JPH07334667A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07334667A
JPH07334667A JP7088343A JP8834395A JPH07334667A JP H07334667 A JPH07334667 A JP H07334667A JP 7088343 A JP7088343 A JP 7088343A JP 8834395 A JP8834395 A JP 8834395A JP H07334667 A JPH07334667 A JP H07334667A
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JP
Japan
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data
monitor frame
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Application number
JP7088343A
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English (en)
Inventor
Masato Sen
真人 染
Yasuhiro Tsutamori
康浩 蔦森
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 濃淡が明瞭でない画像部の階調を調整して観
察解析を可能とする。 【構成】 一時メモリ66に記憶された画像データから
画像データを選択する画像データ選択手段68、選択さ
れた画像データを一時的に記憶する選択画像データ記憶
手段72、選択画像データを二次元的に展開して一時的
に記憶するウインドメモリ79、一時的に記憶された画
像データを囲むモニター枠を生成するモニター枠生成手
段80、及び該部分の画像の階調に対応する画像データ
のプロファイルを生成するプロファイル生成手段88を
有し、画像データのプロファイルデータデータに対応す
るプロファイル画像に基づいて、モニター枠により囲ま
れた画像の階調を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置に関する
ものであり、さらに詳細には、任意の画像領域の観察解
析特性を向上させることのできる画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】放射性標識を付与した物質を、生物体に
投与した後、その生物体あるいはその生物体の組織の一
部を試料とし、この試料を、高感度X線フィルムなどの
放射線フィルムに一定時間重ね合わせることによって、
放射線フィルムを感光させ或いは露光し、放射線フィル
ムの感光された部位に基づき、試料中の放射性標識物質
の位置情報を得るようにしたオートラジオグラフィ検出
方法や、蛋白質、核酸配列などの固定された高分子を、
化学発光物質と接触して、化学発光を生じさせる標識物
質により、選択的に標識し、標識物質によって選択的に
標識された高分子と、化学発光物質とを接触させて、化
学発光物質と標識物質との接触によって生ずる可視光波
長域の化学発光を検出することによって、遺伝子情報な
どの高分子に関する情報を得るようにした化学発光検出
方法、金属あるいは非金属試料などに電子線を照射し、
試料の回折像あるいは透過像などを検出して、元素分
析、試料の組成解析、試料の構造解析などをおこなった
り、生物体組織に電子線を照射して、生物体組織の画像
を検出する電子顕微鏡による検出方法、放射線を試料に
照射し、得られた放射線回折像を検出して、試料の構造
解析などをおこなう放射線回折画像検出方法などが知ら
れている。
【0003】これらの方法は、従来、検出材料として、
写真フイルムを用い、写真フイルム上に、放射線画像、
化学発光画像、電子顕微鏡画像、放射線回折画像などを
記録し、目視によって、可視画像を検出することによっ
て、おこなわれていたが、検出材料として、写真フイル
ムを用いる場合には、オートラジオグラフィ検出方法や
放射線回折画像検出方法にあっては、放射線フイルムの
感度が低く、画像記録に多大な時間を要するという問題
があり、また、化学発光検出方法にあっては、微弱な化
学発光を確実に検出するために、γ値の高い高感度フイ
ルムを用いる必要があるが、γ値の高い高感度フイルム
を用いるときは、確実に、特性曲線の直線部を用いて、
露光することが困難であって、露光ミスが多く、露光条
件を変えて、繰り返し、露光する必要があるという問題
があり、さらには、電子顕微鏡による検出方法にあって
は、電子顕微鏡用の写真フイルムは、特性曲線の直線部
が少ないため、露光条件の選択が難しく、露光ミスによ
り、繰り返し、露光をしなければならないという問題が
あり、また、いずれの方法にあっても、現像処理という
化学的処理が必要不可欠であって、操作が煩雑であると
いう問題を有している。
【0004】そこで、従来の写真フイルムに代えて、放
射線、可視光、電子線などが照射されると、そのエネル
ギーを吸収して、蓄積し、その後に、特定の波長域の電
磁波を用いて励起すると、照射された放射線、可視光、
電子線などのエネルギーの量に応じた光量の輝尽光を発
する特性を有する輝尽性蛍光体を、放射線、可視光、電
子線などの検出材料として用い、輝尽性蛍光体から発せ
られた輝尽光を、光電的に検出して、ディジタル信号に
変換し、得られた画像データに所定の画像処理を施した
後に、画像を、CRT画面などの表示手段あるいは写真
フイルム上に再生するようにしたオートラジオグラフィ
検出方法、化学発光検出方法、電子顕微鏡による検出方
法、放射線回折画像検出方法が提案されている(たとえ
ば、特公平1−60784号公報、特公平1−6078
2号公報、特公平4−3952号公報、米国特許第5,
028,793号、英国特許出願公開GB第2,24
6,197A、特開昭61−51738号公報、特開昭
61−93538号公報、特開昭59−15843号公
報など)。
【0005】この輝尽性蛍光体を用いた検出方法によれ
ば、現像処理という化学的処理が不必要であるだけでな
く、オートラジオグラフィ検出方法や放射線回折画像検
出方法にあっては、露光時間を大幅に短縮することがで
き、化学発光検出方法や電子顕微鏡による検出方法にあ
っては、露光ミスが少なく、容易に、露光をおこなうこ
とができるという利点があり、さらには、ディジタル信
号に変換された後に、画像が再生されるので、画像デー
タに、信号処理を施すことによって、所望のように、画
像を再生し、あるいは、コンピュータによる定量解析が
可能になり、好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに、蓄積性蛍光体シートを用いて、電気信号に変換さ
れた画像データを、可視画像として、CRT画面などの
表示手段に再生し、観察解析する場合に、再生された画
像の観察解析したい部分の濃淡が明瞭ではないときがあ
り、そのようなときは、所望のように、画像を観察解析
できない場合があった。
【0007】このことは、オートラジオグラフィ画像
や、化学発光画像、電子顕微鏡画像、放射線回折画像な
どを、一旦、写真フイルムに記録し、記録された画像を
光電的に読み取り、ディジタル信号化し、得られた画像
信号に、所望の信号処理を施すことにより、可視画像と
して、CRT画面などの表示手段に再生する場合にも、
同様に問題になる。
【0008】
【発明の目的】本発明は、画像データに基づき、可視画
像をCRT画面などの表示手段に形成する画像形成装置
であって、CRT画面などの表示手段に再生された画像
の観察解析したい部分の濃淡が明瞭でない場合において
も、所望のように、画像を観察解析するができる画像形
成装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【発明の構成】本発明のかかる目的は、画像データを記
憶する画像データ記憶手段と、画像データ記憶手段に記
憶された画像データを、二次元的に展開して、一時的に
記憶する一時メモリと、該一時メモリに、二次元的に展
開されて、一時的に記憶された画像データから、画像デ
ータを選択する画像データ選択手段と、該画像データ選
択手段により選択された画像データを、二次元的に展開
して、記憶する選択画像データ記憶手段と、該選択画像
データ記憶手段に含まれ、表示手段に形成すべき画像の
画像データを二次元的に展開して、一時的に記憶するウ
インドメモリと、該ウインドメモリに二次元的に展開さ
れて、一時的に記憶された画像データを、二次元的に囲
み、その内部の画像データを特定可能なモニター枠生成
手段と、該モニター枠生成手段により生成された前記モ
ニター枠によって特定された画像データに基づき、前記
表示手段に形成されるべき画像の階調に対応する画像デ
ータのプロファイルを生成するプロファイル生成手段
と、前記ウインドメモリに二次元的に展開されて、一時
的に記憶された前記画像データ、前記モニター枠生成手
段により、前記ウインドメモリに生成された前記モニタ
ー枠および前記プロファイル生成手段により生成された
前記画像データのプロファイルデータを、前記表示手段
に、画像として表示する画像表示手段と、前記プロファ
イル生成手段により生成された画像データのプロファイ
ルデータに対応するプロファイル画像に基づいて、前記
モニター枠により囲まれ、特定された画像の階調を調整
する階調調整手段とを有する画像形成装置によって達成
される。
【0010】本発明の好ましい実施態様においては、選
択画像データ記憶手段が、画像データ選択手段によって
選択された画像データを拡大あるいは縮小して、記憶す
る画像データ拡大/縮小手段と、画像データ拡大/縮小
手段により、拡大あるいは縮小された画像データを記憶
する拡大/縮小画像データ記憶手段とを備えている。本
発明の別の好ましい実施態様においては、モニター枠生
成手段が、画像データ選択手段により選択される画像デ
ータとは、無関係に、ウインドメモリにモニター枠を生
成するように構成されている。
【0011】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、さらに、画像データとともに、表示手段に表示
される図形データを記憶する図形データ記憶手段を備え
ており、選択画像データ記憶手段が、さらに、図形デー
タ記憶手段に記憶された図形データと、画像データ選択
手段により選択された画像データとを合成するデータ合
成手段を備えている。
【0012】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、さらに、モニター枠生成手段により、ウインドメモ
リに生成されたモニター枠の位置を記憶するモニター枠
位置記憶手段を備えている。本発明のさらに好ましい実
施態様においては、前記画像データが、蓄積性蛍光体シ
ートを用いて生成されている。
【0013】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記画像データが、オートラジオグラフィ画像デー
タ、放射線回折画像データ、電子顕微鏡画像データおよ
び化学発光画像データよりなる群から選ばれる画像デー
タにより構成されている。本発明のさらに好ましい実施
態様においては、前記オートラジオグラフィ画像デー
タ、前記放射線回折画像データまたは前記電子顕微鏡画
像データが、試料から発せられる放射線または電子線
を、輝尽性蛍光体に蓄積、吸収させ、しかる後に、前記
輝尽性蛍光体に、電磁波を照射して、該輝尽性蛍光体か
ら発せられた光を光電変換することにより生成されてい
る。
【0014】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記化学発光画像が、試料から発せられる可視光
を、輝尽性蛍光体に蓄積、吸収させ、しかる後に、前記
輝尽性蛍光体に、電磁波を照射して、該輝尽性蛍光体か
ら発せられた光を光電変換することにより生成されてい
る。本発明において、階調とは、色調を含んでいる。
【0015】本発明において、オートラジオグラフィ画
像、放射線回折画像または電子顕微鏡画像を生成するた
めに使用することのできる輝尽性蛍光体としては、放射
線または電子線のエネルギーを蓄積可能で、電磁波によ
って励起され、蓄積している放射線または電子線のエネ
ルギーを光の形で放出可能なものであればよく、とくに
限定されるものではないが、可視光波長域の光によって
励起可能であるものが好ましい。具体的には、たとえ
ば、特開昭55−12145号公報に開示されたアルカ
リ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体(Ba
1-x,2+ x )FX:yA(ここに、M2+はMg、Ca、
Sr、ZnおよびCdからなる群より選ばれる少なくと
も一種のアルカリ土類金属元素、XはCl、Brおよび
Iからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、
AはEu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、N
d、YbおよびErからなる群より選ばれる少なくとも
一種の3価金属元素、xは0≦x≦0.6、yは0≦y
≦0.2である。)、特開平2−276997号公報に
開示されたアルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体
SrFX:Z(ここに、XはCl、BrおよびIからな
る群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、ZはEu
またはCeである。)、特開昭59−56479号公報
に開示されたユーロピウム付活複合ハロゲン物系蛍光体
BaFX・xNaX’:aEu2+(ここに、Xおよび
X’はいずれも、Cl、BrおよびIからなる群より選
ばれる少なくとも一種のハロゲンであり、xは0<x≦
2、aは0<a≦0.2である。)、特開昭58−69
281号公報に開示されたセリウム付活三価金属オキシ
ハロゲン物系蛍光体であるMOX:xCe(ここに、M
はPr、Nd、Pm、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、
Er、Tm、YbおよびBiからなる群より選ばれる少
なくとも一種の三価金属元素、XはBrおよびIのうち
の一方あるいは双方、xは、0<x<0.1であ
る。)、特開昭60−101179号公報および同60
−90288号公報に開示されたセリウム付活希土類オ
キシハロゲン物系蛍光体であるLnOX:xCe(ここ
に、LnはY、La、GdおよびLuからなる群より選
ばれる少なくとも一種の希土類元素、XはCl、Brお
よびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲ
ン、xは、0<x≦0.1である。)および特開昭59
−75200号公報に開示されたユーロピウム付活複合
ハロゲン物系蛍光体MIIFX・aMI X’・bM'II
'' 2 ・cMIII ''' 3 ・xA:yEu2+(ここに、M
IIはBa、SrおよびCaからなる群より選ばれる少な
くとも一種のアルカリ土類金属元素、MI はLi、N
a、K、RbおよびCsからなる群より選ばれる少なく
とも一種のアルカリ金属元素、M’IIはBeおよびMg
からなる群より選ばれる少なくとも一種の二価金属元
素、MIII はAl、Ga、InおよびTlからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種の三価金属元素、Aは少なく
とも一種の金属酸化物、XはCl、BrおよびIからな
る群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、X’、X
''およびX''' はF、Cl、BrおよびIからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり、aは、0
≦a≦2、bは、0≦b≦10-2、cは、0≦c≦10
-2で、かつ、a+b+c≧10-2であり、xは、0<x
≦0.5で、yは、0<y≦0.2である。)が、好ま
しく使用し得る。
【0016】本発明において、化学発光画像を生成する
ために、使用することのできる輝尽性蛍光体としては、
可視光波長域の光のエネルギーを蓄積可能で、電磁波に
よって励起され、蓄積している可視光波長域の光のエネ
ルギーを光の形で放出可能なものであればよく、とくに
限定されるものではないが、可視光波長域の光によって
励起可能であるものが好ましい。具体的には、たとえ
ば、特開平4−232864号公報に開示された金属ハ
ロリン酸塩系蛍光体、希土類元素付活蛍光体、アルミン
酸塩系蛍光体、珪酸塩系蛍光体、フッ化物系蛍光体が、
好ましく使用し得る。
【0017】
【作用】本発明によれば、モニター枠生成手段により生
成されたモニター枠により特定された画像データに基づ
き、画像の階調に対応する画像データのプロファイルデ
ータを生成するプロファイル生成手段と、画像データ選
択手段により選択され、ウインドメモリに、二次元的に
展開されて、一時的に記憶される画像データ、モニター
枠生成手段により、ウインドメモリに生成されたモニタ
ー枠およびプロファイル生成手段により生成された画像
データのプロファイルデータを、表示手段に、画像とし
て表示する画像表示手段と、プロファイル生成手段によ
って生成された画像データのプロファイルデータに対応
するプロファイル画像に基づいて、モニター枠によっ
て、囲まれ、特定された画像の階調を調整する階調調整
手段とを備えているから、モニター枠により、再生され
た画像の観察解析したい部分を特定したとき、その部分
の濃淡が明瞭ではない場合には、プロファイル生成手段
によって生成された画像データのプロファイルデータに
対応するプロファイル画像に基づいて、階調調整手段に
より、モニター枠によって、囲まれた部分の階調を調整
して、観察解析に適するように調整し、画像を観察解析
することができ、したがって、電気信号に変換された画
像データを、表示手段に再生された画像として、所望の
ように、観察解析することが可能となる。また、モニタ
ー枠生成手段により、モニター枠は、ウインドメモリに
生成されるから、表示手段からモニター枠が消失するこ
とがなく、所望の画像領域の階調を、観察解析に適する
ように、調整することができる。
【0018】本発明の好ましい実施態様によれば、画像
データ選択手段により選択された画像データを、表示手
段に、拡大あるいは縮小して表示することができ、電気
信号に変換された画像画像の細部を、所望のように、観
察解析することができるとともに、大きな画像領域につ
いても、所望のように、観察解析することが可能にな
る。
【0019】本発明の別の実施態様によれば、モニター
枠生成手段が、画像データ選択手段により選択される画
像データとは、無関係に、ウインドメモリにモニター枠
を生成するように構成されているから、画像選択手段に
より、表示手段に表示された画像をスクロールしても、
表示手段に表示されたモニター枠の位置は変化しないか
ら、表示手段のスクロール操作をおこないつつ、モニタ
ー枠内の画像のプロファイルを観察することができる。
【0020】本発明のさらに別の好ましい実施態様によ
れば、画像データとともに、表示手段に表示される図形
データを記憶する図形データ記憶手段を備えており、選
択画像データ記憶手段が、さらに、図形データ記憶手段
に記憶された図形データから、表示手段に表示すべき図
形データを選択して、画像データ選択手段により選択さ
れた画像データと合成するデータ合成手段を備えている
から、画像を観察解析する際に、必要な図形を表示手段
に、画像とともに表示することができ、したがって、観
察解析特性を向上させることが可能になる。
【0021】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明にかかる
好ましい実施例につき、詳細に説明を加える。図1は、
本発明の実施例にかかるオートラジオグラフィ画像形成
装置のための画像データを生成する画像読み取り装置の
一例を示す略斜視図である。
【0022】図1において、蓄積性蛍光体シート1に
は、試料(図示せず)に含まれる放射性標識物質の位置
情報が、放射線エネルギーの形で、蓄積されている。本
実施例においては、サザン・ブロッティング(Southern
blotting)法およびハイブリタイゼーション法を利用し
た遺伝子中の放射性標識物質の位置情報が、蓄積性蛍光
体シート1に蓄積記録されている。
【0023】ここに、位置情報とは、試料中における放
射性標識物質もしくはその集合体の位置を中心とした各
種の情報、たとえば、試料中に存在する放射性標識物質
の集合体の存在位置と形状、その位置における放射性標
識物質の濃度、分布などからなる情報の一つもしくは任
意の組み合わせとして得られる各種の情報を意味するも
のである。
【0024】試料中の放射性標識物質の位置情報は、た
とえば、次のようにして、蓄積性蛍光体シート1に蓄積
記録されている。すなわち、まず、目的とする遺伝子か
らなるDNA断片を含む複数のDNA断片を、ゲル支持
媒体上で、電気泳動をおこなうことにより、分離展開
し、アルカリ処理により変性(denaturation) して、一
本鎖のDNAとする。次いで、公知のサザン・ブロッテ
ィング法により、このゲル支持媒体とニトロセルロース
フィルタなどの転写支持体とを重ね合わせ、転写支持体
上に、変性DNA断片の少なくとも一部を転写して、加
温処理により、固定する。次いで、目的とする遺伝子の
DNAと相補的なDNAあるいはRNAを放射性標識す
るなどの方法により調製したプローブと転写支持体上の
変性DNA断片とを、加温処理により、ハイブリタイズ
させ、二本鎖のDNAの形成(re−naturation) または
DNA・RNA結合体の形成をおこなう。このとき、転
写支持体上の変性DNA断片は固定されているので、プ
ローブDNAまたはプローブRNAと相補的なDNA断
片のみが、ハイブリタイズして、放射性標識プローブを
捕獲する。しかる後に、適当な溶液で、ハイブリッドを
形成しなかったプローブを洗い流すことにより、転写支
持体上では、目的遺伝子を有するDNA断片のみが、放
射性標識が付与されたDNAまたはRNAとハイブリッ
ドを形成し、放射性標識が付与される。こうして、得ら
れた転写支持体と、蓄積性蛍光体シート1とを一定時間
重ね合わせて、露光操作をおこなうことにより、転写支
持体上の放射性標識物質から放出される放射線の少なく
とも一部が、蓄積性蛍光体シート1に吸収され、試料中
の放射性標識物質の位置情報が、蓄積性蛍光体シート1
に蓄積記録される。
【0025】こうして試料中の放射性標識物質の位置情
報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シート1を、レーザ光
2により、走査して、励起し、輝尽光を発生させる。レ
ーザ光2は、レーザ光源3により発生され、フィルタ4
を通過することにより、レーザ光2による励起によって
蓄積性蛍光体シート1から発生する輝尽光の波長領域に
対応する波長領域の部分がカットされる。次いで、レー
ザ光2は、ビーム・エクスパンダ5により、そのビーム
径が正確に調整され、ガルバノミラー等の光偏向器6に
入射する。光偏向器6によって偏向されたレーザ光2
は、fθレンズ7を介して、平面反射鏡8により反射さ
れ、蓄積性蛍光体シート1上に、一次元的に入射する。
fθレンズ7は、蓄積性蛍光体シート1上を、レーザ光
2により走査するときに、つねに、均一のビーム速度
で、走査がなされることを保証するものである。
【0026】このようなレーザ光2による走査と同期し
て、蓄積性蛍光体シート1は、図1において、矢印Aの
方向に移動され、その全面が、レーザ光2によって走査
されるようになっている。蓄積性蛍光体シート1は、レ
ーザ光2が照射されると、蓄積記録していた放射線エネ
ルギーに比例する光量の輝尽光を発光し、発光した輝尽
光は、導光性シート9に入射する。
【0027】導光性シート9は、その受光端部が直線状
をなし、蓄積性蛍光体シート1上の走査線に対向するよ
うに近接して配置され、また、その射出端部は、円環状
をなし、フォトマルチプライアなどの光電変換型の光検
出器10の受光面に接続されている。この導光性シート
9は、アクリル系合成樹脂などの透明な熱可塑性樹脂シ
ートを加工して作られており、受光端部から入射した光
が、その内面で、全反射を繰り返しながら、射出端部を
経て、光検出器10の受光面に伝達されるように、その
形状が定められている。
【0028】したがって、レーザ光2の照射に応じて、
蓄積性蛍光体シート1から発光した輝尽光は、導光性シ
ート9に入射し、その内部で、全反射を繰り返しなが
ら、射出端部を経て、光検出器10によって受光され
る。光検出器10の受光面には、蓄積性蛍光体シート1
から発光される輝尽光の波長領域の光のみを透過し、レ
ーザ光2の波長領域の光をカットするフィルタが貼着さ
れており、光検出器10は、蓄積性蛍光体シート1から
発光された輝尽光のみを光電的に検出するように構成さ
れている。
【0029】光検出器10によって光電的に検出された
輝尽光は、電気信号に変換され、所定の増幅率を有する
増幅器11によって、所定のレベルの電気信号に増幅さ
れた後、A/D変換器12に入力される。電気信号は、
A/D変換器12において、信号変動幅に適したスケー
ルファクタで、ディジタル信号に変換され、ラインバッ
ファ13に入力される。ラインバッファ13は、走査線
1列分の画像データを一時的に記憶するものであり、以
上のようにして、走査線1列分の画像データが記憶され
ると、そのデータを、ラインバッファ13の容量よりも
より大きな容量を有する送信バッファ14に出力し、送
信バッファ14は、所定の容量の画像データが記憶され
ると、画像データを、オートラジオグラフィ画像形成装
置に出力するように構成されている。
【0030】図2は、本発明の実施例にかかるオートラ
ジオグラフィ画像形成装置および画像読み取り装置のブ
ロックダイアグラムである。図2において、オートラジ
オグラフィ画像形成装置30は、蓄積性蛍光体シート1
に蓄積記録され、画像読み取り装置20により読み取ら
れて、ディジタル信号に変換された試料に含まれる放射
性標識物質の位置情報を含む画像データを受け、濃度、
色調、コントラストなどが適正で、観察解析特性に優れ
た可視画像を再生し得るように、信号処理を施す信号処
理手段60と、画像読み取り装置20から信号処理手段
60に入力され、信号処理が施された画像データを記憶
する画像データ記憶手段40と、試料に含まれる放射性
標識物質の位置情報を含む画像データを画像として再生
するCRT50を備えている。
【0031】画像読み取り装置20の送信バッファ14
に、一時的に記憶された画像データは、オートラジオグ
ラフィ画像形成装置30の信号処理手段60の受信バッ
ファ62に入力されて、一時的に記憶され、受信バッフ
ァ62内に、所定量の画像データが記憶されると、記憶
された画像データが、画像データ記憶手段40の画像デ
ータ一時記憶部41に出力され、記憶される。このよう
にして、画像読み取り装置20の送信バッファ14か
ら、信号処理手段60の受信バッファ62に送られ、一
時的に記憶された画像データは、さらに、受信バッファ
62から、画像データ記憶手段40の画像データ一時記
憶部41に記憶される。こうして、蓄積性蛍光体シート
1の全面を、レーザ光2によって走査して得られた画像
データが、画像データ記憶手段40の画像データ一時記
憶部41に記憶されると、信号処理手段60の信号処理
部64は、画像データ一時記憶部41から画像データを
読み出し、信号処理手段60の一時メモリ66に記憶し
て、必要な信号処理を施した後、このような画像データ
のみを、画像データ記憶手段40の画像データ記憶部4
2に記憶させ、しかる後に、画像データ一時記憶部41
に記憶された画像データを消去する。
【0032】画像データ記憶手段40の画像データ記憶
部41に記憶された画像データは、操作者が、画像を観
察解析するために、信号処理部64により、読み出され
て、CRT50の画面上に表示されるようになってい
る。図3は、信号処理手段60のブロックダイアグラム
である。図3において、信号処理手段60は、画像読み
取り装置20の送信バッファ14から、画像データを受
け取る受信バッファ62と、信号処理を実行する信号処
理部64と、画像データを一時的に記憶する一時メモリ
66を備えている。一時メモリ66は、画像データを、
二次元的に展開して、一時的に記憶するように構成され
ている。
【0033】信号処理手段60は、さらに、一時メモリ
66に一時的に記憶された画像データの中から、画像デ
ータの一部を選択する画像データ選択部68と、画像デ
ータ選択部68により選択された画像データを拡大ある
いは縮小する画像データ拡大/縮小部70と、画像デー
タ拡大/縮小部70により拡大あるいは縮小された画像
データを、二次元的に展開して、一時的に記憶する拡大
/縮小画像データ記憶部72と、CRT50の画面上に
表示すべき種々の図形データを記憶する図形データ記憶
部74と、拡大/縮小画像データ記憶部72に一時的に
記憶された画像データと、図形データ記憶部74に記憶
され、CRT50の画面上に表示すべき図形データとを
合成するデータ合成部76と、データ合成部76によっ
て合成された画像データおよび図形データを、二次元的
に展開して、一時的に記憶する合成画像データ記憶部7
7と、合成画像データ記憶部77に一時的に記憶された
画像データおよび図形データの中から、所定のデータ領
域を選択するデータ領域選択部78と、データ領域選択
部78によって選択された画像データおよび図形データ
のデータ領域を、二次元的に展開して、一時的に記憶す
るウインドメモリ79と、ウインドメモリ79に二次元
的に展開されて、一時的に記憶された画像データを、二
次元的に囲み、その内部の画像データを特定するモニタ
ー枠生成部80と、ウインドメモリ79において、モニ
ター枠を生成する位置を設定するモニター枠位置設定部
82と、ウインドメモリ79内におけるモニター枠の位
置を算出するモニター枠位置算出部84と、モニター枠
位置算出部84によって算出されたモニター枠の位置を
記憶するモニター枠位置記憶部86と、モニター枠生成
部80によって、ウインドメモリ79内に生成されたモ
ニター枠によって囲まれた画像データの画像の階調に対
応するプロファイルデータを生成するプロファイル生成
部88と、データ領域選択部78によって選択され、ウ
インドメモリ79に一時的に記憶された画像データおよ
び図形データの領域、モニター枠位置記憶部86に記憶
されたモニター枠位置データならびにプロファイル生成
部88によって生成されたプロファイルデータを、CR
T50の画面上に表示する画像表示部90と、プロファ
イル生成部88によって生成された画像データのプロフ
ァイルデータに対応するプロファイル画像に基づき、モ
ニター枠生成部80により、ウインドメモリ79内に生
成され、画像表示部90によって、CRT50の画面上
に表示された画像の特定領域内の階調を調整する画像階
調調整部92を備えている。
【0034】画像データ選択部68には、選択画像デー
タ決定手段100からの画像データ選択信号が入力さ
れ、画像データ拡大/縮小部70には、画像データ倍率
決定手段102からの拡大/縮小信号が入力されてい
る。また、図形データ記憶部74には、図形データ選択
手段104からの図形データ選択信号が入力され、デー
タ合成部76には、どの図形データを選択し、どのよう
に、画像データと図形データを合成して、CRT50の
画面上に表示するかを決定するデータ合成指示手段10
6からのデータ合成信号が入力されている。さらに、デ
ータ領域選択部78には、データ領域指定手段107か
らのデータ領域指定信号が入力されている。また、モニ
ター枠生成部80およびモニター枠位置設定部82に
は、モニター枠表示指示手段108からのモニター枠表
示指示信号が入力され、プロファイル生成部88には、
プロファイル生成指示手段110からのプロファイルデ
ータ生成信号が入力されている。また、画像表示部90
には、画像表示指示手段112からの画像表示指示信号
が入力され、画像階調調整部92には、画像階調調整指
示手段114からの階調調整指示信号が入力されてい
る。
【0035】ここに、本実施例においては、選択画像デ
ータ決定手段100、画像データ倍率決定手段102、
図形データ選択手段104、データ合成指示手段10
6、データ領域指定手段107、モニター枠表示指示手
段108、プロファイル生成指示手段110、画像表示
指示手段112および画像階調調整指示手段114は、
マウス(図示せず)によって操作可能に構成されてい
る。
【0036】図4は、一時メモリ66に、二次元的に展
開されて、一時的に記憶された画像データをCRT50
の画面上に表示した場合の画像の一例を示すものであ
り、一時メモリ66には、画像データの全体が、二次元
的に展開されて、記憶されている。図5ないし図7は、
操作者により、選択画像データ決定手段100が操作さ
れて、一時メモリ66に記憶された画像データの一部が
選択され、画像データ倍率決定手段102が操作され
て、選択された画像データが所定の倍率で拡大され、図
形データ選択手段104およびデータ合成指示手段10
6が操作されて、所定の図形データが画像データに合成
され、さらに、モニター枠表示指示手段108が操作さ
れて、モニター枠が生成された場合における拡大/縮小
画像データ記憶部72、合成画像データ記憶部77およ
びウインドメモリ79に、それぞれ、二次元的に展開さ
れて、一時的に記憶された画像データをCRT50の画
面上に表示した場合の画像の一例が示されている。図5
に示されるように、拡大/縮小画像データ記憶部72に
は、一時メモリ66に、二次元的に展開されて、一時的
に記憶された画像データの一部が、拡大されて、二次元
的に展開され、記憶されている。また、合成画像データ
記憶部77には、図6に示されるように、拡大/縮小画
像データ記憶部72に、二次元的に展開されて、一時的
に記憶された画像データと、所定の図形データが、二次
元的に展開されて一時的に記憶されている。さらに、ウ
インドメモリ79には、図7に示されるように、ウイン
ド部120に、合成画像データ記憶部77に、二次元的
に展開されて、一時的に記憶された画像データおよび図
形データからなる画像データの所定の領域の画像データ
122が、その余の部分には、プロファイルデータを表
示すべきプロファイルデータ表示部124が、それぞ
れ、記憶されている。ここに、ウインド部120内に
は、モニター枠生成部80により生成されたモニター枠
128が、記憶されている。
【0037】この状態で、操作者が、マウス(図示せ
ず)により、画像表示指示手段112を操作して、画像
表示指示信号を、画像表示部90に入力すると、CRT
50の画面には、図7と全く同じ画像が表示される。操
作者は、観察解析したい画像の部分に応じて、マウスを
用いて、選択画像データ決定手段100を操作し、画像
データ選択部68に、画像データ選択信号を入力し、あ
るいは、データ領域指定手段107を操作し、データ領
域選択部78に、データ領域指定信号を入力して、CR
T50の画面上に表示された画像をスクロールすること
ができ、あるいは、画像データ倍率決定手段102を操
作し、画像データ拡大/縮小部72に、拡大/縮小信号
を入力して、CRT50の画面上に表示された画像を拡
大あるいは縮小することができる。
【0038】したがって、観察解析したい画像の部分の
濃淡が明瞭ではなく、コントラストを強めたいと考えた
ときは、操作者は、マウスを用いて、選択画像データ決
定手段100を操作して、画像データ選択部68に、画
像データ選択信号を入力し、あるいは、データ領域指定
手段107を操作し、データ領域選択部78に、データ
領域指定信号を入力して、CRT50の画面上に表示さ
れた画像をスクロールし、ウインド部120の内部のモ
ニター枠128内に、観察解析したい画像領域を収容さ
せる。この際、画像を拡大あるいは縮小する必要がある
ときは、画像データ倍率決定手段102を操作して、画
像データ拡大/縮小部72に、拡大/縮小信号を入力
し、CRT50の画面上に表示された画像を拡大あるい
は縮小した上で、ウインド部120内のモニター枠12
8内に、観察解析したい画像領域を収容させる。
【0039】次いで、操作者が、マウス(図示せず)を
用いて、プロファイル生成指示手段110を操作して、
プロファイルデータ生成信号をプロファイル生成部88
に入力すると、図7に示されるように、モニター枠12
8により囲まれた画像領域の階調プロファイルが、プロ
ファイルデータ表示部124に表示される。図8は、こ
うして表示された階調プロファイルを示すグラフであ
る。ここに、階調プロファイルは、モニター枠128の
長手方向に沿って表示されている。線状のモニター線を
用いて、その線に沿った階調プロファイルを求めるとき
は、ノイズが大きく、精度良く、階調プロファイルを求
めることが困難であるが、本実施例においては、長方形
状のモニター枠128を用いて、その長手方向に沿った
階調プロファイルを求めているので、S/N比の向上し
た階調プロファイルを求め、表示することができる。こ
うして、求めた階調プロファイルにしたがって、観察解
析すべき画像領域のコントラストを強めるときは、操作
者は、マウスを用いて、画像階調調整指示手段114を
操作し、階調プロファイルの上限値をより大きく、下限
値をより小さくするように指示した階調調整指示信号を
生成して、画像階調調整部92に入力する。画像階調調
整部92は、このように指示された階調調整指示信号を
受けると、階調プロファイルの最大値がより大きく、最
小値がより小さくなるように、画像データの階調を調整
して、階調調整信号を、画像表示部90に出力する。画
像表示部90は、画像階調調整部92から受けた階調調
整信号にしたがって、CRT50の画面上のモニター枠
128に囲まれた画像領域の階調を調整する。図9は、
こうして階調が調整された階調プロファイルを示すグラ
フである。
【0040】本実施例によれば、観察解析すべき画像領
域を含む画像を、必要に応じて、拡大あるいは縮小し
て、CRT50の画面上のウインド部120内に表示
し、同様に、CRT50の画面上のウインド部120内
に表示されたモニター枠128を用いて、観察解析すべ
き画像領域の階調プロファイルを、プロファイルデータ
表示部124に表示させ、観察解析すべき画像領域のコ
ントラストに応じて、画像階調調整部92に階調調整指
示信号を入力することにより、観察解析すべき画像領域
の階調を、観察解析に適するように調整することができ
るから、オートラジオグラフィ画像の観察解析特性を大
幅に向上させることができる。また、モニター枠128
は、つねに、CRT50画面のウインド部120内に位
置しており、CRT50の画面上に表示された画像をス
クロールしても、CRT50の画面からモニター枠12
8が消失することはなく、つねに、観察解析すべき画像
領域とモニター枠128を観察しつつ、観察解析すべき
画像領域の階調プロファイルを調整することが可能にな
る。
【0041】本発明は、以上の実施例に限定されること
なく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々
の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含さ
れるものであることがいうまでもない。たとえば、前記
実施例においては、サザン・ブロッティング法によるハ
イブリタイゼーション法を利用した遺伝子の位置情報
を、蓄積性蛍光体シート1に蓄積記録させ、これを光電
的に読み出して、所定の信号処理を施し、CRT50の
画面上に表示し、観察解析すべき画像領域の階調プロフ
ァイルを調整する場合につき、説明を加えたが、本発明
は、かかるオートラジオグラフィに限定されることな
く、たとえば、蛋白質の薄層クロマトグラフィ(TL
C)により生成されたオートラジオグラフィ画像、ポリ
アクリルアミドゲル電気泳動法によって、蛋白質の分
離、同定、あるいは、分子量、特性の評価などをおこな
うオートラジオグラフィ画像、実験用マウスのにおける
投与物質の代謝、吸収、排泄の経路、状態などを研究す
るためのオートラジオグラフィ画像などの他のオートラ
ジオグラフィ画像はもとより、サザン・ブロット・ハイ
ブリダイゼーション法を用いた遺伝子の化学発光画像、
蛋白質の薄層クロマトグラフィによって生成された化学
発光画像、ポリアクリルアミドゲル電気泳動法によっ
て、蛋白質の分離、同定、あるいは、分子量、特性の評
価などをおこなうための化学発光画像などの化学発光法
を利用した化学発光画像や、電子顕微鏡を用いて生成さ
れた金属あるいは非金属試料の電子線透過画像や電子線
回折画像、生物体組織などの電子顕微鏡画像、さらに
は、金属あるいは非金属試料などの放射線回折画像など
にも、広く適用することができる。
【0042】また、前記実施例においては、CRT50
の画面上に表示された画像を、拡大あるいは縮小し、さ
らに、スクロールして、観察解析すべき画像領域を、モ
ニター枠128内に収め、その画像領域の階調を調整し
ているが、CRT50の画面上に表示された画像を、拡
大あるいは縮小し、スクロールするとともに、モニター
枠128の位置を移動させて、観察解析すべき画像領域
を、モニター枠128内に収め、その画像領域の階調を
調整するようにしてもよい。
【0043】さらに、前記実施例においては、観察解析
すべき画像領域の階調を調整しているが、さらに、カラ
ーマップを記憶する手段を設け、観察解析すべき画像領
域の色調を調整するようにすることもできる。また、前
記実施例においては、蓄積性蛍光体シート1を用いて、
試料中の放射性標識物質の位置情報を電気信号に変換し
て得た画像データを、CRT50の画面上に、画像とし
て表示しているが、蓄積性蛍光体シート1に代えて、放
射線フィルムを用いて、一旦、可視画像を形成し、この
可視画像を光電的に読み取り、電気信号に変換した画像
データに対して、同様の処理をおこなうことも可能であ
る。
【0044】さらに、本明細書において、手段とは、必
ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機
能が、ソフトウエアによって実現される場合も包含す
る。また、一つの手段の機能が二以上の物理的手段によ
り実現されても、二以上の手段の機能が一つの物理的手
段により実現されてもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、画像データに基づき、
可視画像をCRT画面などの表示手段に形成する画像形
成装置であって、CRT画面などの表示手段に再生され
た画像の観察解析したい部分の濃淡が明瞭でない場合に
おいても、所望のように、画像を観察解析するができる
画像形成装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例にかかるオートラジオ
グラフィ画像形成装置のための画像データを生成する画
像読み取り装置の一例を示す略斜視図である。
【図2】図2は、本発明の実施例にかかるオートラジオ
グラフィ画像形成装置および画像読み取り装置のブロッ
クダイアグラムである。
【図3】図3は、信号処理手段のブロックダイアグラム
である。
【図4】図4は、一時メモリに、二次元的に展開され
て、記憶された画像データを示す図面である。
【図5】図5は、拡大/縮小画像データ記憶部に、二次
元的に展開されて、記憶された画像データを示す図面で
ある。
【図6】図6は、合成画像記憶部に、二次元的に展開さ
れて、記憶された画像データを示す図面である。
【図7】図7は、ウインドメモリに、二次元的に展開さ
れて、記憶された画像データを示す図面である。
【図8】図8は、プロファイルデータ部に表示された階
調調整前の階調プロファイルを示すグラフである。
【図9】図9は、プロファイルデータ部に表示された階
調調整後の階調プロファイルを示すグラフである。
【符号の説明】
1 蓄積性蛍光体シート 2 レーザ光 3 レーザ光源 4 フィルタ 5 ビーム・エクスパンダ 6 光偏向器 7 fθレンズ 8 平面反射鏡 9 導光性シート 10 光検出器 11 増幅器 12 A/D変換器 13 ラインバッファ 14 送信バッファ 20 画像読み取り装置 30 オートラジオグラフィ画像形成装置 40 画像データ記憶手段 41 画像データ一時記憶部 42 画像データ記憶部 50 CRT 60 信号処理手段 62 受信バッファ 64 信号処理部 66 一時メモリ 68 画像データ選択部 70 画像データ拡大/縮小部 72 拡大/縮小画像データ記憶部 74 図形データ記憶部 76 データ合成部 77 合成画像データ記憶部 78 データ領域選択部 79 ウインドメモリ 80 モニター枠生成部 82 モニター枠位置設定部 84 モニター枠位置算出部 86 モニター枠位置記憶部 88 プロファイル生成部 90 画像表示部 92 画像階調調整部 100 選択画像データ決定手段 102 画像データ倍率決定手段 104 図形データ選択手段 106 データ合成指示手段 107 データ領域指定手段 108 モニター枠表示指示手段 110 プロファイル生成指示手段 112 画像表示指示手段 114 画像階調調整指示手段 120 ウインド部 122 画像データ 124 プロファイル表示部 128 モニター枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 1/00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを記憶する画像データ記憶手
    段と、画像データ記憶手段に記憶された画像データを、
    二次元的に展開して、一時的に記憶する一時メモリと、
    該一時メモリに、二次元的に展開されて、一時的に記憶
    された画像データから、画像データを選択する画像デー
    タ選択手段と、該画像データ選択手段により選択された
    画像データを、二次元的に展開して、記憶する選択画像
    データ記憶手段と、該選択画像データ記憶手段に含ま
    れ、表示手段に形成すべき画像の画像データを二次元的
    に展開して、一時的に記憶するウインドメモリと、該ウ
    インドメモリに二次元的に展開されて、一時的に記憶さ
    れた画像データを、二次元的に囲み、その内部の画像デ
    ータを特定可能なモニター枠生成手段と、該モニター枠
    生成手段により生成された前記モニター枠によって特定
    された画像データに基づき、前記表示手段に形成される
    べき画像の階調に対応する画像データのプロファイルを
    生成するプロファイル生成手段と、前記ウインドメモリ
    に二次元的に展開されて、一時的に記憶された前記画像
    データ、前記モニター枠生成手段により、前記ウインド
    メモリに生成された前記モニター枠および前記プロファ
    イル生成手段により生成された前記画像データのプロフ
    ァイルデータを、前記表示手段に、画像として表示する
    画像表示手段と、前記プロファイル生成手段により生成
    された画像データのプロファイルデータに対応するプロ
    ファイル画像に基づいて、前記モニター枠により囲ま
    れ、特定された画像の階調を調整する階調調整手段とを
    有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記選択画像データ記憶手段が、前記画
    像データ選択手段によって選択された画像データを拡大
    あるいは縮小して、記憶する画像データ拡大/縮小手段
    と、画像データ拡大/縮小手段により、拡大あるいは縮
    小された画像データを記憶する拡大/縮小画像データ記
    憶手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記モニター枠生成手段が、前記画像デ
    ータ選択手段により選択される画像データとは、無関係
    に、前記ウインドメモリに前記モニター枠を生成するよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項1または2に記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 さらに、画像データとともに、前記表示
    手段上に表示される図形データを記憶する図形データ記
    憶手段を備え、前記選択画像データ記憶手段が、さら
    に、前記図形データ記憶手段に記憶された図形データ
    と、前記画像データ選択手段により選択された画像デー
    タとを合成するデータ合成手段を備えていることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記モニター枠生成手段によ
    り、前記ウインドメモリに生成された前記モニター枠の
    位置を記憶するモニター枠位置記憶手段を備えたことを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記画像データが、蓄積性蛍光体シート
    を用いて生成されたものであることを特徴とする請求項
    1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記画像データが、オートラジオグラフ
    ィ画像データ、放射線回折画像データ、電子顕微鏡画像
    データおよび化学発光画像データよりなる群から選ばれ
    る画像データにより構成されたことを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記オートラジオグラフィ画像データ、
    前記放射線回折画像データまたは前記電子顕微鏡画像デ
    ータが、試料から発せられる放射線または電子線を、輝
    尽性蛍光体に蓄積、吸収させ、しかる後に、前記輝尽性
    蛍光体に、電磁波を照射して、該輝尽性蛍光体から発せ
    られた光を光電変換することにより生成されたことを特
    徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記化学発光画像が、試料から発せられ
    る可視光を、輝尽性蛍光体に蓄積、吸収させ、しかる後
    に、前記輝尽性蛍光体に、電磁波を照射して、該輝尽性
    蛍光体から発せられた光を光電変換することにより生成
    されたことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装
    置。
JP7088343A 1994-04-15 1995-04-13 画像形成装置 Pending JPH07334667A (ja)

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