JP2001295027A - 蒸着源、パターン形成方法、及び電子デバイスの製造方法 - Google Patents

蒸着源、パターン形成方法、及び電子デバイスの製造方法

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JP2001295027A
JP2001295027A JP2000116542A JP2000116542A JP2001295027A JP 2001295027 A JP2001295027 A JP 2001295027A JP 2000116542 A JP2000116542 A JP 2000116542A JP 2000116542 A JP2000116542 A JP 2000116542A JP 2001295027 A JP2001295027 A JP 2001295027A
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vapor deposition
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Shinichi Hirose
紳一 広瀬
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジストを用いないで、微細なパターンを加
工する。 【解決手段】 高融点金属抵抗体等の加熱手段13と、
加熱手段13に設けられた加熱領域制限手段12と、一
部が加熱手段13に接して配置された蒸着材料14とか
ら蒸着源を構成する。加熱領域制限手段12は、加熱手
段13から放出される熱エネルギを所定の領域のみに限
定する。この加熱領域制限手段12により、加熱手段1
3から放出された熱エネルギが、蒸着材料14のうちで
特定部分のみに与えられる。加熱領域制限手段12とし
て、熱的絶縁膜12を用いる。この熱的絶縁膜12の一
部に開口部15を設け、この開口部15により、加熱手
段13からの熱エネルギの選択的放出領域が画定され
る。開口部15の内部の加熱手段13に接した蒸着材料
14のみが、選択的に蒸発し、被蒸着基板に蒸着され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空蒸着法に用いる
新規な構造の蒸着源、この蒸着源を用いたパターン形成
方法、及びこのパターン形成方法を用いた電子デバイス
の製造方法に係り、特にフォトレジスト膜用の溶剤に溶
け易く、フォトレジスト膜が使えない特定の薄膜材料の
微細加工に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置、液晶ディスプレイ、
ELディスプレイその他の電子デバイスの製造におい
て、微細パターンを作成する場合は、フォトレジスト膜
(以下において単に「レジスト」と略記する。)を用い
たフォトリソグラフィ法が主流である。
【0003】図7にフォトリソグラフィ法によるパター
ニング方法を示す。まず図7(a)に示すように、被蒸
着基板81の上に、パターンを形成する薄膜82をCV
D法、スパッタリング法、真空蒸着法等により成膜し、
更にレジスト83を、この薄膜82の上に塗布する。一
方、透明なマスク基板84a上に遮光部84bと透明部
84cからなる所望のパターンをパターニングしたフォ
トマスク84を用意する。このフォトマスク84の透明
部84cを透過した紫外線(露光光)85で、フォトマ
スク84上のパターンをレジスト83に上に投影露光
し、転写する。露光されたレジスト83を現像、リンス
することにより、図7(b)に示すようなレジスト83
により、必要なパターンが得られる。その後、レジスト
83をエッチングマスクとして用い、図7(c)に示す
ように、薄膜82をウエットエッチングあるいはドライ
エッチングし、薄膜82のパターンを形成する。その
後、図7(d)に示すように、レジスト83を取り除け
ば、所望のパターンを得ることが出来る。
【0004】一方、ウエットエッチングあるいはドライ
エッチングが困難な薄膜のパターニングの場合は、リフ
トオフ法若しくはマスク蒸着法が用いられる。リフトオ
フ法は、薄膜形成前に、フォトリソグラフィ法により、
レジストその他の下地の膜を形成しておく方法である。
この薄膜形成後、下地の膜を除去(リフトオフ)するこ
とにより、下地の膜の開口部のみに、目的とする薄膜が
残留することを利用する。
【0005】図8は、マスク蒸着法を説明する図であ
る。マスク蒸着法では、真空蒸着の時に目的のパターン
形状に開口部を設けた金属マスク93を使用しパターン
を形成する方法である。金属マスク93の開口部94を
蒸着材料が通過し、被蒸着基板81の上に薄膜92のパ
ターンが形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年電子デバイスの高
密度化により、種々の種類の薄膜のパターニングが必要
になっている。その中には必ずしも前述のようなパター
ニング法が有益でない材料が有る。有機物質の中には、
レジスト用の溶剤に侵されるものも有るので、レジスト
を用いたプロセスが適用出来ない材料も有る。例えば有
機ELディスプレイの発光層の材料として用いられるア
ルミ・キノリウム錯体(AlQ)等の有機物質は、レ
ジスト用の溶剤に侵されるので、レジストを用いたプロ
セスが適用出来ない。レジストを用いたプロセスが適用
出来ないということは、リフトオフ法も適用出来ないこ
とになる。
【0007】結局、レジストを用いない微細パターンの
作成技術として、現在知られているのは、マスク蒸着法
のみである。しかし、このマスク蒸着法においては、金
属マスク93のパターン精度で、被蒸着基板81の上に
形成される薄膜92のパターン精度が決定される。しか
し、金属マスク93は一定の機械的強度が必要なため金
属マスク93に用いる金属はあまり薄く出来ない。従っ
て、イオンミリング等の技術を用いて金属マスク93を
パターニングしても、金属マスク93を用いたパターニ
ング法では100μm以下の高精細なパターンを形成す
ることは困難である。また、同心円、同心多角形等の幾
何学形状は、構造上内側のパターンが保持出来ないの
で、金属マスク93では実現出来ない。
【0008】上記問題点を鑑み、本発明は、高精細パタ
ーンをレジストを用いないで実現するパターン形成方法
用の蒸着源を提供することを目的とする。
【0009】本発明の他の目的は、レジストを用いない
で、高精細なパターンを形成することが可能な新規なパ
ターン形成方法を提供するものである。
【0010】本発明の更に他の目的は、有機溶剤に溶け
易い薄膜材料を含む多層構造を有する電子デバイスの製
造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の特徴は、加熱手段と、この加熱手段
に設けられた加熱領域制限手段と、少なくとも一部が加
熱手段に接して配置された蒸着材料とからなる蒸着源と
したことである。ここで、加熱領域制限手段は、加熱手
段から放出される熱エネルギを、所望のパターンに対応
した特定領域のみに限定する構造若しくは機能を有す
る。本発明の蒸着材料は、この加熱領域制限手段によ
り、加熱手段から放出された熱エネルギがこの所望のパ
ターンに対応した特定部分のみに与えられる。
【0012】この様に、本発明の第1の特徴に係る蒸着
源は、蒸着材料の所望のパターンに対応した特定部分の
みが選択的に加熱され、特定部分のみが選択的に蒸発す
る。そして、被蒸着基板の表面に、所望のパターンに対
応した薄膜パターンが蒸着される。本発明の第1の特徴
に係る蒸着源を用いた蒸着法によれば、レジストを用い
る必要がないので、有機溶剤に溶け易い薄膜材料に対し
て、高精細なパターンを形成することが可能である。
【0013】具体的には、本発明の第1の特徴に係る蒸
着源の加熱手段は、高融点金属の薄膜等の抵抗体を所定
の蒸着源基板の表面に形成すれば良い。そして、抵抗体
の表面に、加熱領域制限手段となる熱的絶縁膜を形成
し、この熱的絶縁膜の一部に開口部を設け、この開口部
により、抵抗体(加熱手段)からの熱エネルギの選択的
放出領域を画定すれば良い。抵抗体(加熱手段)の上部
の熱的絶縁膜の残留する部分は、熱エネルギの放射が抑
制されるので、蒸着材料は蒸発するに至らない。つま
り、開口部の内部の抵抗体(加熱手段)に接した蒸着材
料のみが蒸発して、被蒸着基板の表面に、所望のパター
ンに対応した薄膜パターンが蒸着される。この場合、抵
抗体(加熱手段)自身を、所望のパターンに対応してパ
ターニングすることも有効である。熱的絶縁膜を残留さ
せた抵抗体(加熱手段)の上部は、熱エネルギの放射が
抑制されるが、完全には抑制されないからである。
【0014】あるいは、本発明の第1の特徴に係る蒸着
源の加熱手段を高融点金属で構成しておき、高融点金属
の表面の全面に蒸着材料を一様に堆積した構造でも良
い。この場合、高融点金属の裏側から、加熱領域制限手
段となる集束電子ビームやレーザ光を照射し、特定部分
のみを選択的に加熱するようにしても良い。集束電子ビ
ームやレーザ光により、所望のパターンを高融点金属の
裏側に描画することにより、加熱手段の特定部分のみ
が、選択的に加熱される。つまり、加熱領域制限手段と
しての集束電子ビームやレーザ光が照射された位置の表
面側の蒸着材料のみが蒸発して、被蒸着基板の表面に、
所望のパターンに対応した薄膜パターンが蒸着される。
【0015】本発明の第2の特徴は、(イ)蒸着源の表
面に一様に蒸着材料を堆積する工程と、(ロ)真空チャ
ンバー内において、蒸着材料が堆積された蒸着源を50
μm乃至2μmの間隔で被蒸着基板と対向配置する工程
と、(ハ)真空チャンバーを真空に排気する工程と、
(ニ)蒸着源の熱エネルギ放出領域を、所望のパターン
に対応した特定の領域に制限し、蒸着材料の特定の領域
のみを加熱し、被蒸着基板の表面にこの所望のパターン
に対応した薄膜パターンを蒸着する工程とからなるパタ
ーン形成方法としたことである。この本発明の第2の特
徴に係るパターン形成方法に用いる蒸着源は、上記の第
1の特徴に係る蒸着源で良い。蒸着材料が堆積された蒸
着源と被蒸着基板との間隔は、目的とするパターン精度
に応じて決めれば良い。20μm程度の線幅であれば、
蒸着源と被蒸着基板との間隔は10μm以下、より好ま
しくは5μm程度とすれば良い。蒸着源と被蒸着基板と
の間隔が2μm以下になると、被蒸着基板に蒸着源の熱
的影響が及ぶので好ましくない。このような被蒸着基板
に蒸着源の熱的影響が及ぶ場合は、被蒸着基板を液体窒
素等の冷媒で冷却すればよい。
【0016】本発明の第2の特徴に係るパターン形成方
法によれば、蒸着材料の所望のパターンに対応した特定
部分のみが選択的に加熱され、特定部分のみが選択的に
蒸発する。そして、被蒸着基板の表面に、所望のパター
ンに対応した薄膜パターンが蒸着される。従って、本発
明の第2の特徴に係るパターン形成方法によれば、レジ
ストをパターニングに用いる必要がないので、有機溶剤
に溶け易い薄膜材料に対しても、高精細なパターンを形
成することが可能である。
【0017】本発明の第2の特徴に係るパターン形成方
法において、蒸着源の表面に一様に蒸着材料を堆積する
工程は、スピンコート法、真空蒸着法、スパッタリング
法、CVD法、あるいは印刷による塗布等の種々の手法
が採用可能である。
【0018】本発明の第3の特徴は、本発明の第2の特
徴に係るパターン形成方法を繰り返し用いた電子デバイ
スの製造方法である。即ち、本発明の第3の特徴に係る
電子デバイスの製造方法は、(イ)第1蒸着源の熱エネ
ルギ放出領域を、第1のパターンに対応した特定の領域
に制限し、第1蒸着材料の特定の領域のみを選択的に加
熱し、被蒸着基板の表面に第1パターンに対応した第1
薄膜のパターンを形成する工程と、(ロ)第2蒸着源の
熱エネルギ放出領域を、第2のパターンに対応した特定
の領域に制限し、第2蒸着材料の特定の領域のみを選択
的に加熱し、被蒸着基板の、第1薄膜のパターンの表面
に第2パターンに対応した第2薄膜のパターンを形成す
る工程とからなる電子デバイスの製造方法としたことで
ある。
【0019】本発明の第3の特徴に係る電子デバイスの
製造方法によれば、第1蒸着材料の第1パターンに対応
した特定部分のみが選択的に加熱され、特定部分のみが
選択的に蒸発する。そして、被蒸着基板の表面に、第1
パターンに対応した第1薄膜パターンが蒸着される。更
に、第2蒸着材料の第2パターンに対応した特定部分の
みが選択的に加熱され、この特定部分のみが選択的に蒸
発する。そして、被蒸着基板の表面の第1薄膜のパター
ンの表面に、第2パターンに対応した第2薄膜パターン
が蒸着される。従って、本発明の第3の特徴に係るパタ
ーン形成方法によれば、第1パターン及び第2パターン
の形成のいずれにおいても、レジストをパターニングに
用いる必要がないので、有機溶剤に溶け易い薄膜材料に
対しても、高精細なパターンを形成することが可能であ
る。従って、有機溶剤に溶け易い薄膜材料を用いる、有
機ELディスプレイデバイス等の電子デバイスの製造方
法として好適である。
【0020】第1パターンと第2パターンとのマスク合
わせは、被蒸着基板の所定の合わせマークを形成し、第
1蒸着源及び第2蒸着源にこれと対応した貫通孔を設け
ておけば良い。この第1蒸着源及び第2蒸着源の貫通孔
を介して、被蒸着基板のマスク合わせマークを目視、若
しくは顕微鏡でその位置を合わせをし、第1蒸着源及び
第2蒸着源と被蒸着基板の相対的位置関係を一意に決定
すれば良い。
【0021】更に必要が有れば、同様な蒸着材料の選択
的加熱の手法を繰り返し用いることが可能である。つま
り、第3蒸着材料、第4蒸着材料、第5蒸着材料、・・
・・・を用いて、第3パターン、第4パターン、第5パ
ターン、・・・・・・等のマスク合わせ工程を繰り返し
ても良い。また、多層構造を構成する薄膜中で、有機溶
剤に溶けにくい薄膜材料が用いられ、この有機溶剤に溶
けにくい薄膜材料のエッチングにより、下地に有機溶剤
に溶け易い薄膜材料が露出しない条件なら、通常のレジ
ストを用いたフォトリソグラフィ法を加えてもかまわな
い。例えば、有機溶剤に溶けにくい薄膜材料の上に、2
層以上の有機溶剤に溶けにくい薄膜材料が連続して堆積
される構造で有れば、レジストを用いたフォトリソグラ
フィ法を組み合わせた製造方法が採用可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
第1乃至第3の実施の形態を説明する。以下の図面の記
載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符
号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、
厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実の
ものとは異なることに留意すべきである。従って、具体
的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきもの
である。また図面相互間においても互いの寸法の関係や
比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0023】(第1実施の形態:抵抗体加熱)図1に、
本発明の第1の実施の形態に係るパターン形成方法に用
いる蒸着源の構造を示す。本発明の第1の実施の形態に
係るパターン形成方法では、パターン形成する蒸着材料
として銅フタロシアニン(Cu−pc)を例示的に用い
るが、AlQ等の他の有機溶剤のダメージを受け易い
材料、或いは有機溶剤に溶け易い材料でも良いことは勿
論である。
【0024】図1(a)は蒸着材料14である銅フタロ
シアニンを全面に塗布した蒸発源の平面透視図で、図1
(b)はそのA部の拡大図である。図2は、図1(b)
のB−B方向に沿った断面図である。
【0025】図1(a)に示すように、本発明の第1の
実施の形態に係るパターン形成法に用いる蒸発源は、蒸
発源基板11としてのアルミナ(Al)、窒化ア
ルミニウム(AlN)、窒化硼素(BN)等のセラミッ
クス基板の上に、2本の電極16a,16bが形成され
ている。電極16a,16bは、厚さ1μm乃至10μ
mの低抵抗銅金属膜から構成されている。この電極16
a,16bの間に、複数のストライプ形状の高抵抗Mo
金属膜からなる加熱手段(抵抗体)13が接続されてい
る。加熱手段(抵抗体)13と電極16a,16bとは
電気的に接続されている。具体的には、加熱手段(抵抗
体)13となるストライプ形状の高抵抗Mo金属膜の両
端の上に重複するように、低抵抗銅金属膜からなる電極
16a,16bが形成されている。加熱手段(抵抗体)
の上には、本発明の加熱領域制御手段となる熱的絶縁膜
12が堆積されている。熱的絶縁膜12は、低熱伝導率
の材料であればかまわない。多くの電気的な絶縁膜は熱
的絶縁膜である。例えば、熱的絶縁膜12として、シリ
コン酸化膜(SiO膜)が使用可能である。熱的絶縁
膜(加熱領域制御手段)12を厚くするとクラック等が
発生するので、この場合は、シリコン窒化膜(Si
膜)とSiO膜とから成る2層複合膜、Si
膜、SiO膜、燐ガラス(PSG)とから成る3層複
合膜等を用いれば良い。
【0026】更に、熱的絶縁膜(加熱領域制御手段)1
2の上に、全面に蒸着材料(銅フタロシアニン膜)14
が堆積されている。電極16a,16bには、半田によ
り、それぞれ取り出し配線21a,21bが接続されて
いる。そして、この取り出し配線21a,21bは、外
部電源22に接続されている。
【0027】より詳細には、図2の断面図に示すよう
に、蒸発源基板11の表面に、幅6μmのストライプ状
の加熱手段(抵抗体)13が形成されている。この加熱
手段(抵抗体)13は、図1(b)に示すように、ピッ
チを20μmとして、複数本、平行に蒸発源基板11の
表面に配置されている。加熱手段(抵抗体)13は蒸発
源基板11の表面に、厚さ100nm乃至1μmの高抵
抗Mo金属膜を真空蒸着法、スパッタリング法、CVD
法等で堆積し、フォトリソグラフィ法及び反応性イオン
エッチング(RIE)等によりパターニングすれば良
い。この高抵抗Mo金属膜のパターニングにより、幅6
μmのストライプが並列配置された加熱手段(抵抗体)
13が形成される。そして、加熱手段(抵抗体)13を
構成するストライプ形状のMoヒータの上に、厚さ1μ
m乃至10μmの低抵抗銅金属膜を、真空蒸着法、スパ
ッタリング法等で堆積し、フォトリソグラフィ法及びR
IE法等によりパターニングして、図1(a)に示すよ
うな形状の電極16a,16bを形成する。
【0028】更に、図1(b)及び図2に示すように、
複数のストライプ状の加熱手段(抵抗体)13の上部に
は熱的絶縁膜12が配置されている。図2においては、
熱的絶縁膜12の厚さは1μmであるが、必要に応じ
て、2μm以上等の厚い膜を形成して良い。この熱的絶
縁膜12には、複数のストライプ形状の加熱手段(抵抗
体)13が、それぞれ露出するように、複数の開口部1
5が、一定のピッチ(ピッチ:20μm)で周期的に設
けられている。開口部15の幅は13μmである。そし
て、蒸着材料の銅フタロシアニン膜14が全面を覆って
いる。銅フタロシアニン膜14は、およその厚さが50
0nmとなるように、真空蒸着により成膜する。開口部
15の内部の銅フタロシアニン膜14のみが、加熱手段
(抵抗体)13に接している。開口部15の外側に真空
蒸着された銅フタロシアニン膜14は、熱的絶縁膜12
により、その下方の加熱手段(抵抗体)13とは熱的に
絶縁されている。
【0029】図3に示すように、この銅フタロシアニン
膜14が成膜された蒸発源基板11を、蒸着装置の真空
チャンバー内に被蒸着基板81と対向させて配置する。
被蒸着基板81としては、半導体基板やガラス基板が使
用出来る。この際、蒸発源基板11は、被蒸着基板81
から約5μmの距離に対向して設置する。蒸発源基板1
1と被蒸着基板81との間の所定の位置、例えば4角
に、厚さ約5μmのスぺーサを配置しておけば、蒸発源
基板11と被蒸着基板81との間の間隔の調整は簡単に
出来る。そして、真空チャンバー内の到達圧力が、およ
そ5×10−8Paになるまで、クライオポンプ、ター
ボ分子ポンプ等の所定の真空排気系で、真空排気する。
そして、加熱手段(抵抗体)13の両端に、外部電源2
2から直流電圧を印加し第1蒸着材料31としての銅フ
タロシアニン膜を選択的に加熱する。この結果、第1蒸
着材料31が真空中で選択的に蒸発し、蒸発した第1蒸
着材料31が被蒸着基板81の表面に、所定のパターン
形状に蒸着する。
【0030】図2に示す寸法を有した蒸発源を用いた場
合は、蒸発後の第1薄膜54としての銅フタロシアニン
膜は中心部の厚さが、およそ80nmで、幅が約18μ
mの良好なパターン形状を示した。
【0031】(第2実施の形態:マスク合わせによる電
子デバイスの製造工程)現実の半導体装置、液晶ディス
プレイ、ELディスプレイその他の電子デバイスは、複
数枚のマスクを用いた多層構造として構成されている。
本発明の第2の実施の形態においては、本発明の第1の
実施の形態に係るパターン形成方法を複数回用いて、よ
り複雑な電子デバイスを製造するためのマスク合わせ工
程を説明する。即ち、本発明の第2の実施の形態におい
ては、電子デバイスの製造方法を簡略化した3枚のマス
ク合わせ工程として、例示的に説明する。
【0032】(第1マスク工程)第1マスク工程は、図
3に示す本発明の第1の実施の形態で示した工程であ
る。即ち、既に述べたように、蒸発源基板11の表面に
第1蒸着材料31が形成された第1蒸着源1を、蒸着装
置の真空チャンバー内に、被蒸着基板81と対向させて
配置する。この際、前述したように、蒸発源基板11と
被蒸着基板81との間に、厚さ約5μmのスぺーサを配
置する。また、同時に、蒸発源基板11と被蒸着基板8
1の相対的位置関係が一意に決定されるジグを用意す
る。半導体ウエハで有れば、オリフラ部を基準にしても
良い。また、外径寸法を基準にしても良い。具体的に
は、被蒸着基板81の周辺部、例えば周辺部の3〜5カ
所程度にマスク合わせマークを設けておく。そして、蒸
発源基板11の対応する位置に貫通孔を設けておき、被
蒸着基板81のマスク合わせマークと目視、若しくは顕
微鏡でその位置を合わせられるようにしておく。この様
な、マスク合わせマーク及び貫通孔を設けておくことに
より、蒸発源基板11と被蒸着基板81の相対的位置関
係を一意に決定出来る。そして、真空チャンバー内を所
定の到達圧力まで、真空排気後、加熱手段(抵抗体)1
3の両端に、外部電源22から直流電圧を印加し第1蒸
着材料31を選択的に加熱する。この結果、第1蒸着材
料31が真空中で選択的に蒸発し、蒸発した第1蒸着材
料31が被蒸着基板81の表面に、第1薄膜54として
所定のパターンに蒸着する。
【0033】(第2マスク工程)第2マスク工程は、図
4に示すように、被蒸着基板81の表面の第1マスク工
程により形成された第1薄膜54の上に、第1薄膜54
とは異なる材料で異なるパターンの第2薄膜55を、レ
ジストを用いずにパターニングする工程である。このた
めには、図4に示すように、第1蒸着源1とは異なるパ
ターンを有する第2蒸着源2を用意する。第2蒸着源2
と第1蒸着源1の蒸発源基板11とは共通の外径寸法を
有するようにあらかじめ選んでおく。また、蒸発源基板
11の対応する位置に、第1蒸着源1と同様に貫通孔を
設けておく。従って、この共通の外径寸法及び、貫通孔
の位置を基準にして、第2蒸着源2と第1蒸着源1のそ
れぞれの熱的絶縁膜12に設けられる開口部15のパタ
ーンの相対的位置関係が決定される。また、開口部15
のパターンの相対的位置関係に対応して、第2蒸着源2
の加熱手段(抵抗体)13のストライプパターンの位置
や寸法等が決められる。そして、第2蒸着源2の蒸発源
基板11の表面に第1蒸着材料31とは異なる第2蒸着
材料32を全面に堆積する。そして、第2蒸着材料32
が形成された第2蒸着源2を、蒸着装置の真空チャンバ
ー内に、被蒸着基板81と対向させて配置する。この
際、第1マスク工程と同様に、第2蒸着源2の蒸発源基
板11の貫通孔を介して、被蒸着基板81のマスク合わ
せマークを目視、若しくは顕微鏡でその位置を合わせを
し、第2蒸着源2の蒸発源基板11と被蒸着基板81の
相対的位置関係を一意に決定する。そして、真空チャン
バー内を所定の到達圧力まで、真空排気後、第2蒸着源
2の加熱手段(抵抗体)13の両端に、外部電源22か
ら直流電圧を印加し、第2蒸着材料32を選択的に加熱
する。この結果、第2蒸着材料32が真空中で選択的に
蒸発し、蒸発した第2蒸着材料32が被蒸着基板81の
表面において、第1薄膜54と相対的位置関係を維持し
ながら、堆積される。即ち、レジストを用いずに、第2
薄膜55を、第1薄膜54の上に正確に位置あわせをし
ながら、パターニング出来る。
【0034】(第3マスク工程)第3マスク工程は、第
2マスク工程の繰り返しである。即ち、図5に示すよう
に、被蒸着基板81の表面の第1及び第2マスク工程に
より形成された第1及び第2薄膜54,55の上に、第
2薄膜55とは異なる材料で、異なるパターンの第3薄
膜56をレジストを用いずに、位置あわせをしながら、
パターニングする工程である。場合によっては、第1薄
膜54と第3薄膜56とは同一の材料でもかまわない。
第3マスク工程においては、図5に示すように、第2蒸
着源2とは異なるパターンを有する第3蒸着源3を用意
する。既に述べたように、第3蒸着源3、第2蒸着源
2、及び第1蒸着源1のそれぞれの蒸発源基板11は共
通の外径寸法を有する。また、蒸発源基板11の対応す
る位置に、正確に第2蒸着源2,及び第1蒸着源1と同
様に貫通孔を設けておく。この共通の外径寸法及び、貫
通孔の位置を基準にして、第3蒸着源3、第2蒸着源
2,及び第1蒸着源1のそれぞれの熱的絶縁膜12に設
けられる開口部15のパターンの相対的位置関係が決定
される。また、第3蒸着源3の開口部15のパターンの
相対的位置関係に対応して、第3蒸着源3の加熱手段
(抵抗体)13のストライプパターンの位置や寸法等が
決められる。そして、第3蒸着源3の蒸発源基板11の
表面に第2蒸着材料32とは異なる第3蒸着材料33を
全面に堆積する。そして、第3蒸着材料33が形成され
た第3蒸着源3を、蒸着装置の真空チャンバー内に、被
蒸着基板81と対向させて配置する。この際、第1及び
第2マスク工程と同様に、第3蒸着源3の蒸発源基板1
1の貫通孔を介して、被蒸着基板81のマスク合わせマ
ークを目視、若しくは顕微鏡でその位置を合わせをし、
第3蒸着源3の蒸発源基板11と被蒸着基板81の相対
的位置関係が所定の位置関係に決定される。そして、真
空チャンバー内を所定の到達圧力まで、真空排気後、第
3蒸着源3の加熱手段(抵抗体)13の両端に、外部電
源22から直流電圧を印加し、第3蒸着材料33を選択
的に加熱する。この結果、第3蒸着材料33が真空中で
選択的に蒸発し、蒸発した第3蒸着材料33が被蒸着基
板81の表面において、第1薄膜54及び第2薄膜55
と相対的位置関係を維持しながら堆積される。即ち、レ
ジストを用いずに、第3薄膜56を、第2薄膜55の上
に正確に位置あわせをしながら、パターニング出来る。
【0035】更に必要が有れば、第4マスク工程、第5
マスク工程、第6マスク工程、・・・・・・等の第3マ
スク工程以上の工程を繰り返しても良い。また、多層構
造を構成する薄膜中で、有機溶剤に溶けにくい薄膜材料
が用いられ、この有機溶剤に溶けにくい薄膜材料のエッ
チングにより、下地に有機溶剤に溶け易い薄膜材料が露
出しない条件なら、通常のレジストを用いたフォトリソ
グラフィ法を加えてもかまわない。例えば、有機溶剤に
溶けにくい薄膜材料の上に、2層以上の有機溶剤に溶け
にくい薄膜材料が連続して堆積される構造で有れば、レ
ジストを用いたフォトリソグラフィ法を組み合わせた製
造方法が採用可能である。
【0036】(第3実施の形態:集束電子ビーム加熱)
本発明の第1の実施の形態に係るパターン形成方法に用
いる蒸着源は、蒸着材料を選択的に加熱する加熱手段1
3として高抵抗Mo金属膜からなる抵抗体(Moヒー
タ)を、一様に加熱する場合である。蒸着材料は、他の
加熱手段を用いても、選択的に加熱出来る。本発明の第
3の実施の形態に係るパターン形成方法に用いる蒸着源
は、蒸着材料を選択的に加熱する加熱領域制御手段とな
る集束電子ビーム(以下において、単に「電子ビーム」
という。)で選択的に加熱された高融点金属41を用い
る場合である。
【0037】図6に示すように、本発明の第3の実施の
形態に係るパターン形成法に用いる蒸発源は、Mo、タ
ングステン(W)等の高融点金属41の表面の全面に蒸
着材料34が堆積されている。そして、高融点金属41
の裏面から加熱領域制御手段(電子ビーム)77で、高
融点金属41の所定の位置を選択的に加熱する。
【0038】高融点金属41の所定の位置を、電子ビー
ム77で選択的に加熱するために、図6に示すような電
子銃71から出た電子線77は、第1電子レンズ72,
第2電子レンズ73,第1アパーチャ74,第2アパー
チャ76により、所定のビーム形状に収束される。電子
銃71はランタンボライド(LaB)等を用いれば良
い。そして、収束された電子線77は、走査系75で偏
向され、所定のパターンを高融点金属41の裏面に描画
する。従って、走査系75の偏向用電源は、CADで作
成されたマスクパターンデータに基づいて、出力が制御
される。
【0039】高融点金属41の裏面に電子線77で描画
することにより、裏面に電子線77で描画された位置の
高融点金属41が選択的に加熱され、その表面の蒸着材
料34が選択的に蒸発する。高融点金属41は、図示を
省略した液体窒素シュラウドに接続され、電子線77で
加熱さていない他の領域を十分低温に冷却し、熱拡散に
よるパターンの「ぼやけ」や広がりを防止する。
【0040】本発明の第3の実施の形態に係るパターン
形成法においては、蒸着材料34が成膜された高融点金
属41を、蒸着装置の真空チャンバー内に被蒸着基板8
1と対向させて配置する。被蒸着基板81としては、半
導体基板やガラス基板が使用出来る。この際、蒸発源基
板11は、図6に示すように、被蒸着基板81から約5
μmの距離に対向して設置する。第1の実施の形態と同
様に、高融点金属41と被蒸着基板81との間の所定の
位置に、厚さ約5μmのスぺーサを配置しておけば、高
融点金属41と被蒸着基板81との間の間隔の調整は簡
単に出来る。そして、真空チャンバー内の到達圧力が、
およそ5×10−8Paになるまで、真空排気する。そ
して、図6に示すように、高融点金属41の裏面を電子
線77で選択的に加熱することにより、対応する表面の
蒸着材料34が選択的に蒸発する。この結果、蒸着材料
34が真空中で選択的に蒸発し、蒸発した蒸着材料34
が被蒸着基板81の表面に、薄膜57のパターンとして
蒸着される。
【0041】(その他の実施の形態)上記のように、本
発明は第1乃至第3の実施の形態によって記載したが、
この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定す
るものであると理解すべきではない。この開示から当業
者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明
らかとなろう。
【0042】既に述べた第3の実施の形態の説明におい
ては、高融点金属41の裏面を電子線77で選択的に加
熱する場合に付いて説明したが、炭酸ガス(CO)レ
ーザやYAGレーザ等のレーザ光線で、高融点金属41
の裏面を選択的に加熱しても良い。
【0043】既に述べた第2の実施の形態の説明におい
ては、第1マスク工程、第2マスク工程、第3マスク工
程の間に、被蒸着基板81を一旦大気中に取り出すよう
に記載したが、同一真空チャンバー中で連続的に蒸着す
ることも可能である。連続的に蒸着する場合は、例え
ば、光学顕微鏡を真空準備室内に配置し、真空準備室で
遠隔操作をして位置あわせするローディング機構を設け
ればよい。
【0044】この様に、本発明はここでは記載していな
い様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従っ
て、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請
求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるも
のである。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の蒸着源を
用いれば、レジストを用いないで、高精細なパターンを
形成することが可能である。
【0046】また、本発明の蒸着源は繰り返し使用する
ことが出来、比較的低コストである。
【0047】更に、本発明のパターン形成方法によれ
ば、レジストを用いないで、高精細なパターンを形成す
ることが可能であるので、従来高精細な薄膜パターン形
成が困難であった材料についても、簡単にパターン形成
出来る。
【0048】更に、本発明の電子デバイスの製造方法に
よれば、有機溶剤に溶け易い薄膜材料からなる多層構造
を有する電子デバイスが簡単に製造出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係
るパターン形成方法に用いる蒸着源の平面透視図で、図
1(b)はそのA部の拡大図である。
【図2】図1(b)のB−B方向に沿った断面図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る電子デバイス
の製造方法の第1マスク工程を説明する模式図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る電子デバイス
の製造方法の第2マスク工程を説明する模式図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る電子デバイス
の製造方法の第3マスク工程を説明する模式図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るパターン形成
法を説明する模式図である。
【図7】従来技術に係るフォトリソグラフィ法によるパ
ターニング方法を示す工程断面図である。
【図8】従来技術に係るマスク蒸着法を説明する模式図
である。
【符号の説明】
11 蒸発源基板 12 熱的絶縁膜(加熱領域制御手段) 13 加熱手段(抵抗体) 14 蒸着材料(銅フタロシアニン) 15 開口部 16a,16b 電極 21a,21b 取り出し配線 22 外部電源 31 第1蒸着材料 32 第2蒸着材料 33 第3蒸着材料 34 蒸着材料 41 加熱手段(高融点金属) 54 第1薄膜 55 第2薄膜 56 第3薄膜 57,82,92 薄膜 71 電子銃 72 第1電子レンズ 73 第2電子レンズ 74 第1アパーチャ 75 走査系 76 第2アパーチャ 77 電子ビーム 81 被蒸着基板 83 レジスト 84 フォトマスク 84a マスク基板 84b 遮光部 84c 透明部 85 紫外線(露光光) 93 金属マスク 94 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/285 H01L 21/285 P Fターム(参考) 4K029 AA06 AA09 AA11 BA08 BB02 BB03 BD00 BD01 CA01 DB06 DB07 DB13 DB18 DB20 DB21 HA00 4M104 DD34 DD46 5F103 AA01 BB42 DD28 DD30 HH04 LL13 NN10 RR08 RR10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段と、 該加熱手段に設けられ、該加熱手段から放出される熱エ
    ネルギを、所望のパターンに対応した特定領域のみに限
    定する加熱領域制限手段と、 前記加熱手段から放出された熱エネルギにより、前記所
    望のパターンに対応した特定部分のみが選択的に加熱さ
    れるように、少なくとも一部が前記加熱手段に接して配
    置された蒸着材料とからなることを特徴とする蒸着源。
  2. 【請求項2】 蒸着源の表面に一様に蒸着材料を堆積す
    る工程と、 真空チャンバー内において、前記蒸着材料が堆積された
    蒸着源を50μm乃至2μmの間隔で被蒸着基板と対向
    配置する工程と、 前記真空チャンバーを真空に排気する工程と、 前記蒸着源の熱エネルギ放出領域を、所望のパターンに
    対応した特定の領域に制限し、前記蒸着材料の特定の領
    域のみを加熱し、前記被蒸着基板の表面に前記パターン
    に対応した薄膜パターンを蒸着する工程とからなること
    を特徴とするパターン形成方法。
  3. 【請求項3】 第1蒸着源の熱エネルギ放出領域を、第
    1のパターンに対応した特定の領域に制限し、第1蒸着
    材料の特定の領域のみを選択的に加熱し、被蒸着基板の
    表面に前記第1パターンに対応した第1薄膜のパターン
    を形成する工程と、 第2蒸着源の熱エネルギ放出領域を、第2のパターンに
    対応した特定の領域に制限し、第2蒸着材料の特定の領
    域のみを選択的に加熱し、前記被蒸着基板の、前記第1
    薄膜のパターンの表面に前記第2パターンに対応した第
    2薄膜のパターンを形成する工程とからなることを特徴
    とする電子デバイスの製造方法。
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