JPH11332217A - 電力変換装置 - Google Patents
電力変換装置Info
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- JPH11332217A JPH11332217A JP10128470A JP12847098A JPH11332217A JP H11332217 A JPH11332217 A JP H11332217A JP 10128470 A JP10128470 A JP 10128470A JP 12847098 A JP12847098 A JP 12847098A JP H11332217 A JPH11332217 A JP H11332217A
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- JP
- Japan
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- blower
- ups
- cooling air
- cooling
- partition plate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】半導体素子冷却用の送風機が主原因で発生する
騒音の低減が可能な電力変換装置を提供する。 【解決手段】電力変換装置部と二次電池部からなるUP
S1は、従来例に対し、冷却空気79の通流方向長が従
来例より短い吸気風胴31を用いる送風機部3、仕切板
44,支持枠47,仕切枠48などを有する筐体4と吸
音層5を備える。仕切板44は、下部に開口45が形成
され、送風機71側の側面には遮音層46と吸音層5と
がトーシンクロス3層材を用いて一体に形成され、反送
風機71側の側面に部品基板84を装着する。支持枠4
7は、仕切板44に隣接する中仕切板66の上面部に配
設され、仕切枠48は、送風機部3の下部に配設され上
面部には開口49を形成する。開口45と対峙する部位
の前面板41には、冷却空気79をUPS1に吸込むた
めのほぼ矩形状の吸気口42が形成される。
騒音の低減が可能な電力変換装置を提供する。 【解決手段】電力変換装置部と二次電池部からなるUP
S1は、従来例に対し、冷却空気79の通流方向長が従
来例より短い吸気風胴31を用いる送風機部3、仕切板
44,支持枠47,仕切枠48などを有する筐体4と吸
音層5を備える。仕切板44は、下部に開口45が形成
され、送風機71側の側面には遮音層46と吸音層5と
がトーシンクロス3層材を用いて一体に形成され、反送
風機71側の側面に部品基板84を装着する。支持枠4
7は、仕切板44に隣接する中仕切板66の上面部に配
設され、仕切枠48は、送風機部3の下部に配設され上
面部には開口49を形成する。開口45と対峙する部位
の前面板41には、冷却空気79をUPS1に吸込むた
めのほぼ矩形状の吸気口42が形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、強制空気冷却式
の電力変換装置に係わり、半導体素子の冷却に用いられ
る送風機が主原因で電力変換装置から発生する騒音の低
減を図った改良されたその構成に関する。
の電力変換装置に係わり、半導体素子の冷却に用いられ
る送風機が主原因で電力変換装置から発生する騒音の低
減を図った改良されたその構成に関する。
【0002】
【従来の技術】IGBTなどの制御極付きの半導体素子
をスイッチング用素子として用いた電力変換装置では装
置容量に応じて各種の冷却方式が採用されているが、1
0kVA以上の電力変換装置には多くの場合に強制空気
冷却式が採用されている。また、強制空気冷却式の電力
変換装置を用いた電源装置として、プラントの計装設備
やコンピュータなどに安定した電源を確保するためのU
PSがある。以下にUPSを例に採り、図5,図6を用
いて従来例の強制空気冷却式の電力変換装置を説明す
る。ここで、図5は従来例のUPSの側面断面図であ
り、図6は従来例のUPSに用いられた半導体素子搭載
部の図面で,(a)は図5におけるA矢視図,(b)は
図6(a)のP部の詳細図である。
をスイッチング用素子として用いた電力変換装置では装
置容量に応じて各種の冷却方式が採用されているが、1
0kVA以上の電力変換装置には多くの場合に強制空気
冷却式が採用されている。また、強制空気冷却式の電力
変換装置を用いた電源装置として、プラントの計装設備
やコンピュータなどに安定した電源を確保するためのU
PSがある。以下にUPSを例に採り、図5,図6を用
いて従来例の強制空気冷却式の電力変換装置を説明す
る。ここで、図5は従来例のUPSの側面断面図であ
り、図6は従来例のUPSに用いられた半導体素子搭載
部の図面で,(a)は図5におけるA矢視図,(b)は
図6(a)のP部の詳細図である。
【0003】図5,図6において、9は、半導体素子搭
載部91、機器類群8、送風機部7、筐体6、二次電池
ユニット99,99を備えたUPSである。このUPS
9は、大別すると、商用電源を入力して商用電源を整流
することで得た直流をPWM方式によって商用電源と同
一の周波数を持つ交流に変換する電力変換装置部と、二
次電池ユニット99,99で構成して電力を直流の状態
で貯蔵する二次電池部と、制御・保護部を備える。半導
体素子搭載部91は、前記電力変換装置部用のパワー半
導体素子群および図示しないその周辺部品類と、アルミ
ニウム材製の冷却体92を備える。UPS9が備えるパ
ワー半導体素子群は、周知のモジュール形のIGBT9
8A,98Bと、図示しない周知のモジュール形のダイ
オードである。
載部91、機器類群8、送風機部7、筐体6、二次電池
ユニット99,99を備えたUPSである。このUPS
9は、大別すると、商用電源を入力して商用電源を整流
することで得た直流をPWM方式によって商用電源と同
一の周波数を持つ交流に変換する電力変換装置部と、二
次電池ユニット99,99で構成して電力を直流の状態
で貯蔵する二次電池部と、制御・保護部を備える。半導
体素子搭載部91は、前記電力変換装置部用のパワー半
導体素子群および図示しないその周辺部品類と、アルミ
ニウム材製の冷却体92を備える。UPS9が備えるパ
ワー半導体素子群は、周知のモジュール形のIGBT9
8A,98Bと、図示しない周知のモジュール形のダイ
オードである。
【0004】冷却体92は、IGBT98A,98Bな
どのパワー半導体素子群が発生した熱を空気を用いて除
去するための部材であり、図6に示すように、パワー半
導体素子群が搭載される基板93,93と、多数の冷却
板94を有する。それぞれの冷却板94は、平板状の基
部95と、基部95の一方の側面に形成された多数の放
熱フィン96を有する。冷却体92は、全ての冷却板9
4を図示のように積層し両基板93で挟んで配置する
が、基板93と冷却板94との間、および、冷却板94
の相互間をろう材を用いて接合し、一体の構成品にして
いる。冷却体92の基部95と放熱フィン96とで囲ま
れた空間は、冷却空気79が通流する通流路97であ
り、この通流路97は、図6において紙面に垂直の方向
に形成されている。
どのパワー半導体素子群が発生した熱を空気を用いて除
去するための部材であり、図6に示すように、パワー半
導体素子群が搭載される基板93,93と、多数の冷却
板94を有する。それぞれの冷却板94は、平板状の基
部95と、基部95の一方の側面に形成された多数の放
熱フィン96を有する。冷却体92は、全ての冷却板9
4を図示のように積層し両基板93で挟んで配置する
が、基板93と冷却板94との間、および、冷却板94
の相互間をろう材を用いて接合し、一体の構成品にして
いる。冷却体92の基部95と放熱フィン96とで囲ま
れた空間は、冷却空気79が通流する通流路97であ
り、この通流路97は、図6において紙面に垂直の方向
に形成されている。
【0005】機器類群8は、冷却体92に搭載された部
品を除く電力変換装置部用や、制御・保護部用の周知の
多数の電気・電子部品でなっている。しかし、UPS9
には極めて多数の部品が用いられているので、図5に
は、電力変換装置部用の部品群の一部である平滑用リア
クトル81,絶縁変圧器82,フィルタ用リアクトル8
3と、制御・保護部用の部品群の一部が搭載された部品
基板84のみを図示し、多くの部品の図示を省略した。
なお、平滑用リアクトル81と絶縁変圧器82は、排気
風胴65の外側面に装着されている。
品を除く電力変換装置部用や、制御・保護部用の周知の
多数の電気・電子部品でなっている。しかし、UPS9
には極めて多数の部品が用いられているので、図5に
は、電力変換装置部用の部品群の一部である平滑用リア
クトル81,絶縁変圧器82,フィルタ用リアクトル8
3と、制御・保護部用の部品群の一部が搭載された部品
基板84のみを図示し、多くの部品の図示を省略した。
なお、平滑用リアクトル81と絶縁変圧器82は、排気
風胴65の外側面に装着されている。
【0006】送風機部7は、2台の軸流式の送風機7
1,71と、2台の送風機71が気密に取り付けられる
取付部材72と、吸気風胴73を備える。送風機71
は、図示しないプロペラ状の羽根車を有し,直結された
電動機によって駆動される周知の軸流式の送風機であ
り、羽根車の回転中心軸線が通流路97における冷却空
気79の通流方向に平行するようにして装着されてい
る。吸気風胴73は、冷却体92の冷却空気79の流入
端と、取付部材72との間を気密に接続する。筐体6
は、一般の薄板状鉄材を用いて直方体状に形成されてお
り、中仕切板66の上部に電力変換装置部および制御・
保護部を収容する上部収容部61を、中仕切板66の下
部に二次電池部を収容する電池収容部69を形成してい
る。
1,71と、2台の送風機71が気密に取り付けられる
取付部材72と、吸気風胴73を備える。送風機71
は、図示しないプロペラ状の羽根車を有し,直結された
電動機によって駆動される周知の軸流式の送風機であ
り、羽根車の回転中心軸線が通流路97における冷却空
気79の通流方向に平行するようにして装着されてい
る。吸気風胴73は、冷却体92の冷却空気79の流入
端と、取付部材72との間を気密に接続する。筐体6
は、一般の薄板状鉄材を用いて直方体状に形成されてお
り、中仕切板66の上部に電力変換装置部および制御・
保護部を収容する上部収容部61を、中仕切板66の下
部に二次電池部を収容する電池収容部69を形成してい
る。
【0007】筐体6の上部収容部61には、送風機部7
と対向する部位である前面板に縦に細長い矩形状の吸気
口62を形成し、冷却空気79の排出側である背面板に
は冷却体92に対向させて縦に細長い矩形状の排気口6
4を形成している。2台の送風機71,71の冷却空気
79の吸込側と、吸気口62との間を気密に接続して接
続フランジ63を、また、冷却体92の冷却空気79の
排出端と、排気口64との間を気密に接続して排気風胴
65を、それぞれ配設している。上部収容部61の上部
には、部品基板84を収納している。UPS9の電池収
容部69は、中仕切板66と底板68との間に形成され
ており、中間支持板67により上下2段に仕切られ、そ
れぞれに二次電池ユニット99を、電気絶縁材製の絶縁
レールを介して引出し自在に収納している。それぞれの
二次電池ユニット99は、複数の二次電池とそれらを収
納した箱体とでなり、箱体の底部で前記絶縁レール上に
引出し自在に載置されている。
と対向する部位である前面板に縦に細長い矩形状の吸気
口62を形成し、冷却空気79の排出側である背面板に
は冷却体92に対向させて縦に細長い矩形状の排気口6
4を形成している。2台の送風機71,71の冷却空気
79の吸込側と、吸気口62との間を気密に接続して接
続フランジ63を、また、冷却体92の冷却空気79の
排出端と、排気口64との間を気密に接続して排気風胴
65を、それぞれ配設している。上部収容部61の上部
には、部品基板84を収納している。UPS9の電池収
容部69は、中仕切板66と底板68との間に形成され
ており、中間支持板67により上下2段に仕切られ、そ
れぞれに二次電池ユニット99を、電気絶縁材製の絶縁
レールを介して引出し自在に収納している。それぞれの
二次電池ユニット99は、複数の二次電池とそれらを収
納した箱体とでなり、箱体の底部で前記絶縁レール上に
引出し自在に載置されている。
【0008】従来例のUPS9は前記のごとく構成され
ているので、冷却空気79は、吸気口62→接続フラン
ジ63→送風機71→吸気風胴73→冷却体92(通流
路97)→排気風胴65→排気口64の経路で、ほぼ直
線状にUPS9内を通流する。これにより、IGBT9
8A,98Bなどのパワー半導体素子群は冷却空気79
により効果的に冷却されるので、UPS9は高い運転信
頼性を得ることができている。また、送風機71は冷却
空気79に関して冷却体92の上流側に配設されていわ
ゆる押込み方式にされており、送風機71には吸気口6
2から流入した直後でまだ温度上昇前の冷却空気79が
通流する。このことにより、いわゆる引出し方式とした
場合と対比して送風機71の電動機の温度上昇を抑制す
ることができ、送風機71の寿命を二次電池ユニット9
9の寿命と同等レベルに延長することができる。したが
って、UPS9全体として長寿命化を達成することがで
きている。
ているので、冷却空気79は、吸気口62→接続フラン
ジ63→送風機71→吸気風胴73→冷却体92(通流
路97)→排気風胴65→排気口64の経路で、ほぼ直
線状にUPS9内を通流する。これにより、IGBT9
8A,98Bなどのパワー半導体素子群は冷却空気79
により効果的に冷却されるので、UPS9は高い運転信
頼性を得ることができている。また、送風機71は冷却
空気79に関して冷却体92の上流側に配設されていわ
ゆる押込み方式にされており、送風機71には吸気口6
2から流入した直後でまだ温度上昇前の冷却空気79が
通流する。このことにより、いわゆる引出し方式とした
場合と対比して送風機71の電動機の温度上昇を抑制す
ることができ、送風機71の寿命を二次電池ユニット9
9の寿命と同等レベルに延長することができる。したが
って、UPS9全体として長寿命化を達成することがで
きている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
るUPS9においては、高い運転信頼性と長寿命化を得
ることができているが、最近次記するような新たな問題
が見い出されて、その解決が望まれている。すなわち、
UPSの小型化が進むに従いUPSの採用先が拡大さ
れ、これに伴って、UPSは、専用のUPS室ばかりで
なく,OA事務室などにも設置されるようになってき
た。OA事務室にUPSを設置する場合には、UPSか
ら排出される冷却空気79の影響を避けるために、排気
口64側を事務室の壁面に沿わせてUPSを設置するこ
とになるので、吸気口62側が前面側となる。すると、
送風機が主原因でUPSから発生する騒音が、OA事務
室の環境悪化をもたらすことが新たな問題になるのであ
る。
るUPS9においては、高い運転信頼性と長寿命化を得
ることができているが、最近次記するような新たな問題
が見い出されて、その解決が望まれている。すなわち、
UPSの小型化が進むに従いUPSの採用先が拡大さ
れ、これに伴って、UPSは、専用のUPS室ばかりで
なく,OA事務室などにも設置されるようになってき
た。OA事務室にUPSを設置する場合には、UPSか
ら排出される冷却空気79の影響を避けるために、排気
口64側を事務室の壁面に沿わせてUPSを設置するこ
とになるので、吸気口62側が前面側となる。すると、
送風機が主原因でUPSから発生する騒音が、OA事務
室の環境悪化をもたらすことが新たな問題になるのであ
る。
【0010】この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑
みなされたものであり、その目的は、半導体素子冷却用
の送風機が主原因で発生する騒音の低減が可能な電力変
換装置を提供することにある。
みなされたものであり、その目的は、半導体素子冷却用
の送風機が主原因で発生する騒音の低減が可能な電力変
換装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明では前述の目的
は、 1)半導体素子と、半導体素子で発生した熱を空気で除
去する冷却体と、冷却体に冷却空気を供給する送風機
と、前記の半導体素子,冷却体および送風機を収納する
と共に冷却空気を取り入れる吸気口を有する筐体とを備
える電力変換装置において、送風機は、プロペラ状の羽
根車を持つ軸流式の送風機であり,羽根車の回転中心軸
線を冷却体での冷却空気の通流方向とほぼ合致させて冷
却体の冷却空気の流入側に配置され、筐体は、冷却空気
が前記回転中心軸線に対してほぼ直交する方向で送風機
へ向けて通流するように前記送風機と前記吸気口との間
の冷却空気の通流路が形成されると共に,送風機近傍の
前記通流路の内面に送風機が主原因で発生する騒音を低
減するための遮音層を備える構成とすることまたは、 2)前記1項に記載の手段において、筐体は、遮音層の
冷却空気の通流側に吸音層を備える構成とすること、さ
らにまたは、 3)前記1項または2項に記載の手段において、送風機
は、羽根車の回転中心軸線が、送風機と遮音層表面との
間を最短距離で結ぶ直線に対して冷却空気が送風機に流
れ込む側に傾斜されて配置される構成とすること、によ
り達成される。
は、 1)半導体素子と、半導体素子で発生した熱を空気で除
去する冷却体と、冷却体に冷却空気を供給する送風機
と、前記の半導体素子,冷却体および送風機を収納する
と共に冷却空気を取り入れる吸気口を有する筐体とを備
える電力変換装置において、送風機は、プロペラ状の羽
根車を持つ軸流式の送風機であり,羽根車の回転中心軸
線を冷却体での冷却空気の通流方向とほぼ合致させて冷
却体の冷却空気の流入側に配置され、筐体は、冷却空気
が前記回転中心軸線に対してほぼ直交する方向で送風機
へ向けて通流するように前記送風機と前記吸気口との間
の冷却空気の通流路が形成されると共に,送風機近傍の
前記通流路の内面に送風機が主原因で発生する騒音を低
減するための遮音層を備える構成とすることまたは、 2)前記1項に記載の手段において、筐体は、遮音層の
冷却空気の通流側に吸音層を備える構成とすること、さ
らにまたは、 3)前記1項または2項に記載の手段において、送風機
は、羽根車の回転中心軸線が、送風機と遮音層表面との
間を最短距離で結ぶ直線に対して冷却空気が送風機に流
れ込む側に傾斜されて配置される構成とすること、によ
り達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において
は、図5,図6に示した従来例のUPSと同一部分には
同じ符号を付し、その説明を省略する。また、以後の説
明に用いる図中には、図5,図6で付した符号について
は、極力代表的な符号のみを記すようにしている。ま
ず、図2,図3を用いて、この発明の実施の形態の一例
によるUPSを説明する。ここで、図2はこの発明の実
施の形態の一例によるUPSの側面断面図であり、図3
は図2に示した吸気側仕切板の図面で、(a)は側面
図、(b)は前面図である。図2,図3において、2
は、図5,図6に示した従来例によるUPS9に対し
て、送風機部7および筐体6に替えて、それぞれ、送風
機部3および筐体4を用いるようにしたUPSである。
を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において
は、図5,図6に示した従来例のUPSと同一部分には
同じ符号を付し、その説明を省略する。また、以後の説
明に用いる図中には、図5,図6で付した符号について
は、極力代表的な符号のみを記すようにしている。ま
ず、図2,図3を用いて、この発明の実施の形態の一例
によるUPSを説明する。ここで、図2はこの発明の実
施の形態の一例によるUPSの側面断面図であり、図3
は図2に示した吸気側仕切板の図面で、(a)は側面
図、(b)は前面図である。図2,図3において、2
は、図5,図6に示した従来例によるUPS9に対し
て、送風機部7および筐体6に替えて、それぞれ、送風
機部3および筐体4を用いるようにしたUPSである。
【0013】送風機部3は、従来例のUPS9が備える
送風機部7と対比すると、送風機部7が備える吸気風胴
73に替えて、冷却空気79の通流方向の長さが吸気風
胴73よりも短い吸気風胴31を用いることのみが異な
る。これにより、UPS2では、筐体4の前面板41
と,軸流式の送風機71の吸入側端面71aとの間の間
隔長L3 が、UPS9の場合よりも増大されている。筐
体4は、従来例のUPS9が備える筐体6と同様に一般
の薄板状鉄材を用いて直方体状に形成している。しかし
筐体4は、筐体6と対比すると、仕切板44,支持枠4
7,仕切枠48などを上部収容部61に有すると共に、
UPS9では上部に形成されていた部品基板84を収容
するための空間を形成しないことが異なっている。
送風機部7と対比すると、送風機部7が備える吸気風胴
73に替えて、冷却空気79の通流方向の長さが吸気風
胴73よりも短い吸気風胴31を用いることのみが異な
る。これにより、UPS2では、筐体4の前面板41
と,軸流式の送風機71の吸入側端面71aとの間の間
隔長L3 が、UPS9の場合よりも増大されている。筐
体4は、従来例のUPS9が備える筐体6と同様に一般
の薄板状鉄材を用いて直方体状に形成している。しかし
筐体4は、筐体6と対比すると、仕切板44,支持枠4
7,仕切枠48などを上部収容部61に有すると共に、
UPS9では上部に形成されていた部品基板84を収容
するための空間を形成しないことが異なっている。
【0014】仕切板44は、上端が筐体4の天井板43
に,下端が中仕切板66に,左右端が筐体4の両側の側
面板に、それぞれ当接されるように形状・寸法が設定さ
れ、下部には開口45が図示のように形成されている。
この仕切板44は、左右の端部に形成された複数の座部
441により、筐体4の側面板と結合される。仕切板4
4の送風機71側の,開口45の形成部を除く側面に
は、遮音層46が形成されている。UPS2では、遮音
層46には、商品名がトーシンクロス(メーカ;株式会
社 トーシン)の2層材を用いている。このトーシンク
ロス2層材は、表面側の全面に多数の亜鉛引き鉄板(直
径6〔mm〕,厚さ0.4〔mm〕)を粘着剤層で貼付
けたガラスクロスシート材(厚さ0.4〔mm〕)と、
ガラスクロスシート材に粘着剤層で貼付けられた発泡体
シート材(商品名;アスピッチフォーム)(厚さ10
〔mm〕)とで構成されており、高い制振および遮音性
能を備えている。
に,下端が中仕切板66に,左右端が筐体4の両側の側
面板に、それぞれ当接されるように形状・寸法が設定さ
れ、下部には開口45が図示のように形成されている。
この仕切板44は、左右の端部に形成された複数の座部
441により、筐体4の側面板と結合される。仕切板4
4の送風機71側の,開口45の形成部を除く側面に
は、遮音層46が形成されている。UPS2では、遮音
層46には、商品名がトーシンクロス(メーカ;株式会
社 トーシン)の2層材を用いている。このトーシンク
ロス2層材は、表面側の全面に多数の亜鉛引き鉄板(直
径6〔mm〕,厚さ0.4〔mm〕)を粘着剤層で貼付
けたガラスクロスシート材(厚さ0.4〔mm〕)と、
ガラスクロスシート材に粘着剤層で貼付けられた発泡体
シート材(商品名;アスピッチフォーム)(厚さ10
〔mm〕)とで構成されており、高い制振および遮音性
能を備えている。
【0015】この遮音層46は、発泡体シート材側で粘
着剤によって仕切板44の側面に貼付けられる。また仕
切板44は、部品基板84をその前面板41側の側面に
装着している。支持枠47は、中仕切板66の上面部の
仕切板44に隣接する部位に配設されて、フィルタ用リ
アクトル83などを搭載する。また、仕切枠48は、送
風機部3の下部に配設され,ほぼ逆L字状の形状を持
ち、下端部は支持枠47に結合され、上面部には開口4
9が形成され、左右端は筐体4の両側の側面板に当接さ
れている。さらに、開口45と対峙する部位の前面板4
1には、冷却空気79をUPS2に吸込むためのほぼ矩
形状の吸気口42(高さ方向寸法がH4 )が形成されて
いる。
着剤によって仕切板44の側面に貼付けられる。また仕
切板44は、部品基板84をその前面板41側の側面に
装着している。支持枠47は、中仕切板66の上面部の
仕切板44に隣接する部位に配設されて、フィルタ用リ
アクトル83などを搭載する。また、仕切枠48は、送
風機部3の下部に配設され,ほぼ逆L字状の形状を持
ち、下端部は支持枠47に結合され、上面部には開口4
9が形成され、左右端は筐体4の両側の側面板に当接さ
れている。さらに、開口45と対峙する部位の前面板4
1には、冷却空気79をUPS2に吸込むためのほぼ矩
形状の吸気口42(高さ方向寸法がH4 )が形成されて
いる。
【0016】図2,図3に示すこの発明の実施の形態の
一例によるUPS2では前述の構成としたので、冷却空
気79は、吸気口42→開口45→開口49→送風機7
1→吸気風胴31→冷却体92→排気風胴65→排気口
64の経路でUPS2内を通流する。したがって、開口
45から送風機71の間の冷却空気79の通流路は、仕
切板44,支持枠47,仕切枠48,送風機71などの
周辺の筐体4の側面板などで区切られた空間である。こ
の通流路では、冷却空気79は、図2に矢印付きの太線
で示したように、送風機71の羽根車の回転中心軸線に
対して、ほぼ直交する方向で送風機71へ向けて通流す
る。
一例によるUPS2では前述の構成としたので、冷却空
気79は、吸気口42→開口45→開口49→送風機7
1→吸気風胴31→冷却体92→排気風胴65→排気口
64の経路でUPS2内を通流する。したがって、開口
45から送風機71の間の冷却空気79の通流路は、仕
切板44,支持枠47,仕切枠48,送風機71などの
周辺の筐体4の側面板などで区切られた空間である。こ
の通流路では、冷却空気79は、図2に矢印付きの太線
で示したように、送風機71の羽根車の回転中心軸線に
対して、ほぼ直交する方向で送風機71へ向けて通流す
る。
【0017】すなわちUPS2では、送風機71の吸入
口と対峙する部位に仕切板44を配設して冷却空気79
の通流路を屈曲させると共に、冷却空気79の通流路に
沿わせて前記内容の遮音層46を形成している。このこ
とにより、冷却空気79の通流路が延長されると共に、
仕切板44が遮音壁となりしかも遮音層46が持つ制振
・遮音性能が働いて、送風機71で発生した騒音は、U
PS2の前面側において低減される。発明者らが測定し
たところでは、UPS2の前面側での騒音レベルはUP
S9の場合よりも約1〔dB〕低減することが確認され
ている。また、部品基板84を仕切板44の前面板41
側の側面に装着するようにしたことで、UPS2はUP
S9よりも小型化されると共に、部品基板84に搭載さ
れた制御装置の試験調整や,制御装置・保護装置の保守
点検を、UPS9の場合よりも容易にすることができて
いる。
口と対峙する部位に仕切板44を配設して冷却空気79
の通流路を屈曲させると共に、冷却空気79の通流路に
沿わせて前記内容の遮音層46を形成している。このこ
とにより、冷却空気79の通流路が延長されると共に、
仕切板44が遮音壁となりしかも遮音層46が持つ制振
・遮音性能が働いて、送風機71で発生した騒音は、U
PS2の前面側において低減される。発明者らが測定し
たところでは、UPS2の前面側での騒音レベルはUP
S9の場合よりも約1〔dB〕低減することが確認され
ている。また、部品基板84を仕切板44の前面板41
側の側面に装着するようにしたことで、UPS2はUP
S9よりも小型化されると共に、部品基板84に搭載さ
れた制御装置の試験調整や,制御装置・保護装置の保守
点検を、UPS9の場合よりも容易にすることができて
いる。
【0018】ところで、UPS2では、その前面側にお
いては前述したところにより騒音レベルは低減されるの
であるが、送風機71で発生した騒音の音波の一部が遮
音層46が持つ亜鉛引き鉄板層の表面で反射するので、
UPS2の背面側での騒音レベルは、従来例のUPS9
の場合よりも増大することがある。このことに対処する
構成を備えたものが次記するUPS1である。
いては前述したところにより騒音レベルは低減されるの
であるが、送風機71で発生した騒音の音波の一部が遮
音層46が持つ亜鉛引き鉄板層の表面で反射するので、
UPS2の背面側での騒音レベルは、従来例のUPS9
の場合よりも増大することがある。このことに対処する
構成を備えたものが次記するUPS1である。
【0019】次に、図1を用いて、この発明の実施の形
態の異なる例によるUPSを説明する。ここで、図1は
この発明の実施の形態の異なる例によるUPSの主要部
を示す側面断面図である。なお、図1の説明において
は、図2,図3に示したこの発明の実施の形態の一例に
よるUPSと同一部分には同じ符号を付しその説明を省
略すると共に、図1中には、図2,図3で付した符号に
ついては極力代表的な符号のみを記す。
態の異なる例によるUPSを説明する。ここで、図1は
この発明の実施の形態の異なる例によるUPSの主要部
を示す側面断面図である。なお、図1の説明において
は、図2,図3に示したこの発明の実施の形態の一例に
よるUPSと同一部分には同じ符号を付しその説明を省
略すると共に、図1中には、図2,図3で付した符号に
ついては極力代表的な符号のみを記す。
【0020】図1において、1は、図2,図3に示した
この発明によるUPS2に対して、筐体4が有する仕切
板44の側面に形成された遮音層46の送風機71側の
表面側に、多孔材を用いて吸音層5が形成されているこ
とのみが異なるUPSである。UPS1では、吸音層5
にゴム状発泡体シート材(厚さ10〔mm〕)が用いら
れ、遮音層46の亜鉛引き鉄板層の表面に粘着剤層で貼
付けられている。なお、遮音層46と吸音層5とを一体
化したシート材として、トーシンクロスの3層材を使用
することもできる。
この発明によるUPS2に対して、筐体4が有する仕切
板44の側面に形成された遮音層46の送風機71側の
表面側に、多孔材を用いて吸音層5が形成されているこ
とのみが異なるUPSである。UPS1では、吸音層5
にゴム状発泡体シート材(厚さ10〔mm〕)が用いら
れ、遮音層46の亜鉛引き鉄板層の表面に粘着剤層で貼
付けられている。なお、遮音層46と吸音層5とを一体
化したシート材として、トーシンクロスの3層材を使用
することもできる。
【0021】図1に示すこの発明の実施の形態の異なる
例によるUPS1では前述の構成としたので、冷却空気
79の通流経路はUPS2の場合と同一である。そうし
て、送風機71で発生した騒音の音波は、吸音層5にお
いて、音波が多孔材(ガラスウールなども使用可能)に
進入した際に働く周知の消音・吸音作用により減衰さ
れ、かつ遮音層46からの反射音量も低減される。この
ことにより、UPS1では、UPS2での前面側におけ
る騒音レベルの低減効果に加えて、背面側での騒音レベ
ルも従来例のUPS9の場合よりも低減される。発明者
らが測定したところでは、UPS1の前面側および背面
側での騒音レベルは、UPS9の場合よりも約1〔d
B〕低減することが確認されている。
例によるUPS1では前述の構成としたので、冷却空気
79の通流経路はUPS2の場合と同一である。そうし
て、送風機71で発生した騒音の音波は、吸音層5にお
いて、音波が多孔材(ガラスウールなども使用可能)に
進入した際に働く周知の消音・吸音作用により減衰さ
れ、かつ遮音層46からの反射音量も低減される。この
ことにより、UPS1では、UPS2での前面側におけ
る騒音レベルの低減効果に加えて、背面側での騒音レベ
ルも従来例のUPS9の場合よりも低減される。発明者
らが測定したところでは、UPS1の前面側および背面
側での騒音レベルは、UPS9の場合よりも約1〔d
B〕低減することが確認されている。
【0022】続いて、図4を用いて、この発明の実施の
形態のさらに異なる例によるUPSを説明する。ここ
で、図4はこの発明の実施の形態のさらに異なる例によ
るUPSの側面断面図である。なお、図4の説明におい
ては、図2,図3に示したこの発明の実施の形態の一例
によるUPSと同一部分には同じ符号を付しその説明を
省略すると共に、図4中には、図2,図3で付した符号
については極力代表的な符号のみを記す。
形態のさらに異なる例によるUPSを説明する。ここ
で、図4はこの発明の実施の形態のさらに異なる例によ
るUPSの側面断面図である。なお、図4の説明におい
ては、図2,図3に示したこの発明の実施の形態の一例
によるUPSと同一部分には同じ符号を付しその説明を
省略すると共に、図4中には、図2,図3で付した符号
については極力代表的な符号のみを記す。
【0023】図4において、2Aは、図2,図3に示し
たこの発明によるUPS2に対して、取付部材72を備
えた送風機部3に替えて、取付部材39を備えた送風機
部3Aを用いるようにしたUPSである。取付部材39
は、羽根車の回転中心軸線(一方の軸流式の送風機71
に関して図4に一点鎖線X−Xで示す)が、送風機71
と遮音層46の表面との間を最短距離で結ぶ直線(回転
中心軸線X−Xと関連付けて図4に一点鎖線Y−Yで示
す)に対し、冷却空気79が送風機71に流れ込む側に
傾斜されるよう、その送風機71を装着するための取付
面39a,39aを形成したことが特長である。すなわ
ち、UPS2Aでは、回転中心軸線X−Xは、直線Y−
Yに対して、図4において時計方向にθだけ傾いてい
る。
たこの発明によるUPS2に対して、取付部材72を備
えた送風機部3に替えて、取付部材39を備えた送風機
部3Aを用いるようにしたUPSである。取付部材39
は、羽根車の回転中心軸線(一方の軸流式の送風機71
に関して図4に一点鎖線X−Xで示す)が、送風機71
と遮音層46の表面との間を最短距離で結ぶ直線(回転
中心軸線X−Xと関連付けて図4に一点鎖線Y−Yで示
す)に対し、冷却空気79が送風機71に流れ込む側に
傾斜されるよう、その送風機71を装着するための取付
面39a,39aを形成したことが特長である。すなわ
ち、UPS2Aでは、回転中心軸線X−Xは、直線Y−
Yに対して、図4において時計方向にθだけ傾いてい
る。
【0024】図4に示すこの発明の実施の形態のさらに
異なる例によるUPS2Aでは前述の構成としたので、
冷却空気79の基本的な通流経路は前述UPS1,2の
場合と同様である。そうして、開口49を通過して送風
機71に流入しようとする冷却空気79に関する、送風
機71に流入直前部位における通流断面積が、回転中心
軸線X−Xを傾けていることにより増大される。このこ
とで、送風機71に流入直前部位における冷却空気79
の流速は、UPS1,2の場合よりも低減される。送風
機71に流入直前部位における冷却空気79の流速の低
減は、送風機が一般に持つ性質に従って、送風機71か
ら発生される騒音量の低減をもたらす。この結果、送風
機71で発生した騒音は、UPS2Aの前面側および背
面側の両側において低減される。発明者らが測定したと
ころでは、UPS2Aの騒音レベルはUPS9の場合と
対比して、前面側で約1.5〔dB〕,背面側ので約1
〔dB〕低減することが確認されている。
異なる例によるUPS2Aでは前述の構成としたので、
冷却空気79の基本的な通流経路は前述UPS1,2の
場合と同様である。そうして、開口49を通過して送風
機71に流入しようとする冷却空気79に関する、送風
機71に流入直前部位における通流断面積が、回転中心
軸線X−Xを傾けていることにより増大される。このこ
とで、送風機71に流入直前部位における冷却空気79
の流速は、UPS1,2の場合よりも低減される。送風
機71に流入直前部位における冷却空気79の流速の低
減は、送風機が一般に持つ性質に従って、送風機71か
ら発生される騒音量の低減をもたらす。この結果、送風
機71で発生した騒音は、UPS2Aの前面側および背
面側の両側において低減される。発明者らが測定したと
ころでは、UPS2Aの騒音レベルはUPS9の場合と
対比して、前面側で約1.5〔dB〕,背面側ので約1
〔dB〕低減することが確認されている。
【0025】前述の説明では、UPS2Aでは吸音層5
を備えていないとしてきたが、これに限定されるもので
はなく、UPS1の場合と同様にして吸音層5を備えて
もよいものである。これによって、UPS2Aの周囲に
おける騒音レベルを一層低減することができる。また、
前述の説明では、UPS1,2,2Aが備える遮音層4
6および/または吸音層5は、仕切板44のみに形成さ
れるとしてきたが、これに限定されるものではなく、例
えば、仕切枠48や筐体4の側面板などにも形成するこ
とで、UPS1,2,2Aの周囲における騒音レベルの
さらなる低減を図ることができる。
を備えていないとしてきたが、これに限定されるもので
はなく、UPS1の場合と同様にして吸音層5を備えて
もよいものである。これによって、UPS2Aの周囲に
おける騒音レベルを一層低減することができる。また、
前述の説明では、UPS1,2,2Aが備える遮音層4
6および/または吸音層5は、仕切板44のみに形成さ
れるとしてきたが、これに限定されるものではなく、例
えば、仕切枠48や筐体4の側面板などにも形成するこ
とで、UPS1,2,2Aの周囲における騒音レベルの
さらなる低減を図ることができる。
【0026】さらにまた、前述の説明では、この発明が
適用される対象はUPSであるとしてきたが、これに限
定されるものではなく、例えば、強制空気冷却式が採用
された電力変換装置の全てに適用して、その騒音レベル
の低減を図ることができる。
適用される対象はUPSであるとしてきたが、これに限
定されるものではなく、例えば、強制空気冷却式が採用
された電力変換装置の全てに適用して、その騒音レベル
の低減を図ることができる。
【0027】
【発明の効果】この発明になる電力変換装置において
は、前記課題を解決するための手段の項で述べた構成と
することにより、次記する効果を奏する。 前記課題を解決するための手段の項の第(1)項によ
る構成とすることにより、仕切板44が遮音壁となりし
かも遮音層46が持つ制振・遮音性能が働くことで、U
PSの前面側の騒音レベルを従来例よりも1〔dB〕程
度低減することが可能となる。また、 前記課題を解決するための手段の項の第(2)項によ
る構成とすることにより、吸音層5の消音・吸音作用が
働いて遮音層46からの反射音量が低減されることで、
前記項の効果に加えて、UPSの背面側での騒音レベ
ルを従来例よりも1〔dB〕程度低減することが可能と
なる。さらにまた、 前記課題を解決するための手段の項の第(3)項によ
る構成とすることにより、送風機71に流入直前の部位
における冷却空気79の流速が低減し、送風機71から
発生する騒音量が低減されることで、前記項,項の
場合と対比して、UPSの前面側および背面側の騒音レ
ベルを、さらに0.5〔dB〕〜1〔dB〕程度低減す
ることが可能となる。
は、前記課題を解決するための手段の項で述べた構成と
することにより、次記する効果を奏する。 前記課題を解決するための手段の項の第(1)項によ
る構成とすることにより、仕切板44が遮音壁となりし
かも遮音層46が持つ制振・遮音性能が働くことで、U
PSの前面側の騒音レベルを従来例よりも1〔dB〕程
度低減することが可能となる。また、 前記課題を解決するための手段の項の第(2)項によ
る構成とすることにより、吸音層5の消音・吸音作用が
働いて遮音層46からの反射音量が低減されることで、
前記項の効果に加えて、UPSの背面側での騒音レベ
ルを従来例よりも1〔dB〕程度低減することが可能と
なる。さらにまた、 前記課題を解決するための手段の項の第(3)項によ
る構成とすることにより、送風機71に流入直前の部位
における冷却空気79の流速が低減し、送風機71から
発生する騒音量が低減されることで、前記項,項の
場合と対比して、UPSの前面側および背面側の騒音レ
ベルを、さらに0.5〔dB〕〜1〔dB〕程度低減す
ることが可能となる。
【図1】この発明の実施の形態の異なる例によるUPS
の主要部を示す側面断面図
の主要部を示す側面断面図
【図2】この発明の実施の形態の一例によるUPSの側
面断面図
面断面図
【図3】図2に示した吸気側仕切板の図面で、(a)は
側面図、(b)は前面図
側面図、(b)は前面図
【図4】この発明の実施の形態のさらに異なる例による
UPSの側面断面図
UPSの側面断面図
【図5】従来例のUPSの側面断面図
【図6】従来例のUPSに用いられた半導体素子搭載部
の図面で,(a)は図5におけるA矢視図,(b)は図
6(a)のP部の詳細図
の図面で,(a)は図5におけるA矢視図,(b)は図
6(a)のP部の詳細図
1 UPS 3 送風機部 31 吸気風胴 4 筐体 41 前面板 42 吸気口 44 仕切板 45 開口 46 遮音層 47 支持枠 48 仕切枠 49 開口 5 吸音層 66 中仕切板 71 送風機 79 冷却空気 84 部品基板
Claims (3)
- 【請求項1】半導体素子と、半導体素子で発生した熱を
空気で除去する冷却体と、冷却体に冷却空気を供給する
送風機と、前記の半導体素子,冷却体および送風機を収
納すると共に冷却空気を取り入れる吸気口を有する筐体
とを備える電力変換装置において、 送風機は、プロペラ状の羽根車を持つ軸流式の送風機で
あり,羽根車の回転中心軸線を冷却体での冷却空気の通
流方向とほぼ合致させて冷却体の冷却空気の流入側に配
置され、筐体は、冷却空気が前記回転中心軸線に対して
ほぼ直交する方向で送風機へ向けて通流するように前記
送風機と前記吸気口との間の冷却空気の通流路が形成さ
れると共に,送風機近傍の前記通流路の内面に送風機が
主原因で発生する騒音を低減するための遮音層を備える
ことを特徴とする電力変換装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の電力変換装置において、
筐体は、遮音層の冷却空気の通流側に吸音層を備えるこ
とを特徴とする電力変換装置。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の電力変換装置に
おいて、送風機は、羽根車の回転中心軸線が、送風機と
遮音層表面との間を最短距離で結ぶ直線に対して冷却空
気が送風機に流れ込む側に傾斜されて配置されることを
特徴とする電力変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10128470A JPH11332217A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 電力変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10128470A JPH11332217A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 電力変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11332217A true JPH11332217A (ja) | 1999-11-30 |
Family
ID=14985533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10128470A Pending JPH11332217A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 電力変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11332217A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002186265A (ja) * | 2000-12-18 | 2002-06-28 | Fuji Electric Co Ltd | 電力変換装置 |
CN103066028A (zh) * | 2012-08-30 | 2013-04-24 | 永济新时速电机电器有限责任公司 | 采用上下导槽的功率模块安装结构 |
CN104064968A (zh) * | 2014-06-03 | 2014-09-24 | 江苏华冠电器集团有限公司 | 一种静止无功发生器功率组件 |
CN104302154A (zh) * | 2014-08-22 | 2015-01-21 | 江苏达胜加速器制造有限公司 | 一种用于高频功率振荡器的冷却装置 |
WO2022048021A1 (zh) * | 2020-09-01 | 2022-03-10 | 青岛中加特电气股份有限公司 | 一种车载变频撬 |
CN115426836A (zh) * | 2022-08-16 | 2022-12-02 | 海安天一智控设备有限公司 | 一种连续生产线智能化的电控系统设备 |
-
1998
- 1998-05-12 JP JP10128470A patent/JPH11332217A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002186265A (ja) * | 2000-12-18 | 2002-06-28 | Fuji Electric Co Ltd | 電力変換装置 |
CN103066028A (zh) * | 2012-08-30 | 2013-04-24 | 永济新时速电机电器有限责任公司 | 采用上下导槽的功率模块安装结构 |
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CN104302154A (zh) * | 2014-08-22 | 2015-01-21 | 江苏达胜加速器制造有限公司 | 一种用于高频功率振荡器的冷却装置 |
CN104302154B (zh) * | 2014-08-22 | 2016-07-20 | 中广核达胜加速器技术有限公司 | 一种用于高频功率振荡器的冷却装置 |
WO2022048021A1 (zh) * | 2020-09-01 | 2022-03-10 | 青岛中加特电气股份有限公司 | 一种车载变频撬 |
CN115426836A (zh) * | 2022-08-16 | 2022-12-02 | 海安天一智控设备有限公司 | 一种连续生产线智能化的电控系统设备 |
CN115426836B (zh) * | 2022-08-16 | 2023-10-13 | 海安天一智控设备有限公司 | 一种连续生产线智能化的电控系统设备 |
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