェン、シクロプロトリン、エトフェンプロッ
クス、イソキサチオン、エチルチオメトン、イミダクロ
プリド、ニテンピラム、ダイアジノン、チオシクラム、
アセフェート、ベンフラカルブ及びアセタミプリド等を
挙げることができる。
【0026】殺菌剤としては、浸透移行性を有するいも
ち病や紋枯病等に有効な殺菌剤であればよく、例えば、
テクロフタラム、べノミル、7−フルオロ−1,2,
5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3.2.1−
i.j]キノリン−4−オン、オリブライト、アゾキシ
ストロビン、カルプロパミド、ピロキロン、イソプロチ
オラン、プロベナゾール、イプロベンホス、トリシクラ
ゾール、フィプロニル、フルトラニル、フラメトピル、
メプロニル、チフルザミド及び(RS)−2−(4−フ
ルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−3−トリメチルシリルプロパン−2
−オール(F−155)等を挙げることができる。
【0027】植物調節剤としては、例えば、マレイン酸
ヒドラジド及びその塩、アブシジン酸、過酸化カルシウ
ム、イナベンフィド、パクロブトラゾール、ウニコナゾ
ール、トリアペンテノール及びサイコセル等が挙げられ
る。
【0028】本発明における農薬有効成分としては、好
適には、除草剤であり、より好適には、ベンスルフロン
メチル、エトキシスルフロン、プレチラクロール、ブロ
モブチド、ダイムロン、カフェンストロール、シハロホ
ップブチル、ピラゾレート、ブタクロール又はベンゾビ
シクロンである。
【0029】本発明に用いられる農薬有効成分は、上記
の除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物調節剤の1種又は2種
以上を用いることができ、除草剤の中で、作用機作や対
象の異なる2種以上の有効成分を配合できるのはもちろ
んであるが、例えば、除草剤と殺菌剤や殺虫剤のよう
に、全く対象の異なる2種以上の配合も可能である。
【0030】本発明に用いられる農薬有効成分の配合量
は、経済性や省力を考えると処理に支障をきたさない範
囲で高い方が望ましく、通常、農薬固形剤中に1〜90
%であり、好適には、2〜80%であり、より好適に
は、5〜70%である。
【0031】本発明の水面浮遊拡展性を有する農薬固形
剤を得るには、農薬有効成分と水面に浮かせるために用
いる浮力剤、水面で広範囲に広がらせるために用いる水
面拡展剤、およびその他の補助剤を配合して調製するこ
とができる。
【0032】本発明に用いられる水面拡展剤は、農薬固
形剤を水面で広範囲に拡展させるために配合するもの
で、例えば、アクリル酸、マレイン酸等のカルボン酸、
スチレンスルホン酸又はビニル基等を重合させたスチレ
ンスルホン酸のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウ
ム塩のようなカルボン酸型又はスルホン酸型のポリソー
プ;オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウムのよ
うな石鹸類;モノ−又はジ−アルキルスルホコハク酸塩
及びそれらにアルキレンオキサイドを付加した界面活性
剤、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキル
硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪
酸塩、α−オレフィン脂肪酸塩、オレイルメチルタウラ
イド塩等のようなアニオン界面活性剤;ポリオキシエチ
レンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンアリールアリール
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリ
オキシエチレンソルビタンのアルキルエステル、ソルビ
タンのアルキルエステル、シリコーン系界面活性剤、ア
セチレン系界面活性剤、プルロニックタイプの界面活性
剤等のノニオン界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキ
ルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアリールアリールエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルエステル、ソルビタンのア
ルキルエステル等をリン酸又は硫酸のエステルとし、場
合によっては、それらを適当なアルカリで中和した界面
活性剤;フッ素系界面活性剤;各種のカチオン界面活性
剤;両性イオン性界面活性剤;エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブタンジオール及びこれらの重合
体のようなグリコール類のエステル及びエーテル類;カ
ルボン酸のアルキルエステル;流動パラフィン、ナフテ
ン系溶媒、芳香族系溶媒等の高沸点溶媒;低粘度のポリ
ブテン、シリコンオイル、マシン油等の鉱物油類;種々
の動植物油;松脂等種々の樹脂類;樟脳白油;αピネ
ン;樟脳;ナフタレン;疎水性シリカ等が挙げられ、好
適には、モノ−又はジ−アルキルスルホコハク酸塩及び
それらにアルキレンオキサイドを付加した界面活性剤、
α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α
−オレフィン脂肪酸塩、オレイルメチルタウライド塩、
アルキル硫酸塩、アセチレン系界面活性剤、シリコーン
系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、グリコール類のエ
ーテル類及びエステル類又はカルボン酸のアルキルエス
テルが挙げられ、より好適には、α−オレフィンスルホ
ン酸塩、α−オレフィン脂肪酸塩、アセチレン系界面活
性剤又はグリコール類のエーテル類である。なお、これ
らの水面拡展剤の中には、崩壊・分散剤、結合剤、造粒
性向上剤又は乳化剤としても用いられるものがある。
【0033】本発明に用いられるモノ−又はジ−アルキ
ルスルホコハク酸塩及びそれらにアルキレンオキサイド
を付加した界面活性剤は、農薬に一般的に使われるジ−
アルキルスルホコハク酸塩ばかりではなく、モノ−アル
キルスルホコハク酸塩、予めモノ−又はポリ−アルキレ
ンオキサイドを付加したアルキルエーテルを調製してお
き、スルホコハク酸1分子当り、この1分子又は2分子
を反応させたものの塩を含み、例えば、ニューコール2
91PG(日本乳化剤株式会社製)、ネオコールSWC
E、ネオコールSWC、ネオコールYSK(第一工業製
薬株式会社製)、ニューカルゲンEP−70G(竹本油
脂株式会社製)、GEROPON SDS(塩野義製薬
株式会社製)、ペレックスOT−P(花王株式会社
製)、エアロールCT−1(東邦化学工業株式会社
製)、ゲナブアSB1970J(ヘキストジャパン株式
会社製)、リパール860K、リパール870E等(ジ
オクチルスルホコハク酸ナトリウム、ライオン株式会社
製)、ペレックスTR(ジトリデシルスルホコハク酸ナ
トリウム、花王株式会社製)、ペレックスCS(ジシク
ロヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、花王株式会社
製)、リパールNTD(牛脂アミドスルホコハク酸ナト
リウム、ライオン株式会社製)、ニューコール292P
G(ジエチルヘキシルエトキシスルホコハク酸ナトリウ
ム、日本乳化剤株式会社製)、ジェロポンACR/4
(スルホコハク酸のラウリルエトキシハーフエステルの
ナトリウム塩、ローデイア・ゲロナッゾ製)等の商品名
で市販されている。
【0034】本発明に用いられるα−オレフィンスルホ
ン酸塩は、原油(石油)を原料としたスルホン化物の塩
であり、生分解性に優れること、皮膚および眼に対して
も非常に安全であること、酸アルカリに対して安定であ
ること、耐硬水性に優れること等の人や環境にやさしい
特徴を有しており、例えば、C12〜C16のα−オレフィ
ンスルホン酸塩が挙げられる。α−オレフィンスルホン
酸塩の塩としては、一般に農薬に用いられる塩であれば
特に制限はないが、例えば、ナトリウム、カリウム、カ
ルシウム、アンモニウム及び種々のアミン塩等が挙げら
れ、好適には、ナトリウム、アンモニウム又はカルシウ
ム塩である。α−オレフィンスルホン酸塩の具体的例と
して、リポランLB−440、リポランLB−840、
リポランPJ−400、KリポランPJ−400、リポ
ランPB−800、Dt−95(ライオン株式会社
製)、M−3801、M−3801G(第一工業製薬株
式会社製)、ホスタファーOSB(ヘキストジャパン株
式会社製)等が挙げられる。
【0035】本発明に用いられるα−スルホ脂肪酸塩
は、天然油脂を原料としたスルホン化物であり、例え
ば、C10〜C14のα−スルホ脂肪酸塩が挙げられる。α
−スルホ脂肪酸塩の塩としては、一般に農薬に用いられ
る塩であれば特に制限はないが、例えば、ナトリウム、
カリウム、カルシウム、アンモニウム及び種々のアミン
塩等が挙げられ、好適には、ナトリウム、アンモニウム
又はカルシウム塩である。α−スルホ脂肪酸塩の具体例
として、FA−615B、FA−616B、FA−61
7B(ライオン株式会社製)、サンベース、サンベース
FM−2(日本油脂株式会社製)等が挙げられる。
【0036】本発明に用いられるα−オレフィン脂肪酸
塩は、α−オレフィンにカルボン酸を反応させたもの
で、例えば、C12のα−オレフィンに3−メルカプトプ
ロピオン酸を反応させたラウリルチオプロピオン酸の塩
{具体例としては、ノバソルトSA−66T、ノバソル
トSA−66TE(日本油脂株式会社製)}が挙げられ
る。
【0037】本発明に用いられるオレイルメチルタウラ
イド塩は、オレイン酸クロライドをN−メチルタウリン
と反応させたものの塩であり、その塩としては、一般に
農薬に用いられる塩であれば特に制限はないが、例え
ば、ナトリウム、カルシウム、カリウム及びアンモニウ
ム塩等が挙げられ、好適には、ナトリウム又はカルシウ
ム塩である。オレイルメチルタウライド塩の具体例とし
て、ダイヤポンTパウダー(日本油脂株式会社製)、ホ
スタポンTパウダー(ヘキストジャパン株式会社製)、
ArkoponTパウダー(ヘキストジャパン株式会社
製)等が挙げられる。
【0038】本発明に用いられるアルキル硫酸塩は、高
級アルコールと硫酸のエステルとを反応させたものの塩
であり、好適には、ラウリル硫酸塩であり、具体的に
は、エマール10パウダー(花王株式会社製)及びモノ
ゲンパウダー(第一工業株式会社製)の商品名で市販さ
れている。
【0039】本発明に用いられるアセチレン系界面活性
剤とは、分子内にアセチレン構造を有する界面活性剤で
あり、例えば、アセチレンアルコール、アセチレンジオ
ール及びこれらにアルキレンオキサイドを付加した界面
活性剤が含まれる。
【0040】本発明に用いられるアセチレンアルコール
は、一般式HOC(R1)(R2)−C≡CH(式中、R
1及びR2は、同一又は異なって、C1〜C8のアルキル基
を示し、好適には、同一又は異なって、C1〜C4のアル
キル基であり、より好適には、同一又は異なって、メチ
ル、エチル又はイソブチル基である。)で表される化合
物であり、R1がメチル基かつR2がイソブチル基のもの
がサーフィノール61、R1及びR2がともにメチル基の
ものがオルフィンB、R1がメチル基かつR2がエチル基
のものがオルフィンPの商品名(いずれも、エアロプロ
ダクツ社製、日信化学株式会社販売)で市販されてい
る。
【0041】本発明に用いられるアセチレンジオール
は、一般式HOC(R1)(R2)−C≡C−CR12
H(式中、R1及びR2は、同一又は異なって、C1〜C8
のアルキル基を示し、好適には、同一又は異なって、C
1〜C4のアルキル基であり、より好適には、同一又は異
なって、メチル、エチル、ブチル又はイソブチル基であ
る。)で表される化合物であり、R1がメチル基かつR2
がエチル基のものがサーフィノール82、R1がメチル
基かつR2がイソブチル基のものがサーフィノール10
4、R1がエチル基かつR2がブチル基のものがサーフィ
ノールDF110、R1及びR2がともにメチル基のもの
がオルフィンYの商品名(いずれも、エアロプロダクツ
社製、日信化学株式会社販売)で市販されている。
【0042】本発明に用いられるアセチレンアルコール
又はアセチレンジオールにアルキレンオキサイドを付加
した界面活性剤は、上記のアセチレンアルコール又はア
セチレンジオールに、アルキレンオキサイドを付加した
界面活性剤であり、アルキレンオキサイドとしては、好
適には、エチレンオキサイド又はプロピレンオキサイド
が挙げられる。また、2種類以上のアルキレンオキサイ
ドを付加させる場合、付加の順序は任意である。アルキ
レンオキサイドを付加したアセチレンアルコール又はア
セチレンジオールの具体例として、サーフィノール40
0シリーズ(サーフィノール104にエチレンオキサイ
ドを付加したもの)が挙げられる。また、サーフィノー
ル104(ワックス状)と無晶形二酸化ケイ素を40:
60の重量比率で混合粉砕した粉末状のプレミックスが
サーフィノール104S、サーフィノールDF110
(ワックス状)と無晶形二酸化ケイ素を40:60の比
率で混合粉砕した粉末状のプレミックスがサーフィノー
ルDF110Sの商品名(共に、エアロプロダクツ社
製、日信化学株式会社販売)で市販されている。
【0043】本発明に用いられるシリコーン系界面活性
剤は、分子内に珪素原子を含有する界面活性剤であり、
好適には、メチル又はジメチルポリシロキサンの末端又
は側鎖のメチル基の一部に、ポリエチレンオキサイド、
ポリプロピレンオキサイド又はその両者を導入し、場合
によっては、末端の水酸基をアルキル基でエーテル又は
エステル化した、ポリエーテル変性シリコンオイルを主
成分とするノニオン界面活性剤であり、例えば、シルガ
ードシリーズ(ダウコーニングシリコーン株式会社
製)、シルウェットシリーズ(日本ユニカー株式会社
製)、シリコーンオイルKFシリーズ(信越化学株式会
社製)、カイネチック(ヘレナケミカル株式会社製)等
の商品名で市販されている。
【0044】本発明に用いられるフッ素系界面活性剤
は、分子内にフッ素原子を含有する界面活性剤であり、
好適には、通常のアニオン、ノニオン、カチオン又は両
性イオン系界面活性剤の水素原子の一部又は全部をフッ
素原子で置換した界面活性剤であり、これらは表面張力
低下力に優れることで知られている。フッ素系界面活性
剤は、例えば、ユニダインシリーズ(ダイキン工業株式
会社製)、メガファックシリーズ(大日本インキ化学工
業株式会社製)、フタ−ジェントシリーズ(株式会社ネ
オス製)、サーフロンシリーズ(旭硝子株式会社製)、
エフトップ(トーケムプロダクツ株式会社製)等の商品
名で販売されている。
【0045】本発明に用いられるグリコール類のエーテ
ル及びエステル類は、例えば、エチレングリコ−ル、プ
ロピレングリコール、ブタンジオール又はこれらの重合
体のようなグリコール類の末端水酸基の一方又は双方
を、例えば、ヘキシル又は2−エチルヘキシルのような
アルキル基又はカルボン酸基で置換したエーテル又はエ
ステル類であり、具体的には、例えば、ヘキシルグリコ
ール(HeG、エチレングリコールモノヘキシルエーテ
ル、日本乳化剤株式会社)、ヘキシルジグリコール(H
eDG、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、
日本乳化剤株式会社)、2−エチルヘキシルグリコール
(EHG、エチレングリコールモノ2−エチルヘキシル
エーテル、日本乳化剤株式会社)、2−エチルヘキシル
ジグリコール(EHDG、ジエチレングリコールモノ2
−エチルヘキシルエーテル、日本乳化剤株式会社)等の
商品名で販売されている。
【0046】本発明に用いられるカルボン酸のアルキル
エステルは、例えば、ヤシ油脂肪酸、ラウリン酸、オレ
イン酸、乳酸等のカルボン酸又はマレイン酸、クエン
酸、フマ−ル酸、アジピン酸、グルタール酸、フタル酸
等の多塩基カルボン酸のメチル、エチル、プロピル、ブ
チル、ヘキシル、エチルヘキシル、ラウリル、オレイル
等のアルキルエステルであり、具体的には、エキセパー
ルMC(ヤシ脂肪酸メチル、花王株式会社)、エキセパ
ールM−OL(オレイン酸メチル、花王株式会社)、ビ
ニサイザー30(オレイン酸イソブチル、花王株式会
社)、ビニサイザー124(フタル酸ジアルキル、花王
株式会社)、乳酸ブチル(株式会社武蔵野化学研究所)
等の商品名で販売されている。
【0047】本発明に用いられる水面拡展剤の配合量
は、農薬有効成分の種類と含有量、水面拡展剤の種類と
その添加方法及びその他の成分の種類と配合量など製剤
処方や剤型によって異なるが、通常、農薬固形剤中に
0.1〜30%であり、好ましくは0.3〜20%であ
り、より好ましくは0.5〜10%である。
【0048】本発明に用いられる浮力剤は、農薬固形剤
を水面に浮かせるために用いるものであり、見掛け比重
が1未満であり、水に浮く性質を有する粉状や粒状物で
あれば特に限定はないが、例えば、焼成バーミキュライ
ト、発泡シラス、発泡軽石、発泡パーライト、発泡セラ
ミック、中空マイクロバルーン、発泡フェライト、発泡
クレー等の高温で処理して膨化又は中空状とした鉱物質
担体;コルク、木粉、米ヌカ、フスマ、ケナフ粉末、籾
殻等の植物担体;発泡スチロール、発泡プラスチック、
発泡サラン樹脂、発泡尿素樹脂、発泡ポリスチレン、発
泡ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリアクリロニトリ
ル、発泡セルロース等の合成樹脂中空発泡体;ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン、生分解性プラス
チック等の合成樹脂粉末又は粒状物;これらの1種また
は2種以上を配合して水に浮く性質を付与した成形され
た浮力剤が挙げられ、好適には、焼成バーミキュライ
ト、発泡シラス、発泡軽石、発泡パーライト、コルク、
木粉、発泡プラスチック及び発泡サラン樹脂であり、よ
り好適には、焼成バーミキュライト、発泡シラス、発泡
パーライト、コルク、発泡プラスチック及び発泡サラン
樹脂である。
【0049】本発明に用いられる浮力剤の配合量は、農
薬固形剤が水面に浮遊する量であれば十分であり、浮力
剤の種類、農薬有効成分の種類やその他の補助剤の種
類、配合量等により異なるが、通常、農薬固形剤中に
0.1〜90%であり、好ましくは0.2〜70%であ
り、より好ましくは0.5〜60%である。
【0050】
【発明の実施の形態】本発明の農薬固形剤には、崩壊・
分散剤、湿潤剤、増量剤、結合剤、不揮発性液状物質、
乳化剤、撥水剤、滑沢剤及びその他の補助剤を配合する
ことができる。
【0051】本発明において、農薬固形剤を水中で崩壊
させ、農薬有効成分を水中に懸濁分散させるために、崩
壊・分散剤を用いることができる。
【0052】用いられる崩壊・分散剤は、通常の農薬固
形剤に用いられるものであれば特に限定はなく、例え
ば、リグニンスルホン酸塩、(アルキル)ナフタレンス
ルホン酸塩及びその縮合物、フェノールスルホン酸塩及
びその縮合物、スチレンスルホン酸塩の縮合物、マレイ
ン酸とスチレンスルホン酸との縮合物の塩、アクリル酸
やマレイン酸などのカルボン酸縮合物の塩、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、ラウリルサルフェートの塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩、ポ
リオキシエチレンアルキルアリールエーテルサルフェー
トの塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エ
ステル及びその塩、ポリオキシエチレンアルキルアリー
ルエーテルリン酸エステル及びその塩等のアニオン界面
活性剤;トリポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸
ナトリウム等のリン酸塩を挙げることができ、また、ノ
ニオン系、カチオン系、両性イオン性界面活性剤でも適
当なものを選択して使用できる。これら崩壊・分散剤
は、湿潤剤としても有用なものが多い。
【0053】本発明で用いられる崩壊・分散剤及び湿潤
剤の配合量は、通常、農薬固形剤中に0.01〜30%
であり、好ましくは0.1〜20%であり、より好まし
くは0.2〜15%である。
【0054】本発明において、農薬有効成分を希釈し、
投げ込みやすい量に調製するために、増量剤を用いるこ
とができる。
【0055】用いられる増量剤は、通常農薬に用いられ
るものであれば特に限定はなく、例えば、ベントナイ
ト、タルク、クレー、珪藻土、無晶形二酸化ケイ素、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の鉱物質微粉;塩化
ビニル、塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等種々の樹脂粉末;グルコース、砂糖、乳糖等の糖
類;澱粉及びその誘導体、微結晶セルロース、木粉、オ
ガクズ、米糠、ふすま、籾殻の粉末、コーヒー豆粉末、
ヤシ殻粉末、活性炭、セルロース粉末、甘草粉末等の有
機物;硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、塩化カリウ
ム等の水溶性無機塩類;及び尿素等が挙げられ、木粉又
はやオガクズは安価で軽く、水中で粒を浮かせ易いとい
う利点があり好適である。
【0056】本発明に用いられる増量剤の配合量は、一
般的に、0.1〜80%、好ましくは0.2〜50%、
より好ましくは0.5〜20%である。
【0057】本発明において、浮力剤及びその他の補助
剤、又は、農薬有効成分、界面活性剤及びその他の水面
拡展剤等の混合物を、農薬固形剤に成形するために、結
合剤を用いることができる。
【0058】用いられる結合剤は、通常の農薬固形剤に
使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、デキ
ストリンやポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、カルボキシメチルセルロースの塩、リグニンスルホ
ン酸塩、カルボン酸タイプ及びスルホン酸タイプのポリ
ソープ、メチルセルロース、アラビアゴム、ポリエチレ
ングリコール及びその誘導体、タブ粉及びベントナイト
等が挙げられる。このうち、リグニンスルホン酸塩、カ
ルボン酸タイプ及びスルホン酸タイプのポリソープは、
分散剤と兼用でき、ベントナイト及びリグニンスルホン
酸塩は、比較的安価なため増量剤としても用いることが
でき、ベントナイト、リグニンスルホン酸塩、カルボキ
シメチルセルロースのナトリウム塩及びデキストリンは
結合力が強く、水中での粒の崩壊時間を調節することが
でき、一旦崩壊した後は粒状剤を完全に分散させること
ができるという利点を有するため、いずれも好適であ
る。
【0059】本発明に用いられる結合剤の配合量は、結
合剤の種類、浮力剤の種類、農薬粒状剤の処方、製造方
法や形状、農薬有効成分の種類や物理性及びその他の補
助剤の種類や配合量等処方によって異なるが、ベントナ
イトの場合、通常、農薬固形剤中に0.1〜70%であ
り、好ましくは1〜30%であり、その他の結合剤の場
合は、通常0.05〜30%であり、好ましくは0.5
〜20%である。
【0060】本発明において、常温で固体、半固体又は
液状の農薬有効成分を希釈したり、被覆・含浸するため
に、不揮発性液状物質を用いることができる。
【0061】用いられる不揮発性液状物質は、農薬有効
成分に粒子成長、分解等の悪影響を与えず、浮力剤に農
薬有効成分を均一に被覆・含浸できる性質を有するもの
であれば、特に限定はないが、高沸点・低毒性で引火点
が高く、低粘度で比重が1より小さいものが望ましい。
不揮発性液状物質として、例えば、低粘度の流動パラフ
ィン、イソパラフィン、マシン油、ポリブテン、パラフ
ィン系、ナフテン系、芳香族系の各種高沸点溶媒等の鉱
物油;ヤシ油、大豆油、なたね油等の植物油;鯨油、鰯
油等の動物油;シリコーンオイル及びその誘導体;オレ
イン酸、乳酸、ヤシ油脂肪酸、マレイン酸、フマール
酸、フタール酸、アジピン酸等のモノ−又は多価カルボ
ン酸及びそれらの種々のエステル;トリブチルホスフェ
ートやトリスクロルエチルホスフェート等のリン酸の種
々のエステル等の可塑剤;ε−カプロラクトン、γ−ブ
チロラクトン等のラクトン類;N−メチルピロリドン;
及び種々の液状界面活性剤等が挙げられ、好適には、低
粘度の流動パラフィン、マシン油、イソパラフィン又は
モノ−又は多価カルボン酸のエステルであり、具体例と
して、スーパーオイルシリーズ、スモイルPシリーズ
(日本石油化学株式会社製)、流動パラフィンNoシリ
ーズ(中央化成株式会社製)等の流動パラフィン;ダフ
ニーオイルシリーズ(出光興産株式会社製)等のマシン
油;アイソパーシリーズ、アイソゾールシリーズ(日本
石油化学株式会社製)等のイソパラフィン等が挙げられ
る。もちろん、本発明において、2種以上の不揮発性液
状物質を混ぜ合わせて使用することもできる。
【0062】本発明に用いられる不揮発性液状物質の配
合量は、農薬有効成分の種類やその他の補助剤の種類、
配合量等により異なるが、農薬固形剤の経時安定性や物
理性に影響を与えない限りできるだけ少ない方がよく。
通常、農薬固形剤中に0.1〜60%であり、好ましく
は0.2〜40%であり、より好ましくは1〜30%で
ある。
【0063】本発明において、液状の農薬有効成分又は
農薬有効成分の溶液を水中に乳化させるために必要に応
じて、乳化剤を用いることができる。
【0064】用いられる乳化剤は、通常の乳剤の乳化剤
を選択するのと同様に選択することができる。
【0065】本発明で用いられる乳化剤の配合量は、通
常、農薬固形剤中に0.01〜30%であり、好ましく
は0.03〜15%である。
【0066】本発明において、主として農薬有効成分の
水溶性が高い場合に、農薬有効成分の溶出を抑制して水
面にできるだけ広範囲に広げたのち、水中に溶解させる
ために撥水剤を用いることができる。
【0067】用いられる撥水剤は、通常の農薬固形剤に
用いられるものであれば特に制限はなく、例えば、ステ
アリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム等の脂
肪酸塩、ステアリルアルコール等の高級アルコール、ス
テアリン酸等の高級脂肪酸、シリコンオイルおよびその
誘導体、フッ素系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、
疎水性シリカ、流動パラフィン及びマシン油等が挙げら
れる。
【0068】本発明で用いられる撥水剤の配合量は、農
薬有効成分の種類や物理性により異なるが、通常、農薬
固形剤中に0.05〜10%であり、好ましくは0.1
〜5%である。
【0069】本発明において、錠剤を調製する際に、臼
と杵の滑りをよくするために、少量の滑沢剤を用いるこ
とができる。滑沢剤は、通常、錠剤を成形する直前に添
加し混合することが多い。
【0070】用いられる滑沢剤は、通常の錠剤に用いら
れるものであれば特に限定はなく、例えば、疎水性であ
るステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウ
ム、タルク等が挙げられる。
【0071】本発明に用いられる滑沢剤の配合量は、通
常、農薬固形剤中に0.1〜5%であり、好ましくは
0.2〜3%である。
【0072】本発明において、その他の補助剤として、
必要があれば、粒子成長防止剤、安定化剤、色素、苦味
剤、その他の種々の補助剤を用いることができる。
【0073】本発明の水面浮遊拡展性を有する農薬固形
剤の剤型は、通常の固形製剤であれば特に限定はない
が、好適には、粉状剤、粒状剤又は錠剤であり、形状は
円柱状でも不定形状でもよい。
【0074】本発明の水面浮遊拡展性を有する農薬固形
剤は、水面を拡展した後、農薬有効成分が速やかに水中
に分散、乳化又は溶解するものが好ましく、水中に投じ
たときに崩壊するものでもよく、非崩壊性のものでもよ
い。
【0075】本発明において、農薬有効成分が固体の場
合、生物活性を発揮するのに十分な粒度にまで粉砕して
おくことが望ましい。この場合、粉砕方法として、ハン
マーミルやジェットミル等による乾式粉砕が好ましい
が、サンドミル、アトライター、ビーズミル等により湿
式粉砕することもできる。
【0076】本発明の農薬固形剤が粒状剤である場合、
例えば、原料粉末を適当な造粒機を用いて造粒する(造
粒法)、予め調製した浮遊性の粒核に適当な不揮発性液
状物質を用いて農薬有効成分を被覆する(被覆法)、又
は、農薬有効成分を適当な不揮発性液状物質に溶解さ
せ、これを予め調製した浮遊性の粒核に吸収させる(吸
収法)ことにより、本発明の農薬固形剤を得ることがで
きる。
【0077】造粒法による場合は、例えば、予め農薬有
効成分を含有するスラリー又は粉末プレミックスを調製
し、これと浮力剤、水面拡展剤及び必要であれば他の助
剤を混合後、造粒・乾燥・整粒することにより、本発明
の農薬固形剤を得ることができる。造粒には、押出し造
粒機、混合造粒機、流動層造粒機、転動造粒機、噴霧乾
燥機等の造粒機を用いることができるが、浮力剤を強く
加圧すると浮力効果が低下するので、強いせん断力がか
からない造粒機を選択するのが好ましい。
【0078】被覆法による場合は、例えば、浮力剤を含
有する浮遊性の粒核を予め調製し、該粒核を攪拌混合機
に仕込み、必要であれば、不揮発性液状物質を加えて表
面を湿潤させたのち、農薬有効成分、水面拡展剤及び必
要であれば他の助剤を含有する粉末プレミックスを加え
て更に攪拌することにより、粒の表面に被覆した本発明
の農薬固形剤を得ることができる。
【0079】吸収法による場合は、例えば、浮力剤のみ
又は浮力剤、水面拡展剤及び必要であれば他の助剤を含
有する浮遊性の粒核を予め調整し、該粒状剤を攪拌混合
機に仕込み、液状又は不揮発性液状物質等により液状化
させた農薬有効成分、又は、予め農薬有効成分、水面拡
展剤及び必要であれば他の助剤を含有させ攪拌した濃厚
プレミックスを加えて吸収させ、本発明の農薬固形製剤
を得ることができる。
【0080】被覆法や吸収法で粒状剤を調製する場合、
水面拡展剤はその効果を最大限に発揮させるには、農薬
有効成分やその他の補助剤を被覆又は吸収させた後、最
後に水面拡展剤を被覆又は吸収させるのが望ましい。こ
のように、被覆又は吸収の工程は、2段階以上に分けて
もよい。また、農薬有効成分の一部と浮力剤等を練り込
み造粒して浮遊性の粒核を得、これに残部の農薬有効成
分を被覆、吸収させることや、被覆法と吸収法を同一の
農薬固形剤に適用することも可能である。
【0081】使用する攪拌混合機は、通常の農薬固形剤
に使用されるものであれば特に限定はないが、好適に
は、ナウターミキサー、リボンブレンダー、ロータリー
ブレンダー、V型混合機等の低速で混合する粒の破砕の
少ない機種である。
【0082】粒状剤の粒度は、粒径が0.6mmより小
さいと水中で沈みやすかったり、粒の崩壊が早すぎたり
し、逆に粒径が5mmより大きいものが多いと、風で吹
き寄せられやすくなるうえ、粒の崩壊分散に時間がかか
り、吹き寄せられた場所で崩壊分散し、農薬有効成分の
偏析の原因になるため、通常、50%以上が0.710
mm〜4.760mmの区分に入るものであり、好適に
は、70%以上が0.710mm〜4.760mmの区
分に入るものであり、より好適には、90%以上が0.
710mm〜4.760mmの区分に入るものである。
【0083】本発明の農薬固形剤が錠剤の場合、農薬有
効成分、水面拡展剤、浮力剤、結合剤、滑沢剤及び必要
であれば発泡剤等のその他の補助剤を混合後、打錠機、
ブリケッテイングマシン等を用いて加圧成形することが
でき、また、水を加えて練合したものを適当な型枠には
めて加圧することなく成形して製造することも可能であ
る。
【0084】錠剤の重さは、通常、1錠が0.05〜5
gであり、好適には0.1〜3gであり、より好適には
0.2〜2gである。また、錠剤の厚みは、錠剤の重さ
により異なるが、通常薄い方が錠剤が水に浮きやすい。
【0085】本発明の農薬固形剤が粉状剤の場合は、農
薬有効成分、水面拡展剤、浮力剤及び必要であれば他の
助剤を混合し、更に必要であれば適当な粉砕機を用いて
粉砕することにより製造することができる。粉砕する場
合は、浮力剤が中空状の鉱物質や合成樹脂等の場合、粉
砕すると浮力剤が粉砕されてしまい、浮力が低下する場
合があるので、粉砕する必要のあるものだけを予め粉砕
しておき、そのあとで浮力剤を含む粉砕する必要のない
ものを混合して調製することができる。
【0086】これらの剤型のうちで、粒状剤は浮かせや
すく、また水面で拡展させやすいので特に好ましい。
【0087】本願の農薬固形剤は、以下に示す方法によ
り、拡展性指数5点以上の水面浮遊拡展性を示すことが
必要である。
【0088】本発明において、「拡展性指数」とは、水
面浮遊拡展性を有する農薬固形剤の水面における拡展性
を0〜15点の範囲(15点満点)で数値化したもので
あり、点数が大きい程、水面拡展性がよく、好適には5
点以上であり、より好適には7点以上であり、更により
好適には9点以上である。水面拡展性の試験法は、次の
通りである。
【0089】長さが4m、幅が14cmの樋に水道水2
5リットルを入れ、水温を20℃に調節する。田面水上
の障害物(浮遊物)を想定して、スミセルコ(住金物産
株式会社製、籾殻を粉末化したもの)2gを水面に均一
に浮かべる。静置後、試験農薬固形剤280mgを該樋
の一方の端から10cmの地点に投入し、投入後の各農
薬固形剤の投入地点から1.5m到達時間、投入地点か
らの最長到達距離及び投入5分後の拡展状態について目
視により調査し、下記表1記載の評価基準にしたがって
判定し、各項目の評価点を合計することにより、それぞ
れの拡展性指数を求める。
【0090】
【表1】 拡展性の評価項目ならびに評価基準 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 評価項目 判定基準 評価点 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1.5m到達時間 2分以上 0 1分以上、2分未満 1 30秒以上、1分未満 2 20秒以上、30秒未満 3 10秒以上、20秒未満 4 10秒未満 5 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 最長到達距離 0.5m未満 0 0.5m以上、1.0m未満 1 1.0m以上、1.5m未満 2 1.5m以上、2.0m未満 3 2.0m以上、2.5m未満 4 2.5m以上、3.0m未満 5 3.0m以上、3.5m未満 6 3.5m以上 7 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 処理5分後の拡展状態 拡展した先端が処理地点まで戻される 0 最長到達地点から1m以上戻される 1 最長到達地点から1m未満戻される 2 最長到達地点から戻されない 3 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 合計 15 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― かくして得られた本発明の水面浮遊拡展性を有する農薬
固形剤は、水溶性不織布又はその積層材に分包とする。
農薬固形剤を水溶性不織布又はその積層材に分包する場
合、1包みの重量は、投込みやすさを考慮すると、通
常、10〜200gであり、好ましくは、20〜100
gであり、より好ましくは、25〜70gである。この
程度の重さであれば、子供、女性、高齢者でも容易に1
5m以内の目標とした地点に投込むことが可能である。
これ以上重いと、投込むのが苦痛となり、広い面積を処
理するのは容易ではなく、また、これ以下では、風の影
響を受けて目標とした地点に到達し得ない。本発明の農
薬固形剤は、水面で広範囲に拡展し、農薬有効成分の拡
散も広範囲に達するから、通常の水田では無理に遠くま
で投げ入れる必要はなく、畦畔から2〜3m先の水面に
落とす程度で十分である。
【0091】水田に投込む分包の個数は、多すぎると省
力化にならず、経済的にも不利であり、通常、10アー
ル当たり1〜30個を投下することにより、十分な生物
効果を発揮させることができ、好ましくは、10アール
当たり1〜20個である。
【0092】分包の形状としては、一辺が1〜30cm
の長方形又は正方形が一般的であるが、これらに限ら
ず、多角形、円形、球形、円筒形、不定形等であっても
よい。
【0093】分包にする方法としては、各辺を糊で封じ
てもよいが、超音波、高周波及びヒートシール等を用い
ることができ、作業性よりヒートシールが好適である。
【0094】ヒートシールの方法としては、例えば、ヒ
ートシーラーを用い、水溶性不織布の融点より20〜1
50℃低い温度で、3〜100kg/cmの線圧で熱圧
着することができる。
【0095】得られた固形剤の分包は、紙袋、樹脂袋又
はアルミ箔貼り合わせやシリカ蒸着した樹脂袋等の袋や
箱等で外装するため、吸湿に対して経時的に安定であ
る。従って、吸湿に対して注意を払う必要はないが、水
溶性不織布は水がかかると破れてしまうので、適当な防
水加工を施した外装を用いることが望ましい。
【0096】これら水面拡展剤及び浮力剤を配合した農
薬固形剤を水溶性不織布又はその積層材に分包とした水
田投込み用農薬製剤は、畦畔等から水田中に投込み処理
をする。得られた農薬製剤を水田に投込むと水溶性不織
布又はその積層材の溶解分散にともない、内部の農薬固
形剤は水面を迅速に且つ広い範囲にわたって拡展した後
に、有効成分が水中に分散、乳化または溶解し、土壌表
面における農薬有効成分の局在は実用上問題にならない
程度に小さくすることができる。
【0097】以下に実施例、比較例、参考例及び試験例
を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない。以下の部は、質量部
を意味する。
【0098】
【実施例】
【0099】
【実施例1】水面浮遊拡展性を有する農薬固形剤の水溶
性不織布による分包 ベンスルフロンメチル原体(純度99.4%、2.73
部)、カフェンストロール原体(純度98.3%、1
1.37部)、ダイムロン原体(純度99.4%、2
4.09部)、KP1436(ポリオキシエチレントリ
スチリルエーテルの燐酸エステル塩、花王株式会社製、
0.9部)、パールレックスNP(リグニンスルホン酸
ナトリウム、日本製紙株式会社製、5.64部)及び水
(55.27部)を混合し、その混合物をアトライター
1S型(三井鉱山株式会社製)により粉砕し、スラリー
を得た。得られたスラリー(95部)にトキサノンGR
31A(ポリアクリル酸ナトリウム、三洋化成株式会社
製、5部)を添加し、更に混合攪拌し、これをスラリー
2とした。コルク(粒度:0.2〜0.5mm、20.
0部)、セロゲン5A(カルボキシメチルセルロースの
ナトリウム塩、第一工業製薬株式会社製、8.0部)、
ロカヘルプ439(発泡パーライト粉末、三井金属工業
株式会社製、10.0部)、パールレックスNP(8.
0部)、木粉(ネオライト興産株式会社製、6.0
部)、M−3801G(1.0部)、サーフィノール1
04S(3.0部)及びベントナイト(ネオライト興産
株式会社製、16.0部)をニーダー中で混合し、前記
スラリー2(65.94部)を加えて練合した。得られ
た練合物をエックペレッターEXK−1型(不二パウダ
ル株式会社製、スクリーン1.2mmφ)により押出し
造粒した。得られた造粒物を、送風棚型乾燥機(送風温
度70℃)にて乾燥後、710〜4760μmに篩分
し、ベンスルフロンメチル1.7%、カフェンストロー
ル7.0%及びダイムロン15%を含有する粒剤を得
た。得られた粒剤をクラロンK−IIに1袋30gの割
合で小分けして分包を得た。
【0100】
【実施例2】吸収法により水面拡展剤EHDGを含有さ
せた、水面浮遊拡展性を有する農薬固形剤の水溶性不織
布による分包 ベンスルフロンメチル原体(3.94部)、カフェンス
トロール原体(15.11部)及びダイムロン原体(3
1.69部)を混合し、SK−ジェット・オー・マイザ
ー0101型(ジェットミル、株式会社セイシン企業
製)により粉砕してプレミックス粉末を得た。得られた
プレミックス粉末(50.74部)、タモールPP(フ
ェノールスルホン酸塩、BASFジャパン株式会社製、
5.00部)、M−3801G(3.00部)、アミコ
ールNo.7H(デキストリン、日澱化学株式会社製、
18.00部)、コルク(15.00部)、ベントナイ
ト(3.00部)、オレイン酸Na(ナカライテスク株
式会社製)、2.00部)及びロカヘルプ439(0.
26部)を混合し、ニーダーFM−NW−5型(富士産
業株式会社)中で、更に水(16部)を添加して練合し
た。得られた練合物を、ドームグランDG−L1型(不
二パウダル株式会社製、スクリーン1.5mmφ)によ
り押出し造粒した。得られた造粒物を、送風棚型乾燥機
(送風温度70℃)を用いて2時間乾燥後、850〜2
820μmに篩分した。得られた粒をナウターミキサー
に仕込み、EHDG(1.50部)とサーフィノールD
F110(1.50部)の混合溶液を均一に吸収混合さ
せ、ベンスルフロンメチル3.4%、カフェンストロー
ル14%及びダイムロン30%を含有する粒剤を得た。
得られた粒剤をクラロンK−IIに1袋30gの割合で
小分けして分包を得た。
【0101】
【実施例3】浮力剤としてシラスバルーンを含有する、
水面浮遊拡展性を有する農薬固形剤の水溶性不織布によ
る分包 ベンスルフロンメチル原体(3.94部)、カフェンス
トロール原体(15.11部)及びダイムロン原体(3
1.69部)を混合し、この混合物をSK−ジェット・
オー・マイザー0101型により粉砕し、プレミックス
粉末を得た。得られたプレミックス粉末(50.74
部)、タモールPP(5.00部)、M−3801G
(2.00部)、アミコールNo.7H(15.00
部)、シラスバルーン(ネオライト興産株式会社製、平
均粒径75μm、20.00部)、ベントナイト(3.
00部)、オレイン酸Na(1.00部)及びロカヘル
プ439(0.26部)を混合し、ニーダー中で、更に
水(16部)を添加して練合した。得られた練合物を、
ドームグランDG−L1型(スクリーン径1.0mm)
により押出し造粒した。得られた造粒物を、送風棚型乾
燥機(送風温度70℃)を用いて2時間乾燥後、850
〜1410μmに篩分した。得られた粒をナウターミキ
サーに仕込み、EHDG(3.00部)を均一に吸収混
合させ、ベンスルフロンメチル3.4%、カフェンスト
ロール14%及びダイムロン30%を含有する粒剤を得
た。得られた粒剤をクラロンK−IIに1袋30gの割
合で小分けして分包を得た。
【0102】
【実施例4】浮力剤として発泡プラスチックを含有す
る、水面浮遊拡展性を有する農薬固形剤の水溶性不織布
による分包 ベンスルフロンメチル原体(3.94部)、カフェンス
トロール原体(15.11部)及びダイムロン原体(3
1.69部)を混合し、この混合物をSK−ジェット・
オー・マイザー0101型により粉砕し、プレミックス
粉末を得た。得られたプレミックス粉末(50.74
部)、タモールPP(5.00部)、M−3801G
(2.00部)、アミコールNo.7H(15.00
部)、発泡プラスチック(サラン樹脂発泡体10%含水
品、ネオライト興産株式会社製、10.00部)、ベン
トナイト(3.00部)及びロカヘルプ439(11.
26部)を混合し、ニーダーFM−NW−5型中で、更
に水(15部)を添加して練合した。得られた練合物
を、ドームグランDG−L1型(スクリーン径1.0m
m)により押出し造粒した。得られた造粒物を、送風棚
型乾燥機(送風温度70℃)を用いて2時間乾燥後、8
50〜1410μmに篩分した。得られた粒をナウター
ミキサーに仕込み、EHDG(3.00部)を均一に吸
収混合させ、ベンスルフロンメチル3.4%、カフェン
ストロール14%及びダイムロン30%を含有する粒剤
を得た。得られた粒剤をクラロンK−IIに1袋30g
の割合で小分けして分包を得た。
【0103】
【実施例5】エトキシスルフロン及びブタクロールを含
有する、水面浮遊拡展性を有する農薬固形剤の水溶性不
織布による分包 エトキシスルフロン原体(純度99%、0.54部)及
びロカヘルプ439(4.85部)を混合し、この混合
物をエックサンプルミル(ハンマーミル、不二パウダル
株式会社製)により粉砕し、エトキシスルフロンを10
%含有する粉末プレミックスを得た。得られた粉末プレ
ミックス(5.39部)、パールレックスNP(5.0
0部)、セロゲン5A(15.00部)、M−3801
G(1.00部)、サーフィノール104S(3.00
部)、コルク(20.00部)、ベントナイト(5.0
0部)、ネオペレックスNo.6Fパウダー(アルキル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、花王株式会社製、3.
00部)及びロカヘルプ439(7.61部)を混合
し、これをニーダーFM−NW−5型中で、更に水(6
0部)を添加し練合した。得られた練合物を、バスケッ
ト型造粒機RG−5M型(菊水製作所株式会社製、スク
リーン1.2mmφ)により押出し造粒した。得られた
造粒物を、送風棚型乾燥機(送風温度70℃)を用いて
2時間乾燥後、870〜2380μmに篩分した。得ら
れた粒剤をナウターミキサーに仕込み、ブタクロール原
体(純度90%、30.00部)、EHDG(3.00
部)、ニューコール2609(ポリオキシエチレントリ
スチリルエーテル、日本乳化剤株式会社製、1.00
部)及びDBC(アルキルベンゼンスルホン酸カルシウ
ム、日本乳化剤株式会社製、1.00部)の混合液を加
えて、均一に吸収混合し、エトキシスルフロン0.5%
及びブタクロール27%を含有する粒剤を得た。得られ
た粒剤をクラロンK−IIに1袋35gの割合で小分け
して分包を得た。
【0104】
【実施例6】ピロキロンを含有する、水面浮遊拡展性を
有する農薬固形剤の水溶性不織布による分包 ピロキロン原体(純度97.2%、87.45部)、M
−3801G(3.4部)及びカープレックス#80D
(無晶形シリカ、塩野義製薬株式会社製、6.55部)
を混合し、この混合物をエックサンプルミルにより粉砕
し、ピロキロンを85%含有するプレミックスを得た。
ヒルコンSI−600(焼成バーミキュライト、ヒルイ
シ化学工業株式会社製、33.09部)をナウターミキ
サーに仕込み、スーパーオイルC(流動パラフィン、日
本石油化学株式会社製、36部)を加えて粒の表面を湿
らせ、次いで、前記プレミックス(29.41部)を加
えて混合し、粒の表面に被覆した後、更に、サーフィノ
ール104S(1.5部)を加えて混合し、粒の表面に
被覆することにより、ピロキロンを25%含有する粒剤
を得た。得られた粒剤をクラロンK−IIに1袋50g
の割合で小分けして分包を得た。
【0105】
【実施例7】F−155を含有する、水面浮遊拡展性を
有する農薬固形剤の水溶性不織布による分包 F−155原体(純度96.7%、77.56部)、M
−3801G(4.76部)及びカープレックス#11
20(無晶形シリカ、塩野義製薬株式会社製、17.6
8部)を混合し、この混合物をSK−ジェット・オー・
マイザー0101型により粉砕し、F−155を75%
含有するプレミックス粉末を得た。ヒルコンSI−60
0(47.5部)をナウターミキサーに仕込み、ダフニ
ーオイルSY−15(マシン油、出光興産製、30.0
部)を加えて粒の表面を湿らせ、次いで、前記プレミッ
クス粉末(21.0部)を加えて混合し、粒の表面に被
覆し、更に、サーフィノールDF110S(1.5部)
を加えて混合し、粒の表面に被覆することにより、F−
155を15.0%含有する粒剤を得た。得られた粒剤
をクラロンK−IIに1袋30gの割合で小分けして分
包を得た。
【0106】
【実施例8】チオシクラムを含有する、水面浮遊拡展性
を有する農薬固形剤の水溶性不織布の積層材による分包 チオシクラム原体(純度86%、58.6部)、シュウ
酸(12.0部)、リポランPJ−400(8.0部)
及びクレー(21.4部)を混合し、この混合物をエッ
クサンプルミルにより粉砕し、チオシクラムを50.4
%含有するプレミックスを得た。ヒルコンSI−600
(40.0部)をリボンブレンダーに仕込み、スーパー
オイルC(30部)を加えて粒の表面を湿らせ、次い
で、前記プレミックス(25.0部)を加えて混合し、
粒の表面に被覆し、更に、サーフィノール104S
(5.0部)を加えて混合し、粒の表面に被覆し、チオ
シクラムを12%含有する粒剤を得た。得られた粒剤を
クラロンK−IIと重合度1700・ケン化度88モル
%の部分ケン化PVAフィルム(厚さ15μm)との積
層材(株式会社クラレ製)に1袋50gの割合で小分け
して分包を得た。
【0107】
【実施例9】イソキサチオン及びエトフェンプロックス
を含有する、水面浮遊拡展性を有する農薬固形剤の水溶
性不織布による分包 イソキサチオン原体(純度96%、5.2部)、エトフ
ェンプロックス原体(純度98%、1.0部)、ニュー
コール2607(ポリオキシエチレントリスチリルフェ
ニルエーテル、日本乳化剤株式会社製、0.5部)、ニ
ューコール702X(ポリオキシエチレンジスチリルク
レシルエーテル、日本乳化剤株式会社製、4.0部)、
YSレジンA800(α−ピネン樹脂、川原油化株式会
社製、2.0部)、ヌカ油(12.5部)、ガムテレピ
ン油(日精産業株式会社製、15.0部)及びキシロー
ル(9.8部)を混合溶解し、イソキサチオンとエトフ
ェンプロックスの溶液を得た。ヒルコンSI−600
(47.0部)をナウターミキサーに仕込み、前記イソ
キサチオンとエトフェンプロックスの溶液(50.0
部)を加えて粒に吸収混合させ、次いで、サ−フィノー
ル104S(3.0部)を加え、混合して粒の表面に被
覆し、イソキサチオン5.0%、エトフェンプロックス
1.0%を含有する粒剤を得た。得られた粒剤をクラロ
ンK−IIに1袋50gの割合で小分けして分包を得
た。
【0108】
【比較例1〜9】水面浮遊拡展性を有する農薬固形剤の
PVAフィルムによる分包 実施例1〜9において、分包の包装体として、ハイセロ
ンC−200AX−40(日合フィルム株式会社製、P
VAフィルム、厚さ40μm)を用いた以外は、実施例
1〜9と同様にして、分包を得た。
【0109】
【比較例10】水面浮遊拡展性の悪い農薬固形剤の水溶
性不織布による分包 F−155原体(77.56部)及びカープレックス#
1120(22.44部)を混合し、この混合物をSK
−ジェット・オー・マイザー0101型により粉砕し
て、F−155を75%含有するプレミックス粉末を得
た。ヒルコンSI−600(51.54部)をナウター
ミキサーに仕込み、ダフニーオイルSY−15(35.
86部)を加えて粒の表面を湿らせ、次いで、前記プレ
ミックス粉末(12.6部)を加えて混合し、粒の表面
に被覆することにより、F−155を9.0%含有する
粒剤を得た。得られた粒剤50gをクラロンK−IIに
小分けして分包を得た。
【0110】
【参考例1】粒剤の拡展性試験 上記「拡展性試験法」により、実施例1〜9及び比較例
10により得られた粒剤の拡展性指数を求めた。その結
果を表2に示す。なお、試験粒剤は実施例又は比較例番
号で表す。
【0111】
【表2】 粒剤の拡展性試験 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試験粒剤 1.5m到 拡展距 処理5分後の状態 拡展性指数 達時間 離(m) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 実施例1 45秒 2.4 最長到達地点から戻されない 9 実施例2 25秒 2.8 最長到達地点から戻されない 11 実施例3 32秒 2.6 最長到達地点から戻されない 10 実施例4 33秒 2.4 最長到達地点から戻されない 9 実施例5 25秒 2.6 最長到達地点から戻されない 11 実施例6 20秒 2.3 最長到達地点から戻されない 10 実施例7 19秒 2.6 最長到達地点から戻されない 11 実施例8 23秒 2.1 最長到達地点から戻されない 10 実施例9 39秒 1.8 最長到達地点から1m未満戻される 7 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 比較例10 2分以上 1.3 最長到達地点から1m未満戻される 4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0112】
【試験例1】水田投込み用農薬製剤の水田投込み試験 約27m×28mの水田に水を張り、水深を5cmに保
った。実施例1〜9及び比較例1〜10の分包を水田に
投込み、分包から粒が出始めるまでの時間(破袋時間)
及び分包から全ての粒が出終わる時間(全散時間)を測
定した。また、分包を投入10分後に、投入点から粒剤
が拡展した距離を観察測定した。その結果を表3に示
す。なお、処理時の風速は2m/秒、水温13℃であっ
た。
【0113】
【表3】 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 試験製剤 破袋時間 全散時間 拡展距離(m) ――――――――――――――――――――――――――――――――― 実施例1 20秒 1分 9.5 実施例2 10秒 50秒 10.5 実施例3 15秒 1分20秒 9.0 実施例4 10秒 1分 8.5 実施例5 10秒 45秒 9.0 実施例6 20秒 1分20秒 10.0 実施例7 17秒 1分 10.0 実施例8 12秒 55秒 7.5 実施例9 10秒 42秒 6.0 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 比較例1 45秒 6分 3.0 比較例2 50秒 一部ドーム状になり全散しない 3.5 比較例3 30秒 一部ドーム状になり全散しない 3.0 比較例4 30秒 6分 3.0 比較例5 35秒 5分 2.5 比較例6 30秒 7分 3.0 比較例7 30秒 6分 3.0 比較例8 30秒 一部ドーム状になり全散しない 2.0 比較例9 30秒 5分 2.0 比較例10 12秒 50秒 0.7 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 表3に示すように、良好な水面浮遊拡展性を有する農薬
固形剤を水溶性不織布又はその積層材に分包とした実施
例1〜9の製剤は、いずれも分包から粒が短時間に拡展
し始め、短時間に全散し、水面で粒剤が良好な拡展を示
したが、通常のPVAフィルムに分包とした比較例1〜
9の製剤は、フィルムの破袋が遅く、粒の全散にも時間
を要した。また、水面浮遊拡展性の悪い農薬固形剤を水
溶性不織布に分包とした比較例10の製剤は、破袋時
間、全散時間は早かったが、粒の拡展が悪く、充分な拡
がりを示さなかった。
【0114】
【発明の効果】本発明の水面浮遊拡展性を有する農薬固
形剤を、水溶性不織布又はその積層材に分包とした農薬
包装袋は、農薬固形剤の拡展力を阻害することなく、速
やかに農薬有効成分を田面全体に均一に分散させること
が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 47/30 A01N 47/30 C 47/34 47/34 E // D04H 1/42 D04H 1/42 M

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水面浮遊拡展性を有する農薬固形剤を水溶
    性不織布又はその積層材に分包とした水田投込み用農薬
    製剤。
  2. 【請求項2】水溶性不織布が、ポリビニルアルコール又
    はその誘導体の繊維よりなるシートである、請求項1に
    記載の水田投込み用農薬製剤。
  3. 【請求項3】積層材が、ポリビニルアルコール又はその
    誘導体からなるフィルムによりラミネート加工した積層
    材である、請求項1又は2に記載の水田投込み用農薬製
    剤。
  4. 【請求項4】水面浮遊拡展性を有する農薬固形剤が、拡
    展性指数5点以上の水面浮遊拡展性を有する農薬固形剤
    である、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の水田投
    込み用農薬製剤。
  5. 【請求項5】水面浮遊拡展性を有する農薬固形剤が、粉
    状剤、粒状剤又は錠剤である、請求項1乃至4のいずれ
    か1つに記載の水田投込み用農薬製剤。
  6. 【請求項6】水面浮遊拡展性を有する農薬固形剤が、浮
    力剤を含有する、請求項1乃至5のいずれか1つに記載
    の水田投込み用農薬製剤。
  7. 【請求項7】浮力剤が、高温で処理して膨化又は中空状
    とした鉱物質担体、植物担体、合成樹脂中空発泡体又は
    合成樹脂粉末若しくは粒状物である、請求項6に記載の
    水田投込み用農薬製剤。
  8. 【請求項8】水面浮遊拡展性を有する農薬固形剤が、水
    面拡展剤を含有する、請求項1乃至7のいずれか1つに
    記載の水田投込み用農薬製剤。
  9. 【請求項9】水面拡展剤が、モノ−又はジ−アルキルス
    ルホコハク酸塩及びそれらにアルキレンオキサイドを付
    加した界面活性剤、α−オレフィンスルホン酸塩、α−
    スルホ脂肪酸塩、α−オレフィン脂肪酸塩、オレイルメ
    チルタウライド塩、アルキル硫酸塩、アセチレン系界面
    活性剤、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性
    剤、グリコール類のエーテル類及びエステル類又はカル
    ボン酸のアルキルエステルである、請求項8に記載の水
    田投込み用農薬製剤。
  10. 【請求項10】分包の重量が、1個当たり10乃至20
    0gである、請求項1乃至9のいずれか1つに記載の水
    田投込み用農薬製剤。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10のいずれか1つに記載
    の水田投込み用農薬製剤を、水田に投込み処理すること
    により、農薬を使用する方法。
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