JP2001291486A - エネルギーフィルタを備えた透過型電子顕微鏡 - Google Patents

エネルギーフィルタを備えた透過型電子顕微鏡

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JP2001291486A JP2001015537A JP2001015537A JP2001291486A JP 2001291486 A JP2001291486 A JP 2001291486A JP 2001015537 A JP2001015537 A JP 2001015537A JP 2001015537 A JP2001015537 A JP 2001015537A JP 2001291486 A JP2001291486 A JP 2001291486A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エネルギーフィルタを備えた透過型電子顕微鏡
において像や回折図形の回転を防止する。 【解決手段】対物レンズ群20、第一中間レンズ群2
5、第二中間レンズ群26、第三中間レンズ群27、第
四中間レンズ群28、及び投影レンズ群34の6つのレ
ンズ群を備え、これらの各レンズ群は一つ以上のレンズ
によって構成されている。像観察モードから回折図形観
察モードへ変更された場合、あるいはその逆に変更され
た場合、像観察モード時に倍率が変更された場合、回折
図形観察モード時にカメラ長が変更された場合のいずれ
の場合にも、対物レンズ群20、第一中間レンズ群2
5、第二中間レンズ群26、第三中間レンズ群27、第
四中間レンズ群28及び投影レンズ群34の各レンズ群
のコイル巻数と励磁電流の積の総和が一定となるように
なされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透過型電子顕微鏡
(以下、TEMと称す)にエネルギーフィルタを装着し
た、エネルギーフィルタを備えた透過型電子顕微鏡に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、TEMにエネルギーフィルタを装
着した、エネルギーフィルタを備えた透過型電子顕微鏡
が知られている。エネルギーフィルタは試料を透過した
電子に対してエネルギー分散を生じせしめる機能を有す
るものである。エネルギーフィルタを備えた透過型電子
顕微鏡は試料を透過した電子の中の特定のエネルギーを
有する電子のみを選択して結像させることができ、像の
コントラストや解像度を向上させることができる、エネ
ルギーロススペクトルを取得できる、試料の構成元素の
2次元分布を取得できる、等の機能を有している。
【0003】図2にエネルギーフィルタを備えた透過型
電子顕微鏡の構成例を示す。図2において、1は電子
銃、2は集束レンズ、3は試料ホルダを含む試料ステー
ジ、4は対物レンズ、5は中間レンズ、6はエネルギー
フィルタ、7はエネルギー選択スリット(以下、単にス
リットと称す)、8は投影レンズ、9は観察/記録装置
を示す。
【0004】なお、本明細書では、投影レンズとは、エ
ネルギーフィルタ6と観察/記録装置9の間に配置され
ているレンズをいい、中間レンズとは対物レンズ5とエ
ネルギーフィルタ6の間に配置されているレンズをいう
ものとする。
【0005】観察/記録装置9は、蛍光スクリーンや、
写真撮影を行うための装置、あるいはTVカメラで構成
される。
【0006】エネルギーフィルタ6は、入射した電子に
対してエネルギー分散を生じさせる機能を有するもので
あり、種々の構成のものが知られている。例えば、2つ
以上の電磁石で構成されるものとしては、エネルギーフ
ィルタ6内の電子の軌道の形状から、Ω形フィルタ、α
形フィルタ、γ形フィルタ、マンドリン形フィルタ等と
称される種々のものが知られている。また、電界と磁界
の重畳場を用いるものとしてウィーンフィルタが知られ
ている。図2のエネルギーフィルタ6としてどのような
ものを用いてもよいが、ここでは便宜的にΩ形フィルタ
を用いるものとして説明する。
【0007】中間レンズ5は、1段のレンズ構成のも
の、2段のレンズ構成のもの、3段のレンズ構成のもの
が知られているが、ここでは3段のレンズ構成のものと
して図示する。そして、各段のレンズは1つ、あるいは
それ以上のレンズで構成されている。投影レンズ8は1
段、あるいはそれ以上の段数のレンズで構成されてお
り、各段のレンズは1つ、あるいはそれ以上のレンズで
構成されている。
【0008】ここで、以下の説明のために、まず、エネ
ルギーフィルタ6に定義されている4つの位置について
図3を参照して説明しておく。Ω形フィルタは、図3に
示すように、10、11、12、13の4つの電磁石で
構成されている。電磁石10と電磁石13、及び電磁石
11と電磁石12は、それぞれ図の一点鎖線で示す位置
に関して上下方向に対称に配置されている。なお、図3
において、Oで示す破線はΩ形フィルタにおける電子ビ
ームの中心軌道を示している。
【0009】そして、図3においてA,B,C,Dで示
す4つの位置が定義されている。Aは入射クロスオーバ
ー位置、Bは入射像面、Cは出射像面、Dは出射クロス
オーバー位置である。
【0010】出射像面Cの位置はエネルギーが異なる電
子も同じ位置に結像するように設計されており、アクロ
マティック像面とも称される。一方、出射クロスオーバ
ー位置Dはエネルギー分散面とも称される。そして、こ
の出射クロスオーバー位置Dにスリット7が配置され
る。
【0011】この4つの位置A,B,C,Dはエネルギ
ーフィルタの設計によって厳密に定められ、エネルギー
フィルタを備えた透過型電子顕微鏡の構成要素として利
用する場合に重要な光学的位置であり、エネルギーフィ
ルタの結像歪みを最小とし、通常のTEMと同様の像観
察機能を確保するためには厳守しなければならない事項
である。これらA,B,C,Dの4つの位置はΩ形フィ
ルタに限らず、どのような構成のものにおいても定義さ
れているものである。
【0012】以下、エネルギーフィルタを備えた透過型
電子顕微鏡における各部の働きについて説明する。 (1)エネルギーフィルタを備えた透過型電子顕微鏡で
の中間レンズ5の働き 中間レンズ5は、一つには、試料の拡大像である電子顕
微鏡像(以下、単に像と称す)の倍率、あるいは回折図
形のカメラ長を可変させる働きを行う。もう一つとして
は、対物レンズ4によって形成される像及び回折図形
を、それぞれエネルギーフィルタ6に定義される位置に
一致させる働きを行う。具体的には、スリット7により
所望のエネルギーを持つ電子を選択して、像を観察する
場合には、対物レンズ4の後焦点面に形成されている回
折図形を入射クロスオーバー位置Aに一致させると共
に、対物レンズ4で形成される像を入射像面Bに一致さ
せる働きを行う。また、スリット7により所望のエネル
ギーを持つ電子を選択して、回折図形を観察する場合に
は、対物レンズ4で形成される像を入射クロスオーバー
位置Aに一致させると共に、対物レンズ4の後焦点面に
形成されている回折図形を入射像面Bに一致させる働き
を行う。
【0013】従って、中間レンズ5の働きをまとめると
次の3項目になる。 像、または像の共役である回折図形を、エネルギーフ
ィルタ6に定義された位置である入射クロスオーバー位
置Aに一致させる。 回折図形、または回折図形の共役である像を、エネル
ギーフィルタ6に定義された位置である入射像面Bに一
致させる。 像を観察する場合には倍率を、回折図形を観察する場
合にはカメラ長を、広範囲に、細かなステップで可変さ
せる。
【0014】このような3項目の働きを行わせるために
は、中間レンズ5としては3段のレンズが必要である。
ただし、3段のレンズが上記項目の一つずつを単独で満
たすことは不可能であり、3段のレンズが互いに補いあ
いながら上記の3項目が満たされるように調整される。
【0015】(2)エネルギーフィルタを備えた透過型
電子顕微鏡でのエネルギーフィルタ6の働き 電子銃1で発生された電子は集束レンズ2によって試料
に照射される。試料が数μm以下の厚みしか持たないよ
うな薄いものである場合、電子は試料を透過し、その試
料を透過する過程で、電子は試料を構成する原子や電子
と相互作用を起こし、そのエネルギーを失う。これがエ
ネルギーロスである。エネルギーロスは、全ての電子に
対して一律に生じるわけではなく、ある確率分布を持っ
ており、試料によって特徴付けられる。
【0016】そして、エネルギーフィルタを備えた透過
型電子顕微鏡では、エネルギーフィルタ6によって電子
のエネルギーの違いを振り分け、エネルギーロス分布を
解析することによって試料内の電子(自由電子、束縛電
子)の状態を知ることができる。また、エネルギーフィ
ルタ6の出射クロスオーバー位置Dにスリット7を配置
し、当該スリット7によってある特定のエネルギーロス
を受けた電子のみを選択して結像させれば、試料におけ
るエネルギーロスの2次元分布像を得ることができ、試
料を構成する元素の分布解析に応用したり、像のコント
ラストを向上させたりすることができる。
【0017】上述したように、像観察を行う場合には、
中間レンズ5により、入射クロスオーバー位置Aには回
折図形が形成され、入射像面Bには像が形成されるが、
エネルギーフィルタ6の電子屈折作用によって、入射ク
ロスオーバー位置Aの回折図形は出射クロスオーバー位
置Dに結像され、入射像面Bの位置の像は出射像面Cの
位置に結像される。
【0018】また、回折図形を観察する場合には、中間
レンズ5によって、入射クロスオーバー位置Aには像が
形成され、入射像面Bには回折図形が形成され、エネル
ギーフィルタ6の電子結像作用によって、入射クロスオ
ーバー位置Aの像は出射クロスオーバー位置Dに結像さ
れ、入射像面Bの位置の回折図形は出射像面Cの位置に
結像される。
【0019】(3)エネルギーフィルタを備えた透過型
電子顕微鏡での投影レンズ8の働き エネルギーフィルタ6の出射像面Cの位置には像または
回折図形が結像されており、出射クロスオーバー位置D
にはエネルギーロススペクトルが結像されている。その
どちらを観察/記録装置9の受像面に投影するかは、投
影レンズ8のフォーカスが出射像面C、出射クロスオー
バー位置Dのどちらに合わされるかによって定まる。投
影レンズ8のフォーカスが出射像面Cの位置に合わせら
れれば像または回折図形が観察/記録装置9によって観
察/記録されることになり、投影レンズ8のフォーカス
が出射クロスオーバー位置Dに合わせられればエネルギ
ーロススペクトルが観察/記録装置9によって観察/記
録されることになる。このように、投影レンズ8は、エ
ネルギーフィルタ6によって結像される像/回折図形、
またはエネルギーロススペクトルのどちらを最終結像す
るかの結像モードを選択する働きをするのである。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、集束レンズ
2、対物レンズ4、中間レンズ5、投影レンズ8は全て
磁界型レンズであり、磁界型レンズでは、その結像作用
には光軸に関しての電子の回転を伴う。いま、光軸に沿
った中心軸をZ軸とし、磁界型レンズ中で電子がZ=z
1の位置からZ=z2 の位置まで運動する間の回転角度
φは次式で表される。
【0021】
【数1】
【0022】ここで、eは電子の電荷、mは電子の質
量、U* は相対論的補正を加えた加速電圧の値、B
(z)はあるZ位置Z=zでの磁場の強さである。な
お、加速電圧をE、電気素量をe、電子の静止質量をm
、光速をcとすると、U* =E(1+eE/(2m
))である。
【0023】そこで、いま、中間レンズ5の結像作用に
おける回転を考えると、中間レンズ5の位置は試料から
の距離が十分大きいので、中間レンズ5のレンズ作用が
試料まで及ぶことはない。従って、中間レンズ5に関し
ては、上式のz1 、z2 はそれぞれ−∞、+∞とみなす
ことができ、この場合に上式は一般に次のように簡単に
表すことができる。
【0024】
【数2】
【0025】ここで、N及びIは、レンズに磁界を発生
させるためのコイルの巻数及びそれに流す励磁電流であ
る。従って、回転角度φはコイルの巻数及びそれに流す
励磁電流の積に比例していることが分かる。なお、励磁
電流については極性も考えるものとする。即ち、ある方
向の励磁電流をプラスの極性とするとき、逆方向に流れ
る励磁電流はマイナスの極性となる。この点については
以下同様である。
【0026】このように、レンズに流す励磁電流によっ
て回転角度が変わる、即ちレンズ条件を変えると像や回
折図形に回転が生じるのであるが、エネルギーフィルタ
を備えた透過型電子顕微鏡では中間レンズ5は3段しか
有していないので、上記の、、の3項目の働きを
行えるだけで、回転角度の制御を行うことはできないも
のであった。
【0027】そして、そのために、像の倍率や回折図形
のカメラ長を変えた場合、最終的に像を観察するモード
(以下、像観察モードという)から回折図形を観察する
モード(以下、回折図形観察モードという)に変更した
場合、その逆に回折図形観察モードから像観察モードに
変更した場合には、回転によって、最終的に得られる像
または回折図形と、試料との方位関係がばらばらになっ
てしまうという問題が生じていた。
【0028】この問題に対して、従来では、像観察モー
ドから回折図形観察モードへの変更、あるいはその逆の
変更の際にどれだけの角度回転するか測定したり、倍率
やカメラ長を変更する場合には予めステップ毎の回転角
度を測定していたが、倍率の違う複数の像や回折図形の
解析が非常に煩雑となり、間違いを起こし易いものであ
った。
【0029】そこで、本発明は、レンズ条件を変更した
場合に、像や回折図形の回転角度を制御することができ
るエネルギーフィルタを備えた透過型電子顕微鏡を提供
することを目的とするものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のエネルギーフィルタを備えた透過型電子
顕微鏡は、一つ以上のレンズで構成される対物レンズ群
と、一つ以上のレンズで構成される第一中間レンズ群
と、一つ以上のレンズで構成される第二中間レンズ群
と、一つ以上のレンズで構成される第三中間レンズ群
と、一つ以上のレンズで構成される第四中間レンズ群
と、エネルギーフィルタと、一つ以上のレンズで構成さ
れる投影レンズ群とを備え、前記各レンズの励磁電流を
調節して像の回転を防止するように成したことを特徴と
する。あるいは、像観察モードから回折図形観察モード
へ変更された場合、あるいはその逆に変更された場合、
像観察モード時に倍率が変更された場合、回折図形観察
モード時にカメラ長が変更された場合のいずれの場合に
も、対物レンズ群、第一中間レンズ群、第二中間レンズ
群、第三中間レンズ群、第四中間レンズ群及び投影レン
ズ群の各レンズ群の各レンズのコイル巻数と励磁電流の
積の総和が一定となるようになされることを特徴とす
る。更に、前記対物レンズ群の各レンズのコイル巻数と
励磁電流の積の値には、係数kを掛けるように成したこ
とを特徴とする。また更に、観察モードの変更、倍率の
変更、カメラ長の変更に対する各レンズ群の各レンズの
励磁電流値のルックアップテーブルを設けたことを特徴
とする。更に加えて、前記総和に実像倒立結像の補正を
行うように成したことを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明に係るエネル
ギーフィルタを備えた透過型電子顕微鏡の一実施形態を
示す図であり、図中、19は試料、20は対物レンズ
群、21は対物主レンズ、22は対物補助レンズ、25
は第一中間レンズ群、26は第二中間レンズ群、27は
第三中間レンズ群、28は第四中間レンズ群、29はエ
ネルギーフィルタ、34は投影レンズ群、35は最終的
に観察/記録装置(図示せず)に結像される像または回
折図形、37は設定装置、38は電源装置、aは対物主
レンズ21の後焦点面、bは対物レンズ群20の像面を
示す。なお、対物主レンズ21の後焦点面a及び対物レ
ンズ群20の像面bは、ここでは説明の都合上図1に示
すように定義しているのであって、これらが常に図1に
示すような特定な位置に存在するとは限らない。図1中
のA,B,C,Dは何れもエネルギーフィルタ29に定
義されている位置であり、上述したと同じく、Aは入射
クロスオーバー位置、Bは入射像面、Cは出射像面、D
は出射クロスオーバー位置である。なお、図1では、図
2に示すスリット7に相当するものは図示を省略してい
る。また、図1では試料19から上流側に配置される電
子銃や集束レンズについては省略している。更に、図1
ではエネルギーフィルタ29の構造については記載して
いないが、上述したと同じくΩ形フィルタでもよく、そ
の他のフィルタであってもよい。
【0032】設定装置37は、像観察モードか、回折図
形観察モードかという観察モードの設定、及び像観察モ
ード時の倍率、回折図形観察モード時のカメラ長の設定
を行うものである。
【0033】電源装置38は、設定装置37で設定され
た観察モード、及び倍率またはカメラ長に基づいて、対
物レンズ群20、第一中間レンズ群25、第二中間レン
ズ群26、第三中間レンズ群27、第四中間レンズ群2
8、及び投影レンズ群34に供給する励磁電流を定め
て、各レンズ群に供給するものである。
【0034】このエネルギーフィルタを備えた透過型電
子顕微鏡では、対物レンズ群20、第一中間レンズ群2
5、第二中間レンズ群26、第三中間レンズ群27、第
四中間レンズ群28、及び投影レンズ群34の6つのレ
ンズ群を備えている。
【0035】これらの各レンズ群は一つ以上のレンズに
よって構成されており、それら一つ以上のレンズによっ
て、一つのレンズ群としての光学的役割を果たすように
なされている。例えば、対物レンズ群20についていえ
ば、対物主レンズ21と、対物補助レンズ22の二つの
レンズで構成されている。像観察モード時の倍率が概ね
5000倍より大きい、いわゆる中/高倍の場合には高い解
像度を確保するために、対物補助レンズ22は使用せず
に対物主レンズ21のみを使用して、強励磁となされて
焦点距離は短くなされる。倍率が5000倍程度までの、い
わゆる低倍の場合には、長い焦点距離とするために対物
主レンズ21のレンズ電流を少なくするか、あるいは対
物補助レンズ22のみを使用したり、または両者を併用
する。
【0036】このエネルギーフィルタを備えた透過型電
子顕微鏡では、第一中間レンズ群25、第二中間レンズ
群26、第三中間レンズ群27、第四中間レンズ群28
という4つの中間レンズ群を備えているので、これらの
4つの中間レンズ群に供給する励磁電流を調整すること
により、上記の、、の働きと共に、回転角度の制
御を行うことができる。
【0037】特に、回転角度の制御については、像観察
モードから回折図形観察モードへ変更された場合、ある
いはその逆に変更された場合、像観察モード時に倍率が
変更された場合、回折図形観察モード時にカメラ長が変
更された場合のいずれの場合にも、4つの中間レンズ群
に供給する励磁電流の大きさと極性に加えて、対物レン
ズ群20及び投影レンズ群34に供給する励磁電流の大
きさと極性の組み合わせを変えることにより、常に、 (NI)+(NI)+(NI)+(NI)+(NI)+(NI)=一定 … (3) とすることによって、観察する像または回折図形の回転
を防ぐことができる。ここで、(NI) は、対物レン
ズ群20を構成する全てのレンズについてのコイル巻数
Nと励磁電流I(極性を含む)の積の総和であり、(N
I) は、第一中間レンズ群25を構成する全てのレン
ズについてのコイル巻数Nと励磁電流I(極性を含む)
の積の総和であり、(NI) は第二中間レンズ群26
を構成する全てのレンズについてのコイル巻数Nと励磁
電流I(極性を含む)の積の総和であり、(NI)
第三中間レンズ群27を構成する全てのレンズについて
のコイル巻数Nと励磁電流I(極性を含む)の積の総和
であり、(NI) は第四中間レンズ群28を構成する
全てのレンズについてのコイル巻数Nと励磁電流I(極
性を含む)の積の総和であり、(NI) は投影レンズ
群34を構成する全てのレンズについてのコイル巻数N
と励磁電流I(極性を含む)の積の総和である。
【0038】ところで、先に(1) 式から(2) 式を求める
過程において、図2の中間レンズ5を例にして、「中間
レンズ5の結像作用における回転を考えると、中間レン
ズ5の位置は試料からの距離が十分大きいので、中間レ
ンズ5のレンズ作用が試料まで及ぶことはない。従っ
て、中間レンズ5に関しては、上式のz1 、z2 はそれ
ぞれ−∞、+∞とみなすことができる」と説明した。こ
のことは、図1における第一中間レンズ群25、第二中
間レンズ群26、第三中間レンズ群27、第四中間レン
ズ群28、及び投影レンズ群34の5つのレンズ群の各
レンズにもそのまま当てはまるが、試料に近い対物レン
ズ群20には、厳密には当てはまらない。そこで、厳密
には、式3の対物レンズ群20のコイル巻数Nと励磁電
流I(極性を含む)の積の総和(NI)の代わりに、
(NI)にある係数kを掛けたk(NI) を用いるように
する。この係数kは実験的に求めればよい。係数kは装置
の設計によって異なるが、一般には1>k≧0.5の値
をとる。従って、厳密には、(3)式は次のようになる。 k(NI)+(NI)+(NI)+(NI)+(NI)+(NI)=一定 …( 4)
【0039】このような構成の具体的な動作は次のよう
である。いま、設定装置37によって、像観察モードが
設定され、倍率が設定されたとすると、電源装置38
は、像観察モードで、設定された倍率を実現するための
各レンズ群の各レンズの励磁電流を決定して、その決定
した励磁電流を、対物レンズ群20、第一中間レンズ群
25、第二中間レンズ群26、第三中間レンズ群27、
第四中間レンズ群28、及び投影レンズ群34の6つの
レンズ群の各レンズに供給する。このとき、各レンズ群
の各レンズに供給される励磁電流は、極性を含めて上記
の(3) 式を満足するものであることは当然である。そし
て、これによって、対物主レンズ21の後焦点面aに形
成されている回折図形はエネルギーフィルタ29の入射
クロスオーバー位置Aに一致されると共に、対物レンズ
群20の像面bに形成されている像はエネルギーフィル
タ29の入射像面Bに一致され、また、投影レンズ群3
4のフォーカスはスペクトロメータ29の出射像面Cの
位置に合わせられることになるので、最終的に像は図1
の35で示す位置に設定された倍率で結像されることに
なる。
【0040】なお、各レンズ群の励磁電流を(3) 式(あ
るいは(4) 式)を満足するように決定するようにするに
は、例えば、各レンズ群の各レンズのコイル巻数は既知
であるから、計算や実験によって、各レンズ群の各レン
ズ毎に、倍率毎、あるいは一つの倍率ステップ毎の励磁
電流を求めてLUT(ルックアップテーブル)に書き込
んでおき、設定装置37で設定された倍率をLUTの入
力アドレスとして、LUTから当該倍率に対応する各レ
ンズ群の各レンズの励磁電流を求めるようにすればよ
い。
【0041】設定装置37によって回折図形観察モード
が設定され、そのカメラ長が設定された場合にも同様で
ある。即ち、電源装置38は、回折図形観察モードで、
設定されたカメラ長を実現するための各レンズ群の各レ
ンズの励磁電流を決定して、その決定した励磁電流を、
対物レンズ群20、第一中間レンズ群25、第二中間レ
ンズ群26、第三中間レンズ群27、第四中間レンズ群
28、及び投影レンズ群34の6つのレンズ群の各レン
ズに供給する。このとき、各レンズ群の各レンズに供給
される励磁電流は、極性を含めて上記の(3) 式(あるい
は(4) 式)を満足するものであることは当然である。そ
して、これによって、対物主レンズ21の後焦点面aに
形成されている回折図形はエネルギーフィルタ29の入
射像面Bに一致されると共に、対物レンズ群20の像面
bに形成されている像はエネルギーフィルタ29の入射
クロスオーバー位置Aに一致され、また、投影レンズ群
34のフォーカスはエネルギーフィルタ29の出射像面
Cの位置に合わせられることになるので、最終的に回折
図形は図1の35で示す位置に設定されたカメラ長で結
像されることになる。
【0042】なお、各レンズ群の励磁電流を(3) 式(あ
るいは(4) 式)を満足するように決定するようにするに
は、例えば、各レンズ群の各レンズのコイル巻数は既知
であるから、計算や実験によって、各レンズ群の各レン
ズ毎に、カメラ長毎、あるいは一つのカメラ長ステップ
毎の励磁電流を求めてLUTに書き込んでおき、設定装
置37で設定されたカメラ長をLUTの入力アドレスと
して、LUTから当該カメラ長に対応する各レンズ群の
各レンズの励磁電流を求めるようにすればよい。
【0043】ところで上述においては、レンズの結像作
用において実像結像と虚像結像の別については記述しな
いできた。このため、図1の対物レンズ群20から投影
レンズ群34までの結像に関わるレンズ系において、実
像結像の回数および虚像結像の回数の組合せによって
は、実は上述の内容だけでは、不都合が生じてしまうの
である。以下、これについて説明した上で、不都合の回
避策を述べる。
【0044】物面と像面がレンズを挟んで反対側に位置
する場合(図4(a))、これを実像結像と呼び、レン
ズ作用によって像は倒立像となる。即ち、実像結像の場
合は像は反転する。一方、物面と像面がレンズの片側に
のみ位置する場合(図4(b)、(c))、これを虚像
結像と呼ぶ。虚像結像の場合、実像結像とは異なり像は
正立像となる。即ち、虚像結像の場合は像は反転しな
い。なお、虚像結像には、物面と像面がレンズ前方に位
置する場合(図4(b))とレンズ後方に位置する場合
(図4(c))の2通りがある。このように、実像結像
が1回起こる度に像が反転する。即ち、実像結像の場合
の倒立像は(2)式で表した磁界による回転以外に、さ
らに180度(πラジアン)の回転が付加すると考えてよ
い。従って、結像に関わるレンズ系全体の実像結像の回
数を数えてそれが偶数回であれば倒立は無視できるが、
奇数回であれば一回の倒立を考慮する必要がある。
【0045】以上の如くであるから、(3)式および(4)式
の場合は、結像に関わるレンズ系全体の実像結像の回数
が偶数回か奇数回かによって、像の回転に180度(πラ
ジアン)の違いが生じてしまうことになる。
【0046】結像に関わるレンズ系のうちのあるレンズ
の結像が実像結像になるか虚像結像になるかは像観察モ
ードや倍率、カメラ長に依存するものであって固定され
たものではないが、光学系設計およびレンズ設定を行う
時に容易に知り得る事柄である。従って、像観察モード
や倍率、カメラ長に応じて、光学系設計およびレンズ設
定を行えば、その結果として各レンズの結像が実像結像
になるか虚像結像が決まり、引いては結像に関わるレン
ズ系全体における実像結像の回数および虚像結像の回数
も決まってくる。
【0047】上記を基に(3)式を修正すると以下のよう
になる。 実像結像の回数が偶数の時: (NI)+(NI)+(NI)+(NI)+(NI)+(NI) =一定+2nP …(5-1) 実像結像の回数が奇数の時: (NI)+(NI)+(NI)+(NI)+(NI)+(NI) =一定+(2n−1)P …(5-2) ここでPは180度(πラジアン)だけ像を回転させるに
要するレンズ励磁、即ち、
【数3】 であり、nは任意の整数である。なお、360度(2πラ
ジアン)の整数倍の回転は無視できるから、n=0のと
き、(5-1)式は(3)式にもどる。
【0048】同様に、(4)式を修正すると以下のように
なる。 実像結像の回数が偶数の時: k(NI)+(NI)+(NI)+(NI)+(NI)+(NI) =一定+2nP …(7-1) 実像結像の回数が奇数の時: k(NI)+(NI)+(NI)+(NI)+(NI)+(NI) =一定+(2n−1)P …(7-2) となる。
【0049】実像結像の回数が偶数か奇数かは、上述の
如く光学系設計およびレンズ設定を行えば必然的に定ま
るから、その結果を用いて、実像結像の回数が偶数か奇
数かに応じて補正項として2nPあるいは(2n−1)
Pを加味してLUTを作成すればよい。
【0050】なお、虚像結像の回数の偶奇によって一回
の倒立の有無の区分けを行っても良い。なぜならば、あ
る透過型電子顕微鏡の結像に関わるレンズ系全体を構成
するレンズの数は一定であり、使用しない磁界レンズす
なわち励磁電流を絶った磁界レンズの場合を虚像結像と
見なせば、全レンズ数から虚像結像の回数を減じれば実
像結像の回数に等しくなるからである。
【0051】以上のように、このエネルギーフィルタを
備えた透過型電子顕微鏡では、第一、第二、第三、及び
第四の4つの中間レンズ群を設けたので、電子線に対す
る制御の自由度が増し、以て像や回折図形の回転角度を
制御することが可能である。
【0052】また、像観察モードから回折図形観察モー
ドへ変更された場合、あるいはその逆に変更された場
合、像観察モード時に倍率が変更された場合、回折図形
観察モード時にカメラ長が変更された場合のいずれの場
合にも、対物レンズ群、4つの中間レンズ群、及び投影
レンズ群の各レンズ群の各レンズのコイル巻数と励磁電
流の積の総和を常に一定とし、更に実像倒立結像の補正
も行っているので、試料から最終像までの像や回折図形
の回転角を一定に保つことが可能となり、以て像や回折
図形の解釈、解析を容易化することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るエネルギーフィルタを備えた透
過型電子顕微鏡の一実施形態を示す図である。
【図2】 従来のエネルギーフィルタを備えた透過型電
子顕微鏡の構成例を示す図である。
【図3】 Ω形フィルタの構成例を示すと共に、エネル
ギーフィルタに定義される4つの位置を説明するための
図である。
【図4】 実像結像と虚像結像とを説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1…電子銃、2…集束レンズ、3…試料ホルダを含む試
料ステージ、4…対物レンズ、5…中間レンズ、6…エ
ネルギーフィルタ、7…エネルギー選択スリット、8…
投影レンズ、9…観察/記録装置、19…試料、20…
対物レンズ群、21…対物主レンズ、22…対物補助レ
ンズ、25…第一中間レンズ群、26…第二中間レンズ
群、27…第三中間レンズ群、28…第四中間レンズ
群、29…エネルギーフィルタ、34…投影レンズ群、
35…最終的に観察/記録装置に結像される像または回
折図形、37…設定装置、38…電源装置、a…対物主
レンズ21の後焦点面、b…対物レンズ群20の像面。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一つ以上のレンズで構成される対物レンズ
    群と、 一つ以上のレンズで構成される第一中間レンズ群と、 一つ以上のレンズで構成される第二中間レンズ群と、 一つ以上のレンズで構成される第三中間レンズ群と、 一つ以上のレンズで構成される第四中間レンズ群と、 エネルギーフィルタと、 一つ以上のレンズで構成される投影レンズ群とを備え、
    前記各レンズの励磁電流を調節して像の回転を防止する
    ように成したことを特徴とするエネルギーフィルタを備
    えた透過型電子顕微鏡。
  2. 【請求項2】像観察モードから回折図形観察モードへ変
    更された場合、あるいはその逆に変更された場合、像観
    察モード時に倍率が変更された場合、回折図形観察モー
    ド時にカメラ長が変更された場合のいずれの場合にも、
    対物レンズ群、第一中間レンズ群、第二中間レンズ群、
    第三中間レンズ群、第四中間レンズ群及び投影レンズ群
    の各レンズ群の各レンズのコイル巻数と励磁電流の積の
    総和が一定となるようになされることを特徴とする請求
    項1記載のエネルギーフィルタを備えた透過型電子顕微
    鏡。
  3. 【請求項3】前記対物レンズ群の各レンズのコイル巻数
    と励磁電流の積の値には、係数kを掛けるように成した
    ことを特徴とする請求項2記載のエネルギーフィルタを
    備えた透過型電子顕微鏡。
  4. 【請求項4】観察モードの変更、倍率の変更、カメラ長
    の変更に対する各レンズ群の各レンズの励磁電流値のル
    ックアップテーブルを設けたことを特徴とする請求項2
    または3記載のエネルギーフィルタを備えた透過型電子
    顕微鏡。
  5. 【請求項5】前記総和に前記レンズ群の実像倒立結像の
    補正を加えたことを特徴とする請求項4記載のエネルギ
    ーフィルタを備えた透過型電子顕微鏡。
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