JP3453205B2 - 画像表示装置および画像中の領域画定方法 - Google Patents

画像表示装置および画像中の領域画定方法

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JP3453205B2
JP3453205B2 JP32808294A JP32808294A JP3453205B2 JP 3453205 B2 JP3453205 B2 JP 3453205B2 JP 32808294 A JP32808294 A JP 32808294A JP 32808294 A JP32808294 A JP 32808294A JP 3453205 B2 JP3453205 B2 JP 3453205B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像表示装置に関する
ものであり、さらに詳細には、表示された画像中の所定
の領域を画定することができる画像表示装置および該領
域の画定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放射性標識を付与した物質を、生物体に
投与した後、その生物体あるいはその生物体の組織の一
部を試料とし、この試料を、高感度X線フィルムなどの
放射線フィルムに一定時間重ね合わせることによって、
放射線フィルムを感光させ或いは露光し、放射線フィル
ムの感光された部位に基づき、試料中の放射性標識物質
の位置情報を得るようにしたオートラジオグラフィ検出
方法や、蛋白質、核酸配列などの固定された高分子を、
化学発光物質と接触して、化学発光を生じさせる標識物
質により、選択的に標識し、標識物質によって選択的に
標識された高分子と、化学発光物質とを接触させて、化
学発光物質と標識物質との接触によって生ずる可視光波
長域の化学発光を検出することによって、遺伝子情報な
どの高分子に関する情報を得るようにした化学発光検出
方法、金属試料などに電子線を照射し、試料の回折像あ
るいは透過像などを検出して、元素分析、試料の組成解
析、試料の構造解析などをおこなう電子顕微鏡による検
出方法、放射線を試料に照射し、得られた放射線回折像
を検出して、試料の構造解析などをおこなう放射線回折
画像検出方法などが知られている。
【0003】これらの方法においては、従来、得られた
オートラジオグラフィ画像や、化学発光画像、電子顕微
鏡画像、放射線回折画像などを、写真フイルムに記録
し、観察をしていたが、写真フイルムの階調特性の問題
もあり、写真フイルムに記録されたこれらの画像は、鮮
明でないことが多く、所望の検出をなし得ない場合が多
々あった。そこで、従来の写真フイルムに代えて、放射
線、可視光、電子線などが照射されると、そのエネルギ
ーを吸収して、蓄積し、その後に、特定の波長域の電磁
波を用いて励起すると、照射された放射線、可視光、電
子線などのエネルギーの量に応じた光量の輝尽光を発す
る特性を有する輝尽性蛍光体を、放射線、可視光、電子
線などの検出材料として用い、輝尽性蛍光体から発せら
れた輝尽光を、光電的に検出して、ディジタル信号に変
換し、所定の画像処理を施した後に、CRT画面などの
表示手段あるいは写真フイルム上に再生するようにした
オートラジオグラフィ検出方法、化学発光検出方法、電
子顕微鏡による検出方法、放射線回折画像検出方法が提
案されている(たとえば、特公平1−60784号公
報、特公平1−60782号公報、特公平4−3952
号公報、特開平3−205550号公報、特開平4−2
32864号公報、特開昭61−51738号公報、特
開昭61−93538号公報、特開昭59−15843
号公報など)。
【0004】この輝尽性蛍光体を用いた検出方法によれ
ば、写真フイルムの階調特性によって、得られる画像の
階調が制限されることもなく、また、得られたディジタ
ル信号に、所望のように、画像処理を施すことにより、
観察適性の向上した画像を再生することができるという
利点がある。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】オートラジオグラフィ
検出方法の分野においては、輝尽性蛍光体を検出材料と
して用い、オートラジオグラフィ画像をディジタル化し
た画像信号の信号レベルに応じて、自動的に、CRT画
面などの表示手段あるいは写真フイルム上に、所望の階
調を有するオートラジオグラフィ画像を再生するように
したオートラジオグラフィ画像表示装置が知られてい
る。あるオートラジオグラフィ画像表示装置は、CRT
などの表示装置に再生された画像中の一点を、マウスな
どの入力装置を用いて指定し、この点に対応する画素の
画像データの値よりも大きな値を有する領域を自動的に
画定することができるように構成され、この領域に含ま
れる画像データの濃度値の積算などをすることができ
る。このようなオートラジオグラフィ画像表示装置にお
いては、指定された点に対応する画素の単位画像データ
の値を閾値として、該閾値よりも大きな値を有する点を
検索することにより、所定の領域を画定している。この
検索を実行する際に、指定された点に対応する画素の周
囲の8画素分の単位画像データの値から、閾値よりも大
きな値を有する単位画像データを探しだす処理を繰り返
している。
【0006】しかしながら、従来のオートラジオグラフ
ィ画像表示装置においては、ノイズの多い画像の場合、
すなわち、周囲の単位画像データの値が比較的一定であ
るにもかかわらず、それらとは異なる値を有する単位画
像データが数多く存在する場合に、このようなノイズに
対応する画素の単位画像データをも、領域に含まれると
判断する場合がある。その結果、画定された領域が、滑
らかなものではないおそれがある。オートラジオグラフ
ィ画像や、化学発光画像、電子顕微鏡画像、放射線回折
画像などを、一旦、写真フイルムに記録し、記録された
画像を光電的に読み取り、ディジタル信号化し、得られ
た画像信号に、所望の信号処理を施すことにより、CR
T画面などの表示手段や写真フイルム上に再生する場合
にも、同様な問題が生ずる。
【0007】
【発明の目的】本発明は、ノイズが比較的多い画像であ
っても、なめらかな領域を自動的に画定することができ
る画像表示装置および領域画定方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【発明の構成】本発明の目的は、各々が一画素に対応す
る単位画像データから構成される画像データに所定の処
理を施す画像データ処理手段と、前記画像データに対応
する画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示さ
れた画像中の所望の画素に対応する位置を指定する指定
手段とを備え、前記所望の画素を含む所定の領域を画定
する画像表示装置であって、前記指定手段により指定さ
れた位置を示す指定位置データと、前記所望の画素およ
び該画素を中心とする所定範囲に存在する画素に対応す
る複数の単位画像データの値を平滑化した値を有する閾
値データとを生成する閾値生成手段と、画定すべき前記
所定の領域に対応する画像データを構成する単位画像デ
ータの各々の位置を示す領域位置データを生成する位置
データ生成手段であって、前記指定位置データに対応す
る位置を始点として、領域位置データとして適切か否か
を判断するための候補点を決定し、前記候補点に対応す
る画素およびこれを中心とする所定範囲の画素に対応す
る複数の単位画像データの値を平滑化した値を有する平
滑化データを生成し、前記平滑化データの値と前記閾値
データの値とを比較することにより、前記候補点が、前
記領域位置データとして適切か否かを判断して、前記領
域位置データを生成する位置データ生成手段と、画定さ
れた前記所定の領域が含まれる画像を、前記表示装置に
再生するために、前記表示画像データと、前記領域位置
データとを合成する画像データ合成手段とを備えたこと
を特徴とする画像表示装置により達成される。
【0009】本発明の好ましい実施態様においては、前
記閾値データおよび前記平滑化データが、前記複数の単
位画像データの値の平均値に対応するように構成されて
いる。本発明のさらに好ましい実施態様においては、さ
らに、前記画定された領域に含まれる画像に対応する単
位画像データのデータ値を積算して、定量データを生成
する定量手段と、前記定量データを記憶する定量データ
記憶手段とを備えている。本発明のさらに好ましい実施
態様においては、さらに、前記定量データ記憶手段に記
憶された前記定量データに基づいて、前記表示手段に表
示すべき表に対応する表データを生成する表データ生成
手段を備えている。本発明の目的は、各々が一画素に対
応する単位画像データから構成される画像データに対応
する画像中の所望の画素を含む領域を画定するための領
域画定方法であって、前記所望の画素に対応する位置を
指定し、前記位置を示す位置データと、前記所望の画素
および該画素を中心とする所定範囲に存在する画素に対
応する複数の単位画像データのデータ値を平滑化した値
を有する閾値データとを生成し、前記位置を始点とし
て、前記領域に含まれる点として適切か否かを判断する
候補点の位置を示す候補点位置データを決定し、前記候
補点の画素および該画素を中心とする所定範囲に存在す
る画素に対応する複数の単位画像データの値を平滑化し
た値を有する平滑化データを生成し、前記平滑化データ
と前記閾値データとを比較し、前記比較に基づいて、前
記候補点が、前記領域に含まれる点として適切か否かを
判断し、適切である場合に、候補点位置データを領域位
置データとすることにより、前記所望の画素を含む領域
を画定する領域画定方法によっても達成される。
【0010】本発明の好ましい実施態様においては、前
記閾値データを生成するステップが、前記複数の単位画
像データの値の平均値を算出し、かつ、前記平滑化デー
タを生成するステップが、前記複数の単位画像データの
値の平均値を算出するように構成されている。本発明の
さらに好ましい実施態様においては、前記画像が、オー
トラジオグラフィ画像、放射線回折画像、電子顕微鏡画
像および化学発光画像よりなる群から選ばれる画像によ
り構成されている。本発明のさらに好ましい実施態様に
おいては、オートラジオグラフィ画像、放射線回折画像
または電子顕微鏡画像が、試料から発せられる放射線ま
たは電子線を、輝尽性蛍光体に蓄積、吸収させ、しかる
後に、前記輝尽性蛍光体に、電磁波を照射して、該輝尽
性蛍光体から発せられた光を光電変換することにより得
ている。本発明のさらに好ましい実施態様においては、
化学発光画像が、試料から発せられる可視光を、輝尽性
蛍光体に蓄積、吸収させ、しかる後に、前記輝尽性蛍光
体に、電磁波を照射して、該輝尽性蛍光体から発せられ
た光を光電変換することにより得ている。
【0011】本発明において、オートラジオグラフィ画
像、放射線回折画像または電子顕微鏡画像を生成するた
めに使用することのできる輝尽性蛍光体としては、放射
線または電子線のエネルギーを蓄積可能で、電磁波によ
って励起され、蓄積している放射線または電子線のエネ
ルギーを光の形で放出可能なものであればよく、とくに
限定されるものではないが、可視光波長域の光によって
励起可能であるものが好ましい。具体的には、たとえ
ば、特開昭55−12145号公報に開示されたアルカ
リ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体(Ba1-x,
2+x)FX:yA(ここに、M2+はMg、Ca、Sr、
ZnおよびCdからなる群より選ばれる少なくとも一種
のアルカリ土類金属元素、XはCl、BrおよびIから
なる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、AはE
u、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、He、Nd、Yb
およびErからなる群より選ばれる少なくとも一種の3
価金属元素、xは0≦x≦0.6、yは0≦y≦0.2
である。)、特開平2−276997号公報に開示され
たアルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体SrF
X:Z(ここに、XはCl、BrおよびIからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種のハロゲン、ZはEuまたは
Ceである。)、特開昭59−56479号公報に開示
されたユーロピウム付活複合ハロゲン物系蛍光体BaF
X・xNaX’:aEu2+(ここに、XおよびX’はい
ずれも、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少
なくとも一種のハロゲンであり、xは0<x≦2、aは
0<a≦0.2である。)、特開昭58−69281号
公報に開示されたセリウム付活三価金属オキシハロゲン
物系蛍光体であるMOX:xCe(ここに、MはPr、
Nd、Pm、Sm、Eu、Tb、Dy、He、Er、T
m、YbおよびBiからなる群より選ばれる少なくとも
一種の三価金属元素、XはBrおよびIのうちの一方あ
るいは双方、xは、0<x<0.1である。)、特開昭
60−101179号公報および同60−90288号
公報に開示されたセリウム付活希土類オキシハロゲン物
系蛍光体であるLnOX:xCe(ここに、LnはY、
La、GdおよびLuからなる群より選ばれる少なくと
も一種の希土類元素、XはCl、BrおよびIからなる
群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、xは、0<
x≦0.1である。)および特開昭59−75200号
公報に開示されたユーロピウム付活複合ハロゲン物系蛍
光体MIIFX・aMI X’・bM'II ''2+cMIII
''1 3・xA:yEu2+(ここに、MIIはBa、Srお
よびCaからなる群より選ばれる少なくとも一種のアル
カリ土類金属元素、MI はLi、Na、K、Rbおよび
Csからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ
金属元素、M'II はBeおよびMgからなる群より選ば
れる少なくとも一種の二価金属元素、MIII はAl、G
a、InおよびTlからなる群より選ばれる少なくとも
一種の三価金属元素、Aは金属酸化物、XはCl、Br
およびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロ
ゲン、X’、X''およびX''1 はF、Cl、Brおよび
Iからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンで
あり、aは、0≦a≦2、bは、0≦b≦10-2、c
は、0≦c≦10-2で、かつ、a+b+c≧10-2であ
り、xは、0<x≦0.5で、yは、0<y≦0.2で
ある。)が、好ましく使用し得る。
【0012】本発明において、化学発光画像を生成する
ために、使用することのできる輝尽性蛍光体としては、
可視光波長域の光のエネルギーを蓄積可能で、電磁波に
よって励起され、蓄積している可視光波長域の光のエネ
ルギーを光の形で放出可能なものであればよく、とくに
限定されるものではないが、可視光波長域の光によって
励起可能であるものが好ましい。具体的には、たとえ
ば、特開平4−232864号公報に開示された金属ハ
ロリン酸塩系蛍光体、希土類元素付活蛍光体、アルミン
酸塩系蛍光体、珪酸塩系蛍光体、フッ化物系蛍光体が、
好ましく使用し得る。
【0013】
【作用】本発明によれば、候補点に対応する画素および
これを中心とする画素に対応する複数の単位画像データ
の値を平滑化した値を有する平滑化データの値と、所望
の画素およびこれを中心とする画素に対応する複数の単
位画像データの値を平滑化した値を有する閾値データの
値とを比較し、これに基づいて、領域位置データを生成
するため、周囲の単位画像データの値が比較的一定であ
るにもかかわらず、それらとは異なる値を有する単位画
像データの値が平滑化され、したがって、このような値
を有する単位画像データに対応する画素を領域に含むと
判断することがなくなる。その結果、滑らかな領域を画
定することが可能となる。本発明の好ましい実施態様に
よれば、閾値データおよび平滑化データが、複数の単位
画像データの平均値に対応するように構成されているた
め、簡単な演算により、適切な領域位置データを生成す
ることが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例
につき、詳細に説明を加える。図1は、本発明の実施例
にかかる画像表示装置により、表示すべき画像データを
生成する画像読み取り装置の略斜視図である。図1にお
いて、蓄積性蛍光体シート1は、輝尽性蛍光体からなる
輝尽性蛍光体層(図示せず)を有し、輝尽性蛍光体層に
は、試料(図示せず)の画像が、電子線エネルギーの形
で蓄積されている。本実施例においては、電子顕微鏡
(図示せず)の画像検出材料として、蓄積性蛍光体シー
ト1が用いられおり、金属試料(図示せず)に、電子線
が照射され、金属試料を透過した電子線のエネルギー
が、蓄積性蛍光体シート1の輝尽性蛍光体層に蓄積され
ている。こうして、金属試料を透過した電子線のエネル
ギーが蓄積された蓄積性蛍光体シート1の輝尽性蛍光体
層を、レーザ光2によって、走査して、輝尽性蛍光体を
励起し、輝尽光を発光させる。レーザ光2は、レーザ光
源3により発生され、フィルタ4を通過することによ
り、レーザ光2による励起によって蓄積性蛍光体シート
1から発生する輝尽光の波長領域に対応する波長領域の
部分がカットされる。次いで、レーザ光2は、ビーム・
エクスパンダ5により、そのビーム径が正確に調整さ
れ、ガルバノミラー等の光偏向器6に入射する。光偏向
器6によって偏向されたレーザ光2は、fθレンズ7を
介して、平面反射鏡8により反射され、蓄積性蛍光体シ
ート1上に、一次元的に入射する。fθレンズ7は、蓄
積性蛍光体シート1上を、レーザ光2により走査すると
きに、つねに、均一のビーム速度で、走査がなされるこ
とを保証するものである。
【0015】このようなレーザ光2による走査と同期し
て、蓄積性蛍光体シート1は、図1において、矢印Aの
方向に移動され、その全面が、レーザ光2によって走査
されるようになっている。蓄積性蛍光体シート1は、レ
ーザ光2が照射されると、蓄積記録していた電子線エネ
ルギーに比例する光量の輝尽光を発光し、発光した輝尽
光は、導光性シート9に入射する。導光性シート9は、
その受光端部が直線状をなし、蓄積性蛍光体シート1上
の走査線に対向するように近接して配置され、また、そ
の射出端部は、円環状をなし、フォトマルチプライアな
どの光電変換型の光検出器10の受光面に接続されてい
る。この導光性シート9は、アクリル系合成樹脂などの
透明な熱可塑性樹脂シートを加工して作られており、受
光端部から入射した光が、その内面で、全反射を繰り返
しながら、射出端部を経て、光検出器10の受光面に伝
達されるように、その形状が定められている。したがっ
て、レーザ光2の照射に応じて、蓄積性蛍光体シート1
から発光した輝尽光は、導光性シート9に入射し、その
内部で、全反射を繰り返しながら、射出端部を経て、光
検出器10によって受光される。
【0016】光検出器10の受光面には、蓄積性蛍光体
シート1から発光される輝尽光の波長領域の光のみを透
過し、レーザ光2の波長領域の光をカットするフィルタ
が貼着されており、光検出器10は、蓄積性蛍光体シー
ト1から発光された輝尽光のみを光電的に検出するよう
に構成されている。光検出器10によって光電的に検出
された輝尽光は、電気信号に変換され、所定の増幅率を
有する増幅器11によって、所定のレベルの電気信号に
増幅された後、A/D変換器12に入力される。電気信
号は、A/D変換器12において、信号変動幅に適した
スケールファクタで、ディジタル信号に変換され、ライ
ンバッファ13に入力される。ラインバッファ13は、
走査線1列分の画像データを一時的に記憶するものであ
り、以上のようにして、走査線1列分の画像データが記
憶されると、そのデータを、ラインバッファ13の容量
よりもより大きな容量を有する送信バッファ14に出力
し、送信バッファ14は、所定の容量の画像データが記
憶されると、画像データを、画像表示装置に出力するよ
うに構成されている。図2は、本発明の実施例にかかる
画像表示装置および画像読み取り装置のブロックダイア
グラムである。
【0017】図2において、画像表示装置30は、蓄積
性蛍光体シート1に蓄積記録され、画像読み取り装置2
0により読み取られて、ディジタル信号に変換された試
料の電子線透過画像の画像データを受け、濃度、色調、
コントラストなどが適正で、観察解析特性に優れた可視
画像を再生し得るように、信号処理を施す信号処理手段
40と、画像読み取り装置20から信号処理手段40に
与えられ、信号処理が施された画像データを記憶する画
像データ記憶手段50と、メインウィンドウおよび複数
のサブウィンドウ上に画像を表示することができるよう
に構成され、試料の電子線透過画像の画像データを画像
として再生するCRT60と、観察者が所望の情報を入
力することができる入力装置70とを備えている。画像
読み取り装置20の送信バッファ14に、一時的に記憶
された画像データは、画像表示装置30の信号処理手段
40の受信バッファ41に入力されて、一時的に記憶さ
れ、受信バッファ41内に、所定量の画像データが記憶
されると、記憶された画像データが、画像データ記憶手
段50の画像データ一時記憶部51に出力され、記憶さ
れる。このようにして、画像読み取り装置20の送信バ
ッファ14から、信号処理手段40の受信バッファ41
に送られ、一時的に記憶された画像データは、さらに、
受信バッファ41から、画像データ記憶手段50の画像
データ一時記憶部51に記憶される。こうして、蓄積性
蛍光体シート1の全面を、レーザ光2によって走査して
得られた画像データが、画像データ記憶手段50の画像
データ一時記憶部51に記憶されると、信号処理手段4
0の制御部42は、画像データ一時記憶部51から画像
データを読み出し、これに必要な信号処理を施した後、
このような画像データのみを、画像データ記憶手段50
の画像データ記憶部52に記憶させ、しかる後に、画像
データ一時記憶部51に記憶された画像データを消去す
る。
【0018】画像データ記憶手段50の画像データ記憶
部52に記憶された画像データは、観察者が、画像を観
察解析するために、制御部42の所定の指示にしたがっ
て、信号処理部43により、読み出されて、所定の処理
を施された後に、CRT60の画面上に表示されるよう
になっている。図3は、本発明の実施例にかかる画像表
示装置の信号処理部およびこれに関連する周辺部を示す
ブロックダイアグラムである。図3に示すように、信号
処理部42は、画像記憶部52の所定の領域に記憶され
た画像データを読みだし、これを一時的に記憶するとと
もに、所定の処理を施してCRT60に表示可能な表示
画像データを生成する表示画像生成部82と、画像デー
タ中の所定の領域を画定するために、画像中に設定され
た点に対応する画素の位置を示す位置データを生成する
とともに、この位置に対応する一画素の単位画像データ
の値に基づいて、閾値を設定する閾値設定部84と、表
示画像生成部82に一時的に記憶された画像データか
ら、閾値設定部84により設定された閾値以上の値を有
する画像データの領域の位置を示す領域位置データを生
成し、これを記憶する画像領域認識部86と、画像領域
認識部86により生成される領域位置データにより画定
される領域に含まれる画像データの各画素に対応する単
位画像データの値を積算し、定量データを生成する定量
処理部88と、表示画像生成部82により生成された表
示画像データと、画像領域認識部86により生成された
領域位置データとに基づいて、合成画像データを生成す
る画像合成部90と、画像合成部90からの合成画像デ
ータなど展開するウィンドウメモリ92と、定量処理部
88により生成された定量データを記憶する定量データ
記憶部94と、定量データ記憶部96から読みだした定
量データに基づいて、CRT60に表として表示可能な
表データを生成し、これをウィンドウメモリ92に出力
する表データ生成部96とを備えている。
【0019】表示画像生成部82は、操作者が入力装置
を用いて与えた指示にしたがって、画像記憶部52の所
定の領域に記憶された画像データを読みだし、この画像
データを一時的に記憶する。本実施例において、画像デ
ータを構成する単位画像データ、すなわち、一画素に対
応するデータの値は、0ないし4095の何れかとなっ
ている。その一方、CRTに表示可能な一画素に対応す
る単位表示画像データは、赤色、青色および緑色のそれ
ぞれが、0から255の値の何れかであるような値(R
GB値)から構成されている。したがって、表示画像生
成部82は、データ変換テーブル(図示せず)にしたが
って、その値が0ないし4095の何れかである単位画
像データを、所定のRGB値から構成される単位表示画
像データに変換し、単位表示画像データから構成される
表示画像データを生成し、これを画像合成部90に出力
する。後述するように、CRT60に画面上に表示され
た画像上の一点が、マウスなどにより指定され、それに
したがって閾値設定部84および画像領域認識部86が
作動する以前には、画像領域認識部86から画像合成部
90には、何も出力されていない。したがって、この場
合には、画像合成部90からは、表示画像データが、合
成画像データとしてウィンドウメモリ92に出力され、
CRT60の画面上には、表示画像データに対応する画
像が再生される。
【0020】閾値設定部84は、操作者が、マウスなど
入力装置70を用いて、CRT60の画面上に再生され
た画像中の一点を指定したときに、表示画像生成部82
に一時的に記憶されている画像データ中の、指定された
点に対応する画素の位置を示す位置データを算出し、さ
らに、この画素を中心とする3×3個の画素に対応する
9つの単位画像データを読みだして、これらの値の平均
値を算出して、閾値データを生成する。閾値設定部84
により生成された位置データおよび閾値データは、画像
領域認識部86に与えられる。画像領域認識部86は、
位置データおよび閾値データを受け入れ、以下に述べる
アルゴリズムにしたがって、前述したように画像中に指
定された一点に対応する画素を始点として、所定の領域
を画定する。ここに、図4は、画像領域認識部86によ
る領域を画定する処理を示すフローチャートである。図
4に示すように、初期的に、閾値設定部84により生成
された位置データを、領域位置データ、すなわち、画定
すべき領域を示す位置データの始点P0(i,j)として(ス
テップ401)、候補点に対応する位置データQn (i,
j) を決定する(ステップ403)。ここに、候補点と
は、領域位置データとして適切か否かを判断するための
画素をいう。候補点に対応する位置データQn(i,j)は、
前回の処理において候補点に対応する位置データであっ
たQ (n-1)(i,j)から、領域位置データPm(i,j)を中心
として時計回りに一画素分だけ進められた点に対応す
る。また、Q1(i,j)は、前回の処理において決定された
領域位置データPm-1(i,j)から、領域位置データPm(i,
j)を中心として時計回りに一画素分だけ進められた点が
対応し、特に、ステップ401が終了して引き続き決定
されるQ1(i,j)は、その画素を中心とする9画素(3×
3画素)に対応する単位画像データの値の平均値が、閾
値よりも小さな任意の点に対応する。
【0021】候補点に対応する位置データQn (i,j) が
決定すると、この位置データに対応する画素を中心とす
る9画素(3×3画素)に対応する単位画像データを、
表示画像生成部82に一時的に記憶されている画像デー
タから読みだし、これら単位画像データの値の平均値を
算出し、平均画像データQ'n(i,j) を生成する(ステッ
プ404)。次いで、平均画像データQ'n(i,j) の値
が、閾値データの値QTH以上であるか否かを判断し(ス
テップ405)、平均画像データQ'n(i,j) の値が、小
さい場合には、nを一つ進めて(ステップ406)、次
の候補点に対応する位置データQn (i,j) を決定する
(ステップ403)。これに対して、平均画像データ
Q'n(i,j) の値が、閾値データの値Qth以上である場合
には、この位置データQn (i,j) を、領域位置データP
m(i,j)とする(ステップ407)。次いで、今回のルー
プで得られた領域位置データPm(i,j)および前回のルー
プで得られた領域位置データPm-1(i,j)が、それぞれ、
2(i,j)およびP1(i,j)に一致するか否かを判断する
(ステップ408)。これは、領域位置データP1(i,j)
ないしPm-1(i,j)に対応する画素により、閉じた領域が
画定され、かつ、領域を囲むべきベクトルの方向が一致
しているかを判断するものである。ステップ409にお
いてYES と判断された場合には処理を終了し、その一
方、NOと判断された場合には、mを一つすすめ(ステッ
プ409)るとともに、nを初期化し(ステップ40
2)、次の領域位置データを生成する処理を開始する。
【0022】このような処理を繰り返すことにより、所
望の領域が画定され、ステップ401ないしステップ4
08を実行することにより得られた一群の領域位置デー
タP 1(i,j)ないしPk(i,j)は、所定の領域番号を示すデ
ータとともに、領域認識部86に設けられた領域データ
記憶部(図示せず)に記憶される。また、この一群の領
域位置データは、定量処理部88および画像合成部90
に与えられる。定量処理部88は、領域位置データによ
り画定される領域に含まれる画像に対応する画像データ
を、表示画像生成部82に一時的に記憶された画像デー
タから読みだし、この画像データを構成する単位画像デ
ータの値、すなわち、各画素の濃度値の和を算出し、こ
れを定量データとして、関連する領域番号とともに、定
量データ記憶部94の定量データベースに記憶する。画
像合成部90は、領域認識部86から領域位置データが
与えられた場合には、表示画像生成部82から与えられ
た表示画像データ中の各領域位置データに対応する各単
位表示画像データに所望の値を与え、表示画像データに
基づく画像が、CRT50の画面上に再生された場合
に、観察者が、画像中に、所定の領域が形成されている
ことが観察できるようにしている。
【0023】表データ生成部96は、定量データ記憶部
94の定量データベースに記憶された領域番号およびこ
れに関連する定量データに基づいて、所定の表データを
生成し、これをウィンドウメモリ92に与える。以上の
ように構成された画像表示装置の動作を説明する。観察
者が、入力装置70を用いて所定の指令を与えると、画
像記憶部52の所定の領域に記憶されていた画像データ
が、表示画像生成部82により読みだされ、一時的に記
憶される。表示画像生成部82は、この画像データに基
づき、表示画像データを生成し、これを画像合成部90
に出力する。前述したように、この時点では、画像合成
部90には、画像領域認識部86からの領域位置データ
が与えられていないため、画像合成部90は、表示画像
データをウィンドウメモリ92に出力し、これに対応す
る画像が、CRT60の画面上に再生される。次いで、
観察者が、マウスなど入力装置70を用いて、CRT6
0の画面上に表示された画像中の所望の点を指定する
と、閾値設定部84は、この点に対応する座標データ
と、閾値データとを算出し、これらを画像領域認識部8
6に与える。
【0024】画像領域認識部86は、座標データおよび
閾値データを受け入れ、図4に示す処理フローにしたが
って、所定の領域の領域位置データを生成する。ここ
に、図5(a)は、表示画像生成部82に一時的に記憶
された画像データの部分を概略的に示す図であり、図5
(b)は、本実施例にかかる領域を画定する処理を説明
するために平均画像データの値を示す図である。図5
(a)に示すように、CRT60の画面上に再生された
画像中、マウスなどの入力装置70により指定された点
に対応する画像データ上の位置に対応する位置データが
1(i,j)であった場合には、位置データP1(i,j)と、こ
の点に対応する画素を中心とした9画素(3×3画素)
分の画像データの値の平均値(16+17+17+3+
15+17+0+9+20)/9=13からなる閾値デ
ータとが、画像領域認識部86に与えられる。画像領域
認識部86は、図5(a)に示すように、候補点に対応
する位置データQ1(i,j)を決定し、図5(b)に示すよ
うに、この画素を中心とした9画素(3×3画素)分の
画像データの平均画像データQ'1(i,j) を算出し、この
値が、13以上であるか否かを判断する。この場合に
は、Q'1(i,j) <13であるため、nをインクリメント
して、位置データP0(i,j)に対応する画素を中心とし
て、Q1(i,j)から時計方向に存在するQ2(i,j)を決定す
る。このようにして、図5(a)および図5(b)に示
すように、候補点に対応する位置データQ2(i,j)ないし
5(i,j)が、順次決定され、これに対応する平均画像デ
ータQ'2(i,j) ないしQ'5(i,j) が算出される。ここ
に、Q'5(i,j) ≧13であるため、P1(i,j)=Q 5(i,j)
となる。このような処理を繰り返すことにより、図5
(a)および図5(b)の矢印に示すように、領域位置
データP2(i,j)ないしP7(i,j)を得ることができる。
【0025】前述したように、画像領域認識部86によ
り算出された一群の領域位置データP1(i,j)ないしPk
(i,j)は、所定の領域番号を示すデータとともに、領域
認識部86に設けられた領域データ記憶部(図示せず)
に記憶される。なお、この領域番号は、一群の領域位置
データが作成された順に与えられる。このように生成さ
れた一群の領域位置データは、画像合成部90に与えら
れる。画像合成部90においては、この領域位置データ
に対応する単位表示画像データのそれぞれに、所定の値
を与えた後に、所定の値を与えられた単位表示画像デー
タを含む表示画像データを、ウィンドウメモリ92に出
力する。これにより、図6に示すように、CRT60の
画面100上に表示された画像中に、一群の領域位置デ
ータに対応する所定の領域102が画定される。次い
で、観察者が、入力装置70を用いて、所定の指令を与
えることにより、定量処理部88は、領域座標データに
より画定される領域に含まれる画像データを、表示画像
生成部82に一時的に記憶された画像データから読みだ
し、この画像データを構成する単位画像データの値を積
算して、この領域内に含まれる濃度値および単位面積あ
たりの濃度値を含む定量データを生成し、この領域に関
連する領域番号を示すデータとともに、定量データを定
量データ記憶部94の定量データベースに記憶する。
【0026】さらに、定量記憶部94の定量データベー
スに記憶された定量データは、表データ生成部96に与
えられ、領域番号ごとに、領域内に含まれる濃度値、領
域の面積、単位面積あたりの濃度値を含む表に対応する
表データが生成され、これがウィンドウメモリ92に出
力される、その結果、CRT60の画面上に、画定され
た領域に関する表が表示される。本実施例によれば、閾
値設定部84は、観察者が入力装置70を用いて指定し
た、CRT60の画面上に表示された画像中の点に対応
する画素の位置データと、この画素を中心とした9画素
分の画像データの値の平均値からなる閾値データとを算
出し、画像領域設定部86が、候補点に対応する位置デ
ータQを決定して、このQに対応する画素を中心とした
9画素分の画像データの平均値を算出し、これが閾値以
上であるか否かを判断し、閾値以上である場合に、位置
データQを領域座標データPとする。したがって、周囲
の単位画像データの値が比較的一定であるにもかかわら
ず、それらとは異なる値を有する単位画像データが存在
する場合、すなわち、いわゆるスポット的なノイズが画
像中に存在する場合であっても、このようなノイズに対
応する位置を、領域として認識することがなくなり、そ
の結果、なめらかな外郭を有する領域を画定することが
可能となる。
【0027】本発明は、以上の実施例に限定されること
なく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることは言うまでもない。たとえば、前
記実施例においては、閾値設定部84が、画像中に指定
された点に対応する画素を中心する3×3画素分の単位
画像データを読みだして、これらデータの値の平均値を
算出し、かつ、画像領域認識部86が、候補点を中心と
する3×3画素分の単位画像データの値の平均値を算出
するように構成されているが、これに限定されるもので
はなく、画像中に指定された点に対応する画素および候
補点を中心とする5×5画素分、7×7画素分、あるい
はそれ以上の画素分の単位画像データの値の平均値を算
出するように構成してもよい。また、前記実施例におい
ては、閾値設定部84および画像領域認識部86は、画
像中に指定された点に対応する画素および候補点を中心
とする複数画素分の単位画像データのデータ値の平均値
を算出するように構成されているが、これに限定される
ものではなく、たとえば、画像中に指定された点に対応
する画素および候補点から離間するごとに段階的に値が
変更された重み付け係数を設定し、各画素に対応する単
位画像データのデータ値に重み付けをして、平滑微分さ
れた値を用いてもよい。
【0028】さらに、前記実施例においては、候補点に
対応する位置データQn(i,j)を決定するごとに、平均画
像データQ'n(i,j) を生成するように構成しているが、
領域座標データPm(i,j)が生成されるごとに、これに関
連する複数の平均画像データを生成し、或いは、初期的
に、すべての平均画像データQ'n(i,j) を生成しておい
てもよいことは明らかである。さらに、前記実施例にお
いては、電子顕微鏡を用いて生成された金属試料の電子
線透過画像を表示する場合につき、説明を加えたが、本
発明は、金属試料の電子線透過画像のみならず、金属試
料の電子線回折画像など、その他の電子顕微鏡画像を表
示する場合はもとより、サザン・ブロット・ハイブリダ
イゼーション法を用いた遺伝子のオートラジオグラフィ
画像、蛋白質の薄層クロマトグラフィによって生成され
たオートラジオグラフィ画像、ポリアクリルアミドゲル
電気泳動法によって、蛋白質の分離、同定、あるいは、
分子量、特性の評価などをおこなうためのオートラジオ
グラフィ画像、マウスなどの実験動物における投与物質
の代謝、吸収、排泄の経路、状態などを研究するための
オートラジオグラフィ画像などのオートラジオグラフィ
画像を表示する場合にも、サザン・ブロット・ハイブリ
ダイゼーション法を用いた遺伝子の化学発光画像、蛋白
質の薄層クロマトグラフィによって生成された化学発光
画像、ポリアクリルアミドゲル電気泳動法によって、蛋
白質の分離、同定、あるいは、分子量、特性の評価など
をおこなうための化学発光画像などの化学発光法を利用
した化学発光画像を表示する場合にも、さらには、金属
試料などの放射線回折画像を表示する場合にも、広く適
用することができる。
【0029】また、本発明は、観察者が、表示される画
像の階調を調整することがある画像であれば、オートラ
ジオグラフィ検出方法、化学発光検出方法、電子顕微鏡
による検出方法、放射線回折画像検出方法以外の方法に
より、生成された画像を表示する場合にも、適用するこ
とができる。さらに、本明細書において、手段とは、必
ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機
能が、ソフトウエアによって実現される場合も包含す
る。また、一つの手段の機能が二以上の物理的手段によ
り実現されても、二以上の手段の機能が一つの物理的手
段により実現されてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、ノイズが比較的多い画
像であっても、なめらかな領域を自動的に画定すること
ができる画像表示装置および領域画定方法を提供するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例にかかる画像表示装置
により、表示すべき画像データを生成する画像読み取り
装置の略斜視図である。
【図2】図2は、本発明の実施例にかかる画像表示装置
および画像読み取り装置のブロックダイアグラムであ
る。
【図3】図3は、本発明の実施例にかかる画像表示装置
の信号処理部およびこれに関連する周辺部を示すブロッ
クダイアグラムである。
【図4】図4は、画像領域認識部による領域を認識する
処理を示すフローチャートである。
【図5】図5(a)は、表示画像生成部に一時的に記憶
された画像データの部分を示す図であり、図5(b)
は、本実施例にかかる領域認識処理を説明するために平
均画像データの値を示す図である。
【図6】CRTの画面上に再生された画像の部分略拡大
図である。
【符号の説明】
1 蓄積性蛍光体シート 2 レーザ光 3 レーザ光源 4 フィルタ 5 ビーム・エクスパンダ 6 光偏向器 7 fθレンズ 8 平面反射鏡 9 導光性シート 10 光検出器 11 増幅器 12 A/D変換器 13 ラインバッファ 20 画像読み取り装置 30 オートラジオグラフィ画像形成/解
析装置 40 信号処理手段 41 ラインバッファ 42 制御部 43 信号処理部 50 画像データ記憶手段 51 画像データ一時記憶部 52 画像データ記憶部 60 CRT 70 入力装置 82 表示画像生成部 84 閾値設定部 86 画像領域認識部 88 定量処理部 90 画像合成部 92 ウィンドウメモリ 94 定量データ記憶部 96 表データ生成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/60 G01N 33/58 JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が一画素に対応する単位画像データ
    から構成される画像データに所定の処理を施す画像デー
    タ処理手段と、前記画像データに対応する画像を表示す
    る表示手段と、前記表示手段に表示された画像中の所望
    の画素に対応する位置を指定する指定手段とを備え、前
    記所望の画素を含む所定の領域を画定する画像表示装置
    であって、 前記指定手段により指定された位置を示す指定位置デー
    タと、前記所望の画素および該画素を中心とする所定範
    囲に存在する画素に対応する複数の単位画像データの値
    を平滑化した値を有する閾値データとを生成する閾値生
    成手段と、 画定すべき前記所定の領域に対応する画像データを構成
    する単位画像データの各々の位置を示す領域位置データ
    を生成する位置データ生成手段であって、前記指定位置
    データに対応する位置を始点として、領域位置データと
    して適切か否かを判断するための候補点を決定し、前記
    候補点に対応する画素およびこれを中心とする所定範囲
    の画素に対応する複数の単位画像データの値を平滑化し
    た値を有する平滑化データを生成し、前記平滑化データ
    の値と前記閾値データの値とを比較することにより、前
    記候補点が、前記領域位置データとして適切か否かを判
    断して、前記領域位置データを生成する位置データ生成
    手段と、 画定された前記所定の領域が含まれる画像を、前記表示
    装置に再生するために、前記表示画像データと、前記領
    域位置データとを合成する画像データ合成手段とを備え
    たことを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記閾値データおよび前記平滑化データ
    が、前記複数の単位画像データの値の平均値に対応する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記画定された領域に含まれる
    画像に対応する単位画像データのデータ値を積算して、
    定量データを生成する定量手段と、前記定量データを記
    憶する定量データ記憶手段とを備えたことを特徴とする
    請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記定量データ記憶手段に記憶
    された前記定量データに基づいて、前記表示手段に表示
    すべき表に対応する表データを生成する表データ生成手
    段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画像表示
    装置。
  5. 【請求項5】 各々が一画素に対応する単位画像データ
    から構成される画像データに対応する画像中の所望の画
    素を含む領域を画定するための画像中の領域画定方法で
    あって、 前記所望の画素に対応する位置を指定し、 前記位置を示す位置データと、前記所望の画素および該
    画素を中心とする所定の範囲に存在する画素に対応する
    複数の単位画像データのデータ値を平滑化した値を有す
    る閾値データとを生成し、 前記位置を始点として、前記領域に含まれる点として適
    切か否かを判断する候補点の位置を示す候補点位置デー
    タを決定し、 前記候補点の画素および該画素を中心とする所定範囲に
    存在する画素に対応する複数の単位画像データの値を平
    滑化した値を有する平滑化データを生成し、 前記平滑化データと前記閾値データとを比較し、 前記比較に基づいて、前記候補点が、前記領域に含まれ
    る点として適切か否かを判断し、適切である場合に、候
    補点位置データを領域位置データとすることにより、前
    記所望の画素を含む領域を画定することを特徴とする画
    像中の領域画定方法。
  6. 【請求項6】 前記閾値データを生成するステップが、
    前記複数の単位画像データの値の平均値を算出し、か
    つ、 前記平滑化データを生成するステップが、前記複数の単
    位画像データの値の平均値を算出するように構成された
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像中の領域認識方
    法。
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