JP2566666Y2 - 鍵盤の回動部材軸支構造 - Google Patents

鍵盤の回動部材軸支構造

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JP2566666Y2 JP1993064096U JP6409693U JP2566666Y2 JP 2566666 Y2 JP2566666 Y2 JP 2566666Y2 JP 1993064096 U JP1993064096 U JP 1993064096U JP 6409693 U JP6409693 U JP 6409693U JP 2566666 Y2 JP2566666 Y2 JP 2566666Y2
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    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/32Constructional details
    • G10H1/34Switch arrangements, e.g. keyboards or mechanical switches specially adapted for electrophonic musical instruments
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    • G10H1/346Keys with an arrangement for simulating the feeling of a piano key, e.g. using counterweights, springs, cams

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鍵盤楽器における鍵盤
の鍵等の軸支構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器の鍵の軸支構造として、図9に
示すように、一対の壁板a、aに透孔b、bと該透孔
b、bに連なるガイド溝c、cを形成した軸受部材d
と、一端に小判型の回動軸eを設けた鍵fとから成り、
鍵fの回動軸e、eを軸受部材dのガイド溝c、cを介
して透孔b、bに嵌合したものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の鍵の軸
支持構造は、鍵fの回動軸eが小判型であるため、軸受
部材dとの間に十分な接触面が得られず、回動軸の機械
的強度が低いという不都合があった。
【0004】本考案は、従来のこのような課題に鑑みて
なされたもので、鍵等の回動軸の機械的強度を向上する
とともに構造が簡単な鍵等の回動部材の軸支構造を提供
することをその目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の目的を
達成するために、半円形状の凹部が形成された軸受部材
と、複数の鍵を搭載する鍵盤シャーシとから成り、該凹
部に鍵等の回動部材の回動軸を嵌合させた該軸受部材を
該鍵盤シャーシに取り付け、前記回動軸を前記軸受部材
と鍵盤シャーシで保持したことを特徴とする。前記軸受
部材は、一側に形成した溝を鍵盤シャーシの縁部に嵌合
し、前記凹部を介する他側を鍵盤シャーシに固定するこ
とができる。前記軸受部材は並設された複数個が互いに
連結されてもよい。前記鍵盤シャーシの、前記軸受部材
に嵌合した回動軸の対向部にテープを貼着してもよい。
このがた調整用テープは弾性材又は押鍵時及び離鍵時の
ピアノの鍵タッチに似た鍵タッチが得られる摩擦係数を
有する材料を用いることができる。
【0006】
【作用】請求項1記載の考案によれば、ハンマー又は鍵
の回動軸を軸受部材の半円形状の凹部に嵌合し、該軸受
部材を鍵盤シャーシに固定することにより回動軸は軸受
部材と鍵盤シャーシとで保持される。この軸受部材は、
一側に形成した溝を鍵盤シャーシの縁部に嵌合すれば、
止めネジ等を要しないで一側を鍵盤シャーシに固定する
ことができる。請求項3記載のように、複数個並設され
た軸受部材を互いに連結すると、部品点数が少なくな
り、鍵盤シャーシに容易に固定することができる。請求
項4記載のように、鍵盤シャーシの、前記軸受部材に嵌
合した回動軸の対向部にがた調整用テープを貼着する
と、回動軸が凹部内でがたがあった場合、その厚さを調
整することにより、がたが無くなり、押鍵の際、雑音が
生じず、タッチ感が向上する。弾性材から成るがた調整
用テープを用いると厚さを調整しなくても容易にがたが
無くなる。テープに請求項6記載の材料を用いると、回
動軸とテープとの間の摩擦が大きくなり、押鍵時及び離
鍵時のピアノのタッチに似たタッチが得られると共に、
がたが無くなり雑音が発生しない。
【0007】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、1は鍵(白鍵)、2は鍵1の押圧
により回動し、鍵1に慣性質量を与えるハンマーであ
る。鍵1は、その基端に形成した凹部を鍵盤シャーシ3
に設けた軸部4に嵌合することにより回動自在に軸支さ
れ、ハンマー2は、鍵盤シャーシ3とこれに固定された
軸受部材5とから成る軸支構造6により回動自在に軸支
される。
【0008】この軸支構造6を詳述すると、図2に示す
ように、軸受部材5は、鍵盤シャーシ3への取付部51
と軸受部52とから成り、軸受部52は、2枚の板片7、
7で構成され、それぞれに半円形状の凹部8、8と一側
に溝9、9が形成されており、一方、鍵盤シャーシ3に
は、複数の鍵1の配置位置に対応する位置に、軸受部材
5の一部を挿入、係止する孔10及びこれに連なるハン
マー2挿通孔11が形成されている。この軸受部材5
は、2枚の板片7、7間にハンマー2を挿入し、半円形
状の凹部8、8に回動軸12を嵌合して、ハンマー2を
支持した後、一側の溝9、9を鍵盤シャーシ3の孔10
の縁13に嵌合し、凹部8、8を介する他側の取付部5
1を止めネジ14で鍵盤シャーシ3に固定し、鍵盤シャ
ーシ3とで回動軸12を保持する。
【0009】軸受部材5は、図3に示すように、前記他
側に、先端に爪部15を有する弾性片16を一体に形成
したものでもよく、これによれば、弾性片16を鍵盤シ
ャーシ3の孔17に挿入し、爪部15を孔17の縁に掛
止して固定されるので、止めネジを省略することができ
る。
【0010】図4は、複数の軸受部材5を取付部51
おいて互いに連結したもの5aである。この軸受部材5
aは、例えば軸受部材5の1つ置きに明けられた孔18
に止めネジを挿入し鍵盤シャーシ3に螺入することによ
り固定される。
【0011】図5は、鍵盤シャーシ3の下面の、回動軸
13との対向部にがた調整用テープ19を貼り付けた例
を示す。がた調整用テープ19は、革、テフロン系樹
脂、フェルト又はポリエチレン系樹脂等から成り、回動
軸12と鍵盤シャーシ3の寸法精度が悪く、回動軸12
にがたがある場合、その厚さを適当な値に選定すること
によりがたを無くすことができる。例えばゴム等の弾性
材料のテープ19を用いると、多少の寸法差であれば無
調整でがたを無くすことができる。また、耐摩耗性が良
好で摩擦係数の小さな例えばテフロン系樹脂等のテープ
19を用いると、回動軸12の摩耗を少なくすることが
できる。弾性材の上に耐摩耗性が良好で摩擦係数の小さ
な材料を貼り合わせた2層構造のテープ19を用いる
と、回動軸12の摩耗が少なく且つ厚さを調整しなくて
も回動軸12にがたを生じない。更に、テープ19に摩
擦係数の大きな例えばポリエチレン樹脂等から成るもの
を用いると、アコースティック・ピアノに似たタッチ、
すなわち鍵ストローク−荷重特性を容易に得ることがで
き、且つがたが無くなる。
【0012】テープ19は、複数の軸受部材5に対応し
て夫々分離して鍵盤シャーシ3に設けてもよいが、任意
の複数の鍵又は全鍵に渡って共通するものを用いてもよ
い。
【0013】図6に示されるハンマー2の回動軸12
は、軸受部材5の板片7、7の間隙に挿入できるリブ2
0を有し、この構成によれば、ハンマー2の剛性を上げ
ることができる。また、図7に示されるハンマー2は、
回動軸12の両端にガイド用フランジ21、21を有
し、この構成によれば、ハンマー2の左右のぶれを防止
することができる。
【0014】以上の軸支構造は、いずれもハンマー2の
回動軸12に適用したが、図8に示すように、鍵1の回
動軸12aにも適用できる。この実施例では、前述と同
様の構成を有する軸受部材5の凹部8に鍵1の回動軸1
2aを嵌合した後、鍵盤シャーシ3の上に配置し、溝9
を鍵盤シャーシ3の縁13に嵌合し、他側の取付部51
を止めネジ14で鍵盤シャーシ3に固定する。この鍵1
の軸支構造には、前述したハンマー2の軸支構造が同様
に適用することができる。
【0015】図1において、22は鍵1に設けられたハ
ンマー押圧用突起、23はハンマー2の回動により作動
する鍵盤スイッチである。
【0016】
【考案の効果】請求項1及び2記載の考案によれば、ハ
ンマー又は鍵の回動軸の機械的強度が向上し且つ軸支構
造が簡単であるという効果があり、請求項3に記載の考
案によれば、複数の鍵又はハンマーの回動軸軸受部材の
点数及び取付け工数が減少するという効果を有する。請
求項4記載の考案によれば、軸支構造の寸法にばらつき
があってもハンマー又は鍵の回動軸にがたが生じず、鍵
タッチ感が向上すると共に雑音が発生しない。がた調整
用テープは、請求項5記載のように、弾性材を用いる
と、多少の寸法差でも調整することなくがたが無くな
り、請求項6記載のがた調整用テープを用いると、回動
軸とテープの間の摩擦が大きくなり押鍵時及び離鍵時の
ピアノの鍵タッチに似た鍵タッチが得られ、がたも無く
すことができてタッチ感も向上するという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)及び(B)は、ハンマーに適用された
請求項1及び2記載の考案の一実施例の一部截断側面図
及び要部拡大側面図
【図2】 上記実施例の軸支構造の分解斜視図
【図3】 (A)及び(B)は、軸支構造の他例の側面
図及び組立て過程の側面図
【図4】 請求項3記載の軸受部材の斜視図
【図5】 請求項4、5、6及び7記載の軸支構造の側
面図
【図6】 請求項1及び2記載の考案に適用されたハン
マーの回動軸の変形例を示す斜視図
【図7】 請求項1及び2記載の考案に適用されたハン
マーの回動軸の他の変形例を示す斜視図
【図8】 鍵に適用された請求項1及び2記載の考案の
一実施例の要部を示す側面図
【図9】 従来の鍵の軸支構造を示す分解斜視図
【符号の説明】
1 鍵 2 ハンマー 3 鍵盤シャーシ 5、5a 軸受部材 51 取付部 52 軸受部 6 軸支構造 7 板片 8 凹部 9 溝 10 孔 12 回動軸 13 軸 19 テープ

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半円形状の凹部が形成された軸受部材
    と、複数の鍵を搭載する鍵盤シャーシとから成り、該凹
    部に鍵等の回動部材の回動軸を嵌合させた該軸受部材を
    該鍵盤シャーシに取り付け、前記回動軸を前記軸受部材
    と鍵盤シャーシで保持したことを特徴とする鍵盤の回動
    部材軸支構造。
  2. 【請求項2】 前記軸受部材の一側に形成した溝を鍵盤
    シャーシの縁部に嵌合し前記凹部を介する他側を鍵盤シ
    ャーシに固定したことを特徴とする請求項1記載の鍵盤
    の回動部材軸支構造。
  3. 【請求項3】 前記軸受部材は複数個並設され、互いに
    連結されて成る請求項1又は2記載の鍵盤の回動部材軸
    支構造。
  4. 【請求項4】 前記鍵盤シャーシの、前記軸受部材に嵌
    合した回動軸の対向部にがた調整用テープを貼着したこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3記載の鍵盤の回動部
    材軸支構造。
  5. 【請求項5】 前記がた調整用テープは、弾性材から成
    ることを特徴とする請求項4記載の鍵盤の回動部材軸支
    構造。
  6. 【請求項6】 前記がた調整用テープは、押鍵時及び離
    鍵時のピアノの鍵タッチに似た鍵タッチが得られる摩擦
    係数を有する材料から成ることを特徴とする請求項4記
    載の鍵盤の回動部材軸支構造。
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JP6760338B2 (ja) 2018-08-06 2020-09-23 カシオ計算機株式会社 鍵盤楽器
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