JP2001265057A - トナーバインダー - Google Patents

トナーバインダー

Info

Publication number
JP2001265057A
JP2001265057A JP2000081459A JP2000081459A JP2001265057A JP 2001265057 A JP2001265057 A JP 2001265057A JP 2000081459 A JP2000081459 A JP 2000081459A JP 2000081459 A JP2000081459 A JP 2000081459A JP 2001265057 A JP2001265057 A JP 2001265057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polycarboxylic acid
toner binder
acid
polyester
trivalent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000081459A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Nakanishi
秀男 中西
Showa Iwata
将和 岩田
Tomohisa Kato
智久 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP2000081459A priority Critical patent/JP2001265057A/ja
Publication of JP2001265057A publication Critical patent/JP2001265057A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温定着性と耐オフセット性のいずれにも優
れたトナーバインダーを提供する。 【解決手段】 テトラヒドロフラン(THF)不溶分を
含有するポリエステル(A)およびTHF不溶分を含有
しないポリエステル(B)からなるトナーバインダーに
おいて、該(A)の160℃における複素粘性率(η
A)と該(B)の160℃における複素粘性率(ηB)
の比(ηA/ηB)が5〜50であることを特徴とする
トナーバインダー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真、静電記
録、静電印刷などに用いられる乾式トナー用のトナーバ
インダーに関する。
【0002】
【従来の技術】乾式トナーに用いられるトナーバインダ
ーには、熱ロール温度が低くてもトナーが定着できるこ
と(低温定着性)と、高い熱ロール温度でもトナーが熱
ロールに融着しないこと(耐ホットオフセット性)とい
う相反する性能を満たすことが求められている。従来、
トナーバインダーとしては、スチレンアクリル樹脂、ポ
リエステル、エポキシ樹脂などが用いられているが、低
温定着性に優れることから、架橋ポリエステルが多用さ
れつつある。近年、省エネルギー化の観点から、従来よ
りいっそうの低温定着性が求められるとともに、複写機
等の装置の小型化の観点から、よりいっそうの耐ホット
オフセット性が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ポリエステルの低温定
着性と耐ホットオフセット性の向上を狙ったものとし
て、分子量分布の異なる2種のポリエステルを混合する
方法(たとえば特開昭60−214368号公報、特開
昭63−225244号公報、特開平4−313760
号公報など)が提案されている。しかし、これらに開示
されているものは、従来のポリエステルよりも低温定着
性と耐ホットオフセット性のバランス(定着特性)は改
善傾向にはあるものの、軟化点の異なる二種のポリエス
テルを粉体混合したものであるために軟化点差を大きく
すると、定着性は向上されるが、トナーの混練時に顔料
の分散が十分にできない問題が生じる。この二種のポリ
エステルの軟化点差を小さくすると、顔料分散性は改善
されるが、逆に定着特性の向上が不十分になる問題が生
じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、低温定着
性、耐オフセット性のいずれにも優れ、かつ顔料分散性
に優れたトナーバインダーを得るべく鋭意検討した結
果、本発明に到達した。すなわち、本発明はテトラヒド
ロフラン(THF)不溶分を含有するポリエステル
(A)およびTHF不溶分を含有しないポリエステル
(B)からなるトナーバインダーにおいて、該(A)の
160℃における複素粘性率(ηA)と該(B)の16
0℃における複素粘性率(ηB)の比(ηA/ηB)が
5〜50であることを特徴とするトナーバインダーであ
る。
【0005】以下、本発明を詳述する。本発明のトナー
バインダーはテトラヒドロフラン(THF)不溶分を含
有するポリエステル(A)とTHF不溶分を含有しない
ポリエステル(B)から構成される。本発明においては
該(A)の160℃における複素粘性率(ηA)と該
(B)の160℃における複素粘性率(ηB)の比(η
A/ηB)が定着特性と顔料分散性の両立のために重要
であり、該(ηA/ηB)は5〜50、好ましくは8〜
40、さらに好ましくは10〜35、特に好ましくは1
2〜30である。5未満では定着特性(低温定着性と耐
オフセット性の両立)が不十分となり、50を越えると
顔料分散性が悪化する。複素粘性率は市販の粘弾性測定
装置で測定することができる。また、(A)のガラス転
移点は(B)のガラス転移点よりも低いことが望まし
く、その差(TgA−TgB)は通常0℃以下、好まし
くは−3℃以下、さらに好ましくは−5℃以下、特に好
ましくは−8℃以下である。TgAに比べてTgBを高
くすることで耐オフセット性を損なうことなくηA/η
Bを小さくでき、顔料分散性が向上する。
【0006】THF不溶分を含有する非線状ポリエステ
ル(A)としては、ポリオール成分とポリカルボン酸成
分の重縮合物などが挙げられる。ポリオール成分として
はジオール(1)および3価以上のポリオール(2)お
よびその低級酸アルカンエステル(酢酸エステルなど)
が挙げられる。ポリカルボン酸成分としてはジカルボン
酸(3)、3価以上のポリカルボン酸(4)およびその
酸無水物、または低級アルコールエステル(メチルエス
テル、エチルエステル、イソプロピルエステル、エチレ
ングリコールエステルなど)が挙げられる。
【0007】ジオール(1)としては、アルキレングリ
コール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリ
コール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ドデカンジオ
ールなど);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールな
ど);脂環式ジオール(1,4-シクロヘキサンジメタノー
ル、水素添加ビスフェノールA、水素添加ビスフェノー
ルFなど);ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビ
スフェノールF、ビスフェノールSなど);上記脂環式
ジオールのアルキレンオキサイド(エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチ
レンオキサイド、α−オレフィンオキサイドなど)付加
物;上記ビスフェノール類のアルキレンオキサイド(エ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオ
キサイド、スチレンオキサイド、α−オレフィンオキサ
イドなど)付加物などが挙げられる。これらのうち好ま
しいものは、炭素数2〜18のアルキレングリコール、
ビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、脂環
式ジオールであり、特に好ましいものはビスフェノール
類のエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド、スチレンオキサイド、α−オレフィン
オキサイド付加物、炭素数2〜8のアルキレングリコー
ル、水素添加ビスフェノールA、水素添加ビスフェノー
ルF、およびこれらの併用であり、特に好ましいものは
ビスフェノール類のエチレンオキサイド、プロピレンオ
キサイド付加物、およびこれらと他のジオールの併用で
ある。3価以上のポリオール(2)としては、3〜8価
またはそれ以上の多価脂肪族アルコール(グリセリン、
トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペン
タエリスリトール、ソルビトールなど);トリスフェノ
ール類(トリスフェノールPAなど);ノボラック樹脂
(フェノールノボラック、クレゾールノボラックな
ど);上記トリスフェノール類のアルキレンオキサイド
付加物;上記ノボラック樹脂のアルキレンオキサイド付
加物などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、
3〜8価またはそれ以上の多価脂肪族アルコールおよび
ノボラック樹脂のアルキレンオキサイド付加物であり、
特に好ましいものはノボラック樹脂のアルキレンオキサ
イド付加物である。
【0008】ジカルボン酸(3)としては、アルキレン
ジカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、オクタデカンジカ
ルボン酸、ドデセニルコハク酸、ペンタデセニルコハク
酸、オクタデセニルコハク酸、ダイマー酸など);アル
ケニレンジカルボン酸(マレイン酸、フマール酸な
ど);芳香族ジカルボン酸(フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸など)などが挙
げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数4〜5
0のアルキレンジカルボン酸、炭素数4〜50のアルケ
ニレンジカルボン酸、炭素数8〜20の芳香族ジカルボ
ン酸およびこれらの併用であり、さらに好ましいもの
は、炭素数4〜50のアルキレンジカルボン酸、炭素数
8〜20の芳香族ジカルボン酸、およびこれらと炭素数
4〜50のアルキレンジカルボン酸の併用であり、より
好ましいものは、炭素数16〜50のアルケニルコハク
酸、テレフタル酸、イソフタル酸、マレイン酸、フマル
酸およびこれらの併用であり、特に好ましいものはテレ
フタル酸、およびこれと他のジカルボン酸の併用であ
る。3価以上のポリカルボン酸(4)としては、炭素数
9〜20の芳香族ポリカルボン酸(トリメリット酸、ピ
ロメリット酸など)、不飽和カルボン酸のビニル重合物
(スチレン/マレイン酸共重合物、スチレン/アクリル
酸共重合物、α−オレフィン/マレイン酸共重合物、ス
チレン/フマル酸共重合物など)などが挙げられる。こ
れらのうち好ましいものは、炭素数9〜20の芳香族ポ
リカルボン酸であり、特に好ましいものはトリメリット
酸である。
【0009】また、(1)、(2)、(3)、(4)と
ともにヒドロキシカルボン酸(5)を共重合することも
できる。ヒドロキシカルボン酸(5)としては、ヒドロ
キシステアリン酸、硬化ヒマシ油脂肪酸などが挙げられ
る。
【0010】ポリオールとポリカルボン酸の比率は、水
酸基[OH]とカルボキシル基[COOH]の当量比[OH]
/[COOH]として、通常2/1〜1/2、好ましくは
1.5/1〜1/1.3、さらに好ましくは1.3/1
〜1/1.2である。3価以上のポリオール(2)およ
び3価以上のポリカルボン酸(4)の比率は、(2)と
(4)のモル数の和が(1)〜(5)のモル数の合計に
対して、通常0.1〜40モル%、好ましくは1〜25
モル%、さらに好ましくは3〜20モル%、特に好まし
くは5〜15モル%である。また、3価以上の成分とし
て(4)を含有しているのが好ましく、(2)と(4)
の併用が特に好ましく、とりわけ3価以上の芳香族ポリ
カルボン酸を含有することが好ましい。(4)の比率
は、全ポリカルボン酸の合計に対して、通常0〜50モ
ル%、好ましくは10〜40モル%、さらに好ましくは
15〜40モル%、特に好ましくは15〜30モル%で
ある。(4)とりわけ3価以上の芳香族ポリカルボン酸
を含有することで、耐ホットオフセット性が向上する点
で好ましい。
【0011】(A)のTHF不溶分(TA)は、耐オフ
セット性の観点から、通常15重量%以上、好ましくは
20〜50重量%、さらに好ましくは25〜45重量
%、特に好ましくは30〜40重量%である。(A)の
軟化点は、耐ホットオフセット性の観点から、通常13
1℃以上であり、好ましくは131〜170℃、さらに
好ましくは135〜155℃、特に好ましくは138〜
150℃である。(A)のTHF可溶分のピークトップ
分子量は、耐ホットオフセット性及び低温定着性の観点
から、通常4,000〜30,000、好ましくは4,
500〜10,000、さらに好ましくは5,000〜
8,000、特に好ましくは5,000〜7,000で
ある。(A)のガラス転移点(TgA)は、耐熱保存性
及び低温定着性の観点から、通常30〜80℃であり、
好ましくは40〜70℃、さらに好ましくは、45〜6
5℃、特に好ましくは50〜58℃である。また、前述
のように(A)のガラス転移点が(B)よりも低い方が
顔料分散性、耐オフセット性の両立の観点から望まし
い。(A)の水酸基価は、環境安定性及び帯電量の向上
の観点から、通常70mgKOH/g以下、好ましくは5〜5
0mgKOH/g、さらに好ましくは8〜45mgKOH/gである。
(A)の酸価は、環境安定性、帯電の立ち上がり及び耐
ホットオフセット性の観点から、通常0〜40mgKOH/
g、好ましくは8〜30mgKOH/g、さらに好ましくは13
〜30mgKOH/g、特に好ましくは15〜27mgKOH/gであ
る。また、(A)の酸価(AVA)は、(A)中の3価
以上の芳香族ポリカルボン酸またはその無水物の含有量
(WPA重量%)、3価以上の芳香族ポリカルボン酸ま
たはその無水物の平均分子量(MPA)、(A)中の3
価以上の芳香族ポリカルボン酸またはその無水物の価数
の平均(XPA)との関数として、{AVA−[WPA
×(XPA−2)×561/MPA]}が、好ましくは
−10〜10、さらに好ましくは−5〜10、特に好ま
しくは−5〜5である。
【0012】ポリエステル(B)としては、ポリオール
成分とポリカルボン酸成分の重縮合物などが挙げられ
る。ポリオール成分およびポリカルボン酸成分として
は、(A)と同様のジオール(1)、3価以上のポリオ
ール(2)、ジカルボン酸(3)、3価以上のポリカル
ボン酸(4)が挙げられ、好ましいものも同様である。
また、(A)と(B)の組成は同一であってもよく、異
なっていてもよい。ポリオールとポリカルボン酸の比率
は、水酸基[OH]とカルボキシル基[COOH]の当量比
[OH]/[COOH]として、通常2/1〜1/2、好ま
しくは1.5/1〜1/1.5、さらに好ましくは1.
4/1〜1/1.4である。3価以上のポリオール
(2)の比率は、全ポリオール成分の合計に対して、通
常10モル%以下、好ましくは5モル%以下、さらに好
ましくは3モル%以下、特に好ましくは含有しないもの
である。3価以上のポリカルボン酸(4)の比率は、全
ポリカルボン酸の合計に対して、通常0〜30モル%以
下、さらに好ましくは3〜30モル%であり、特に好ま
しいものは7〜24モル%である。3価以上のポリカル
ボン酸特に芳香族ポリカルボン酸を含有させることでガ
ラス転移点が高くなり、耐熱保存性が向上する点で好ま
しいが、後述の分子量分布が大きくなると低温定着性の
観点で不利になるため、3価以上のポリカルボン酸を含
有させる場合は、実質的に1または2官能として反応さ
せ、残りの官能基は未反応として残すのが好ましい。
【0013】(B)の重量平均分子量(MwB)は、低
温定着性の観点から、通常20,000以下、好ましく
は、2,000〜15,000、さらに好ましくは2,5
00〜8,000、特に好ましくは3,000〜6,50
0である。また、(B)は架橋に伴う分岐のあるものよ
りも、実質的に線状であることが好ましい。(B)の数
平均分子量(MnB)は、耐熱保存性の観点から、通常
1,000以上、好ましくは、1,500〜10,00
0、さらに好ましくは1,600〜5,000、特に好ま
しくは1,800〜4,000である。(B)の分子量分
布(Mw/MwB)は、低温定着性の観点から、通常3
0以下、好ましくは4以下、さらに好ましくは3.5以
下、特に好ましくは1.5〜3である。(B)のガラス
転移点(TgB)は、耐熱保存性及び低温定着性の観点
から、通常30〜80℃であり、好ましくは50〜75
℃、さらに好ましくは53〜70℃、特に好ましくは5
5〜70℃である。(B)の軟化点は、耐熱保存性及び
低温定着性の観点から、通常80〜130℃であり、好
ましくは80〜120℃、さらに好ましくは、85〜1
15℃である。また、(B)の軟化点は、(A)の軟化
点よりも通常低く、好ましくは10℃以上低く、さらに
好ましくは30℃以上低く、特に好ましくは35℃以上
低い。(B)の軟化点が(A)よりも低いほうが、低温
定着性と耐ホットオフセット性の両立の観点から好まし
い。(B)の水酸基価は、環境安定性及び帯電量の向上
の観点から、通常70mgKOH/g以下、好ましくは5〜5
0mgKOH/g、さらに好ましくは10〜45mgKOH/gであ
る。(B)の酸価は、環境安定性及び帯電の立ち上がり
の観点から、通常0〜50mgKOH/g、好ましくは1〜4
5mgKOH/g、さらに好ましくは10〜40mgKOH/g、特に
好ましくは15〜35mgKOH/gである。また、(B)の
酸価(AVB)は、(B)中の3価以上の芳香族ポリカ
ルボン酸またはその無水物の含有量(WPB重量%)、
3価以上の芳香族ポリカルボン酸またはその無水物の平
均分子量(MPB)、(B)中の3価以上の芳香族ポリ
カルボン酸またはその無水物の価数の平均(XPB)と
の関数として、{AVB−[WPB×(XPB−1)×
561/MPB]}が、好ましくは−10〜15、さら
に好ましくは−6〜12、特に好ましくは−3〜10で
ある。
【0014】(A)の重量%(WA)と(B)の重量%
(WB)の比率は、通常80:20〜20:80、好ま
しくは60:40〜20:80、さらに好ましくは5
5:45〜30:70、特に好ましくは50:50〜3
0:70である。
【0015】本発明のトナーバインダーの具体例として
は、以下のものなどが挙げられる。 (A):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モ
ル付加物/ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル
付加物/フェノールノボラックのエチレンオキサイド付
加物/テレフタル酸/無水トリメリット酸重縮合物 (B):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル
付加物/ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付
加物/テレフタル酸/無水トリメリット酸重縮合物 (A):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モ
ル付加物/フェノールノボラックのプロピレンオキサイ
ド付加物/テレフタル酸/無水ドデセニルコハク酸/無
水トリメリット酸重縮合物 (B):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル
付加物/無水ドデセニルコハク酸/テレフタル酸/無水
トリメリット酸重縮合物 (A):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モ
ル付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モ
ル付加物/フェノールノボラックのプロピレンオキサイ
ド付加物/テレフタル酸/無水トリメリット酸重縮合物 (B):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル
付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モル
付加物/テレフタル酸/無水トリメリット酸重縮合物 (A):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モ
ル付加物/ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル
付加物/テレフタル酸/無水トリメリット酸重縮合物 (B):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル
付加物/ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付
加物/テレフタル酸/無水トリメリット酸重縮合物 (A):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モ
ル付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モ
ル付加物/フェノールノボラックのプロピレンオキサイ
ド付加物/テレフタル酸/無水トリメリット酸重縮合物 (B):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル
付加物/フマル酸/無水トリメリット酸重縮合物
【0016】本発明のトナーバインダーの製造方法とし
ては以下の方法などが挙げられる。ポリエステル(A)
および(B)は、定法に従い、ポリカルボン酸とポリオ
ールとを、テトラブトキシチタネート、ジブチルチンオ
キサイドなど公知のエステル化触媒の存在下、窒素など
の不活性気流下に150〜280℃に加熱し、脱水縮合
することで得られる。反応末期の反応速度を向上させる
ために減圧にすることも有効である。(A)は、反応終
点が近づいたならば、粘度または軟化点を追跡しながら
反応を進め、所定の粘度または軟化点に到達した時点で
反応装置から取り出し冷却することで得られる。(B)
において、3価以上のポリカルボン酸を用いて、1また
は2官能として反応させる場合は、3価以上のポリカル
ボン酸として酸無水物を用い、これを加えずに通常のポ
リエステル化を行った後、3価以上のポリカルボン酸無
水物を150〜200℃で加え、常圧または加圧下30
分〜2時間反応させることで酸無水物のハーフエステル
化のみを優先的に行うようにする。
【0017】(A)と(B)の混合方法としては粉体混
合法、溶融混合法のいずれも用いることができる。本発
明のトナーバインダーは粉体混合法において特に有効で
ある。また(A)と(B)を混合する際にワックスなど
他の成分も同時に混合することもできる。
【0018】本発明のトナーバインダーは、着色剤およ
び必要により離型剤、荷電制御剤などの種々の添加剤等
を混合し、乾式トナーとして用いられる。トナー中の本
発明のトナーバインダーの含有量は、着色剤として染料
または顔料を使用する場合は、通常60〜98重量%で
あり、磁性粉を使用する場合は、通常25〜80重量%
である。また、トナー中にポリエステル(A)、(B)
以外の他のバインダー樹脂を含有させさせさせることも
できる。他のバインダー樹脂としては、スチレン/(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン/ブタジエン
共重合体、スチレン/(メタ)アクリロニトリル共重合
体、エポキシ樹脂、ポリウレタン等公知のトナーバイン
ダー樹脂が挙げられる。トナー中の他のバインダー樹脂
の含有量は、通常20重量%以下、好ましくは10重量
%以下である。着色剤としては公知の染料、顔料および
磁性粉を用いることができる。具体的には、カーボンブ
ラック、スーダンブラックSM、ファーストイエロ−
G、ベンジジンイエロー、ピグメントイエロー、インド
ファーストオレンジ、イルガシンレッド、バラニトアニ
リンレッド、トルイジンレッド、カーミンFB、ピグメ
ントオレンジR、レーキレッド2G、ローダミンFB、
ローダミンBレーキ、メチルバイオレットBレーキ、フ
タロシアニンブルー、ピグメントブルー、プリリアント
グリーン、フタロシアニングリーン、オイルイエローG
G、カヤセットYG、オラゾールブラウンB、オイルピ
ンクOP、マグネタイト、鉄黒などが挙げられる。トナ
ー中の着色剤の含有量は、染料または顔料を使用する場
合は、通常2〜15重量%であり、磁性粉を使用する場
合は、通常20〜70重量%である。離型剤としては公
知のものが使用でき、例えばポリオレフィンワッックス
(ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスな
ど);長鎖炭化水素(パラフィンワッックス、サゾール
ワックスなど);カルボニル基含有ワックス(カルナバ
ワックス、モンタンワックス、ジステアリルケトンな
ど)などが挙げられる。トナー中の離型剤の含有量は通
常0〜10重量%であり、好ましくは1〜7重量%であ
る。荷電制御剤としては、公知のものすなわち、ニグロ
シン染料、4級アンモニウム塩化合物、4級アンモニウ
ム塩基含有ポリマー、含金属アゾ染料、サリチル酸金属
塩、スルホン酸基含有ポリマー、含フッソ系ポリマー、
ハロゲン置換芳香環含有ポリマーなどが挙げられる。ト
ナー中の荷電制御剤の含有量は通常0〜5重量%であ
る。さらに、流動化剤を使用することもできる。流動化
剤としては、コロイダルシリカ、アルミナ粉末、酸化チ
タン粉末、炭酸カルシウム粉末など公知のものを用いる
ことができる。
【0019】乾式トナーの製造法としては、公知の混練
粉砕法などが挙げられる。上記トナー成分を乾式ブレン
ドした後、溶融混練され、その後、ジェットミルなどを
用いて微粉砕し、さらに風力分級し、粒径が通常2〜2
0μmの粒子として得られる。
【0020】本発明のトナーバインダーを用いた乾式ト
ナーは必要に応じて鉄粉、ガラスビーズ、ニッケル粉、
フェライト、マグネタイト、および樹脂(アクリル樹
脂、シリコーン樹脂など)により表面をコーティングし
たフェライトなどのキャリアー粒子と混合されて電気的
潜像の現像剤として用いられる。また、キャリア粒子の
かわりに帯電ブレードなどの部材と摩擦し、電気的潜像
を形成することもできる。次いで、公知の熱ロール定着
方法などにより支持体(紙、ポリエステルフィルムな
ど)に定着して記録材料とされる。
【0021】
【実施例】以下実施例により本発明を更に説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。以下、部は重
量部を示す。
【0022】実施例および比較例で得られたトナーバイ
ンダーの性質の測定法を次に示す。 1.酸価および水酸基価 JIS K0070に規定の方法。以下の方法で溶融混
練後のものを試料として用いた。 混練装置 : 東洋精機(株)製 ラボプラストミル MODEL30R150 混練条件 : 130℃、70rpmにて30分 2.ガラス転移点(Tg) ASTM D3418−82に規定の方法(DSC
法)。 装置:セイコー電子工業(株)製 DSC20,SSC
/580 3.分子量 THF可溶分をゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(GPC)で測定。GPCによる分子量測定の条件は
以下の通りである。 装置 : 東洋曹達製 HLC−802A カラム : TSK GEL GMH6 2本 (東洋曹達製) 測定温度 : 25℃ 試料溶液 : 0.25重量%のテトラヒドロフラン(THF)溶液 溶液注入量: 200μl 検出装置 : 屈折率検出器 なお、分子量校正曲線は標準ポリスチレンを用いて作成
した。 4.テトラヒドロフラン(THF)不溶分 試料0.5gに50mlのTHFを加え、3時間撹拌還
流させる。冷却後、グラスフィルターにて不溶分をろ別
し、80℃で3時間減圧乾燥する。グラ スフィルター
上の樹脂分の重量と試料の重量比から、不溶分を算出す
る。 5.軟化点の測定 フローテスターを用いて、下記条件で等速昇温し、その
流出量が1/2になる温度をもって軟化点とした。 装置 : 島津(株)製 フローテスター CFT−500 荷重 : 20kg ダイ : 1mmΦ−1mm 昇温速度 : 6℃/min. 6.複素粘性率(η)の測定 動的粘弾性測定装置を用いて測定した 装置 : Rheometric Scientific社製 動的粘弾性測定装置 RDS―2 測定周波数: 20Hz 開始温度 : 90℃ 終了温度 : 200℃ 昇温速度 : 10℃ Strain : 5%
【0023】実施例1 [ポリエステル(A)の合成]冷却管、撹拌機および窒
素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAプロピ
レンオキサイド2モル付加物197部、ビスフェノール
Aプロピレンオキサイド3モル付加物564部、フェノ
ールノボラック(平均重合度約5)のエチレンオキサイ
ド5モル付加物16部テレフタル酸120部、フマル酸
73部および縮合触媒としてジブチルチンオキサイド3
部を入れ、210℃で窒素気流化に生成する水を留去し
ながら10時間反応させた後、5〜20mmHgの減圧
下に反応させ、酸価が2以下になるまで反応させた。次
いで、無水トリメリット酸86部を加え、常圧下に1時
間反応させた後、20〜40mmHgの減圧下に反応さ
せ軟化点が146℃になった時点で取り出した。これを
ポリエステル(A1)とする。ポリエステル(A1)の160℃
における複素粘性率は1050poise、THF不溶
分は35%、酸価23、水酸基価27、Tgは58℃、
THF可溶分のピークトップ分子量は5,700であっ
た。 [ポリエステル(B)の合成]冷却管、撹拌機および窒
素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレ
ンオキサイド2モル付加物173部、ビスフェノールA
プロピレンオキサイド2モル付加物553部、テレフタ
ル酸251部および縮合触媒としてジブチルチンオキサ
イド3部を入れ、230℃で窒素気流化に生成する水を
留去しながら8時間反応させた。次いで5〜20mmH
gの減圧下に反応させ、酸価が2以下になった時点で1
80℃に冷却した。これに無水トリメリット酸73部を
加え、180℃常圧密閉下で2時間反応後取り出し、室
温まで冷却後、粉砕し粒子化した。これをポリエステル
(B1)とする。ポリエステル(B1)はTHF不溶分を含有し
ておらず、160℃における複素粘性率は36pois
e、軟化点99℃、酸価41、水酸基価45、Tgは6
8℃、数平均分子量は2,000、重量平均分子量は
4,900であり、実質的に線状であった。 [トナーバインダーの合成]ポリエステル(A1)500部
とポリエステル(B1)500部をヘンシェルミキサーにて
5分間粉体混合して本発明のトナーバインダー(1)を
得た。本トナーバインダーのηA/ηBは29であっ
た。
【0024】実施例2 [ポリエステル(A)の合成]冷却管、撹拌機および窒
素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAプロピ
レンオキサイド2モル付加物230部、ビスフェノール
Aプロピレンオキサイド3モル付加物531部、フェノ
ールノボラック(平均重合度約5)のエチレンオキサイ
ド5モル付加物16部テレフタル酸120部、フマル酸
73部および縮合触媒としてジブチルチンオキサイド3
部を入れ、210℃で窒素気流化に生成する水を留去し
ながら10時間反応させた後、5〜20mmHgの減圧
下に反応させ、酸価が2以下になるまで反応させた。次
いで、無水トリメリット酸87部を加え、常圧下に1時
間反応させた後、20〜40mmHgの減圧下に反応さ
せ軟化点が148℃になった時点で取り出した。これを
ポリエステル(A2)とする。ポリエステル(A2)の160℃
における複素粘性率は1200poise、THF不溶
分は37%、酸価22、水酸基価26、Tgは60℃、
THF可溶分のピークトップ分子量は6,300であっ
た。 [ポリエステル(B)の合成]冷却管、撹拌機および窒
素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAプロピ
レンオキサイド2モル付加物816部、テレフタル酸8
2部および縮合触媒としてジブチルチンオキサイド3部
を入れ、230℃で窒素気流化に生成する水を留去しな
がら4時間反応させた。次いで5〜20mmHgの減圧
下に反応させ、酸価が2以下になった時点で200℃に
冷却した。これにフマル酸173部を加え、200℃で
窒素気流化に生成する水を留去しながら6時間反応させ
た。次いで180℃にて、100mmHgの減圧下に反
応させ、酸価が7になった時点で、無水トリメリット酸
77部を加え、180℃常圧密閉下で2時間反応後取り
出した。これをポリエステル(B2)とする。ポリエステル
(B2)はTHF不溶分を含有しておらず、160℃におけ
る複素粘性率は79poise、軟化点101℃、酸価
39、水酸基価29、Tgは68℃、数平均分子量は
2,200、重量平均分子量は5,800であり、実質
的に線状であった。 [トナーバインダーの合成]ポリエステル(A1)500部
とポリエステル(B1)500部をヘンシェルミキサーにて
5分間粉体混合して本発明のトナーバインダー(2)を
得た。本トナーバインダーのηA/ηBは15であっ
た。
【0025】比較例1 [ポリエステル(A)の合成]冷却管、撹拌機および窒
素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレ
ンオキサイド2モル付加物724部、テレフタル酸22
4部、および縮合触媒としてジブチルチンオキサイド3
部を入れ、230℃で窒素気流化に生成する水を留去し
ながら10時間反応させた後、5〜20mmHgの減圧
下に反応させ、酸価が2以下になるまで反応させた。次
いで、無水トリメリット酸111部を加え、常圧下に1
時間反応させた後、20〜40mmHgの減圧下に反応
させ軟化点が138℃になった時点で取り出した。これ
をポリエステル(CA1)とする。ポリエステル(CA1)の16
0℃における複素粘性率は1800poise、THF
不溶分は37%、酸価31、水酸基価34、Tgは68
℃、THF可溶分のピークトップ分子量は5,700で
あった。 [ポリエステル(B)の合成]冷却管、撹拌機および窒
素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAプロピ
レンオキサイド2モル付加物781部、テレフタル酸2
80部および縮合触媒としてジブチルチンオキサイド3
部を入れ、230℃で窒素気流化に生成する水を留去し
ながら8時間反応させた。次いで5〜20mmHgの減
圧下に反応させ、酸価が1になった時点で取り出し、室
温まで冷却後、粉砕し粒子化した。これをポリエステル
(CB1)とする。ポリエステル(CB1)はTHF不溶分を含有
しておらず、160℃における複素粘性率は21poi
se、軟化点93℃、酸価1、水酸基価63、Tgは6
0℃、数平均分子量は2,200、重量平均分子量は
5,800であり、実質的に線状であった。 [トナーバインダーの合成]ポリエステル(CA1)500
部とポリエステル(CB1)500部をヘンシェルミキサー
にて5分間粉体混合して比較トナーバインダー(C1)を
得た。本トナーバインダーのηA/ηBは86であっ
た。
【0026】評価例1、2および比較評価例1 本発明のトナーバインダー(1)、(2)または比較ト
ナーバインダー(C1)100部に対して、カーボンブ
ラックMA−100(三菱化学(株)製)8部、カルナバ
ワックス6部、荷電制御剤T−77(保土谷化学(製))
1部を加え、下記の方法でトナー化した。まず、ヘンシ
ェルミキサ(三井三池化工機(株)製 FM10B)を用
いて予備混合した後、二軸混練機((株)池貝製 PCM
−30)で混練した。ついで超音速ジェット粉砕機ラボ
ジェット(日本ニューマチック工業(株)製)を用いて微
粉砕した後、気流分級機(日本ニューマチック工業(株)
製 MDS−I)で分級し、粒径d50が9μmのトナ
ー粒子を得た。ついで、トナー粒子100部にコロイダ
ルシリカ(アエロジルR972:日本アエロジル製)
0.3部をサンプルミルにて混合して、トナー(1)〜
(2)および比較トナー(C1)を得た。評価結果を表
1に示す。
【0027】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− トナーNo MFT HOT 顔料分散性(tanδ) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− トナー(1) 140℃ 220℃ ○ (29) トナー(2) 145℃ 220℃ ◎ (8) 比較トナー(C1) 145℃ 220℃ × (100以上) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0028】[評価方法] 最低定着温度(MFT) 市販複写機(AR5030;シャープ製)を用いて現像
した未定着画像を、市販複写機(AR5030;シャー
プ製)の定着機を用いて評価した。定着画像をパットで
擦った後の画像濃度の残存率が70%以上となる定着ロ
ール温度をもって最低定着温度とした。 ホットオフセット発生温度(HOT) 上記MFTと同様に定着評価し、定着画像へのホットオ
フセットの有無を目視評価した。ホットオフセットが発
生した定着ロール温度をもってホットオフセット発生温
度とした。 顔料分散性 トナーの誘電正接(tanδ)を測定し、これを顔料分
散性の指標とした。 誘電正接測定条件 装置 : 安藤電気(株)製 TR−1100型誘電体損測定装置 電極 : 安藤電気(株)製 SE−43型 粉体電極 測定周波数:1kHz
【0029】
【発明の効果】本発明のトナーバインダーは以下の効果
を奏する。 1.低温定着性と耐ホットオフセット性のいずれにも優
れる。 2.顔料分散性に優れ、帯電特性に優れる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テトラヒドロフラン(THF)不溶分を
    含有するポリエステル(A)およびTHF不溶分を含有
    しないポリエステル(B)からなるトナーバインダーに
    おいて、該(A)の160℃における複素粘性率(η
    A)と該(B)の160℃における複素粘性率(ηB)
    の比(ηA/ηB)が5〜50であることを特徴とする
    トナーバインダー。
  2. 【請求項2】 該(A)のガラス転移点(TgA)と該
    (B)のガラス転移点(TgB)の差(TgA−Tg
    B)が−3℃以下である請求項1記載のトナーバインダ
    ー。
  3. 【請求項3】 該(A)と該(B)の重量比が60:4
    0〜20:80である請求項1または2記載のトナーバ
    インダー。
  4. 【請求項4】 該(A)のTHF不溶分が15重量%以
    上である請求項1〜3のいずれか記載のトナーバインダ
    ー。
  5. 【請求項5】 該(A)の軟化点が、131℃以上であ
    る請求項1〜4のいずれか記載のトナーバインダー。
  6. 【請求項6】 該(A)が、ポリカルボン酸成分とポリ
    オール成分を重縮合してなるポリエステルであり、ポリ
    カルボン酸成分中の3価以上の芳香族ポリカルボン酸ま
    たはその無水物の含有量が10〜40モル%であり、か
    つ該(A)の酸価(AVA)が下式(1)の関係を満た
    す請求項1〜5のいずれか記載のトナーバインダー。 −10 ≦AVA−[WPA×(XPA−2)×561/MPA]≦ 10 …(1) 〔式中、WPAは(A)中の3価以上の芳香族ポリカル
    ボン酸またはその無水物の含有量(重量%)を、MPA
    は3価以上の芳香族ポリカルボン酸またはその無水物の
    平均分子量を、XPAは(A)中の3価以上の芳香族ポ
    リカルボン酸またはその無水物の価数の平均を表す。〕
  7. 【請求項7】 該(B)の重量平均分子量(MwB)
    が、20,000以下である請求項1〜6のいずれか記
    載のトナーバインダー。
  8. 【請求項8】 該(B)が実質的に線状のポリエステル
    である請求項7記載のトナーバインダー。
  9. 【請求項9】 該(B)が、ポリカルボン酸成分とポリ
    オール成分を重縮合してなるポリエステルであり、ポリ
    カルボン酸成分中の3価以上の芳香族ポリカルボン酸ま
    たはその無水物の含有量が3〜30モル%であり、かつ
    該(B)の分子量分布(Mw/Mn)が4以下である請
    求項1〜8のいずれか記載のトナーバインダー。
  10. 【請求項10】 該(B)の酸価(AVB)が下式
    (2)の関係を満たす請求項9記載のトナーバインダ
    ー。 −10 ≦AVB−[WPB×(XPB−2)×561/MPB]≦ 15 …(2) 〔式中、WPBは(B)中の3価以上の芳香族ポリカル
    ボン酸またはその無水物の含有量(重量%)を、MPB
    は3価以上の芳香族ポリカルボン酸またはその無水物の
    平均分子量を、XPBは(B)中の3価以上の芳香族ポ
    リカルボン酸またはその無水物の価数の平均を表す。〕
JP2000081459A 2000-03-23 2000-03-23 トナーバインダー Pending JP2001265057A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000081459A JP2001265057A (ja) 2000-03-23 2000-03-23 トナーバインダー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000081459A JP2001265057A (ja) 2000-03-23 2000-03-23 トナーバインダー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001265057A true JP2001265057A (ja) 2001-09-28

Family

ID=18598392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000081459A Pending JP2001265057A (ja) 2000-03-23 2000-03-23 トナーバインダー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001265057A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7378210B2 (en) 2004-05-14 2008-05-27 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic toner and manufacturing method thereof, polyester resin for electrophotographic toner and manufacturing method thereof, electrophotographic developer and image forming method
US7420020B2 (en) 2004-05-14 2008-09-02 Fuji Xerox Co., Ltd. Resin particles and producing method thereof, toner for developing electrostatic latent image and producing method thereof, electrostatic latent image developer as well as image forming method

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7378210B2 (en) 2004-05-14 2008-05-27 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic toner and manufacturing method thereof, polyester resin for electrophotographic toner and manufacturing method thereof, electrophotographic developer and image forming method
US7420020B2 (en) 2004-05-14 2008-09-02 Fuji Xerox Co., Ltd. Resin particles and producing method thereof, toner for developing electrostatic latent image and producing method thereof, electrostatic latent image developer as well as image forming method
US7619041B2 (en) 2004-05-14 2009-11-17 Fuji Xerox Co., Ltd. Resin particles and producing method thereof, toner for developing electrostatic latent image and producing method thereof, electrostatic latent image developer as well as image forming method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5961553B2 (ja) トナーバインダーおよびトナー
JP3916835B2 (ja) トナー用樹脂組成物および乾式トナー
WO2001069325A1 (fr) Liant pour poudre imprimante et procede de fabrication
JP2002148867A (ja) トナーバインダー
JP4964727B2 (ja) トナー用樹脂およびトナー組成物
JP4699065B2 (ja) ポリエステル樹脂の製法、ポリエステル樹脂、及びトナー組成物
KR100916897B1 (ko) 토너용 수지 및 토너 조성물
JP3849832B2 (ja) トナー用樹脂組成物、トナーバインダー組成物およびトナー組成物
JP4348243B2 (ja) トナー用ポリエステル樹脂及びトナー組成物
JP3602462B2 (ja) トナーバインダーおよびその製造方法
JP3916970B2 (ja) 電子写真用トナーバインダー、トナー用樹脂組成物および乾式トナー
JP4672598B2 (ja) トナー用樹脂およびトナー組成物
JP3708401B2 (ja) トナーバインダー
JP5524719B2 (ja) トナーバインダーおよびトナー組成物
JP4878357B2 (ja) トナー用結着樹脂およびトナー組成物
JP2007179033A (ja) トナー用ポリエステル樹脂組成物及びトナー組成物
JP4540874B2 (ja) トナーバインダー
JP6435208B2 (ja) トナーバインダー及びトナー組成物
JP2008158500A (ja) トナー用樹脂組成物およびトナー組成物
JP2002202634A (ja) トナーバインダー
JP4691466B2 (ja) 電子写真用トナーバインダーおよびトナー
JP5001048B2 (ja) 電子写真用トナーバインダー及びトナー
JP3065994B2 (ja) 電子写真用トナーバインダー
JP2001265057A (ja) トナーバインダー
JP2011227161A (ja) トナーバインダーおよびトナー組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050315