JPH10240104A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10240104A
JPH10240104A JP9047936A JP4793697A JPH10240104A JP H10240104 A JPH10240104 A JP H10240104A JP 9047936 A JP9047936 A JP 9047936A JP 4793697 A JP4793697 A JP 4793697A JP H10240104 A JPH10240104 A JP H10240104A
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JP
Japan
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paper
unit
image forming
sheet
exhaust
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JP9047936A
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Hiroshi Ikemoto
博 池本
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多量の定着熱を加える必要のある印刷の場合で
あっても小型の装置を用いて排出紙の余熱を少なく抑え
る画像形成装置を提供する。 【解決手段】固定ファンルーバ62a及び62bは本体
装置40の斜め外側後方に排気する複数のルーバ通風孔
63と、後部中央部下方に向けて排気する複数のルーバ
通風孔64を備え、これらに対応する上下スライド式フ
ァンルーバ60及び60にルーバ通風孔63及び64に
対応するシャッタが設けられる。開閉トレー42の開成
に連動して上下スライド式ファンルーバ60が下方にス
ライドして一方ではルーバ通風孔63を遮断し他方では
ルーバ通風孔64を開放する。これにより、開閉トレー
42の閉成時には矢印B及びB′で示す本体装置40の
斜め外側後方に排気され、開閉トレー42の開成時には
矢印C及びC′で示す開閉トレー42上に排気されて用
紙の余熱を冷却させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】熱容量の大きな用紙の画像定
着後の余熱の放熱を効率良く行う画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、図4に示すような画像形成装
置がある。同図はその内部構成を示す側断面図であり、
例としてタンデム型のカラー画像形成装置を示してい
る。同図に示すカラー画像形成装置(本体装置)1は、
例えばデスクトップ型のパソコン用ラックに載置可能な
程度の大きさの小型のカラー画像形成装置であり、その
後面(図の左方)に開閉トレー2を備え、下部には装置
前方(図の右方)から着脱自在な用紙カセット3を備え
ている。用紙カセット3には多枚数の用紙が載置・収容
されている。また、本体装置1の上面に上蓋4を備えて
いる。上蓋4の前部側方には図では見えないが電源スイ
ッチ、液晶表示装置、複数の入力キー等が配設されてい
る。上蓋4は、その後部が本体装置1の後部上面ととも
に上部排紙トレー5を形成している。
【0003】本体装置1の内部には、略中央に、用紙を
搬送するベルト6が前後に偏平なループ状に配置され、
そのループの水平方向の両端部を駆動ローラ7と従動ロ
ーラ8に保持されている。このベルト6は、駆動ローラ
7により駆動され、図の矢印Aで示す反時計回り方向に
循環移動する。このベルト6の上循環部に、4個の感光
体ドラム9(9a、9b、9c、9d)が用紙搬送方向
(図の右から左方向)に多段式に並設されている。
【0004】これらの感光体ドラム9を夫々取り囲むよ
うにして(以下、代表的に感光体ドラム9aの周囲装置
についてのみ符号を付して示す)、クリーナ11、初期
化帯電ブラシ12、書込ヘッド13、現像器14及び転
写ブラシ15が配置されている。転写ブラシ15は、ベ
ルト6を介して感光体ドラム9に圧接して転写部を形成
している。現像器14の下部開口部には現像ローラ16
が回転可能に支持され、感光体ドラム9周面に当接して
現像部を形成している。書込ヘッド13は、上蓋4の裏
面に支持部材17を介して配設されており、上蓋4の閉
成に伴って降下し、初期化帯電ブラシ12と現像ローラ
16との間に位置決めされて記録部を形成している。上
記の転写ブラシ15の用紙搬送方向上流側近傍にベルト
バックアップローラ18が配設されている。
【0005】ベルト6の上循環部の上流側端部には、吸
着ローラ19が、ベルト6を介し従動ローラ8に圧接し
て用紙搬入部を形成している。用紙搬送方向最上流の感
光体ドラム9aに対応する現像器14から最下流の感光
体ドラム9dに対応する現像器14まで、各現像器14
には、マゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの各ト
ナーが夫々収容されている。
【0006】上記用紙搬入部の上流側(図の右方)に
は、待機ロール対21、それから下方に給紙案内路22
が配置され、その給紙案内路22の下端部には給送ロー
ル対23が配設されている。給送ロール対23の上流
(下方)に、前述した用紙カセット3の給紙端が位置し
ている。用紙カセット3の給紙端上方に給紙コロ24が
配設されている。給紙コロ24は一回転毎に、用紙カセ
ット3に収容されている最上部の用紙一枚を取り出して
給送ロール対23へ給紙する。
【0007】ベルト6よりも用紙搬送方向下流(図の左
方)には、定着器25、排紙ロール対26、ガイド27
が設けられる。定着器25は、断熱性の匡体内に組み付
けられた圧接ローラ、定着ローラ、発熱ローラ、周面清
掃器、オイル塗布部材、サーミスタ等から構成され、用
紙上に転写されたトナー像を紙面に熱定着させる。
【0008】ガイド27は、開閉トレー2が図のように
閉成されているときは、その閉成された開閉トレー2と
ガイド板28とによって形成される排紙案内路29へ用
紙を案内し、開閉トレー2が図の矢印Bに示す反時計回
り方向に開成したときは、その開成した開閉トレー2上
に用紙を案内する。排紙案内路29の終端部は上部排紙
トレー5に開口する。その開口部には排紙ロール対31
が配設されている。
【0009】ベルト6と用紙カセット3の間に回路基盤
を装着する電装部32が配設されている。回路基盤には
複数の電子部品からなる電源部及び制御装置が搭載され
ている。制御装置は特には図示しないがコントローラ部
とエンジン部からなる。コントローラ部は、CPU(中
央演算処理装置)、ROM(読出し専用メモリ)、EE
PROM(再書込み可能な読出し用メモリ)、フレーム
メモリ、イメージデータ転送回路等からなり、ホストコ
ンピュータ等から入力される印刷データを解析し、印刷
用データを作成してエンジン部に転送する。
【0010】エンジン部は、CPUやROM等を備え、
入力側にはコントローラ部からのデータや指令信号、各
種の検知センサの出力等が入力し、出力側には不図示の
モータを駆動するモータドライバ、そのモータの駆動を
各部に伝達する駆動系を切り替えるクラッチドライバ、
書込ヘッド13を印刷用データに基づいて駆動する印刷
ドライバ、初期化帯電ブラシ12、現像ローラ16、転
写ブラシ15、吸着ローラ19等に所定のバイアス電流
を供給するバイアス電源ドライバ等が接続されている。
エンジン部はコントローラ部からのデータや指令信号に
基づいて定着温度を高低いずれかに切り換えたり、ある
いは各種センサの出力等に基づいて各部を駆動制御す
る。
【0011】この電装部32の後方にファン33が配設
され、更に上部排紙トレー5の側方にも他のファン34
が配設されている。これらのファン33及び34は、電
装部32から放散される熱や定着器25から漏出する熱
を除去するために設けられた冷却ファン又は排気ファン
である。これらのファン33及び34は、一般に、機内
空気を、装置本体の側部後方に設けられた排気口から機
外に排出すべく設けられている。
【0012】このカラー画像形成装置1の動作を簡単に
説明すると、本体装置1に電源が投入され、使用する用
紙の紙質、枚数、印字モード、その他の指定がキー入力
あるいは接続するホスト機器からの信号として入力され
ると、不図示の駆動機構により給紙コロ24が一回転し
て、用紙カセット3に載置収容されている用紙を給送ロ
ール対23を介して待機ロール対21へ給送する。待機
ロール対21は回転を停止して、一対のローラで形成さ
れる挟持部に用紙先端を当接させた状態で搬送タイミン
グを待機する。
【0013】続いて、駆動ローラ7が反時計回り方向に
回転して、従動ローラ8と共にベルト6を駆動する。ベ
ルト6は上循環部が4個の感光体ドラム9に当接して全
体が反時計回り方向へ循環移動する。続いて現像器14
及び感光体ドラム9が印字タイミングに合わせて順次駆
動される。感光体ドラム9は時計回り方向に回転し、初
期化帯電ブラシ12は、感光体ドラム9周面に一様な高
マイナス電荷を付与し、書込ヘッド13は、その感光体
ドラム9周面に画像信号に応じて露光を行って低電位部
を形成する。これにより、上記初期化による高マイナス
電位部と、露光による低マイナス電位部からなる静電潜
像が形成される。現像器14の現像ローラ16は、その
静電潜像の低電位部にトナーを転移させて感光体ドラム
9周面上にトナー像を形成(反転現像)する。
【0014】最上流の感光体ドラム9a周面上のトナー
像の先端が、ベルト6との対向点に回転搬送されてくる
タイミングで、その対向点に用紙の印字開始位置が一致
するように、待機ロール対21が回転を開始して用紙を
用紙搬入部へ給送する。従動ローラ8と吸着ローラ19
は、給送された用紙をベルト6と共に挟持して搬送す
る。用紙は、ベルト6に吸着され、感光体ドラム9aと
転写ブラシ15により形成されている最初の転写部へ搬
送される。
【0015】転写ブラシ15は、不図示の転写バイアス
電源から出力される転写電流をベルト6を介して用紙に
印加する。この転写ブラシ15から印加される転写電流
により感光体ドラム9a上のマゼンタトナー像が用紙に
転写される。続いて、感光体ドラム9bと転写ブラシ1
5により形成されている上流から2番目の転写部におい
てシアントナー像が転写され、更に感光体ドラム9cと
転写ブラシ15により形成されている上流から3番目の
転写部でイエロートナー像が転写される。そして、感光
体ドラム9dと転写ブラシ15により形成されている最
下流の転写部でブラックトナー像が順次転写される。
【0016】このようにして、4色のトナー像を転写さ
れた用紙は、ベルト6から分離して定着器25に搬入さ
れる。定着器25は、トナー像を用紙に熱定着させる。
この画像定着後、用紙は、排紙ロール対26によって、
開成した開閉トレー2上にトナー像を上にして、又は閉
成した開閉トレー2の排紙案内路29に案内されて上部
排紙トレー5上にトナー像を下にして排出される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うにトナー画像を転写された用紙は定着器25によって
熱定着され、用紙はこの熱定着後の余熱を持って排出さ
れる。余熱は排紙されるまでの間に徐々に冷える。特に
上部排紙トレー5に排紙されるときは、定着器と排紙ト
レー間に排紙案内路がある分だけ距離が長いから、トレ
ー上に排出されたときの用紙の余熱は比較的少ない。し
かし、開閉トレー2上に排紙されるときは定着器から開
閉トレーまでの距離が短かく殆ど定着器から出た直後の
状態であるため用紙の余熱は多量に残っている。
【0018】上記のようなカラー画像形成装置1におい
て、使用される用紙には様々の種類があり、特にOHP
用紙のような樹脂シートや葉書等の厚紙の場合は用紙の
熱容量が大きい。したがって、これらの用紙は通常の事
務用の用紙のような薄紙に比べて余熱が多い。それに加
え、例えばOHP用紙にカラー画像を形成する場合等で
は、画像の良好な光透過性を得るために、定着温度を普
通紙とは異なった高温に制御して印刷を行う。あるい
は、用紙の搬送スピードを例えば普通紙の1/3に落と
して、時間をかけて(熱が多量に加わるようにして)定
着を行っている。したがって、OHP用紙や厚紙では排
紙されたときの余熱が多く、ある程度の放置時間をおか
ないと排出紙を手指で触れたとき熱過ぎて不快感を伴
う。
【0019】また、OHP用紙や厚紙の場合、用紙が裏
側に捲くれ返る性質があることを考慮して、一般に画像
面を上にした排紙方法を採用する。つまり、図4の開閉
トレー2上に排紙する場合が多い。そうすると、上述し
たように排出された用紙の持つ余熱は定着器から出た直
後の状態に等しいから、用紙の熱容量の大きいことも加
わって、手に取ったときの温度が極めて高く不快感が大
きくなる。また、OHP用紙や厚紙の印刷の場合、通常
の事務用の印刷の場合と異なり、比較的印刷作業を急ぐ
内容である場合が多い。したがって、ますます上記のよ
うな多量の余熱の問題が助長されることになる。このよ
うに、OHP用紙や厚紙の場合、用紙に多くの定着熱を
加えなければならないことは必須であるから、高温の余
熱の問題を避けることが出来ない。
【0020】このような不具合に対し、定着後の排紙案
内路の距離を充分にとれば、排紙案内路を通過中に放熱
が進んで、高い余熱の問題は解決または軽減されるが、
これは排紙部の構造に大きなスペースを必要とするから
装置全体の大型化を招くことになって好ましくない。ま
た、これを避けるために、排紙される用紙の余熱を放散
するための充分な時間がとれるように用紙の搬送速度を
遅くすることも考えられるが、それでは単位時間当たり
の印刷枚数が減ってしまい作業能率の低下を招くという
問題が派生する。このため、このような高い余熱の問題
は解消されぬまま、ユーザは不快感を伴う作業を強いら
れて、大きな不満が残るという問題を有していた。
【0021】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
多くの定着熱を加える必要のある印刷の場合であっても
小型の装置を用いて排出紙の余熱を少なく抑える画像形
成装置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明の画像形
成装置の構成を述べる。本発明の画像形成装置は、熱定
着手段を通過して搬送される用紙を第1の排紙部と第2
の排紙部のいずれかに排紙すべく搬送方向を切り換える
搬送方向切換手段と、装置本体内の空気を外部に排出す
べく配設された送風ファンと、該送風ファンによる機内
空気の排気方向を第1の排気方向と第2の排気方向とに
切り換える排気方向切換手段と、上記搬送方向切換手段
と上記排気方向切換手段とを連動させる連動手段とを備
えて構成される。
【0023】そして、例えば請求項2記載のように、上
記第1の排気方向は上記装置本体外に送風すべく形成さ
れ上記第2の排気方向は上記第2の排紙部へ排紙された
紙面に送風すべく形成される。また、上記第2の排紙部
は、例えば請求項3記載のように、上記熱定着手段から
の距離を該熱定着手段から上記第1の排紙部までの距離
よりも短く形成され、上記搬送方向切換手段が上記第2
の排紙部に搬送方向を切り換えたとき、上記連動手段に
よる連動動作により上記排気方向切換手段は上記送風フ
ァンによる排気方向を上記第2の排気方向に切り換える
ように構成される。更に、上記第2の排紙部は、例えば
請求項4記載のように、上記装置本体に対して開閉自在
に形成され、開成した状態では排紙部として機能するよ
うに構成される。そして、上記連動手段は、例えば請求
項5記載のように、上記第2の排紙部が上記装置本体に
対して開成されることに応じて上記排気方向切換手段に
対し上記送風ファンによる排気方向を上記第2の排気方
向に切り換えさせると共に前記搬送方向切換手段に対し
前記第2の排紙部へ用紙搬送方向を切り換えさせるよう
に構成される。また、上記熱定着手段は、例えば請求項
6記載のように、用紙の材質に応じて定着熱量を切り換
える印刷モードを有して構成される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a) は、一実施の形態に
おける画像形成装置の主要部の構成を示す側断面図であ
り、同図(b) は、その送風装置の動作を説明する斜視図
である。そして、図2(a) は、上記画像形成装置の外観
斜視図であり、同図(b) はその開閉トレーを開成したと
きの状態を示す図である。
【0025】図1(a) に示す画像形成装置40は、その
全体の内部構成は、同図(a) に示す送風切換部の構成を
除いて、図4に示した画像形成装置1の構成と同様であ
る。即ち図1(a) に示す定着器41及び開閉トレー42
は、図4に示した定着器25及び開閉トレー2と同様の
構成である。図1(a) は定着器41の後方(図の左方)
に形成される搬送方向及び送風方向切換部の構成を示し
ている。
【0026】この画像形成装置40は、厚紙やOHP用
紙など特殊用紙のための印刷モードを備えており、特殊
用紙の印刷モードでは、通常紙の印刷モードの場合の用
紙搬送速度の1/3の速度で特殊用紙を搬送する。これ
により、定着温度を通常紙の場合と同一の一定温度に維
持したまま特殊用紙の印刷の際には、定着熱量を増加さ
せることができ、したがって、特殊用紙への画像定着性
を向上させることができる。
【0027】前述したように、例えばOHP用紙は、画
像面を下にしてFD(Face-Down )排出すると、捲れ上
がる癖がついてしまい、用紙ジャムを引き起こし易い傾
向がある。このため、一般にOHP用紙の印刷では、画
像面を上にしてFU(Face-Up )排出させる。しかし、
定着直後のOHP用紙やポリオレフィン系の樹脂性用紙
は、50℃〜70℃ぐらいの高温の余熱を持っているか
ら、これらの用紙をFU排紙のために、そのまま開閉ト
レー42上に排出したのでは、定着器41から開閉トレ
ー42までの距離が極めて短いために、開閉トレー42
上の用紙は定着器41から排出した直後の状態と殆ど変
わりはなく、この余熱は高温である。ただでさえ熱容量
の大きな特殊用紙がこのように高温な状態であると、こ
れを取り扱うユーザにとっては、用紙の高熱のために不
快感を強く受けるから、しばらく放置してからでないと
直ちには用紙に触れることができない。
【0028】しかし、本実施の形態においては、開閉ト
レー42上にFU排紙を行っても、用紙の放熱が迅速に
行われるようになっているため、排出された用紙を不快
感なく直ちに取り扱うことが容易にできる。以下、これ
について説明する。
【0029】図1(a) において、先ず、定着器41は、
上部排紙トレー43の後部下方に配置され、断熱性の匡
体44内に組み付けられた圧接ローラ45、発熱ローラ
46、用紙分離爪47、周面清掃器48、オイル塗布ロ
ーラ49、温度測定器51等から構成され、上流から搬
送されて来る用紙52上に転写されているトナー画像を
紙面に熱定着させる。
【0030】この定着器41のすぐ後方に、排紙ロール
対53が配置され、その後方に排紙ガイド54が回動自
在に配置される。同図(a) に示すように開閉トレー42
を開成すると、「く」の字形の操作レバー55が固定解
除される。操作レバー55は支軸56を支点にして回動
可能に配設されている。この操作レバー55の上端部を
図の二点鎖線55′で示す下方の位置から実線で示す上
方の位置へ引き上げると、この操作レバー55の下端に
穿設されているスライド孔57にピン58を介して係合
している中継レバー59が図の一点鎖線59′の位置か
ら実線で示す右方の位置に回動する。
【0031】これにより、不図示の二次中継レバーを介
して上記中継レバー58に連結されている排紙ガイド5
4が図の一点鎖線54′の位置から実線で示す上方の位
置に回動する。また、二次中継レバーには、同図(b) に
示す本体装置内側に配置されているインナータイプの上
下スライド式ファンルーバ60が係合しており、この上
下スライド式ファンルーバ60が上記排紙ガイド54の
回動に連動して下方にスライドする。
【0032】上下スライド式ファンルーバ60の背面
(本体装置40内前方)に、送風ファン(換気ファン)
61が配設されている(図4のファン34参照)。本体
装置40の後部両側には、図2(a),(b) に示すように、
固定式外装ファンルーバ62a及び62bが形成されて
いる。上記の図1(b) に示す上下スライド式ファンルー
バ60は、図2(a),(b) に示す固定式外装ファンルーバ
62aに対応して配設されている方を示しており、同様
の形状の他の上下スライド式ファンルーバ60が固定式
外装ファンルーバ62bの裏面にも配設されている。
【0033】これら固定式外装ファンルーバ62a及び
62bは、図1(b) 及び図2(b) に示すように、本体装
置40の斜め外側後方に換気(排気)を吹き出すための
複数のルーバ通風孔63と、後部中央部下方に向けて換
気(排気)を吹き出すための複数のルーバ通風孔64を
備えている。そして、これらに対応する上下スライド式
ファンルーバ60及び60には、上記のルーバ通風孔6
3及び64に対応するシャッタを備えている。
【0034】図2(b) に示すように開閉トレー42が開
成され、操作レバー55が上に引き上げられて上下スラ
イド式ファンルーバ60が下方にスライドしたときは、
上下スライド式ファンルーバ60のシャッタは、一方で
は斜め外側後方に換気(排気)を吹き出すためのルーバ
通風孔63を遮断し、他方では後部中央部下方に向けて
換気(排気)を吹き出すためのルーバ通風孔64を開放
する。
【0035】したがって、開閉トレー42が閉成されて
いるときは、図2(a) に矢印B及びB′で示すようにル
ーバ通風孔63を介して本体装置40の斜め外側後方に
吹き出していた換気流が、図1(a) 及び図2(b) に示す
ように、開閉トレー42を開成すると、ルーバ通風孔6
4を介して図2(b) の矢印C及びC′で示すように、本
体装置40の後部中央部下方に(つまり開閉トレー42
上に)吹き出すように方向変換される。
【0036】これにより、開閉トレー42上に排出され
る用紙の余熱が急速に冷却され、排出された用紙を、時
間をかけて待つことなく直ちに取り扱っても不快感を伴
うことがない。また、上記の換気流は下方に向かって吹
き付けるので、排出された用紙を積載位置に抑えて用紙
の離散を防止することができる。
【0037】このように、FU排紙時に、開閉トレー4
2を開成したときに有効となるルーバ通風孔64を設け
て、開閉トレーの開成時には、操作レバーによって可動
シャッタと搬送路切り換えレバーを連動させ、換気流を
開成された開閉トレー上に方向変換させるので、定着器
41の定着温度に影響を与えることなく、定着後の用紙
52の余熱を急速に放散させて冷却させることができ
る。
【0038】また、開閉トレーに換気流を吹き出すため
のルーバ通風孔64は、開閉トレー42の収納スペース
内に配設し、閉成される開閉トレー42によって塞がれ
る配置となっているので、つまり、予めFU排紙部(開
閉トレー42)へ排風することはできないが開閉トレー
42が開成されると排風が有効になるようにしているの
で、配設空間に無駄がなく、したがって、本体装置40
を小型のままに維持できる。
【0039】尚、上記の実施の形態では、開閉トレー4
2が閉成されているときに本体装置40の斜め外側後方
に排気するようにしているが、これに限ることなく、例
えば図3(a),(b) に示すように上部排紙トレー43後方
の排紙口の近傍両側に排気孔65(図では対向面の排気
孔65は隠れていて見えない)を設けて、同図(a) に示
すように、開閉トレー42が閉成されているときは排気
孔65から図の矢印D及びD′で示すように、排出され
る用紙に吹き付けるべく上部排紙トレー43上に向けて
排気し、同図(b) に示すように開閉トレー42が開成さ
れたときに、図2(b) の場合と同様に、開成された開閉
トレー42上に排気するようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、機内の排気を行う送風ファンの送風方向をFD排
紙とFU排紙の搬送路切り換えに連動して余熱が大きく
残る排紙トレーの方向へ切り換えるので、排出用紙に残
る余熱の大きな印刷形態の場合でも放熱に速効性が得ら
れ、したがって、排出紙の取り出しの際に用紙の高熱に
よる不快感をユーザに与えることがなく快適な作業環境
が得られて作業の能率が向上する。また、機内の排気を
行う送風ファンを用紙の放熱助成に兼用するので、本体
装置を小型に維持でき、したがって、設置面積を大きく
とらない経済的な構成であって高度な機能を備えた画像
形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は一実施の形態における画像形成装置の送
風切換部の構成を示す側断面図であり、(b) はその送風
装置の動作を説明する斜視図である。
【図2】(a) は図1の画像形成装置の外観斜視図、(b)
はその開閉トレーを開成したときの状態を示す図であ
る。
【図3】(a),(b) は他の実施の形態における画像形成装
置の動作状態を示す外観斜視図である。
【図4】従来のタンデム型のカラー画像形成装置を示す
図である。
【符号の説明】
1 カラー画像形成装置(本体装置) 2 開閉トレー 3 用紙カセット 4 上蓋 5 上部排紙トレー 6 ベルト 7 駆動ローラ 8 従動ローラ 9(9a、9b、9c、9d) 感光体ドラム 11 クリーナ 12 初期化帯電ブラシ 13 書込ヘッド 14 現像器 15 転写ブラシ 16 現像ローラ 17 支持部材 18 ベルトバックアップローラ 19 吸着ローラ 21 待機ロール対 22 給紙案内路 23 給送ロール対 24 給紙コロ 25 定着器 26 排紙ロール対 27 ガイド 28 ガイド板 29 排紙案内路 31 排紙ロール対 32 電装部 33、34 ファン 40 画像形成装置 41 定着器 42 開閉トレー 43 上部排紙トレー 44 匡体 45 圧接ローラ 46 発熱ローラ 47 用紙分離爪 48 周面清掃器 49 オイル塗布ローラ 51 温度測定器 52 用紙 53 排紙ロール対 54 排紙ガイド 55 操作レバー 56 支軸 57 スライド孔 58 ピン 59 中継レバー 60 上下スライド式ファンルーバ 61 送風ファン(排気ファン) 62a、62b 固定式外装ファンルーバ 63、64 ルーバ通風孔 65 排気孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱定着手段を通過して搬送される用紙を
    第1の排紙部と第2の排紙部のいずれかに排紙すべく搬
    送方向を切り換える搬送方向切換手段と、 装置本体内の空気を外部に排出すべく配設された送風フ
    ァンと、 該送風ファンによる機内空気の排気方向を第1の排気方
    向と第2の排気方向とに切り換える排気方向切換手段
    と、 前記搬送方向切換手段と前記排気方向切換手段とを連動
    させる連動手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の排気方向は前記装置本体外に
    送風すべく形成され前記第2の排気方向は前記第2の排
    紙部へ排紙された紙面に送風すべく形成されることを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の排紙部は、前記熱定着手段か
    らの距離を該熱定着手段から前記第1の排紙部までの距
    離よりも短く形成され、前記搬送方向切換手段が前記第
    2の排紙部に搬送方向を切り換えたとき、前記連動手段
    による連動動作により前記排気方向切換手段は前記送風
    ファンによる排気方向を前記第2の排気方向に切り換え
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2の排紙部は、前記装置本体に対
    して開閉自在に形成され、開成した状態では排紙部とし
    て機能することを特徴とする請求項1、2又は3記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記連動手段は、前記第2の排紙部が前
    記装置本体に対して開成されることに応じて前記排気方
    向切換手段に対し前記送風ファンによる排気方向を前記
    第2の排気方向に切り換えさせると共に前記搬送方向切
    換手段に対し前記第2の排紙部へ用紙搬送方向を切り換
    えさせることを特徴とする請求項4記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記熱定着手段は、用紙の材質に応じて
    定着熱量を切り換える印刷モードを有することを特徴と
    する請求項1、2、3、4又は5記載の画像形成装置。
JP9047936A 1997-03-03 1997-03-03 画像形成装置 Withdrawn JPH10240104A (ja)

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