JP2001267868A - 弾性表面波装置の製造方法 - Google Patents

弾性表面波装置の製造方法

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JP2001267868A JP2000072300A JP2000072300A JP2001267868A JP 2001267868 A JP2001267868 A JP 2001267868A JP 2000072300 A JP2000072300 A JP 2000072300A JP 2000072300 A JP2000072300 A JP 2000072300A JP 2001267868 A JP2001267868 A JP 2001267868A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一圧電基板上に厚みが異なる電極を用いて
構成された複数の弾性表面波素子を構成するにあたり、
電極の短絡等が生じ難く、後に形成される弾性表面波素
子の電極形成領域における圧電基板の劣化が生じ難い製
造方法を提供する。 【解決手段】 圧電基板3上に、IDT電極1aとID
T電極のくし歯電極間を短絡する配線電極1bとをドラ
イエッチングにより形成すると共に、該ドライエッチン
グ工程の間、第2の弾性表面波フィルタ素子2の電極構
造が形成される領域を導電膜2bで保護しておき、ID
T電極1a及び配線電極1bの形成後に、第2のレジス
ト6を付与し、加熱した後、第2の弾性表面波フィルタ
素子2のIDT電極2aを形成し、最後に短絡用配線電
極1bを切断する、弾性表面波装置の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一圧電基板上に
電極膜厚が異なる複数の弾性表面波素子を形成してなる
弾性表面波装置の製造方法に関し、例えば、圧電基板上
に帯域の異なる複数の弾性表面波フィルタ素子が構成さ
れている弾性表面波装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話などの移動体通信機器で
は、高機能化を図るために、マルチバンド対応の機器が
検討されている。また、携帯電話においては、伝送周波
数の高周波化が進んでいる。
【0003】そのため、例えば、800MHz帯の携帯
電話と、1.5GHz以上の周波数域を用いた携帯電話
を共用し得る携帯電話装置においては、2つの異なる周
波数のそれぞれに対応したRF用バンドパスフィルタが
必要である。
【0004】この種の携帯電話機などの端末装置の小型
化及び軽量化を図るには、搭載される部品の小型化を図
る必要がある。しかしながら、部品の小型化に限界があ
るため、1つの部品に、2つのRF用バンドパスフィル
タの機能を持たせることが強く望まれている。
【0005】特開平10−190390号公報には、同
一圧電基板上に複数の弾性表面波フィルタ素子を構成し
てなる弾性表面波装置の製造方法が開示されている。図
10(a)〜(e)は、上記先行技術に記載の弾性表面
波装置の製造方法を示す断面図である。この先行技術に
記載の方法では、圧電基板103上に導電膜104を形
成し、導電膜104上に全面にレジストを形成する。次
に、このレジストをパターニングすることにより、レジ
スト層105を形成する(図10(a))。そして、ド
ライエッチングにより、第1の弾性表面波素子の電極1
01aを形成する(図10(b))。しかる後、全面に
レジストを付与し、さらにレジストをパターニングする
ことにより、第2の弾性表面波素子が設けられている部
分においてレジスト層106′を形成する。この場合、
第1の弾性表面波素子が設けられる部分はレジスト層1
06により被覆されている(図10(c))。さらに、
図10(d)及び(e)に示すように、全面に導電膜1
07を形成し、レジスト層106,106′とその上に
積層されている導電膜107をリフトオフすることによ
り第2の弾性表面波素子の電極102aが形成される。
【0006】この先行技術によれば、第1の電子部品素
子の電極をレジストで保護した状態で、第2の電子部品
素子の電極をフォトリソグラフィ及びエッチングにより
形成するため、第1,第2の電子部品素子の電極の形成
に際し、高い精度が要求されない。従って、弾性表面波
装置の製造に適用した場合、電極指の幅が1μm程度と
非常に細い場合であっても、製造に際しての良品率を高
め得ることができるとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術に記載の方法では、最初に第1の弾性表面波素子
の電極101aを形成する際のドライエッチングによ
り、圧電基板103上の第2の弾性表面波素子が構成さ
れる領域もエッチングされる。すなわち、図10(b)
に矢印Aで示す領域もドライエッチングにさらされる。
【0008】一般に、IDT電極の電極指ピッチが1μ
m程度以下である場合、ドライエッチングに際しては、
マイクロローディング現象により、微小ギャップ部が最
後にエッチングされる。また、ドライエッチングでは、
電極のエッチングが終了した後に、オーバーエッチング
するのが一般的である。
【0009】従って、第1の弾性表面波素子の電極10
1aを形成するに際し、矢印Aで示した領域におけるエ
ッチングが先に終了するため、オーバーエッチングをも
含めて、矢印Aで示す領域の圧電基板表面がドライエッ
チングに際して用いられるFなどのプラズマにさらされ
る時間が長くなる。そのため、矢印Aで示す基板表面が
比較的長時間プラズマにさらされるため、第2の弾性表
面波素子の挿入損失が劣化し、VSWRが大きくなると
いう問題があった。
【0010】また、矢印Aで示す領域もエッチングされ
るので、被エッチング面積が大きくなり、マザーの圧電
基板から複数の弾性表面波装置を構成する場合、マザー
の圧電基板内における弾性表面波装置の特性ばらつきも
大きくなるという問題があった。また、上記先行技術に
記載の製造方法を、焦電性を有する圧電基板を用いた弾
性表面波装置の製造に適用した場合、以下のような問題
があった。
【0011】すなわち、一般に、レジストを付与する場
合、レジストパターンの密着性及び耐プラズマ性の向上
を目的として、レジストを加熱することが多い。ところ
が、焦電性を有する圧電基板を用いた場合、上記レジス
トの加熱時の温度変化により、第1の弾性表面波素子の
IDT電極を構成している一対のくし歯電極間に電位差
が発生し、放電が生じる。この放電により、電極の焦電
破壊が生じることがあった。また、焦電破壊が起こらな
い微小な放電であっても、レジストが破れ、弾性表面波
素子の電極を構成するためのリフトオフ工程後に第1の
弾性表面波素子のIDT電極が短絡することがあった。
【0012】本発明の目的は、上述した従来技術の欠点
を解消し、同一圧電基板上に厚みが異なる電極を用いて
構成された複数の弾性表面波素子を構成するにあたり、
焦電性を有する圧電基板を用いた場合であっても短絡等
が発生し難く、かつ後に形成される弾性表面波素子の電
極形成領域における圧電基板の劣化が生じ難く、挿入損
失やVSWR特性の劣化が生じ難い、弾性表面波装置の
製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、圧
電基板上に電極膜厚の異なる第1,第2の弾性表面波素
子を構成してなり、各弾性表面波素子が少なくとも一対
のくし歯電極からなるIDT電極を有する弾性表面波装
置の製造方法であって、前記圧電基板上の全面に第1の
導電膜を形成する工程と、前記第1の導電膜上の全面に
第1のレジストを付与する工程と、前記第1のレジスト
をパターニングしてドライエッチングにより、前記圧電
基板上に、第1の弾性表面波素子のIDT電極と、ID
T電極のくし歯電極間を電気的に接続する短絡用配線電
極と、第2の弾性表面波素子の構成される部分全体を含
む領域に配置された導電膜とを形成する工程と、湿式エ
ッチングにより前記第2の弾性表面波素子が構成される
部分全体を含む領域に配置された導電膜を除去する工程
と、次に、圧電基板上の全面に第2のレジストを付与
し、加熱する工程と、第2の弾性表面波素子の電極が形
成される部分において第2のレジストを除去する工程
と、前記第2の弾性表面波素子の電極膜厚と等しい膜厚
の第2の導電膜を全面に形成する工程と、前記第2のレ
ジスト及び第2のレジスト上に付与されている第2の導
電膜をリフトオフし、第2の弾性表面波素子の電極を形
成すると共に第1の弾性表面波素子の電極を露出させる
工程と、前記第1の弾性表面波素子における前記短絡用
配線電極を切断する工程とを備えることを特徴とする。
【0014】第1の発明では、第1の弾性表面波素子の
電極がドライエッチングにより形成されるが、この工程
の間、第2の弾性表面波素子が構成される領域が、上記
のように第1のレジスト及び上記電極膜で保護され、ド
ライエッチング後に湿式エッチングにより上記電極膜が
除去される。従って、第2の弾性表面波素子が構成され
る圧電基板部分の劣化を抑制することができる。
【0015】本願の第2の発明は、圧電基板上に電極膜
厚の異なる第1,第2の弾性表面波素子を構成してな
り、各弾性表面波素子が少なくとも一対のくし歯電極か
らなるIDT電極を有する弾性表面波装置の製造方法で
あって、圧電基板上の全面に第1のレジストを付与する
工程と、第1の弾性表面波素子の電極が形成されるべき
部分上、及び該第1の弾性表面波素子のIDT電極のく
し歯電極間を短絡させるための配線電極が形成されるべ
き部分上の第1のレジストを除去する工程と、第1の弾
性表面波素子の電極膜厚と等しい膜厚の第1の導電膜を
全面に形成する工程と、前記第1のレジスト及び第1の
レジスト上に付与されている第1の導電膜をリフトオフ
し、第1の弾性表面波素子の電極及び前記配線電極を形
成する工程と、次に、前記圧電基板上の全面に第2のレ
ジストを付与し、加熱する工程と、前記第2の弾性表面
波素子の電極が形成される部分上の第2のレジストを除
去する工程と、第2の弾性表面波素子の電極膜厚と等し
い膜厚の第2の導電膜を全面に付与する工程と、第2の
レジスト及び第2のレジスト上に付与されている第2の
導電膜をリフトオフし、第2の弾性表面波素子の電極を
形成する工程と、第1の弾性表面波素子における前記短
絡用配線電極を切断する工程とを備えることを特徴とす
る。
【0016】第2の発明においては、第1の弾性表面波
素子の電極がまずリフトオフ法を用いて形成され、その
間第2の弾性表面波素子が構成される領域がレジストで
飽和されているため、第2の弾性表面波素子が構成され
る領域の圧電基板の劣化が抑制される。
【0017】また、第1,第2の発明に係る製造方法で
は、第1の弾性表面波素子の電極だけでなく、第1の弾
性表面波素子のIDT電極の入出力端子とアース端子と
が短絡用配線電極により接続された状態で以後の工程が
行われ、最終的に短絡用配線が切断される。従って、途
中でレジストが加熱されても、焦電効果による第1の弾
性表面波素子のIDT電極の短絡等が生じ難い。
【0018】本願の第3の発明は、圧電基板上に電極膜
厚が異なる第1,第2の弾性表面波素子を構成してな
り、各弾性表面波素子が少なくとも一対のくし歯電極か
らなるIDT電極を有する弾性表面波装置の製造方法で
あって、圧電基板上の全面に第1のレジストを付与する
工程と、第1,第2の弾性表面波素子の電極が形成され
るべき部分上において第1のレジストを除去する工程
と、第2の弾性表面波素子の電極膜厚と等しい膜厚の第
1の導電膜を全面に形成する工程と、次に、全面に第2
のレジストを付与する工程と、第2の弾性表面波素子が
構成される領域以外において、少なくとも第1の弾性表
面波素子の電極が形成される部分上の第2のレジストを
除去する工程と、第1の弾性表面波素子の電極膜厚と等
しい膜厚の第2の導電膜を全面に付与する工程と、第
1,第2のレジスト及び第1,第2のレジスト上に積層
されている導電膜を同時にリフトオフする工程とを備え
ることを特徴とする。
【0019】第3の発明の特定の局面では、上記第1の
レジストとしてネガ型レジストが用いられる。また、第
3の発明のさらに別の特定の局面では、第1のレジスト
としてポジ型レジストが、第2のレジストとしてネガ型
レジストが用いられ、さらに、リフトオフ工程におい
て、第1,第2のレジストを剥離するための剥離液が共
用されている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の具体的な実施例を説明することにより、本発明を明ら
かにする。
【0021】図1(a)〜(f)は、本発明の一実施例
に係る弾性表面波装置の製造方法を説明するための各断
面図である。本実施例では、図1(f)に断面図で略図
的に示す弾性表面波装置が製造される。図1(f)に示
すように、この弾性表面波装置では、圧電基板3上に、
電極1aが形成された弾性表面波フィルタ素子1と、電
極2aを形成することにより構成された第2の弾性表面
波フィルタ素子2とが形成されている。
【0022】上記弾性表面波フィルタ素子1,2は、図
1では略図的に示したが、図2(d)に示す平面形状を
有する。すなわち、圧電基板3上において、IDT電極
1aと、IDT電極1aの表面波伝搬方向両側に形成さ
れた反射器1c,1dとを形成することにより第1の弾
性表面波フィルタ素子1が構成されている。また、同じ
く圧電基板3上に、IDT電極2aと、IDT電極2a
の表面波伝搬方向両側に配置された反射器2c,2dと
を形成することにより、第2の弾性表面波フィルタ素子
が構成されている。
【0023】なお、IDT電極1aの厚みは、IDT電
極2aの厚みよりも厚くされている。IDT電極1a,
2aは、それぞれ、互いに間挿し合う電極指を有する一
対のくし型電極からなる。また、弾性表面波フィルタ素
子1においては、配線電極1bが形成されている。配線
電極1bは、図2(d)では、分断されているが、図2
(c)に示す状態では、後述のように、IDT電極1a
の双方のくし歯電極と反射器とに電気的に接続されてい
る。
【0024】まず、図1(a)に示すように、圧電基板
3上に、第1の弾性表面波フィルタ素子1のIDT電極
1aと等しい膜厚の導電膜4を全面に形成する。圧電基
板3としては、LiTaO3 、LiNbO3 、水晶、四
硼酸リチウム、ランガサイトなどの圧電単結晶、あるい
はチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスのような圧電セ
ラミックスを用いて構成することができる。
【0025】また、圧電基板3として、アルミナなどの
絶縁性材料からなる絶縁基板上に、ZnOなどの圧電薄
膜を形成したものを用いてもよい。導電膜4は、Alな
どの導電性材料により構成することができ、導電膜4の
形成方法については、蒸着、スパッタリングあるいはメ
ッキ等の適宜の方法を用いることができる。
【0026】次に、導電膜4の上面の全面にポジ型の第
1のフォトレジスト層を形成する。このフォトレジスト
層に、第1の弾性表面波フィルタ素子のIDT電極1a
の形状に応じた部分と、並びに第2の弾性表面波フィル
タ素子2の反射器をも含む全ての電極が形成される部分
を含む全領域とが遮蔽部とされているマスクを用いて第
1のフォトレジスト層を露光する。しかる後、露光され
たレジスト部分を除去する。
【0027】その結果、図1(a)に示すように、パタ
ーニングされたレジスト5が得られる。図1(a)から
明らかなように、弾性表面波フィルタ素子1のIDT電
極1a(図1(f)参照)及び配線電極1bが形成され
る部分に応じた形状となるように、並びに図1(a)の
右側に示されているように、弾性表面波フィルタ素子2
の電極が形成されている全領域を含む領域にレジスト5
が残存するようにパターニングが行われている。
【0028】次に、上記レジスト5を侵さないが、導電
膜4を除去し得るエッチャントを用いてエッチングを行
い、しかる後レジスト5を除去することにより、図1
(b)に示すように、IDT電極1a、配線電極1b及
び導電膜2bが形成される。この状態の平面図を図2
(a)に示す。
【0029】図1(b)及び図2(a)から明らかなよ
うに、上記工程を経て、第1の弾性表面波フィルタ素子
1のIDT電極1a、反射器1c,1d、配線電極1b
が形成される。また、弾性表面波フィルタ素子2側にお
いては、弾性表面波フィルタ素子2の電極が形成される
領域を含む全領域に導電膜2bが形成されている。な
お、上記エッチングは、F、Clなどのプラズマを用い
たドライエッチングにより行うことができる。
【0030】上記エッチングに際し、圧電基板3の第2
の弾性表面波フィルタ素子の電極が形成される領域は導
電膜2bで被覆されている。従って、導電膜2bで被覆
されている圧電基板3の上面部分が、上記ドライエッチ
ングに際して損傷を受け難い。
【0031】次に、圧電基板3上に、ポジ型のフォトレ
ジストを全面に付与する。次に、第2の弾性表面波フィ
ルタ素子2が構成される側において、導電膜2bに相当
する領域が開口部とされているマスクをレジスト上に積
層し、露光する。露光されたレジスト部分を除去し、さ
らに導電膜2bを湿式エッチングにより除去する。さら
に、残存しているレジストを除去することにより、図1
(c)に示すように、導電膜2bを除去することができ
る。導電膜2bの除去は、上記のように湿式エッチング
により行われるので、導電膜2bが形成されている領域
において圧電基板3の上面が損傷を受けることはほとん
どない。なお、この状態の平面図を、図2(b)に示
す。
【0032】次に、圧電基板3上の全面にポジ型の第2
のフォトレジストを付与し、第2の弾性表面波フィルタ
素子2が構成される側において、IDT電極や反射器等
の電極形成部分が開口部とされているマスクを該フォト
レジスト上に積層し、露光する。この段階で、フォトレ
ジストを加熱することにより、フォトレジストの密着性
及び耐熱性を高めることができる。
【0033】また、上記配線電極1bにより、IDT電
極1aの一対のくし歯電極が短絡されているので、ID
T電極のくし歯電極間には放電が生じない。従って、I
DT電極1aやレジストの破損のおそれが少ない。
【0034】より具体的には、上記配線電極1bは、入
出力パッド13,14及び反射器1dに接続されてい
る。なお、入出力パッド13,14はIDT電極1aの
一方のくし歯電極にそれぞれ電気的に接続されている。
【0035】しかる後、露光されたレジスト部分を除去
することにより、図1(d)に示すように、パターニン
グされた第2のフォトレジスト6が得られる。なお、図
1(d)から明らかなように、第1の弾性表面波フィル
タ素子1側においては、IDT電極1a及び配線電極1
bなどがパターニングされたフォトレジスト6により被
覆され、保護されている。また、第2の弾性表面波フィ
ルタ素子側においては、パターニングされたフォトレジ
スト6は、第2の弾性表面波フィルタ素子のIDT電極
2aが形成される部分を除いて形成されている。しかる
後、図1(e)に示すように、第2の弾性表面波フィル
タ素子2のIDT電極2aに等しい膜厚の導電膜7を全
面に積層する。
【0036】次に、フォトレジスト6上に付与されてい
る導電膜7をフォトレジスト6と共にリフトオフする。
この状態を図2(c)に平面図で示す。上記のようにし
て、第2の弾性表面波フィルタ素子2側のIDT電極2
a、反射器2c,2d及び入出力パッド23,24が形
成される。
【0037】次に、図2(d)に示すように、矢印Bで
示す部分において、配線電極1bを切断する。このよう
にして、図1(f)に略図的に断面図で示し、図2
(d)に平面図で示されている本実施例の弾性表面波フ
ィルタ装置を得ることができる。
【0038】なお、上記配線電極1bは、フォトレジス
トを利用し、フォトリソグラフィ−エッチング法により
切断することができ、あるいはレーザー等を用いて切断
してもよい。
【0039】上記のようにして、IDT電極の膜厚が異
なる第1,第2の弾性表面波フィルタ素子1,2を同じ
圧電基板3上に構成することができる。しかも、本実施
例の製造方法では、第1の弾性表面波フィルタ素子1の
電極1aを形成する際に、プラズマを用いたドライエッ
チングが行われるが、該工程の間、第2の弾性表面波フ
ィルタ素子が形成される領域が導電膜2bで被覆されて
保護されている。従って、圧電基板の劣化が生じ難い。
【0040】さらに、第1,第2の弾性表面波フィルタ
素子1,2の形成にあたり、まず第1の弾性表面波フィ
ルタ素子のIDT電極1aなどが形成されるが、配線電
極1bにより、IDT電極1aの一対のくし歯電極及び
反射器が相互に電気的に接続されて短絡されている。従
って、加熱等によりレジストの密着性や耐熱性を高めた
としても、放電が生じ難いため、IDT電極1aの断線
や短絡を確実に抑制することができる。
【0041】上記のようにして、1.5×2.1×0.
35mm1.10mm3 からなる圧電基板3上に、下記
の仕様の弾性表面波フィルタ素子1,2が形成された弾
性表面波装置を得、第2の弾性表面波フィルタ素子の振
幅特性及び反射特性を測定した。また、比較のために、
前述した従来法により得られた弾性表面波装置における
第2の弾性表面波フィルタ素子の振幅特性及び反射特性
を測定した。結果を図3〜図6に示す。なお、図3及び
図5の破線は、縦軸の右側のスケールで拡大した特性を
示し、図4及び図6の実線が入力ポート、破線が出力ポ
ートの特性を示す。
【0042】図3及び図4は、比較のために用意した従
来法により得られた弾性表面波装置の第2の弾性表面波
フィルタ素子の振幅特性及び反射特性を示し、図5及び
図6は、上記実施例で得られた弾性表面波装置における
第2の弾性表面波フィルタ素子の振幅特性及び反射特性
を示す。
【0043】図3,図4及び図5,図6の結果を比較す
れば明らかなように、本実施例の製造方法によれば、挿
入損失及びVSWRを改善し得ることがわかる。なお、
下記の表1に、図3〜図6の結果を表す。
【0044】
【表1】
【0045】図7(a)〜(f)は、本発明の第2の実
施例に係る弾性表面波装置の製造方法を説明するための
各断面図である。なお、第1の実施例と同一部分につい
ては、同一の参照番号を付することにより、その詳細な
説明は省略する。
【0046】第2の実施例においても、第1の実施例と
同様の電極構造を有する弾性表面波装置が製造される。
まず、圧電基板の上面の全面に、ネガ型の第1のフォト
レジストを付与する。このレジスト層に、第1の弾性表
面波フィルタ素子1の電極1aが形成される部分が遮蔽
部とされたマスクを積層し、露光する。次に、露光され
たレジスト部分を除去することにより、図7(a)に示
すように、パターニングされたレジスト5が得られる。
このレジスト5は、なお、短絡用配線電極1bが設けら
れる部分にも存在しないようにパターニングされてい
る。また、第2の弾性表面波フィルタ素子の電極が形成
される領域の全領域を含む部分には、レジスト5が残存
している。
【0047】次に、圧電基板3上の全面に、第1の弾性
表面波フィルタ素子のIDT電1aと等しい膜厚の導電
膜を形成する(図7(b))。しかる後、レジスト5上
に積層されている導電膜4を、レジスト5と共にリフト
オフし、IDT電1a及び配線電極1bを形成する(図
7(c))。この場合、図7では図示されていないが、
図2(d)に示した反射器1c,1dも同様にして形成
される。また、第2の弾性表面波フィルタ素子2が構成
される領域では、電極膜は形成されない。
【0048】もっとも、上記のように、第1の弾性表面
波フィルタ素子1のIDT電極1aや配線電極1bがリ
フトオフ法により形成されるので、圧電基板3の第2の
弾性表面波フィルタ素子の電極が形成される領域はドラ
イエッチングにはさらされず、圧電基板3は損傷をほと
んど受けない。
【0049】しかる後、圧電基板3上面の全面にポジ型
の第2のフォトレジストを付与する。次に、第2の弾性
表面波フィルタ素子2が形成される側において、IDT
電極2aや反射器2c,2d等のパターン部分が開口部
とされているマスクをレジスト上に積層し、露光する。
この段階で、レジスト6を加熱処理することにより、レ
ジスト6の密着性及び耐熱性を高めることができる。
【0050】このレジスト6の加熱工程の間、IDT電
極1a及び配線電極1bなどの第1の弾性表面波フィル
タ素子1側の電極はレジスト6で被覆されているので、
第1の弾性表面波フィルタ素子1側において、圧電基板
3の上面が損傷を受け難い。
【0051】また、第1の実施例の場合と同様に、配線
電極1bにより、入出力パッド13,14と反射器1
c,1dとが短絡されているので、上記加熱に際し、放
電が生じ難い。従って、IDT電極1aにおける破損や
レジスト6の破損も生じ難い。しかる後、露光されたレ
ジストを除去することにより、図7(d)に示すよう
に、パターニングされたレジスト6を得ることができ
る。
【0052】次に、第2の弾性表面波フィルタ素子のI
DT電極2aの厚みに等しい膜厚の導電膜7を全面に付
与する。この場合、レジスト6が存在していない領域で
は、導電膜7の付与により、導電膜7からなるIDT電
極2a、並びに図7では図示していないが反射器2c,
2d及び電極パッド23,24が形成される。このよう
にして、第2の弾性表面波フィルタ素子2側の電極構造
が形成される。しかる後、レジスト6と、レジスト6上
の導電膜7をリフトオフし、第1の実施例と同様に配線
電極1bを切断することにより、弾性表面波装置が得ら
れる。
【0053】第2の実施例では、第1の弾性表面波フィ
ルタ素子の電極の形成も、リフトオフを用いて行われ
る。従って、第1の弾性表面波フィルタ素子側の電極を
形成する工程の間、第2の弾性表面波フィルタ素子が構
成される側の圧電基板部分がドライエッチング等により
劣化するおそれがない。よって、従来法に比べて、第2
の弾性表面波フィルタ素子側における挿入損失やVSW
Rの劣化を抑制することができる。
【0054】また、第2の実施例の製造方法では、好ま
しくは、IDT電極のエッジ部分におけるバリをなく
し、リフトオフ性を高めるために、図8(a)に示すよ
うに、レジスト5を逆テーパ状の断面を有するように形
成することが望ましい。すなわち、レジスト5が、圧電
基板3側に近づくにつれて、言い換えれば電極1aの下
方程、電極指幅が広がるようにレジスト5を形成するこ
とが望ましい。
【0055】なお、第2の実施例の製造方法では、ドラ
イエッチングを必要とせず、リフトオフ法を2段階にわ
たり実施する必要がよいだけであるため、第1の実施例
に比べて工程の簡略化を果たすことができる。
【0056】図9(a)〜(e)は、第3の実施例に係
る弾性表面波装置の製造方法を説明するための各断面図
である。なお、第1の実施例と同一部分については、同
一の参照番号を付することにより、詳細な説明は省略す
る。
【0057】本実施例においても、図9(e)に略図的
断面図で示すように、圧電基板3上に、第1,第2の弾
性表面波フィルタ素子1,2が構成される。もっとも、
第1の弾性表面波フィルタ素子1のIDT電極1aは、
複数の電極膜を積層した構造を有し、それによって第2
の弾性表面波フィルタ素子2のIDT電極2aの電極膜
よりも厚くされている。
【0058】まず、圧電基板3の上面の全面にネガ型の
第1のレジストを付与する。この第1のレジスト上に、
第1の弾性表面波フィルタ素子1のIDT電極1aと、
第2の弾性表面波フィルタ素子のIDT電極2a、並び
にこれらの弾性表面波フィルタ素子の反射器が形成され
る部分が遮蔽部とされたマスクを積層し、露光する。し
かる後、露光された第1のレジスト部分を除去すること
により、図9(a)に示すパターニングされた第1のレ
ジスト層5が得られる。
【0059】次に、圧電基板3上の全面に第2の弾性表
面波フィルタ素子2のIDT電極2aと等しい膜厚の導
電膜4を形成する(図9(b))。しかる後、圧電基板
3上の全面にポジ型の第2のレジストを付与し、しかる
後、第2の弾性表面波フィルタ素子の電極が設けられる
領域以外で、少なくとも第1の弾性表面波フィルタ素子
が形成される領域を含む領域が開口部とされたマスクを
積層し、露光する。露光されたレジスト部分を除去する
ことにより、パターニングされた第2のレジスト層6が
得られる(図9(c))。
【0060】なお、この第2のレジスト層6のパターニ
ングは、IDT電極部分を形成するためのパターニング
ではないため、高精度は高くなくともよい。また、図9
(c)に示されているように、第2の弾性表面波フィル
タ素子2側においては、IDT電極2aが第2のレジス
ト6により保護されている。
【0061】次に、導電膜4上に、第1の弾性表面波フ
ィルタ素子のIDT電極1aや反射器1c,1dと等し
い膜厚となるように、第2の導電膜7を全面に積層する
(図9(d))。
【0062】なお、導電膜の積層数は特に限定されず、
導電膜7上に、さらに他の導電膜を形成してもよい。ま
た、導電膜4と導電膜7との間に、両者の密着性を高め
るために、TiやNiCrなどからなる中間層を介在さ
せてもよい。
【0063】しかる後、第1,第2のレジスト5,6上
に付与されている導電膜4,7を、第1,第2のレジス
ト5,6と共にリフトオフする。このようにして、図9
(e)に示すように、第1の弾性表面波フィルタ素子1
のIDT電極1aが形成される。この場合、リフトオフ
に際しては、ポジ型レジスト及びネジ型レジスト共用の
剥離液を用いることが、工程を簡略化するため望まし
い。
【0064】また、第1のレジストをネガ型とし、第2
のレジストをポジ型としたが、第1のレジストをポジ型
レジストとし、第2のレジストをネガ型レジストとして
もよい。その場合には、第2のレジストのパターニング
に際し、第1の弾性表面波フィルタ素子1の電極が形成
される領域がマスクにより遮光されるので、第1のレジ
ストの感光が防止され、第1のレジスト5の変形を防止
することができる。
【0065】本実施例の製造方法では、第1の弾性表面
波フィルタ素子の電極形成が上記リフトオフ法により行
われるので、第1の弾性表面波フィルタ素子の電極形成
に際し、圧電基板の第2の弾性表面波フィルタ素子が形
成される領域がレジストで保護されている。従って、第
1の弾性表面波フィルタ素子の形成がドライエッチング
法により行われる従来法に比べて、第2の弾性表面波フ
ィルタ素子2の挿入損失及びVSWRの劣化を抑制する
ことができる。
【0066】加えて、2回目のフォトリソグラフ工程で
は、第2の弾性表面波フィルタ素子側を保護するために
のみパターニングが行われるので、第2のフォトリソグ
ラフ工程において、精度を高める必要はない。従って、
レジスト6の加熱温度を比較的低く設定することがで
き、それによってIDT電極の焦電破壊を抑制すること
ができる。従って、第1,第2の実施例では、配線電極
を形成し、切断していたが、このような短絡用配線電極
を形成したり、切断工程を実施したりする必要がない。
【0067】もっとも、第3の実施例においても、第
1,第2の実施例と同様に、短絡用配線電極を形成し、
最後に短絡用配線電極を切断する工程を実施してもよ
い。さらに、第3の実施例の製造方法では、最後に第
1,第2の弾性表面波フィルタ素子の電極構造上のレジ
スト及びレジスト上の導電膜がまとめてリフトオフされ
るので、工程を簡略化することができる。
【0068】また、第1のレジスト5をポジ型レジスト
とした場合には、第2のレジストをネガ型とすることに
より、第2のレジストのパターニングに際し、第1のレ
ジストの変形を防止することができる。
【0069】
【発明の効果】第1,第2の発明に係る弾性表面波装置
の製造方法では、圧電基板上に電極膜厚の異なる第1,
第2の弾性表面波素子を形成するにあたり、第1の弾性
表面波素子のIDT電極の形成と同時に、IDT電極の
入出力端子とアース端子とを電気的に接続する短絡用配
線電極が形成される。そして、第2の弾性表面波フィル
タ素子のIDT電極を形成した後に、上記短絡用配線電
極が切断されるので、第2のレジストを付与し、加熱す
ることにより第2のレジストの密着性及び耐熱性を高め
たとしても、第1の弾性表面波フィルタ素子のIDT電
極の短絡が確実に防止される。従って、第1の弾性表面
波フィルタ素子のIDT電極の不良を抑制しつつ、高精
度に第2の弾性表面波フィルタ素子の電極を形成するこ
とができる。
【0070】また、第1の発明では、第1の弾性表面波
フィルタ素子のIDT電極の形成に際してのドライエッ
チングに際しては、第2の弾性表面波フィルタ素子が形
成される圧電基板部分が第1のレジストで保護されてい
る。また、ドライエッチング後に、湿式法により第2の
弾性表面波素子が形成される部分を含む領域に配置され
た導電膜が除去される。従って、圧電基板の第2の弾性
表面波フィルタ素子の形成される領域が、ドライエッチ
ングのF等のプラズマにさらされるのを防止することが
でき、第2の弾性表面波フィルタ素子の挿入損失やVS
WRの劣化を確実に抑制することができる。
【0071】第2,第3の発明に係る製造方法では、圧
電基板上に電極膜厚が異なる第1,第2の弾性表面波素
子を形成するにあたり、第1の弾性表面波フィルタ素子
の電極形成がリフトオフ法により行われ、第2の弾性表
面波フィルタ素子が形成される領域がレジストで保護さ
れているので、第1の弾性表面波フィルタ素子の形成が
ドライエッチング法で行われる従来法に比べて、第2の
弾性表面波フィルタ素子の挿入損失及びVSWRの劣化
を抑制することができる。
【0072】また、第3の発明によれば、2回目のフォ
トリソグラフ工程では、精度を高める必要がないため、
レジストの加熱温度を低く設定することができ、それに
よって焦電破壊の発生を抑制することができる。従っ
て、短絡用配線電極の形成や配線電極の切断工程を必要
としないので、製造工程の簡略化を果たし得る。
【0073】加えて、第1,第2の弾性表面波フィルタ
素子の電極を形成する最後の工程において、リフトオフ
がまとめて行われ得るので、工程の簡略化を果たすこと
ができる。
【0074】また、第1のレジストと第2のレジストの
極性を異ならせることにより、第2のレジストのパター
ニングに際しての第1のレジストの変形を抑制すること
ができ、それによって第1の弾性表面波フィルタ素子の
電極精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(f)は、本発明の第1の実施例に係
る製造方法を説明するための各断面図。
【図2】(a)〜(d)は、本発明の第1の実施例に係
る製造方法の各工程を説明するための平面図。
【図3】従来法に従って得られた弾性表面波装置の第2
の弾性表面波フィルタ素子の振幅特性を示す図。
【図4】従来法に従って得られた弾性表面波装置の第2
の弾性表面波フィルタ素子のVSWR特性を示す図。
【図5】本発明の第1の実施例で得られた弾性表面波装
置の第2の弾性表面波フィルタ素子の挿入損失−周波数
特性を示す図。
【図6】本発明の第1の実施例で得られた弾性表面波装
置の第2の弾性表面波フィルタ素子のVSWR特性を示
す図。
【図7】(a)〜(f)は、それぞれ、本発明の第2の
実施例に係る製造方法を説明するための略図的断面図。
【図8】第2の実施例において、レジストを形成する場
合の好ましいレジストの形状を説明するための略図的側
面図。
【図9】(a)〜(e)は、本発明の第3の実施例に係
る製造方法を説明するための各略図的断面図。
【図10】(a)〜(e)は、従来の弾性表面波装置の
製造方法を説明するための各断面図。
【符号の説明】
1…第1の弾性表面波フィルタ素子 2…第2の弾性表面波フィルタ素子 3…圧電基板 4…導電膜 5…第1のレジスト 6…第2のレジスト 1a…IDT電極 2a…IDT電極 7…導電膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高宮 幹 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5J097 AA01 AA13 AA27 AA28 AA32 BB17 CC01 DD19 DD25 HA02 KK04 KK09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板上に電極膜厚の異なる第1,第
    2の弾性表面波素子を構成してなり、各弾性表面波素子
    が少なくとも一対のくし歯電極からなるIDT電極を有
    する弾性表面波装置の製造方法であって、 前記圧電基板上の全面に第1の導電膜を形成する工程
    と、 前記第1の導電膜上の全面に第1のレジストを付与する
    工程と、 前記第1のレジストをパターニングしてドライエッチン
    グにより、前記圧電基板上に、第1の弾性表面波素子の
    IDT電極と、IDT電極のくし歯電極間を電気的に接
    続する短絡用配線電極と、第2の弾性表面波素子の構成
    される部分全体を含む領域に配置された導電膜とを形成
    する工程と、 湿式エッチングにより前記第2の弾性表面波素子が構成
    される部分全体を含む領域に配置された導電膜を除去す
    る工程と、 次に、圧電基板上の全面に第2のレジストを付与し、加
    熱する工程と、 第2の弾性表面波素子の電極が形成される部分において
    第2のレジストを除去する工程と、 前記第2の弾性表面波素子の電極膜厚と等しい膜厚の第
    2の導電膜を全面に形成する工程と、 前記第2のレジスト及び第2のレジスト上に付与されて
    いる第2の導電膜をリフトオフし、第2の弾性表面波素
    子の電極を形成すると共に第1の弾性表面波素子の電極
    を露出させる工程と、 前記第1の弾性表面波素子における前記短絡用配線電極
    を切断する工程とを備えることを特徴とする、弾性表面
    波装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 圧電基板上に電極膜厚の異なる第1,第
    2の弾性表面波素子を構成してなり、各弾性表面波素子
    が少なくとも一対のくし歯電極からなるIDT電極を有
    する弾性表面波装置の製造方法であって、 圧電基板上の全面に第1のレジストを付与する工程と、 第1の弾性表面波素子の電極が形成されるべき部分上、
    及び該第1の弾性表面波素子のIDT電極のくし歯電極
    間を短絡させるための配線電極が形成されるべき部分上
    の第1のレジストを除去する工程と、 第1の弾性表面波素子の電極膜厚と等しい膜厚の第1の
    導電膜を全面に形成する工程と、 前記第1のレジスト及び第1のレジスト上に付与されて
    いる第1の導電膜をリフトオフし、第1の弾性表面波素
    子の電極及び前記配線電極を形成する工程と、 次に、前記圧電基板上の全面に第2のレジストを付与
    し、加熱する工程と、 前記第2の弾性表面波素子の電極が形成される部分上の
    第2のレジストを除去する工程と、 第2の弾性表面波素子の電極膜厚と等しい膜厚の第2の
    導電膜を全面に付与する工程と、 第2のレジスト及び第2のレジスト上に付与されている
    第2の導電膜をリフトオフし、第2の弾性表面波素子の
    電極を形成する工程と、 第1の弾性表面波素子における前記短絡用配線電極を切
    断する工程とを備えることを特徴とする、弾性表面波装
    置の製造方法。
  3. 【請求項3】 圧電基板上に電極膜厚が異なる第1,第
    2の弾性表面波素子を構成してなり、各弾性表面波素子
    が少なくとも一対のくし歯電極からなるIDT電極を有
    する弾性表面波装置の製造方法であって、 圧電基板上の全面に第1のレジストを付与する工程と、 第1,第2の弾性表面波素子の電極が形成されるべき部
    分上において第1のレジストを除去する工程と、 第2の弾性表面波素子の電極膜厚と等しい膜厚の第1の
    導電膜を全面に形成する工程と、 次に、全面に第2のレジストを付与する工程と、 第2の弾性表面波素子が構成される領域以外において、
    少なくとも第1の弾性表面波素子の電極が形成される部
    分上の第2のレジストを除去する工程と、 第1の弾性表面波素子の電極膜厚と等しい膜厚の第2の
    導電膜を全面に付与する工程と、 第1,第2のレジスト及び第1,第2のレジスト上に積
    層されている導電膜を同時にリフトオフする工程とを備
    えることを特徴とする、弾性表面波装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 第1のレジストがネガ型レジストであ
    る、請求項3に記載の弾性表面波装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 第1のレジストがポジ型レジストであ
    り、第2のレジストがネガ型レジストであり、かつ第
    1,第2のレジストをリフトオフするための剥離液が共
    用される、請求項3に記載の弾性表面波装置の製造方
    法。
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