JP2004252246A - 鍵盤装置 - Google Patents

鍵盤装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004252246A
JP2004252246A JP2003043504A JP2003043504A JP2004252246A JP 2004252246 A JP2004252246 A JP 2004252246A JP 2003043504 A JP2003043504 A JP 2003043504A JP 2003043504 A JP2003043504 A JP 2003043504A JP 2004252246 A JP2004252246 A JP 2004252246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
hammer
guide
arm
hammer arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003043504A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3896972B2 (ja
Inventor
Masahide Taki
政英 瀧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2003043504A priority Critical patent/JP3896972B2/ja
Publication of JP2004252246A publication Critical patent/JP2004252246A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3896972B2 publication Critical patent/JP3896972B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】簡単な構造で高音域と低音域の鍵荷重を変えて、部品点数の削減を図り、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得る。
【解決手段】鍵2の延出部40に第1、第2ハンマーガイド溝44、45を上下平行に設け、上側の第1ハンマーガイド溝44で高音域側のハンマーアーム3のハンマー突起29bをガイドし、下側の第2ハンマーガイド溝45で低音域側のハンマーアーム3のハンマー突起29bをガイドした。従って、高音域側の鍵2の回転モーメントを低音域側よりも小さくし、高音域側の鍵荷重を低音域側よりも軽くできる。このため、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ることができると共に、鍵2の延出部40に第1、第2ハンマーガイド溝44、45を設けるだけの簡単な構造で、全音域に亘る鍵2およびハンマーアーム3などの部品の共通化が図れ、部品点数の削減を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子ピアノなどの鍵盤楽器に用いられる鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子ピアノなどの鍵盤楽器においては、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得るために、鍵の下側に錘部を有するハンマーアームを上下方向に回動可能に設け、鍵の押鍵操作に伴ってハンマーアームがその錘部の重量に抗して回動することにより、鍵に所定のアクション荷重を付与するほか、鍵の低音域における鍵荷重を重くし、鍵の高音域の鍵荷重を軽くするようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、電子ピアノなどの鍵盤楽器には、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得るために、錘部を有するハンマーアームによって押鍵時に鍵に所定のアクション荷重を付与するほか、押鍵時における最深位置付近で鍵荷重を急激に軽くして鍵に抜ける感じのクリック感を付与する所謂レットオフ効果が得られるようにしたものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−240232号公報
【特許文献2】
特開平6−230770号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の鍵盤楽器では、鍵の低音域と高音域とで鍵荷重を変えるために、鍵の内部に支持軸を設け、この支持軸にハンマーアームの一端部を回動可能に取り付け、且つ鍵盤シャーシ上にハンマーアームを回動可能に支持するハンマー支持部をハンマーアームの長手方向に移動可能に設け、このハンマー支持部を鍵の長手方向に適宜移動させて鍵に付与されるハンマーアームの荷重を変えている。
しかしながら、このような鍵盤楽器では、鍵の低音域と高音域とで鍵荷重を変えるために、鍵盤シャーシにハンマー支持部を移動可能に設けなければならず、このため構造が複雑になるばかりか、ハンマー支持部を移動させて固定するための専用の部品も必要となり、部品点数が増加し、組み立て作業も煩雑になるという問題がある。
【0005】
また、特許文献2の鍵盤楽器では、押鍵時における最深位置付近で鍵荷重を急激に軽くしてレットオフ効果を付与するために、押鍵動作に伴って回動するハンマーアームの後方に板ばね状の弾性体を配置し、この弾性体にハンマーアームの後端部が当接するローラなどの当接部を設け、押鍵時にハンマーアームの後端部が弾性体の当接部に当接すると、弾性体が弾性変形してハンマーアームの後端部が当接部を乗り越えることにより、押鍵時の最深位置付近で鍵荷重を急激に軽くしている。
しかしながら、このような鍵盤楽器では、レットオフ効果を付与することができても、ハンマーアームの後方に板ばね状の弾性体を設け、この弾性体にローラなどの当接部を設けなければならないため、その構造が複雑で、部品点数も多く、しかも押鍵動作に伴ってハンマーアームが回動するときに、このハンマーアームの後端部が当接部に当接して弾性変形させなければならないため、その位置調節が面倒で、組み立て作業性も悪いという問題がある。
【0006】
この発明の第1の課題は、簡単な構造で鍵の高音域と低音域とで鍵荷重を変えることができ、これにより部品点数の削減を図ると共に、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感が得られるようにすることである。
【0007】
また、この発明の第2の課題は、簡単な構造で押鍵時における最深位置付近で鍵荷重が急激に軽くなるレットオフ効果を付与することができ、これにより部品点数の削減および組み立て作業性の向上を図ると共に、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感が得られるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明は、図1〜図10に示すように、鍵盤シャーシ(1)と、この鍵盤シャーシ上に上下方向に回動可能に配置された複数の鍵(2)と、これら複数の鍵それぞれに対応して配置され、前記鍵の押鍵操作に伴って回動変位して前記鍵にアクション荷重を付与するハンマーアーム(3)とを備えた鍵盤装置において、前記鍵に延出部(40)を該鍵の下方に突出させて延設し、この延出部に前記ハンマーアームの一端部(鍵当接部29のハンマー突起29b)を移動可能にガイドする複数のハンマーガイド部(第1、第2ハンマーガイド溝44、45)を前記鍵の長手方向に沿ってほぼ平行に設けたことを特徴とする鍵盤装置である。
【0009】
この発明によれば、鍵の延出部に設けられた複数のハンマーガイド部のうち、上側に位置するハンマーガイド部(第1ハンマーガイド溝44)でハンマーアームの一端部を移動可能にガイドする第1の場合と、下側に位置するハンマーガイド部(第2ハンマーガイド溝45)でハンマーアームの一端部を移動可能にガイドする第2の場合とで、ハンマーアームの一端部が上下の各ハンマーガイド部(第1、第2ハンマーガイド溝44、45)に当接した各位置(P1、P2)から鍵の回動中心(鍵支持軸22)までの各距離(L1、L2)が異なり、これにより第1の場合と第2の場合とで鍵の回転モーメントに差が生じ、これによって第1の場合と第2の場合とで鍵荷重を変えることができる。
【0010】
すなわち、上側のハンマーガイド溝と下側のハンマーガイド溝とでは、延出部における高さが異なるため、例えば、高音域のハンマーアームの一端部を上側のハンマーガイド部(第1ハンマーガイド溝44)でガイドする第1の場合と、低音域のハンマーアームの一端部を下側のハンマーガイド部(第2ハンマーガイド溝45)でガイドする第2の場合とでは、高音域の第1の場合における距離(L1)が低音域の第2の場合における距離(L2)よりも短く(L1<L2)なり、これにより高音域側の第1の場合における鍵の回転モーメントが低音域側の第2の場合よりも小さくなるため、高音域の第1の場合における押鍵時の鍵荷重を低音域の第2の場合よりも軽くすることができ、これによりアコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ることができる。
【0011】
このように、鍵の延出部に複数のハンマーガイド部を鍵の長手方向に沿ってほぼ平行に設けるだけで良いので、構造が簡単であり、しかも鍵の延出部に設けられた複数のハンマーガイド部のいずれかでハンマーアームの一端部をガイドするだけで良いので、簡単に高音域と低音域とで鍵荷重を変えることができ、このため高音域から低音域の全音域に亘って鍵およびハンマーアームなどの部品の共通化を図ることができ、これにより部品点数の削減を図ることができると共に、組み立て作業性の良いものを得ることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、図11〜図15に示すように、鍵盤シャーシ(1)と、この鍵盤シャーシ上に上下方向に回動可能に配置された複数の鍵(2)と、これら複数の鍵それぞれに対応して配置され、前記鍵の押鍵操作に伴って回動変位して前記鍵にアクション荷重を付与するハンマーアーム(3)とを備えた鍵盤装置において、前記鍵に延出部(40)を該鍵の下方に突出させて延設し、この延出部に前記ハンマーアームの一端部(鍵当接部29のハンマー突起29b)を移動可能にガイドして前記鍵に付与されるアクション荷重を変化させるハンマーガイド部(ハンマーガイド溝50、または第1、第2ハンマーガイド溝55、56)を前記鍵の長手方向に沿って設けたことを特徴とする鍵盤装置である。
【0013】
この発明によれば、ハンマーアームの一端部を鍵の延出部に設けられたハンマーガイド部で移動可能にガイドしたので、鍵を押鍵して延出部を下方に変位させると、これに伴ってハンマーアームの一端部が下方に押し下げられながらハンマーガイド部でガイドされることになり、このときにハンマーガイド部によって鍵に付与されるアクション荷重を変化させることができるので、ハンマーガイド部の形状を所望の形状に形成することにより、押鍵時における最深位置付近で鍵荷重が急激に軽くなるレットオフ効果を付与することができ、これによりアコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ることができる。このため、鍵の延出部にハンマーガイド部を鍵の長手方向に沿って設けるだけで良いので、構造が簡単で、先行文献のようなレットオフ効果を付与する専用の部品が不要であるから、部品点数を大幅に削減することができると共に、組み立て作業性の良いものを得ることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、図11〜図15に示すように、前記ハンマーガイド部(ハンマーガイド溝50、または第1、第2ハンマーガイド溝55、56)に、押鍵時に前記ハンマーアーム(3)の前記一端部(鍵当接部29のハンマー突起29b)が摺動するガイド面(51)が、前記鍵の下方に向けて凸となる形状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の鍵盤装置である。
この発明によれば、押鍵時にハンマーアームの一端部が摺動するガイド面が鍵の下方に向けて凸となる形状に形成されているため、押鍵時にハンマーアームの一端部がガイド面に沿って移動してガイド面の凸形状の先端つまり最下部に到達するまでの間は鍵荷重を重くすることができ、ガイド面の凸形状の先端を乗り越えると、鍵荷重が急激に軽くなり、これにより押鍵時における最深位置付近で鍵荷重を急激に軽くして鍵に抜ける感じのクリック感を付与することができるので、良好にレットオフ効果を得ることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、図15に示すように、前記ハンマーガイド部が、前記延出部(40)にほぼ平行に複数(第1、第2ハンマーガイド55、56)設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の鍵盤装置である。
この発明によれば、請求項2に記載の発明と同様、複数のハンマーガイド部によって押鍵時における最深位置付近で鍵荷重が急激に軽くなるレットオフ効果を付与することができるほか、特にハンマーガイド部が延出部に複数設けられているので、請求項1に記載の発明と同様、複数のハンマーガイド部のうち、上側に位置するハンマーガイド部でハンマーアームの一端部を移動可能にガイドする第1の場合と、下側に位置するハンマーガイド部でハンマーアームの一端部を移動可能にガイドする第2の場合とで、鍵の回転モーメントを異ならせて鍵荷重を変えることができ、これにより鍵の高音域と低音域とで鍵荷重をも変えることができるので、請求項3に記載の発明よりも、更にアコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、図1〜図15に示すように、前記延出部(40)に、前記鍵盤シャーシ(1)の鍵ガイド(9)によってガイドされる鍵ガイド部(43)と、前記鍵(2)の上限位置を規制する上限ストッパ部(46)との少なくとも一方が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の鍵盤装置である。
この発明によれば、鍵の延出部に鍵ガイド部が設けられていれば、この鍵ガイド部が鍵盤シャーシの鍵ガイドによってガイドされるので、鍵の横振れを防ぐことができ、これによりハンマーアームの横振れをも防ぐことができるので、鍵およびハンマーアームを上下方向に円滑に動作させることができる。また、鍵の延出部に上限ストッパ部が設けられていれば、ハンマーアームがそれ自身の重量で回動して鍵を上方に付勢しても、延出部の上限ストッパ部によって鍵の上限位置を規制することができるので、非押鍵時に鍵およびハンマーアームを常に所定の初期位置に規制することができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、図1〜図15に示すように、前記ハンマーアーム(3)に回動部(30)が設けられ、この回動部には複数の回動中心部(第1〜第3係止凹部34〜36)が前記ハンマーアームの長手方向に沿って設けられ、これら複数の回動中心部のいずれかが前記鍵盤シャーシ(1)に回動可能に支持されることを特徴とする請求項1または2に記載の鍵盤装置である。
この発明によれば、ハンマーアームの回動部に設けられた複数の回動中心部のいずれかを適宜選択してハンマーアームを鍵盤シャーシ1に対し回動可能に支持することにより、ハンマーアームの回転モーメントを変えることができるので、ハンマーアームによる鍵荷重を簡単に且つ容易に変更することができ、これによっても鍵の高音域と低音域とで鍵荷重を変えることができるので、より一層、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、図1〜図10を参照して、この発明の鍵盤装置の第1実施形態について説明する。
この鍵盤装置は、図1〜図3に示すように、合成樹脂製の鍵盤シャーシ1と、この鍵盤シャーシ1上に上下方向に回動可能に設けられた合成樹脂製の複数の鍵(白鍵と黒鍵、ただしここでは白鍵について説明する。)2と、これら複数の鍵2にそれぞれアクション荷重を付与するハンマーアーム3と、各鍵2の押鍵動作に応じてオン信号を出力するゴムスイッチ4とを備えている。
【0019】
鍵盤シャーシ1は、図1〜図3に示すように、楽器本体の下部ケースを構成するものであり、その前端部(図3では右端部)には、鍵2の前端面に対応する前カバー部5が底部から上方に突出して形成されている。この前カバー部5の後部における中段部6の上部には、鍵2の下限位置を規制するフェルトなどの下限ストッパ7が設けられている。また、この前カバー部5の後部側には、ガイド載置部8が前カバー部5の高さのほぼ半分程度の高さで形成されている。このガイド載置部8の上部には、鍵2の横振れを防ぐための鍵ガイド9が鍵2の後方(図3では左側)に向けて突出した先端部からほぼ垂直に起立した状態で形成されている。さらに、このガイド載置部8の上部における下面には、鍵2の上限位置を規制するフェルトなどの上限ストッパ10が設けられている。
【0020】
また、鍵盤シャーシ1の中間部における前部側には、図3に示すように、鍵盤シャーシ1の強度を確保するための前側補強部11とハンマー載置部12とが前後に形成されている。ハンマー載置部12は、ガイド載置部8の高さのほぼ半分程度の高さに形成されており、その上面には、ハンマー支持部13が形成されている。このハンマー支持部13は、図5に示すように、互いに対向する一対の支持片13aの対向面に支持突起13bを互いに対向させて設けた構造になっている。また、ガイド載置部8の下面およびハンマー載置部12の下面には、図3に示すように、取付ボス14がそれぞれ垂下されており、これら取付ボス14の下端部には、ガイド載置部8、前側補強部11、およびハンマー載置部12の各底部を連続して塞ぐ前側の底板15がビス16によって取り付けられている。
【0021】
また、鍵盤シャーシ1の中間部における後部側は、鍵盤シャーシ1の強度を確保するための後側補強部17が形成されている。この後側補強部17の所定個所には、複数の支持ボス18がガイド載置部8よりも高く形成されている。これら支持ボス18上には、ゴムスイッチ4を搭載するためのスイッチ基板19がビス止めされている。さらに、鍵盤シャーシ1の後部には、図3に示すように、鍵保持部20が前カバー部5とほぼ同じか、それよりも少し低く形成されており、その上面には鍵支持部21が形成されている。この鍵支持部21には鍵2の後端部(図3では左端部)を回動可能に支持するための鍵支持軸22が設けられている。この場合、鍵保持部20の前側の脚部23には、ハンマーアーム3の後端部が挿入する開口部24が設けられている。また、この鍵保持部20にも、取付ボス25が垂下されており、これら取付ボス25の下端部には、鍵保持部20の底部を塞ぐ後側の底板26がビス16によって取り付けられている。
【0022】
一方、ハンマーアーム3は、図1〜図3に示すように、鍵盤シャーシ1の中間部の上側に配置されるアーム本体27と、このアーム本体27の後端部(図3では左端部)に設けられた錘部28と、アーム本体27の前端部(図3では右端部)に設けられた鍵当接部29と、アーム本体27における鍵当接部29の後部側に位置する個所に設けられた回動部30とを備えている。そして、このハンマーアーム3は、鍵盤シャーシ1の上方から、錘部28を鍵盤シャーシ1の鍵保持部20における前側の脚部23の開口部24に挿入させた上、鍵当接部29を鍵盤シャーシ1の鍵ガイド7の下側に配置させ、この状態で回動部30が鍵盤シャーシ1のハンマー支持部13に上下方向に回動自在に取り付けられるように構成されている。
【0023】
この場合、鍵当接部29は、図4に示すように、アーム本体27の前端部の左右方向(つまりハンマーアーム3の配列方向)に突出する軸部29aと、この軸部29aの両端部に形成されたハンマー突起29bとからなっている。また、回動部30は、図3および図5に示すように、ハンマー支持部13の一対の支持片13a間に挿入するほぼ楕円形状の板部31を有している。この板部31の両面には、それぞれハンマー支持部13の支持突起13bが移動可能に挿入するガイド溝32がハンマーアーム3の長手方向に沿って設けられていると共に、これらガイド溝32から板部31の下端面に亘って支持突起13bが挿脱可能に挿通する挿脱溝33が設けられている。
【0024】
また、これらガイド溝32内には、図3および図5に示すように、支持突起13bが係脱可能に挿入する第1〜第3係止凹部34〜36がハンマーアーム3の長手方向に沿って所定間隔で設けられている。すなわち、第1〜第3係止凹部34〜36のうち、第1係止凹部34はガイド溝32の後端部(図3および図5では左端部)に設けられ、第2係止凹部35はガイド溝32の中間部に設けられ、第3係止凹部36はガイド溝32の前端部(図3および図5では右端部)に設けられている。これにより、回動部30は、鍵盤シャーシ1のハンマー支持部13の支持突起13bが第1〜第3係止凹部34〜36のいずれかに挿入することにより、第1〜第3係止凹部34〜36のいずれかを中心にハンマーアーム3が上下方向に回動するように構成されている。
【0025】
これにより、ハンマーアーム3は、鍵盤シャーシ1のハンマー支持部13の支持突起13bが回動部30の第1〜第3係止凹部34〜36のいずれかに挿入した状態、例えば、図1に示すようにハンマー支持部13の支持突起13bが回動部30の第2係止凹部35に挿入した状態で回動可能に支持されると、通常は錘部28の重量によってハンマーアーム3の後端部が下方に付勢され、これによりハンマーアーム3全体が図1において反時計回りに回動して前端側の鍵当接部29を上方に付勢し、鍵2を図1において反時計回りに付勢するように構成されている。
【0026】
鍵2は、図1〜図3に示すように、その後端部(図3では左端部)の両側面に鍵取付孔部37が設けられ、この鍵取付孔部37が鍵盤シャーシ1の鍵支持部21に設けられた鍵支持軸22に回動可能に取り付けられ、これにより鍵支持軸22を中心に上下方向に回動するように構成されている。この鍵2の中間部には、鍵盤シャーシ1の後側補強部17の支持ボス18上に取り付けられたスイッチ基板19のゴムスイッチ4を押圧するスイッチ押圧部39が形成されている。また、この鍵2におけるスイッチ押圧部39の前側(図3では右側)に位置する個所、つまり鍵盤シャーシ1の鍵ガイド9に対応する個所には、延出部40が鍵2の下方に突出して延設されている。
【0027】
この延出部40は、図1〜図4に示すように、一対の側板部41が鍵盤シャーシ1の鍵ガイド9の下側に突出して形成され、これら一対の側板部41の後端部間(図3では左端部間)に補強板部42が鍵2の上部からほぼ中間部に亘って形成された構造になっている。そして、この延出部40の上部には、図1に示すように、鍵盤シャーシ1の鍵ガイド9が挿入する鍵ガイド部43が補強板部42と側板部41とで囲われて形成されている。また、延出部40における鍵ガイド部43の下側には、ハンマーアーム3のハンマー突起29bをガイドする第1、第2ハンマーガイド溝44、45が上下に平行に形成されている。さらに、延出部40の下部には、図1に示すように、鍵2の上限位置を規制する上限ストッパ部46が鍵2の前側(図3では右側)に向けて突出して形成されている。
【0028】
この場合、第1、第2ハンマーガイド溝44、45は、図3および図4に示すように、延出部40の一対の側板部41における各対向面に互いに対向した状態で鍵2の長手方向に沿って形成されている。すなわち、第1ハンマーガイド溝44は、第2ハンマーガイド溝45の上側に位置し、鍵2の押鍵面つまり鍵2の上面とほぼ平行な直線状に形成され、音階順に配列された鍵2のうちの高音域の鍵2に対応するハンマーアーム3のハンマー突起29bが移動可能に挿入するように構成されている。また、第2ハンマーガイド溝45は、第1ハンマーガイド溝44の下側に位置し、第1ハンマーガイド溝44とほぼ平行な直線状に形成され、音階順に配列された鍵2のうちの低音域の鍵2に対応するハンマーアーム3のハンマー突起29bが挿入するように構成されている。
【0029】
また、上限ストッパ部46は、図3に示すように、一対の側板部41の下端部間における前側(図3では右側)から前方に向けて突出して形成され、この突出した部分が鍵盤シャーシ1のガイド載置部8の後脚部8aに形成された開口部47内に挿入され、この状態で押鍵操作に応じて開口部47内を上下方向に移動すると共に、ガイド載置部8の上限ストッパ10に下方から当接することにより、鍵2の上限位置を規制すると共に、ハンマーアーム3の錘部28の下限位置をも規制するように構成されている。なお、鍵2の前端下部には、図1〜図3に示すように、鍵盤シャーシ1の下限ストッパ7に上方から当接する下限ストッパ部48が形成されている。
【0030】
これにより、この鍵2は、ハンマーアーム3の鍵当接部29によって延出部40が上方に付勢され、通常は図1に示すように延出部40の下端部に形成された上限ストッパ部46が鍵盤シャーシ1の上限ストッパ10に下方から当接することにより、鍵2が初期位置である上限位置に位置規制されると共に、ハンマーアーム3の錘部28を初期位置である下限位置に規制するように構成されている。また、この鍵2は、ハンマーアーム3の錘部28の重量に抗して押鍵されたときに、図2に示すように、鍵2の前端部の下部に形成された下限ストッパ部48が鍵盤シャーシ1の下限ストッパ7に上方から当接することにより、鍵2が所定の下限位置に規制されると共に、ハンマーアーム3の錘部28を所定の上限位置に規制するように構成されている。
【0031】
なお、ゴムスイッチ4は、図1〜図3に示すように、スイッチ基板19の上面に配置されるゴムシートを備え、このゴムシートにドーム状の膨出部が各鍵2のスイッチ押圧部39にそれぞれ対応して形成され、この膨出部内に可動接点が設けられ、この可動接点がスイッチ基板19上の固定接点に接離可能に離間して対向し、押鍵動作に応じて鍵2のスイッチ押圧部39によって膨出部が押圧されたときに、膨出部が弾性変形して可動接点が固定接点に接触し、これによりオン信号を出力するように構成されている。
【0032】
次に、このような鍵盤装置を組み立てる場合について説明する。
この場合には、図3に示すように、予め、鍵盤シャーシ1の底部に底板15、26をそれぞれ取り付ける。この後、ハンマーアーム3を鍵盤シャーシ1上に配置する。このときには、ハンマーアーム3の錘部28を鍵盤シャーシ1の鍵保持部20における前側の脚部23の開口部24に挿入させた上、鍵当接部29を鍵盤シャーシ1の鍵ガイド9の下側に配置させ、この状態で回動部30の第1〜第3係止凹部34〜36のいずれかを鍵盤シャーシ1のハンマー支持部13に設けられた支持突起13bに回動自在に取り付ける。そして、鍵盤シャーシ1の中間部に設けられた支持ボス18上にスイッチ基板19を取り付けた後、その上方から鍵2を鍵盤シャーシ1上に取り付ける。
【0033】
このときには、まず、鍵2の延出部40の上部に設けられた鍵ガイド部43に鍵盤シャーシ1の鍵ガイド9を挿入させると共に、延出部40の下部に設けられた上限ストッパ部46を鍵盤シャーシ1のガイド載置部8の後脚部8aに形成された開口部47内に挿入させて上限ストッパ10の下側に対応させ、この状態で鍵2の延出部40に設けられた第1、第2ハンマーガイド部44、45のいずれかにハンマーアーム3の鍵当接部29のハンマー突起29bを挿入する。この場合には、音階順に配列された鍵2のうち、高音域の鍵2に対応するハンマーアーム3のハンマー突起29bを、図1および図2に示すように、上側の第1ハンマーガイド溝44に挿入する。また、低音域の鍵2に対応するハンマーアーム3のハンマー突起29bを、図6および図7に示すように、下側の第2ハンマーガイド溝45に挿入する。
【0034】
これにより、ハンマーアーム3の鍵当接部29のハンマー突起29bが鍵2の延出部40に設けられた第1、第2ハンマーガイド溝44、45のいずれかに挿入されると、鍵当接部29が第1、第2ハンマーガイド溝44、45のいずれかによって摺動可能に保持される。この状態で、鍵2のスイッチ押圧部39をスイッチ基板19のゴムスイッチ4に対応させて、鍵2の後端部の鍵取付孔部37を鍵盤シャーシ1の鍵支持部21の鍵支持軸21aに上下方向に回動可能に取り付ける。これにより、鍵盤シャーシ1上に鍵2とハンマーアーム3とが上下方向に回動可能に取り付けられる。
【0035】
次に、このように組み立てられた鍵盤装置の作用について説明する。
この場合には、音階順に配列された鍵2に対応する全てのハンマーアーム3は、その回動部30の第1〜第3係止凹部34〜36のうち、回動部30の中間部に位置する第2係止凹部35が鍵盤シャーシ1のハンマー支持部13の支持突起13bに回動可能に支持されているものとする。また、音階順に配列された鍵2のうち、高音域の鍵2は、図1および図2に示すように、ハンマーアーム3の鍵当接部29のハンマー突起29bが鍵2の第1ハンマーガイド溝44に摺動可能に挿入されており、また低音域の鍵2は、図6および図7に示すように、ハンマーアーム3のハンマー突起29bが鍵2の第2ハンマーガイド溝45に摺動可能に挿入されている。このため、以下では、高音域の鍵2の場合と低音域の鍵2の場合とについて順に説明する。
【0036】
まず、高音域の場合には、図1に示すように、ハンマーアーム3の鍵当接部29のハンマー突起29bが鍵2の延出部40に設けられた上側の第1ハンマーガイド溝44に挿入されており、通常はハンマーアーム3がその錘部28の重量によって図1において反時計回りに付勢され、これによりハンマーアーム3の鍵当接部29が鍵2の延出部40を上方に付勢するので、鍵2の上限ストッパ部46が鍵盤シャーシ1の上限ストッパ10に下方から当接する。このため、鍵2が所定の初期位置である上限位置に規制されると共に、ハンマーアーム3の錘部28が所定の下限位置に規制される。この状態で、ハンマーアーム3の錘部28の重量に抗して鍵2を押鍵すると、図2に示すように、その鍵2が後端部の鍵支持軸21aを中心に時計回りに回動する。
【0037】
このときには、鍵2の延出部40の鍵ガイド部43が鍵盤シャーシ1の鍵ガイド9によってガイドされるので、鍵2が横振れすることなく、円滑に鍵2の延出部36が下方に移動する。これと同時に、鍵2の延出部40の第1ハンマーガイド溝44に挿入されたハンマーアーム3のハンマー突起29bが鍵2の延出部40で押し下げられるので、ハンマーアーム3のハンマー突起29bが鍵2の第1ハンマーガイド溝44内を摺動しながら、ハンマーアーム3がハンマー支持軸31の回動部30の第2係止凹部35を中心に図1において時計回りに回動する。これにより、鍵2にハンマーアームの錘部28の重量に応じたアクション荷重が付与されるので、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ることができる。
【0038】
また、低音域の場合には、図6に示すように、ハンマーアーム3の鍵当接部29のハンマー突起29bが鍵2の延出部40に設けられた下側の第2ハンマーガイド溝45に挿入されており、通常は高音域の場合と同様にハンマーアーム3がその錘部28の重量によって図6において反時計回りに付勢され、これによりハンマーアーム3の鍵当接部29が鍵2の延出部40を上方に付勢するので、鍵2の上限ストッパ部46が鍵盤シャーシ1の上限ストッパ10に下方から当接する。このため、鍵2が所定の初期位置である上限位置に規制されると共に、ハンマーアーム3の錘部28が所定の下限位置に規制される。この状態で、ハンマーアーム3の錘部28の重量に抗して鍵2を押鍵すると、図7に示すように、その鍵2が後端部の鍵支持軸21aを中心に時計回りに回動する。
【0039】
このときにも、鍵2の延出部40の鍵ガイド部43が鍵盤シャーシ1の鍵ガイド9によってガイドされるので、鍵2が横振れすることなく、円滑に鍵2の延出部36が下方に移動する。これと同時に、鍵2の延出部40に設けられた第2ハンマーガイド溝45に挿入されたハンマーアーム3のハンマー突起29bが鍵2の延出部40で押し下げられるので、ハンマーアーム3のハンマー突起29bが鍵2の第2ハンマーガイド溝45内を摺動しながら、ハンマーアーム3がハンマー支持軸31の第2係止凹部35を中心に図6において時計回りに回動する。これにより、鍵2にハンマーアームの錘部28の重量に応じたアクション荷重が付与されるので、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ることができる。
【0040】
この場合、高音域と低音域とでは、各鍵2の鍵荷重が異なる。すなわち、高音域と低音域との各鍵2は、鍵2が押鍵されない初期状態において、図8(a)に示すように、ハンマーアーム3のハンマー突起29bが鍵2の延出部40の第1、第2ハンマーガイド溝44、45にそれぞれ当接した位置P1、P2から鍵2の回動中心である鍵支持軸22までの距離L1、L2がそれぞれ異なるため、各鍵2の鍵荷重Fが異なることになる。すなわち、ハンマーアーム3の回動中心である回動部30の第2係止凹部35からハンマー突起29bまでの距離S1、S2が同じ長さ(S1=S2)であるが、延出部40における第1、第2ハンマーガイド溝44、45の高さが異なるため、高音域のハンマー突起29bが第1ハンマーガイド溝44に当接する位置P1と、低音域のハンマー突起29bが第2ハンマーガイド溝45に当接する位置P2との高さが異なる。
【0041】
このため、高音域のハンマー突起29bが第1ハンマーガイド溝44に当接する位置P1から鍵2の回動中心である鍵支持軸22までの高音域の距離L1と、低音域のハンマー突起29bが第2ハンマーガイド溝45に当接する位置P2から鍵2の回動中心である鍵支持軸22までの低音域の距離L2とが異なり、高音域の距離L1が低音域の距離L2よりも短い(L1<L2)。このため、高音域の鍵2の回転モーメントが低音域の鍵2の回転モーメントよりも小さくなり、これにより押鍵時における高音域側の鍵荷重Fが低音域側の鍵荷重Fよりも軽くなる。しかも、このように各鍵2が回動しても、図8(b)に示すように、高音域の距離L1と低音域の距離L2とが近づくが、距離L1が距離L2よりも長くなることがないため、鍵2が回動しても、高音域の鍵荷重が低音域の鍵2と同じか、それよりも軽い。
【0042】
また、このように鍵2が回動してハンマーアーム3を回動させたときには、図2および図7に示すように、鍵2のスイッチ押圧部39がゴムスイッチ4を押圧して、ゴムスイッチ4をオンさせた後、鍵2の前端部の下限ストッパ部48が鍵盤シャーシ1の前カバー部5の下限ストッパ7に上方から当接し、これにより鍵2およびハンマーアーム3の回動が停止する。この後、ハンマーアーム3はその錘部28の重量によって上記と逆の方向に回動するので、これに伴って鍵2も上記と逆の方向に回動し、これにより鍵2およびハンマーアーム3が図1および図6に示す初期位置に戻る。
【0043】
ところで、この鍵盤装置では低音域の鍵荷重を更に重くすることができる。この場合には、図9に示すように、ハンマーアーム3の回動部30に設けられた第1〜第3係止凹部34〜36のうち、前部側の第3係止凹部36にハンマー支持部13の支持突起13bを挿入させてハンマーアーム3を支持し、この第3係止凹部36を中心にハンマーアーム3が回動するようにすれば良い。このように第3係止凹部36がハンマー支持部13で支持されると、ハンマーアーム3の回動中心である第3係止凹部36から錘部28までの距離が第1、第2係止凹部34、35を回動中心とする場合に比べて長くなるため、ハンマーアーム3の回転モーメントが大きくなり、これにより鍵荷重を重くすることができる。
【0044】
また、低音域の鍵荷重を軽くする場合には、図10に示すように、ハンマーアーム3の回動部30に設けられた第1〜第3係止凹部34〜36のうち、後部側の第1係止凹部34にハンマー支持部13の支持突起13bを挿入させてハンマーアーム3を支持し、この第1係止凹部34を中心にハンマーアーム3が回動するようにすれば良い。このように第1係止凹部34がハンマー支持部13で支持されると、ハンマーアーム3の回動中心である第1係止凹部34から錘部28までの距離が第2、第3係止凹部35、36を回動中心とする場合に比べて短くなるため、ハンマーアーム3の回転モーメントが小さくなり、これにより鍵荷重を軽くすることができる。
【0045】
一方、高音域の鍵荷重を更に軽くする場合には、図10に示した低音域の場合と同様、ハンマーアーム3の回動部30に設けられた第1〜第3係止凹部34〜36のうち、後部側の第1係止凹部34にハンマー支持部13の支持突起13bを挿入させてハンマーアーム3を回動可能に支持すれば良く、逆に高音域の鍵荷重を重くする場合には、図9に示した低音域の場合と同様、ハンマーアーム3の回動部30に設けられた第1〜第3係止凹部34〜36のうち、前部側の第3係止凹部36にハンマー支持部13の支持突起13bを挿入させてハンマーアーム3を回動可能に支持すれば良い。
【0046】
このように、この鍵盤装置によれば、鍵2の延出部40に設けられた第1、第2ハンマーガイド溝44、45のうち、上側の第1ハンマーガイド溝44に高音域のハンマーアーム3のハンマー突起29bを摺動可能に挿入した高音域の場合と、下側の第2ハンマーガイド溝45に低音域のハンマーアーム3のハンマー突起29bを摺動可能に挿入した低音域の場合とで、ハンマーアーム3のハンマー突起29bが第1、第2ハンマーガイド溝44、45に当接する位置P1、P2から鍵2の回動中心である鍵支持軸22までの距離L1、L2を異ならせることができ、これにより高音域側の距離L1を低音域側の距離L2よりも短く(L1<L2)することができるので、高音域側の鍵2の回転モーメントを低音域側よりも小さくすることができ、このため高音域側の鍵荷重を低音域側よりも軽くすることができる。
【0047】
このように、鍵2の延出部40に第1、第2ハンマーガイド溝44、45を鍵2の長手方向に沿って設けるだけで良いので、構造が簡単であるばかりか、鍵2の延出部40に設けられた第1、第2ハンマーガイド溝44、45のいずれかにハンマーアーム3の鍵当接部29のハンマー突起29bを挿入するだけで、高音域の鍵荷重と低音域の鍵荷重とを簡単に且つ容易に変えることができるので、高音域から低音域までの全音域に亘って、鍵2およびハンマーアーム3などの各部品の共通化を図ることができ、これにより部品点数の削減を図ることができると共に、組み立て作業性の良いものを得ることができる。
【0048】
また、この鍵盤装置では、鍵2の延出部44に、鍵盤シャーシ1の鍵ガイド9によってガイドされる鍵ガイド部43と、鍵2の上限位置を規制する上限ストッパ部46とが設けられていることにより、鍵ガイド部43が鍵盤シャーシ1の鍵ガイド9によってガイドされるため、鍵2の横振れを防ぐことができ、これによりハンマーアーム3の横振れをも防ぐことができるので、鍵2およびハンマーアーム3を上下方向に円滑に動作させることができ、またハンマーアーム3がその錘部28の重量で回動して鍵2の延出部40を上方に付勢しても、鍵2の延出部40に設けられた上限ストッパ部46によって、鍵2の上限位置が規制されるので、非押鍵時に鍵2およびハンマーアーム3を常に所定の初期位置に規制することができる。
【0049】
さらに、この鍵盤装置では、ハンマーアーム3の回動部30に、ハンマーアーム3の長手方向に沿って第1〜第3係止凹部34〜36が所定間隔で設けられ、これら第1〜第3係止凹部34〜36のいずれかが鍵盤シャーシ1のハンマー支持部13の支持突起13bによって回動可能に支持されるので、これら第1〜第3係止凹部34〜36のいずれかを適宜選択してハンマー支持部13の支持突起13bで回動可能に支持することにより、ハンマーアーム3が鍵2に付与する鍵荷重を変えることができ、これによっても鍵2の高音域と低音域とで鍵荷重を変えることができるので、より一層、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ることができる。
【0050】
[第2実施形態]
次に、図11〜図14を参照して、この発明の鍵盤装置の第2実施形態について説明する。なお、図1〜図9に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この鍵盤装置は、鍵2の延出部40における鍵ガイド部43と上限ストッパ部46との間に位置する個所に、押鍵時に鍵2にクリック感を付与するハンマーガイド溝50を設けた構造で、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構造になっている。すなわち、このハンマーガイド溝50は、図12および図13に示すように、ハンマーアーム3の鍵当接部29のハンマー突起29bを移動可能にガイドするものであり、延出部40の一対の側板部41における対向面に鍵2の長手方向に沿って形成されている。この場合、ハンマーガイド溝50の上側面には、押鍵時にハンマー突起29bが接触して移動するガイド面51が形成されおり、これに対向する下側面は、鍵2の押鍵面つまり鍵2の上面とほぼ平行な直線状に形成されている。
【0051】
このようなガイド面51は、図13に示すように、鍵2の下方に向けて凸となる逆山形状に形成されている。すなわち、このガイド面51は、その後部側(同図では左側)が鍵2の前側下部に向けて緩やかに傾斜する第1傾斜面51aに形成され、その前部側が第1傾斜面51aよりも急な傾斜の第2傾斜面51bに形成され、更にその前端部が逆向き方向つまり鍵2の前側上方に向けて急激に傾斜する第3傾斜面51cに形成されている。これにより、ガイド面51は、押鍵時にハンマー突起29bによって押し上げられる方向に押圧されながら、ハンマー突起29bが第1傾斜面51aに沿って後部側から前部側に向けて摺動した後、第2傾斜面51bに沿って前部側に向けて摺動し、この第2傾斜面51bの最下部51dをハンマー突起29bが乗り越えると、第3傾斜面51cに沿ってハンマー突起29bが急激に上昇するように構成されている。
【0052】
次に、この鍵盤装置における押鍵時の作用について説明する。
通常は、図11に示すように、ハンマーアーム3がその錘部28の重量によってハンマーアーム3の鍵当接部29が鍵2の延出部40を上方に付勢するので、鍵2の上限ストッパ部46が鍵盤シャーシ1の上限ストッパ10に下方から当接して、鍵2が所定の初期位置である上限位置に規制されると共に、ハンマーアーム3の錘部28が所定の下限位置に規制される。この状態で、ハンマーアーム3の錘部28の重量に抗して鍵2を押鍵すると、鍵2がその後端部の鍵支持軸22を中心に図11において時計回りに回動し、これに伴ってハンマーアーム3の鍵当接部29のハンマー突起29bが鍵2の延出部40のハンマーガイド溝50に沿ってガイドされながら、ハンマーアーム3がハンマー支持部13の支持突起13bに支持された回動部30の第2係止凹部35を中心に図11において時計回りに回動する。
【0053】
このときには、ハンマーアーム3の錘部28の重量が鍵2に加わるので、図14に示すように、鍵荷重が急激に重くなり、図14に示すK1点に到達するとハンマーアーム3の回転速度がほぼ一定になるが、鍵当接部29のハンマー突起29bがハンマーガイド溝50のガイド面51における第1傾斜面51aに沿って摺動するので、鍵荷重が緩やかに上昇する。この状態で、鍵2が更に押し下げられて、図14に示すK2点に到達すると、鍵2のスイッチ押圧部39がゴムスイッチ4を押圧すると共に、鍵当接部29のハンマー突起29bがガイド面51の第2傾斜面51bに沿って摺動するので、鍵荷重が急激に上昇する。
【0054】
そして、鍵2が最深付近の手前まで押し下げられて、図14に示すK3点に到達すると、スイッチ押圧部39がゴムスイッチ4を押圧した状態で、ハンマーアーム3のハンマー突起29bが第2傾斜面51bの最下部51dを乗り越えて第3傾斜面51cに沿って急激に上方に移動するので、図14に示すK4点に向けて鍵荷重が急激に軽くなる。これにより、鍵2に抜ける感じのクリック感が付与され、レットオフ効果が得られる。この後、更に鍵2が押し下げられて、図14に示すK4点からK5点に到達するときに、ハンマー突起29bが第3傾斜面51cの最上部に当接して鍵2の前端部の下限ストッパ部48が鍵盤シャーシ1の下限ストッパ7に上方から当接するので、再び鍵荷重が急激に重くなり、図14に示すK5点に到達すると、鍵2およびハンマーアーム3の回動が一旦停止する。
【0055】
また、離鍵時には、ハンマーアーム3が錘部28の重量によって図11において反時計回りに回動し、これに伴ってハンマーアーム3のハンマー突起29bが鍵2のハンマーガイド溝50でガイドされながら鍵2を押し上げるので、鍵2が図11において反時計回りに回動する。このときには、まず鍵2がほぼ自由な状態になるので、図14に示すK5点からK6点に向けて鍵荷重が急激に軽くなる。そして、図14に示すK6点に到達すると、ハンマー突起29bがガイド面51の第2傾斜面51bの最下部51dを越えて、ゴムスイッチ4の弾性復帰力によって鍵2が押し上げられるので、鍵荷重が少し重くなる。この後、図14に示すK7点に到達すると、ゴムスイッチ4の影響を受けずに、ハンマー突起29bが第1傾斜面51aに沿って摺動するので、鍵荷重が緩やかに軽くなる。そして、図14に示すK8点に到達すると、再び鍵荷重が急激に軽くなり、鍵2の上限ストッパ部46が鍵盤シャーシ1の上限ストッパ10に下方から当接し、鍵2およびハンマーアーム3の回動が停止して鍵2およびハンマーアーム3が初期位置に戻る。
【0056】
このように、この鍵盤装置によれば、押鍵時にハンマーアーム3のハンマー突起29bがハンマーガイド溝50のガイド面51でガイドされるときに、ハンマー突起29bがガイド面51の逆山形状を形成する第1〜第3傾斜面51a〜51cに沿って摺動するので、ハンマー突起29bが第2傾斜面51bの最下部51dに到達するまでの間は鍵荷重が重くなるが、第2傾斜面51bの最下部51dを乗り越えると、鍵荷重が急激に軽くなり、鍵2に抜ける感じのクリック感を付与することができ、これにより押鍵時における最深位置付近でレットオフ効果を付与することができる。また、離鍵時にはハンマーアーム3の鍵当接部29がハンマーガイド溝50のガイド面51における第2、第3傾斜面51b、51c、および最下部51dの影響をあまり受けないため、鍵荷重の変化が少なく、滑らかに鍵2を初期位置に復帰させることができる。このため、より一層、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ることができる。
【0057】
なお、上記第2実施形態では、鍵2の延出部40にハンマーガイド溝50を1つ設けた場合について述べたが、これに限らず、図15に示すように、第1、第2ハンマーガイド溝55、56を鍵2の長手方向に沿ってほぼ平行に設けた構造でも良い。このような構造にすれば、第1実施形態と同様、上側の第1ハンマーガイド溝55で高音域側のハンマーアーム3のハンマー突起29aをガイドし、下側の第2ハンマーガイド溝56で低音域側のハンマーアーム3のハンマー突起29aをガイドすることにより、第1実施形態と同様、高音域の鍵2と低音域の鍵2とで鍵荷重を変えることができる。
また、上記第2実施形態においても、ハンマーアーム3の回動部30の第1〜第3係止凹部34〜36のいずれかを鍵盤シャーシ1のハンマー支持部13の支持突起13bで回動可能に支持させることによっても、第1実施形態と同様、鍵荷重を適宜変更することができる。
【0058】
また、上記第1実施形態および第2実施形態の変形例では、鍵2の延出部40に第1、第2ハンマーガイド溝44、45、または55、56を2つ設けた場合について述べたが、これに限らず、例えばハンマーガイド溝を3つ、または4つ以上設けても良い。例えば、ハンマーガイド溝を3つ設ければ、鍵2の高音域と低音域とに限らず、中音域の鍵荷重をも変えることができ、また4つ以上設ければ、高音域、中音域、および低音域を更に細かく分けてそれぞれの音域に応じて鍵荷重を、より一層、細かく変えることができる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、鍵の延出部に複数のハンマーガイド部を鍵の長手方向に沿ってほぼ平行に設け、これら複数のハンマーガイド部のいずれかでハンマーアームの一端部を移動可能にガイドするようにしたので、上側に位置するハンマーガイド部でハンマーアームの一端部を移動可能にガイドする第1の場合と、下側に位置するハンマーガイド部でハンマーアームの一端部を移動可能にガイドする第2の場合とで、ハンマーアームの一端部が上下の各ハンマーガイド部に当接した各位置から鍵の回動中心までの各距離を異ならせることができ、これにより第1の場合と第2の場合とで鍵の回転モーメントに差が生じ、これにより第1の場合と第2の場合とで鍵荷重を変えることができる。
【0060】
このため、例えば、高音域のハンマーアームの一端部を上側のハンマーガイド部でガイドする第1の場合における鍵の回転モーメントを、低音域のハンマーアームの一端部を下側のハンマーガイド部でガイドする第2の場合の鍵2の回転モーメントよりも小さくすることができるので、高音域側の鍵荷重を低音域側の鍵荷重よりも軽くすることができ、これによりアコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ることができる。このように鍵の延出部に複数のハンマーガイド部を鍵の長手方向に沿ってほぼ平行に設けるだけで良いので、構造が簡単であるばかりか、鍵の延出部に設けられた複数のハンマーガイド部のいずれかでハンマーアームの一端部をガイドするだけ、簡単に且つ容易に高音域と低音域とで鍵荷重を変えることができるので、高音域から低音域の全音域に亘って鍵およびハンマーアームなどの部品の共通化を図り、部品点数の削減を図ることができると共に、組み立て作業性の良いものを得ることができる。
【0061】
請求項2に記載の発明によれば、鍵の延出部にハンマーアームの一端部を移動可能にガイドして鍵に付与されるアクション荷重を変化させるハンマーガイド部を鍵の長手方向に沿って設けたことにより、鍵を押鍵して延出部を下方に変位させると、これに伴ってハンマーアームの一端部が下方に押し下げられながらハンマーガイド部でガイドされ、このときにハンマーガイド部によって鍵に付与されるアクション荷重を変化させることができるので、ハンマーガイド部の形状を所望の形状に形成することにより、押鍵時における最深位置付近で鍵荷重が急激に軽くなるレットオフ効果を付与することができ、これによりアコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ることができる。このため、鍵の延出部にハンマーガイド部を鍵の長手方向に沿って設けるだけで良いので、構造が簡単で、先行文献のようなレットオフ効果を付与する専用の部品が不要であるから、部品点数を大幅に削減することができると共に、組み立て作業性の良いものを得ることができる。
【0062】
この場合、特にハンマーガイド部には、押鍵時にハンマーアームの一端部をガイドするガイド面が、鍵の下方に向けて凸となる形状に形成されていることにより、押鍵時にハンマーアームの一端部がガイド面に沿って移動してガイド面の凸形状の先端つまり最下部に到達するまでの間は鍵荷重を重くすることができ、ガイド面の凸形状の先端を乗り越えると、鍵荷重が急激に軽くなり、これにより押鍵時における最深位置付近で鍵荷重を急激に軽くして鍵に抜ける感じのクリック感を付与することができるので、確実にレットオフ効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の鍵盤装置の第1実施形態における高音域側を示した断面図。
【図2】図1の鍵を押鍵した状態の断面図。
【図3】図1の鍵盤装置を分解した状態を示した断面図。
【図4】図3のA−A矢視における鍵の延出部の拡大断面図。
【図5】図1のB−B矢視におけるハンマーアームの回動部の拡大断面図。
【図6】図1の鍵盤装置における低音域側を示した断面図。
【図7】図6の鍵を押鍵した状態の断面図。
【図8】図1および図6の高音域と低音域とにおける鍵の回転モーメントの原理を示し、(a)はその初期状態を示した図、(b)はその押鍵時における状態を示した図。
【図9】図6の鍵盤装置においてハンマーアームの回動中心を第3係止凹部に設定した状態を示した断面図。
【図10】図9の鍵盤装置においてハンマーアームの回動中心を第1係止凹部に設定した状態を示した断面図。
【図11】この発明の鍵盤装置の第2実施形態を示した断面図。
【図12】図11の鍵を示した断面図。
【図13】図12のハンマーガイド溝を拡大した図。
【図14】図11の鍵盤装置における鍵荷重と鍵ストロークとの関係を示した図。
【図15】第2実施形態の鍵の変形例を示した図。
【符号の説明】
1 鍵盤シャーシ
2 鍵
3 ハンマーアーム
9 鍵ガイド
13 ハンマー支持部
13b 支持突起
21 鍵支持部
22 鍵支持軸
27 アーム本体
28 錘部
29 鍵当接部
29b ハンマー突起
30 回動部
34〜36 第1〜第3係止凹部
37 鍵取付孔部
40 延出部
43 鍵ガイド部
44、45 第1、第2ハンマーガイド溝
46 上限ストッパ部
48 下限ストッパ部
50 ハンマーガイド溝
51 ガイド面
51a〜51c 第1〜第3傾斜面
51d 第2傾斜面の最下部
55、56 第1、第2ハンマーガイド溝

Claims (6)

  1. 鍵盤シャーシと、この鍵盤シャーシ上に上下方向に回動可能に配置された複数の鍵と、これら複数の鍵それぞれに対応して配置され、前記鍵の押鍵操作に伴って回動変位して前記鍵にアクション荷重を付与するハンマーアームとを備えた鍵盤装置において、
    前記鍵に延出部を該鍵の下方に突出させて延設し、この延出部に前記ハンマーアームの一端部を移動可能にガイドする複数のハンマーガイド部を前記鍵の長手方向に沿ってほぼ平行に設けたことを特徴とする鍵盤装置。
  2. 鍵盤シャーシと、この鍵盤シャーシ上に上下方向に回動可能に配置された複数の鍵と、これら複数の鍵それぞれに対応して配置され、前記鍵の押鍵操作に伴って回動変位して前記鍵にアクション荷重を付与するハンマーアームとを備えた鍵盤装置において、
    前記鍵に延出部を該鍵の下方に突出させて延設し、この延出部に前記ハンマーアームの一端部を移動可能にガイドして前記鍵に付与されるアクション荷重を変化させるハンマーガイド部を前記鍵の長手方向に沿って設けたことを特徴とする鍵盤装置。
  3. 前記ハンマーガイド部には、押鍵時に前記ハンマーアームの前記一端部が摺動するガイド面が、前記鍵の下方に向けて凸となる形状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の鍵盤装置。
  4. 前記ハンマーガイド部は、前記延出部にほぼ平行に複数設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の鍵盤装置。
  5. 前記延出部には、前記鍵盤シャーシの鍵ガイドによってガイドされる鍵ガイド部と、前記鍵の上限位置を規制する上限ストッパ部との少なくとも一方が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の鍵盤装置。
  6. 前記ハンマーアームには回動部が設けられ、この回動部には複数の回動中心部が前記ハンマーアームの長手方向に沿って設けられ、これら複数の回動中心部のいずれかが前記鍵盤シャーシに回動可能に支持されることを特徴とする請求項1または2に記載の鍵盤装置。
JP2003043504A 2003-02-21 2003-02-21 鍵盤装置 Expired - Fee Related JP3896972B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003043504A JP3896972B2 (ja) 2003-02-21 2003-02-21 鍵盤装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003043504A JP3896972B2 (ja) 2003-02-21 2003-02-21 鍵盤装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004252246A true JP2004252246A (ja) 2004-09-09
JP3896972B2 JP3896972B2 (ja) 2007-03-22

Family

ID=33026474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003043504A Expired - Fee Related JP3896972B2 (ja) 2003-02-21 2003-02-21 鍵盤装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3896972B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005275167A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 電子鍵盤楽器の鍵盤装置
JP2008158039A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Casio Comput Co Ltd 鍵盤装置
JP2010078791A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Yamaha Corp 鍵盤装置
JP2010078787A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Yamaha Corp 鍵盤装置
JP2014010374A (ja) * 2012-07-02 2014-01-20 Yamaha Corp 電子楽器の鍵盤装置
WO2018016325A1 (ja) * 2016-07-22 2018-01-25 ヤマハ株式会社 鍵盤装置
WO2018016328A1 (ja) * 2016-07-22 2018-01-25 ヤマハ株式会社 鍵盤装置
US10777178B2 (en) 2016-07-22 2020-09-15 Yamaha Corporation Keyboard apparatus
DE112017003687B4 (de) 2016-07-22 2022-01-13 Yamaha Corporation Klaviaturvorrichtung

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005275167A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 電子鍵盤楽器の鍵盤装置
JP2008158039A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Casio Comput Co Ltd 鍵盤装置
JP2010078791A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Yamaha Corp 鍵盤装置
JP2010078787A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Yamaha Corp 鍵盤装置
JP2014010374A (ja) * 2012-07-02 2014-01-20 Yamaha Corp 電子楽器の鍵盤装置
WO2018016325A1 (ja) * 2016-07-22 2018-01-25 ヤマハ株式会社 鍵盤装置
WO2018016328A1 (ja) * 2016-07-22 2018-01-25 ヤマハ株式会社 鍵盤装置
US10770049B2 (en) 2016-07-22 2020-09-08 Yamaha Corporation Keyboard apparatus
US10777178B2 (en) 2016-07-22 2020-09-15 Yamaha Corporation Keyboard apparatus
DE112017003687B4 (de) 2016-07-22 2022-01-13 Yamaha Corporation Klaviaturvorrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JP3896972B2 (ja) 2007-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2929994B2 (ja) 楽器用鍵盤装置
KR100391708B1 (ko) 전자파아노등의건반
US7723597B1 (en) 3-dimensional musical keyboard
JP2004252246A (ja) 鍵盤装置
JPH04347895A (ja) 鍵盤装置
US6617502B2 (en) Keyboard device for electronic keyboard musical instrument
JP3846426B2 (ja) 鍵盤装置
JPH04347896A (ja) 鍵盤装置
JPH04350697A (ja) 鍵盤装置
JP4326384B2 (ja) 電子鍵盤楽器の鍵盤装置
JP2000352978A (ja) 鍵盤装置
JP2002006848A (ja) 鍵盤装置
JP2013125236A (ja) 電子鍵盤楽器の鍵盤装置
JP2902596B2 (ja) 電子楽器の鍵盤装置
JP2569947B2 (ja) 鍵盤装置
JP2009014817A (ja) 鍵盤装置
JPH11212572A (ja) 鍵盤装置の駆動部構造
JP3724274B2 (ja) 鍵盤装置
JP2002162970A (ja) 電子鍵盤楽器の鍵盤装置
JPH04166994A (ja) 鍵盤装置
JPH04172398A (ja) 鍵盤装置
JPH0716994U (ja) 電子楽器の鍵盤装置
JP2004037484A (ja) ハンマーおよび鍵盤装置
JP2547150Y2 (ja) 鍵盤装置
JP2003177755A (ja) 鍵盤装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050617

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060208

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060808

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees