JP2002217674A - 弾性表面波素子 - Google Patents

弾性表面波素子

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JP2002217674A
JP2002217674A JP2001012115A JP2001012115A JP2002217674A JP 2002217674 A JP2002217674 A JP 2002217674A JP 2001012115 A JP2001012115 A JP 2001012115A JP 2001012115 A JP2001012115 A JP 2001012115A JP 2002217674 A JP2002217674 A JP 2002217674A
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JP
Japan
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acoustic wave
surface acoustic
electrode
pattern
manufacturing
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JP2001012115A
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English (en)
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Kyoko Kawaguchi
恭子 川口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造時の製造誤差を自動的に補うことができ、
素子のインピーダンスを一定に保ち、安定した周波数特
性を得る。 【解決手段】弾性表面波素子を形成する櫛型電極と、外
部回路或は接地部へ接続するための電極端子11b、1
2b、13b、14bとの間にそれぞれ製造誤差補正パ
ターン21,22,23,24を設ける。そして製造誤
差補正パターンの形状は、導電ライン部が隣り合う部分
を有するように変形したパターンであって、その隣り合
う部分の間隔が暫時変化しており、製造精度に応じて隣
り合う部分の接触割合が制御されるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧電性基板上に
形成された櫛型電極を有する弾性表面波素子に関する。
【0002】
【従来の技術】弾性表面波素子(surface acoustic wav
e device)(SAWデバイスとも称される)は、圧電基
板に櫛歯状電極(comb-like electrodes )を組み合せ
インターデジタルトランスジューサ(IDT)を形成し
ている。
【0003】この弾性表面波素子は、例えば、電子機器
の周波数フィルタとして利用されている。電子機器とし
ては、テレビジョン受信機、通信機器、携帯電話機等が
ある。
【0004】図7には、従来のトランスバーサル型の弾
性表面波素子を示している。10は圧電基板であり、例
えばニオブ酸リチウム(LiNbO2)、タンタル酸リチウム
(LiTaO2)等の圧電材料で製造されている。この圧電基板
10上には、入力トランスジューサ101、シールド電
極102、出力トランスジューサ103が構築されてい
る。
【0005】ここで入力トランスジューサ101は次の
ように構成されている。第1の櫛状電極は第1の共通電極
11aと、この第1の共通電極11aに接続された電極
指1a,1b、1c、…を有する。第2の櫛状電極12
は第2の共通電極12aと、この第2の共通電極12a
に接続された電極指2a,2b、2c、…を有する。
【0006】シールド電極102は、入力・出力側のト
ランスジューサを電磁的に遮断する機能を有した一定幅
の導電材パターンである。
【0007】出力トランスジューサ103は、次のよう
に構成されている。第1の櫛状電極は第1の共通電極13
aと、この第1の共通電極13aに対して接続された電
極指3a,3b、3c、…を有する。第2の櫛状電極は
第2の共通電極14aと、この第2の共通電極14aに
接続された電極指4a,4b、4c、…を有する。上記
の電極の材質はアルミニウム(Al)或はアルミニウム合
金が用いられる。
【0008】さらに上記入力トランスジューサ101の
第1、第2の共通電極11a,12a、出力トランスジュ
ーサ102の第1、第2の共通電極13a,14aには、
外部回路或はアースパターンに接続するための電極端子
11b,12b,13b,14bがそれぞれ設けられて
いる。
【0009】上記の弾性表面波素子を外部回路に接続し
た際、外部回路とのインピーダンス不整合による損失を
少なくするために、外部回路と電極端子11b,12
b,13b,14bとの間にはインダクタンスやキャパ
シタンスで構成される整合回路を挿入することが多い。
【0010】上記の弾性表面波素子は、外部回路とのイ
ンピーダンス整合により挿入損失などの特性が変化する
ため、用途・使用条件を考慮したインピーダンス設計が
なされている。
【0011】弾性表面波素子の量産において、素子のイ
ンピーダンス不整合による特性不良は、電極指の膜厚及
び線幅が設計値から大きくはずれるために生じることが
多い。そのため、弾性表面波素子を製造する上で、電極
指の膜厚・線幅の管理は重要となる。
【0012】圧電性基板上に形成された膜厚や線幅は、
それぞれX線膜厚装置や光学顕微鏡などにより測定さ
れ、不適切な場合には、再度成膜からやり直す、あるい
は追加エッチングを施すなどの処理を行って所望の素子
特性を得られるようにしている。このとき、膜厚、線幅
の管理基準を厳しくすると、工数が増えて生産性が悪く
なってしまう。一方、管理基準を甘くすると、弾性表面
波素子の特性ばらつきが大きくなり、仕様の厳しい製品
では歩留まりの低下を招く。また、膜厚、線幅管理をど
んなに厳しくしようとしても、電極膜や電極指の形成
は、圧電基板毎の処理をおこなうので、圧電基板内の膜
厚、線幅のばらつきは残ってしまう。圧電基板内の線幅
ばらつきに関しては、素子1つ1つを検査してトリミン
グを行なう方法もあるが、時間がかかり、生産性が悪
い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、弾性
表面波素子のインピーダンスを一定に保ち、製造時の膜
厚・線幅管理の労力を軽減して生産性を上げるととも
に、より安定した弾性表面波素子を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、弾性表面波
素子を形成する櫛型電極と外部回路へ接続するための電
極端子との間に接続された、製造誤差補正パターン有
し、この製造誤差補正パターンの形状は、導電ライン部
が隣り合う部分を有するように変形したパターンであっ
て、その隣り合う部分の間隔が暫時変化しており、製造
精度に応じて隣り合う部分の接触割合が制御されるよう
にしたことを特徴とする。
【0015】この手段によると、製造精度によるばらつ
きで弾性表面波素子の電極指の幅が変化しても、製造誤
差補正パターンの隣り合う部分が誤差量に応じて、電気
的に短絡する割合が変わり、弾性表面波素子のインピー
ダンスの変化を抑圧することが可能となる。またこのよ
うな機能があるために、量産において安定した周波数特
性が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0017】10は圧電基板であり、例えばニオブ酸リ
チウム(LiNbO2)、タンタル酸リチウム(LiTaO2)等の圧
電材料で製造されている。この圧電基板10上には、入
力トランスジューサ101、シールド電極102、出力
トランスジューサ103が構築されている。
【0018】ここで入力トランスジューサ101は次の
ように構成されている。第1の櫛状電極は第1の共通電極
11aと、この第1の共通電極11aに接続された電極
指1a,1b、1c、…を有する。第1の櫛状電極に対
して平行な第2の櫛状電極は、第2の共通電極12a
と、この第2の共通電極12aに接続された電極指2
a,2b、2c、…を有する。そして第1と第2の共通電
極11a、12aから延在した互いの電極指が交互に配
置されている。
【0019】シールド電極102は、入力・出力側のト
ランスジューサを電磁的に遮断する機能をもつもので、
一定幅の導電材パターンである。
【0020】出力トランスジューサ103は、次のよう
に構成されている。第1の櫛状電極は第1の共通電極13
aと、この第1の共通電極13aに接続された電極指3
a,3b、3c、…を有する。第1の櫛状電極に平行な
第2の櫛状電極は、第2の共通電極14aと、この第2
の共通電極14aに接続された電極指4a,4b、4
c、…を有する。そして第1と第2の共通電極13a、1
4aから延在した互いの電極指が交互に配置されてい
る。これらの電極の材質はアルミニウム(Al)或はアル
ミニウム合金が用いられる。
【0021】さらに上記入力トランスジューサ101の
第1、第2の共通電極11a,12a、出力トランスジュ
ーサ103の第1、第2の共通電極13a,14aには、
外部回路或はアースパターンに接続するための電極端子
11b,12b,13b,14bがそれぞれ設けられて
いる。
【0022】ここで、第1の共通電極11aと電極端子
11bとの間は、製造誤差補正パターン21により接続
され、第2の共通電極12aと電極端子12bとの間
は、製造誤差補正パターン22により接続され、第3の
共通電極13aと電極端子13bとの間は、製造誤差補
正パターン23により接続され、第1の共通電極14a
と電極端子14bとの間は、製造誤差補正パターン24
により接続されている。
【0023】図2は、第3の共通電極13aと電極端子
13bとの間は、製造誤差補正パターン23部の形状の
例を代表して示している。
【0024】即ち、この製造誤差補正パターン23は、
その形状は、導電ライン部が隣り合う部分を有するよう
に変形したパターンであって、その隣り合う部分の間隔
が暫時変化しており、製造精度に応じて隣り合う部分の
接触割合制御されるようになっている。即ち、図2の例
は、変形したパターンは、矩形のジグザグ形状である。
これにより、製造時のエッチングにより僅かにIDTの電
極指の幅が変化しても、その変化と同じようにパターン
23の導電ラインの幅も変化する。例えば、IDTの電極
指の幅が大きくなると、その割合に応じて、パターン2
3の導電ラインの幅も大きくなる。すると導電ラインの
隣り合う部分の接触割合が大きくなる。
【0025】IDTは、その電極幅が大きくなると、IDT容
量は大きくなり(IDTインピーダンス大きくなる)、
電極幅が小さくなるとIDT容量は小さくなる性質がある
(IDTインピーダンス小さくなる)。
【0026】一方、製造誤差補正パターン23は、その
電極幅が大きくなるとインピーダンスが小さくなり(接
触割合が多くなるからである)、その電極幅が小さくな
るとインピーダンスが大きくなる(接触割合が少なくな
るからである)ように、製造精度に応じて隣り合う部分
の接触割合制御される。
【0027】この結果、IDTのインピーダンスが小さく
なるのに対して、補正パターン23のインピーダンスが
大きくなり(インダクタンスが大きくなり)、逆にIDT
のインピーダンスが大きくなるのに対して、補正パター
ン23のインピーダンスが小さくなる(インダクタンス
が小さくなる)という自動補正機能が製造時に得られ
る。
【0028】よって、全体としてインピーダンスが大き
く変化することがなく、弾性表面波素子としての所望の
特性を設計上の特性に近い形で製造できる。
【0029】上記のようにIDTの電極幅が大きくなる
と、これに連動して補正パターン23の電極幅も大きく
なるために、例えば間隔t1の部分(導電ラインの隣合
う部分)が接触して一体化し、この結果、この補正パタ
ーン23のインピーダンスが低下する。IDTの電極幅が
さらに大きくなると、これに連動して補正パターン23
の電極幅も大きくなるために、今度は間隔t2の部分
(導電ラインの隣合う部分)も接触して一体化し、この
結果、この補正パターン23のインピーダンスが低下す
る。
【0030】よって、全体としてインピーダンスが大き
く変化することがなく、弾性表面波素子としての所望の
特性を設計上の特性に近い形で製造できる。
【0031】この発明は上記の実施の形態に限定される
ものではない。図2の実施の形態は、補正パターン23
を形成する導電ラインの隣り合う部分が平行であった。
しかし図3の例は、ジグザグの鋸波状の導電ラインで構
成された補正パターン23bである。このような補正パ
ターン23bであっても、先の実施の形態と同様な効果
を得ることができる。
【0032】図4はさらにこの発明の別の実施の形態で
ある。この例は、製造誤差補正パターン23cは、電極
端子13bを矩形状に巻いた形状である。
【0033】また図6はさらにこの発明の別の実施の形
態である。この例は、製造誤差補正パターン23dが、
電極端子13bを渦巻き状に巻いた形状である。
【0034】図5は、さらにこの発明の別の実施の形態
である。この例では、さらに誘導素子パターン25、2
6を追加した例である。誘導素子パターン25は、製造
誤差補正パターン23bと、共通電極13aとの間に形
成されている。また誘導素子パターン26は、製造誤差
補正パターン24bと共通電極14bとの間に形成され
ている。図6は、電極端子13b、14b周辺を代表し
て示しているが、その他の電極端子の周辺にも誘導素子
パターンを設けている。
【0035】この誘導素子パターンは、弾性表面波素子
の周波数通過帯域内で誘導性インピーダンス特性を奏す
る。この誘導素子パターンは、外部回路との整合を得る
上での整合回路として機能する。また、電極端子を接地
する上では、共振周波数を設計する上で自由度が高くな
る。さらに、この誘導素子パターンは、製造誤差補正パ
ターンとは、目的、機能が異なるものであり、製造誤差
により、隣り合う導電ラインの接触割合が変化してはな
らない。これはその機能目的である誘導性インピーダン
スを奏するための条件である。
【0036】なお上記の説明では、図3に示した形状の
製造誤差補正パターンを代表して示したが、図2、図
4、図5に示したような補正パターンでも良いことは勿
論である。
【0037】またこの発明は、弾性表面波素子のタイプ
としては図1に示したようなタイプに限らず各種のタイ
プに適用可能であることは勿論のことである。
【0038】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
製造時の製造誤差を自動的に補うことができ、素子のイ
ンピーダンスを一定に保ち、安定した周波数特性を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す構成説明図。
【図2】この発明の要部を取り出して示す図。
【図3】この発明の要部の他の例を示す図。
【図4】この発明の要部のさらに他の例を示す図。
【図5】この発明の要部のまた他の例を示す図。
【図6】この発明のさらに他の実施の形態を示す構成説
明図。
【図7】従来の弾性表面波素子を示す図。
【符号の説明】
101…入力トランスジューサ,102…シールド電
極,103…出力トランスジューサ、11b、12b,
13b,14b…電極端子,21,22,23,24…
製造誤差補正パターン。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性表面波素子を形成する櫛型電極と、
    外部回路或は接地部へ接続するための電極端子との間に
    接続された、製造誤差補正パターンを有し、 前記製造誤差補正パターンの形状は、導電ライン部が隣
    り合う部分を有するように変形したパターンであって、
    その隣り合う部分の間隔が暫時変化しており、製造状態
    に応じて隣り合う部分の接触割合が制御されるようにし
    たことを特徴とする弾性表面波素子。
  2. 【請求項2】 前記変形したパターンは、ジグザグ形状
    であることを特徴とする請求項1記載の弾性表面波素
    子。
  3. 【請求項3】 前記変形したパターンは、矩形のジグザ
    グ形状であることを特徴とする請求項2記載の弾性表面
    波素子。
  4. 【請求項4】 前記変形したパターンは、鋸状のジグザ
    グ形状であることを特徴とする請求項2記載の弾性表面
    波素子。
  5. 【請求項5】 前記変形したパターンは、前記電極端子
    を矩形状に巻いた形状であることを特徴とする請求項1
    記載の弾性表面波素子。
  6. 【請求項6】 前記変形したパターンは、前記電極端子
    を渦巻き状に巻いた形状であることを特徴とする請求項
    1記載の弾性表面波素子。
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