JP2002540464A - 滴センタリング装置 - Google Patents

滴センタリング装置

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JP2002540464A JP2000608206A JP2000608206A JP2002540464A JP 2002540464 A JP2002540464 A JP 2002540464A JP 2000608206 A JP2000608206 A JP 2000608206A JP 2000608206 A JP2000608206 A JP 2000608206A JP 2002540464 A JP2002540464 A JP 2002540464A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面(4)の所定の位置に、滴(2)をセンタリングする方法である。 【解決手段】 本発明の方法は、鐘形のくぼみ(6)を形成することより成り、該くぼみは、滴とくぼみの接触の境界のポイントにおいて、該ポイントならびに対称ポイント(CP2)の両方で表面に接している円(TC)の曲率よりも小さい、またはそれと反対の曲率を備えるよう該位置に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体の滴を、固体表面のあらかじめ定められた位置に維持すること
、ならびに、より正確には、滴のセンタリングに関する。
【0002】
【従来の技術】
様々な理由により、表面にある滴を、あらかじめ定められた軸を正確に中心に
して維持することが望まれている。既にある方法としては、滴に関する表面のぬ
れ度を、軸のまわりで修正するものがある。
【0003】 図1は、表面4上にある滴2を、断面図により示したものである。表面4は、
軸0を中心とする円形のエリアC1の中で処理される。エリアC1の処理は、滴
2に関するぬれ度が強くなるように行われる。この結果、滴は毛管現象により軸
0を中心にして維持される。
【0004】 ここでは示されていない、上記のような表面処理の改良形は、軸0のまわりに
いくつかの同心円のエリアを形成するものである。該エリアの処理は、軸0にそ
のエリアが近ければ近いほど、液滴2に関するぬれ度がより強くなるというもの
である。このような改良形により、異なる接触角での滴2のセンタリングが実現
している。この改良形は、例えば、電圧による手段など、該角度を変える方法が
ある際にとりわけ有利である。このような表面処理は、しかしながら、実施が難
しく、またコストも高い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、表面上にある滴を、表面のぬれ度を修正する方法を用いるこ
となく、センタリングすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本目的の達成のため、本発明は表面上の所定の位置に液滴をセンタリングする
方法を提供する。この方法は、滴とくぼみの接触する境界のポイントにおいて、
かかるくぼみが、該表面の該ポイントならびに対称ポイントでくぼみの表面にタ
ンジェント円の曲率よりも小さい、もしくは反対の曲率を持つフレア状のくぼみ
を、該位置に形成するものである。
【0007】 本発明の実施形態によれば、フレア状のくぼみは、該表面に対し垂直の軸を持
つ円錐台の形状をしている。
【0008】 本発明の実施形態によれば、フレア状のくぼみは、該表面に対し垂直の軸を持
つトーラスの上部中央部分の形状をしている。
【0009】 本発明の実施形態によれば、凸表面の外側の表面に滴をセンタリングする方法
が提供される。この場合は、該表面が、滴との接触の境界のポイントにおいて、
該表面に該ポイントならびに対称ポイントで接するタンジェント円よりも大きい
曲率を持つ形状を備えるようにする。
【0010】 本発明の実施形態によれば、凸表面は、かかるタンジェント円よりも小さい半
径を備えた円の弧を該軸に対し回転させることにより形成される。
【0011】 本発明は、上記の方法を導入した可変焦点レンズをも提供する。該レンズは、
絶縁体で作られた壁、壁の第1の表面のエリア上に配置される第1の絶縁性液体
の滴、第1の表面ならびに滴をカバーする第2の導電性液体、(第1の液体と第
2の液体には混和性がなく、異なる光学インデックスを持ち、実質的に同密度で
ある)、導電性液体と該壁の第2の表面上に配置された電極の間に電圧をかける
手段、ならびに壁のフレア状のくぼみの中にある滴より成る。
【0012】 本発明の実施形態によれば、電極は金属板であり、フレア状のくぼみは、該金
属板をエンボス加工することにより形成された円錐台であり、第1の表面に対し
垂直な軸を中心としており、同金属板の下部には中心を通る穴が開けられており
、絶縁体の壁は、電極ならびにくぼみの壁に張りついた透明なプラスチックのフ
ィルムであり、かかる穴をカバーしている。
【0013】 本発明の実施形態によれば、電極は金属板であり、フレア状のくぼみは、該金
属板を機械加工することにより形成された円錐台であり、第1の表面に対し垂直
な軸を中心としており、同金属板の下部には中心を通る穴が開けられており、絶
縁体の壁は、電極ならびにくぼみの壁に張りついた透明なプラスチックのフィル
ムであり、かかる穴をカバーしている。
【0014】 以上の、本発明の目的、特徴ならびに有効性は、付随する図面に関する以下の
限定的でない具体的な実施形態の中で、詳しく述べる。
【0015】 同一の要素は、以下の図面において、同一の参照番号で示される。とりわけ、
参照番号2は、表面における位置を必然的に毛管現象(表面張力)により決定さ
れる寸法の小さい液滴を指す。参照番号4は、表面を指し、ぬれ度は液滴2に関
して一定である。
【0016】
【発明の実施の形態】
図2は、表面に対し垂直な軸0により切断された平らな表面4を示している。
滴が軸0を中心とする位置Aに配置されることが望まれるときに、例えば、滴把
持ロッドからおろされた場合、位置Aに正確に配置される精度は低く、例えば位
置Bのところなど、滴があった位置にとどまる。
【0017】 図3に示されるように、滴2を軸0に関しセンタリングを行うことの問題を解
決するため、本発明の発明者は、最初、滴2を表面4内に形成されたくぼみに置
くことを考えついた。このくぼみは、軸0に関し対称な球形キャップの形状をし
ている。しかしながら、くぼみ6の中の滴のあらゆる配置が、安定的配置とみな
されてしまう。結果、平らな表面4の場合、滴が軸0を中心とする位置Aに配置
されることが望まれるときには、例えば位置Bのところなど、滴があった位置に
とどまるので、位置Aに正確に配置される精度は低い。
【0018】 当初、本発明の発明者は、くぼみによる滴のセンタリングのアイデアを断念し
た。結果、本出願人により出されたフランス国における特許出願番号97/12
781は、図1に関連して記述のある手段により、軸を中心にして固体の表面に
配置された滴により形成された可変焦点レンズについて説明している。同出願に
おいては、滴を軸中心に維持しつつ変形する、電磁的手段についての説明も行っ
ている。
【0019】 一方、本出願では、チューブの中にあり、毛管現象によりチューブの軸を中心
として維持されている滴により形成される可変焦点液体レンズについて説明して
いる。ここでは、滴2を、軸を中心とする表面4の円筒状のくぼみの中に置くこ
とにより、軸0を中心として配置することが可能なようにみえる。しかしながら
、滴の形状を保ちながら、泡を作らないように、滴をこのような円筒状のくぼみ
に置くことは困難である。
【0020】 本発明の発明者は、軸0を中心とするくぼみのうち、どのような形状のものが
、この軸上での滴の容易なセンタリングを実現するかについて、体系的に調査し
た。
【0021】 図4〜7はそれぞれ、軸0を中心として表面4上に形成されたフレア状のくぼ
み6の中に位置する、滴2の断面図を表している。軸0を中心とする滴2の位置
Aについて、CP1は、滴2とくぼみ6の表面の接触の境界のポイントを指す。
中心を軸0上にとる円は、ポイントCP1ならびに対称ポイントであるCP2の
両方において、くぼみの表面に接しており、タンジェント円TCと呼ばれる。
【0022】 図4は、前出の円TCの半径よりも小さい半径を持つ円の弧を、軸0のまわり
に回転させることによって形成されたくぼみ6の中に位置する滴2を示している
。くぼみの表面と滴の接触の境界のポイントCP1において、くぼみの表面の曲
率は、円TCの曲率よりも大きい。
【0023】 図5は、セグメントを軸0のまわりに回転させることによって形成されたくぼ
み6の中に位置する滴2を示している。くぼみ6は円錐台である。結果として、
滴との接触の境界のポイントCP1において、くぼみ6の表面の曲率は0であり
、タンジェント円TCの曲率よりも小さい。
【0024】 図6は、前出の円TCの弧よりも大きい円の弧を軸0のまわりに回転させるこ
とによって形成されたくぼみ6の中に位置する滴2を示している。結果として、
滴との境界のポイントCP1において、くぼみの表面の曲率は、タンジェント円
TCの曲率よりも小さい。
【0025】 図7は、タンジェント円TCと反対の曲率を持つ円の弧を、軸0のまわりに回
転させて形成されたくぼみ6の中に位置する滴2を示している。くぼみ6は、ト
ーラスの上部中央部分に一致する。滴との接触の境界のポイントCP1において
、くぼみ6の表面の曲率は、タンジェント円TCの曲率と反対である。
【0026】 軸0を中心とするフレア状のくぼみ6の中に位置する滴2については、滴との
接触の境界のポイントCP1におけるくぼみ6表面の曲率が、軸0を中心とする
滴の位置Aが均衡点であるか否かを決定することを、本発明の発明者は示してい
る。
【0027】 結果として、図5、6、7にあるように、ポイントCP1における曲率は、タ
ンジェント円TCの曲率よりも小さい、もしくはそれと逆であり、そのようなく
ぼみに位置する滴は、自然に軸0を中心とする位置Aをとる。
【0028】 反対に、図4にあるように、ポイントCP1における曲率が、タンジェント円
TCの曲率よりも大きいとき、軸0を中心とする滴の位置Aは、極めて不安定で
あり、維持することが不可能である。そのようなくぼみに位置する滴は、自然と
、軸0に関して中心からずれた位置Bをとる。
【0029】 最後に、図3にあるように、ポイントCP1における曲率が、タンジェント円
TCの曲率と等しいとき、滴のあらゆる位置が安定的であり、そのようなくぼみ
の中で中心からずれた位置Bに位置する滴は、その位置を保ち続ける。
【0030】 結果として、本発明は、滴との接触の境界のポイントCP1において、タンジ
ェント円TCの曲率よりも小さい、もしくはそれと反対の曲率を持つフレア状の
くぼみを表面の所定の位置に形成し、該位置に滴をセンタリングする方法を提供
する。
【0031】 重要なのは、滴とくぼみの表面の接触の境界だけであることに注意しなければ
ならない。くぼみの形は全く重要ではなく、平らでも、凸面でも、凹面でもよい
【0032】 本発明のもうひとつの側面によると、軸0を中心とする均一なぬれ度の凸面の
表面が検討されており、かかる凸面の上には滴があり、滴は軸0を中心とする位
置Aにある。前述のポイントCP1ならびにタンジェント円TCは再び検討され
る。
【0033】 図8〜10は、軸0を中心とする凸面の表面16上に位置する滴14の断面図
である。
【0034】 図8は、凸面の表面が球体である場合の図である。滴14との接触の境界のポ
イントCP1における球体16の表面は、常にタンジェント円TCと交わる。
【0035】 図9におけるケースでは、凸面の表面は円錐形である。滴14との接触の境界
のポイントCP1における円錐形の表面16の「曲率」は常に、タンジェント円
TCの曲率よりも小さい。
【0036】 図10におけるケースでは、凸面の表面は、タンジェント円TCの半径よりも
小さい半径を持つ円の弧を、軸0のまわりに回転させることによって形成される
。滴14との接触の境界のポイントCP1における表面の曲率は常に、タンジェ
ント円TCの曲率よりも大きい。
【0037】 軸0を中心とする凸面の表面16上に位置する滴14については、滴との接触
の境界のポイントCP1における曲率が、軸0を中心とする滴の位置Aが均衡点
であるか否かを決定することを、本発明の発明者は示している。
【0038】 結果として、図10にあるように、ポイントCP1における曲率がタンジェン
ト円TCの曲率より大きいとき、そのような表面に位置する滴は、自然に軸0を
中心とする位置Aをとる。
【0039】 しかしながら、図9にあるように、ポイントCP1における曲率がタンジェン
ト円TCの曲率よりも小さいとき、軸0を中心とする滴の位置Aは不安定である
。そのような表面に位置する滴は、自然と、軸0に関して中心からずれた位置B
をとる。
【0040】 最後に、図8にあるように、ポイントCP1における曲率がタンジェント円T
Cの曲率に等しいとき、滴のあらゆる位置が安定的であり、中心からずれた位置
Bに位置する滴は、その位置を保ち続ける。
【0041】 結果として、本発明は、滴との接触の境界のポイントCP1において、タンジ
ェント円TCの曲率よりも大きい曲率を凸面の表面にもたせることにより成る、
滴をセンタリングする方法を提案する。
【0042】 本方法の応用によれば、凸面の表面16は、滴14を把持するためのロッド1
8の先端を形成している。事実、化学的あるいは生物学的取り扱い操作のために
は、正確に、そして確実に滴を取り扱うことを可能にする滴把持ロッドを備える
ことが望まれる。滴把持ロッドは、先端が本発明に従って形成されており、確実
に滴を中心に運ぶことを可能にする。
【0043】 光学レンズとして用いる滴をセンタリングする手段を形成する、本発明の応用
について、以下に述べる。
【0044】 図11は、導電性液体8を満たした誘電性格納装置の中に形成された可変焦点
液体レンズを簡略的に示した断面図である。誘電体4は、導電性液体8に関し、
自然に低いぬれ度を持つ。格納装置4の壁の表面は、下部にくぼみ6を備えてお
り、この壁に垂直な軸0を中心としている。本発明によれば、くぼみ6は、例え
ば図5に示されているように円錐台である。絶縁性液体2の滴は、くぼみ6の中
に位置する。ここまで見てきたように、絶縁体液体の滴2は、自然に、軸0を中
心とした位置Aをとる。絶縁性液体2ならびに導電性液体8は、ともに透明で、
混和性がなく、異なる光学インデックスを持ち、実質的に同密度である。液体8
と液体2の間に形成されるジオプトリは液体レンズの表面を形成し、その光学的
軸は軸0であり、もうひとつの表面は、滴とくぼみの下部の間の接点に一致する
。電極10は、軸0の近くの穴11を含み、誘電格納装置4の外側の表面に位置
している。電極12は、導電性液体8に接している。電極12は、液体8の中に
沈み、あるいは格納装置4の内壁に設けられる導電付着となる。電圧源(図示な
し)により、電極10ならびに電極12の間に電圧Vをかけることが可能になる
【0045】 電圧Vは、0ボルトから、最高電圧まで増加させることができ、それは、用い
られる素材による。電圧を増加させると、絶縁性液体の滴2は限界位置(参照番
号Bで示す)に到達するように変形する。滴2が位置Aから位置Bに変形するの
に伴い、液体レンズの焦点が変化する。
【0046】 絶縁性液体である滴2には、電圧Vが高いとき、周辺でマイクロドロップは起
こらず、逆に、滴が導電性液体であるときには、マイクロドロップが起こる。
【0047】 くぼみ6は、どのような形状の滴2を含もうと、滴の限界と表面の接触の境界
のポイントCP1におけるくぼみの表面の曲率が、このポイントを通るタンジェ
ント円TCの曲率よりも小さくなる円錐形である。結果として、本発明の側面に
よれば、くぼみ6はそのようなものであるため、位置Aから位置Bへの変形の間
中、滴2は、軸0を中心に取り続ける。正確に固定された光学的軸ならびに電圧
に伴い変化する焦点を備えた液体レンズは、このようにして実現される。
【0048】 本発明に従ったくぼみ6は、滴2の継続したセンタリングを確保し、比較的導
入が簡単で、前述のフランス国特許出願で説明されている電磁気的センタリング
手段あるいは表面処理によるセンタリング手段に有効に取って代わるものである
ということに注意しなければならない。
【0049】 表面に滴2が存在する素材4の厚さの両端の電気的負荷の蓄積を避けるために
、電圧Vには、好ましくはAC電源が利用される。
【0050】 例として、塩(ミネラルあるいはその他)を注がれた水、または、その他の有
機あるいは無機の液体には導電性があり、あるいはイオン成分の追加によって導
電性液体8として使用することが可能になる。絶縁性液体2には、可能であれば
ハロゲン化したアルカリ性あるいはアルカリ性混合の油または、導電性液体8と
混和性のない他の絶縁性液体を使用することができる。誘電壁4は、ガラス板も
しくはフッ化ポリマー、エポキシ樹脂、ポリエチレンの重ね合わせでよい。電極
10は、金属の付着でよい。
【0051】 図12は、図11の可変焦点液体レンズの代替的な実施形態を簡略的に示した
断面図である。図11ならびに図12において、同一の要素は同一の参照番号で
示される。この実施形態では、電極10は金属板であり、中で、くぼみ6がエン
ボス加工により形成されている。電極10はまた、中で、くぼみ6が機械加工に
より形成され、その後研磨される金属板である場合もある。壁4は、例えば、電
極10に張りついた薄い、透明のプラスチックフィルムであり、穴11をカバー
している。該プラスチックフィルムは、例えば、熱成形によりくっつけられる。
【0052】 図12の応用例では、滴2の直径は約1〜5mmである。導電性液体8と、絶
縁性液体の滴2は実質的に同密度であり、滴2は、球形キャップの形状をしてい
る。アイドリング状態(位置A)のとき、滴2の縁の角度は、くぼみが45度の
傾きを持った円錐であった場合、くぼみ6の表面に対して、約45度となる。限
界位置(位置B)において、滴2の縁の角度は、格納装置4の表面に対して約9
0度となる。光学インデックス1.35の食塩水を導電性液体8として、光学イ
ンデックス1.45の油を滴2の絶縁性液体として用いた前述の装置により、2
50Vの電圧の印加ならびに数mWの電力の放散によって約30ジオプトリの焦
点のバリエーションが実現する。この場合、AC電圧の周波数は約100〜10
,000Hzであり、その周期は、システムの応答時間である1/200〜1/300秒よ
りもはるかに小さい。
【0053】 本発明に基づいた可変焦点レンズは数百μm〜数十mmのサイズであり、とり
わけ、光電子、内視鏡検査、画像ならびにビジョンシステムに応用できる。
【0054】 もちろん、本発明は技術の進歩に伴う様々な変形ならびに改良形を有する。と
りわけ、本発明は、円が交差する、つまりは、軸0のまわりの回転によって形成
されたくぼみに関連してなされたものである。しかしながら、例えば、みぞ形の
細長いくぼみなども提供される。この場合、図5〜7は、みぞ形の断面を描いた
ものと考えられ、軸0は、みぞ形の対称面を表す。
【0055】 反対に、図11においては、底が平らなくぼみ6が示されている。それは、平
凸レンズとなる。くぼみ6の底の形状は、滴2のセンタリングの状態に影響を及
ぼさないことがわかる。結果として、くぼみ6の底の曲率を修正することによっ
て、両凸あるいはメニスカスレンズを容易に形成することができる。
【0056】 反対に、図5のような円錐形のくぼみを用いた可変焦点レンズの実施形態が図
11ならびに図12に示されている。しかし、本発明は、本発明に基づく別の形
のくぼみを用いた可変焦点レンズにも容易に適用することができる。
【0057】 最後に、例えば全て一緒に、または別々に操作され、単一の白色光の源から来
る光を通す、あるいは遮断する、別々に制御される3つの可変焦点レンズ、赤の
レンズ、緑のレンズ、青のレンズ、のグループにより形成されるネットワークを
備えた装置が形成され、巨大な照明カラースクリーンを低コストで形成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 前述の、従来の技術に基づく、滴センタリング手段の断面図を示したものであ
る。
【図2】 平らな表面にある滴の断面図である。
【図3】 表面のフレア状のくぼみに位置する滴の断面図である。
【図4】 表面のフレア状のくぼみに位置する滴の断面図である。
【図5】 表面のフレア状のくぼみに位置する滴の断面図である。
【図6】 表面のフレア状のくぼみに位置する滴の断面図である。
【図7】 表面のフレア状のくぼみに位置する滴の断面図である。
【図8】 滴把持ロッドの一端にある滴の断面図である。
【図9】 滴把持ロッドの一端にある滴の断面図である。
【図10】 滴把持ロッドの一端にある滴の断面図である。
【図11】 本発明を、レンズとして用いる透明の滴のセンタリングに応用したものの断面
図である。
【図12】 図11の変形を断面図として示したものである。
【符号の説明】
0 軸 2 滴(絶縁性液体) 4 表面 6 くぼみ 8 導電性液体 10 電極 11 穴 12 電極 14 滴 16 凸表面 18 滴把持ロッド A 位置A B 位置B C1 円形エリア CP1 滴とくぼみの接触の境界のポイント CP2 CP1の対称ポイント TC タンジェント円

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面(4)の所定の位置に、液滴(2)をセンタリングする
    方法において、 くぼみ(6)が、滴とくぼみの接触の境界のポイント(CP1)において、表
    面の該ポイントならびに対称ポイント(CP2)の両方で、くぼみの表面に接し
    ている円(TC)の曲率よりも小さい、またはそれと反対の曲率を備えるよう該
    位置に形成されることを特徴とする、表面(4)の所定の位置に、液滴(2)を
    センタリングする方法。
  2. 【請求項2】 フレア状のくぼみ(6)が、該表面に対し垂直の軸を持つ円
    錐台の形状をしていることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 フレア状のくぼみ(6)が、該表面に対し垂直の軸を持つト
    ーラスの上部中央部分の形状をしていることを特徴とする、請求項1記載の方法
  4. 【請求項4】 凸表面(16)の外側の表面に液滴(14)をセンタリング
    する方法において、 該表面が、滴との接触の境界のポイント(CP1)において、該表面に該ポイ
    ントならびに対称ポイント(CP2)で接するタンジェント円(TC)よりも大
    きい曲率を持つ形状を備えるようにすることを特徴とする、凸表面(16)の外
    側の表面に液滴(14)をセンタリングする方法。
  5. 【請求項5】 凸表面(6)が、前述のタンジェント円よりも小さい半径を
    持つ円の弧を該軸に対し回転させることにより形成されることを特徴とする、請
    求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 絶縁体(4)で作られた壁と、 壁の第1の表面のエリア上に配置される第1の絶縁性液体(2)の滴と、 第1の表面ならびに滴をカバーする第2の導電性液体(8)とを有し、第1の
    液体と第2の液体には混和性がなく、異なる光学インデックスを持ち、実質的に
    同密度であり、 導電性液体と該壁の第2の表面上に配置された電極(10)の間に電圧(V)
    をかける手段を備えた、可変焦点レンズにおいて、滴が請求項1の方法に従って
    、壁のフレア状のくぼみ(6)に配置されることを特徴とする、可変焦点レンズ
  7. 【請求項7】 電極(10)が金属板であり、 フレア状のくぼみ(6)が、該金属板をエンボス加工することにより形成され
    た円錐台であり、第1の表面に対し垂直な軸(0)を中心としており、同金属板
    の下部には中心を通る穴(11)が開けられており、 絶縁体の壁(4)が、電極ならびにくぼみの壁に張りついた透明なプラスチッ
    クのフィルムであり、かかる穴をカバーしていることを特徴とする、請求項6記
    載の可変焦点レンズ。
  8. 【請求項8】 電極(10)が金属板であり、 フレア状のくぼみ(6)が、該金属板を機械加工することにより形成された円
    錐台であり、第1の表面に対し垂直な軸(0)を中心としており、同金属板の下
    部には中心を通る穴(11)が開けられており、 絶縁体の壁(4)が、電極ならびにくぼみの壁に張りついた透明なプラスチッ
    クのフィルムであり、かかる穴をカバーしていることを特徴とする、請求項6記
    載の可変焦点レンズ。
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