JP2001291104A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2001291104A
JP2001291104A JP2000101819A JP2000101819A JP2001291104A JP 2001291104 A JP2001291104 A JP 2001291104A JP 2000101819 A JP2000101819 A JP 2000101819A JP 2000101819 A JP2000101819 A JP 2000101819A JP 2001291104 A JP2001291104 A JP 2001291104A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡易に関心領域を画定できる画像処理装置を
提供する。 【解決手段】 関心領域の外延部の画素の絶対濃度信号
レベルをウインドメモリ84から読み出して、記憶する
基準絶対濃度信号レベル記憶部120と、画像中の矩形
状領域の外延に対応する帯データ座標値記憶部122
と、帯状画像データ読出し部124が読み出す各画素の
絶対濃度信号レベルに、重み関数を乗算する重み付き濃
度信号レベル算出部126と、関心領域の外延部の指定
画素を中心とする所定数の画素データを読出し部128
から読み出したものに、帯状画像データに含まれている
画素データの有無を判定し、YESでは、その画素の濃
度を、重み付き濃度信号レベルに置き換え、NOでは置
換することなく、夫々、中心画素に隣接する画素のう
ち、濃度が基準絶対濃度信号レベル以下で、かつ、隣接
画素の濃度が基準絶対濃度信号レベルを越えている画素
を境界画素に決定する境界画素決定部130を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理装置に関する
ものであり、さらに詳細には、表示手段上に表示された
画像中に、簡易に、かつ、所望のように、関心領域を画
定することのできる画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放射線が照射されると、放射線のエネル
ギーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長
域の電磁波を用いて励起すると、照射された放射線のエ
ネルギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有す
る輝尽性蛍光体を、放射線の検出材料として用いて、被
写体を透過した放射線のエネルギーを、蓄積性蛍光体シ
ートに設けられた輝尽性蛍光体層に含まれる輝尽性蛍光
体に、蓄積、記録し、しかる後に、電磁波により、輝尽
性蛍光体層を走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性
蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、ディ
ジタル画像信号を生成し、画像処理を施して、CRTな
どの表示手段あるいは写真フイルムなどの記録材料上
に、放射線画像を再生するように構成された放射線診断
システムが知られている(たとえば、特開昭55−12
429号公報、同55−116340号公報、同55−
163472号公報、同56−11395号公報、同5
6−104645号公報など。)。
【0003】また、同様な輝尽性蛍光体を、放射線の検
出材料として用い、放射性標識を付与した物質を、生物
体に投与した後、その生物体あるいはその生物体の組織
の一部を試料とし、この試料を、輝尽性蛍光体層が設け
られた蓄積性蛍光体シートと一定時間重ね合わせること
により、放射線エネルギーを輝尽性蛍光体に、蓄積、記
録し、しかる後に、電磁波によって、輝尽性蛍光体層を
走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放
出された輝尽光を光電的に検出して、ディジタル画像信
号を生成し、画像処理を施して、CRTなどの表示手段
上あるいは写真フイルムなどの記録材料上に、画像を再
生するように構成されたオートラジオグラフィ画像検出
システムが知られている(たとえば、特公平1−607
84号公報、特公平1−60782号公報、特公平4−
3952号公報など)。
【0004】さらに、光が照射されると、そのエネルギ
ーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長域
の電磁波を用いて励起すると、照射された光のエネルギ
ーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有する輝尽
性蛍光体を、光の検出材料として用い、蛋白質、核酸配
列などの固定された高分子を、化学発光物質と接触し
て、化学発光を生じさせる標識物質により、選択的に標
識し、標識物質によって選択的に標識された高分子と、
化学発光物質とを接触させて、化学発光物質と標識物質
との接触によって生ずる可視光波長域の化学発光を、蓄
積性蛍光体シートに設けられた輝尽性蛍光体層に、蓄
積、記録し、しかる後に、電磁波により、輝尽性蛍光体
層を走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体か
ら放出された輝尽光を光電的に検出して、ディジタル画
像信号を生成し、画像処理を施して、CRTなどの表示
手段あるいは写真フイルムなどの記録材料上に、放射線
画像を再生して、遺伝子情報などの高分子に関する情報
を得るようにした化学発光検出システムが知られている
(たとえば、米国特許第5,028,793号、英国特
許出願公開GB第2,246,197Aなど。)。
【0005】また、電子線あるいは放射線が照射される
と、電子線あるいは放射線のエネルギーを吸収して、蓄
積、記録し、その後に、特定の波長域の電磁波を用いて
励起すると、照射された電子線あるいは放射線のエネル
ギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有する輝
尽性蛍光体を、電子線あるいは放射線の検出材料として
用い、金属あるいは非金属試料などに電子線を照射し、
試料の回折像あるいは透過像などを検出して、元素分
析、試料の組成解析、試料の構造解析などをおこなった
り、生物体組織に電子線を照射して、生物体組織の画像
を検出する電子顕微鏡による検出システム、放射線を試
料に照射し、得られた放射線回折像を検出して、試料の
構造解析などをおこなう放射線回折画像検出システムな
どが知られている(たとえば、特開昭61−51738
号公報、特開昭61−93538号公報、特開昭59−
15843号公報など)。
【0006】これらの蓄積性蛍光体シートを画像の検出
材料として使用するシステムは、写真フイルムを用いる
場合とは異なり、現像処理という化学的処理が不必要で
あるだけでなく、得られた画像データに画像処理を施す
ことにより、所望のように、画像を再生し、あるいは、
コンピュータによる定量解析が可能になるという利点を
有している。
【0007】他方、オートラジオグラフィシステムにお
ける放射性標識物質に代えて、蛍光物質を標識物質とし
て使用した蛍光検出(fluorescence) システムが知られ
ている。このシステムによれば、蛍光画像の読み取るこ
とにより、遺伝子配列、遺伝子の発現レベル、蛋白質の
分離、同定、あるいは、分子量、特性の評価などをおこ
なうことができ、たとえば、電気泳動させるべき複数の
DNA断片を含む溶液中に、蛍光色素を加えた後に、複
数のDNA断片をゲル支持体上で電気泳動させ、あるい
は、蛍光色素を含有させたゲル支持体上で、複数のDN
A断片を電気泳動させ、あるいは、複数のDNA断片
を、ゲル支持体上で、電気泳動させた後に、ゲル支持体
を蛍光色素を含んだ溶液に浸すなどして、電気泳動され
たDNA断片を標識し、励起光により、蛍光色素を励起
して、生じた蛍光を検出することによって、画像を生成
し、ゲル支持体上のDNAを分布を検出したり、あるい
は、複数のDNA断片を、ゲル支持体上で、電気泳動さ
せた後に、DNAを変性(denaturation) し、次いで、
サザン・ブロッティング法により、ニトロセルロースな
どの転写支持体上に、変性DNA断片の少なくとも一部
を転写し、目的とするDNAと相補的なDNAもしくは
RNAを蛍光色素で標識して調製したプローブと変性D
NA断片とをハイブリダイズさせ、プローブDNAもし
くはプローブRNAと相補的なDNA断片のみを選択的
に標識し、励起光によって、蛍光色素を励起して、生じ
た蛍光を検出することにより、画像を生成し、転写支持
体上の目的とするDNAを分布を検出したりすることが
できる。さらに、標識物質により標識した目的とする遺
伝子を含むDNAと相補的なDNAプローブを調製し
て、転写支持体上のDNAとハイブリダイズさせ、酵素
を、標識物質により標識された相補的なDNAと結合さ
せた後、蛍光基質と接触させて、蛍光基質を蛍光を発す
る蛍光物質に変化させ、励起光によって、生成された蛍
光物質を励起して、生じた蛍光を検出することにより、
画像を生成し、転写支持体上の目的とするDNAの分布
を検出したりすることもできる。この蛍光検出システム
は、放射性物質を使用することなく、簡易に、遺伝子配
列などを検出することができるという利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようなシステムに
おいては、CRTなどの表示手段上に生成された画像中
に関心領域を画定して、関心領域内の画像を解析するこ
とがしばしば要求されており、画像処理装置としては、
たとえば、実験用マウスの脳切片の画像中の特定の臓器
のみを関心領域として画定することができるように構成
されていることが望ましい。
【0009】このため、従来の画像処理装置において
は、ユーザーが、CRTなどの表示手段上に生成された
画像を観察して、関心領域として画定すべき臓器の外延
の画素を指定すると、自動的に、指定された画素の絶対
濃度レベルと絶対濃度レベルが等しく、かつ、隣接する
画素の絶対濃度レベルが指定された画素の絶対濃度レベ
ルよりも高い画素を追跡して、それらの画素を黒で表示
手段上に表示し、所望の臓器を関心領域として、画定可
能に構成されていた。
【0010】しかしながら、実験用マウスの脳切片の画
像中の互いに隣接する臓器の間は、相対的には濃度が低
く、CRTなどの表示手段上に生成された画像を目視に
よって観察する場合には、別個の臓器として認識するこ
とが可能であるが、絶対濃度レベルは、ユーザーが関心
領域として画定すべき臓器の外延として指定した画素の
絶対濃度レベルよりも高いことがしばしばあり、従来の
画像処理装置にあっては、臓器が隣接しているにもかか
わらず、それらを一つの臓器として、関心領域を画定し
てしまい、表示手段上に表示された画像中に、所望のよ
うに、関心領域を画定することができないということが
あった。
【0011】したがって、本発明は、表示手段上に表示
された画像中に、簡易に、かつ、所望のように、関心領
域を画定することができ、たとえば、実験用マウスの脳
切片の画像中の所望の臓器なども、所望のように、関心
領域を画定することのできる画像処理装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記画像
データ記憶手段に記憶された画像データを二次元的に展
開して、一時的に記憶するメモリ手段と、前記メモリ手
段に二次元的に展開されて、一時的に記憶された画像デ
ータに基づき、画像を表示する表示手段と、前記表示手
段に表示された画像中に関心領域を設定する関心領域設
定手段を備え、前記関心領域設定手段が、画定すべき関
心領域の外延部の画素であるとして、前記表示手段に表
示された画像中に指定された画素の絶対濃度信号レベル
を、前記メモリ手段に二次元的に展開され、一時的に記
憶された画像データから読み出し、基準絶対濃度信号レ
ベルとして記憶する基準絶対濃度信号レベル記憶手段
と、前記表示手段に表示された画像中の所定の位置に、
生成が指示された矩形状領域の外延に対応する矩形状デ
ータの座標値を、前記メモリ手段に二次元的に展開さ
れ、一時的に記憶された画像データから読み出して、記
憶する矩形データ座標値記憶手段と、前記矩形データ座
標値記憶手段に記憶された矩形状データの座標値にした
がって、矩形状データに対応する矩形により囲まれた帯
状の画像領域に対応する帯状画像データを前記メモリ手
段から読み出す帯状画像データ読み出し手段と、前記帯
状画像データ読み出し手段によって読み出された帯状画
像データの各画素の絶対濃度信号レベルに、重み関数を
乗算して、各画素の重み付き濃度信号レベルを算出する
重み付き濃度信号レベル算出手段と、画定すべき関心領
域の外延部の画素であるとして、指定された画素を中心
とする所定の数の画素に対応する画素データを、前記メ
モリ手段から読み出す画素データ読み出し手段と、前記
矩形データ座標値記憶手段に記憶された矩形状データの
座標値に基づいて、前記画素データ読み出し手段によっ
て読み出された前記所定の数の画素に対応する画素デー
タに、矩形状データに対応する矩形により囲まれた帯状
の画像領域に対応する帯状画像データに含まれている画
素データがあるか否かを判定し、画素データ読み出し手
段によって読み出された前記所定の数の画素に対応する
画素データのうちに、矩形状データに対応する矩形によ
り囲まれた帯状の画像領域に対応する帯状画像データに
含まれているものがあると判定したときは、その画素の
濃度信号レベルを、前記重み付き濃度信号レベル算出手
段によって算出された重み付き濃度信号レベルに置き換
えて、前記画素データ読み出し手段によって読み出され
た前記所定の数の画素の中心画素に隣接する画素のう
ち、濃度信号レベルが基準絶対濃度信号レベル記憶手段
に記憶された基準絶対濃度信号レベル以下で、かつ、隣
接する画素の濃度信号レベルが基準絶対濃度信号レベル
を越えている画素を選択して、境界画素として決定し、
他方、前記画素データ読み出し手段によって読み出され
た前記所定の数の画素に対応する画素データに、矩形状
データに対応する矩形により囲まれた帯状の画像領域に
対応する帯状画像データに含まれている画素データはな
いと判定したときは、前記画素データ読み出し手段によ
って読み出された前記所定の数の画素に対応する画素デ
ータに基づき、前記画素データ読み出し手段によって読
み出された前記所定の数の画素の中心画素に隣接する画
素のうち、濃度信号レベルが前記基準絶対濃度信号レベ
ル記憶手段に記憶された基準絶対濃度信号レベル以下
で、かつ、隣接する画素の濃度信号レベルが基準絶対濃
度信号レベルを越えている画素を選択して、境界画素と
して決定する境界画素決定手段と、前記境界画素決定手
段によって境界画素と決定された画素が、前記表示手段
によって、所定の濃度で表示されるように、境界画素と
決定された画素の濃度信号レベルを変換する濃度信号レ
ベル変換手段を備え、前記画素データ読み出し手段が、
前記境界画素決定手段によって、境界画素と決定された
画素と決定された境界画素を中心とする前記所定の数の
画素に対応する画素データを、前記メモリ手段から読み
出すように構成された画像処理装置によって達成され
る。
【0013】本発明によれば、矩形状データに対応する
矩形により囲まれた帯状の画像領域に対応する帯状画像
データに含まれている画素は、その画素データに重み関
数が乗算され、画素の絶対濃度信号レベルが変換される
ように構成されているから、臓器の外延が存在している
にもかかわらず、他の臓器が隣接しているために、絶対
濃度信号レベルがユーザーの指定した画素の絶対濃度信
号レベルよりも高い画素が、関心領域を画定しようとし
ている臓器と、隣接する臓器との間に存在し、絶対濃度
信号レベルのみを比較した場合には、臓器の外延と判定
することができないような場合に、関心領域を画定しよ
うとしている臓器と、隣接する臓器との間に、矩形状領
域を設定し、矩形状領域に含まれる画素の画素データの
濃度信号レベルを、重み関数を用いて、ユーザーの指定
した画素の絶対濃度信号レベルよりも低い濃度信号にレ
ベルに変換することによって、ユーザーは関心領域を画
定すべき外延の画素を指定するのみで、所望のように、
表示手段に表示された画像中に、関心領域を設定するこ
とが可能となる。
【0014】本発明の好ましい実施態様においては、前
記重み関数が、矩形状データの一方の長辺が0で、他方
の長辺が1になるようなパターン勾配を有するように設
定されている。
【0015】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記矩形データ座標値記憶手段が、前記表示手段に
表示された画像中の生成が指示された所定の位置を中心
とする矩形状領域の外延に対応する矩形状データの座標
値を、前記メモリ手段に二次元的に展開され、一時的に
記憶された画像データから読み出して、記憶するように
構成されている。
【0016】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記画素データ読み出し手段が、画定すべき関心領
域の外延部の画素であるとして、指定された画素または
境界画素を中心とする5×5の画素に対応する画素デー
タを、前記メモリ手段から読み出すように構成されてい
る。
【0017】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記濃度信号レベル変換手段が、前記境界画素決定
手段によって境界画素と決定された画素が、前記表示手
段によって、黒で表示されるように、境界画素と決定さ
れた画素の濃度信号レベルを変換するように構成されて
いる。
【0018】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記画像データが、被写体の放射線画像、オートラ
ジオグラフィ画像データ、放射線回折画像データ、電子
顕微鏡画像データ、化学発光画像データおよび蛍光画像
データよりなる群から選ばれる画像データにより構成さ
れている。
【0019】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記画像データが、蓄積性蛍光体シートを用いて生
成されている。
【0020】本発明において、被写体の放射線画像デー
タ、オートラジオグラフィ画像データ、放射線回折画像
データまたは電子顕微鏡画像データを生成するために使
用することのできる輝尽性蛍光体としては、放射線また
は電子線のエネルギーを蓄積可能で、電磁波によって励
起され、蓄積している放射線または電子線のエネルギー
を光の形で放出可能なものであればよく、とくに限定さ
れるものではないが、可視光波長域の光によって励起可
能であるものが好ましい。具体的には、たとえば、特開
昭55−12145号公報に開示されたアルカリ土類金
属弗化ハロゲン化物系蛍光体(Ba1−x,M2+x)
FX:yA(ここに、M2+はMg、Ca、Sr、Zn
およびCdからなる群より選ばれる少なくとも一種のア
ルカリ土類金属元素、XはCl、BrおよびIからなる
群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、AはEu、
Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、Nd、Ybおよ
びErからなる群より選ばれる少なくとも一種の3価金
属元素、xは0≦x≦0.6、yは0≦y≦0.2であ
る。)、特開平2−276997号公報に開示されたア
ルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体SrFX:Z
(ここに、XはCl、BrおよびIからなる群より選ば
れる少なくとも一種のハロゲン、ZはEuまたはCeで
ある。)、特開昭59−56479号公報に開示された
ユーロピウム付活複合ハロゲン物系蛍光体BaFX・x
NaX’:aEu2+(ここに、XおよびX’はいずれ
も、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なく
とも一種のハロゲンであり、xは0<x≦2、aは0<
a≦0.2である。)、特開昭58−69281号公報
に開示されたセリウム付活三価金属オキシハロゲン物系
蛍光体であるMOX:xCe(ここに、MはPr、N
d、Pm、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、YbおよびBiからなる群より選ばれる少なくとも
一種の三価金属元素、XはBrおよびIのうちの一方あ
るいは双方、xは、0<x<0.1である。)、特開昭
60−101179号公報および同60−90288号
公報に開示されたセリウム付活希土類オキシハロゲン物
系蛍光体であるLnOX:xCe(ここに、LnはY、
La、GdおよびLuからなる群より選ばれる少なくと
も一種の希土類元素、XはCl、BrおよびIからなる
群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、xは、0<
x≦0.1である。)および特開昭59−75200号
公報に開示されたユーロピウム付活複合ハロゲン物系蛍
光体MIIFX・aM X’・bM'II''2 ・cM
III'''3 ・xA:yEu 2+(ここに、MIIはB
a、SrおよびCaからなる群より選ばれる少なくとも
一種のアルカリ土類金属元素、MI はLi、Na、K、
RbおよびCsからなる群より選ばれる少なくとも一種
のアルカリ金属元素、M’IIはBeおよびMgからなる
群より選ばれる少なくとも一種の二価金属元素、MIII
はAl、Ga、InおよびTlからなる群より選ばれる
少なくとも一種の三価金属元素、Aは少なくとも一種の
金属酸化物、XはCl、BrおよびIからなる群より選
ばれる少なくとも一種のハロゲン、X’、X''およびX
''' はF、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる
少なくとも一種のハロゲンであり、aは、0≦a≦2、
bは、0≦b≦10−2、cは、0≦c≦10−2で、
かつ、a+b+c≧10−2であり、xは、0<x≦
0.5で、yは、0<y≦0.2である。)が、好まし
く使用し得る。
【0021】本発明において、化学発光画像データを生
成するために使用することのできる輝尽性蛍光体として
は、可視光波長域の光のエネルギーを蓄積可能で、電磁
波によって励起され、蓄積している可視光波長域の光の
エネルギーを光の形で放出可能なものであればよく、と
くに限定されるものではないが、たとえば、金属ハロリ
ン酸塩系蛍光体、希土類元素付活硫化物系蛍光体、アル
ミン酸塩系蛍光体、珪酸塩系蛍光体、フッ化物系蛍光体
およびこれらの二または三以上の混合物からなる群より
選ばれたものが、好ましく使用される。これらの中で
は、希土類元素付活硫化物系蛍光体が好ましく、とく
に、米国特許第5,029,253号明細書、同第4,
983,834号明細書に開示された希土類元素付活ア
ルカリ土類金属硫化物系蛍光体が好ましく使用される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明にかかる好ましい実施態様につき、詳細に説明を加え
る。
【0023】図1は、本発明の実施態様にかかる画像処
理装置により処理される画像データを生成する画像読み
取り装置の一例を示す略斜視図である。
【0024】図1において、蓄積性蛍光体シート1に
は、放射性標識物質により標識化された薬物を実験用マ
ウスに投与してから、第1の所定時間、たとえば、1時
間が経過した後に、採取した実験用マウスの脳切片(図
示せず)に含まれる放射性標識物質の位置情報が、放射
線エネルギーの形で、蓄積されている。
【0025】ここに、位置情報とは、試料中における放
射性標識物質もしくはその集合体の位置を中心とした各
種の情報、たとえば、試料中に存在する放射性標識物質
の集合体の存在位置と形状、その位置における放射性標
識物質の濃度、分布などからなる情報の一つもしくは任
意の組み合わせとして得られる各種の情報を意味するも
のである。
【0026】放射性標識物質の位置情報が蓄積記録され
た蓄積性蛍光体シート1を、レーザ光2により、走査し
て、励起し、輝尽光を発生させる。
【0027】レーザ光2は、レーザ光源3により発生さ
れ、フィルタ4を通過することにより、レーザ光2によ
る励起によって蓄積性蛍光体シート1から発生する輝尽
光の波長領域に対応する波長領域の部分がカットされ
る。次いで、レーザ光2は、ビーム・エクスパンダ5に
より、そのビーム径が正確に調整され、ガルバノミラー
等の光偏向器6に入射する。光偏向器6によって偏向さ
れたレーザ光2は、fθレンズ7を介して、平面反射鏡
8により反射され、蓄積性蛍光体シート1上に、一次元
的に入射する。fθレンズ7は、蓄積性蛍光体シート1
上を、レーザ光2により走査するときに、つねに、均一
のビーム速度で、走査がなされることを保証するもので
ある。
【0028】このようなレーザ光2による走査と同期し
て、蓄積性蛍光体シート1は、図1において、矢印Aの
方向に移動され、その全面が、レーザ光2によって走査
されるようになっている。
【0029】蓄積性蛍光体シート1は、レーザ光2が照
射されると、蓄積記録していた放射線エネルギーに比例
する光量の輝尽光を発光し、発光した輝尽光は、導光性
シート9に入射する。
【0030】導光性シート9は、その受光端部が直線状
をなし、蓄積性蛍光体シート1上の走査線に対向するよ
うに近接して配置され、また、その射出端部は、円環状
をなし、フォトマルチプライアなどの光電変換型の光検
出器10の受光面に接続されている。この導光性シート
9は、アクリル系合成樹脂などの透明な熱可塑性樹脂シ
ートを加工して作られており、受光端部から入射した光
が、その内面で、全反射を繰り返しながら、射出端部を
経て、光検出器10の受光面に伝達されるように、その
形状が定められている。
【0031】したがって、レーザ光2の照射に応じて、
蓄積性蛍光体シート1から発光した輝尽光は、導光性シ
ート9に入射し、その内部で、全反射を繰り返しなが
ら、射出端部を経て、光検出器10によって受光され
る。
【0032】光検出器10の受光面には、蓄積性蛍光体
シート1から発光される輝尽光の波長領域の光のみを透
過し、レーザ光2の波長領域の光をカットするフィルタ
が貼着されており、光検出器10は、蓄積性蛍光体シー
ト1から発光された輝尽光のみを光電的に検出するよう
に構成されている。
【0033】光検出器10によって光電的に検出された
輝尽光は、電気信号に変換され、所定の増幅率を有する
増幅器11によって、所定のレベルの電気信号に増幅さ
れた後、A/D変換器12に入力される。電気信号は、
A/D変換器12において、信号変動幅に適したスケー
ルファクタで、ディジタル信号に変換され、ラインバッ
ファ13に入力される。ラインバッファ13は、走査線
1列分の画像データを一時的に記憶するものであり、以
上のようにして、走査線1列分の画像データが記憶され
ると、そのデータを、ラインバッファ13の容量よりも
より大きな容量を有する送信バッファ14に出力し、送
信バッファ14は、所定の容量の画像データが記憶され
ると、画像データを、オートラジオグラフィ画像処理装
置に出力するように構成されている。
【0034】図2は、本発明の実施態様にかかるオート
ラジオグラフィ画像処理装置および画像読み取り装置の
ブロックダイアグラムである。
【0035】図2において、オートラジオグラフィ画像
処理装置30は、蓄積性蛍光体シート1に蓄積記録さ
れ、画像読み取り装置20によって読み取られて、ディ
ジタル信号に変換された試料に含まれる放射性標識物質
の位置情報を含む画像データを受け、濃度、色調、コン
トラストなどが適正で、観察解析特性に優れた可視画像
を再生し得るように、データ処理を施すデータ処理手段
60と、画像読み取り装置20からデータ処理手段60
に入力され、データ処理が施された画像データを記憶す
る画像データ記憶手段40と、試料に含まれる放射性標
識物質の位置情報を含む画像データを画像として再生す
るCRT50を備えている。
【0036】画像読み取り装置20の送信バッファ14
に、一時的に記憶された画像データは、オートラジオグ
ラフィ画像処理装置30のデータ処理手段60の受信バ
ッファ62に入力されて、一時的に記憶され、受信バッ
ファ62内に、所定量の画像データが記憶されると、記
憶された画像データが、画像データ記憶手段40の画像
データ一時記憶部41に出力され、記憶される。このよ
うにして、画像読み取り装置20の送信バッファ14か
ら、データ処理手段60の受信バッファ62に送られ、
一時的に記憶された画像データは、さらに、受信バッフ
ァ62から、画像データ記憶手段40の画像データ一時
記憶部41に記憶される。こうして、蓄積性蛍光体シー
ト1の全面を、レーザ光2によって走査して得られた画
像データが、画像データ記憶手段40の画像データ一時
記憶部41に記憶されると、データ処理手段60のデー
タ処理部64は、画像データ一時記憶部41から画像デ
ータを読み出し、データ処理手段60の一時メモリ66
に記憶して、必要なデータ処理を施した後、このような
画像データのみを、画像データ記憶手段40の画像デー
タ記憶部42に記憶させ、しかる後に、画像データ一時
記憶部41に記憶された画像データを消去する。
【0037】画像データ記憶手段40の画像データ記憶
部42に記憶された画像データは、ユーザーが、画像を
観察解析するために、データ処理手段60のデータ処理
部64によって、読み出されて、CRT50の画面上に
表示されるように構成されている。
【0038】図3は、データ処理手段60のブロックダ
イアグラムである。図3において、データ処理手段60
は、画像読み取り装置20の送信バッファ14から画像
データを受け取る受信バッファ62と、データ処理を実
行するデータ処理部64と、画像データを一時的に記憶
する一時メモリ66を備えている。ここに、一時メモリ
66は、画像データを、二次元的に展開して、一時的に
記憶するように構成されている。
【0039】データ処理手段60は、さらに、一時メモ
リ66に一時的に記憶された画像データの中から、画像
データの一部を選択する画像データ選択部68と、画像
データ選択部68により選択された画像データを拡大あ
るいは縮小する画像データ拡大/縮小部70と、画像デ
ータ拡大/縮小部70により拡大あるいは縮小された画
像データを、二次元的に展開して、一時的に記憶する拡
大/縮小画像データ記憶部72と、CRT50の画面上
に表示すべき種々の図形データを記憶する図形データ記
憶部74と、図形データ記憶部74に記憶された図形デ
ータの中から、所定の図形データを選択し、拡大/縮小
画像データ記憶部72に二次元的に展開されて、一時的
に記憶された画像データに重ね合わせるために、位置お
よびサイズを設定する図形データ設定部76、拡大/縮
小画像データ記憶部72に一時的に記憶された画像デー
タと、図形データ設定部76により選択され、位置およ
びサイズが決定された図形データとを合成するデータ合
成部78と、データ合成部78によって合成された画像
データおよび図形データを、二次元的に展開して、一時
的に記憶する合成データ記憶部82と、合成データ記憶
部82に一時的に記憶された画像データおよび図形デー
タの中から、所定のデータ領域を選択するデータ領域選
択部80と、データ領域選択部80により選択された画
像データおよび図形データのデータ領域を、二次元的に
展開して、一時的に記憶するウインドメモリ84と、ウ
インドメモリ84に、二次元的に展開されて、一時的に
記憶された画像データおよび図形データに基づいて、C
RT50の画面上に、画像を生成する画像表示部86
と、CRT50の画面上に表示された画像中に関心領域
を設定する関心領域設定部88とを備えている。
【0040】画像データ選択部68には、選択画像デー
タ決定手段90からの画像データ選択信号が入力され、
画像データ拡大/縮小部70には、画像データ倍率決定
手段92からの拡大/縮小信号が入力されている。さら
に、図形データ設定部76には、図形データ表示手段9
4からの図形データ表示信号が、入力されている。ま
た、データ合成部78には、どの図形データを選択し、
どのように、画像データと図形データを合成して、CR
T50の画面上に表示するかを決定するデータ合成指示
手段96からのデータ合成信号が入力されている。さら
に、データ領域選択部80には、データ領域指定手段9
8からのデータ領域指定信号が入力され、画像表示部8
6には、画像表示指示手段100からの画像表示指示信
号が入力されている。関心領域設定部88には、関心領
域設定指示手段102からの関心領域設定信号が入力さ
れている。
【0041】本実施態様においては、選択画像データ決
定手段90、画像データ倍率決定手段92、図形データ
表示手段94、データ合成指示手段96、データ領域指
定手段98、画像表示指示手段100および関心領域設
定指示手段102は、それぞれ、マウス112により操
作可能に構成されている。図3においては、簡略化のた
めに、マウス112は、図形データ表示手段94にのみ
に接続されているように描かれている。
【0042】図4は、関心領域設定部88のブロックダ
イアグラムである。
【0043】関心領域設定部88は、ユーザーが、画定
すべき関心領域の外延部の画素であるとして、指定した
画素の絶対濃度信号レベルを、ウインドメモリ84に二
次元的に展開され、一時的に記憶された画像データから
読み出して、基準絶対濃度信号レベルとして記憶する基
準絶対濃度信号レベル記憶部120と、ユーザーが、マ
ウス112をクリックして、CRT50の画面上の所定
の位置に、生成を指示した矩形状領域の外延に対応する
矩形状データの座標値を、ウインドメモリ84に二次元
的に展開され、一時的に記憶された画像データから読み
出して、記憶する矩形データ座標値記憶部122と、矩
形データ座標値記憶部122に記憶された矩形状データ
の座標値にしたがって、矩形状データに対応する矩形に
より囲まれた帯状の画像領域に対応する帯状画像データ
をウインドメモリ84から読み出す帯状画像データ読み
出し部124と、帯状画像データ読み出し部124によ
って読み出された帯状画像データの各画素の絶対濃度信
号レベルに、矩形状データの一方の長辺が0で、他方の
長辺が1になるようなパターン勾配を有する重み関数を
乗算して、各画素の重み付き濃度信号レベルを算出する
重み付き濃度信号レベル算出部126と、ユーザーが画
定すべき関心領域の外延部の画素であるとして、指定し
た画素を中心とする5×5の画素に対応する画素データ
を、ウインドメモリ84から読み出すとともに、後述す
る境界画素決定部によって決定された画素を中心とする
5×5の画素に対応する画素データを、ウインドメモリ
84から読み出す画素データ読み出し部128と、矩形
データ座標値記憶部122に記憶された矩形状データの
座標値に基づいて、画素データ読み出し部128によっ
て読み出された5×5の画素に対応する画素データに、
矩形状データに対応する矩形により囲まれた帯状の画像
領域に対応する帯状画像データに含まれている画素デー
タがあるか否かを判定し、画素データ読み出し部128
によって読み出された5×5の画素に対応する画素デー
タのうちに、矩形状データに対応する矩形により囲まれ
た帯状の画像領域に対応する帯状画像データに含まれて
いるものがあると判定したときは、その画素の濃度信号
レベルを、重み付き濃度信号レベル算出部126によっ
て算出された重み付き濃度信号レベルに置き換えて、画
素データ読み出し部128によって読み出された5×5
の画素の中心画素に隣接する画素のうち、濃度信号レベ
ルが基準絶対濃度信号レベル記憶部120に記憶された
基準絶対濃度信号レベル以下で、かつ、隣接する画素の
濃度信号レベルが基準絶対濃度信号レベルを越えている
画素を選択して、境界画素として決定し、他方、画素デ
ータ読み出し部128によって読み出された5×5の画
素に対応する画素データに、矩形状データに対応する矩
形により囲まれた帯状の画像領域に対応する帯状画像デ
ータに含まれている画素データはないと判定したとき
は、画素データ読み出し部128によって読み出された
5×5の画素に対応する画素データに基づき、画素デー
タ読み出し部128によって読み出された5×5の画素
の中心画素に隣接する画素のうち、濃度信号レベルが基
準絶対濃度信号レベル記憶部120に記憶された基準絶
対濃度信号レベル以下で、かつ、隣接する画素の濃度信
号レベルが基準絶対濃度信号レベルを越えている画素を
選択して、境界画素として決定する境界画素決定部13
0と、境界画素決定部130によって、境界画素と決定
された画素の濃度信号レベルを、CRT50の画面上で
黒によって表示されるように変換する濃度信号レベル変
換部132を備えている。
【0044】以上のように構成されたオートラジオグラ
フィ画像処理装置30は、以下のようにして、画像デー
タ記憶手段40に記憶された画像データに基づいて、C
RT50の画面上が、オートラジオグラフィ画像が表示
される。
【0045】まず、画像データ記憶部42に記憶された
画像データが、一時メモリ66に、二次元的に展開され
て、記憶される。次いで、選択画像データ決定手段90
が操作されて、一時メモリ66に二次元的に展開され
て、記憶された画像データの一部が選択され、画像デー
タ選択部68に、二次元的に展開されて、記憶される。
その後、画像データ選択部68に二次元的に展開され
て、記憶された画像データは、拡大も縮小もされること
なく、拡大/縮小画像データ記憶部72に、二次元的に
展開されて、記憶され、さらに、図形データが合成され
ることなく、合成データ記憶部82に、二次元的に展開
されて、記憶される。合成データ記憶部82に二次元的
に展開されて、記憶された画像データは、ウインドメモ
リ84に、二次元的に展開されて、記憶され、画像表示
指示手段100が操作されることによって、CRT50
の画面上に、画像として表示される。
【0046】ユーザーは、CRT50の画面上に表示さ
れた画像を観察し、必要に応じて、画像データ倍率決定
手段92が操作して、画像データ拡大/縮小部70によ
り、画像データ選択部68に二次元的に展開されて、記
憶された画像データを拡大あるいは縮小し、画像データ
を、拡大/縮小画像データ記憶部72に、二次元的に展
開して、記憶させる。次いで、拡大/縮小画像データ記
憶部72に二次元的に展開されて、記憶された画像デー
タは、データ合成部78によって読み出され、合成デー
タ記憶部82に二次元的に展開されて、記憶される。そ
の後、ユーザーが、データ領域指定手段98を操作し
て、合成データ記憶部82に二次元的に展開されて、記
憶された画像データの一部の領域を指定すると、指定さ
れた画像データが、ウインドメモリ84に送られて、二
次元的に展開されて、記憶され、画像表示指示手段10
0が操作されると、画像表示部86により、CRT50
の画面上に、画像として表示される。
【0047】図5は、こうして、CRT50の画面上に
表示された実験用マウスの脳切片の画像である。
【0048】こうして、CRT50の画面上に表示され
た実験用マウスの脳切片の画像中の特定の臓器を関心領
域として画定するときは、ユーザーは、関心領域設定指
示手段102を操作して、関心領域設定信号を関心領域
設定部88に入力させ、さらに、マウス112を用い
て、CRT50の画面上に表示された実験用マウスの脳
切片の画像中の関心領域として画定しようとする臓器の
外延部の画素をクリックする。
【0049】関心領域設定信号が入力され、ユーザーに
より、関心領域として画定しようとする臓器の外延部の
画素がクリックされると、関心領域設定部88の基準絶
対濃度信号レベル記憶部120は、指定した画素の絶対
濃度信号レベルを、ウインドメモリ84に二次元的に展
開され、一時的に記憶された画像データから読み出し
て、基準絶対濃度信号レベルとして記憶する。
【0050】図6は、図5に示されたCRT50の画面
上に表示された実験用マウスの脳切片の画像のA−B線
に沿った絶対濃度信号レベルのグラフである。
【0051】図6に示されるように、ユーザーが、関心
領域として画定しようとする実験用マウスの臓器の外延
の画素Pと、絶対信号レベルが等しい画素はP’であ
り、画素Pと画素P’の間の画素の絶対濃度信号レベル
は、画素Pの絶対濃度信号レベルよりも高い。それにも
かかわらず、図5に示されるように、ユーザーが関心領
域として画定しようとしている臓器の画素P’側の外延
は、画素Pと画素P’の間に存在する。したがって、絶
対濃度信号レベルが、画素Pの濃度信号レベルと等しい
画素を画定すべき関心領域の外延であるとして、画像デ
ータを処理をするときは、所望の臓器を関心領域として
画定することはできない。
【0052】そこで、本実施態様においては、CRT5
0の画面上に表示された実験用マウスの脳切片の画像を
観察した結果、関心領域として画定しようとする臓器
と、その臓器に隣接する臓器との間に、相対的濃度は低
いが、ユーザーが指定した関心領域によって画定される
べき臓器の外延部の画素の絶対濃度よりも絶対濃度が高
い画素が存在すると判定したときは、ユーザーは、CR
T50の画面上に表示された実験用マウスの脳切片の画
像中の関心領域として画定しようとする臓器の外延部の
画素を指定するとともに、マウス112を用いて、関心
領域として画定しようとする臓器と、その臓器に隣接す
る臓器との間の相対的濃度は低いが、ユーザーが指定し
た関心領域によって画定されるべき臓器の外延部の画素
の絶対濃度よりも絶対濃度が高い画素をクリックして、
矩形状領域の外延の生成を指示し、矩形により囲まれた
帯状の画像領域に対応する帯状画像データに、帯状画像
データを画定する矩形の一方の長辺が0で、他方の長辺
が1になるようなパターン勾配を有する重み関数を乗算
して、各画素の重み付き濃度信号レベルを算出し、関心
領域として画定しようとする臓器と、その臓器に隣接す
る臓器との間においては、各画素の重み付き濃度信号レ
ベルと、基準絶対濃度信号レベル記憶部120に記憶さ
れた基準絶対濃度信号レベルとを比較して、関心領域の
外延を画定するようにして、関心領域として画定しよう
とする臓器と、その臓器に隣接する臓器との間に、相対
的濃度は低いが、ユーザーが指定した関心領域によって
画定されるべき臓器の外延部の画素の絶対濃度よりも絶
対濃度が高い画素が存在するときにも、ユーザーが指定
した画素の絶対濃度信号レベルにしたがって、CRT5
0の画面上に表示された実験用マウスの脳切片の画像中
に関心領域を生成可能に構成されている。
【0053】マウス112を用いて、画素が指定され、
矩形状領域の外延の生成が指示されると、関心領域設定
部88の矩形データ座標値記憶部122は、ユーザー
が、マウス112をクリックした画素を中心とする矩形
状領域の外延に対応する矩形状データの座標値を、ウイ
ンドメモリ84に二次元的に展開され、一時的に記憶さ
れた画像データから読み出して、記憶する。
【0054】図7は、実験用マウスの脳切片の画像中
に、矩形状領域が生成されたCRT50の画面を示す図
面である。
【0055】図7に示されるように、CRT50の画面
上に表示された実験用マウスの脳切片の画像中に、矩形
状領域が生成され、マウス112を用いて、ユーザーが
指定した画素は矩形状領域内に位置している。
【0056】矩形状データの座標値は、帯状画像データ
読み出し部124に出力され、帯状画像データ読み出し
部124は、矩形データ座標値記憶部122から入力さ
れた矩形状データの座標値にしたがって、矩形状データ
に対応する矩形により囲まれた帯状の画像領域に対応す
る帯状画像データを、ウインドメモリ84に二次元的に
展開されて、記憶されている画像データから読み出す。
【0057】帯状画像データ読み出し部124によって
読み出された帯状画像データは、重み付き濃度信号レベ
ル算出部126に出力され、重み付き濃度信号レベル算
出部126は、帯状画像データの各画素の絶対濃度信号
レベルに、帯状画像データを画定する矩形の一方の長辺
が0で、他方の長辺が1になるようなパターン勾配を有
する重み関数を乗算して、各画素の重み付き濃度信号レ
ベルを算出する。
【0058】図8は重み関数のグラフ、図9は、図6に
示された絶対濃度信号レベルに重み関数が乗ぜられて、
画素の絶対濃度信号レベルが変換された結果を示すグラ
フである。
【0059】図9に示されるように、重み関数を乗算し
た結果、画素Pと画素P’の間に存在する臓器の外延部
に対応する画素の絶対濃度信号レベルが変換され、画素
P"の絶対濃度信号レベルはユーザーが指定した臓器の
外延の画素の絶対濃度信号レベル、すなわち、基準絶対
濃度信号レベル記憶部120に記憶された基準絶対濃度
信号レベルと等しくなり、画素Pと画素P’の間の画素
の絶対濃度信号レベルが、画素Pの絶対濃度信号レベル
よりも高いにもかかわらず、画素Pと画素P’の間に、
臓器の外延を描くことが可能になり、所望の臓器のみ
を、関心領域として画定することが可能となる。
【0060】他方、関心領域設定部88の画素データ読
み出し部128は、ユーザーが画定すべき関心領域の外
延部の画素であるとして、指定した画素を中心とする5
×5の画素に対応する画素データを、ウインドメモリ8
4から読み出して、境界画素決定部130に出力する。
【0061】境界画素決定部130は、画素データ読み
出し部128から、5×5の画素に対応する画素データ
を受けると、矩形データ座標値記憶部122にアクセス
して、画素データ読み出し部128から入力された5×
5の画素に対応する画素データに、矩形状データに対応
する矩形により囲まれた帯状の画像領域に対応する帯状
画像データに含まれている画素データがあるか否かを判
定する。
【0062】その結果、画素データ読み出し部128か
ら入力された5×5の画素に対応する画素データのうち
に、矩形状データに対応する矩形により囲まれた帯状の
画像領域に対応する帯状画像データに含まれているもの
があると判定したときは、境界画素決定部130は、重
み付き濃度信号レベル算出部126にアクセスして、そ
の画素の濃度信号レベルを、重み付き濃度信号レベル算
出部126によって算出された重み付き濃度信号レベル
に置き換える。
【0063】さらに、境界画素決定部130は、こうし
て、一部または全部が、重み付き濃度信号レベル算出部
126によって算出された重み付き濃度信号レベルに置
き換えられた5×5の画素に対応する画素データに基づ
いて、画素データ読み出し部128から入力された5×
5の画素の中心画素に隣接する画素のうち、濃度信号レ
ベルが基準絶対濃度信号レベル記憶部120に記憶され
た基準絶対濃度信号レベル以下で、かつ、隣接する画素
の濃度信号レベルが基準絶対濃度信号レベルを越えてい
る画素を選択して、境界画素として決定する。
【0064】他方、画素データ読み出し部128から入
力された5×5の画素に対応する画素データのうちに、
矩形状データに対応する矩形により囲まれた帯状の画像
領域に対応する帯状画像データに含まれている画素デー
タはないと判定したときは、境界画素決定部130は、
画素データ読み出し部128から入力された5×5の画
素の中心画素に隣接する画素のうち、濃度信号レベルが
基準絶対濃度信号レベル記憶部120に記憶された基準
絶対濃度信号レベル以下で、かつ、隣接する画素の濃度
信号レベルが基準絶対濃度信号レベルを越えている画素
を選択して、境界画素として決定する。
【0065】こうして、境界画素が決定されると、境界
画素決定部130は、その座標値を濃度信号レベル変換
部132および画素データ読み出し部128に出力す
る。
【0066】濃度信号レベル変換部132は、境界画素
決定部130から、境界画素の座標値を受けると、境界
画素と決定された画素の濃度信号レベルを、CRT50
の画面上で黒によって表示されるように変換して、変換
されたする濃度信号レベルをウインドメモリ84に出力
する。
【0067】その結果、CRT50の画面上に、ユーザ
ーがマウス112をクリックして、指定した関心領域と
して画定しようとする臓器の外延部の画素に隣接する画
素が黒で表示される。
【0068】画素データ読み出し部128は、境界画素
決定部130から、境界画素の座標値を受けると、境界
画素と決定された画素を中心とする5×5の画素に対応
する画素データを、ウインドメモリ84に二次元的に展
開されて、記憶された画像データから読み出し、境界画
素決定部130に出力する。
【0069】境界画素決定部130は、画素データ読み
出し部128から、5×5の画素に対応する画素データ
を受けると、矩形データ座標値記憶部122にアクセス
して、画素データ読み出し部128から入力された5×
5の画素に対応する画素データに、矩形状データに対応
する矩形により囲まれた帯状の画像領域に対応する帯状
画像データに含まれている画素データがあるか否かを判
定する。
【0070】その結果、画素データ読み出し部128か
ら入力された5×5の画素に対応する画素データのうち
に、矩形状データに対応する矩形により囲まれた帯状の
画像領域に対応する帯状画像データに含まれているもの
があると判定したときは、境界画素決定部130は、重
み付き濃度信号レベル算出部126にアクセスして、そ
の画素の濃度信号レベルを、重み付き濃度信号レベル算
出部126によって算出された重み付き濃度信号レベル
に置き換える。
【0071】さらに、境界画素決定部130は、こうし
て、一部または全部が、重み付き濃度信号レベル算出部
126によって算出された重み付き濃度信号レベルに置
き換えられた5×5の画素に対応する画素データに基づ
いて、画素データ読み出し部128から入力された5×
5の画素の中心画素に隣接する画素のうち、濃度信号レ
ベルが基準絶対濃度信号レベル記憶部120に記憶され
た基準絶対濃度信号レベル以下で、かつ、隣接する画素
の濃度信号レベルが基準絶対濃度信号レベルを越えてい
る画素を選択して、境界画素として決定する。
【0072】他方、画素データ読み出し部128から入
力された5×5の画素に対応する画素データのうちに、
矩形状データに対応する矩形により囲まれた帯状の画像
領域に対応する帯状画像データに含まれている画素デー
タはないと判定したときは、境界画素決定部130は、
画素データ読み出し部128から入力された5×5の画
素の中心画素に隣接する画素のうち、濃度信号レベルが
基準絶対濃度信号レベル記憶部120に記憶された基準
絶対濃度信号レベル以下で、かつ、隣接する画素の濃度
信号レベルが基準絶対濃度信号レベルを越えている画素
を選択して、境界画素として決定する。
【0073】こうして、境界画素が決定されると、境界
画素決定部130は、その座標値を濃度信号レベル変換
部132および画素データ読み出し部128に出力す
る。
【0074】濃度信号レベル変換部132は、境界画素
決定部130から、境界画素の座標値を受けると、境界
画素と決定された画素の濃度信号レベルを、CRT50
の画面上で黒によって表示されるように変換して、変換
されたする濃度信号レベルをウインドメモリ84に出力
する。
【0075】その結果、直前のサイクルで、境界画素と
して決定され、CRT50の画面上に黒で表示された画
素に隣接する画素が、CRT50の画面上に、黒で表示
される。
【0076】同様な操作が、境界画素決定部130によ
って、境界画素として決定された画素が、CRT50の
画面上に、ユーザーがマウス112をクリックして、指
定した関心領域として画定しようとする臓器の外延部の
画素と一致するまで、繰り返され、ユーザーの意志にし
たがって、CRT50の画面上に表示された実験用マウ
スの脳切片の画像中の特定の臓器が関心領域として画定
される。
【0077】本実施態様によれば、CRT50の画面上
に表示された実験用マウスの脳切片の画像を観察した結
果、関心領域として画定しようとする臓器と、その臓器
に隣接する臓器との間に、相対的濃度は低いが、ユーザ
ーが指定した関心領域によって画定されるべき臓器の外
延部の画素の絶対濃度よりも絶対濃度が高い画素が存在
すると判定したときは、ユーザーは、CRT50の画面
上に表示された実験用マウスの脳切片の画像中の関心領
域として画定しようとする臓器の外延部の画素を指定す
るとともに、マウス112を用いて、関心領域として画
定しようとする臓器と、その臓器に隣接する臓器との間
の相対的濃度は低いが、ユーザーが指定した関心領域に
よって画定されるべき臓器の外延部の画素の絶対濃度よ
りも絶対濃度が高い画素をクリックして、矩形状領域の
外延の生成を指示し、矩形により囲まれた帯状の画像領
域に対応する帯状画像データに、帯状画像データを画定
する矩形の一方の長辺が0で、他方の長辺が1になるよ
うなパターン勾配を有する重み関数を乗算して、各画素
の重み付き濃度信号レベルを算出し、関心領域として画
定しようとする臓器と、その臓器に隣接する臓器との間
においては、各画素の重み付き濃度信号レベルと、基準
絶対濃度信号レベル記憶部120に記憶された基準絶対
濃度信号レベルとを比較して、関心領域の外延を画定す
るように構成されている。したがって、関心領域として
画定しようとする臓器と、その臓器に隣接する臓器との
間に、相対的濃度は低いが、ユーザーが指定した関心領
域によって画定されるべき臓器の外延部の画素の絶対濃
度よりも絶対濃度が高い画素が存在するときにも、ユー
ザーが指定した画素の絶対濃度信号レベルに基づいて、
CRT50の画面上に表示された実験用マウスの脳切片
の画像中に関心領域を生成することが可能になる。本発
明は、以上の実施例に限定されることなく、特許請求の
範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であ
り、それらも本発明の範囲内に包含されるものであるこ
とがいうまでもない。
【0078】たとえば、前記実施例においては、実験用
マウスにおける投与物質の代謝、吸収、排泄の経路、状
態などを研究するための放射性標識物質の位置情報を、
蓄積性蛍光体シート1に蓄積記録し、特定の臓器のみを
関心領域として画定する場合につき、説明を加えたが、
本発明は、実験用マウスの臓器のオートラジオグラフィ
画像中に関心領域を画定する場合に限らず、オートラジ
オグラフィ画像中の特定の画像領域を、図形を用いて、
関心領域として画定する必要がある場合であれば、電気
泳動させた遺伝子のオートラジオグラフィ画像などにも
適用することができ、さらには、オートラジオグラフィ
画像に限らず、被写体の放射線画像、放射線回折画像、
電子顕微鏡画像、化学発光画像、蛍光画像などにも広く
適用することができる。
【0079】また、前記実施例においては、蓄積性蛍光
体シート1を用いて、試料中の放射性標識物質の位置情
報を電気信号に変換して得た画像データを、CRT50
の画面上に、画像として表示しているが、蓄積性蛍光体
シート1に代えて、写真フイルムを用いて、一旦、可視
画像を形成し、この可視画像を光電的に読み取って、電
気信号に変換した画像データに対して、同様の処理をお
こなうことも可能である。
【0080】さらに、前記実施例においては、オートラ
ジオグラフィ画像を、CRT50の画面上に形成してい
るが、液晶ディスプレイパネルなどのCRT50以外の
表示手段に、オートラジオグラフィ画像を形成させても
よい。
【0081】また、前記実施態様においては、マウス1
12を用いて、CRT50の画面上の画素および矩形状
領域を指定しているが、画素および矩形状領域を指定す
る手段としては、マウス112に限らず、トラックボー
ルなどのポインティングデバイスを用いることができ
る。
【0082】さらに、前記実施態様においては、導光性
シート9として、アクリル系合成樹脂などの透明な熱可
塑性樹脂シートを加工して作ったものを用いているが、
導光性シート9としては、無蛍光ガラスや合成石英など
を加工して作ったものも用いることができる。また、本
明細書において、手段とは、必ずしも物理的手段を意味
するものではなく、各手段の機能が、ソフトウエアによ
って実現される場合も包含している。さらに、一つの手
段の機能が二以上の物理的手段により実現されても、二
以上の手段の機能が一つの物理的手段により実現されて
もよい。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、表示手段上に表示され
た画像中に、簡易に、かつ、所望のように、関心領域を
画定することができ、たとえば、実験用マウスの脳切片
の画像中の所望の臓器なども、所望のように、関心領域
を画定することのできる画像処理装置を提供することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例にかかるオートラジオ
グラフィ画像処理装置により処理すべき画像データを生
成する画像読み取り装置の略斜視図である。
【図2】図2は、本発明の実施例にかかるオートラジオ
グラフィ画像処理装置および画像読み取り装置のブロッ
クダイアグラムである。
【図3】図3は、データ処理手段のブロックダイアグラ
ムである。
【図4】図4は、関心領域設定部のブロックダイアグラ
ムである。
【図5】図5は、実験用マウスの脳切片の画像が表示さ
れたCRTの画面を示す中間調図面である。
【図6】図6は、図5に示されたCRTの画面上に表示
された実験用マウスの脳切片の画像のA−B線に沿った
絶対濃度信号レベルのグラフである。
【図7】図7は、実験用マウスの脳切片の画像中に、矩
形状領域が生成されたCRTの画面を示す中間調図面で
ある。
【図8】図8は、重み関数のグラフである。
【図9】図9は、図6に示された絶対濃度信号レベルに
重み関数が乗ぜられて、画素の絶対濃度信号レベルが変
換された結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 蓄積性蛍光体シート 2 レーザ光 3 レーザ光源 4 フィルタ 5 ビーム・エクスパンダ 6 光偏向器 7 fθレンズ 8 平面反射鏡 9 導光性シート 10 光検出器 11 増幅器 12 A/D変換器 13 ラインバッファ 14 送信バッファ 20 画像読み取り装置 30 オートラジオグラフィ画像処理装置 40 画像データ記憶手段 41 画像データ一時記憶部 42 画像データ記憶部 50 CRT 60 データ処理手段 62 受信バッファ 64 データ処理部 66 一時メモリ 68 画像データ選択部 70 画像データ拡大/縮小部 72 拡大/縮小画像データ記憶部 74 図形データ記憶部 76 図形データ設定部 78 データ合成部 80 データ領域選択部 82 合成データ記憶部 84 ウインドメモリ 86 画像表示部 88 関心領域設定部 90 選択画像データ決定手段 92 画像データ倍率決定手段 94 図形データ表示手段 96 データ合成指示手段 98 データ領域指定手段 100 画像表示指示手段 102 関心領域設定指示手段 112 マウス 120 基準絶対濃度信号レベル記憶部 122 矩形データ座標値記憶部 124 帯状画像データ読み出し部 126 重み付き濃度信号レベル算出部 128 画素データ読み出し部 130 境界画素決定部 132 濃度信号レベル変換部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを記憶する画像データ記憶手
    段と、前記画像データ記憶手段に記憶された画像データ
    を二次元的に展開して、一時的に記憶するメモリ手段
    と、前記メモリ手段に二次元的に展開されて、一時的に
    記憶された画像データに基づき、画像を表示する表示手
    段と、前記表示手段に表示された画像中に関心領域を設
    定する関心領域設定手段を備え、前記関心領域設定手段
    が、画定すべき関心領域の外延部の画素であるとして、
    前記表示手段に表示された画像中に指定された画素の絶
    対濃度信号レベルを、前記メモリ手段に二次元的に展開
    され、一時的に記憶された画像データから読み出し、基
    準絶対濃度信号レベルとして記憶する基準絶対濃度信号
    レベル記憶手段と、前記表示手段に表示された画像中の
    所定の位置に、生成が指示された矩形状領域の外延に対
    応する矩形状データの座標値を、前記メモリ手段に二次
    元的に展開され、一時的に記憶された画像データから読
    み出して、記憶する矩形データ座標値記憶手段と、前記
    矩形データ座標値記憶手段に記憶された矩形状データの
    座標値にしたがって、矩形状データに対応する矩形によ
    り囲まれた帯状の画像領域に対応する帯状画像データを
    前記メモリ手段から読み出す帯状画像データ読み出し手
    段と、前記帯状画像データ読み出し手段によって読み出
    された帯状画像データの各画素の絶対濃度信号レベル
    に、重み関数を乗算して、各画素の重み付き濃度信号レ
    ベルを算出する重み付き濃度信号レベル算出手段と、画
    定すべき関心領域の外延部の画素であるとして、指定さ
    れた画素を中心とする所定の数の画素に対応する画素デ
    ータを、前記メモリ手段から読み出す画素データ読み出
    し手段と、前記矩形データ座標値記憶手段に記憶された
    矩形状データの座標値に基づいて、前記画素データ読み
    出し手段によって読み出された前記所定の数の画素に対
    応する画素データに、矩形状データに対応する矩形によ
    り囲まれた帯状の画像領域に対応する帯状画像データに
    含まれている画素データがあるか否かを判定し、画素デ
    ータ読み出し手段によって読み出された前記所定の数の
    画素に対応する画素データのうちに、矩形状データに対
    応する矩形により囲まれた帯状の画像領域に対応する帯
    状画像データに含まれているものがあると判定したとき
    は、その画素の濃度信号レベルを、前記重み付き濃度信
    号レベル算出手段によって算出された重み付き濃度信号
    レベルに置き換えて、前記画素データ読み出し手段によ
    って読み出された前記所定の数の画素の中心画素に隣接
    する画素のうち、濃度信号レベルが基準絶対濃度信号レ
    ベル記憶手段に記憶された基準絶対濃度信号レベル以下
    で、かつ、隣接する画素の濃度信号レベルが基準絶対濃
    度信号レベルを越えている画素を選択して、境界画素と
    して決定し、他方、前記画素データ読み出し手段によっ
    て読み出された前記所定の数の画素に対応する画素デー
    タに、矩形状データに対応する矩形により囲まれた帯状
    の画像領域に対応する帯状画像データに含まれている画
    素データはないと判定したときは、前記画素データ読み
    出し手段によって読み出された前記所定の数の画素に対
    応する画素データに基づき、前記画素データ読み出し手
    段によって読み出された前記所定の数の画素の中心画素
    に隣接する画素のうち、濃度信号レベルが前記基準絶対
    濃度信号レベル記憶手段に記憶された基準絶対濃度信号
    レベル以下で、かつ、隣接する画素の濃度信号レベルが
    基準絶対濃度信号レベルを越えている画素を選択して、
    境界画素として決定する境界画素決定手段と、前記境界
    画素決定手段によって境界画素と決定された画素が、前
    記表示手段によって、所定の濃度で表示されるように、
    境界画素と決定された画素の濃度信号レベルを変換する
    濃度信号レベル変換手段を備え、前記画素データ読み出
    し手段が、前記境界画素決定手段によって、境界画素と
    決定された画素と決定された境界画素を中心とする前記
    所定の数の画素に対応する画素データを、前記メモリ手
    段から読み出すように構成されたことを特徴とする画像
    処理装置。
  2. 【請求項2】 前記重み関数が、矩形状データの一方の
    長辺が0で、他方の長辺が1になるようなパターン勾配
    を有するように設定されたことを特徴とする請求項1に
    記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記矩形データ座標値記憶手段が、前記
    表示手段に表示された画像中の生成が指示された所定の
    位置を中心とする矩形状領域の外延に対応する矩形状デ
    ータの座標値を、前記メモリ手段に二次元的に展開さ
    れ、一時的に記憶された画像データから読み出して、記
    憶するように構成されたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記画素データ読み出し手段が、画定す
    べき関心領域の外延部の画素であるとして、指定された
    画素または境界画素を中心とする5×5の画素に対応す
    る画素データを、前記メモリ手段から読み出すように構
    成されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    1項に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記濃度信号レベル変換手段が、前記境
    界画素決定手段によって境界画素と決定された画素が、
    前記表示手段によって、黒で表示されるように、境界画
    素と決定された画素の濃度信号レベルを変換するように
    構成されたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    か1項に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記画像データが、被写体の放射線画像
    データ、オートラジオグラフィ画像データ、放射線回折
    画像データ、電子顕微鏡画像データ、化学発光画像デー
    タおよび蛍光がデータよりなる群から選ばれる画像デー
    タによって構成されたことを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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