JP2001215949A - 鍵盤楽器の黒鍵 - Google Patents

鍵盤楽器の黒鍵

Info

Publication number
JP2001215949A
JP2001215949A JP2000024247A JP2000024247A JP2001215949A JP 2001215949 A JP2001215949 A JP 2001215949A JP 2000024247 A JP2000024247 A JP 2000024247A JP 2000024247 A JP2000024247 A JP 2000024247A JP 2001215949 A JP2001215949 A JP 2001215949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
black key
weight
key cover
adjusting screw
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000024247A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4649008B2 (ja
Inventor
Manabu Arimori
学 有森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2000024247A priority Critical patent/JP4649008B2/ja
Publication of JP2001215949A publication Critical patent/JP2001215949A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4649008B2 publication Critical patent/JP4649008B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒鍵の組立後、工場以外の場所においても、
タッチ重さを容易に且つ精度良く調整することができる
鍵盤楽器の黒鍵を提供する。 【解決手段】 前後方向に延びる揺動自在の鍵盤本体2
と、下面が開放した中空状に形成され、鍵盤本体2の上
面の前部にこれを覆うように取り付けられた黒鍵カバー
3と、この黒鍵カバー3内に前後方向に延び、回転自在
に且つ前後方向に移動不能に取り付けられるとともに、
外部から回転操作可能な調整ねじ5と、この調整ねじ5
が螺合するとともに、黒鍵カバー3内に回転不能に且つ
前後方向に移動自在に収容され、鍵盤本体2に重さを付
与する重り4と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピアノなどの鍵盤
楽器の黒鍵に関し、特にタッチ重さを調整する機能を備
えた黒鍵に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のグランドピアノの黒鍵を
部分的に示している。この黒鍵51は、断面矩形で前後
方向に延びる木製の鍵盤本体52と、その上面に取り付
けられた黒鍵カバー53と、鍵盤本体52に取り付けら
れた複数(この例では2個)の重り54などを備えてい
る。鍵盤本体52は、その中央部においてバランスピン
(図示せず)に揺動自在に支持されるとともに、バラン
スピンよりも後ろ側の位置には、キャプスタンスクリュ
ーを介してアクション(いずれも図示せず)が載置され
ている。黒鍵カバー53は、フェノールなどのプラスチ
ックの成形品で構成され、下面が開放した中空状に形成
されており、鍵盤本体52の上面の前部にこれを覆うよ
うに接着されている。
【0003】重り54は、アクションの重さに対抗する
とともに所要のタッチ重さ(静荷重)を得るべく、鍵盤
本体に重さを付加するために取り付けられるものであ
り、円柱状に成形した所定サイズの鉛で構成されてい
る。重り54は、鍵盤本体52のバランスピンよりも前
側の位置に、側方に貫通して形成された所定サイズの埋
設孔55に挿入した後、かしめることによって、鍵盤本
体52に取り付けられ、タッチ重さが調整される。この
ように重り54として鉛が採用されているのは、金属の
中でも比重が高いこと、安価であることや、柔軟性およ
び延性に富み、上記のような加工を行いやすいことなど
による。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、黒鍵は、白鍵
と比較して、バランスピンよりも前側の長さが短いの
で、上述した従来の黒鍵51におけるタッチ重さの調整
方法では、重り54を取り付けるスペースが小さく、取
付位置が制約されることで、タッチ重さの調整を行いに
くいという欠点がある。また、同じ理由から、白鍵と比
較して、バランスピンと重り54の取付位置との間の距
離、すなわち重り54によるバランスピン回りのモーメ
ントのうでの長さが短くならざるを得ないので、重り5
4の取付位置が前後方向にほんの少しずれただけでも、
タッチ重さがかなり変化してしまうため、タッチ重さの
微調整も行いにくい。
【0005】さらに、タッチ重さは、工場出荷時に最適
に調整されていたとしても、ピアノの設置条件や使用環
境などによって、最適値からずれてしまうことが多く、
再調整が必要になる場合がある。しかし、その場合、従
来の黒鍵51の構成では、重り54の側面を切削した
り、鍵盤本体52に埋設孔55を新たに形成し、重り5
4を追加したりすることでしか対応できないため、タッ
チ重さの再調整に非常に手間がかかるとともに、工場以
外の場所での再調整は実際上、困難である。また、重り
54の材料として用いられている鉛は、有害物質である
ため、黒鍵51にもできるだけ使用しないことが望まし
い。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、黒鍵の組立後、工場以外の場所
においても、タッチ重さを容易に且つ精度良く調整する
ことができる鍵盤楽器の黒鍵を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の鍵盤楽器の黒鍵は、前後方向に延びる揺動
自在の鍵盤本体と、下面が開放した中空状に形成され、
鍵盤本体の上面の前部にこれを覆うように取り付けられ
た黒鍵カバーと、この黒鍵カバー内に前後方向に延び、
回転自在に且つ前後方向に移動不能に取り付けられると
ともに、外部から回転操作可能な調整ねじと、この調整
ねじが螺合するとともに、黒鍵カバー内に回転不能に且
つ前後方向に移動自在に収容され、鍵盤本体に重さを付
与する重りと、を備えていることを特徴としている。
【0008】この鍵盤楽器の黒鍵では、重りが黒鍵カバ
ー内に回転不能に且つ前後方向に移動自在に収容され、
重りに螺合し且つ前後方向に延びる調整ねじが、黒鍵カ
バー内に回転自在に且つ前後方向に移動不能に取り付け
られている。この構成によれば、調整ねじをドライバー
などで回転させると、調整ねじは移動せず、調整ねじが
螺合し且つ回転を阻止された重りが前後方向に移動し、
その移動位置に応じてタッチ重さが変化する。重りの移
動位置は、調整ねじの回転方向および回転量に応じて、
任意の位置に定められる。したがって、調整ねじを回転
操作するだけで、重りの位置を前後方向に連続的に位置
決めでき、それにより、タッチ重さを容易にかつ無段階
に精度良く調整することができる。また、黒鍵を組み立
てた状態で調整ねじを外部から回転操作できるので、工
場出荷後においても、タッチ重さの調整を容易に行うこ
とができる。
【0009】さらに、前述したように、黒鍵カバーはも
ともと中空に形成されていて、そのような中空部を利用
して重りを収容するので、黒鍵カバーの大幅な設計変更
は不要であるとともに、重りをスペース効率良く配置す
ることができる。
【0010】この場合、黒鍵カバーは、前壁の内面に係
合穴を有するとともに、背壁に、上下方向に延び且つ下
面に開口する長孔を有し、調整ねじは、その前端部およ
び後端部が黒鍵カバーの係合穴および長孔にそれぞれ回
転自在に係合するとともに、後端面に回転操作用の凹部
を有し、重りは、前後方向に貫通し且つ調整ねじが螺合
するねじ孔を有するブロック状に形成されるとともに、
黒鍵カバーの内面との間に微小な間隙を存して対向した
状態で黒鍵カバー内に収容され、黒鍵カバーの長孔には
調整ねじの抜止め用のキャップが取り付けられているこ
とが好ましい。
【0011】この構成では、上記請求項1の黒鍵を、簡
便な構成で実現することができる。すなわち、調整ねじ
の前端部および後端部が、黒鍵カバーの前壁の係合穴お
よび背壁の長孔にそれぞれ係合するとともに、長孔に抜
止め用のキャップが取り付けられることによって、調整
ねじが黒鍵カバーに回転自在に且つ前後方向に移動不能
に支持される。また、重りは、調整ねじが螺合するとと
もに、黒鍵カバーの内面との間に微小な間隙を存した状
態で黒鍵カバー内に収容されており、それにより、調整
ねじの回転操作に伴い、黒鍵カバーの内面で回転を阻止
されることで、前後方向に移動する。また、重りと黒鍵
カバーの内面との間の間隙が小さいので、重りは、黒鍵
カバーとの衝突による雑音をほとんど生じることなく、
前後方向に円滑にスライドする。
【0012】以上のように、本発明の黒鍵カバーは、既
存の黒鍵カバーに係合穴と長孔を形成するだけで構成さ
れるので、例えばその金型形状を若干変えるだけで、容
易に作製することができる。また、黒鍵カバーへの重り
および調整ねじの組込みは、重りにねじ込んだ調整ねじ
の前端部を黒鍵カバーの係合穴に係合させた後、後端部
を長孔に下面側の開口から挿入して係合させ、最後にキ
ャップを長孔に取り付けるという手順で、容易に行うこ
とができる。その後、黒鍵カバーを鍵盤本体に取り付け
ることによって、黒鍵の組立が完了する。
【0013】さらに、この組立後の状態で、調整ねじの
後端面に設けられたマイナス溝などの回転操作用の凹部
が黒鍵カバーの長孔に露出するので、この凹部を介して
調整ねじを外部から回転操作することができる。また、
重りや調整ねじは黒鍵カバーの内部に収容されるととも
に、黒鍵カバーの係合穴はその前壁の内面にのみ形成さ
れており、外部に現れるのは、背壁の下面側に設けたキ
ャップと回転操作用の凹部だけであって、これらは前方
からはまったく見えないので、黒鍵の外観にはまったく
影響を及ぼさない。
【0014】これらの場合、重りが鉛以外の材料で構成
されていることが好ましい。
【0015】この構成では、重りの材料として、例えば
鉛以外の高比重の金属や、これらの金属とプラスチック
とをブレンドした複合材料などを採用することによっ
て、有害な鉛を用いることなく、重りを構成することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照しながら説明する。図1〜図4は、本発明を適
用したグランドピアノの黒鍵を示している。これらの図
に示すように、この黒鍵1は、鍵盤本体2と、鍵盤本体
2の上面前部に取り付けられた黒鍵カバー3と、黒鍵カ
バー3内に収容された重り4と、この重り4の位置を前
後方向に調整するための調整ねじ5などを備えている。
【0017】鍵盤本体2は、スプルスなどの比較的軽量
で、粘り強く、弾力性に富む木質材から成り、矩形の断
面を有し、前後方向に延びている。鍵盤本体2の上面中
央部には中座板6aが接着され、これらを上下方向に貫
通するようにバランスピン孔6が形成されている。そし
て、このバランスピン孔6が、立設するバランスピン
(図示せず)に係合することによって、黒鍵1が揺動自
在に支持されている。また、鍵盤本体2の上面のバラン
スピン孔6よりも後ろ側の位置には、キャプスタン座板
7aを介して、キャプスタンスクリュー7が取り付けら
れており、このキャプスタンスクリュー7上にアクショ
ン(図示せず)が載置される。以上の構成により、黒鍵
1の前部を押鍵したときに、黒鍵1がバランスピンを中
心として揺動し、これに伴い、アクションはキャプスタ
ンスクリュー7で突き上げられることで作動する。ま
た、黒鍵1のタッチ重さは、アクションと黒鍵1の重さ
によるバランスピン回りのモーメントのバランスによっ
て定められることになる。
【0018】黒鍵カバー3は、従来と同様、黒色のフェ
ノールなどのプラスチックの成形品により一体に構成さ
れ、図2などに示すように、左右の側壁3a、3a、前
壁3b、背壁3cおよび上壁3dによって、下面が開放
した中空状に形成され、中空部3eを有している。黒鍵
カバー3の前壁3bには円形の係合穴8が形成され、背
壁3cには長孔9が、上下方向に延び且つ下面に開口す
るように形成されている。
【0019】図2などに示すように、重り4は、断面矩
形のブロック状のものであり、黒鍵カバー3の側壁3
a、3aおよび上壁3dとの間に若干の間隙を存した状
態で、中空部3eにほぼぴったり収容されるような所定
のサイズを有している。重り4は、比較的高い比重の金
属、好ましくは鉛以外の金属、例えばタングステン、鉄
などや、これらの金属とプラスチックとをブレンドした
複合材料、例えばタングステンとナイロンとの複合材料
などから、所要の重さを有するように形成されている。
複合材料の金属としてタングステンが特に好ましいの
は、無害であるとともに、比重が非常に大きいので、他
の材料とのブレンドによって大きな比重を得るのに特に
適しているからである。また、ナイロンは、プラスチッ
クの中では比較的、強靱で、耐衝撃性に優れていて、重
り4のベースレジンとして適しているとともに、射出成
形が可能であるなど、成形性に優れているためである。
また、重り4の中央部には、ねじ孔4aが前後方向に貫
通するように形成されている。
【0020】調整ねじ5は、ステンレスなどの金属やプ
ラスチックで構成されており、両端部以外の部分に雄ね
じ5aが切られているとともに、後端面にドライバーに
よる回転操作用のマイナス溝5b(凹部)が形成されて
いる。調整ねじ5は、この雄ねじ5aが重り4のねじ孔
4aにねじこまれ、重り4の前後両側に突出するととも
に、その前後の端部が、黒鍵カバー3の前壁3bの係合
穴8および背壁3cの長孔9にそれぞれ回転自在に係合
している。
【0021】また、長孔9には、調整ねじ5の抜止め用
のキャップ10が取り付けられている。このキャップ1
0は、プラスチック、例えば黒鍵カバー3と同材質およ
び同色の黒色のフェノールなどから、調整ねじ5が係合
した状態の長孔9とほぼ同じサイズと形状を有する板状
に成形されており、長孔9にぴったりはめ込まれ、調整
ねじ5と接触する部分を除いて接着されている。この状
態で、調整ねじ5のマイナス溝5bが長孔9に露出す
る。以上のように黒鍵カバー3内に重り4および調整ね
じ5を取り付けた後、黒鍵カバー3を鍵盤本体2の上面
に接着することによって、黒鍵1の組立が完了する。
【0022】以上の黒鍵1によれば、調整ねじ5の前端
部および後端部が、黒鍵カバー3の前壁3bの係合穴8
および背壁3cの長孔9にそれぞれ係合するとともに、
長孔9にキャップ10が取り付けられていることによっ
て、調整ねじ5は、黒鍵カバー3に回転自在に且つ前後
方向に移動不能に支持される。また、重り4は、そのね
じ孔4aに調整ねじ5の雄ねじ5aが螺合するととも
に、黒鍵カバー3の側壁3a、3aおよび上壁3dとの
間に若干の間隙を存した状態で、黒鍵カバー3内に収容
されている。
【0023】したがって、調整ねじ5を、長孔9に露出
するマイナス溝5bを介してドライバーで回転させる
と、調整ねじ5は移動せず、黒鍵カバー3の側壁3a、
3aおよび上壁3dで回転を阻止された重り4が前後方
向にスライドし、そのスライド位置に応じてタッチ重さ
が変化する。重り4のスライド位置は、調整ねじ5の回
転方向および回転量に応じて、任意の位置に定められ
る。したがって、調整ねじ5を回転操作するだけで、重
り4の位置を前後方向に連続的に位置決めでき、それに
より、タッチ重さを容易にかつ無段階に精度良く調整す
ることができる。また、黒鍵1を組み立てた状態で調整
ねじ5を外部から回転操作できるので、工場出荷後にお
いても、タッチ重さの調整を容易に行うことができる。
【0024】さらに、重り4と黒鍵カバー3の側壁3a
などとの間の間隙が小さいので、重り4は、側壁3aな
どとの衝突による雑音をほとんど生じることなく、前後
方向に円滑にスライドする。また、前述したように、黒
鍵カバーはもともと中空に形成されていて、そのような
中空部を利用して重りを収容するので、重り4をスペー
ス効率良く配置できるとともに、黒鍵カバー3は、既存
の黒鍵カバーに係合穴8と長孔9を形成するだけで構成
されるので、例えばその金型形状を若干変えるだけで、
容易に作製することができる。
【0025】また、黒鍵カバー3への重り4および調整
ねじ5の組込みは、重り4に調整ねじ5をねじ込み、調
整ねじ5の前端部を黒鍵カバー3の係合穴8に係合させ
た後、後端部を長孔9に下面側の開口から挿入して係合
させ、最後にキャップ10を長孔9に接着するという手
順で、容易に行うことができる。さらに、重り4や調整
ねじ5は黒鍵カバー3の内部に収容されるとともに、黒
鍵カバー3の係合穴8はその前壁3bの内面にのみ形成
されており、外部に現れるのは、背壁3cの下面側に設
けたキャップ10と調整ねじ5のマイナス溝5bだけで
あって、これらは前方からはまったく見えないので、黒
鍵1の外観にはまったく影響を及ぼさない。
【0026】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態では、キャップ10を上下方向に単純
に延びる形状とし、長孔9の内壁だけに接着している
が、図5に示すように、これをT字状に形成し、黒鍵カ
バー3の下面にも接着することで、調整ねじ5の抜止め
をより確実に行うようにしてもよい。また、調整ねじ5
は、外部から適当な工具で回転操作できればよいので、
調整ねじ5の後端面に、実施形態のマイナス溝5bに代
えて、プラス溝や六角穴を形成してもよい。
【0027】また、重り4がスライドする際の雑音をさ
らに抑制するために、黒鍵カバー3および重り4の互い
に対向する面の少なくとも一方に、雑音防止用のフェル
トやスキンなどを貼り付けるようにしてもよい。さら
に、重り4の重さは、音域などによって異ならせてもよ
く、それにより、タッチ重さの調整を音域などに応じて
よりきめ細かく行うことができる。
【0028】また、実施形態は、グランドピアノの黒鍵
の例であるが、本発明は、アップライトピアノや電子ピ
アノの黒鍵など、黒鍵カバーが中空部を有し且つ重りが
取り付けられるすべての鍵盤楽器の黒鍵に広く適用する
ことが可能である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、
細部の構成を適宜、変更することが可能である。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明の鍵盤楽器の黒鍵
は、黒鍵の組立後、工場以外の場所においても、タッチ
重さを容易に且つ精度良く調整することができるなどの
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したグランドピアノの黒鍵を示す
斜視図である。
【図2】図1の黒鍵の黒鍵カバー、重りおよび調整ねじ
などを上下反転した状態の分解斜視図である。
【図3】図2の黒鍵カバーなどの組立後の斜視図であ
る。
【図4】図3に対応する縦断面図である。
【図5】キャップの別の例を示す図である。
【図6】従来のグランドピアノの黒鍵の前部を示す部分
側面図である。
【符号の説明】
1 黒鍵 2 鍵盤本体 3 黒鍵カバー 3a 側壁 3b 前壁 3c 背壁 4 重り 4a ねじ孔 5 調整ねじ 5a 雄ねじ 5b マイナス溝(凹部) 8 係合穴 9 長孔 10 キャップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に延びる揺動自在の鍵盤本体
    と、 下面が開放した中空状に形成され、前記鍵盤本体の上面
    の前部にこれを覆うように取り付けられた黒鍵カバー
    と、 この黒鍵カバー内に前後方向に延び、回転自在に且つ前
    後方向に移動不能に取り付けられるとともに、外部から
    回転操作可能な調整ねじと、 この調整ねじが螺合するとともに、前記黒鍵カバー内に
    回転不能に且つ前後方向に移動自在に収容され、前記鍵
    盤本体に重さを付与する重りと、 を備えていることを特徴とする鍵盤楽器の黒鍵。
  2. 【請求項2】 前記黒鍵カバーは、前壁の内面に係合穴
    を有するとともに、背壁に、上下方向に延び且つ下面に
    開口する長孔を有し、 前記調整ねじは、その前端部および後端部が前記黒鍵カ
    バーの前記係合穴および前記長孔にそれぞれ回転自在に
    係合するとともに、後端面に回転操作用の凹部を有し、 前記重りは、前後方向に貫通し且つ前記調整ねじが螺合
    するねじ孔を有するブロック状に形成されるとともに、
    前記黒鍵カバーの内面との間に微小な間隙を存して対向
    した状態で当該黒鍵カバー内に収容され、 前記黒鍵カバーの前記長孔には前記調整ねじの抜止め用
    のキャップが取り付けられていることを特徴とする、請
    求項1に記載の鍵盤楽器の黒鍵。
  3. 【請求項3】 前記重りが鉛以外の材料で構成されてい
    ることを特徴とする、請求項1または2に記載の鍵盤楽
    器の黒鍵。
JP2000024247A 2000-02-01 2000-02-01 鍵盤楽器の黒鍵 Expired - Fee Related JP4649008B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000024247A JP4649008B2 (ja) 2000-02-01 2000-02-01 鍵盤楽器の黒鍵

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000024247A JP4649008B2 (ja) 2000-02-01 2000-02-01 鍵盤楽器の黒鍵

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001215949A true JP2001215949A (ja) 2001-08-10
JP4649008B2 JP4649008B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=18550271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000024247A Expired - Fee Related JP4649008B2 (ja) 2000-02-01 2000-02-01 鍵盤楽器の黒鍵

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4649008B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007232782A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 鍵盤楽器の黒鍵
JP2011227273A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Casio Comput Co Ltd 鍵盤装置
EP1986184A3 (en) * 2007-04-23 2015-09-30 Kabushiki Kaisha Kawai Gakki Seisakusho Black key for keyboard instrument and method of manufacturing a black key cover
JP2020154058A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 株式会社河合楽器製作所 鍵盤装置のタッチ重さ調整機構

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4415730Y1 (ja) * 1965-01-02 1969-07-07
JPS5323222A (en) * 1976-08-17 1978-03-03 Sony Corp Picture recording reproducing equipment
JPS5542880A (en) * 1978-09-22 1980-03-26 Paramount Glass Mfg Co Ltd Filling device of heat insulating mat in inorganic fiber to frame structure
JPH04172397A (ja) * 1990-11-05 1992-06-19 Casio Comput Co Ltd 鍵盤装置
JPH04204796A (ja) * 1990-11-30 1992-07-27 Casio Comput Co Ltd 鍵盤装置
JPH09190175A (ja) * 1996-01-09 1997-07-22 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd ピアノの鍵盤装置およびタッチコントロール装置
JPH10240257A (ja) * 1997-03-03 1998-09-11 Yamaha Corp 鍵盤装置
JPH11212543A (ja) * 1998-01-23 1999-08-06 Yamaha Corp 鍵盤楽器の鍵盤

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5323222U (ja) * 1976-08-05 1978-02-27
JPS5542880U (ja) * 1978-09-13 1980-03-19
JPH0736391Y2 (ja) * 1991-08-30 1995-08-16 株式会社河合楽器製作所 黒 鍵
JPH0736191U (ja) * 1993-12-15 1995-07-04 コロムビア音響工業株式会社 電子楽器の鍵盤装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4415730Y1 (ja) * 1965-01-02 1969-07-07
JPS5323222A (en) * 1976-08-17 1978-03-03 Sony Corp Picture recording reproducing equipment
JPS5542880A (en) * 1978-09-22 1980-03-26 Paramount Glass Mfg Co Ltd Filling device of heat insulating mat in inorganic fiber to frame structure
JPH04172397A (ja) * 1990-11-05 1992-06-19 Casio Comput Co Ltd 鍵盤装置
JPH04204796A (ja) * 1990-11-30 1992-07-27 Casio Comput Co Ltd 鍵盤装置
JPH09190175A (ja) * 1996-01-09 1997-07-22 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd ピアノの鍵盤装置およびタッチコントロール装置
JPH10240257A (ja) * 1997-03-03 1998-09-11 Yamaha Corp 鍵盤装置
JPH11212543A (ja) * 1998-01-23 1999-08-06 Yamaha Corp 鍵盤楽器の鍵盤

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007232782A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 鍵盤楽器の黒鍵
EP1986184A3 (en) * 2007-04-23 2015-09-30 Kabushiki Kaisha Kawai Gakki Seisakusho Black key for keyboard instrument and method of manufacturing a black key cover
JP2011227273A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Casio Comput Co Ltd 鍵盤装置
JP2020154058A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 株式会社河合楽器製作所 鍵盤装置のタッチ重さ調整機構
JP7220599B2 (ja) 2019-03-19 2023-02-10 株式会社河合楽器製作所 鍵盤装置のタッチ重さ調整機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP4649008B2 (ja) 2011-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7652207B2 (en) Key structure and keyboard apparatus
US20020062709A1 (en) Shift knob and shift lever
JPS6052439B2 (ja) ピアノ用キ−ボ−ド
US20040128794A1 (en) Adjustable hinge
US6531651B2 (en) Key for musical instrument
JP4649008B2 (ja) 鍵盤楽器の黒鍵
JP4429437B2 (ja) 鍵盤
JP3929662B2 (ja) 鍵盤
JP4484285B2 (ja) 鍵盤楽器の黒鍵
JP4783177B2 (ja) 鍵盤楽器の黒鍵
JPH07210148A (ja) 鍵盤楽器の鍵盤支持構造
JPH08115079A (ja) 鍵盤支持装置
JP7443123B2 (ja) 電子鍵盤楽器の鍵盤装置
JP2565970Y2 (ja) 鍵盤楽器の鍵盤装置
KR200339395Y1 (ko) 디지털 피아노의 건반
JP2001184055A (ja) 鍵 盤
US20230097634A1 (en) Keyboard device for keyboard instrument
JP2002236482A (ja) ピアノの鍵盤
JP2001195056A (ja) 鍵 盤
JP2023148689A (ja) 鍵盤楽器の鍵盤装置
JP4486824B2 (ja) グランド型ピアノのボタン
JP2566666Y2 (ja) 鍵盤の回動部材軸支構造
JPS6315911Y2 (ja)
JP2024053605A (ja) 鍵盤楽器の鍵盤装置
JP2024051205A (ja) 鍵盤楽器のハンマー装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101213

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees