JP2010148265A - ミアンダ形振動子およびこれを用いた光学反射素子 - Google Patents

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二郎 寺田
Takehiro Yamamoto
雄大 山本
Shinsuke Nakazono
晋輔 中園
Maki Tada
真樹 多田
Toshiaki Horie
寿彰 堀江
Soichiro Hiraoka
聡一郎 平岡
Shigeo Furukawa
成男 古川
Kazuki Komaki
一樹 小牧
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Abstract

【課題】本発明はミアンダ形振動子の駆動効率を向上させることを目的とする。
【解決手段】この目的を達成するため本発明は、複数の振動板11上には、それぞれドライブ素子15が設けられ、これらのドライブ素子15は、振動板11の一方の端部側であって、隣接する振動板11上に設けられたドライブ素子15とは反対の端部側に片寄って配置されたものとした。これにより本発明は、ミアンダ形振動子全体としてはつづら折り状となるように駆動し、従来と比べてエネルギーロスの少ない自然な動作モードとなる。そしてその結果、高い駆動効率を実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種アクチュエータに用いられるミアンダ形振動子とこれを用いた光学反射素子に関するものである。
図10に従来の光学反射素子1を示す。
この光学反射素子1は、ミラー部2と、このミラー部2と連結された、ミアンダ形の振動子3を備えている。
また振動子3は、その中心軸S1を中心に折り返し連結された複数の振動板4を有する。そしてこれらの複数の振動板4上には、それぞれ下部電極、圧電体、上部電極が順に積層された二つのドライブ素子5A、5Bが交互に配置されている。
ここでこれらのドライブ素子5A、5Bに逆位相の電圧を印加すると、図11に示すように、複数の振動板4は逆位相に撓み振動し、振動子3全体では中心軸S1を中心に変位角が梁数に応じて蓄積するように駆動する。
そしてこの振動子3の変位によって、ミラー部2を、中心軸S1を中心に反復回転させることができる。
なおこのような反復回転するミラー部2に光を照射すれば、その反射光がスクリーン上の平面に走査され、スクリーン上に画像等を投影することができる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1、特許文献2が知られている。
特開2008−040240号公報 特開2003−181800号公報
近年、振動子3の駆動効率を高めることが求められている。
その理由は、振動子3の駆動効率を高めることで、この振動子3を用いた素子の特性を向上できるからである。
すなわち、例えば前述の光学反射素子1に高駆動効率の振動子3を用いると、ミラー部2を効率よく大きく振幅させることができる。したがって、ミラー部2の走査角を広げることができ、投影する画像サイズを拡大できるなど、結果として光学反射素子1の特性を高めることができる。
そこで本発明は、振動子の駆動効率を高めることを目的とする。
そして、この目的を達成するために本発明は、折り返し連結された複数の振動板を備え、これらの複数の振動板上には、それぞれ下部電極、圧電体、上部電極が順に積層された第一ドライブ素子が設けられ、これらの第一ドライブ素子は、振動板の一方の端部側であって、隣接する振動板上に設けられた第一ドライブ素子とは反対の端部側に片寄って配置されたものとした。
これにより本発明は、従来のミアンダ形の振動子3よりも駆動効率を向上させることができる。
その理由は、ミアンダ形振動子を、エネルギーロスの少ない動作モードで駆動できるからと考えられる。
すなわち本発明は、それぞれの第一ドライブ素子に電圧を印加すると、複数の振動板が交互に向きを変えて傾斜し、ミアンダ形振動子全体としてはつづら折り状となるように駆動する。そしてこの駆動時の構造は、このミアンダ形振動子の一端を持ち上げた時にこのミアンダ形振動子が重力に従って変形する構造と近似し、従来と比べてエネルギーロスの少ない自然な動作モードとなる。そしてその結果、高い駆動効率を実現できると考えられる。
(実施の形態1)
以下本発明の実施の形態1では、ミアンダ形振動子6を用いた光学反射素子7について説明する。
図1に示すように、この光学反射素子7は、ミラー部8と、このミラー部8を介して対向すると共に、このミラー部8の向い合う角部にそれぞれの一端が連結された対のミアンダ形振動子6と、これらのミアンダ形振動子6の他端と連結され、これらのミアンダ形振動子6およびミラー部8の外周を囲う枠状の支持体9とを備えている。
そしてこの対のミアンダ形振動子6は、その中心軸S1とミラー部8の重心10で直交する直線に対し、線対称に形成されている。
またこれらのミアンダ形振動子6は、その中心軸S1を中心に、同一平面上で180度折り返すように連結された複数の振動板11からなる。なお、本実施の形態において、ミアンダ形(meander形)とは、同一平面上で蛇行した蛇腹形状を指す。
そしてこれらの振動板11上には、それぞれ図2に示すように、下部電極12、圧電体13、上部電極14が順に積層されたドライブ素子15が設けられ、図1に示すように、これらのドライブ素子15は、中心軸S1よりも振動板11の一方の端部側であって、隣接する振動板11上に設けられたドライブ素子15とは反対の端部側に片寄って配置されている。なお、ドライブ素子15の上部電極14間は、細く形成された配線16で接続されている。
次に本実施の形態における光学反射素子7の部材の組成について以下に説明する。
この光学反射素子7の基材(図2の17)としては、金属、ガラスまたはセラミック基板などの弾性、機械的強度および高いヤング率を有する材料で構成することが生産性の観点から好ましく、例えば、金属、水晶、ガラス、石英またはセラミック材料を用いることが機械的特性と入手性の観点から好ましい。さらに、シリコン、チタン、ステンレス、エリンバー、黄銅合金などの金属を用いれば、振動特性、加工性に優れた光学反射素子7を実現できる。
そして、圧電体13に用いる圧電体材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの高い圧電定数を有する圧電体材料が好ましい。
この場合、下部電極12として白金を用いることにより、圧電体13の結晶性を向上させることが出来る。上部電極14としては、チタン/金等が挙げられる。
本実施の形態における光学反射素子7の製造方法について説明する。
まず始めに、図2に示す基材17として、厚みが約0.5mmのシリコン基板等を準備し、シリコン基板上に二酸化ケイ素などの絶縁膜18を形成する。そしてこの絶縁膜18上にスパッタリング法または蒸着法などの薄膜プロセスを用いて下部電極12を積層する。このとき、シリコン基板の厚みは変えても良い。厚みを変えることにより、固有周波数を調整できる。
その後、この下部電極12の上にスパッタリング法などによって圧電体13の層を形成する。このとき、圧電体13と下部電極12との間には、配向制御層としてPbとTiを含む酸化物誘電体を用いることが好ましく、PLMTからなる配向制御層を形成することがより好ましい。これによって、圧電体13の結晶配向性がより高まり、圧電特性に優れた圧電アクチュエータを形成できる。
次に、この圧電体13の上に上部電極14あるいはその配線16となるチタン/金膜を形成している。
このとき、金の膜の下層のチタン膜はPZT薄膜などの圧電体13との密着力を高めるために形成しており、チタンの他にクロムなどの金属を用いることができる。これによって、圧電体13との密着性に優れ、かつ、金電極とは強固な拡散層を形成していることから、密着強度の高い圧電アクチュエータを形成することができる。
なお、本実施の形態では、白金の下部電極12の厚みは0.2μm、圧電体13は3.5μm、および上部電極14のチタン部分は0.01μmとし、金電極部分は0.3μmで形成している。
次に、下部電極12、圧電体13、上部電極14およびその配線16、フォトリソ技術を用いてエッチングし、パターンニングする。
このとき、上部電極14およびその配線16のエッチング液としてはヨウ素/ヨウ化カリウム混合溶液と水酸化アンモニウム、過酸化水素混合溶液からなるエッチング液を用いて所定の電極パターンを形成した。
また、下部電極12、圧電体13に用いるエッチング方法としては、ドライエッチング法とウエットエッチング法のいずれかの方法、あるいはこれらを組み合わせた方法などを用いることができる。
一例として、ドライエッチング法であればフルオロカーボン系のエッチングガス、あるいはSFガスなどを用いることができる。
その他、圧電体13の層を、沸酸、硝酸、酢酸および過酸化水素の混合溶液を用いてウエットエッチングし、パターニングし、その後、さらに、ドライエッチングによって下部電極12をエッチングしてパターニングする方法がある。
次に、XeFガスを用いてシリコン基板を等方的にドライエッチングすることによって不必要なシリコン部分を除去し、基材17をパターニングすれば、図1に示すような形状の光学反射素子7を形成することができる。
なお、シリコン基板をより高精度にエッチングする場合は、シリコンの異方性を利用したドライエッチングが好ましい。この場合は、エッチングを促進するSFガスとエッチングを抑制するCガスの混合ガスを用いるか、あるいはこれらのガスを交互に切り替えることにより、より直線的にエッチングできる。
以上のような製造方法によって、小型で、高精度な光学反射素子7を一括して効率よく作製することができる。
本実施の形態では、ミラー部8、ミアンダ形振動子6、支持体9の基材17を、同一基材から一体形成とすることによって、安定した振動特性と、生産性に優れた光学反射素子7を実現することができる。
なお、ミラー部8は基材17の表面を鏡面研磨することによっても形成できるが、光の反射特性に優れた金やアルミニウムの金属薄膜をミラー膜として形成することもできる。本実施の形態では、上部電極14として金を用いた為、この金の膜をそのままミラー膜として用いることができ、生産効率も高まる。
本実施の形態における光学反射素子7の動作について下記に説明する。
まず、図2に示すミアンダ形振動子6の下部電極12を接地状態にし、上部電極14には、この光学反射素子7の共振周波数に相当する周波数の交流電圧を入力する。
するとある時点において、振動板11のドライブ素子15が配置された側は、下部電極12と上部電極14との間に挟まれた圧電体13に電圧が印加され、図3に示すように、下に凸(又は上に凸)に湾曲するように変位し、他端側は上に凸(又は下に凸)に湾曲するように変位する。すなわち一つの振動板11が、S字カーブを描くように、その一端と他端とが逆位相に変位する。
さらに隣接する振動板11は、この振動板11とは逆位相に変位する。
したがって、これらの振動板11が連結された状態で動作すると、図4(a)に示すように、複数の振動板11が、交互に向きを変えて傾斜するように駆動する。そしてミアンダ形振動子6全体としては、ミラー部8と連結された端部から支持体9と連結された端部に向ってつづら折り構造となるように駆動する。
なお、図1に示す上部電極14の配線16は幅が狭いため、圧電体13には電圧が殆ど印加されず、振動板11の変位には寄与しない。
また本実施の形態では、交流電圧を印加し共振させるため、図4(a)(b)に示すように、単位時間毎に駆動する方向が逆になり、変位量も倍増する。
そして本実施の形態では、図1に示すように、このミアンダ形振動子6をミラー部8の対向する角部に連結させているため、この角部を両端とするミラー部8の一辺が素子平面に対して垂直方向に上下駆動し、ミラー部8をそのほぼ中心にある重心10を不動点とし、中心軸S1を中心に反復回転させることができる。
このように本実施の形態では、ミラー部8は一つの中心軸S1を中心に回動するため、このミラー部8に光を照射すれば、光を一方向に走査させることができ、例えばレーザプリンタ等に利用できる。
本実施の形態における効果を以下に説明する。
図5に示すように本実施の形態のミアンダ形振動子6は、図11に示すような中心軸S1を中心に変位角を蓄積させる従来の振動子3よりも、共振周波数域で高い信号強度を示した(図5のB−A差)。これは本実施の形態におけるミアンダ形振動子6が、高い機械的共振先鋭度を有し、駆動効率が向上していることを示している。
その理由は、本実施の形態におけるミアンダ形振動子6が、従来のミアンダ形振動子3の動作モードと比較して自然な動作モードで駆動するからと考えられる。
すなわち従来のミアンダ形の振動子3は、図11に示すように、振動板4を交互に逆位相に撓み振動させ、中心軸S1を中心に変位角を梁数に応じて蓄積させる動作モードを用いているのに対し、本実施の形態では、複数の振動板11がそれぞれ緩やかなS字カーブを描き、図4(a)(b)に示すように交互に向きを変えて傾斜して、振動子全体としてはつづら折り状となるように駆動させている。
そしてこの本実施の形態における駆動の動作モードは、このミアンダ形振動子6の一端を持ち上げた時にこのミアンダ形振動子6が重力に従って変形する構造と近似し、従来の動作モードと比べてエネルギーロスの少ない自然な動作モードとなる。そしてその結果、高い駆動効率を実現できると考えられる。
また本実施の形態では、ドライブ素子15が少なくてもよく、シンプルな構成で動作可能であるため、微細で複雑形状のミアンダ形振動子6に引き回す電極(配線16)数が少なくて済む。したがって生産効率が高まるとともに、電極間に印加される電気信号の相互干渉を抑制し、高精度な駆動を実現できる。
(実施の形態2)
実施の形態1では振動板11の一方の端部側のみドライブ素子15を配置し、電圧を印加したが、本実施の形態では、図6に示すように、さらに中心軸S1よりも他方の端部側に片寄るように、ドライブ素子19を配置したものである。
すなわち本実施の形態では、一の振動板11上において、一端にはドライブ素子15が、他端にはドライブ素子19が配置されている。
そしてこのドライブ素子19も、下部電極、圧電体、上部電極が順に積層されたものである。なお、図2に示すドライブ素子15の上部電極14とドライブ素子19の上部電極とは、電気的に独立している。
本実施の形態では、例えばドライブ素子15には+位相の電圧を印加する場合は、ドライブ素子19に−位相の電圧を印加するなど、ドライブ素子15、19にそれぞれが逆位相の電圧を印加することによって、実施の形態1と同様に、振動板11の一端側と他端側とを逆位相に駆動させるとともに、隣接する振動板11を逆位相に駆動させる動作モードを実現できる。また両端側に電圧を印加することによって、振動板11をより効率よくS字カーブを描くように変位させることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、図7に示すように、実施の形態1と同様に振動板11の一方の端部にドライブ素子15を配置し、中心軸S1よりも他方の端部側に片寄るようにモニタ素子20を配置したものである。
すなわち本実施の形態では、一の振動板11上において、一端側にはドライブ素子15、他端側にはモニタ素子20が配置されている。
そしてこのモニタ素子20は、下部電極、圧電体、上部電極が順に積層されたものであり、このモニタ素子20の上部電極と図2に示すドライブ素子15の上部電極14とは電気的に独立している。
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、ドライブ素子15に電圧を印加すると、ドライブ素子15が配置された一方の端部側と他端側とが逆位相に振動する。そして他端側の変位をモニタ素子20が電気信号として検出し、この電気信号はフィードバック回路を介してドライブ素子15の上部電極14に再び入力される。
これにより本実施の形態では、設計誤差や外部環境要因によりミアンダ形振動子6の共振周波数に変動があっても、駆動を確かめながら所望の電気信号を印加することができ、光学反射素子7を高精度に自励駆動させることが出来る。
(実施の形態4)
本実施の形態では、図8に示すように、対のミアンダ形振動子6の内一方のミアンダ形振動子6は、実施の形態1と同様に、ドライブ素子15が、振動板11の一方の端部側であって、隣接する振動板11上に設けられたドライブ素子15とは反対の端部側に片寄って配置されている。
そして他方のミアンダ形振動子6には、モニタ素子20が、中心軸S1よりも振動板11の一方の端部側であって、隣接する振動板11上に設けられたモニタ素子20とは反対の端部側に片寄って配置されている。
そして本実施の形態では、ドライブ素子15に、ミアンダ形振動子6に固有の共振周波数の電気信号を印加することによって、共振の原理により、一対のミアンダ形振動子6はこの中心軸S1とミラー部の重心10で直交する直線に対して線対称的に駆動する。したがって本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、いずれのミアンダ形振動子6も、振動板11の一端側と他端側とを逆位相に駆動させるとともに、隣接する振動板11を逆位相に駆動させる高効率な動作モードを実現できる。
また本実施の形態では、それぞれのミアンダ形振動子6には、ドライブ素子15またはモニタ素子20のいずれか一方を配置すれば、基本的には対のミアンダ形振動子6のいずれも同様の特性を有することが出来るので、微細で複雑形状なミアンダ形振動子6に引き回す電極(配線)数を少なくすることができる。したがって、生産効率が高まるとともに、ドライブ素子15とモニタ素子20の上部電極間にリーク電流が流れたり、あるいは容量結合したりすることを抑制でき、高精度な駆動を実現できる。
更に本実施の形態では、ドライブ素子15とモニタ素子20の配置位置は、ミラー部8の重心10に対してほぼ点対称となるように、すなわち反対側の端部に配置した。
これにより本実施の形態では、モニタ素子20が検出する電気信号とドライブ素子15に印加する電気信号とが逆位相となる。したがって、モニタ素子20から出力された電気信号は、フィードバック回路で反転することなく、回路設計がより簡易となる。
(実施の形態5)
上記実施の形態1〜4では、ミラー部8が一の中心軸S1を中心に反復回転する光学反射素子7のみを例に挙げたが、このミアンダ形振動子6は、例えば図9に示すように、二つの直交する中心軸S1、S2を中心に反復回転する光学反射素子21にも応用できる。
本実施の形態の光学反射素子21は、ミアンダ形振動子6が可動枠(支持体9)と連結され、さらにこの可動枠9とそれぞれ連結された一対のミアンダ形振動子22と、これらのミアンダ形振動子22を支持する支持体23とを備えている。
一対のミアンダ形振動子22は、ミアンダ形振動子6の中心軸S1とミラー部8の重心で直交する中心軸S2を備え、この一対のミアンダ形振動子22は、ミアンダ形振動子6の中心軸S1に対して線対称な関係にある。
そしてミアンダ形振動子22は、可動枠9の対向する角部に連結されている。またミアンダ形振動子22は、同一平面上で折り返し連結された複数の振動板24を備え、これらの複数の振動板24上には、実施の形態1〜4に挙げるミアンダ形振動子6と同様に、それぞれ下部電極、圧電体、上部電極が順に積層されたドライブ素子(図示せず)が設けられ、これらのドライブ素子は、振動板24の一方の端部側であって、隣接する振動板24上に設けられたドライブ素子とは反対の端部側に片寄って配置されたものである。
これにより本実施の形態では、ミアンダ形振動子22も、各振動板24の一端側と他端側とを逆位相に駆動させるとともに、隣接する振動板24を逆位相に駆動させる高効率な動作モードを実現できる。
なお、本実施の形態では、ミアンダ形振動子6とミアンダ形振動子22をいずれも同様の動作モードで駆動したが、例えばミアンダ形振動子6あるいはミアンダ形振動子22のいずれか一方のみ振動板11または24の一端側と他端側とを逆位相に駆動させるとともに、隣接する振動板11または24を逆位相に駆動させる高効率な動作モードとし、他方は従来と同様の中心軸S1またはS2を中心に変位を蓄積させる動作モードとしてもよい。
更に本実施の形態では、二軸を駆動させるために第一、第二ミアンダ形振動子6、22を組み合わせたが、例えばミアンダ形振動子6、ミアンダ形振動子22のいずれか一方は音叉形の振動子やトーションバー形の振動子など、異なる構造または駆動方式の振動子としてもよい。
また上記実施の形態1〜5では、ミアンダ形振動子6をミラー部8と連結させ、光学反射素子7として用いたが、例えばRFスイッチ(高周波スイッチ)や発光素子と連結され、スポット照明の位置制御に用いられる光学素子、その他アクチュエータ等にも応用できる。
本発明は、ミアンダ形振動子の駆動効率を高めることができるため、走査角の大きい光学反射素子や、変位量の大きいRFスイッチなどに有用である。
本発明の実施の形態1における光学反射素子の上面図 同光学反射素子の振動板の断面図(図1のY1断面) 同光学反射素子の振動板の動作を示す斜視図 (a)同光学反射素子の動作を示す模式断面図(図1のX1断面)、(b)同光学反射素子の動作を示す模式断面図(図1のX1断面) 同光学反射素子のミアンダ形振動子と従来のミアンダ形振動子の駆動効率を示す図 本発明の実施の形態2における光学反射素子の上面図 本発明の実施の形態3における光学反射素子の上面図 本発明の実施の形態4における光学反射素子の上面図 本発明の実施の形態5における光学反射素子の斜視図 従来の同光学反射素子の斜視図 従来の光学反射素子の動作を示す断面図
符号の説明
6 (第一)ミアンダ形振動子
7 光学反射素子
8 ミラー部
9 支持体
10 重心
11 振動板
12 下部電極
13 圧電体
14 上部電極
15 (第一)ドライブ素子
16 配線
17 基材
18 絶縁膜
19 (第二)ドライブ素子
20 モニタ素子
21 光学反射素子
22 (第二)ミアンダ形振動子
23 支持体
24 振動板

Claims (5)

  1. 折り返し連結された複数の振動板を備え、
    これらの複数の振動板上には、それぞれ下部電極、圧電体、上部電極が順に積層された第一ドライブ素子が設けられ、
    これらの第一ドライブ素子は、
    前記振動板の一方の端部側であって、
    隣接する振動板上に設けられた第一ドライブ素子とは反対の端部側に片寄って配置されたミアンダ形振動子。
  2. 前記複数の振動板上には、それぞれ下部電極、圧電体、上部電極が順に積層された第二ドライブ素子が設けられ、
    これらの第二ドライブ素子は、
    それぞれの振動板上であって、前記第一ドライブ素子とは反対の端部側に片寄って配置された請求項1に記載のミアンダ形振動子。
  3. 前記複数の振動板上には、それぞれ下部電極、圧電体、上部電極が順に積層されたモニタ素子が設けられ、
    これらのモニタ素子は、
    それぞれの振動板上であって、前記第一ドライブ素子とは反対の端部側に片寄って配置された請求項1に記載のミアンダ形振動子。
  4. ミアンダ形振動子と、
    このミアンダ形振動子の一端と連結されたミラー部とを備え、
    前記ミアンダ形振動子は、
    折り返し連結された複数の振動板を備え、
    これらの複数の振動板上には、それぞれ下部電極、圧電体、上部電極が順に積層された第一ドライブ素子が設けられ、
    これらの第一ドライブ素子は、
    前記振動板の一方の端部側であって、
    隣接する振動板上に設けられた第一ドライブ素子とは反対の端部側に片寄って配置されている光学反射素子。
  5. 前記複数の振動板を、それぞれがS字カーブを描き、隣接する振動板と交互に向きを変えて傾斜するように変位させることで、前記ミアンダ形振動子をつづら折状に駆動させ、
    前記ミラー部を回動駆動させる請求項4に記載の光学反射素子。
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