JPH09269783A - 鍵盤装置 - Google Patents

鍵盤装置

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JPH09269783A
JPH09269783A JP9007471A JP747197A JPH09269783A JP H09269783 A JPH09269783 A JP H09269783A JP 9007471 A JP9007471 A JP 9007471A JP 747197 A JP747197 A JP 747197A JP H09269783 A JPH09269783 A JP H09269783A
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stopper
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Takamichi Masubuchi
孝道 増渕
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Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バネを用いることなく簡単な構成で質量体を
ガイドし、安定した動作で良好な演奏性を保持する鍵盤
装置を提供し、さらに、質量体の回動支持部に対する押
鍵時および離鍵時の回転モーメントの作用方向を一定に
して、メカノイズの発生および軸受け部分のガタの拡大
の防止を可能とし、また楽器転倒時に質量体の受ける衝
撃力が直接鍵支持部に伝わることを防止して破損を回避
することができる鍵盤装置を提供する。 【解決手段】 演奏操作に対し回動支点部を中心に回動
する鍵1と、回動可能に支持され、前記鍵の押下によっ
て、鍵の当接部18にて駆動され、自在に揺動する質量
体17と、前記鍵を揺動可能に支持するとともに前記質
量体を回動可能に支持する支持部材5,6とを有する鍵
盤装置において、前記質量体をその回転中心部16aか
ら離れた位置で、鍵並び方向に対し位置決めしつつ回動
可能ならしめるガイド部材13を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子楽器等で使用する
ハンマー等の質量体付鍵盤装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子ピアノ等の電子鍵盤楽器において、
特開昭63ー125996号公報に見られるように、押
鍵時に自然楽器のピアノと同様の重量感やタッチ感触を
得るために、鍵と連動するハンマーを設け、ハンマーの
質量に応じた慣性力を押鍵時に鍵から指への反力として
作用させている。
【0003】このような質量体であるハンマーは、各鍵
ごとに回転支点を中心に回動可能にフレームに取付けら
れ、押鍵動作に応じて鍵側との当接係合部により押圧さ
れて回転する。この押鍵時に、鍵は鍵ガイドにより押鍵
ストロークの上下方向にガイドされ、鍵のヨーイング
(鍵並び方向(左右方向)の揺れ)やローリング(鍵の
前後方向の軸回りの回転または捩れ)を防止している。
この場合、質量体(ハンマー)自体をガイドする手段は
特に備えてなく、質量体の回転駆動時の鍵並び方向(左
右方向)の位置決めやヨーイングの防止は、バネを用い
て質量体の回転中心(回転軸)を支持部材側に強く押し
付けることにより行っていた。
【0004】また、質量体の揺動範囲を規制するため
に、押鍵時および離鍵時にそれぞれ質量体が当接する第
1および第2のストッパを備えている。従来、これらの
第1および第2のストッパは、質量体の端部に当接する
位置、即ち、質量体の回転中心部と重心とを結ぶ線を座
標軸としたとき、回転中心位置と重心位置の範囲の重心
の外側に設けられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
鍵盤装置においては、質量体(ハンマー)自体をガイド
する手段を特に備えてなく、このため、質量体を押える
ための強いバネを必要とし、組立て作業が繁雑になり部
品点数も増加してコストが高くなっていた。
【0006】また、質量体の回転中心を強く押し付ける
ため、摩擦力が大きくなり本来のハンマー質量の慣性力
による重量感がバネの押し付け摩擦により影響され、安
定したタッチ感触が得られず、また摩耗が大きいため、
これによる押鍵感触や演奏性の変化が大きくなってい
た。
【0007】また、押鍵時および離鍵時にハンマーが第
1および第2のストッパに当接するときに、ハンマーの
回転軸部分あるいは揺動摺動支持部に対しハンマー重心
の回転モーメントが上下反対方向に作用するため、メカ
ノイズが発生するとともに、フレーム側の軸受け部分の
ガタが使用に伴って大きくなり、ますますノイズの発生
を助長していた。
【0008】また、従来の質量体と鍵とを軸を介して結
合する構造においては、楽器の転倒を想定した試験を行
うと、質量体の受ける衝撃力が直接鍵支持部に伝達し、
鍵支持部が破損する等の不具合があった。
【0009】また、従来、鍵と質量体との当接部を確実
に当接させるためには、鍵と質量体の位置決めを高精度
で行わなければならず、このための作業が繁雑であっ
た。
【0010】この発明は上記従来技術の欠点に鑑みなさ
れたものであって、バネを用いることなく簡単な構成で
質量体をガイドし、安定した動作で良好な演奏性を保持
する鍵盤装置の提供を目的とする。
【0011】さらに本発明は、上記目的を達成するとと
もに、構成の付加や実施態様の変更等により、以下の各
目的を実現することが可能な鍵盤装置を提供する。
【0012】この発明の別の目的は、質量体の回動支持
部に対する押鍵時および離鍵時の回転モーメントの作用
方向を一定にして、メカノイズの発生および軸受け部分
のガタの拡大の防止を図った鍵盤装置を提供することで
ある。
【0013】この発明のさらに別の目的は、楽器転倒時
に質量体の受ける衝撃力が直接鍵支持部に伝わることを
防止して破損を回避することができる鍵盤装置を提供す
ることである。
【0014】さらに本発明では、鍵の演奏操作部のどこ
を押しても鍵の薄板状被支持部が破壊されないようにし
た鍵盤装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明では、演奏操作に対し回動支点
部を中心に回動する鍵1と、回動可能に支持され、前記
鍵の押下によって、鍵の当接部18にて駆動され、自在
に揺動する質量体17と、前記鍵を揺動可能に支持する
とともに前記質量体を回動可能に支持する支持部材5,
6と、を有する鍵盤装置において、前記質量体をその回
転中心部16aから離れた位置で、鍵並び方向に対し位
置決めしつつ回動可能ならしめるガイド部材13を有す
ることを特徴とする鍵盤装置を提供する。
【0016】また、請求項2に係る発明では、演奏操作
される鍵1と、揺動自在に支持され、前記鍵により、鍵
当接部18を介して駆動され揺動する質量体17と、前
記鍵をその被支持部(3)を介して揺動可能に支持し、
前記質量体を(支持部材の)摺接部で摺動可能に支持す
る支持部材5,6と、を有する鍵盤装置であって、前記
質量体を鍵並び方向および鍵前後方向に対し位置決めし
つつ、揺動可能ならしめるガイド部材13を有すること
を特徴とする鍵盤装置を提供する。
【0017】また、請求項3に係る発明では、演奏操作
される鍵と、前記鍵によって駆動され揺動する質量体
と、前記鍵および質量体を揺動可能に支持する支持部材
と、前記鍵を鍵並び方向に対して位置決めしつつ、揺動
可能ならしめるように構成されたガイド部材13と、を
有する鍵盤装置であって、前記鍵および質量体をガイド
するガイド部材13が共通部材であることを特徴とする
鍵盤装置を提供する。
【0018】また、請求項4に係る発明では、押鍵操作
により回動される鍵と、この鍵の回動に連動して揺動す
る質量体と、前記鍵の回動支点部を鍵回動支持部にて回
動自在に支持し、前記質量体の揺動部を質量体揺動支持
部にて揺動自在に支持する支持部材とを有する鍵盤装置
において、鍵の押離鍵方向の鍵ガイド手段と質量体揺動
方向の質量体ガイド手段とを鍵長手方向に対し実質的に
同位置でかつ同部材にて、一体的に前記支持部材に対し
て設けたことを特徴とする鍵盤装置を提供する。
【0019】また、請求項5に係る発明では、前記鍵お
よび質量体をガイドする共通部材の近傍の当接部で鍵と
質量体が当接することにより、この質量体が当接部18
を介して駆動されることを特徴とする請求項3または4
に記載の鍵盤装置を提供する。
【0020】また、請求項6に係る発明では、演奏操作
される鍵と、揺動自在に支持され、前記鍵により、鍵当
接部を介して駆動され揺動する質量体と、前記鍵をその
被支持部100を介して揺動可能に支持し、前記質量体
を鍵並び方向に位置決めし、揺動可能に支持する支持部
材5,6,13と、を有する鍵盤装置であって、前記鍵
若しくは質量体のいずれか一方は、他方に対し摺動可能
に嵌挿され、ヨーイング禁止手段101(図8)により
ヨーイングが抑えられていることを特徴とする鍵盤装置
を提供する。
【0021】また、請求項7に係る発明では、演奏操作
される鍵と、揺動自在に支持され、前記鍵により、鍵当
接部を介して駆動され揺動する質量体と、前記鍵と前記
質量体とを揺動可能に支持する支持部材5,6と、押鍵
動作による前記質量体の揺動を規制する第1のストッパ
25と、離鍵時にその揺動を規制する第2のストッパ2
6と、を備えた鍵盤装置において、質量体の回転中心を
含む鉛直面eに関して、鍵当接部の反対側に質量体の重
心29があり、質量体が第1ストッパに当接したとき、
回転中心と重心を結んだ線に垂直で回転中心を含む面a
と、回転中心支持部と重心を結んだ線に垂直で重心を含
む面bとの間に第1のストッパ25を設け、質量体が第
2のストッパ26に当接したとき、回転中心と重心を結
んだ線に垂直で回転中心を含む面aと、回転中心支持部
と重心を結んだ線に垂直で重心を含む面bとの間の外側
で、重心の側に第2のストッパ26を設けるようにした
ことを特徴とする鍵盤装置を提供する。
【0022】また、請求項8に係る発明では、演奏操作
される鍵と、前記鍵により、鍵当接部を介して駆動され
揺動する質量体と、前記鍵をその被支持部100を介し
て揺動可能に支持し、前記質量体を(支持部材の)摺接
部で摺動可能に支持する支持部材と、押鍵動作による前
記質量体の揺動を規制する第1のストッパ25と、離鍵
時にその揺動を規制する第2のストッパ26と、を備え
た鍵盤装置であって、質量体の前記摺接点18を含み、
鍵並び方向を向いた鉛直面に関して、鍵当接部18の反
対側に質量体の重心があり、質量体が第1のストッパに
当接したとき、摺接部と重心を結んだ線に垂直で摺接部
を含む面cと、摺接部と重心を結んだ線に垂直で重心を
含む面dとの間に第1のストッパを設け、質量体が第2
のストッパに当接したとき、摺接部と重心を結んだ線に
垂直で摺接部を含む面cと、摺接部と重心を結んだ線に
垂直で重心を含む面dとの間の外側で、重心の側に第2
のストッパを設けるようにしたことを特徴とする鍵盤装
置を提供する。
【0023】また、請求項9に係る発明では、演奏操作
される鍵と、前記鍵により、鍵当接部18を介して駆動
され回動する質量体と、前記鍵と質量体とを回動可能に
支持する支持部材と、押鍵動作による前記質量体の回動
を規制する第1のストッパ25と、離鍵時に前記鍵の回
動を規制する第2のストッパ26と、を備えた鍵盤装置
において、質量体の回転中心を含む鉛直面に関して、鍵
当接部の反対側に質量体の重心29があり、質量体が第
1のストッパに当接したとき、回転中心支持部と重心を
結んだ線に垂直で回転中心を含む面aと、回転中心支持
部と重心を結んだ線に垂直で重心を含む面bとの間に第
1のストッパ25を設けたことを特徴とする鍵盤装置を
提供する。
【0024】また、請求項10に係る発明では、演奏操
作される鍵と、前記鍵により、鍵当接部を介して駆動さ
れ揺動する質量体と、前記鍵をその被支持部100を介
して揺動可能に支持し、前記質量体を(支持部材の)摺
接部で摺動可能に支持する支持部材と、押鍵動作による
前記質量体の揺動を規制する第1のストッパと、離鍵時
に前記鍵の揺動を規制する第2のストッパと、を備えた
鍵盤装置であって、質量体の前記摺接部18を含み、鍵
並び方向を向いた鉛直面に関して、鍵当接部の反対側に
質量体の重心29があり、質量体が第1のストッパに当
接したとき、摺接部と重心を結んだ線に垂直で摺接部を
含む面cと、摺接部と重心を結んだ線に垂直で重心を含
む面dとの間に第1のストッパ25を設けたことを特徴
とする鍵盤装置を提供する。
【0025】また、請求項11に係る発明では、演奏操
作される鍵と、前記鍵から垂下突設された垂直部材10
とその先端部から水平方向に延びる水平部11とをもつ
鍵ガイド用の突起12と、前記鍵により、鍵当接部18
を介して駆動され摺動する質量体と、前記鍵および質量
体を揺動可能に支持する支持部材と、を有する鍵盤装置
であって、前記鍵に設けられた鍵ガイド用の突起で質量
体を駆動することを特徴とする鍵盤装置を提供する。
【0026】また、請求項12に係る発明では、後端1
10と基部3を薄板状部材2で接続され、基部を支持部
材に結合され、薄板状部材が変形することで揺動自在に
支持された鍵と、押鍵可能な鍵先端位置および押鍵可能
な鍵後部位置の間の下方に位置する鍵当接部18と、前
記鍵により、前記鍵当接部18を介して駆動され揺動す
る質量体と、を有する鍵盤装置であって、鍵後端と薄板
状部材の接続部近傍の上下に、薄板状部材の過大な変形
を抑えるように、所定のクリアランスをもったストッパ
62,63が形成されていることを特徴とする鍵盤装置
を提供する。
【0027】また、請求項13に係る発明では、前記ス
トッパは、前記鍵の基部を挟んで支持部材に固結されて
いることを特徴とする請求項12に記載の鍵盤装置を提
供する。
【0028】
【作用】請求項1に係る発明では、質量体は鍵に駆動さ
れて回動する。このとき回動支点部分以外の位置に設け
たガイド部材により、質量体は、鍵並び方向(鍵盤の長
手方向、即ち左右(横)方向)に位置決めされるととも
にガイド部分を上下方向にガイドされる。これにより、
従来のようにバネを用いて回転支持部を強く押し付ける
必要がなくなり、部品点数の削減および組立て作業時間
の短縮が図られコストが低減する。また、回転中心部の
摩擦力による動作の不安定性がなくなり、回転部の摩擦
低減のためのグリスの量等に係わらず安定したタッチ
感、重量感が得られる。
【0029】請求項2に係る発明では、質量体は、鍵に
駆動されて摺接部で平面上を摺動しつつ揺動する。この
とき、質量体は、ガイド部材により、鍵並び方向および
前後方向に位置決めされつつ、揺動する。これにより、
質量体は前後左右に動く範囲が規制され、例えば楽器が
転倒したときに、質量体が受ける衝撃力はガイド部材に
受止められ、過大な力が鍵支持部側に伝わらず楽器の破
損が防止される。
【0030】請求項3に係る発明においては、鍵および
質量体に対し共通な部材により鍵および質量体がガイド
される。これにより、構成部品点数の削減が図られ、構
成が簡素化するとともに組立ても容易にできるようにな
り、コストの低減が図られる。さらに、グリス塗布や保
守メンテナンス時の作業の煩わしさが軽減する。
【0031】請求項4に係る発明においては、鍵ガイド
手段と質量体ガイド手段とを鍵の長手方向に対し同じ位
置で同じ部材により一体的に設けているため、実質上共
通の部材により鍵および質量体がガイドされる。これに
より、前記請求項3の発明と同様に、構成部品点数の削
減が図られ、構成が簡素化するとともに組立ても容易に
できるようになり、コストの低減が図られる。さらに、
グリス塗布や保守メンテナンス時の作業の煩わしさが軽
減する。
【0032】請求項5に係る発明においては、上記共通
部材の近傍で鍵と質量体が当接して質量体が鍵により押
圧駆動される。共通部材は鍵および質量体をガイドす
る。この近傍に鍵および質量体の当接部があるため、そ
れぞれの位置ずれが極めて少なくなり確実な当接が実現
する。
【0033】請求項6に係る発明においては、質量体
は、鍵の一部を摺動可能に挟んで、鍵と連動する。この
質量体は、質量体を鍵並び方向に位置決めし且つ摺動可
能に支持する部材によりヨーイングが防止される。これ
により、鍵ガイドを設けることなく、鍵の位置決めおよ
び押鍵動作のガイドが実施される。このため、支持部材
構造が簡単になりコストの低減が図られる。なお、この
請求項6におけるヨーイング禁止手段は例えば鍵のヒン
ジ部を鍵配列方向に長く形成して安定して支持すること
により、鍵の配列方向の変位(ヨーイング)を抑制する
ものである。
【0034】請求項7に係る発明においては、押鍵動作
時に、質量体が第1のストッパに当接したとき、質量体
の重心の回転モーメントは、回転中心支点に対し下向き
に作用し、離鍵動作時に、第2のストッパに当接したと
きにも、質量体の重心の回転モーメントは、回転中心支
点に対し下向きに作用する。従って、質量体の回転中心
は支持側に対し常に一定の下向き方向の力を受けること
になり、上下の両方向に強度をもたせる必要がなくな
り、構造の簡素化が図られるとともに、メカノイズが低
減するとともに、質量体が押鍵終了時当接するストッパ
に当接後、バウンドすることによる鍵へのリバウンド現
象がほとんど起こらない。従って、衝撃的が押鍵におい
ても、”鍵震感”は発生しない。さらに上下方向の交互
の作用力による回転中心軸部分の軸受け孔のガタが大き
くなることが防止され、メカノイズの増加を防止する。
【0035】請求項8に係る発明においては、押鍵動作
時に、質量体が第1のストッパに当接したとき、質量体
の重心の回転モーメントは、揺動摺接部に対し下向きに
作用し、離鍵動作時に、第2のストッパに当接したとき
にも、質量体の重心の回転モーメントは、揺動摺接部に
対し下向きに作用する。これにより、上記請求項6の発
明と同様に、構造の簡素化およびメカノイズの低減が図
られるとともに、上記鍵震の発生を抑制する。
【0036】請求項9に係る発明においては、押鍵動作
時に、質量体が第1のストッパに当接したとき、質量体
の重心の回転モーメントは、回転中心支持部に対し、常
に下向きに作用する。これにより、構造の簡素化および
メカノイズの低減が図られるとともに鍵震の発生を抑制
する。
【0037】請求項10に係る発明においては、押鍵動
作時に、質量体が第1のストッパに当接したとき、質量
体の重心の回転モーメントは、質量体の揺動摺接部に対
し、常に下向きに作用する。これにより、構造の簡素化
およびメカノイズの低減が図られるとともに鍵震の発生
を抑制する。
【0038】請求項11に係る発明においては、垂直平
板部材により、質量体が押圧駆動される。このような垂
直部材の曲げ強度は非常に大きいため、質量体を駆動し
たとき、鍵側の部材が変形することがなくなり、鍵の強
度を高めることができる。
【0039】請求項12に係る発明においては、鍵のヒ
ンジを構成する薄板状部材の接続部近傍の上下にストッ
パが形成され、薄板状部材の過大な変形を防止する。押
鍵可能な例えば白鍵先端位置を強く打鍵したとき、鍵は
質量体との当接部を中心に左回りに回転しようとする。
このため薄板状部材は、上方に変形するが、上方のスト
ッパで変位が規制されるため、過大な変形が抑えられ、
破壊が避けられる。
【0040】また、押鍵可能な鍵後端位置を強く打鍵し
たとき、鍵は質量体との当接部を中心に右回りに回転し
ようとする。このため、薄板状部材は下方に変形する
が、下方のストッパで変位が規制されるため、過大な変
形が抑えられ、破壊が避けられる。
【0041】請求項13に係る発明においては、ストッ
パが鍵の基部を介して、即ち鍵の基部を支持部材上に挟
んで、支持部材に固定されるため、支持部材の固定位置
からストッパとして機能する位置までの距離が短くな
り、且つ鍵の基部に直接固定されているため、組立て時
のストッパ部分のクリアランスが高精度に保たれ、組立
て作業工数が低減しコストダウンが図られる。
【0042】
【実施例】図1は、本発明の実施例の構成図である。鍵
(白鍵)1は、その後端部で薄板状部材2を介して基部
3に結合されている。このような鍵1は黒鍵も含めて例
えば1オクターブ分が鍵ユニット4として構成される。
この場合、鍵ユニット4は、図の例では、1オクターブ
を3つの鍵ブロックに分割し、各ブロックの後端部の基
部3を3段に重ねて組立てられる。このような鍵ユニッ
ト4は、図示しないネジ等の適当な手段でその基部3が
鍵フレーム5に固定される。これにより、各鍵1は、鍵
フレーム5に対し薄板状部材2をヒンジ部として揺動可
能に支持される。即ち、鍵1の後端部に被支持部100
が形成され、この被支持部100を介して鍵1が揺動可
能に支持される。
【0043】鍵フレーム5の下面側には、ネジ7および
27によりハンマーフレーム6が固定される。さらに、
この鍵フレーム5の中央部下面側には、ラバー押え8を
介してラバーシート9が装着される。このラバーシート
9は、鍵ユニット4を鍵フレーム5に装着する時に、鍵
の基部3を中心に回動させながら、各鍵の突起12の水
平部11を鍵フレーム5の隙間(図示しない)を通して
下方に移動するときには弾性変形して鍵を通過させ、鍵
装着後は、ラバーシート9は鍵フレーム5に押えられて
上側には弾性変形せず、これにより鍵の水平部が上方に
抜け出ることを防止するものである。
【0044】鍵1は、下側が開放されたコ字状断面であ
り、その両側壁から下に向けて、垂直部10とその先端
部から横に延びる水平部11とからなる突起12が一体
に形成されている。各鍵1の突起12内に挟まれる位置
の鍵フレーム5上に、ガイド部材13が設けられる。こ
のガイド部材13は、鍵1をガイドするとともに、後述
のハンマー(質量体)も同時にガイドする共通のガイド
部材である。鍵1は、その突起12の垂直部10がガイ
ド部材13の上側部分に摺接してスライドし、鍵並び方
向(横方向)に位置決めされ、ヨーイング(横揺れ)や
ローリング(捩れ回転)が防止されるとともに、このガ
イド部材13により上下方向の押鍵ストロークがガイド
される。
【0045】鍵1の後端部側の鍵フレーム5上には、保
護シート15が設けられ、鍵が強い押鍵力で押圧された
ときに、鍵の下方ストッパの機能を果すとともに鍵の破
損を防止する。
【0046】ハンマーフレーム6には、ハンマー(質量
体)17が、その回転支持部16を回転軸として支持受
け部31上に回転可能に装着される。ハンマー17は、
その先端部30の上側部分が、(鍵1の突起12と同様
に)ガイド部材13を両側から挟むように構成され、こ
のガイド部材13に沿って摺動する。これにより、ハン
マー17は、鍵並び方向に位置決めされ、ヨーイングや
ローリングが防止されるとともに、このガイド部材13
により上下方向の回転動作がガイドされる。
【0047】このハンマー17は、その先端部30の上
側部分の当接部18が、鍵側の突起12の水平部11の
下面と当接し、鍵1の押鍵動作に応じて押圧駆動され、
回転支持部16を中心に回転しつつガイド部材13に沿
って上下にスライドする。
【0048】ハンマー17の先端部30の下側には、2
つのアクチュエータ19,20が設けられる。これらの
アクチュエータ19,20は、それぞれ回転動作に応じ
て、ハンマーフレーム6に設けた孔(図示しない)を通
して、順番に導電ゴムスイッチ21,22を駆動して、
2メイク式のタッチレスポンススイッチを構成するもの
である。この導電ゴムスイッチ21,22は、プリント
基板23上に搭載されネジ24を介してハンマーフレー
ム6に固定される。
【0049】鍵フレーム5の前端部下面側には、押鍵時
にハンマー17の動きを規制する第1のストッパ25が
設けられる。押鍵時に、鍵1の突起12の水平部11の
下面がハンマー17の当接部18を押し下げると、ハン
マー17は、回転支点部16を中心に時計方向に回転
し、そのほぼ中央部上面が第1のストッパ25に当接し
てハンマーストロークの上限位置が規制される。
【0050】一方、ハンマーフレーム6の前端部上面側
には、離鍵時にハンマー17の動きを規制する第2のス
トッパ26が設けられる。離鍵時に、ハンマー17がそ
の自重により、回転支点部16を中心に反時計方向に回
転すると、その下限位置で、ハンマー17の端部が第2
のストッパ26に当接して回転が停止する。
【0051】ハンマー17の前端部には重り28が設け
られる。この重り28は、例えば金属板からなり、その
1面側に小突起を有し、この小突起が嵌入する小孔をハ
ンマー17側に設け、重り28をその小突起を小孔に差
し込むことにより、ハンマー17の両側から重り28を
装着することができる。あるいは、重り28をハンマー
17の両側面に貼り付けてもよい。このように重り28
を取付けることにより、ハンマー17の重心29は、図
示したように、ハンマー17の前端部側に偏った位置に
定まる。
【0052】図中、aは、質量体(ハンマー)17が第
1ストッパ25に当接したとき、回転中心支持部31と
重心29を結んだ線に垂直で回転中心16aを含む面を
示し、bは、回転中心支持部31と重心29を結んだ線
に垂直で重心29を含む面を示す。また、cは、ハンマ
ー17が第1ストッパ25に当接したとき、摺接部18
と重心29を結んだ線に垂直で摺接部18を含む面を示
し、dは、摺接部18と重心29を結んだ線に垂直で重
心29を含む面を示す。また、eは、ハンマー17の回
転中心16aを含む鉛直面を示す。
【0053】上記ハンマー17の重心29の位置と第1
および第2のストッパ25,26の位置関係を図2に示
す。(A)は上記本発明の構成であり、(B)は従来の
構成を示す。
【0054】本発明と比較して本発明を明瞭にするた
め、まず従来の構成を説明する。従来は(B)図に示す
ように、ハンマー70は、その回転支持部71がハンマ
ーフレーム72の支持受け部74に回転可能に装着され
る。鍵側からの押鍵駆動力Fは当接部73に作用してハ
ンマー70を回転支持部71回りに回転動作させる。ハ
ンマー70の重心80は、回転支持部71に関し、当接
部73の反対側のハンマー70上にある。また、ハンマ
ー70が第1のストッパ81に当接したとき、回転支持
部71の回転中心と重心80とを結ぶ線に垂直で回転中
心を含む面と、回転中心と重心とを結ぶ線に垂直で重心
を含む面との間の範囲外であって重心側の外側に第1の
ストッパ81が存在する。また、第2のストッパ82に
ついては、回転中心と重心とを結ぶ線に垂直で回転中心
を含む面と、回転中心と重心とを結ぶ線に垂直で重心を
含む面との間の範囲外であって重心側の外側に第2のス
トッパ82が存在する。
【0055】このような従来構成において、押鍵時、押
鍵力Fを当接部73に作用させると、ハンマー70は、
回転支持部71を中心に時計廻りに回転し、その端部が
第1のストッパ81に当接する。この当接衝撃力により
反時計廻り方向のモーメントM3が発生する。このモー
メントM3により、回転支持部71には反時計廻り方向
のモーメントM3’が作用する。
【0056】一方、離鍵時には、ハンマー70はその自
重により、回転支持部71廻りに反時計廻り方向に回転
してその端部が第2のストッパ82に当接する。この当
接衝撃力により時計廻り方向のモーメントM4が発生す
る。このモーメントM4により、回転支持部71には時
計廻り方向のモーメントM4’が作用する。
【0057】このように、従来構成においては、押鍵時
と離鍵時とで相互に反対方向のモーメントが回転支持部
に作用するため、メカノイズが発生するとともに軸受け
側の孔のガタが次第に大きくなり、押鍵動作に対応した
安定した慣性反力が得られなくなる。また、各方向に対
し強度をもたせるため、ハンマーフレームの構造の簡素
化ができずレイアウト上の制約ともなっていた。
【0058】これに対し本発明構造によれば、以下のよ
うな作用効果が得られる。(A)図に示すように、ハン
マー17は、その回転支持部16がハンマーフレーム6
の支持受け部31に回転可能に装着される。鍵側からの
押鍵駆動力Fは当接部18に作用してハンマー17を回
転支持部16回りに回転動作させる。ハンマー17の重
心29は、回転支持部16の回転軸を含む鉛直面に関
し、当接部18の反対側に重心29がある。即ち、図の
例では、回転支持部16に関し、当接部18の反対側の
ハンマー17上に重心がある。また、ハンマー17が第
1のストッパ25に当接したとき、回転支持部16の回
転中心と重心29とを結ぶ線に垂直で回転中心を含む面
と、回転中心と重心とを結ぶ線に垂直で重心を含む面と
の間に第1のストッパ25が存在する。また、第2のス
トッパ26については、回転中心と重心とを結ぶ線に垂
直で回転中心を含む面と、回転中心と重心とを結ぶ線に
垂直で重心を含む面との間の範囲外であって重心側の外
側に第2のストッパ26が存在する。
【0059】このような本発明の構成において、押鍵
時、押鍵力Fを当接部18に作用させると、ハンマー1
7は、回転支持部16を中心に時計廻りに回転し、その
重心と回転中心との間の部分が第1のストッパ25に当
接する。この当接衝撃力により時計廻り方向のモーメン
トM1が発生する。このモーメントM1により、回転支
持部16には時計廻り方向のモーメントM1’が作用す
る。
【0060】一方、離鍵時には、ハンマー17はその自
重により、回転支持部16廻りに反時計廻り方向に回転
してその端部が第2のストッパ26に当接する。この当
接衝撃力により時計廻り方向のモーメントM2が発生す
る。このモーメントM2により、回転支持部16には時
計廻り方向のモーメントM2’が作用する。
【0061】このように、本発明においては、押鍵時お
よび離鍵時ともにハンマーの回転支持部に対し同じ下向
きのモーメントが作用するため、常にフレームの支持受
け底面側に力が加わることになって作用力の方向の変動
がなく、このため従来のようにメカノイズが発生しな
い。また、一定方向に対する強度を確保すればよいた
め、構造が簡単にできスペースやレイアウト上の制約が
軽減される。
【0062】図3は、図1の鍵盤装置の押鍵時の状態を
示す。押鍵時、鍵1はその後端部のヒンジ部2を介して
矢印Aのように回動する。このとき、鍵側の突起12の
水平部11がハンマー17の当接部18を押圧して押し
下げるため、ハンマー17は回転支持部16を中心に矢
印Bのように回転し、第1のストッパ25に当接する。
この押鍵ストロークの途中で、ハンマー側のアクチュエ
ータ19,20が順番に導電ゴムスイッチ21,22を
押圧して2段階でメイク信号を発生し、これにより押鍵
された鍵のキーオン信号および/または押鍵速度信号が
得られ、楽音制御に用いられる。
【0063】図4は、本発明の別の実施例の構成図であ
る。この実施例では、鍵1のヨーイングを抑制するため
に、後端の薄板状部材からなるヒンジ部54の一部を厚
くしたりあるいは幅を広げることにより、横方向の剛性
を高めて押鍵時の横揺れを防止している。このため、鍵
ガイド(図1のガイド部材13)を省略してある。この
ように、鍵1は、鍵ガイドを用いることなく、鍵並び方
向に位置決めされた状態で(ヨーイングを起こさない
で)、押鍵動作が達成される。図4の実施例は、このよ
うな鍵をガイドとしてハンマー17を回転駆動すること
により、ハンマー17のヨーイングを起こすことなくハ
ンマーの回転動作を達成するように構成したものであ
る。即ち、コ字状断面の鍵1の両側壁から下向きにガイ
ド板53を垂設し、このガイド板53間にハンマー側の
ガイド片52を両ガイド板に摺接するように挿入したも
のである。
【0064】押鍵時には、鍵側のガイド板52の下面
が、ハンマーの当接部18を押圧して押し下げる。これ
により、ハンマー側のガイド片52が鍵側のガイド板5
3間で摺動してガイドされつつ、ハンマー17が回転支
持部16を中心に回転する。
【0065】鍵1およびハンマー17は、ともに共通の
支持フレーム50上に装着され支持される。ハンマー1
7の回転支持部16は、支持フレーム50の凹所として
形成された支持受け部31内に装着される。この場合、
回転支持部16は、鍵並び方向(図面に垂直な方向)に
は位置決めされていない。鍵並び方向の位置決めは、ハ
ンマーのガイド片52と鍵のガイド板53との係合によ
り行われる。支持受け部31の上側には、弾性片51が
形成され、これがハンマーの回転支持部16の抜け止め
手段を構成している。
【0066】その他の構成および作用効果は前記図1の
実施例と同様である。
【0067】図5は、本発明のさらに別の実施例の構成
図である。この実施例においては、共通の支持フレーム
50上に、鍵1が、前記実施例と同様に、揺動可能に支
持されるとともに、ハンマー17が、摺動支持部材67
上でスライド可能に支持される。ハンマー17は、その
摺接部69が摺動支持部材67上面に形成された摺動溝
68内をスライドするように装着される。この場合、摺
動支持部材67の上面は、溝状に形成する代りに平面状
の摺動面として形成してもよい。ハンマー17は、押鍵
動作に連動して、摺動支持部材67上で摺接部を中心に
揺動しつつ、この摺接部が摺動支持部材67上を摺動す
る。
【0068】支持フレーム50には、鍵1およびハンマ
ー17をガイドするためのガイド部材55が設けられ
る。ハンマー17は貫通孔66を有し、ガイド部材55
がこの貫通孔66を挿通して装着される。この貫通孔6
6の内面でガイド部材55の前後両側に凸壁64,65
が形成される。これらの凸壁64,65の頂部とガイド
部材55との間には所定のクリアランスCが設けられ
る。ガイド部材55の左右方向(鍵並び方向)の側面
は、ハンマーの貫通孔66の内面にほぼ摺接する。この
ような構成により、ハンマー17は、鍵並び方向に位置
決めされるとともに、鍵前後方向にも位置決めされ、か
つクリアランスCの範囲で摺接部69廻りに揺動可能と
なる。
【0069】コ字状断面の鍵1の両側壁から下向きにガ
イド板56が垂設される。このガイド板の下端部にほぼ
水平に突出する突起57が形成される。ガイド部材55
の上端部は、この鍵1のガイド板56間に摺接して挿入
され、押鍵動作時に鍵1をガイドし、鍵1のヨーイング
やローリングを防止する。従って、この例では、ガイド
部材55は、ハンマー17と鍵1の両方に対する共通の
ガイド手段となる。
【0070】なお、鍵ガイド手段として、図5のよう
に、鍵側にガイド板56を設けこれをガイド部材55の
上端部に摺接係合させる構成に代えて、図4に示したよ
うに、鍵1のヒンジ部54の横方向の剛性を高めてヨー
イングを抑制し、これと鍵ガイド手段としてもよい。こ
の場合には、ガイド部材55は、ハンマーガイド手段の
みを構成することになる。
【0071】図8にこのような横方向の剛性を高めてヨ
ーイングを抑制した鍵の構成例を示す。図示したよう
に、鍵1の基端部(つけ根部分)に幅広部101を形成
し、この幅広部101を介して鍵1を鍵支持フレーム1
02に連結することにより、鍵1の横方向(鍵並び方
向)の剛性が高まり、左右方向の揺れ(ヨーイング)が
抑制される。
【0072】支持フレーム50の中央部でハンマー17
に対向する位置にプリント基板23が固定される。この
プリント基板には、2メイク式のラバースイッチ58が
各鍵に対応して設けられる。このラバースイッチ58
は、前記各実施例の導電ゴムスイッチ21,22に対応
するものであり、押鍵時にハンマー17の中央部上面に
押圧されて弾性変形し、2段階にスイッチをメイクし、
キーオン信号および/または押鍵速度信号を得る。
【0073】プリント基板23に隣接して、支持フレー
ム50には、押鍵時にハンマー17の揺動を規制するた
めの第1のストッパ70が設けられる。さらに、支持フ
レーム50には、前記鍵1の突起57に係合する位置
に、離鍵動作時に鍵の揺動を規制する第2のストッパ7
1が設けられる。鍵1の離鍵動作に連動してハンマー1
7が揺動するため、この第2のストッパ71は、実質上
ハンマー17の離鍵時の動きを規制するストッパを構成
する。
【0074】ハンマー17の先端部17aは、鍵1の幅
と同程度の幅に形成され、押鍵時に、鍵1のガイド板5
6の下面により、当接部18が押圧駆動されハンマー1
7が揺動する。
【0075】図6は、本発明のさらに別の実施例の構成
図である。この実施例では、ハンマー17は、図5と同
様に、貫通孔66とこれを挿通するガイド部材74によ
り、鍵並び方向および前後方向に位置決めされつつ、揺
動可能に装着される。また、鍵1は、図4と同様に、鍵
側のガイド板73とこの間に嵌挿されるハンマー側のガ
イド片72との摺接係合により、押鍵動作および離鍵動
作がガイドされる。
【0076】押鍵時のハンマー17の回転動作を規制す
るための第1のストッパ70は、図5の例と同様に、支
持フレーム50の中央部下面側に設けられる。この実施
例では、摺動支持部材67上面の端部に第2のストッパ
90が形成され、この第2のストッパ90に当接する当
接部91が、ハンマー17の端部に形成される。これに
より、離鍵時に、ハンマー17の回転動作が規制され
る。
【0077】鍵ユニット4の基部3は、押え部材60に
より支持フレーム50上に挟まれてネジ61により、支
持フレーム50に固定される。押え部材60は、鍵後端
部の薄板状部材からなるヒンジ部2の連結部92に対面
する位置に、上方ストッパ62を有する。また、この鍵
1の連結部92の下方の支持フレーム50上には、下方
ストッパ63が設けられる。これらの上方ストッパ62
および下方ストッパ63は、それぞれ鍵やフレーム等に
過大な力が加わって薄板状部材が過度に変形することを
防止するためのものである。例えば、押鍵可能な白鍵先
端位置を強く打鍵したとき、鍵はハンマーとの当接部を
中心に左廻りに回転するモーメントを受ける。このた
め、薄板状部材は上方に変形するが、上方ストッパ62
により変位が規制されるため、過大な変形が抑えられ、
破壊が防止される。
【0078】また、押鍵可能な鍵後端位置を強く打鍵し
たとき、鍵はハンマーとの当接部を中心に右廻りに回転
するモーメントを受ける。このため、薄板状部材は下方
に変形するが、下方ストッパ63により変位が規制され
るため、過大な変形が抑えられ、破壊が防止される。
【0079】上記図6の実施例においては、上方ストッ
パ62を構成する押え部材60が、鍵の基部3を直接押
えた状態で支持フレーム50に固定されるため、例えば
基部3の後方で支持フレーム上に固定する構造に比べ、
固定位置からストッパ位置までの距離が短くなり、スト
ッパとしての強度が高まる。また、ストッパの位置やス
トッパ側と鍵側の当接面間のクリアランスの精度が確保
されるため、確実なストッパ作用が達成され信頼性が向
上する。さらに、組立て工数やネジ等の部品点数が削減
されるとともに構成もシンプルになり、組立て作業性の
向上やコストの低減およびスペースの効率的利用による
小型化が図られる。
【0080】図7は、本発明のさらに別の実施例の構成
図である。この実施例においては、鍵1のL字状突起1
2に対し、ハンマー側のガイド片82を嵌挿して、図4
の例と同様に、鍵1の押鍵動作に連動してハンマーを駆
動するように構成したものである。この場合、鍵1の薄
板状部材からなるヒンジ部2の幅を広くすること等によ
り、横方向の剛性を高めることにより、ヨーイングを防
止する。また、鍵フレーム5の後端部にストッパ支持部
材88を固定し、このストッパ支持部材88の端部に上
方ストッパ62を設けている。この上方ストッパ62
は、図6の例と同様に、鍵のヒンジ部2の連結部92の
上面に対向して設けられ、また連結部92の下面側の鍵
フレーム5上には下方ストッパ63が設けられる。その
他の構成および作用効果は基本的に図1の実施例と同様
である。
【0081】図9は、本発明のさらに別の実施例の要部
構成図である。この例は、鍵とハンマーとの摺接部分の
変形例を示す。即ち、図4に示す摺接部18はハンマー
側のガイド片52を鍵側のガイド板53間に挟んだ構成
であるが、このような構成に代えて、図9に示すよう
に、鍵1のガイド板53’から1枚のガイド片52’を
下に突出させて設け、ハンマー側にこのガイド片52’
を挟む一対のガイド板30’を設けて摺接部18’を構
成したものである。その他の構成および作用効果は前記
各実施例と同様である。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明では、質量体(ハンマー)は鍵に駆動されて回動す
る。このとき回動支点部分以外の位置に設けたガイド部
材により、質量体は、鍵並び方向(鍵盤の長手方向、即
ち左右(横)方向)に位置決めされるとともに上下方向
にガイドされる。これにより、従来のようにバネを用い
て回転支持部を強く押し付ける必要がなくなり、部品点
数の削減および組立て作業時間の短縮が図られコストが
低減する。また、回転中心部の摩擦力による動作の不安
定性がなくなり、回転部の摩擦低減のためのグリスの量
等に係わらず安定したタッチ感、重量感が得られる。
【0083】請求項2に係る発明では、質量体は、鍵に
駆動されて摺接部で平面上を摺動しつつ揺動する。この
とき、質量体は、ガイド部材により、鍵並び方向および
前後方向に位置決めされつつ、揺動する。これにより、
質量体は前後左右に動く範囲が規制され、例えば楽器が
転倒したときに、質量体が受ける衝撃力はガイド部材に
受止められ、過大な力が鍵支持部側に伝わらず楽器の破
損が防止される。
【0084】請求項3に係る発明においては、鍵および
質量体に対し共通な部材により鍵および質量体がガイド
される。これにより、構成部品点数の削減が図られ、構
成が簡素化するとともに組立ても容易にできるようにな
り、コストの低減が図られる。さらに、グリス塗布や保
守メンテナンス時の作業の煩わしさが軽減する。
【0085】請求項4に係る発明においては、鍵ガイド
手段と質量体ガイド手段とを鍵の長手方向に対し同じ位
置で同じ部材により一体的に設けているため、実質上共
通の部材により鍵および質量体がガイドされる。これに
より、前記請求項3の発明と同様に、構成部品点数の削
減が図られ、構成が簡素化するとともに組立ても容易に
できるようになり、コストの低減が図られる。さらに、
グリス塗布や保守メンテナンス時の作業の煩わしさが軽
減する。また、図1、3、7の実施例においてグリスを
塗布した場合、押鍵時のグリス移動は、上から下へかつ
自由端から支点方向へ移動するのに対し、離鍵時は、質
量体の当該部分にて押し戻されるようになるので、いつ
までも潤滑効果がある。その他の実施例でも、鍵と質量
体が相互に作用し合って永続的な潤滑効果が図られる。
【0086】請求項5に係る発明においては、上記共通
部材の近傍で鍵と質量体が当接して質量体が鍵により押
圧駆動される。共通部材は鍵および質量体をガイドす
る。この近傍に鍵および質量体の当接部があるため、そ
れぞれの位置ずれが極めて少なくなり確実な当接が実現
する。
【0087】請求項6に係る発明においては、質量体
は、鍵の一部を摺動可能に挟んで、鍵と連動する。この
質量体は、質量体を鍵並び方向に位置決めし且つ摺動可
能に支持する部材によりヨーイングが防止される。これ
により、鍵ガイドを設けることなく、鍵の位置決めおよ
び押鍵動作のガイドが実施される。このため、支持部材
構造が簡単になりコストの低減が図られる。
【0088】請求項7に係る発明においては、押鍵動作
時に、質量体が第1のストッパに当接したとき、質量体
の重心の回転モーメントは、回転中心支点に対し下向き
に作用し、離鍵動作時に、第2のストッパに当接したと
きにも、質量体の重心の回転モーメントは、回転中心支
点に対し下向きに作用する。従って、質量体の回転中心
は支持側に対し常に一定の下向き方向の力を受けること
になり、上下の両方向に強度をもたせる必要がなくな
り、構造の簡素化が図られるとともに、メカノイズが低
減する。さらに上下方向の交互の作用力による回転中心
軸部分の軸受け孔のガタが大きくなることが防止され、
メカノイズの増加を防止する。また、このような構成に
おいては、押鍵ストローク下端において質量体がストッ
パに当接してリバウンドし鍵が震動する現象を抑制し、
演奏違和感をなくし、押鍵感覚を向上させ快適な演奏操
作を楽しむことができる。
【0089】請求項8に係る発明においては、押鍵動作
時に、質量体が第1のストッパに当接したとき、質量体
の重心の回転モーメントは、揺動摺接部に対し下向きに
作用し、離鍵動作時に、第2のストッパに当接したとき
にも、質量体の重心の回転モーメントは、揺動摺接部に
対し下向きに作用する。これにより、上記請求項6の発
明と同様に、構造の簡素化およびメカノイズおよび鍵震
動の低減が図られる。請求項9に係る発明においては、
押鍵動作時に、質量体が第1のストッパに当接したと
き、質量体の重心の回転モーメントは、回転中心支持部
に対し、常に下向きに作用する。これにより、上記請求
項6および7の発明と同様に、構造の簡素化およびメカ
ノイズの低減さらに鍵震動の抑制が図られる。
【0090】請求項10に係る発明においては、押鍵動
作時に、質量体が第1のストッパに当接したとき、質量
体の重心の回転モーメントは、質量体の揺動摺接部に対
し、常に下向きに作用する。これにより、構造の簡素化
およびメカノイズの低減、さらに鍵震動の抑制が図られ
る。
【0091】請求項11に係る発明においては、垂直平
板部材により、質量体が押圧駆動される。このような垂
直部材の曲げ強度は非常に大きいため、質量体を駆動し
たとき、鍵側の部材が変形することがなくなり、鍵の強
度を高めることができる。
【0092】請求項12に係る発明においては、鍵のヒ
ンジを構成する薄板状部材の接続部近傍の上下にストッ
パが形成され、薄板状部材の過大な変形を防止する。押
鍵可能な例えば白鍵先端位置を強く打鍵したとき、鍵は
質量体との当接部を中心に左回りに回転しようとする。
このため薄板状部材は、上方に変形するが、上方のスト
ッパで変位が規制されるため、過大な変形が抑えられ、
破壊が避けられる。
【0093】また、押鍵可能な鍵後端位置を強く打鍵し
たとき、鍵は質量体との当接部を中心に右回りに回転し
ようとする。このため、薄板状部材は下方に変形する
が、下方のストッパで変位が規制されるため、過大な変
形が抑えられ、破壊が避けられる。
【0094】請求項13に係る発明においては、ストッ
パが鍵の基部を介して、即ち鍵の基部を支持部材上に挟
んで、支持部材に固定されるため、支持部材の固定位置
からストッパとして機能する位置までの距離が短くな
り、且つ鍵の基部に直接固定されているため、組立て時
のストッパ部分のクリアランスが高精度に保たれ、組立
て作業工数が低減しコストダウンが図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る鍵盤装置の断面構成図
である。
【図2】 ハンマーに作用するモーメントの説明図であ
る。
【図3】 本発明の別の実施例に係る鍵盤装置の断面構
成図である。
【図4】 本発明のさらに別の実施例の断面構成図であ
る。
【図5】 本発明のさらに別の実施例の断面構成図であ
る。
【図6】 本発明のさらに別の実施例の断面構成図であ
る。
【図7】 本発明のさらに別の実施例の断面構成図であ
る。
【図8】 鍵のヨーイング防止手段の例を示す斜視図で
ある。
【図9】 図4の摺接部の変形例を示す要部斜視図であ
る。
【符号の説明】
1:鍵、2:ヒンジ部、3:基部、4:鍵ユニット、
5:鍵フレーム、6:ハンマーフレーム、12:突起、
13:ガイド部材、16:回転支持部、17:ハンマ
ー、18:当接部、25:第1ストッパ、26:第2ス
トッパ。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏操作に対し回動支点部を中心に回動
    する鍵と、 回動可能に支持され、前記鍵の押下によって、鍵の当接
    部にて駆動され、自在に揺動する質量体と、 前記鍵を揺動可能に支持するとともに前記質量体を回動
    可能に支持する支持部材と、を有する鍵盤装置におい
    て、 前記質量体をその回転中心部から離れた位置で、鍵並び
    方向に対し位置決めしつつ回動可能ならしめるガイド部
    材を有することを特徴とする鍵盤装置。
  2. 【請求項2】 演奏操作される鍵と、 揺動自在に支持され、前記鍵により、鍵当接部を介して
    駆動され揺動する質量体と、 前記鍵をその被支持部を介して揺動可能に支持し、前記
    質量体を(支持部材の)摺接部で摺動可能に支持する支
    持部材と、を有する鍵盤装置であって、 前記質量体を鍵並び方向および鍵前後方向に対し位置決
    めしつつ、揺動可能ならしめるガイド部材を有すること
    を特徴とする鍵盤装置。
  3. 【請求項3】 演奏操作される鍵と、 前記鍵によって駆動され揺動する質量体と、 前記鍵および質量体を揺動可能に支持する支持部材と、 前記鍵を鍵並び方向に対して位置決めしつつ、揺動可能
    ならしめるように構成されたガイド部材と、を有する鍵
    盤装置であって、 前記鍵および質量体をガイドするガイド部材が共通部材
    であることを特徴とする鍵盤装置。
  4. 【請求項4】 押鍵操作により回動される鍵と、この鍵
    の回動に連動して揺動する質量体と、前記鍵の回動支点
    部を鍵回動支持部にて回動自在に支持し、前記質量体の
    揺動部を質量体揺動支持部にて揺動自在に支持する支持
    部材とを有する鍵盤装置において、 鍵の押離鍵方向の鍵ガイド手段と質量体揺動方向の質量
    体ガイド手段とを鍵長手方向に対し実質的に同位置でか
    つ同部材にて、一体的に前記支持部材に対して設けたこ
    とを特徴とする鍵盤装置。
  5. 【請求項5】 前記鍵および質量体をガイドする共通部
    材の近傍の当接部で鍵と質量体が当接することにより、
    この質量体が当接部を介して駆動されることを特徴とす
    る請求項3または4に記載の鍵盤装置。
  6. 【請求項6】 演奏操作される鍵と、 揺動自在に支持され、前記鍵により、鍵当接部を介して
    駆動され揺動する質量体と、 前記鍵をその被支持部を介して揺動可能に支持し、前記
    質量体を鍵並び方向に位置決めし、揺動可能に支持する
    支持部材と、を有する鍵盤装置であって、 前記鍵若しくは質量体のいずれか一方は、他方に対し摺
    動可能に嵌挿され、ヨーイング禁止手段によりヨーイン
    グが抑えられていることを特徴とする鍵盤装置。
  7. 【請求項7】 演奏操作される鍵と、 揺動自在に支持され、前記鍵により、鍵当接部を介して
    駆動され揺動する質量体と、 前記鍵と前記質量体とを揺動可能に支持する支持部材
    と、 押鍵動作による前記質量体の揺動を規制する第1のスト
    ッパと、離鍵時にその揺動を規制する第2のストッパ
    と、を備えた鍵盤装置において、 質量体の回転中心を含む鉛直面に関して、鍵当接部の反
    対側に質量体の重心があり、 質量体が第1ストッパに当接したとき、回転中心と重心
    を結んだ線に垂直で回転中心を含む面と、回転中心支持
    部と重心を結んだ線に垂直で重心を含む面との間に第1
    のストッパを設け、 質量体が第2のストッパに当接したとき、回転中心と重
    心を結んだ線に垂直で回転中心を含む面と、回転中心支
    持部と重心を結んだ線に垂直で重心を含む面との間の外
    側で、重心の側に第2のストッパを設けるようにしたこ
    とを特徴とする鍵盤装置。
  8. 【請求項8】 演奏操作される鍵と、 前記鍵により、鍵当接部を介して駆動され揺動する質量
    体と、 前記鍵をその被支持部を介して揺動可能に支持し、前記
    質量体を(支持部材の)摺接部で摺動可能に支持する支
    持部材と、 押鍵動作による前記質量体の揺動を規制する第1のスト
    ッパと、離鍵時にその揺動を規制する第2のストッパ
    と、を備えた鍵盤装置であって、 質量体の前記摺接点を含み、鍵並び方向を向いた鉛直面
    に関して、鍵当接部の反対側に質量体の重心があり、 質量体が第1のストッパに当接したとき、摺接部と重心
    を結んだ線に垂直で摺接部を含む面と、摺接部と重心を
    結んだ線に垂直で重心を含む面との間に第1のストッパ
    を設け、 質量体が第2のストッパに当接したとき、摺接部と重心
    を結んだ線に垂直で摺接部を含む面と、摺接部と重心を
    結んだ線に垂直で重心を含む面との間の外側で、重心の
    側に第2のストッパを設けるようにしたことを特徴とす
    る鍵盤装置。
  9. 【請求項9】 演奏操作される鍵と、 前記鍵により、鍵当接部を介して駆動され回動する質量
    体と、 前記鍵と質量体とを回動可能に支持する支持部材と、 押鍵動作による前記質量体の回動を規制する第1のスト
    ッパと、離鍵時に前記鍵の回動を規制する第2のストッ
    パと、を備えた鍵盤装置において、 質量体の回転中心を含む鉛直面に関して、鍵当接部の反
    対側に質量体の重心があり、 質量体が第1のストッパに当接したとき、回転中心支持
    部と重心を結んだ線に垂直で回転中心を含む面と、回転
    中心支持部と重心を結んだ線に垂直で重心を含む面との
    間に第1のストッパを設けたことを特徴とする鍵盤装
    置。
  10. 【請求項10】 演奏操作される鍵と、 前記鍵により、鍵当接部を介して駆動され揺動する質量
    体と、 前記鍵をその被支持部を介して揺動可能に支持し、前記
    質量体を(支持部材の)摺接部で摺動可能に支持する支
    持部材と、 押鍵動作による前記質量体の揺動を規制する第1のスト
    ッパと、離鍵時に前記鍵の揺動を規制する第2のストッ
    パと、を備えた鍵盤装置であって、 質量体の前記摺接部を含み、鍵並び方向を向いた鉛直面
    に関して、鍵当接部の反対側に質量体の重心があり、 質量体が第1のストッパに当接したとき、摺接部と重心
    を結んだ線に垂直で摺接部を含む面と、摺接部と重心を
    結んだ線に垂直で重心を含む面との間に第1のストッパ
    を設けたことを特徴とする鍵盤装置。
  11. 【請求項11】 演奏操作される鍵と、 前記鍵から垂下突設された垂直部材とその先端部から水
    平方向に延びる水平部とをもつ鍵ガイド用の突起と、 前記鍵により、鍵当接部を介して駆動され摺動する質量
    体と、 前記鍵および質量体を揺動可能に支持する支持部材と、
    を有する鍵盤装置であって、 前記鍵に設けられた鍵ガイド用の突起で質量体を駆動す
    ることを特徴とする鍵盤装置。
  12. 【請求項12】 後端と基部を薄板状部材で接続され、
    基部を支持部材に結合され、薄板状部材が変形すること
    で揺動自在に支持された鍵と、 押鍵可能な鍵先端位置および押鍵可能な鍵後部位置の間
    の下方に位置する鍵当接部と、 前記鍵により、前記鍵当接部を介して駆動され揺動する
    質量体と、を有する鍵盤装置であって、 鍵後端と薄板状部材の接続部近傍の上下に、薄板状部材
    の過大な変形を抑えるように、所定のクリアランスをも
    ったストッパが形成されていることを特徴とする鍵盤装
    置。
  13. 【請求項13】 前記ストッパは、前記鍵の基部を挟ん
    で支持部材に固結されていることを特徴とする請求項1
    2に記載の鍵盤装置。
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