JP2001274676A - レベルシフト回路および画像表示装置 - Google Patents

レベルシフト回路および画像表示装置

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JP2001274676A
JP2001274676A JP2000348672A JP2000348672A JP2001274676A JP 2001274676 A JP2001274676 A JP 2001274676A JP 2000348672 A JP2000348672 A JP 2000348672A JP 2000348672 A JP2000348672 A JP 2000348672A JP 2001274676 A JP2001274676 A JP 2001274676A
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level
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shift circuit
level shift
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Tamotsu Sakai
保 酒井
Yasuyuki Ogawa
康行 小川
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    • H03K3/356Bistable circuits
    • H03K3/356104Bistable circuits using complementary field-effect transistors
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    • HELECTRICITY
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    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/10Modifications for increasing the maximum permissible switched voltage
    • H03K17/102Modifications for increasing the maximum permissible switched voltage in field-effect transistor switches

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な回路構成により入力端子数の低減およ
び低消費電力化を実現するレベルシフト回路を提供す
る。 【解決手段】 レベルシフタ部1に入力する反転入力信
号をインバータ部2で生成する際に、該インバータ部の
ハイレベルの出力電圧を与える電圧VHLを、分圧部3
において電源電圧VHH,VLLから抵抗分割によって
生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レベルシフト回路
に関するものであり、特に入力信号と、反転入力信号と
によって作動するレベルシフト回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図7に、従来のレベルシフト回路の構成
例を示す。上記レベルシフト回路におけるレベルシフタ
部101は、4つのMOSトランジスタ、すなわち、P
MOSトランジスタP81及びP82、NMOSトラン
ジスタN81及びN82で構成されている。
【0003】PMOSトランジスタP81とNMOSト
ランジスタN81とは、電源電圧VHH,VLL間にお
いて反転出力信号OUT Bの端子を介して直列接続さ
れている。また、同様にPMOSトランジスタP82お
よびNMOSトランジスタN82も、電源電圧VHH,
VLL間に出力信号OUTの端子を介して直列接続され
ている。また、上記出力信号OUTはPMOSトランジ
スタP81のゲートへの入力にもなり、反転出力信号O
UT BはPMOSトランジスタP82のゲートへの入
力にもなっている。
【0004】NMOSトランジスタN81のゲートに
は、入力信号INが入力される。一方、NMOSトラン
ジスタN82のゲートには、上記入力信号INをインバ
ータ部102によって反転した反転入力信号IN Bが
入力される。上記インバータ部102は、PMOSトラ
ンジスタP83およびNMOSトランジスタN83が、
電源電圧VHL及びVLLの間で直列に接続されてなる
構成である。
【0005】上記構成のレベルシフト回路において、入
力信号INとしてローレベル(電圧VL)の信号が入っ
てきた時、NMOSトランジスタN81はターンオフす
る。また、上記入力信号INは、インバータ部102の
PMOSトランジスタP83およびNMOSトランジス
タN83のゲートにも印加され、これによってPMOS
トランジスタP83がターンオンし、NMOSトランジ
スタN83はターンオフする。すなわち、インバータ部
102からの出力は、PMOSトランジスタP83のみ
がターンオンすることにより、VHLの出力電圧とな
る。
【0006】これにより、NMOSトランジスタN82
には、上記入力信号INが反転されたハイレベル(電圧
VHL)の反転入力信号IN B信号が入力されてター
ンオンする。このため、上記NMOSトランジスタN8
2のドレイン側では出力信号OUTのレベルがVLLレ
ベルとなる。この出力信号OUTがゲートに接続された
PMOSトランジスタP81は、ゲートレベルがVLL
となるためターンオンし、そのドレイン側では反転出力
信号OUT BのレベルがVHHレベルとなる。このV
HHレベルの反転出力信号OUT Bがゲート入力とな
るPMOSトランジスタP82はターンオフする。
【0007】このように、上記レベルシフト回路では、
ローレベル(電圧VL)の入力信号INが入力された場
合、出力信号OUTがVLLレベル、反転出力信号OU
TBがVHHレベルで安定する。逆に、入力信号INが
ハイレベル(電圧VH)となった場合は、出力信号OU
TがVHHレベル、反転出力信号OUT BがVLLレ
ベルで安定する。
【0008】尚、上記図7の構成では、NMOSトラン
ジスタN82のゲートに入力される反転入力信号IN
Bを得るためにインバータ部102を用いているが、図
8に示すように、該インバータ部102を取り除き、外
部からIN Bを入力することにより同様のレベルシフ
ト動作を行なうことも可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図7に示し
た上記従来のレベルシフト回路では、レベルシフト後の
回路用の電源電圧(VHH,VLL)に加え、さらにレ
ベルシフト前の反転入力信号を生成するインバータ部1
02用の電源電圧(VHL)が必要となる。これらの電
源は、上記レベルシフト回路に対して外部から入力され
る必要があり、回路の端子数の増加に繋がる。
【0010】さらに、図8に示したレベルシフト回路で
は、反転入力信号IN Bが外部回路によって生成され
該レベルシフト回路に入力されるが、この場合、外部か
ら入力する必要のある信号の大部分に該信号の反転信号
が必要となるため、端子数の増加に繋がる。
【0011】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、簡単な回路構成により入
力端子数の低減および低消費電力化を実現するレベルシ
フト回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のレベルシフト回
路は、上記の課題を解決するために、入力信号と、該入
力信号のハイ/ローを反転させた反転入力信号とが入力
されると共に、高電源電圧である第1の電圧および低電
源電圧である第2の電圧に接続され、入力信号および反
転入力信号のハイ/ローに基づいて、第1の電圧および
第2の電圧を切り替えて出力するレベルシフタ手段と、
上記入力信号と上記第1の電圧および第2の電圧の何れ
か一方と上記反転入力信号のローレベルまたはハイレベ
ルの出力レベルを与える第3の電圧とが入力されて、上
記入力信号のハイ/ローに基づいて出力電圧レベルを切
り替えることにより、上記入力信号を反転させた反転入
力信号を生成する反転入力信号生成手段と、上記第3の
電圧を、上記第1および第2の電圧間で分圧して抽出す
る分圧手段とを備えていることを特徴としている。
【0013】レベルシフタ手段の入力として、入力信号
と、これを反転させた反転入力信号を必要とする場合、
出力信号のハイレベルおよびローレベルを与える第1お
よび第2の電圧以外に、反転入力信号のローレベルまた
はハイレベルの出力レベルを与える第3の電圧を必要と
する。
【0014】この第3の電圧は、従来では、レベルシフ
ト回路の外部から電源電圧として供給されており、その
ための端子を必要としていたが、上記構成では、上記第
3の電圧は、分圧手段において第1および第2の電圧か
らの分圧によって生成される。このため、第3の電圧を
入力するための端子が不要となり、レベルシフト回路に
おける端子数の削減が実現できる。
【0015】また、上記レベルシフト回路では、上記分
圧手段は、上記第1および第2の電圧間に直列に接続さ
れたPチャネルトランジスタを有し、各Pチャネルトラ
ンジスタのゲートには入力信号が接続される構成とする
ことができる。
【0016】上記構成によれば、上記Pチャネルトラン
ジスタの各ゲートにローレベルの入力信号が入力される
場合には、これらのPチャネルトランジスタはターンオ
ンし、上記分圧手段では、第3の電圧が分圧によって抽
出される。また、入力信号がハイレベルの時には、各々
のトランジスタのゲート−ソース間にかかる電圧がロー
レベル時よりも小さくなり、ソース−ドレイン間の抵抗
が高くなり電源VHHから電源VLLへ流れる電流が小
さくなるため、電流を制御でき、低消費電力化を実現で
きる。
【0017】あるいは、上記レベルシフト回路では、上
記分圧手段は、上記第1および第2の電圧間に直列に接
続された抵抗により構成されていてもよい。
【0018】また、上記レベルシフト回路において、そ
の構成要素となるトランジスタの半導体、または抵抗
は、ポリシリコン薄膜で形成されている構成とすること
が好ましい。
【0019】上記構成によれば、特に分圧手段において
形成されるトランジスタまたは抵抗を、レベルシフタ手
段および反転入力信号生成手段と同一の基板上に作成す
ることが可能である。すなわち、上記レベルシフト回路
全体を同一基板状に作成でき、外部から抵抗などを用い
て分圧することも無く、より簡単な構成でレベルシフト
回路を製造することができる。
【0020】また、上記分圧手段を抵抗にて構成する場
合には、レイアウトによっては、配線パターンの下に抵
抗を配置することによって、レイアウトの縮小化が図れ
る場合もある。
【0021】また、上記レベルシフト回路では、上記分
圧手段によって抽出される第3の電圧が、上記トランジ
スタの閾値の設計値における駆動マージンの範囲内に設
定されている構成とすることが好ましい。
【0022】また、上記レベルシフト回路では、上記分
圧手段によって抽出される第3の電圧が、上記トランジ
スタの閾値の設計値における駆動マージンの中間値に設
定されている構成とすることが好ましい。
【0023】ここで、上記レベルシフト回路において、
その構成要素となるトランジスタの半導体がポリシリコ
ン薄膜で形成される場合(すなわち、ポリシリコントラ
ンジスタが用いられる場合)、該ポリシリコントランジ
スタは閾値のばらつきが大きく、閾値の設計値に対して
2〜3V程度の範囲でばらつきが生じる。このため、ポ
リシリコントランジスタにより構成されるレベルシフト
回路では、ロット間で生じる該ポリシリコントランジス
タの閾値のばらつきに対し、その入力となる第3の電圧
を適切に指定することでレベルシフト回路の実用範囲を
広くとることが望まれる。
【0024】上記構成によれば、第3の電圧がトランジ
スタの閾値の設計値における駆動マージンの中間値に設
定されることにより、製造されたレベルシフト回路にお
けるトランジスタの閾値が設計値よりずれた場合であっ
ても、上記第3の電圧の設定値は、上記トランジスタの
閾値(設計値よりずれた値の場合を含む)における駆動
マージン内に存在する可能性が高くなり、上記レベルシ
フト回路の動作を安定させることができる。
【0025】また、上記レベルシフト回路では、上記分
圧手段における抵抗値の総和が、レベルシフト回路の動
作可能な周波数の範囲内で、より大きな値に設定されて
いる構成とすることが好ましい。
【0026】ここで、上記分圧手段における抵抗値の総
和(分圧抵抗値)が小さければ、レベルシフト回路が動
作可能となる動作周波数は広範囲にわたるが、分圧抵抗
値が大きくなるほど該レベルシフト回路が動作可能とな
る動作周波数は小さくなる傾向にある。
【0027】上記構成によれば、上記分圧手段における
抵抗値の総和が、レベルシフト回路の動作可能な周波数
の範囲内で、より大きな値に設定されることにより、上
記分圧手段を流れる電流を低減することができ、該レベ
ルシフト回路の低消費電力化を実現できる。
【0028】また、本発明のレベルシフト回路は、外部
から入力される入力信号に対して、その反転信号である
反転入力信号を内部で生成し、入力信号および反転入力
信号のハイ/ローに基づいて、入力信号レベルをシフト
して出力するレベルシフト回路において、上記反転入力
信号のローレベルまたはハイレベルの出力レベルを与え
る電圧を、レベルシフトされた後の出力信号の出力レベ
ルを与える電源電圧から抵抗分割により生成することを
特徴としている。
【0029】従来のレベルシフト回路において、入力信
号と反転入力信号とが用いられる場合では、反転入力信
号については、入力信号と同様に外部から入力される場
合と、内部で生成される場合とが考えられる。上記反転
入力信号が外部から入力される場合には、レベルシフト
回路においてそのための入力端子が必要となる。また、
反転入力信号を内部で生成する場合であっても、レベル
シフトされた後の出力信号の出力レベルを与える電源電
圧以外に、該反転入力信号のローレベルまたはハイレベ
ルの出力レベルを与える電圧が必要となり、この電圧を
与えるための端子が必要となる。
【0030】これに対し、本発明のレベルシフト回路の
構成では、反転入力信号のローレベルまたはハイレベル
の出力レベルを与える電圧は、レベルシフトされた後の
出力信号の出力レベルを与える電源電圧から抵抗分割に
より生成される。すなわち、上記レベルシフト回路にお
いては、レベルシフトされた後の出力信号の出力レベル
を与える電源電圧を入力するための端子のみでよいこと
となり、端子数の削減を図ることができる。
【0031】また、本発明の画像表示装置は、表示を行
う画素がマトリクス状に設けられたアクティブ・マトリ
クス型の画像表示装置であって、データ信号駆動回路及
び走査信号駆動回路が、上述のレベルシフト回路を有し
ていることを特徴としている。
【0032】上記画像表示装置では、データ信号駆動回
路及び走査信号駆動回路における端子数の削減を図るこ
とができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図4に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0034】図1に、本実施の形態に係るレベルシフト
回路の構成例を示す。上記レベルシフト回路におけるレ
ベルシフタ部(レベルシフタ手段)1は、4つのMOS
トランジスタ、すなわち、PMOSトランジスタP11
及びP12、NMOSトランジスタN11及びN12で
構成されている。
【0035】PMOSトランジスタP11とNMOSト
ランジスタN11とは、電源電圧VHH,VLL間にお
いて反転出力信号OUT Bの端子を介して直列接続さ
れている。同様にPMOSトランジスタP12およびN
MOSトランジスタN12も、電源電圧VHH,VLL
間に出力信号OUTの端子を介して直列接続されてい
る。また、上記出力信号OUTはPMOSトランジスタ
P11のゲートへの入力にもなり、反転出力信号OUT
BはPMOSトランジスタP12のゲートへの入力に
もなっている。
【0036】NMOSトランジスタN11のゲートに
は、入力信号INが入力される。一方、NMOSトラン
ジスタN12のゲートには、上記入力信号INをインバ
ータ部(反転入力信号生成手段)2によって反転した反
転入力信号IN Bが入力される。上記インバータ部2
は、PMOSトランジスタP13およびNMOSトラン
ジスタN13が、電源電圧VHL及びVLLの間で直列
に接続されてなる構成である。
【0037】上記構成のレベルシフト回路において、入
力信号INとしてローレベル(電圧VL)の信号が入っ
てきた時、NMOSトランジスタN11はターンオフす
る。また、上記入力信号INは、インバータ部2のPM
OSトランジスタP13およびNMOSトランジスタN
13のゲートにも印加され、これによってPMOSトラ
ンジスタP13がターンオンし、NMOSトランジスタ
N13はターンオフする。すなわち、インバータ部2か
らの出力は、PMOSトランジスタP13のみがターン
オンすることにより、VHLの出力電圧となる。
【0038】これにより、NMOSトランジスタN12
には、上記入力信号INが反転されたハイレベル(電圧
VHL)の反転入力信号IN B信号が入力されてター
ンオンする。上記NMOSトランジスタN12のドレイ
ンでは、出力信号OUTのレベルがVLLレベルとな
る。この出力信号OUTがゲートに接続されたPMOS
トランジスタP11は、ゲートレベルがVLLとなるた
めターンオンし、そのドレインでは反転出力信号OUT
BのレベルがVHHレベルとなる。このVHHレベル
の反転出力信号OUT Bがゲート入力となるPMOS
トランジスタP12はターンオフする。尚、本実施の形
態における説明では、NMOSトランジスタについて
は、低電圧側をソース、高電圧側をドレインとし、PM
OSトランジスタについては、高電圧側をソース、低電
圧側をドレインとする。
【0039】このように、上記レベルシフト回路では、
ローレベル(電圧VL)の入力信号INが入力された場
合、出力信号OUTがVLLレベル、反転出力信号OU
TBがVHHレベルで安定する。逆に、入力信号INが
ハイレベル(電圧VH)となった場合は、出力信号OU
TがVHHレベル、反転出力信号OUT BがVLLレ
ベルで安定する。通常、上記入力信号INにおいて、ハ
イレベルの電圧VHは電圧VHLと同電位であり、ロー
レベルの電圧VLは電圧VLLと同電位である。
【0040】ここで、PMOSトランジスタP13及び
NMOSトランジスタN13により構成されるインバー
タ部2において、ハイレベル側の出力を与える電圧VH
L(第3の電圧)は、電源電圧VHH(第1の電圧)お
よびVLL(第2の電圧)を分圧部(分圧手段)3によ
って分圧することによって生成される。上記分圧部3
は、電源電圧VHH及びVLL間に抵抗R11及びR1
2を直列に接続し、これらの抵抗間の電圧を取り出すこ
とにより上記電圧VHHおよびVLLを分圧して電圧V
HLを生成する。
【0041】抵抗分圧により生成される電圧VHLは、
入力信号INのハイレベル電圧VHとほぼ同等のレベル
となっているが、レベルシフタ部1が動作する電圧であ
れば、VHと異なる電圧値であってもよい。具体的に
は、上記VHLの値は、これがゲート入力となるNMO
SトランジスタN12の閾値電圧によって決定されるも
のである。
【0042】上記VHLの値は抵抗R11,R12の抵
抗値の比率によって決まるが、この時の定常電流の値は
抵抗値の合計によって決まり、この値は各信号の動作ス
ピードに応じて変更可能である。上記レベルシフト回路
が高周波の信号で動作する場合には、入力信号INがロ
ーレベルの電圧VLであれば反転入力信号IN Bはハ
イレベルの電圧VHLとなり、短時間でVHLレベルを
出力できるだけの電流が必要になるため、抵抗R11,
R12の合計抵抗値を下げれば良い。
【0043】逆に、低周波数で信号のタイミングにあま
り影響しない信号を扱う場合、R11,R12の合計抵
抗値を上げる事により、定常電流を大幅に少なくするこ
とができる。このため、低周波数の信号を扱う場合に
は、本実施の形態に係るレベルシフト回路は、入力端子
数を減らすことが可能となるだけでなく、低消費電力化
にも大きく貢献できる。
【0044】上記分圧部3における抵抗R11,R12
は、半導体素子によって構成することが好適であり、こ
の場合、小規模の面積で高抵抗を安定して作ることがで
きる。また、面積が大きくなってもメタル配線の下、も
しくは上に重ねて作ることができるため、配線部などの
空きスペースを有効に利用でき、回路の小スペース化が
図れる。上記半導体素子は、n形半導体(例えば、ドナ
ーとしてリンをドープしたシリコン)により構成するこ
とも、p形半導体(例えば、アクセプタとしてボロンを
ドープしたシリコン)により構成することも可能であ
る。
【0045】また、上記分圧部3における各抵抗は、M
OSトランジスタによって構成されていてもよい。図2
(a)はNMOSトランジスタを用いた例であるが、こ
の場合、チャネル長が同じNMOSトランジスタN2
1,N22,N23を電源VHHとVLLの間に直列に
接続し、各NMOSトランジスタN21,N22,N2
3のゲートを電源電圧VHHに接続している。そして、
出力電圧VHLは、NMOSトランジスタN22及びN
23の接続部より抽出されている。
【0046】また、各NMOSトランジスタのチャネル
長を異なるサイズにし、所望の電圧が得られるようにし
ても良い。
【0047】ここで、上記NMOSトランジスタの数お
よび出力電源抽出箇所は特に限定されるものではなく、
所望の電圧および電流を得るために、トランジスタの特
性によって調整される必要がある。また、図2(b)に
示すようにNMOSトランジスタの代わりにPMOSト
ランジスタで構成しても良い。この場合は各PMOSト
ランジスタP31,P32,P33のゲートは電源電圧
VLLに接続する。
【0048】また、上記図2(a)に示した分圧部3の
構成では、電源電圧VHHおよびVLLの間に直列に接
続された各NMOSトランジスタのゲートは全て高電源
電圧VHHに接続されていたが、各NMOSトランジス
タのゲートを自トランジスタのドレインと接続してもよ
い。すなわち、図3(a)に示すように、NMOSトラ
ンジスタN41のゲートを電源VHHに、NMOSトラ
ンジスタN42のゲートをx42に、NMOSトランジ
スタN43のゲートを分圧部3の出力電圧VHLに接続
する構成でも良い。
【0049】また、図3(b)に示すように、NMOS
トランジスタの代わりにPMOSトランジスタを用いる
場合であっても、各PMOSトランジスタのゲートを自
トランジスタのドレインと接続する構成としてもよい。
この場合は、PMOSトランジスタP51のゲートをx
51に、PMOSトランジスタP52のゲートを出力電
圧VHLに、PMOSトランジスタP53のゲートを低
電源電圧VLLに接続する構成となる。
【0050】また、分圧部3において、電源VHHとV
LLとの間に直列に接続される抵抗としてPMOSトラ
ンジスタを用いる場合には、図4に示すように、これら
のPMOSトランジスタP61、P62、P63のゲー
トに入力信号INを接続する構成とすることも可能であ
る。この場合、入力信号INがローレベル(VL)の時
には、PMOSトランジスタP61、P62、P63が
ターンオンし、インバータ部2のハイ電源側(VHL)
には、電圧VHLが供給される。
【0051】一方、上記構成で入力信号INがハイレベ
ル(VH)の時には、各々のトランジスタのゲート−ソ
ース間にかかる電圧がローレベル時よりも小さくなり、
ソース−ドレイン間の抵抗が高くなり電源VHHから電
源VLLへ流れる電流が小さくなるため、電流を制御で
き、低消費電力化を実現できる。
【0052】また、上記分圧部3における各抵抗は、上
述した各抵抗生成方法の組み合わせとすることも可能で
ある。
【0053】また、上述の説明におけるレベルシフト回
路は、ハイレベルの入力信号INが入力された時に、よ
りハイレベルの出力信号OUTを出力する、すなわち入
力信号INをハイレベルにシフトする構成であるが、ロ
ーレベルにシフトするレベルシフト回路であっても、分
圧部における出力電圧を調整することにより実現可能で
ある。このようなローレベルのシフトを行うレベルシフ
ト回路の構成例を図5に示す。
【0054】ローレベルにシフトする構成のレベルシフ
ト回路の場合、入力信号INの入力を受けて反転入力信
号IN Bをレベルシフタ部1’に出力するインバータ
部2’において、NMOSトランジスタN73のソース
側に分圧部3’による分圧後の電圧VHLを入力し、P
MOSトランジスタP73のソース側に高電圧側の電源
電圧VHHを接続することで、ローレベルにシフトする
レベルシフト回路にも使用可能である。
【0055】本実施の形態に係るレベルシフト回路は、
レベルシフタ部(レベルシフタ部1またはレベルシフタ
部1’)およびインバータ部(インバータ部2またはイ
ンバータ部2’)がポリシリコン膜で形成されたMOS
トランジスタにより構成されていると共に、分圧部(分
圧部3または分圧部3’)もポリシリコンで形成された
n形半導体、p形半導体、NMOSトランジスタ、PM
OSトランジスタの何れかで形成され、レベルシフタ部
およびインバータ部を構成するポリシリコン膜と同じ膜
により構成される。
【0056】このように、分圧部をレベルシフタ部およ
びインバータ部と同じくポリシリコン膜で形成すること
により、上記レベルシフト回路全体を同一基板状に作成
でき、外部から抵抗などを用いて分圧することも無く、
より簡単な構成でレベルシフト回路を製造することがで
きる。
【0057】しかしながら、ポリシリコン膜にて形成さ
れるMOSトランジスタは、閾値のばらつきが大きく、
その動作可能な範囲も限られてくるため、分圧された電
圧VHLの指定を行う必要がある。具体的には、ポリシ
リコン膜にて形成されるMOSトランジスタでは、閾値
の設計値に対して2〜3V程度の範囲でばらつきが生
じ、NMOSトランジスタでは設計値を3Vとすると0
〜6V程度、PMOSトランジスタでは設計値を−3V
とすると−6〜0V程度のばらつきが生じる。
【0058】このため、上記特性のポリシリコントラン
ジスタにより構成されるレベルシフト回路では、ロット
間で生じる該ポリシリコントランジスタの閾値のばらつ
きに対し、電圧VHLを適切に指定することでレベルシ
フト回路の実用範囲を広くとることが望まれる。
【0059】入力された電圧をハイレベルにシフトさせ
る図1の構成のレベルシフト回路において、VHH−V
LL間電圧を10〜20V程度、入力電圧をVLLとV
LL+5Vとの範囲で切り替える入力条件とした場合の
PMOSトランジスタP13の動作範囲を図9(a)に
示す。同図においては、横軸には、PMOSトランジス
タの閾値を示し、縦軸には、電源電圧VHHおよびVL
Lより抵抗分割によって生成された電圧VHLを、電圧
VLLとの差をとってVHL−VLL間電圧として示し
ている。
【0060】図1の構成のレベルシフト回路では、分圧
部3により生成される電圧VHLがPMOSトランジス
タP13のソースに接続されており、PMOSトランジ
スタP13の閾値と電圧VHLとの関係により該PMO
SトランジスタP13の動作範囲が限られてくる。具体
的には、上記PMOSトランジスタP13では、(ゲー
ト入力電圧)−(ソース入力電圧)<(閾値)の場合に
ONとなり、(ゲート入力電圧)−(ソース入力電圧)
>(閾値)の場合にOFFとなる。
【0061】ここで、閾値が−3Vの場合を例にとる
と、入力INがローレベル(VLL)である時には、P
MOSトランジスタP13のゲートには電圧VLLが印
加される。この時、上記PMOSトランジスタP13が
ローレベルの入力によってONするためには、ソース入
力電圧、すなわち電圧VHLはVLL+3Vより大きい
ことが必要となる。実際には、より確実にONとするた
めに1Vの余裕をみて、電圧VHLはVLL+4V以上
である必要がある。
【0062】一方、入力INがハイレベル(VLL+5
V)である時には、PMOSトランジスタP13のゲー
トには電圧VLL+5Vが印加される。この時、上記P
MOSトランジスタP13がハイレベルの入力によって
OFFするためには、電圧VHLはVLL+5+3V以
下であることが必要となる。尚、トランジスタのOFF
時には、ゲート電圧が閾値以下であれば電流はほとんど
流れないため、ON時の場合のようなマージン(1Vの
余裕)は必要ない。
【0063】このため、図1の構成のレベルシフト回路
において、PMOSトランジスタP13の閾値が−3V
であれば、電圧VHLはVLL+4VからVLL+8V
の間の電圧となり、よってVHL−VLL間電圧は4〜
8V程度の駆動マージンを有することとなる。
【0064】この時、NMOSトランジスタの閾値電圧
は、レベルシフタが動作する電圧であれば特に指定する
必要はない。具体的には、入力のハイレベルとローレベ
ル間の電圧−1V程度以下であれば動作可能である。
【0065】また、上記PMOSトランジスタP13の
閾値が−3V以外の値を取る場合であっても、VHL−
VLL間電圧の駆動マージンは、図9(a)に示すよう
に、その範囲は異なるものの閾値−3Vの場合と同じ電
圧幅の駆動マージンを有する。よって、上記PMOSト
ランジスタP13は図中斜線ハッチングで示す動作可能
範囲を示すこととなる。
【0066】ここで、上述したように、閾値の設計値が
−3VであるPMOSトランジスタP13では、その閾
値がロット間でばらつき、−6〜0Vの範囲でのばらつ
きを有するが、そのばらつきは均等ではなく、設計値で
ある−3Vの閾値となる頻度が最も高い。そして、上記
閾値の設計値(−3V)との差が大きくなる閾値ほど発
生頻度は低くなる。
【0067】上記PMOSトランジスタP13の閾値の
ばらつきに対し、上記レベルシフト回路を安定して駆動
させるためには、PMOSトランジスタP13のソース
入力となる電圧VHLを、上動作可能範囲のより広い範
囲で、且つ、−3Vの設計値に近い範囲でカバーできる
値に指定することが好ましい。
【0068】図9(a)を例にとってより具体的に説明
すると以下の通りである。すなわち、設計通りの−3V
の閾値を有するPMOSトランジスタP13に対して
は、VHL−VLL間電圧を4〜8Vの値の任意の値と
した時に安定した動作をさせることができる。しかしな
がら、VHL−VLL間電圧を4Vまたは8Vに指定し
た場合には、図9(a)から明らかなように、上記PM
OSトランジスタP13が安定して動作するためには、
その閾値が−6〜−3Vまたは−3〜0Vの範囲となる
必要が有り、該PMOSトランジスタP13において許
容される閾値範囲の幅は3Vである。
【0069】一方、VHL−VLL間電圧を5V,6
V,7Vの何れかに指定した場合には、PMOSトラン
ジスタP13が安定して動作するためには、その閾値が
−6〜−2V,−5〜−1Vまたは−4〜0Vの範囲と
なる必要が有り、該PMOSトランジスタP13におい
て許容される閾値範囲の幅は4Vである。このように、
VHL−VLL間電圧の指定(すなわち、電圧VHLの
指定)により、PMOSトランジスタP13において許
容される閾値範囲を広げることができる。
【0070】また、VHL−VLL間電圧を5V,6
V,7Vの何れかに指定した場合、PMOSトランジス
タP13において許容される閾値範囲の幅は何れも4V
であるが、その閾値範囲が閾値の設計値−3Vに最も近
くなるのは、VHL−VLL間電圧を6Vに指定した場
合である。すなわち、VHL−VLL間電圧を6Vに指
定した場合には、PMOSトランジスタP13におい
て、許容される閾値範囲内の閾値の発生頻度が最も高く
なり、安定した動作を得ることのできるレベルシフト回
路の歩留りが向上するため、最も好適であると言える。
【0071】尚、以上の説明は、図9(a)のグラフに
基づく具体例を示したものであるが、上記考察より、電
圧VHLの指定値は、PMOSトランジスタの閾値の
(最も発生頻度が高いと予想される)設計値における駆
動マージンの中間値に設定されることが好ましいと言え
る。上記例では、PMOSトランジスタP13の閾値の
設計値における駆動マージンはVHL−VLL間電圧が
4〜8Vであり、その中間値である6Vが最も好適であ
るとの結果が得られている。
【0072】また、PMOSトランジスタP13のゲー
トへの入力電圧のハイレベルは、上述のようにVLL+
5Vに特定するものではなく、VLL+5V以上として
も良い。入力電圧のハイレベルのVLL+5V以上とす
るとPMOSトランジスタ閾値電圧に対する電圧VHL
の動作マージンは大きくなる。具体的には、図9(b)
に示すように、入力電圧のハイレベルがVLL+6Vと
1V上げることにより電圧VHLの上限のマージンが1
V大きくなり、同様に2V上げると電圧VHLのマージ
ンが2V大きくなる。このように、ハイレベルの入力電
圧の増加量に比例して電圧VHLの上限のマージンを確
保できる。
【0073】このように、上記PMOSトランジスタP
13のゲート入力電圧のハイレベルを上げることによ
り、電圧VHLとPMOSトランジスタP13との関係
に影響を及ぼし、電圧VHLの上限の電圧マージンが大
きくなる。この時、ローレベルの入力電圧を変更しなけ
れば下限の電圧マージンは変わらず、全体の閾値に対す
る駆動マージンが大きくなる。
【0074】上記図9(b)に示した例の場合では、上
記PMOSトランジスタP13の閾値の設計値は−3V
であり、−3Vの閾値を有するPMOSトランジスタP
13の駆動マージンは、VHL−VLL間電圧で4〜9
Vである。この時、上記駆動マージンの中間値は6.5
Vであり、電圧VHLはVLL+6.5Vに指定され
る。また、この場合、電圧VHLをVLL+6.5Vに
指定すると、PMOSトランジスタP13において許容
される閾値範囲は−0.5〜−5.5Vと、5Vの幅を
有しており、図9(a)に示した例の場合に比べ、許容
される閾値範囲の幅が1V広くなっていることが分か
る。
【0075】以上の説明では、入力された電圧をハイレ
ベルにシフトさせる図1の構成のレベルシフト回路にお
ける例を説明したが、入力された電圧をローレベルにシ
フトさせる構成のレベルシフト回路においても、ロット
間で生じるポリシリコントランジスタ(ローレベルにシ
フトさせる構成のレベルシフト回路では、NMOSトラ
ンジスタ)の閾値のばらつきに対し、電圧VHLを適切
に指定することでレベルシフト回路の実用範囲を広くと
ることが可能である。
【0076】入力された電圧をローレベルにシフトさせ
る図5の構成のレベルシフト回路において、VHH−V
LL間電圧を10〜20V程度、入力電圧をVLL−5
VとVLLとの範囲で切り替える入力条件とした場合の
NMOSトランジスタN73の動作範囲を図10(a)
に示す。同図においては、横軸には、NMOSトランジ
スタの閾値を示し、縦軸には、電源電圧VHHおよびV
LLより抵抗分割によって生成された電圧VHLを、電
圧VHHとの差をとってVHH−VHL間電圧として示
している。
【0077】図5の構成のレベルシフト回路では、分圧
部3’により生成される電圧VHLがNMOSトランジ
スタN73のソースに接続されており、NMOSトラン
ジスタN73の閾値と電圧VHLとの関係により該NM
OSトランジスタN73の動作範囲が限られてくる。
【0078】ここで、閾値が3Vの場合を例にとると、
入力INがローレベル(VHH−5V)である時には、
NMOSトランジスタN73のゲートには電圧VHH−
5Vが印加される。この時、上記NMOSトランジスタ
N73がローレベルの入力によってOFFするために
は、ソース入力電圧、すなわち電圧VHLはVHH−5
−3V(すなわち、VHH−8V以上)である必要があ
る。
【0079】一方、入力INがハイレベル(VHH)で
ある時には、NMOSトランジスタN73のゲートには
電圧VHHが印加される。この時、上記NMOSトラン
ジスタN73がハイレベルの入力によってONするため
には、電圧VHLはVHH−3V以下であることが必要
となる。実際には、より確実にONとするために、電圧
VHLはVHH−4V以下である必要がある。
【0080】このため、図5の構成のレベルシフト回路
において、NMOSトランジスタN73の閾値が3Vで
あれば、電圧VHLはVHH−4VからVHH−8Vの
間の電圧となり、よってVHH−VHL間電圧は4〜8
V程度の駆動マージンを有することとなる。
【0081】この時、PMOSトランジスタの閾値電圧
は、レベルシフタが動作する電圧であれば特に指定する
必要はない。具体的には、PMOSトランジスタの閾値
の絶対値が、入力のハイレベルとローレベル間の電圧−
1V程度以下であれば動作可能である。
【0082】また、上記NMOSトランジスタN73の
閾値が3V以外の値を取る場合であっても、VHH−V
HL間電圧の駆動マージンは、図10(a)に示すよう
に、その範囲は異なるものの閾値3Vの場合と同じ電圧
幅の駆動マージンを有する。よって、上記NMOSトラ
ンジスタN73は図中斜線ハッチングで示す動作可能範
囲を示すこととなる。
【0083】尚、入力された電圧をローレベルにシフト
させる構成のレベルシフト回路においても、電圧VHL
の指定値は、NMOSトランジスタの閾値の(最も発生
頻度が高いと予想される)設計値における駆動マージン
の中間値に設定されることが好ましい。したがって、図
10(a)のグラフに基づく例では、NMOSトランジ
スタN73の閾値の設計値(ここでは3V)における駆
動マージンはVHH−VHL間電圧が4〜8Vであり、
その中間値である6Vが最も好適である。
【0084】また、NMOSトランジスタN73のゲー
トへの入力電圧のローレベルは、上述のようにVHH−
5Vに特定するものではなく、VHH−5V以下として
も良い。入力電圧のローレベルをVHH−5V以上とす
るとNMOSトランジスタ閾値電圧に対する電圧VHL
の動作マージンは大きくなる。具体的には、図10
(b)に示すように、入力電圧のローレベルがVHH−
6Vと1V下げることにより電圧VHLの上限のマージ
ンが1V大きくなり、同様に2V下げると電圧VHLの
マージンが2V大きくなる。このように、ローレベルの
入力電圧の増加量に比例して電圧VHLの上限のマージ
ンを確保できる。
【0085】このように、上記NMOSトランジスタN
73のゲート入力電圧のローレベルを下げることによ
り、電圧VHLとNMOSトランジスタN73との関係
に影響を及ぼし、電圧VHLの上限の電圧マージンが大
きくなる。この時、ハイレベルの入力電圧を変更しなけ
れば下限の電圧マージンは変わらず、全体の閾値に対す
る駆動マージンが大きくなる。
【0086】上記図10(b)に示した例の場合では、
上記NMOSトランジスタN73の閾値の設計値は3V
であり、3Vの閾値を有するNMOSトランジスタN7
3の駆動マージンは、VHH−VHL間電圧で4〜9V
である。この時、上記駆動マージンの中間値は6.5V
であり、電圧VHLはVHH−6.5Vに指定される。
また、この場合、電圧VHLをVHH−6.5Vに指定
すると、NMOSトランジスタN73において許容され
る閾値範囲は0.5〜5.5Vと、5Vの幅を有してお
り、図10(a)に示した例の場合に比べ、許容される
閾値範囲の幅が1V広くなっていることが分かる。
【0087】また、本実施の形態に係る上記レベルシフ
ト回路では、分圧部(3または3’)の抵抗の総抵抗値
(以下、分圧抵抗値)により動作可能な周波数特性を決
定できる。図11に分圧抵抗値とレベルシフト回路の動
作可能周波数との関係を示す。同図では、斜線ハッチン
グにて示している領域がレベルシフト回路の動作可能領
域である。同図より明らかなように、分圧抵抗値が小さ
ければ、レベルシフト回路が動作可能となる動作周波数
は広範囲にわたるが、分圧抵抗値が大きくなるほど該レ
ベルシフト回路が動作可能となる動作周波数は小さくな
ることがわかる。
【0088】このため、本発明のレベルシフト回路は、
特に動作周波数に依存しないDC電位を切り替える場合
に特に有効であり、できるだけ抵抗値を上げることによ
り低消費電力化を実現できる。
【0089】上記レベルシフト回路の実際の使用用途の
例として、アクティブマトリクス型の画像表示装置にお
いて、データ信号駆動回路もしくは走査信号駆動回路の
駆動方式を切り替えるモード切替えなどの、DCによる
切替えを行なう信号に使用する。このため、分圧部にお
ける分圧抵抗値はできるだけ大きくすることが可能であ
り、より低消費電力化を実現できる。
【0090】本発明において、レベルシフタ部1または
1’の構成は特定されるものでなく、入力信号INと反
転入力信号IN Bとを必要とするものであればよい。
【0091】さらに、レベルシフト回路全体の抵抗値を
上げることにより、定常電流値を低く抑えることがで
き、特にスピードを必要としないDC系のレベルシフタ
に有効である。
【0092】以上のように、本実施の形態に係るレベル
シフト回路は、入力信号INと該入力信号のハイ/ロー
を反転させた反転入力信号IN Bとが入力されると共
に、高電源電圧であるVHHおよび低電源電圧であるV
LLに接続され、入力信号INおよび反転入力信号IN
Bのハイ/ローに基づいて、VHHおよびVLLを切
り替えて出力するレベルシフタ部1と、上記入力信号I
Nと電源電圧VLLと上記反転入力信号IN Bのハイ
レベルの出力レベルを与える電圧VHLとが入力され
て、上記入力信号INのハイ/ローに基づいて出力電圧
レベルを切り替えることにより、上記入力信号INを反
転させた反転入力信号IN Bを生成するインバータ部
2と、上記電圧VHLを、上記電源電圧VHHおよびV
LL間で分圧して抽出する分圧部3とを備えている。
【0093】レベルシフタ部1の入力として、入力信号
INと、これを反転させた反転入力信号IN Bを必要
とする場合、出力信号のハイレベルおよびローレベルを
与える電源電圧VHHおよびVLL以外に、反転入力信
号IN Bのローレベルまたはハイレベルの出力レベル
を与える電圧VHLを必要とする。
【0094】この電圧VHLは、従来では、レベルシフ
ト回路の外部から電源電圧として供給されており、その
ための端子を必要としていたが、上記構成では、上記電
圧VHLは、分圧部3において電源電圧VHHおよびV
LLからの分圧によって生成される。このため、電圧V
HLを入力するための端子が不要となり、レベルシフト
回路における端子数の削減が実現できる。
【0095】また、上記レベルシフト回路では、上記分
圧部3は、上記電源電圧VHHおよびVLL間にPMO
SトランジスタP61〜P63を直列に接続し、これら
のPMOSトランジスタP61〜P63の各ゲートに入
力信号INが接続される構成とすることができる。
【0096】上記構成によれば、上記PMOSトランジ
スタP61〜P63の各ゲートにローレベルの入力信号
INが入力される場合には、これらのPMOSトランジ
スタP61〜P63はターンオンし、上記分圧部3で
は、電圧VHLが分圧によって抽出される。また、入力
信号INがハイレベルの時には、各々のトランジスタの
ゲート−ソース間にかかる電圧がローレベル時よりも小
さくなり、ソース−ドレイン間の抵抗が高くなり電源V
HHから電源VLLへ流れる電流が小さくなるため、電
流を制御でき、低消費電力化を実現できる。
【0097】あるいは、上記レベルシフト回路では、上
記分圧部3は、上記電源電圧VHHおよびVLL間に直
列に接続された抵抗により構成されていてもよい。
【0098】また、上記レベルシフト回路において、そ
の構成要素となる各トランジスタの半導体、または抵抗
は、ポリシリコン薄膜で形成されている構成とすること
が好ましい。
【0099】上記構成によれば、特に分圧部3において
形成されるトランジスタまたは抵抗を、レベルシフタ部
1およびインバータ部2と同一の基板上に作成すること
が可能である。すなわち、上記レベルシフト回路全体を
同一基板状に作成でき、外部から抵抗などを用いて分圧
することも無く、より簡単な構成でレベルシフト回路を
製造することができる。また、上記分圧部3を抵抗にて
構成する場合には、レイアウトによっては、配線パター
ンの下に抵抗を配置することによって、レイアウトの縮
小化が図れる場合もある。
【0100】また、上記レベルシフト回路では、上記分
圧部3によって抽出される電圧VHLが、トランジスタ
(本実施の形態においては、図1の構成では上記電圧V
HLがソース入力となるPMOSトランジスタP13、
図5の構成では上記電圧VHLがソース入力となるNM
OSトランジスタN73)の閾値の設計値における駆動
マージンの範囲内に設定されている構成とすることが好
ましい。
【0101】また、上記レベルシフト回路では、上記分
圧部3によって抽出される電圧VHLが、トランジスタ
の閾値の設計値における駆動マージンの中間値に設定さ
れている構成とすることが好ましい。
【0102】上記構成によれば、電圧VHLがトランジ
スタの閾値の設計値における駆動マージンの中間値に設
定されることにより、製造されたレベルシフト回路にお
けるトランジスタの閾値が設計値よりずれた場合であっ
ても、上記電圧VHLの設定値は、上記トランジスタの
閾値(設計値よりずれた値の場合を含む)における駆動
マージン内に存在する可能性が高くなり、上記レベルシ
フト回路の動作を安定させることができる。
【0103】また、上記レベルシフト回路では、上記分
圧部3における抵抗値の総和が、レベルシフト回路の動
作可能な周波数の範囲内で、より大きな値に設定されて
いる構成とすることが好ましい。
【0104】上記構成によれば、上記分圧部3における
抵抗値の総和が、レベルシフト回路の動作可能な周波数
の範囲内で、より大きな値に設定されることにより、上
記分圧手段を流れる電流を低減することができ、該レベ
ルシフト回路の低消費電力化を実現できる。
【0105】また、本実施の形態に係るレベルシフト回
路は、外部から入力される入力信号IN Bに対して、
その反転信号である反転入力信号IN Bを内部で生成
し、入力信号および反転入力信号のハイ/ローに基づい
て、入力信号レベルをシフトして出力するものであっ
て、上記反転入力信号IN Bのハイレベルの出力レベ
ルを与える電圧VHLを、レベルシフトされた後の出力
信号の出力レベルを与える電源電圧VHHおよびVLL
から抵抗分割により生成している。
【0106】従来のレベルシフト回路において、入力信
号INと反転入力信号IN Bとが用いられる場合で
は、反転入力信号IN Bについては、入力信号INと
同様に外部から入力される場合と内部で生成される場合
とが考えられる。上記反転入力信号IN Bが外部から
入力される場合には、レベルシフト回路においてそのた
めの入力端子が必要となる。また、反転入力信号IN
Bを内部で生成する場合であっても、レベルシフトされ
た後の出力信号の出力レベルを与える電源電圧VHHお
よびVLL以外に、該反転入力信号IN Bのハイレベ
ル(またはローレベル)の出力レベルを与える電圧VH
Lが必要となり、この電圧VHLを与えるための端子が
必要となる。
【0107】これに対し、本実施の形態に係るレベルシ
フト回路の構成では、反転入力信号IN Bのハイレベ
ル(またはローレベル)の出力レベルを与える電圧VH
Lは、レベルシフトされた後の出力信号の出力レベルを
与える電源電圧VHHおよびVLLから抵抗分割により
生成される。すなわち、上記レベルシフト回路において
は、レベルシフトされた後の出力信号の出力レベルを与
える電源電圧VHHおよびVLLを入力するための端子
のみでよいこととなり、端子数の削減を図ることができ
る。
【0108】また、上記レベルシフト回路において、分
圧部3において用いられる抵抗は、例えば、ドナーをド
ープされたシリコンや、アクセプタをドープされたシリ
コンにより形成することができる。
【0109】また、上記レベルシフト回路において、分
圧部3において用いられる抵抗は、NMOSトランジス
タを直列に接続して、各トランジスタのゲート電極を高
電源電圧VHHに接続し生成することができる。あるい
は、PMOSトランジスタを直列に接続して、各トラン
ジスタのゲート電極を低電源電圧VLLに接続し生成す
ることもできる。
【0110】また、上記レベルシフト回路において、分
圧部3において用いられる抵抗は、NMOSトランジス
タを直列に接続して、各トランジスタのゲート電極を自
トランジスタのドレインに接続し生成することができ
る。あるいは、PMOSトランジスタを直列に接続し
て、各トランジスタのゲート電極を自トランジスタのド
レインに接続し生成することもできる。
【0111】また、上記レベルシフト回路は、入力信号
INをプラス側にシフトした出力信号OUTを出力する
構成とすることもでき、入力信号INをマイナス側にシ
フトした出力信号OUTを出力する構成とすることもで
きる。
【0112】また、上記レベルシフト回路では、該レベ
ルシフト回路を構成する素子が薄膜トランジスタである
ことが好ましい。
【0113】また、本実施の形態に係る画像表示装置
は、表示を行う画素がマトリクス状に設けられたアクテ
ィブ・マトリクス型の画像表示装置であって、データ信
号駆動回路及び走査信号駆動回路が、上述のレベルシフ
ト回路を有している。
【0114】すなわち、上記画像表示は、図6に示すよ
うに、入力端子から低電圧の制御信号が入力され、本発
明のレベルシフト回路によりデータ信号駆動回路及び走
査信号駆動回路に必要な電圧までレベルシフトを行い、
該データ信号駆動回路及び走査信号駆動回路により画像
表示を行う構成となる。
【0115】上記画像表示装置では、データ信号駆動回
路及び走査信号駆動回路における端子数の削減を図るこ
とができる。
【0116】上記画像表示装置においては、少なくとも
上記画素、及び前記データ信号駆動回路が、絶縁基板上
に形成された非晶質シリコン薄膜、多結晶シリコン薄
膜、又は単結晶シリコン薄膜上に構成されていることが
好ましい。
【0117】
【発明の効果】本発明のレベルシフト回路は、以上のよ
うに、入力信号と、該入力信号のハイ/ローを反転させ
た反転入力信号とが入力されると共に、高電源電圧であ
る第1の電圧および低電源電圧である第2の電圧に接続
され、入力信号および反転入力信号のハイ/ローに基づ
いて、第1の電圧および第2の電圧を切り替えて出力す
るレベルシフタ手段と、上記入力信号と上記第1の電圧
および第2の電圧の何れか一方と上記反転入力信号のロ
ーレベルまたはハイレベルの出力レベルを与える第3の
電圧とが入力されて、上記入力信号のハイ/ローに基づ
いて出力電圧レベルを切り替えることにより、上記入力
信号を反転させた反転入力信号を生成する反転入力信号
生成手段と、上記第3の電圧を、上記第1および第2の
電圧間で分圧して抽出する分圧手段とを備えている構成
である。
【0118】この第3の電圧は、従来では、レベルシフ
ト回路の外部から電源電圧として供給されており、その
ための端子を必要としていたが、上記構成では、上記第
3の電圧は、分圧手段において第1および第2の電圧か
らの分圧によって生成される。このため、第3の電圧を
入力するための端子が不要となり、レベルシフト回路に
おける端子数の削減が実現できるという効果を奏する。
【0119】また、上記レベルシフト回路では、上記分
圧手段は、上記第1および第2の電圧間に直列に接続さ
れたPチャネルトランジスタを有し、各Pチャネルトラ
ンジスタのゲートには入力信号が接続される構成とする
ことができる。
【0120】それゆえ、上記Pチャネルトランジスタの
各ゲートにローレベルの入力信号が入力される場合に
は、これらのPチャネルトランジスタはターンオンし、
第3の電圧が分圧によって抽出される。また、入力信号
がハイレベルの時には、各々のトランジスタのゲート−
ソース間にかかる電圧がローレベル時よりも小さくな
り、ソース−ドレイン間の抵抗が高くなり電源VHHか
ら電源VLLへ流れる電流が小さくなるため、電流を制
御でき、低消費電力化を実現できるという効果を奏す
る。
【0121】あるいは、上記レベルシフト回路では、上
記分圧手段は、上記第1および第2の電圧間に直列に接
続された抵抗により構成されていてもよい。
【0122】また、上記レベルシフト回路において、そ
の構成要素となるトランジスタの半導体、または抵抗
は、ポリシリコン薄膜で形成されている構成とすること
ができる。これにより、上記レベルシフト回路全体を同
一基板状に作成でき、外部から抵抗などを用いて分圧す
ることも無く、より簡単な構成でレベルシフト回路を製
造することができるという効果を奏する。
【0123】また、上記レベルシフト回路では、上記分
圧手段によって抽出される第3の電圧が、上記トランジ
スタの閾値の設計値における駆動マージンの範囲内に設
定されている構成とすることができる。
【0124】また、上記レベルシフト回路では、上記分
圧手段によって抽出される第3の電圧が、上記トランジ
スタの閾値の設計値における駆動マージンの中間値に設
定されている構成とすることができる。
【0125】これにより、製造されたレベルシフト回路
におけるトランジスタの閾値が設計値よりずれた場合で
あっても、上記第3の電圧の設定値は、上記トランジス
タの閾値(設計値よりずれた値の場合を含む)における
駆動マージン内に存在する可能性が高くなる。このた
め、上記トランジスタの閾値特性にロット間でのばらつ
きが生じた場合であっても、上記レベルシフト回路の動
作を安定させることができるという効果を奏する。
【0126】また、上記レベルシフト回路では、上記分
圧手段における抵抗値の総和が、レベルシフト回路の動
作可能な周波数の範囲内で、より大きな値に設定されて
いる構成とすることができる。
【0127】これにより、上記分圧手段における抵抗値
の総和が、レベルシフト回路の動作可能な周波数の範囲
内で、より大きな値に設定され、上記分圧手段を流れる
電流を低減することができ、該レベルシフト回路の低消
費電力化を実現できるという効果を奏する。
【0128】また、本発明のレベルシフト回路は、外部
から入力される入力信号に対して、その反転信号である
反転入力信号を内部で生成し、入力信号および反転入力
信号のハイ/ローに基づいて、入力信号レベルをシフト
して出力するレベルシフト回路において、上記反転入力
信号のローレベルまたはハイレベルの出力レベルを与え
る電圧を、レベルシフトされた後の出力信号の出力レベ
ルを与える電源電圧から抵抗分割により生成する構成で
ある。
【0129】それゆえ、反転入力信号のローレベルまた
はハイレベルの出力レベルを与える電圧は、レベルシフ
トされた後の出力信号の出力レベルを与える電源電圧か
ら抵抗分割により生成されるため、上記レベルシフト回
路においては、レベルシフトされた後の出力信号の出力
レベルを与える電源電圧を入力するための端子のみでよ
いこととなり、端子数の削減を図ることができるという
効果を奏する。
【0130】また、本発明の画像表示装置は、表示を行
う画素がマトリクス状に設けられたアクティブ・マトリ
クス型の画像表示装置であって、データ信号駆動回路及
び走査信号駆動回路が、上述のレベルシフト回路を有し
ている構成である。
【0131】それゆえ、上記画像表示装置では、データ
信号駆動回路及び走査信号駆動回路における端子数の削
減を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、レベル
シフト回路の構成を示す回路図である。
【図2】上記レベルシフト回路の分圧部をトランジスタ
で構成した場合の構成例を示す回路図であり、(a)は
NMOSトランジスタを用いた例、(b)はPMOSト
ランジスタを用いた例である。
【図3】上記レベルシフト回路の分圧部をトランジスタ
で構成した場合の他の構成例を示す回路図であり、
(a)はNMOSトランジスタを用いた例、(b)はP
MOSトランジスタを用いた例である。
【図4】上記レベルシフト回路の分圧部をトランジスタ
で構成した場合のさらに他の構成例を示す回路図であ
る。
【図5】本発明に係るレベルシフト回路の変形例を示す
ものであり、ローレベルのシフトを行うレベルシフト回
路の構成を示す回路図である。
【図6】上記レベルシフト回路を用いた画像表示装置の
構成例を示す説明図である。
【図7】従来のレベルシフト回路の構成を示す回路図で
ある。
【図8】従来のレベルシフト回路の構成を示す回路図で
ある。
【図9】PMOSトランジスタであるポリシリコントラ
ンジスタの閾値−分圧電位の関係を示すグラフであり、
(a)はゲート電圧の入力をVLL(ローレベル)とV
LL+5V(ハイレベル)の間で切り替えた場合、
(b)はゲート電圧の入力をVLL(ローレベル)とV
LL+6V(ハイレベル)の間で切り替えた場合を示
す。
【図10】NMOSトランジスタであるポリシリコント
ランジスタの閾値−分圧電位の関係を示すグラフであ
り、(a)はゲート電圧の入力をVHH(ハイレベル)
とVHH−5V(ローレベル)の間で切り替えた場合、
(b)はゲート電圧の入力をVHH(ハイレベル)とV
HH−6V(ローレベル)の間で切り替えた場合を示
す。
【図11】分圧部における抵抗の総抵抗値(分圧抵抗
値)とレベルシフト回路の動作周波数との関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1 レベルシフタ部(レベルシフタ手段) 2 インバータ部(反転入力信号生成手段) 3 分圧部(分圧手段) IN 入力信号 IN B 反転入力信号 VHH 電源電圧(第1の電圧) VLL 電源電圧(第2の電圧) VHL 電圧(第3の電圧)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C006 AA11 AC24 AF42 AF43 BB11 BF34 FA42 FA47 5C058 AA08 BA01 BB17 BB25 5C080 AA06 AA10 BB05 DD22 DD26 FF07 JJ02 JJ03 JJ05 5J056 AA00 AA11 BB17 BB53 CC04 CC21 DD13 DD28 DD59 EE07 FF06 FF08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号と、該入力信号のハイ/ローを反
    転させた反転入力信号とが入力されると共に、高電源電
    圧である第1の電圧および低電源電圧である第2の電圧
    に接続され、入力信号および反転入力信号のハイ/ロー
    に基づいて、第1の電圧および第2の電圧を切り替えて
    出力するレベルシフタ手段と、 上記入力信号と、上記第1の電圧および第2の電圧の何
    れか一方と、上記反転入力信号のローレベルまたはハイ
    レベルの出力レベルを与える第3の電圧とが入力され
    て、上記入力信号のハイ/ローに基づいて出力電圧レベ
    ルを切り替えることにより、上記入力信号を反転させた
    反転入力信号を生成する反転入力信号生成手段と、 上記第3の電圧を、上記第1および第2の電圧間で分圧
    して抽出する分圧手段とを備えていることを特徴とする
    レベルシフト回路。
  2. 【請求項2】上記分圧手段は、上記第1および第2の電
    圧間に直列に接続されたPチャネルトランジスタを有
    し、各Pチャネルトランジスタのゲートには入力信号が
    接続されるようになっていることを特徴とする請求項1
    に記載のレベルシフト回路。
  3. 【請求項3】上記分圧手段は、上記第1および第2の電
    圧間に直列に接続された抵抗により構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のレベルシフト回路。
  4. 【請求項4】レベルシフト回路の構成要素となるトラン
    ジスタの半導体が、ポリシリコン薄膜で形成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のレ
    ベルシフト回路。
  5. 【請求項5】レベルシフト回路の構成要素となる抵抗
    が、ポリシリコン薄膜で形成されていることを特徴とす
    る請求項3に記載のレベルシフト回路。
  6. 【請求項6】上記分圧手段によって抽出される第3の電
    圧が、上記トランジスタの閾値の設計値における駆動マ
    ージンの範囲内に設定されていることを特徴とする請求
    項4または5に記載のレベルシフト回路。
  7. 【請求項7】上記分圧手段によって抽出される第3の電
    圧が、上記トランジスタの閾値の設計値における駆動マ
    ージンの中間値に設定されていることを特徴とする請求
    項4または5に記載のレベルシフト回路。
  8. 【請求項8】上記分圧手段における抵抗値の総和が、レ
    ベルシフト回路の動作可能な周波数の範囲内で、より大
    きな値に設定されていることを特徴とする請求項6また
    は7に記載のレベルシフト回路。
  9. 【請求項9】外部から入力される入力信号に対して、そ
    の反転信号である反転入力信号を内部で生成し、入力信
    号および反転入力信号のハイ/ローに基づいて、入力信
    号レベルをシフトして出力するレベルシフト回路におい
    て、 上記反転入力信号のローレベルまたはハイレベルの出力
    レベルを与える電圧を、レベルシフトされた後の出力信
    号の出力レベルを与える電源電圧から抵抗分割により生
    成するようになっていることを特徴とするレベルシフト
    回路。
  10. 【請求項10】表示を行う画素がマトリクス状に設けら
    れたアクティブ・マトリクス型の画像表示装置におい
    て、 データ信号駆動回路及び走査信号駆動回路が、請求項1
    ないし9の何れかに記載のレベルシフト回路を有してい
    ることを特徴とする画像表示装置。
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