JP2001249282A - 光学素子、可変パワー構造を有する光学素子等をレンズ素子に内蔵する光学系および撮影装置 - Google Patents

光学素子、可変パワー構造を有する光学素子等をレンズ素子に内蔵する光学系および撮影装置

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JP2001249282A JP2000058285A JP2000058285A JP2001249282A JP 2001249282 A JP2001249282 A JP 2001249282A JP 2000058285 A JP2000058285 A JP 2000058285A JP 2000058285 A JP2000058285 A JP 2000058285A JP 2001249282 A JP2001249282 A JP 2001249282A
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Ichiro Onuki
一朗 大貫
Goro Noto
悟郎 能登
Eirishi Kawanami
英利子 川浪
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    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/004Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements based on a displacement or a deformation of a fluid
    • G02B26/005Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements based on a displacement or a deformation of a fluid based on electrowetting

Abstract

(57)【要約】 【課題】エレクトロウエッティング現象を利用して、小
型な構成で効率よくレンズパワーを制御することができ
る構造の光学素子を提供すると共に、可変パワー構造の
光学素子等をレンズ素子に内蔵する光学系および撮影装
置を提供する。 【解決手段】屈折力を持つ光学素子であって、屈折率が
実質的に異なり、互いに混合することのない導電性また
は有極性の第1の液体及び第2の液体を備え、容器の側
面を光軸に対して所定角度傾いた構成として、前記第1
及び第2の液体の界面が大きなR状をなした状態でこれ
らの液体を前記容器内に密閉し、前記光束の通過の妨げ
とならない部位に形成された電極を介してこれらの液体
間に電圧を印加するに当たり、印加する電圧の出力を制
御して前記界面形状を変化させることにより、通過する
光の屈折力を変化させるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学系を通過する
光の屈折力を制御する光学素子、いわゆる可変パワーレ
ンズと、該光学素子を用いた撮影装置に関するものであ
り、特に、小型化を図ることができ、簡単な構成で効率
よく光学パワーを制御することができ、可変焦点レン
ズ、可変フォーカスレンズ等に好適な光学素子、可変パ
ワー機能をレンズ素子に内蔵する光学系および撮影装置
の実現を目指すものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スチルカメラ、ビデオカメラ等の
撮影装置に用いられる撮影光学系においては、焦点調
節、あるいは倍率調節等の機能が要求される。これらの
機能は、いずれもモーター等のアクチュエータとこれの
出力をレンズの一部の光軸方向の移動に変換する変換機
構を必要としていた。しかし、この変換機構はメカニカ
ル駆動部が必要で機器が大型化し、あるいは動作させた
時に音が発生するという欠点がある。
【0003】このような欠点を解消するため、電気毛管
現象(エレクトロウエッティング現象)を用いた可変焦
点レンズが、WO99/18456にて開示されてい
る。当技術を用いると、電気エネルギを直接レンズの形
状変化に用いることができるため、レンズを機械的に移
動させること無く焦点調節が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、WO9
9/18456では、電気毛管現象(エレクトロウエッ
ティング現象)を用い光学パワーを可変とする技術が開
示されているが、ここに記載されている第1〜5の実施
例においては、いずれも透過光路中に透明電極があり、
レンズの透過光量が落ちるという欠点があった。また第
1〜6のすべての実施例において光学素子の光軸方向の
厚みが厚いため、コンパクトさが要求される民性用機器
には実質的に組み込みにくいという点等に改良の余地が
あった。
【0005】そこで、本発明は、上記課題を解決し、エ
レクトロウエッティング現象を利用して、小型な構成で
効率よくレンズパワーを制御することができる構造を有
する光学素子を提供すると共に、可変パワー構造を有す
る光学素子等をレンズ素子に内蔵する光学系および撮影
装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するため、つぎの(1)〜(12)のように構成した
光学素子、可変パワー構造を有する光学素子等をレンズ
素子に内蔵する光学系および撮影装置を提供するもので
ある。 (1)屈折力を持つ光学素子であって、屈折率が実質的
に異なり、互いに混合することのない導電性または有極
性の第1の液体及び第2の液体を備え、容器の側面を光
軸に対して所定角度傾いた構成として、前記第1及び第
2の液体の界面が大きなR状をなした状態でこれらの液
体を前記容器内に密閉し、前記光束の通過の妨げとなら
ない部位に形成された電極を介してこれらの液体間に電
圧を印加するに当たり、印加する電圧の出力を制御して
前記界面形状を変化させることにより、通過する光の屈
折力を変化させる構成を有することを特徴とする光学素
子。 (2)前記電極が、第1の電極と前記第1の液体から絶
縁された第2の電極とからなり、該第1の電極が前記容
器の側面側から前記第1の液体に導通するように設けら
れると共に、前記第2の電極が前記容器の側面側に設け
られていることを特徴とする上記(1)に記載の光学素
子。 (3)前記第2の電極が、リング状の電極であって、前
記第2の液体を取り囲むように配されていることを特徴
とする上記(2)に記載の光学素子。 (4)前記第2の電極が、前記容器の所定角度傾いた側
面に設けられていることを特徴とする上記(2)または
上記(3)に記載の光学素子。 (5)前記第2の電極が、リング状の電極であって、前
記第2の液体を取り囲むように配されていることを特徴
とする上記(4)に記載の光学素子。 (6)前記第1の液体の光軸上の光路長と第2の液体の
光軸上の光路長が、前記印加電圧の出力に応じて変化す
ることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記
載の光学素子。 (7)前記第1の液体の屈折率が、第2の液体の屈折率
より小さく、かつ第1の液体の前記光軸方向の光路長が
前記光軸からの距離に応じて増大することを特徴とする
上記(1)〜(6)のいずれかに記載の光学素子。 (8)前記第1の液体の屈折率が、第2の液体の屈折率
より小さく、かつ第1の液体の前記光軸上の光路長が印
加電圧の出力に応じて、有限寸法の間を変化することを
特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載の光学
素子。 (9)前記溶液の存在する容器の光学面を曲面としたこ
とを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれかに記載の
光学素子。 (10)レンズ素子によって所定の像を結像又は集光さ
せるようにした光学系において、可変パワー素子を前記
レンズ素子に内蔵するようにしたことを特徴とする光学
系。 (11)レンズ素子によって所定の像を結像又は集光さ
せるようにした光学系において、該光学系の一部を上記
(1)〜(9)のいずれかに記載の光学素子によって構
成したことを特徴とする光学系。 (12)被写体像を形成する撮影光学系と、該撮影光学
系に内蔵された可変パワー光学素子と、前記被写体像を
記録する撮像手段とを有する撮影装置において、前記撮
影光学系を通過する光の屈折力を変化させる光学素子が
上記(1)〜(9)のいずれかに記載の光学素子によっ
て構成されていることを特徴とする撮影装置。
【0007】
【発明の実施の形態】本実施の形態で開示する光学素子
あるいは撮影装置は、上記した構成を用いることによ
り、コンパクトな可変焦点距離装置あるいは自動焦点調
節装置等に好適な光学素子をレンズ素子に内蔵する光学
系および撮影装置を実現することができる。例えば、上
記(1)〜(12)の構成を用いて、電極を光の通過し
ない面に設けることにより、印加電圧の出力制御による
界面形状の変化によって第1及び第2の液体による光学
パワーの変化の制御に際して、光の透過率を向上させ、
効率の良い光学素子を構成することが可能となり、液体
の光軸方向の厚さを薄くした状態で容器内に密閉するこ
とが可能となり、さらなるコンパクト化を図ることがで
きる。
【0008】ところで、上記した構成は、電気毛管現象
(エレクトロウエッティング現象)を用いて、透過光量
を制御できるようにした本出願人による光学素子(特願
昭11−169657号)の原理構成に基づき、それを
改良したものである。したがって、上記した構成はこの
原理構成を前提とするものであるから、その詳細の理解
のため、まず、この原理構成を図5以下を用いて説明す
る。
【0009】図5及び図6は電気毛管現象(エレクトロ
ウエッティング現象)を用いて、透過光量を制御できる
ようにした上記光学素子の原理構成を説明するための図
である。図5において、101は上記原理構成を説明す
るための光学素子の全体構成を示すものであり、102
は中央に凹部を設けた透明アクリル製の透朋基板であ
る。透明基板102の上面には、酸化インジウムスズ製
の透明電極(ITO)103がスパッタリングで形成さ
れ、その上面には透明アクリル製の絶縁層104が密着
して設けられる。絶縁層104は、前記透明電極103
の中央にレプリカ樹脂を滴下し、ガラス板で押しつけて
表面を平滑にした後、UV照射を行ない硬化させて形成
する。絶縁層104の上面には、遮光性を有した円筒型
の容器105が接着固定され、その上面には透明アクリ
ル製のカバー板106が接着固定され、更にその上面に
は中央部に直径D3の開口を有した絞り板107が配置
される。以上の構成において、絶縁層104、容器10
5及び上カバー106で囲まれた所定体積の密閉空間、
すなわち液室を有した筐体が形成される。そして液室の
壁面には、以下に示す表面処理が施される。
【0010】まず絶縁層104の中央上面には、直径D
1の範囲内に撥水処理剤が塗布され、撥水膜111が形
成される。撥水処理剤は、フッ素化合物等が好適であ
る。また、絶縁層104上面の直径D1より外側の範囲
には、親水処理剤が塗布され、親水膜112が形成され
る。親水剤は、界面活性剤、親水性ポリマー等が好適で
ある。一方、カバー板106の下面には、直径D2の範
囲内に親水処理が施され、前記親水膜112と同様の性
質を有した親水膜113が形成される。そしてこれまで
に説明したすべての構成部材は、光軸123に対して回
転対称形状をしている。更に、容器105の一部には孔
があけられ、ここに棒状電極125が挿入され、接着剤
で封止されて前記液室の密閉性を維持している。そして
透明電極103と棒状電極125には給電手段126が
接続され、スイッチ127の操作で両電極間に所定の電
圧が印加可能になっている。
【0011】以上の構成の液室には、以下に示す2種類
の液体が充填される。まず絶縁層104上の撥水膜11
1の上には、第2の液体122が所定量だけ滴下され
る。第2の液体122は無色透明で、比重1.06、室
温での屈折率1.49のシリコンオイルが用いられる。
一方液室内の残りの空間には、第1の液体121が充填
される。第1の液体121は、水とエチルアルコールが
所定比率で混合され、更に所定量の食塩が加えられた、
比重1.06、室温での屈折率1.38の電解液であ
る。すなわち、第1及び第2の液体は、比重が等しく、
かつ互いに不溶の液体が選定される。そこで両液体は界
面124を形成し、混じりあわずに各々が独立して存在
する。
【0012】次に前記界面の形状について説明する。ま
ず、第1の液体に電圧が印加されていない場合、界面1
24の形状は、両液体間の界面張力、第1の液体と絶縁
層104上の撥水膜111あるいは親水膜112との界
面張力、第2の液体と絶縁層104上の撥水膜111あ
るいは親水膜112との界面張力、及び第2の液体の体
積で決まる。当実施例においては、第2の液体122の
材料であるシリコンオイルと、撥水膜111との界面張
力が相対的に小さくなるように材料選定されている。す
なわち両材料間の濡れ性が高いため、第2の液体122
が形成するレンズ状液滴の外縁は広がる性向を持ち、外
縁が撥水膜111の塗布領域に一致したところで安定す
る。すなわち第2の液体が形成するレンズ底面の直径A
1は、撥水膜111の直径D1に等しい。一方両液体の
比重は前述のごとく等しいため、重力は作用しない。そ
こで界面124は球面になり、その曲率半径及び高さh
1は第2の液体122の体積により決まる。また、第1
の液体の光軸上の厚さはt1になる。
【0013】一方、スイッチ127が閉操作され、第1
の液体121に電圧が印加されると、電気毛管現象によ
って第1の液体121と親水膜112との界面張力が減
少し、第1の液体が親水膜112と疎水膜122の境界
を乗り越えて疎水膜122内に侵入する。その結果、図
6のごとく、第2の液体が作るレンズの底面の直径はA
1からA2に減少し、高さはh1からh2に増加する。
また、第1の液体の光軸上の厚さはt2になる。このよ
うに第1の液体121への電圧印加によって、2種類の
液体の界面張力の釣り合いが変化し、両液体間の界面の
形状が変わる。
【0014】よって、給電手段126の電圧制御によっ
て界面123の形状を自在に変えられる光学素子が実現
できる。また.第1及ぴ第2の液体が異なつている屈折
率を有しているため、光学レンズとしてのパワーが付与
される事になるから、光学素子101は界面123の形
状変化によって可変焦点レンズとなる。
【0015】さらには、図5に比べて図6の界面124
の方が曲率半径が短くなるので、図6の状態の光学素子
101の方が図5の状態に比べて光学素子101の焦点
距離は短くなる。
【0016】図7は、本発明の給電手段126の出力電
圧と光学素子101の変形との関係を説明する図であ
る。同図(a)において、時刻t0に光学素子101に
対して電圧値V0の電圧を印加すると、時定数t11で光
学素子101の界面124の変形が始まる(図7
(b))参照)。このまま電圧印加を統けていても、界
面124が所望の変化量δ0に達する迄にはかなり長い
時間が必要となる。そこで、光学系としては誤差として
許容できる変形量、例えば図7(b)においては所望の
界面変化量δ0の95%(0.95δ0と表記)まで界面
124が変形した時(時刻t12)に所望の変形量に達し
たと見なす。この変形量に達しなければ、光学素子10
1の次の制御は進まない設定となっている。なおこの許
容できる変形量は、光学素子101が組込まれる光学系
に基いて決定されるものである。
【0017】図8及び図9は上記原理構成における光学
素子及び後述する本発明の実施例1の可変焦点レンズに
係わる給電手段の説明図であって、図8はこれらに好適
な駆動回路を示した図であり、図9はこれらに対する駆
動電圧を示した図である。この図8及び図9を用いて上
記給電手段の構成と作成方法を説明する。130は後述
する光学装置150全体の動作を制御する中央演算処理
装置(以下CPUと略す)で、ROM、RAM、EEP
ROM、A/D変換機能、D/A変換機能、PWM(P
ulse Width Modulation)機能を
有する1チップマイコンである。131は光学素子10
1へ電圧を印加するための給電手段であり、以下その構
成を説明する。
【0018】132は光学装置151に組込まれている
乾電池等の直流電源、133は電源132から出力され
た電圧をCPU130の制御信号に応じて所望の電圧値
へと昇圧するDC/DCコンバータ、134及び135
はCPU130の制御信号、例えばPWM機能が実現さ
れる周波数/デューティ比可変信号に応じて、その信号
レベルをDC/DCコンバータ133で昇圧された電圧
レベルにまで増幅する増幅器である。また、増幅器13
4は光学素子101の透明電極103に、増幅器135
は光学素子101の棒状電極125にそれぞれ接続して
いる。つまり、CPU130の制御信号に応じて、電源
132の出力電圧がDC/DCコンバータ133、増幅
器134、増幅器135によって所望の電圧値、周波
数、及びデューティーで光学素子101に印加されるよ
うになる。
【0019】図9は、上記増幅器134及び135から
出力される電圧波形を説明する図である。なお、DC/
DCコンバータ133から増幅器134及び135へそ
れぞれ100Vの電圧が出力されたものとして以下説明
を行う。図9の(a)にも示したように、増幅器134
及び135はそれぞれ光学素子101に接続している。
増幅器134からは、図9(b)に示すようにCPU1
30の制御信号により所望の周波数、デューティ比で矩
形波形の電圧が出力される。一方増幅器135からは、
図9(c)に示したようにCPU130の制御信号によ
り、増幅器134とは逆位相で、同一周波数、同一デュ
ーティ比の矩形波形の電圧が出力される。これにより、
光学素子101の透明電極103及び棒状電極125間
に印加される電圧は図9(d)に示すように±100V
の矩形波形の電圧、つまり交流電圧となる。
【0020】よって、給電手段131によって光学素子
101には交流電圧が印加されることになる。ところ
で、光学素子101に印加される電圧の印加開始からの
実効値は図9(e)の様に表す事が出来るので、以後、
光学素子101に印加する交流電圧の波形を図9(e)
にならって表す事とする。なお、上記説明中、増幅器1
34及び135から矩形波形の電圧が出力されるものと
して説明したが、正弦波でも同様の構成となる事は言う
までもない。また、上記説明中、光学装置150に電源
132が組込まれた場合について説明を行ったが、外付
けの電源や給電手段によって光学素子101に交流印加
される場合でも良い。
【0021】図10は、光学素子101を光学装置に応
用したものである。当実施例では、光学装置150は静
止画像を撮影手段で電気信号に光電変換し、これをデジ
タルデータとして記録する、いわゆるデジタルスチルカ
メラを例として説明する。140は複数のレンズ群から
なる撮影光学系で、第1レンズ群141、第2レンズ群
142、及び光学素子101で構成される。第1レンズ
群141の光軸方向の進退で、焦点調節がなされる。光
学素子101のパワー変化でズーミングがなされる。第
2レンズ群142は移動しないリレーレンズ群である。
そして、第1レンズ群141と第2レンズ群142の間
に光学素子101が配置され、第1レンズ群141と光
学素子101との間には、公知の技術によって絞り開口
径が調整して撮影光束の光量を調整する絞りユニット1
43が配置されている。また撮影光学系140の焦点位
置(予定結像面)には、撮像手段144が配置される。
これは照射された光エネルギを電荷に変換する複数の光
電変換部、該電荷を蓄える電荷蓄積部、及び該電荷を転
送し、外部に送出する電荷転送部からなる2次元CCD
等の光電変換手段が用いられる。
【0022】145は画像信号処理回路で、撮像手段1
44から入力したアナログの面像信号をA/D変換し、
AGC制御、ホワイトバランス、γ補正、エッジ強調等
の画像処理を施す。146は光学装置150の環境温度
(気温)を測定する温度センサーである。147はCP
U130の内部に設けられたタイマで、CPU130に
よって設定された時間をカウントするためのものであ
る。
【0023】151は液晶ディスプレイ等の表示器で、
撮像手段144で取得した被写体像や、可変焦点レンズ
を有する光学装置の動作状況を表示する。152はCP
U130をスリープ状態からプログラム実行状態に起動
するメインスイッチ、153はズームスイッチで、撮影
者のズームスイッチ操作に応じて後述する変倍動作を行
ない、撮影光学系140の焦点距離を変える。154は
上記スイッチ以外の操作スイッチ群で、撮影準備スイッ
チ、撮影開始スイッチ、シャッター秒時等を設定する撮
影条件設定スイッチ等で構成される。155は焦点検出
手段で、一眼レフカメラに用いられる位相差検出式焦点
検出手段等が好適である。156はフォーカス駆動手段
で、第1レンズ群141を光軸方向に進退させるアクチ
ュエータとドライバ回路を含み、前記焦点検出手段15
5で演算したフォーカス信号に基づいてフォーカス動作
を行ない、撮影光学系140の焦点状態を調節する。1
57はメモリ手段で、撮影された画像信号を記録する。
具体的には、着脱可能なPCカード型のフラッシュメモ
リ等が好適である。
【0024】図11は、図10に示した光学装置150
が有するCPU130の制御フロー図である。以下、図
10及び図11を用いて光学装置150の制御フローを
説明する。ステップS101において、メインスイッチ
152がオン操作されたかどうかを判別し、オン操作さ
れていない時は、そのまま各種スイッチの操作を待つ待
機モードの状態である。ステップS101においてメイ
ンスイッチ152がオン操作されたと判定されたら、待
機モードを解除し、次のステップS102以降へと進
む。ステップS102では、温度センサー146によっ
て光学装置150が置かれている環境温度、つまり光学
装置150の周囲の気温を測定する。ステップS103
では、撮影者による撮影条件の設定を受付ける。例え
は、露出制御モードの設定(シャッター優先AE、プロ
グラムAE等)や面質モード(記録面素数の大小、画像
圧縮率の大小等)、ストロボモード(強制発光、発光禁
止等)等の設定を行う。ステップS104では、撮影者
によってズームスイッチ153が操作されたか否かを判
別する。オン操作されていない場合はステップS105
に進む。ここでズームスイッチ153が操作された場合
は、ステップS121に移行する。
【0025】ステップS121ではタイマ147がカウ
ント中かどうかの判別を行う。カウントしていなければ
ステップS123へ移行し、カウント中である場合は、
そのカウンタ値をリセットした後(S122)、ステッ
プS123へと移行する。
【0026】ステップS123では、ズームスイッチ1
53の操作量(操作方向やオン時間等)を検出し、その
操作量に基いて対応する焦点距離変化量を演算する(S
124)。その演算結果によって、光学素子101への
最終印加電圧値V0を決定し(S125)、温度による
最終電圧値の補正及び電圧印加波形の決定を行う「温度
補正」のサブルーチンに進む(図12参照、詳細は後
述)。この「温度補正」のサブルーチンで決定した光学
素子101に印加する最終電圧値及び印加波形パターン
で給電手段131の制御を行い、光学素子101に電圧
を印加する(S127)。それと同時にタイマ147の
カウントを開始する(S128)。そしてステップS1
03へ戻る。つまり、ズームスイッチ153が操作され
続けている場合は、ステップS103からステップS1
28を繰り返し実行し、ズームスイッチ153のオン操
作が終了した時点でステップS105へと移行する。
【0027】ステップS105では、撮影者によって操
作スイッチ群154のうち、撮影準備スイッチ(図11
のフローチャートではSW1と表記)のオン操作が行わ
れたか否かを判別する。オン操作されていない場合はス
テップS103に戻り、撮影条件設定の受付や、ズーム
スイッチ153の操作の判別を繰り返す。ステップS1
05で撮影準備スイッチがオン操作されたと判定された
ら、ステップS111へ移行する。
【0028】ステップS111では、撮像手段144及
び信号処理回路145を駆動して、プレビュー画像を取
得する。プレビュー画像とは、最終記録用面像の撮影条
件を適切に設定するため、及び撮影者に撮影構図を把握
させるために撮影前に取得する画像の事である。ステッ
プS112では、ステップS111で取得したプレビュ
ー画像の受光レベルを認識す。具体的には、撮像手段1
44が出力する画像信号において、最高、最低及び平均
の出力信号レベルを演算し、撮像手段144に入射する
光量を認識する。ステップS113では、前記ステップ
S112で認識した受光量に基いて、撮影光学系140
内に設けられた絞りユニット143を駆動して適正光量
になるように絞りユニット143の開口径を調整する。
ステップS114では、ステップS111で取得したプ
レビュー画像を表示器151に表示する。続いてステッ
プS115では、焦点検出手段154を用いて撮影光学
系140の焦点状態を検出する。続いてステップS11
6では、フォーカス駆動手段155により、第1レンズ
群141を光軸方向に進退きせて合焦動作を行なう。そ
の後、ステップS117に進み、撮影スイッチ(フロー
図11では、SW2と表記)のオン操作がなされたか否
かを判別する。オン操作されていない時はステップS1
11に戻り、プレビュー面像の取得からフォーカス駆動
までのステップを繰り返し実行する。
【0029】以上のごとく、撮影準備動作を繰り返し実
行している最中に、撮影者が撮影スイッチをオン操作す
ると、タイマ147のカウントが完了しているかどうか
の判別を行う(S118)。カウントが完了していない
場合はそのまま判別を続行し、タイマ147のカウント
が完了した時点でステップS118からステップS13
1にジャンプし、タイマ147のカウント値をリセット
した後(S131)、ステップS132へと移行する。
【0030】ステップS132では撮像を行なう。すな
わち撮像手段144上に結像した被写体像を光電変換
し、光学像の強度に比例した電荷が各受光部近傍の電荷
蓄積部に蓄積される。ステップS133では、ステップ
S132で蓄積された電荷を電荷転送ラインを介して読
み出し、読み出しされたアナログ信号を信号処理回路1
45に入力させる。ステップS134では、信号処理回
路145において、入力したアナログ画像信号をA/D
変換し、AGC制御、ホワイトバランス、γ補正、エッ
ジ強調等の画像処理を施し、さらに必要に応じてCPU
130内に記憶された画像圧縮プログラムでJPEG圧
縮等を施す。ステップS135では、上記ステップS1
34で得られた画像信号をメモリ157に記録すると同
時に、ステップS136にて一旦プレビュー画像を消去
した後に、ステップS134で得られた画像信号を表示
器151に改めて表示する。その後、給電手段131を
制御して光学素子101への電圧印加をオフして(S1
37)、一連の撮影動作が終了する。
【0031】ステップS151では温度センサー146
で測定した気温が15℃以上かどうかの判別を行う。気
温が15℃以下の場合は、図9の(a)に示した電圧印
加波形Aを選択する(S152)。これは先述したよう
に、低温時には光学素子101中の液体121及び12
2の粘性が高くなる事によって界面が変形を完了するま
での時間が長くなっていたのに対し、電源投入後の立上
がり時に所定の最終電圧基準値V0よりも高い電圧を印
加することによつて起動時の界面の変形量を多くする事
で界面の変形完了時間の短縮化を図っている。これは、
光学素子101に印加する第1の電圧、すなわち、最終
電圧基準値V0を印加する前の所定時間(以下、プリ印
加時間と呼ぶ)は最終電圧基準値V0よりも高い第2の
電圧、すなわち、プリ電圧値V1を光学素子101に印
加し、プリ印加時間経過後は最終電圧基準値V0を光学
素子101に印加する波形パターンである。測定気温が
10℃以上15℃未満の場合は(S153)、プリ印加
時間を0msに設定し(S154)、プリ電圧値V1
演算するS180へと進む。
【0032】測定気温が5℃以上10℃未満の場合は
(S155)、プリ印加時間を10msに設定し(S1
56)、プリ電圧値V1を演算するS180へと進む。
測定気温が0℃以上5℃未満の場合は(S160)、プ
リ印加時間を20msに設定し(S156)、プリ電圧
値V1を演算するS180へと進む。測定気温が0℃未
満の場合は(S160)、プリ印加時間を30msに設
定し(S156)、プリ電圧値V1を演算するS180
へと進む。ステップS180で演算するプリ電圧値V1
は例えば以下のような式で求まる。 プリ電圧値V1=(補正定数1)×(基準温度−測定温度)・・・(1−1)式 つまり基準温度、15℃との温度差に(補正定数1)を
掛けた値がプリ電圧値V 1となる。
【0033】プリ電圧値V1が求まった後、ステップS
181に進んで、最終電圧基準値V0の補正量を計算す
ると共に、最終電圧印加時間を求める。最終電圧基準値
0はステップS125で求まっているが、これにも例
えば以下のような式で表される補正を行う。 補正最終電圧値V0’=(最終電圧基準値V0)+(補正定数2)×(基準温度− 測定温度)・・・(1−2)式 つまり、ステップS125で求まった最終電圧基準値V
0に、基準温度15℃との温度差に(補正定数2)を掛
けた値を加えたものが補正最終電圧値V0’となる。以
上の制御を行う事で、印加電圧波形は温度に応じて図9
(a)に示した様にきめ細かく変更され、その結果、界
面の応答波形は同図(c)のごとく温度によらずほぼ一
定となり、時刻t32でほば変形が完了する。そこで変形
完了の目安となるタイマ147の待ち時間をt32より若
干長いTAとし、これを予めCPUl30のメモリ内に
記憶しておく。そして、図7のステップS118でこの
Aをタイマ完了の判断値とする事により、界面が静定
してからステップS131以降のフローの実行が許可さ
れる。
【0034】一方、ステップS151にて測定温度が1
5℃以上の場合は、図9の(b)に示した電圧印加波形
Bを選択する(S170)。これは、先述したように高
温時には光学素子101中の液体121及び122の粘
性が低くなる事によって界面が変形を完了するまでに振
動現象が起こつてしまう事に対し、電源投入後の立上が
り時に徐々に所定の最終電圧基準値V0まで電圧を印加
することによって起動時の界面の振動現象の抑制を図っ
ている。つまり、光学素子101に印加する最終電圧基
準値V0を印加する前の所定時間(これもプリ印加時間
と呼ぶ)は徐々に最終電圧基準値V0になるように電圧
制御を行う波形パターンである。
【0035】測定気温が15℃以上20℃未満の場合は
(S171)、プリ印加時間を10msに設定し(S1
72)、補正最終電圧値V0’を演算すると共に、最終
電圧印加時間を求めるステップS181へと進む。測定
気温が20℃以上30℃未満の場合は(S173)、プ
リ印加時間を20msに設定し(S174)、補正最終
電圧値V0’を演算すると共に、最終電圧印加時間を求
めるステップS181へと進む。測定気温が30℃以上
の場合は(S173)、プリ印加時間を30msに設定
し(S175)、補正最終電圧値V0’を演算すると共
に、最終電圧印加時間を求めるステップS181へと進
む。
【0036】以上の制御を行う事で、印加電圧波形は温
度に応じて図9(b)に示した様にきめ細かく変更さ
れ、その結果、界面の応答波形は同図(d)のごとく温
度によらずほぼ一定となり、時刻t42でほぼ変形が完了
する。そこで変形完了の目安となるタイマ147の待ち
時間を、t42より若干長いTBとし、これを予めCPU
130のメモリ内に記憶しておく。そして、図7のステ
ップS118でこのTBをタイマ完了の判断値とする事
により、界面が静定してからステップS131以降のフ
ローの実行が許可される。
【0037】以上により、温度に応じた最終印加電圧値
や電圧印加波形パターンが決定するので(S182)、
ステツプSl27に戻る。また温度に応じて最終印加電
圧値や電圧印加波形パターンを制御することによって、
各温度毎に最適な駆動制御を行う事が可能となる。
【0038】上記実施例1によれば、 (1)温度に応じて光学素子への最終印加電圧値や電圧
印加波形パターンを制御することによって、光学素子の
変形完了時間の短縮可能な光学装置を得ることが出来る
こと。 (2)実際に光学素子を駆動させる時間を短くする事が
出来たので、光学装置の消費電力を低減する事が出来る
こと。 (3)光学素子の変形が静定するまで露光を禁止してい
るので、光学装置の撮影動作に影響を与える事が解消さ
れること。等が達成される。
【0039】なお、本実施例では電圧印加波形パターン
の切り替える基準温度を15℃としていたり、プリ印加
時間を各温度毎に設定しているが、光学素子の構成やそ
の液体の種類・組合せ等によって基準温度やプリ印加時
間を設定すれば同様な効果が得られる。また、光学素子
への電圧印加を2段階にしているが、それ以上の多段階
にしても同様な効果が得られる。さらには、温度毎の最
終印加電圧値やプリ印加電圧値の補正量を演算で求めて
いるが、例えば図10に示したように、所望の焦点距離
の温度によって決まるテーブルをCPUに記憶してお
き、それを各補正量として使用しても本実施例と同様な
効果が得られる。なお、本実施例では光学装置の一例と
してデジタルスチルカメラを取り挙げたが、それ以外の
ビデオカメラや銀塩カメラ等にも効果を損なわずに適用
できる事は言うまでもない。
【0040】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。 [実施例1]本発明の実施例1の光学系に用いられる光
学素子の構成の原理を図1を用いて説明する。図1にお
いて、7は前述した原理図において説明したと同様の、
以下の液体を封止した容器で絶縁体でできており、図中
左右方向(光の入射出方向)は透明に出来ている。8は
容器7に封止された第2の液体でここでは透明なシリコ
ンオイルで構成されている。9は容器7に封止された第
2の液体よりも屈折率の低い透明な第1の液体で食塩を
溶した水の様な電解液で構成されている。10は電解液
9に外部から電位をかける為の電極で不図示のコントロ
ール回路に連結されており前述したようなプラス、マイ
ナス200V程度の交流電界がかけられる。
【0041】11は絶縁体の中に埋め込まれたリング状
の第2の電極で同じく不図示のコントロール回路に連結
されており 前述したようなプラス、マイナス200V
程度の交流電界が前述の電極10とは逆極性の位相でか
けられる。12は光束で図1(a)の状態では 第2の
液体8から第1の液体9に入射するときに屈折率の違い
により界面で屈折し集光するようになっているが、交流
電界をかけた(b)の状態では電界液である第1の液体
9がシリコンオイル等の第1の液体8をリング状の電極
11の付近で押しのけることにより、両液体の界面がさ
らに凸状を増大させ、射出光13の集光性を上げてい
る。すなわち、図1の光学素子が焦点距離の短いレンズ
と変化している。
【0042】上記構成において、前述したように図1
(a)の非通電状態からカメラの焦点調節あるいは倍率
変更を行う為に不図示のコントロール回路が電極10、
及び11に交流通電を始めると図1(b)の様により短
い焦点距離となる。これは電極10、11にかける電圧
に関係するから任意の焦点距離を設定できる。
【0043】本実施例では、以上の光学素子を用い、焦
点調節や倍率変更を行い、例えば図10に示されるよう
にレンズ101を構成し、小型化および高性能化を達成
することが可能な光学系を構成することができる。
【0044】図2(b)(c)に、本発明の実施例1に
おける光学素子の構成を示す。前記図1に示した原理図
及び図2(a)に再示したものよりも、更に液体の光軸
方向の厚さを薄くした状態で容器内に密閉することを可
能とし、さらなるコンパクト化を図ることができるよう
にしたものである。
【0045】図2(a)は図1と同様の原理構成による
図であるがこの時、容器の側面と第1の液と第2の液の
2液の交点である点Pに着目すると、この2液の境界面
の接線ψ方向に界面の状態が生成され、この状態から電
極10,11に通電する事でこの界面の状態、ψが増加
する方向に変化する(ここでθがいわゆる接触角でψ=
90°−θの関係がある。)。
【0046】上記したユニットの厚みdに着目すると前
記ψが0に近づくような構成にすれば本実施例のユニッ
トの厚みd´はさらに小さく(薄く)構成できることが
わかる。このようなことから、容器の側面を角度ψだけ
傾けて7bの様に構成することにより、図2(b)に示
すように厚みの薄いユニットを形成することができる。
ここで、図2の点P部を拡大した図を図3に示す。図3
においてtは水溶液側の厚みを示し、t=0.1から
0.5mmが、遮光性とユニットのコンパクトさを両立
した好適な条件となる。また、ψは図2(a)で示した
ような2つの溶液と容器の側面で決まる接触角に合わせ
た角度で2液の界面が図のごとく大きなR状になるよう
構成され、リング状の電極11は容器側面より更にごく
わずかの角度であるδ分だけ傾いて且つ限りなく容器の
内側に近いように、例えば10〜30μ程度に構成され
ている。また、図中破線で示される容器内面にはあらか
じめ公知の撥水処理がなされ、水溶液9をはじくように
構成されている。
【0047】以上の様な構成で前述の図8に示した増幅
器134、135からの通電により、図2(c)の様に
2液の界面が変形し、図中入射からの光を屈折させて射
出側に通過させる焦点調節装置の役割を果たす。この時
の凸状の大きさ、すなわちレンズの焦点距離又はレンズ
パワーは、前述の増幅器134、135からの電圧に略
比例することは既に前例で述べた。
【0048】[実施例2]図4は、本発明の実施例2の
可変焦点レンズの構成を示すものであり、実施例1の基
本構成を用いて形成された可変焦点レンズを、レンズ素
子の中に内蔵させたものである。図4(a)には非通電
状態で可変焦点レンズを透過する光に2液の界面があま
り影響を生じさせない状態、図4(b)は前記図4
(a)から前述のごとく電界をかけて2液の界面を変化
させ、図4のレンズの焦点距離を変化させた状態を示
す。
【0049】図4(b)の状態では 前述の例と同じ電
圧をかけない(a)の状態に比べ屈折率の高い第2液体
8と屈折率の低い第1液体9との界面のRが小さくなっ
ており、図のレンズ全体としての焦点距離がより短く、
すなわちパワーが強く変化していて、焦点調節機能を果
たしている。
【0050】本実施例においては、前述した実施例1に
比べ可変焦点構造をレンズの機能の中に内蔵したことに
より、トータルで更にコンパクトなユニットを実現する
ことができる。
【0051】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、エレクトロウエッティング現象を利用して、簡単な
構成で効率よくレンズ系の焦点調節あるいは変倍を制御
することができると共に、さらに、レンズ素子に内蔵す
る小型光学系および撮影装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の光学系に用いる光学素子の
構成原理を示す図である。
【図2】本発明の実施例1における光学素子の構成を示
す図である。
【図3】図2の点P部を拡大した構成を示す図である。
【図4】本発明の実施例2における可変焦点レンズの構
成を示す図である。
【図5】電気毛管現象(エレクトロウエッティング現
象)を用いて、可変焦点レンズを制御できるようにした
光学素子の原理構成を説明するための図である。
【図6】電気毛管現象(エレクトロウエッティング現
象)を用いて、可変焦点レンズを制御できるようにした
光学素子の原理構成を説明するための図である。
【図7】図6の光学素子又は本実施例のレンズに電圧を
印加した際における給電手段の出力電圧と光学素子の変
形との関係を説明する図である。
【図8】上記原理構成の光学素子及び本発明の実施例に
おける可変焦点レンズに好適な駆動回路を示した図であ
る。
【図9】上記原理構成の光学素子及び本発明の実施例に
おける可変焦点レンズに対する駆動電圧を示した図であ
る。
【図10】上記原理構成の光学素子及び本発明の実施例
における可変焦点レンズを光学装置に応用した時のシス
テム図である。
【図11】上記光学装置に応用した時のフローチャート
図である。
【図12】上記光学装置に応用した時のフローチャート
図である。
【図13】本発明の可変焦点レンズの温度補正の動作を
示す図である。
【図14】上記図13における温度補正した際のマイコ
ン内のテーブルを示す図である。
【符号の説明】
7・・・光学素子容器 8・・・シリコンオイル等の油 9・・・カーボン粒子を混ぜた水溶液(電解液) 10・・・電極端子 11・・・リング状の電極 12・・・入射光 13・・・射出光 101・・・光学素子 102・・・透明基板 103・・・透明電極 104・・・絶縁層 105・・・容器 106・・・上カバー 107・・・絞り板 111・・・撥水膜 112・・・親水膜 113・・・親水膜 121、421・・・第1の液体 122、422・・・第2の液体 123・・・光軸 124・・・界面 125・・・棒状電極 126・・・給電手段 130・・・CPU 131・・・給電手段 132・・・電源 134、135・・・増幅器 140・・・撮影光学系 141・・・第1レンズ群 142・・・第2レンズ群 143・・・絞りユニット 144・・・撮像手段 145・・・画像信号処理回路 146・・・温度センサー 147・・・タイマ 150・・・光学装置 151・・・表示器 152・・・メインスイッチ 153・・・ズームスイッチ 154・・・操作スイッチ群 155・・・焦点検出手段 156・・・フォーカス駆動手段 157・・・メモリ手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 能登 悟郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 川浪 英利子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H041 AA02 AB32 AC06 AZ06 5C022 AB21 AB66 AC01 AC51 AC54 AC69 AC74 AC78

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屈折力を持つ光学素子であって、屈折率が
    実質的に異なり、互いに混合することのない導電性また
    は有極性の第1の液体及び第2の液体を備え、容器の側
    面を光軸に対して所定角度傾いた構成として、前記第1
    及び第2の液体の界面が大きなR状をなした状態でこれ
    らの液体を前記容器内に密閉し、 前記光束の通過の妨げとならない部位に形成された電極
    を介してこれらの液体間に電圧を印加するに当たり、印
    加する電圧の出力を制御して前記界面形状を変化させる
    ことにより、通過する光の屈折力を変化させる構成を有
    することを特徴とする光学素子。
  2. 【請求項2】前記電極が、第1の電極と前記第1の液体
    から絶縁された第2の電極とからなり、該第1の電極が
    前記容器の側面側から前記第1の液体に導通するように
    設けられると共に、前記第2の電極が前記容器の側面側
    に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光
    学素子。
  3. 【請求項3】前記第2の電極が、リング状の電極であっ
    て、前記第2の液体を取り囲むように配されていること
    を特徴とする請求項2に記載の光学素子。
  4. 【請求項4】前記第2の電極が、前記容器の所定角度傾
    いた側面に設けられていることを特徴とする請求項2ま
    たは請求項3に記載の光学素子。
  5. 【請求項5】前記第2の電極が、リング状の電極であっ
    て、前記第2の液体を取り囲むように配されていること
    を特徴とする請求項4に記載の光学素子。
  6. 【請求項6】前記第1の液体の光軸上の光路長と第2の
    液体の光軸上の光路長が、前記印加電圧の出力に応じて
    変化することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項
    に記載の光学素子。
  7. 【請求項7】前記第1の液体の屈折率が、第2の液体の
    屈折率より小さく、かつ第1の液体の前記光軸方向の光
    路長が前記光軸からの距離に応じて増大することを特徴
    とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学素子。
  8. 【請求項8】前記第1の液体の屈折率が、第2の液体の
    屈折率より小さく、かつ第1の液体の前記光軸上の光路
    長が印加電圧の出力に応じて、有限寸法の間を変化する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    光学素子。
  9. 【請求項9】前記溶液の存在する容器の光学面を曲面と
    したことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記
    載の光学素子。
  10. 【請求項10】レンズ素子によって所定の像を結像又は
    集光させるようにした光学系において、可変パワー素子
    を前記レンズ素子に内蔵するようにしたことを特徴とす
    る光学系。
  11. 【請求項11】レンズ素子によって所定の像を結像又は
    集光させるようにした光学系において、該光学系の一部
    を請求項1〜9のいずれか1項に記載の光学素子によっ
    て構成したことを特徴とする光学系。
  12. 【請求項12】被写体像を形成する撮影光学系と、該撮
    影光学系に内蔵された可変パワー光学素子と、前記被写
    体像を記録する撮像手段とを有する撮影装置において、
    前記撮影光学系を通過する光の屈折力を変化させる光学
    素子が請求項1〜9のいずれか1項に記載の光学素子に
    よって構成されていることを特徴とする撮影装置。
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