JP2000013629A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000013629A
JP2000013629A JP10186917A JP18691798A JP2000013629A JP 2000013629 A JP2000013629 A JP 2000013629A JP 10186917 A JP10186917 A JP 10186917A JP 18691798 A JP18691798 A JP 18691798A JP 2000013629 A JP2000013629 A JP 2000013629A
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JP10186917A
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Hiromi Shibata
広海 柴田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】濃度の相違の観察がより容易なように、画像を
CRT上に表示できる画像処理装置を提供する。 【解決手段】それぞれが、赤色、緑色及び青色のデータ
値からなる複数の画像表示用色データが、画像データの
各画素の濃度レベルに対応するアドレス値に割り当てら
れたシステム色変換テーブルを記憶する第一の色データ
記憶手段90に記憶された複数の画像表示用色データの
中から、画像データの各画素データの濃度レベルに対応
するアドレス値の色データを選択し、表示用画像データ
を生成する表示画像データ生成手段80と、システム色
変換テーブル中の色データのうち、指定されたアドレス
値に割り当てられた色データを書き換える色データ書換
え手段120とを備え、色データ書換え手段が、画像中
の指定された画素の濃度に対応する画像データの画素の
濃度レベルに対応したアドレス値に割り当てられた色デ
ータを所定の色データに書き換える構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理装置に関する
ものであり、さらに詳細には、濃度の相違の観察がより
容易になるように、画像を表示手段上に表示することの
できる画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放射線が照射されると、放射線のエネル
ギーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長
域の電磁波を用いて励起すると、照射された放射線のエ
ネルギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有す
る輝尽性蛍光体を、放射線の検出材料として用い、放射
性標識を付与した物質を、生物体に投与した後、その生
物体あるいはその生物体の組織の一部を試料とし、この
試料を、輝尽性蛍光体層が形成された蓄積性蛍光体シー
トと一定時間重ね合わせることにより、放射線エネルギ
ーを輝尽性蛍光体層に含まれる輝尽性蛍光体に、蓄積、
記録し、しかる後に、電磁波によって、輝尽性蛍光体層
を走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から
放出された輝尽光を光電的に検出して、ディジタル画像
信号を生成し、画像処理を施して、CRTなどの表示手
段上あるいは写真フイルムなどの記録材料上に、画像を
生成するように構成されたオートラジオグラフィシステ
ムが知られている(たとえば、特公平1−60784号
公報、特公平1−60782号公報、特公平4−395
2号公報など)。
【0003】さらに、光が照射されると、そのエネルギ
ーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長域
の電磁波を用いて励起すると、照射された光のエネルギ
ーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有する輝尽
性蛍光体を、光の検出材料として用い、蛋白質、核酸配
列などの固定された高分子を、化学発光物質と接触し
て、化学発光を生じさせる標識物質により、選択的に標
識し、標識物質によって選択的に標識された高分子と、
化学発光物質とを接触させて、化学発光物質と標識物質
との接触によって生ずる可視光波長域の化学発光を、蓄
積性蛍光体シートに設けられた輝尽性蛍光体層に、蓄
積、記録し、しかる後に、電磁波により、輝尽性蛍光体
層を走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体か
ら放出された輝尽光を光電的に検出して、ディジタル画
像信号を生成し、画像処理を施して、CRTなどの表示
手段あるいは写真フイルムなどの記録材料上に、放射線
画像を再生して、遺伝子情報などの高分子に関する情報
を得るようにした化学発光検出システムが知られている
(たとえば、米国特許第5,028,793号、英国特
許出願公開GB第2,246,197Aなど。)。
【0004】また、電子線あるいは放射線が照射される
と、電子線あるいは放射線のエネルギーを吸収して、蓄
積、記録し、その後に、特定の波長域の電磁波を用いて
励起すると、照射された電子線あるいは放射線のエネル
ギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有する輝
尽性蛍光体を、電子線あるいは放射線の検出材料として
用い、金属あるいは非金属試料などに電子線を照射し、
試料の回折像あるいは透過像などを検出して、元素分
析、試料の組成解析、試料の構造解析などをおこなった
り、生物体組織に電子線を照射して、生物体組織の画像
を検出する電子顕微鏡による検出システムや、放射線を
試料に照射し、得られた放射線回折像を検出して、試料
の構造解析などをおこなう放射線回折画像検出システム
などが知られている(たとえば、特開昭61−5173
8号公報、特開昭61−93538号公報、特開昭59
−15843号公報など)。
【0005】これらの蓄積性蛍光体シートを画像の検出
材料として使用するシステムは、写真フイルムを用いる
場合とは異なり、現像処理という化学的処理が不必要で
あるだけでなく、得られた画像データに画像処理を施す
ことにより、所望のように、画像を再生し、あるいは、
コンピュータによる定量解析が可能になるという利点を
有している。他方、オートラジオグラフィシステムにお
ける放射性標識物質に代えて、蛍光物質を標識物質とし
て使用した蛍光検出(fluorescence) システムが知られ
ている。このシステムによれば、蛍光画像の読み取るこ
とにより、遺伝子配列、遺伝子の発現レベル、実験用マ
ウスにおける投与物質の代謝、吸収、排泄の経路、状
態、蛋白質の分離、同定、あるいは、分子量、特性の評
価などをおこなうことができ、たとえば、電気泳動させ
るべき複数のDNA断片を含む溶液中に、蛍光色素を加
えた後に、複数のDNA断片をゲル支持体上で電気泳動
させ、あるいは、蛍光色素を含有させたゲル支持体上
で、複数のDNA断片を電気泳動させ、あるいは、複数
のDNA断片を、ゲル支持体上で、電気泳動させた後
に、ゲル支持体を蛍光色素を含んだ溶液に浸すなどし
て、電気泳動されたDNA断片を標識し、励起光によ
り、蛍光色素を励起して、生じた蛍光を検出することに
よって、画像を生成し、ゲル支持体上のDNAを分布を
検出したり、あるいは、複数のDNA断片を、ゲル支持
体上で、電気泳動させた後に、DNAを変性(denatura
tion)し、次いで、サザン・ブロッティング法により、
ニトロセルロースなどの転写支持体上に、変性DNA断
片の少なくとも一部を転写し、目的とするDNAと相補
的なDNAもしくはRNAを蛍光色素で標識して調製し
たプローブと変性DNA断片とをハイブリダイズさせ、
プローブDNAもしくはプローブRNAと相補的なDN
A断片のみを選択的に標識し、励起光によって、蛍光色
素を励起して、生じた蛍光を検出することにより、画像
を生成し、転写支持体上の目的とするDNAを分布を検
出したりすることができる。さらに、標識物質により標
識した目的とする遺伝子を含むDNAと相補的なDNA
プローブを調製して、転写支持体上のDNAとハイブリ
ダイズさせ、酵素を、標識物質により標識された相補的
なDNAと結合させた後、蛍光基質と接触させて、蛍光
基質を蛍光を発する蛍光物質に変化させ、励起光によっ
て、生成された蛍光物質を励起して、生じた蛍光を検出
することにより、画像を生成し、転写支持体上の目的と
するDNAの分布を検出したりすることもできる。この
蛍光検出システムは、放射性物質を使用することなく、
簡易に、遺伝子配列などを検出することができるという
利点がある。
【0006】このように、電気信号に変換された画像デ
ータを、可視画像として、CRTなどの表示手段上に表
示して観察する場合、一般に、濃度の相違をより観察し
やすくするために、画像の濃淡に応じて、色を付けて、
表示する疑似カラー表示が可能なように、画像処理装置
は構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな疑似カラー表示をした場合には、画像が自然ではな
くなり、また、従来の画像処理装置は、ある濃度レベル
とある濃度レベルを指定し、その間の濃度レベルを有す
る画素に、色を割り当てて、疑似カラー表示するのみで
あるので、特定の濃度レベルを有する画素を特定の色で
表示することができず、定量的な観点から、疑似カラー
表示された画像を観察することができないという問題が
あった。したがって、本発明は、濃度の相違の観察がよ
り容易になるように、画像を表示手段上に表示すること
のできる画像処理装置を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
画像データ記憶手段に記憶された画像データに画像処理
を施して、画像を表示手段上に表示する画像処理装置に
おいて、それぞれが、赤色、緑色および青色のデータ値
からなる複数の画像表示用色データが、画像データの各
画素の濃度レベルに対応するアドレス値に割り当てられ
たシステム色変換テーブルを記憶する第一の色データ記
憶手段と、前記第一の色データ記憶手段に記憶された前
記システム色変換テーブル中の複数の画像表示用色デー
タの中から、画像データの各画素データの濃度レベルに
対応するアドレス値の色データを選択し、表示用画像デ
ータを生成する表示画像データ生成手段と、前記第一の
色データ記憶手段に記憶された前記システム色変換テー
ブル中の色データのうち、指定されたアドレス値に割り
当てられた色データを書き換える色データ書換え手段と
を備え、前記色データ書換え手段が、画像中の指定され
た画素の濃度に対応する画像データの画素の濃度レベル
に対応したアドレス値に割り当てられた色データを所定
の色データに書き換えるように構成された画像処理装置
によって達成される。
【0009】本発明によれば、色データ書換え手段によ
り、表示手段上に表示された画像中の所定の濃度を有す
る画素に対応する画像表示用色データのみを所定の色デ
ータに書換えることによって、特定の濃度値を有する画
素のみが特定の色で表示された画像を表示手段上に表示
することが可能になるから、疑似カラー表示をする場合
のように、画像が不自然になることなく、表示手段上に
表示された画像中の濃度の相違の観察がより容易にする
ことができる。本発明の好ましい実施態様においては、
さらに、前記色データ書換え手段が、画像中の指定され
た画素の濃度に対応する画像データの画素の濃度レベル
に対応したアドレス値に割り当てられた色データ以外の
色データの赤色、緑色および青色のデータ値が等しくな
るように書き換えるように構成されている。
【0010】本発明の好ましい実施態様によれば、画像
全体はグレーで、特定の濃度値を有する画素のみが特定
の色で表示された画像を表示手段上に表示することが可
能になるから、疑似カラー表示をする場合のように、画
像が不自然になることなく、表示手段上に表示された画
像中の濃度の相違の観察がより容易にすることができ
る。本発明のさらに好ましい実施態様においては、さら
に、前記第一の色データ記憶手段に記憶された前記シス
テム色変換テーブル中の複数の画像表示用色データの中
から、前記表示手段上に画像を表示するのに必要な色デ
ータのみを、アドレス値と対応させて、記憶する色変換
テーブルを記憶する第二の色データ記憶手段を備え、前
記色データ書換え手段が、前記第一の色データ記憶手段
および前記第二の色データ記憶手段に記憶された前記シ
ステム色変換テーブルおよび前記色変換テーブル中の色
データのうち、画像中の指定された画素の濃度に対応す
る画像データの画素の濃度レベルに対応したアドレス値
に割り当てられた色データを書き換え可能に構成されて
いる。
【0011】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、さらに、第一の色データ記憶手段に記憶されたシス
テム色変換テーブル中の複数の画像表示用色データの中
から、表示手段上に画像を表示するのに必要な色データ
のみを、アドレス値と対応させて、記憶する色変換テー
ブルを記憶する第二の色データ記憶手段を備えているか
ら、まず、第二の色データ記憶手段に記憶された所定の
アドレス値の色データを書換え、次いで、このアドレス
値に基づいて、第一の色データ記憶手段の所望のアドレ
ス値の色データを書き換えることができ、したがって、
表示手段上に、画像を所定の色で表示するのに必要な色
データ以外の色データをも記憶している第一の色データ
記憶手段にアクセスして、記憶された色データのうち、
どのアドレス値に対応する色データを書き換えるかを容
易に判断することが可能になる。
【0012】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記画像データが、輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光
体層が形成された蓄積性蛍光体シートを用いて生成され
ている。本発明のさらに好ましい実施態様においては、
前記画像データが、オートラジオグラフィ画像データ、
放射線回折画像データ、電子顕微鏡画像データ、化学発
光画像データおよび蛍光検出システムにより生成された
蛍光画像データからなる群より選ばれる画像データによ
り構成されている。本発明において、オートラジオグラ
フィ画像データ、放射線回折画像データまたは電子顕微
鏡画像データを生成するために使用することのできる輝
尽性蛍光体としては、放射線または電子線のエネルギー
を蓄積可能で、電磁波によって励起され、蓄積している
放射線または電子線のエネルギーを光の形で放出可能な
ものであればよく、とくに限定されるものではないが、
可視光波長域の光によって励起可能であるものが好まし
い。具体的には、たとえば、特開昭55−12145号
公報に開示されたアルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系
蛍光体(Ba1-x,2+ x )FX:yA(ここに、M2+
Mg、Ca、Sr、ZnおよびCdからなる群より選ば
れる少なくとも一種のアルカリ土類金属元素、XはC
l、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一
種のハロゲン、AはEu、Tb、Ce、Tm、Dy、P
r、He、Nd、YbおよびErからなる群より選ばれ
る少なくとも一種の3価金属元素、xは0≦x≦0.
6、yは0≦y≦0.2である。)、特開平2−276
997号公報に開示されたアルカリ土類金属弗化ハロゲ
ン化物系蛍光体SrFX:Z(ここに、XはCl、Br
およびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロ
ゲン、ZはEuまたはCeである。)、特開昭59−5
6479号公報に開示されたユーロピウム付活複合ハロ
ゲン物系蛍光体BaFX・xNaX’:aEu2+(ここ
に、XおよびX’はいずれも、Cl、BrおよびIから
なる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり、
xは0<x≦2、aは0<a≦0.2である。)、特開
昭58−69281号公報に開示されたセリウム付活三
価金属オキシハロゲン物系蛍光体であるMOX:xCe
(ここに、MはPr、Nd、Pm、Sm、Eu、Tb、
Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびBiからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種の三価金属元素、XはBrお
よびIのうちの一方あるいは双方、xは、0<x<0.
1である。)、特開昭60−101179号公報および
同60−90288号公報に開示されたセリウム付活希
土類オキシハロゲン物系蛍光体であるLnOX:xCe
(ここに、LnはY、La、GdおよびLuからなる群
より選ばれる少なくとも一種の希土類元素、XはCl、
BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種の
ハロゲン、xは、0<x≦0.1である。)および特開
昭59−75200号公報に開示されたユーロピウム付
活複合ハロゲン物系蛍光体MIIFX・aMI X’・bM
'II '' 2 ・cMIII ''' 3 ・xA:yEu2+(ここ
に、MIIはBa、SrおよびCaからなる群より選ばれ
る少なくとも一種のアルカリ土類金属元素、MI はL
i、Na、K、RbおよびCsからなる群より選ばれる
少なくとも一種のアルカリ金属元素、M' IIはBeおよ
びMgからなる群より選ばれる少なくとも一種の二価金
属元素、MIII はAl、Ga、InおよびTlからなる
群より選ばれる少なくとも一種の三価金属元素、Aは少
なくとも一種の金属酸化物、XはCl、BrおよびIか
らなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、
X’、X''およびX''' はF、Cl、BrおよびIから
なる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり、
aは、0≦a≦2、bは、0≦b≦10-2、cは、0≦
c≦10-2で、かつ、a+b+c≧10-2であり、x
は、0<x≦0.5で、yは、0<y≦0.2であ
る。)が、好ましく使用し得る。
【0013】本発明において、化学発光画像を生成する
ために、使用することのできる輝尽性蛍光体としては、
可視光波長域の光のエネルギーを蓄積可能で、電磁波に
よって励起され、蓄積している可視光波長域の光のエネ
ルギーを光の形で放出可能なものであればよく、とくに
限定されるものではない。化学発光画像を生成するため
に、使用することのできる輝尽性蛍光体の例としては、
たとえば、金属ハロリン酸塩系蛍光体、希土類元素付活
硫化物系蛍光体、アルミン酸塩系蛍光体、珪酸塩系蛍光
体、フッ化物系蛍光体およびこれらの二または三以上の
混合物からなる群より選ばれた輝尽性蛍光体が挙げられ
る。これらの中では、希土類元素付活硫化物系蛍光体が
好ましく、とくに、米国特許第5,029,253号明
細書、米国特許第4,983,834号明細書に開示さ
れた希土類元素付活アルカリ土類金属硫化物系蛍光体が
好ましく使用される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明にかかる好ましい実施態様につき、詳細に説明を加え
る。図1は、本発明の実施態様にかかるオートラジオグ
ラフィ画像処理装置のための画像データを生成する画像
読み取り装置の一例を示す略斜視図である。図1におい
て、蓄積性蛍光体シート1には、輝尽性蛍光体を含む輝
尽性蛍光体層(図示せず)が形成されており、輝尽性蛍
光体層には、放射性標識物質の位置情報が、放射線エネ
ルギーの形で、蓄積されている。本実施態様において
は、輝尽性蛍光体層には、薬物を投与してから、所定時
間経過後の実験用マウスの切片中に含まれる放射性標識
物質の位置情報が記録されている。
【0015】ここに、位置情報とは、試料中における放
射性標識物質もしくはその集合体の位置を中心とした各
種の情報、たとえば、試料中に存在する放射性標識物質
の集合体の存在位置と形状、その位置における放射性標
識物質の濃度、分布などからなる情報の一つもしくは任
意の組み合わせとして得られる各種の情報を意味するも
のである。試料中の放射性標識物質の位置情報が記録さ
れた蓄積性蛍光体シート1を、レーザ光2により、走査
して、励起し、輝尽光を発生させる。レーザ光2は、レ
ーザ光源3により発生され、フィルタ4を通過すること
により、レーザ光2による励起によって蓄積性蛍光体シ
ート1から発生する輝尽光の波長領域に対応する波長領
域の部分がカットされる。次いで、レーザ光2は、ビー
ム・エクスパンダ5により、そのビーム径が正確に調整
され、ガルバノミラー等の光偏向器6に入射する。光偏
向器6によって偏向されたレーザ光2は、fθレンズ7
を介して、平面反射鏡8により反射され、蓄積性蛍光体
シート1上に、一次元的に入射する。fθレンズ7は、
蓄積性蛍光体シート1上を、レーザ光2により走査する
ときに、つねに、均一のビーム速度で、走査がなされる
ことを保証するものである。
【0016】このようなレーザ光2による走査と同期し
て、蓄積性蛍光体シート1は、図1において、矢印Aの
方向に移動され、その全面が、レーザ光2によって走査
されるようになっている。蓄積性蛍光体シート1は、レ
ーザ光2が照射されると、蓄積記録していた放射線エネ
ルギーに比例する光量の輝尽光を発光し、発光した輝尽
光は、光ガイド9に入射する。光ガイド9は、その受光
端部が直線状をなし、蓄積性蛍光体シート1上の走査線
に対向するように近接して配置され、また、その射出端
部は、円環状をなし、フォトマルチプライアなどの光電
変換型の光検出器10の受光面に接続されている。この
導光性シート9は、無蛍光ガラスを加工して作られてお
り、受光端部から入射した光が、その内面で、全反射を
繰り返しながら、射出端部を経て、光検出器10の受光
面に伝達されるように、その形状が定められている。
【0017】したがって、レーザ光2の照射に応じて、
蓄積性蛍光体シート1から発光した輝尽光は、光ガイド
9に入射し、その内部で、全反射を繰り返しながら、射
出端部を経て、光検出器10によって受光される。光検
出器10の受光面には、蓄積性蛍光体シート1から発光
される輝尽光の波長領域の光のみを透過し、レーザ光2
の波長領域の光をカットするフィルタが貼着されてお
り、光検出器10は、蓄積性蛍光体シート1から発光さ
れた輝尽光のみを光電的に検出するように構成されてい
る。光検出器10によって光電的に検出された輝尽光
は、電気信号に変換され、所定の増幅率を有する増幅器
11によって、所定のレベルの電気信号に増幅された
後、A/D変換器12に入力される。電気信号は、A/
D変換器12において、信号変動幅に適したスケールフ
ァクタで、ディジタル信号に変換され、ラインバッファ
13に入力される。ラインバッファ13は、走査線1列
分の画像データを一時的に記憶するものであり、以上の
ようにして、走査線1列分の画像データが記憶される
と、そのデータを、ラインバッファ13の容量よりもよ
り大きな容量を有する送信バッファ14に出力し、送信
バッファ14は、所定の容量の画像データが記憶される
と、画像データを、オートラジオグラフィ画像処理装置
に出力するように構成されている。
【0018】図2は、本発明の実施態様にかかるオート
ラジオグラフィ画像処理装置および画像読み取り装置の
ブロックダイアグラムである。図2において、オートラ
ジオグラフィ画像処理装置30は、蓄積性蛍光体シート
1に蓄積記録され、画像読み取り装置20により読み取
られて、ディジタル信号に変換された試料に含まれる放
射性標識物質の位置情報を含む画像データを受け、濃
度、色調、コントラストなどが適正で、観察解析特性に
優れた可視画像を再生し得るように、データ処理を施す
データ処理手段60と、画像読み取り装置20からデー
タ処理手段60に入力され、データ処理が施された画像
データを記憶する画像データ記憶手段40と、試料に含
まれる放射性標識物質の位置情報を含む画像データを画
像として再生するCRT50を備えている。図2には図
示されていないが、オートラジオグラフィ画像処理装置
30は、さらに、CRT50の画面上にカラー表示され
る画像の色を決定する画像表示用の色データが書き込ま
れたシステム色データ変換テーブルを書き換え可能に記
憶している色データ記憶手段を備えている。
【0019】画像読み取り装置20の送信バッファ14
に、一時的に記憶された画像データは、オートラジオグ
ラフィ画像処理装置30のデータ処理手段60の受信バ
ッファ62に入力されて、一時的に記憶され、受信バッ
ファ62内に、所定量の画像データが記憶されると、記
憶された画像データが、画像データ記憶手段40の画像
データ一時記憶部41に出力され、記憶される。このよ
うにして、画像読み取り装置20の送信バッファ14か
ら、データ処理手段60の受信バッファ62に送られ、
一時的に記憶された画像データは、さらに、受信バッフ
ァ62から、画像データ記憶手段40の画像データ一時
記憶部41に記憶される。こうして、蓄積性蛍光体シー
ト1の全面を、レーザ光2によって走査して得られた画
像データが、画像データ記憶手段40の画像データ一時
記憶部41に記憶されると、データ処理手段60のデー
タ処理部64は、画像データ一時記憶部41から画像デ
ータを読み出し、データ処理手段60の一時メモリ66
に記憶して、必要なデータ処理を施した後、このような
画像データのみを、画像データ記憶手段40の画像デー
タ記憶部42に記憶させ、しかる後に、画像データ一時
記憶部41に記憶された画像データを消去する。
【0020】画像データ記憶手段40の画像データ記憶
部42に記憶された画像データは、ユーザーが、画像を
観察解析するために、データ処理部64によって、読み
出されて、CRT50の画面上に表示されるようになっ
ている。図3は、データ処理手段60および色データ記
憶手段のブロックダイアグラムである。図3において、
データ処理手段60は、画像読み取り装置20の送信バ
ッファ14から画像データを受け取る受信バッファ62
と、データ処理を実行するデータ処理部64と、画像デ
ータを一時的に記憶する一時メモリ66を備えている。
ここに、一時メモリ66は、画像データを、二次元的に
展開して、一時的に記憶するように構成されている。
【0021】データ処理手段60は、さらに、一時メモ
リ66に一時的に記憶された画像データの中から、画像
データの一部を選択する画像データ選択部68と、画像
データ選択部68により選択された画像データを拡大あ
るいは縮小する画像データ拡大/縮小部70と、画像デ
ータ拡大/縮小部70により拡大あるいは縮小された画
像データを、二次元的に展開して、一時的に記憶する拡
大/縮小画像データ記憶部72と、CRT50の画面上
に表示すべき種々の図形データを記憶する図形データ記
憶部74と、図形データ記憶部74に記憶された図形デ
ータの中から、所定の図形データを選択し、拡大/縮小
画像データ記憶部72に二次元的に展開されて、一時的
に記憶された画像データに重ね合わせるために、位置お
よびサイズを設定する図形データ設定部76、拡大/縮
小画像データ記憶部72に一時的に記憶された画像デー
タと、図形データ設定部76により選択され、位置およ
びサイズが決定された図形データとを合成するデータ合
成部78と、データ合成部78によって合成された画像
データおよび図形データを、二次元的に展開して、一時
的に記憶する合成データ記憶部82と、合成データ記憶
部82に一時的に記憶された画像データおよび図形デー
タの中から、所定のデータ領域を選択するとともに、C
RT50の画面上に表示される画像に対応する表示画像
データを生成する表示画像データ生成部80と、表示画
像データ生成部80により生成された表示画像データ
を、二次元的に展開して、一時的に記憶するウインドメ
モリ84と、ウインドメモリ84に、二次元的に展開さ
れて、一時的に記憶された表示画像データに基づいて、
CRT50の画面上に、画像を表示させる画像表示部8
6と、色データ変換テーブルを書き換え可能に記憶する
色変換テーブル記憶部88を備えている。
【0022】さらに、CRT50の画面上に表示される
画像の色を決定する色データが書き込まれたシステム色
データ変換テーブルを書き換え可能に記憶している色デ
ータ記憶手段90が設けられている。本実施態様におい
ては、色データ記憶手段90に記憶されたシステム色デ
ータ変換テーブルには、それぞれが、赤色、緑色、青色
のデータ値からなる複数の画像表示用の色データが記憶
され、色変換テーブル記憶部88に記憶された色データ
変換テーブルには、色データ記憶手段90に記憶された
複数の画像表示用の色データの中から、CRT50の画
面上に、カラー画像を表示するのに必要な色データのみ
が、画像データの各画素データの有する濃度レベルと対
応したアドレスと対応させて記憶されており、画像デー
タの各画素データの有する濃度レベルに対応するアドレ
スに割り当てられた色データが、表示画像データ生成部
80によって、色変換テーブル記憶部88に記憶された
色データ変換テーブルから選択されて、カラー画像デー
タが生成され、生成されたカラー画像データに基づき、
ウインドメモリ84を介して、CRT50の画面上に、
カラー画像が表示可能に構成されている。
【0023】画像データ選択部68には選択画像データ
決定手段94からの画像データ選択信号が、画像データ
拡大/縮小部70には画像データ倍率決定手段94から
の拡大/縮小信号が、それぞれ入力可能に構成されてい
る。さらに、図形データ設定部76には図形データ表示
手段96からの図形データ表示信号が、データ合成部7
8には、どの図形データを選択し、どのように、画像デ
ータと図形データを合成して、CRT50の画面上に表
示するかを決定するデータ合成指示手段98からのデー
タ合成信号が、それぞれ入力可能に構成されている。ま
た、表示画像データ生成部80には、データ領域指定手
段100からのデータ領域指定信号が、画像表示部86
には、画像表示指示手段102からの画像表示指示信号
が、それぞれ、入力可能に構成されている。色変換テー
ブル記憶部88には、色設定手段110からの色データ
設定信号が入力可能に構成されている。
【0024】本実施態様においては、選択画像データ決
定手段94、画像データ倍率決定手段94、図形データ
表示手段96、データ合成指示手段98、データ領域指
定手段100、画像表示指示手段102および色設定手
段110は、それぞれ、マウス112によって操作可能
に構成されている。図3においては、簡略化のため、マ
ウス112は、図形データ表示手段96にのみに接続さ
れているように描かれている。図3に示されるように、
データ処理手段60は、さらに、色変換テーブル書換え
部120を備えており、色設定手段110から、色デー
タ設定信号が入力されると、色変換テーブル記憶部88
に記憶されている色変換テーブルにしたがって、色デー
タ記憶手段90に記憶されているシステム色データ変換
テーブルの対応するアドレス値の色データを書き換える
ように構成されている。本実施態様においては、色デー
タ記憶手段90に記憶されているシステム色データ変換
テーブルは、65535のアドレス領域を備え、色変換
テーブル記憶部88に記憶されている色データ変換テー
ブルは、128のアドレス領域を備えている。
【0025】図4は、色データ記憶手段90に記憶され
ているシステム色データ変換テーブルを概念的に示した
ものであり、0から65535までのアドレス値に対応
して、赤色、緑色、青色のそれぞれに、8ビットの所定
のデータ数(以下、RGB値という。)が書き込み可能
になっている。本実施態様においては、4096のアド
レス領域のうち、128のアドレス領域が、CRT50
の画面上に表示される画像の色を決定する色データを記
憶するために使用されている。図5は、色変換テーブル
記憶部88に記憶されている色データ変換テーブルを概
念的に示したものであり、色データ記憶手段90に記憶
されているシステム色データ変換テーブルにおいて、C
RT50の画面上に表示される画像の色を決定する色デ
ータの記憶のために用いられるデータ領域のアドレス値
に対応して、赤色、緑色、青色のそれぞれに8ビットの
所定のRGB値が書き込まれている。
【0026】以上のように構成されたオートラジオグラ
フィ画像処理装置30は、以下のようにして、画像デー
タ記憶手段40に記憶された画像データおよび図形デー
タ記憶部74に記憶された図形データに基づいて、CR
T50の画面上に、画像を表示する。まず、ユーザーに
よって、オートラジオグラフィ画像処理装置30を起動
されると、画像データ記憶部42に記憶された画像デー
タが、一時メモリ66に二次元的に展開されて、記憶さ
れる。次いで、選択画像データ決定手段92が操作され
て、一時メモリ66に二次元的に展開されて、記憶され
た画像データの一部が選択され、画像データ選択部68
に、二次元的に展開されて、記憶される。その後、画像
データ選択部68に二次元的に展開されて、記憶された
画像データは、拡大も縮小もされることなく、拡大/縮
小画像データ記憶部72に、二次元的に展開されて、記
憶され、さらに、図形データが合成されることなく、合
成データ記憶部82に、二次元的に展開されて、記憶さ
れる。合成データ記憶部82に二次元的に展開されて、
記憶された画像データのうち、所定のメモリ領域内に記
憶された画像データが、表示画像データ生成部80によ
り読み出され、表示画像データ生成部80は、表示画像
データを生成して、ウインドメモリ84に出力し、二次
元的に展開して、記憶させる。ウインドメモリ84に二
次元的に展開されて、記憶された表示画像データは、画
像表示指示手段102が操作されることにより、CRT
50の画面上に、グレイ画像として表示される。
【0027】ユーザーは、CRT50の画面上に表示さ
れた画像を観察し、必要に応じて、画像データ倍率決定
手段94が操作して、画像データ拡大/縮小部70によ
り、画像データ選択部68に二次元的に展開されて、記
憶された画像データを拡大あるいは縮小し、画像データ
を、拡大/縮小画像データ記憶部72に、二次元的に展
開して、記憶させる。次いで、拡大/縮小画像データ記
憶部72に二次元的に展開されて、記憶された画像デー
タは、データ合成部78により読み出され、合成データ
記憶部82に、二次元的に展開されて、記憶される。そ
の後、ユーザーが、データ領域指定手段100を操作し
て、合成データ記憶部82に二次元的に展開されて、記
憶された画像データの一部の領域を指定すると、指定さ
れた画像データに基づき、表示画像データ生成部80に
よって、表示画像データが生成される。こうして生成さ
れた表示画像データは、ウインドメモリ84に送られ
て、二次元的に展開されて、記憶され、画像表示指示手
段102が操作されると、画像表示部86によって、C
RT50の画面上に、グレイ画像として表示される。
【0028】ここに、本実施態様においては、グレイ画
像に代えて、CRT50の画面上に疑似カラー画像を表
示可能に構成されており、画像を疑似カラー表示する場
合には、ユーザーにより、オートラジオグラフィ画像処
理装置30が起動されると、色データ記憶手段90に記
憶されているシステム色変換テーブルの使用されていな
い128のアドレス領域に、それぞれ、RGB値の初期
データ値が書き込まれる。次いで、色変換テーブル記憶
部88に記憶されている色データ変換テーブルに、シス
テム色変換テーブルに書き込まれた初期データ値が、そ
れぞれのアドレス値とともに、コピーされて、記憶され
る。そして、表示画像データ生成部80は、合成データ
記憶部82に二次元的に展開されて、記憶された画像デ
ータのうち、所定のメモリ領域内に記憶された画像デー
タを読み出し、色変換テーブル記憶部88に記憶された
色データ変換テーブルから、画像データの各画素データ
の濃度レベルに対応するアドレス値に割り当てられた画
像表示用の色データを読み出して、表示画像データを生
成して、ウインドメモリ84に出力し、二次元的に展開
して、記憶させることによって、CRT50の画面上
に、グレイ画像に代えて、疑似カラー画像を表示させ
る。
【0029】図6は、薬物を投与してから、所定時間経
過後の実験用マウスの切片中に含まれる放射性標識物質
のオートラジオグラフィ画像が、疑似カラー表示によっ
て、CRT50の画面上に表示された状態を示してい
る。しかしながら、画像を、疑似カラーにより表示した
場合には、濃度の相違がより観察しやすくなるが、その
一方で、画像が自然ではなくなり、また、従来の画像処
理装置にあっては、ある濃度レベルとある濃度レベルを
指定し、その間の濃度レベルを有する画素に、色を割り
当てて、疑似カラー表示をするのみであるので、特定の
濃度レベルを有する画素を特定の色で表示することがで
きず、定量的な観点から、画像を観察することができな
いという問題があった。そこで、本実施態様において
は、CRT50の画面上に表示された画像のどの部分が
いかなる濃度を有しているかが、容易に判定することが
できるように、特定の濃度レベルを有する画素データに
対応する画素のみを、特定の色によってCRT50の画
面上に表示可能に構成されている。
【0030】特定の濃度レベルを有する画素データに対
応する画素のみを特定の色によってCRT50の画面上
に表示する場合には、ユーザーは、まず、マウス112
を用いて、色設定手段110を操作し、CRT50の画
面上に表示された画像中の特定の濃度の画素、例えば、
濃度値が500、800および10000の画素を、特
定の色、たとえば、赤、青、緑に表示すべき旨の色デー
タ設定信号を、色変換テーブル書換え部120に入力す
る。色変換テーブル書換え部120は、色設定手段11
0から、CRT50の画面上に表示された画像中の特定
の濃度の画素、たとえば、濃度値が500、800およ
び10000の画素を、特定の色、例えば、赤、青、緑
に表示すべき旨の色データ設定信号が入力されると、色
変換テーブル記憶部88に記憶されている色変換テーブ
ルの各アドレス値のRGB値を、濃度値が500、80
0および10000の画素に対応する画素データの有す
る濃度レベルに対応するアドレス値のRBG値が、それ
ぞれ、赤、青、緑に、その他のアドレス値のRGB値を
等しい値に書き換える。
【0031】その結果、CRT50の画面上には、濃度
値が500、800および10000の画素が、それぞ
れ、赤、青、緑で、その他はグレーで表示された画像が
表示される。図7は、こうして、濃度値が500、80
0および10000の画素が、それぞれ、赤、青、緑
で、その他はグレーで表示された画像が表示されたCR
T50の画面を拡大して示している。図7に示されるよ
うに、CRT50の画面上に表示された画像には、濃度
値が500、800および10000の等高線150、
160および170が、それぞれ、赤、青、緑で描かれ
ており、CRT50の画面上に表示された画像のどの部
分がいかなる濃度を有しているかの観察をより容易なも
のとすることができる。
【0032】本実施態様によれば、色データ書換え部1
20により、CRT50の画面上に表示された画像中の
所定の濃度値を有する画素に対応する画素データの色デ
ータのみを所定の色データに書き換え、その画素以外の
画素に対応する画素データの色データのRGB値を等し
い値に書き換えて、CRT50の画面上に、画像を表示
することができ、したがって、画像全体はグレーで、特
定の濃度値を有する画素のみが特定の色で表示された画
像をCRT50の画面上に表示することが可能になるか
ら、画像を疑似カラー表示する場合のように、画像が不
自然になることなく、CRT50の画面上に表示された
画像中の濃度の相違の観察をより容易なものとすること
ができる。本発明は、以上の実施態様に限定されること
なく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々
の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含さ
れるものであることがいうまでもない。
【0033】たとえば、前記実施態様においては、薬物
を投与してから、所定時間経過後の実験用マウスの切片
中に含まれる放射性標識物質の位置情報を、蓄積性蛍光
体シート1に蓄積記録させ、これを光電的に読み出し
て、所定のデータ処理を施し、オートラジオグラフィ画
像をCRT50の画面上に表示する場合ににつき、説明
を加えたが、本発明は、かかるオートラジオグラフィ画
像の解析に限定されることなく、サザン・ブロット・ハ
イブリタイゼーション法を利用して、遺伝子を電気泳動
させたオートラジオグラフィ画像、蛋白質の薄層クロマ
トグラフィ(TLC)により生成されたオートラジオグ
ラフィ画像、ポリアクリルアミドゲル電気泳動法によっ
て、蛋白質の分離、同定、あるいは、分子量、特性の評
価などをおこなうためのオートラジオグラフィ画像な
ど、蓄積性蛍光体シート1を使用して生成された他のオ
ートラジオグラフィ画像を、CRT50などの表示手段
上に表示する場合はもとより、蓄積性蛍光体シート1を
使用して生成した金属あるいは非金属試料の電子線透過
画像や電子線回折画像、生物体組織などの電子顕微鏡画
像、さらには、金属あるいは非金属試料などの放射線回
折画像、さらには、蛍光検出システムによって、ゲル支
持体あるいは転写支持体に記録された蛍光物質の画像や
蛋白質の分離、同定、あるいは、分子量、特性の評価な
どをおこなうための蛍光物質の画像を、CRT50など
の表示手段上に表示する場合に、広く適用することがで
きる。
【0034】さらに、前記実施態様においては、CRT
50の画面上に表示された画像に、濃度値が500、8
00および10000の等高線を赤、青、緑を用いて描
いているが、特定の色によって表示する画素の濃度値は
500、800および10000に限られるものではな
く、また、等高線を描くのに用いる色も赤、青、緑に限
られるものではない。さらに、等高線の数は3つに限ら
れるわけではなく、任意の数の等高線をCRT50の画
面上に描くことができる。また、前記実施態様において
は、画像の疑似カラー表示が可能なように、0から65
535までのアドレス値に対応して、赤色、緑色、青色
のそれぞれに、8ビットのRGB値が書き込み可能で、
色データ記憶手段90に記憶されているシステム色デー
タ変換テーブルの65535のアドレス領域のうち、1
28のアドレス領域が、CRT50の画面上に表示され
る画像の色を決定する色データを記憶するために使用さ
れ、色変換テーブル記憶部88に記憶されている色デー
タ変換テーブルに、システム色変換テーブルに書き込ま
れた初期データ値を、それぞれのアドレス値とともに、
コピーして、記憶しているが、特定の画素の濃度値を特
定の色で表示するためには、システム色データ変換テー
ブルが8ビットのアドレス領域を備えていることは必ず
しも必要ではなく、システム色データ変換テーブルが備
えているアドレス領域は任意に決定することができ、ま
た、システム色データ変換テーブルのアドレス領域のう
ち、128のアドレス領域をCRT50の画面上に表示
される画像の色を決定する色データを記憶するために使
用することも必ずしも必要ではなく、任意のアドレス領
域をCRT50の画面上に表示される画像の色を決定す
る色データを記憶するために使用することができる。
【0035】さらに、前記実施態様においては、特定の
画素の濃度値を特定の色で表示し、その他の画素をグレ
イで表示しているが、他の画素をグレイで表示すること
は必ずしも必要がなく、疑似カラー表示のままでもよ
い。また、前記実施態様においては、光ガイド30とし
て、無蛍光ガラスなどを加工して作ったものを用いてい
るが、光ガイド30としては、無蛍光ガラス製のものに
限らず、合成石英や、アクリル系合成樹脂などの透明な
熱可塑性樹脂シートを加工して作ったものも用いること
ができる。さらに、前記実施態様においては、蓄積性蛍
光体シート1を用いて、試料中の放射性標識物質の位置
情報を電気信号に変換して得た画像データを、CRT5
0の画面上に、可視画像として表示しているが、蓄積性
蛍光体シート1に代えて、写真フィルムを用いて、一
旦、可視画像を形成し、この可視画像を光電的に読み取
って、電気信号に変換した画像データに対して、同様の
処理をおこなうことも可能である。
【0036】また、本発明において、手段とは、必ずし
も物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能が
ソフトウエアによって実現される場合も包含する。ま
た、一つの手段の機能が二以上の物理的手段により実現
されても、二以上の手段の機能が一つの物理的手段によ
り実現されてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、濃度の相違の観察がよ
り容易になるように、画像を表示手段上に表示すること
のできる画像処理装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施態様にかかるオートラジ
オグラフィ画像処理装置のための画像データを生成する
画像読み取り装置の一例を示す略斜視図である。
【図2】図2は、本発明の実施態様にかかるオートラジ
オグラフィ画像処理装置および画像読み取り装置のブロ
ックダイアグラムである。
【図3】図3は、データ処理手段のブロックダイアグラ
ムである。
【図4】図4は、色データ記憶手段に記憶されているシ
ステム色データ変換テーブルを概念的に示した図面であ
る。
【図5】図5は、色変換テーブル記憶部に記憶されてい
る色データ変換テーブルを概念的に示した図面である。
【図6】図6は、実験用マウスの切片中に含まれる放射
性標識物質のオートラジオグラフィ画像が表示されたC
RTの画面を示す中間調画像である。
【図7】図7は、等高線が描かれたCRTの画面を示す
中間調画像である。
【符号の説明】
1 蓄積性蛍光体シート 2 レーザ光 3 レーザ光源 4 フィルタ 5 ビーム・エクスパンダ 6 光偏向器 7 fθレンズ 8 平面反射鏡 9 光ガイド 10 光検出器 11 増幅器 12 A/D変換器 13 ラインバッファ 14 送信バッファ 20 画像読み取り装置 30 オートラジオグラフィ画像処理装置 40 画像データ記憶手段 41 画像データ一時記憶部 42 画像データ記憶部 50 CRT 60 データ処理手段 62 受信バッファ 64 データ処理部 66 一時メモリ 68 画像データ選択部 70 画像データ拡大/縮小部 72 拡大/縮小画像データ記憶部 74 図形データ記憶部 76 図形データ設定部 78 データ合成部 80 表示画像データ生成部 82 合成データ記憶部 84 ウインドメモリ 86 画像表示部 88 色変換テーブル記憶部 90 色データ記憶手段 92 選択画像データ決定手段 94 画像データ倍率決定手段 96 図形データ表示手段 98 データ合成指示手段 100 データ領域指定手段 102 画像表示指示手段 110 色設定手段 120 色変換テーブル書換え部 150、160、170 等高線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G083 AA03 AA09 AA10 BB03 BB05 CC10 DD20 2H013 AC06 5C024 AA12 AA19 CA11 DA04 EA08 EA09 FA03 FA11 HA23 5C077 LL01 MP08 NP01 PP31 PP32 PP41 PP58 PQ08 PQ22 PQ23 SS07 TT10 5C079 HB01 JA21 JA28 LA31 LB11 MA01 MA04 MA17 MA20 NA06 PA00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データ記憶手段に記憶された画像デ
    ータに画像処理を施して、画像を表示手段上に表示する
    画像処理装置において、それぞれが、赤色、緑色および
    青色のデータ値からなる複数の画像表示用色データが、
    画像データの各画素の濃度レベルに対応するアドレス値
    に割り当てられたシステム色変換テーブルを記憶する第
    一の色データ記憶手段と、前記第一の色データ記憶手段
    に記憶された前記システム色変換テーブル中の複数の画
    像表示用色データの中から、画像データの各画素データ
    の濃度レベルに対応するアドレス値の色データを選択
    し、表示用画像データを生成する表示画像データ生成手
    段と、前記第一の色データ記憶手段に記憶された前記シ
    ステム色変換テーブル中の色データのうち、指定された
    アドレス値に割り当てられた色データを書き換える色デ
    ータ書換え手段とを備え、前記色データ書換え手段が、
    画像中の指定された画素の濃度に対応する画像データの
    画素の濃度レベルに対応したアドレス値に割り当てられ
    た色データを所定の色データに書き換えるように構成さ
    れたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記色データ書換え手段が、画
    像中の指定された画素の濃度に対応する画像データの画
    素の濃度レベルに対応したアドレス値に割り当てられた
    色データ以外の色データの赤色、緑色および青色のデー
    タ値が等しくなるように書き換えるように構成されたこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記第一の色データ記憶手段に
    記憶された前記システム色変換テーブル中の複数の画像
    表示用色データの中から、前記表示手段上に画像を表示
    するのに必要な色データのみを、アドレス値と対応させ
    て、記憶する色変換テーブルを記憶する第二の色データ
    記憶手段を備え、前記色データ書換え手段が、前記第一
    の色データ記憶手段および前記第二の色データ記憶手段
    に記憶された前記システム色変換テーブルおよび前記色
    変換テーブル中の色データのうち、画像中の指定された
    画素の濃度に対応する画像データの画素の濃度レベルに
    対応したアドレス値に割り当てられた色データを書き換
    え可能に構成されたことを特徴とする請求項1または2
    に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記画像データが、輝尽性蛍光体を含む
    輝尽性蛍光体層が形成された蓄積性蛍光体シートを用い
    て生成されたものであることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記画像データが、オートラジオグラフ
    ィ画像データ、放射線回折画像データ、電子顕微鏡画像
    データ、化学発光画像データおよび蛍光検出システムに
    より生成された蛍光画像データからなる群より選ばれる
    画像データにより構成されたことを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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