JP5305846B2 - 車両用の駆動装置 - Google Patents

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本発明は、電動機とこの電動機を制御する制御装置とを備えた車両用の駆動装置に関する。
車両用駆動装置、例えば、鉄道車両用の駆動装置は、車輪の近傍で台車内にそれぞれ設置された複数の主電動機と、これらの主電動機を駆動する制御装置と、を備えている。従来、主電動機として使用されている誘導電動機では、一台の制御装置で複数台の主電動機を駆動するため、制御装置は、車両の床下に設置され、配線により各主電動機に接続されている。
近年、磁石の高性能化や磁束密度を向上させる技術の進歩により、主電動機として永久磁石同期電動機が適用されるようになってきた。この場合、主電動機と、電力を供給する制御装置とは1:1に対応する。そのため、制御装置は、車両の床下に設置する必要はなく、各主電動機の近傍に設置、または主電動機と一体型にすることが可能となる。主電動機と制御装置とを一体型にすると以下のような様々なメリットが生じる。
一つ目として、従来の主電動機と制御装置とはケーブルで接続されている。両者が近接して配置されると配線距離が短くなり、または配線が不要となることからコスト低減を図ることができる。また、配線ノイズが発生しないため、信号線へのノイズの影響がなくなる。
二つ目として、主電動機と制御装置とが1:1で個別対応しているため、制御装置を小型にすることができ、主電動機と制御装置を含めたトータルコストが低減する。
三つ目として、制御装置の占有していた車両の床下スペースが空くことから、この部分への他の電源装置の設置や2階建て車両の設置など有効に利用できる。
しかし、主電動機および制御装置を寸法制約の多い台車内に収めるには、これらを小型化することが必要となる。また、主電動機、制御装置ともに熱を発生するため、許容温度を越えないように十分に冷却しなければならない。
電動機と制御装置が一体的に設けられた駆動装置としては、例えば特許文献1に開示された装置があげられる。この装置によれば、ロータに設けられたファンの回転で冷却風を外部から吸引し、吸引された風がインバータのスイッチング素子の周囲を通過するときに熱を奪い、外部に排気する構成となっている。
特開2007−37262号公報
従来のように車両の床下に制御装置が設置されている場合、列車の走行による振動は、台車と車両の間に設けられた空気ばねで減衰するため、制御装置に過大な振動は伝播しない。しかし、制御装置を台車内に設置した場合、空気ばねでの防振ができないため、制御装置が台車や主電動機からの振動を直接受けてしまう。主電動機は台車の振動に耐えるように設計されているため問題ないが、現状の制御装置は十分な防振がされていないため、故障してしまう可能性がある。また、制御装置と主電動機を一体的に設けた場合、主電動機から制御装置に熱が伝導し、制御装置内の温度が上昇し、許容温度を越えてしまう可能性がある。
この発明は、上記の課題を解決させるためになされたもので、その目的は、主電動機と制御装置を一体にした場合でも、制御装置に加わる振動を抑制し、かつ、制御装置の温度を許容値以下に維持することが可能な車両用の駆動装置を提供することにある。
この発明の態様に係る車両用の駆動装置は、モータケースと、前記モータケースに回転自在に支持されているとともに、前記モータケースの外側に突出した端部を有する回転軸と、前記モータケース内で前記回転軸に設けられたロータと、前記モータケース内に設けられたステータと、前記回転軸に取付けられ前記回転軸と一体に回転する冷却ファンと、を有する電動機と、
前記モータケースに脱着可能に取付けられ筐体と、前記筐体内に設けられ、防振部材によって弾性的に支持された取付け板と、前記取付け板に設けられ、前記電動機に電力を供給する制御装置と、前記取付け板に設けられ前記制御装置を冷却する放熱部材と、を備え、
前記筐体は、吸気口と、前記冷却ファンにより前記吸気口から筐体内に吸い込まれ前記制御装置および放熱部材の周囲を流れた冷却風を前記冷却ファンに導く通風孔と、を有し、前記防振部材は、前記取付け板の鉛直方向下方に配設され、前記制御装置および放熱部材を含む取付け板の重量を弾性的に支持する複数の第1防振部材と、前記取付け板の振動モード変位の大きな部位に設けられ、前記取付け板の振動を減衰する第2防振部材と、を有している。
発明の様態によれば、主電動機と制御装置を一体にした場合でも、制御装置に加わる振動を抑制し、かつ、制御装置の温度を許容値以下に維持することが可能な車両用の駆動装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施形態に係る車両用の駆動装置について詳細に説明する。
始めに、この発明の実施形態に係る車両用の駆動装置を備えた鉄道車両について説明する。図10は鉄道車両を概略的に示している。この鉄道車両は、それぞれ車輪50が設けられた一対の台車フレーム52と、台車フレーム上に空気ばね54を介して支持された車両55と、を備えている。各台車フレーム52上で車輪50の近傍には駆動装置56が載置されている。駆動装置56は、後述するように、電動機とこの電動機に取り付けられた制御装置とを一体に備えている。駆動装置56は、図示しないギアボックスおよびカップリングを介して回転力を車輪50に伝達できるように接続されている。車輪50は図示しないレール上に載置されている。車輪50、台車フレーム52、空気ばね54で構成される構造を総称して台車と呼ぶ。
車両55の天井側にはパンタグラフ57が設けられ、このパンダグラフは架線58と接触している。架線58からパンタグラフ57に供給された電力は、図示しない他の機器を通過し、制御装置に供給される。電力は制御装置により交流から直流に変換され、電源ケーブルを通して、電動機に供給される。電動機は供給された電力により稼動し、ギアボックスとカップリングを介して車輪50を回転させ、これにより、車両55はレール上を走行する。
次に、実施形態に係る車両用の駆動装置56について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る駆動装置の縦断面図、図2は、駆動装置の制御装置ユニットを概略的に示す斜視図、図3は、制御装置ユニットの取付け板を示す斜視図、図4は、金属ワイヤーロープ式の防振部材を示す斜視図である。
図1に示すように、車両用の駆動装置56は、電動機30、および電動機の一端部外側に脱着可能に取り付けられた制御装置ユニット32を一体的に備えている。
図1に示すように、電動機30は、両端が閉塞したほぼ円筒状のモータケース3と、モータケースをほぼ同軸的に貫通して設けられた回転軸1とを備えている。回転軸1の両端部は、それぞれ軸受2により、モータケース3に対して回転自在に支持されているとともに、これらの両端部は、モータケースから外方に突出している。回転軸1の一方の端部は、図示しないカップリング、ギアボックス等を介して車輪50に駆動力を出力する出力端を構成している。
モータケース3内において、回転軸1の軸方向中央部に、円筒状のロータ鉄心6が固定されている。ロータ鉄心6は、一対のロータ鉄心押さえ34により、軸方向両側面から挟まれるように支持されている。ロータ鉄心6およびロータ鉄心押さえ34には、両者を軸方向に貫通する通気路5が複数形成されている。ロータ鉄心および回転軸1によりロータを構成している。
ロータ鉄心6の外周側にはエアギャップ(空隙)を介して、積層鉄心で形成された円筒状のステータ7が設けられている。ステータ7は、モータケース3の内周面に固定されている。ステータ7の内周部には、軸方向に延びた複数の溝が形成され、これらの溝にステータコイル4が埋め込まれている。ステータコイル4のコイルエンドはステータ7の両側面から軸方向に張り出している。
モータケース3の外面には、電動機30を台車フレーム52に取り付けるための図示しない複数の台座、および他の機器と接続するための取付け座が設けられている。また、モータケース3は、その他端部から延出した円筒形状の取付けリム36を一体に有している。取付けリム36は、回転軸1と同軸的に形成されているとともに、モータケース3の周壁と面一に延びている。この取付けリム36とモータケース3の端壁とにより、後述する冷却ファンが収容された凹所37が形成されている。
回転軸1の反負荷側端部には、冷却ファン8が取り付けられている。この冷却ファン8は、一般にラジアルファンと呼ばれ、回転軸1の両回転方向に対応できるように形成されている。すなわち、冷却ファン8は円盤状のファンベースを有し、このファンベースは回転軸1に同芯状に固定され回転軸と一体的に回転される。ファンベースには、複数の板状の羽根8aが設けられ、それぞれ回転軸1を中心として半径方向に延びているとともに円周方向に等間隔を置いて位置している。
冷却ファン8は、モータケース3の凹所37内に位置している。冷却ファン8の羽根8aは取付けリム36と対向している。そして、取付けリム36には、冷却ファン8と対向して複数の排気口9が形成され、円周方向に沿って離間して設けられている。
図1および図2に示すように、制御装置ユニット32は、電動機30の取付けリム36に脱着可能に取り付けられ、電動機の他端部、つまり、冷却ファン8と対向している。制御装置ユニット32は、矩形箱状に形成された筐体12を有している。この筐体12は、矩形板状の第1端壁12aと、第1端壁の周縁部に沿って立設された2つの側壁12b、底壁12c、天井壁12dと、第1端壁と間隔を置いて対向した第2端壁12eとを有している。第2端壁12cは開閉可能な蓋体を構成している。
筐体12は、第1端壁12aの周縁部をモータケース3の取付けリム36に複数の接続ボルト10でボルト止めすることにより、モータケース3に脱着可能に取り付けられている。第1端壁12aは、回転軸1と直交する方向に延び、モータケース3の凹所37を塞ぐように取り付けられ、冷却ファン8と対向している。筐体12の一対の側壁12bは、ほぼ水平および鉛直方向に沿って延びている。
電動機30側に位置した筐体12の第1端壁12aの中央には円形の通風孔14が形成され、第2端壁12eには外気を導入するための複数の吸気口17が形成されている。吸気口17の形状は自由に設定することができる。
筐体12内には矩形状の取付け板13が配設されている。取付け板13は第1および第2端壁12a、12eよりも小さい寸法に形成され、第1および第2端壁の間にこれらの端壁と対向して配置されている。取付け板13は回転軸1と直交して配置され、ほぼ鉛直方向に沿って延びている。取付け板13は、その4つの側縁の外周に固定された矩形状の支持枠15を有し、この支持枠の各辺は、筐体12の各側壁12b、底壁12c、天井壁12dとそれぞれ隙間を置いて対向している。
取付け板13の電動機30と反対側の面、つまり、筐体12の第2端壁12eと対向する面には、電動機30に電力を供給する複数の電力変換装置16が載置されている。制御装置として機能する電力変換装置16は、スイッチング素子として複数のIGBT素子16a、および複数のコンデンサ16bを有している。電力変換装置16の設置個数は自由に選択でき、配置も上下、左右でもよい。
図1および図3に示すように、取付け板13の電動機30と対向する面には、放熱部材として機能する、それぞれ薄い矩形板状に形成された複数の放熱フィン24が設けられている。これらの放熱フィン24は、筐体12の第1端壁12aに形成された通風孔14に対向している。放熱フィン24の寸法や設置方向は自由に設定でき、所望の冷却性能が得られるように取り付けられる。
取付け板13は、金属ワイヤーロープ式の複数の第1防振部材21a、21b、21cおよびゴム製の複数の第2防振部材22により、筐体12内に弾性的に支持されている。図4に示すように、第1防振部材21a、21b、21cは、それぞれ、例えば、金属ワイヤーロープ式の防振部材により構成されている。この金属ワイヤーロープ式の防振部材は、それぞれリング状に捲回された複数の金属ワイヤーロープ10aと、これらのワイヤーロープを支持および連結した2本の連結ロッド10bとを有している。連結ロッド10bは隙間を置いて互いに平行に対向し、複数の金属ワイヤーロープ10aは、同軸的にかつ隙間を置いて並んだ状態で連結ロッド10bに取付けられている。
図1ないし図3に示すように、複数、例えば、8つの第1防振部材21aは、取付け板の鉛直方向下方に配設され、筐体12の底壁12cと取付け板13の支持枠15との間に位置している。各第1防振部材21aは、一方の連結ロッド10bが底壁12cに固定され、他方の連結ロッド10bが支持枠15に固定されている。第1防振部材21aは、連結ロッド10bおよびワイヤーロープ10aの中心軸が、電動機30の回転軸1とほぼ平行に延びた向きに配設されている。そして、複数の第1防振部材21aは、互いに平行に、かつ、所定の隙間を置いて並んで配置されている。複数の第1防振部材21aは、電力変換装置16および放熱フィン24を含む取付け板13の重量を支持し、各ワイヤーロープ10aが弾性変形することにより、振動を減衰する。
取付け板13の重心部分の水平方向両側と、取り付け板13の面中心部分の軸方向とに、それぞれ第1防振部材21b、21cが設けられている。すなわち、筐体12の各側壁12bと支持枠15との間に第1防振部材21bが設けられている。これらの第1防振部材21bは、一方の連結ロッド10bが側壁12bに固定され、他方の連結ロッド10bが支持枠15に固定されている。第1防振部材21bは、連結ロッド10bおよびワイヤーロープ10aの中心軸が、鉛直方向に延びた向きに配設されている。また、筐体12の第1端壁12aと支持枠15との間に他の複数、例えば、2つの第1防振部材21cが設けられている。これらの第1防振部材21cは、一方の連結ロッド10bが第1端壁12aに固定され、他方の連結ロッド10bが支持枠15に固定されている。各第1防振部材21cは、連結ロッド10bおよびワイヤーロープ10aの中心軸が、水平方向に延びた向きに配設されている。
第2防振部材22は、天然ゴムあるいは合成ゴムにより例えば円柱形状に形成されている。図1ないし図3に示すように、複数、例えば、2つの第2防振部材11bは、取付け板13の倒れ振動モードの変位の大きい部分、例えば、取付け板13の上端部と第1端壁12aとの間に固定されている。各第2防振部材22は、回転軸1とほぼ平行に延びている。
防振部材は、取付け板13を防振できるものであれば良く、ゴムに限らず、例えば、樹脂材、コイルばねなど、所望の防振を可能にする材料を用いることができる。
上記のように構成された駆動装置56の作用について説明する。
電動機30の運転稼動時、電動機により回転軸1が回転されると、これと一体に冷却ファン8が回転される。すると、外気(冷却風)が筐体12に形成された吸気口17から筐体12内に吸込まれ、電力変換装置16を冷却した後、筐体12と取付け板13との隙間を通り、放熱フィン24の方向へ流れる。放熱フィン24間を通過した冷却風は通風孔14を通り、電動機30の凹所37内に導かれた後、冷却ファン8により半径方向に吹き出され、排気口9から外部に排気される。また、電力変換装置16で発生した熱は、取付け板13を介して放熱フィン24に伝導し、拡散していく。
車両55の走行時、振動が車輪50から台車フレーム52に伝播する。台車フレーム52に載置されている電動機30が共に振動することで、筐体12が振動する。この振動は筐体12から第1防振部材および第2防振部材22を介して取付け板13に伝播し、取付け板13に設置された電力変換装置16に到達しようとする。この際、電動機30に伝播した振動は、第1防振部材21a、21b、21cおよび第2防振部材22で十分に減衰された後、電力変換装置16に到達する。したがって、電力変換装置16に伝わる振動を十分に低減することができる。
第1防振部材を構成するワイヤーロープ式の防振部材は、耐荷重性と耐久性が高い反面、一方向性にしか防振機能が作用しない。また、ワイヤーロープ式の防振部材は、振動減衰効果が比較的小さい。これに対して、ゴム製の第2防振部材22は、耐荷重性と耐久性が比較的小さい反面、3次元方向に防振作用を発揮し、振動減衰効果が大きい。この相反する防振特性を組み合わせ、更に、防振部材による取付け板13の支持位置を振動モードに合わせて配置することにより、耐荷重性および耐久性が大きく、かつ、大きな振動減衰効果が得られる。これにより、電力変換装置16が取付けられた取付け板13の安定した支持および効率の良い防振を行うことができる。
また、冷却ファン8の回転に伴う吸引力で筐体12内を冷却風が流れ、放熱フィン24間を通過する際に電力変換装置16から発生した熱を奪い、外部に排気される。つまり、電力変換装置16を強制空冷することができ、冷却効率を高めることで電力変換装置を許容温度以下に維持することができる。
一般的に電動機30よりも電力変換装置16の方が耐用年数が短いため、制御装置だけを交換することになるが、その場合でも、筐体12に設けられた接続ボルト10をはずすだけで制御装置ユニット32を容易に交換することできる。これにより、駆動装置のメンテナンス性が向上する。
以上により、制御装置と電動機を一体型にした場合にでも、制御装置に加わる振動を抑制し、かつ、制御装置の温度を許容値以下に維持することが可能な車両用の駆動装置が得られる。
(第2の実施形態)
次に、この発明の第2の実施形態に係る駆動装置について説明する。
図5は、第2の実施形態に係る駆動装置を示す斜視図である。第2の実施形態において、第1の実施形態と同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
図5に示すように、制御装置ユニット32において、ゴム製の第2防振部材22は、取付け板13のロッキング振動モードによる変位の大きい部分、ここでは、取付け板13の4隅にそれぞれ設けられている。各第2防振部材22は、例えば、円柱形状に形成され、取付け板13の角部と第1端壁12aとの間に設けられている。各第2防振部材22は、一端が取付け板13の角部に固定され、他端が第1端壁12aに固定されている。駆動装置56の他の構成は、第1の実施形態と同一である。
上記のように構成された第2の実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。更に、第1防振部材および第2防振部材による取付け板13の支持位置を振動モードに合わせて配置することにより、耐荷重性および耐久性が大きく、かつ、大きな振動減衰効果が得られる。これにより、電力変換装置16が取付けられた取付け板13の安定した支持および効率の良い防振を行うことができる。
(第3の実施形態)
次に、この発明の第3の実施形態に係る駆動装置について説明する。
図6は、第3の実施形態に係る駆動装置を一部判断して示す側面図、図7は、駆動装置の斜視図である。第3の実施形態において、第1の実施形態と同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
図6および図7に示すように、制御装置ユニット32において、第2防振部材として機能する複数の網目のたわみ導線40が設けられている。複数のたわみ導線40は、その一端がモータケース3の外面に設けられた端子台42に固定され、他端が、筐体12を貫通して取付け板13に固定されている。複数のたわみ導線40の他端部は、取付け板13の倒れ振動モードによる変位の大きい部分、ここでは、取付け板13の上端部に固定されている。各たわみ導線40は、取付け板13上に載置された電力変換装置16に接続されている。たわみ導線40は、電力変換装置16から電動機30に制御電源を供給する制御電源ケーブルとして機能する。
また、取付け板13の比較的振動の少ない部位、例えば、取付け板13の下端両側部分に複数のキャブタイヤケーブル44が接続されている。キャブタイヤケーブル44は、電力変換装置16に電力を導く給電ケーブルとして機能している。
駆動装置56の他の構成は、第1の実施形態と同一である。
上記のように構成された第3の実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。更に、第1防振部材によって取付け板を支持することにより、高い耐荷重性および耐久性が得られるとともに、網目たわみ導線40を取付け板13を取付け板13の振動モードに合わせて接続配置することにより、大きな振動減衰効果が得られる。網目のたわみ導線を用いると、耐荷重性および耐久性が大きく、かつ、3次元方向で防振作用があり、振動減衰効果が大きく取付け板13の振動を効果的に防振することができる。これにより、電力変換装置16が取付けられた取付け板13の安定した支持および効率の良い防振を行うことができる。また、電力変換装置16に電力を導くキャブタイヤケーブル44は、比較的振動の起こりにくい取付け板13の底部に接続されているため、キャブタイヤケーブルが振動へ与える影響を少なくすることができる。
(第4の実施形態)
次に、この発明の第4の実施形態に係る駆動装置について説明する。
図8は、第4の実施形態に係る駆動装置を一部判断して示す側面図、図9は、駆動装置の斜視図である。第4の実施形態において、第1の実施形態および第3の実施形態と同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
図8および図9に示すように、制御装置ユニット32において、第2防振部材として機能する複数の平織のたわみ導線40が設けられている。複数のたわみ導線40は、その一端がモータケース3の外面に設けられた端子台42に固定され、他端が、筐体12を貫通し端子台42を介して取付け板13に固定されている。複数のたわみ導線40の他端部は、取付け板13の倒れ振動モードによる変位の大きい部分、ここでは、取付け板13の上端部に固定されている。各たわみ導線40は、取付け板13上に載置された電力変換装置16に電気的に接続されている。たわみ導線40は、電力変換装置16から電動機30に制御電源を供給する制御電源ケーブルとして機能する。
また、取付け板13のロッキング振動モードの変位が生じる部位、例えば、取付け板13の下端両側部分に平織のたわみ導線45の一端が固定されている。これらのたわみ導線45は、筐体12を貫通して延び、他端が電動機30のモータケース3に固定されている。平織のたわみ導線45は、給電ケーブルあるいは制御電源ケーブルとして機能する。
上記のように構成された第4の実施形態によれば、前述した第1および第3の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。平織のたわみ導線を用いた場合でも、耐荷重性および耐久性が高く、かつ、振動減衰効果が大きく、取付け板13の振動を効果的に防振することができる。
この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよいし、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
この発明は、前述した鉄道車両用の駆動装置に限らず、自動車用モータ、家電用モータ、産業用モータ、発電機などの回転電動機にも適用可能である。冷却ファンは、モータケースの外側に設ける構成としたが、モータケース内に設けてもよい。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る駆動装置を示す縦断面図。 図2は、前記駆動装置の制御装置ユニットを示す斜視図。 図3は、前記制御装置ユニットの取付け板を示す斜視図。 図4は、前記制御装置ユニットにおける第1防振部材を示す斜視図。 図5は、本発明の第2の実施形態に係る駆動装置の制御装置ユニット側を示す斜視図。 図6は、本発明の第3の実施形態に係る駆動装置を一部破断して示す側面図。 図7は、前記第3の実施形態に係る駆動装置を示す斜視図。 図8は、本発明の第4の実施形態に係る駆動装置を一部破断して示す側面図。 図9は、前記第4の実施形態に係る駆動装置を示す斜視図。 図10は、車両用の駆動装置を備えた鉄道車両を示す側面図。
符号の説明
1…回転軸、3…モータケース、4…ステータコイル、6…ロータ鉄心、
7…ステータ鉄心、8…冷却ファン、10a…ワイヤーロープ、10b…連結ロッド、
12…筐体、12a…第1端壁、13…取付け板、14…通風孔、
16…電力変換装置、21a、21b、21c…第1防振部材、
22…第2防振部材、24…放熱フィン、30…電動機、32…制御装置ユニット、
40…たわみ導線、44…キャブタイヤケーブル、45…たわみ導線

Claims (9)

  1. モータケースと、前記モータケースに回転自在に支持されているとともに、前記モータケースの外側に突出した端部を有する回転軸と、前記モータケース内で前記回転軸に設けられたロータと、前記モータケース内に設けられたステータと、前記回転軸に取付けられ前記回転軸と一体に回転する冷却ファンと、を有する電動機と、
    前記モータケースに脱着可能に取付けられ筐体と、
    前記筐体内に設けられ、防振部材によって弾性的に支持された取付け板と、
    前記取付け板に設けられ、前記電動機に電力を供給する制御装置と、
    前記取付け板に設けられ前記制御装置を冷却する放熱部材と、を備え、
    前記筐体は、吸気口と、前記冷却ファンにより前記吸気口から筐体内に吸い込まれ前記制御装置および放熱部材の周囲を流れた冷却風を前記冷却ファンに導く通風孔と、を有し、
    前記防振部材は、前記取付け板の鉛直方向下方に配設され、前記制御装置および放熱部材を含む取付け板の重量を弾性的に支持する複数の第1防振部材と、
    前記取付け板の振動モード変位の大きな部位に設けられ、前記取付け板の振動を減衰する第2防振部材と、を有している車両用の駆動装置。
  2. 前記第1防振部材は、金属ワイヤーロープを捲回して形成された防振部材であり、前記第2防振部材は、ゴムにより形成されている請求項1に記載の車両用の駆動装置。
  3. 前記第2防振部材は、前記取付け板の倒れ振動モード変位の大きい部位と、前記筐体との間に設けられている請求項2に記載の車両用の駆動装置。
  4. 前記第2防振部材は、前記取付け板のロッキング振動モード変位の大きい部位と、前記筐体との間に設けられている請求項2に記載の車両用の駆動装置。
  5. 前記取付け板の重心近傍部位と前記筐体との間に設けられた他の第1防振部材を更に備えている請求項2に記載の車両用の駆動装置。
  6. 前記第1防振部材は、金属ワイヤーロープを捲回して形成された防振部材であり、
    前記第2防振部材は、網目のたわみ導線により形成され、前記取付け板と前記モータケースとの間に接続され、前記制御装置から前記電動機に電力を供給する制御電源ケーブルを形成している請求項1に記載の車両用の駆動装置。
  7. 前記第2防振部材は、前記取付け板の倒れ振動モード変位の大きい部位に接続されている請求項6に記載の車両用の駆動装置。
  8. 前記第2防振部材は、前記取付け板のロッキング振動モード変位の大きい部位に接続されている請求項6に記載の車両用の駆動装置。
  9. 前記取付け板は、前記電動機の回転軸と直交する向きに配設され、前記制御装置は、前記取付け板の一方の表面上に配置され、前記放熱部材は、前記取付け板の他方の表面に設けられている請求項1ないしのいずれか1項に記載の車両用の駆動装置。
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