JP2001218481A - 圧電駆動体、超音波モータ及び超音波モータ付き電子機器 - Google Patents
圧電駆動体、超音波モータ及び超音波モータ付き電子機器Info
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- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
も高効率な超音波モータを得る。また、バッチ処理が可
能で大量生産が可能な構造とする。 【解決手段】 本発明の超音波モータでは、方形状の振
動体を用い、振動体の少なくとも一部に設けられた圧電
素子と、振動体に設けられた突起と、移動体からなる構
成とした。そして圧電素子は振動体の対角線上に節を有
する振動波を励振するようにした。また、振動体に設け
た圧電素子に複数の電極を設け駆動信号を印加する電極
を選択することにより振動体に励振される振動の節の位
置を移動させ移動体の回転方向を可変できるようにし
た。
Description
電素子を駆動源とする超音波モータ、およびそれらを用
いた電子時計、医療機器、光情報機器、カメラ等の電子
機器に関する。
に行われており、種々の超音波モータが提案されてい
る。しかしながら、実用化されているほとんどのものが
円板もしくは円環状の振動体を用い、振動体の周方向へ
の撓み振動を励振することで移動体を駆動している。例
えば特公平6−7750にその様な例が示されている。
振動体の形状から自動旋盤等による切削で製造されるこ
とが知られている。
シニング技術を利用した超音波モータも考案されてい
る。例えば特開平10−337052にその様な例が開
示されている。
公平6−7750に開示されているような従来の超音波
モータでは、振動体の周方向の撓み振動を利用している
為に、移動体の送り方向の変位すなわち周方向の変位を
得るには振動体の板厚を厚くしなければならず、共振周
波数の増大を招いていた。そして、特に周方向に対する
波数、および径方向に対する節の数が増えるほど共振周
波数を増大させていた。更に、変位を拡大するための突
起を有するゆえに、超音波モータの厚みを増大させてい
た。また、機械加工により一つづつ振動体を加工するた
めに製造コストの増大を招いていた。
ような構成では、駆動源である圧電素子の面積が小さい
ために大きな出力が得られず、また複数の片持ち梁を有
する構成となっているために、各片持ち梁の共振周波数
がばらつき、個々のモータ特性がばらつくという問題を
有していた。更には、回転方向が一方向であるという欠
点を有していた。
も共振周波数の増大が抑えられるとともに大きな振幅が
得られ、高出力で効率のよい超音波モータを実現すると
ともに、製造方法が簡易で一度に大量生産が可能で品質
に優れた超音波モータおよびそれを用いた電子機器を提
供することを目的とする。
めに、本発明の超音波モータは、方形板状の振動体と、
前記振動体に接合された圧電素子と、前記振動体に設け
られた突起と、前記突起に接触しこれにより駆動される
移動体と、を有する超音波モータにおいて、前記圧電素
子は前記振動体の対角線上、あるいは前記振動体を二分
割又は四分割する線上に節を有する振動波を励振し、前
記突起はこの節を外れた位置に設けられたことを特徴と
する。このような構成、原理とすることで、振動体の板
厚みに関係なく移動体の駆動に必要な振動成分が得ら
れ、振動体更には超音波モータ全体を薄型化することが
可能となる。また、振動体の共振周波数を下げられるた
め、小型化しても大きな振幅が得られ高効率な超音波モ
ータが実現できる。
極を設け、駆動信号を印加する電極を選択するか、もし
くは駆動信号の位相を変えることにより、振動体に励振
される振動の節の位置を移動させ移動体の回転方向を可
変できるようにした。
が方形状のため、ダイシング等によって一度に多数個の
振動体を加工することができる。またプレス等を用いて
打ち抜き加工をしても原料を余すことなく有効に使用で
きる。
圧電駆動体において、複数の電極部が設けられた圧電素
子の分極方向はすべて同一方向とした。これにより、例
えば振動体に圧電素子を接合した後で分極した場合の歪
による変形を抑えたり、あるいは均一にすることが可能
になり、振動体と接する移動体との接触状況も良好とな
る。そして、圧電素子全体を一度に同一方向に分極する
ことにより、分極時に必要な圧電素子の変形を阻害せ
ず、分極がよくかかり、圧電振動体から大きな駆動力を
低電圧で得られるようになる。
駆動体を電子機器に備えることにより、電子機器の小
型、薄型化、低消費電力化が実現できる。
て詳細に説明する。
ータ100の平面図及び側面図を示したものである。
を外したところを上部から見たものである。
素子2が接合されている、振動体1は、その中心を支持
板4に固定された中心軸5によって例えば打込み固定さ
れている。移動体8の溝部8aには加圧部材6の段部6
aが系合され、移動体8の面内方向への動きを拘束す
る。加圧部材6は中心部の穴6aが中心軸5で案内さ
れ、移動体8とともに回転する。穴6aには、耐摩耗性
に富み、低摩擦係数を有する材料、例えばエンジニアプ
ラスチック製のブッシュ、含油軸受、セラミクス軸受等
を設けてもよい。また、玉軸受等でも構わない。
定された固定部材7により撓まされ、移動体8と振動体
1に設けられた突起1aの間に接触圧を与えている。
0の駆動原理について説明する。図2において、振動体
1上には突起1aが中心軸5を中心として点対称の位置
に2個設けられている。ここでは、振動体1の辺に沿っ
てその辺の中点にあたる部分に突起1aがそれぞれ設け
られている。振動体1には、これに接合された圧電素子
2によって、一つの対角線10aを節とする定在波が励
振される。この時、中心軸方向に上昇した突起1aの先
端は、矢印11a、11bの方向(対角線10aに対し
て垂直な方向)にも変位する。したがって、移動体8は
矢印12の方向に回転する。
定在波を励振すれば、突起1aの先端は矢印11c、1
1dの方向に変位するから、移動体8は矢印13の方向
に回転する。
の中心を基準として第一の突起と第二の突起を点対称の
位置に設けることで、移動体3の回転方向に関係なく超
音波モータ100の出力特性は一定となる。突起1aは
四隅を外れた位置にであれば原理的にはどこに設けられ
てもよく、また突起1aは一つであってもよい。
動波を励振する圧電素子2の電極構造について説明す
る。
振動体1の互いに平行な辺の中点同士を結ぶことで格子
状に分けられた領域に、4つの電極3b、3c、3d、
3eを有している。図示しないが、圧電素子2の他方の
面には全体に渡って電極3aが設けられており、全ての
部分で厚み方向と同一方向に分極処理がされている。図
中の+は分極方向を指す。ここで電極3aと電極3b、
3eの間に駆動信号を印加すると、図2における対角線
10bを節とする定在波が発生する。今度は電極3aと
電極3c、3dの間に駆動信号を印加すると、図2にお
ける対角線10aを節とする定在波が発生する。
4に示す。図4において圧電素子2の一方の面は、振動
体1の二つの対角線で三角形状に分けられた領域に、4
つの電極部3f、3g、3h、3iを有しており、全て
の部分で厚み方向と同一方向に分極処理がされている。
圧電素子2の他方の面には全体に渡って電極3aが設け
られている。この4つの電極部3f、3g、3h、3i
のうち、隣り合う二つの電極に駆動信号を印加すること
で、振動体1に振動波を励振する。
は電極3aと電極3h、3iの間に駆動信号を印加する
ことにより、図2における対角線10aを節とする定在
波が発生する。今度は電極3aと電極3f、3iもしく
は電極3aと電極3g、3hの間に駆動信号を印加する
ことにより、図2における対角線10bを節とする定在
波が発生する。
す。
出した例である。移動体8が振動体1の突起1aのみと
接するようにすれば、突起1aは振動体1と同一平面状
にあっても構わない。このような構造とすることによ
り、エッチング等のプロセスによって一度に振動体1が
製造できるとともに、超音波モータ100の薄型化が図
れる。
る。前記突起を2個有し、第一の突起から第一の隅まで
の距離と、第二の突起から前記第一の隅と対角にある第
二の隅までの距離を等しくした。このように突起1aを
振幅の小さい側に配置とすることで、加圧部材6からの
加圧力に対しても振動振幅が抑えられることがなくな
り、中心からの距離が遠くなることで発生するトルクも
大きくすることができる。
持ってきた例である。この場合も加圧力に対する振動振
幅の低下を抑えることができる。
いたが、この節と平行な複数の節を有する振動モードを
利用しても構わない。また、節円を有する振動モードを
利用しても構わない。
について説明する。
りはないので、突起1aの位置および圧電素子2の駆動
方法について説明する。
動体8を外したところを上部から見たものである。
って振動体1の第一の辺の中央と、前記第一の辺と向か
い合う第二の辺の中央を結ぶ線上に、節10cを有する
振動波を励振する。
の対角線上に設けている。この時、中心軸方向に上昇し
た突起1aは、矢印11e、11fの方向(対角線10
cに対して垂直方向)にも変位する。したがって、移動
体3は矢印13の方向に回転する。一方、10dを節と
する定在波を励振すれば、突起1aの先端は矢印11
g、11hの方向(対角線10dに対して垂直方向)に
変位するから、移動体3は矢印13と逆の矢印12の方
向に回転する。
にこれらを設けることにより、移動体8の回転方向に関
係なく超音波モータ100の出力特性は一定となる。突
起1aは節を外れた位置にであれば原理的にはどこでも
よく、また突起1aは一つでもよい。
造は、図3に示したもので構わない。その場合、電極3
aと電極3b、3dもしくは3c、3eの間に駆動信号
を印加すると、対角線10cを節とする定在波が発生す
る。今度は電極3aと電極3b、3cもしくは3d、3
eの間に駆動信号を印加すると、対角線10dを節とす
る定在波が発生する。
のを用いても構わない。その場合、図中の四つの電極部
3f、3g、3h、3iのうち、向かい合う二つの電極
に駆動信号を印加して振動体1に振動波を励振する。
動信号を印加することにより、対角線10cを節とする
定在波が発生する。今度は電極3aと電極3g、3iの
間に駆動信号を印加することにより、対角線10dを節
とする定在波が発生する。
いたが、この節と平行な複数の節を有する振動モードを
利用しても構わない。また、節円を有する振動モードを
利用しても構わない。
節10cと平行な節10c´、10c〃を有する定在波
Aを励振する(図中、節は直線で示してあるが、実際に
は曲線を伴うことも有る)。このように、節を複数有す
る高次の振動モードは電気機械結合係数が高く、低電圧
で高出力を得ることができる。この時、振動の節及び腹
を外れた位置にある突起1aは上昇した際に矢印11
i、11jの方向にも変位する。従って、移動体8は矢
印12の方向に回転する。一方、節10d、10d´、
10d〃を有する定在波を励振すれば突起1aの先端は
矢印11k、11lの方向に変位するから移動体8は矢
印12とは逆の矢印13の方向に回転する。
3に示したもので構わない。その場合、電極3aと電極
3b、3cもしくは電極3aと電極3d,3eの間に駆
動信号を印加すると、節10c、10c´、10c〃を
有する定在波が励振される。今度は電極3aと電極3
c、3eもしくは電極3aと電極3b,3dの間に駆動
信号を印加すると、節10d、10d´、10d〃を有
する定在波が励振される。また、例えば図10に示すよ
うに電極3aと電極3b、3cとの間と電極3aと電極
3d,3eとの間に位相が180度異なる駆動信号を印
加すると、節10c、10c´、10c〃を有する´定
在波が励振される。そして電極3aと電極3b、3dと
の間と電極3aと電極3c,3eとの間に位相が180
度異なる駆動信号を印加すると、節10d、10d´、
10d〃を有する定在波が励振される。
ることにより、より大きな出力を得ることができる。
方形でも曲面を有する形状でも構わない。
でき、超音波モータ100を構成できれば振動体1の形
状は任意である。
について説明する。超音波モータの基本的な構成は図1
と変わりはないので、突起1aの位置および圧電素子2
の駆動方法について説明する。
移動体3を外したところを上部から見たものである。
よって振動体1の第一の辺の中央と前記第一の辺と向か
い合う第二の辺の中央を結ぶ線上と、第三の辺の中央と
前記第三の辺と向かい合う第四の辺の中央を結ぶ線上
に、節10cおよび10dを有する振動波を励振する。
突起1aは、節および腹を外れた位置に設けている。図
11のように突起1aを設けた場合、突起1aの先端は
中心軸方向に上昇するとともに矢印11m、11nの方
向にも変位する。したがって、移動体8は矢印13の方
向に回転する。突起1aは節および対角線を外れた位置
にであれば原理的にはどこでもよく、また突起1aは一
つでもよいし、あるいは各節に対象に四つ設けても構わ
ない。
じ物を用いても構わない。その場合は、対角に当たる電
極、すなわち電極3aと電極3b,3eの間、もしくは
電極3aと電極3c、3dの間に駆動信号を印加すれば
よい。また電極3aと電極3b、3dとの間と電極3a
と3c、3eの間に位相が180度異なる駆動信号を印
加しても構わない。その場合、振動体1の第一の辺の中
央と前記第一の辺と向かい合う第二の辺の中央を結ぶ線
上と、第三の辺の中央と前記第三の辺と向かい合う第四
の辺の中央を結んだ線上に、節10cおよび10dを有
する振動波を励振する。また、対角に当たる部分、例え
ば電極3bと3eと、電極3cと3d部を夫々一組とし
て二つの組の分極方向を逆方向にすれば、各電極に印加
する駆動信号の位相は同じで構わない。
3g,3h,3iを用い、電極3aと3i、3gとの間
と電極3aと電極3f、3aとの間に位相が180度異
なる駆動信号を印加することで、図12に示すように二
つの対角線を節とする振動波が励振される。この時、図
12における突起1aは振動体1の二つの対角線上にあ
る節を外れる位置に設けられているために、突起1aの
先端は中心軸方向に上昇するとともに矢印11o、11
pの方向にも変位する。したがって、移動体8は矢印1
3の方向に回転する。
を使って振動波を励振することができるので、超音波モ
ータ100の出力が大きくなる。
しくは3f、3hの電極のみに駆動信号を印可しても構
わない。また上記振動モードの高次モードである節円を
有する振動モードを利用しても構わない。
に関する例を示す。
の対角線上にある二つの隅1bを支持した例である。図
13において、振動体1は突起1aを有する励振部と固
定部1c(図13中の斜線部)とに分けられ、対角線上
にある二つの隅1bを介してつながれた構造となってい
る。このような構造とすることで、振動体1の支持部1
b、固定部1cを含めてエッチング等で一度に加工する
ことができる。また、一つの対角線を拘束する形となる
ので、他の不要な振動モードの発生を抑えることができ
る。実施例3の振動体1を支持する場合には、同様に節
部の近辺を支持すればよい。
部材14により固定支持した例である。図14(a)は
上面図、(b)は側面図である。振動体1は、固定部材
14を介して支持板4に固定される。振動体1と固定部
材14の間、あるいは固定部材14と支持板4の間は接
着剤、溶接等によって接合されていてもよいし、あるい
は両者を一体的に加工して製作しても構わない。これに
よって、他の不要な振動モードの発生を抑えるととも
に、加圧部材6からの加圧力に対して強い構造になるた
め、高トルクの発生が可能となる。実施例3の振動体1
を支持する場合には同様に節となる線上を支持すればよ
い。
において、振動体1の対角線上、即ち振動の節の位置に
溝を設けた例である。(a)は上面図、(b)は側面図
である。このような構造とすることで、振動の支点とな
る節部の剛性を低下させ振動振幅を増大させることが可
能になるとともに、共振周波数を低下させることができ
る。また、不要な振動モードの発生を抑えることができ
る。
となる線上に溝1cを設ければよい。また、溝に係ら
ず、節上の一部に穴等の手段によって剛性を低下させる
手段を設ければ同様の効果が得られる。
合した後で分極処理をする場合、実施例1,2,3に示
したように複数の電極からなる分極領域を同一方向に分
極処理することが極めて有効となる。
スパッタ法、ゾル・ゲル法、印刷法、イオンビーム法、
分子線エピタキシー法、レーザーアブレーション法、ガ
スデポジション法、電気泳動法、(MO)CVD法等の
プロセスを使って接着剤を用いずに成膜すると特に有効
である。分極時には歪を生じるが、同一平面状で異なる
方向の分極処理を行うと歪の方向が異なり、圧電素子2
と接合された振動体1に複雑な変形を生じさせる。この
ため、振動体2と移動体8の接触が不均一になりモータ
特性の低下を招く。また、分極方向の変わる境界に大き
な歪を生じ、圧電素子2と振動体1の接合部の剥離等の
問題を生じる恐れがある。これに対し、全ての分極方向
を同方向とし歪を均一とすることで、以上の様な問題を
抑えることができる。接着剤を用いて圧電素子2を接合
した後で分極を行う場合も同様の効果が得られるが、接
着剤は分極時の歪みをある程度吸収するので、接着剤を
用いずに直接接合する場合の方が効果は大きい。
の分極方向を同じとし、印加する電圧信号の位相を18
0度変えた二つの信号を印加することで、分極方向を変
えた場合と同様の振動を発生することができる。
法等のプロセスを用いた場合、電極3aは必ずしも必要
ではない。振動体1が導体であれば振動体1が圧電素子
2の電極を兼ねることができる。
本発明に示す限りではなく、複数の電極を有する圧電素
子2を有する圧電駆動体であればなんでも構わない。従
って圧電素子2を有するアクチュエータ、センサ、トラ
ンス、フィルター等が本実施例の範疇に含まれる。
モータ付き電子機器に適用した実施の形態7のブロック
図を示す。
の分極処理を施した圧電素子2を接合した振動体1と、
振動体1により駆動される移動体8と、振動体1と移動体
8を加圧接触させる加圧部材6と、移動体8と連動して
稼動する伝達機構14と、伝達機構14の動作に基づい
て運動する出力機構15を備えることにより実現する。
擦車等の伝達車を用いる。出力機構15には、例えばカ
メラにおいてはシャッタ駆動機構、レンズ駆動機構を、
電子時計においては指針駆動機構、カレンダ駆動機構
を、光学機器においてはフィルタ駆動機構、ミラー駆動
機構等を用いる。
は、例えば、電子時計、計測器、カメラ、プリンタ、印
刷機、工作機械、ロボット、移動装置、医療機器、光学
機器、情報機器などに適用される。
からトルクを伝達する為の動力伝達機構を有する構成に
すれば、超音波モータ単体で駆動機構が実現される。
ータによれば、振動体の板厚みに関係なく移動体の駆動
に必要な振動成分が得られ、振動体更には超音波モータ
全体を薄型化することが可能となる。また振動体の共振
周波数を下げられるため、小型化しても大きな振幅が得
られ、高効率な超音波モータが実現できる。また、許容
周波数等から生じる駆動回路の制限を小さくすることが
可能となるとともに、消費電流を抑えることができる。
回転方向を切り替える場合にも振動体に設けた圧電素子
に複数の電極を設け、駆動信号を印加する電極を選択す
るだけで振動体に励振される振動の節の位置を移動さ
せ、移動体の回転方向を可変できるるため、自励発振回
路による駆動が容易に実現できる。
イシング等によって一度に多数個のものを加工できる。
またプレス等を用いて打ち抜き加工をしても材料を材料
を余すことなく使用できる。
圧電駆動体において、複数の電極部が設けられた圧電素
子の分極方向はすべて同一方向とした。これにより例え
ば振動体に圧電素子を接合した後で分極した場合の歪に
よる変形を抑えたり、あるいは均一にすることができ、
振動体と接する移動体との接触状況を良好とし、効率の
低下を防ぐとともに製品個々のばらつきを小さくするこ
とが可能となる。そして、圧電素子全体を一度に同一方
向に分極することにより分極がよくかかり、圧電振動体
から大きな駆動力を低電圧で得られるようになる。
電子機器に備えることにより電子機器の小型、薄型化、
低消費電力化が実現できる。
ある。
明する図である。
図である。
す図である。
す図である。
す図である。
す図である。
を示す図である。
号の印加の仕方を示す図である。
示す図である。
理を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
ロック図を示す説明図である。
Claims (18)
- 【請求項1】 圧電素子を有する方形板状の振動体と、 前記振動体に設けられた突起と、 前記突起に接触し、これにより駆動される移動体と、を
有する超音波モータにおいて、 前記圧電素子は、前記振動体の対角線上に節を有する振
動波を励振し、 前記突起は、前節を外れた位置に設けられたことを特徴
とする超音波モータ。 - 【請求項2】 圧電素子を有する方形板状の振動体と、 前記振動体に設けられた突起と、 前記突起に接触し、これにより駆動される移動体と、を
有する超音波モータにおいて、 前記圧電素子は、前記振動体の第一の辺の中央と前記第
一の辺と向かい合う第二の辺の中央を結ぶ線上に節を有
する振動波を励振し、 前記突起は、前記節を外れた位置に設けた位置に設けら
れたことを特徴とする超音波モータ。 - 【請求項3】 前記突起は二つであり、これら突起は、
前記振動体の中心を基準として点対称の位置に設けられ
たことを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波モー
タ。 - 【請求項4】 前記突起は、前記振動体の対角線上に設
けられていることことを特徴とする請求項2に記載の超
音波モータ。 - 【請求項5】 前記突起は、前記振動体の第1の辺の中
央と前記第1の辺と向かい合う第2の辺の中央を結ぶ線
上にあることを特徴とする請求項1に記載の超音波モー
タ。 - 【請求項6】 前記振動体の中心部を支持したことを特
徴とする請求項1又は2に記載の超音波モータ。 - 【請求項7】 前記振動体の一つの対角線を支持したこ
とを特徴とする請求項1に記載の超音波モータ。 - 【請求項8】 前記振動体上の少なくとも一つの対角線
上にある少なくとも二つの隅を支持することを特徴とす
る請求項1に記載の超音波モータ。 - 【請求項9】 前記振動体上の第一の辺の中央と前記第
一の辺と向かい合う第二の辺の中央を結ぶ線上を支持す
ることを特徴とする請求項2に記載の超音波モータ。 - 【請求項10】 前記振動体上の第一の辺の中央と前記
第一の辺と向かい合う第二の辺の中央の点を支持するこ
とを特徴とする請求項2に記載の超音波モータ。 - 【請求項11】 前記振動体の前記節に当たる部分には
溝部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の
超音波モータ。 - 【請求項12】 前記圧電素子は前記振動体の二つの対
角線で分けられる4つの電極部を有し、このうち二つの
電極に駆動信号を印加することで前記振動体を駆動する
ことを特徴とする請求項1に記載の超音波モータ。 - 【請求項13】 前記圧電素子は前記振動体の各辺の中
心点を結んだ領域で分けられる4つの電極を有し、この
うち二つの電極に駆動信号を印加することで前記振動体
を駆動することを特徴とする請求項2に記載の超音波モ
ータ。 - 【請求項14】板状の振動体と、前記振動体に接合さ
れ、複数の電極を有する圧電素子を有する圧電駆動体に
おいて、前記複数の電極部が設けられた圧電素子の分極
方向はすべて同一方向であることを特徴とする圧電駆動
体。 - 【請求項15】 前記圧電素子は前記振動体の二つの対
角線で分けられる4つの電極部を有し、このうち二つの
電極と残りの二つの電極には180度位相が異なる駆動
信号を印加することで前記振動体を駆動することを特徴
とする請求項1に記載の超音波モータ。 - 【請求項16】 前記圧電素子は前記振動体の各辺の中
心点を結んだ領域で分けられる4つの電極を有し、この
うち二つの電極と残りの二つの電極には位相が180度
異なる駆動信号を印加することで前記振動体を駆動する
ことを特徴とする請求項2に記載の超音波モータ。 - 【請求項17】 圧電素子を有する振動体と、前記振動
体の振動により駆動される移動体と、前記振動体と前記
移動体との間に接触圧を与える加圧部材からなる超音波
モータにおいて、前記加圧部材が前記移動体の回転の案
内となることを特徴とする超音波モータ。 - 【請求項18】 請求項1ないし17に記載の超音波モ
ータもしくは圧電駆動体を備えたことを特徴とする電子
機器。
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