JP4342074B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として、携帯無線機に搭載されるアンテナに係わり、特に、携帯無線機を人体に近接させた状態でも良好な放射特性を実現することができるアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、主に、VHF(超短波)帯で運用されている業務用の無線機においては、小型軽量で薄い無線機が必要とされており、波長に比べて小型なサイズの携帯無線機が使用されている。従来の業務用携帯無線機アンテナとしては、4分の1波長モノポールアンテナ形状のノーマルモードヘリカルアンテナ(Normal Mode Helical Antenna: 以下、NHAと記す)が一般的であり、携帯する際に邪魔にならない小型で携帯性の優れたアンテナ系を実現している。
【0003】
図10は携帯無線機を示しており、螺旋状に巻いたNHA20の一端を無線機本体21に電気的に接続することで、小型軽量なアンテナ系を実現している。一般に、NHA20は、無線回路との整合を取るために、電気的な長さが4分の1波長になるように設計されており、自由空間中において所望の共振周波数に整合させている。また、NHA20の電気的長さが4分の1波長とならない場合でも、無線回路との間に整合回路を挿入して整合を取り、自由空間中において十分な放射性能が得られるように設計されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10に示したNHA20は、人体に近接させて使用した状態では高誘電率の人体媒質の影響を受け、放射性能が大きく低下するという問題がある。業務用携帯無線機は、携帯電話機等とは異なり、図11に示すように、無線機の使用が業務の妨げにならないように、無線機本体が使用者のベルトに常に固定される。この状態で、無線機本体と接続されたマイクとイヤホンによって通話する。この場合、無線機本体に搭載されたNHAは、人体の腹部に極接近するため、アンテナ特性は人体の影響を強く受ける。
【0005】
人体とアンテナとの位置関係がアンテナ特性に及ぼす影響は、これまでにも種々検討されており、アンテナが人体に近接すると、利得の低下が生じることが明らかにされている。これは、アンテナが人体に近接すると、アンテナの入力インピーダンスが変化して回路と整合しなくなり、反射による損失が生じるからである。さらに、アンテナから放射された電磁波のうち、一部がアンテナ自体あるいは人体に吸収されて損失が発生するからである。
【0006】
従来、アンテナの放射特性は、アンテナから放射された一部の電磁波のみを考慮した結果に基づいているため、インピーダンス不整合による損失及びアンテナあるいは人体の吸収による損失については考慮されていない。しかし、周波数帯及びアンテナ種類によっては、これら損失の占める割合が大きい場合がある。
【0007】
例えば、業務用携帯無線機に搭載されるアンテナのように、特に、150MHz帯で実用化される0.1波長以下に短縮されたNHAでは、アンテナ近傍におけるNHAの入力インピーダンスの変化が激しいため、インピーダンス不整合に因る損失について正しく評価する必要がある。さらに、そのようNHAは、小型であることから放射抵抗が小さく、従って、NHAを構成する金属線の高周波抵抗及び整合回路の損失も考慮する必要がある。
【0008】
上述のように、アンテナの放射特性を検討する場合、周波数帯によって、また、アンテナの種類によっても、放射電磁波のうち損失電力が占める割合が異なり、かつ損失電力の構成比も異なる。従って、アンテナの放射特性を改善して高利得を有するアンテナ装置を設計しようとする場合は、損失電力が発生する要因を考慮したうえで損失電力を最小限に抑える必要がある。
【0009】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みて成されたもので、損失電力の発生要因を考慮したうえで、電力損失を最小限に抑え、高利得のアンテナ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係わるアンテナ装置は、携帯無線機に搭載され、該携帯無線機内の無線回路から電力を受け、所定の周波数帯域で整合するアンテナエレメントと、前記アンテナエレメントのインピーダンスと前記無線回路の内部インピーダンスとを整合するための整合回路と、を有し、前記整合回路が、前記無線回路の内部インピーダンスと前記整合回路の入力インピーダンスとを下記の式を満足する整合特性で共役整合させることを特徴とするアンテナ装置。
式 Z in =(1/4)・(Z /(Z +Z ))
in =(1/2)・Re[Z in
=V /(Z +Z in
in =(1/2)・(|V ・Re(Z in )/|Z +Z in )=P av ・S
av =|V /8Re(Z
S=(4Re(Z )・Re(Z in )/|Z +Z in )≦1
(式中、Z in は前記無線回路から前記整合回路及び前記アンテナエレメント側を見た入力インピーダンス、Z は前記アンテナエレメントのインピーダンス、Z は前記整合回路のインピーダンス、Z は前記無線回路の内部インピーダンス、V は電源、P in は入力電力、 は複素共役を表す)
【0011】
請求項2に係わるアンテナ装置は、前記整合回路の整合特性を前記アンテナエレメントのインピーダンス変化に応じて可変する整合特性制御手段を有することを特徴とする。
【0012】
請求項3に係わるアンテナ装置は、前記整合特性制御手段が、少なくとも前記周波数帯域の波長に対して十分小さい間隔で前記アンテナエレメントが人体に近接したときの前記アンテナエレメントのインピーダンスと、前記アンテナエレメントが自由空間中にあるときの前記アンテナエレメントのインピーダンスとに選択的に適応するために、前記アンテナエレメントのインピーダンス変化に応じて前記整合回路の負荷を可変するものである。
【0013】
請求項4に係わるアンテナ装置は、前記整合特性制御手段が、前記アンテナエレメントのインピーダンス変化に応じて、前記整合回路の容量負荷を可変するものである。
【0014】
請求項5に係わるアンテナ装置は、前記整合回路が、前記周波数帯域の波長に対して十分小さい間隔で前記携帯無線機が人体に近接したときに、前記無線回路の内部インピーダンスと前記整合回路の入力インピーダンスと共役整合する整合特性を有する第1の整合回路であることを特徴とする。
【0015】
請求項6に係わるアンテナ装置は、自由空間中で前記無線回路の内部インピーダンスと前記整合回路の入力インピーダンスと共役整合する整合特性を有する第2の整合回路と、前記アンテナエレメントのインピーダンス変化に応じて、前記第1の整合回路と前記第2の整合回路とを選択する選択手段と、を有することを特徴とする。
【0016】
請求項7に係わるアンテナ装置は、前記アンテナエレメントに供給される電力のうち、不整合により反射される電力をモニタして前記アンテナエレメントのインピーダンス変化を検出する不整合検出手段を有し、前記不整合検出手段の検出結果に応じて、前記整合特性制御手段を制御することを特徴とする。
【0017】
請求項8に係わるアンテナ装置は、前記アンテナエレメントに供給される電力のうち、不整合により反射される電力をモニタして前記アンテナエレメントのインピーダンス変化を検出する不整合検出手段を有し、前記不整合検出手段の検出結果に応じて、前記選択手段を選択制御することを特徴とする。
【0018】
請求項1に記載の発明によれば、無線回路の内部インピーダンスと整合回路の入力インピーダンスとを共役整合させることにより、アンテナエレメントのインピーダンス不整合により発生する不整合損失を低減することができる。
【0019】
請求項2に記載の発明によれば、整合特性制御手段により、整合回路の整合特性をアンテナエレメントのインピーダンス変化に応じて可変することができるので、携帯無線機の使用状態に応じて整合特性を変えることができる。整合特性制御手段として、請求項3に記載の発明によれば、アンテナエレメントが人体に近接したときのアンテナエレメントのインピーダンスに対応する整合特性と、アンテナエレメントが自由空間中にあるときのアンテナエレメントのインピーダンスに対応する整合特性とを含む複数の整合特性を、負荷を切り替えることによりアンテナエレメントのインピーダンス変化に応じて選択的に適応させることができる。また、請求項4に記載の発明によれば、アンテナエレメントのインピーダンス変化に応じて容量負荷を連続的に可変することにより、アンテナエレメントのインピーダンス変化に応じて連続的に適応させることができる。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、整合回路の整合特性をアンテナエレメントが人体に近接した状態で、無線回路の内部インピーダンスと整合回路の入力インピーダンスとが共役整合するように設定することにより、携帯無線機を携帯して使用する状態において、アンテナエレメントのインピーダンス不整合により発生する不整合損失を低減することができる。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、人体に近接した状態で、無線回路の内部インピーダンスと整合回路の入力インピーダンスとが共役整合するように設定された第1の整合回路と、自由空間中で、無線回路の内部インピーダンスと整合回路の入力インピーダンスとが共役整合するように設定された第2の整合回路とを、アンテナエレメントのインピーダンス変化に応じて選択的に切り替えることにより、人体近接時および自由空間中の何れの場合も、アンテナエレメントのインピーダンス不整合により発生する不整合損失を低減することができる。
【0022】
請求項7に記載の発明によれば、アンテナエレメントのインピーダンス不整合を検出し、検出結果に基づいて整合特性制御手段を制御して整合特性を可変することができる。また、請求項8に記載の発明によれば、アンテナエレメントのインピーダンス不整合を検出し、検出結果に基づいて選択手段を選択制御して整合特性を可変することができる。
【0023】
本発明に係わるアンテナ装置では、アンテナエレメントのインピーダンス変化に因り発生する不整合損失を、無線回路の内部インピーダンスと整合回路の入力インピーダンスとを共役整合させることにより低減させている。一般に、アンテナ装置の放射特性を向上させるには、電磁波を放射する際に発生する損失を最小限に抑える必要がある。この損失は発生原因によって複数の要素から構成され、以下、各要素について説明する。
【0024】
携帯無線機本体を、図11に示すように、使用者のベルトに固定すると、NHAは、人体の腹部に5cm以下に接近する。これは、150MHz帯においては、40分の1波長以下という極めて近接した距離で配置されることになる。この場合、自由空間中に配置されたNHAに比べてインピーダンスが大幅に変化し、大きな損失(不整合損失)が発生することが予想される。不整合損失が大きくなると、アンテナ特性も大きく変化する。
【0025】
図12はアンテナ装置の特性が人体の影響を受けて変化する様子を調べる為の解析モデルを示している。ここでは、簡易化するために、図10に示したような、筐体付きアンテナ構造を、NHAを対にしたダイポール型の形状によってモデル化している。図中、41はNHA、42は整合回路、43はバラン、44は人体モデルである。NHA41は、巻き直径7.5mm、金属線の直径1mm、ピッチP、巻数N、軸方向長さLで具体化されるアンテナ形状を有する。
【0026】
この解析モデルを使用し、図13に示すように、ピッチP、巻数N、軸方向長さLをそれぞれ異ならせたNHA41(ANT1、ANT2、ANT3)について解析した。なお、NHA41の形状は、業務用携帯無線機の実用アンテナを参考にして決定した。
【0027】
図13に示すパラメータにおいて、片方のエレメントの巻線長さは、約4分の1波長となる。NHA41はほぼ150MHzで共振し、整合回路42で整合を取っている。バラン43は不平衡系の給電である無線回路を平衡系の無線回路に変換するための、給電挟帯域近似として変成比1:4の理想トランスフォーマである。人体モデル44は、直径22cm、高さ170cmの円柱でモデル化されている。人体モデル44の円柱表面に対して、距離D、高さ85cmの位置(中点)にNHA21を垂直に設置した。人体44はモーメント法を適用するために、円柱を11個の円と16本の直線で近似した。人体モデル44の比誘電率は57.7とし、計算時間を短縮するために、ワイヤーグリッドで等価的に置き換えた。
【0028】
図14は、図13に示したANT2を人体に近接したときの放射指向特性を図12に示した解析モデルを使用して解析した結果を示している。放射指向特性は、図中、○及び□で示した測定値に基づき、実線で示した計算値で補間したものである。図16に示されるように、人体とアンテナとの距離を近づけるにつれて、すなわち、距離Dを20cmから10cmに短くすると、指向性パターンが急激に小さくなり、アンテナの放射効率が低下する様子が分かる。
【0029】
図15はアンテナと人体との距離Dに対する放射効率の関係を示している。図15に示されるように、アンテナが人体に近接すると、ほぼD=10cmを境に放射効率が極端に低下する。従って、携帯無線機本体を人体に固定し、アンテナと人体との距離Dが5cm以下となる極端に近接した使用状態では、無線機の通話可能エリアが極端に狭くなる。
【0030】
以下、アンテナの放射効率の低下の要因について考察する。図16はアンテナ装置が人体に近接したときの等価回路を示している。図中、71はNHA、72は整合回路、73はバラン、74は人体、75は送信機を示している。図示等価回路は、送信機75の内部インピーダンスZgの電源Vgにより励振される。NHA71のインピーダンスをZa、整合回路(並列容量C)72のインピーダンスをZcとすると、NHA71の入力端子a−a’から見た入力インピーダンスZinは式(1)で表される。
【0031】
in=(1/4)・(Zac/(Za+Zc)) …(1)
人体近接時には、NHA71と人体74との相互影響によるインピーダンスZaの変化が式(1)に従ってZinの変化として実際には観測される。
【0032】
いま、自由空間における式(1)の入力インピーダンスをZinとし、Zinが電源の内部インピーダンスZgと互いに共役整合しているものとすると、Zin=Z* gの関係が成り立つ。ここで、(*)は複素共役を示す。この状態からNHA71が人体74に近づくと、NHA71の入力インピーダンスがZin’に変化する。このとき、NHA71に印加される入力電力Pinは式(2)で示される。
【0033】
in=(1/2)・Re[Zin’I11 *] …(2)
ここで、I1=Vg/(Zg+Zin’)
【0034】
一方、入力電力Pinは、電源Vgから供給されるから式(3)で示される。
in=(1/2)・(|Vg2・Re(Zin’)/|Zg+Zin’|2
=Pav・S …(3)
ここで、Pav=|Vg2/8Re(Zg
S=(4Re(Zg)・Re(Zin’))/|Zg+Zin’|2 ≦1
【0035】
Re(X)のXは実部、Pavは電源の有能電力、SはNHA71へ供給される電力と電源の有能電力との比を表している。従って、共役整合の条件下(自由空間の状態)では、S=1である。ここで、有能電力に対する放射効率ηを式(4)で定義する。
【0036】
η=Pr/Pav=(Pav−Pt)/Pav …(4)
ここで、Pt=Ph+Pa+Pc+Pm
【0037】
式(4)において、Prは空間への放射電力、Ptは損失電力の総量、Phは人体74への吸収電力、PaはNHA71を構成する金属線の高周波抵抗によって生じる損失電力、Pcは並列容量Cの損失抵抗rcによって生じる損失電力、Pmはインピーダンス不整合による損失電力である。なお、バラン73は無損失とする。各電力の関係は図16に示され、かつそれぞれ式(5)から式(8)で示される。
【0038】
h=1/2ΣRe(ZLh)Ih 2 …(5)
a=1/2ΣRe(ZLa)Ia 2 …(6)
c=1/2rcc 2 …(7)
m=(1−S)Pav …(8)
【0039】
ここで、ZLhは人体の負荷インピーダンス、Ihは電荷を流れる電流である。ZLaはヘリカルを構成する金属線の表面インピーダンスに起因する損失抵抗、Iaはヘリカル上の電流であって、式(9)で示される。
【0040】
La=(1+j)/2πrσas
s=√(2/ωμ0σa) …(9)
【0041】
ここで、dsは表面抵抗の厚み、σaは金属線の導電率であり、σa=5.7×10-7[S/m]とした。μ0は真空中の透過率で、μ0=4π×10-7[A/m]である。Icは並列容量中の電流である。rcは容量の等価直列抵抗であって、容量のQ値(Qc)との関係は式(10)に示される。
【0042】
c=1/ωcQc …(10)
【0043】
通常、放射効率は全放射電力とアンテナに入力された正味の電力との比Pr/Pinによって定義される。一方、式(4)によって定義される放射効率は有能電力Pavがアンテナによって放射電力に変換される割合を表している。この放射効率は回路理論において、2端子回路網の設計で用いられる変換電力利得に類似しており、インピーダンスの不整合損失Pmの効果を含んでいる。従って、使用状態における実効的な放射効率(実質的放射効率)を示しており、不整合損を含んだアンテナの実行性能を考察するのに有効である。
【0044】
図17は図13に示した条件のANT1〜ANT3をそれぞれ人体に近接させたときに発生する損失電力の要因比率を示す特性図(図17(a)〜図17(c))であり、電力損失率(%)(縦軸)とアンテナと人体の距離(D)(横軸)との関係を示している。図中、Ptは損失電力の総量、Phは人体への吸収電力、Paはアンテナの導体損による損失電力、Pmは不整合損失電力である。図17に示した電力は全て有能電力Pavによって規格化した値である。なお、並列容量Cによる損失電力Pcは1%以下であるので省略した。
【0045】
図17(a)乃至図17(c)に示されるように、何れのアンテナもD<10cmの人体近傍では損失電力の総量Ptのうち不整合損失電力Pmの占める割合が大きくなり損失電力の主要な要因となる。さらに、軸長Lが短いアンテナを示すANT1では、その傾向が助長されている。しかし、D>10cmの領域では損失電力の総量Ptのうち導体損失電力Paが占める割合が大きくなり、ANT1では導体損損失電力Paが人体への吸収電力Phを上回り損失電力の主要な要因となる。
【0046】
以上のように、アンテナと人体の距離Dと電力損失率を考察すると、アンテナと人体の距離が特定の値(D=10cm)を境に損失電力の構成比が急激に異なる。各損失電力について考察すると、不整合損失電力Pmは0<D<10cmで最大値を示し、導体損失電力Pa及び人体への吸収電力Phは10cm<D<20cmで最大値を示す。従って、人体と極近接する使用状態では、損失電力を最小限に抑えるためには、不整合損失電力Pmを低減することが効果的であることが知見される。
【0047】
本発明は、上記知見に基づき、アンテナの放射効率の低下をもたらす損失電力のうち、アンテナが人体に極近接する使用状態における支配的要因である不整合損失電力を低減するものである。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係わるアンテナ装置の構成を示している。図中、101は無線機本体、102はNHA、103はNHA102に電力を供給する給電点、104は整合回路、105は無線回路である。整合回路104は無線回路105とNHA102とを電気的に整合させるものである。整合回路104の特性は、無線回路105側からみた整合回路104の入力インピーダンスZinと無線回路105の内部インピーダンスZgとが共役整合の関係となるように設定される。これにより、NHA102の入力インピーダンスが変化したときに生じる不整合損失が低減される。
【0049】
図2は先の図13に示したANT1〜ANT3を有するアンテナ装置の放射効率を示す特性図であり、図1に示したアンテナ装置において整合回路104の特性を共役整合に設定し、不整合損失を除去した場合を示している。先の図15に示した不整合損失を含む放射効率特性と比較すると、特に、アンテナと人体の距離D<10cmの領域において、10dB以上改善されていることが分かる。
【0050】
図3は図13に示したアンテナ装置のうちANT2の電力損失率を示す特性図である。図中、Ptは損失電力の総量、Phは人体への吸収電力、Paはアンテナの導体損による損失電力を示しており、全て有能電力Pavによって規格化した値である。整合回路104により不整合損失を除去しているため、アンテナと人体の距離D<10cmの領域では、人体への吸収電力Phの占める割合が高く、次いで、アンテナの導体損による損失電力Paが占める。他のタイプのアンテナ装置においても同様の傾向が知見される。
【0051】
図4はアンテナ装置の最大利得の改善量を示しており、図13に示したANT1〜ANT3について、従来の自由空間で整合させたときと、第1の実施の形態の共役整合により不整合損失を除去したときとを対比させている。図中、それぞれの値は、人体近接時(D=5cm)における水平面(X−Y面)の最大利得を表しており、値が大きいほど優れた利得を有していることを示している。最大利得は、図14に示したように、X方向すなわち人体正面方向に生じている。また、最大利得は、先の図11に示すような業務用無線機の実使用状態を想定して測定されたものである。被験者は30才の男性(伸長171cm、体重75kg)である。図4から分かるように、人体近接時に共役整合させた整合回路を設けることによって、5〜10dB以上の大幅な利得の向上が実現できている。また、その効果は、ANT1のような軸長の短いアンテナほど顕著であることが分かる。
【0052】
以下、本発明の第2の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図5は本発明の第2の実施の形態に係わるアンテナ装置の構成を示している。図中、先の図1に示した部分と同一部分に同一符号を付して詳細な説明を省略する。第2の実施の形態では、整合回路104の負荷を切り替えるための負荷切替回路106(整合特性制御手段)を備えている。すなわち、無線回路105側から見た整合回路104の入力インピーダンスZinが、自由空間中および人体近接時の何れの場合においても、無線回路105の内部インピーダンスZgと共役整合の関係になるように、負荷切り替え回路106により負荷を切り替える。これにより、自由空間中および人体近接時の何れの場合においても、不整合損失が低減されるため、アンテナ装置の放射効率を向上させることができる。
【0053】
以下、負荷切り替え回路106の構成について図6を参照して説明する。なお、負荷切り替え回路106の構成は、整合回路104に何らかの負荷を接続できるものであればよく、これらの構成例に限定されるものではない。
【0054】
図6(a)は負荷切り替え回路106の第1の構成例を示している。図中、107は切り替えスイッチ、108Aは自由空間用負荷回路、108Bは人体近接時用負荷回路である。整合回路104に接続される負荷回路は、NHA102のインピーダンス変化に応じて切り替えスイッチ107によって切り替えられ、NHA102が自由空間中にあるときは、自由空間用負荷回路108Aが整合回路104に接続され、NHA102が人体に近接するときは、人体近接時用負荷回路108Bが整合回路104に接続される。各々の負荷回路を適当な値とすることにより、整合回路104の入力インピーダンスZinが無線回路105の内部インピーダンスZgと共役整合の関係になるようにし、NHA102のインピーダンス変化に対応したアンテナ整合条件が形成可能である。
【0055】
なお、図6(a)に示した負荷回路切り替え回路106は、自由空間中および人体近接時のそれぞれのアンテナ条件に対応する2つの負荷回路を選択する構成であるが、さらに複数のアンテナ条件に対応する複数の負荷回路を設け、インピーダンス変化に応じて複数のアンテナ条件に対応する複数の負荷回路を選択するように構成してもよい。これにより、携帯無線機の使用状況の変化に伴うNHA102の複数のインピーダンス変化に柔軟に対応したアンテナ整合条件が形成可能である。また、各負荷回路の接続先が接地で良い場合は、一方の切り替えスイッチを省略して各負荷回路を直接接地することで、1つの切り替えスイッチにより各負荷回路を選択するようにしてもよい。
【0056】
図6(b)は負荷切り替え回路106の第2の構成例を示している。図中、108は負荷回路、109は負荷回路108に直列接続されたPINダイオードである。負荷回路108は、NHA102のインピーダンス変化に応じてPINダイオード102のスイッチングにより整合回路104に接続される。整合回路104はNHA102が自由空間中にあるときに共役整合となるように設定されており、NHA102が人体に近接してNHA102のインピーダンスが変化したときは、PINダイオード109を作動させて整合回路104に負荷回路108が接続される。負荷回路を適当な値とすることにより、人体近接時の整合回路104の入力インピーダンスZinが無線回路105の内部インピーダンスZgと共役整合の関係になるようにし、NHA102のインピーダンス変化に対応したアンテナ整合条件が形成可能である。なお、図6(b)に示した負荷切り替え回路106は、人体近接時にPINダイオード109を作動させることにより、自由空間中で共役整合特性を有する整合回路104に負荷回路108が接続されるようにしている。しかし、自由空間中でPINダイオード109を作動させることにより、人体近接時に共役整合特性を有する整合回路104に負荷回路108が接続されるようにしてもよい。
【0057】
図6(c)は負荷切り替え回路106の第3の構成例を示している。図中、108は負荷回路、109は負荷回路108に並列接続されたPINダイオードである。負荷回路108は、NHA102のインピーダンス変化に応じてPINダイオード102のスイッチングによりバイパスされる。整合回路104はNHA102が人体に近接したときに共役整合となるように設定されており、NHA102が人体に近接してNHA102のインピーダンスが変化したときは、PINダイオード109を作動させて負荷回路108がバイパスされる。負荷回路を適当な値とすることにより、自由空間中の整合回路104の入力インピーダンスZinが無線回路105の内部インピーダンスZgと共役整合の関係になるようにし、NHA102のインピーダンス変化に対応したアンテナ整合条件が形成可能である。なお、図6(c)に示した負荷切り替え回路106は、人体近接時にPINダイオード109を作動させることにより、人体近接時に共役整合特性を有する整合回路104に負荷回路108が接続されないように負荷回路108をバイパスさせている。しかし、自由空間中でPINダイオード109を作動させることにより、自由空間中で共役整合特性を有する整合回路104に負荷回路108が接続されないように負荷回路108をバイパスさせるようにしてもよい。
【0058】
以下、図7を参照して本発明の第3の実施の形態に係わるアンテナ装置の構成を示している。図中、先の図1に示した部分と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。第3の実施の形態では、NHA102が自由空間中にあるときに共役整合特性を有する自由空間用整合回路104A、NHA102が人体に近接したときに共役整合特性を有する人体近接時用整合回路104B、NHA102のインピーダンス変化に応じて自由空間用整合回路104Aと人体近接時用整合回路104B107とを選択するための切り替えスイッチ107を備えている。すなわち、無線回路105側からアンテナ側を見た入力インピーダンスZinが無線回路105の内部インピーダンスZgと共役整合の関係になるように自由空間用および人体近接時用の2つの整合回路を切り替えスイッチ107によって切り替える。これにより、自由空間中および人体近接時の何れの場合においても、不整合損が低減されるため、アンテナ装置の放射効率を向上させることができる。
【0059】
なお、図7は、自由空間中および人体近接時のそれぞれのアンテナ条件に対応する2つの整合回路を選択する構成を示しているが、さらに複数のアンテナ条件に対応する複数の整合回路を設け、インピーダンス変化に応じて複数のアンテナ条件に対応する複数の整合回路を選択するように構成してもよい。これにより、携帯無線機の使用状況の変化に伴うNHA102の複数のインピーダンス変化に柔軟に対応したアンテナ整合条件が形成可能である。
【0060】
以下、本発明の第4の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図8は本発明の第4の実施の形態に係わるアンテナ装置の構成を示している。図中、先の図1に示した部分と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。第4の実施の形態では、整合回路104の容量を可変するための可変容量ダイオード110(整合特性制御手段)を備えている。すなわち、無線回路105側から見た整合回路104の入力インピーダンスZinが、自由空間中乃至人体近接時の何れの場合においても、無線回路105の内部インピーダンスZgと共役整合の関係になるように、可変容量ダイオード110の容量を可変する。これにより、NHA102が自由空間中にあるときやNHA102を人体に近接させたときのみならず、NHA102が自由空間中から人体に近接する過程における任意のインピーダンス条件においても、不整合損失が低減されるため、アンテナ装置の放射効率を向上させることができる。整合回路104に接続される可変容量ダイオード110の容量値をNHA102のインピーダンス変化に応じて段階的に可変することにより、自由空間中乃至人体近接時の何れの場合でも、整合回路104の入力インピーダンスZinが無線回路105の内部インピーダンスZgと共役整合の関係になるようにし、NHA102のインピーダンス変化に対応したアンテナ整合条件が形成可能である。
【0061】
以下、本発明の第5の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図9は本発明の第5の実施の形態に係わるアンテナ装置の構成を示している。図中、先の図1に示した部分と同一部分に同一符号を付して詳細な説明を省略する。第5の実施の形態では、無線回路105からNHA102側に供給される電力のうち、不整合によって反射されてくる電力をモニタする不整合検出回路112および整合特性が調整可能な調整機能付き整合回路111を備え、NHA102のインピーダンス変化を示す不整合検出回路112の検出結果に基づいて調整機能付き整合回路111の整合特性を調整するものである。
【0062】
調整機能付き整合回路111としては、図5に示した整合回路104と負荷切り替え回路106との組み合わせ、および図8に示した整合回路104と可変容量ダイオード110との組み合わせ等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、不整合検出回路112としては、方向性結合器等が挙げられ、方向性結合器で観測される反射電力の大きさに応じて調整機能付き整合回路111の整合特性を調整するように構成することができる。
【0063】
例えば、自由空間において無線回路105側からアンテナ側を見た入力インピーダンスZinが、無線回路105の内部インピーダンスZgと共役整合の関係になっている場合に、人体近接によってアンテナ側のインピーダンスが変化したことを不整合検出回路112が検出し、強制的に人体近接時のインピーダンス条件に切り替えることで、人体近接時においても共役整合状態を維持して不整合損失の発生が低減されるため、アンテナ装置の放射効率を向上させることができる。
【0064】
さらに、逆の状況として、人体近接時から自由空間への変化を検出して、自由空間中のインピーダンス条件に戻すことも可能であり、常に理想的な整合条件が選択可能である。また、図8に示した整合回路104および可変容量ダイオード110の組み合わせのように、段階的に整合条件を変化させることが可能な調整機能つき整合回路111を用いれば、自由空間中乃至人体近接時の何れのインピーダンス条件においても共役整合状態を維持することも可能であり、常に安定してアンテナ装置の放射効率を確保することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、携帯無線機に用いられるアンテナ装置において、無線回路の内部インピーダンスと整合回路の入力インピーダンスとを共役整合させる整合回路を設けることにより、アンテナエレメントのインピーダンス不整合により発生する不整合損失を低減することができる。特に、アンテナエレメントが人体に近接した状態に対応させて共役整合特性を設定することにより、人体近接時の主な要因となる不整合損失を低減することができ、携帯無線機の使用状態において放射効率のよいアンテナ装置を実現することができ、高品位で安定した移動通信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わるアンテナ装置を示す構成図。
【図2】アンテナ装置の放射特性を示す特性図。
【図3】ANT2の電力損失率を示す特性図。
【図4】アンテナ装置の最大利得の改善量を示す比較図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係わるアンテナ装置を示す構成図。
【図6】負荷切り替え回路106を示す構成図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係わるアンテナ装置を示す構成図。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係わるアンテナ装置を示す構成図。
【図9】本発明の第5の実施の形態に係わるアンテナ装置を示す構成図。
【図10】携帯無線機を示す外観図。
【図11】携帯無線機の使用状態を示す状態図。
【図12】アンテナ装置の特性を解析するための解析モデルを示す構成図。
【図13】NHAの形状パラメータを示す図。
【図14】解析モデルにより解析したANT2の放射指向性を示す特性図。
【図15】アンテナと人体との距離に対する放射効率の関係を示す特性図。
【図16】アンテナ装置が人体に近接したときの等価回路を示す回路図。
【図17】アンテナ装置を人体に近接したときに発生する損失電力の要因比率を示す特性図。
【符号の説明】
101 無線機本体
102 NHA(ノーマルモードヘリカルアンテナ)
103 給電点
104 整合回路
104A 自由空間用整合回路
104B 人体近接時用整合回路
105 無線回路
106 負荷切り替え回路
107 切り替えスイッチ
108 負荷回路
108A 自由空間用負荷回路
108B 人体近接時用負荷回路
109 PINダイオード
110 可変容量ダイオード
111 調整機能つき整合回路
112 不整合検出回路

Claims (8)

  1. 携帯無線機に搭載され、該携帯無線機内の無線回路から電力を受け、所定の周波数帯域で整合するアンテナエレメントと、
    前記アンテナエレメントのインピーダンスと前記無線回路の内部インピーダンスとを整合するための整合回路と、を有し、
    前記整合回路が、前記無線回路の内部インピーダンスと前記整合回路の入力インピーダンスとを下記の式を満足する整合特性で共役整合させることを特徴とするアンテナ装置。
    式 Z in =(1/4)・(Z /(Z +Z ))
    in =(1/2)・Re[Z in
    =V /(Z +Z in
    in =(1/2)・(|V ・Re(Z in )/|Z +Z in )=P av ・S
    av =|V /8Re(Z
    S=(4Re(Z )・Re(Z in )/|Z +Z in )≦1
    (式中、Z in は前記無線回路から前記整合回路及び前記アンテナエレメント側を見た入力インピーダンス、Z は前記アンテナエレメントのインピーダンス、Z は前記整合回路のインピーダンス、Z は前記無線回路の内部インピーダンス、V は電源、P in は入力電力、 は複素共役を表す)
  2. 前記整合回路の整合特性を前記アンテナエレメントのインピーダンス変化に応じて可変する整合特性制御手段を有することを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 前記整合特性制御手段が、少なくとも前記周波数帯域の波長に対して十分小さい間隔で前記アンテナエレメントが人体に近接したときの前記アンテナエレメントのインピーダンスと、前記アンテナエレメントが自由空間中にあるときの前記アンテナエレメントのインピーダンスとに選択的に適応するために、前記アンテナエレメントのインピーダンス変化に応じて前記整合回路の負荷を可変するものである請求項2記載のアンテナ装置。
  4. 前記整合特性制御手段が、前記アンテナエレメントのインピーダンス変化に応じて、前記整合回路の容量負荷を可変するものである請求項2記載のアンテナ装置。
  5. 前記整合回路が、前記周波数帯域の波長に対して十分小さい間隔で前記携帯無線機が人体に近接したときに、前記無線回路の内部インピーダンスと前記整合回路の入力インピーダンスと共役整合する整合特性を有する第1の整合回路であることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  6. 自由空間中で前記無線回路の内部インピーダンスと前記整合回路の入力インピーダンスと共役整合する整合特性を有する第2の整合回路と、前記アンテナエレメントのインピーダンス変化に応じて、前記第1の整合回路と前記第2の整合回路とを選択する選択手段と、を有することを特徴とする請求項5記載のアンテナ装置。
  7. 前記アンテナエレメントに供給される電力のうち、不整合により反射される電力をモニタして前記アンテナエレメントのインピーダンス変化を検出する不整合検出手段を有し、
    前記不整合検出手段の検出結果に応じて、前記整合特性制御手段を制御することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項記載のアンテナ装置。
  8. 前記アンテナエレメントに供給される電力のうち、不整合により反射される電力をモニタして前記アンテナエレメントのインピーダンス変化を検出する不整合検出手段を有し、
    前記不整合検出手段の検出結果に応じて、前記選択手段を選択制御することを特徴とする請求項6記載のアンテナ装置。
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