JP2001233922A - 界面活性マクロモノマー - Google Patents

界面活性マクロモノマー

Info

Publication number
JP2001233922A
JP2001233922A JP2000399522A JP2000399522A JP2001233922A JP 2001233922 A JP2001233922 A JP 2001233922A JP 2000399522 A JP2000399522 A JP 2000399522A JP 2000399522 A JP2000399522 A JP 2000399522A JP 2001233922 A JP2001233922 A JP 2001233922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethylenically unsaturated
meth
monomer
lens
methacrylate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000399522A
Other languages
English (en)
Inventor
Paul L Valint Jr
エル. バリント, ジュニア ポール
Joseph A Mcgee
エイ. マックギー ジョーゼフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bausch and Lomb Inc
Original Assignee
Bausch and Lomb Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bausch and Lomb Inc filed Critical Bausch and Lomb Inc
Publication of JP2001233922A publication Critical patent/JP2001233922A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/38Polymerisation using regulators, e.g. chain terminating agents, e.g. telomerisation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F290/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers modified by introduction of aliphatic unsaturated end or side groups
    • C08F290/02Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers modified by introduction of aliphatic unsaturated end or side groups on to polymers modified by introduction of unsaturated end groups
    • C08F290/04Polymers provided for in subclasses C08C or C08F
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F299/00Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers involving only carbon-to-carbon unsaturated bond reactions, in the absence of non-macromolecular monomers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Dental Preparations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトレンズなどのポリマー性材料の他
の有益なバルク特性(特に酸素透過性)を犠牲にするこ
となく、その材料の表面を改変、特に表面の湿潤性を増
大させ、結果としてレンズの鋳型からの脱離特性を向上
することである。 【解決手段】 式DC[Axy]によって表される有用
な新たな種類の重合可能な界面活性マクロモノマーを提
供することにより、コンタクトレンズなどのポリマー性
材料の表面を改変することができる。ここで、Aは少な
くとも1つのエチレン型不飽和親水性モノマー、Bは少
なくとも1つのエチレン型不飽和疎水性モノマー、Cは
官能性連鎖移動剤、Dはエチレン型不飽和末端基、yは
約0.1から約0.9の範囲内、およびx+y=1であ
る。また、このような重合可能な界面活性剤のランダム
コポリマー前駆体は、上記の界面活性マクロモノマーを
調製するために用いられ得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体物質の表面の
改変に有効な物質、特に、重合可能な界面活性剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】表面構造および組成は、固体物質の物理
的性質および最終的な用途の多くを決定する。ぬれ、摩
擦、静電的帯電および付着のような特性は、表面特性に
よって大いに影響を受ける。そのような表面特性の生体
適合性に対する効果は、特に関心が持たれる。従って、
表面特性の変更は、生物工学の応用において特に重要で
ある。それゆえに、固体表面、特にポリマー性物質の表
面を改変するための改良された方法が、探索されてい
る。
【0003】ランダム型、グラフト型、重合型の界面活
性剤が、水性分散液からポリマー性物質の表面上への界
面活性剤の吸着による、疎水性ポリマーの表面の改変に
用いられてきた。Lee,J.H.,Interact
ions of PEO−Containing Po
lymeric Surfactants WithH
ydrophobic Surfaces,ユタ大学
(1988)(これ以降「Lee」)。Leeは、特に
疎水性表面における血液の血漿タンパク質の吸収を低減
することに関し、疎水性のメタクリレート(ヘキシルメ
タクリレート、あるいはラウリルメタクリレート)、親
水性のメタクリレート(ポリエチレンオキシドメタクリ
レート)およびメチルメタクリレートのランダムフリー
ラジカル共重合によるポリマー性界面活性剤の合成を教
示する。
【0004】Akashi,M.ら,「疎水性骨格と親
水性分枝とを有するグラフトコポリマー.IV.水溶性
オリゴビニルピロリドンマクロモノマーの共重合の研
究」,J.Poymer Sci.:Part A:P
olymer Chemistry,Vol.27,p
p.3521−3530(1989)(これ以降“Ak
ashi”)は、カルボキシル基末端を有するオリゴビ
ニルピロリドンの、メチルメタクリレートあるいはスチ
レンとのランダムフリーラジカル共重合により調製され
る、両親媒性物質を教示する。ビニルフェニル末端およ
びメタクリロイル末端を有するオリゴビニルピロリドン
マクロモノマーの合成が記載される。
【0005】重合可能な界面活性剤は、ポリマーの性質
を水溶液中で改変するために用いられてきた。例えば、
Schulzら,「アクリルアミドと界面活性マクロモ
ノマーとのコポリマー:合成および溶液の性質」,Po
lymer,Vol.28,pp.2110−2115
(Nov.,1987)(これ以降「Schulz」)
には、少量の疎水性官能基(例えば、ノニルフェノー
ル)の水溶性ポリエチレンオキシド鎖への付加により界
面活性が得られた、マクロモノマー界面活性剤が、記載
される。関連する物質および手段は、米国特許第4,0
75,411号に開示される。
【0006】また、重合可能な界面活性剤は、固体表面
の改質に用いられてきた。この目的に用いられる物質の
一つは、脂質(非ポリマー性物質)である。脂質は、メ
タクリレート基[Ringsdorf,H.ら,「重合
可能な脂質における親水性スペーサー基:バルク重合し
た脂質からの生体膜モデルの形成」,J.Am.Che
m.Soc.,Vol.107,pp.4134−41
41(1985)]および各種のビニル基[Rings
dorf,H.ら,「フルオロカーボン鎖を有する飽和
でかつ重合可能な両親媒性物質.単分子膜およびリポソ
ームの研究」,J.Am.Chem.Soc.,Vo
l.106,pp.7687−7692(1984)]
のような種々の官能基の付加により重合可能となる。こ
れら重合可能な脂質界面活性剤は、生体膜モデルの形成
および安定化に用いられるリポソームの調製に使用され
てきた(しばしばポリマー性リポソームと称される)。
【0007】多官能性で重合可能な界面活性剤は、ポリ
マー性物質の表面を改質させるためのコーティングにも
用いられてきた。欧州特許公開第153,133号(こ
れ以降「Regen」)。Regenが教示する好まし
い重合可能な界面活性剤は、多官能性脂質である。Re
genは、単官能性の重合可能な界面活性剤が、ポリマ
ー性物質の表面の改変に対しては無効であることを教示
する。他の多官能性重合性の界面活性剤が、米国特許第
3,541,138号に開示されている。
【0008】Regenの目的は、特に、より複雑な表
面の状態に適用された場合の、ラングミュア−ブロジェ
ット法の限界を克服することであった。もちろん、重合
可能な界面活性剤は、ラングミュア−ブロジェット膜に
使用されてきた。これらの多層性界面活性剤の集合体
は、マイクロリソグラフィーおよび他の電気光学システ
ムにおいて利用される。Fendler,J.H.,
「ステレン官能化界面活性剤からの重合単分子膜」,C
olloids and Surfaces,Vol.
35,pp.343−351(1989).コンタクト
レンズは、従来3つの一般的な技法、すなわちラス(l
athing)、スタティックキャスティングおよびス
ピンキャスティングの内の一つを使って製造される。ま
たそれらの組み合わせも知られている。例えば、半製品
ボタン(一方に最終的なレンズ表面を有する)は、スタ
ティックあるいはスピンキャスティングにより形成し
得、そしてもう片方のレンズ表面は、ラスにより作り得
る。スタティックおよびスピンキャスティングは、ラス
より少ない製造工程でレンズを作り得る点で有利であ
る。これら成形技法のどちらでも、レンズの前面および
背面は、1段階で形成し得る。スタティックキャスティ
ングは、2つの成形面を提供することにより表面を形成
する;スピンキャスティングは、前面を形成するために
1つの成形面を与え、また背面を形成するために液状モ
ノマーを回転させて生じる力を使うことにより表面を形
成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】成形によるレンズ製造
時に直面する課題の一つは、レンズ表面にダメージを与
えることなくレンズを鋳型からはずすことである。レン
ズ付着の現象は、重合中の鋳型表面とモノマー混合物と
の間の化学的相互作用の結果である。この課題に応じる
提案のうちの1つは、米国特許第4,534,916号
である。この米国特許は、(重合可能でない)界面活性
剤をモノマー混合物に加えることを教示する。この界面
活性剤の添加は、鋳型からの脱離の際生じる表面欠陥の
数を減少させることにより、レンズ表面の質を改良する
(特に、キセロゲルレンズに関して)。
【0010】’916号特許は、成形脱離の間のレンズ
のダメージを減らすことにより表面の質の改良を得よう
とするものである。他は、表面の改変によって、より直
接的に表面の質の改良を求めてきた。例えば、米国特許
第4,546,123号は、(重合可能でない)界面活
性剤分子をヒドロゲルレンズの表面に共有結合によって
付着させることを教示する。
【0011】制御された構造を有するグラフトコポリマ
ーを調製するためのマクロモノマーの技法は、公知であ
る。マクロモノマーあるいはマクロマーは、末端基の一
つがさらに重合できるように官能化された、数百から数
万の範囲の分子量を有するポリマーである。Milko
vich,ChiangおよびSchultzは、種々
のマクロマーの合成および応用を示す。R.Milko
vich,M.T.Chiang,米国特許第3,84
2,050号(1974);Schultz,G.O.
およびMilkovich,R.,J.App.Pol
ym.Sci.,27,4773(1982);Sch
ultz,G.0.およびMilkovich,R.,
J.Polym.Sci.Polym.Chem.E
d.,22,1633(1984).Yamashit
a,Y.;「フッ素含有グラフトコポリマーの合成およ
び応用」,Polymer Bull.,5,335−
340(1981);「マクロモノマー法による官能性
グラフトコポリマーの合成および特性評価」,J.Ap
pl.Polym.Sci.,36,193−199
(1981);「N−ヒドロキシエチル−N−メチルメ
タクリルアミドの合成およびマクロモノマー合成でのそ
の使用」,J.Polym.Sci.,Polym.L
etters Ed.,19,629−636(198
1);(これ以降「Yamashita」)は、マクロ
マーの作製法およびグラフトコポリマーを作るためのマ
クロマーの使用を教示する。Yamashitaは、有
効な連鎖移動剤の存在下でのフリーラジカル重合を用い
た。この連鎖移動剤は、最終的なマクロマーの分子量を
制御し、また官能性の末端基を提供した。例えば、チオ
グリコール酸は、有効な連鎖移動剤であり、カルボキシ
ル酸官能性末端基を提供する。この末端基は続いて、例
えばグリシジルメタクリレートと反応して、末端にメタ
クリレート重合性基を与え得る。Yamashita
は、MMAのマクロマーを使用して、フルオロアルキル
アクリレートのポリMMAグラフトとのグラフトコポリ
マーを調製した。Yamashitaは、マクロモノマ
ー法による重合可能な界面活性剤の合成を教示していな
い。
【0012】
【課題を解決するための手段】ポリマー性物質の表面特
性を改変する、新たな種類の重合可能な界面活性剤が発
見された。この重合可能な界面活性剤は、次式によって
表される新規な界面活性マクロモノマーである: DC[Axy] ここで、Aは少なくとも1つのエチレン型不飽和親水性
モノマー、Bは少なくとも1つのエチレン型不飽和疎水
性モノマー、Cは官能性連鎖移動剤、Dはエチレン型不
飽和末端基、yは約0.1から約0.9の範囲内、およ
びx+y=1である。好ましい実施態様におけるポリマ
ー性物質は、コンタクトレンズである。
【0013】本発明のさらなる局面は、官能性連鎖移動
剤の存在下に少なくとも1つのエチレン型不飽和疎水性
モノマーおよび少なくとも1つのエチレン型不飽和親水
性モノマーを共重合させることにより調製される、新規
なランダムコポリマーである。好ましいコポリマーは、
次式によって表され得る: C[Axy] ここで、Aは少なくとも1つのエチレン型不飽和親水性
モノマー、Bは少なくとも1つのエチレン型不飽和疎水
性モノマー、Cは官能性連鎖移動剤、yは約0.1から
約0.9の範囲内、およびx+y=1である。これらの
ランダムコポリマーは、新規なランダムコポリマーにエ
チレン型不飽和末端基を付加することにより、本発明の
新規な界面活性マクロモノマーを調製するために用いら
れ得る。
【0014】
【発明の実施の形態】「(メタ)アクリレート((me
th)acrylate)」または「(メタ)アクリル
アミド((meth)acrylamide)」のよう
な表記は、本明細書において任意のメチル置換を示すた
めに用いる。従って、メチル(メタ)アクリレートは、
メチルアクリレートおよびメチルメタクリレートの両方
を含み、N−アルキル(メタ)アクリルアミドは、N−
アルキルアクリルアミドおよびN−アルキルメタアクリ
ルアミドの両方を含む。
【0015】本発明の新規なランダムコポリマーは、少
なくとも1つのエチレン型不飽和疎水性モノマーおよび
少なくとも1つのエチレン型不飽和親水性モノマーを、
官能性連鎖移動剤の存在下に共重合させることにより調
製し得る。好ましいコポリマーは、次式によって表され
得る: C[Axy] ここで、Aは少なくとも1つのエチレン型不飽和親水性
モノマー、Bは少なくとも1つのエチレン型不飽和疎水
性モノマー、Cは官能性連鎖移動剤、yは約0.1から
約0.9の範囲内、およびx+y=1である。
【0016】好適なエチレン型不飽和親水性モノマー
(上式の「A」)は、エチレン型不飽和ポリオキシアル
キレン、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、
ポリビニルアルコール、ポリ(ヒドロキシエチルメタク
リレート)またはポリ(HEMA)、およびN−アルキ
ル−N−ビニルアセトアミドを含む。エチレン型不飽和
は、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、
スチレニル、アルケニル、ビニルカルボネートおよびビ
ニルカルバメート基によって、提供し得る。好ましい親
水性マクロモノマーは、分子量が200から10,00
0のメトキシポリオキシエチレンメタクリレート、より
好ましくは、分子量範囲が200から5,000のメト
キシポリオキシエチレンメタクリレート、最も好ましく
は、分子量範囲が400から5,000のメトキシポリ
オキシエチレンメタクリレートを含む。他の好ましい親
水性マクロモノマーは、分子量が500から10,00
0の、ポリ−N−ビニルピロリドンメタクリレートを含
む。より好ましくは、分子量が500から5,000の
ポリ−N−ビニルピロリドンメタクリレートであり、最
も好ましくは、分子量が1,000から5,000のポ
リ−N−ビニルピロリドンメタクリレートである。他の
好ましい親水性マクロモノマーは、分子量が500から
10,000のポリ−N,N−ジメチルアクリルアミド
メタクリレートを含む。より好ましくは、分子量が50
0から5,000のポリ−N,N−ジメチルアクリルア
ミドメタクリレートであり、最も好ましくは、分子量が
1,000から5,000のポリ−N,N−ジメチルア
クリルアミドメタクリレートである。
【0017】好適なエチレン型不飽和疎水性モノマー
(上式の「B」)は、アルキル(メタ)アクリレート、
N−アルキル(メタ)アクリルアミド、アルキルビニル
カルボネート、アルキルビニルカルバメート、フルオロ
アルキル(メタ)アクリレート、N−フルオロアルキル
(メタ)アクリルアミド、N−フルオロアルキルビニル
カルボネート、N−フルオロアルキルビニルカルバメー
ト、シリコーン含有(メタ)アクリレート、(メタ)ア
クリルアミド、ビニルカルボネート、ビニルカルバメー
ト、[スチレン、アルファ−メチルスチレン、パラ−メ
チルスチレン、パラ−t−ブチルモノクロロスチレン、
およびパラ−t−ブチルジクロロスチレンからなる群よ
り選択される]スチレン型モノマーおよびポリオキシプ
ロピレン(メタ)アクリレートを、含む。好ましい疎水
性モノマーは、メチルメタクリレート、ドデシルメタク
リレート、オクタフルオロペンチルメタクリレート、パ
ーフルオロオクチルメタクリレート、メタクリオイルオ
キシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン(T
RIS)を含む。
【0018】官能性連鎖移動剤(上式の「C」)は、コ
ポリマーの分子量を制御し、重合可能な基を次に付加す
るための適切な官能性を提供する。好適な官能性連鎖移
動剤は、メルカプトカルボン酸、メルカプトアルコール
(ヒドロキシメルカプタンとしても知られる)、および
アミノメルカプタンを含む。好ましい連鎖移動剤は、チ
オグリコール酸、2−メルカプトエタノールおよび2−
アミノエタンチオールを含む。共重合に用いる全モノマ
ー含量に対する連鎖移動剤のモル比は、好ましくは0.
01から3の範囲内、より好ましくは0.02から2の
範囲内、さらに好ましくは0.05から1の範囲内であ
る。
【0019】本発明の新規な界面活性マクロモノマー
は、次式により表される: DC[Axy] ここで、A、B、C、xおよびyは上記に記載の通りで
あり、またDはエチレン型不飽和末端基である。
【0020】エチレン型不飽和末端基(上式の「D」)
の選択は、官能性連鎖移動剤の官能基によって決定され
る。例えば、もし連鎖移動剤がカルボン酸基を含むな
ら、グリシジルメタクリレートはメタクリレート末端基
を提供し得る。連鎖移動剤がヒドロキシまたはアミノ官
能性を有するとき、イソシアナトエチルメタクリレート
または(メタ)アクリロイルクロリドはメタクリレート
末端基を提供し得、ビニルクロロホルメートはビニル末
端基を提供し得る。多様なエチレン型不飽和末端基と官
能性連鎖移動剤との好適な組合せは、当業者によって知
られる。前記は、限定ではなく例示を意図したものであ
る。
【0021】親水性モノマーと疎水性モノマーとの比率
を変えれば、その界面活性マクロマーからなるポリマー
性物質の表面特性が変わる。例えば、本発明のある界面
活性マクロマーを含むコンタクトレンズを調製するとき
には、以下のことがわかった。より多量の親水性成分は
レンズの鋳型からの脱離特性を最適化するが、最適の臨
床動態は比較的少量の親水性成分から得られる。従っ
て、特定の比率の選択は、そのポリマー性物質のために
最終的に求められる特定の表面特性によって決定され
る。しかしながら、一般には、yは好ましくは約0.1
から約0.9の範囲にあり、より好ましくは約0.3か
ら約0.9の範囲にあり、さらに好ましくは約0.5か
ら約0.8の範囲にある。
【0022】本発明のランダムコポリマーは、多様な既
知のフリーラジカル触媒を用いる、フリーラジカル機構
によって形成される。そのような触媒は例えば:ジアシ
ルパーオキシド(例えば、ベンゾイルパーオキシド);
ジアルキルパーオキシド(例えば、ジ−tert−ブチ
ルパーオキシド);ケトンパーオキシド(例えば、メチ
ルエチルケトンパーオキシド);および容易に加水分解
されるパーエステル(例えば、tert−ブチルパーア
セテート、tert−ブチルパーベンゾエート、ジ−t
ert−ブチルジパーフタレート)である。特に有用な
種類のパーオキシ開始剤は、クメンハイドロパーオキシ
ド、メチルエチルケトンハイドロパーオキシド、ter
t−ブチルハイドロパーオキシドなどの、有機ハイドロ
パーオキシドである。開始剤は、全組成物の重量に対し
て約0.01から約10%、好ましくは約0.1から約
5%の濃度で用いるべきである。他の種類の開始剤は、
アセトフェノン、ベンゾフェノン、およびベンゾインエ
ステルなどの、カルボニル合有の紫外活性化フリーラジ
カル発生剤を含む。他の好適なUV開始剤および開始剤
混合物は、当業者によって知られる。
【0023】工程では溶媒を用い得る。溶媒は用いられ
るコモノマーの溶解度パラメーターに基づいて選択し、
全ての重合化組成物を完全に溶解するように選ぶべきで
ある。好ましい溶媒は、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、クロロホルム、ジクロロメタン、メタノールおよび
これらの溶媒の混合物を含む。
【0024】本発明の界面活性マクロマーは、ポリマー
性物質の表面を改変するために2通りに用い得る。第一
に、界面活性マクロマーを、ポリマー性物質を形成する
ために用いるモノマー混合物に加える。第二に、ポリマ
ー性物質を、界面活性マクロマー、架橋剤、およびフリ
ーラジカル開始剤の水性分散液に浸し、次に浸漬物を紫
外灯に当てて、耐久性の、架橋した表面被覆を該物質上
に形成する。これらの技術の例は、本願の実施例中に示
す。
【0025】これらの技術によって表面を改変され得る
ポリマー性物質は、多様な組成および形状を有するポリ
マーを含む。本発明の開発において特に重要なポリマー
性物質はコンタクトレンズであった。そして、特に求め
られた表面改変は、ポリマー性材料の他の有益なバルク
特性(特に酸素透過性)を犠性することなく、表面の湿
潤性を増大することであった。本発明のマクロモノマー
の有用性は、特にコンタクトレンズヘのこれらの導入に
関してさらに例示されるが、本発明のマクロモノマーの
有用性はそれに限定されるものではないことが理解され
る。
【0026】本発明のマクロモノマーによって表面を有
用に改変され得るコンタクトレンズの1つの種類は、ソ
フトヒドロゲルレンズである。そのようなレンズのため
の慣用的なモノマー系は、親水性モノオレフィン型モノ
マー(例えば、モノエチレン型不飽和モノマー)、およ
び、生成する親水性ヒドロゲルを不溶化するためには十
分だがその親水性を破壊するには不十分な量のポリオレ
フィン型(通常ジオレフィン型)モノマー(例えば、架
橋剤として機能するポリエチレン型不飽和化合物)を用
いる。親水性モノオレフィン型モノマーの混合物は、架
橋剤の混合物と同様に用いられる。当該分野で公知のよ
うに、親水性モノマーと共重合可能な他のモノマーもま
た、ポリマー性物質の種々の特性を調節するために用い
られる。
【0027】親水性モノマーの例は、以下のものを含
む。(メタ)アクリル酸のモノおよびポリアルキレング
リコールモノエステルのような、エステル化し得るヒド
ロキシル基および少なくとももう1つのヒドロキシル基
を有するアルコールとの(メタ)アクリル酸の水溶性モ
ノエステル、そのような水溶性モノエステルは、例えば
エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、プロピレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレング
リコールモノ(メタ)アクリレートなど;N−メチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)ア
クリルアミドなどのような、N−アルキルおよびN,N
−ジアルキル置換(メタ)アクリルアミド;N−ビニル
ピロリドンおよびアルキル置換N−ビニルピロリドン;
グリシジル(メタ)アクリレート;不飽和アミン;アル
コキシエチルアクリレート;それらの混合物;および当
該分野で知られる他のモノマー。
【0028】架橋剤として用いられる二官能性またはよ
り高次の多官能性種の例は、ジビニルベンゼン、エチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ならびに、トリエタノ
ールアミン、グリセロール、ペンタエリスリトール、ブ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、マンニトー
ル、およびソルビトールのようなポリオールの(メタ)
アクリレートエステルである。さらなる例は、N,N−
メチレン−ビス−(メタ)アクリルアミド、スルホン化
ジビニルベンゼン、およびジビニルスルホンを含む。
【0029】他の共重合可能なモノマーの例は、そのア
ルキル部分が1から5個の炭素原子を含む、アルキル
(メタ)アクリレートのような、疎水性の(メタ)アク
リル酸エステルである。
【0030】ソフトな、親水性の、ゲル型のレンズが本
発明のマクロモノマーによって改変され得る一方で、少
なくとも1つのシリコーンモノマーおよび少なくとも1
つの親水性モノマーを含む組成物から調製されるレンズ
の改変が、より興味深い。この材料種に含まれるのは、
ソフトコンタクトレンズ組成物(ヒドロゲルおよびノン
ヒドロゲルの両方)、および硬い通気性コンタクトレン
ズ組成物である。
【0031】好ましいソフトヒドロゲル組成物は、19
89年6月7日出願の第07/363,662号および
1989年5月2日出願の第07/364,204号米
国特許出願に記載されており、それらの全文をここに参
考として援用する。他の使用可能な組成物の例は、米国
特許第4,136,250号;第4,740,533
号;第4,711,943号;第4,189,546
号;および第4,153,641号に見られる。
【0032】本発明において好ましいヒドロゲル組成物
の1つのタイプは、以下の一般式のウレタンプレポリマ
ーを含む:
【0033】
【化1】 ここで、Aは、次の一般式で表される群がら選ばれる二
価のポリマー性ラジカルを表す:
【0034】
【化2】 ここで、RSはアルキルラジカル、または1から3個の
炭素原子を有する短鎖のフッ素化アルキルラジカルを表
し;およびpは400から10,000の部分量を提供
し;Dは、6から30個の炭素原子を有するアルキルジ
ラジカル、アルキルシクロアルキルジラジカル、シクロ
アルキルジラジカル、アルキルアリールジラジカルまた
はアリールジラジカルを表し;Gは、1から40個の炭
素原子を有し、主鎖にエーテル、チオ、またはアミン結
合を有し得る、アルキルジラジカル、シクロアルキルジ
ラジカル、アルキルシクロアルキルジラジカル、芳香族
ジラジカルまたはアルキル芳香族ジラジカルを表し;★
はウレタンまたはウレイド結合を表し;およびEおよび
E’は、以下の一般化学式で表される重合可能な不飽和
有機ラジカルを表し;
【0035】
【化3】 ここで、R1は1から10個の炭素原子を有する二価の
アルキレンラジカルを表し;R2は−Hまたは−CH3
ジカルを表し;R3は−Hラジカル、または1か.ら6
個の炭素原子を有するアルキルラジカル、または
【0036】
【化4】 ラジカルを表し、ここでYは−O−、−S−、また−N
H−、およびR4は1から12個の炭素原子を有するア
ルキルラジカルを表し;Xは
【0037】
【化5】 、または
【0038】
【化6】 を表し;Zは−O−、−S−、または−NH−を表し;
Arは6から30個の炭素原子を有する芳香族ラジカル
を表し;aは少なくとも1;wは0から6;xは0また
は1;yは0または1;およびzは0または1である。
【0039】これらのウレタンプレポリマーの調製に用
い得るイソシアネートは、以下のものを含む。トルエン
ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルジイソシアネ
ート、4,4’−ジフェニレンメタンジイソシアネー
ト、p−フェニレンジイソシアネート、ジアニシジンジ
イソシアネート、1,5ナフタレンジイソシアネート、
4,4’−ジフェニルニーテルジイソシアネート、4,
4’(ジシクロヘキシル)メタンジイソシアネート、
1,3−ビス−(イソシアナトメチル)シクロヘキサ
ン、シクロヘキサンジイソシアネート(diisocy
anato)、テトラクロロフェニレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、および3,5−ジエ
チル−4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン。
【0040】用い得る他のジイソシアネートは、一級ま
たは二級アミンで末端をキャップしたポリアミン、また
は多価アルコールを、上記のジイソシアネートのいずれ
かの過剰量と反応させることにより形成した、より分子
量の高いジイソシアネートである。一般には、これらの
高分子量ジイソシアネートは以下の一般式を有する:
【0041】
【化7】 ここで、Rは2から20個の炭素原子を有する二価の有
機ラジカル、Xは−0−、または−NR’−、Rは−H
または低級アルキル、およびBは二価の有機ラジカルで
ある。
【0042】このジイソシアネートは以下のような低分
子量のジオールまたはグリコールと反応させる。例え
ば、2,2−(4,4’ジヒドロキシジフェニル)−プ
ロパン(ビスフェノール−A);4,4’−イソ−プロ
ピリジンジシクロヘキサノール(水素化ビフェノール−
A);エトキシル化ビスフェノール−A;プロポキシル
化ビスフェノール−A;2,2−(4,4’−ジヒドロ
キシジフェニル)−ペンタン;α,α’−(4,4’−
ジヒドロキシジフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼ
ン;1,3シクロヘキサンジオール;1,4−シクロヘ
キサンジオール;1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル;4,8−ビス−(ヒドロキシメチル)−トリシクロ
[5.2.1.02.6]デカンのような二環または三環
のジオール、ネオペンチルグリコール、1,4ブタンジ
オール、1,3−プロパンジオール、1,5−ペンタン
ジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ールなど。
【0043】これらのハード区分は、水素結合を介して
他の硬質区分と会合することにより、最終的なポリマー
またはコポリマーのハード領域を形成する。ハード領域
における会合の度合は、区分間の水素結合の量を以下の
いずれかによって制御することにより改変し得る。1)
ソフト区分の分子量を増加させることにより、プレポリ
マー中でのハード区分の全体としての重量含量を減少さ
せる、または2)相対的にソフトな、より長鎖のジオー
ルを用いるか、もしくはジオールよりもむしろ一級また
は二級アミンをキャップした低分子量化合物をジイソシ
アネートと共に用いることにより、ハード区分での水素
結合密度の量を減少させる。
【0044】ハード区分は次に、2個の活性水素、通常
ヒドロキシル基でα,ω−エンドキャップした比較的に
高分子量のポリマーと反応させる。これらの区分はいわ
ゆるプレポリマーのソフト区分を形成する。以下の式の
ポリマーを一般的に含む、種々のタイプの高分子量ポリ
マーを用い得る:
【0045】
【化8】 式a)は、ポリオキシアルキレングリコールを示す。こ
れらのジオールは、以下のエポキシドから得られたポリ
マーを含む:エチレンオキシド1,2−プロピレンオキ
シド、1,2−ブチレンオキシド、2,2エポキシデカ
ン、1,2−エポキシオクタン、2,3−エポキシノル
ボラン、1,2−エポキシ−3−エトキシプロパン、
2,2−エポキシ−3−フェノキシプロパン、2,3−
エポキシプロピル−4−メトキシフェニルエーテル、テ
トラヒドロフラン(tetrahydroflura
n))、1,2−エポキシ−3−シクロヘキシルオキシ
プロパン、オキセタン、1,2−エポキシ−5−ヘキセ
ン、1,2−エポキシエチルベンゼン、1,2−エポキ
シ−1−メトキシ−2−メチルプロパン、ベンジルオキ
シプロピレンオキシドなど、およびそれらの組合せ。
【0046】この種類の好ましいポリマーは、分子量が
2000、3000および4000およびそれ以上のポ
リプロピレングリコール、および分子量が2000より
大きいポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロッ
クコポリマーである。
【0047】式b)は、α,ω−活性水素を伴うポリフ
ルオロエーテルを示す。この種類のポリマーは、米国特
許第3,810,874号に教示されるように合成し得
る。一般に、これらのポリマーは400から10,00
0の間の分子量を有すべきである。
【0048】式c)は、α,ω−ジヒドロキシルアルキ
ルで末端をブロックしたポリシロキサンを示す。それは
本発明の目的のためには400から10,000の範囲
の分子量を有すべきである。これらのポリシロキサン
は、酸性条件下で、次の一般式のジシロキサン:
【0049】
【化9】 をシクロポリジメチルシロキサンと反応させて合成し得
る。
【0050】その代わりに、ジシロキサンをジメトキシ
ジメチルシランまたはジエトキシジメチルシランに置き
換えて、α,ω−ジヒドロキシでエンドキャップされた
ポリシロキサンを生成し得る。
【0051】プレポリマーに用いられるエンドキャッピ
ングモノマーは、一般に、上記の定義に従った次式で表
される。
【0052】
【化10】 B段階の反応生成物は、モノマーの非アクリレートまた
は非メタクリレート部分上に上式のエンドキャップを形
成するように、ヒドロキシまたはアミン基を含む好適な
アクリル酸またはメタクリル酸エステルの過剰量と反応
させる。好適なエンドキャップモノマーは、ヒドロキシ
エチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、アミノエチルメタクリレート、3ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート、アミノプロピルメタクリレート、ヒ
ドロキシヘキシルアクリレート、t−ブチルアミノエチ
ルメタクリレート、ビスフェノール−Aおよび/または
ビスフェノール−Bのモノアクリレートまたはモノメタ
クリレートエステルを含む。
【0053】ウレタンプレポリマーは、2つの一般的な
合成法により形成する。1つの方法は、ハード−ソフト
−ハードプレポリマーを生成し、第二の方法はソフト−
ハード−ソフトプレポリマーを生成する。
【0054】ハード−ソフト−ハードウレタンプレポリ
マーを生成するために用いたスキームは、3つの段階を
含む。第一段階(A段階)では、2モル当量のジイソシ
アネートを約1モル当量の低分子量ジオールと反応させ
る。これらのジオールを記号◆G◆で表し、ここで◆は
ヒドロキシルラジカルを表しGはジオール化合物の残り
の部分を表し、そしてジイソシアネート官能性化合物を
●D●で表し、ここで●はイソシアネートラジカルを表
すとき、A段階の反応は以下のように図示される:
【0055】
【化11】 ここで、★はウレタンまたはウレイド結合を表す。A段
階は、いわゆる「ハード」区分を生成する。ポリマー化
学の当業者に知られるように、生成物●D★G★D●
は、すべての反応生成物分子の数学的平均値である。実
際の反応の反応生成物は、●0●およびc≧2の●D
(★G★D)c★G★Dを含む。この式もまた、計算上
の平均値である。
【0056】B段階は、約1/2モル当量のα,ω−ジ
オールエンドキャップされた長鎖ポリマーを、A段階の
反応生成物と反応させることを含む。◆A◆が長鎖ジオ
ールを表すとき、B段階の反応は:
【0057】
【化12】 C段階では、B段階からの反応生成物を、1)ヒドロキ
シルまたはアミン官能性;および2)なんらかの重合可
能な不飽和を有する、1モル過剰のエンドキャッピング
モノマーと反応させる。このエンドキャップ剤を記号E
◆で表し、ここで◆は−OHまたは−NH2または−N
H−であるとき、反応は一般的に以下のように進行す
る:
【0058】
【化13】 任意に、B段階をモル過剰の◆A◆を用いて実行して、
aが少なくとも1である一般式●(D★G★D★A)a
★D★G★D●のマルチブロックポリマーを生成し得
る。この反応生成物は上記C段階でエンドキャップされ
る。
【0059】上記と同じ命名法を用いる第二の一般的な
合成スキームを、以下の一般式で表す:
【0060】
【化14】 一般には、反応段階のそれぞれを、その反応工程が完了
するまで続行する。AおよびB段階の反応物の反応経過
は、酸塩基滴定によりモニターし得る。イソシアネート
含量は、ジブチルアミン保存溶液と、そのジイソシアネ
ート反応中間体との反応生成物との間の、酸価の差によ
って計算した。反応はまた、ATR−IRを用いて17
00cm-1および2250cm-1のピークの出現/消失
によってモニターした。1700cm-1のピークは−C
(=O)−の存在を示し、2250cm-1のピークは−
N=C=Oの消費を示す。
【0061】プレポリマーの合成は、無溶媒であるいは
溶液中で行い得る。広範囲な非プロトン性溶媒を、本発
明のプレポリマーの合成に用い得る。この合成に有用な
溶媒は、トルエン、塩化メチレンなど、ベンゼン、シク
ロヘキサン、ヘキサン、ヘプタンなどを含む。好ましい
溶媒は、トルエン、塩化メチレン、およびそれらの混合
物である。
【0062】プレポリマー前駆体の反応は、ウレタン反
応のための当該分野において公知の触媒の存在下または
非存在下に行い得る。ジイソシアネートが最初に短炭素
鎖(2から30炭素原子)ジオールと反応する、特に芳
香族ジイソシアネートを用いる、プレポリマー合成の第
一段階は、触媒が全くなくても非常に速く進行する。実
際には、ジイソシアネートと短鎖ジオールを反応させる
工程の間、副反応を避ける/最小にするための温度制御
が要求され得る。
【0063】好ましくは、本発明によるプレポリマー合
成の第一段階は、約100℃より低い温度、最も好適に
は約60℃から約90℃の範囲内で行う。その後は、反
応の第二段階を、同等の温度で、好ましくは約40℃か
ら70℃の範囲内で行う。プレポリマー形成の最終工程
は、好適にはおよそ室温から約100℃の温度、最も好
ましくは約40℃から約50℃の狭い範囲で行う。当業
者に明らかであるように、温度および反応時間などの最
適反応条件を、それぞれの個々の反応系について、望ま
しくない副反応を促進することなく好ましい反応速度を
生じる条件を達成するように選ぶ。
【0064】プレポリマー形成に用いる好適な触媒は、
ジブチル錫ジラウレートのような錫塩または有機錫エス
テル、トリエチルジアミンのような三級アミン、および
1,4−ジアザ(2.2.2)−ビシクロオクタン(D
ABCO)のような他の認識された触媒を含む。
【0065】これらのシリコーン含有ウレタンプレポリ
マーは、多様な親水性モノマーと共重合して、ソフトヒ
ドロゲルコンタクトレンズを産生し得る。この使用に好
適な親水性モノマーは、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート、N−ビニルピロリドン、(メタ)アクリルアミ
ド、ビニルアセトアミド、および他のエチレン型不飽和
親水性モノマーを含む。当業者に一般的に知られるよう
に、さらに他のコモノマーを、ぬれの増大または他の特
性の改変のために加え得る。
【0066】本発明における他の好ましいヒドロゲル組
成物は、以下の一般式の、シリコーンを含有するビニル
カルボネートあるいはビニルカルバメートプレポリマー
を含む:
【0067】
【化15】 ここで、Xは、−0−、−S−あるいは−NR3−二価
ラジカルを示す;RSiは、シリコーン含有有機ラジカル
を示す;R2は、−Hあるいは−CH3を示す;Aは、
1、2、3、あるいは4である;およびbは、0あるい
は1である。好適なシリコーン含有有機ラジカル
(RSi)は、以下を含む:
【0068】
【化16】 ここで、R1は、1から6個の炭素原子を有するアルキ
ルラジカル、あるいは1から6個の炭素原子を有するフ
ルオロアルキルラジカルのような、1価の有機ラジカル
を示す;Rc1は、−(CH2P−O−C−CH=CH2
を示すpは、1から6である;およびdは、1から20
0である、およびここでnは、1、2、3、あるいは4
であり、およびmは、0、1、2、3、4、あるいは5
である。
【0069】シリコーン含有ビニルカルボネート/カル
バメートモノマーは、特に以下を含む。3−[トリス
(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルビニルカルボ
ネート;1,3−ビス[4−(ビニルオキシカルボニル
オキシ)ブチ−1−イル]テトラメチルジシロキサン;
3−(トリメチルシリル)プロピルビニルカルボネー
ト;t−ブチルジメチルシロキシエチルビニルカルボネ
ート;トリメチルシリルメチルビニルカルボネート;ト
リメチルシリルエチルビニルカルボネート;2,2,2
−トリフルオロエチルビニルカルボネート;t−ブチル
ビニルカルボネート;3−[トリス(トリメチルシロキ
シ)シリル]プロピルビニルカルボネート;2,2,2
−トリフルオロエチルビニルカルバメート;1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピルビニル
カルボネート;3−(ビニルオキシカルボニルチオ)プ
ロピル−[トリス(トリメチルシロキシ)シラン];3
−[トリス−(トリメチルシロキシ)シリル]プロピル
ビニルカルバメート;”V225”、2,2,2−トリ
フルオロ−1−フェニルエチルビニルカルボネート;1
−アダマンタンビニルカルボネート、1−アダマンタン
エチルビニルカルボネート、1−アダマンタンエチルビ
ニルカルボネート;および1−アダマンタンビニルカル
バメート。
【0070】好ましいノンヒドロゲルソフトコンタクト
レンズ組成物は、フッ素化側鎖を含む重合可能なポリシ
ロキサンと内部湿潤剤との混合物である。さらに、米国
特許第4,810,764号が教示するように、強化
剤、架橋剤、および他の補助改変剤のような成分が存在
することが望ましい。この特許の全内容は、参考文献と
して本願に援用する。
【0071】本発明の本実施例で用いられる重合可能な
フッ素化ポリシロキサンは、以下の一般式で表される:
【0072】
【化17】 ここで、Aは、活性化された不飽和基を示し、−R1
よびR2は、1から6個の炭素原子を有するアルキルラ
ジカル、あるいはフェニルラジカルを独立して示す;R
3およびR4は、1から6個の炭素原子を有するアルキル
ラジカル、フェニルラジカル、あるいは1から6個の炭
素原子を有するフッ素化アルキルラジカルを独立して示
し、ただしR3あるいはR4の少なくとも一つは、1から
6個の炭素原子を有するフッ素化アルキルラジカルであ
り;m+nは、少なくとも1であり;およびnは、少な
くとも1である。
【0073】本発明の本実施例において有用な内部湿潤
剤(「親水性モノマー」)であるN−アルキエノイルト
リアルキルシリルアミネート(これ以降「NATA」)
(米国特許第4,652,622号)は、以下の一般式
で表される。
【0074】
【化18】 ここで、Eは、HあるいはCH3であり、Gは、(C
2xC(O)OSi(R)3あるいはHであり、R
は、CH3、C25あるいはC37であり、mは、1か
ら15までの整数であり、xは、1から10までの整数
であり、およびm+xは、1から15までの整数であ
る。アクリロイル−およびメタクリロイル−、モノ−お
よびジカルボキシルアミノ酸、これ以降NAA、は、ポ
リシロキサンポリマーに所望の表面ぬれ特性を与える
が、重合完了前にシロキサンモノマーの混合物から析出
する。NAAは、ポリシロカンポリマーにより容易に導
入し得るトリアルキルシリルエステルを形成するよう
に、改変し得る。好ましいNATAは、トリメチルシリ
ル−N−メタクリロイルグルタメート、トリエチルシリ
ル−N−メタクリロイルグルタメート、トリメチル−N
−メタクリロイル−6−アミノヘキサノエート、トリメ
チルシリル−N−メタクリロイルーアミノドデカノエー
ト、およびビス−トリメチルシリル−N−メタクリロイ
ルアスパルテートである。
【0075】好ましい内部湿潤剤は、以下の一般式を有
するオキサゾロンである
【0076】
【化19】 ここで、R1およびR2は、独立してHあるいはCH3
示す;およびR3およびR4は、独立してメチルあるいは
シクロヘキシルラジカルを示す。
【0077】これらの好ましい内部湿潤剤は、特に以下
を含む。2−イソプロペニル−4,4−ジメチル−2−
オキサゾリン−5−オン(IPDMO)、2−ビニル−
4,4−ジメチル−2−オキサゾリン−5−オン(VD
MO)、シクロヘキサンスピロ−4’−(2’イソプロ
ペニル−2’−オキサゾール−5’−オン)(IPC
O)、シクロヘキサン−スピロ−4’−(2’−ビニル
−2’−オキサゾール−5’−オン)(VCO)、およ
び2−(−1−プロペニル)−4,4−ジメチル−オキ
サゾール−5−オン(PDMO)である。
【0078】これらの好ましい内部湿潤剤は、以下の2
つの重要な特徴を有することにより、特に所望される湿
潤剤となる:(1)相対的に非極性であり、疎水性モノ
マー(ポリシロキサンおよび強化剤)と適合すること、
および(2)かなりのぬれ特性を与える高極性のアミノ
酸に、温和な加水分解で変換されること。他の成分の存
在下で重合すると、コポリマーが形成される。これらの
内部湿潤剤は、ポリシロキサンモノマーのエンドキャッ
プおよび強化剤と炭素−炭素二重結合を生じ、生体医学
器具、特にコンタクトレンズにおいて特に有用なコポリ
マー物質を形成する。
【0079】これらオキサゾロンは、以下の一般的な反
応経路により調製される。
【0080】
【化20】 最初の工程は、アミノ酸のショッテンバウマンアクリル
化である。この工程の完了により、重合可能な官能基
が、アクリロイルか、あるいはメタクリロイルクロライ
ドの使用により、導入される。
【0081】本発明の実施に適した、硬質の気体透過性
コンタクトレンズ組成物は、シリコーンベースのコポリ
マーである。このコポリマーは、メタクリル酸および他
のアクリレート、メタクリレート、あるいはイタコネー
トモノマーのシロキサニルアルキルエステルから、多く
の既知の組成で調製される。そのような組成物の例とし
て、米国特許第4,424,328号;4,463,1
49号;4,664,479号;および4,686,2
67号を参照せよ。
【0082】本発明を、さらに以下の実施例によって示
すが、それらは、限定ではなく例示を意図する。
【0083】
【実施例】 (ランダムコポリマーの合成) (実施例1) (1−ビニル−2−ピロリジノンの重合)蒸留された1
−ビニル−2−ピロリジノン、(NVP)40g、2−
メルカプトエタノール、2.80gおよびアゾビスイソ
ブチロニトリル(AIBN、エタノールから再結晶)
0.59gを、250mLの三ツ口フラスコ中で100
mLの無水テトラヒドロフラン(THF)と混ぜ合わせ
た。さらに、フラスコには、メカニカルスターラーおよ
び還流冷却器を取り付けた。緩やかな窒素気流により、
溶液の脱酸素を15分間行った。窒素雰囲気下で24時
間還流後には、ビニルプロトンは、60Mhz NMR
スペクトルで検出できなかった(6.5−7.0pp
m)。ヒドロキシ末端ポリマーを、2Lの無水エチルエ
ーテルから析出させた。固体を、200mLのTHF中
に溶解し、析出を、2度繰り返した。白色の固体、2
9.37g(収率69%)を、減圧下で乾燥した。
【0084】(実施例2) (ポリビニルピロリジノン(PVP)マクロマーの合成
ヒドロキシ末端PVP、9.0g(実施例1から)を、
マグネッチックスターラー、還流冷却器、および滴下ロ
ートを取り付けた250mLの三ツ口フラスコ中で90
mLのクロロホルムに溶解した。ジブチル錫ジラウレー
ト、32.5mg、およびブチル化ヒドロキシトルエ
ン、2.1mg(BHT)、を加えた。10mLのCH
Cl3中のイソシアナトエチルメタクリレート、0.8
6g(ICEM)、を一滴ずつ加えた。滴下に続いて、
溶液を還流加熱した。3時間後、ICEMは、赤外分析
によって検出されなかった。次いで、反応混合物を6L
の無水エチルエーテルに徐々に加え、固体を集めた。エ
タノールから4Lのエチルエーテル中へと、PVPマク
ロマーの析出を繰り返した。減圧下で、30℃で乾燥さ
せた後のマクロマーの収量は、7.1g(78%)であ
った。Mn(数平均分子量)およびPd(多分散性)の
値は、1,986および1.4であった(標準ポリエチ
レングリコールに対して)。
【0085】(実施例3) (OFPMAおよびPVPマクロマーの共重合)1H,
1H,5Hオクタフルオロペンチルメタクリレート、
(OFPMA)0.75g、PVPマクロマー(実施例
2)、5.0g、2−メルカプトエタノール、105μ
L、およびAIBN(エタノールから再結晶)、8.2
mgを、250mLの三ツ口フラスコ中で、無水テトラ
ヒドロフラン(THF)100mLと混合した。さら
に、フラスコには、メカニカルスターラーおよび還流冷
却器に取り付けた。緩やかな窒素気流により、15分
間、溶液の脱酸素を行った。窒素雰囲気下で20時間還
流後、ヒドロキシ末端ポリマーを2Lの無水エチルエー
テルから析出させた。固体を、200mLのTHFに溶
解し、析出を1回繰り返した。白色固体を減圧下で乾燥
し、4.14g、72%の収率を得た。
【0086】(実施例4) (N,N−ジメチルアクリルアミド(DMA)の重合)
蒸留DMA、20g、2−メルカプトエタノール、28
0μL、およびAIBN(エタノールから再結晶)、
0.33gを、250mLの三ツ口フラスコ中で、無水
テトラヒドロフラン(THF)100mLと混合した。
さらに、フラスコには、メカニカルスターラーおよび還
流冷却器を取り付けた。緩やかな窒素気流により、15
分間、溶液の脱酸素を行った。窒素環境下で20時間還
流後、ビニルプロトンは、60MHz NMRスペクト
ル(6.5−7.0ppm)で検出されなかった。ヒド
ロキシ末端ポリマーを2Lの無水エチルエーテルから析
出させた。固体を、100mlのTHFに溶解し、析出
を繰り返した。白色固体を、減圧下、30℃で乾燥し
た。収量は15.5gとなり、Mn(数平均分子量)、
Mw(重量平均分子量)およびPd(多分散性)の値は
6,700、11,318および1.7(標準ポリエチ
レングリコールに対して)であった。
【0087】(実施例5) (DMAマクロモノマーの調製)ヒドロキシ末端コポリ
マー、12g(実施例4より)を、メカニカルスターラ
ーおよび還流冷却器および滴下ロートを取り付けた25
0mL三ツ口フラスコ中で、90mLのクロロホルムに
溶解した。ジブチル錫ジラウレート、36.9mg、ブ
チル化ヒドロキシトルエン(BHT)、10.2mgを
加えた。イソシアナトエチルメタクリレート、0.30
g(ICEM)の10mLクロロホルム溶液を、滴下し
た。滴下に続いて、溶液を加熱還流した。48時間後、
ICEMは、赤外分析で検出されなかった。次に、反応
混合物を2Lの無水エチルエーテルに徐々に加え、固体
を集めた。析出を2回繰り返した後、減圧下30℃で乾
燥した。マクロマーの収量は、8.6gであった。M
n、MwおよびPdの値は4,400、7,900およ
び1.8(標準ポリエチレングリコールに対して)であ
った。
【0088】(実施例6) (OFPMAおよびDMAマクロマーの共重合)1.2
gのOFPMA、6.7gのDMAマクロマー(実施例
5)、105μLの2−メルカプトエタノールおよび8
mgのAIBN(エタノールより再結晶した)を、25
0mLの三ツ口フラスコ中で100mLの無水テトラヒ
ドロフラン(THF)に加えた。フラスコにはまたマグ
ネチックスターラーおよび還流冷却器を装着した。緩や
かな窒素気流を用いて溶液を15分間脱酸素した。窒素
雰囲気下で72時間還流後、コポリマーへの変換は44
%であった(NIR分析による)。25mgのAIBN
を追加し更に48時間還流(合計120時間)すること
により、60%がコポリマーに変換された。2Lの無水
エチルエーテル中で析出させ、次に減圧下で乾燥し、M
n、Mw、およびPd値が4,600、8,100、お
よび1.8(標準PEGに対して)のコポリマー6gを
得た。
【0089】(実施例7−10) (1H,1H,5Hオクタフルオロペンチルメタクリレ
ートとメトキシポリエチレングリコールモノメタクリレ
ート類との共重合) (実施例7)9.1gのメトキシポリエチレングリコー
ル1,000モノメタクリレートを100mLのトルエ
ンに溶解することにより溶液を調製した。その溶液を、
マグネチックスターラーおよび冷却器を装着した250
mLの三ツ口フラスコ中に注意して移し入れた。これ
に、9.1gの1H,1H,5Hオクタフルオロペンチ
ルメタクリレート(OFPMA)、1.26gの蒸留チ
オグリコール酸(TGA)および0.071gのアゾビ
スイソブチロニトリル(AIBN)を加えた。AIBN
は使用に先立ち、エタノールから再結晶した。次に溶液
を窒素を用いて15分間脱酸素した後、受動的な(pa
ssive)窒素ブランケットの下に置いた。60℃で
16時間攪拌した後、変換率は近赤外線(NIR)分析
によって測定するとき95−98%であった。数平均分
子量は、ポリスチレンに対するサイズ排除クロマトグラ
フィー(”SEC”)、および末端基の滴定により測定
した。Mn値はそれぞれ2,902および1,815で
あった。結果を表Iに示す。
【0090】(実施例8−9)実施例7の操作を、相対
的により多量のメトキシポリエチレングリコール100
0モノメタクリレートを用いて繰り返した。実施例9に
おいては、溶媒をトルエンからTHFに置き換えた。結
果を表Iに示す。
【0091】(実施例10)実施例7の操作を、メトキ
シポリエチレングリコール5000モノメタクリレート
を用いて、また溶媒としてTHFを用いて繰り返した。
結果を表Iに示す。
【0092】
【表1】 (実施例11)(3−メタクリロイルオキシプロピルト
リス(トリメチルシロキシ)シランとメトキシポリエチ
レングリコール1,000モノメタクリレート類との共
重合)7.1gのメトキシポリエチレングリコール1,
000モノメタクリレートを100m1のトルエンに溶
解することにより溶液を調製した。その溶液を、マグネ
チックスターラーおよび冷却器を装着した250mLの
三ツ口フラスコ中に注意して移し入れた。これに、1
2.8gの3−メタクリロイルオキシプロピルトリス
(トリメチルシロキシ)シラン(TRIS)、1.0g
の蒸留チオグリコール酸(TGA)および0.059g
のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を加えた。
AIBNは使用に先立ち、エタノールから再結晶した。
次に溶液を窒素により15分間脱酸素した後、受動的な
窒素ブランケットの下に置いた。60℃で16時間攪拌
した後、変換率は近赤外線(NIR)分析によって測定
するとき95−98%であった。数平均分子量はポリス
チレンに対するサイズ排除クロマトグラフィーおよび末
端基の滴定により測定した。Mn値はそれぞれ2,89
5および2,083であった。このコポリマーの多分散
性は1.5であった。
【0093】(実施例12−17)(1H,1H,5H
オクタフルオロペンチルメタクリレートとメトキシポリ
エチレングリコールモノメタクリレート類との共重合) (実施例12)15gのOFPMA、50gのメトキシ
ポリエチレングリコール1,000モノメタクリレー
ト、2.34gの2−メルカプトエタノール、および
0.164gのAIBN(エタノールから再結晶した)
を、1Lの三ツ口フラスコ中で500mLのTHFおよ
びメタノール(MEOH)の1:1混合物に加えた。フ
ラスコにはまたマグネチックスターラーおよび還流冷却
器を装着した。混合物は、すべての反応剤が溶液となる
まで攪拌した。緩やかな窒素気流により溶液を15分間
脱酸素した。窒素雰囲気下で72時間還流後、コポリマ
ーへの変換は99+%であった(NIR分析による)。
溶媒をフラッシュエバポレーションにより除去し、粘性
の油状物を得た。この油状物は、放置するとワックス様
の固形物となった。Mn、Mw、およびPd値をポリス
チレンに対して測定した(Mn=3,700、Mw=
6,300、Pd=1.72)。結果を表IIに示す。
【0094】
【表2】 (実施例13−17)実施例12の操作を、表IIに示
すような種々の分子量および相対量のメトキシポリエチ
レングリコールモノメタクリレートを用いて繰り返し
た。表IIはまた、得られた結果を要約する。
【0095】(実施例18−21) (界面活性マクロモノマーの調製) (実施例18)1.83gの蒸留グリシジルメタクリレ
ート、2.5mgのP−メトキシフェノール(MEH
Q)、および2滴のN,N−ジメチルドデシルアミン
を、実施例7で得た溶液に加えた。混合物を窒素雰囲気
下で5時間還流した。溶液を希炭酸ナトリウム溶液で3
回、水で1回洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムによ
り乾燥し、次に減圧のフラッシュエバポレーションによ
りトルエンを除いた。残留物は18.12g(収率85
%)の粘性で黄色のマクロモノマーで、Mn値3,35
3(ポリスチレンに対するSECによる)および3,4
16(気相浸透圧法、vpoによる)であった。このマ
クロモノマーの多分散性(Pd)は1.9であった。結
果を表IIIに要約する。
【0096】(実施例19−21)実施例18の操作
を、実施例8−10で得た溶液を用いて繰り返した。実
施例9−10のコポリマーは単離して、界面活性マクロ
モノマーの調製のためにジオキサンに再溶解した。得ら
れた結果を表IIIに示す。
【0097】
【表3】 (実施例22−27) (界面活性マクロモノマーの調製) (実施例22)41.744gのヒドロキシ末端コポリ
マー(実施例12による)を、マグネチックスターラ
ー、還流冷却器、および滴下ロートを装着した500m
Lの三ツ口フラスコ中で225mLのTHFに溶解し
た。1.57gのジブチル錫ジラウレートおよび10m
gのブチル化ヒドロキシトルエンを加えた。25mLの
CHCl3中の1.98gのイソシアナトエチルメタク
リレート(ICEM)を、一滴ずつ加えた。滴下に引き
続き溶液を加熱して還流した。16時間後、0.2%の
ICEMが赤外分析で検出された。5mLのメタノール
を加えて、僅かに過剰のICEMと反応させた。次にク
ロロホルムをフラッシュエバポレーションにより除去し
た。残留物を高減圧下に一夜放置して残留溶媒を除去
し、42.4gのワックス様半固形物を得た。Mn、M
w、およびPdの値を標準ポリスチレンに対して測定し
た。結果を表IVに要約する。
【0098】(実施例23−27)実施例22の操作
を、実施例13−17で得たヒドロキシ末端コポリマー
(クロロホルムに溶解した)を用いて繰り返した。結果
を表IVに示す。
【0099】
【表4】 (実施例28) (界面活性マクロモノマーの調製)1.58gの蒸留グ
リシジルメタクリレート、2.8mgのp−メトキシフ
ェノール(MEHQ)、および2滴のN,N−ジメチル
ドデシルアミンを実施例11で得た溶液に加えた。混合
物を窒素雰囲気下で5時間還流した。溶液を希炭酸ナト
リウム溶液で3回、水で1回洗浄した。有機層を硫酸マ
グネシウムにより乾燥し、次に減圧のフラッシュエバポ
レーションによりトルエンを除いた。残留物は17.6
4g(収率84%)の粘性で半固形のマクロモノマー
で、Mn値1,593(ポリスチレンに対するSECに
よる)および1,918(気相浸透圧法、vpoによ
る)であった。このマクロモノマーの多分散性は1.6
であった。 (実施例29) (界面活性マクロモノマーの調製)3.14gのヒドロ
キシ末端コポリマー(実施例3より得た)を、マグネチ
ックスターラー、還流冷却器、および滴下ロートを装着
した250mLの三ッ口フラスコ中で90mLのクロロ
ホルムに溶解した。3滴のジブチル錫ジラウレートおよ
び3mgのブチル化ヒドロキシトルエンを加えた。10
mLのCHCl3中の89μLのイソシアナトエチルメ
タクリレート(ICEM)を、一滴ずつ加えた。滴下に
引き続き溶液を加熱して還流した。12.5時間後、I
CEMは赤外分析で全く検出されなかった。次に反応混
合物を2Lの無水エチルエーテルに徐々に加え、固形物
を集めた。減圧下30℃で乾燥後、マクロマーの収率は
3gであった。Mn、Mw、およびPdの値は4,90
0、5,900、および1.2であった(標準ポリエチ
レングリコールに対して)。
【0100】(実施例30) (界面活性マクロモノマーの調製)4.5gのヒドロキ
シ末端コポリマー(実施例6より得た)を、マグネチッ
クスターラー、還流冷却器、および滴下ロートを装着し
た250mLの三ッ口フラスコ中で90mLのクロロホ
ルムに溶解した。2滴のジブチル錫ジラウレートおよび
3mgのブチル化ヒドロキシトルエンを加えた。10m
LのCHCl3中の93μLのイソシアナトエチルメタ
クリレート(ICEM)を、一滴ずつ加えた。滴下に引
き続き溶液を加熱して還流した。20時間後、ICEM
の痕跡が赤外分析で検出された。次に反応混合物を2L
の無水エチルエーテルに徐々に加え、固形物を集めた。
減圧下30℃で乾燥後、マクロマーの収率は3.14g
であった。Mn、Mw、およびPdの値は4,900、
8,900、および1.8であった(標準PEGに対し
て)。
【0101】(実施例31−42) (ウィルヘルミー垂直板法を用いた表面張力測定)10
-2−10-6のモル濃度を有するマクロモノマーの蒸留水
溶液を調製した。それぞれの溶液の表面張力を、Wet
tekのSFA−212型装置を用いるウィルヘルミー
垂直板法により測定した。ジャケット付ビーカー内に、
試料溶液を入れた。ビーカーは、予め、クロム硫酸で4
0分間洗浄後、清浄な水ですすいで、120℃で一夜乾
燥した。以下の条件においてカバーガラス(火炎を通過
させて清浄化した)をそれぞれの溶液に数回浸して、デ
ータ収集した:
【0102】
【表5】 データはWETTEK12ソフトウェアを用いて解析し
た。結果を下記の表Vに示す。
【0103】
【表6】 (実施例43) (ポリウレタンモノマーの混合物)イソホロンジイソシ
アネート、ジエチレングリコール、ポリシロキサンジオ
ール(分子量3,000)より調製して、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレートでエンドキャップしたウレタン
プレポリマーを以下のものと結合させた;メタクリロイ
ルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン
(TRIS)、N,N−ジメチルアクリルアミド(DM
A)、N−ヘキサノール、ベンゾインメチルエーテル
(BME)。比率を以下に示す。
【0104】
【表7】 得られた澄明な混合物は1.2ミクロンフィルターを通
して清浄なガラスバイアルに入れた。
【0105】(実施例44) (界面活性マクロマー(SAM)含有ポリウレタンモノ
マー混合物)モノマー混合物を、0.25重量部のSA
M80/20(実施例18)を加える以外は実施例43
の通りに調製した。
【0106】(実施例45) (SAM含有ポリウレタンモノマー混合物)モノマー混
合物を、0.25重量部のSAM50/50(実施例2
0)を加える以外は実施例43の通りに調製した。
【0107】(実施例46) (SAM含有ポリウレタンモノマー混合物)モノマー混
合物を、0.25重量部のSAM80/20 5k(実
施例23)を加える以外は実施例43の通りに調製し
た。
【0108】(実施例47) (SAM含有ポリウレタンモノマー混合物)モノマー混
合物を、0.25重量部のSAM(実施例29)を加え
る以外は実施例43の通りに調製した。
【0109】(実施例48) (SAM含有ポリウレタンモノマー混合物)モノマー混
合物を、0.25重量部のSAM(実施例30)を加え
る以外は実施例30の通りに調製した。
【0110】(実施例49) (ビニルカルボネートモノマーの混合物)3[トリス
(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルビニルカルボ
キサミド(TRISV)、1−ビニル−2−ピロリジノ
ン(NVP)、ペンタコンタメチル−a,w−ビス(4
−ビニルオキシカルボニルオキシブチル)ペンタコサシ
ロキサン(V2D25、Mw範囲2−4k)、ノナノー
ル、および2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル
プロパン−1−オン(DarocurR)を混合して溶
液を調製した。比率(重量による)を以下に示す。
【0111】
【表8】 溶液はフィルターを通してガラスバイアルに入れた。
【0112】(実施例50) (SAM含有ビニルカルボネートモノマー混合物)モノ
マー混合物を、0.36重量部のSAM80/20 5
k(実施例24)を加える以外は実施例49の通りに調
製した。
【0113】(実施例51) (フルオロシリコーンプレポリマーの混合物)米国特許
第4,810,764号に記載されたジメタクリレート
でキャップしたポリジメチルシロキサン/ポリメチルト
リフルオロプロピルシロキサンM23 565(フルオロ
シリコーン)に、オクタフルオロペンチルメタクリレー
ト(OFPMA)、2−ビニル−4,4−ジメチル−2
−オキサザリン−5−オン(VDMO)、およびベンゾ
インメチルエーテル(BME)を以下に示す重量比率で
混合した。
【0114】
【表9】 得られた溶液はフィルターを通した。使用したフルオロ
シリコーンモノマーは次式によって表され、
【0115】
【化21】 ここにおいてAはメタクリレート基;R1、R2、および
3はメチル基;R4はトリフルオロプロピル基;mは3
6;およびnは65である。
【0116】(実施例52) (SAM含有フルオロシリコーンプレポリマー混合物)
モノマー混合物を、0.25重量部のSAM80/20
5k(実施例24)を加える以外は実施例51の通り
に調製した。
【0117】(実施例53) (SAM含有フルオロシリコーンプレポリマー混合物)
モノマー混合物を、VDMOをSAM80/20 5k
(実施例24)に置き換える以外は実施例51の通りに
調製した。
【0118】(実施例54−64) (コンタクトレンズのキャスト成形)鋳型の前後の表面
を大気中で静電消イオンによって洗浄し、不活性(窒
素)雰囲気に移した。次に鋳型前面を不活性雰囲気中で
40−80μLのモノマー混合物(実施例43−53)
で満たし、キャスティング板上に置いた。次に鋳型後面
を配置した。キャスティング板が充満すると、最上板を
合わせて18インチ−ポンドまで締め付けた。次にキャ
スティング板を4,000μワット/cm2(酸素レベ
ル<50ppm)の紫外線下に、1時間置いた。鋳型を
分離した後、レンズを含む鋳型をエタノールと水との容
量/容量が70/30の溶液または100%エタノール
中に置いた。レンズおよび溶液を50℃の超音波槽中に
置き、脱離させた。次にレンズを無水エタノールに移し
た。1時間後、溶媒を新鮮なエタノールと交換し、48
時間静置した。次に水で抽出してエタノールを除いた。
【0119】(実施例65) (コンタクトレンズにおける界面活性マクロマーの分析
化学分析用表面電子分光法) (ESCA)化学分析用電子分光法(ESCA)は、低
エネルギーX線の単色放射源を利用して核レベルのイオ
ン化をひき起こす。放出された光子のエネルギーを測定
し、それを入射した光子のエネルギーから減じて、それ
らの結合エネルギーを得る。これらのエネルギーは試料
表面上または付近に存在する元素を同定する。
【0120】実施例55のポリウレタンレンズを、1
5、45、および90度のX線入射角でESCA分析に
かけた。入射角が小さくなるほど、試料表面の探査深さ
は浅くなる。異なる入射角におけるフッ素の原子百分率
濃度はそれぞれ5.33、3.38、および3.33%
であった。フッ素原子に対するこれらのデータは、レン
ズ表面における高濃度の界面活性マクロマーを示す。な
ぜなら、レンズ試料中の全マクロマ一濃度は0.25重
量%に過ぎなかったからである。
【0121】(実施例66) (コンタクトレンズにおける界面活性マクロマーの分
析) (表面接触角)実施例54、55、56、および58で
調製したコンタクトレンズの表面の接触角を係留気泡法
により測定した。レンズを緩衝生理食塩水溶液中に浸し
て気泡をレンズの下側の面に付けた。レンズと気泡の面
との交差により生じた角度をゴニオメーターを用いて測
定した。接触角が小さくなるほどレンズ表面の親水性ま
たは水ぬれし易さが大きくなる。結果を表VIに示す。
実施例54のレンズは重合可能な界面活性剤を含まない
ことに注意されたい。実施例55、56、および58に
おける重合可能な界面活性剤の添加は著しい接触角の減
少をもたらした。
【0122】
【表10】 (実施例67) (実施例57の臨床評価)5名の被験者が片方の目に1
個の実施例57(実施例23の重合可能な界面活性剤を
含む)のコンタクトレンズを、他方の目に対照の実施例
54のコンタクトレンズ(重合可能な界面活性剤を含ま
ない)を装着した。レンズは最低1時間装着した後、ぬ
れ性および表面沈着に関する表面特性を分析した。ぬれ
性の評価の等級は0−4で、0はレンズ前面の2/3よ
り大きい面が以上が涙膜にぬれない、また4は涙膜で完
全に(100%)ぬれることを示した。沈着の等級は0
−4で、0は表面沈着が全くないことを、4は直径0.
5mm以上の多数の沈着物を示した。実施例57のレン
ズに対する結果は、ぬれ性が3.2、沈着が1.0で、
実施例54の対照レンズではそれぞれ2.0および1.
6であった。
【0123】(実施例68) (実施例61の臨床評価)6名の被験者が実施例61
(実施例50のモノマー混合物より調製した、実施例2
4の重合可能な界面活性剤を含む)のコンタクトレンズ
を両目に1時間装着した後、レンズを実施例67と同様
に分析した。結果は、ぬれ性が3.2、沈着が0.1
で、実施例54(重合可能な界面活性剤を含まない)の
対照レンズのぬれ性および沈着に対するそれぞれの値、
2.0および1.6に比較して好ましい値であった。
【0124】(実施例69) (実施例56(1K 50/50 PEOSAM)の臨
床評価)8名の被験者が1個の実施例56(実施例45
のモノマー混合物より調製した、実施例20の重合可能
な界面活性剤を含む)のコンタクトレンズを、他方の目
に対照のコンタクトレンズ、実施例54(重合可能な界
面活性剤を含まない)を装着した。レンズは最低1時間
装着した後、ぬれ性および表面沈着に関する表面特性
を、実施例67のようにして分析した。実施例56のレ
ンズに対する結果は、ぬれ性が2.6、沈着が1.2
で、実施例54の対照レンズのぬれ性および沈着に対す
るそれぞれの値、2.1および1.7に比較して好まし
い値であった。
【0125】(実施例70) (実施例58(80/20 NVPSAM)の臨床評
価)5名の被験者が実施例58(実施例47のモノマー
混合物より調製した、実施例29の重合可能な界面活性
剤を含む)のコンタクトレンズを1時間装着した後、レ
ンズを実施例67と同様に分析した。結果は、ぬれ性が
2.6、沈着が1.4で、実施例54の対照レンズのぬ
れ性および沈着に対するそれぞれの値、2.0および
1.6に比較して好ましい値であった。
【0126】(実施例71) (ポリウレタンコンタクトレンズの表面コーティング)
実施例18の0.1mmolの界面活性マクロマー、
0.007gのネオペンチルグリコールジメタクリレー
トおよび0.0038gのBMEの、100mLの脱酸
素した蒸留水中の溶液を、室温で1時間攪拌して調製し
た。実施例54に記載したようにして調製した1個のコ
ンタクトレンズを、10mLのレンズバイアルに入れ、
グローブボックス内の窒素雰囲気下でバイアルにこの溶
液を満たした。バイヤルをテフロン(登録商標)で裏打
ちした栓とクリンプシールとで密閉し、横にして250
0μW/cm2のUV光線を2時間照射した。レンズを
バイアルから取り出し、蒸留水で洗浄し、エタノール中
で2時間抽出し、蒸留水中で2.5時間煮沸した。次に
レンズを緩衝生理食塩水を含むバイアル中に封じ込め
た。
【0127】(実施例72) (ポリウレタンコンタクトレンズの表面コーティング)
実施例20の0.1mmolの界面活性マクロマー、
0.01gのネオペンチルグリコールジメタクリレート
および0.003gのBMEの、100mLの脱酸素し
た蒸留水中の溶液を、室温で1時間攪拌して調製した。
実施例54に記載したようにして調製した1個のコンタ
クトレンズを、10mLのレンズバイアルに入れ、グロ
ーブボックス内の窒素雰囲気下でバイアルにこの溶液を
満たした。バイヤルをテフロンで裏打ちした栓とクリン
プシールとで密閉し、横にして2500μW/cm2
UV光線を2時間照射した。レンズをバイアルから取り
出し、蒸留水で洗浄し、エタノール中で2時間抽出し、
蒸留水中で2.5時間煮沸した。次にレンズを緩衝生理
食塩水を含むバイアル中に封じ込めた。
【0128】(実施例73) (シリコーン(SIL−TECH)コンタクトレンズの
表面コーティング)実施例18の0.1mmolの界面
活性マクロマー、0.007gのネオペンチルグリコー
ルジメタクリレートおよび0.003gのBMEの、1
00mLの脱酸素した蒸留水中の溶液を、室温で1時間
攪拌して調製した。1個のSIL−TECHシリコーン
エラストマーコンタクトレンズ(Bausch&Lom
bIncorporatedより入手可能)を、10m
Lのレンズバイアルに入れ、グローブボックス内の窒素
雰囲気下でバイアルにこの溶液を満たした。バイヤルを
テフロンで裏打ちした栓とクリンプシールとで密閉し、
横にして2500μW/cm2のUV光線を2時間照射
した。レンズをバイアルから取り出し、蒸留水で洗浄
し、1:1のエタノール:イソプロパノール中で3時間
抽出した。次にレンズを緩衝生理食塩水を含むバイアル
中に封じ込めた。
【0129】(実施例74) (コンタクトレンズにおける界面活性マクロマーの分
析)(表面) (接触角)実施例73の表面コーティングしたレンズの
接触角を測定し、未処理レンズ(対照)と比較した。3
個のコーティングしたレンズの平均接触角は、対照試料
の46°に対して38°であった。
【0130】(実施例75) (実施例71の臨床評価)5名の被験者が1個の実施例
71のコンタクトレンズを、他方の目に対照レンズ(実
施例54のコーティングしていないレンズ、後処理な
し)を装着した。レンズは最低1時間装着した後、ぬれ
性および表面沈着に関する表面特性を実施例67のよう
にして分析した。結果は、ぬれ性が2.8、沈着が1.
2で、実施例54の対照レンズのぬれ性および沈着に対
するそれぞれの値、1.0および1.8に比較して好ま
しい値であった。
【0131】
【発明の効果】本発明の界面活性マクロモノマーを提供
することにより、コンタクトレンズなどのポリマー性材
料の他の有益なバルク特性(特に酸素透過性)を犠牲に
することなく、その材料の表面を改変、特に表面の湿潤
性を増大させ、結果としてレンズの鋳型からの脱離特性
を向上することができる。
【0132】具体的には、本発明によれば以下が提供さ
れる: (1)少なくとも一つのエチレン型不飽和親水性モノマ
ー、および少なくとも一つのエチレン型不飽和疎水性モ
ノマーを、官能性連鎖移動剤の存在下で共重合させて調
製された、ランダムコポリマー。 (2)次式により表されるランダムコポリマー: C[Axy] ここで、Aは少なくとも一つのエチレン型不飽和親水性
モノマー、Bは少なくとも一つのエチレン型不飽和疎水
性モノマー、Cは官能性連鎖移動剤、yは約0.1から
約0.9の範囲内、およびx+y=1である。 (3)前記エチレン型不飽和親水性モノマー、A、が、
エチレン型不飽和ポリオキシアルキレン、ポリアクリル
アミド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコー
ル、ポリ(HEMA)、およびN−アルキル−N−ビニ
ルアセトアミドからなる群から選択される、項(2)に
記載のコポリマー。 (4)前記エチレン型不飽和親水性モノマー、A、が、
(メタ)アクリル化ポリオキシアルキレン、(メタ)ア
クリルアミドポリオキシアルキレン、スチレニルポリオ
キシアルキレン、アルケニルポリオキシアルキレン、ビ
ニルカルボネートポリオキシアルキレン、およびビニル
カルバメートポリオキシアルキレンからなる群から選択
されるエチレン型不飽和ポリオキシアルキレンである、
項(3)に記載のコポリマー。 (5)前記ポリオキシアルキレンがポリエチレンオキシ
ドである、項(4)に記載のコポリマー。 (6)前記エチレン型不飽和親水性モノマー、A、が、
(メタ)アクリル化ポリエチレンオキシドである、項
(4)に記載のコポリマー。 (7)前記エチレン型不飽和親水性モノマー、A、が、
メタクリレートでエンドキャップされたポリ−N−ビニ
ルピロリジノンである、項(4)に記載のコポリマー。 (8)前記エチレン型不飽和親水性モノマー、A、が、
メタクリレートでエンドキャップされたポリ−N,N−
ジメチルアクリルアミドである、項(4)に記載のコポ
リマー。 (9)前記エチレン型不飽和疎水性モノマー、B、が、
アルキル(メタ)アクリレート、N−アルキル(メタ)
アクリルアミド、アルキルビニルカルボネート、アルキ
ルビニルカルバメート、フルオロアルキル(メタ)アク
リレート、N−フルオロアルキル(メタ)アクリルアミ
ド、N−フルオロアルキルビニルカルボネート、N−フ
ルオロアルキルビニルカルバメート、シリコーン含有
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニ
ルカルボネート、ビニルカルバメート、スチレン型モノ
マーおよびポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート
からなる群から選択される、項(2)に記載のコポリマ
ー。 (10)前記スチレン型モノマーが、スチレン、アルフ
ァ−メチルスチレン、パラ−メチルスチレン、パラ−t
−ブチルモノクロロスチレン、およびパラ−t−ブチル
ジクロロスチレンからなる群から選択される、項(9)
に記載のコポリマー。 (11)前記エチレン型不飽和疎水性モノマー、B、が
TRISである、項(2)に記載のコポリマー。 (12)前記エチレン型不飽和疎水性モノマー、B、
が、1−H,1−H,5−H−オクタフルオロペンチル
メタクリレートである、項(2)に記載のコポリマー。 (13)前記官能性連鎖移動剤、C、が、メルカプトカ
ルボン酸、メルカプトアルコール、およびアミノメルカ
プタンからなる群から選択される、項(2)に記載のコ
ポリマー。 (14)前記官能性連鎖移動剤、C、がチオグリコール
酸である、項(2)に記載のコポリマー。 (15)前記官能性連鎖移動剤、C、が2−メルカプト
エタノールである、項(2)に記載のコポリマー。 (16)前記官能性連鎖移動剤、C、が2−アミノエタ
ンチオールである、項(2)に記載のコポリマー。 (17)次式によって表される界面活性マクロマー: DC[Axy]ここで、Aは少なくとも一つのエチレン
型不飽和親水性モノマーであり、Bは少なくとも一つの
エチレン型不飽和疎水性モノマーであり、Cは官能性連
鎖移動剤であり、Dはエチレン型不飽和末端基である。 (18)前記Aが、エチレン型不飽和ポリオキシアルキ
レン、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポ
リビニルアルコール、ポリ(HEMA)、およびN−ア
ルキル−N−ビニルアセトアミドからなる群から選択さ
れる、項(17)に記載の界面活性マクロマー。 (19)前記Aが、(メタ)アクリル化ポリオキシアル
キレン、(メタ)アクリルアミドポリオキシアルキレ
ン、スチレニルポリオキシアルキレン、アルケニルポリ
オキシアルキレン、ビニルカルボネートポリオキシアル
キレンおよびビニルカルバメートポリオキシアルキレン
からなる群から選択されるエチレン型不飽和ポリオキシ
アルキレンである、項(17)に記載の界面活性マクロ
マー。 (20)前記ポリオキシアルキレンがポリエチレンオキ
シドである、項(19)に記載の界面活性マクロマー。 (21)前記Aが、(メタ)アクリル化ポリエチレンオ
キシドである、項(17)に記載の界面活性マクロマ
ー。 (22)前記Aが、メタクリレートでエンドキャップさ
れたポリ−N−ビニルピロリジノンである、項(17)
に記載の界面活性マクロマー。 (23)前記Aが、メタクリレートでエンドキャップさ
れたポリ−N,N−ジメチルアクリルアミドである、項
(17)に記載の界面活性マクロマー。 (24)前記Bが、アルキル(メタ)アクリレート、N
−アルキル(メタ)アクリルアミド、アルキルビニルカ
ルボネート、アルキルビニルカルバメート、フルオロア
ルキル(メタ)アクリレート、N−フルオロアルキル
(メタ)アクリルアミド、N−フルオロアルキルビニル
カルボネート、N−フルオロアルキルビニルカルバメー
ト、シリコーン含有(メタ)アクリレート、(メタ)ア
クリルアミド、ビニルカルボネート、ビニルカルバメー
ト、スチレン型モノマーおよびポリオキシプロピレン
(メタ)アクリレートからなる群から選択される、項
(17)に記載の界面活性マクロマー。 (25)前記スチレン型モノマーが、スチレン、アルフ
ァ−メチルスチレン、パラ−メチルスチレン、パラ−t
−ブチルモノクロロスチレン、およびパラ−t−ブチル
ジクロロスチレンからなる群から選択される、項(2
4)に記載の界面活性マクロマー。 (26)前記Bが、1−H,1−H,5−H−オクタフ
ルオロペンチルメタクリレートである、項(17)に記
載の界面活性マクロマー。 (27)前記Cが、メルカプトカルボン酸、メルカプト
アルコール、およびアミノメルカプタンからなる群から
選択される、項(17)に記載の界面活性マクロマー。 (28)前記Cがチオグリコール酸である、項(17)
に記載の界面活性マクロマー。 (29)前記Cが2−メルカプトエタノールである、項
(17)に記載の界面活性マクロマー。 (30)前記Cが2−アミノエタンチオールである、項
(17)に記載の界面活性マクロマー。 (31)前記Dが、グリシジル(メタ)アクリレートか
ら誘導される(メタ)アクリル化ヒドロキシエステル部
分である、項(28)に記載の界面活性マクロマー。 (32)前記Dが、(メタ)アクリロイルクロリドから
誘導される(メタ)アクリル化エステル部分である、項
(29)に記載の界面活性マクロマー。 (33)前記Dが、(メタ)アクリル化イソシアネート
から誘導される(メタ)アクリル化ウレタン部分であ
る、項(29)に記載の界面活性マクロマー。 (34)前記Dが、ビニルクロロホルメートから誘導さ
れるビニルカルボネートである、項(29)に記載の界
面活性マクロマー。 (35)前記Dが、(メタ)アクリロイルクロリドから
誘導される(メタ)アクリル化アミド部分である、項
(30)に記載の界面活性マクロマー。 (36)前記Dが、(メタ)アクリル化イソシアネート
から誘導されるメタクリル化尿素部分である、項(3
0)に記載の界面活性マクロマー。 (37)前記Dが、ビニルクロロホルメートから誘導さ
れるビニルカルバメート部分である、項(30)に記載
の界面活性マクロマー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 500450842 Patent Law Departme nt, One Lincoln Fir st Square, P.O.Box 54, Rochester, NY 14601−0054 United State s of America (72)発明者 ポール エル. バリント, ジュニア アメリカ合衆国 ニューヨーク 14534 ピッツフォード,ファーム フィールド レイン 1 (72)発明者 ジョーゼフ エイ. マックギー アメリカ合衆国 ニューヨーク 13214 ディウィット,テラス ビュー ロード 125

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式により表される界面活性ランダムコ
    ポリマー: C[Axy] ここで、Aは、エチレン型不飽和ポリオキシアルキレ
    ン、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリ
    ビニルアルコール、ポリヒドロキシエチルメタクリレー
    ト、およびN−アルキル−N−ビニルアセトアミドから
    なる群から選択される少なくとも一つのエチレン型不飽
    和親水性モノマーから誘導されるモノマー単位であり、
    Bは、少なくとも一つのエチレン型不飽和疎水性モノマ
    ーから誘導されるモノマー単位であり、Cは、重合可能
    なエチレン型不飽和末端基を次に付加するための好適な
    官能性を提供する官能性連鎖移動剤であり、Yは約0.
    1から約0.9の範囲内、およびx+y=1である。
  2. 【請求項2】 次式によって表される界面活性マクロモ
    ノマー: DC[Axy] ここで、Aは、エチレン型不飽和ポリオキシアルキレ
    ン、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリ
    ビニルアルコール、ポリヒドロキシエチルメタクリレー
    ト、およびN−アルキル−N−ビニルアセトアミドから
    なる群から選択される少なくとも一つのエチレン型不飽
    和親水性モノマーから誘導されるモノマー単位であり、
    Bは少なくとも一つのエチレン型不飽和疎水性モノマー
    から誘導されるモノマー単位であり、Cは重合可能なエ
    チレン型不飽和末端基を次に付加するための好適な官能
    性を提供する官能性連鎖移動剤であり、Dはエチレン型
    不飽和末端基であり、yは約0.1から約0.9の範囲
    内、およびx+y=1である。
JP2000399522A 1990-11-27 2000-12-27 界面活性マクロモノマー Pending JP2001233922A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US61845090A 1990-11-27 1990-11-27
US618,450 1990-11-27

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50155092A Division JP3169381B2 (ja) 1990-11-27 1991-11-20 界面活性マクロモノマー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001233922A true JP2001233922A (ja) 2001-08-28

Family

ID=24477741

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50155092A Expired - Fee Related JP3169381B2 (ja) 1990-11-27 1991-11-20 界面活性マクロモノマー
JP2000399522A Pending JP2001233922A (ja) 1990-11-27 2000-12-27 界面活性マクロモノマー

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50155092A Expired - Fee Related JP3169381B2 (ja) 1990-11-27 1991-11-20 界面活性マクロモノマー

Country Status (13)

Country Link
EP (1) EP0559784B1 (ja)
JP (2) JP3169381B2 (ja)
KR (1) KR100191144B1 (ja)
CN (2) CN1048021C (ja)
AT (1) ATE141620T1 (ja)
BR (1) BR9107133A (ja)
CA (1) CA2095046C (ja)
DE (1) DE69121581T2 (ja)
ES (1) ES2093245T3 (ja)
HK (1) HK1001563A1 (ja)
IE (1) IE75722B1 (ja)
SG (1) SG59956A1 (ja)
WO (1) WO1992009639A2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011510693A (ja) * 2008-01-09 2011-04-07 ボーシュ アンド ローム インコーポレイティド パッケージ液
JP2014160264A (ja) * 2008-06-02 2014-09-04 Johnson & Johnson Vision Care Inc タンパク質の取り込みが少ないシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ
JP2015523415A (ja) * 2012-03-22 2015-08-13 モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド 有機変性シリコーンポリマーおよびそれを含むハイドロゲル

Families Citing this family (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5780553A (en) * 1993-07-30 1998-07-14 University Of North Carolina At Chapel Hill Heterogeneous polymerizations in carbon dioxide
US6291620B1 (en) * 1994-11-09 2001-09-18 E. I. Du Pont De Nemours And Company Polymer synthesis
AUPM930394A0 (en) * 1994-11-09 1994-12-01 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Block copolymer synthesis
EP0856011A2 (en) * 1995-10-17 1998-08-05 The University Of North Carolina At Chapel Hill Heterogeneous polymerizations in carbon dioxide
US8039026B1 (en) 1997-07-28 2011-10-18 Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc Methods for treating skin pigmentation
US6367929B1 (en) 1998-03-02 2002-04-09 Johnson & Johnson Vision Care, Inc. Hydrogel with internal wetting agent
TW473488B (en) * 1998-04-30 2002-01-21 Novartis Ag Composite materials, biomedical articles formed thereof and process for their manufacture
US6500481B1 (en) 1998-06-11 2002-12-31 Johnson & Johnson Vision Care, Inc. Biomedical devices with amid-containing coatings
US8093293B2 (en) 1998-07-06 2012-01-10 Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. Methods for treating skin conditions
US8106094B2 (en) 1998-07-06 2012-01-31 Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. Compositions and methods for treating skin conditions
US5981675A (en) * 1998-12-07 1999-11-09 Bausch & Lomb Incorporated Silicone-containing macromonomers and low water materials
US7985404B1 (en) 1999-07-27 2011-07-26 Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. Reducing hair growth, hair follicle and hair shaft size and hair pigmentation
US6478423B1 (en) 1999-10-12 2002-11-12 Johnson & Johnson Vison Care, Inc. Contact lens coating selection and manufacturing process
JP5242876B2 (ja) * 2000-03-24 2013-07-24 ノバルティス アーゲー 架橋結合性または重合性プレポリマー
US8431550B2 (en) 2000-10-27 2013-04-30 Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. Topical anti-cancer compositions and methods of use thereof
EP1227120B1 (en) 2001-01-24 2013-12-25 Novartis AG Process for modifying a surface
US7192615B2 (en) 2001-02-28 2007-03-20 J&J Consumer Companies, Inc. Compositions containing legume products
US7273896B2 (en) * 2003-04-10 2007-09-25 Angiotech Pharmaceuticals (Us), Inc. Compositions and methods of using a transient colorant
WO2005012377A1 (de) * 2003-07-30 2005-02-10 Celanese Ventures Gmbh Neue polyvinylester- und neue polyvinylalkohol-copolymere
KR101099399B1 (ko) * 2004-02-27 2011-12-27 디아이씨 가부시끼가이샤 코팅용 수지 조성물
JP4328962B2 (ja) * 2004-06-21 2009-09-09 ライオン株式会社 コンタクトレンズ用の水膜形成剤を含有する組成物
WO2007017243A1 (en) * 2005-08-10 2007-02-15 Novartis Ag Silicone hydrogels
KR100789730B1 (ko) 2006-05-30 2008-01-02 재단법인 산재의료관리원 아크릴계 이온성 고분자 전위구동 물질
EP2100627B1 (en) 2006-12-07 2014-07-02 Toyobo Co., Ltd. (meth)acrylate copolymer, process for producing the same and medical device
AU2008228761B2 (en) 2007-03-22 2011-11-24 Novartis Ag Silicone-containing prepolymers with hydrophilic polymeric chains
JP5834405B2 (ja) * 2009-12-28 2015-12-24 東レ株式会社 シリコーンプレポリマー、シリコーンポリマー、眼用レンズおよびコンタクトレンズ
BR112013002179B1 (pt) 2010-07-30 2020-12-15 Alcon Inc Lentes de silicone hidrogel com superfícies ricas em água
JP5933205B2 (ja) * 2010-09-07 2016-06-08 関西ペイント株式会社 共重合体、該共重合体を含有する水性塗料組成物及び複層塗膜形成方法
CN102675658A (zh) * 2011-03-07 2012-09-19 远东新世纪股份有限公司 制造具有高含水率的聚硅氧水凝胶的方法
JPWO2013018667A1 (ja) * 2011-08-01 2015-03-05 日本電気株式会社 冷却装置及びそれを用いた電子機器
WO2013055572A1 (en) * 2011-10-11 2013-04-18 Henkel Corporation Preparation of novel fluorocompounds, methods of preparation and compositions made therefrom
JP5652383B2 (ja) * 2011-12-05 2015-01-14 ダイキン工業株式会社 グラフト共重合体および溶液型撥水撥油剤組成物
EP2932314B1 (en) 2012-12-17 2017-02-01 Novartis AG Method for making improved uv-absorbing ophthalmic lenses
MY180543A (en) 2013-12-17 2020-12-01 Novartis Ag A silicone hydrogel lens with a crosslinked hydrophilic coating
CN103881009A (zh) * 2014-04-04 2014-06-25 安徽嘉智信诺化工有限公司 端羧基乙烯基聚合物及其合成方法
HUE046948T2 (hu) 2014-08-26 2020-03-30 Novartis Ag Eljárás stabil bevonat felvitelére szilikon hidrogél kontaktlencsékre
CN105330791A (zh) * 2015-10-28 2016-02-17 武汉理工大学 相容性可控的氧化石墨烯剥离用表面活性剂的制备方法
KR102604468B1 (ko) 2015-12-15 2023-11-22 알콘 인코포레이티드 실리콘 하이드로겔 콘택트 렌즈 상에 안정한 코팅을 적용하기 위한 방법
TWI626253B (zh) 2017-05-25 2018-06-11 晶碩光學股份有限公司 水溶性矽高聚物、矽水膠組成物、矽水膠鏡片及其製造方法
CN117492228A (zh) 2017-12-13 2024-02-02 爱尔康公司 周抛和月抛水梯度接触镜片
WO2019171968A1 (ja) * 2018-03-07 2019-09-12 ナガセケムテックス株式会社 アクリル樹脂およびその製造方法、ならびに金属微粒子分散体
WO2019182125A1 (ja) * 2018-03-23 2019-09-26 株式会社 資生堂 コア-コロナ型ポリマー粒子を用いた化粧料用原料および水中油型乳化化粧料
CN111111550B (zh) * 2019-12-27 2021-11-30 江门市华熊新材料有限公司 含氟表面活性剂及其制备方法与应用
CN111704696B (zh) * 2020-06-24 2022-10-18 新乡学院 一种氟硅接枝改性丙烯酸树脂的制备方法
CN112898508B (zh) * 2021-02-08 2023-01-13 浙江飞翼光电科技股份有限公司 一种氟硅氧烷聚烯烃共聚物及其制备方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4602074A (en) * 1983-12-20 1986-07-22 Nippon Contact Lens Manufacturing Ltd. Contact lens material
US4921902A (en) * 1984-02-02 1990-05-01 The Dow Chemical Company Hydrophobie associative composition containing a polymer of a water-soluble monomer and an amphiphilic monomer
US4536554A (en) * 1984-02-22 1985-08-20 Barnes-Hind, Inc. Hydrophilic polymers and contact lenses made therefrom
JPS62123425A (ja) * 1985-08-02 1987-06-04 Sharp Corp 液晶表示素子
DE3777441D1 (de) * 1986-05-07 1992-04-23 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd Ein polymerisierbares teil enthaltende, oberflaechenaktive verbindungen.
US4780515A (en) * 1987-02-05 1988-10-25 Bausch & Lomb Incorporated Continuous-wear lenses having improved physical properties
US4806609A (en) * 1987-03-02 1989-02-21 Gaf Corporation Pyrrolidonyl acrylate block polymers
US5073616A (en) * 1988-09-30 1991-12-17 Hoya Corporation High water content soft contact lens
US4954586A (en) * 1989-01-17 1990-09-04 Menicon Co., Ltd Soft ocular lens material

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011510693A (ja) * 2008-01-09 2011-04-07 ボーシュ アンド ローム インコーポレイティド パッケージ液
JP2014160264A (ja) * 2008-06-02 2014-09-04 Johnson & Johnson Vision Care Inc タンパク質の取り込みが少ないシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ
JP2015523415A (ja) * 2012-03-22 2015-08-13 モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド 有機変性シリコーンポリマーおよびそれを含むハイドロゲル

Also Published As

Publication number Publication date
CA2095046C (en) 2003-01-28
JPH06503114A (ja) 1994-04-07
HK1001563A1 (en) 1998-06-26
CN1144226A (zh) 1997-03-05
DE69121581T2 (de) 1997-03-20
KR930702401A (ko) 1993-09-09
DE69121581D1 (de) 1996-09-26
CA2095046A1 (en) 1992-05-28
KR100191144B1 (ko) 1999-06-15
SG59956A1 (en) 1999-02-22
ES2093245T3 (es) 1996-12-16
BR9107133A (pt) 1994-03-22
CN1048021C (zh) 2000-01-05
ATE141620T1 (de) 1996-09-15
IE75722B1 (en) 1997-09-24
EP0559784B1 (en) 1996-08-21
CN1061978A (zh) 1992-06-17
EP0559784A1 (en) 1993-09-15
IE914116A1 (en) 1992-06-03
WO1992009639A3 (en) 1992-07-09
JP3169381B2 (ja) 2001-05-21
CN1056626C (zh) 2000-09-20
WO1992009639A2 (en) 1992-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3169381B2 (ja) 界面活性マクロモノマー
JP3313707B2 (ja) ポリマー物質の表面改変
JP3172179B2 (ja) ポリマー物質の表面被覆
US5177165A (en) Surface-active macromonomers
KR100766642B1 (ko) 중합체 렌즈 코팅의 적용 방법
US6630243B2 (en) Surface treatment of silicone hydrogel contact lenses comprising hydrophilic polymer chains attached to an intermediate carbon coating
JP2003500686A (ja) 反応性親水性ポリマーによる医療デバイスの表面処理
CN1298489A (zh) 有机制品
KR20020088421A (ko) 실리콘 의료기기의 표면 처리
JP2003528211A (ja) 架橋結合性または重合性プレポリマー
EP1706438B1 (en) Novel prepolymers for improved surface modification of contact lenses
EP2207852B1 (en) Silicone hydrogels with amino surface groups

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021018