JP2009244602A - 光学反射素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明はレーザープリンタ、電子写真装置などのレーザースキャンユニットなどに用いる光学反射素子に関し、小型のレーザースキャンユニットを実現するための光学反射素子を実現することを目的とする。
【解決手段】支持体1と、この支持体1に一端が支持された第一の支持部2と、この第一の支持部2の他端に支持された第一のアーム3と第二のアーム4を有する音叉振動子6と、この音叉振動子6の振動中心に一端が支持された第二の支持部11と、この第二の支持部11の他端に支持されたミラー部12とを備え、前記第一の支持部2に振動を制御するためのモニター用圧電素子8を設けた構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザースキャンユニットなどに用いられる光学反射素子に関するものである。
従来、レーザープリンタなどに用いられるレーザー光源から発せられた光線を掃引するレーザースキャンユニットとしては、多角形状の回転体の側面にミラーを設けたポリゴンミラーが用いられ、このポリゴンミラーを回転させることにより感光体ドラムの走査面上にレーザー光線を掃引させていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−281908号公報
このようなカラーレーザープリンタの普及やプリンタの小型化に伴い、レーザースキャンユニットに用いる光学反射素子の小型化が命題となっている。しかしながら、ポリゴンミラーを用いたレーザースキャンユニットにおいては、ポリゴンミラーを小型化することに加え、このポリゴンミラーを駆動させる駆動装置が別途必要となるため、その小型化が非常に困難なものとなっていた。
そこで、本発明はこのような問題を解決し、レーザースキャンユニットを小型化することができるとともに高精度な制御が可能となる光学反射素子の実現を目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、光学反射素子を、支持体と、この支持体に一端が支持された第一の支持部と、この第一の支持部の他端に支持された第一のアームと第二のアームを有する音叉振動子と、この音叉振動子の振動中心に一端が支持された第二の支持部と、この第二の支持部の他端に支持されたミラー部を備え、前記第一の支持部に振動を制御するためのモニター用圧電素子を設けた構成としたのである。
このような構成とすることで、撓み振動と捩れ振動を組み合わせ、モニター用圧電素子を用いて音叉振動子の振動状態をフィードバック制御することによって、高精度に光線を掃引させるための小型の光学反射素子を実現することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における光学反射素子の構成について図面を用いて説明する。
図1は本実施の形態1における光学反射素子の平面図、図2は図1のAA部における断面図、図3は光学反射素子の動作原理を説明するための概念図を示している。
図1〜図3において、光学反射素子は、第一の支持部2、第一のアーム3、第二のアーム4、連結部5からなる音叉振動子6を有し、前記第一の支持部2の一端を支持体1に固定し、前記音叉振動子6の振動中心9に第二の支持部11の一端を固定し、第二の支持部11の他端にレーザー光線などの光を反射するためのミラー部12を有した構成を基本とし、特に前記第一の支持部2の一部にモニター用圧電素子8を設けている。このモニター用圧電素子8は第一の支持部2が回転軸14を中心として捩れたとき、モニター用圧電素子8から捻れの大きさによって圧電素子から出力される電気信号を取り出し、その電気信号である位相、電圧をモニターするとともに、その電気信号に応じて駆動用の電気信号をフィードバック制御することによって、音叉振動子6の振動を制御し、結果としてミラー部12の反復回転振動を制御できることとなり、経時変化あるいは温度変化などに対して振動を補正することができる。このモニター用圧電素子8の詳細な説明は図3および図4を用いて後述する。
また、光学反射素子を構成する基板材料としては、金属、ガラスまたは単結晶基板などの弾性、機械的強度および高いヤング率を有する弾性部材を基材20として構成することが生産性の観点から好ましく、この弾性部材としては、金属、水晶、ガラスまたは石英材料を用いることが機械的特性と入手性の観点から好ましい。また、金属をシリコン、チタン、ステンレス、エリンバーまたは黄銅合金とすることによって、振動特性、加工性に優れた光学反射素子を実現することができる。
そして、シリコンなどの基材20で構成された前記第一のアーム2および第二のアーム3の少なくとも一面には、撓み振動を起こすための圧電アクチュエータ10を形成している。この圧電アクチュエータ10は第一の電極層21、圧電体層22および第二の電極層23の積層体構造からなる薄膜積層型圧電アクチュエータとすることが好ましい。これによって、薄型の音叉振動子6に設計することができる。また、音叉振動子6の厚みを第一のアーム3および第二のアーム4の幅寸法よりも小さくすることによって、小型の光学反射素子を実現することができる。
また、これらの第一の電極層21、圧電体層22および第二の電極層23は音叉振動子6を形成する基材20の上に順次スパッタリング技術などの薄膜プロセスにより形成することができる。従って、圧電アクチュエータ10を音叉振動子6の同一面に形成することが生産性の観点から好ましい。
そして、前記圧電体層22に用いる圧電体材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの高い圧電定数を有する圧電体材料が好ましい。
また、音叉振動子6の共振周波数と、ミラー部12と第二の支持部11で構成された捩れ振動子の共振周波数とが略同一周波数となるように振動設計することによって効率良くミラー部12を反復回転振動させる光学反射素子を実現することができる。
さらに、第一のアーム3、第二のアーム4および連結部5の幅を等幅とすることによって不要な振動モードを抑制した光学反射素子とすることができるとともに、音叉振動子6をコの字状とすることによっても同様の効果を有する光学反射素子とすることができる。これらを組み合わせることによってよりその効果を発揮することができる。
また、第一の支持部2、音叉振動子6、第二の支持部11およびミラー部12の基材20を同一材料とすることによって安定した振動特性と生産性に優れた光学反射素子を実現することができる。
また、第一の支持部2および第二の支持部11の断面形状は円状とすることが好ましい。これによって、捩れ振動の振動モードが安定し、不要共振も抑制することができ、外乱振動に影響されにくい光学反射素子を実現することができる。
また、ミラー部12は基材20の表面を鏡面研磨することによって形成することも可能であり、さらに好ましくは光の反射特性に優れた金やアルミニウムの金属薄膜のミラー膜として形成することも可能である。これらの金属薄膜からなるミラー膜の形成は、圧電アクチュエータ10を作製する工程において、前記と同様にスパッタリング技術により形成することができる。
このような構成からなる光学反射素子は、シリコンウエハーなどの基材20の上に薄膜プロセス、フォトリソ技術などの半導体プロセスを応用することによって高精度に、一括して作製することが可能であることから、光学反射素子の小型化、高精度化および生産効率に優れた光学反射素子を実現することができる。
また、第二の支持部11とミラー部12とからなる捩れ振動子の捩れ振動を利用することによって、小型のデバイス構造でありながら、ミラー部12の振れ角を大きくすることが可能となる光学反射素子を実現することができる。
さらに、振動の駆動部である音叉振動子6を構成する第一のアーム3と第二のアーム4の撓み振動と第二の支持部11とミラー部12とで形成される捩れ振動子の構成を有していることから設計の自由度が高まり、それぞれの寸法形状を工夫することによってミラー部12の駆動周波数、振れ角などを広範囲に設計対応することができる光学反射素子を実現することができる。
また、前記第一のアーム3と第二のアーム4に形成した圧電アクチュエータ10のそれぞれの第一の電極層21と第二の電極層23の引き出し電極は個別に引き出し線(図示せず)を形成しながら接続端子25へ接続している。これによって正負反対の電気信号をそれぞれの圧電アクチュエータ10に印加することができる。
次に、このような構成からなる光学反射素子の動作原理について説明する。図3は本実施の形態1における光学反射素子の振動状態を説明するための概念図である。
図1〜図2に示すように、圧電アクチュエータ10を構成する第一の電極層21と第二の電極層23との間に交流の駆動電圧を印加することにより圧電体層22の面方向に伸び・縮みが発生し、この圧電アクチュエータ10の変形により、第一のアーム3および第二のアーム4の位相が180度異なる方向(矢印方向7a、7b)に撓み振動を起こす。このとき、第一のアーム3と第二のアーム4に形成したそれぞれの圧電アクチュエータ10に印加する駆動信号の正負を反対に印加することによって、第一のアーム3と第二のアーム4とは反対方向に撓み振動をすることになる。
そして、この第一のアーム3と第二のアーム4の振動エネルギーは音叉振動子6の連結部5へと伝播される。これによって、音叉振動子6は音叉振動子6の振動中心9を振動軸として所定の周波数にて反復回転振動(捩れ振動)をする。このとき、第一の支持部2の回転軸14のどちらか一方の一部にこの音叉振動子6の振動状態をモニターするためのモニター用圧電素子8を設けておき、このモニター用圧電素子8の電気信号を用いて電気的に駆動制御することによって、音叉振動子6の振動を高精度に制御することができる。
次に、この反復回転振動の振動エネルギーが連結部5に接合された第二の支持部11に振動エネルギーが伝達され、回転軸14を中心として、第二の支持部11とミラー部12とで構成される捩れ振動子として捩れ振動を起こすようになる。これによって、ミラー部12に回転軸14を軸中心として矢印13に示す反復回転振動を起こす。このとき、音叉振動子6の反復回転振動の方向と、第二の支持部11およびミラー部12で構成される捩れ振動子の反復回転振動の方向は位相が180度異なる反対方向に振動することとなる。
このような振動モードを有する振動子を構成し、ミラー部12にレーザー光源またはLED光源などから発生させた光線を入力することによって、ミラー部12の振れ角度を大きくできる小型の光学反射素子を実現することができる。これらの振動部の振動設計をすることによって、大きく出力光の反射角度を変化させることができ、レーザー光線などの入力光を所定の設計値となるように掃引することができる光学反射素子を実現することができる。
このように、振動源を高Q値を有する音叉振動子6とし、モニター用圧電素子8を用いて音叉振動子6の振動状態を電気的に制御可能とし、この安定した振動エネルギーを第二の支持部11とミラー部12からなる捩り振動子への捩り振動を発生させる励振エネルギーとして供給することによって、安定した反復回転振動をミラー部12に発生させることができる。
なお、音叉振動子6の反復回転振動をさせるために、第一のアーム3と第二のアーム4の一面に圧電アクチュエータ10を形成した場合の光学反射素子を例として説明してきたが、少なくともいずれか一方のみに圧電アクチュエータ10を形成することによって、前記と同様の光学反射素子の動作を実現することが可能である。これは音叉の振動特性を利用したものであり、どちらか一方のアームが励振させると連結部5を介して他方のアームに運動エネルギーが伝播することによって振動させることが可能となる性質を応用したものである。
次に、モニター用圧電素子8について図面を用いて説明する。図4は第一の支持部2近傍の要部拡大平面図であり、図5は図4のBB部における断面図である。 なお、モニター用圧電素子8の構成を説明するための図面であり、図1の第一の支持部2を幅方向に拡大表示しており、寸法形状は異なっている。
図4に示したように、モニター用圧電素子8を設ける位置は、回転軸14を中心として、第一の支持部2のどちらか一方に設けることが好ましい。これは回転軸14を中心として対称に配置すると、モニター用圧電素子8に伸びと縮み応力が働き、モニター用圧電素子8の出力がキャンセルされるためである。
従って、図4に示したようにモニター用圧電素子8は回転軸14の左側あるいは右側に偏らせて配置することが好ましい。そして、モニター用圧電素子8の出力を大きくするためには第一の支持部2の端部に配置することが特に好ましい。
そのため、モニター用圧電素子8を第一の支持部2の一方に設け、第一のアーム3と第二のアーム4を制御するための第二の電極層23b,23cは第一の支持部2の他方に配置することが好ましい。このとき、モニター用圧電素子8の第二の電極層23aは20μm以上の幅を有しておれば良く、このような形状の電極パターンを形成することによって、フィードバック制御回路を構成し、音叉振動子6の振動を制御することができる。そして、第二の電極層23aは接続端子25aに接続し、第二の電極層23bは接続端子25bに接続し、第二の電極層23cは接続端子25cにそれぞれ接続している。そして、第一の電極21は接地電極として接続端子25dに接続している。
なお、圧電体層22はモニター用圧電素子8のみに形成しておくことも可能であり、そのときには第二の電極層23b,23cの下層には絶縁体層を形成しておくことが好ましい。これによって、配線パターン間のクロストークを抑制することができる。
以上のような構成からなる光学反射素子の応用としては、レーザービームプリンタが一例としてあげられる。このレーザービームプリンタなどに用いられる感光ユニットは、光源となるレーザーと、このレーザーから発せられたレーザー光線が照射される感光ドラムと、レーザー光線を反射させるとともにその反射方向を可変させることで、レーザー光線を感光ドラムの走査面上を掃引させる光学反射素子から構成されており、この感光ユニットに用いられる光学反射素子は図1〜図5に示した構成の光学反射素子を用いることによって高精度に制御することができる小型のレーザービームプリンタを実現することができる。
次に、本実施の形態1における光学反射素子の製造方法について説明する。
まず始めに、厚みが0.3mmからなるシリコン基板20を準備し、その上にスパッタリング法または蒸着法などの薄膜プロセスを用いて白金電極からなる第一の電極層21を形成している。このとき、シリコン基板20の厚みは厚くても良い。それによって、ウエハ形状の大きなシリコン基板20を用いることができるとともに、反りなどが少ないことから、より高精度な光学反射素子を効率よく作製することができる。
その後、この第一の電極層21の上にチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電材料を用いてスパッタリング法などによって圧電体層22を形成する。このとき、圧電体層22と第一の電極層21との間に配向制御層としてPbとTiを含む酸化物誘電体を用いることが好ましく、PLMTからなる配向制御層を形成することがより好ましい。これによって、圧電体層22の結晶配向性がより高まり、圧電特性に優れた圧電アクチュエータ10およびモニター用圧電素子8を形成することができる。
次に、この圧電体層22の上にチタン/金よりなる第二の電極層23を形成している。
このとき、金電極の下層のチタンはPZT薄膜などの圧電体層22との密着力を高めるために形成しており、チタンの他にクロムなどの金属を用いることができる。
これによって、圧電体層22との密着性に優れ、かつ、金電極とは強固な拡散層を形成していることから密着強度を高めた圧電アクチュエータ10およびモニター用圧電素子8を形成することができる。そして、このときの白金電極の厚みは0.2μm、PZT薄膜は3.5μm、およびチタン電極は0.01μmとし、金電極は0.3μmで形成している。
次に、フォトリソ技術を用いてエッチングすることによってパターン形成された第一の電極層21、圧電体層22および第二の電極層23を形成している。このとき、第二の電極層23のエッチング液としてはヨウ素/ヨウ化カリウム混合溶液と水酸化アンモニウム、過酸化水素混合溶液からなるエッチング液を用いて所定の電極パターンを形成した。
また、第一の電極層21、圧電体層22に用いるエッチング方法としてはドライエッチング法とウエットエッチング法のいずれかの方法、あるいはこれらを組み合わせた方法などを用いることができる。一例として、ドライエッチング法であればフルオロカーボン系のエッチングガス、あるいはSF6ガスなどを用いることができる。圧電体薄膜層を弗酸、硝酸、酢酸および過酸化水素の混合溶液からなるエッチング液を用いてウエットエッチングを行うことによってパターン化された圧電体層22を形成する。その後、さらに、ドライエッチングによって下層の電極薄膜層をエッチングすることによってパターン化された第一の電極層21を形成することによって、図2および図5に示したような圧電アクチュエータ10およびモニター用圧電素子8を形成することができる。
次に、XeF2ガスを用いてシリコン基板20を等方的にドライエッチングすることによって不必要なシリコンを除去し、図2に示したような形状を有した光学反射素子を形成することができる。
なお、シリコン基板などをドライエッチングによって異方性を活用して高精度にエッチングする場合には、エッチングを促進するSF6ガスとエッチングを抑制するC48ガスなどを用いて、より直線的にエッチングをすることが好ましい。そして、エッチングの際には、前記ガスを用いた混合ガスを用いること、あるいは交互に前記ガスを切り替えてドライエッチングを行うエッチング方法が可能であり、これらの方法を寸法形状、加工精度に合わせて適宜選択してエッチング加工することが可能である。
以上のような製造方法によって、小型で、振動の制御性に優れた高精度な光学反射素子を一括して効率よく作製することができる。
以上のような製造プロセスによって第一および第二のアーム3,4の長さ;1.0mm、幅;0.3mmとし、第一の支持部2の長さ;0.2mm、幅;0.1mm、第二の支持部11の長さ;0.4mm、幅;0.1mm、ミラー部12;1.0×1.0mmとし、モニター用圧電素子8を形成する上部電極層23aの長さ;0.2mm、幅;0.04mmとしたとき、駆動周波数;22kHz、ミラー部12の振れ角;±10度の特性を有し、振れ角安定性に優れた光学反射素子を作製することができた。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2における光学反射素子の構成について図面を用いて説明する。
図6は本実施の形態2における光学反射素子の平面図、図7は別の例の光学反射素子の平面図を示している。
本実施の形態2における光学反射素子の基本的な構成は実施の形態1の構成とほぼ同様であり、その詳細な説明は省略し、本実施の形態2における光学反射素子が実施の形態1と大きく異なっている構成について図面を用いて説明する。
図6において、第一のアーム3と第二のアーム4の中間部と第二の支持部11との間に第三の支持部30を設けたことを特徴としている。そして、モニター用圧電素子8を第一の支持部2の一部である回転軸14の左側に形成している。これによって、音叉振動子6の反復回転振動のエネルギーを効率よく第二の支持部11へ伝達することが可能となるとともに、モニター用圧電素子8の電気信号を検出しながら音叉振動子6の振動状態を制御することによって、高精度な振動特性を実現できるとともに、さらに小型の光学反射素子を実現することができる。
そして、第三の支持部30を、第二の支持部11に発生する第二の支持部11とミラー部12から構成された捩れ振動子の共振周波数の高次の定在波の振動節部に設けたことを特徴としている。この定在波は1/2、1/3、1/4と示されるように整数分の一で現れてくるものであり、この所定の定在波の振動節部に第三の支持部30を設けることが好ましい。また、第三の支持部30は第二の支持部11中間部と連結部5との間に配置することが好ましい。
また、図7は別の例の光学反射素子の構成を示しており、特に図6と異なっている構成は、第三の支持部30は第二の支持部11の約1/4の距離に配置していることである。図7に示したように、このように第三の支持部30は音叉振動子6の振動中心9に近い位置に配置することが好ましい。これによって、第一のアーム3と第二のアーム4の撓み振動の減衰を抑制しながら効率よくミラー部12を反復回転振動させることができる。
以上説明してきたように、第三の支持部30を、第二の支持部11に発生する捩れ振動子の共振周波数の高次の定在波の振動節部に設けた光学反射素子とすることによって駆動力に優れた構造を実現し、より小型で振れ角度の大きな光学反射素子を実現することができる。
本発明は、光学反射素子に関して小型化で、高精度な振動制御を可能とする効果を有し、特に電子写真方式の複写機、レーザープリンタ、光学スキャナ用途に有用である。
本発明の実施の形態1における光学反射素子の平面図 同図1のAA部における断面図 同動作状態を説明するための模式図 同要部拡大平面図 同図4のBB部における断面図 本発明の実施の形態2における光学反射素子の平面図 同別の例の光学反射素子の平面図
符号の説明
1 支持体
2 第一の支持部
3 第一のアーム
4 第二のアーム
5 連結部
6 音叉振動子
7a、7b 矢印
8 モニター用圧電素子
9 振動中心
10 圧電アクチュエータ
11 第二の支持部
12 ミラー部
13 矢印
14 回転軸
20 基材
21 第一の電極層
22 圧電体層
23、23a、23b、23c 第二の電極層
25、25a、25b、25c、25d 接続端子
30 第三の支持部

Claims (12)

  1. 支持体と、この支持体に一端が支持された第一の支持部と、この第一の支持部の他端に支持された第一のアームと第二のアームを有する音叉振動子と、この音叉振動子の振動中心に一端が支持された第二の支持部と、この第二の支持部の他端に支持されたミラー部とを備え、前記第一の支持部に振動を制御するためのモニター用圧電素子を設けた光学反射素子。
  2. モニター用圧電素子を振動の中心である回転軸のいずれか一方に設けた請求項1に記載の光学反射素子。
  3. 第一のアームと第二のアームの位相が180度異なる方向に撓み振動し、音叉振動子が回転軸を中心として捩り振動するように音叉振動子を振動させる請求項1に記載の光学反射素子。
  4. 音叉振動子の共振周波数と、ミラー部と第二の支持部で構成された捩れ振動子の共振周波数とが略同一周波数とした請求項1に記載の光学反射素子。
  5. 光学反射素子の基材を弾性部材とした請求項1に記載の光学反射素子。
  6. 弾性部材を金属、水晶、ガラスまたは石英とした請求項5に記載の光学反射素子。
  7. 金属をシリコン、チタン、ステンレス、エリンバーまたは黄銅合金とした請求項6に記載の光学反射素子。
  8. 第一のアーム、および/または第二のアームの少なくとも一面に圧電アクチュエータを設け、第一の支持部の少なくとも一面にモニター用圧電素子を設けた請求項1に記載の光学反射素子。
  9. 圧電アクチュエータおよびモニター用圧電素子を第一の電極層、圧電体層および第二の電極層からなる積層圧電薄膜とした請求項8に記載の光学反射素子。
  10. 音叉振動子の同一面に圧電アクチュエータおよびモニター用圧電素子を設けた請求項9に記載の光学反射素子。
  11. 第一のアームおよび第二のアームと、第二の支持部との間に第三の支持部を設けた請求項1に記載の光学反射素子。
  12. 第三の支持部を、捩れ振動子の共振周波数の高次の定在波の振動節部に設けた請求項11に記載の光学反射素子。
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