JP2001255807A - シート状媒体冷却装置、画像形成装置 - Google Patents

シート状媒体冷却装置、画像形成装置

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JP2001255807A
JP2001255807A JP2000067514A JP2000067514A JP2001255807A JP 2001255807 A JP2001255807 A JP 2001255807A JP 2000067514 A JP2000067514 A JP 2000067514A JP 2000067514 A JP2000067514 A JP 2000067514A JP 2001255807 A JP2001255807 A JP 2001255807A
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Hitoshi Nakamura
均 中村
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱定着装置から排出される用紙が通常モード用
と両面モード用の2進路の何れかに進路を分岐するタイ
プの用紙冷却装置であって、何れのモードにおいても、
定着直後の用紙を冷却し紙ジャムなどの紙搬送トラブル
を確実に回避すること。 【解決手段】ダクト13内に空冷用の送風手段15を一
体的に装着した空冷ユニット4と、この空冷ユニットの
空気排出口13aに対向して設けられ選択されたモード
に応じ前記用紙の進路と前記送風手段からの空気流の進
路とを共に切り換える流れ制御ユニット5を設け、空冷
ユニット4と流れ制御ユニット5間に用紙の受け入れ口
6を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シート状媒体冷
却装置、画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に熱定着時の温度は、現像剤として
のトナーの種類によっても異なるが約170℃程度であ
り、定着後のシート状媒体(以下、用紙という)の表面
温度は100℃程である。この温度ではトナーは完全に
固化しておらず、粘着性を有している。この状態で連続
的に画像形成を繰りかえした場合、特に毎分60枚以上
の高速の画像形成装置では、まだ用紙の温度が高いうち
に、次々にコピーが繰り返され、トレイ上に積載される
ことにより、上の用紙全体の重さが大きくなってきた場
合に、用紙上のトナーが十分に冷却されていないため、
下の用紙間で粘性によりコピー用紙同士が相互に貼り付
いてしまうブロッキング現象が生じる。或いは搬送過程
で紙ジャムや搬送トラブルの原因になったりする。
【0003】その対策として、トナー定着後は直ちに用
紙を冷却する必要がある。特開平10-207155号公報で
は、上下1対のヒートパイプを利用した用紙冷却法が開
示されている。ヒートパイプが吸収した熱を、ヒートパ
イプに設けたフィンで冷却するが効率よく冷却するため
さらに別の大きなファンが必要であったり、あるいはペ
ルチェ素子等の熱電素子で冷却したりする必要がある。
そのため装置が大きくなったり、余分に電力を使用した
り不合理な点が多く、充分な対策を施すことが困難であ
る。高速でのコピー時には温度が十分低下せず、ややブ
ロッキング現象が生ずることがあり、完全に解消できな
いことがある。
【0004】特開平11-007218号公報では、ヒートパイ
プ放熱部中空材料の肉厚をその部分だけ薄くすることに
よって放熱効率を高める工夫と冷却ファンの空気取り入
れと排出に工夫をしているものの、用紙冷却には十分な
性能を得ることができず、ヒートパイプが高価でありコ
スト高になる。このように、何れの方法も用紙の冷却法
として十分とはいえない面がある。
【0005】一方、発熱素子や電子部品、または筐体を
冷却する一般的な方法としてファンを用いた強制空冷に
よって、次に示すように空気の流れを考慮した流路を最
適にする方法等の技術が開示されている。 a.特公平4−291号公報に開示された技術で、冷却
ファン回転制御方式に関し、情報処理装置において、吸
い込む外気温度に応じてファンの回転数を制御するもの
で、低騒音と長寿命を図る。吸気口に温度センサーを取
り付けその信号を温度―電圧回路で規定温度と比較し、
ファンの電圧を制御する。 b. 特開平3−122708号公報に開示された技術
で、電子機器の冷却ファン制御に関し、従来は最大冷却
能力で複数個のファンを作動させ、どれか1個のファン
が故障した場合に、CPUを含めた電源すべてを停止し
ていたのを、磁気デイスク装置、CPU、ファン等すべ
てのパワーレートを算出し、ファンの必要個数と供給電
圧を制御する。 c.特開平6−335285号公報に開示された技術
で、電子機器の冷却ファンを、定格動作電圧で起動し、
その後、定常回転に必要な電圧まで下げる回路を設ける
ことで低騒音化と低振動化を図る。 d.特開平5−251884号公報に開示された技術
で、本体装置の電力消費状態に応じて、電動ファンの適
正制御を行なうもので、コンピュターの動作クロック信
号、必要に応じて電力消費状態を示すクロック切り替え
信号などを入力する手段を設けて、ファンの電圧制御を
行なう。 e.特開平6−195155号公報に開示された技術
で、コンピューターや音響機器等の筐体において、局部
的に高い発熱量を持ち、かつ熱に弱い電子部品を保護す
るために用いられる複数の冷却ファンによる筐体空冷ユ
ニットに関し、局部冷却ファンとそのファンから送られ
た空気を筐体内を通過させるエアーチャンバーと、エア
ーチャンバーを通過してきた空気を筐体外部に排気する
ファンを有し、排気ファンの風量を局部冷却ファンより
大きくしたものである。
【0006】このように、気流の制御を行い、筐体内の
熱を排出する工夫は、電子機器・コンピューター等の高
密度実装に多く、近年処理速度の向上に伴いその必要性
は一段と高まっている。
【0007】一方、最近の省資源の観点から、紙の無駄
使いを防止するため、通常の片面画像形成にかかる通常
モードの他に両面画像形成にかかる両面モードを可能と
し、これらのモードを切り換え可能とした画像形成装置
が多く使用されるようになってきている。
【0008】かかるモード切り換え可能な画像形成装置
において、熱定着装置から排出された用紙は、選択され
たモードに従い進路を異にして搬送される。例えば通常
モードでは、熱定着装置から排出された用紙は反転する
ことなくそのままの態位でトレイに向かう。また、両面
モードでは、熱定着装置から排出された用紙は片面画像
形成後、残る片面の画像形成のため前記通常モード用の
進路から途中で分岐させて反転装置に向かわせるように
している。
【0009】両面モードでは片面に画像形成したのち、
この用紙を反転部に送り反転させてこの反転部に第2の
画像形成するため、通常モード用の進路から途中で分岐
させており、通常モードと進路が異なるため、両面モー
ドでは用紙の冷却が従来困難であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、熱定
着装置から排出されるシート状媒体を通常モード用と両
面モード用の2進路の何れかに進路を分岐させて搬送す
る過程で該シート状媒体を冷却する画像形成装置やシー
ト状媒体冷却装置において、何れのモードにおいても、
定着直後の現像剤の粘性によってシート状媒体同士が相
互に貼り付いてしまうブロッキング現象、紙ジャムなど
の紙搬送トラブルを確実に回避することができる手段を
提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、以下の構成とした。 (1).熱定着装置から排出されるシート状媒体を通常
モード用と両面モード用の2進路の何れかに進路を分岐
させて搬送する過程で該シート状媒体を冷却するシート
状媒体冷却装置において、ダクト内に空冷用の送風手段
を一体的に装着した空冷ユニットと、前記空冷ユニット
の空気排出口に対向して設けられ前記何れか選択された
モードの必要に応じ前記シート状媒体の進路と前記送風
手段からの空気流の進路とを共に切り換える流れ制御ユ
ニットとを具備すると共に、前記空冷ユニットと前記流
れ制御ユニット間に前記熱定着装置から排出されるシー
ト状媒体の受け入れ口を設けた(請求項1)。 (2).(1)記載のシート状媒体冷却装置において、
前記送風手段がクロスフローファンであり、前記ダクト
内には前記空気流の上流側から下流側に向かって該空気
流の流量を絞り込む制御板を設けた(請求項2)。 (3).(1)又は(2)記載のシート状媒体冷却装置
において、前記流れ制御ユニットは前記シート状媒体の
進路と前記空気流の進路とを共に切り換える手段として
分離爪部材及び該分離爪部材の駆動手段を設けた(請求
項3)。 (4).(3)記載のシート状媒体冷却装置において、
前記分離爪部材は前記通常モード用と前記両面モード用
の2進路に対応した各回動位置で、前記通常モード用と
前記両面モード用の各進路用のガイドを構成すると共
に、前記各回動位置において構成した進路へ空気を導く
整風部とを一体若しくは一体的に設けた(請求項4)。 (5).(3)又は(4)記載のシート状媒体冷却装置
において、前記駆動手段は前記通常モード、前記両面モ
ードの何れかを選択する選択スイッチにより選択された
モードにおける要請に応じて作動し、前記通常モードが
選択されたときは前記分離爪部材が前記両面モード用の
進路を塞ぐと共に前記通常モード用の進路を開放するよ
うに制御され、前記両面モードが選択されたときは少な
くとも、前記分離爪部材が前記通常モード用の進路を塞
ぐと共に前記両面モード用の進路を開放するように制御
され得ることとした(請求項5)。 (6).像担持体に潜像を形成し、この潜像を現像剤に
より可視像化しさらにシート状媒体に転写して得た記録
画像を熱定着装置により加熱した後、通常モードでは通
常モード用の進路に、両面モードでは両面用の進路に、
シート状媒体の進路を切り換えることのできる画像形成
装置において、前記熱定着装置のシート状媒体排出口
と、請求項1ないし5記載のシート状媒体冷却装置の前
記受け入れ口とを該シート状媒体の搬送が可能なように
連結した(請求項6)。
【0012】
【発明の実施の形態】一般に熱定着時の温度は、トナー
の種類によっても異なるが約170℃程度であり、定着
後の用紙の表面温度は100℃程である。この温度では
トナーは完全に固化しておらず、粘着性を有している。
この状態で連続的にコピーを繰りかえした場合、前記し
たように特に毎分60枚以上の高速の画像形成装置で
は、用紙のトナーが別の用紙の裏面に貼り付くブロッキ
ング現象が起こり、品質上大きな問題となってくる。
【0013】一方、最近の省資源の観点から、紙の無駄
使いを防止するため、通常の片面画像形成にかかる通常
モードの他に両面画像形成にかかる両面モードを可能と
し、これらのモードを切り換え可能とした画像形成装置
が多く使用されるようになってきている。
【0014】かかるモード切り換え可能な画像形成装置
において、熱定着装置から排出された用紙は、選択され
たモードに従い進路を異にして搬送される。例えば通常
モードでは、熱定着装置から排出された用紙は反転する
ことなくそのままの態位でトレイに向かう。また、両面
モードでは、片面画像形成後の用紙については熱定着装
置から排出された後、前記通常モード用の進路から途中
で分岐させて反転装置に向かわせるようにしている。
【0015】このように、モードに応じて進路が異なる
場合において、何れの進路を辿る場合においても、該用
紙を冷却するようにしたのが本発明である。以下に実施
の形態を説明する。
【0016】図1により、シート状媒体冷却装置におい
て通常モード時の用紙の搬送系を説明する。図1におい
て符号1は熱定着装置を示し、ケース内部に熱ローラー
2と該熱ローラー2に対向圧接した加圧ローラー3が収
められている。上面にトナー像が形成された用紙は破線
の矢印で示す進路を辿って熱ローラー2と加圧ローラー
3の間に送りこまれ、図中、左から右へ向けてこれらロ
ーラーのニップ部を通過しこの通過の過程で熱定着され
る。
【0017】熱定着装置1から排出されたコピー用紙
は、破線で示す進路を辿り、該進路の上方に位置する空
冷ユニット4と該進路の下方に位置する流れ制御ユニッ
ト5の間に設けられたコピー用紙の受け入れ口6内に進
入し、空冷ユニット4により冷却され1対の搬送ローラ
ー7を経て、画像形成装置のケース8に形成された開口
9を経て図示省略の排紙用のトレイに向けて搬送され
る。
【0018】図2により、シート状媒体冷却装置におい
て両面モード時の用紙の搬送系を説明する。図2におい
て上面にトナー像が形成された用紙は破線の矢印で示す
進路を辿って熱ローラー2と加圧ローラー3の間に送り
こまれ、図中、左から右へ向けてこれらローラーのニッ
プ部を通過しこの通過の過程で熱定着される。
【0019】熱定着装置1から排出されたコピー用紙
は、破線で示す進路を辿り、受け入れ口6内に進入し、
空冷ユニット4により冷却され1対の搬送ローラー10
を経て、反転装置(後述する図5に符号11で示す)へ
向けて搬送される。
【0020】図1、図2により、空冷ユニット4及び流
れ制御ユニット5について説明する。A.空冷ユニット
以下に説明する空冷ユニットは、比較的大きなA3サイ
ズの用紙の空冷にも対応できるようにするためと、比較
的圧力損失が大きな流路でも大きな風量が得られ、効率
よく空冷冷却するため、ファンの形式とユニット内部の
構造を工夫し、かつ、冷却される用紙の表面で大きな流
速が得られるような制御板を内蔵させることによって、
用紙全面での均一な冷却と大きな空冷効果を得られるよ
うにしたものである。
【0021】空冷ユニット4は、ケース8の内側であっ
て該ケース8上、開口9の上方に形成された開口12の
近傍位置に、図示省略のケースと一体的に設けられてい
る。矢視aの向きに開口12から吸入される空気を受け
入れることができるようにして、上下に対向する上部材
13u、下部材13d及び図示しない前後側板からなる
ダクト13が設けられている。ダクト13は成形性に富
む樹脂を採用した。
【0022】図3にも示すように、上部材13uは図
1、図2の紙面と垂直な方向に奥行きを有する板状体か
らなり、ケース8から熱定着装置1近傍までは平坦で、
熱定着装置1の近傍位置で略90度の角度で下方に湾曲
し、略5時の位置で切れている。上記奥行き長さは用紙
全体を均等に空冷できるメリットを考慮し使用される用
紙の最大幅、例えばA3幅に合わせて設定されている。
熱ローラー2、加圧ローラー3及び他の搬送ローラー、
後述する分離爪部材14についても同様の奥行きを有し
ている。
【0023】下部材13dは断面形状が飛行機の主翼の
ように空気流の上流側の上面が平坦で下面との角度が鋭
角状をなし下流側端部の上側の角部が上部材13の湾曲
部と同心の曲率で丸みを帯び、全体として楔状の形状を
している。
【0024】これら上部材13uと下部材13dの紙面
を貫く奥行き方向の両端部は上部材13u、下部材13
dの対向空間を埋める広がりを有する図示の省略の前後
側板で塞がれ、このようにして断面形状が矩形筒状のダ
クト13が構成されている。
【0025】該ダクト13の一端側の開口は鉛直面に形
成された開口12に対し斜め上から臨むようにして対向
し、他端側の開口13aは水平面内に開口していて、破
線で示す用紙の進路において湾曲部の始まる部位に対向
している。なお、この開口13aは空冷ユニット4の空
気排出口を構成している。
【0026】下部材13dの平坦部と上部材13uの平
坦部との対向空間部には送風手段としてクロスフローフ
ァン(以下、単にファンという)15が軸部を紙面と垂
直にしてダクト内の上下にそれぞれ送風に適する間隔を
残してダクト13に取り付けられている。ファン15の
駆動源はダクトの外部に設けられ、送風機能を有するフ
ァンの回転部分だけがダクト13内に位置するようにし
てある。ファン15はクロスフロー型を用いているの
で、大きな圧力損失がある場合でも比較的大流量を確保
することができ、幅のある用紙の空冷作用に適する。
【0027】図3に示すように、ファン15の軸線方向
に長い多数の板状の羽根が円周状に配列されたもので、
矢視で示すように時計まわりの向きに回転することによ
り、外気を矢視aで示すように開口12を介してケース
8内に吸い込み、さらに矢視bで示すようにダクト13
内に吸い込む。吸い込まれた空気はファン15の時計ま
わりの向きの回転により上部材13uとの隙間から矢視
cの向きで高速の空気流として下流側へ送り出す。
【0028】図3にも示すように、下部材13の上面で
あって、ファン15との対向隙間部より空気の流れ方向
の下流側の近傍部にその一端部を固定されて、板状の制
御板16が設けられている。この制御板16は紙面を貫
く方向に該ダクト13の内部と同じ奥行きを有し、矢視
cで示す空気流の上流側から下流側に向かって空気流の
通路を絞るために基端部から下流側に進むにつれて上部
材13uに近づくように傾斜している。該制御板16の
先端部と上部材13uとの間には空気の吹き出し用の隙
間が形成されている。
【0029】制御板16はダクト13の曲率部において
該曲率部の内壁に相当する下部材13dから該曲率部の
外側壁に相当する上部材13uに向けて絞るように設け
られているので、ダクト外側壁部で流速が速まる。つま
り、ファン15部では上部材13u側に沿って形成され
た空気流れが制御板16で有効に絞られることで流速を
増した空気流が曲率部を経ても速度を落とすことなく略
90度下方へ向かい、開口13aから吹き出す。ダクト
幅は前記したように用紙の最大幅に合わせてあるので用
紙の全面が高速流により吹き付けられ効率よく空冷され
ることとなる。
【0030】本例では、空冷ユニット4にファン15と
制御板16を用いることによってユニット排出口である
開口13aでの空気流の流速を、クロスフロータイプ以
外のファンを設け、制御板16を設けない場合と比べ
て、約20%増加させることができた。
【0031】この結果、強制空冷における熱伝達率が流
速の平方根に比例して大きくなるため、従来のヒートパ
イプを用いる例に比べて用紙の温度を約10%下げるこ
とが可能となった。しかも従来のヒートパイプの例で
は、空冷ユニットが大きなスペースを占め、小型化が困
難であったが、本例のように空冷ユニット4と流れ制御
ユニット5とを進路を間にして対向するように組み合わ
せることによって、効率的な空冷が出来るようになると
ともに省スペースが可能となった。B.流れ制御ユニッ
ト流れ制御ユニットは、通常モードでも、また、通常モ
ード時とは用紙の進路が異なる両面モードでも、どちら
にも対応できるように用紙の進路を切りかえる分離爪部
材と空気流の流れを制御する整風部を一体化させ、コピ
ーモードに応じて自動的にソレノイドを利用して整風部
を一体化した該分離爪部材を回転させることによって、
空気流の流れの方向と用紙の進路とを同時に切り換え制
御して、一つの空冷ユニットを両モードで共通に利用す
ることができるようにし、効率的な空冷を可能にするこ
とができるようにしたものである。
【0032】図1、図2により説明する。流れ制御ユニ
ット5は、開口13aに破線で示す進路を介して対向し
て設けられた正面形状が銀杏の葉のような形(或いは、
歪んだ三角形)をしている。具体的形状は図4に示すよ
うに略三角柱状をした分離爪部材14と、この分離爪部
材14を駆動する駆動手段としてのソレノイド17を主
たる構成要素としている。
【0033】図1、図2において分離爪部材14の紙面
を貫く方向の両端部からは同軸上に軸14aがそれぞれ
突出しており、これらの軸14aは紙面を貫く方向に設
けられた図示省略した当該流れ制御ユニット5のフレー
ムに枢着されている。分離爪部材14において、軸14
aが植設された面と同じ面には、軸14aの他にピン1
4bが植設されていて、このピン14bは緊縮性のばね
18を介して、ソレノイド17のプランジャ17pと連
結されている。ソレノイド17は図示省略した当該流れ
制御ユニット5のフレーム若しくは任意の不動部材に固
定されている。
【0034】図2において破線で示す進路のうち、熱定
着装置1のシート状媒体排出口60から出た直後の位置
には受け入れ口6が位置し、これらシート状媒体排出口
60と受け入れ口6とは適宜の手段により用紙の搬送が
可能なように連結されている。
【0035】受け入れ口6の部位には、搬送ローラー1
9が設けられ、破線で示す進路25の下流側に向けてこ
の搬送ローラー19のすぐ下流の位置からUターン状に
急激に下向きに進路25がまわり込んでいて、このよう
にUターン状にまわり込んだ進路25を構成するため、
上ガイド20uと下ガイド20dとが対向し、この対向
空間により該進路25が形成されていて、該進路25の
終端部に搬送ローラー10が位置している。
【0036】上ガイド20uと下ガイド20dとが対向
し進路25を構成する空間はダクト状に構成することも
でき、用紙の進路であると共に、空気流の通路でもあ
り、この空気流を逃がすため搬送ローラー10は段ロー
ラーで構成している。
【0037】図4において、分離爪部材14のうち、軸
14aが設けられた面の形状を三角形とみなしたとき、
軸14aは該三角形の下の頂点近傍に設けられ、この頂
点に対する三角形の底辺に相当する線を稜線として軸1
4aの軸線方向に長さを有する面を第1の整風部21と
する。軸14aを中心として時計まわりの向きに該第1
の整風部21に隣接する面を第2の整風部22とする。
【0038】第1の整風部21は比較的なだらかな曲面
をしており、第2の整風部22は軸線方向からみたとき
中央部分が曲面状に窪むようにえぐられている。第1の
整風部21と第2の整風部22との境界部(稜線部)は
第1の分離爪23を構成し、前記頂点に相当する稜線部
は第2の分離爪24を構成する。なお、第1の分離爪2
3には等間隔に図中7箇所、小幅の薄板23'が設けら
れ、該薄板23の部位のみ間欠的に数ミリ程度突出して
いる。このように、第1、第2の整風部21、22、第
1、第2の分離爪23、24は分離爪部材14と一体に
構成されている。もちろん一体的に構成することもでき
る。
【0039】図1、図2において、分離爪部材14は軸
14aを軸として図示しないねじりコイルばねによって
時計回りの向きに回転するように付勢されている。な
お、このねじりコイルばねの付勢力はばね18の緊縮力
よりも弱い。
【0040】通常モードでは図1に示すように、ソレノ
イド17がオフ(非励磁状態)であり、該ねじりコイル
ばねの付勢力により回動した分離爪部材14は、第1の
分離爪23、厳密には薄板部23'が上ガイド20uの
曲率部に当接することにより回動を停止させられてい
る。或いは、第1の分離爪23が上ガイド20uの曲率
部と当接する位置で図示しないストッパ部材により回動
を停止させてもよい。
【0041】分離爪部材14のこの回動位置では、搬送
ローラー19から上ガイド20u、下ガイド20dとの
対向間を経て搬送ローラー10に至る用紙の進路(図2
に符号25で示す進路)は遮断されると共に、制御板1
6を経て矢視dで示すように開口13aから吹き出す空
気流の進路25(図2参照)側への洩れも遮断防止され
ることとなる。同時に第1の整風部21が下ガイド13
dの下面と対向する位置関係となって搬送ローラー19
から搬送ローラー7に至る用紙の進路26が形成可能に
なり、矢視dの向きの空気流は第1の整風部21により
ガイドされ進路26に沿って搬送ローラー7側に導かれ
開口9を介して矢視eの向きに外部へ放出される。
【0042】両面モードにするには図1においてソレノ
イド17をオン(励磁状態)にする。すると、プランジ
ャー17pがピン14bを引くので分離爪部材14は軸
14aを中心に前記ねじりコイルばねの付勢力に抗して
反時計まわりの向きに回動する。この回動は、図2に示
すように第2の分離爪24が下ガイド24の上流側端部
と接した位置で図示しないストッパに分離爪部材14の
一部が当接することにより停止する。この状態が両面モ
ードである。この両面モードは、ソレノイド17が励磁
されている間、保持される。
【0043】両面モードでは、図2に示すように、第2
の分離爪24が下ガイド24の上流側端部と接している
ので、該接した部位から外部への空気漏れは遮断され
る。また、このとき、搬送ローラー19から先の進路を
第2の整風部22がさえぎるように直立した状態になっ
ており、搬送ローラー19から搬送ローラー10に至る
用紙の進路(図1に符号26で示す進路)が遮断される
と共に、前記したように中央部分が曲面状に窪むように
えぐられた第2の整風部22が下ガイド20uの曲率部
と対向して進路25が形成可能になり、矢視dの向きの
空気流は第1の整風部21にガイドされ進路25に沿っ
て搬送ローラー10側に導かれ放出される。 C.モード切り換え 本例は、従来の通常モード、両面モードの両機能を有す
る画像形成装置で紙搬送経路を切り換えるために用いて
いた分離爪部材に、各モード用の各進路を構成するガイ
ドを構成すると共に、各モード用の用紙の進路に対応し
た回動位置において構成した進路へ空気を導く整風部と
を一体化したので、進路に応じた用紙の冷却が容易とな
った。各モードの切り替えもソレノイド17によって簡
単に行うことができると同時に、従来のヒートパイプに
よる冷却法に比べて、用紙の温度を下げることができ、
用紙同士の粘着を防止することができる。
【0044】流れ制御ユニット5は、ソレノイド17に
ついてをオン、オフを切り換えるだけで、図1に示す通
常モードと図2に示す両面モードを切り換えることがで
き、各モード間で用紙の進路と空気流の進路とを同時に
切り換えることができる。
【0045】ソレノイド17は、通常モード、両面モー
ドの何れの画像形成のプロセスをも制御することのでき
る制御部30を介して、通常モード、両面モードの何れ
かを選択する選択スイッチ32と接続されている。ソレ
ノイド17は例えば選択スイッチ32により選択された
モードに応じて作動する。或いはモードに応じて制御部
30から直接制御される。 (i)通常モード 使用者が両面モードを選択しない場合や、両面モードに
よる画像形成が終了したとき、或いは選択スイッチ32
で通常モードが選択されたときは、制御部30は通常モ
ードと判断し、ソレノイド17をオフにする。すると、
分離爪部材14は図1に示した状態になって両面モード
用の進路25(図2参照)を塞ぐと共に通常モード用の
進路26を開放する。
【0046】図1において、熱定着器1で用紙上面に担
持されたトナーが熱によって該用紙に融着される。その
後、該用紙は搬送ローラー19を経て、流れ制御ユニッ
ト5の整風部一体型の分離爪部材14の第1の整風部2
1上を直進する進路26を進み、搬送ローラー7を経て
開口9から図示しない排紙用のトレイに排出される。
【0047】一方、クロスフローファン15の回転によ
り開口12から吸い込まれた外気は制御板16により流
路を絞られて流速を増し、進路26に面した開口13a
より用紙の上面(トナー担持面)を吹きつける。このと
き、第1の分離爪23が上ガイド20uに接して空冷ユ
ニット4からの空気流が進路26以外へ漏れるのを防止
し、かつ、進路26に空気の流路をつくることにより用
紙を空冷することができる。熱交換された空気は開口9
より外部に放出される。 (ii)両面モード 使用者が選択スイッチ32により両面モードを選択した
場合、最初の片面画像形成後、残る片面に画像形成する
ため反転部へ送るときは制御部30は両面モードと判断
し、図2に示すように、ソレノイド17がオンとなって
プランジャー17pが引かれることに伴って分離爪部材
14が回動させられ、通常モード用の直進する進路26
を遮断し、両面モード用の進路25を開放すると同時
に、整風部23がついたてのようになり、空気流を下方
に導くように流路を形成すると共に、進路25用のガイ
ドを構成する。両面モードの画像形成処理が終了した場
合は、ソレノイド17をオフにすることにより図1に示
す状態に戻る。従って、残る片面に画像形成後熱定着装
置1を出た用紙はシート状媒体冷却装置では通常モード
で処理される。
【0048】図2において、両面モードでは片面にのみ
画像形成された用紙について、熱定着器1で該用紙上面
に担持されたトナーが熱によって該用紙に融着される。
その後、該用紙は搬送ローラー19を経て、流れ制御ユ
ニット5の整風部一体型の分離爪部材14の第2の整風
部21をガイドとして形成される進路25を辿り、搬送
ローラー10を経て残る片面の画像形成のため、反転手
段へ向かう。
【0049】一方、クロスフローファン15の回転によ
り開口12から吸い込まれた外気は制御板16により流
路を絞られて流速を増し、開口13aより進路25に沿
って用紙の上面(トナー担持面)を吹きつける。このと
き、第2の分離爪24が下ガイド20dに接して空冷ユ
ニット4からの空気流が進路25以外へ漏れるのを防止
し、かつ、進路25に空気の流路をつくることにより用
紙を空冷する。熱交換された空気は段ローラーからなる
搬送ローラー10の隙間より外部に放出される。
【0050】このように空冷ユニット4と流れ制御ユニ
ット5を組み合わせて両ユニットで相補的な役割を果た
させ、空冷ユニット4については用紙の温度を下げるに
必要な風量を十分に得られるクロスフローファンを用
い、且つダクト13内部に設けた制御板16で大きな流
速を生じさせると共に、流れ制御ユニット5については
通常モード、両面モード対応する進路に応じた空気流の
方向が得られるように駆動手段17により分離爪部材1
4を動作させるようにした。
【0051】具体的には、空冷ユニット4はクロスフロ
ーファン15と、上部材13u、下部材13d、図示し
ない前後側板によりダクト13を一体型で構成し、流れ
制御ユニット5は、用紙紙搬送の方向を切り換える分離
爪部材14に、該分離爪部材14の各モードに対応して
位置設定された各回動位置において対応するモード用と
して整風部により用紙の進路を構成すると共に、該進路
へ空気流を導くようにし、該整風部に用紙のガイド機能
と空気流のガイド機能とをもたせた。
【0052】以上において、通常モード、両面モードの
何れのモードを選択した場合でも、各モードに対応した
進路を進む用紙のトナー形成面に外気から導入された空
気流を吹き付けて用紙の温度を急激に低下させる。これ
により通常モード、両面モードの何れにおいてもブロッ
キング、ジャム等の紙搬送トラブルが解消される。
【0053】このように、ソレノイド17を操作パネル
に設けた選択スイッチ(ボタン)と連結して連動させ、
通常モード、両面モードなど、モードに応じた用紙の搬
送と空冷の制御を行うことによって、従来発生していた
紙搬送トラブルや紙ジャム等が少なくなり、機器の信頼
性が向上した。 (5)画像形成装置の例 図5はデジタル式の画像形成装置の主要部断面示す。図
5において、ドラム状をした回転体からなる像担持体と
しての感光体150のまわりには、矢印で示す時計回り
の向きの回転方向順に、帯電ローラからなる帯電装置1
51、光書込み手段としての光走査装置140、現像ロ
ーラ152を具備した現像手段153、用紙154を保
持して搬送する転写搬送ベルト155、感光体150の
周面に摺接するブレード156を具備したクリーニング
手段157などが配置されている。
【0054】感光体150上であって帯電装置151と
現像ローラ152との間の位置には光走査装置140か
ら光ビームLbが感光体150に向けて照射され軸方向
の主走査方向に走査されるようになっている。この光ビ
ームLbの照射位置を露光部158と称する。
【0055】転写搬送ベルト155は無端状のベルトで
あって、2つの支持ローラ159、160に支持されて
いる。これら支持ローラ159、160により支持され
た転写搬送ベルト155の中間の位置には感光体150
の下面が接している。この接している部位が転写部16
8であり、この転写部168における転写搬送ベルト1
55の裏側には転写バイアスを印加する転写手段として
の転写ローラ162が設けられている。
【0056】転写搬送ベルト155は矢印で示すように
反時計回りの向きに回転駆動されるようになっている。
該転写搬送ベルト155の上側ベルト部の上流端のさら
に上流側の位置には一対のレジストローラ161が設け
られている。このレジストローラ161に向けて、図示
しない搬送ガイドに案内されて図示しない給紙トレイに
収納された用紙154が給紙コロ164から送り出され
るようになっている。転写搬送ベルト155の上側ベル
ト部の下流端のさらに下流の位置には、熱定着装置1が
配置されている。
【0057】転写搬送ベルト155の上側ベルト部の上
流端部において該転写搬送ベルト155を支持している
支持ローラ160の上方には、該転写搬送ベルト155
に当接するようにして吸着手段としてのブラシローラ1
66が矢印で示す時計回りの向きに回転駆動されるよう
にして設けられている。
【0058】ブラシローラ166が回転すると、ブラシ
は転写搬送ベルト155に摺接する。このブラシローラ
166には図示しないバイアス印加手段により、記録媒
体154を転写搬送ベルト155に吸着する極性のバイ
アス電流を印加するための電位が与えられるようになっ
ている。熱定着装置1のシート状媒体排出口60は、前
記図1ないし図4により説明した本発明にかかるシート
状媒体冷却装置の受け入れ口6と用紙の受け渡しが可能
なように連結されている。
【0059】この画像形成装置において、片面画像にか
かる通常モードと、両面画像形成に係る両面モードが可
能である。通常モードでは、選択スイッチ32により予
めソレノイド17がオフにされている。通常モードでの
画像形成は次のようにして行われる。感光体150が回
転を始め、この回転中に感光体155が暗中において帯
電装置151により均一に帯電され、光ビームLbが露
光部158に照射、走査されて作成すべき画像に対応し
た潜像が形成される。この潜像は感光体150の回転に
より現像装置153に至り、ここでトナーにより可視像
化されてトナー像が形成される。
【0060】一方、給紙コロ164により給紙トレイ上
の記録媒体154の送給が開始され、破線で示す搬送経
路を経て一対のレジストローラ161の位置で一旦停止
し、感光体150上のトナー像と転写部161で合致す
るように送り出しのタイミングを待つ。かかる好適なタ
イミングが到来するとレジストローラ161に停止して
いた記録媒体154はレジストローラ161から送り出
される。
【0061】レジストローラ161から送り出された記
録媒体154は転写搬送ベルト155とブラシローラ1
66との間にくわえられ、バイアスによる静電気力およ
びブラシの弾性力により押されて転写搬送ベルト155
に吸着され、転写搬送ベルト155の移動と共に転写部
161に向けて搬送される。
【0062】感光体150上のトナー像と記録媒体15
4とは、転写部161で合致し、転写ローラ162によ
り転写搬送ベルト155に印加されたバイアスと感光体
150との電位差から形成される電界により、トナー像
は記録媒体154上に転写される。
【0063】こうして感光体150まわりの画像形成部
でトナー像を担持した記録媒体154は転写搬送ベルト
155と共に搬送され、やがて該転写搬送ベルト155
の上側部の下流端部で転写搬送ベルト155から分離さ
れて熱定着装置165に向けて送り出される。記録媒体
154上のトナー像は定着装置165を通過する間に当
該記録媒体154に定着されて、受け入れ口6より図1
により説明した進路26を経て搬送される間に空冷ユニ
ット13からの空気流により冷却されて、搬送ローラー
7を経て開口9よりトレイへ排出される。同様にして後
続の用紙が高速排紙されてもブロッキングや用紙搬送ト
ラブルは生じない。
【0064】一方、転写部168で転写されずに感光体
150上に残った残留トナーは感光体150の回転と共
にクリーニング装置157に至り、該クリーニング装置
157を通過する間に清掃されて次の画像形成に備えら
れる。
【0065】両面モードでは、選択スイッチ32により
予めソレノイド17がオンにされている。両面モードで
の画像形成は次のようにして行われる。前記通常モード
におけると同じようにして、片面の画像が形成された用
紙が熱定着装置1を出ると、この用紙は両面モード用の
進路25を経て搬送される間に空冷ユニット13からの
空気流によりブロッキングや搬送トラブルなどが生じな
いほど冷却されて、搬送ローラー10を経て反転装置1
1へ送り込まれる。
【0066】反転装置11では正逆転切り換えローラー
170によりスイッチバック状に搬送される過程で用紙
の裏表が反転されて破線矢視の向きに送り出され、レジ
ストローラーを経て前回の画像形成と同じようにして転
写部168で残る片面に転写がなされることにより両面
に画像が形成される。両面画像形成された用紙は熱定着
部1を経て定着され受け入れ口6へ向かう。
【0067】この両面画像形成された用紙は反転部11
に送る必要はなく、排紙されねばならないので、該用紙
が受け入れ口6に至るまでの間に通常モードとなりソレ
ノイド17はオンに切り換えられ、進路26を進む間に
加熱面である用紙上面に空気流が吹き付けられて該用紙
が冷却され、搬送ローラー7を経て開口12よりトレイ
に排紙される。
【0068】従って、両面モードにおいても、両面画像
形成後の用紙についてはシート状媒体冷却装置通紙時に
は通常モードで処理されることとなる。
【0069】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、通常モード、
両面モード何れの場合にも、流れ搬送手段によりそれぞ
れのモードに応じた空冷用空気流の進路と用紙の進路と
が切り替えられるので、何れのモードにおいても簡単か
つ確実に定着直後の用紙を空冷し、トレイ上でのブロッ
キングを解消する。
【0070】請求項2記載の発明では、空冷ユニットに
大流量かつ広幅送風可能なクロスフローファンと、流路
を絞ることで高速流を得ることのできる制御板を用いる
ことにより空冷用空気流の流速を高め、高い冷却効率で
シート状媒体を空冷する。
【0071】請求項3記載の発明では、駆動手段の作動
だけで分離爪部材を駆動させて、シート状媒体の進路と
冷却の空気流の進路とを共に簡単に切り換え、各モード
に応じたシート状媒体の冷却を行なうことができる。
【0072】請求項4記載の発明では、各モード用の進
路を構成するガイドと、選択された進路に空気流を導く
整風部とが分離爪部材と一体、若しくは一体的に構成さ
れているので、モードに応じた分離部材の動作の切り換
えが迅速かつスムーズに行なわれる。
【0073】請求項5記載の発明では、少なくとも選択
スイッチの操作だけで、モードに即した空冷動作を行な
うことができる。
【0074】請求項6記載の発明では、通常モード、両
面モードが可能な画像形成装置において、モードに応じ
たシート状媒体の冷却を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート状媒体冷却装置の構成を説明した図であ
る。
【図2】シート状媒体冷却装置の構成を説明した図であ
る。
【図3】空冷ユニットの部分断面斜視図である。
【図4】分離爪部材及び駆動手段の斜視図である。
【図5】画像形成装置の構成を説明した図である。
【符号の説明】
4空冷ユニット 5 流れ制御ユニット 6 受け入れ口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱定着装置から排出されるシート状媒体を
    通常モード用と両面モード用の2進路の何れかに進路を
    分岐させて搬送する過程で該シート状媒体を冷却するシ
    ート状媒体冷却装置において、 ダクト内に空冷用の送風手段を一体的に装着した空冷ユ
    ニットと、前記空冷ユニットの空気排出口に対向して設
    けられ前記何れか選択されたモードの必要に応じ前記シ
    ート状媒体の進路と前記送風手段からの空気流の進路と
    を共に切り換える流れ制御ユニットとを具備すると共
    に、 前記空冷ユニットと前記流れ制御ユニット間に前記熱定
    着装置から排出されるシート状媒体の受け入れ口を設け
    たことを特徴とするシート状媒体冷却装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシート状媒体冷却装置にお
    いて、 前記送風手段がクロスフローファンであり、前記ダクト
    内には前記空気流の上流側から下流側に向かって該空気
    流の流量を絞り込む制御板が設けられていることを特徴
    とするシート状媒体冷却装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のシート状媒体冷却装
    置において、 前記流れ制御ユニットは前記シート状媒体の進路と前記
    空気流の進路とを共に切り換える手段として分離爪部材
    及び該分離爪部材の駆動手段を具備していることを特徴
    とするシート状媒体冷却装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のシート状媒体冷却装置にお
    いて、 前記分離爪部材は前記通常モード用と前記両面モード用
    の2進路に対応した各回動位置で、前記通常モード用と
    前記両面モード用の各進路用のガイドを構成すると共
    に、前記各回動位置において構成した進路へ空気を導く
    整風部とを一体若しくは一体的に具備していることを特
    徴とするシート状媒体処理装置。
  5. 【請求項5】請求項3又は4記載のシート状媒体冷却装
    置において、 前記駆動手段は前記通常モード、前記両面モードの何れ
    かを選択する選択スイッチにより選択されたモードにお
    ける要請に応じて作動し、前記通常モードが選択された
    ときは前記分離爪部材が前記両面モード用の進路を塞ぐ
    と共に前記通常モード用の進路を開放するように制御さ
    れ、前記両面モードが選択されたときは、前記分離爪部
    材が前記通常モード用の進路を塞ぐと共に前記両面モー
    ド用の進路を開放するように制御され得ることを特徴と
    するシート状媒体冷却装置。
  6. 【請求項6】像担持体に潜像を形成し、この潜像を現像
    剤により可視像化しさらにシート状媒体に転写して得た
    記録画像を熱定着装置により加熱した後、通常モードで
    は通常モード用の進路に、両面モードでは両面用の進路
    に、シート状媒体の進路を切り換えることのできる画像
    形成装置において、 前記熱定着装置のシート状媒体排出口と、請求項1ない
    し5記載のシート状媒体冷却装置の前記受け入れ口とを
    該シート状媒体の搬送が可能なように連結したことを特
    徴とする画像形成装置。
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