JP2001216497A - 画像解析装置 - Google Patents

画像解析装置

Info

Publication number
JP2001216497A
JP2001216497A JP2000022904A JP2000022904A JP2001216497A JP 2001216497 A JP2001216497 A JP 2001216497A JP 2000022904 A JP2000022904 A JP 2000022904A JP 2000022904 A JP2000022904 A JP 2000022904A JP 2001216497 A JP2001216497 A JP 2001216497A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
density
color
image
image data
conversion table
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000022904A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Some
真人 染
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000022904A priority Critical patent/JP2001216497A/ja
Publication of JP2001216497A publication Critical patent/JP2001216497A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の背景部となる部分に、認識すべき信号
成分が存在するか否かを、煩雑な操作なしに確認する。 【解決手段】 画像解析装置は、画素の濃度の各々に対
応した色彩を示す色彩データを記憶する色変換テーブル
82と、表示すべき画素を示す関心領域を特定するため
に、濃度に関する始点および終点を確定し、これらの間
の各濃度に、所定のグラデーションにしたがった色彩デ
ータを付与し、色彩データを、各濃度に対応して色変換
テーブルに書き込む色変換テーブル生成/更新部84
と、色変換テーブルを参照して、各画素の濃度に基づく
色彩データを特定し、色彩データからなる表示画像デー
タを生成する表示画像生成部72とを備えている。色変
換テーブル生成/更新部84は、関心領域以外の領域で
ある背景領域の画素の濃度に関する第2の始点および第
2の終点を確定し、第2の始点と第2の終点との間の各
濃度に、所定の他のグラデーションにしたがった色彩デ
ータを付与し、当該色彩データを、各濃度に対応して色
変換テーブルに書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像解析装置に関する
ものであり、より詳細には、画素の濃度を示す画像デー
タに基づき、各画素に、その濃度にしたがった色彩を付
与して表示することができる画像解析装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】放射線が照射されると、放射線のエネル
ギーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長
域の電磁波を用いて励起すると、照射された放射線のエ
ネルギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有す
る輝尽性蛍光体を、放射線の検出材料として用いて、被
写体を透過した放射線のエネルギーを、蓄積性蛍光体シ
ートに形成された輝尽性蛍光体層に含まれる輝尽性蛍光
体に、蓄積、記録し、しかる後に、電磁波により、輝尽
性蛍光体層を走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性
蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、ディ
ジタル画像信号を生成し、画像処理を施して、CRTな
どの表示手段あるいは写真フイルムなどの記録材料上
に、放射線画像を生成するように構成された放射線診断
システムが知られている(たとえば、特開昭55−12
429号公報、同55−116340号公報、同55−
163472号公報、同56−11395号公報、同5
6−104645号公報など)。
【0003】また、同様な輝尽性蛍光体を、放射線の検
出材料として用い、放射性標識を付与した物質を、生物
体に投与した後、その生物体あるいはその生物体の組織
の一部を試料とし、この試料を、輝尽性蛍光体層が形成
された蓄積性蛍光体シートと一定時間重ね合わせること
により、放射線エネルギーを輝尽性蛍光体層に含まれる
輝尽性蛍光体に、蓄積、記録し、しかる後に、電磁波に
よって、輝尽性蛍光体層を走査して、輝尽性蛍光体を励
起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検
出して、ディジタル画像信号を生成し、画像処理を施し
て、CRTなどの表示手段上あるいは写真フイルムなど
の記録材料上に、画像を生成するように構成されたオー
トラジオグラフィシステムが知られている(たとえば、
特公平1−60784号公報、特公平1−60782号
公報、特公平4−3952号公報など)。
【0004】さらに、光が照射されると、そのエネルギ
ーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長域
の電磁波を用いて励起すると、照射された光のエネルギ
ーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有する輝尽
性蛍光体を、光の検出材料として用い、蛋白質、核酸配
列などの固定された高分子を、化学発光物質と接触し
て、化学発光を生じさせる標識物質により、選択的に標
識し、標識物質によって選択的に標識された高分子と、
化学発光物質とを接触させて、化学発光物質と標識物質
との接触によって生ずる可視光波長域の化学発光を、蓄
積性蛍光体シートに設けられた輝尽性蛍光体層に、蓄
積、記録し、しかる後に、電磁波により、輝尽性蛍光体
層を走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体か
ら放出された輝尽光を光電的に検出して、ディジタル画
像信号を生成し、画像処理を施して、CRTなどの表示
手段あるいは写真フイルムなどの記録材料上に、放射線
画像を再生して、遺伝子情報などの高分子に関する情報
を得るようにした化学発光検出システムが知られている
(たとえば、米国特許第5,028,793号、英国特
許出願公開GB第2,246,197Aなど)。
【0005】また、電子線あるいは放射線が照射される
と、電子線あるいは放射線のエネルギーを吸収して、蓄
積、記録し、その後に、特定の波長域の電磁波を用いて
励起すると、照射された電子線あるいは放射線のエネル
ギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有する輝
尽性蛍光体を、電子線あるいは放射線の検出材料として
用い、金属あるいは非金属試料などに電子線を照射し、
試料の回折像あるいは透過像などを検出して、元素分
析、試料の組成解析、試料の構造解析などを行ない、或
いは、生物体組織に電子線を照射して、生物体組織の画
像を検出する電子顕微鏡による検出システムや、放射線
を試料に照射し、得られた放射線回折像を検出して、試
料の構造解析などをおこなう放射線回折画像検出システ
ムなどが知られている(たとえば、特開昭61−517
38号公報、特開昭61−93538号公報、特開昭5
9−15843号公報など)。
【0006】これらの蓄積性蛍光体シートを画像の検出
材料として使用するシステムは、写真フイルムを用いる
場合とは異なり、現像処理という化学的処理が不必要で
あるだけでなく、得られた画像データに画像処理を施す
ことにより、所望のように、画像を再生し、あるいは、
コンピュータによる定量解析が可能になるという利点を
有している。他方、オートラジオグラフィシステムにお
ける放射性標識物質に代えて、蛍光物質を標識物質とし
て使用した蛍光検出(fluorescence) システムが知ら
れている。このシステムによれば、蛍光画像の読み取る
ことにより、遺伝子配列、遺伝子の発現レベル、実験用
マウスにおける投与物質の代謝、吸収、排泄の経路、状
態、蛋白質の分離、同定、あるいは、分子量、特性の評
価などをおこなうことができ、たとえば、電気泳動させ
るべき複数のDNA断片を含む溶液中に、蛍光色素を加
えた後に、複数のDNA断片をゲル支持体上で電気泳動
させ、あるいは、蛍光色素を含有させたゲル支持体上
で、複数のDNA断片を電気泳動させ、あるいは、複数
のDNA断片を、ゲル支持体上で、電気泳動させた後
に、ゲル支持体を、蛍光色素を含んだ溶液に浸すなどし
て、電気泳動されたDNA断片を標識し、励起光によ
り、蛍光色素を励起して、生じた蛍光を検出することに
よって、画像を生成し、ゲル支持体上のDNAを分布を
検出したり、あるいは、複数のDNA断片を、ゲル支持
体上で、電気泳動させた後に、DNAを変性(denatura
tion) し、次いで、サザン・ブロッティング法によ
り、ニトロセルロースなどの転写支持体上に、変性DN
A断片の少なくとも一部を転写し、目的とするDNAと
相補的なDNAもしくはRNAを蛍光色素で標識して調
製したプローブと変性DNA断片とをハイブリダイズさ
せ、プローブDNAもしくはプローブRNAと相補的な
DNA断片のみを選択的に標識し、励起光によって、蛍
光色素を励起して、生じた蛍光を検出することにより、
画像を生成し、転写支持体上の目的とするDNAの分布
を検出することができる。さらに、標識物質により標識
した目的とする遺伝子を含むDNAと相補的なDNAプ
ローブを調製して、転写支持体上のDNAとハイブリダ
イズさせ、酵素を、標識物質により標識された相補的な
DNAと結合させた後、蛍光基質と接触させて、蛍光基
質を蛍光を発する蛍光物質に変化させ、励起光によっ
て、生成された蛍光物質を励起して、生じた蛍光を検出
することにより、画像を生成し、転写支持体上の目的と
するDNAの分布を検出することもできる。この蛍光検
出システムは、放射性物質を使用することなく、簡易
に、遺伝子配列などを検出できるという利点がある。
【0007】定量解析をおこなうため、これらのシステ
ムに使用される画像解析装置は、得られた画像におい
て、どの程度の濃淡の画素が、どの程度分布しているか
を知るために、濃度ヒストグラムを生成し、これを表示
装置の画面上に表示している。オペレータは、この濃度
ヒストグラムを参照して、必要な画素の濃度範囲を指定
して、指定された範囲に所定の色彩(一般には、グラデ
ーション)を割り当てて、その一方、残りの部分を背景
として黒または白などの単色に割り当てて、得られた画
像に関して、所望の範囲のみを認識できるようにしてい
る。このように、指定された濃度範囲の各濃度に、グラ
デーションによる色彩を割り当てるとともに、その他の
部分を白などの単色にて表わし、画像においても、各画
素に、その濃度に対応する色彩を割り当てて、コントラ
ストの確保された視認性の良い画像を得るような機能
を、便宜上、コントラスト調整機能を称する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコントラス
ト調整機能においては、図6に示すように、濃度ヒスト
グラムにおいて特定の濃度を指定し、その濃度よりも大
きな或いは小さな濃度に、グラデーションにて所定の色
彩を与え(符号611参照)、その一方、それ以外の濃
度には、白などの単色を与えている(符号612参
照)。したがって、画像において、所定の濃度範囲の濃
度を有する画素(関心領域を構成する画素)は、所定の
色彩が付され、その一方、関心領域に含まれない画素に
は、白などの単色が与えられる。上記単色が与えられる
画素の領域は、画像における背景部となる。
【0009】しかしながら、このようなコントラスト調
整機能においては、たとえ、背景部に認識すべき信号が
あったとしても、これを認識することが困難であった。
たとえば、図6において、濃度範囲の始点(符号610
参照)を調整することにより、背景部を構成するような
濃度の範囲を変化させることは可能であったが、濃度範
囲の始点を変化させて、画像において、もとの背景部に
認識すべき信号がないことを確認した場合には、濃度範
囲の始点をもとに戻す必要がある。しかしながら、この
ように一旦変化させた始点を元に戻す操作は、オペレー
タにとって煩雑であり、習熟していないオペレータにと
っては、所望のような始点を設定することが困難である
という問題点があった。
【0010】したがって、本発明は、通常のコントラス
ト調整機能では背景部となってしまう画素にも、所望の
ように色彩を割り当てて、画像の背景部となる部分に、
認識すべき信号成分が存在するか否かを、煩雑な操作な
しに確認することが可能な画像解析装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
画素の濃度を示す画像データを記憶する画像データ記憶
手段と、該画像データ記憶手段に記憶された画像データ
の少なくとも一部を、二次元的に展開して、一時的に記
憶する画像データメモリと、指示信号を入力する入力手
段を備え、前記画像データメモリに一時的に記憶された
画像データに基づき、画像を表示手段に表示させるとと
もに、所定の定量解析をなす画像解析装置であって、前
記画素の濃度の各々に対応した色彩を示す色彩データを
記憶する色変換テーブルと、表示すべき画素を示す関心
領域を特定するために、前記濃度に関して、始点および
終点を確定し、始点と終点との間の各濃度に、所定のグ
ラデーションにしたがった色彩データを付与し、当該色
彩データを、前記各濃度に対応して色変換テーブルに書
き込む色変換テーブル更新手段と、前記色変換テーブル
を参照して、前記各画素の濃度に基づく色彩データを特
定し、色彩データからなる表示画像データを生成する表
示画像生成手段とを備え、前記色変換テーブル更新手段
が、前記関心領域以外の領域である背景領域の画素の濃
度に関して、第2の始点および第2の終点を確定し、第
2の始点と第2の終点との間の各濃度に、所定の他のグ
ラデーションにしたがった色彩データを付与し、当該色
彩データを、前記各濃度に対応して色変換テーブルに書
き込むように構成されたことを特徴とする画像解析装置
により達成される。本発明によれば、通常は背景部を構
成する画素の濃度の範囲に、所望のように第2の始点お
よび第2の終点を確定し、当該範囲に含まれる各濃度
に、グラデーションにしたがった色彩データを付与して
いる。したがって、表示画像において、本来は、背景部
であった領域も、画素の濃度にしたがった、コントラス
トのある、視認性に優れた表示をなすことが可能とな
る。また、関心領域に関する始点および終点とは別個
に、第2の始点および第2の終点を確定するため、オペ
レータの熟練を要することなく、所望のように背景部の
領域に関する画像を得ることができる。
【0012】本発明の好ましい実施態様においては、前
記第2の終点が、前記第1の始点と略一致するように、
前記第2の終点が確定される。また、前記第1の終点
が、前記画素の濃度の最高値であり、かつ、前記第1の
始点が、前記背景領域の濃度レベルと略等価な値である
のがさらに好ましい。本発明のさらに好ましい実施態様
においては、第2の終点が第1の始点よりも小さいよう
に確定された場合に、前記色変換テーブル更新手段が、
前記第2の終点と第1の始点との間の各濃度に、前記第
2の終点に対応する色彩データ、または、第1の始点に
対応する色彩データを付与するように構成されている。
これにより、濃度分布のレンジが広い画像に対して、第
1の始点および終点、第2の始点および終点を適切に設
定することにより、視認性のよい表示画像を得ることが
可能となる。
【0013】さらに、前記第2の始点が、画素の濃度の
最低値より大きい場合に、前記色変換テーブル更新手段
が、前記最低値と前記第2の始点との間の各濃度に、前
記第2の始点に対応する色彩データを付与するように構
成されているのがより好ましい。本発明の他の好ましい
実施態様においては、前記色変換テーブル更新手段が、
前記関心領域に関する第1の終点以降の範囲に、第3の
始点および第3の終点を確定し、第3の始点と第3の終
点との間の各濃度に、所定のさらに他のグラデーション
にしたがった色彩データを付与し、当該色彩データを、
前記各濃度に対応して色変換テーブルに書き込むように
構成されている。この実施態様によれば、関心領域に関
する濃度範囲において、さらに第3の始点および第3の
終点により、濃度範囲を確定し、その範囲の画素に、濃
度にしたがったグラデーションによる色彩を付与してい
る。したがって、特に、関心領域に関して、濃い色彩が
付与され、表示画画像においては塗りつぶされて表わさ
れる画素に、適切にコントラストを付与し、より視認性
に優れた画像を得ることが可能となる。
【0014】本発明の好ましい実施態様においては、さ
らに、前記画像データに関する画素の濃度のヒストグラ
ムと、前記濃度に対応して割り当てられた色彩を表示す
るカラーバーとを含む画像を生成するヒストグラム画像
生成手段と、前記カラーバー上の所定の位置を指定する
ことにより、始点および/または終点を指定する始点/
終点指定手段とを備えている。この実施態様によれば、
濃度ヒストグラムおよびカラーバーを含む画像を参照し
つつ、始点および/または終点が指定できるため、オペ
レータの熟練を要することなく、容易に始点/終点の確
定が可能となる。
【0015】本発明において、オートラジオグラフィ画
像、放射線回折画像または電子顕微鏡画像を生成するた
めに使用することのできる輝尽性蛍光体としては、放射
線または電子線のエネルギーを蓄積可能で、電磁波によ
って励起され、蓄積している放射線または電子線のエネ
ルギーを光の形で放出可能なものであればよく、とくに
限定されるものではないが、可視光波長域の光によって
励起可能であるものが好ましい。具体的には、たとえ
ば、特開昭55−12145号公報に開示されたアルカ
リ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体(Ba1-x,M2+x
)FX:yA(ここに、M2+はMg、Ca、Sr、Z
nおよびCdからなる群より選ばれる少なくとも一種の
アルカリ土類金属元素、XはCl、BrおよびIからな
る群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、AはE
u、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、He、Nd、Yb
およびErからなる群より選ばれる少なくとも一種の3
価金属元素、xは0≦x≦0.6、yは0≦y≦0.2
である。)、特開平2−276997号公報に開示され
たアルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体SrF
X:Z(ここに、XはCl、BrおよびIからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種のハロゲン、ZはEuまたは
Ceである。)、特開昭59−56479号公報に開示
されたユーロピウム付活複合ハロゲン物系蛍光体BaF
X・xNaX’:aEu2+(ここに、XおよびX’はい
ずれも、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少
なくとも一種のハロゲンであり、xは0<x≦2、aは
0<a≦0.2である。)、特開昭58−69281号
公報に開示されたセリウム付活三価金属オキシハロゲン
物系蛍光体であるMOX:xCe(ここに、MはPr、
Nd、Pm、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、YbおよびBiからなる群より選ばれる少なくとも
一種の三価金属元素、XはBrおよびIのうちの一方あ
るいは双方、xは、0<x<0.1である。)、特開昭
60−101179号公報および同60−90288号
公報に開示されたセリウム付活希土類オキシハロゲン物
系蛍光体であるLnOX:xCe(ここに、LnはY、
La、GdおよびLuからなる群より選ばれる少なくと
も一種の希土類元素、XはCl、BrおよびIからなる
群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、xは、0<
x≦0.1である。)および特開昭59−75200号
公報に開示されたユーロピウム付活複合ハロゲン物系蛍
光体MIIFX・aMI X’・bM'II''2 ・cMIII
'''3 ・xA:yEu2+(ここに、MIIはBa、Sr
およびCaからなる群より選ばれる少なくとも一種のア
ルカリ土類金属元素、MI はLi、Na、K、Rbおよ
びCsからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカ
リ金属元素、M' IIはBeおよびMgからなる群より選
ばれる少なくとも一種の二価金属元素、MIII はAl、
Ga、InおよびTlからなる群より選ばれる少なくと
も一種の三価金属元素、Aは少なくとも一種の金属酸化
物、XはCl、BrおよびIからなる群より選ばれる少
なくとも一種のハロゲン、X’、X''およびX'''
F、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なく
とも一種のハロゲンであり、aは、0≦a≦2、bは、
0≦b≦10-2、cは、0≦c≦10-2で、かつ、a+
b+c≧10-2であり、xは、0<x≦0.5で、y
は、0<y≦0.2である。)が、好ましく使用し得
る。
【0016】本発明において、化学発光画像を生成する
ために、使用することのできる輝尽性蛍光体としては、
可視光波長域の光のエネルギーを蓄積可能で、電磁波に
よって励起され、蓄積している可視光波長域の光のエネ
ルギーを光の形で放出可能なものであればよく、とくに
限定されるものではないが、可視光波長域の光によって
励起可能であるものが好ましい。具体的には、たとえ
ば、特開平4−232864号公報に開示された金属ハ
ロリン酸塩系蛍光体、希土類元素付活蛍光体、アルミン
酸塩系蛍光体、珪酸塩系蛍光体、フッ化物系蛍光体が、
好ましく使用し得る。
【0017】
【発明の好ましい実施の形態】以下、添付図面に基づい
て、本発明にかかる好ましい実施の形態につき、詳細に
説明を加える。図1は、本発明の実施態様にかかるオー
トラジオグラフィ画像解析装置によって解析すべき画像
データを生成する画像読み取り装置の一例を示す略斜視
図である。図1において、蓄積性蛍光体シート1には、
試料(図示せず)に含まれる放射性標識物質の位置情報
が、放射線エネルギーの形で、蓄積されている。ここ
に、放射性標識物質の位置情報とは、試料中における放
射性標識物質もしくはその集合体の位置を中心とした各
種の情報、たとえば、試料中に存在する放射性標識物質
の集合体の存在位置と形状、その位置における放射性標
識物質の濃度、分布などからなる情報の一つもしくは任
意の組み合わせとして得られる各種の情報を意味するも
のである。本実施態様においては、サザン・ブロット・
ハイブリタイゼーション法を利用した遺伝子中の放射性
標識物質のオートラジオグラフィ画像が、蓄積性蛍光体
シート1に蓄積記録されている。こうして試料中の放射
性標識物質の位置情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シ
ート1を、レーザ光2により、走査して励起し、輝尽光
を発生させる。
【0018】レーザ光2は、レーザ光源3により発生さ
れ、フィルタ4を通過することにより、レーザ光2によ
る励起によって蓄積性蛍光体シート1から発生する輝尽
光の波長領域に対応する波長領域の部分がカットされ
る。次いで、レーザ光2は、ビーム・エクスパンダ5に
より、そのビーム径が正確に調整され、ガルバノミラー
等の光偏向器6に入射する。光偏向器6によって偏向さ
れたレーザ光2は、fθレンズ7を介して、平面反射鏡
8により反射され、蓄積性蛍光体シート1上に、一次元
的に入射する。fθレンズ7は、蓄積性蛍光体シート1
上を、レーザ光2により走査するときに、つねに、均一
のビーム速度で、走査がなされることを保証するもので
ある。
【0019】このようなレーザ光2による走査と同期し
て、蓄積性蛍光体シート1は、図1において、矢印の方
向に移動され、その全面が、レーザ光2によって走査さ
れるようになっている。蓄積性蛍光体シート1は、レー
ザ光2が照射されると、蓄積記録していた放射線エネル
ギーに比例する光量の輝尽光を発光し、発光した輝尽光
は、導光性シート9に入射する。導光性シート9は、そ
の受光端部が直線状をなし、蓄積性蛍光体シート1上の
走査線に対向するように近接して配置され、また、その
射出端部は、円環状をなし、フォトマルチプライアなど
の光電変換型の光検出器10の受光面に接続されてい
る。この導光性シート9は、アクリル系合成樹脂などの
透明な熱可塑性樹脂シートを加工して作られており、受
光端部から入射した光が、その内面で、全反射を繰り返
しながら、射出端部を経て、光検出器10の受光面に伝
達されるように、その形状が定められている。したがっ
て、レーザ光2の照射に応じて、蓄積性蛍光体シート1
から発光した輝尽光は、導光性シート9に入射し、その
内部で、全反射を繰り返しながら、射出端部を経て、光
検出器10によって受光される。光検出器10の受光面
には、蓄積性蛍光体シート1から発光される輝尽光の波
長領域の光のみを透過し、レーザ光2の波長領域の光を
カットするフィルタが貼着されており、光検出器10
は、蓄積性蛍光体シート1から発光された輝尽光のみを
光電的に検出するように構成されている。光検出器10
によって光電的に検出された輝尽光は、電気信号に変換
され、所定の増幅率を有する増幅器11によって、所定
のレベルの電気信号に増幅された後、A/D変換器12
に入力される。電気信号は、A/D変換器12におい
て、信号変動幅に適したスケールファクタで、ディジタ
ル信号に変換され、ラインバッファ13に入力される。
ラインバッファ13は、走査線1列分の画像データを一
時的に記憶するものであり、以上のようにして、走査線
1列分の画像データが記憶されると、そのデータを、ラ
インバッファ13の容量よりもより大きな容量を有する
送信バッファ14に出力し、送信バッファ14は、所定
の容量の画像データが記憶されると、画像データを、オ
ートラジオグラフィ画像解析装置に出力するように構成
されている。
【0020】図2は、本発明の実施態様にかかるオート
ラジオグラフィ画像解析装置および画像読み取り装置の
ブロックダイアグラムである。図2において、オートラ
ジオグラフィ画像解析装置30は、蓄積性蛍光体シート
1に蓄積記録され、画像読み取り装置20により読み取
られて、ディジタル信号に変換された試料に含まれる放
射性標識物質の位置情報を含む画像データを受け、濃
度、色調、コントラストなどが適正で、観察解析特性に
優れた可視画像を再生し得るように、データ処理を施す
データ処理手段60と、画像読み取り装置20からデー
タ処理手段60に入力され、データ処理が施された画像
データを記憶する画像データ記憶手段40と、試料に含
まれる放射性標識物質の位置情報を含む画像データを画
像として再生するCRT50と、オペレータの操作によ
り所定の指示やデータ設定等を与える、マウスやキーボ
ードからなる入力装置70とを備えている。
【0021】画像読み取り装置20の送信バッファ14
に、一時的に記憶された画像データは、オートラジオグ
ラフィ画像解析装置30のデータ処理手段60の受信バ
ッファ62に入力されて、一時的に記憶され、受信バッ
ファ62内に、所定量の画像データが記憶されると、記
憶された画像データが、画像データ記憶手段40の画像
データ一時記憶部41に出力され、記憶される。このよ
うにして、画像読み取り装置20の送信バッファ14か
ら、データ処理手段60の受信バッファ62に送られ、
一時的に記憶された画像データは、さらに、受信バッフ
ァ62から、画像データ記憶手段40の画像データ一時
記憶部41に送られて、記憶される。このようにして、
蓄積性蛍光体シート1の全面を、レーザ光2によって走
査して得られた画像データが、画像データ記憶手段40
の画像データ一時記憶部41に記憶される。本実施の形
態においては、このように解析装置に与えられる画像デ
ータ(原画像データ)においては、画素ごとのデータ値
が、Nビットのグレイスケールにて表わされるようにな
っている。
【0022】画像データ一時記憶部41に原画像データ
が記憶されると、データ処理手段60のデータ処理部6
4は、画像データ一時記憶部41から画像データを読み
出し、データ処理手段60の一時メモリ66に記憶し
て、必要なデータ処理を施した後、このような画像デー
タのみを、画像データ記憶手段40の画像データ記憶部
42に記憶させる。しかる後、データ処理部64は、画
像データ一時記憶部41に記憶されている画像データを
消去する。画像データ記憶手段40の画像データ記憶部
42に記憶された画像データは、操作者が、画像を観察
解析するために、データ処理部64によって、読み出さ
れて、必要な場合には所定の処理を施され、CRT50
の画面上に表示されるようになっている。
【0023】図3は、本実施の形態にかかるデータ処理
部64の主要部をより詳細に示すブロックダイヤグラム
である。図3に示すように、データ処理部64は、オペ
レータが入力装置70を操作することにより画像データ
記憶部42から読み出され、一時メモリ66に記憶され
た、所定の画像データを受け入れて、各画素に所定の色
彩を割り当てて、CRT50に表示すべき表示画像デー
タを生成する表示画像生成部72と、一時メモリ66に
記憶された画像データを受け入れて、各画素の濃度(画
素値)を参照して、その濃度分布を示すヒストグラムを
算出ヒストグラム算出部74と、上記算出されたヒスト
グラムに対応する画像データを生成するヒストグラム画
像生成部76と、表示画像データとヒストグラムに対応
する画像データを、それぞれ、ウィンドウとして、二次
元的に一時的に記憶するウィンドウメモリ80と、表示
画像データにおいて、各画素に割り当てるべき色彩を記
憶する色変換テーブル82と、色変換テーブル82を生
成し、かつ、そのデータ値を更新する色変換テーブル生
成/更新部84と、色変換テーブルに関して、もとの画
素値と対応する色彩とを設定するコントラスト条件設定
部86とを有している。
【0024】以上のように構成された本実施の形態にか
かる画像解析装置は、以下のようにして、画像データ記
憶手段40に記憶された画像データ(原画像データ)に
基づいて、対応する画像を、CRT50の画面上に表示
する。まず、画像データ記憶部42に記憶された画像デ
ータのうち、オペレータが指定した領域に対応するデー
タが読み出されて、一時メモリ66に、二次元的に展開
され、一時的に記憶される。表示画像生成部72は、一
時メモリ66に記憶された所定の領域に対応する原画像
データの各画素に関する濃度(データ値)を入力値とし
て、後述する色変換テーブル82中の対応するRGBの
各値を読み出し、これらRGB値を、画素に割り当てた
形態の画像データ(表示画像データ)を生成する。
【0025】その一方、ヒストグラム算出部74は、一
時メモリ66に記憶された原画像データの各画像に関す
る濃度(データ値)を調べて、濃度ごとにいくつの画素
が画像中に存在するかを示すヒストグラムを算出する。
この算出されたヒストグラムに関するデータは、ヒスト
グラム画像生成部76に与えられる。図4は、色変換テ
ーブル82の初期状態の一例を示す図である。図4に示
すように、色変換テーブル82は、原画像データ中の画
素の濃度(データ値)に対応して、R値、G値、B値が
出力されるようになっている。たとえば、原画像データ
におけるある画素の濃度が、「0」である場合には、R
値、G値およびB値として、それぞれ「0」が出力され
るようになっている。したがって、上記表示画像生成部
72は、画素ごとにその濃度に対応するR値、G値およ
びB値からなるような、表示画像データを生成すること
ができる。上記色変換テーブルにおいては、マウスなど
の入力装置70の操作に応じて、コントラスト条件設定
部86により、以下の詳述する始点濃度、終点濃度、お
よび、割り当てる色彩を示す情報等が変更され、これに
したがって、色変換テーブル生成/更新部84が作動す
ることにより、そのRGB値が変更される。
【0026】図5は、CRT50の画面上に表示された
ヒストグラム表示ウィンドウの初期状態の一例を示す図
である。このヒストグラム表示ウィンドウは、ヒストグ
ラム算出部74により得られた原画像のデータ値に関す
るヒストグラムに基づいて、ヒストグラム画像生成部7
6により作成されたものである。図5においては、ヒス
トグラム500において、横軸として濃度(データ
値)、縦軸としてその画素数が設定されている。また、
ヒストグラム500が配置されるウィンドウの上部に
は、水平方向に、濃度に対応して割り当てられた色彩を
示す第1のカラーバー501が配置され、かつ、ウィン
ドウの側部(本例では左側部)に、垂直方向にも、濃度
に対応する色彩を示す第2のカラーバーが設けられてい
る。上記カラーバーに表示されている色彩は、オペレー
タが入力装置70を操作して、コントラスト条件設定部
86に与えた色彩に関する情報に基づいている。このよ
うなウィンドウにおいて、オペレータが、マウスを操作
して、第1のカラーバー501の一端(たとえば、左
端)をドラッグして、始点或いは終点(図6においては
始点610)をスライドさせると、コントラスト条件設
定部82、色変換テーブル生成/更新部84等により、
図7に示す処理が実行される。まず、コントラスト条件
設定部86は、始点或いは終点のスライド量にしたがっ
て、カラーバーのうち、色彩が割り当てられるべき始点
或いは終点に対応する濃度を検出する(ステップ70
1)。なお、このように色彩が割り当てられるべき濃度
を有する画素の領域を、以下では、場合によって「関心
領域」と称する。
【0027】検出された濃度は、色変換テーブル生成/
更新部84に与えられる。次いで、色変換テーブル生成
/更新部84は、終点の濃度と始点の濃度との差分を算
出して(ステップ702)、この差分値を利用して、始
点の濃度から終点の濃度に至る各濃度に割り当てるべき
RGB値を算出する(ステップ703)。その後、色変
換テーブル生成/更新部84は、上記始点から終点まで
の各濃度に対応する、算出されたR値、G値およびB値
を与えるとともに、それ以外の濃度には所定の値(最低
値或いは最高値)を与えるように、色変換テーブル82
の値を更新する(ステップ704)。たとえば、初期的
には、図4に示す色変換テーブルに基づき、図5に示す
ようなヒストグラムウィンドウが表示されていると考え
る。ここで、カラーバーの始点が図6の符号610に示
すようにスライドし、その始点の濃度が「i」に変更さ
れた場合には、上記図7に示す処理により、図8の符号
801に示すように、色変換テーブルが変更される。ヒ
ストグラム画像生成部76は、この色変換テーブルに基
づいて、第1のカラーバーの色彩を変更する(図6の符
号611参照)。これにより、ヒストグラムウィンドウ
においても、始点がスライドした後の色彩の状態を示す
第1のカラーバーが表わされる。
【0028】図7の処理にしたがって、色変換テーブル
82が更新されると、表示画像生成部72は、更新され
た色変換テーブル82を参照して、各画素に対応するR
値、G値およびB値を含む表示画像データを生成する。
これにより、CRT50の画面上には、カラーバーの始
点或いは終点の変更にしたがって、その関心領域に色彩
が付された画像が表示される。図6および図8に示すよ
うに、始点の位置が変更された場合には、「i」より小
さな値の濃度の画素には、R値、G値およびB値とし
て、それぞれ「255」が与えられ、その結果、そのよ
うな画素は白く表わされる。したがって、「i」より小
さな濃度の画素の領域は、CRT50の画面上に表示さ
れた画像において、背景部を構成することになる。さ
て、上述したように、ある値より小さな濃度の画素の領
域は、画像において背景部を構成するが、そのような領
域内にも、本来は、解析対象となる成分が含まれている
可能性がある。そこで、本実施の形態においては、垂直
方向の第2のカラーバーの始点或いは終点をスライドす
ることにより、背景部を濃度にしたがったグラデーショ
ンにて表わすようにしている。特に、この背景部のグラ
デーションに利用する色彩は、第1のカラーバーにて始
点および終点が調整され、かつ、画像において関心領域
を表わすために利用されている色彩と異なるのが好まし
い。これら色彩の設定は、入力装置70を操作して、コ
ントラスト条件設定部86に、色彩に関する情報を与え
ることにより実現される。
【0029】図9は、第2のカラーバーの終点の変更に
伴って実行される処理を示すフローチャートである。オ
ペレータが第2のカラーバー(図5の符号502参照)
の下端をドラッグして、これを、上方にスライドさせる
と、コントラスト条件設定部86は、第2の終点の位置
に対応する濃度を見出す(ステップ901)。この実施
の形態においては、第2の終点の濃度は、第1の始点の
濃度と略一致させればよい。すなわち、第2の終点の濃
度を、第1の始点の濃度と一致させ、或いは、「第1の
始点の濃度−1」に設定すれば良い。検出された濃度
は、色変換テーブル生成/更新部84に与えられる。次
いで、色変換テーブル生成/更新部84は、第2の始点
の濃度と、第2の終点の濃度との差分を算出して(ステ
ップ902)、この差分値を利用して、始点の濃度から
終点の濃度に至る各濃度に割り当てるべきRGB値を算
出する(ステップ903)。この場合に、コントラスト
条件設定部86に与えられた色彩の情報にしたがって、
RGB値が算出される。その後、色変換テーブル生成/
更新部84は、上記第2の始点から第2の終点に至るま
での各濃度に対応する、算出されたR値、G値およびB
値を与えるように、色変換テーブル82の値を更新する
(ステップ904)。たとえば、図8に示すような色変
換テーブルに基づき、図6に示すようなヒストグラムウ
ィンドウが表示されていると考える。ここで、図10に
示すように第2のカラーバーにおいて、第2の終点がス
ライドした場合には、図11に示すように、色変換テー
ブルの値が更新される。ヒストグラム画像生成部76
は、この色変換テーブルに基づいて、第1のカラーバー
および第2のカラーバーの色彩を変更する(図10の符
号1001、1002参照)。これにより、ヒストグラ
ムウィンドウにおいて、第2の始点および第2の終点に
至るまでの濃度に、所定の色彩が付与されたような第1
のカラーバーおよび第2のカラーバーが表わされる。
【0030】図9の処理にしたがって、色変換テーブル
82が更新されると、表示画像生成部72は、更新され
た色変換テーブル82を参照して、各画素に対応するR
値、G値およびB値を含む表示画像データを生成する。
これにより、CRT50の画面上には、カラーバーの始
点或いは終点の変更にしたがった色彩が付された画像が
表示される。図10および図11に示すように、第2の
終点の位置が「i−1」となった場合に、第2の始点か
ら第2の終点に至るまでの濃度に、白(R値、G値およ
びB値の全てが「255」)から赤(R値が「255」
で、G値およびB値が「0」)まで徐々に変化するよう
なRGB値が付与され、これにより、表示画像におい
て、本来背景とされていた部分の画素にも、濃度にした
がった色彩が付与される。ここで、図18は、図6に示
すように、第1の始点および第1の始点のみが設定され
た場合の表示画像の一例を示す写真、図19は、図10
に示すように、第2のカラーバーを操作することによ
り、第2の終点を設定した場合の表示画像の一例を示す
写真である。このように、図18においては、背景部と
して単に白色に示された部分が、図19においては、所
定の色彩のグラデーションにて表わされている。なお、
図19においては、白黒にて表現されているが、実際に
は、赤色や青色など他の色のグラデーションとなってい
るのが望ましい。これにより、どの部分に信号成分が配
置されているかを確認することができる。
【0031】オペレータが第2のカラーバーの第2の終
点に対応する位置をドラッグして、これを下方にスライ
ドさせると、第2の終点に対応する濃度が「0」になっ
たことに相当する処理が実行される。これにより、第2
の始点から第2の始点に至るまでの濃度に対応して、背
景部を示すR値、G値およびB値として、それぞれ
「0」が与えられるように、色変換テーブル82が更新
される。これにより、ヒストグラムウィンドウは、図1
0に示すものから図6に示すものに戻り、かつ、表示画
像も、図19に示すものから図18に示すものに戻る。
このようにして、画素の濃度に応じたグラデーションに
て表わすことにより、所望のようなコントラストを備え
た表示画像を得ることが可能となる。オペレータは、こ
のような表示画像を参照して、必要に応じて、さらに画
像データに所望の処理を施したりすることができる。
【0032】本実施の形態によれば、表示画面において
背景部として単色で表わされた部分を、画素の濃度にし
たがった色彩が付与された状態で表示することが可能と
なるため、その部分に存在する信号成分を容易に確認す
ることが可能となる。また、このように背景部を濃度に
したがったグラデーションにて表示するために、ヒスト
グラムウィンドウにおいて、垂直方向に配置された第2
のカラーバーの一端をドラッグして、スライドさせてい
る。このような動作に応答して、第2の始点から第2の
終点に至るまでの濃度に、背景部のグラデーション表示
のために設定された所定の色彩が、それぞれ付与され
る。本実施の形態においては、この色彩は、関心領域の
画素に付与されている色彩と相違し、また、第2の終点
は、関心領域における画素濃度の始点(第1の始点)と
略一致する。これにより、オペレータが入力装置70を
操作して、第2のカラーバーの一端をスライドさせるの
みで、背景部の濃度にしたがったグラデーション表示が
可能となる。また、本実施の形態によれば、第2のカラ
ーバーの一端を元に戻すようにスライドさせるという簡
単な操作により、背景部を単色にて表わした画像に戻す
こともできる。
【0033】次に、本発明の第2の実施の形態につき説
明を加える。第2の実施の形態においては、第2の終点
と第1の始点を略一致させることなく、所望のように第
2の終点を設定している。したがって、第2の実施の形
態は、濃度分布のレンジが広いX線回折の画像に色彩を
付与して表示するのに、より好適となっている。第2の
実施の形態にかかる画像読取装置および画像解析装置の
構成も図1ないし図3に示すものと同様であり、その動
作も、以下に述べる処理を除き、第1の実施の形態のも
のと同様である。この実施の形態においては、たとえ
ば、CRT50の画面上に、図6に示すヒストグラムウ
ィンドウが表示されている場合に、背景部に関する第2
の始点および第2の終点が、所望のように設定される。
より具体的には、オペレータが入力装置70を操作し
て、図10において、濃度の上限ポイントおよび下限ポ
イントを指定することにより、第2の始点および第2の
終点を特定することができる。また、この実施の形態に
おいては、第2の終点が、関心領域に関する第1の始点
より大きくなる場合がある。このような場合には、以下
に説明するように、関心領域に対応する濃度に関して
も、色変換テーブルの値が更新される。
【0034】図12は、第2の実施の形態において、コ
ントラスト条件設定部86および色変換テーブル生成/
更新部84にて実行される処理を示すフローチャートで
ある。コントラスト条件設定部86は、背景部に関する
第2の始点および第2の終点の濃度を検出する(ステッ
プ1201)。次いで、第2の終点の濃度と、第2の始
点の濃度との差分を算出して(ステップ1202)、こ
の差分値を利用して、始点の濃度から終点の濃度に至る
各濃度に割り当てるべきRGB値を算出する(ステップ
1203)。この場合に、コントラスト条件設定部86
に与えられた色彩の情報にしたがって、RGB値が算出
される。その後、色変換テーブル生成/更新部84は、
上記第2の始点から第2の終点に至るまでの各濃度に対
応する、算出されたR値、G値およびB値を与えるよう
に、色変換テーブル82の値を更新する(ステップ12
04)。次いで、第1の始点の濃度よりも小さい濃度に
は、第1の始点の濃度と同様の色彩を与えるように、色
変換テーブル82の値が更新される(ステップ120
5)。その後、色変換テーブル生成/更新部84は、第
1の始点と第2の終点の大小を判断する(ステップ12
06)。第1の始点が、第2の終点以上である場合(ス
テップ1206にてイエス(Yes))には、その間の濃度
に、第2の終点に対応する色彩を与えるように、色変換
テーブル82の値が更新される(ステップ1207)。
その一方、第1の始点が、第2の終点より小さい場合に
は、第1の始点を第2の終点と同じ値、或いは、「第2
の終点+1」に設定し、新たな第1の始点と第1の終点
との差分値が算出され、その差分値を用いて、新たなR
値、G値およびB値が算出され、新たな第1の始点から
第1の終点に至るまでの各濃度に対応するR値、G値お
よびB値が、色変換テーブル82に割り付けられる(ス
テップ1208)。このステップ1208の処理は、図
7のステップ702〜704の処理に略対応する。
【0035】このようにして、図13に示すようなヒス
トグラムウィンドウを得ることができる。図14は、色
変換テーブルと、ヒスグラムウィンドウ中の第1のカラ
ーバー1301との関係の一例を示す図である。図14
から、この例にかかる色変換テーブルにおいては、濃度
「0」から第2の始点である濃度「p」に至る各濃度に
は、白を示すRGB値(すなわち、R値、G値およびB
値がそれぞれ「255」)が与えられ、第2の始点から
第2の終点である濃度「q」に至る各濃度には、赤色の
グラデーションに基づく色彩を表わすRGB値が与えら
れ、第2の終点から第1の始点である濃度「i」に至る
各濃度には、第2の終点に対応する色彩と等しい色彩を
表わすRGB値が与えられていることが理解できる。第
1の実施の形態と同様に、このように色変換テーブルが
更新されると、表示画像生成部72は、更新された色変
換テーブル82を参照して、各画素に対応するR値、G
値およびB値を含む表示画像データを生成する。これに
より、CRT50の画面上には、第2の始点および第2
の終点にて確定された濃度に対応する画素に、所望のよ
うな色彩が付された画像が表示される。
【0036】この実施の形態によれば、背景部において
も、所望の濃度の範囲を選択して、当該範囲に該当する
画素に、濃度にしたがったコントラストを付与して表示
することができる。この実施の形態は、特に、X線解析
の画像に適用する場合に、画像の視認性を向上させるこ
とが可能となる。
【0037】次に、本発明の第3の実施の形態につき説
明を加える。第3の実施の形態においては、関心領域に
おいても、所定の範囲に該当する画素に、関心領域の濃
度を示す色彩以外の色彩が付与されている。第3の実施
の形態にかかる画像読取装置および画像解析装置の構成
も図1ないし図3に示すものと同様であり、その動作
も、以下に述べる処理を除き、第1の実施の形態のもの
と同様である。この実施の形態においては、たとえば、
CRT50の画面上に、図10に示すヒストグラムウィ
ンドウが表示されている場合に、関心領域に関する第3
の始点が、所望のように設定される。より具体的には、
オペレータが入力装置70を操作して、図10に示す第
2のカラーバーの上端をドラッグして、これを下方にス
ライドさせればよい。
【0038】図15は、第3の実施の形態において、コ
ントラスト条件設定部86および色変換テーブル生成/
更新部84にて実行される処理を示すフローチャートで
ある。コントラスト条件設定部86は、関心領域に関す
る第3の始点の濃度を検出する(ステップ1501)。
次いで、第3の終点(すなわち、もとの第1の終点)の
濃度と、第3の始点の濃度との差分を算出して(ステッ
プ1502)、この差分値を利用して、第3の始点の濃
度から第3の終点の濃度に至る各濃度に割り当てるべき
RGB値を算出する(ステップ1503)。この場合
に、コントラスト条件設定部86に与えられた色彩の情
報にしたがって、RGB値が算出される。その後、色変
換テーブル生成/更新部84は、上記第3の始点から第
3の終点に至るまでの各濃度に対応する、算出されたR
値、G値およびB値を与えるように、色変換テーブル8
2の値を更新する(ステップ1504)。第1の終点
を、第3の始点と同じ値、或いは、「第3の始点−1」
に設定し、新たな第1の始点と第1の終点との差分値が
算出され、その差分値を用いて、新たなR値、G値およ
びB値が算出され、新たな第1の始点から第1の終点に
至るまでの各濃度に対応するR値、G値およびB値が、
色変換テーブル82に割り付けられる(ステップ150
5)。このステップ1505の処理は、図7のステップ
702〜704の処理に略対応する。
【0039】このようにして、図16に示すようなヒス
トグラムウィンドウを得ることができる。図17は、色
変換テーブルと、ヒスグラムウィンドウ中の第1のカラ
ーバー1701との関係の一例を示す図である。図17
から、この例にかかる色変換テーブルにおいては、第3
の始点である濃度「k」から第3の終点である濃度
「m」に至る各濃度には、青色のグラデーションに基づ
く色彩を表わすRGB値が与えられていることが理解で
きる。表示画像においては、濃度が大きいこと(或いは
小さいこと)に起因して、その濃度に割り当てられた色
彩が濃いため、特定の画素の領域が塗りつぶされて表現
される場合がある。本実施の形態によれば、そのような
塗りつぶされて表示される領域を、コントラストを付与
した状態にて表示することが可能となる。
【0040】本発明は、以上の実施の形態に限定される
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で
種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包
含されるものであることはいうまでもない。たとえば、
本発明は、サザン・ブロット・ハイブリタイゼーション
法を利用した遺伝子中の放射性標識物質のオートラジオ
グラフィ画像のほか、蛋白質の薄層クロマトグラフィ
(TLC)により生成されたオートラジオグラフィ画
像、ポリアクリルアミドゲル電気泳動法によって、蛋白
質の分離、同定、あるいは、分子量、特性の評価などを
おこなうオートラジオグラフィ画像、マウスなどの実験
動物における投与物質の代謝、吸収、排泄の経路、状態
などを研究するためのオートラジオグラフィ画像などの
オートラジオグラフィ画像にコントラストを付与して表
示するためにも利用することができる。また、サザン・
ブロット・ハイブリダイゼーション法を用いた遺伝子の
化学発光画像、蛋白質の薄層クロマトグラフィにより生
成された化学発光画像、ポリアクリルアミドゲル電気泳
動法によって、蛋白質の分離、同定、あるいは、分子
量、特性の評価などをおこなうための化学発光画像など
の化学発光法を利用した化学発光画像にコントラストを
付与する場合や、電子顕微鏡を用いて生成された金属ま
たは非金属試料の電子線透過画像や電子線回折画像、生
物体組織などの電子顕微鏡画像、金属あるいは非金属試
料などの放射線回折画像、さらに、蛍光画像にコントラ
ストを付与する場合など、広く適用することができる。
【0041】また、前記実施の形態において、始点およ
び/または終点の指定は、オペレータが入力装置70を
操作して、ヒストグラムウィンドウ中の所定の領域をド
ラッグ等することにより実現されていたが、これに限定
されるものではなく、たとえば、キーボードを利用し
て、始点および/または終点を指定するように構成して
もよい。さらに、前記実施1の実施の形態ないし第3の
実施の形態を組合せ、第1の始点/終点、第2の始点/
終点、および、第3の始点/終点を所望のように設定し
て、各始点と終点との間の濃度の画素に、所望のグラデ
ーションにしたがった色彩を付与できることは言うまで
もない。
【0042】また、前記第2の実施の形態においては、
第2の終点と第1の始点との間の濃度に、第2の終点に
対応する色彩を与えている(図12のステップ1207
参照)が、これに限定されるものではなく、上記濃度
に、第1の始点に対応する色彩を与えてもよいことは言
うまでもない。さらに、前記実施態様においては、蓄積
性蛍光体シート1を用いて、試料中の放射性標識物質の
位置情報を電気信号に変換して得た画像データを、CR
T50の画面上に、可視画像として表示しているが、蓄
積性蛍光体シート1に代えて、写真フィルムを用いて、
一旦、可視画像を形成し、この可視画像を光電的に読み
取り、電気信号に変換した画像データに対して、同様の
処理をおこなうことも可能である。
【0043】また、本発明において、手段とは、必ずし
も物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能
が、ソフトウエアにより実現される場合も包含する。ま
た、一つの手段の機能が二以上の物理的手段により実現
されても、二以上の手段の機能が一つの物理的手段によ
り実現されてもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、通常のコントラスト調
整機能では背景部を構成する画素にも、所望のように色
彩を割り当てて、画像の背景部となる部分に、認識すべ
き信号成分が存在するか否かを、煩雑な操作なしに確認
することが可能な画像解析装置を提供することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる
オートラジオグラフィ画像解析装置によって解析すべき
画像データを生成する画像読み取り装置の一例を示す略
斜視図である。
【図2】 図2は、本実施の形態にかかるオートラジオ
グラフィ画像解析装置および画像読み取り装置のブロッ
クダイアグラムである。
【図3】 図3は、本実施の形態にかかるデータ処理部
のブロックダイアグラムである。
【図4】 図4は、本実施の形態にかかる色変換テーブ
ルの一例を示す図である。
【図5】 図5は、本実施の形態にかかるヒストグラム
ウィンドウの一例を示す図である。
【図6】 図6は、本実施の形態にかかるヒストグラム
ウィンドウの一例を示す図である。
【図7】 図7は、本実施の形態にかかるコントラスト
条件設定部および色変換テーブル生成/更新部にて実行
される処理を示すフローチャートである。
【図8】 図8は、本実施の形態において、色変換テー
ブルと第1のカラーバーとの関係を示す図である。
【図9】 図9は、本実施の形態にかかるコントラスト
条件設定部および色変換テーブル生成/更新部にて実行
される処理を示すフローチャートである。
【図10】 図10は、本実施の形態にかかるヒストグ
ラムウィンドウの一例を示す図である。
【図11】 図11は、本実施の形態において、色変換
テーブルと第1のカラーバーとの関係を示す図である。
【図12】 図12は、第2の実施の形態にかかるコン
トラスト条件設定部および色変換テーブル生成/更新部
にて実行される処理を示すフローチャートである。
【図13】 図13は、第2の実施の形態にかかるヒス
トグラムウィンドウの一例を示す図である。
【図14】 図14は、第2の実施の形態において、色
変換テーブルと第1のカラーバーとの関係を示す図であ
る。
【図15】 図15は、第3の実施の形態にかかるコン
トラスト条件設定部および色変換テーブル生成/更新部
にて実行される処理を示すフローチャートである。
【図16】 図16は、第3の実施の形態にかかるヒス
トグラムウィンドウの一例を示す図である。
【図17】 図17は、第3の実施の形態において、色
変換テーブルと第1のカラーバーとの関係を示す図であ
る。
【図18】 図18は、第1の実施の形態に基づく表示
画像の一例を示す図である。
【図19】 図19は、第1の実施の形態に基づく表示
画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 蓄積性蛍光体シート 2 レーザ光 3 レーザ光源 4 フィルタ 5 ビーム・エクスパンダ 6 光偏向器 7 fθレンズ 8 平面反射鏡 9 導光性シート 10 光検出器 11 増幅器 12 A/D変換器 13 ラインバッファ 14 送信バッファ 20 画像読み取り装置 30 オートラジオグラフィ画像解析装置 40 画像データ記憶手段 41 画像データ一時記憶部 42 画像データ記憶部 50 CRT 60 データ処理手段 62 受信バッファ 64 データ処理部 66 一時メモリ 70 入力装置 72 表示画像生成部 74 ヒストグラム算出部 76 ヒストグラム画像生成部 80 ウィンドウメモリ 82 色変換テーブル 84 色変換テーブル生成/更新部 86 コントラスト条件設定部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素の濃度を示す画像データを記憶する
    画像データ記憶手段と、該画像データ記憶手段に記憶さ
    れた画像データの少なくとも一部を、二次元的に展開し
    て、一時的に記憶する画像データメモリと、指示信号を
    入力する入力手段を備え、前記画像データメモリに一時
    的に記憶された画像データに基づき、画像を表示手段に
    表示させるとともに、所定の定量解析をなす画像解析装
    置であって、 前記画素の濃度の各々に対応した色彩を示す色彩データ
    を記憶する色変換テーブルと、 表示すべき画素を示す関心領域を特定するために、前記
    濃度に関して、始点および終点を確定し、始点と終点と
    の間の各濃度に、所定のグラデーションにしたがった色
    彩データを付与し、当該色彩データを、前記各濃度に対
    応して色変換テーブルに書き込む色変換テーブル更新手
    段と、 前記色変換テーブルを参照して、前記各画素の濃度に基
    づく色彩データを特定し、色彩データからなる表示画像
    データを生成する表示画像生成手段とを備え、 前記色変換テーブル更新手段が、前記関心領域以外の領
    域である背景領域の画素の濃度に関して、第2の始点お
    よび第2の終点を確定し、第2の始点と第2の終点との
    間の各濃度に、所定の他のグラデーションにしたがった
    色彩データを付与し、当該色彩データを、前記各濃度に
    対応して色変換テーブルに書き込むように構成されたこ
    とを特徴とする画像解析装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の終点が、前記第1の始点と略
    一致するように、前記第2の終点が確定されることを特
    徴とする請求項1に記載の画像解析装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の終点が、前記画素の濃度の最
    高値であり、かつ、前記第1の始点が、前記背景領域の
    画素の濃度と略等価な値であることを特徴とする請求項
    2に記載の画像解析装置。
  4. 【請求項4】 第2の終点が第1の始点よりも小さいよ
    うに確定された場合に、前記色変換テーブル更新手段
    が、前記第2の終点と第1の始点との間の各濃度に、前
    記第2の終点に対応する色彩データ、または、第1の始
    点に対応する色彩データを付与するように構成されたこ
    とを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の
    画像解析装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の始点が、画素の濃度の最低値
    より大きい場合に、前記色変換テーブル更新手段が、前
    記最低値と前記第2の始点との間の各濃度に、前記第2
    の始点に対応する色彩データを付与するように構成され
    たことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記
    載の画像解析装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記色変換テーブル更新手段
    が、前記関心領域に関する第1の終点の濃度以上の範囲
    に、第3の始点および第3の終点を確定し、第3の始点
    と第3の終点との間の各濃度に、所定のさらに他のグラ
    デーションにしたがった色彩データを付与し、当該色彩
    データを、前記各濃度に対応して色変換テーブルに書き
    込むように構成されたことを特徴とする請求項1ないし
    5の何れか一項に記載の画像解析装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記画像データに関する画素の
    濃度のヒストグラムと、前記濃度に対応して割り当てら
    れた色彩を表示するカラーバーとを含む画像を生成する
    ヒストグラム画像生成手段と、 前記カラーバー上の所定の位置を指定することにより、
    始点および/または終点を指定する始点/終点指定手段
    とを備えたことを特徴とする請求項1ないし6の何れか
    一項に記載の画像解析装置。
  8. 【請求項8】 前記画像データが、蓄積性蛍光体シート
    を用いて、生成されたものであることを特徴とする請求
    項1ないし7の何れか一項に記載の画像解析装置。
  9. 【請求項9】 前記画像データが、オートラジオグラフ
    ィ画像データ、放射線回折画像データ、電子顕微鏡画像
    データ、化学発光画像データおよび蛍光画像データより
    なる群から選ばれる画像データにより構成されたことを
    特徴とする請求項1ないし7の何れか一項に記載の画像
    解析装置。
JP2000022904A 2000-01-31 2000-01-31 画像解析装置 Pending JP2001216497A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000022904A JP2001216497A (ja) 2000-01-31 2000-01-31 画像解析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000022904A JP2001216497A (ja) 2000-01-31 2000-01-31 画像解析装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001216497A true JP2001216497A (ja) 2001-08-10

Family

ID=18549136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000022904A Pending JP2001216497A (ja) 2000-01-31 2000-01-31 画像解析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001216497A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011104833A1 (ja) * 2010-02-24 2011-09-01 富士通フロンテック株式会社 認証装置、認証プログラム、および認証方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011104833A1 (ja) * 2010-02-24 2011-09-01 富士通フロンテック株式会社 認証装置、認証プログラム、および認証方法
CN102782718A (zh) * 2010-02-24 2012-11-14 富士通先端科技株式会社 认证装置、认证程序以及认证方法
US8514240B2 (en) 2010-02-24 2013-08-20 Fujitsu Frontech Limited Authentication system, authentication program, and method of authentication
JP5503725B2 (ja) * 2010-02-24 2014-05-28 富士通フロンテック株式会社 認証装置、認証プログラム、および認証方法
KR101425293B1 (ko) * 2010-02-24 2014-07-31 후지츠 프론테크 가부시키가이샤 인증 장치, 인증 프로그램을 기록한 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체, 및 인증 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6064755A (en) Image analyzing apparatus for producing density profile data of an image
US6714669B2 (en) Image processing apparatus
JP3550203B2 (ja) 画像解析装置
JP3851699B2 (ja) 画像解析装置
US6782140B1 (en) Image analyzing apparatus defining regions of interest
JP2001216497A (ja) 画像解析装置
JPH11283019A (ja) 画像解析装置
JPH1051639A (ja) 画像処理装置
US5831275A (en) Image forming apparatus
EP0677823B1 (en) Image analyzing apparatus
US6256405B1 (en) Image forming apparatus
JP2000163591A (ja) 画像解析装置
US6415038B1 (en) Image analyzing apparatus
JPH0814862A (ja) 画像解析装置
JPH1049653A (ja) 画像表示装置
JP2000013629A (ja) 画像処理装置
JPH09212674A (ja) 画像形成装置
JP3330246B2 (ja) 画像解析装置
JP3453205B2 (ja) 画像表示装置および画像中の領域画定方法
JP3571801B2 (ja) 画像解析装置
JP3713302B2 (ja) 画像形成装置
JP2001282221A (ja) 画像処理装置
JP2001291104A (ja) 画像処理装置
JPH0843538A (ja) 画像解析装置
JPH09190540A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060822