JP2005244359A - 弾性表面波装置、ラダー型フィルタ、及び共振子型フィルタ - Google Patents

弾性表面波装置、ラダー型フィルタ、及び共振子型フィルタ Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の電極層を積層した電極層積層部の形成により電気的抵抗が低められており、かつ絶縁膜の形成により周波数温度特性が改善されている弾性表面波装置において、絶縁膜表面の段差によるインピーダンス比の劣化及び挿入損失の劣化を抑制する構造が備えられた弾性表面波装置を提供する。
【解決手段】 圧電基板2上に複数本の電極指4,6と、バスバー5,7とを有するIDT電極3と、IDT電極3を覆うように形成された絶縁膜8とを有し、バスバーにおいて、複数の電極層が積層されている電極層積層部5A,7Aが設けられている構造において、電極層積層部5A,7Aの電極指側端部と、バスバー5,7の電極指側端部との間の距離αが、IDT電極3の波長をλとしたときに、1.05λ〜2.6λの範囲とされている、弾性表面波装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧電基板上にIDT電極及び絶縁膜が形成されている弾性表面波装置に関し、より詳細には、IDT電極のバスバーの一部が複数の電極層を積層してなる電極層積層部を有する弾性表面波装置、並びに該弾性表面波装置を用いた共振子型フィルタ及びラダー型フィルタに関する。
近年、弾性表面波装置では、高周波特性の改善、損失の低減及び良好な周波数温度特性が強く求められている。高周波化を果たすには、電極の膜厚を薄くする必要があった。電極の膜厚を薄くすると、IDT電極や配線電極の電気抵抗が高くなり、損失が大きくなるという問題があった。そのため、電気抵抗を低くして低損失化を図るため、IDT電極の電極指以外の電極部分、例えばワイヤボンディング用電極パッドやIDT電極のバスバーなどを2つの電極層を積層した構造とする方法が提案されている。例えば、下記の特許文献1には、このように電極の一部が2層の電極層を積層した構造とされている弾性表面波装置の製造方法が開示されている。
図8(a)〜(d)は、この特許文献1に記載の製造方法を説明するための各平面図であり、図9(a)〜(d)は、図8の(c)のA−A線に沿う部分に相当する部分の各断面図である。特許文献1に記載の製造方法では、図8(a)に示すように、圧電基板101上に、IDT電極102、反射器103,104、電極パッド105,106、短絡用配線107、及び配線電極109a,109bが形成される。これらの電極は、フォトリソグラフィー−エッチング法により形成され得る。
なお、IDT102は、一対のくし歯電極からなる。各くし歯電極は、複数本の電極指と、該複数本の電極指の基端を短絡するバスバーとを有する。従って、IDT電極102は、一対のバスバー102a,102bを有する。
図8(a)に示した上記電極構造が形成された後、ポジ型のフォトレジストが全面に付与され、しかる後、バスバー102a,102b、電極パッド105,106及び配線電極109a,109bに重なる部分が開口部とされたマスクが積層されて露光が行われる。しかる後、露光部分のフォトレジストを除去することにより、図8(b)に示すように、フォトレジスト層108に開口108aが形成される。フォトレジスト層108の下方のIDT102などの電極はフォトレジスト108に実際は隠れているが、図8(b)では実線で図示されている。開口108aは、電極パッド105,106、バスバー102a,102b及び配線電極109a,109bを露出させている。
次に、フォトレジスト層108を加熱することにより、フォトレジスト層108の圧電基板101に対する密着性が高められるとともに、耐プラズマ性が高められる。
次に、圧電基板101上において、第2の導電膜が全面に付与される。第2の導電膜は、バスバー102a,102b、電極パッド105,106及び配線電極109a,109bを2層構造とするために付与される。すなわち、上記開口108a内に付与されている第2の導電膜により、バスバー102a,102b、電極パッド105,106及び配線電極109a,109bが2層構造とされる。この場合、IDT電極102の電極指は2層構造とされない。すなわち、電極指は上記開口108aに露出していないため、電極指は2層構造とされず、最初の導電膜のみにより構成されている。
しかる後、フォトレジスト層108上に付与されている第2の導電膜をフォトレジスト層108と共にリフトオフする。このようにして、図9(a)に略図的断面図で示すように、2層構造の電極パッド105A,106A、バスバー102A,102B及び配線電極109A,109Bが形成される。
上記のように、2層構造の電極部分を形成するのは、配線抵抗を低めるため、並びに金属バンプ形成時に圧電基板101に生じるクラックを防止するためである。
次に、図9(b)に示すように、金属バンプ111が電極パッド105A,106B上に形成される。
次に、図8(c)に示すように、短絡用配線107が矢印B101,B102で示す部分で切断される。さらに、図8(d)及び図9(c)に示すように、SiO2からなる絶縁膜112が圧電基板101上にほぼ全面に形成される。絶縁膜112は、例えばSiO2をスパッタリングなどにより付与することにより形成される。
次に、図9(d)に示すように、金属バンプ111上の絶縁膜112が除去される。
上記のように、特許文献1に記載の弾性表面波装置の製造方法では、電極の低抵抗化を図るだけでなく、金属バンプ111の接合時の圧電基板101の破損を防止するために、IDT電極のバスバー102A,102Bなどが2層の電極層を積層する構造により構成されている。
また、SiO2からなる絶縁膜112が積層されているのは、周波数温度特性を改善するためや、周波数温度特性を改善するためである。
特開2001−358550号公報
上記のように、特許文献1に記載の弾性表面波装置では、周波数温度特性を改善するためや低温における特性を改善するために、金属バンプ111が接合される電極パッド105A,106A以外の電極部分がSiO2からなる絶縁膜112で覆われている。図9(c)及び(d)では、この絶縁膜112の上面は平坦であるように図示されている。
しかしながら、実際には、圧電基板101上において、電極が形成されていない部分と、電極が形成されている部分とでは、高さが大きく異なる。従って、絶縁膜112の上面は必ずしも平坦にはならない。すなわち、電極形成部分と、電極が形成されていない部分との間でSiO2膜の表面に段差が生じる。
電極形成部分と電極が形成されていない部分との間における絶縁膜112の段差は、特性上さほど大きな影響は与えない。しかしながら、上記弾性表面波装置では、IDT電極102が一様な厚みを有するようには構成されていない。すなわち、低抵抗化を図るために、IDT電極102のバスバー102A,102Bは、2層構造を有する。これに対して、IDT電極102の電極指は1層の電極層により構成されている。従って、図10に略図的に部分切欠断面図で示すように、圧電基板101上において、IDT電極102のバスバー102Aが形成されている部分と電極指構成部分102cとの間で、SiO2からなる絶縁膜112の表面に大きな段差112Aが形成される。
絶縁膜112の膜厚が、バスバー102Aに近い電極指部分上と、バスバー102Aから隔てられた電極指部分上において大きく異なると、反共振周波数におけるインピーダンスの共振周波数におけるインピーダンスに対する比であるインピーダンス比が小さくなり、かつ挿入損失が劣化しがちであった。
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、IDT電極のバスバーの一部が複数の電極層を積層した電極層積層部により構成されており、かつIDT電極を覆うように絶縁膜が形成されている弾性表面波装置であって、電極指の電極層積層部に近い側と遠い側における絶縁膜の膜厚差に起因するインピーダンス比や挿入損失の劣化が生じ難い、良好な特性を発現し得る弾性表面波装置、並びに該弾性表面波装置を用いて構成されたラダー型フィルタ及び共振子型フィルタを提供することにある。
本願の第1の発明は、圧電基板と、前記圧電基板上に形成されており、複数本の電極指と、複数本の電極指に連ねられたバスバーとを有するIDT電極と、前記IDT電極を覆うように形成された絶縁膜とを備え、前記バスバーにおいて複数の電極層が積層されている電極層積層部が設けられている弾性表面波装置において、前記バスバーの電極層積層部の電極指側端部と、該バスバーの前記電極指側端部との間の距離をαとし、前記IDT電極の波長をλとしたときに、αが1.05λ〜2.6λの範囲とされていることを特徴とする。
好ましくは、上記絶縁膜はSiO2により構成される。
本発明に係るラダー型フィルタ及び共振子型フィルタは、それぞれ、第1の発明に係る弾性表面波装置を用いて構成されていることを特徴とする。
第1の発明に係る弾性表面波装置では、圧電基板上にIDT電極と、IDT電極を覆うように絶縁膜が形成されており、バスバーにおいて複数の電極層が積層されている電極層積層部が設けられているため、該電極層積層部の存在により低抵抗化を図ることができる。また、絶縁膜の形成により、周波数温度特性や低温における周波数特性の改善を図ることができる。
しかも、第1の発明では、電極層積層部が設けられているバスバーの該電極層積層部の電極指側端部と、該バスバーの電極指側端部との間の距離をαとしたときに、αが1.05λ〜2.6λ、例えば、λが2.0μmのとき2.1〜5.2μmの範囲とされているため、IDT電極の電極指の電極層積層部側部分上と、該電極層積層部とは反対側部分上とにおける上方の絶縁膜における段差を軽減することができる。すなわち、絶縁膜表面が平坦化され、それによってインピーダンス比や挿入損失の劣化が生じ難くされている。よって、低損失であり、周波数温度特性が優れているだけでなく、インピーダンス比及び挿入損失が改善された良好な周波数特性を有する弾性表面波装置を提供することが可能となる。
上記絶縁膜がSiO2により構成されている場合には、SiO2膜の形成により、周波数温度特性の改善を図ることができる。
本発明に係るラダー型フィルタ及び共振子型フィルタは、本発明の弾性表面波装置を用いて構成されているため、電極抵抗の軽減及び周波数温度特性の改善を図り得るだけでなく、本発明に従ってインピーダンス比及び挿入損失が改善されたラダー型フィルタ及び共振子型フィルタを提供することができる。
以下、本発明の具体的な実施例を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は、本発明の一実施形態に係る弾性表面波装置の要部を示す模式的平面図であり、図2は図1のX−X線に沿う部分の要部の部分切欠拡大断面図である。
図1及び図2に示すように、弾性表面波装置1では、圧電基板2上に、IDT電極3が形成されている。
圧電基板2は、例えばLiTaO3、LiNbO3などの圧電単結晶基板、あるいは圧電セラミック基板により構成され得る。
図1では、圧電基板2上の1つのIDT電極3が形成されている部分のみが示されているが、弾性表面波装置の機能に応じて、IDT電極3以外のIDT電極や反射器等が適宜形成され得る。
IDT電極3は、一対のくし歯電極3A,3Bを有する。くし歯電極3Aは、複数本の電極指4と、複数本の電極指4の基端を短絡しているバスバー5とを有する。また、IDT電極3Bは、複数本の電極指6と、複数本の電極指6の基端を短絡しているバスバー7とを有する。複数本の電極指4と複数本の電極指6とは、互いに間挿し合っている。
本実施形態の弾性表面波装置1の特徴は、上記バスバー5,7において、2層の電極層が積層されている電極層積層部5A,7Aが形成されていることにある。すなわち、本実施形態では、IDT電極3において、電極指4,6が形成されている部分は1つの電極層により形成されており、バスバー5,7においては、電極層積層部5A,7Aが2層の電極層を積層した構造を有し、残りの部分は電極指4,6と同様に1層の電極層により構成されている。製造に際しては、第1の電極層により、IDT電極3を形成した後、上記電極層積層部5A,7Aにおいて、第2の電極層を積層する。
上記第1の電極層は、本実施形態では、Cuからなり、第2の電極層はAlからなる。
また、図1では図示を省略されているが、図2に示すように、本実施形態の弾性表面波装置1では、図1に示した電極構造を覆うようにSiO2からなる絶縁膜8が全面に形成されている。
そして、本実施形態の特徴は、図1及び図2における距離α、すなわち、バスバー5の電極層積層部5Aの電極指側端部と、バスバー5の電極指側端部との間の距離αが、IDT電極3の電極指ピッチによる波長をλ(μm)としたときに、1.05λ〜2.6λの範囲とされていることにあり、本実施形態では、より具体的には、2.1〜5.2μmの範囲とされていることにある。そのため、図2における絶縁膜8表面の段差Yが軽減され、絶縁膜8の表面がやや平坦化されている。
すなわち、上記のような2層の電極層を積層した電極層積層部5A,7Aが設けられていると、上方に絶縁膜8を成膜した後に、絶縁膜8の上面に大きな段差が生じる。この段差により、前述したようにインピーダンス比の劣化や挿入損失の劣化が生じる。しかしながら、上記距離αをある程度大きくすれば、上記段差を軽減することこができる。従って、本発明では、αが1.05λ以上とされている。
他方、電極層積層部5A,7Aは、配線部分における電気抵抗の低減を図るために設けられている。従って、電極層積層部5A,7Aの面積はできるだけ広い方が好ましい。言い換えれば、上記距離αは、電気抵抗を低減するにはできるだけ小さい方が好ましい。従って、本実施形態では、αは2.6λ以下とされている。
これを具体的な実験例に基づき説明する。
LiTaO3からなる圧電基板上に、IDT電極3と、IDT電極3の表面波伝搬方向両側に反射器を形成することにより、1.9GHz帯の共振周波数を有する1ポート型弾性表面波共振子を作製した。この1ポート型弾性表面波共振子において、第1層目の電極層は0.04λの厚みのCu膜により形成し、バスバー5,7における電極層積層部を構成するための第2の電極層は650nmの厚みのAl膜により構成した。このような構成において、上記距離αを種々変化させ、弾性表面波共振子のインピーダンス比を求めた。結果を図5に示す。図5の横軸が上記距離αを、縦軸がインピーダンス比を示す。
図5から明らかなように、距離αが1.5〜2.0λの範囲で、インピーダンス比が最大となり、従ってインピーダンス比を大きくするには、距離αを1.5〜2.0λとすることが好ましいことがわかる。
そこで、このようなインピーダンス比を有する弾性表面波共振子を複数個用い、図6に回路図で示すラダー型フィルタを構成した。図6に示すラダー型フィルタでは、直列腕に2個の直列腕共振子S1,S2が挿入されており、2個の並列腕に、それぞれ、並列腕共振子P1,P2が挿入されている。すなわち、4個の弾性表面波共振子を用いて2段構成のラダー型フィルタが構成されている。
このラダー型フィルタにおいて、直列腕共振子S1,S2及び並列腕共振子P1,P2を、上記1ポート型弾性表面波共振子を用いて構成し、但し、上記距離αを種々変化させ、最小挿入損失を測定した。結果を図7に示す。なお、直列腕共振子S1,S2と、並列腕共振子P1,P2としては、それぞれ、下記の仕様のものを用いた。
直列腕共振子S1,S2…80対、交叉幅12λ
並列腕共振子P1,P2…80対、交叉幅12λ
図7の横軸は上記直列腕共振子S1,S2及び並列腕共振子P1,P2における距離αを、縦軸は最小挿入損失を示す。
図7から明らかなように、このラダー型フィルタでは、距離αが2.0λ付近で挿入損失が最小となることがわかる。特に、距離αが1.05〜2.6λの範囲では、最小挿入損失が0.65dB以下と良好であり、前述した図5においても、距離αがこの範囲では、インピーダンス比が良好であることがわかる。
なお、図5及び図7の特性を得た実験では、絶縁膜としてのSiO2膜の厚みは0.1λとしたが、本願発明者の実験によれば、絶縁膜の厚みを0.1λ〜0.3λの範囲で変化させても、図5及び図7とほぼ同様の特性が得られたことが確かめられている。従って、SiO2からなる絶縁膜の厚みがかなり変化されたとしても、図5及び図7の結果と同様に、距離αを1.05〜2.6λ、より好ましくは1.5〜2.0λとすることにより、良好な特性の得られることがわかる。
なお、実験例におけるIDT電極の波長λは2.0μmで行ったが、IDT電極の波長を変更した場合においても同様の結果を得ることができた。
なお、図2から明らかなように、第2の電極層は、第1の電極層よりも厚みが厚くされている。第2の電極層は、電気的抵抗を低めるために形成されているものであるため、好ましくは、第1の電極層よりも厚くされることが望ましい。
次に、上記弾性表面波装置1の製造方法の一例を図3及び図4を参照して説明する。上記弾性表面波装置1の製造に際しては、まず、図3(a)に示すように、圧電基板2上において、フォトリソグラフィー−リフトオフ法により、IDT電極3における電極指構成部分と、バスバーなどの第1の電極層をCuを用いて形成する。図3(a)では、図2に示した部分に相当する部分が断面図で示されており、ここでは、圧電基板2上に、バスバー5の第1の電極層5aと、該バスバー5と反対側のバスバー7に連なるくし歯電極の電極指6が図示されている。
次に、図3(b)に示すように、第2の電極層を形成するためのレジストパターン10を形成する。レジストパターン10は、開口部が第2の電極層を形成する部分とされているようにパターニングされている。
しかる後、図4(a)に示すように、全面にAlからなる第2の金属膜12を形成する。
しかる後、リフトオフ法により、レジストパターン10及びレジストパターン上の第2の金属膜を除去する。このようにして、図4(b)に示す電極構造が形成される。すなわち、IDT電極指3において、電極層積層部と、1層の電極層のみからなる部分が構成される。しかる後、SiO2からなる絶縁膜を全面に形成することにより、図2に示す構造が得られる。
なお、上記実施形態では、絶縁膜8はSiO2で形成されていたが、SiO2以外の絶縁性材料で構成されてもよい。このような絶縁性材料としては、SiNなどを挙げることができる。
また、図1に示した弾性表面波装置は、上記のように、1つのIDT電極を有するため、共振子型フィルタとして用いられるが、共振子型フィルタ以外のフィルタや共振装置にも用いることができる。
さらに、上記実施例では、電極層積層部は、Cuからなる第1の電極層上に、Alからなる第2の電極層を積層することにより構成されていたが、Cu及びAl以外の導電性材料を用いてもよい。また、3以上の電極層を積層することにより、電極層積層部5A,7Aが構成されてもよい。
本発明の一実施形態に係る弾性表面波装置の電極構造を示す模式的平面図。 本発明の一実施形態の弾性表面波装置の要部を示す図であり、図1のX−X線に沿う部分の一部を拡大して示す部分切欠断面図。 (a)及び(b)は、図2に示した構造を製造する工程を説明するための各部分切欠断面図。 (a)及び(b)は、図2に示した構造を製造する工程を説明するための各部分切欠断面図。 電極層積層部の電極指側端部と、バスバーの電極指側端部との間の距離αを変化させた場合の弾性表面波共振子におけるインピーダンス比の変化を示す図。 図1に示した弾性表面波共振子を複数個用いて構成されたラダー型フィルタの回路図。 図6に示したラダー型フィルタにおいて、電極層積層部の電極指側端部と、バスバーの電極指側端部との間の距離αを変化させた場合のラダー型フィルタの最小挿入損失の変化を示す図。 (a)〜(d)は、従来の弾性表面波装置の製造方法の一例を説明するための各模式的平面図。 図8に示した従来の弾性表面波装置の製造方法を説明するための各模式的正面断面図。 従来の弾性表面波装置における問題点を説明するための部分切欠断面図。
符号の説明
1…弾性表面波装置
2…圧電基板
3…IDT電極
3A,3B…くし歯電極
4…電極指
5…バスバー
5a…第1の電極層
5A…電極層積層部
6…電極指
7…バスバー
7A…電極層積層部
8…絶縁膜
10…レジストパターン
12…金属膜

Claims (4)

  1. 圧電基板と、前記圧電基板上に形成されており、複数本の電極指と、複数本の電極指に連ねられたバスバーとを有するIDT電極と、前記IDT電極を覆うように形成された絶縁膜とを備え、前記バスバーにおいて、複数の電極層が積層されている電極層積層部が設けられている弾性表面波装置において、
    前記バスバーの電極層積層部の電極指側端部と、該バスバーの前記電極指側端部との間の距離をαとし、前記IDT電極の波長をλとしたときに、αが1.05λ〜2.6λの範囲とされていることを特徴とする、弾性表面波装置。
  2. 前記絶縁膜がSiO2により構成されている、請求項1に記載の弾性表面波装置。
  3. 請求項1または2に記載の弾性表面波装置を用いて構成されている、ラダー型フィルタ。
  4. 請求項1または2に記載の弾性表面波装置を用いて構成されている、共振子型フィルタ。
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