JP2017215385A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017215385A
JP2017215385A JP2016107841A JP2016107841A JP2017215385A JP 2017215385 A JP2017215385 A JP 2017215385A JP 2016107841 A JP2016107841 A JP 2016107841A JP 2016107841 A JP2016107841 A JP 2016107841A JP 2017215385 A JP2017215385 A JP 2017215385A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
exhaust
image
temperature
shielding member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016107841A
Other languages
English (en)
Inventor
鈴木 誠
Makoto Suzuki
鈴木  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2016107841A priority Critical patent/JP2017215385A/ja
Publication of JP2017215385A publication Critical patent/JP2017215385A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】結露解消までの時間を短縮することが可能となる画像形成装置を提供する。
【解決手段】用紙に画像を形成するプリンタ部と、プリンタ部を収容する筐体であるケーシング19と、画像が形成された用紙をケーシング19から排出する排紙口34と、ケーシング19内で発熱する発熱手段である定着ヒータ16aと、を備える画像形成装置である複写機100で、排紙上ガイド板30及び排紙下ガイド板31によって形成される搬送路内の空気をケーシング19の外部に排出する排気路である排紙口34及び排気穴35を遮蔽する開閉可能な遮蔽手段である排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39と、ケーシング19内である排紙部32の温度を検出する温度検出手段である温度センサ33と、温度センサ33の検出結果に基づいて排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39の開閉動作を制御する制御手段である制御部41と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置として、画像形成部でトナー像が形成された記録媒体を加熱加圧することによってトナー像を記録媒体に定着する定着装置を備えたものがある。
この種の画像形成装置として、特許文献1には、両面印刷を行う構成で、片面の画像を定着後、スイッチバック動作前に記録媒体である用紙を一旦停止させ、装置本体内の温度が所定温度以上であればスイッチバック動作を開始する構成が記載されている。
特許文献1には、装置本体内の温度が所定温度以上となることにより装置内で結露していた水分を除去し、その後、スイッチバック動作を開始することで、用紙の濡れを防止することができる旨が記載されている。
しかしながら、特許文献1の画像形成装置では、定着装置の発熱によって装置本体内の空気が昇温しており、定着装置に対して用紙搬送方向下流側の搬送路内の空気は、定着装置を通過した用紙を装置本体の筐体の外部に排出する排紙口から外部に流出する。このため、装置本体内の温度が所定温度以上となる前に、装置本体内で定着装置の発熱によって昇温した空気が排紙口から流出すると、結露を解消できる所定温度に到達するまでの時間がかかるという問題が生じる。
片面に画像が形成されてスイッチバックする用紙が濡れると、濡れた用紙が搬送されることで、紙詰まり等の搬送不良が発生するおそれがある。そして、用紙が濡れることに起因する搬送不良の問題は、装置内を搬送される用紙であれば、スイッチバックする用紙に限らず、片面のみに画像が形成され外部に排出される用紙にも生じ得る問題である。
また、結露を解消できる所定温度に到達するまでの時間がかかるという問題は、装置本体内の空気が定着装置の加熱手段によって昇温するものに限らず、他の発熱手段の発熱によって空気が昇温する構成であっても生じ得る問題である。
さらに、この問題は、排紙口から空気が流出する構成に限らず、画像形成動作によって装置内が温度上昇し過ぎることを防止するために、排熱を空気ともに排出する排気口等、装置内の空気が外部に流出し得る排気路を備える構成であれば生じ得る問題である。
上述した課題を解決するために、本発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段を収容する筐体と、画像が形成された記録媒体を前記筐体から排出する排出口と、前記筐体内で発熱する発熱手段と、を備える画像形成装置において、前記排出口近傍の記録媒体の搬送路内の気体を前記筐体の外部に排出する排気路を遮蔽する開閉可能な遮蔽手段と、前記筐体内の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の検出結果に基づいて前記遮蔽手段の開閉動作を制御する制御手段と、を備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、結露解消までの時間を短縮することが可能となる、という優れた効果を奏する。
実施形態にかかる複写機の定着装置及び排紙口近傍の概略拡大図。 実施形態に係る複写機全体の概略構成図。 複写機全体の斜視説明図。 複写機の排紙遮蔽部材と排気遮蔽部材とを開放状態としたときの定着装置及び排紙口近傍の概略拡大図。 複写機の排紙遮蔽部材及び排気遮蔽部材の開閉を制御する制御系の一例を示すブロック図。 複写機の印刷動作のフローチャート。 複写機の排紙部近傍を模式的に示した斜視断面図。 排紙遮蔽部材の開閉機構の一例を示す概略斜視図。 排気遮蔽部材の開閉機構の一例を示す概略斜視図。 排紙遮蔽部材を開放した状態の複写機の排紙収納部近傍の拡大斜視図。 排紙遮蔽部材を閉鎖した状態の複写機の排紙収納部近傍の拡大斜視図。 排紙遮蔽部材を閉鎖した状態の複写機を背面右上方から見た斜視説明図。 図12に示す排気経路の概略上面図。 排気ユニットを模式的に示す分解斜視図。 排気ユニットを斜め上方から見た分解斜視図。 排気ユニットを斜め下方から見た分解斜視図。 排紙遮蔽部材を開放した状態の排気ユニットの上面図。 排紙遮蔽部材を閉鎖した状態の排気ユニットの上面図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式の複写機(以下、単に「複写機100」という。)の一実施形態について説明する。本実施形態では、複写機100として、モノクロ画像形成装置を例に挙げて説明するが、本発明は、公知のカラー画像形成装置についても同様に適用することができる。また、複写機100は卓上型のコンパクトな画像形成装置であるが、本発明は、床面に載置する比較的大型の画像形成装置にも適用可能である。
図2は、本実施形態の複写機100の全体の概略構成図であり、図3は、複写機100の全体の斜視説明図である。
複写機100は、画像形成を行うプリンタ部1の上に原稿読取装置2を有し、その上には原稿押さえ圧板3を有する。また、プリンタ部1の下には図2中の手前側となるフロント方向に引き出し可能な給紙トレイ4を備えた給紙装置5を有する。
図2中の「R1」の矢印は、給紙トレイ4に収納された用紙Pの搬送路を示す。給紙トレイ4に収納積載された用紙Pは図2中の右側である先端側を可動底板6によって押し上げられ、回転駆動される給紙コロ7によって図2中の右上方向に向けて搬送力を付与される。用紙Pは、フリクションパッド8によって一枚ずつに分離され、分離された一枚の用紙Pは、対向配置されて回転駆動される二つのローラからなるレジストローラ対9によって、タイミングを合わせて上方の転写位置に向けて縦搬送される。
ドラム状の感光体11は、回転しながら帯電ローラ15によって表面を一様帯電され、書込ユニット12から照射されたレーザー光により静電潜像をその表面に書きこまれる。静電潜像は現像装置10によって現像されることでトナー像となる。トナー像は感光体11の回転によって感光体11と転写ローラ13とが対向する転写位置に到達し、図2中の転写位置を通過する用紙Pの左側の表面にトナー像が形成される。現像によってトナーが消費される現像装置10には、図2中の書込ユニット12の上方に配置されたトナーボトル14からトナーが供給される。
トナー像が形成された用紙Pは、転写位置の上方に位置する熱定着ローラ対16と定着ヒータ16aとを備えた定着装置17で、定着ヒータ16aの熱で温度が上昇した熱定着ローラ対16によって加熱及び加圧が行われ、トナー像が定着される。定着装置17を通過した用紙Pは、回転する二つのローラ(排紙反転上ローラ18a及び排紙反転下ローラ18b)からなる排紙反転ローラ対18によって、排紙口34からプリンタ部1のケーシング19の外に排出される。排紙口34の外は、原稿読取装置2の下部に設けられた空間であって、複写機100の胴体内に設けられた排紙収納部20である。すなわち、排紙口34を通過した用紙Pは、画像形成装置の本体である画像形成部(プリンタ部1)と画像読取部(原稿読取装置2)とで形成される複写機100の胴体の内部に設けられた胴内排紙部としての排紙収納部20に排出される。排紙収納部20に向けて排出された用紙Pは、排紙収納部20の下面を形成し、排紙を受ける排紙トレイ21上に画像面が下向きになるように積載される。
複写機100は、給紙トレイ4の他にもう一つの給紙部を有する。これは「手差し給紙部」と呼ばれ、図2中の右方向に回動して開かれた手差しトレイ22上にセットされた用紙Pを給紙するものである。図2中の「R2」の矢印は、手差しトレイ22上にセットされた用紙Pの搬送路を示す。
手差しトレイ22上にセットされた用紙Pは、上下方向に揺動可能な呼び出しコロ24の回転によって図2中の左方向に送り出され、レジストローラ対9に案内されるようになっている。その先の工程は、図2中の「R1」の矢印で示す搬送路に合流し、給紙トレイ4に収納された用紙Pを給紙する場合と同様である。
次に、複写機100における両面印刷の場合の搬送経路と動作について説明する。
複写機100は、両面反転装置71を備え、図2中の「R3」の破線矢印は、両面印刷される用紙Pが、片面側に画像が形成された後に通過する反転経路を示している。
上述した片面印刷のように、片面側に画像が形成された用紙Pは、排紙反転ローラ対18に挟持された状態で、その先端側半分を排紙収納部20に排出される。そして、用紙Pの後端が反転経路切替爪26の先端を過ぎたポイントで搬送を一時停止する。この場合の用紙Pの後端は、反転経路切替爪26の先端を越えると、その紙剛性によって反転経路切替爪26先端よりも高い位置に移動する。ここで排紙反転ローラ対18を逆転させると、用紙は図2中の「R3」の破線矢印で示すように反転経路切替爪26の上方を通過し、反転経路内のガイド部材によって下向きに案内され両面搬送コロ対27により、さらに下方に向けて搬送される。
両面搬送コロ対27を通過した用紙Pは、反転経路内の案内部材によって図2中の「R3」の破線矢印のように湾曲搬送されて、再びレジストローラ対9の間に導かれる。こうして用紙Pにおける先に印刷された片面側とは逆の面に画像が形成されることで、両面印刷が可能になる。両面印刷された用紙Pは、排紙トレイ21上に排出される。
片面側に画像が形成された用紙Pを反転経路に向けて案内する構成としては、両面・片面の印刷入力条件に応じて、反転経路切替爪26の位置を制御する切替爪制御手段を設けてもよい。
排紙収納部20の図2中の左側に配置された支持柱29は、図2中の左側の手前側のみに設けられた柱状の部材であり、原稿読取装置2を保持する役割を有している。排紙トレイ21上に排出された印刷後の用紙Pは、通常は図2中の手前側であるフロント方向から取り出し操作が行われ、それが無理な場合には左側面側から取り出しを行うようになっている。
複写機100では、両面印刷の場合、転写位置を通過して定着装置17で定着された画像面が下向きになるように用紙を搬送し、排紙口34まで案内する搬送路として、排紙上ガイド板30と排紙下ガイド板31とによって形成される搬送路を備える。そして、定着装置17で定着された画像面が下向きの用紙Pが、一度、排紙反転ローラ対18で挟持され、両面反転装置71へスイッチバックされる。その後、再び、転写位置を通過するときに、上述した画像面とは反対の面に画像を転写され、定着装置17で定着する。
従来より、排紙トレイを装置本体内部の胴内に設けた、プリンタや複写機等の画像形成装置において、両面印刷時に、片面のみ熱定着された記録シートを排紙反転ローラで挟持した後、装置本体内へスイッチバックさせるものがある。スイッチバックした記録シートは、両面搬送経路を経由して両面印刷が行行われる。
しかし、両面印刷を行う場合、用紙の片面画像が熱定着されるときに、用紙が持っていた水分が水蒸気として発生すると、定着装置より下流の排紙部(排紙ガイド板や排紙反転ローラ対等)に結露を生じさせることがある。
両面印刷時は、片面印刷後、用紙をスイッチバックさせる過程で、用紙に結露水が付着し、帯電不良による裏面の画像不良が起きることがある。この画像不良の発生を防止するために、排紙部の温度が結露が発生する状態の場合は、結露の発生がなくなる温度になるまで、画像形成を行うことが出来ず、印刷開始まで使用者を待たせてしまうおそれがある。
特許文献1には、両面印刷実行前に、結露条件検出手段によって結露条件を検出した場合にはスイッチバック動作前に用紙を一旦停止させ、装置本体内の温度が所定の温度以上になったときに、スイッチバック動作を再開させる構成が記載されている。この構成では、所定の温度以上となるまでの間も定着装置の発熱によって昇温した空気が装置外に流出するため、印刷開始まで使用者を待たせてしまうという不具合は生じてしまう。
図1は、本実施形態の複写機100の定着装置17及び排紙口34近傍の概略拡大図である。図4は、図1に示す排紙遮蔽部材38と排気遮蔽部材39とを開放状態としたときの用紙Pや空気の流れを矢印で示す定着装置17及び排紙口34近傍の概略拡大図である。
複写機100では、定着装置17によって用紙Pが熱定着されると、用紙Pが持っていた水分が水蒸気として発生する。排紙反転ローラ対18や、排紙上ガイド板30及び排紙下ガイド板31等の定着装置17を通過した用紙Pが排紙口34から排紙されるまでに通過する搬送路を形成する部材が十分に暖められていない場合、発生した水蒸気がこれらの部材に接触して結露が生じる。
また、排紙口34からは外気が取り込まれるが、冷たい外気が取り込まれた場合、排紙反転ローラ対18や、排紙上ガイド板30及び排紙下ガイド板31等の上述した搬送路を形成する部材が冷やされて結露が発生しやすくなる。
また、本実施形態の複写機100は、排紙反転ローラ対18、排紙上ガイド板30及び排紙下ガイド板31が配置された排紙部32の温度上昇を抑制するために、排紙部32の空気を機外に排気する排気経路40を備える。図4中の「R4」の破線矢印は、排紙部32から排気経路40を通って装置外に排出される空気の経路を示している。
排気経路40は、排紙口34とは別に排気穴35を介して排紙部32内の空気を機外へ排気する排気路である。
複写機100では、定着装置17の定着ヒータ16aの発熱により、装置本体の筐体であるケーシング19内の温度が上昇する。ケーシング19内の温度が上昇し過ぎると、次のような不具合が生じるおそれがある。例えば、熱が原稿読取装置2に伝達し、原稿読取装置2の温度が上昇すると、光学系が歪み、原稿画像を歪んだ状態で読み取り、画像品質が低下するおそれがある。また、プリンタ部1の温度が上昇し過ぎると、内部でトナーが溶融し、その後、固まることで固着トナーや凝集トナーが生じ、画像品質が低下するおそれがある。また、排紙部32内の温度が上昇し過ぎると、高温となった空気が排紙収納部20に流出する。そして、空気が排紙収納部20内の空気が高温となることで、画像が形成された用紙Pを排紙収納部20内から取り出す際に、高温となった空気に触れた使用者が不快に感じるおそれがある。
これに対して、複写機100では、排気経路40及び排気穴35を備え、排紙部32内の空気を機外へ排気することにより、空気とともに熱を排出することができる。これにより、複写機100のケーシング19内の温度が上昇し過ぎることを防止し、上述した不具合の発生を防止できる。
しかしながら、結露防止のために、画像形成動作の開始前に定着装置17の定着ヒータ16aの発熱によって排紙部32を暖める場合、暖めた空気が排気経路40から機外へ排出されると、排紙部32を暖める効率が低下する。
図4中の二点鎖線矢印H1〜H3は、排気穴35を開放した状態での定着装置17から発生した熱の流れを示しており、図4中の二点鎖線矢印C1は、排紙部32を開放した状態での排紙収納部20から排紙口34に向かう外気の流れを示している。
図4に示すように排紙遮蔽部材38が開いていると、図4中の矢印C1で示すように、温度が低い外気が排紙口34から機内へ取り込まれることにより、排紙反転ローラ対18や排紙上ガイド板30及び排紙下ガイド板31が冷やされる。また、図4に示すように排気遮蔽部材39が開いていると、図4中の矢印H1〜H3で示すように、定着装置17から発生した熱によって昇温した空気が排気穴35を通して機外へ排気される。このため、排紙遮蔽部材38と排気遮蔽部材39が開放状態のままだと、排紙反転ローラ対18や排紙上ガイド板30及び排紙下ガイド板31が十分に暖められるまでには時間がかかってしまう。
図1に示すように、本実施形態の複写機100は、排紙部32の温度を検出する温度検出手段である温度センサ33を排紙上ガイド板30に備える。また、排紙口34を遮蔽するための開閉可能な排紙遮蔽部材38と、排気穴35を遮蔽するための開閉可能な排気遮蔽部材39とを備える。さらに、温度センサ33で検出した温度に応じて排紙遮蔽部材38と排気遮蔽部材39とのそれぞれを開閉する排紙遮蔽部材開閉手段と排気遮蔽部材開閉手段とを備える。
図1中の二点鎖線矢印H4及びH5は、排気穴35を閉鎖した状態での定着装置17から発生した熱の流れを示しており、図1中の二点鎖線矢印C2は、排紙部32を閉鎖した状態での排紙収納部20から排紙口34に向かう外気の流れを示している。
図1に示すように排紙遮蔽部材38が閉じていると、排紙口34を通じて機内へ向かおうとする温度が低い外気は、図1中の矢印C2で示すように、排紙遮蔽部材38によって機内への進入を防がれる。また、図1に示すように排気遮蔽部材39が閉じていると、排気穴35を通して機外へ向かおうとする昇温した空気は、図1中の矢印H6で示すように、排気遮蔽部材39によって排気経路40への移動を防がれ、排紙部32内で滞留する。これにより、温度が低い定着装置17から発生した熱が排紙部32で滞留する構成を実現できる。このため、排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39を備えず、定着装置17から発生した熱を即座に機外に排気する場合に比べて、排紙反転ローラ対18や排紙上ガイド板30及び排紙下ガイド板31を効率的に暖めることができる。
本実施形態の複写機100は、用紙Pを排出する排紙口34及び排紙部32の熱を排気する排気穴35に、開閉可能な遮蔽部材としての排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39を備えており、排紙口34及び排紙部32を閉鎖することで排紙部32を密閉できる。排紙部32を密閉することで、定着装置17から発せられる熱により排紙部32を効率的に暖めることができ、結露が発生する状態において、結露除去効率を高めることができる。そして、排紙部32内の温度が所定温度に達し、結露が除去された後に、排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39を開放状態として排紙口34及び排気穴35を開放して、印刷動作を開始する。
片面印刷の場合は、排紙部32内の結露が除去されることにより、用紙Pが濡れることを防止でき、排紙部32以降の搬送において搬送不良が生じることを防止できる。また、画像に水分が付着することに起因する画像不良の発生を防止し、用紙Pが濡れることに起因するシワの発生も防止することができる。
また、両面印刷の場合は、片面印刷の場合と同様に、用紙Pが濡れることに起因する搬送不良、画像不良及びシワの発生を防止することができる。さらに、裏面に画像を形成するときに、転写位置に到達する用紙Pが濡れた状態となることを防止し、帯電不良による裏面の画像不良が起きることを防止できる。
本実施形態の複写機100は、排紙反転ローラ対18からスイッチバックし両面印刷を行う胴内排紙構成の画像形成装置であって、両面印刷時に、結露に起因する画像不良の発生を防ぐとともに、結露解消までの時間を短縮することが可能となる。
片面印刷の場合は、両面印刷の場合と異なり、濡れた用紙Pに画像を形成することに起因する画像不良が生じない。よって、片面印刷の場合は、温度センサ33の検出した温度が所定温度未満の場合であっても排紙口34を開放して、画像形成動作を行っても良い。この場合、排紙部32が温まるのを待たずに画像形成を開始するため、画像不良が生じ難い片面印刷の場合に、ユーザーを待たせないことを優先して画像形成を行うことが可能となる。
図5は、本実施形態の複写機100の排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39の開閉を制御する制御系の一例を示すブロック図である。
制御部41はCPU(Central Processing Unit)42、ROM(Read Only Memory)43及びRAM(Random Access Memory)44等からなる。ROM43には排紙反転ローラ対18、熱定着ローラ対16等を駆動するために必要なプログラムや排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39の開閉動作を制御するために必要な制御プログラムなどが格納されている。CPU42はROM43から必要なプログラムを読み出し、印刷動作を実行する。
図5に示すように、本実施形態の複写機100は、上述した切替爪制御手段としての機能を有する両面搬送制御制御手段25を備える。
図6は、複写機100の印刷動作のフローチャートである。
操作パネル45等から、ユーザーにより印刷スタートを入力されると、温度センサ33は、排紙部32の温度を検出する(S1)。検出された温度が所定の値以上の場合(S1で「Yes」)、排紙遮蔽部材開閉手段及び排気遮蔽部材開閉手段は排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39をそれぞれ開放し(S6)、印刷動作を開始する(S7)。
検出された温度が所定の値未満の場合(S1で「No」)であって、両面印刷を入力されていた場合(S2で「Yes」)、排紙遮蔽部材開閉手段及び排気遮蔽部材開閉手段は排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39をそれぞれ閉じる(S3)。
その後、定着装置17に配置された定着ヒータ16aによって、排紙部32が加熱されて温度が上昇し(S4)、所定の温度に暖められるまで排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39を閉じた状態が維持される(S5で「No」)。
排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39を閉じることにより、排紙口34からの冷たい外気の取り込みや、定着ヒータ16aによって暖められた空気が排気穴35を通して排気されることを防ぐので、排紙部32を効率的に暖めることができる。
排紙部32が所定の温度まで暖められたことを検知すると(S5で「Yes」)、排紙遮蔽部材開閉手段及び排気遮蔽部材開閉手段は排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39をそれぞれ開放し(S6)、印刷動作(両面印刷)を開始する(S7)。
また、印刷スタート要求時に排紙部32が所定の温度未満の場合(S1で「No」)でも、片面印刷が入力された場合(S2で「No」)には、次のような制御を行う。すなわち、定着ヒータ16aの発熱による排紙部32の所定温度までの温度上昇を待たずに、排紙遮蔽部材開閉手段は排紙遮蔽部材38を開放し、排気遮蔽部材開閉手段は排気遮蔽部材39を閉じて(S8)、印刷動作(片面印刷)を行う(S7)。これにより、ユーザーを待たせることなく片面印刷を開始でき、次に両面印刷が入力された時に備えて排紙部32を暖めておくことができる。
用紙Pの両面に画像形成を行う両面印刷の信号が入力されると、定着ヒータ16aの発熱による排紙部32内の温度上昇が始まるが、この温度が所定の温度に到達する前に、用紙Pの片面のみに画像形成を行う片面印刷の信号が入力される場合がある。この場合、先に信号が入力された両面印刷の画像形成動作が開始される前に、片面印刷の信号が入力されることとなる。この場合、両面印刷の画像形成動作の前に、片面印刷から画像形成動作を実行する。これにより、画像不良が生じ難い片面印刷の信号を入力したユーザーを待たせないことを優先して画像形成を行うことが可能となる。
また、先に片面印刷を行うことで、次の両面印刷を行うときには、ある程度、排紙部32の温度が上昇している。このため、排紙部32の温度が所定温度まで昇温するのを待った後に両面印刷を行い、次に片面印刷を行う制御を行うよりも両面印刷と片面印刷とを行う印刷動作全体の印刷時間を短縮することが可能となる。
図7は、本実施形態の複写機100の排紙部32近傍を模式的に示した斜視断面図である。図8は、排紙遮蔽部材38の開閉機構の一例を示す概略斜視図であり、図9は、排気遮蔽部材39の開閉機構の一例を示す概略斜視図である。
図7及び図8に示す排紙遮蔽部材38は、排紙口34を塞ぐように配置されており、排紙遮蔽部材回動軸51を中心に図7及び図8中の矢印A方向に回動可能に支持されている。そして、排紙遮蔽部材開閉手段49である排紙遮蔽ソレノイド49aの排紙遮蔽ソレノイド可動軸49bが図8中の矢印D方向に移動することで、排紙遮蔽部材38が図7及び図8中の矢印A方向に回動する。図7及び図8に示す例では、排紙遮蔽ソレノイド49aを「ON」にすると、排紙遮蔽ソレノイド可動軸49bを下方に引き、排紙遮蔽部材38が回転し、排紙口34を開放する。排紙遮蔽ソレノイド49aを「OFF」にすると、排紙遮蔽部材38は自重により、図8に記載のように、排紙口34を閉じる位置へ回転し、排紙口34を閉鎖する。
図7及び図9に示す排気遮蔽部材39は、排紙部32と排気経路40とを仕切る排気経路分離板46に対して図7及び図9中の矢印B方向に移動可能に支持されている。図7及び図9に示す例では、排気遮蔽部材39の手前奥方向(図9中の上下方向)の両端部近傍に移動方向に平行に延在する摺動溝部55が設けられており、排気経路分離板46の固定された摺動ピン54と係合し、摺動可能な構成となっている。排気経路分離板46に固定された排気遮蔽部材開閉手段53である排気遮蔽ソレノイド53aの排気遮蔽ソレノイド可動軸53bが図9中の矢印E方向に移動することで、排紙遮蔽部材38が図7及び図9中の矢印B方向に移動する。
また、排紙遮蔽部材38及び排気経路分離板46に両端がそれぞれ固定された排気遮蔽部材付勢スプリング52を備える。排気遮蔽ソレノイド53aが「OFF」の状態では、排気遮蔽部材39は排気遮蔽部材付勢スプリング52に引っ張られて図9中の実線の位置にあり、排気穴35は開放され、排紙部32と排気経路40とを連通する状態である。
排気遮蔽ソレノイド53aを「ON」にすると、排気遮蔽ソレノイド53aの排気遮蔽ソレノイド可動軸53bが図9中の左方向に移動し、排気遮蔽ソレノイド可動軸53bに引っ張られた排気遮蔽部材39が図9中の破線の位置へ移動し、排気穴35を塞ぐ。その後、排気遮蔽ソレノイド53aを「OFF」にすると、排気遮蔽部材付勢スプリング52の付勢力により、排気遮蔽部材39は図9中の実線の位置へ移動し、排気穴35を開放する。
次に、図10〜図17を用いて排紙遮蔽部材38の開閉機構及び排気遮蔽部材39の開閉機構の他の例について説明する。
図10は、排紙遮蔽部材38を開放した状態の複写機100の排紙収納部20近傍の拡大斜視図であり、図11は、排紙遮蔽部材38を閉鎖した状態の複写機100の排紙収納部20近傍の拡大斜視図である。また、図12は、排紙遮蔽部材38を閉鎖した状態の複写機100を図2中の背面右上方から見た斜視説明図である。
図10及び図11は、図3に示す複写機100の排紙部前面外装カバー108を取り外した状態である。図12は、排紙部前面外装カバー108と、原稿読取装置2と、右側面外装カバーと背面外装カバーと、後述する排気ユニットカバー47とを取り外した状態である。図12では、排気経路分離板46と排気ユニットカバー47との間に形成される排気経路40が露出している。
図10及び図11に示すように、排紙遮蔽部材38の排紙遮蔽部材回動軸51の軸前端部51fは本体筐体前側板57に回動可能に支持されており、排紙遮蔽部材回動軸51の軸後端部51rは本体筐体後側板58に回動可能に支持されている。これにより、排紙遮蔽部材38は複写機100の装置本体の筐体に対して、排紙遮蔽部材回動軸51を中心として回動可能に支持されている。
図12に示すように、排紙遮蔽部材回動軸51の軸後端部51rには回動入力ギヤ56が固定されており、本体筐体後側板58に固定された排紙遮蔽部材38の駆動源である排紙遮蔽部材回動モータ59の回動出力ギヤ59aと駆動連結されている。排紙遮蔽部材回動モータ59が駆動して回動出力ギヤ59aが回転することにより、排紙遮蔽部材38が開閉する。
図13は、図12に示す排気経路40の概略上面図である。
図14は、図13に示す排気穴35、排気経路40及び吸引ファン61と、排気経路分離板46と、排気ユニットカバー47とを備えた排気ユニット48を模式的に示す分解斜視図である。図13及び図14中の破線矢印H3は、排気経路40内での熱の流れを示す。
図13に示すように、複写機100は、排気経路40内に吸引排気手段として吸引ファン61を備える。また、複数の排気穴35を備えており、排気経路40の下方にある高温の空気を排気穴35から吸気し、複写機100本体の右側面に設けた排気口40aから機外へ排気する。また、排気効率を高めるため排気穴35から吸引ファン61に向かって流路を形成する排気経路40が徐々に狭くなっていく構成となっている。吸引ファン61のスペックが高い場合や吸引ファン61を並列に複数個配置する構成の場合は、流路を狭くしない構成としても良い。
図15は、図14に示す排気ユニット48を斜め上方から見た分解斜視図であり、図16は、図14に示す排気ユニット48を斜め下方から見た分解斜視図である。
図17は、排気ユニットカバー47を取り外した状態であって、排気遮蔽部材39を開放した状態の排気ユニット48の上面図である。また、図18は、排気ユニットカバー47を取り外した状態であって、排気遮蔽部材39を閉鎖した状態の排気ユニット48の上面図である。
排気遮蔽部材39は、リンク60にて排気遮蔽部材開閉手段53である排気遮蔽ソレノイド53aと連結されている。図17の状態では、排気遮蔽ソレノイド53aは「OFF」であり、この状態では、排気遮蔽部材付勢スプリング52の張力により、排気遮蔽部材39は排気穴35を開放する位置となる。
排気遮蔽ソレノイド53aが「ON」となると、排気遮蔽ソレノイド53aは排気遮蔽ソレノイド可動軸53bを引き込み、リンク60はリンク回転支点62を中心に図17中の時計回り方向に回転する。この回転によって、排気遮蔽部材39に固定された遮蔽部材連結ピン63を図17中の左方向に移動させる。これにより、排気遮蔽部材39が図17中の左方向に移動し、図18に示すように排気遮蔽部材39は排気穴35を閉鎖する位置となる。
図17及び図18に示す排気ユニット48は、複写機100の装置本体の電源がOFFの状態では、排気遮蔽ソレノイド53aも「OFF」の状態となり、排気遮蔽部材39は排気穴35を開放する位置となる。これにより、電源がOFFとなる前の画像形成動作で、内部で用紙Pから蒸発してケーシング19内の空気に含有された水分を、空気といっしょに排気穴35から排気経路40を介して装置外部に排出することが可能となる。これにより、電源がOFFとなった後、時間が経過してケーシング19内の温度が下がったときに、排紙部32に結露が生じることを抑制できる。
本実施形態では、ケーシング19内の温度を検出する温度センサ33を、排紙口34近傍の用紙Pの搬送路であって、定着装置17から排紙口34までの用紙Pの搬送路を形成する排紙上ガイド板30に配置している。ケーシング19内の温度を検出する部分としては、定着装置17から排紙口34までの用紙Pの搬送路に限らず、反転経路等の両面搬送路に配置してもよい。
本実施形態では、片面に画像が形成され、一旦、排紙口34から先端側が露出した用紙Pに対して逆方向の搬送力を付与して、両面搬送路に案内している。温度検出手段の検出結果に基づいて遮蔽手段の開閉動作を制御する構成は、片面に画像が形成された用紙が定着装置から排紙口を介さずに、直接、両面搬送路に向かう構成を備えた画像形成装置にも適用可能である。この場合、定着装置から両面搬送路に向かう用紙の搬送路や、両面搬送路に温度検出手段を配置してもよい。
本実施形態の複写機100では、操作パネル45等から画像形成を行う信号が入力された後、画像形成動作を開始するまでのウォームアップ動作中に温度センサ33による温度検出を行う。そして、その検出結果に基づいて、排紙部32の温度が所定の温度未満であることを検出した場合には、排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39を閉鎖状態として、画像形成動作を停止する。また、所定の温度以上であることを検知した場合は、排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39を開放状態として、画像形成動作を停止する。
画像形成動作を開始する直前のウォームアップ動作中に排紙部32の温度を検出することにより、排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39を開放するか閉鎖するかの判断を、最新の情報に基づいて判断することが可能となる。
複写機100では、所定の時間以上、画像形成動作が行われず、温度センサ33が所定の温度未満であることを検出した場合に、制御部41が、排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39が排紙口34及び排気穴35を閉鎖する制御を行う構成としてもよい。
これにより、画像形成動作を行わない間に排紙部32の温度が低下することを抑制し、次の画像形成を行うときの結露解消までの時間を短縮することが可能となる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
用紙P等の記録媒体に画像を形成するプリンタ部1等の画像形成手段と、画像形成手段を収容するケーシング19等の筐体と、画像が形成された記録媒体を筐体から排出する排紙口34等の排出口と、筐体内で発熱する定着ヒータ16a等の発熱手段と、を備える複写機100等の画像形成装置において、排出口近傍の記録媒体の搬送路(排紙上ガイド板30及び排紙下ガイド板31によって形成される搬送路等)内の空気等の気体を筐体の外部に排出する排紙口34及び排気穴35等の排気路を遮蔽する開閉可能な排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39等の遮蔽手段と、排紙部32等の筐体内の温度を検出する温度センサ33等の温度検出手段と、温度検出手段の検出結果に基づいて遮蔽手段の開閉動作を制御する制御部41等の制御手段と、を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、結露解消までの時間を短縮することが可能となる。これは、以下の理由による。すなわち、温度検出手段の検出結果が結露を解消できる所定の温度未満の場合は、排気路を閉鎖することにより、筐体内の気体の温度が所定の温度以上となる前に、発熱手段の熱によって昇温した気体が排気路から外部に流出することを抑制する。よって、所定の温度となるまで筐体内の気体を効率的に昇温させることができ、結露解消までの時間を短縮することが可能となる。
(態様B)
態様Aにおいて、制御部41等の制御手段は、温度センサ33等の温度検出手段の検出結果が所定の温度未満の場合は、排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39等の遮蔽手段によって排紙口34及び排気穴35等の排気路を閉鎖し、プリンタ部1等の画像形成手段による画像形成動作を停止する制御を行い、温度検出手段の検出結果が所定の温度以上の場合は、排気路を開放し、画像形成手段による画像形成動作を開始する制御を行う。
これによれば、上記実施形態について説明したように、装置本体の筐体等の筐体内の温度が所定の温度未満の場合は、画像形成手段による画像形成動作を停止する。このため、結露が生じているおそれのある搬送路に用紙P等の記録媒体が進入して濡れることを防止できる。また、排気路を閉鎖することにより、筐体内の気体の温度が所定温度以上となる前に、発熱手段の熱によって昇温した気体が排気路から外部に流出することを抑制し、結露を解消できる所定の温度となるまで効率的に昇温させることができる。よって、態様Bでは、結露の水分によって記録媒体が濡れることを防止しつつ、結露解消までの画像形成動作の待ち時間を短縮することが可能となる。
(態様C)
態様AまたはBにおいて、排気路として、排紙口34等の排出口とは別の排気穴35等の気体用排気路を備え、遮蔽手段として、排出口を遮蔽する開閉可能な排紙遮蔽部材38等の排出口遮蔽手段と、気体用排気路を遮蔽する開閉可能な排気遮蔽部材39等の気体用排気路遮蔽手段と、を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成時に定着ヒータ16a等の発熱手段の発熱によって装置内の温度が上昇し過ぎることを防止しつつ、画像形成前に発熱手段によって筐体内を効率的に暖めることが可能となる。
(態様D)
態様A乃至Cの何れかの態様において、片面に画像が形成された用紙P等の記録媒体を、画像が形成されていない面に画像が形成されるようにプリンタ部1等の画像形成手段に搬送する両面反転装置71等の記録媒体反転搬送手段を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、裏面に画像を形成するときに、記録媒体が濡れた状態となることを防止し、帯電不良による裏面の画像不良が起きることを防止できる。また、濡れた記録媒体が反転経路に進入することを防止することができ、反転経路で紙詰まり等の搬送不良が生じることを防止できる。
(態様E)
態様Dにおいて、用紙P等の記録媒体を挟持して回転することにより、排紙口34等の排出口から記録媒体を排出する排紙反転ローラ対18等の排出ローラ対を備え、記録媒体が排出ローラ対に挟持された状態で、排出ローラ対を排出するときとは逆方向に回転することにより片面に画像が形成された記録媒体を両面反転装置71等の記録媒体反転搬送手段に搬送する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、排出ローラ対に結露が生じた場合であっても、結露が解消した後に、排出ローラ対で記録媒体を挟持する構成となる。よって、裏面に画像が形成される記録媒体が濡れてしまうことを防止することができる。
(態様F)
態様Cの構成を備える態様DまたはEにおいて、用紙P等の記録媒体の片面のみに画像形成を行う場合であって、温度センサ33等の温度検出手段の検出結果が所定の温度未満の場合は、排紙遮蔽部材38等の排出口遮蔽手段は排紙口34等の排出口を開放し、排気遮蔽部材39等の気体用排気路遮蔽手段は排気穴35等の気体用排気路を閉鎖した状態で、記録媒体の片面への画像形成動作を開始する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像不良が生じ難い片面印刷の場合に、ユーザーを待たせないことを優先して画像形成を行うことが可能となる。
(態様G)
態様D乃至Fの何れかの態様において、用紙P等の記録媒体の両面に画像形成を行う両面印刷の信号が入力された後、両面印刷の画像形成動作が開始される前に、記録媒体の片面のみに画像形成を行う片面印刷の信号が入力された場合、両面印刷の画像形成動作の前に、片面印刷から画像形成動作を実行する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、両面印刷と片面印刷とを行う印刷動作全体の印刷時間を短縮することが可能となる。
(態様H)
態様A乃至Gの何れかの態様において、所定の時間以上、画像形成動作が行われず、温度センサ33等の温度検出手段が所定の温度未満であることを検出した場合は、制御部41等の制御手段は、排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39等の遮蔽手段が排紙口34及び排気穴35等の排気路を閉鎖する制御を行う。
これによれば、上記実施形態について説明したように、排紙部32等の筐体内の温度が低下することを抑制し、次の画像形成を行うときの結露解消までの時間を短縮することが可能となる。
(態様I)
態様A乃至Hの何れかの態様において、温度センサ33等の温度検出手段は、画像形成を行う信号が入力されてから画像形成動作開始までのウォームアップ動作中に温度検出を行う。
これによれば、上記実施形態について説明したように、排紙遮蔽部材38及び排気遮蔽部材39等の遮蔽部材を開放するか閉鎖するかの判断を、最新の情報に基づいて判断することが可能となる。
(態様J)
態様A乃至Iの何れかの態様において、装置本体の電源がOFFの状態では、排気遮蔽部材39等の遮蔽手段は排気穴35等の排気路を開放する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、電源がOFFとなった後、時間が経過して内部の温度が下がったときに、排紙部32等の筐体内に結露が生じることを抑制できる。
1 プリンタ部
2 原稿読取装置
3 原稿押さえ圧板
4 給紙トレイ
5 給紙装置
6 可動底板
7 給紙コロ
8 フリクションパッド
9 レジストローラ対
10 現像装置
11 感光体
12 書込ユニット
13 転写ローラ
14 トナーボトル
15 帯電ローラ
16 熱定着ローラ対
16a 定着ヒータ
17 定着装置
18 排紙反転ローラ対
18a 排紙反転上ローラ
18b 排紙反転下ローラ
19 ケーシング
20 排紙収納部
21 排紙トレイ
22 手差しトレイ
24 呼び出しコロ
25 両面搬送制御制御手段
26 反転経路切替爪
27 両面搬送コロ対
29 支持柱
30 排紙上ガイド板
31 排紙下ガイド板
32 排紙部
33 温度センサ
34 排紙口
35 排気穴
38 排紙遮蔽部材
39 排気遮蔽部材
40 排気経路
40a 排気口
41 制御部
45 操作パネル
46 排気経路分離板
47 排気ユニットカバー
48 排気ユニット
49 排紙遮蔽部材開閉手段
49a 排紙遮蔽ソレノイド
49b 排紙遮蔽ソレノイド可動軸
51 排紙遮蔽部材回動軸
51f 軸前端部
51r 軸後端部
52 排気遮蔽部材付勢スプリング
53 排気遮蔽部材開閉手段
53a 排気遮蔽ソレノイド
53b 排気遮蔽ソレノイド可動軸
54 摺動ピン
55 摺動溝部
56 回動入力ギヤ
57 本体筐体前側板
58 本体筐体後側板
59 排紙遮蔽部材回動モータ
59a 回動出力ギヤ
60 リンク
61 吸引ファン
62 リンク回転支点
63 遮蔽部材連結ピン
71 両面反転装置
100 複写機
108 排紙部前面外装カバー
特開2008−3430号公報

Claims (10)

  1. 記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段を収容する筐体と、
    画像が形成された記録媒体を前記筐体から排出する排出口と、
    前記筐体内で発熱する発熱手段と、を備える画像形成装置において、
    前記排出口近傍の記録媒体の搬送路内の気体を前記筐体の外部に排出する排気路を遮蔽する開閉可能な遮蔽手段と、
    前記筐体内の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の検出結果に基づいて前記遮蔽手段の開閉動作を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記温度検出手段の検出結果が所定の温度未満の場合は、前記遮蔽手段によって前記排気路を閉鎖し、前記画像形成手段による画像形成動作を停止する制御を行い、前記温度検出手段の検出結果が所定の温度以上の場合は、前記排気路を開放し、前記画像形成手段による画像形成動作を開始する制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2の画像形成装置において、
    前記排気路として、前記排出口とは別の気体用排気路を備え、
    前記遮蔽手段として、前記排出口を遮蔽する開閉可能な排出口遮蔽手段と、前記気体用排気路を遮蔽する開閉可能な気体用排気路遮蔽手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の画像形成装置において、
    片面に画像が形成された記録媒体を、画像が形成されていない面に画像が形成されるように前記画像形成手段に搬送する記録媒体反転搬送手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置において、
    記録媒体を挟持して回転することにより、前記排出口から記録媒体を排出する排出ローラ対を備え、
    記録媒体が前記排出ローラ対に挟持された状態で、前記排出ローラ対を排出するときとは逆方向に回転することにより片面に画像が形成された記録媒体を前記記録媒体反転搬送手段に搬送することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項3の構成を備える請求項4または5の画像形成装置において、
    記録媒体の片面のみに画像形成を行う場合であって、前記温度検出手段の検出結果が所定の温度未満の場合は、
    前記排出口遮蔽手段は前記排出口を開放し、前記気体用排気路遮蔽手段は前記気体用排気路を閉鎖した状態で、記録媒体の片面への画像形成動作を開始することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項4乃至6の何れかに記載の画像形成装置において、
    記録媒体の両面に画像形成を行う両面印刷の信号が入力された後、前記両面印刷の画像形成動作が開始される前に、
    記録媒体の片面のみに画像形成を行う片面印刷の信号が入力された場合、前記両面印刷の画像形成動作の前に、前記片面印刷から画像形成動作を実行することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載の画像形成装置において、
    所定の時間以上、画像形成動作が行われず、前記温度検出手段が所定の温度未満であることを検出した場合は、
    前記制御手段は、前記遮蔽手段が前記排気路を閉鎖する制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記温度検出手段は、画像形成を行う信号が入力されてから画像形成動作開始までのウォームアップ動作中に温度検出を行うことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至9の何れかに記載の画像形成装置において、
    装置本体の電源がOFFの状態では、前記遮蔽手段は前記排気路を開放することを特徴とする画像形成装置。
JP2016107841A 2016-05-30 2016-05-30 画像形成装置 Pending JP2017215385A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016107841A JP2017215385A (ja) 2016-05-30 2016-05-30 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016107841A JP2017215385A (ja) 2016-05-30 2016-05-30 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017215385A true JP2017215385A (ja) 2017-12-07

Family

ID=60575644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016107841A Pending JP2017215385A (ja) 2016-05-30 2016-05-30 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017215385A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11435683B2 (en) 2020-07-29 2022-09-06 Ricoh Company, Ltd. Heating device, fixing device, and image forming apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11435683B2 (en) 2020-07-29 2022-09-06 Ricoh Company, Ltd. Heating device, fixing device, and image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9811030B2 (en) Image forming apparatus
JP2014044238A (ja) 画像形成装置
JP4965624B2 (ja) 画像形成装置
JP2004309796A (ja) 画像形成装置
JP2009020420A (ja) 画像加熱装置
JP2011191706A (ja) 画像形成装置
JP7112673B2 (ja) 画像形成装置
JP2007219032A (ja) 画像形成装置
JP5674177B2 (ja) 定着装置
JP5473519B2 (ja) 画像形成装置
JP2017215385A (ja) 画像形成装置
JP6390642B2 (ja) 定着装置およびこれを備える画像形成装置
JP2007155855A (ja) シート処理装置、及び画像形成装置
JP5404288B2 (ja) 画像形成装置
JP5461137B2 (ja) 画像形成装置
JP2007017612A (ja) 画像形成装置
JP5272420B2 (ja) 画像形成装置
JP2010039116A (ja) 画像形成装置
JP4670184B2 (ja) 画像形成装置
JP6072656B2 (ja) 画像形成装置の排気構造
JP7233637B2 (ja) 画像形成装置
JP2009098189A (ja) 定着装置及びそれを用いた電子写真方式の画像形成装置
JP4693654B2 (ja) 画像形成装置
JP6922203B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2023167366A (ja) 画像形成装置