JP5094933B2 - 弾性表面波素子および通信装置 - Google Patents
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Description
で、従来より、圧電基板には止むを得ず一般的な基板・方位のものを採用し、電極構造で改善する方法が検討されている。
細で精度の高い加工が要求されるが、導体膜の膜厚が厚いほど加工精度は悪くなる。従って、バスバーの最大膜厚まで導体膜を作製し、フィンガー形状を加工した後、フィンガー部分の膜厚を薄くする工程をとる場合は、フィンガーの幅や断面形状等を制御するのが難しい。また、バスバーの最大膜厚まで導体膜を作製し、フィンガーが形成される領域の導体膜を薄く加工した後、フィンガー形状を加工する場合は、フィンガー形状を加工する導体膜が段差を持っているため、フォトリソグラフィの精度が悪くなり、やはり精度の高い加工をすることが困難となる。
回路の少なくとも一方を備えた本発明の通信装置によれば、本発明の弾性表面波素子による良好なフィルタ特性を利用しつつ、低損失フィルタであることにより同じ出力パワーを得るために必要な入力パワーを低減することができるため、パワーアンプの消費電力を削減でき、消費電力を抑えた通信装置を実現することができる。
図2に本発明の弾性表面波装置の実施の形態の例1における弾性表面波素子の上面図を示す。また、この例1における弾性表面波素子の図2のA−A’線断面図を図1に示す。図1に示すように、圧電基板2上にはフィンガー3およびバスバー4が形成されており、バスバー4は膜厚漸増領域5を有している。また、これらは、図2に示すように、IDT電極6および反射器電極7を構成している。
の通過帯域幅で3.0MHzの改善があった。また、位相特性についても本発明の実施例の
方がより急峻な特性を示している。
厚漸増領域5を形成したバスバーを有する実施例の結果を示している。図5に示す結果から分かるように、本発明の実施例(実線)は従来例(一点鎖線)に比べて低損失でかつ広帯域なフィルタ特性を示している。
最大点を合わせることが可能となり、組み合わせ方によって、リップルのない低損失・広帯域なフィルタ特性を得ることができる。
本例では断面構造は図1に示した例と同様であるが、膜厚漸増領域5の起点より上部の構造8bを絶縁体膜により形成した。また、その絶縁体膜(膜厚漸増領域5の起点より上部の構造)8bの形状は図3に上面図で示すようなものにし、IDT電極6のバスバー4と反射器電極7のバスバー4とを、膜厚漸増領域5の起点より上部の構造8bを連続的に形成することにより両者のバスバー4を接続した構造とした。このような構造とすることにより、IDT電極6のバスバー4と反射器電極7のバスバー4との間から弾性表面波が漏洩するのを効果的に防止することができる。
本例では断面構造は図1に示した例と同様であるが、膜厚漸増領域5の起点より上部の構造8bを半導体膜により形成した。また、その半導体膜(膜厚漸増領域5の起点より上部の構造)8bの形状は図3に上面図で示すようなものにし、IDT電極6のバスバー4と反射器電極7のバスバー4とを膜厚漸増領域5の起点より上部の構造8bを連続的に形成することにより両者のバスバー4を接続した構造とした。このような構造とすることにより、IDT電極6のバスバー4と反射器電極7のバスバー4との間から弾性表面波が漏洩するのを効果的に防止することができるとともに、製造プロセスにおける急激な温度変化により焦電効果のために発生するIDT電極6および反射器電極7の電荷を効率的に逃がすことが可能となり、圧電基板2の焦電性に起因する焦電破壊による各電極6,7へのダメージを防止する効果を得ることができる。
導体を用いることができる。これらの材料は微量に異なる元素を添加したり、組成比を制御したりすることにより適当な抵抗値とすることができる。
まず、38.7°YカットX伝搬タンタル酸リチウム単結晶基板から成る圧電基板2(基板厚みは250μm)の一方主面に、スパッタリング法により基板側からTi/Al−1質量
%Cu/Ti/Al−1質量%Cuからなる4層の下地導体膜8aを成膜した。膜厚はそれぞれ6nm/104nm/6nm/104nmである。次に、この下地導体膜8aをフォトリソグラフィとRIEとによりパターニングして、それぞれフィンガー3およびバスバー4を有するIDT電極6と反射器電極7とを具備する共振子を複数有し、それらをラダー型に接続し、入出力電極(図示せず)を有する弾性表面波素子を形成した。このときのエッチングガスにはBCl3およびCl2の混合ガスを用いた。フィンガー3の線幅および隣り合うフィンガー3間の距離はどちらも約0.5μmである。
m/900nmである。)、その後、アセトンに浸漬しフォトレジストパターンを除去する
ことにより(リフトオフ法)、膜厚漸増領域5の起点から上部の構造8bを作製することにより、本発明の弾性表面波素子1を得た。
本実施例では弾性表面波素子の断面図は図1と同様であるが、膜厚漸増領域5の起点より上部の構造8bを半導体膜により形成し、図3に示したようにIDT電極6と反射器電極7とを連続的に形成した半導体膜8bによって接続した構造とした。この半導体膜8bの製造方法は前述と同様である。半導体膜8bの材料には微量にホウ素を添加したシリコ
ンを用いた。
2:圧電基板
3:フィンガー
4:バスバー
5:膜厚漸増領域
6:IDT電極
7:反射器電極
8a:下地導体膜
8b:膜厚漸増部の起点より上部の構造(導体膜,絶縁体膜,半導体膜)
Claims (9)
- 圧電基板と、前記圧電基板上に配置されたIDT電極と、を備えた弾性表面波素子であって、
前記IDT電極は、前記圧電基板上に配置された下地導体膜と前記下地導体膜上に配置された導体膜とを含む第1のバスバーと、前記第1のバスバーから前記圧電基板を伝搬する弾性表面波の伝搬方向と直交する方向に伸びている前記下地導体膜からなる第1のフィンガーと、を有し、
前記第1のバスバーは、前記第1のフィンガー側に膜厚漸増領域を有しており、前記膜厚漸増領域において、前記導体膜の膜厚が漸増していることを特徴とする弾性表面波素子。 - 前記導体膜は、平面視したときの前記第1のバスバーの長手方向の中央部における幅と平面視したときの前記第1のバスバーの長手方向の端部における幅とが異なっていることを特徴とする請求項1記載の弾性表面波素子。
- 前記導体膜は、平面視したときの前記第1のバスバーの長手方向の中央部における幅が最も大きいことを特徴とする請求項2記載の弾性表面波素子。
- 前記弾性表面波の伝搬方向に沿って前記IDT電極と並んで配置された反射器電極をさらに備え、
前記反射器電極は、第2のバスバーと前記第2のバスバーから前記弾性表面波の伝搬方向と直交する方向に伸びている第2のフィンガーとを有していることを特徴とする請求項1記載の弾性表面波素子。 - 前記第1のバスバーと前記第2のバスバーは、膜厚が異なることを特徴とする請求項4記載の弾性表面波素子。
- 前記第1のバスバーと前記第2のバスバーは、材料が異なることを特徴とする請求項4記載の弾性表面波素子。
- 前記第1のバスバーと前記第2のバスバーは、形状が異なることを特徴とする請求項4記載の弾性表面波素子。
- 圧電基板と、前記圧電基板上に配置されたIDT電極と、を備えた弾性表面波素子であ
って、
前記IDT電極は、前記圧電基板上に配置された下地導体膜と前記下地導体膜上に配置された絶縁体膜とを含む第1のバスバーと、前記第1のバスバーから前記圧電基板を伝搬する弾性表面波の伝搬方向と直交する方向に伸びている前記下地導体膜からなる第1のフィンガーと、を有し、
前記第1のバスバーは、前記第1のフィンガー側に膜厚漸増領域を有しており、前記膜厚漸増領域は、前記絶縁体膜の膜厚が漸増することにより形成され、
前記絶縁体膜は、平面視したときの前記第1のバスバーの長手方向の中央部における幅が前記長手方向の端部における幅よりも大きいことを特徴とする弾性表面波素子。 - 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の弾性表面波素子を有する、受信回路および送信回路の少なくとも一方を備えたことを特徴とする通信装置。
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