JP2011510693A - パッケージ液 - Google Patents

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Abstract

コンタクトレンズなどの眼科デバイスの貯蔵用のパッケージシステム及び装着の間のレンズの快適さを改良するようにこのような眼科デバイスを溶液でパッケージするための方法を開示する。パッケージシステムは実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤を含む水性パッケージ液中に貯蔵された眼科デバイスを含む。このような溶液は未使用のレンズの表面に長時間にわたって保持され、目の中に持続する表面変性となる。この表面変性は初めて使用する際に、さらにはレンズ挿入の数時間後にも、新鮮なコンタクトレンズの湿潤特性を有意に改良し、乾燥を予防しそして潤滑性を改良することができる。

Description

発明の背景
1.技術分野
本発明は一般にコンタクトレンズなどの眼科デバイスのためのパッケージ液に関する。
2.関連技術の説明
通常、顧客に対する販売のために各ソフトコンタクトレンズを個々にパッケージするためにブリスターパック及びガラスバイアルが用いられている。コンタクトレンズのパッケージ又は製造に関連する様々な特許文献に記載されるとおり、ブリスターパック中にレンズを貯蔵するのに塩類溶液又は脱イオン水が一般に用いられる。レンズ材料はそのレンズ材料自体及びレンズパッケージに固着する傾向があることがあるので、ブリスターパック用のパッケージ液は、時折、レンズ折り返し及び固着を低減し又は無くすように製剤されてきた。このため、コンタクトレンズパッケージ液中にポリビニルアルコール(PVA)を使用してきた。
レンズが挿入前に周到に清浄化されているならば、涙液はレンズを十分に湿潤させることができると言われている。さらに、貯蔵寿命を短縮する可能性及び/又は加熱滅菌の間の不利な反応の可能性を含め、パッケージ液に界面活性剤を添加することが困難であることから、レンズの快適さに対して可能又は最低限の効果を提供する目的で、パッケージ液中で界面活性剤を使用することがさらに限定されている。標準的なレンズケア液中で界面活性剤が使用されていたレンズの表面にタンパク質又はその他の付着物が形成されるのはレンズを装着した後になってからである。
コンタクトレンズは装着者にとってできるかぎり快適であることが非常に望まれている。コンタクトレンズの製造者はレンズの快適さを改良するために継続的に研究している。それでも、コンタクトレンズを装着する多くの人々は日中を通して、特に、一日の終わりに向けて、乾燥又は目の刺激をなおも経験している。いつの時点でもレンズが不十分に濡れていると、レンズ装着者に有意な不快感を生じさせるであろう。このような不快感を低減することが必要な際には湿潤ドロップを用いることができるが、もしこのような不快感が最初から起こらなかったら確実に望ましいであろう。
米国特許第6,440,366号明細書(‘366号特許)は即時使用に適するコンタクトレンズを含むパッケージを開示しており、そのパッケージは(a)1つ以上のブロックコポリマー鎖中に少なくとも90質量%のポリ(オキシエチレン)及びポリ(オキシプロピレン)セグメントを含む化合物である非イオン性界面活性剤を含む溶液、及び、(b)その溶液の重量オスモル濃度が200〜400mOsm/kgであるために有効な量の浸透圧調節剤を含み、その溶液のpHが約6〜8であり、その溶液が加熱滅菌されており、そして有効な消毒量の消毒剤を含まない。‘366号特許は界面活性剤がエチレンジアミンのポリ(オキシプロピレン)−ポリ(オキシエチレン)付加物であることをさらに開示している。
レンズがパッケージシステムからの取り出し後の実際の使用時に装着者に快適であり、そして刺激又はその他の悪影響を角膜に与えることなくレンズの長時間装着を可能にする、コンタクトレンズなどの眼科デバイスのための改良されたパッケージシステムを提供することが望ましいであろう。
発明の要旨
本発明の1つの実施形態によると、貯蔵可能で無菌の眼科デバイスを含むパッケージを調製するための方法であって、
(a)実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤を含み、重量オスモル濃度が少なくとも約200mOsm/kgでありかつpHが約6〜約9の範囲である水性パッケージ液中に、眼科デバイスを浸漬させること、
(b)微生物による前記デバイスの汚染を防止するようにして前記液及び前記眼科デバイスをパッケージすること、及び、
(c)パッケージされた前記液及び前記眼科デバイスを無菌化することを含む方法が提供される。
本発明の第二の実施形態によると、眼科デバイスの貯蔵のためのパッケージシステムであって、実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤を含み、重量オスモル濃度が少なくとも約200mOsm/kgであり、pHが約6〜約9の範囲でありそして加熱滅菌された水性パッケージ液中に浸漬された1つ以上の未使用眼科デバイスを含む、シールされた容器を含む、パッケージシステムが提供される。
本発明の第三の実施形態によると、眼科デバイスの貯蔵のためのパッケージシステムであって、
(a)実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤を含み、重量オスモル濃度が少なくとも約200mOsm/kgでありかつpHが約6〜約9の範囲である水性パッケージ液、
(b) 少なくとも1つの眼科デバイス、及び、
(c)前記液及び前記眼科デバイスの無菌状態を維持するために十分となるように前記液及び前記眼科デバイスを保持するための容器、
を含み、前記液は有効消毒量の消毒剤を含まない、パッケージシステムが提供される。
実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤を少なくとも含む本発明の水性パッケージ液は、有利なことに、コンタクトレンズなどの眼科デバイスの表面上により均一なコーティングを提供し、それにより、レンズの改良された潤滑性をもたらす。このため、そのレンズは実際の使用時に装着者がより快適さを感じ、そして刺激又はその他の悪影響を角膜に与えることなくレンズの長時間装着を可能にするであろう。たとえば、実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤を少なくとも含む本発明の水性パッケージ液で処理されたコンタクトレンズは、本発明の水性パッケージ液で処理されていないコンタクトレンズよりも潤滑性であることが手動で試験して判った。したがって、コンタクトレンズは、実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤を少なくとも含む本発明の水性パッケージ液で処理された後に、実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤を含まない水性パッケージ液中で処理されたコンタクトレンズと比較して、改良された摩擦係数を有することができる。
図1は本発明に係る表面変性されたコンタクトレンズについての正規化摩擦係数を示す棒グラフである。 図2は本発明に係る表面変性されたコンタクトレンズについての正規化摩擦係数を示す棒グラフである。
好ましい実施形態の詳細な説明
本発明は体組織又は体液との直接接触が意図された眼科デバイスの貯蔵のためのパッケージシステムを提供する。本明細書中に使用する際に、用語「眼科デバイス」は目の中又は目の上に配置するデバイスを指す。これらのデバイスは、光学補正、創傷ケア、ドラッグデリバリー、診断機能もしくは美容向上もしくは効果又はこれらの特性の組み合わせを提供することができる。このようなデバイスの代表的な例としては、限定するわけではないが、ソフトコンタクトレンズ、たとえば、ソフトヒドロゲルレンズ、ソフト非ヒドロゲルレンズなど、ハードコンタクトレンズ、たとえば、ハード通気性レンズ材料など、眼内レンズ、オーバーレイレンズ、接眼インサート(ocular insert)、光学インサートなどが挙げられる。当業者に理解されるとおり、レンズは破損することなくそれ自体に折り返すことができるならば、「ソフト」であると考えられる。
眼科デバイスはコンタクトレンズを含む眼科デバイスを形成することができる当業界において知られているあらゆる材料であることができる。1つの実施形態において、眼科デバイスとしてそれ自体は親水性でない材料から形成されるデバイスが挙げられる。このようなデバイスは当業界において知られている材料から形成され、そして、たとえば、ポリシロキサン、ペルフルオロポリエーテル、フッ素化ポリ(メタ)アクリレートもしくは、たとえば、他の重合性カルボン酸から誘導される同様のフッ素化ポリマー、ポリアルキル(メタ)アクリレートもしくは他の重合性カルボン酸から誘導される同様のアルキルエステルポリマー、又は、フッ素化ポリオレフィン、たとえば、フッ素化エチレンプロピレンポリマーもしくはテトラフルオロエチレンで、好ましくはジオキソールとの組み合わせのもの、たとえば、ペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソールが挙げられる。適切なバルク材料の代表的な例として、限定するわけではないが、ロトラフィルコンA(Lotrafilcon A)、ネオフォコン(Neofocon)、パシフォコン(Pasifocon)、テレフォコン(Telefocon)、シラフォコン(Silafocon)、フルオルシルフォコン(Fluorsilfocon)、パラフルフォコン(Paflufocon)、シラフォコン(Silafocon)、エラストフィルコン(Elastofilcon)、フルオロフォコン(Fluorofocon)又はテフロン(登録商標)AF(Teflon(登録商標) AF)材料が挙げられ、たとえば、テフロン(登録商標)AF 1600又はテフロン(登録商標)AF2400であり、それらは約63〜約73モル%のペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール及び約37〜約27モル%のテトラフルオロエチレン又は約80〜約90モル%のペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール及び約20〜約10モル%のテトラフルオロエチレンのコポリマーである。
別の実施形態において、眼科デバイスとしては、それ自体は親水性である材料から形成されるデバイスが挙げられる。というのは、カルボキシ基、カルバモイル基、スルフェート基、スルホネート基、ホスフェート基、アミン基、アンモニウム基又はヒドロキシ基などの反応性基は材料中に生来的に存在し、そしてそれゆえ、それから製造される眼科デバイスの表面に存在するからである。このようなデバイスは当該技術分野において知られている材料から形成され、そして、たとえば、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリジメチルアクリルアミド(DMA)、ポリビニルアルコールなど、及びそのコポリマー、たとえば、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、N−ビニルピロリドン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ビニルアルコールなどから選ばれる2種以上のモノマーから得られるコポリマーが挙げられる。適切なバルク材料の代表的な例としては、限定するわけではないが、ポリマコン(Polymacon)、テフィルコン( Tefilcon)、メタフィルコン(Methafilcon)、デルタフィルコン(Deltafilcon)、ブフィルコン(Bufilcon)、フェムフィルコン(Phemfilcon)、オキュフィルコン(Ocufilcon)、フォコフィルコン(Focofilcon)、エタフィルコン(Etafilcon)、ヘフィルコン(Hefilcon)、ビフィルコン(Vifilcon)、テトラフィルコン(Tetrafilcon)、ペルフィルコン(Perfilcon)、ドロキシフィルコン(Droxifilcon)、ジメフィルコン(Dimefilcon)、イソフィルコン(Isofilcon)、マフィルコン(Mafilcon)、ネルフィルコン(Nelfilcon)、アタフィルコン(Atlafilcon)などが挙げられる。他の適切なバルク材料の例としては、バラフィルコンA(balafilcon A)、ヒラフィルコンA(hilafilcon A)、アルファフィルコンA(alphafilcon A)、ビラフィルコンB(bilafilcon B)などが挙げられる。
別の実施形態において、眼科デバイスとしては、少なくとも1つの疎水性セグメント及び少なくとも1つの親水性セグメントを含み、それらのセグメントが結合又は橋かけ部分によって結合されている両親媒性セグメント化コポリマーである材料から形成されたデバイスが挙げられる。
コンタクトレンズを含む眼科デバイスのために一般に使用される軟質及び剛性材料の両方を含む生体適合性材料をここで使用することは特に有用である。一般に、非ヒドロゲル材料は平衡状態で水を含まない疎水性ポリマー材料である。典型的な非ヒドロゲル材料はシリコーンアクリル、たとえば、嵩高シリコーンモノマー(たとえば、一般にTRISモノマーとして一般に知られるトリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート)、メタクリレートエンドキャップされたポリ(ジメチルシロキサン)プレポリマー、又は、フルオロアルキル側基を有するシリコーン(ポリシロキサンは一般にシリコーンポリマーとしても知られる)から形成されたものを含む。
ヒドロゲルは、一般に、平衡状態で水を含有する、水和された架橋したポリマー系を含む、よく知られたクラスの材料である。したがって、ヒドロゲルは親水性モノマーから調製されたコポリマーである。シリコーンヒドロゲルの場合に、ヒドロゲルコポリマーは、一般に、少なくとも1種のデバイス形成性シリコーン含有モノマー及び少なくとも1種のデバイス形成性親水性モノマーを含む混合物を重合することにより調製される。シリコーン含有モノマー又は親水性モノマーのいずれかは架橋剤として機能することができるか(架橋剤は多価重合性官能基を有するモノマーと定義される)、又は、別個の架橋剤が使用されてもよい。シリコーンヒドロゲルは、通常、約10〜約80質量%の含水率を有する。
有用な親水性モノマーの代表的な例としては、限定するわけではないが、N,N−ジメチルアクリルアミド及びN,N−ジメチルメタクリルアミドなどのアミド、N−ビニル−2−ピロリドンなどの環状ラクタム及び、モノメタクリレート又はジメタクリレートエンドキャップを含む様々な鎖長のポリ(ジエチレングリコール)などの(メタ)アクリレート化ポリ(アルキレングリコール)が挙げられる。なおもさらなる例は米国特許第5,070,215号明細書に開示されている親水性ビニルカーボネートもしくはビニルカルバメートモノマー及び米国特許第4,910,277号明細書に開示されている親水性オキサゾロンモノマーであり、それらの開示を参照により本明細書中に取り込む。他の適切な親水性モノマーは当業者に明らかであろう。たとえば、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)はよく知られた親水性モノマーであり、それは上記の親水性モノマーとの混合物として使用されうる。
モノマー混合物は、また、共重合性基及び反応性官能基を含む第二のデバイス形成性モノマーをも含むことができる。共重合性基は好ましくはエチレン系不飽和基であり、それにより、このデバイス形成性モノマーは初期のデバイス形成性モノマー混合物中の親水性デバイス形成性モノマー及び他のデバイス形成性モノマーと共重合する。さらに、第二のモノマーは、シリコーン含有界面活性剤の相補的な反応性基と反応する反応性官能基を含むことができる。別の言い方をすれば、デバイスを、デバイス形成性モノマー混合物を共重合することによって形成した後に、第二のデバイス形成性モノマーによって提供される反応性官能基はシリコーン含有界面活性剤の相補的な反応性部分と反応するように残っている。
第二のデバイス形成性モノマーの好ましい反応性基としては、エポキシド基が挙げられる。したがって、好ましい第二のデバイス形成性モノマーはエチレン系不飽和基(それがそのモノマーの親水性デバイス形成性モノマーとの共重合を可能にする)及びエポキシド基(これは親水性デバイス形成性モノマーと反応せず、シリコーン含有界面活性剤と反応するように残っている)の両方を含むものである。例としては、グリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルビニルカーボネート、グリシジルビニルカルバメート、4−ビニル−1−シクロヘキセン−1,2−エポキシドなどが挙げられる。
記載したとおり、1つの好ましいクラスの眼科デバイス基材材料はシリコーンヒドロゲルである。この場合には、初期のデバイス形成性モノマー混合物はシリコーン含有モノマーをさらに含む。シリコーンヒドロゲルの形成における使用のための応用可能なシリコーン含有モノマー材料は、当該技術分野においてよく知られており、様々な例は米国特許第4,136,250号明細書、同第4,153,641号明細書、同第4,740,533号明細書、同第5,034,461号明細書、同第5,070,215号明細書、同第5,260,000号明細書、同第5,310,779号明細書及び同第5,358,995号明細書に提供されている。ここでの使用に適する材料の特定の例としては、米国特許第5,310,779号明細書、同第5,387,662号明細書、同第5,449,729号明細書、同第5,512,205号明細書、同第5,610,252号明細書、同第5,616,757号明細書、同第5,708,094号明細書、同第5,710,302号明細書、同第5,714,557号明細書及び同第5,908,906号明細書に記載されたものが挙げられ、それらの内容を参照により本明細書中に取り込む。
応用可能なケイ素含有モノマー材料の代表的な例として、嵩高なポリシロキサニルアルキル(メタ)アクリルモノマーが挙げられる。用語「モノマー」などは本明細書中に使用される際に、たとえば、フリーラジカル重合によって重合可能な比較的に低分子量の化合物、ならびに、「プレポリマー」、「マクロモノマー」とも呼ばれる高分子量化合物、及び関連する用語を意味する。用語「メタ」は本明細書中に使用されるときに、メチル置換基が場合により存在することを意味する。したがって、「(メタ)アクリレート」などの用語はメタクリレート又はアクリレートのいずれかを意味し、そして「(メタ)アクリル酸」はメタクリル酸又はアクリル酸のいずれかを意味する。
嵩高なポリシロキサニルアルキル(メタ)アクリルモノマーの例は下記式Iの構造で表される。
Figure 2011510693
上式中、Xは−O−又は−NR−であり、
各R1は独立に水素又はメチルであり、
各R2は独立に低級アルキル基、フェニル基又は下記式の基
Figure 2011510693
により表される基であり、ここで、各R2’は独立に低級アルキル又はフェニル基であり、hは1〜10である。
嵩高モノマーの例はメタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン又はトリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート(時折、TRISと呼ばれる)及びトリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルビニルカルバメート(時折、TRIS−VCと呼ばれる)である。
このような嵩高モノマーは、分子の2つ以上の末端で不飽和基によってキャッピングされたポリ(オルガノシロキサン)であるシリコーンマクロモノマーと共重合されうる。米国特許第4,153,641号明細書は、たとえば、アクリルオキシ又はメタクリルオキシ基などの様々な不飽和基を開示している。
別のクラスの代表的なシリコーン含有モノマーとして、限定するわけではないが、シリコーン含有ビニルカーボネートもしくはビニルカルバメートモノマー、たとえば、1,3−ビス[4−ビニルオキシカルボニルオキシ)ブト−1−イル]テトラメチル−ジシロキサン、3−(トリメチルシリル)プロピルビニルカーボネート、3−(ビニルオキシカルボニルチオ)プロピル−[トリス(トリメチルシロキシ)シラン]、3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルビニルカルバメート、3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルアリルカルバメート、3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルビニルカーボネート、t−ブチルジメチルシロキシエチルビニルカーボネート、トリメチルシリルエチルビニルカーボネート及びトリメチルシリルメチルビニルカーボネートなど及びそれらの混合物が挙げられる。
別のクラスのケイ素含有モノマーとしては、ポリウレタン−ポリシロキサンマクロモノマー(時折、プレポリマーとも呼ぶ)が挙げられ、それは伝統的なウレタンエラストマーと同様のハード−ソフト−ハードブロックを有することができる。そのモノマーは2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)などの親水性モノマーでエンドキャップされていてよい。このようなシリコーンウレタンの例はLai, Yu-Chin, “The Role of Bulky Polysiloxanylalkyl Methacrylates in Polyurethane-Polysiloxane Hydrogels,”Journal of Applied Polymer Science, Vol. 60, 1193-1199(1996)を含む様々な文献中に開示されている。国際公開WO96/31792号明細書はこのようなモノマーの例を開示しており、その内容の全体を参照により本明細書中に取り込む。シリコーンウレタンモノマーのさらなる例は式II及びIIIによって表される。
E(****G)a ****E’ (II)又は
E(****A)a ****E’ (III)
上式中、Dは独立にアルキル二価基、アルキルシクロアルキル二価基、シクロアルキル二価基、アリール二価基又はアルキルアリール二価基であり、6〜約30個の炭素原子を有し、
Gは独立にアルキル二価基、シクロアルキル二価基、アルキルシクロアルキル二価基、アリール二価基又はアルキルアリール二価基であり、1〜約40個の炭素原子を有し、そしてそれは、エーテル、チオ又はアミン結合を主鎖に含むことができ、
*はウレタン又はウレイド結合であり、
aは少なくとも1であり、
Aは独立に式IVの二価ポリマー基であり、
Figure 2011510693
各RSは独立に1〜約10個の炭素原子を有するアルキル又はフルオロ置換アルキル基であり、それは炭素原子の間にエーテル結合を含むことができ、m’は少なくとも1であり、pは約400〜約10,000の部分分子量を提供する数であり、
各E及びE’は独立に式Vにより表される重合性不飽和有機基であり、
Figure 2011510693
上式中、R3は水素又はメチルであり、
4は、水素、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基、又は、−CO−Y−R6基であり、ここで、Yは−O−、−S−又は−NH−であり、
5は1〜約10個の炭素原子を有する二価のアルキレン基であり、
6は1〜約12個の炭素原子を有するアルキル基であり、
Xは−CO−又は−OCO−であり、
Zは−O−又は−NH−であり、
Arは約6〜約30個の炭素原子を有する芳香族基であり、
wは0〜6であり、xは0又は1であり、yは0又は1であり、zは0又は1である。
好ましいシリコーン含有ウレタンモノマーは下記式VIにより表される。
Figure 2011510693
上式中、mは少なくとも1であり、好ましくは3又は4であり、aは少なくとも1であり、好ましくは1であり、pは約400〜約10,000の部分分子量を提供する数であり、好ましくは少なくとも約30であり、R7はイソシアネート基を取り除いた後のジイソシアネートの二価基であり、たとえば、イソホロンジイソシアネートの二価基であり、各E”は下記の基である。
Figure 2011510693
本発明の別の実施形態において、シリコーンヒドロゲル材料は(バルクで、すなわち、共重合されるモノマー混合物中に)約5〜約50質量%、好ましくは約10〜約25質量%の1種以上のシリコーンマクロモノマー、約5〜約75質量%、好ましくは約30〜約60質量%の1種以上のポリシロキサニルアルキル(メタ)アクリルモノマー、及び、約10〜約50質量%、好ましくは約20〜約40質量%の親水性モノマーを含む。一般に、シリコーンマクロモノマーは分子の2つ以上の末端で不飽和基によってキャッピングされたポリ(オルガノシロキサン)である。上記の構造式の末端基に加えて、米国特許第4,153,641号明細書はアクリルオキシ又はメタクリルオキシを含む追加の不飽和基を開示している。米国特許第5,310,779号明細書、同第5,449,729号明細書及び同第5,512,205号明細書に開示されるようなフマレート含有材料も本発明による有用な基材である。好ましくは、シランマクロモノマーは、ケイ素含有ビニルカーボネートもしくはビニルカルバメート、又は1つ以上のハード−ソフト−ハードブロックを有しかつ親水性モノマーでエンドキャップされているポリウレタン−ポリシロキサンである。
上記のシリコーン材料は単なる例示であり、そして本発明に係るパッケージ液中にパッケージすることにより有益であることができる基材として使用され、様々な刊行物中に開示され、コンタクトレンズ及び他のメディカルデバイスにおける使用のために継続的に開発されている他の材料も、また、使用できる。たとえば、ここでの使用のための眼科レンズはカチオン性レンズであることができ、たとえば、カチオン性コンタクトレンズ又はフッ素化シリコーン含有モノマーであることができる。このようなモノマーは、たとえば、米国特許第4,954,587号明細書、同第5,010,141号明細書及び同第5,079,319号明細書に開示されるとおり、フルオロシリコーンの生成において使用されてきた。特定のフッ素化側基、すなわち、−(CF2)−Hを有するシリコーン含有モノマーの使用は、親水性モノマー単位とシリコーン含有モノマー単位との相溶性を改良することが発見されている。たとえば、米国特許第5,321,108号明細書及び同第5,387,662号明細書を参照されたい。
本発明の用途のためのコンタクトレンズなどの眼科デバイスは様々な従来技術を用いて、所望の後方レンズ表面及び前方レンズ表面を有する成形品を生じさせることで製造できる。1つの実施形態において、眼科デバイスは、上記のモノマー混合物を重合して生成物を形成することで調製されうる。この生成物は、次いで、たとえば、旋盤切削、射出成形、圧縮成形、切断などを行うことで適切な形状に加工されうる。たとえば、コンタクトレンズの製造において、初期のモノマー混合物をチューブ状に重合し、ロッド形状の製品を提供し、その後、それをボタン状物へと切断することができる。そのボタン状物は、その後、コンタクトレンズへと旋盤切削することができる。
又は、眼科デバイスは、スピンキャスティング法及び静的キャスティング法などによってモノマー混合物からモールド、たとえば、ポリプロピレンモールドに直接的にキャスティングされてよい。スピンキャスティング法は米国特許第3,408,429号明細書及び同第3,660,545号明細書に開示されており、そして静的キャスティング法は米国特許第4,113,224号明細書、同第4,197,266号明細書及び同第5,271,875号明細書に開示されている。スピンキャスティング法はモノマー混合物をモールドに装填し、モノマー混合物をUV光などの放射線源に暴露しながら、制御した様式でモールドをスピンさせることを含む。静的キャスティング法は、一方のモールドセクションが前方レンズ表面を形成する形状であり、他方のモールドセクションが後方レンズ表面を形成する形状である、2つのモールドセクションの間にモノマー混合物を装填し、レンズを形成するためのモールドアセンブリー中にモノマー混合物を保持しながら、モノマー混合物のフリーラジカル重合などによってモノマー混合物を硬化させることを含む。レンズ材料を硬化させるためのラジカル反応技術の例としては、熱照射、赤外線、電子ビーム線、γ線、紫外(UV)線などが挙げられ、又はこのような技術の組み合わせを用いることができる。米国特許第5,271,875号明細書は後方モールド及び前方モールドによって画定されるモールドキャビティーにおいて最終のレンズの成形を行うことができる静的キャストモールディング法を記載している。追加の方法として、米国特許第4,555,732号明細書は、前方レンズ表面及び比較的に大きい厚さを有する成形品を形成するモールド中にスピンキャスティングすることで過剰量のモノマー混合物を硬化させ、次いで、その硬化したスピンキャスティングされた製品の後方表面を旋盤切削して、所望の厚さ及び後方レンズ表面を有するコンタクトレンズを提供する方法を開示している。
重合は熱及び/又は紫外線光、可視光又は高エネルギー線などの放射線に混合物を暴露することにより促進されうる。重合開始剤は重合工程を促進するために混合物中に含まれることができる。代表的なフリーラジカル熱重合開始剤の例として、有機過酸化物、たとえば、アセタールペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、デカノイルペルオキシド、ステアロイルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、第三級ブチルペルオキシピバレート、ペルオキシジカーボネートなどが挙げられる。代表的なUV開始剤は当該技術分野に知られたものであり、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ダロキュア(Darocure)1173, 1164, 2273, 1116, 2959, 3331 (EM Industries)及びイルガキュア(Irgacure)651及び184(Ciba-Geigy)などが挙げられる。一般に、開始剤は合計混合物の約0.01〜1質量%の濃度でモノマー混合物中に使用されうる。
所望の最終形状を有するレンズを製造した後に、縁仕上げ操作の前にレンズから残存溶剤を除去することが望ましいことがある。このことは、モノマー混合物の重合により生成される重合生成物の相分離を最少化しそして反応しているポリマー混合物のガラス転移温度を低下させ、それにより、より効率的な硬化プロセスを可能としそして最終的に、より均一な重合生成物となるように、通常、初期モノマー混合物中に有機希釈剤が含まれているからである。主に、親水性コモノマーから分離する傾向であることがあるシリコーン含有モノマーを含んでいるので、初期モノマー混合物及び重合生成物の十分な均一性はシリコーンヒドロゲルにとって特に重要である。適切な有機希釈剤としては、たとえば、一価アルコール、たとえば、C6−C10直鎖脂肪族一価アルコール、たとえば、n−ヘキサノール及びn−ノナノール、ジオール、たとえば、エチレングリコール、ポリオール、たとえば、グリセリン、エーテル、たとえば、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ケトン、たとえば、メチルエチルケトン、エステル、たとえば、エナント酸メチル、及び、炭化水素、たとえば、トルエンが挙げられる。好ましくは、有機希釈剤は周囲圧力又はその付近において蒸発により、硬化した製品から容易に除去されるように十分に揮発性である。一般に、希釈剤はモノマー混合物の約5〜約60質量%で含まれ、約10〜約50質量%は特に好ましい。
硬化したレンズを、その後、溶剤除去に付すことができ、その溶剤除去は周囲圧力もしくはその付近の圧力又は真空下での蒸発によって行うことができる。希釈剤を蒸発させるのに必要な時間を短縮するために高温を用いることができる。溶剤除去工程の時間、温度及び圧力条件は、希釈剤及び特定のモノマー成分の揮発性などの因子によって様々であることができ、当業者によって容易に決定することができる。好ましい実施形態によると、除去工程に使用される温度は好ましくは少なくとも約50℃であり、たとえば、約60℃〜約80℃である。不活性ガス又は真空下にリニアオーブン中の一連の加熱サイクルを用いて溶剤除去の効率を最適化することができる。希釈剤除去工程後の硬化した製品は20質量%以下の希釈剤を含み、好ましくは約5質量%以下である。
有機希釈剤の除去の後に、レンズは離型及び随意の機械加工操作を受けることができる。機械加工工程としては、たとえば、レンズ縁及び/又は表面のバフ研磨又はポリッシングが挙げられる。一般に、このような機械加工処理は製品がモールド部品から解放される前又は後に行われてよい。たとえば、真空ピンセットを用いてモールドからレンズを持ち上げることによってレンズをモールドから乾燥解放し、その後、レンズを機械ピンセット手段によって第二の真空ピンセットに移し、そして回転表面に置くことで表面又は縁をなめらかにすることができる。その後、レンズをひっくり返してレンズの反対面を機械加工することができる。
次に、レンズなどの眼科デバイスを水性パッケージ液中に浸漬しそして本発明によるパッケージシステム中に貯蔵する。一般に、本発明による眼科デバイス貯蔵用のパッケージシステムは水性パッケージ液中に浸漬された1つ以上の未使用の眼科デバイスを含む、シールされた容器を少なくとも含む。好ましくは、シールされた容器は気密シールされたブリスターパックであり、その中において、コンタクトレンズなどの眼科デバイスを含む凹状ウェルはブリスターパックを開封するためにピール用に調節された金属もしくはプラスチック製シートによって覆われている。シールされた容器は、レンズに対する合理的な程度の保護を提供するあらゆる適切な一般に不活性なパッケージ材料であることができ、好ましくはポリアルキレン、PVC、ポリアミドなどのプラスチック材料である。
水性パッケージ液は、実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤を少なくとも含むであろう。本明細書中に使用する際に、用語「実質的に水溶性」とは、水性媒体中に添加されたときに、界面活性剤が水性媒体中に溶解し、光学的に透明な溶液となり又は均一な分散体となることを意味するものと理解されるであろう。好ましくは、実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤は、光学的に透明な溶液を提供するように水性媒体中に溶解するであろう。本発明に係るシリコーン含有界面活性剤を用いる不均一液、すなわち、固体相及び液体相を含む液を得ることは特に望ましくない。本明細書中に使用される際に、用語「界面活性剤」は1つ以上の疎水性部分及び1つ以上の親水性部分を含む界面活性剤を意味することが理解されるであろう。
1つの実施形態において、ここでの使用のための実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤はシリコーン含有モノマー及び親水性コモノマーを少なくとも含むモノマー混合物の重合生成物から得ることができる。一般に、シリコーン含有界面活性剤の1つ以上の疎水性部分はシリコーン含有モノマーから誘導され、一方、1つ以上の親水性部分は親水性モノマーから誘導されることができる。シリコーン含有モノマーから誘導される疎水性部分はコンタクトレンズなどの眼科デバイスの表面に結合し、一方、親水性モノマーから誘導される親水性部分はデバイスの潤滑性を向上させるであろう。1つの実施形態において、シリコーン含有モノマー及び親水性モノマーの両方はエチレン系不飽和部分を含む。
応用可能なケイ素含有モノマーの代表的な例としては、限定するわけではないが、式Iのモノマーに関して上述したような嵩高ポリシロキサニルアルキル(メタ)アクリルモノマーなどが挙げられる。
Figure 2011510693
上式中、Xは−O−又は−NR−であり、ここで、Rは水素又はC1〜C4アルキルであり、
各R1は独立に水素又はメチルであり、
各R2は独立に低級アルキル基、フェニル基又は下記式の基
Figure 2011510693
により表される基であり、ここで、各R2’は独立に低級アルキル又はフェニル基であり、hは1〜10である。
他の応用可能なケイ素含有モノマーの代表的な例としては、限定するわけではないが、式Iaに一般に記載されるとおりの嵩高ポリシロキサニルアルキルカルバメートモノマーなどが挙げられる。
Figure 2011510693
上式中、Xは−NR−であり、ここで、Rは水素又はC1〜C4アルキルであり、
各R1は水素又はメチルであり、
各R2は独立に低級アルキル基、フェニル基又は下記式の基
Figure 2011510693
により表される基であり、ここで、各R2’は独立に低級アルキル又はフェニル基であり、hは1〜10である。
嵩高モノマーの例としては、メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチル−シロキシ)シラン又はトリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート(TRIS)及びトリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルビニルカルバメート(TRIS−VC)などが挙げられる。
別のクラスのケイ素含有モノマーとしては、一般式VIIのポリシロキサンが挙げられる。
Figure 2011510693
上式中、各R8は独立に1〜約18個の炭素原子を有する一価の炭化水素基であることができ、それは炭素原子の間にエーテル結合を有することができ、たとえば、C1〜C4アルキルを含み、x>0であり、y>1であり、x+y=2〜1000であり、zは1〜20であり、そしてAは独立に活性化不飽和基、たとえば、アクリル酸もしくはメタクリル酸のエステルもしくはアミド、スチリル基、又は、下記式
Figure 2011510693
により表される基であり、ここで、Yは−O−、−S−又は−NH−である。ポリシロキサンの例はメタクリレートでエンドキャップされたポリジメチルシロキサンなどのエチレン系不飽和でエンドキャップされたポリジメチルシロキサン及びそれらの混合物である。
シリコーン含有モノマーのさらに別のクラスとしては、フッ素化シリコーン含有モノマーが挙げられる。本発明において有用なフッ素化シロキサン含有モノマーとしては、少なくとも1つのフッ素化側基を有するものが挙げられ、その側基は一般式:
−D−(CF2z
であり、上式中、zは1〜20であり、Dは1〜約10個の炭素原子を有するアルキルもしくはアルキレン基であり、それは炭素原子の間にエーテル結合を有することができる。
本発明の方法において有用なポリマー材料は、また、少なくとも1個のフッ素化側基を有しかつ下記一般式VIIIの部分を有するフッ素化シロキサン含有モノマーを少なくとも含むモノマー混合物から重合されうる。
Figure 2011510693
上式中、Dは1〜約10個の炭素原子を有するアルキルもしくはアルキレン基であり、それは炭素原子の間にエーテル結合を有することができ、x>0であり、y>1であり、x+y=2〜1000であり、zは1〜20である。ここでの使用に好ましい材料は下記一般式IXを有するフッ素化シロキサン含有モノマーを含むモノマー混合物から調製されるポリマー材料である。
Figure 2011510693
上式中、R9は1〜約10個の炭素原子を有するアルキルもしくはアルキレン基であり、それは炭素原子の間にエーテル結合を有することができ、各R10は独立に、1〜約18個の炭素原子を有する一価炭化水素基又はハロゲン置換一価炭化水素基であることができ、それは炭素原子の間にエーテル結合を有することができ、x>0であり、y>1であり、x+y=2〜1000であり、zは1〜20であり、そしてR11は独立に一般式:
−D−(CF2z
を有するフッ素化側基であり、上式中、zは1〜20であり、Dは1〜約10個の炭素原子を有するアルキルもしくはアルキレン基であり、それは炭素原子の間にエーテル結合を有することができ、そしてAは独立に活性化不飽和基、たとえば、アクリル酸もしくはメタクリル酸のエステルもしくはアミド、スチリル基、又は、下記式
Figure 2011510693
により表される基であり、ここで、Yは−O−、−S−又は−NH−である。
好ましくは、フッ素化側基は式:
−CH2−CH2−CH2−O−CH2−(CF2z
であり、zは1〜20である。1つの好ましいフッ素化シロキサン含有モノマーは下記の反応スキームにしたがって調製される。
Figure 2011510693
上式中、yは10、25及び40であり、x+yは100であり、そしてzは4又は6である。
別の実施形態において、フッ素化シロキサン含有モノマーは一般式Xによって示されるフッ素化嵩高ポリシロキサニルアルキル(メタ)アクリレートモノマーである。
Figure 2011510693
上式中、Aは活性化不飽和基、たとえば、アクリル酸もしくはメタクリル酸のエステルもしくはアミド、又は、スチリル基であり、R12は独立にCH3又はHであり、R13は1〜約10個の炭素原子を有するアルキルもしくはアルキレン基であり、それは炭素原子の間にエーテル結合を有することができ、Dは独立に1〜約10個の炭素原子を有するアルキルもしくはアルキレン基であり、それは炭素原子の間にエーテル結合を有することができ、xは1、2又は3であり、yは0、1又は2であり、そしてx+y=3である。
別の実施形態において、ここでの使用のためのフッ素化嵩高ポリシロキサニルアルキルモノマーは下記一般式により示すことができる。
Figure 2011510693
上式中、R14はCH2であり、xは1、2又は3であり、yは0、1又は2であり、そしてx+y=3である。
シリコーン含有モノマーは1個以上のカチオン性基を含むように変性されうる。シリコーン含有プレポリマーに追加することができる適切なカチオン性基としては、限定するわけではないが、上記のとおりのアンモニウム、ホスホニウム又はスルホニウムカチオン含有基が挙げられる。このようなカチオン性基の代表的な例としては、式−X1−N+15 3、−X1−P+16 3、−X1−S+16 2、又は−X−Het+であることができ、ここで、X1は1〜約12個の炭素原子の置換もしくは未置換アルキレン基、置換もしくは未置換アリーレン基、置換もしくは未置換アルキレンアリーレン基、置換もしくは未置換アリーレンアルキレン基、置換もしくは未置換アルキレンアリールアルキレン基、置換もしくは未置換シクロアルキレン基、置換もしくは未置換アルキレンシクロアルキル基、置換もしくは未置換シクロアルキルアルキレン基又は置換もしくは未置換アルキレンシクロアルキルアルキレン基であり、R15は独立に、水素又は1〜4個の炭素原子の未置換もしくは置換アルキル基、好ましくはメチル、又は、置換もしくは未置換アリール、たとえば、置換もしくは未置換フェニルであり、又は、2つのR15基がそれらが結合している窒素原子と一緒になって5〜7個の原子を含む脂肪族複素環を形成し、又は3つのR15がそれらが結合している窒素原子と一緒になって、各環内に5〜7個の原子を含む縮合環構造を形成し、R16は独立にR15であるか又は基−OR15であり、R15はここで規定されているとおりであり、又は、Hetは芳香族窒素−、リン−又は硫黄−、好ましくは窒素−含有環、たとえば、ピリジンである。
適切な親水性モノマーとしては、限定するわけではないが、(メタ)アクリル置換アルコールもしくはポリオール(たとえば、グリコール)、たとえば、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、グリセリルメタクリレート、ポリエチレングリコールメタクリレートなど、ビニルラクタム、たとえば、N−ビニル−2−ピロリドンなど、アクリルアミド、たとえば、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミドなど、不飽和カルボン酸、たとえば、(メタ)アクリル酸など及びそれらの混合物が挙げられる。このような親水性モノマーのさらなる例は米国特許第4,153,641号明細書、同第4,740,533号明細書、同第5,034,461号明細書及び同第5,070,215号明細書に見ることができる。
コモノマー混合物の合計wt%に対するシリコーン含有モノマーの相対比(wt%)は約0.1〜約50%であり、好ましくは約5%〜約30%であり、そして最も好ましくは約10%〜約15%である。本発明に係る実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤を形成する際に、実質的に水溶性である界面活性剤を提供するために、モノマー混合物中に、架橋剤であることができるシリコーン含有モノマー、たとえば、式VII及びIXのシリコーン含有モノマーを少量で使用する必要がある可能性があることを当業者は理解するであろう。少量はモノマー混合物中の親水性モノマーによって広く変更可能であり、そして当業者によって容易に決定されうる。一般に、モノマー混合物中の少量のシリコーン含有モノマーは混合物の合計質量を基準として約25質量%未満であることができる。
シリコーン含有界面活性剤は、1種以上の上記のシリコーン含有モノマーを、1種以上の親水性モノマーとともに少なくとも含むモノマー混合物を、通常、熱重合又は光化学重合である従来の重合技術によって共重合することで得ることができる。熱重合では、約40℃〜約120℃の温度を用いる。光化学重合では、γ線、U.V.又は可視線などの放射線を用いることができる。通常、波長が約200nm〜約400nmであるU.V.線を用いる。
又は、重合生成物はモノマー混合物の制御されたフリーラジカル重合によって得ることができる。制御されたフリーラジカル重合は様々な方法、たとえば、TEMPO型重合、ATRP(原子移動ラジカル重合)、GTP(基移動重合)及びRAFT(可逆的付加開裂連鎖移動重合)によって行うことができる。
重合は、一般に、反応媒体中で行われる。重合は、一般に、たとえば、溶剤、たとえば、水、1〜12個の炭素原子を含むアルカノール、たとえば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、プロパン−2−オール、t−ブタノール、t−アミルアルコール、n−ヘキサノール、ノナノールなど、環状エーテル、たとえば、テトラヒドロフランなど、芳香族炭化水素、たとえば、トルエンなどを用いた溶液又は分散体などの反応媒体中で行われる。又は、上記の溶剤のいずれかの混合物は使用されてよい。
重合開始剤は重合工程を促進するために混合物中に含まれていてよい。代表的なフリーラジカル熱重合開始剤は、通常、過酸化物又はアゾ開始剤であり、たとえば、アセタールペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、デカノイルペルオキシド、ステアロイルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、第三級ブチルペルオキシピバレート、ペルオキシジカーボネート、2,2’−アゾ−ビス(2−メチルプロピオニトリル)、ベンゾインメチルエーテルなど及びそれらの混合物である。代表的なUV開始剤は当該分野に知られたものであり、たとえば、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ダロキュア(Darocure)1173, 1164, 2273, 1116, 2959, 3331 (EM Industries)及びイルガキュア(Irgacure)651及び184(Ciba-Geigy)など及びそれらの混合物である。一般に、開始剤は、合計混合物の約0.1〜約5質量%の範囲の濃度でモノマー混合物中に使用することができる。
一般に、重合は約1〜約72時間、好ましくは約8〜約48時間、不活性雰囲気下、たとえば、窒素又はアルゴン下に行うことができる。所望ならば、得られたポリマーは真空下に、たとえば、約5〜約72時間乾燥でき、又は、使用前に水溶液中に放置されてもよい。
得られる重合生成物の重量平均分子量は、通常、約100〜約1,000,000の範囲、そして好ましくは約250〜約500,000であることができる。得られる重合生成物は、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、グラフトコポリマーなどの形態であることができる。
別の実施形態において、ここでの使用のための実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤は、少なくとも1個のオキシアルキレン部分を有するシリコーン含有プレポリマーであることができる。オキシアルキレン部分は末端基としてプレポリマーに共有結合していても又はポリマー骨格に共有結合していてもよい。1つの実施形態において、実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤は式XIのオキシアルキレン単位を少なくとも1つ有するであろう。
Figure 2011510693
上式中、R17及びR18は独立に、水素、メチル、エーテル含有基、ポリエーテル含有基、C1〜C20エステル基又はヒドロキシル基であり、mは少なくとも1であり、そしてnは少なくとも1である。オキシアルキレン単位はブロック又はランダム配列であることができる。
ここでの使用のためのエーテルもしくはポリエーテル含有基の代表的な例としては、たとえば、アルキルエーテル、シクロアルキルエーテル、シクロアルキルアルキルエーテル、シクロアルケニルエーテル、アリールエーテル、アリールアルキルエーテルが挙げられ、ここで、上記のアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、アリール及びアリールアルキル基は本明細書中に規定されるとおりであり、たとえば、アルキレンオキシド、ポリ(アルキレンオキシド)、たとえば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ポリ(エチレンオキシド)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(プロピレンオキシド)、ポリ(ブチレンオキシド)及びそれらの混合物又はコポリマー、一般式−R18OR19(式中、R18は結合、本明細書中に規定されるとおりのアルキル、シクロアルキル又はアリール基であり、R19は本明細書中に規定されるとおりのアルキル、シクロアルキル又はアリール基である)のエーテル又はポリエーテル基などが挙げられる。
ここでの使用のためのアルキル基の代表的な例としては、たとえば、分子の残りの部分に、1〜約4個の炭素原子の、炭素原子及び水素原子を含む直鎖又は枝分かれ炭化水素鎖であって、不飽和を含むか又は含まないものが挙げられ、たとえば、メチル、エチル、n−プロピルなどが挙げられる。
ここでの使用のためのシクロアルキル基の代表的な例としては、たとえば、約3〜約30個の炭素原子の置換もしくは未置換の非芳香族単環系もしくは多環系、たとえば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ペルヒドロナフチル、アダマンチル及びノルボルニル基、橋架け環式基又はスピロ二環式基、たとえば、スピロ−(4,4)−ノン−2−イルなどであって、場合により1つ以上のヘテロ原子、たとえば、O及びNを含むものなどが挙げられる。
ここでの使用のためのシクロアルキルアルキル基の代表的な例としては、たとえば、約3〜約30個の炭素原子の置換もしくは未置換の環含有基がアルキル基に直接結合したものであって、そのアルキル基がアルキル基のいずれかの炭素位置でモノマーの主構造に結合し、安定な構造の形成をもたらすものであり、たとえば、シクロプロピルメチル、シクロブチルエチル、シクロペンチルエチルなどであって、上記の環は場合により1つ以上のヘテロ原子、たとえば、O及びNを含むものなどが挙げられる。
ここでの使用のためのシクロアルケニル基の代表的な例としては、たとえば、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する、約3〜約30個の炭素原子を含む、置換もしくは未置換の環含有基、たとえば、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニルなどであって、上記の環が場合により1つ以上のヘテロ原子、たとえば、O及びNを含むものなどが挙げられる。
ここでの使用のためのアリール基の代表的な例としては、たとえば、約5〜約30個の炭素原子を含む、置換もしくは未置換の単環芳香族もしくは多環芳香族基、たとえば、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インデニル、ビフェニルなどであって、場合により1つ以上のヘテロ原子、たとえば、O及びNを含むものなどが挙げられる。
ここでの使用のためのアリールアルキル基の代表的な例としては、たとえば、上記で規定されるとおりのアルキル基に直接結合された、上記で規定されるとおりの置換もしくは未置換のアリール基、たとえば、−CH265、−C2565などであって、上記アリール基は場合により1つ以上のヘテロ原子、たとえば、O及びNを含むものなどが挙げられる。
ここでの使用のためのエステル含有基の代表的な例としては、たとえば、1〜20個の炭素原子を有するカルボン酸エステルなどが挙げられる。
ここでの使用のためのヒドロキシル含有基の代表的な例としては、たとえば、−OH、1個以上のヒドロキシル基を含有する直鎖もしくは枝分かれ鎖C1〜C12炭化水素鎖基であって、その炭化水素鎖上の炭素原子に上記の1個以上のヒドロキシル基が結合しているものなどが挙げられる。
別の実施形態において、ここでの使用のための実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤は、下記式XIIの末端オキシアルキレン単位を少なくとも1つ有するシリコーン含有プレポリマーなどであることができる。
Figure 2011510693
上式中、R17、R18、n及びmは上記の意味であり、そしてR27は水素、C1〜C12アルキル基などであることができる。別の実施形態において、シリコーン含有プレポリマーは、式XIIの末端オキシアルキレン単位を含む少なくとも2つの側鎖を有することができる。
1つのクラスの、1つ以上のオキシアルキレン基を有する実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤は一般式XIIIのものである。
Figure 2011510693
上式中、各R28は独立に、上記に規定したとおりの、直鎖もしくは枝分かれ鎖C1〜C12アルキル基、C3〜C30シクロアルキル基、C3〜C30シクロアルキルアルキル基、C3〜C30シクロアルケニル基、C5〜C30アリール基又はC5〜C30アリールアルキル基であり、各R28’は独立に、上記のとおりの1つ以上のアルキレンオキシド含有基であり、xは0又は少なくとも1の整数であり、好ましくは1〜200であり、yは少なくとも1の整数であり、好ましくは1〜200である。好ましくは、各R28’は独立に式:
−R29−O−(EO)b−(PO)c−H
のオキシアルキレン含有基であり、ここで、R29は独立に、1〜6個の炭素原子を有するアルキレン基であり、EOはエチレンオキシド基であり、好ましくは−(C24O)−であり、POはプロピレンオキシド基であり、好ましくは−(CH2CH(CH3)O)−であり、そしてb及びcの各々は独立に0又は少なくとも1の整数であり、好ましくはbは少なくとも1である。
1つの実施形態において、ここでの使用のための実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤はR’基により提供される少なくとも1個のペンダント側鎖を有するジメチルポリシロキサン、すなわち、ケイ素に結合した少なくとも1個のメチル基がオキシアルキレンペンダント側鎖で置換されているジメチルポリシロキサンであることができ、それはCTFA(Cosmetic, Toiletry and Fragrance Association, Inc.)からジメチコンコポリオールの名称で入手可能な幾つかの材料を含む。一般式XIIIの1つ以上のオキシアルキレン基を有する実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤の代表的な例は以下のとおりである。
Figure 2011510693
上式中、R28及びmは上記の意味であり、pは1〜200の整数である。1つの実施形態において、mは1である。別の実施形態において、mは2である。
別のクラスの、1つ以上のオキシアルキレン基を有する実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤は一般式XIVのものである。
Figure 2011510693
上式中、各R28、y、n及びmは独立に上記の意味を有し、そしてLは結合基であり、そして独立に、上記に規定したとおりの、直鎖もしくは枝分かれ鎖C1〜C12アルキル基、C3〜C30シクロアルキル基、C3〜C30シクロアルキルアルキル基、C3〜C30シクロアルケニル基、C5〜C30アリール基又はC5〜C30アリールアルキル基であることができる。好ましくは、各オキシアルキレン含有基はEOもしくはPO含有基である。オキシアルキレン含有基はランダム又はブロックコポリマーであることができる。1つの実施形態において、シリコーン含有プレポリマーはポリジアルキルシロキサン−ポリエチレンオキシドブロックコポリマーであることができる。別の実施形態において、シリコーン含有界面活性剤はポリメチルシロキサン−ポリエチレンオキシドブロックコポリマーであることができる。
別のクラスの、1つ以上のオキシアルキレン基を有する実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤は一般式XVのものである。
Figure 2011510693
上式中、R2、m及びnは上記の意味であり、hは1〜10である。
本発明において有用な実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤はカチオン性であるようにさらに変性されうる。適切なカチオン性基としては、限定するわけではないが、上記のとおりのアンモニウム、ホスホニウム又はスルホニウムカチオン含有基が挙げられる。
本発明において有用である適切なオキシアルキレン側鎖のシリコーン含有プレポリマーの調製のために使用できる技術はよく知られており、そして本発明の一部でない。
本発明のパッケージ液中に使用される、実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤の量は、眼科デバイスの表面特性を改良するために有効な量である。一般に、本発明に係るパッケージシステムのパッケージ液中に存在する実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤の濃度は、約0.01〜約10%w/w、好ましくは約0.05〜約5%w/wであり、そして最も好ましくは約0.1〜約1%w/wの範囲であろう。
本発明によるパッケージ液は生理的に適合性である。特に、パッケージ液はコンタクトレンズなどのレンズでの使用のために「眼科的に安全」でなければならず、そのことは、パッケージ液で処理されるコンタクトレンズが、一般に、濯ぎなしに目の上に直接配置するのに適切かつ安全であり、すなわち、パッケージ液はその液で濡れたコンタクトレンズを介して日常的に目と接触するのに安全かつ快適であることを意味する。眼科的に安全な液は目に適合した浸透圧及びpHを有し、そしてISO標準及び米国食品医薬品局(FDA)規制に従って非細胞毒性である材料及びその量を含む。
本発明の液は、また、解放前の製品中の微生物汚染が存在しないことがこのような製品に必要な程度に統計的に示されなければならない点で無菌状態であるべきである。本発明に有用な液体媒体は、処理され又はケアされるレンズに対する実質的な悪影響を有せず、また、本レンズの処理を可能にし又はさらには容易にするように選択される。液体媒体は好ましくは水性である。特に有用な水性液体媒体は塩類溶液、たとえば、従来の塩類溶液又は従来の緩衝塩類溶液から得られる。
本パッケージ液のpHは約6〜約9の範囲、好ましくは約6.5〜約7.8の範囲に維持されるべきである。適切な緩衝剤、たとえば、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸、重炭酸ナトリウム、トリスヒドロキシメチルアミノメタン及び様々な混合リン酸塩緩衝剤(Na2HPO4、NaH2PO4及びKH2PO4の組み合わせを含む)及びそれらの混合物は添加されうる。一般に、緩衝剤は、液の約0.05〜約2.5質量%、好ましくは約0.1〜約1.5質量%の範囲の量で使用されるであろう。本発明のパッケージ液は好ましくは、1種以上のホウ酸、ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸カリウム、メタホウ酸カリウム又はそれらの混合物を含むホウ酸塩緩衝剤を含む。
通常、本発明の液は、また、張度調整剤によって、0.9%塩化ナトリウム溶液又は2.5%グリセロール溶液に相当する通常の涙液の浸透圧と近似するように調節される。この液は、単独又は組み合わせで使用される生理食塩水と実質的に等張とされる。そうでなくて、無菌の水と単純にブレンドされ、そして低浸透圧とされ又は高浸透圧とされるならば、レンズはその望ましい光学パラメータを失うであろう。対応して、過剰の塩類溶液は高浸透圧液の生成をもたらし、それにより、刺痛及び眼刺激を生じさせるであろう。
適切な張度調整剤の例としては、限定するわけではないが、塩化ナトリウム及び塩化カリウム、デキストロース、グリセリン、塩化カルシウム及び塩化マグネシウムなど、及びそれらの混合物が挙げられる。これらの薬剤は、通常、約0.01〜約2.5%w/v、好ましくは約0.2〜約1.5%w/vの範囲の量で個別に使用される。好ましくは、張度調整剤は、最終の浸透圧値が少なくとも約200mOsm/kg、好ましくは約200〜約400mOsm/kg、より好ましくは約250〜約350mOsm/kg、そして最も好ましくは約280〜約320mOsm/kgとする量で使用されるであろう。
所望ならば、1種以上の追加の成分はパッケージ液中に含まれることができる。このような追加の成分(単数種又は複数種)はパッケージ液に対して少なくとも1つの有利又は望ましい特性を付与し又は提供するように選択される。このような追加の成分は、1種以上の眼科デバイスケア組成物中に従来から使用されている成分から選択されうる。このような追加の成分の例としては、クリーニング剤、湿潤剤、栄養剤、金属イオン封鎖剤、増粘剤(viscosity builder)、コンタクトレンズ状態調節剤、酸化防止剤など及びそれらの混合物が挙げられる。これらの追加の成分は、パッケージ液に対する有利又は望ましい特性を付与し又は提供するのに有効な量でパッケージ液中に各々含まれていてよい。たとえば、これらの追加の成分は、他の、たとえば、従来のコンタクトレンズケア製品中に使用される、このような成分の量と同様の量でパッケージ液中に含まれることができる。
有用な金属イオン封鎖剤としては、限定するわけではないが、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、ヘキサメタリン酸アルカリ金属塩、クエン酸、クエン酸ナトリウムなど及びそれらの混合物が挙げられる。
有用な増粘剤としては、限定するわけではないが、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールなど及びそれらの混合物が挙げられる。
有用な酸化防止剤としては、限定するわけではないが、メタ重亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、N−アセチルシステイン、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエンなど及びそれらの混合物が挙げられる。
本発明による眼科デバイスをパッケージしそして貯蔵する方法としては、上記の水性パッケージ液中に浸漬された眼科デバイスを少なくともパッケージすることを含む。その方法は、コンタクトレンズの製造の直後に、顧客/装着者に配送する前に水性パッケージ液中に眼科デバイスを浸漬させることを含むことができる。又は、本発明によるパッケージ液中にパッケージしそして貯蔵するのは、最終的な顧客(装着者)に輸送する前であるが、乾燥状態のレンズの製造及び輸送の後の中間的な時点で行うこともでき、ここで、乾燥したレンズはコンタクトレンズパッケージ液中にレンズを浸漬させることで水和される。結果として、顧客への輸送のためのパッケージは、本発明による水性パッケージ液中に浸漬された1つ以上の未使用のコンタクトレンズを含む、シールされた容器を含むことができる。
1つの実施形態において、本眼科デバイスパッケージシステムを作製する工程は、(1)少なくとも第一のモールド部分及び第二のモールド部分を含むモールド中で眼科デバイスを成形すること、(2)前記モールド部分のうちの少なくとも1つを含む容器中でデバイスを水和しそして清浄化すること、(3)シリコーン含有界面活性剤を含むパッケージ液を、デバイスが支持されている容器内に導入すること、及び(4)容器をシールすること、を含む。好ましくは、その方法は、容器の内容物を無菌化する工程をも含む。無菌化は容器のシールの前又は最も便利にはその後に行われることができ、そしてシールされた容器を、たとえば、約120℃以上の温度でオートクレーブ処理することなどによる、当該技術分野において知られた適切な方法によって行われることができる。
下記の実施例は当業者が本発明を実施することができるように提供され、そして本発明の単なる例示である。実施例は特許請求の範囲に規定されるとおりの本発明の範囲を限定するものと読まれるべきでない。
実施例において、下記の略語を用いる。
Tris−MA:トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート、
TRIS−VC:トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルビニルカルバメート、
DMA:N,N−ジメチルアクリルアミド、
NVP:N−ビニル−2−ピロリドン、
MAA:メタクリル酸、
THF:無水テトラヒドロフラン、
Vazo(商標)64:アゾビス−イソブチロニトリル(AIBN)、
VPS−0501:ポリジメチルシロキサン(PDMS)をベースとするマクロ分子アゾ重合開始剤(Wako Pure Chemicals Industries, Ltd.から市販)であって、Mwが30,000〜50,000であり、アゾ基の間のPDMSセグメントの分子量が5,000である重合開始剤。それゆえ、反応生成物にはPDMS鎖のMwが約5000であるジブロックコポリマー及びトリブロックコポリマーが生じているものと期待される。
例1
Tris−MA/NVPコポリマーの調製
本例において使用されたTris−MA及びNVPの量を下記の表1に示す。
Figure 2011510693
100mLの丸底フラスコ中に、表1に示す量のTris−MA及びNVPを添加した。THF(30mL)及びTHF中に溶解したVazo(商標)64の10mg/mL原料溶液3mLを反応フラスコに添加した。反応混合物を窒素ガスで30分間スパージし、その後、窒素ブランケット下に48時間、オイルバス中で64℃に加熱した。反応混合物を冷却させ、その後、冷ジエチルエーテル(500mL)中に沈殿させた。コポリマーをろ過により分離し、そして真空炉内で45℃で一晩乾燥させた。
例2A及び2B
Tris−MA/DMAコポリマーの調製
例2A及び2BについてのTris−MA及びDMAの量を下記の表2に示す。
Figure 2011510693
100mLの丸底フラスコ中に、表2に示す量のTris−MA及びDMAを添加した。THF(30mL)及びTHF中に溶解したVazo(商標)64の10mg/mL原料溶液3mLを反応フラスコに添加した。反応混合物を窒素ガスで0.5時間スパージし、その後、窒素ブランケット下に48時間、オイルバス中で64℃に加熱した。反応混合物を冷却させ、その後、冷ヘキサン(500mL)中に沈殿させた。コポリマーをろ過により分離し、そして真空炉内で45℃で一晩乾燥させた。
例3A〜3C
Tris−MA/MMAコポリマーの調製
例3A〜3DについてのTris−MA及びMMAの量を下記の表3に示す。
Figure 2011510693
100mLの丸底フラスコ中に、表3に示す量のTris−MA及びMMAを添加した。THF(30mL)及びメタノール中に溶解したVazo(商標)64の10mg/mL原料溶液3mLを反応フラスコに添加した。反応混合物を窒素ガスで0.5時間スパージし、その後、窒素ブランケット下に48時間、オイルバス中で64℃に加熱した。反応混合物を冷却させ、その後、冷ジエチルエーテル(500mL)中に沈殿させた。コポリマーをろ過により分離した。そのポリマーを真空炉内で45℃で一晩乾燥させた。
例4A〜4D
Tris−VC/NVPコポリマーの調製
例4A〜4DについてのTris−VC及びNVPの量を下記の表4に示す。
Figure 2011510693
500mLの丸底フラスコ中に、表4に示す量のTris−VC及びNVPを添加した。メタノール(100mL)及びメタノール中に溶解したVazo(商標)64の10mg/mL原料溶液6mLを反応フラスコに添加した。反応混合物を窒素ガスで30分間スパージし、その後、窒素ブランケット下に48時間、オイルバス中で64℃に加熱した。反応混合物を冷却させ、その後、冷ジエチルエーテル(500mL)中に沈殿させた。コポリマーをろ過により分離し、そして真空炉内で45℃で一晩乾燥させた。
例5A〜5D
PDMSブロックコポリマーの調製
これらの例について、成分及び量を下記の表5に示す。
Figure 2011510693
*上記表中のDPはPDMSマクロ開始剤の末端での重合により期待されるモノマーの繰り返し単位の数として規定されている。
VPS−0501マクロ開始剤を25mLのTHFとともに丸底フラスコに添加した。次に、NVP又はDMAを表5に示す量でフラスコに添加し、そして反応混合物を窒素ガスで30分間スパージした。その反応混合物を窒素ブランケット下に24時間オイルバス中で加熱した。反応を止め、そして反応生成物を冷ジエチルエーテル中に沈殿させ、そしてろ過により分離し(例5C及び5D)、又は、ポリマーを沈降させた後に非溶媒をデカントすることにより分離した(例5A及び5B)。その後、生成物を45℃で真空炉内で一晩乾燥させた。
pH7.2でホウ酸塩緩衝塩類溶液中に溶解させた、例1のシリコーン含有界面活性剤を1質量%含む水性パッケージ液をポリプロピレンブリスターパッケージに入れた。次に、バラフィルコンA(balafilcon A)コンタクトレンズ(Purevision(登録商標)の商品名で販売されているBausch & Lomb Incorporated, Rochester, N.Y.から市販のグループIII長時間装着用コンタクトレンズであり、シリコーンヒドロゲル材料から製造されており、アニオン電荷を有しそして約38%の水を有する)をポリプロピレンブリスターパッケージ中の水性パッケージ液中に浸漬させた。パッケージをホイル蓋材でシールしそしてその後、121℃で30分間オートクレーブ処理した。
例7
pH7.2でホウ酸塩緩衝塩類溶液中に溶解させた、例2Aのシリコーン含有界面活性剤を1質量%含む水性パッケージ液をポリプロピレンブリスターパッケージに入れた。次に、バラフィルコンA(balafilcon A)コンタクトレンズ(Purevision(登録商標)の商品名で販売されているBausch & Lomb Incorporated, Rochester, N.Y.から市販のグループIII長時間装着用コンタクトレンズであり、シリコーンヒドロゲル材料から製造されており、アニオン電荷を有しそして約38%の水を有する)をポリプロピレンブリスターパッケージ中の水性パッケージ液中に浸漬させた。パッケージをホイル蓋材でシールしそしてその後、121℃で30分間オートクレーブ処理した。
例8
pH7.2でホウ酸塩緩衝塩類溶液中に溶解させた、例2Bのシリコーン含有界面活性剤を1質量%含む水性パッケージ液をポリプロピレンブリスターパッケージに入れた。次に、バラフィルコンA(balafilcon A)コンタクトレンズ(Purevision(登録商標)の商品名で販売されているBausch & Lomb Incorporated, Rochester, N.Y.から市販のグループIII長時間装着用コンタクトレンズであり、シリコーンヒドロゲル材料から製造されており、アニオン電荷を有しそして約38%の水を有する)をポリプロピレンブリスターパッケージ中の水性パッケージ液中に浸漬させた。パッケージをホイル蓋材でシールしそしてその後、121℃で30分間オートクレーブ処理した。
例9
pH7.2でホウ酸塩緩衝塩類溶液中に溶解させた、例3Aのシリコーン含有界面活性剤を1質量%含む水性パッケージ液をポリプロピレンブリスターパッケージに入れた。次に、バラフィルコンA(balafilcon A)コンタクトレンズ(Purevision(登録商標)の商品名で販売されているBausch & Lomb Incorporated, Rochester, N.Y.から市販のグループIII長時間装着用コンタクトレンズであり、シリコーンヒドロゲル材料から製造されており、アニオン電荷を有しそして約38%の水を有する)をポリプロピレンブリスターパッケージ中の水性パッケージ液中に浸漬させた。パッケージをホイル蓋材でシールしそしてその後、121℃で30分間オートクレーブ処理した。
例10
pH7.2でホウ酸塩緩衝塩類溶液中に溶解させた、例3Bのシリコーン含有界面活性剤を1質量%含む水性パッケージ液をポリプロピレンブリスターパッケージに入れた。次に、バラフィルコンA(balafilcon A)コンタクトレンズ(Purevision(登録商標)の商品名で販売されているBausch & Lomb Incorporated, Rochester, N.Y.から市販のグループIII長時間装着用コンタクトレンズであり、シリコーンヒドロゲル材料から製造されており、アニオン電荷を有しそして約38%の水を有する)をポリプロピレンブリスターパッケージ中の水性パッケージ液中に浸漬させた。パッケージをホイル蓋材でシールしそしてその後、121℃で30分間オートクレーブ処理した。
例11
pH7.2でホウ酸塩緩衝塩類溶液中に溶解させた、例3Cのシリコーン含有界面活性剤を1質量%含む水性パッケージ液をポリプロピレンブリスターパッケージに入れた。次に、バラフィルコンA(balafilcon A)コンタクトレンズ(Purevision(登録商標)の商品名で販売されているBausch & Lomb Incorporated, Rochester, N.Y.から市販のグループIII長時間装着用コンタクトレンズであり、シリコーンヒドロゲル材料から製造されており、アニオン電荷を有しそして約38%の水を有する)をポリプロピレンブリスターパッケージ中の水性パッケージ液中に浸漬させた。パッケージをホイル蓋材でシールしそしてその後、121℃で30分間オートクレーブ処理した。
例12
pH7.2でホウ酸塩緩衝塩類溶液中に溶解させた、例4Aのシリコーン含有界面活性剤を1質量%含む水性パッケージ液をポリプロピレンブリスターパッケージに入れた。次に、バラフィルコンA(balafilcon A)コンタクトレンズ(Purevision(登録商標)の商品名で販売されているBausch & Lomb Incorporated, Rochester, N.Y.から市販のグループIII長時間装着用コンタクトレンズであり、シリコーンヒドロゲル材料から製造されており、アニオン電荷を有しそして約38%の水を有する)をポリプロピレンブリスターパッケージ中の水性パッケージ液中に浸漬させた。パッケージをホイル蓋材でシールしそしてその後、121℃で30分間オートクレーブ処理した。
例13
pH7.2でホウ酸塩緩衝塩類溶液中に溶解させた、例4Bのシリコーン含有界面活性剤を1質量%含む水性パッケージ液をポリプロピレンブリスターパッケージに入れた。次に、バラフィルコンA(balafilcon A)コンタクトレンズ(Purevision(登録商標)の商品名で販売されているBausch & Lomb Incorporated, Rochester, N.Y.から市販のグループIII長時間装着用コンタクトレンズであり、シリコーンヒドロゲル材料から製造されており、アニオン電荷を有しそして約38%の水を有する)をポリプロピレンブリスターパッケージ中の水性パッケージ液中に浸漬させた。パッケージをホイル蓋材でシールしそしてその後、121℃で30分間オートクレーブ処理した。
例14
pH7.2でホウ酸塩緩衝塩類溶液中に溶解させた、例4Cのシリコーン含有界面活性剤を1質量%含む水性パッケージ液をポリプロピレンブリスターパッケージに入れた。次に、バラフィルコンA(balafilcon A)コンタクトレンズ(Purevision(登録商標)の商品名で販売されているBausch & Lomb Incorporated, Rochester, N.Y.から市販のグループIII長時間装着用コンタクトレンズであり、シリコーンヒドロゲル材料から製造されており、アニオン電荷を有しそして約38%の水を有する)をポリプロピレンブリスターパッケージ中の水性パッケージ液中に浸漬させた。パッケージをホイル蓋材でシールしそしてその後、121℃で30分間オートクレーブ処理した。
例15
pH7.2でホウ酸塩緩衝塩類溶液中に溶解させた、例4Dのシリコーン含有界面活性剤を1質量%含む水性パッケージ液をポリプロピレンブリスターパッケージに入れた。次に、バラフィルコンA(balafilcon A)コンタクトレンズ(Purevision(登録商標)の商品名で販売されているBausch & Lomb Incorporated, Rochester, N.Y.から市販のグループIII長時間装着用コンタクトレンズであり、シリコーンヒドロゲル材料から製造されており、アニオン電荷を有しそして約38%の水を有する)をポリプロピレンブリスターパッケージ中の水性パッケージ液中に浸漬させた。パッケージをホイル蓋材でシールしそしてその後、121℃で30分間オートクレーブ処理した。
例16
pH7.2でホウ酸塩緩衝塩類溶液中に溶解させた、例4Bのシリコーン含有界面活性剤を2質量%含む水性パッケージ液をポリプロピレンブリスターパッケージに入れた。次に、バラフィルコンA(balafilcon A)コンタクトレンズ(Purevision(登録商標)の商品名で販売されているBausch & Lomb Incorporated, Rochester, N.Y.から市販のグループIII長時間装着用コンタクトレンズであり、シリコーンヒドロゲル材料から製造されており、アニオン電荷を有しそして約38%の水を有する)をポリプロピレンブリスターパッケージ中の水性パッケージ液中に浸漬させた。パッケージをホイル蓋材でシールしそしてその後、121℃で30分間オートクレーブ処理した。
例17
pH7.2でホウ酸塩緩衝塩類溶液中に溶解させた、例4Cのシリコーン含有界面活性剤を2質量%含む水性パッケージ液をポリプロピレンブリスターパッケージに入れた。次に、バラフィルコンA(balafilcon A)コンタクトレンズ(Purevision(登録商標)の商品名で販売されているBausch & Lomb Incorporated, Rochester, N.Y.から市販のグループIII長時間装着用コンタクトレンズであり、シリコーンヒドロゲル材料から製造されており、アニオン電荷を有しそして約38%の水を有する)をポリプロピレンブリスターパッケージ中の水性パッケージ液中に浸漬させた。パッケージをホイル蓋材でシールしそしてその後、121℃で30分間オートクレーブ処理した。
例18
pH7.2でホウ酸塩緩衝塩類溶液中に溶解させた、Dow Corning(登録商標)193流体として市販されているシリコーン含有界面活性剤を1質量%含む水性パッケージ液をポリプロピレンブリスターパッケージに入れた。次に、バラフィルコンA(balafilcon A)コンタクトレンズ(Purevision(登録商標)の商品名で販売されているBausch & Lomb Incorporated, Rochester, N.Y.から市販のグループIII長時間装着用コンタクトレンズであり、シリコーンヒドロゲル材料から製造されており、アニオン電荷を有しそして約38%の水を有する)をポリプロピレンブリスターパッケージ中の水性パッケージ液中に浸漬させた。パッケージをホイル蓋材でシールしそしてその後、121℃で30分間オートクレーブ処理した。
例19
pH7.2でホウ酸塩緩衝塩類溶液中に溶解させた、Gelest CMC-626として市販されているシリコーン含有界面活性剤((40%ヒドロキシエチレンオキシプロピルメチルシロキサン)−(ジメチルシロキサン)コポリマー)を1質量%含む、本発明の範囲内にある水性パッケージ液をポリプロピレンブリスターパッケージに入れた。次に、バラフィルコンA(balafilcon A)コンタクトレンズ(Purevision(登録商標)の商品名で販売されているBausch & Lomb Incorporated, Rochester, N.Y.から市販のグループIII長時間装着用コンタクトレンズであり、シリコーンヒドロゲル材料から製造されており、アニオン電荷を有しそして約38%の水を有する)をポリプロピレンブリスターパッケージ中の水性パッケージ液中に浸漬させた。パッケージをホイル蓋材でシールしそしてその後、121℃で30分間オートクレーブ処理した。
例20
CETRモデルUMT−2マイクロトライボメータを用いて、例6、7、8、12、13、14、16、17、18及び19のサンプルに対してトライボロジー試験を行った。例6、7、8、12、13、14、16、17、18及び19による、各々のシールされたポリプロピレンブリスターパッケージのシールを開け、コンタクトレンズをパッケージ液から取り出した。各々のレンズを即座に取り付け、そして1mLのリン酸塩ホウ酸塩塩類溶液(PBS)中で試験した。レンズを、最初にレンズの後方側と合わせるHDPEホルダーにクランプした。その後、ポリ(プロピレン)クランピングリングを用いて、レンズの縁領域を保持した。一旦、ホルダー中にレンズを取り付けたら、アセンブリーをマイクロトライボメータ内の静的クランピングデバイス中に入れた。その後、1mLのリン酸塩緩衝塩類溶液(PBS)を含む、研磨仕上されたステンレススチールディスクをレンズと接触させ、摩擦測定のための試験にわたって 法線力を2グラムに調節した。負荷を5秒間、平衡化させた後に、ステンレススチールディスクを20秒間、12cm/秒の速度で、前進方向及び後退方向の両方で回転させ、そしてピーク(静的)及び平均(動的)COF値を記録した。各値は7〜8個のレンズの平均を示す。PBS中で試験したレンズが存在しないレンズホルダーから2gの力で得られる平均値にすべてのデータを正規化した。デザイン−エキスパートソフトウエア(Design-Expert software)を用いて統計的分析を行った。統計的比較は標準化T−試験を用いて行った。この研究の結果を図1及び2に示す。
トライボロジーは相対的な動作の際に2つの表面がどのように相互作用するかの研究である。コンタクトレンズに対して重要な場合があるトライボロジーの1つの側面は摩擦である。摩擦は特定の基材に対して配置されたときに、側方動作に抗する材料の抵抗力の尺度である。2つの表面の間の相対的な摩擦は摩擦係数(COF)で記載されることができ、摩擦係数(COF)は、移動を開始しそしてその後、その移動を維持するのに要求される側方力(Fx)/法線力(FN)の比として規定される。さらに、考えうる2つの摩擦係数、ピーク(又は静的)及び平均(又は動的)が存在する。静的COFは、どれだけのFxが2つの表面の相対的な運動を開始するのに要求されるかの尺度であり、それは通常、2つの値のうち、より大きいほうである。特に、コンタクトレンズでは、静的COFはまばたきサイクルを開始する又は角膜上でレンズが移動を開始するのに要求される力の量に関係する。動的COFは、どれだけの側方力が有限時間にわたって平均される特定の速度で運動を維持するのに要求されるのかの尺度である。この値はまばたきのサイクルにわたってそのまばたきを維持しそして角膜上でのレンズの動きを容易にするのに要求される力の量に関係する(それはどれだけレンズが角膜上で移動するかにさらに関係する場合がある)。
例21
例8、12、13、14、16及び17による、シールされたポリプロピレンブリスターパッケージの各々のシールを開け、パッケージ液中に浸漬されているレンズをパッケージ液から取り出し、そして親指と人差し指との間で摩擦し、潤滑性を評価した。本発明の表面変性されたレンズ、すなわち、例8、12、13、14、16及び17により処理したレンズは対照レンズよりも潤滑性のある感触だった。対照レンズはホウ酸塩緩衝塩類溶液ポリプロピレンブリスターパッケージ中に浸漬されたバラフィルコンA(balafilcon A)コンタクトレンズであった。対照レンズを含むパッケージをホイル蓋材でシールしそしてその後、121℃で30分間オートクレーブ処理した。
本明細書中に開示された実施形態に対して様々な変更がなされうることは理解されるであろう。それゆえ、上記の説明は限定するものと解釈されるべきでなく、単に好ましい実施形態の例示と解釈されるべきである。たとえば、上記した、本発明の実施のための最適実施形態として実施される機能は例示の目的のみである。他の変更及び方法は本発明の範囲及び精神から逸脱することなく当業者によって実施されうる。さらに、当業者は、付随する特徴及び利点の範囲及び精神の範囲内で他の変更を考えるであろう。

Claims (25)

  1. (a)実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤を含み、重量オスモル濃度が少なくとも約200mOsm/kgでありかつpHが約6〜約9の範囲である水性パッケージ液中に、眼科デバイスを浸漬させること、
    (b)微生物による前記デバイスの汚染を防止するようにして前記液及び前記デバイスをパッケージすること、及び、
    (c)パッケージされた前記液及び前記デバイスを無菌化すること、
    を含む、貯蔵可能な、無菌の眼科デバイスを含むパッケージの調製方法。
  2. 前記眼科デバイスはコンタクトレンズである、請求項1記載の方法。
  3. 前記眼科デバイスはシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズである、請求項1記載の方法。
  4. 前記実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤は1つ以上の疎水性部分及び1つ以上の親水性部分を含む、請求項1記載の方法。
  5. 前記実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤は1種以上のシリコーン含有モノマー及び1種以上の親水性コモノマーを含むモノマー混合物の重合生成物である、請求項1記載の方法。
  6. 前記実質的に水溶性のシリコーン含有モノマーは少なくとも1つのエチレン系不飽和末端基を有するシリコーン含有モノマーであり、そして前記親水性コモノマーはエチレン系不飽和親水性モノマーである、請求項5記載の方法。
  7. 前記シリコーン含有モノマーはポリシロキサニルアルキル(メタ)アクリルモノマー又はポリシロキサニルアルキルカルバメートモノマーである、請求項5記載の方法。
  8. 前記親水性コモノマーは不飽和カルボン酸、(メタ)アクリル置換アルコール、ビニルラクタム、(メタ)アクリルアミド及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれる、請求項5記載の方法。
  9. 前記親水性コモノマーは2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、グリセリルメタクリレート、N−ビニルピロリドン、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれる、請求項7記載の方法。
  10. 前記実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤は、下記一般式
    Figure 2011510693
    (上式中、R及びRは独立に水素、直鎖もしくは枝分かれ鎖C〜C12アルキル基、C〜C30シクロアルキル基、C〜C30シクロアルキルアルキル基、C〜C30シクロアルケニル基、C〜C30アリール基、C〜C30アリールアルキル基、エーテル含有基、ポリエーテル含有基、C〜C20エステル基、アミド基、アミン基、アルコキシ基又はヒドロキシル基であり、mは少なくとも1であり、そしてnは少なくとも1である)のオキシアルキレン単位を含む少なくとも1つの側鎖を有するシリコーン含有プレポリマーである、請求項1記載の方法。
  11. 前記実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤の水性パッケージ液中の濃度は約0.01〜約10%w/wである、請求項1記載の方法。
  12. 前記液は有効消毒量の消毒剤を含まない、請求項1記載の方法。
  13. 前記液は殺菌性化合物を含まない、請求項1記載の方法。
  14. 実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤を含む水性パッケージ液中に浸漬された1つ以上の未使用の眼科デバイスを含む、シールされた容器を含む、眼科デバイスの貯蔵用のパッケージシステムであって、前記パッケージ液は重量オスモル濃度が少なくとも約200mOsm/kgであり、pHが約6〜約9の範囲でありかつ加熱滅菌されている、パッケージシステム。
  15. 前記眼科デバイスはコンタクトレンズである、請求項14記載のパッケージシステム。
  16. 前記実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤は1つ以上の疎水性部分及び1つ以上の親水性部分を含む、請求項14記載のパッケージシステム。
  17. 前記実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤は1種以上のシリコーン含有モノマー及び1種以上の親水性コモノマーを含むモノマー混合物の重合生成物である、請求項14記載のパッケージシステム。
  18. 前記シリコーン含有モノマーはポリシロキサニルアルキル(メタ)アクリルモノマー又はポリシロキサニルアルキルカルバメートモノマーである、請求項17記載のパッケージシステム。
  19. 前記親水性コモノマーは不飽和カルボン酸、(メタ)アクリル置換アルコール、ビニルラクタム、(メタ)アクリルアミド及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれる、請求項17記載のパッケージシステム。
  20. 前記親水性コモノマーは2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、グリセリルメタクリレート、N−ビニルピロリドン、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれる、請求項18記載のパッケージシステム。
  21. 前記実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤は、下記一般式
    Figure 2011510693
    (上式中、R17及びR18は独立に水素、直鎖もしくは枝分かれ鎖C〜C12アルキル基、C〜C30シクロアルキル基、C〜C30シクロアルキルアルキル基、C〜C30シクロアルケニル基、C〜C30アリール基、C〜C30アリールアルキル基、エーテル含有基、ポリエーテル含有基、C〜C20エステル基、アミド基、アミン基、アルコキシ基又はヒドロキシル基であり、mは少なくとも1であり、そしてnは少なくとも1である)のオキシアルキレン単位を含む、少なくとも1つの側鎖を有するシリコーン含有プレポリマーである、請求項14記載のパッケージシステム。
  22. 前記実質的に水溶性のシリコーン含有界面活性剤の水性パッケージ液中の濃度は約0.01〜約10%w/wである、請求項14記載のパッケージシステム。
  23. 前記液は有効消毒量の消毒剤を含まない、請求項14記載のパッケージシステム。
  24. 前記液は殺菌性化合物を含まない、請求項14記載のパッケージシステム。
  25. 前記パッケージはパッケージのシールの次に加熱滅菌される、請求項14記載のパッケージシステム。
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