JP4896877B2 - 収差補正装置及び収差補正装置を操作するための方法 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は検査システム、試験システム、リソグラフィシステムなどのための荷電粒子ビーム装置に関する。特に、本発明は荷電粒子ビーム装置のための収差補正装置に関する。また、本発明はそれらを操作するための方法に関する。
発明の背景
荷電粒子ビーム装置は、これらに限定はされないが、製造過程での半導体デバイスの検査、リソグラフィのための露光システム、検出装置及び試験システムを含む複数の産業分野において多くの機能を有する。このようなマイクロメートル及びナノメートルの大きさにおいて、被検査物を構成し検査することに高い需要がある。
マイクロメートル及びナノメートルの大きさのプロセス制御、検査若しくは構造化は、しばしば、例えば、電子ビームなど荷電粒子ビームにより行われる。この荷電電子ビームは、電子顕微鏡若しくは電子ビームパターン発生器などの荷電粒子ビーム装置において、生成され、焦点が合わされる。荷電粒子ビームはその短い波長により、例えば光ビームなどと比べると、より優れた空間分解能をもたらす。
半導体の分野において用いられる荷電粒子ビーム装置には、CD(クリティカルディメンション)計測及びDR(欠陥検査)装置と同様に、リソグラフィ装置、検査装置が含まれる。典型的には、低い電位の電子顕微鏡が半導体基板へのチャージ及びそれに起因する損傷を避けるために、半導体の検査及び計測のために用いられる。
しかしながら、現在の低電位の電子顕微鏡においては、収差は達成可能な分解能を1keV電子エネルギーあたり、およそ3nmに制限し、多大な努力がレンズの収差、特に、対物レンズの収差を最適化するためになされてきた。近年、レンズの最適化は限界にまで行われ、収差の補正がより一層層要になってきている。
低いエネルギーの応用例において、色収差が支配的である。対象物のガウス画像平面における色収差の収差ディスクの直径は荷電粒子ビームの相対的なエネルギー幅ΔE/Eに比例する。更に、分解能を増すために、単色光分光器を用いることが既に知られている。これにより、後工程の光電画像システムにより引き続き処理される電子ビームのエネルギー幅ΔEが低減されうる。
ウイーン(Wien)フィルタは荷電粒子のための単色光分光器として知られており、このフィルタにおいては、静電型双極子フィールド及び磁場型双極子フィールドが相互に直交するよう挿入されている。例えば、EP03028694.2(フロージアンら)には、色収差の低減をより改善するために、挿入された4極子フィールドを備えたウイーンフィルタ単色光分光器が記述されている。
しかしながら、より高い分解能が要求されるにつれ、色収差だけではなく球面収差も、より高い分解能を満たすために、低減され又は補償、すなわち修正されなければならない。全体システムの球面収差は対物レンズの機能障害により支配される。K.ホンダ及びS.タカシマによる「LSI検査スキャニング電子顕微鏡における色及び球面の収差補正」JEOLニュース、Vol.38,No.1,2003のページ36から40において、組み合わされた色及び球面の収差補正を行うことができる多極子補正器が記述されている。この補正器は4段の12極ピンの多極子及び4極子フィールドを生成するための追加のコイルからなっている。この著者自身により、この補正システムはかなり複雑なので、SEM画像は小さなエラーにより完全に失われてしまうかもしれないと説明されている。
従って、本発明の目的は、先行技術に関連する欠点を少なくとも部分的に克服することである。好ましくは、色及び球面の収差補正を行うことができる荷電粒子システムが提供されるべきである。そのようなシステムの設計は比較的複雑でないものがより好ましい。
発明の概要
この目的は独立請求項1による収差補正装置及び独立請求項24による荷電粒子ビーム装置を操作するための方法により解決される。
更なる本発明の効果、特徴、特性及び詳細は従属項及び詳細な説明及び添付の図面から明らかである。
本発明の一特徴によれば、収差補正装置が提供される。この収差補正装置はZ方向が装置の光軸に一致するXZ平面内において、焦点を合わせたり、分散させたりする方法により動作するウイーンフィルタエレメントを含む。このウイーンフィルタエレメントはZ方向の位置において荷電粒子ビームのクロスオーバがウイーンフィルタエレメントの中央平面(XY平面)内にほぼ位置するように位置する。更に、収差補正装置は4極子を含み、それはXZ平面及びYZ平面において動作する。4極子はZ軸方向の位置に、そのクロスオーバが4極子の中央平面(XY平面)内にほぼ位置するように設けられる。この組み合わされた静電型及び磁場型のフィールド効果により、分散という実質的な制限なしに、色収差の低減を行うことができる。この色収差の低減に関しての、ウイーンフィルタと4極子との組み合わされた効果に関しては、EP03028694.2(フロージアン等)の全ての開示が本明細書において参照され組み込まれる。
更に、このウイーンフィルタエレメントと4極子との組み合わされた効果は、非点収差のクロスオーバを生成せしめることである。すなわち、ウイーンフィルタエレメントの中央平面(XY平面)におけるクロスオーバは、例えばXZ平面内においてのみ起こり、一方、そのビームはこの点においてYZ平面においてクロスオーバが乃至かしながら、ウイーンフィルタエレメント及び4極子は、またYZ平面内において更なる非点収差のクロスオーバを生成するために調整されうる。更に、本収差補正装置は上述のクロスオーバのうちの1つの平面(XY平面)内において動作する多極子を含む。この多極子の動作は、ビームが理想的には単一の点に集中されるので、クロスオーバの平面、例えばウイーンフィルタエレメントの中央部分でのクロスオーバのXY平面において効果をもたらさ乃至かしながら、荷電粒子ビームはウイーンフィルタエレメント及び4極子により生成された非点収差の画像に起因してその方向において有限の幅を有するものであるので、球面収差は直交方向において修正されうる。このようにシステムの色のみでなく球面の収差がコンパクトで簡単な設計による単一のデバイスに修正されうる。特に、本発明の実施例による収差補正装置はごく少数の能動的に制御されるエレメントを必要とするのみであり、装置の制御が比較的簡単に保たれ、誤りの源が低減されうるという効果がある。また、本装置は短い波長を用いているので、従来の装置に比べ、荷電ビームの相互作用に、より敏感ではない。更に、球面収差補正及び色収差補正は関連する光学システムの条件に従い、別個に又は組み合わされて適用されうる。
本発明の他の特徴によれば、本収差補正装置の多極子は4m極を有し、mは2より大きいか等しい整数である。従って、多極子は8極子(m=2)、12極(m=3)、16極(m=4)などである。このように、4倍数のシンメトリの4極子となるが、高い次元の補正が可能となる。換言すると、多極子が、4極子の基本シンメトリを維持するだけでなく、フィールド補正をするためにも必要とされるのであれば、4より高い次元の4倍数のシンメトリのみが多極子として許容される。従って、4m極のエレメントが本発明により提言される。4倍数のシンメトリが必要とされていない場合は、他のシンメトリの多極子も例えば10極などのものは球面収差補正のために用いられうる。しかしながら、多極子は、それらが反対の符号を有している以外は、8極のフィールドの半径方向の依存性が球面収差の半径方向の依存性に一致しているので、多極子エレメントは8極のフィールドを生成することが出来るべきである。この特性により球面収差補正のためには8極子でなければならない。
更に、本発明の他の特徴によれば、ウイーンフィルタエレメント及び4極子は、非点収差のクロスオーバがウイーンフィルタエレメントの中央部分に生成されるのみではなく、追加の2n個の非点収差のクロスオーバが生成されるモードにおいても動作されうる。好ましくは、この追加の2n個のクロスオーバはウイーンフィルタエレメントの中央に関し左右対称に位置する。特に、ウイーンフィルタエレメントの中央部分でのクロスオーバは、2n個の追加のクロスオーバの平面(YZ平面)に基本的に直交する平面(XZ平面)に生じる。このように、球面収差補正は2n+1個の非点収差のクロスオーバのいかなるものにおいても達成されうる。特に、X方向における球面収差補正はYZ平面のクロスオーバにおいて成しえ、Y方向における球面収差補正はXZ平面のクロスオーバにおいて成し得る。本発明の特に好ましい実施例においては、球面収差補正のための多極子はいずれの非点収差のクロスオーバの部分にも位置し得、本装置の最適な補正能力が提供される。
本発明の第1の実施例によると、多極子は磁場型の多極子である。しかしながら、それらは静電型多極子としても形成されえ、又はそれらの組み合わせでもある。特に、エレメントのいくつかは磁場型であり、いくらかは静電型でもありうる。更に、本発明の更なる実施例によると、多極子は4極子に組み込まれうる。この場合4極子は4倍数のシンメトリを有することが好ましい。
本発明の更なる実施例によると、第1の荷電粒子選択エレメントがウイーンフィルタエレメントの上流側に位置する。本発明の更なる特徴によれば、第2の荷電粒子選択エレメントが前記ウイーンフィルタエレメントの下流に位置しうる。ここにおいて上流及び下流の用語は荷電粒子源から試料に向かう方向として理解される。
他の特徴によれば、第1の荷電粒子選択エレメントは荷電粒子角度依存選択エレメントであり、第2の荷電粒子選択エレメントは荷電粒子エネルギー依存選択エレメントである。このように第1の荷電粒子選択エレメントはビームの形を生成する。形成されたビームが荷電粒子エネルギーに対応して偏向されたのち、第2の荷電粒子選択エレメントが名目上のエネルギーを有していないか又は許容された偏差を有していない荷電粒子を阻止する。
第1及び第2の荷電粒子選択エレメントの特定の特性に関し、EP03028694.2(フロージアン等)に開示された全文が本明細書において参照され組み込まれる。特に、EP03028694.2(フロージアン等)の全文は第1及び第2の荷電粒子選択エレメントの物理的な構成及び設計に関して、本明細書において参照され組み込まれる。
別の特徴によれば、多極子、4極子、ウイーンフィルタエレメントは単一の多極のコンポーネントによりもたらされる。これにより部品の数が相互に関して調整されるべき部品の数が減少する。
また、本発明は記述された方法のステップのそれぞれを実行する装置の部分を含む、開示された方法を実行するための装置を提供するものである。これらの方法のステップはハードウエアの部品、適宜なソフトウェアによりプログラムされたコンピュータにより、又はその2つを若しくは他のいかなる方法により組み合わされたものにより実行されうる。更に、本発明は記述された装置が動作し又は製造される所の方法をも提供する。それは本装置の各機能を実行するための方法のステップを含む。
発明の詳細な説明
本件出願の保護範囲の制限することなしに、以下において、本荷電粒子ビーム装置若しくはそれらの部品は電子ビーム装置若しくはそれらの部品を例にとり例示的に説明される。これにより電子ビームは特に検査若しくはリソグラフィのために用いられる。本発明は更に試料の画像を得るために荷電粒子の他のソース、及び/又は、他の二次荷電粒子、及び/又は、反射荷電粒子を用いる装置及び部品のためにも適用されうる。
本明細書における、例えば、XZ若しくはYZの平面に関する全ての議論はそれらの平面が基本的に相互に直交することを本技術の当業者であれば理解するであろう。本出願における理論的な議論は数学的な意味における直交座標に言及しているが、実際には、各コンポーネンツは約80度から100度、好ましくは87度から93度、より好ましくは約89度から91度の角度にXZ及びYZ平面が交わるように相互に位置する。
更に、本出願の保護範囲を制限することなしに、以下において、荷電粒子ビームは一次荷電粒子ビームを指すものとする。本発明は更に2次荷電粒子、及び/又は、反射荷電粒子のためにも用いられうる。これにより、例えば、画像光学における荷電粒子のエネルギー配分も制御可能となる。
更に、本出願の保護範囲を制限することなく、本出願の範囲内において、ビームの方向はZ軸に対応する。特に言及がなければ、フィールド(領域)の長さ又はコンポーネントの長さの用語はZ方向の大きさを意味する。
更に、本出願の保護範囲を制限することなく、本出願の範囲内において、「実質的に(ほぼ)」の用語は好ましくはZ方向、すなわちビームの方向に沿って±5%の許容差を含むものとして理解される。
以下の図面説明において、同じ参照番号は同じ部品を指すものとする。一般に個々の実施例に関しての差異のみが説明される。
図8及び図9を参照して、ウイーンフィルタのいくつかの原理が説明される。図8aはウイーンフィルタエレメント122及びその荷電粒子121に対する影響を図示する。2極子のウイーンフィルタエレメントは電界E及び磁界Bを含む。このフィールドは相互に垂直である。矢印121で示される荷電粒子は実効エネルギーを有する。この実効エネルギーを有する荷電粒子のみがウイーンフィルタを通ってまっすぐ通過することができる。こうして、荷電粒子121は光学軸から偏向される。これにより荷電粒子ビーム20となる。
図8aに示されるような図は多くの教科書に見られる。実際に、それはウイーンフィルタの励起を更に増加することに関連する。その例は図8a及び図8bに示されている。励起を開始すると、荷電粒子ビーム21により示されるように、励起により偏向角度がつくようになる。しかしながらウイーンフィルタ122の励起が更に行われると、荷電粒子ビームは限界偏向角度に達する。更なる増加は偏向角度を失くしてしまう(図8b参照)。荷電粒子は光学軸の方向に偏向される。このように、励起が増加されても偏向角度は、ある限界を超えては増加しない。
このことは図9aを参照してよりよく理解されるかもしれない。図9aの上部の部分は光学軸(Z軸)に沿って長さLを有するウイーンフィルタ132を図示する。到来する荷電粒子131は電界及び磁界により図示のとおりとなる。ウイーンフィルタは、その分散特性に加え、投影特性を有する。図9aの下の部分における図は偏向角度対Z軸上の位置を示す。位置Z及び位置ziiについて、その角度はおよそ類似している。このように、全ての励起が異なるエネルギーの荷電粒子間での分離を増加せしめるのに用いられるわけではない。
励起という用語は図9a及び図9bを比較すると、よりよく理解されうるかもしれない。図9bのウイーンフィルタは図9aに示されているウイーンフィルタの長さLより短い長さLを有する。しかしながら、ビームパス32はビームパス30に比較されうる。これはウイーンフィルタ134内の電界及び磁界をより高いフィールド強度にすることにより実現され、それはより大きいフィールドの記号により示されている。この励起はウイーンフィルタの長さ及びフィールドの強度からの産物であると考えられうる。
図10aはウイーンフィルタ110のXZ平面内における図を図示する。所定の角度によりウイーンフィルタ110に入る、例えば電子などの荷電粒子は、ビームのパス10の軌跡をとる。同じシステムが図10bに示されている。所定のオフセットを有して光学軸に対して平行なウイーンフィルタ110に到来する異なる電子は、例えばビームパス11の軌跡をとる。上述のビームパス10及び11の両者はXZ平面内でのウイーンフィルタ110の集束作用により生成される。上述したように、このXZ平面内の集束作用は、増加する励起の場合においては、偏向角度についての上限となる。
図10cはウイーンフィルタのフィールドが4極子310のフィールドに重なっているシステムを図示する。4極子はXZ平面内において焦点外し効果を有するよう配置されている。4極子310の励起はその焦点外し効果及びウイーンフィルタ110の集束効果が相互に打ち消しあうように選ばれる。このように光学システム110/310に到来する電子はXZ平面内でいかなる集束作用をも受けない。図10cに示されるように、ビームパス13a及び13bにより示されるように、粒子はシステムを真っ直ぐに通過する。
YZ平面内での組み合わされたウイーンフィルタ−4極子の光学システムの効果が図10dを参照してなされる。ウイーンフィルタ110aは破線で描かれている。その破線は2極のウイーンフィルタはYZ平面内において電子にいかなる影響も及ぼさないことを示している。よって、電子はYZ平面内において4極子のみにより影響を受ける。XZ平面内において焦点外し効果を有する4極子310は、YZ平面内において集束効果を有している。例示的なビームパス13a及び図13bは図10dに図示される。
上述したように、ウイーンフィルタ110及び4極子310の組み合わせはYZ平面内に集束効果が残らないように配置されうる。このように、励起は、例えば図9aに示されるように、投影図なしに、更に増加されうる。それにもかかわらず、ウイーンフィルタエレメント110は実効エネルギーを有する電子の散乱をもたらす。このように、励起はウイーンフィルタの集束効果により与えられる限界を更に超えて増加されうる(図8aから図9bを参照)。よって、実効エネルギーを有する荷電粒子はビームから取り除かれ、荷電粒子ビームのエネルギー幅は減少される。こうして色収差はかなり低減される。
しかしながら、色収差が低減されるにつれ、球面収差が作用し、分解能の制限要素となる。従って、多極子が球面収差を修正するためにもたらされる。以下において、球面収差と同様、色収差を修正することができる装置が図1を参照して説明される。
図1はウイーンフィルタエレメント110、4極子310及び多極子410を含む収差補正装置100の断面図である。ウイーンフィルタエレメント110及び4極子310は上述の組み合わされたウイーンフィルタ4極子に対応する。
図1aに示された実施例においては、多極子410が軸に対し左右対称の8極子として形成されている。それは左右対称の軸に沿って光学軸(Z軸)に揃っている。多極子410はウイーンフィルタエレメント110、4極子310及び光軸(Z軸)に揃い、それらの中心は光軸に沿ってほぼ同心となる。しかしながら、8極子410のための異なる位置が参照番号410′及び410′′に示されるように光軸に沿って選ばれうる。後で説明されるように、多極子410、410′、410′′の位置は、その作用の平面、すなわち、多極子フィールドが有効である平面が、荷電粒子ビームの非点収差のクロスオーバと、ほぼ一致するように選択される。
この点において、いくつかの用語についての短い説明が図11を参照して行われる。図11において光軸上に位置する1つの点がレンズにより投影される。この軸上の点から出現する光線の束は2つの直交平面、すなわち、いわゆる矢状軸方向の広がりといわゆる接線軸方向の広がりの2つの平面上において調べられる。また、接線軸方向の広がりは経線方向の広がりともよばれる。この応用例全体にわたり接線及び経線の用語は相互交換可能に用いられる。
レンズの非点収差により、軸上に無い点からの光線の束は単一の点に集束されない。むしろ矢状軸方向の平面に位置する光線は矢状軸方向の集点(又はサジタルクロスオーバ)に集束され、経線方向の平面に位置する光線は経線焦点(若しくはメリディオナルクロスオーバ)に集束される。緯線上及び経線上の焦点間の距離は非点収差の差違とよばれる。従って、ビームは経線クロスオーバでのサジタル平面におけるかなりの幅を有し、サジタルクロスオーバにおいて経線平面でのかなりの幅を有する。この応用例においてそのようなクロスオーバは非点収差のクロスオーバとよばれる。
図1に戻ると、本発明による収差補正装置の更なる実施例が図1bに示されている。同図において、また、ウイーンフィルタ/4極子110/310及び多極子410が設けられている。更なる多極子411、412も収差補正装置に含まれている。多極子411及び412は、ウイーンフィルタエレメント110の中央に関し、光軸に沿って左右対称に設けられており、多極子410に関しても左右対称に設けられている。多極子410、411、412の位置が調整されて、それらの作用平面、すなわち各多極フィールドが有効である平面は、荷電粒子ビームのそれぞれの非点収差のクロスオーバと一致する。好ましくは、多極子410、411、412は、多極子411及び412が緯線方向のクロスオーバの1つの平面内で作用する場合、多極子410が経線のクロスオーバの1つの平面において作用し、多極子411及び412が経線方向のクロスオーバの1つの平面内で作用する場合、多極子410が緯線のクロスオーバの1つの平面において作用するよう調整される。
8極子として記述されてきたが、図1aの多極子410、若しくは、図1bの多極子410、411、412は、8極子フィールドの配分が多極子エレメントにより生成される限り、8極子以外の設計でもよいことは理解されるべきである。例えば、多極子410、411、412は12極又は16極として設計されてもよい。好ましくは、多極子410、411、412はmが2より大きい所の4mの形の4倍数のシンメトリを有する。このように、4極子310のシンメトリが維持され、多極子410、411、412は容易に4極子310に組み込まれる。好ましくは、ウイーンフィルタエレメント110、4極子310、及び多極子410、411、412は一体的に形成される。しかしながら、多極子410、411、412は、もし4倍数のシンメトリが必要とされていなければ、10極などのように形成されてもよい。更に、多極子410、411、412は同じもの、例えば8極であるかもしれないが、異なる設計のものでもよい。例えば、多極子411及び412が8極であり、多極子410が12極である。また、多極子410、411、412は静電型の多極子、磁場型の多極子、若しくはそれら2つのタイプの組み合わせであってもよい。
図2aは本発明による収差補正装置の更なる実施例を図示する。この実施例による装置は図1bに示されるような装置100を含む。更に、第1の荷電粒子選択装置510が装置100の上流側に設けられる。また、第2の荷電粒子選択装置511が装置100の下流側に設けられる。第1の荷電粒子選択エレメント510は荷電粒子ビームの一部分を阻止することができる。これにより、所定の定義された形を有する荷電粒子ビームが生成されうる。荷電粒子の角度の広がりが制限されうるので、このビーム形成絞り手段510は角度依存選択エレメントであると考えられる。
装置100の下には第2の荷電粒子選択手段511が設けられる。この選択手段の絞りは公称エネルギーを有する荷電粒子若しくは許容されたエネルギー偏差を有する電子が、その電子選択手段を通過し、阻止されないように形成される。公称エネルギーEnから偏差するエネルギーを有する電子の部分はこの電子選択手段により阻止されうる。光学システム100の後工程に位置する絞り手段511はEnから偏差するエネルギーを有する電子を阻止する能力があるため、荷電粒子エネルギー依存選択手段であると考えられうる。
本発明の収差補正装置の更なる実施例が図2bに示されている。その基本設計は図2aに示されている装置と同じである。しかしながら、第1のレンズ610が装置100及び絞り510の上流側に設けられている。また、第2のレンズ710が装置100及び絞り511の下流側に設けられている。レンズ610、710はレンズの形をした図形により示されているが、これらの図形はレンズのフィールドの作用を象徴化するもののみであると理解されたい。これらのレンズのフィールドは電界型若しくは磁場型のレンズ(図示せず)又はそれらの組み合わせにより生成される。好ましくは、レンズ610、710はイマージョンレンズとして形成される。
第1のレンズ610は荷電粒子ビームをフォーカスするようになっている。第1のレンズ610は減衰レンズであるかもしれ乃至かしながら、それに限定されることなく、第1のレンズ610として増幅レンズを有することは、より典型的である。典型的には、それに限定されることなく、第2のレンズ610は減衰レンズである。図6及び図7を参照して後で説明するように、このレンズはそれらに対応する絞りの上流若しくは下流に位置する。
次に、本発明による収差補正装置の実施例の動作が図3を参照して説明される。本発明の範囲の制限することなく、本収差補正装置は電子ビームシステムにおいて用いられる。このシステムは電子ビームをフォーカスする第1のレンズ610を含む。電子選択手段510は電子ビームの一部分を阻止する。これにより、定義された形を有する電子ビームが生成される。
形作られた電子ビームは収差補正装置100に入力される。投影のために、システムの中央がXZ平面の非点収差のクロスオーバの所にほぼ位置するように装置100は位置付けられる。公称エネルギーEnから偏差するエネルギーを有する電子は、ウイーンフィルタによりもたらされる分散により影響を受け、偏向される。光学システム100の下に、第2の選択手段511がある。この選択手段の絞りは、公称エネルギーを有する電子若しくは許容されたエネルギー偏差を有する電子が電子選択手段を通過し、阻止されないように形成される。Enの公称エネルギーから偏差するエネルギーを有する電子の部分は電子選択手段により阻止される。電子エネルギー依存選択手段511の絞りを通過する電子はレンズ710により投影される。
図からわかるように、8極子410はウイーンフィルタ110の中央部分の所の非点収差のクロスオーバの所に位置し、それはクロスオーバを介して伸びるXY平面におけるビームに影響を与える。電子ビームはX方向においてほぼ0の幅を有しているので、8極子410により生成される8極子のフィールドはY方向におけるビームのみに作用する。このようにY方向における球面収差は8極子410により補正される。
さて、光学システム100を介するビームのパスはYZ平面において記述されている。YZ平面において、電子ビームはY方向における4極子の集束作用により投影される。しかしながら、YZ平面内には、電子ビームを投影する複数の定義された励起レベルが存在し、実質的に集束効果はない。そのような定義された励起レベルにおいて、電子ビームはYZ平面において2n個(n≧1)の非点収差のクロスオーバを有する。これらのクロスオーバはウイーンフィルタ110の中央平面に関し左右対称に位置する。このように、システム100に入力するビームはシステムの出口の所で映像化される。
8極子410と同様に、8極子411及び412がYZ平面に生じる非点隔差のクロスオーバの所で位置する。これらのクロスオーバにおいて、電子ビームはY方向における殆ど0の幅を有し、しかしX方向においては有限の幅を有する。従って、8極子411及び412はX方向に沿った電子ビームのみに実質的に作用する。従って、8極子411及び412はX方向における球面収差を補正するために用いられる。
XZ平面内及びYZ平面内の非点収差のクロスオーバは緯線方向若しくは経線方向のクロスオーバであることが理解されるべきである。特に、XZ平面内のクロスオーバが緯線方向若しくは経線方向のクロスオーバであるかいなかは純粋に便宜の問題である。しかしながら、XZ平面内のクロスオーバが経線方向のクロスオーバであると定義されると、YZ方向のクロスオーバは緯線方向のクロスオーバ及びそのまた逆である。このように、クロスオーバは、そのうちの1つを経線方向若しくは緯線方向に決め、残りのクロスオーバが決定されることによって分類されうる。
次に、本件出願の方法の特徴が説明される。まず、荷電粒子が生成されなければならない。この荷電粒子は送出され、公称エネルギーEnまで加速される。これにより、電子ビームはデルタEのエネルギー幅を有する。電子は光学鏡筒を通過し、これにより電子ビームエネルギー幅低減システムの一部である4極子がレンズにより照明され、非点収差した、すなわち、丸い電子ビームがウイーンフィルタ/4極子に入力する。ウイーンフィルタ/4極子内で電子は偏向される。偏向角は電子α(E)エネルギーの関数である。エネルギー依存偏向はX方向においてなされる。電子はXZ平面内で集束されず、YZ方向においてもほとんど集束され乃至かしながら、非点収差した電子ビームの非点収差の投影図はウイーンフィルタ及び4極子の組み合わされた作用により作られる。この球面収差は電子ビームの非点収差のクロスオーバに位置する多極子によって補正される。最後に、それらのエネルギーによって偏向された電子は電子エネルギー依存選択コンポーネンツにより選択される。
上述に説明された方法は更に拡張されるかもしれない。特に、電子ビームは前記第1のレンズにより集束され、クロスオーバが実質的にウイーンフィルタ/4極子の中央の部分の所で生成される。しかしながら、第1のレンズはウイーンフィルタ/4極子の中央の所でクロスオーバの生成のためには本質的でないことが理解されるべきである。むしろ、そのようなクロスオーバはアノードレンズ7(図6a及び図6b参照)により生成されえるかもしれない。更に、荷電粒子ビームはウイーンフィルタ/4極子の下流にある第2のレンズによっても、形成される。特に、第2のレンズと対物レンズとの間のクロスオーバが生成される。
上述の方法は光学システムにおいて色及び球面の収差を同時に補正するのに用いられうる。
図4aから図4cはウイーンフィルタ/4極子及び8極子の組み合わせの異なる実施例を図示する。この図はZ軸の方向の図である。図4aにおいて、組み合わされた静電型/磁場型ポール912及び913の磁気コンポーネンツと共に、静電ポール902及び903はウイーンフィルタエレメントを形成する。この静電型ポールはX方向において電界を生成し、一般にコイルにより励起される磁界ポールはY方向において磁界を生成するのに用いられる。このように、ポール902、903、912及び913は2極のウイーンフィルタエレメントを形成する。
更に、静電型コンポーネンツがポール912及び913の所に設けられる。これらの静電型コンポーネンツは静電型ポール902及び903と共に、静電型4極子を形成し、それらはウイーンフィルタのX方向における集束のための補償を行うのに用いられる。ウイーンフィルタエレメント及び4極子はポールを共に使う。このように、これらの2つのエレメントは1つのコンポーネントとして設けられる。これにより、更に簡略化された構成及び調整が実現されうる。
更に、静電型ポール932から935が設けられ、ウイーンフィルタ/4極子のポール902から913に関して約45度回転される。ともに、この静電型コンポーネンツは例えばY方向において球面収差を補正するのに用いられうる静電型の8極子を形成する。また、この8極子は組み合わされたウイーンフィルタ/8極子とポールを分け合う。
図4bは図4aのそれらに似た実施例を図示する。しかしながら、図4aの静電型ポール932から935は磁場型ポール932から935に置き換えられる。更に、ポール912及び913の静電型コンポーネンツは取り除かれ、磁気コンポーネンツがポール902及び903に追加されている。このように、ウイーンフィルタエレメントはポール902及び903の静電型コンポーネンツにより形成され、磁場型4極子はポール902及び903の磁気コンポーネンツ及び磁気ポール912及び913により形成され、最後に、8極子はポール902及び903の磁気コンポーネンツと共に、磁気ポール912から935により形成される。再び、ウイーンフィルタエレメント、4極子及び8極子はポールを共に使う。
図4cは本発明による装置の組み合わされた静電型/磁場型の実施例の図を図示する。これにより、2つの静電型及び2つの磁場型ポールが2極のウイーンフィルタを形成する。更に、1つの静電型及び/又は磁場型4極子フィールドが生成されうる。更に、8極子フィールドが、試料上の荷電粒子ビームの造影の間にもたらされる球面収差のための補正を行うために生成されうる。追加の2極フィールドがビームを調整するために生成されるかもしれない。
本発明の更なる実施例が図5aに関して説明される。図5aはXZ平面内の収差補正装置の側面図を図示する。収差補正装置100は、例えばそれが図4aから図4cに図示されるように、収差補正装置100は単一の多極子410により形成される。多極子410は収差補正装置100の全長にわたりZ方向に沿って伸びる。この収差補正装置100はXZ平面内の非点収差のクロスオーバ、すなわち、ウイーンフィルタ/4極子の真ん中の所に位置するクロスオーバが収差補正装置の中央平面(破線)にほぼ位置するように置かれる。動作の間、多極子410はウイーンフィルタのフィールド、4極子のフィールド、及び8極子のフィールドを生成する。このように、収差補正装置100は非点収差のクロスオーバの平面内においてほぼ作用し、球面収差を補正する。
図5bは図1b及び図3に示されたものと類似する本発明の収差補正装置の改善された実施例を図示する。そこにおいて、3つの多極子410、411、412が相互に上に重ねられて置かれる。多極子410、411、412は非点収差のクロスオーバが対応する多極子の対応中央平面の所にほぼ位置するように配置される。例えば、XZ平面内の非点収差のクロスオーバは多極子410の中央平面の所に位置し、更なる非点収差のクロスオーバはそれぞれ、多極子411及び412の中央平面の所に置かれる。動作の間、多極子410、411、412は、ほぼ各非点収差のクロスオーバの平面において作用し、X及びY方向における球面収差を補正する。
本発明の収差補正装置の更なる実施例が図5cを参照に示されている。同図において、多極子410は2つの組み合わされたウイーンフィルタ/4極子110/310の間に挟まれている。Z軸方向に沿った多極子410の有限の長さに起因して、多極子により生成されるフィールドは中央のクロスオーバの上及び下の空間にも影響を及ぼす。特に、多極子410は中央のクロスオーバの上及び下の非点収差のクロスオーバ上に作用もする。この関係において、8極子のフィールドはX及びY方向に同じ半径方向に依存性を基本的に有し、それは両方向において球面収差を補正しうる。従って、その作用がZ方向には延伸しない多極子によれば、図3において示されたものと同様の効果が得られることが可能である。しかしながら、そのような実施例は最良の結果をもたらすものではなく幾つかの応用例において十分なだけである。
本発明による収差補正装置の更なる実施例が図5dを参照して説明される。この実施例は図5bに示されたものと類似するものである。しかしながら、組み合わされたウイーンフィルタ/4極子110/310が、多極子の間に、組み合わされたウイーンフィルタ/4極子のフィールドをもたらすために、多極子410、411、412の間に挿入されている。また、この実施例において、多極子410、411、412は非点収差のクロスオーバが対応する多極子のそれぞれの中央平面の所にほぼ位置するように配置される。図示されていない更なる実施例においては、図5cに示される実施例に類似して、追加のウイーンフィルタ/4極子110/310が多極子411の上流及び多極子412の下流に設けられる。
図5bから図5dに示される実施例において、多極子410、411、412及びウイーンフィルタ/4極子110/310の相互に関する相対的な大きさは変わるかもしれない事を理解されるべきである。特に、多極子410、411、412はウイーンフィルタ/4極子110/310よりZ軸に沿ってかなり小さい大きさを有しうる。更に、ウイーンフィルタ/4極子110/310と同様に、多極子410、411、412は異なるように離して置かれるかもしれない。特に、個々のエレメントの位置を機械的に調節するための方法が設けられうる。典型的には、多極子410、411、412及び組み合わされたウイーンフィルタ/4極子110/310は近くに配置される。従って、図5bから図5dは概略図としてのみ理解されるべきである。多極子410、411、412及び組み合わされたウイーンフィルタ/4極子110/310の間の空間はエアーギャップ若しくは絶縁ディスク(図示せず)によりもたらされうる。
球面収差補正とは別に、追加の2極フィールドを導入することにより荷電粒子ビームを整列させるためにポールを使うことが更に可能である。上述したように、X方向に沿った電子の位置は電子が電子選択エレメント511のところで阻止されるかどうかを決定する。このように、追加の2極子を伴った電子ビームの整列は電子エネルギー幅削減システム、すなわち、組み合わされたウイーンフィルタ/4極子により阻止されるエネルギーを選択するために用いられうる。
収差補正システムを用いる電子ビーム鏡筒の実施例が図6aから図7cに記載される。これらの実施例の全ては電子ビームがエミッター6により送出されるような電子ビーム鏡筒1を図示する。この鏡筒は、共に真空排気されうる筐体2及び試料チャンバ3を含む。光軸5にほぼ沿って移動する電子ビームは試料4に衝突する。
図6a内において、アノードレンズ7により加速された送出電子はアノードレンズの下の所で第1のクロスオーバを形成する。照明レンズ610は収差補正装置100を照明する。電子ビームの一部分は収差補正コンポーネンツ100に入る前に、電子選択エレメント510により阻止される。これにより、定義されたビームの形が生成される。レンズ610は、生成されたクロスオーバが装置の中央に位置するように、収差補正装置100を照明する。収差補正装置100は、XZ平面内にいかなる集束効果を持た乃至、又、YZ平面内においても、ほとんど集束効果を持た乃至たがって、励起は所望の発散を実現するために増加される。その発散により偏向された電子は電子エネルギー依存選択エレメント511により選択されうる。こうして、電子ビームのエネルギー幅が低減され、従って、色収差が低減される。また、収差補正装置の多極子はX若しくはY方向のそれぞれに球面収差を補正するように励起される。対物レンズ710は試料上に電子ビームをフォーカスするのに用いられる。特定の実施例とは独立に、収差補正装置100は2極のウイーンフィルタ、4極子、及び球面収差を補正することができる多極子を含む。特定の実施例とは更に別にウイーンフィルタのフィールド、4極子のフィールド、多極子のフィールドを生成するための別個のコンポーネンツが設けられえ、選択的にこれらのフィールドを生成するための単一のコンポーネントが設けられる。
図6aの実施例とは反対に、図6bの実施例は照明レンズ610の上部に位置する電子角度依存選択エレメント510を含む。更に、図6bは対物レンズ710の下に位置する電子エネルギー依存選択エレメント511を図示する。
しかしながら、更なる実施例(図示せず)によれば、照明レンズ610の上で絞りのように作用する電子選択エレメント510を有し、対物レンズ710の上に電子エネルギー依存選択エレメント511を有することも可能である。
図7a及び図7bに示される実施例は、収差補正エレメント100の上に第1の増幅照明レンズ610を有し、第2の減衰電子710を有し、対物レンズ8を有する。
図7aは収差補正エレメント100に直接、隣接する電子選択エレメント510及び511を図示する。上部に位置する電子選択エレメント510は電子角度依存選択エレメントである。下に位置する電子選択エレメント511は電子エネルギー依存選択エレメントである。
図7b内において第1の電子選択エレメント510は第1のレンズ610の上部に位置し、第2の電子選択エレメント511は第2のレンズ710の下に位置する。再び、更なる実施例(図示せず)によれば、電子選択エレメントの両者はそれぞれのレンズの上に置かれ、若しくは、それぞれのレンズの選択的に下に置かれる。
図6aから図7bを参照する上記の説明及び本件出願に記述される他の実施例からわかるように、本収差補正システムは直線の映像システムである。これにより光軸及びZ軸は一致する。本件出願内に開示された荷電粒子ビームエネルギー幅低減システムは、好ましくは発明を制限することなしに、直線映像システムである。すなわち、システムに入る又はシステムから出てくるビームは共通の直線の光軸となる。これに拘わらず、システムは非直線の映像システムであってもよい。
そのようなシステムの例は次のようなものである。送出器の方向に加速される、例えばイオン化された分子が存在すると、これらのイオンは衝突して送出器に損傷を与えうる。非直線の映像システムを用いれば、このイオンが送出器に衝突することはない。何故なら、可能なビームの彎曲は例えば電子とイオンとでは異なるからである。そのようなシステムは図7cに記述される。
図7cは図7aに主に対応する。しかしながら、光軸5は真っ直ぐではない。集束及び分散により作用するエレメントの場合において、光軸は曲げられうる。送出器6により送出される電子は更に収差補正コンポーネンツ100内で偏向される。これにより単純化された考慮に基づけば、光軸は相互に少し傾きを有する2つの部分を有することとなる。ウイーンフィルタエレメントの場合、偏向角は典型的には0度より大きくなり、約30度よりは小さい。電子ビーム鏡筒内の送出器6に向けて加速されたイオン化された分子は一次電子と同じビームパスを有さない。このように送出器の損傷は低減される。非直線の映像システムに関するこの特徴は上述の実施例のいかなるものにも組み合わされうる。
本発明の上述した特徴及び他のより詳細な特徴のいくらかが以下の説明において記述され、部分的には図面を参照して説明される。
本発明による収差補正装置の異なる実施例を示す図である。 本発明の実施例の、それぞれXZ平面及びYZ平面における概略側面図である。 ウイーンフィルタエレメント、4極子、8極子のZ軸の方向における概略図である。 本発明による異なる実施例のXZ平面における概略側面図である。 本発明による荷電粒子ビームエネルギー削減システムを伴った荷電粒子ビーム鏡筒の例示的な実施例の概略側面図である。 本発明による荷電粒子ビームエネルギー低減システムを伴った荷電粒子ビーム鏡筒の例示的な実施例の概略側面図である。 荷電粒子ビームエネルギー幅低減システムを伴った荷電粒子ビーム鏡筒の更に例示的な実施例の概略側面図である。 ウイーンフィルタ及び励起状態の概略側面図である。 ウイーンフィルタのXZ平面内の概略側面図及びウイーンフィルタに入る電子ビームの例示的なビームパスを示す図である。 ウイーンフィルタのXZ平面における概略側面図及びウイーンフィルタに入る電子ビームの他の例示的なビームパスを示す図である。 ウイーンフィルタエレメント及び4極子のYZ平面における概略側面図及びシステムに入る電子ビームの2つの例示的なビームパスを図す図である。 図10cに対応するYZ平面内での概略側面図である。 光学システムにおいて非点収差が存在する状況の概略図である。

Claims (30)

  1. ウイーンフィルタエレメント(110)と、
    前記ウイーンフィルタエレメント(110)の集束特性を補償するための4極子(310)と、
    球面収差補正のための少なくとも1つの多極子(410)と有し、
    前記ウイーンフィルタエレメント(110)及び前記4極子(310)は組み合わされて、非点収差の画像を生成し、
    前記少なくとも1つの多極子(410)は、実質的に、前記非点収差の画像の緯線方向若しくは経線方向の焦点に作用する収差補正装置(100)。
  2. 前記多極子(410)は4m極(m≧2)のエレメントである請求項1記載の収差補正装置。
  3. 前記ウイーンフィルタエレメント(110)及び前記4極子(310)は、ウイーンフィルタエレメント(110)の中央部分のx−z平面である第1の平面内に、荷電粒子ビームの1個の非点収差のクロスオーバと、前記ウイーンフィルタエレメント(110)の中央部分の前記クロスオーバに関して、対称に位置する、y−z平面である第2の平面内の前記荷電粒子ビームの2n個(n≧1)の非点収差のクロスオーバとを生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の収差補正装置。
  4. 前記少なくとも1つの多極子(410)は、前記第1の平面に垂直で、前記ウイーンフィルタエレメント(110)の中央部分で前記非点収差のクロスオーバを通って伸びる平面内において実質的に作用する請求項3記載の収差補正装置。
  5. 前記少なくとも1つの多極子(411、412)は、前記第2の平面に垂直であり、前記2n個の非点収差のクロスオーバのうちの選択された1つを通って伸びる平面内において実質的に作用する請求項3記載の収差補正装置。
  6. 前記第1若しくは第2の平面に垂直であり、前記2n個の非点収差のクロスオーバのうちの選択された1つ、若しくは、前記ウイーンフィルタエレメント(110)の中央部分の前記非点収差のクロスオーバを通って伸びる平面内において、作用する1個から2n個の追加の多極子(411、412)を更に含む請求項4又は5記載の収差補正装置。
  7. 前記第1の平面及び前記第2の平面は相互に実質的に垂直である請求項3〜6のいずれか1項記載の収差補正装置。
  8. 前記多極子の少なくとも1つは磁気多極子(912、913)を含む請求項1〜7のいずれか1項記載の収差補正装置。
  9. 前記多極子の少なくとも1つは静電多極子(932、933、934、945)を含む請求項1〜8のいずれか1項記載の収差補正装置。
  10. 前記多極子の内の少なくとも1つは組み合わされた静電及び磁気の多極子(902、903)を含む請求項1〜9のいずれか1項記載の収差補正装置。
  11. 前記多極子は8極である請求項1〜10のいずれか1項記載の収差補正装置。
  12. 前記多極子は前記4極子(310)に一体となっている請求項1〜11のいずれか1項記載の収差補正装置。
  13. 前記収差補正装置(100)は光軸に沿って整列された複数の多極子(410,411、412)を含む請求項1〜12のいずれか1項記載の収差補正装置。
  14. 前記収差補正装置(100)は更に光軸に沿って整列され、前記多極子(410)若しくは前記複数の多極子(410、411、412)の上流及び下流に設けられた、組み合わされたウイーンフィルタ/4極子(110/310)を更に含む請求項1〜13のいずれか1項記載の収差補正装置。
  15. 光軸に沿って整列された組み合わされたウイーンフィルタ/4極子(110/310)は前記多極子(410、411、412)の間に挿入されている請求項13又は14記載の収差補正装置。
  16. 前記ウイーンフィルタエレメント(110)の上流に位置する第1の荷電粒子選択エレメント(510)を更に含む請求項1〜15のいずれか1項記載の収差補正装置。
  17. 前記第1の荷電粒子選択エレメント(510)は荷電粒子角度依存選択エレメントである請求項16記載の収差補正装置。
  18. 前記ウイーンフィルタエレメント(110)の下流に位置する第2の荷電粒子選択エレメント(511)を更に含む請求項1〜17のいずれか1項記載の収差補正装置。
  19. 前記第2の荷電粒子選択エレメント(511)は速度及び角度依存選択エレメントである請求項18記載の収差補正装置。
  20. 前記ウイーンフィルタエレメント(110)の中央の所でクロスオーバを生成するための第1のレンズ(610)を更に含む請求項1〜19のいずれか1項記載の収差補正装置。
  21. 前記ウイーンフィルタエレメント(110)の下流の第2のレンズ(710)を更に含む請求項1〜20のいずれか1項記載の収差補正装置。
  22. 前記第1のレンズ(610)は増幅レンズであり前記第2のレンズ(710)は減衰レンズである請求項21記載の収差補正装置。
  23. 前記第1及び第2のレンズ(610、710)はイマージョンレンズであり、
    前記第1のレンズ(610)は前記ウイーンフィルタエレメント(110)を入る前に、荷電粒子を減速するようになっており、
    前記第2のレンズ(710)は前記ウイーンフィルタエレメント(110)を出た後に、荷電粒子を加速する請求項21又は22記載の収差補正装置。
  24. 荷電粒子のビームのソース(6)と、
    請求項1〜23のいずれか1項記載の収差補正装置(100)と、
    検査されるべき試料(4)の表面上に前記荷電粒子のビームを集束するための対物レンズ(8、710)とを含む荷電粒子ビーム装置。
  25. 実質的に荷電粒子の非点収差のビームを生成し、
    ウイーンフィルタエレメント及び8極子を制御して、それらの組み合わせの作用により前記ビームの非点収差の画像を生成せしめ、
    少なくとも1つの多極子を制御して、前記少なくとも1つの多極子エレメントに関連するクロスオーバの平面に垂直な平面内の球面収差が修正されるステップを含む請求項24の荷電粒子ビーム装置を操作するための方法。
  26. 複数の多極子が前記多極子の内の対応する1つに関連する対応クロスオーバの平面に垂直な各平面内における球面収差を補正するよう制御される請求項25の方法。
  27. 前記第2の荷電粒子選択エレメントを伴った荷電粒子を選択するステップを更に含む請求項25又は26記載の方法。
  28. 1つのクロスオーバがウイーンフィルタエレメントのほぼ中央の所で生成されるように、前記第1のレンズにより電子ビームを集束するステップを更に含む請求項25〜27のいずれか1項記載の方法。
  29. 前記ウイーンフィルタエレメントの下流にある第2のレンズにより荷電粒子ビームを形成する請求項25〜28のいずれか1項記載の方法。
  30. 前記第2のレンズと前記対物レンズとの間のクロスオーバが形成される請求項29記載の方法。
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