JP2001258263A - 鉄道車両用電力変換装置 - Google Patents
鉄道車両用電力変換装置Info
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- B60L2200/26—Rail vehicles
Abstract
化に応えることができ、列車の高速化に対応することの
できる鉄道車両用電力変換装置を得ること。 【解決手段】車両の床下に吊り下げられる箱体の内部に
対して、長辺側がレール方向となるL字形の仕切板2d
を設けて、風洞6を形成する。この仕切板2dの片側に
対して、高速度遮断器13A,リレーユニット13B,イン
タフェースユニット13Cと制御装置13Dをレール方向に
順に収納する。仕切板2dの他側には、L字形の仕切板
2dの短辺側に対して一対の平滑リアクトル8A,8B
を収納し、この平滑リアクトル8A,8Bと仕切り2f
を介して半導体冷却ユニット7を収納する。この半導体
ユニット7の放熱部7aは、風洞6の入風口2e側に突
設する。平滑リアクトル8A,8Bには、風洞6の内側
に電動送風機9A,9Bを固定する。
Description
換装置に関する。
れる交流電力を可変電圧可変周波数制御のインバータに
よって所定の交流電力に変換して、主電動機となる誘導
電動機を速度制御する電力変換装置が組み込まれてい
る。
下に吊り下げられた箱体に組み込まれ、この箱体の内部
には、電力用半導体素子などで構成される電力変換部の
他に、主回路に含まれる高調波分を除去するコンデンサ
や、万一の事故の発生に備えて、入力電源側と電力変換
部の間を切り離す高速度遮断器なども収納されている。
ンサとともに主回路の脈動を抑えるためのインバータ側
の平滑リアクトルとこのインバータの電源側の平滑リア
クトルも収納される場合もあり、このうち、後者の電源
側のリアクトルの方が発熱量は大きい。
取り付けられる場合もあるが、これらの平滑リアクトル
は、内部のコイルの層間と枠体との間を絶縁する絶縁樹
脂によって最高許容温度は約180度となっており、半導
体やコンデンサ及び後述する制御装置の基板などの約80
度と比べて高い。
冷却方法には、従来から電動送風機による強制冷却方法
と列車の走行風を含む自然通風方法による冷却方法の二
つの方法が採用されている。
果は高いが、電動送風機が発生する振動や騒音のため
に、環境面に配慮すると、後者の自然通風方法が望まし
いとされている。
て、鉄道車両用電力変換装置は、大容量化と軽量化が要
求され、車両の床下の限られた空間に設置されるために
小形化が要請される。
時の作業性の向上も要求される。このうち、前者の大容
量化と小形・軽量化及び保守・点検の省力化は相矛盾す
るが、この矛盾する要求に応えるとともに、車両の長期
に亘る走行に対して所定の特性を維持するためにも、鉄
道車両用電力変換装置の内部に組み込まれた機器の冷却
対策はますます重要となる。
車両用電力変換装置においては、冷却面においては、他
の電気機器と比べて約100度近くも高い許容上昇温度の
平滑リアクトルは別置とした方が、製作が容易となる。
冷却するための風洞と、この平滑リアクトルに接続され
る電力変換部を接続する導体のために床下の所要空間が
増え、車両の床下の電気機器の配置が錯綜する。
もに箱体に収納する方法では、これらの電気機器を冷却
空気の流路に対して直列(1系統)に配置すると、発熱
量のより大きい電源側の平滑リアクトルを冷却するため
の風量を、発熱量の少ないインバータ側の平滑リアクト
ルにも通過させることになるので、圧力損失も考慮する
と効率が悪くなり、大容量化、軽量化と小形化の要請に
応えられない。
許容温度は等しいので、上流側に配置した平滑リアクト
ルと比べて下流側に配置された平滑リアクトルは冷却条
件が悪くなり、上流側の平滑リアクトルと比べて上昇温
度が高くなる。
並列(2系統)にすると、この並列の流路とこの流路の
前段に設ける整風板や邪魔板のために、流路の構成が複
雑となり、これも大容量化、軽量化及び小形化と保守・
点検の省力化の要請に応えられない。
及び小形化・軽量化と保守・点検の省力化に応えること
ができ、列車の高速化に対応することのできる鉄道車両
用電力変換装置を得ることであり、第2の目的は、振動
や騒音を減らすことのできる鉄道車両用電力変換装置を
得ることである。
は、半導体電力変換冷却ユニットと一対の平滑リアクト
ル及びこれらの冷却する一対の電動送風機が車両の床下
に吊設された箱体の内部に収納された鉄道車両用電力変
換装置において、箱体のレール方向の片側に入気口が形
成され箱体の枕木方向の片側に排気口が形成された横断
面L字形の風洞を設け、箱体の枕木方向の片側の風洞の
隣接部に半導体電力変換冷却ユニットを風洞の入気側に
放熱部を突き出して収納し、風洞の排気側に一対の平滑
リアクトルをレール方向に収納し、これらの平滑リアク
トルの入気側に電動送風機を隣接したことを特徴とす
る。
のリアクトルの入気側の電動送風機の入気側の箱体の底
板に対して、補助入気口を形成したことを特徴とする。
請求項3に対応する発明は、一対の平滑リアクトルを円
筒状とし、各平滑リアクトルを筒体に収納し、この筒体
を箱体に吊設したことを特徴とする。請求項4に対応す
る発明は、電動送風機の外枠を円筒状とし、この外枠を
介して電動送風機を筒体の入気側に固定したことを特徴
とする。
アクトルのうち、発熱量の大なる平滑リアクトルを風洞
の排気側の下流側に配置したことを特徴とする。請求項
6に対応する発明は、風洞の入気口にエアーフィルタを
設け、このエアーフィルタのメッシュよりも粗い網板を
補助入気口に設け、この網板のメッシュより更に粗い排
気網板を風洞の排気口に設けたことを特徴とする。
向の他側に制御用電気品を収納する電気品室を形成した
ことを特徴とする。請求項8に対応する発明は、一対の
平滑リアクトルのうち、風洞の上流側のリアクトルの入
気側の電動送風機の枠体の下流側に整風板を設けたこと
を特徴とする。
に開放カバーを設け、この開放カバーの半導体電力変換
ユニット側及び箱体の枕木方向の他側の電動送風機の下
側の底板に点検カバーを設けたことを特徴とする。請求
項10に対応する発明は、一対の排気口が形成された長方
形のパッキンを一対の平滑リアクトルの排風側に設けた
ことを特徴とする。
ルと電動送風機の枠体の間に防振ゴムを設けたことを特
徴とする。請求項12に対応する発明は、一対の電動送風
機の羽根の向きを互いに逆とし、回転方向を逆向きとし
たことを特徴とする。
する発明では、風洞の入気路と直交方向に折曲して形成
された排気路に一対のリアクトルを収納することで、こ
の排気路を通過する冷却空気の流速を下げて、各リアク
トルの冷却条件の差を減らす。
側の平滑リアクトルと比べて冷却条件が低下する下流側
の平滑リアクトルを、補助入気口から流入する冷却空気
によって冷却する。
の平滑リアクトルと筒体によって、これらの間を通過す
る冷却空気の圧力損失を減らし、コイルの冷却も全周均
等にする。
た電動送風機の外枠で、この外枠の外側から風洞の排気
口への冷却空気の流出を防ぐ。請求項5に対応する発明
では、補助入気口から流入し下流側の電動送風機で吸入
される冷却空気で発熱量の大なる平滑リアクトルを冷却
する。
部の放熱部に付着する塵埃をエアーフィルタで防ぎ、補
助入気口から流入する粗い塵埃は補助入気口の網板で防
ぐ。請求項7に対応する発明では、外気との接触面積の
広い電気品室の側板によって制御用電気品の温度上昇を
抑える。
側と下流側の冷却条件の差を整風板によって平準化す
る。請求項9に対応する発明では、排気口から外部に排
出される冷却空気は開放カバーを介して行い、半導体電
力変換ユニットの点検は点検かバーを開いて行う。
から排気口に流出する冷却空気をパッキンによって防
ぐ。請求項11に対応する発明では、電動送風機の回転で
発生する振動の伝播を防振ゴムによって防ぐ。請求項12
に対応する発明では、電動送風機の回転方向を互いに逆
向きとすることで、電動送風機の回転で発生する振動を
相殺させる。
換装置の一実施形態を図面を参照して説明する。図1
は、本発明の鉄道車両用電力変換装置の第1の実施の形
態を示す正面図で、車両の車体の床下に吊設された状態
を車体の側方(枕木方向)から見た図を示し、図2は、
図1の右側面図(すなわち、レール方向から見た図)で
ある。
図3のB−B断面図、図5は図4のC−C断面図であ
る。図1,図2,図3及び図4と図5において、車体1
の下側には、この車体1の床下に垂設されたL字形の二
組のブラケット1aに対して、鉄道車両用電力変換装置
の箱体2が上端の両側に溶接された平板2aを介して吊
り下げられている。
に示すように蜂の巣状に打抜き穴が加工された開放カバ
ー3が図3の横断面図に示す排風口2cの外側に設けら
れ、複数のボルトで固定されている。
は、図3の横断面図においてはU字状に形成された点検
カバー4Aが、複数のボルトで固定されている。箱体2
の図1において裏面側には、図3及び図5に示すよう
に、大形の点検カバー4Bが複数のボルトで固定されて
いる。
の右側面図及び図3の横断面図で示すエアーフィルタ5
が入風口2bに着脱自在に固定されている。このエアー
フィルタ5の濾材には、鋼材でメッシュの細かい網が採
用されている。
ように、内部を枕木方向に区切る略逆L字形の仕切り2
dが長辺側をレール方向に向けて設けられ、箱体2の底
板には、図3の電動送風機9Aの後方に形成された入気
口2eに対して、小さい打抜き穴が蜂の巣状に加工され
た小形の開放板14が下側からボルトで固定されている。
いて前方の電動送風機9A,9Bの下方の位置に対し
て、図示しない長方形の開口部が形成され、この開口部
には点検カバーが下側から複数のボルトで固定されてい
る。
仕切板2fが枕木方向に設けられ、この仕切板2fの図
3において後方は、右に折曲されて仕切り2gを形成
し、この仕切り2gの中央部には、角穴2g1が形成さ
れている。
述したL形の仕切り2dによって、図3に示すように入
気口2bから矢印Dに示すように箱体2の内部に冷却空
気が流入し、矢印Eに示すように更に流下して、排風口
2cから矢印F1,F2に示すように流出する、略L字
形の冷却空気の風洞6を形成している。
Aの後方に収納された半導体冷却ユニット7の後部に突
き出た放熱部7aが、図3及び図5で示すように、その
上下を覆う図5で示すカバー2g2とともに貫通してい
る。
に対して図3及び図4で示す平滑リアクトル8A,8B
が、アルミニウム合金の鋳物で製作された筒体10の上端
の図4で示す一対のフック10cを介して、図4に示すよ
うに箱体2の天井板の下面に溶接されたコ字状の枠2b
にボルトで吊設されている。
来の技術で述べた発熱量の大なる平滑リアクトルであ
り、右側の平滑リアクトル8Bが発熱量の小なる平滑リ
アクトルである。
に図示しない溝が軸方向に形成されてC字状となってお
り、図示しない溝には、硬質ゴムが挿入され固定されて
いる。このうち、左側の筒体10の後端には、電動送風機
9Aの外枠9a(略円筒状)が固定され、右側の筒体10
の後端にも、電動送風機9Bの外枠9bが固定されてい
る。
は、図1の正面図側から見ると開放カバー3と外形が略
同一で、左側に円形の排気口11aが、右側にも同様の排
気口が形成されたゴムパッキン板11が挿入され、上下が
箱体2の天井板及び底板に接触し、左側は仕切り2dの
左側の内面に、右側は仕切り2fの左側面に接触してい
る。左右の筒体10の前端面は、パッキン板11の裏面に接
触している。
た高速度遮断器(気中遮断器)13Aが左端に収納され、
この右側には、制御用継電器などを収納したリレーユニ
ット13Bが収納されている。
この鉄道車両用電力変換装置の内部に入力される信号線
が接続されるインタフェースユニット13Cが収納され、
このインタフェースユニット13Cの更に右側には、順変
換部と逆変換部の主回路を制御する制御装置13Dが収納
されている。
3において左側の仕切りの更に左側に形成された細長い
空間には、主回路電流を検出する図示しない変流器や主
回路電圧を測定する計器用変圧器などが収納されてい
る。
ル8A,8Bの後方と半導体冷却ユニット7の上方の位
置に対して、これらを接続するケーブルを収納する図示
しないダクトが配設されている。
力変換装置の作用を説明する。車両の走行中は、一対の
電動送風機8A,8Bが回転することによって、箱体2
のレール方向の片側に形成された入風口1bから、図3
の矢印Dに示すようにエアーフィルタ5を経て冷却空気
が半導体ユニット7の放熱部の風洞6aに吸入される。
体ユニット7の放熱部7aの熱を吸収し冷却し、図3の
矢印Eに示すように下流側の風洞6bに流入して流速が
低下し、一対の電動送風機9A,9Bによって、各平滑
リアクトル8A,8Bのコイル8a,8bを冷却した
後、排風口2cから矢印F1,F2に示すように車体の
側方(枕木方向)に流出する。
電動送風機9A,9Bによる吸入量は、流路の上流側に
位置する電動送風機9Bによる吸入力の作用で、電動送
風機9Bで吸入される冷却空気に比べて、下流側の電動
送風機9Aで吸入される風量が少なくなる。
入力によって、この電動送風機9Aの後方の底板に形成
された通風口2eから開放板14を経て低温の冷却空気が
風洞6bの内部に流入し、この冷却空気によって、下流
側の平滑リアクトル8Aのコイル8aが冷却される。
ル8Aは、上流側の平滑リアクトル8Bを冷却する冷却
空気と比べて低温の冷却空気で冷却されるので、内部の
コイルの温度上昇を平滑リアクトル8Bのコイルと同程
度の温度に冷却することができる。
筒体10の前端面には、ゴムパッキン板11の裏面が接触し
ているので、冷却空気が筒体10の外周から排風口2cや
箱体の外部に漏れるおそれはない。
されているが、列車の駅における停止中は、半導体ユニ
ット7と平滑リアクトル8A,8Bには通電されないの
で、排気口2cからホームの方向に排出される冷却空気
の温度は低く、問題ない。
は、車両の側方側となるので、この鉄道車両用制御装置
のレール方向に隣接された駆動用電動機や補助電源の冷
却を阻害するおそれを防ぐこともできる。
板14のメッシュは、入風口1bに取り付けられたエアー
フィルタ5のメッシュと比べて粗いが、平滑リアクトル
8A,8Bは円筒状で冷却面の凹凸がないので、塵埃が
堆積して冷却効果が低下するおそれはない。
の点検カバー4Bの間に収納された高速度遮断器13A,
継電器ユニット13B及びインタフェースユニット13と制
御装置13Dは、片側が外気と接する点検カバー4B及び
この周りの側板と、冷却空気が流入する仕切り2dの間
に設けられているので、これらの電気機器の温度上昇を
抑えることができる。
て、車両の側方側から点検することができ、外部に引き
出す場合も同様にできるので、保守・点検を容易に行う
ことができる。
検する場合には、この電動送風機9A,9Bの下側の底
板に形成され前述した長方形の開口部に取り付けられた
点検かバーを外して行う。
8A,8Bとこの後方に重ねられた電動送風機9A,9
Bの枕木方向の厚さの合計が、半導体ユニット7の素子
と図示しない受熱ブロックの厚さとほぼ等しいので、L
字形の仕切り2dと開放カバー3及び点検カバー4Aと
の間に形成された空間に対して無駄な空間を形成するこ
となく配置することができ、箱体2を小形化することが
できる。
ル8A,8Bは、発熱量と上昇温度が異なった場合で説
明したが、ほぼ等しいか近い場合には、底板に形成され
た入風口2eの大きさを減らして調整することで、両方
の平滑リアクトルの冷却条件を平準化することができ
る。
発熱量の差が前述した差の約100度よりも大きいときに
は、入風口2eの大きさを増やすことで、同様に平準化
することができる。
の第2の実施の形態を示す横断面図で、前述した第1の
実施の形態で示した図3に対応し、特に請求項8に対応
する図である。
で示した図3と特に異なるところは、電動送風機9Bの
外枠9bの下流側の背面に対して、整風板15を取り付け
て、電動送風機9Bの吸入風量を増やしたことである。
A,9Bの発熱量の差が少ない場合に適用でき、その発
熱量の差の大小によって、整風板15の取付角度や外形を
変えて対応することができる。
の第3の実施の形態を示す横断面図で、前述した第1及
び第2の実施の形態で示した図3及び図6に対応し、特
に請求項12に対応する図である。
施の形態で示した図3及び図6と異なるところは、電動
送風機9Bの翼のねじり方向を変え、そのために回転方
向も変えたことである。
装置においては、互いに逆方向に回転する電動送風機9
A,9Bによって、これらの電動送風機9A,9Bから
発生した振動を打ち消すことができるので、この振動の
伝播による車体の振動と、この振動に起因する乗客の不
快感を防ぐことができる。
の第4の実施の形態を示す横断面図で、前述した第1,
第2及び第3の実施の形態で示した図3,図6及び図7
に対応し、特に請求項11に対応する図である。
た図3,図6及び図7と特に異なるところは、電動送風
機9A,9Bの外枠9a,9bを防振ゴム15を介して各
平滑リアクトル8A,8Bの外周の筒体10の背面側に固
定したことで、他は、前述した実施の形態で示した図3
と同一である。
外周の筒体10の背面側には、防振ゴム15が90゜間隔に取
り付けられ、これらの防振ゴム15の後面側に電動送風機
9A,9Bが固定されている。
装置においては、電動送風機9A,9Bで発生した振動
が筒体10に伝播することを防ぐことができ、この筒体10
から箱体を介して車両の内部へ伝播する事態を防ぐこと
ができる。
の第5の実施の形態を示す横断面図で、前述した実施の
形態で示した図3,図6,図7及び図8に対応する図で
ある。図9において、前述した実施の形態で示した図
3,図6,図7及び図8と特に異なるところは、防振ゴ
ムを筒体10の取付脚10cと箱体の天井板との間に設けた
ことで、他は、図3,図6,図7及び図8と同一であ
る。
状の4本の補強板2bが溶接され、この補強板2bの下
面には二組の防振ゴム15が取り付けられ、筒体10は、こ
の二組の防振ゴム15を介して箱体の天井板に吊り下げら
れている。
強板2bの下面側に取り付けられ、これらの防振ゴム15
を介して平滑リアクトルの筒体10が吊り下げられた鉄道
車両用電力変換装置においても、これらの筒体10の後面
側に固定された電動送風機の振動の筒体10を介しての伝
播を防ぐことができる。
体電力変換冷却ユニットと一対の平滑リアクトル及びこ
れらの冷却する一対の電動送風機が車両の床下に吊設さ
れた箱体の内部に収納された鉄道車両用電力変換装置に
おいて、箱体のレール方向の片側に入気口が形成され箱
体の枕木方向の片側に排気口が形成された横断面L字形
の風洞を設け、箱体の枕木方向の片側の風洞の隣接部に
半導体電力変換冷却ユニットを風洞の入気側に放熱部を
突き出して収納し、風洞の排気側に一対の平滑リアクト
ルをレール方向に収納し、これらの平滑リアクトルの入
気側に電動送風機を隣接することで、風洞の入気路に直
交方向に折曲して形成された排気路に一対のリアクトル
を収納し、この排気路を通過する冷却空気の流速を下げ
て、各リアクトルの冷却条件の差を減らしたので、大容
量化及び小形・軽量化と保守・点検の省力化に応えるこ
とができ、列車の高速化に対応することのできる鉄道車
両用電力変換装置を得ることができる。
平滑リアクトルの下流側のリアクトルの入気側の電動送
風機の入気側の箱体の底板に、補助入気口を形成するこ
とで、上流側の平滑リアクトルと比べて冷却条件が低下
する下流側の平滑リアクトルを、補助入気口から流入す
る冷却空気によって冷却したので、大容量化及び小形・
軽量化と保守・点検の省力化に応えることができ、列車
の高速化に対応することのできる鉄道車両用電力変換装
置を得ることができる。
平滑リアクトルを円筒状とし、各平滑リアクトルを筒体
に収納し、この筒体を箱体に吊設することで、互いに筒
状の平滑リアクトルと筒体によって、これらの間を通過
する冷却空気の圧力損失を減らしコイルの冷却も全周均
等にしたので、大容量化及び小形・軽量化と保守・点検
の省力化に応えることができ、列車の高速化に対応する
ことのできる鉄道車両用電力変換装置を得ることができ
る。
風機の外枠を円筒状とし、この外枠を介して電動送風機
を筒体の入気側に固定することで、円筒状をした電動送
風機の外枠でこの外枠の外側から風洞の排気口に流出す
る冷却空気を防いだので、大容量化及び小形・軽量化と
保守・点検の省力化に応えることができ、列車の高速化
に対応することのできる鉄道車両用電力変換装置を得る
ことができる。
平滑リアクトルのうち、発熱量の大なる平滑リアクトル
を風洞の排気側の下流側に配置することで、発熱量の大
なる平滑リアクトルを補助入気口から流入し下流側の電
動送風機で吸入される冷却空気で冷却したので、大容量
化及び小形・軽量化と保守・点検の省力化に応えること
ができ、列車の高速化に対応することのできる鉄道車両
用電力変換装置を得ることができる。
入気口にエアーフィルタを設け、このエアーフィルタの
メッシュよりも粗い網板を補助入気口に設け、網板のメ
ッシュより更に粗い排気網板を風洞の排気口に設けるこ
とで、半導体変換部の放熱部に付着する塵埃をエアーフ
ィルタで防ぎ、補助入気口から流入する粗い塵埃は補助
入気口の網板で防いだので、大容量化及び小形・軽量化
と保守・点検の省力化に応えることができ、列車の高速
化に対応することのできる鉄道車両用電力変換装置を得
ることができる。
枕木方向の他側に制御用電気品を収納する電気品室を形
成することで、外気との接触面積の広い電気品室の側板
によって制御用電気品の温度上昇を抑えたので、大容量
化及び小形・軽量化と保守・点検の省力化に応えること
ができ、列車の高速化に対応することのできる鉄道車両
用電力変換装置を得ることができる。
平滑リアクトルのうち、上流側のリアクトルの入気側の
電動送風機の枠体の下流側に整風板を設けることで、上
流側と下流側の冷却条件の差を整風板によって平準化し
たので、大容量化及び小形・軽量化と保守・点検の省力
化に応えることができ、列車の高速化に対応することの
できる鉄道車両用電力変換装置を得ることができる。
排気口に開放カバーを設け、この開放カバーの半導体電
力変換ユニット側及び箱体の枕木方向の他側と底板の電
動送風機の下側に点検カバーを設けることで、排気口か
ら外部に排出される冷却空気は開放カバーから排出し、
半導体電力変換ユニットの点検は点検カバーを開いて行
うようにしたので、大容量化及び小形・軽量化と保守・
点検の省力化に応えることができ、列車の高速化に対応
することのできる鉄道車両用電力変換装置を得ることが
できる。
排気口が形成された長方形のパッキンを一対の平滑リア
クトルの排風側に設けることで、筒体の外周から排気口
に流出する冷却空気をパッキによって防いだので、大容
量化及び小形・軽量化と保守・点検の省力化に応えるこ
とができ、列車の高速化に対応することのできる鉄道車
両用電力変換装置を得ることができる。
アクトルと電動送風機の枠体の間に防振ゴムを設けるこ
とで、電動送風機の回転で発生する振動の伝播を防振ゴ
ムによって防いだので、大容量化及び小形・軽量化と保
守・点検の省力化に応えることができ、列車の高速化に
対応することのでき、振動や騒音を減らすことのできる
鉄道車両用電力変換装置を得ることができる。
電動送風機の羽根の向きを互いに逆とし、回転方向を逆
向きとすることで、電動送風機の回転で発生する振動を
相殺させたので、大容量化及び小形・軽量化と保守・点
検の省力化に応えることができ、列車の高速化に対応す
ることのでき、振動や騒音を減らすことのできる鉄道車
両用電力変換装置を得ることができる。
の形態を示す正面図。
の形態を示す横断面図。
の形態を示す横断面図。
の形態を示す横断面図。
の形態を示す横断面図。
…排風口、2d…仕切板、2e…入気口、2f…仕切
り、3…開放カバー、4A,4B…点検カバー、5…エ
アーフィルタ、6…風洞、7…半導体冷却ユニット、8
A,8B…平滑リアクトル、9A,9B…電動送風機、
10…筒体、11…パッキン板、13A…高速度遮断器、13B
…リレーユニット、13C…インタフェースユニット、13
D…制御装置、14…開放板、15…整風板、16…防振ゴ
ム。
Claims (12)
- 【請求項1】 半導体電力変換冷却ユニットと一対の平
滑リアクトル及びこれらの冷却する一対の電動送風機が
車両の床下に吊設された箱体の内部に収納された鉄道車
両用電力変換装置において、前記箱体のレール方向の片
側に入気口が形成され前記箱体の枕木方向の片側に排気
口が形成された横断面L字形の風洞を設け、前記箱体の
枕木方向の片側の前記風洞の隣接部に前記半導体電力変
換冷却ユニットを前記風洞の入気側に放熱部を突き出し
て収納し、前記風洞の排気側に前記一対の平滑リアクト
ルをレール方向に収納し、これらの平滑リアクトルの入
気側に前記電動送風機を隣接したことを特徴とする鉄道
車両用電力変換装置。 - 【請求項2】 前記一対の平滑リアクトルの下流側のリ
アクトルの入気側の前記電動送風機の入気側の前記箱体
の底板に、補助入気口を形成したことを特徴とする請求
項1記載の鉄道車両用電力変換装置。 - 【請求項3】 前記一対の平滑リアクトルを円筒状と
し、各平滑リアクトルを筒体に収納し、この筒体を前記
箱体に吊設したことを特徴とする請求項1または請求項
2記載の鉄道車両用電力変換装置。 - 【請求項4】 前記電動送風機の外枠を円筒状とし、こ
の外枠を介して前記電動送風機を前記筒体の入気側に固
定したことを特徴とする請求項3記載の鉄道車両用電力
変換装置。 - 【請求項5】 前記一対の平滑リアクトルのうち、発熱
量の大なる平滑リアクトルを前記風洞の排気側の下流側
に配置したことを特徴とする請求項1ないし請求項4記
載の鉄道車両用電力変換装置。 - 【請求項6】 前記風洞の入気口にエアーフィルタを設
け、このエアーフィルタのメッシュよりも粗い網板を前
記補助入気口に設け、前記網板のメッシュより更に粗い
排気網板を前記風洞の排気口に設けたことを特徴とする
請求項1ないし請求項5記載の鉄道車両用電力変換装
置。 - 【請求項7】 前記風洞の枕木方向の他側に制御用電気
品を収納する電気品室を形成したことを特徴とする請求
項1ないし請求項6記載の鉄道車両用電力変換装置。 - 【請求項8】 前記一対の平滑リアクトルのうち、上流
側のリアクトルの入気側の前記電動送風機の枠体の下流
側に整風板を設けたことを特徴とする請求項1ないし請
求項7記載の鉄道車両用電力変換装置。 - 【請求項9】 前記箱体の排気口に開放カバーを設け、
この開放カバーの前記半導体電力変換ユニット側及び前
記箱体の枕木方向の他側と前記底板の前記電動送風機の
下側に点検カバーを設けたことを特徴とする請求項1な
いし請求項8記載の鉄道車両用電力変換装置。 - 【請求項10】 一対の排気口が形成された長方形のパ
ッキンを前記一対の平滑リアクトルの排風側に設けたこ
とを特徴とする請求項1ないし請求項9記載の鉄道車両
用電力変換装置。 - 【請求項11】 前記平滑リアクトルと前記電動送風機
の枠体の間に防振ゴムを設けたことを特徴とする請求項
1ないし請求項10記載の鉄道車両用電力変換装置。 - 【請求項12】 前記一対の電動送風機の羽根の向きを
互いに逆とし、回転方向を逆向きとしたことを特徴とす
る請求項1ないし請求項11記載の鉄道車両用電力変換装
置。
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