JP2001246191A - 多方向縫いのための縫い針 - Google Patents

多方向縫いのための縫い針

Info

Publication number
JP2001246191A
JP2001246191A JP2001044074A JP2001044074A JP2001246191A JP 2001246191 A JP2001246191 A JP 2001246191A JP 2001044074 A JP2001044074 A JP 2001044074A JP 2001044074 A JP2001044074 A JP 2001044074A JP 2001246191 A JP2001246191 A JP 2001246191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
needle hole
hole
sewing
shank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001044074A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4528454B2 (ja
Inventor
Bernd Hillenbrand
ヒレンブラント ベルント
Gerd Horn
ホルン ゲルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Groz Beckert KG
Original Assignee
Groz Beckert KG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Groz Beckert KG filed Critical Groz Beckert KG
Publication of JP2001246191A publication Critical patent/JP2001246191A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4528454B2 publication Critical patent/JP4528454B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B85/00Needles

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一端部で先端4を有し、一端部とは反対側の
他端部で緊締部3を有する、ミシンのための針1におい
て、ミシン用の針で、種々異なる縫い方向で生じる縫い
目間の品質的な違いが減少されるようなものを提供す
る。 【解決手段】 シャンク若しくは針本体2を横方向に貫
通して延びる針穴6を備えていて、該針穴6が、先端4
の近くに配置されていて、2つの針穴側壁14,15間
に形成されており、これらの針穴側壁の縁部19a,1
9bが出口側で輪郭に沿って、シャンク側の針穴端部7
から、これとは反対側で先端側の針穴端部8まで延びて
おり、前記輪郭が、少なくとも針穴領域内で、シャンク
側の針穴端部8と先端側の隆起部22とを結ぶ真っ直ぐ
な仮想線21の下側に延びている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一端部で先端を有
し、一端部とは反対側の他端部で緊締部を有する、ミシ
ンのための針に関する。
【0002】
【従来の技術】ミシン用の針は、一般的に、針の先端付
近で上糸がガイドされる針穴を有している。針は、高速
連続縫いの際に、縫い製品(面状の繊維製品)に突き刺
され、この際に針は、縫い製品を段階的に送ることによ
って互いに間隔を保って縫い穴を形成するようになって
いる。
【0003】上糸は、縫い穴から縫い穴にガイドされ
て、前進方向でも後退方向でも針穴を通って、さらに針
穴の縁部を介して滑動ガイドされるようになっている。
縫い製品の送り方向が規定されていれば、針は規定され
た作業方向を有し、縫い製品は規定された方向(減速と
して針穴に対して横方向)に送られる。しかしながら、
縫い製品を異なる方向、例えば前進/後退方向又は種々
異なる多方向(マルチディレクショナル)で送るミシン
においては、縫い目品質は、糸の撚り及び/又は縫い方
向に依存している。これはしばしば不都合である。
【0004】実用新案登録第G8632106.4号明
細書によれば、例えばタフティング針(Tufting
nadel)が公知である。このタフティング針は、針
軸線方向に位置する縦長の針穴を有しており、この針穴
は、両端部で湾曲された下側若しくは上側の針穴縁部を
有している。この針穴縁部は出口側が真っ直ぐに延びて
いる。平面図で見て、つまい針穴軸線方向で見て、タフ
ティング針は左右非対称に構成されている。出口側で針
穴は湾曲した糸溝に続いている。
【0005】このようなタフティング針は、優先的な作
業方向を有している。
【0006】これに対して、アメリカ合衆国特許第39
86468号明細書によれば、ミシンのための左右対称
の針が公知である。この針は、先端付近で、針本体を横
方向に通って延びる針穴を有しており、この針穴は、2
つの針穴壁によって形成されている。2つの針穴は、そ
の上側でも下側でもそれぞれ真っ直ぐに延びて形成され
た縁部を有している。つまり側壁の縁部は、直線に沿っ
てそれぞれシャンク側の針穴端部から先端側の針穴端部
に延びている。
【0007】このような形式の縫い針は、左右対称であ
るにもの拘わらず、撚られた糸の前進縫い及び後退縫い
の際に異なる動作を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、ミシン用の針で、種々異なる縫い方向で生じる縫い
目間の品質的な違いが減少されるようなものを提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明によれば、シャンク若しくは針本体を横方向に貫通し
て延びる針穴を備えていて、該針穴が、先端の近くに配
置されていて、2つの針穴側壁間に形成されており、こ
れらの針穴側壁の縁部が出口側で輪郭に沿って、シャン
ク側の針穴端部から、これとは反対側で先端側の針穴端
部まで延びており、前記輪郭が、少なくとも針穴領域内
で、シャンク側の針穴端部と先端側の隆起部とを結ぶ真
っ直ぐな仮想線の下側に延びている。
【0010】
【発明の効果】本発明による針は、針本体(シャンク)
を横方向に延びる針穴を有しているが、この「横方向」
とは、針本体の縦中心軸線に対して直角に延びる方向で
もあり、また針本体の縦中心軸線に対して鋭角で傾いた
方向でもある。針穴は、2つの針穴側壁によって制限さ
れており、これらの針穴側壁は、針穴の出口側、つまり
糸が縫い製品に向かって延びる側が沈降、つまり低く構
成されている。換言すれば、針穴壁の縁部は針の裏に向
かって湾曲されているか、又はその他の形状に成形され
ている。これによって、糸通し溝の側壁として続く針穴
壁は、針厚に関連してそれぞれ部分的な隆起部を成す2
つの箇所間に延びている。このような形式で、沈降され
た側壁は、針穴を介して糸が走行する際に糸の撚りが大
きく変化することなしに、撚られた糸を針穴に対して横
方向で、針穴壁を介して導出ガイドすることができる。
糸の撚りに対する影響を少なくしたことによって、少な
くともほぼ同品質を有する、種々異なる縫い方向の縫い
目が得られる。例えば、前進縫い及び後退縫いの際に、
糸が針穴壁を横切る時に糸に種々異なる重大な撚りが加
えられることはない。
【0011】針穴領域における輪郭部を沈降させて低く
構成したことによって、糸と針穴の縁部との間の摩擦は
減少される。摩擦の減少は、糸と針とが成す角度とは無
関係に、糸に対する影響を小さくする。糸に加えられる
押し方向若しくは引っ張り方向の撚りは相応に少なくな
る。これによって改善された縫い目及び縫い製品の改良
された品質が得られる。しかも、従来の針において極端
な場合に生じる影響は避けられる。撚られた糸の撚り
が、縫い作業時に強い影響を受けると、ループ形成に不
都合な影響が生じる。糸に押し方向又は引っ張り方向の
撚りが加えられて、この状態で糸が縫い製品をつらぬく
と、糸は針が引き戻された時に、規則正しいループを形
成することなしに、捩られるか又は撚られる。これは間
違った縫い目を形成し、場合によって針が折れる結果に
なる。本発明による針の新しい輪郭形状によって、この
ような極端な欠陥状態は避けられる。これは特に、縫い
製品が自動的にすべての考えられる方向で、しかも少な
くとも2つの方向で送られる多方向(マルチディレクシ
ョナル)縫いにおいて当てはまる。しかしながら、本発
明による針において得られる、撚りに対する減少された
影響は、一方向縫いだけを行うミシンにおいても重要で
ある。新たな針は、種々異なる撚り例えば右撚りの糸又
は左撚りの糸を上糸として用いることを可能にする。こ
の場合、縫い目品質に作用する撚り方向の影響は著しく
減少され、大抵の場合、無意味なものになる。
【0012】針穴壁は、有利な形式で段無しで構成され
ていて、針穴出口側で凹状に湾曲されている。針穴出口
側における針穴壁の上縁部の湾曲は、縫い方向とは無関
係に前記一様な糸道を補助し、しかも全体的に低くされ
た針穴高さ及びこれによって得られた縫い穴のゆっくり
とした開口に従って、高い縫い速度が可能である。
【0013】本発明による針の有利な実施例において、
針穴の出口側端部の接続部に、先端に向かって延びる糸
溝が形成されており、この場合、針穴壁は糸溝の側壁に
移行している。これによって良好な糸ガイド、及び特に
ループ形成時に糸を良好に支持することができる。これ
は、針が糸を用いて縫い製品をつらぬいて、再び戻しス
トロークが開始されるか若しくは行われる瞬間である。
【0014】側壁を凹状の円弧状に湾曲させたことによ
って、そのそれぞれの縁部を大まかに湾曲させるか、若
しくは針穴方向に対して横方向で平らにすることを可能
にする。いずれの場合も、糸は破壊されることなしに当
該の縁部を介して走行し(当該の縁部上を滑動ガイドさ
れ)、この際に、糸の個別のストランド又はフィラメン
トと、針穴壁とが成す角度は、重要ではない。これは、
特に扁平な縁部を有する構造形状のために適している。
【0015】本発明の有利な実施例においては、出口側
の糸溝は、針の長手方向に対して平行に整列されてい
る。これによって針は、糸溝によって得られる所定の優
先作業方向(マルチディレクショナルな適用可能性に不
都合に作用する)を有してはいない。
【0016】しかも針は、有利な形式で縦中心面に対し
て左右対称に構成されている。これによって、2つの針
穴壁は互いに鏡面対称的に成形されている。これも、縫
い針のマルチディレクショナルな作業可能性に不都合に
作用する。
【0017】針穴に隣接して、針のシャンクには有利な
形式でえぐり溝が配置されており、このえぐり溝は、グ
リッパ(Greifer)に縫い作業時に十分なスペー
スを提供する。本発明の有利な実施例によれば、シャン
クは、針の先端とえぐり溝との間の領域で、全体的に平
らにされていて、有利な形式で針穴とえぐり溝との間だ
けが、針穴におけるその最大シャンク高さを有してい
る。これは、縫い穴を開けることに関連して及び種々異
なる作業方向での糸道(Fadenlauf)に関連し
て、有利である。
【0018】針穴壁の輪郭部を沈降させることは、縦中
心軸線に対する沈降の最も低い箇所の間隔がシャフト直
径の約25%であれば、効果的である。
【0019】針の針穴は、必要であれば、つまり付加的
な効果を得たい場合には、糸入口側を平らにすればよ
い。しかしながらまた、糸通し溝の縁部を糸穴を越えて
真っ直ぐに続くように構成すれば有利である。これによ
って、糸穴の入口側において糸を良好に保護することが
できる。
【0020】本発明の実施例の有利な詳細は、従属請求
項に記載されている。その他の詳細は図面及び以下の説
明に記載されている。
【0021】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示した実施例を用いて具体的に説明する。
【0022】図1に示した針1のシャンク2(針本体)
は、緊締するために設けられた緊締部(柄)3から、縦
中心線5に沿って先端(針先)4まで延びている。シャ
ンク2は有利な形式で伸びて、つまり真っ直ぐに形成さ
れている。しかしながら場合によっては、その他の形式
で、例えば直角に曲げて形成されていてもよい。長手方
向中心軸線5は、先端4によって規定されていて、シャ
ンク2の長手方向と合致している。
【0023】先端4の近くで、シャンク2は針穴6を備
えており、この針穴6はシャンク2を横方向に貫通して
延びている。この場合、針穴6は、図3に示されている
ように、縦長の開口又は楕円形の開口、円形穴又はその
他の形状の開口によって形成されている。針穴6を形成
する当該の開口は、図面では詳しく示されていない中心
軸線又は開口軸線を有している。この中心軸線又は開口
軸線は、縦中心軸線5と有利な形式で交差するか、又は
この縦中心軸線5に対して鋭角を成して傾いて配置され
ている。すべての場合において、針穴6はシャンク2を
横方向で貫通してガイドされている。針穴6は、縦中心
軸線5によって規定された長手方向に関連して、先端4
とは反対側の第1の針穴端部7と、先端4に向いた側の
第2の針穴端部8とによって制限されている。2つの針
穴7,8は、程度の差はあるが有利な形式で丸味を付け
られていて、鋭い縁部を形成しないように構成されてい
る。第1の針穴端部7で、針1のシャンク2は、ポイン
ト9(図2参照)においてその針の裏10に対して、針
1の定格寸法(Nenngroesse)の約87%に
相当する高さを有しており、先端4と、ポイント9に続
くえぐり溝11との間に最も高い隆起部つまり最大のシ
ャンク厚が規定されている。しかしながら別の実施例で
は、ポイント9におけるシャンク2の高さは別の形式で
規定されていてもよい。
【0024】ポイント9と第2の針穴端部8との間に
は、図3の平面図に示された針穴壁14,15が延びて
おり、これらの針穴壁14,15は、互いに鏡面対称的
に構成されている。第2の針穴端部8と先端4との間
で、針穴壁14,15は、糸ガイドのための出口側の糸
溝18の側壁16,17内に移行しており、これらの側
壁16,17は、縦中心軸線5に対して平行に配置され
ている。
【0025】特に図1及び図2に示されているように、
針穴壁14,15及び側壁16,17は、それぞれ1つ
の上縁部19a,19bを有しており、これらの上縁部
は、糸走出側の針穴6の輪郭形状を規定する。縁部19
a,20a、19b、20bは、サドル(鞍部)状の閉
じた環状面を形成している。縁部19,20によって規
定された、針穴6に対して横方向で見た輪郭は、ポイン
ト9と糸溝18が終わるポイント22とを結ぶ仮想線2
1に接触していない。この仮想線又は直線21は、有利
な形式で、縦中心軸線5に対して正(positiv)
の鋭角で配向されている。中断部及び段部なしで並びに
折り曲げ部なしで互いに移行し合う縁部19,20は、
有利な形式で1つの円弧を規定しており、この円弧は、
その中央領域が縦中心軸線5に接近している。縦中心軸
線5に最も接近している箇所は、先端側の(第2の)針
穴端部8の領域である。縦中心軸線5に対する間隔は、
有利にはシャンク直径の25%又はそれよりも小さい。
【0026】糸溝28は、図示の実施例は比較的平らに
維持されている。このことはつまり、側壁16,17
が、針穴6の幅よりも著しく低いということである。従
って、側壁16,17の高さは有利には、針穴6を通っ
てガイドされる最も太い糸の厚さよりも著しく小さい。
【0027】特に図4に示されているように、針穴壁1
4,15は、図1、図2及び図4の上側、つまり縁部1
9a,19bによって規定された糸出口側で滑動面2
4,25を有しており、これらの滑動面は、図4に示し
た針穴6の開放方向26に対して直交する横方向で少な
くとも部分的に真っ直ぐに構成されている。針穴6の内
壁への若しくは針1の外側へのそれぞれの移行部で、滑
動面24,25は丸味を付けられている。
【0028】針1は、先端4から針穴6まで有利な形式
で左右対称に構成されている。しかしながら、それより
先では、針1は、特に図3及び図5に示されているよう
に、左右対称からずれている。えぐり溝11の領域に
は、ループ把持(Schlingergreifer)
のために十分なスペースを提供するために側方の傾斜面
27が設けられている。
【0029】針の裏10には、えぐり溝11とは反対側
に有利には1つの糸通し溝28が形成されている。この
糸通し溝28は、針穴6まで又はこの針穴6を越えて延
びている。糸通し溝28は、有利な形式で縁部が真っ直
ぐに延びる側壁29,30によって制限されており、こ
の場合、側壁29,30の高さは、針穴6に向かって延
びる糸が糸通し溝28によって完全に受容されるか又は
場合によっては糸通し溝28からやや突き出るような寸
法に構成されている。図1に示されているように、糸通
し溝28は段付けされた高さを有していてもよい。この
場合は、糸通し溝の深さ若しくは高さは、針穴6に向か
って次第に減少されている。
【0030】以上述べた針1は次のように作業する。
【0031】まず、図6のa乃至図6のdには、前進縫
い(Vorwaertsnaehen)における針1の
種々異なる段階が示されている。図6のaでは、針1は
押さえ35の上側に位置しており、押さえ35は、糸3
1によって縫おうとする面状の繊維製品32上に載って
いる。糸31は、最後の縫い穴及び最後の縫い目によっ
て規定されたポイント33から、面状の繊維製品32上
を移動する針1の針穴6まで緊張される。この際に糸3
1は、ピンと張った状態で維持される。糸31は左撚り
(Z字撚り)であって、この撚りは図6のa乃至図6の
dに示されている。糸31は滑動面24上に位置してい
て、この場合、糸31のストランド又は個別フィラメン
トは、縦中心軸線5に対してほぼ横方向で滑動面24の
縁部上に延びる。従って、撚りの影響は、最初から比較
的小さい。
【0032】図6のb及び図6のcに示された針のステ
ッチ運動において、糸31は、針穴6を通って、ポイン
ト33と針穴6との間の間隔が減少した程度だけ引き戻
される。この引き戻し過程は、針穴壁14が低くなって
いることによって、及び滑動面24が平らに又は大まか
に丸味を付けて構成されていることによって、糸31を
付加的にねじるか又はねじって送ることなしに、行うこ
とができる。これは図6のa乃至図6のdに図示され
た、撚りの比較的一様な傾斜角度によって明らかであ
る。
【0033】後退縫い(Rueckwaertsnae
hen)では基本的に異なっているにも拘わらず、後退
縫いにおいても撚りは変化しない。これは図7のa乃至
図7のdに示されている。図7では、前進縫いの際に使
用された糸31と同じ撚りを有する糸31が使用されて
いる。しかしながら面状の繊維製品は、図6のa〜図6
のdにおけるように針1に関連して右方向ではなく、左
方向に移動せしめられる。これは、図6及び図7にはそ
れぞれ矢印Tで示されている。これによって、最後の縫
い目を有するポイント33は、糸31が針穴壁15及び
滑動面25を介して移動するように、針1から離れる。
この場合、撚りは、糸31のストランド又は個別フィラ
メントが、縦中央軸線5に対して平行に又は鋭角を成し
て、滑動面25及びその縁部を介して移動するようにな
っている。しかしながら、滑動面25及びその丸味の付
けられた縁部の扁平な構成によって、針穴壁15は糸3
1の撚りに引っ掛かることはなく、ひいては撚りが変化
することもない。特に、撚り(糸をピンと引っ張った場
合)が寄せ集められることはないので、糸31が付加的
な撚りが加えられることはない。このような形式で、前
進縫いでも後退縫いでも、同品質の縫い目又は少なくと
もほぼ同品質の縫い目が得られる。しかも縫い目品質
は、前進縫いでも後退縫いでも糸31の撚り方向とは無
関係である。また縫い製品(面状の繊維製品32)を側
方で移動させることによっても、同品質又は少なくとも
ほぼ同品質の縫い目が得られる。
【0034】この針1は、少なくとも2方向、有利には
多方向で縫うことができる、ミシンのために設けられて
いる。このために、この針1は新しい幾何学形状を有し
ている。針1は、針穴の領域内で先端に向かう両側のえ
ぐり溝の側面で、出口側の糸ガイド溝の溝縁部若しくは
針穴縁部の両側の沈降部を備えている。この場合、シャ
ンクの全高さは、針穴におけるえぐり溝端部と針穴始端
部との間の領域内だけで得られる。沈降した針穴縁部/
溝縁部の長さは、針の幾何学形状に基づいている。この
場合、針穴の長さは有利には、真っ直ぐに延びる糸出口
溝の出口が維持されるように選定されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による針の部分的な縦断面図である。
【図2】図1に示した針の拡大した部分的な縦断面図で
ある。
【図3】図1に示した針の部分的な平面図である。
【図4】図2に示した針のIV−IV線に沿った拡大断
面図である。
【図5】図2又は図3に示した針のV−V線に沿った拡
大断面図である。
【図6】a,b,c,dは、図1に示した針の、前進縫
いにおけるそれぞれ異なる縫い段階を示す概略図であ
る。
【図7】a,b,c,dは、図1に示した針の、後退縫
いにおけるそれぞれ異なる縫い段階を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 針、 2 シャンク、 3 緊締部(柄)、 4
先端、 5 縦中心軸線、 6 針穴、 7 第1の針
穴端部、 8 第2の針穴端部、 9 ポイント、 1
0 針の裏、 11 えぐり溝、 14,15 針穴
壁、 16,17側壁、 18 糸溝、 19a,19
b 縁部、 19,20 縁部、 21仮想線(直
線)、 22 ポイント、 24,25 滑動面、 2
6開放方向、 27 傾斜面、 28 糸通し溝、 2
9,30 側壁、 31 糸、 32 面状の繊維製
品、 33 ポイント、 35 押さえ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 393020339 Groz−BeckertKG (72)発明者 ベルント ヒレンブラント ドイツ連邦共和国 アルプシュタット ハ インリヒ−ブリューンレ−シュトラーセ 104 (72)発明者 ゲルト ホルン ドイツ連邦共和国 アルプシュタット レ ッシングシュトラーセ 16

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部で先端(4)を有し、一端部とは
    反対側の他端部で緊締部(3)を有する、ミシンのため
    の針(1)において、 シャンク若しくは針本体(2)を横方向に貫通して延び
    る針穴(6)が設けられていて、該針穴(6)が、先端
    (4)の近くに配置されていて、2つの針穴側壁(1
    4,15)間に形成されており、これらの針穴側壁の縁
    部(19a,19b)が出口側で輪郭に沿って、シャン
    ク側の針穴端部(7)から、これとは反対側で先端側の
    針穴端部(8)まで延びており、前記輪郭が、少なくと
    も針穴領域内で、シャンク側の針穴端部(8)と先端側
    の隆起部(22)とを結ぶ真っ直ぐな仮想線(21)の
    下側に延びていることを特徴とする、多方向縫いのため
    の縫い針。
  2. 【請求項2】 針穴壁(14,15)の縁部(19a,
    19b)が凹状に湾曲されている、請求項1記載の針。
  3. 【請求項3】 針(1)の、針穴(6)の出口側の接続
    部に糸溝(18)が形成されていて、該糸溝(18)が
    先端(14)に向かって延びており、針穴壁(14,1
    5)が、先端側の針穴端部(8)で前記糸溝(18)の
    側壁(16,17)に移行している、請求項1記載の
    針。
  4. 【請求項4】 針穴壁(14,15)の縁部(19a,
    19b)と、針穴に続く糸溝(18)の側壁(16,1
    7)の縁部(20a,20b)とが、円弧状に湾曲して
    いる、請求項3記載の針。
  5. 【請求項5】 出口側の糸溝(18)が、針(1)の長
    手方向に対して平行に整列されている、請求項3記載の
    針。
  6. 【請求項6】 針穴壁(14,15)が、針穴(6)の
    中央を分割する想定縦中心面に対して互いに左右対称に
    構成されている、請求項1記載の針。
  7. 【請求項7】 針穴(6)の側壁(14,15)が、針
    穴(6)の出口側で横方向に平らにされている、請求項
    1記載の針。
  8. 【請求項8】 針穴(6)の側壁(14,15)が、針
    穴(6)の出口側で丸味の付けられた縁部を有してい
    る、請求項1記載の針。
  9. 【請求項9】 先端(4)とえぐり溝(11)との間の
    区分内の、針(1)の針本体(2)が、針穴(6)とえ
    ぐり溝(11)との間で、針本体(2)の定格高さの8
    0%〜90%有利には87%に相当する高さを有してい
    る、請求項1記載の針。
  10. 【請求項10】 針穴壁(14,15)が少なくとも1
    箇所(8)において、その縁部(19)の出口側の沈降
    部の最も深い位置で、縦中心軸線(5)に対して、シャ
    ンク定格高さの約25%を有している、請求項1記載の
    針。
  11. 【請求項11】 針穴壁(14,15)の入口側が、真
    っ直ぐに形成された縁部によって制限されており、該縁
    部が、有利な形式で、糸通し溝(28)を形成する側壁
    (29,30)の縁部の直線的な延長部に沿って延びて
    いる、請求項1記載の針。
JP2001044074A 2000-02-23 2001-02-20 多方向縫いのための縫い針 Expired - Lifetime JP4528454B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10008447.8 2000-02-23
DE10008447A DE10008447C2 (de) 2000-02-23 2000-02-23 Nähnadel zum multidirektionalen Nähen

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001246191A true JP2001246191A (ja) 2001-09-11
JP4528454B2 JP4528454B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=7632108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001044074A Expired - Lifetime JP4528454B2 (ja) 2000-02-23 2001-02-20 多方向縫いのための縫い針

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6318281B2 (ja)
EP (1) EP1127973B1 (ja)
JP (1) JP4528454B2 (ja)
DE (2) DE10008447C2 (ja)
ES (1) ES2220596T3 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006303362A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Nec Mobiling Ltd 携帯機器、およびストラップ取り付け構造
KR20160108345A (ko) * 2014-01-21 2016-09-19 그로츠-베케르트 카게 이중 꼬임 그루브를 구비한 재봉 바늘

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4043319B2 (ja) * 2002-08-23 2008-02-06 オルガン針株式会社 ミシン針
JP2004141468A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Organ Needle Co Ltd ミシン針
US7495952B2 (en) * 2005-07-13 2009-02-24 Cornell Research Foundation, Inc. Relay-connected semiconductor transistors
US20100036415A1 (en) * 2008-08-07 2010-02-11 Tyco Healthcare Group Lp Surgical needle with reduced contact area
CN104404722A (zh) * 2014-11-20 2015-03-11 广西大学 缝纫针
JP7371915B2 (ja) * 2020-03-26 2023-10-31 オルガン針株式会社 偏平縫いミシン用針および偏平縫いミシンを使用した縫製方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3986468A (en) * 1975-11-17 1976-10-19 Union Special Corporation Sewing machine needle
JPS5269356U (ja) * 1975-11-19 1977-05-23
JPS5440198Y2 (ja) * 1973-06-11 1979-11-27
JPS60252760A (ja) * 1984-05-25 1985-12-13 エリーザベト ユングベツカー タフテイング針
DE8632106U1 (ja) * 1986-11-29 1987-04-09 Fa. Jos. Zimmermann, 5100 Aachen, De
DE3810481A1 (de) * 1988-03-26 1989-10-05 Franz Martin Arndt Hartmetallnaehmaschinennadel

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1323340A (en) * 1919-12-02 Machine
US357805A (en) * 1887-02-15 Charles h
US2221419A (en) * 1938-11-22 1940-11-12 Myrtle L Anteliff Needle
US3322085A (en) * 1965-09-20 1967-05-30 Allied Chem Tufting needle
DE19921913C2 (de) * 1999-05-12 2001-06-13 Groz Beckert Kg Nähmaschinennadel mit schlankem Öhr
DE19932288C2 (de) * 1999-07-10 2001-11-29 Groz Beckert Kg Nähmaschinennadel mit verbesserter Schlingenbildung

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5440198Y2 (ja) * 1973-06-11 1979-11-27
US3986468A (en) * 1975-11-17 1976-10-19 Union Special Corporation Sewing machine needle
JPS5269356U (ja) * 1975-11-19 1977-05-23
JPS60252760A (ja) * 1984-05-25 1985-12-13 エリーザベト ユングベツカー タフテイング針
DE8632106U1 (ja) * 1986-11-29 1987-04-09 Fa. Jos. Zimmermann, 5100 Aachen, De
DE3810481A1 (de) * 1988-03-26 1989-10-05 Franz Martin Arndt Hartmetallnaehmaschinennadel

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
日本工業標準調査会, JIS工業用ミシン針, JPN6007005985, 1998, JP, ISSN: 0001625644 *

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006303362A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Nec Mobiling Ltd 携帯機器、およびストラップ取り付け構造
KR20160108345A (ko) * 2014-01-21 2016-09-19 그로츠-베케르트 카게 이중 꼬임 그루브를 구비한 재봉 바늘
JP2017503600A (ja) * 2014-01-21 2017-02-02 グロツ・ベッケルト コマンディートゲゼルシャフト 2本捩れ溝を有する縫い針
KR102288010B1 (ko) 2014-01-21 2021-08-12 그로츠-베케르트 카게 이중 꼬임 그루브를 구비한 재봉 바늘

Also Published As

Publication number Publication date
JP4528454B2 (ja) 2010-08-18
US20010015162A1 (en) 2001-08-23
DE10008447C2 (de) 2002-07-25
US6318281B2 (en) 2001-11-20
EP1127973A1 (de) 2001-08-29
EP1127973B1 (de) 2004-07-21
DE10008447A1 (de) 2001-09-06
ES2220596T3 (es) 2004-12-16
DE50102892D1 (de) 2004-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008533324A (ja) 星糸を製造するための方法及び交絡ノズル
JP4528454B2 (ja) 多方向縫いのための縫い針
US4233917A (en) Needle stitching
JP6811092B2 (ja) 2本捩れ溝を有する縫い針
US6098555A (en) Chain-off forming apparatus for cover stitch sewing machines
EP1887122B1 (en) Bearded needle
US3645222A (en) Self-threading sewing machine needle
KR101068067B1 (ko) 재봉틀 바늘
KR101526013B1 (ko) 미싱 바늘
US3754693A (en) Needle
US3265021A (en) Linking chain stitch machine
US3858537A (en) Self-threading sewing machine needle
CN220579545U (zh) 一种缝纫机的弯针结构
JPH05239758A (ja) 刺繍縫い機の裏糸もしくは下糸のための把持及び切断装置
JPS6034664A (ja) タフト針
US6318280B1 (en) Sewing machine needle having offset eye webs
JP4819237B2 (ja) 千鳥本縫ミシン及びピンタック形成方法
JP3398067B2 (ja) タフティング針
US4122788A (en) Sewing machine needle
JP7371915B2 (ja) 偏平縫いミシン用針および偏平縫いミシンを使用した縫製方法
CN214115921U (zh) 一种能自行调整线量的刺绣机勾线器
US4774900A (en) Apparatus for backtacking thread chain for use with a two-needle overedge sewing machine
JP2587503Y2 (ja) ミシンの糸案内
KR910005476Y1 (ko) 재봉틀의 윗실 절단장치
JP2002346269A (ja) 環縫いミシンの空環形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091204

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100303

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100308

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100402

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100526

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100607

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4528454

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term