JP2001267953A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JP2001267953A
JP2001267953A JP2000080552A JP2000080552A JP2001267953A JP 2001267953 A JP2001267953 A JP 2001267953A JP 2000080552 A JP2000080552 A JP 2000080552A JP 2000080552 A JP2000080552 A JP 2000080552A JP 2001267953 A JP2001267953 A JP 2001267953A
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源司 廣川
Koichi Ogawa
晃一 小川
Koichi Ito
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 損失電力の発生要因を考慮したうえで、電力
損失を最小限に抑え、高利得のアンテナ装置を提供す
る。 【解決手段】 携帯無線機に搭載され、該携帯無線機内
の無線回路103から電力を受け、所定の周波数帯域で
整合するアンテナエレメント102と、アンテナエレメ
ント102のインピーダンスと無線回路103の内部イ
ンピーダンスとを整合するための整合回路104と、を
有し、整合回路104が、無線回路105の内部インピ
ーダンスと整合回路104の入力インピーダンスとを共
役整合するための整合特性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、携帯無
線機に搭載されるアンテナに係わり、特に、携帯無線機
を人体に近接させた状態でも良好な放射特性を実現する
ことができるアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、主に、VHF(超短波)帯で運用
されている業務用の無線機においては、小型軽量で薄い
無線機が必要とされており、波長に比べて小型なサイズ
の携帯無線機が使用されている。従来の業務用携帯無線
機アンテナとしては、4分の1波長モノポールアンテナ
形状のノーマルモードヘリカルアンテナ(Normal ModeH
elical Antenna: 以下、NHAと記す)が一般的であ
り、携帯する際に邪魔にならない小型で携帯性の優れた
アンテナ系を実現している。
【0003】図10は携帯無線機を示しており、螺旋状
に巻いたNHA20の一端を無線機本体21に電気的に
接続することで、小型軽量なアンテナ系を実現してい
る。一般に、NHA20は、無線回路との整合を取るた
めに、電気的な長さが4分の1波長になるように設計さ
れており、自由空間中において所望の共振周波数に整合
させている。また、NHA20の電気的長さが4分の1
波長とならない場合でも、無線回路との間に整合回路を
挿入して整合を取り、自由空間中において十分な放射性
能が得られるように設計されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示したNHA20は、人体に近接させて使用した状態
では高誘電率の人体媒質の影響を受け、放射性能が大き
く低下するという問題がある。業務用携帯無線機は、携
帯電話機等とは異なり、図11に示すように、無線機の
使用が業務の妨げにならないように、無線機本体が使用
者のベルトに常に固定される。この状態で、無線機本体
と接続されたマイクとイヤホンによって通話する。この
場合、無線機本体に搭載されたNHAは、人体の腹部に
極接近するため、アンテナ特性は人体の影響を強く受け
る。
【0005】人体とアンテナとの位置関係がアンテナ特
性に及ぼす影響は、これまでにも種々検討されており、
アンテナが人体に近接すると、利得の低下が生じること
が明らかにされている。これは、アンテナが人体に近接
すると、アンテナの入力インピーダンスが変化して回路
と整合しなくなり、反射による損失が生じるからであ
る。さらに、アンテナから放射された電磁波のうち、一
部がアンテナ自体あるいは人体に吸収されて損失が発生
するからである。
【0006】従来、アンテナの放射特性は、アンテナか
ら放射された一部の電磁波のみを考慮した結果に基づい
ているため、インピーダンス不整合による損失及びアン
テナあるいは人体の吸収による損失については考慮され
ていない。しかし、周波数帯及びアンテナ種類によって
は、これら損失の占める割合が大きい場合がある。
【0007】例えば、業務用携帯無線機に搭載されるア
ンテナのように、特に、150MHz帯で実用化される
0.1波長以下に短縮されたNHAでは、アンテナ近傍
におけるNHAの入力インピーダンスの変化が激しいた
め、インピーダンス不整合に因る損失について正しく評
価する必要がある。さらに、そのようNHAは、小型で
あることから放射抵抗が小さく、従って、NHAを構成
する金属線の高周波抵抗及び整合回路の損失も考慮する
必要がある。
【0008】上述のように、アンテナの放射特性を検討
する場合、周波数帯によって、また、アンテナの種類に
よっても、放射電磁波のうち損失電力が占める割合が異
なり、かつ損失電力の構成比も異なる。従って、アンテ
ナの放射特性を改善して高利得を有するアンテナ装置を
設計しようとする場合は、損失電力が発生する要因を考
慮したうえで損失電力を最小限に抑える必要がある。
【0009】そこで、本発明は、上記事情に鑑みて成さ
れたもので、損失電力の発生要因を考慮したうえで、電
力損失を最小限に抑え、高利得のアンテナ装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
るアンテナ装置は、携帯無線機に搭載され、該携帯無線
機内の無線回路から電力を受け、所定の周波数帯域で整
合するアンテナエレメントと、前記アンテナエレメント
のインピーダンスと前記無線回路の内部インピーダンス
とを整合するための整合回路と、を有し、前記整合回路
が、前記無線回路の内部インピーダンスと前記整合回路
の入力インピーダンスとを共役整合させるための整合特
性を有することを特徴とする。
【0011】請求項2に係わるアンテナ装置は、前記整
合回路の整合特性を前記アンテナエレメントのインピー
ダンス変化に応じて可変する整合特性制御手段を有する
ことを特徴とする。
【0012】請求項3に係わるアンテナ装置は、前記整
合特性制御手段が、少なくとも前記周波数帯域の波長に
対して十分小さい間隔で前記アンテナエレメントが人体
に近接したときの前記アンテナエレメントのインピーダ
ンスと、前記アンテナエレメントが自由空間中にあると
きの前記アンテナエレメントのインピーダンスとに選択
的に適応するために、前記アンテナエレメントのインピ
ーダンス変化に応じて前記整合回路の負荷を可変するも
のである。
【0013】請求項4に係わるアンテナ装置は、前記整
合特性制御手段が、前記アンテナエレメントのインピー
ダンス変化に応じて、前記整合回路の容量負荷を可変す
るものである。
【0014】請求項5に係わるアンテナ装置は、前記整
合回路が、前記周波数帯域の波長に対して十分小さい間
隔で前記携帯無線機が人体に近接したときに、前記無線
回路の内部インピーダンスと前記整合回路の入力インピ
ーダンスと共役整合する整合特性を有する第1の整合回
路であることを特徴とする。
【0015】請求項6に係わるアンテナ装置は、自由空
間中で前記無線回路の内部インピーダンスと前記整合回
路の入力インピーダンスと共役整合する整合特性を有す
る第2の整合回路と、前記アンテナエレメントのインピ
ーダンス変化に応じて、前記第1の整合回路と前記第2
の整合回路とを選択する選択手段と、を有することを特
徴とする。
【0016】請求項7に係わるアンテナ装置は、前記ア
ンテナエレメントに供給される電力のうち、不整合によ
り反射される電力をモニタして前記アンテナエレメント
のインピーダンス変化を検出する不整合検出手段を有
し、前記不整合検出手段の検出結果に応じて、前記整合
特性制御手段を制御することを特徴とする。
【0017】請求項8に係わるアンテナ装置は、前記ア
ンテナエレメントに供給される電力のうち、不整合によ
り反射される電力をモニタして前記アンテナエレメント
のインピーダンス変化を検出する不整合検出手段を有
し、前記不整合検出手段の検出結果に応じて、前記選択
手段を選択制御することを特徴とする。
【0018】請求項1に記載の発明によれば、無線回路
の内部インピーダンスと整合回路の入力インピーダンス
とを共役整合させることにより、アンテナエレメントの
インピーダンス不整合により発生する不整合損失を低減
することができる。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、整合特性
制御手段により、整合回路の整合特性をアンテナエレメ
ントのインピーダンス変化に応じて可変することができ
るので、携帯無線機の使用状態に応じて整合特性を変え
ることができる。整合特性制御手段として、請求項3に
記載の発明によれば、アンテナエレメントが人体に近接
したときのアンテナエレメントのインピーダンスに対応
する整合特性と、アンテナエレメントが自由空間中にあ
るときのアンテナエレメントのインピーダンスに対応す
る整合特性とを含む複数の整合特性を、負荷を切り替え
ることによりアンテナエレメントのインピーダンス変化
に応じて選択的に適応させることができる。また、請求
項4に記載の発明によれば、アンテナエレメントのイン
ピーダンス変化に応じて容量負荷を連続的に可変するこ
とにより、アンテナエレメントのインピーダンス変化に
応じて連続的に適応させることができる。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、整合回路
の整合特性をアンテナエレメントが人体に近接した状態
で、無線回路の内部インピーダンスと整合回路の入力イ
ンピーダンスとが共役整合するように設定することによ
り、携帯無線機を携帯して使用する状態において、アン
テナエレメントのインピーダンス不整合により発生する
不整合損失を低減することができる。
【0021】請求項6に記載の発明によれば、人体に近
接した状態で、無線回路の内部インピーダンスと整合回
路の入力インピーダンスとが共役整合するように設定さ
れた第1の整合回路と、自由空間中で、無線回路の内部
インピーダンスと整合回路の入力インピーダンスとが共
役整合するように設定された第2の整合回路とを、アン
テナエレメントのインピーダンス変化に応じて選択的に
切り替えることにより、人体近接時および自由空間中の
何れの場合も、アンテナエレメントのインピーダンス不
整合により発生する不整合損失を低減することができ
る。
【0022】請求項7に記載の発明によれば、アンテナ
エレメントのインピーダンス不整合を検出し、検出結果
に基づいて整合特性制御手段を制御して整合特性を可変
することができる。また、請求項8に記載の発明によれ
ば、アンテナエレメントのインピーダンス不整合を検出
し、検出結果に基づいて選択手段を選択制御して整合特
性を可変することができる。
【0023】本発明に係わるアンテナ装置では、アンテ
ナエレメントのインピーダンス変化に因り発生する不整
合損失を、無線回路の内部インピーダンスと整合回路の
入力インピーダンスとを共役整合させることにより低減
させている。一般に、アンテナ装置の放射特性を向上さ
せるには、電磁波を放射する際に発生する損失を最小限
に抑える必要がある。この損失は発生原因によって複数
の要素から構成され、以下、各要素について説明する。
【0024】携帯無線機本体を、図11に示すように、
使用者のベルトに固定すると、NHAは、人体の腹部に
5cm以下に接近する。これは、150MHz帯におい
ては、40分の1波長以下という極めて近接した距離で
配置されることになる。この場合、自由空間中に配置さ
れたNHAに比べてインピーダンスが大幅に変化し、大
きな損失(不整合損失)が発生することが予想される。
不整合損失が大きくなると、アンテナ特性も大きく変化
する。
【0025】図12はアンテナ装置の特性が人体の影響
を受けて変化する様子を調べる為の解析モデルを示して
いる。ここでは、簡易化するために、図10に示したよ
うな、筐体付きアンテナ構造を、NHAを対にしたダイ
ポール型の形状によってモデル化している。図中、41
はNHA、42は整合回路、43はバラン、44は人体
モデルである。NHA41は、巻き直径7.5mm、金
属線の直径1mm、ピッチP、巻数N、軸方向長さLで
具体化されるアンテナ形状を有する。
【0026】この解析モデルを使用し、図13に示すよ
うに、ピッチP、巻数N、軸方向長さLをそれぞれ異な
らせたNHA41(ANT1、ANT2、ANT3)に
ついて解析した。なお、NHA41の形状は、業務用携
帯無線機の実用アンテナを参考にして決定した。
【0027】図13に示すパラメータにおいて、片方の
エレメントの巻線長さは、約4分の1波長となる。NH
A41はほぼ150MHzで共振し、整合回路42で整
合を取っている。バラン43は不平衡系の給電である無
線回路を平衡系の無線回路に変換するための、給電挟帯
域近似として変成比1:4の理想トランスフォーマであ
る。人体モデル44は、直径22cm、高さ170cm
の円柱でモデル化されている。人体モデル44の円柱表
面に対して、距離D、高さ85cmの位置(中点)にN
HA21を垂直に設置した。人体44はモーメント法を
適用するために、円柱を11個の円と16本の直線で近
似した。人体モデル44の比誘電率は57.7とし、計
算時間を短縮するために、ワイヤーグリッドで等価的に
置き換えた。
【0028】図14は、図13に示したANT2を人体
に近接したときの放射指向特性を図12に示した解析モ
デルを使用して解析した結果を示している。放射指向特
性は、図中、○及び□で示した測定値に基づき、実線で
示した計算値で補間したものである。図16に示される
ように、人体とアンテナとの距離を近づけるにつれて、
すなわち、距離Dを20cmから10cmに短くする
と、指向性パターンが急激に小さくなり、アンテナの放
射効率が低下する様子が分かる。
【0029】図15はアンテナと人体との距離Dに対す
る放射効率の関係を示している。図15に示されるよう
に、アンテナが人体に近接すると、ほぼD=10cmを
境に放射効率が極端に低下する。従って、携帯無線機本
体を人体に固定し、アンテナと人体との距離Dが5cm
以下となる極端に近接した使用状態では、無線機の通話
可能エリアが極端に狭くなる。
【0030】以下、アンテナの放射効率の低下の要因に
ついて考察する。図16はアンテナ装置が人体に近接し
たときの等価回路を示している。図中、71はNHA、
72は整合回路、73はバラン、74は人体、75は送
信機を示している。図示等価回路は、送信機75の内部
インピーダンスZgの電源Vgにより励振される。NHA
71のインピーダンスをZa、整合回路(並列容量C)
72のインピーダンスをZcとすると、NHA71の入
力端子a−a’から見た入力インピーダンスZi nは式
(1)で表される。
【0031】 Zin=(1/4)・(Zac/(Za+Zc)) …(1) 人体近接時には、NHA71と人体74との相互影響に
よるインピーダンスZ aの変化が式(1)に従ってZin
の変化として実際には観測される。
【0032】いま、自由空間における式(1)の入力イ
ンピーダンスをZinとし、Zinが電源の内部インピーダ
ンスZgと互いに共役整合しているものとすると、Zin
=Z* gの関係が成り立つ。ここで、(*)は複素共役を
示す。この状態からNHA71が人体74に近づくと、
NHA71の入力インピーダンスがZin’に変化する。
このとき、NHA71に印加される入力電力Pinは式
(2)で示される。
【0033】 Pin=(1/2)・Re[Zin’I11 *] …(2) ここで、I1=Vg/(Zg+Zin’)
【0034】一方、入力電力Pinは、電源Vgから供給
されるから式(3)で示される。 Pin=(1/2)・(|Vg2・Re(Zin’)/|Zg+Zin’|2) =Pav・S …(3) ここで、Pav=|Vg2/8Re(Zg) S=(4Re(Zg)・Re(Zin’))/|Zg
in’|2 ≦1
【0035】Re(X)のXは実部、Pavは電源の有能
電力、SはNHA71へ供給される電力と電源の有能電
力との比を表している。従って、共役整合の条件下(自
由空間の状態)では、S=1である。ここで、有能電力
に対する放射効率ηを式(4)で定義する。
【0036】 η=Pr/Pav=(Pav−Pt)/Pav …(4) ここで、Pt=Ph+Pa+Pc+Pm
【0037】式(4)において、Prは空間への放射電
力、Ptは損失電力の総量、Phは人体74への吸収電
力、PaはNHA71を構成する金属線の高周波抵抗に
よって生じる損失電力、Pcは並列容量Cの損失抵抗rc
によって生じる損失電力、Pmはインピーダンス不整合
による損失電力である。なお、バラン73は無損失とす
る。各電力の関係は図16に示され、かつそれぞれ式
(5)から式(8)で示される。
【0038】 Ph=1/2ΣRe(ZLh)Ih 2 …(5) Pa=1/2ΣRe(ZLa)Ia 2 …(6) Pc=1/2rcc 2 …(7) Pm=(1−S)Pav …(8)
【0039】ここで、ZLhは人体の負荷インピーダン
ス、Ihは電荷を流れる電流である。ZLaはヘリカルを
構成する金属線の表面インピーダンスに起因する損失抵
抗、I aはヘリカル上の電流であって、式(9)で示さ
れる。
【0040】 ZLa=(1+j)/2πrσass=√(2/ωμ0σa) …(9)
【0041】ここで、dsは表面抵抗の厚み、σaは金属
線の導電率であり、σa=5.7×10-7[S/m]と
した。μ0は真空中の透過率で、μ0=4π×10-7[A
/m]である。Icは並列容量中の電流である。rcは容
量の等価直列抵抗であって、容量のQ値(Qc)との関
係は式(10)に示される。
【0042】 rc=1/ωcQc …(10)
【0043】通常、放射効率は全放射電力とアンテナに
入力された正味の電力との比Pr/Pinによって定義さ
れる。一方、式(4)によって定義される放射効率は有
能電力Pavがアンテナによって放射電力に変換される割
合を表している。この放射効率は回路理論において、2
端子回路網の設計で用いられる変換電力利得に類似して
おり、インピーダンスの不整合損失Pmの効果を含んで
いる。従って、使用状態における実効的な放射効率(実
質的放射効率)を示しており、不整合損を含んだアンテ
ナの実行性能を考察するのに有効である。
【0044】図17は図13に示した条件のANT1〜
ANT3をそれぞれ人体に近接させたときに発生する損
失電力の要因比率を示す特性図(図17(a)〜図17
(c))であり、電力損失率(%)(縦軸)とアンテナ
と人体の距離(D)(横軸)との関係を示している。図
中、Ptは損失電力の総量、Phは人体への吸収電力、P
aはアンテナの導体損による損失電力、Pmは不整合損失
電力である。図17に示した電力は全て有能電力Pav
よって規格化した値である。なお、並列容量Cによる損
失電力Pcは1%以下であるので省略した。
【0045】図17(a)乃至図17(c)に示される
ように、何れのアンテナもD<10cmの人体近傍では
損失電力の総量Ptのうち不整合損失電力Pmの占める割
合が大きくなり損失電力の主要な要因となる。さらに、
軸長Lが短いアンテナを示すANT1では、その傾向が
助長されている。しかし、D>10cmの領域では損失
電力の総量Ptのうち導体損失電力Paが占める割合が大
きくなり、ANT1では導体損損失電力Paが人体への
吸収電力Phを上回り損失電力の主要な要因となる。
【0046】以上のように、アンテナと人体の距離Dと
電力損失率を考察すると、アンテナと人体の距離が特定
の値(D=10cm)を境に損失電力の構成比が急激に
異なる。各損失電力について考察すると、不整合損失電
力Pmは0<D<10cmで最大値を示し、導体損失電
力Pa及び人体への吸収電力Phは10cm<D<20c
mで最大値を示す。従って、人体と極近接する使用状態
では、損失電力を最小限に抑えるためには、不整合損失
電力Pmを低減することが効果的であることが知見され
る。
【0047】本発明は、上記知見に基づき、アンテナの
放射効率の低下をもたらす損失電力のうち、アンテナが
人体に極近接する使用状態における支配的要因である不
整合損失電力を低減するものである。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態
に係わるアンテナ装置の構成を示している。図中、10
1は無線機本体、102はNHA、103はNHA10
2に電力を供給する給電点、104は整合回路、105
は無線回路である。整合回路104は無線回路105と
NHA102とを電気的に整合させるものである。整合
回路104の特性は、無線回路105側からみた整合回
路104の入力インピーダンスZinと無線回路105の
内部インピーダンスZgとが共役整合の関係となるよう
に設定される。これにより、NHA102の入力インピ
ーダンスが変化したときに生じる不整合損失が低減され
る。
【0049】図2は先の図13に示したANT1〜AN
T3を有するアンテナ装置の放射効率を示す特性図であ
り、図1に示したアンテナ装置において整合回路104
の特性を共役整合に設定し、不整合損失を除去した場合
を示している。先の図15に示した不整合損失を含む放
射効率特性と比較すると、特に、アンテナと人体の距離
D<10cmの領域において、10dB以上改善されて
いることが分かる。
【0050】図3は図13に示したアンテナ装置のうち
ANT2の電力損失率を示す特性図である。図中、Pt
は損失電力の総量、Phは人体への吸収電力、Paはアン
テナの導体損による損失電力を示しており、全て有能電
力Pavによって規格化した値である。整合回路104に
より不整合損失を除去しているため、アンテナと人体の
距離D<10cmの領域では、人体への吸収電力Ph
占める割合が高く、次いで、アンテナの導体損による損
失電力Paが占める。他のタイプのアンテナ装置におい
ても同様の傾向が知見される。
【0051】図4はアンテナ装置の最大利得の改善量を
示しており、図13に示したANT1〜ANT3につい
て、従来の自由空間で整合させたときと、第1の実施の
形態の共役整合により不整合損失を除去したときとを対
比させている。図中、それぞれの値は、人体近接時(D
=5cm)における水平面(X−Y面)の最大利得を表
しており、値が大きいほど優れた利得を有していること
を示している。最大利得は、図14に示したように、X
方向すなわち人体正面方向に生じている。また、最大利
得は、先の図11に示すような業務用無線機の実使用状
態を想定して測定されたものである。被験者は30才の
男性(伸長171cm、体重75kg)である。図4か
ら分かるように、人体近接時に共役整合させた整合回路
を設けることによって、5〜10dB以上の大幅な利得
の向上が実現できている。また、その効果は、ANT1
のような軸長の短いアンテナほど顕著であることが分か
る。
【0052】以下、本発明の第2の実施の形態について
図面を参照しながら説明する。図5は本発明の第2の実
施の形態に係わるアンテナ装置の構成を示している。図
中、先の図1に示した部分と同一部分に同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。第2の実施の形態では、整合
回路104の負荷を切り替えるための負荷切替回路10
6(整合特性制御手段)を備えている。すなわち、無線
回路105側から見た整合回路104の入力インピーダ
ンスZinが、自由空間中および人体近接時の何れの場合
においても、無線回路105の内部インピーダンスZg
と共役整合の関係になるように、負荷切り替え回路10
6により負荷を切り替える。これにより、自由空間中お
よび人体近接時の何れの場合においても、不整合損失が
低減されるため、アンテナ装置の放射効率を向上させる
ことができる。
【0053】以下、負荷切り替え回路106の構成につ
いて図6を参照して説明する。なお、負荷切り替え回路
106の構成は、整合回路104に何らかの負荷を接続
できるものであればよく、これらの構成例に限定される
ものではない。
【0054】図6(a)は負荷切り替え回路106の第
1の構成例を示している。図中、107は切り替えスイ
ッチ、108Aは自由空間用負荷回路、108Bは人体
近接時用負荷回路である。整合回路104に接続される
負荷回路は、NHA102のインピーダンス変化に応じ
て切り替えスイッチ107によって切り替えられ、NH
A102が自由空間中にあるときは、自由空間用負荷回
路108Aが整合回路104に接続され、NHA102
が人体に近接するときは、人体近接時用負荷回路108
Bが整合回路104に接続される。各々の負荷回路を適
当な値とすることにより、整合回路104の入力インピ
ーダンスZinが無線回路105の内部インピーダンスZ
gと共役整合の関係になるようにし、NHA102のイ
ンピーダンス変化に対応したアンテナ整合条件が形成可
能である。
【0055】なお、図6(a)に示した負荷回路切り替
え回路106は、自由空間中および人体近接時のそれぞ
れのアンテナ条件に対応する2つの負荷回路を選択する
構成であるが、さらに複数のアンテナ条件に対応する複
数の負荷回路を設け、インピーダンス変化に応じて複数
のアンテナ条件に対応する複数の負荷回路を選択するよ
うに構成してもよい。これにより、携帯無線機の使用状
況の変化に伴うNHA102の複数のインピーダンス変
化に柔軟に対応したアンテナ整合条件が形成可能であ
る。また、各負荷回路の接続先が接地で良い場合は、一
方の切り替えスイッチを省略して各負荷回路を直接接地
することで、1つの切り替えスイッチにより各負荷回路
を選択するようにしてもよい。
【0056】図6(b)は負荷切り替え回路106の第
2の構成例を示している。図中、108は負荷回路、1
09は負荷回路108に直列接続されたPINダイオー
ドである。負荷回路108は、NHA102のインピー
ダンス変化に応じてPINダイオード102のスイッチ
ングにより整合回路104に接続される。整合回路10
4はNHA102が自由空間中にあるときに共役整合と
なるように設定されており、NHA102が人体に近接
してNHA102のインピーダンスが変化したときは、
PINダイオード109を作動させて整合回路104に
負荷回路108が接続される。負荷回路を適当な値とす
ることにより、人体近接時の整合回路104の入力イン
ピーダンスZinが無線回路105の内部インピーダンス
gと共役整合の関係になるようにし、NHA102の
インピーダンス変化に対応したアンテナ整合条件が形成
可能である。なお、図6(b)に示した負荷切り替え回
路106は、人体近接時にPINダイオード109を作
動させることにより、自由空間中で共役整合特性を有す
る整合回路104に負荷回路108が接続されるように
している。しかし、自由空間中でPINダイオード10
9を作動させることにより、人体近接時に共役整合特性
を有する整合回路104に負荷回路108が接続される
ようにしてもよい。
【0057】図6(c)は負荷切り替え回路106の第
3の構成例を示している。図中、108は負荷回路、1
09は負荷回路108に並列接続されたPINダイオー
ドである。負荷回路108は、NHA102のインピー
ダンス変化に応じてPINダイオード102のスイッチ
ングによりバイパスされる。整合回路104はNHA1
02が人体に近接したときに共役整合となるように設定
されており、NHA102が人体に近接してNHA10
2のインピーダンスが変化したときは、PINダイオー
ド109を作動させて負荷回路108がバイパスされ
る。負荷回路を適当な値とすることにより、自由空間中
の整合回路104の入力インピーダンスZ inが無線回路
105の内部インピーダンスZgと共役整合の関係にな
るようにし、NHA102のインピーダンス変化に対応
したアンテナ整合条件が形成可能である。なお、図6
(c)に示した負荷切り替え回路106は、人体近接時
にPINダイオード109を作動させることにより、人
体近接時に共役整合特性を有する整合回路104に負荷
回路108が接続されないように負荷回路108をバイ
パスさせている。しかし、自由空間中でPINダイオー
ド109を作動させることにより、自由空間中で共役整
合特性を有する整合回路104に負荷回路108が接続
されないように負荷回路108をバイパスさせるように
してもよい。
【0058】以下、図7を参照して本発明の第3の実施
の形態に係わるアンテナ装置の構成を示している。図
中、先の図1に示した部分と同一部分には同一符号を付
して詳細な説明を省略する。第3の実施の形態では、N
HA102が自由空間中にあるときに共役整合特性を有
する自由空間用整合回路104A、NHA102が人体
に近接したときに共役整合特性を有する人体近接時用整
合回路104B、NHA102のインピーダンス変化に
応じて自由空間用整合回路104Aと人体近接時用整合
回路104B107とを選択するための切り替えスイッ
チ107を備えている。すなわち、無線回路105側か
らアンテナ側を見た入力インピーダンスZ inが無線回路
105の内部インピーダンスZgと共役整合の関係にな
るように自由空間用および人体近接時用の2つの整合回
路を切り替えスイッチ107によって切り替える。これ
により、自由空間中および人体近接時の何れの場合にお
いても、不整合損が低減されるため、アンテナ装置の放
射効率を向上させることができる。
【0059】なお、図7は、自由空間中および人体近接
時のそれぞれのアンテナ条件に対応する2つの整合回路
を選択する構成を示しているが、さらに複数のアンテナ
条件に対応する複数の整合回路を設け、インピーダンス
変化に応じて複数のアンテナ条件に対応する複数の整合
回路を選択するように構成してもよい。これにより、携
帯無線機の使用状況の変化に伴うNHA102の複数の
インピーダンス変化に柔軟に対応したアンテナ整合条件
が形成可能である。
【0060】以下、本発明の第4の実施の形態について
図面を参照しながら説明する。図8は本発明の第4の実
施の形態に係わるアンテナ装置の構成を示している。図
中、先の図1に示した部分と同一部分には同一符号を付
して詳細な説明を省略する。第4の実施の形態では、整
合回路104の容量を可変するための可変容量ダイオー
ド110(整合特性制御手段)を備えている。すなわ
ち、無線回路105側から見た整合回路104の入力イ
ンピーダンスZinが、自由空間中乃至人体近接時の何れ
の場合においても、無線回路105の内部インピーダン
スZgと共役整合の関係になるように、可変容量ダイオ
ード110の容量を可変する。これにより、NHA10
2が自由空間中にあるときやNHA102を人体に近接
させたときのみならず、NHA102が自由空間中から
人体に近接する過程における任意のインピーダンス条件
においても、不整合損失が低減されるため、アンテナ装
置の放射効率を向上させることができる。整合回路10
4に接続される可変容量ダイオード110の容量値をN
HA102のインピーダンス変化に応じて段階的に可変
することにより、自由空間中乃至人体近接時の何れの場
合でも、整合回路104の入力インピーダンスZinが無
線回路105の内部インピーダンスZgと共役整合の関
係になるようにし、NHA102のインピーダンス変化
に対応したアンテナ整合条件が形成可能である。
【0061】以下、本発明の第5の実施の形態について
図面を参照しながら説明する。図9は本発明の第5の実
施の形態に係わるアンテナ装置の構成を示している。図
中、先の図1に示した部分と同一部分に同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。第5の実施の形態では、無線
回路105からNHA102側に供給される電力のう
ち、不整合によって反射されてくる電力をモニタする不
整合検出回路112および整合特性が調整可能な調整機
能付き整合回路111を備え、NHA102のインピー
ダンス変化を示す不整合検出回路112の検出結果に基
づいて調整機能付き整合回路111の整合特性を調整す
るものである。
【0062】調整機能付き整合回路111としては、図
5に示した整合回路104と負荷切り替え回路106と
の組み合わせ、および図8に示した整合回路104と可
変容量ダイオード110との組み合わせ等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。また、不整合検
出回路112としては、方向性結合器等が挙げられ、方
向性結合器で観測される反射電力の大きさに応じて調整
機能付き整合回路111の整合特性を調整するように構
成することができる。
【0063】例えば、自由空間において無線回路105
側からアンテナ側を見た入力インピーダンスZinが、無
線回路105の内部インピーダンスZgと共役整合の関
係になっている場合に、人体近接によってアンテナ側の
インピーダンスが変化したことを不整合検出回路112
が検出し、強制的に人体近接時のインピーダンス条件に
切り替えることで、人体近接時においても共役整合状態
を維持して不整合損失の発生が低減されるため、アンテ
ナ装置の放射効率を向上させることができる。
【0064】さらに、逆の状況として、人体近接時から
自由空間への変化を検出して、自由空間中のインピーダ
ンス条件に戻すことも可能であり、常に理想的な整合条
件が選択可能である。また、図8に示した整合回路10
4および可変容量ダイオード110の組み合わせのよう
に、段階的に整合条件を変化させることが可能な調整機
能つき整合回路111を用いれば、自由空間中乃至人体
近接時の何れのインピーダンス条件においても共役整合
状態を維持することも可能であり、常に安定してアンテ
ナ装置の放射効率を確保することができる。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、携帯無
線機に用いられるアンテナ装置において、無線回路の内
部インピーダンスと整合回路の入力インピーダンスとを
共役整合させる整合回路を設けることにより、アンテナ
エレメントのインピーダンス不整合により発生する不整
合損失を低減することができる。特に、アンテナエレメ
ントが人体に近接した状態に対応させて共役整合特性を
設定することにより、人体近接時の主な要因となる不整
合損失を低減することができ、携帯無線機の使用状態に
おいて放射効率のよいアンテナ装置を実現することがで
き、高品位で安定した移動通信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わるアンテナ装
置を示す構成図。
【図2】アンテナ装置の放射特性を示す特性図。
【図3】ANT2の電力損失率を示す特性図。
【図4】アンテナ装置の最大利得の改善量を示す比較
図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係わるアンテナ装
置を示す構成図。
【図6】負荷切り替え回路106を示す構成図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係わるアンテナ装
置を示す構成図。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係わるアンテナ装
置を示す構成図。
【図9】本発明の第5の実施の形態に係わるアンテナ装
置を示す構成図。
【図10】携帯無線機を示す外観図。
【図11】携帯無線機の使用状態を示す状態図。
【図12】アンテナ装置の特性を解析するための解析モ
デルを示す構成図。
【図13】NHAの形状パラメータを示す図。
【図14】解析モデルにより解析したANT2の放射指
向性を示す特性図。
【図15】アンテナと人体との距離に対する放射効率の
関係を示す特性図。
【図16】アンテナ装置が人体に近接したときの等価回
路を示す回路図。
【図17】アンテナ装置を人体に近接したときに発生す
る損失電力の要因比率を示す特性図。
【符号の説明】
101 無線機本体 102 NHA(ノーマルモードヘリカルアンテナ) 103 給電点 104 整合回路 104A 自由空間用整合回路 104B 人体近接時用整合回路 105 無線回路 106 負荷切り替え回路 107 切り替えスイッチ 108 負荷回路 108A 自由空間用負荷回路 108B 人体近接時用負荷回路 109 PINダイオード 110 可変容量ダイオード 111 調整機能つき整合回路 112 不整合検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 晃一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 伊藤 公一 千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘町3273番地 にれの木台2番19棟401号 Fターム(参考) 5J047 AA04 AB06 AB12 FD01 5K011 AA06 DA02 GA05 GA06 JA01 KA13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯無線機に搭載され、該携帯無線機内
    の無線回路から電力を受け、所定の周波数帯域で整合す
    るアンテナエレメントと、前記アンテナエレメントのイ
    ンピーダンスと前記無線回路の内部インピーダンスとを
    整合するための整合回路と、を有し、 前記整合回路が、前記無線回路の内部インピーダンスと
    前記整合回路の入力インピーダンスとを共役整合させる
    ための整合特性を有することを特徴とするアンテナ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記整合回路の整合特性を前記アンテナ
    エレメントのインピーダンス変化に応じて可変する整合
    特性制御手段を有することを特徴とする請求項1記載の
    アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記整合特性制御手段が、少なくとも前
    記周波数帯域の波長に対して十分小さい間隔で前記アン
    テナエレメントが人体に近接したときの前記アンテナエ
    レメントのインピーダンスと、前記アンテナエレメント
    が自由空間中にあるときの前記アンテナエレメントのイ
    ンピーダンスとに選択的に適応するために、前記アンテ
    ナエレメントのインピーダンス変化に応じて前記整合回
    路の負荷を可変するものである請求項2記載のアンテナ
    装置。
  4. 【請求項4】 前記整合特性制御手段が、前記アンテナ
    エレメントのインピーダンス変化に応じて、前記整合回
    路の容量負荷を可変するものである請求項2記載のアン
    テナ装置。
  5. 【請求項5】 前記整合回路が、前記周波数帯域の波長
    に対して十分小さい間隔で前記携帯無線機が人体に近接
    したときに、前記無線回路の内部インピーダンスと前記
    整合回路の入力インピーダンスと共役整合する整合特性
    を有する第1の整合回路であることを特徴とする請求項
    1記載のアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 自由空間中で前記無線回路の内部インピ
    ーダンスと前記整合回路の入力インピーダンスと共役整
    合する整合特性を有する第2の整合回路と、 前記アンテナエレメントのインピーダンス変化に応じ
    て、前記第1の整合回路と前記第2の整合回路とを選択
    する選択手段と、を有することを特徴とする請求項5記
    載のアンテナ装置。
  7. 【請求項7】 前記アンテナエレメントに供給される電
    力のうち、不整合により反射される電力をモニタして前
    記アンテナエレメントのインピーダンス変化を検出する
    不整合検出手段を有し、 前記不整合検出手段の検出結果に応じて、前記整合特性
    制御手段を制御することを特徴とする請求項2乃至4の
    何れか1項記載のアンテナ装置。
  8. 【請求項8】 前記アンテナエレメントに供給される電
    力のうち、不整合により反射される電力をモニタして前
    記アンテナエレメントのインピーダンス変化を検出する
    不整合検出手段を有し、 前記不整合検出手段の検出結果に応じて、前記選択手段
    を選択制御することを特徴とする請求項6記載のアンテ
    ナ装置。
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