JP2000340152A - 静電レンズ及び写像投影光学装置 - Google Patents

静電レンズ及び写像投影光学装置

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JP2000340152A
JP2000340152A JP11145937A JP14593799A JP2000340152A JP 2000340152 A JP2000340152 A JP 2000340152A JP 11145937 A JP11145937 A JP 11145937A JP 14593799 A JP14593799 A JP 14593799A JP 2000340152 A JP2000340152 A JP 2000340152A
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lens
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power
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Toru Takagi
徹 高木
Hiroshi Nishimura
宏 西村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視野が広い場合でも収差が良好で、かつ高倍
率が達成できる静電レンズ、及びそれを使用した写像投
影光学装置を提供する。 【解決手段】 前段第1電極11、中間電極13、後段
第2電極15は接地されている。中間電極13が一定電
位に保たれているので、レンズパワーはこれを中心とし
て前段パワーと後段パワーに分けて制御可能となってい
る。すなわち、前段第2電極12に印加する電圧によっ
て前段パワー、後段第1電極14に印加する電圧によっ
て後段パワーを制御可能となっている。そして、前段パ
ワーは、主光線を後段パワーの中心付近で光軸上に結像
されるために、後段パワーは、試料面2の最終的な像を
結像面6に結像させるために用いられる。また、前記中
間結像面Mは、前段第2電極12の中心、すなわち前段
パワーの中心に位置するように、カソードレンズが調整
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写像型電子顕微鏡
等に利用される静電レンズ、及びそれを備えた写像投影
光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体欠陥検査において、コンタ
クト不良などの電気的な観察を行うにはSEM(走査型
電子顕微鏡)を用いるのが一般的である。SEMにおい
ては、周知のように、被観察面において点状となるよう
な電子ビームを照射し、被照射面から放出される二次電
子を加速して取り出し、検出器で受けることにより二次
電子の量を検出する。そして、電子ビームを2次元的に
走査することにより照射点を変え、被観察面全体からの
二次電子の量を、画像として組立てることにより、被観
察面の観察を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、SEM
においては、被観察面の2次元的な走査が必要である関
係上、被観察面全体の像を得るまでに時間がかかるとい
う問題点がある。一方、半導体の欠陥検査においては、
高速性が要求されるので、SEMに代わり、電子光学系
を利用して被観察面を2次元的に観察することが可能な
写像型電子顕微鏡の使用が試みられていた。しかしなが
ら、写像型電子顕微鏡においては、さまざまな技術的な
課題が未解決のまま残されており、このため、SEMの
代用として使用することは困難とされてきた。
【0004】そのうちの課題の一つとして、広い視野を
得ようとすると収差が大きくなるという問題点がある。
すなわち、写像型電子顕微鏡に用いられる従来の静電型
写像投影系では、高倍率を達成するのに複数の静電レン
ズを多段結像させていたが、初段のカソードレンズ以外
は単純なアインツェルレンズを用いるのが一般的であ
り、この場合には、収差が大きくなるので広い視野が取
れなかった。単純なアインツェルレンズを使用する場合
でも、2個のレンズを使用して1回の結像を行えば、収
差悪化はかなり抑えられる。しかし、この場合には高倍
率が得られないという問題点がある。
【0005】すなわち、静電レンズで高倍率の拡大投影
を行う場合、単純に焦点距離(f)の短いレンズを物体
面や中間結像面の後方f+dz(dz≪f)に配置すればよ
い。しかし、静電レンズの場合、印加電圧を高くすれば
レンズ内の電界強度が上がるのでfは短くなるが、入射
荷電粒子のエネルギー以上のポテンシャル障壁が形成さ
れる電圧を印加すると、反射してしまうのでレンズにな
らない。
【0006】また、同じ印加電圧なら小型のレンズの方
がfを短くすることができるが、絶縁耐圧との関係で隣
の電極との間隔にも制限が存在するし、近軸領域の狭い
小型のレンズでは広視野に対して収差が悪いという問題
点がある。そのため収差の悪化を抑えたまま短いfのレ
ンズを構成するのは困難であった。
【0007】また、多段結像により高倍率化する方法に
おいても、単純なアインツェルレンズを複数並べたよう
な系では、後段のレンズほど入射する荷電粒子線が光軸
から離れた部分を通過するようになるので、巨大にしな
ければ収差を抑えることができない。これらの結果、収
差を抑え、かつ高倍率を達成するには、レンズ系の全長
がかなり長くなってしまうという問題点もあった。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、レンズ系の全長を長くしなくても、視野が広い
場合でも収差が良好で、かつ高倍率が達成できる静電レ
ンズ、及びそれを使用した写像投影光学装置を提供する
ことを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、一群とみなせる5枚以上の電極からな
り、中央部の電極によりレンズパワーが前段と後段に分
離され、かつ、それぞれのレンズパワーが独立に制御で
きることを特徴とする静電レンズ(請求項1)である。
【0010】本手段においては、前段と後段のレンズパ
ワーが独立に制御可能であるので、たとえば後段のレン
ズパワーを結像用レンズとして使用し、前段のレンズパ
ワーは、主光線が後段のレンズパワーの中心付近で光軸
を通過するように制御するために使用することができ
る。これにより、主光線が拡散しないので、視野を広く
した場合でも歪曲収差を小さくすることができる。
【0011】すなわち、一般的に結像関係において、レ
ンズ系の前側節点(レンズ系の全後面の屈折率が同一の
場合は主点に一致)に主光線が結像する系では歪曲収差
が発生せず、それより物面側に結像すると樽型、像面側
に結像すると糸巻き型の歪曲収差となる。そのため、中
間結像位置にフィールドレンズを配置し、そのパワーを
調節して結像用レンズに入射する主光線を制御すれば歪
曲収差を低減することができる。
【0012】これを静電レンズについて当てはめてみ
る。歪曲収差が発生しないような条件では、結像用レン
ズの中心(主点=節点)近傍に、全画角の主光線が集中
している。そのため、従来の結像用レンズより近軸領域
の狭い小型の静電レンズを用いても諸収差が良好に抑え
られる。又、小型の静電レンズであれば最短の焦点距離
も短くできるのでより高倍の拡大投影にも対応できる。
このように主光線をフィールドレンズ(前段パワーに相
当)で制御することで、小型の結像用静電レンズを用い
た場合でも、視野を広くしても収差小さくなり、かつ高
倍率を得ることができる。
【0013】本手段においては、通常、最前段と最後段
の電極の電位は接地して使用する。中央部の電極は接地
するか任意の電位を与えるようにする。最前段と最後段
の電極の電位及び中央部の電極の電位を同一にした場合
は、2枚のアインツェルレンズを組合せたものと同様の
作用を生じる。これらの電極を接地せず、与える電位を
変えることにより、バイポテンシャルレンズの組合せを
実現することができ、たとえば、前段パワーと後段パワ
ーの中心を、実際の電極位置よりも中央電極寄りにする
ことができる。
【0014】前記課題を解決するための第2の手段は、
前記第1の手段であって、前段パワー部分を形成する電
極及び後段パワーを構成する電極の少なくとも一方が前
記中央部の電極を含んで4枚以上から構成され、印加電
圧を可変にすることで、それぞれ前段パワーの中心位
置、若しくは後段パワーの中心位置、又はこれらの両方
を制御できる構造をもつことを特徴とするもの(請求項
2)である。
【0015】本手段において、前段パワー部分を形成す
る電極を4枚以上の電極から構成することにより、少な
くとも2枚のレンズに印加する電圧を調整して、前段パ
ワーとその中心位置を独立に変化させることができるよ
うになる。後に述べるように、本手段に係るレンズ系の
前のレンズ系で形成される中間像面位置に前段パワーの
中心が位置するようにすることにより、前段パワーの調
整だけで、主光線を後段パワーの中心付近において光軸
上に結像させることができる。
【0016】よって、本手段に係るレンズ系の前のレン
ズ系により中間像面位置を変化させ、それに追随して中
間像面位置に前段パワーの中心が位置し、かつ、主光線
を後段パワーの中心付近において光軸上に結像させるよ
うに、前記少なくとも2つのレンズに印加する電圧を調
整すれば、前記第1の手段の作用効果を保ったまま、像
倍率を連続的に変化させることができる。
【0017】本手段において、後段パワー部分を形成す
る電極を4枚以上の電極から構成することにより、少な
くとも2枚のレンズに印加する電圧を調整して、後段パ
ワーとその中心位置を独立に変化させることができるよ
うになる。後段パワーの中心位置が変化することは、結
像用レンズの位置が変化することに相当するので、これ
により像倍率を連続的に変化させることができる。この
際、後段パワーの中心位置の変化に追随して前段パワー
を変化させ、常に、後段パワーの中心付近で主光線が光
軸と交わるように制御することは言うまでもない。前段
パワーの中心位置と後段パワーの中心位置の両方を制御
できるようにすれば、それだけフレキシビリティを持っ
て像倍率を変化させることができる。
【0018】前記課題を解決するための第3の手段は、
前記第1の手段と第2の手段のいずれかであって、前段
パワー部分を形成する電極のうち、前記中央部の電極以
外の電極の少なくとも1つが4極子以上の多極子電極で
あることを特徴とするもの(請求項3)である。
【0019】後に発明の実施の形態の欄において例示す
るように、照明手段として落射照明を形成するためにE
xBを用いるような場合には、瞳空間の非点収差が避け
られない。すなわち、中間結像面において、主光線の傾
きが、光路断面(x−y−z直交座標系で光軸をzとし
た場合x−y平面)の直交方向(x軸、y軸方向)で異
なってしまう。よって、x軸、y軸方向いずれの主光線
も後段パワーの中心付近で光軸上にあるようにするに
は、x軸方向とy軸方向で前段パワーによる偏向角を異
なったものとしなければならない。
【0020】本手段においては、前段パワー部分を形成
する電極のうち、前記中央部の電極以外の電極の少なく
とも1つが4極子以上の多極子電極とされているので、
x軸方向とy軸方向で前段パワーによる偏向角を異なっ
たものとすることができ、これにより、瞳空間の非点収
差を補正することができる。
【0021】なお、前記第1の手段から第3の手段のい
ずれかにおいて、前段パワーの中心がほぼ中間結像面に
くるように構成することが好ましい。主光線を後段パワ
ーの中心付近で光軸上に結像させるためには、一般に
は、前段パワーと同時に、当該静電レンズの前に置かれ
たレンズ系を併せて調整する必要がある。しかしなが
ら、前段パワーの中心がほぼ中間結像面にくるように配
置すると、前段パワーの調整だけで、主光線を後段パワ
ーの中心付近で光軸上に結像させることができ、調整が
簡単となる。
【0022】なお、「ほぼ中間結像面にくる」とは、厳
密に中間結像面に位置させる必要はないという意味であ
り、収差等の設計条件が許す範囲で、中間結像面から所
定の許容差を持った位置でもかまわないことを意味す
る。どの程度の許容差があるかは、設計条件に応じて、
当業者が容易に決定することができる。
【0023】前記課題を解決するための第4の手段は、
前記第1の手段から第3の手段のいずれかに係る静電レ
ンズを有することを特徴とする写像投影光学装置(請求
項4)である。
【0024】本手段においては、これらの静電レンズを
有するので、全体の形状を大きくしなくても、視野が広
くても収差が良好で、かつ高倍率の写像投影光学装置と
することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態で
ある写像投影光学装置の例を示す概要図である。図1に
おいて、1は照明装置、2は試料面(被観察面)、3は
カソードレンズ、4は絞り、5は写像投影光学系、6は
結像面(検出面)、Mは中間結像面である。なお、以下
の図面において同じ構成要素には同じ符号を付して説明
を省略する。
【0026】照明装置は電子銃及び加速装置を主要素と
して構成され、所定エネルギーと電流値を有する電子線
で試料面2を照明する。試料面2から放出される二次電
子は、加速装置(図示せず)により加速され、その像が
カソードレンズ3により数倍に拡大されて、写像投影光
学系5中の中間結像面Mに結像する。絞り3は、中間結
像面Mにおいて収差を少なくするために設けられてい
る。中間結像面Mに結像した試料面2の像は、写像投影
光学系5によってさらに拡大され、結像面6に最終的な
像を形成する。
【0027】図2は、写像投影光学系5の1例をさらに
詳細に示したものであり、(a)は電極配置、(b)、(c)は
等価レンズ系を示している。図2において11は前段第
1電極、12は前段第2電極、13は中間電極、14は
後段第1電極、15は後段第2電極である。この例にお
いては、前段第1電極11、中間電極13、後段第2電
極15は接地されている。
【0028】この構成においては、中間電極13が一定
電位に保たれているので、レンズパワーはこれを中心と
して前段パワーと後段パワーに分けて制御可能となって
いる。すなわち、前段第2電極12に印加する電圧によ
って前段パワー、後段第1電極14に印加する電圧によ
って後段パワーを制御可能となっている。そして、前段
パワーは、主光線を後段パワーの中心付近で光軸上に結
像されるために、後段パワーは、試料面2の最終的な像
を結像面6に結像させるために用いられる。また、前記
中間結像面Mは、前段第2電極12の中心、すなわち前
段パワーの中心に位置するように、カソードレンズ2が
調整されている。
【0029】図2(b)は、前段パワーを用いなかった場
合の光線の状況を示すもので、実線が主光線を示す。図
に示される光線は、中間結像面Mで結像するが、その点
において、図に示されるように主光線は発散気味に入射
している。この主光線は、後段第1電極14に対応する
レンズにより、当該レンズの中心(主点=節点)より後
側に結像する。よって、糸巻き型の歪曲収差が発生す
る。これは従来のアインツェルレンズを単独で用いた場
合に相当する。
【0030】図2(c)は、前段第2電極の電圧を制御し
て、主光線が後段第1電極14に対応するレンズの中心
で光軸と交わるように制御した場合の光線の状況を示す
ものである。この場合には、主光線が後段パワーのほぼ
中心に結像するので、歪曲収差が殆ど補正されるだけで
なく、後段パワーの近軸領域を使用するのでコマ収差や
倍率色収差もかなり低減される。
【0031】図3は、写像投影光学系5の他の例をさら
に詳細に示したものであり、(a)は、前段第3電極1
2’が、(b)は後段第3電極14’が加わったものであ
る。その他の構成は図2に示したものと同じである。
【0032】(a)の構成においては、前段第2電極12
と、前段第3電極12’に印加する電圧を独立に制御す
ることにより、前段パワーと前段パワーの中心位置を独
立に制御することができる。よって、図1におけるカソ
ードレンズ3を制御することにより中間結像面位置Mを
変化させ、カソードレンズ3による倍率を変化させるこ
とができる。そして、前段パワーの中心位置を中間結像
面位置Mに合わせ、その関係を保ちながら、図2におい
て説明した方法と同じようにして、前段パワーを調整し
て、主光線を後段パワーのほぼ中心に結像させる。この
ようにすれば、収差を小さく保ちながら、像の倍率を連
続的に変化させるズーム作用を実行することができる。
【0033】(b)の構成においては、前段第2電極14
と、前段第3電極14’に印加する電圧を独立に制御す
ることにより、後段パワーと後段パワーの中心位置を独
立に制御することができる。よって、中間像面位置Mを
固定したまま、像の倍率を連続的に変化させるズーム作
用を実行することができる。この場合には、後段パワー
の中心の移動に伴って、前段パワーも変化させ、常に、
主光線を後段パワーのほぼ中心に結像させるようにする
ことは言うまでもない。このようにすることによって、
収差を小さく保ちながらズーム作用を行わせることがで
きる。
【0034】図4は、写像投影光学系5の他の例をさら
に詳細に示したものであり、(a)は電極配置、(b)は等価
レンズ系を示している。図4において、16は四極子電
極である。照明手段として落射照明用にExBを用いる
など、その後方の中間結像面Mにおいて主光線の傾きが
光路断面の直交方向で異なってしまう(瞳空間の非点隔
差)。すなわち光軸をz軸とするx−y−z直交座標系
をとり、中間結像面Mをx−y平面とし、x軸方向をE
xBの磁界方向とすると、中間結像面Mにおいて収差は
補正されているが、主光線(実線)の傾きが、直交する
方向x−yにおいて異なっている。それぞれを後段レン
ズパワーの中心に集中させるには、x方向でθ1、y方
向でθ2(θ1>θ2)偏向させなければならない。そ
のため、x方向がy方向より強いレンズパワーとなるよ
う、四極子に電圧印可する。
【0035】図5に具体的な印可方法を記す。結像パワ
ーとなる主電圧V1と非点隔差調整用の電圧V2(V1
>V2>0)を重畳させ、x方向の印可電圧が大きくな
るようにする。その結果、異なる傾きの主光線を、共に
後段パワーの中心に結像でき、諸収差を補正することが
できる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に係る発明においては、後段のレンズパワーを結像
用レンズとして使用し、前段のレンズパワーは、主光線
が後段のレンズパワーの中心付近で光軸を通過するよう
に制御するために使用することができる。これにより、
主光線が拡散しないので、視野を広くした場合でも歪曲
収差を小さくすることができる。
【0037】請求項2に係る発明においては、前段パワ
ー中心位置、後段パワー中心位置の少なくとも一方を変
化させることができるので、請求項1に係る発明の効果
を保ったまま、像倍率を連続的に変化させることができ
る。
【0038】請求項3に係る発明においては、中央部の
電極以外の電極の少なくとも1つが4極子以上の多極子
電極とされているので、x軸方向とy軸方向で前段パワ
ーによる偏向角を異なったものとすることができ、これ
により、瞳空間の非点収差を補正することができる。
【0039】また、請求項1から請求項3の発明におい
て、前段パワーの中心がほぼ中間結像面にくるように配
置すれば、前段パワーの調整だけで、主光線を後段パワ
ーの中心付近で光軸上に結像させることができ、調整が
簡単となる。
【0040】請求項4に係る発明においては、請求項1
から請求項3のうちいずれかに係る静電レンズを有して
いるので、全体の形状を大きくしなくても、視野が広く
ても収差が良好で、かつ高倍率の写像投影光学装置とす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である写像投影光学装置の
例を示す概要図である。
【図2】写像投影光学系の1例をさらに詳細に示した図
である。
【図3】写像投影光学系の他の例をさらに詳細に示した
図である。
【図4】写像投影光学系の他の例をさらに詳細に示した
図である。
【図5】四極子電極とそれに対する電圧印加方法の例を
示す図である。
【符号の説明】
1…照明装置 2…試料面(被観察面) 3…カソードレンズ 4…絞り 5…写像投影光学系 6…結像面(検出面) 11…前段第1電極 12…前段第2電極 12’…前段第3電極 13…中間電極 14…後段第1電極 14’…後段第2電極 15…後段第2電極 16…四極子電極 M…中間結像面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一群とみなせる5枚以上の電極からな
    り、中央部の電極によりレンズパワーが前段と後段に分
    離され、かつ、それぞれのレンズパワーが独立に制御で
    きることを特徴とする静電レンズ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の静電レンズであって、
    前段パワー部分を形成する電極及び後段パワーを構成す
    る電極の少なくとも一方が前記中央部の電極を含んで4
    枚以上から構成され、印加電圧を可変にすることで、そ
    れぞれ前段パワーの中心位置、若しくは後段パワーの中
    心位置、又はこれらの両方を制御できる構造をもつこと
    を特徴とする静電レンズ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の静電レン
    ズであって、前段パワー部分を形成する電極のうち、前
    記中央部の電極以外の電極の少なくとも1つが4極子以
    上の多極子電極であることを特徴とする静電レンズ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちいずれか1
    項に記載の静電レンズを有することを特徴とする写像投
    影光学装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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